★FINAL FANTASY 壱〜壱拾&拾壱エロパロ小説スレ
「さて、一風呂浴びて僕も寝るとしましょうか」
ラムザは荷駄の点検と部屋の見回りをすませると、宿の浴場へと向かった。
異端者ラムザ・ベオルブ率いる一行は敵勢力の追跡の目を逃れつつ、数週間の行軍の後に
ようやく街道はずれにひっそりと建つこの宿に逗留することができていた。
もっともこんな田舎の安宿では人がゆっくり浸かれる浴槽を備えた風呂場など望むべくもない。
人がやっと二人座れるほどの大きめのタライに湯を張っていく風呂がせいぜいだ。
しかも深夜ともなれば客が自分で湯を沸かさねばならない。だが長く野営を続けてきたラムザ達には
それでも充分すぎるくらいありがたいものであった。
ラムザはタライに踝ほどの高さまで湯を張ると疲労のためかしばらく湯中に座り込んでいた。
幾ばくかの時間をぼうっとしていると、ふと脱衣場に人の気配を感じた。こちらに近づいてくる。
「ラムザ、背中…流してやろうか…」
入ってきたのはアグリアスだった。彼女も女性部屋を見回り後は風呂を浴び就寝するだけなのだろう。
簡素な麻の部屋着を着ているのみであった。
「いえそんな、僕これであがりますから。新しくお湯を沸かしますから少し待っててくだ――」
「いまさらつまらん気を使うな。―――というより私はつまらんぞ」
しまった。ご機嫌ななめにさせてしまった。
教訓その一、この人が「私に甘えていいぞ」というサインを出している時は素直に甘えるべし。
ただしタイミングの見極めがすこぶる難しい。
「わかりました。それじゃ、あの、お願いします」
「うむ」
とたんに機嫌を直してくれたようだ。この年上の女性はこんなところが少女のようで可愛らしい。とは
ラムザとしては口に出せない。言ったら最後「少女のように」すねられてしまうだろう。
アグリアスがズボンの裾をあげつつラムザへと近づく。あらわになった白いふくらはぎにラムザは
鼓動を僅かに速めさせられつつ背を向けた。自分だけが裸というのはどうにも気恥ずかしい。
アグリアスはラムザの背中を手拭いで擦っていく。暫く静かな時間が過ぎていった。だが彼女は
ラムザの背を見てからずっとある物が気になっていた。ラムザの肩口から背中へ走る大きな傷跡。
「あの時の傷、ずいぶんと跡が残ってしまったな…」
それは前回の戦闘でラムザがアグリアスを庇い敵の白刃を受けたときの傷だった。
「助けてもらった私が言っていい台詞ではないが、お前はいつも無茶をしすぎだ…」
「まぁその、あの時は貴女を守ることで頭がいっぱいでしたし」
ラムザはさらっと言い放っているが、その時はラムザの死亡一歩手前でようやく蘇生が間に合い
アグリアスは仲間達の前で取り乱しそうになるのを必死で耐えていたほどだった。
「でもなんとか命を拾えたからこそ、こうしてアグリアスさんに背中流して貰えてるわけですから」
「………!」
アグリアスはその時を思い出し感極まったのか、服が濡れるのも構わず思わずラムザの背中に
抱きついた。そしてラムザの肩の傷に口付け、傷口に沿って唇を這わしていく。
「あの、アグリアスさん……」
たった薄布一枚を隔てただけの豊かな胸の感触にラムザの鼓動が爆発的に速くなった。
ラムザの雄としての情欲がじょじょに首をもたげていく。だがふいに漏れ出したアグリアスの嗚咽が
ラムザの欲望に歯止めをかけた。
「もう二度と…あんな思いはさせてくれるな…!」
「…!…すいませんでした…」
腰に回された手に自分の手を重ね、ラムザはゆっくりと振り向く。だが彼の目に映ったものは、
僅かに目を泣き腫らし、体にピッチリと濡れた服を張り付かせた美しくも淫らなアグリアスの姿。
誇示するかのように張り出した胸の頂点には二つの薄桃色の点が透けていた。
あまりに無防備なまま見つめてくるアグリアスの姿に、ラムザは我知らず手を伸ばしかけていた。
だがすぐにハタと気付き動きを止める。
何をしているのだ己は。少なくとも劣情にまかせて女性の体を求めていい状況ではない。
確かにこの女(ひと)とは互いの想いを確かめ合い、幾度か体も重ねてきた。
しかしまだそれも片手の指で数えられる回数でしかないし、何よりラムザとしては二人の関係を
もっとゆっくりと大事に育んでいきたかった。
「やっぱり僕もう出ますから…」
立ち上がろうとしたラムザの右手をアグリアスが掴んだ。
さらに片方の手を重ねられアグリアスの胸元へと導かれていく。ついにラムザの手は彼女の左乳房に
押し付けられていた。圧倒的なまでの量感とクリームが詰められているような柔らかさ。それでいて
乳房の底の方からは強い弾力が男の指を押し返そうとしてくる。
先刻とは比べ物にならない血流が股間の海綿体に流れこんでいく。それでも何とか落ち着こうと
アグリアスの顔を見やると、彼女は耳まで真っ赤になりうつむいたままだった。
「アグリアスさん…」
「お、お前は無茶もしすぎだが、我慢もしすぎだ。欲しいものがあるなら欲しいとハッキリ言え…。
私とて、自分が人の言うところの鈍い女だとか、朴念仁とかいうものの範疇に入ってることぐらい
自覚している。だから、だから、その何だ…」
ラムザは愛する女性に対する自分の不甲斐なさに歯噛みした。
自分がもう少しの自信と思いやり、そして相手に対する素直な気持ちを出せばそれですむことなのに。
だが反省したからにはすぐに行動に移すべきだろう。
「アグリアスさん……えっと…」(おいおい反省したはずだろ僕)
「ん…」
「僕、あの…」(これが初めてというわけでもないのに)
「ハッキリとな…でないと解らん」
「今ここで…貴女を抱きたい」(ミもフタも無さすぎかな…)
それを聴くとアグリアスはようやく顔をあげ、恥ずかしげに微笑んだ。
そして胸に当てたままだったラムザの手をさらに強く乳房に押し付けてきた。
「フフフ、もう少しムードのある誘い方とやらを勉強すべきだな。お互いに」
「う、そうですね…」
二人は軽い口付けを交わすといったん体を離した。アグリアスはしゃがんだまま濡れた服を
脱ぎ始めた。いっきに上着をたくし上げると豊かに張り詰めた乳房がぶるんと躍り出る。
鍛えられた胸筋に乗せられ上向きに反りあがった美しい乳房だ。服越しに見たときより乳首が
さらに鮮紅色に染まっている。アグリアスは立ち上がると次にズボンと下穿きを脱いでいった。
上体を傾けた姿勢のため、乳房が鐘形に形を変えてラムザの眼前にずしりと迫る。
先端の紅い肉蕾が揺らめく様がラムザの男根をさらに硬くさせ、先汁の量を増していった。
「服を片付けてくるから少し待っててくれ。それとも、もう我慢できないと言うのではあるまいな」
「そ、そんなことないですよ。ただあまり長く待たされると僕がそちらへ行くかもしれませんけど」
「フフ、それもいいかもしれんな」
「もう、アグリアスさんたら。ちゃんと待ちますよ」
他愛のない会話がどうやら二人にリラックスする効果をもたらしたようだ。どうにか落ち着いて
アグリアスの後ろ姿を見送る。歩く度に弾むように揺れ動く彼女の尻にラムザは目を細めた。
アグリアスは新しい手拭いで股間を隠しながら戻ってきた。蝋燭のほの暗い明かりが彼女の肢体を
幻想的な美しさに照らし出している。ラムザは立ち上がると手を差し伸べタライの中へアグリアスを
迎え入れた。二人は強く抱き合うと改めて唇を重ねた。重なり合った二人の体の間で女の乳房と
男の一物が形を歪めあう。二人は唇を吸い合ったままゆっくりと湯の中にしゃがみこんでいった。