幼馴染【クロノ】ルッカたん【トリガー】眼鏡

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1名無しさん@ピンキー
PS版のEDにガビーン(゜Д゜;)ときた君、
眼鏡っ娘属性、幼馴染属性、才色兼備属性、年上属性の君!
ルッカたんが幸せになるSSを書いてみませんか?
まぁ、「幸せ」の定義はいろいろなんで
「爬虫類苦手なルッカたんをカエル攻めしたい」
なんていうまがった愛もOKだ!

■『キャラ』『\\カップリング』単独でのスレ立ては控えめに
は無視しますた!

ほいぢゃ漏れも時間ができたらなんかUPするから・・
今からルッカ萌えの点呼をとるーッ
2あぼーん:あぼーん
あぼーん
3:03/03/15 19:46 ID:5L+ig4RL
個人的にルッカたんは委員長系眼鏡っ娘だとおもふ。
どっか感情を抑えてるような気がする。
漏れの妄想か? まぁ、それはさておき漏れがルッカたんとの
カプリングの可能性としてみているのは
クロノ、ロボ、ゴンザレス、カエル、ルッカパパ、マヨネー(ぉ
あたりだ。クロノクロスも含めばもっと可能性あるかな・・?
淫乱孤児院とか 意味不明 逝ってきます。
4名無しさん@ピンキー:03/03/15 19:55 ID:1FVYzg9u
>>01
いくら”控えめに”と書かれていても無視しないでください。
5めがスレ委員長 ◆sSMEGAP74E :03/03/15 21:32 ID:rsc0Y5sQ
6あぼーん:あぼーん
あぼーん
7名無しさん@ピンキー:03/03/16 01:45 ID:xrYtTXH7
いいだろう
俺が飽きるまで保守する
8名無しさん@ピンキー:03/03/16 10:03 ID:J9s+R7B1
保守
9名無しさん@ピンキー:03/03/16 10:27 ID:VJCLbJjX
保守ついでになんか書いてくださいYO〜
10あぼーん:あぼーん
あぼーん
11あぼーん:あぼーん
あぼーん
12名無しさん@ピンキー:03/03/16 13:35 ID:GvhOapRi
クロノが生き返ったときに抱きついてきたルッカがよかったけど
マールとルッカの二人連れてくとどーなるの?
13名無しさん@ピンキー:03/03/16 14:00 ID:VJCLbJjX
>12
優勢順位として
強行マールイベントです。
強行です。

そのときルッカたんはきっとクロノにあゆみよりたかったんだとおもうと
ウワーーーーン
14名無しさん@ピンキー:03/03/16 17:02 ID:VJCLbJjX
マールが心配したのよ・・でも、私だって

だったかな

ウワーーーーーン
15名無しさん@ピンキー:03/03/16 23:58 ID:quF5BbeV
初めて「バカ」って言葉が愛情表現なのネーとか
感じた場面でした

ウワーーーーーン
16名無しさん@ピンキー :03/03/17 00:01 ID:uAQWbG6q
>15 禿げ同意
17あぼーん:あぼーん
あぼーん
18名無しさん@ピンキー:03/03/17 07:47 ID:Hp7wAHja
クロノクロスで故人になってるのが悲しいやら頭に来るやら

まあトリガーのプレイヤーキャラクターは魔王以外全員死んでるんだが
19名無しさん@ピンキー:03/03/17 11:05 ID:iflrxPOr
>>12-13
 まぁ一度やってみ

>>14
 切ねえよな、あれは・・・惚れ直したが
20あぼーん:あぼーん
あぼーん
21あぼーん:あぼーん
あぼーん
22名無しさん@ピンキー:03/03/17 17:25 ID:iN10xscy
つか、グランドリオン修復キャラ優先順位ってどんなの?sage
23名無しさん@ピンキー:03/03/18 07:54 ID:Hv8LFP+X
クロノが魔王になるエンディングの悪人笑いがイカす。
やっぱ3人で面白おかしく魔王ライフを送ってるんだろうか。
24名無しさん@ピンキー:03/03/18 11:50 ID:DxHdnPTR
ビネガーぱんちゅ藁い 
2515:03/03/19 00:01 ID:6m5a4URC
>>19
切ないっスよね、ホント。
実は眼鏡っ娘も幼馴染みもどちらかといえば好みでは無かったのですが。
プレイしててだんだん「あれ?」ってなって、あのイベントでとどめ刺され
ましたヨ。…今じゃ幼馴染み万歳なひとになりました。嗚呼、ルッカ万歳。
26名無しさん@ピンキー:03/03/19 06:25 ID:K5oHoq9G
漏れが最初一番好きになったのはエイラたんだが、
クロノと一緒になってほしいと思ったのはルッカたんさね。

たしか魔王エンディングでルッカたんが
クロノの家で料理つくってるシーンがあったはず。
なんかシパーイしてフライパンから火の柱があがっちゃうの。
工学系(ロボット整備)、化学系(グランドリオン修復)
となると器用なのに、
料理となるとぎこちないルッカたんに激萌え。
2715:03/03/19 08:39 ID:/7QzjS7L
>16
わああ、夕べ寝ぼけてて16さんにもお返事(?)したつもりでいたのに…
無視しちゃったぽくてすみません。…今更だけど、ルッカたん切ない
ですよね…
そして愛おしいv
28名無しさん@ピンキー:03/03/19 12:35 ID:/LwW0/se
291:03/03/19 12:42 ID:K5oHoq9G
小説ネタのために昨日からクロノをやりなおしているが
(ただいま古代ジール王国)アイデアがうかばないので
ネットで見つけた小説を紹介しようとおもふ。

鬼畜モノ
クロノ×ロボ×ルッカ
ttp://www.muvc.net/kamoto/kurono5.html

この人の作品王道すぎてガイシュツかもしれないけど
129.64.134.53 , dhcp-129-64-134-53.dorm.brandeis.edu ,
301:03/03/19 12:44 ID:K5oHoq9G
28めなにしやがった(w
31HN:03/03/19 19:11 ID:fEAAq8Uy
 飛びつきたかった。
 ずっとずっと、飛びついて、そして、「おかえり」って言いたかった。
 「馬鹿」って……言ってやりたかった。
 

 メットを外してメガネだけになったルッカの苦笑は、闇にこぼれる。マールの部屋に居るであろうクロノのことを思っているのだ。
 (ルッカぁ……何で死んじゃったの、クロノ!嫌だよ、会いたいよ、寂しくて死んじゃうよ! 絶対、このままなんてやだやだやだぁ!)
 耳にタコが出来てしまうほどに聞かされた言葉が耳に残っている。
 うっとおしいと思うほどに、あの子が嫌いなわけではないんだけど、ただ、言いたい言葉を呑み込まなければならなかったのも事実だった。
 (私だって会いたかったわよ)
 慰めるだけではなくて。
 泣きたいのはこっちも同じだった。ずっと一緒にいたのだ。生まれた時から、ずっと。
 だから全部知っている。何が好きで何が嫌いで、いつまでおねしょしていて、女の子が少し苦手で、でも自分だけには心を開いてくれてなじんでくれた幼なじみ。
 ……幼なじみ……だから?
 「馬鹿みたい、私。ちょっと外の空気吸ってこようかしら……ロボの調子も見てやらなきゃいけないし」
 そういってルッカは部屋を出た。いつもの格好で。ただ、ヘルメットだけおいて。
32HN:03/03/19 19:37 ID:fEAAq8Uy
 ゆっくりと……宿を一階に向かって進んでいく。ぎしっ、ぎしっと音を立てて。
 今、白い王女様と一緒に居るんだろうか。あの可愛い女の子と。そうして、二人で愛を囁き会っているのだろうか?
 マールのことは大好きだった。この機械好きのせいで小さい頃から女の子のトモダチなんか一人も居なかったルッカに初めて出来た、女の子のトモダチ。明るく笑って、いつも元気であけすけで。
 (マールってすごく可愛いんだよね)
 クロノが死んでから、マールはよく話してくれた。
 (クロノって優しいんだよ。えっとね、この前えっちしたとき、クロノってばすごくやさしくて……)
 女の子の話だから真剣に聞いていたけど、ちくちくと体中に指す何かがあった。
 (結局3回もしちゃった〜早くクロノ、戻ってこないかなぁ。そしたらたくさん甘えるのに)
 そんなことを明るくは名須川いい女の子。
 その、ちくりとした小さな痛みの名前をルッカは知らない。
 だから、クロノの部屋の前を通りかかって、そこがどういうわけか内開きに飽きっぱなしになっていて、そこにクロノが居るのを見つけた時も、ルッカはただ、目を見開いただけだった。
 一緒に居るんじゃなかったの?
 飲み込んだ言葉が抜けていく。
 (挨拶くらいしておいてもいいわよね、一人なんだから)
 そう自分に言い聞かせて、彼女はゆっくりとその部屋に足を踏み入れた。
 
33HN:03/03/20 04:18 ID:PRgalRs/
 「邪魔してごめんね。生き返りおめでとうと行っておくわ、良く帰ってきたわね」
 そんなことを言うルッカにクロノはうなずいて見せた。どこか無口な気がする幼なじみは、驚いたようにすると、コクコクとうなずいた。
 「ただいま、ルッカ……マールは?」
 「え?見ていないけど。どうかしたの?泣かせちゃダメよ、あの子のこと。あたしが怒るわよ」
 「……じゃあさ」
 ふと、空気が変わった。クロノの瞳にまっすぐに射抜かれて、ルッカは後ずさる。
 「僕がルッカを好きだって言っても、ルッカは怒るの?」
34HN:03/03/20 05:02 ID:PRgalRs/
 突然言われた言葉は、以外なのかそうでないのか良くわからないものだった。面食らったと言った方が正しい。
「怒るわよ……だって、マールはあなたのこと好きなのよ?そういってるし、わたしもそれで良いと思ってた。何よ、それで今更……!」
「そんなの関係ないよ。確かにマールはいいコだけど、ずっと一緒だったんだ」
 ……ずっと一緒。そう。泣くも笑うも、ずっと一緒で。一緒のお花畑で遊んで。一緒の機械で遊んで。何もかも知っている関係。
(ぼく、おおきくなったらルッカちゃんとケッコンするんだ?)
 そ?%F
35HN:03/03/20 05:02 ID:PRgalRs/
 突然言われた言葉は、以外なのかそうでないのか良くわからないものだった。面食らったと言った方が正しい。
「怒るわよ……だって、マールはあなたのこと好きなのよ?そういってるし、わたしもそれで良いと思ってた。何よ、それで今更……!」
「そんなの関係ないよ。確かにマールはいいコだけど、ずっと一緒だったんだ」
 ……ずっと一緒。そう。泣くも笑うも、ずっと一緒で。一緒のお花畑で遊んで。一緒の機械で遊んで。何もかも知っている関係。
(ぼく、おおきくなったらルッカちゃんとケッコンするんだ?)
 そんな言葉を覚えている。でも。
 突然言われた言葉を飲み込みきれずに、ルッカは目を逸らした。クロノの視線が痛かったからだ。指し貫く、普段似合わないすべてを見抜かれるようなその目が。後ろを向いて、静かに応える。
「それでもダメよ」
「ルッカ!」
「黙ってよ! 私はマールが大事なの!マールとずっと笑っていたいの!アンタなんかに、私たちの友情を壊して欲しくないのよ!」
 本心だった。いや、二つあるうちの本心の一つ。
 自分が我慢するのと、親友が、自分と幼なじみを憎むのと。どっちが、正しいの?
 自分の気持ちを殺すのと、仲間の笑顔を殺すのと。どっちが、楽なの?
「ルッカ、僕は……」
「それ以上言うと、処分するわよっ。やっと出来た女の子のトモダチなんだから、あの子にわたしを嫌いにさせないでよ!」
 涙なんか死んでも漏らしてやらない。後ろを向いて、ドアと床の隙間を見つめながら、ドアがよく見えないのは気のせいのはずだから。ルッカはぐっと唇をかみしめて、クロノに背を向けていた。メガネを取りたい衝動に駆られたが、それも思いとどまった。
「わかった、ルッカ、ごめん」
 ややあって、漏れた声。
「その代わり、一つだけお願いがあるんだ、聞いて欲しい」
 後ろからかかってくる声に、ルッカが反応した。
「……何よ、言ってみなさいよ」
 後ろで、クロノが立ち上がる気配がした。後ろのすぐ側で、ゆっくりと近寄って。
「一時間だけ、見ないフリしてて」
 ルッカの答えは、静かに目を伏せることだった。メガネの隙間から指が差し入れられ、そっと瞳を覆い隠した。
 膝と肩に手が掛かった。
 抱き上げられる、気配がした。 
36HN:03/03/20 05:03 ID:PRgalRs/
選択肢1 調教モード
選択肢2 ラブラブモード

ルッカ萌え。メットいらない。ロボのシーン無茶萌え。
幼なじみ萌え。
最後まで入れてた香具師挙手!
37HN:03/03/20 05:06 ID:PRgalRs/
読み返したら変だった。
解説。クロノが生き返った夜。なんか早くエロに持ってこうとするあまり前フリを中途半端にすっとばした。
スマソ。
38名無しさん@ピンキー:03/03/20 08:23 ID:IbmBneQD
海外のSSを発見した。

http://anime.muck.com/~sakura/series.html
のCHRONO TRIGGERのところ。
39名無しさん@ピンキー:03/03/20 09:48 ID:iM2D6L9w
乙彼産
元々が不幸なのでここでは2番キボーン
というか1時間でどう調教するのだ・・・
ついでに挙手
401:03/03/20 12:21 ID:Pyi1O5To
>>31
すばらしいYO。
なんか洞察力がいいカンジです
マールの口調がリアルだとおもふ
411:03/03/20 12:30 ID:Pyi1O5To
>38
ttp://anime.muck.com/~sakura/stories/ct/brains.txt
部分的に超せつない上に
機械姦ぢゃねーか(けっこうルカロボ好きだがw)
42名無しさん@ピンキー:03/03/20 14:17 ID:jl63/Qn7
>>22
マール>ルッカ>カエル>ロボ
43sage:03/03/21 16:30 ID:n5uE0yef
>HNさん
是非2番でおながいします!
わ〜v続き楽しみです〜vルッカたん萌!

>38さん.41さん
わ〜ルッカたん小説!嬉しいです!有難うです!
……だけど英語分からなかった……
4443:03/03/21 16:32 ID:n5uE0yef
済みませんでした…
逝ってきます…
45名無しさん@ピンキー:03/03/22 19:09 ID:Tnoug43U
>>44
 一日経ってから言うのもなんだがワロタ
い`よ
46名無しさん@ピンキー:03/03/23 04:13 ID:7spLQkpv
エロについてよくわかってないロボが、
日ごろの感謝の気持ちをこめて
よかれと思いムリヤリルッカたんを気持ちよくさせてあげるSSきぼん
47名無しさん@ピンキー:03/03/23 11:04 ID:JHVITxWz
クロス物はここに書いては拙いかな?
48HN:03/03/23 19:40 ID:LICNlPtS
 夢を見ているような心地だった。
 真っ暗で何も見えないまま、ただベッドに横たえられたのだとわかって、ルッカは自分の瞳を更にぎゅっとつぶった。メガネがじゃまだったら取ろうか、と言ったけど、クロノが何も言わなかったので、そのままにまかせておいた。
 とさんっ、という音にどきどきしてくる。
「怖い……?」
「そんなわけないでしょっ」
「ルッカって嘘つきだから、本当かどうかわからないんだけど。それでも怖くないんだ……僕は、怖いんだけどな」
「っ……!」
 嘘つきだと見透かされた後に素直に言われて、ルッカの心臓がびくんっっと鳴った。嘘に決まってる。怖くないわけがない。
「昔、一緒にお風呂はいったよね?」
 そんな風に言われながら、顔が目の前にある気配がし、唇に彼のそれが触れられた。ココまでは知ってる。お互い、昔、大人って言うのがどういうものか知らなくてキスをした。その時はどうともなかったけど、今は。
「んっ……くっ」
 にゅるっ。
「こうするんっ……にっふっ」
 びくんっ。
 唇をこじ開けられるかたちで、クロノの舌が進入してきた。ぎゅって抱きしめられて、ほおとあごをとらえられながらするキスに、ルッカの顔が跳ね上がった。にちゃにちゃとかき回す舌が気持ちいい。優しくされている。
「……さわっても、いい?」
「そんなことわざわざ聞くんじゃないわよっ!……ばか……」
 ばか。
 最期の一言は声にならなかった。
 吐息がこんな近くにあるなんて始めての経験だった。ふっ、とほおに自然に触れられる行きが熱くて恥ずかしくて、ルッカはぎゅっとじぶんをだきしめた。少年はおどおどしながら、彼女の胸にさわる。
 ぽよん。
「きゃっ!」
「っ……柔らかっ……」
 ぽよぽよふにふに。
「ひゃっあっひゃっあっ」
 クロノの指がまるでおもちゃでももてあそぶように豊満とは言えない胸をまさぐった。おして開いてつかんで開いて、お遊戯じゃないんだからとおもう間にも声がとまらない。
49HN:03/03/23 21:03 ID:LICNlPtS
 クロノはといえば、頬を赤らめながら、ぷにぷにとつっついたりして、ベッドの上で楽しんでいる。ルッカのからだの上に自分の体を載っけて、その様子は本当に楽しそうだった。
「何たのしんでんのよっ、あっ、あんっ!」
「だってルッカには……いつもいじめられてきたから……」
「どこの誰がいじめたって言うのよっ!んっ、んぅんっあっ」
 いろいろ口だけいっておいても、遊ばれてるんだから何も言えない。クロノはそれが楽しくて、少し息を荒げながらルッカにむしゃぶりついた。んぅっ、と言う声が漏れるたびに愛しさが募って、たまらない。体中が熱くうずく。下半身がどくん!と音を立てる。
「んっ……やっ、あああっ!」
 勢いに任せて、ルッカの上衣がずりあげられた。ぷるんっ、という音を立てて、やや小降りの形のいい胸が顔を出す。そこにダイレクトにさわって、柔らかく形を変えさせる。ルッカの声が更に甲高くなった。
 ゆっくりと、ややおどおどしたような感じで触れられるクロノのほおが気持ちよくて。
「ルッカ、お母さんみたい。すっごくやわらかい」
 胸の大きさを気にしていたルッカのコンプレックスが、ただその一言で緩和されていくのが不思議で。
「小さい頃、こんなふうに……おっぱいを吸ったんだ」
 ちゅっ。
 先端に触れられる濡めっとした舌。ぴくんっ、とルッカがはねた。そのままちゅるちゅると音を立てて吸われると、脳天に何かが突き抜けてきて、体中が熱くなってくる。自分のからだが少女ではないと思わされるとき。
 小さいときには何も感じなかった胸が、小さい頃とは違った手にまさぐられる。ぴいんっ、とはじかれて、あんっ、と声を上げてしまう。
「どう?ルッカ?」
 感じながら、ルッカは無言で首をぶんぶんと盾に動かした。気持ちいいって素直に言ってやるには癪だったから。
「じゃあ、続き、いくよ……?」
 一つ、一つ、確かめるような心地で。しっかりと応答を待ってから、クロノはルッカのスカートに手をかけた。それがわかって、ルッカはふっと腰を持ち上げて、脱がせやすいようにしてやる。
 するすると、足下にスカートが抜けて、タイツがくるくると足首へと抜けていった。めをつぶったまま、裸になるのはとっても恥ずかしかった。親にしてもらった以来だ。
50HN:03/03/23 22:28 ID:LICNlPtS
 クロノも服を脱ぎ去る音がした。
 ぬくもりが……降ってきた。
 人肌が触れ合う感触が熱を持って、焼く。うずいて、ふれあうたびに熱を持っているようだった。ルッカ、と呼ぶ声が熱かった。
「あっ、あっ、クロノっ」
 言葉が漏れていく。汗ばんで、肌がこすれあった。ルッカの足の付け根にクロノの熱い熱の固まりがぶつかっていた。触れるたびに、それが大きいのがよくわかって、さらにどくんっとルッカの心のなかが熱くなってくる。
 それがぬめっとしているのを文字通り肌で感じて、真っ暗な視界の中で、クロノの息づかいと肌だけが感覚器官に触れてくる。
「あっ、はっ、あっ」
 乳首がつまみ上げられる。ちゅぷっと舌で転がされたかと思うと、れろれろと舐め上げられる。先程クロノが言ったように、赤ん坊が甘えるような仕草だった。
 頭に熱の固まりがたたきつけられるような感触に、ルッカはあえいだ。
(ねぇ、クロノ)
 それは、入ってきてはならない想念。ひたむきなクロノの愛し方。優しくしてくれる、おどおどしたようなクロノらしい愛し方。
(マールにも、こんなふうにしてるの?)
 キスして。お互いの肌と肌を触れ合わせて。子どものようにベッドで甘えてくる。
 あのかわいい王女様の言葉が離れない。
「はぁっ、うんっ、あんっ、あああっ」
「ルッカ、ルッカ、ルッカ!」
(ねぇねぇクロノってば、とっても優しいんだよ?結局3回もしちゃった〜)
 怒張がつつく。何かしてやりたくて、ルッカはそっとクロノのものを握ってやった。大きくて、暖かくて、強い。
「ルッカ……?」
「こうしたら、気持ち、いいの?」
(マール……)
 別に対抗意識のつもりはなかったけど、その分ゆっくりとしごく。クロノの息が荒くなってきた。そうそう、こうでなくちゃいつものじゃないよね、と口の中でつぶやいたことをしるよしもないが。
51HN:03/03/23 23:18 ID:LICNlPtS
ちゃっかり50げとー
レス&挙手三楠

とりあえず純愛路線といってみる
一応はこのまま続く予定
ゴメン力尽き

>47
楽しみ
どことのクロスオーバー?
52名無しさん@ピンキー:03/03/23 23:34 ID:aA1Md7Ae
>HNさま
わ〜クロノvルッカだ〜!!
わ〜vクロノvルッカだ〜!!(T▽T)
純愛万歳!わ〜vv
続き楽しみです!頑張って下さい!

>47
実はクロスやったことないのですが、楽しみです!
頑張ってください★
53名無しさん@ピンキー:03/03/24 00:05 ID:W7cnngdk
>HN氏
クロスオーバーじゃなくて、「クロノクロス物書いて良いか」
の意味で聞いたんでけど…
54HN:03/03/24 00:20 ID:N7b6ldSK
>52
ありがとっす励みになるす
いろいろありがとう感謝です

>53
あ、ごめん
1次第じゃん?
わたし的には歓迎
55名無しさん@ピンキー:03/03/24 02:51 ID:f26ShRa5
HN様。ハァハァ。
まじ萌えです、楽しみにしてます。

ROMですが、クロスも歓迎。
でも、そればっかりだとちょと。
56あぼーん:あぼーん
あぼーん
57あぼーん:あぼーん
あぼーん
581:03/03/26 12:10 ID:h8f0vSPb
>53
>54

うぉぅ レス遅れて不都合できてたらごめんそ!!
ルッカたんが幸せになるならもうなんだっていいでつ。
59名無しさん@ピンキー:03/03/28 01:15 ID:z0v9ugKv
クロノとルッカの関係は良いですよねえv
幼馴染みで年上で才色兼備なルッカたん最高でつvv
素敵小説の続き楽しみです〜(>_<)
60あぼーん:あぼーん
あぼーん
61名無しさん@ピンキー:03/03/29 22:16 ID:Plr5meBt
今日もまたクリアしたので保守。
62名無しさん@ピンキー:03/03/31 17:56 ID:DdlhybnR
ルッカに萌えたので保守
63名無しさん@ピンキー:03/04/01 01:11 ID:d/hdLOZ7
HNさんのお話の途中ですが、何か書けたらうぷしても
よろしいでしょうか??…エロ書いたことないのでつが…

とかひとりごとを言いつつ保守
64名無しさん@ピンキー:03/04/01 04:37 ID:VEbzWPgC
>>62
ぜ、ぜひ!
(;´Д`)ハァハァしながら待ちます。
65名無しさん@ピンキー:03/04/03 03:45 ID:R69JUwaK
ホッシュ。
66名無しさん@ピンキー:03/04/04 13:44 ID:euPSYqmM
妄執 
67名無しさん@ピンキー:03/04/05 18:54 ID:0vPuqT/O
ホッシュボッシュハッシュガッシュ
6863:03/04/07 01:24 ID:81CPqQ65
おもいっきり背伸びをしたら、背中がぽきぽきと音を立てた。
気持ち良い。……何だ、結構疲れてたのね。
何だか訳も判らないうちに、私達はどうやら私達の『未来』に来ていた
らしい。
無我夢中で歩いて辿り着いた場所で見つけた、壊れて動かなくなった
ロボットを一人、修理していた訳だけれど。
……そりゃあ、疲れるわよね。
ロボットを修理している間に、寄り添って眠ってしまった二人を起こさない
ように、そっと一人、外の空気を吸いに出てみて。
(……全く、上手くやったもんねえ…)
あの、女の子がちょっと苦手で、鈍感で、口下手な男が。
あんなに可愛くて、優しい、良い子を捕まえるなんてね。
さっき迄、すぐ傍にあった光景。
手許を忙しく動かす事で、見ないフリをしていた。
見飽きる程見なれた、幼馴染みの横には。
金色の髪と白い肌をもつ、美しい少女が。
仲良く手を繋いで、眠って……
「ルッカ」
「わっ」
急に、背後から声がして。
同時に強く、抱き締められた。
「ちょ…何よ、びっくりするでしょう?」
「それはこっちの台詞だよ。急にいなくなったりして」
耳もとで囁かれて、思わず両足からチカラが抜けそうになった。
「あんまり心配させるなよな」
「悪かったわ。謝るから、……離してくれる?」
「……何で?」
本当に不思議そうな声でそんな風に言われて、一瞬言葉につまってしまう。
6963:03/04/07 01:27 ID:81CPqQ65
HNさんのお話の途中ですが、ちょこっと書かせて頂いてしまいました。
しかもエロまで行かなかったのですが…行数が限界みたいでつ。
エロ小説の勉強して続きを出直しても宜しいでしょうか…?
クロノVルッカ万歳VV
70名無しさん@ピンキー:03/04/07 03:08 ID:+lsmQmH/
いかん、どうしてもルッカがワッカに見える・・・
71名無しさん@ピンキー:03/04/07 07:42 ID:tMOyGTpF
誰か海外のやつ翻訳頼む。
72名無しさん@ピンキー:03/04/07 16:31 ID:0UTw/sJr
しかし最終的にあのエンディングに繋がると考えると、辛いな・・・。
とりあえず目先の幸せの為に>>63さん続きをキボンヌ
73HN:03/04/08 22:56 ID:6FSMvjTK
サボりゴメソ。パソ復活しました

おとなしく63さんが終わるのを待つ所存っす
後ろから抱きしめかなり萌ですな
74名無しさん@ピンキー:03/04/10 10:19 ID:9HH0EL86
補修
75あぼーん:あぼーん
あぼーん
76名無しさん@ピンキー:03/04/10 20:09 ID:FoYcCeAT
ルッカっつーかマール萌えは叩かれるのですか?
77名無しさん@ピンキー:03/04/10 20:56 ID:SWt/Aiz4
二者択一だったら良かったのに・・・。
78名無しさん@ピンキー:03/04/11 00:22 ID:HieKSKrH
>76
誰も叩かないかと。
どっちかっていうとルッカ萌えって人が大部分だと思われ。
むしろ漏れがそれだから。
79名無しさん@ピンキー:03/04/11 10:14 ID:nZh/4Q/s
すまん、マールはガキ臭すぎて苦手だ・・・
しかしそのおかげでルッカの良さが引き立つわけだから叩きはせんよ(w
8063:03/04/12 01:59 ID:5XM+5ifF
「何でって、そりゃあ…」
アンタにはマールがいるでしょう?……言いたいのに、言葉が出て来なかった。
どうして?
「大丈夫、マールなら良く寝てるよ」
「え」
「大きな声出さなきゃ、平気だよ」
「大きな声って…」
言い終わる前に、耳を舐められた。
「…っつ…」
「やっと二人きりになれたんだから」
楽しそうな声で囁きながら、耳たぶを甘噛みされる。
……ひとの弱いトコロを。
「最近はずっと千年祭の用意で忙しいって相手にしてくれなかったし。
やっと完成した発明の所為でこんな事になって、ずっと出来なかったからね」
「ち、ちょっとクロノ…」
「ヤダって言っても止めないよ」
慣れた手付きで撫で回されて、身体の奥が熱っぽくなっていくのが分かる。
何考えてるのよって怒鳴ってやりたいけど、今口を開いたら、きっと。
きっと、変な声が出ちゃうから。
「僕だって若い健全な男なんだからね」
首筋に何度も唇が落とされて。
体中を触られて。
止めようとした手からすら、チカラが抜けていく。
8163:03/04/12 02:00 ID:5XM+5ifF
私達は幼馴染みだった。
少なくとも、15年間は。
初めてキスをしたのは、あの子の誕生日で。
『プレゼントの代わりに、ルッカとキスしたい』
断る理由もなかったから、素直にキスしてみたけど。
その時初めて、いつの間にか身長を追いこされていたことに気付いた。
あれから2年。
時々キスをしたり、其れ以上の事もあったりして、…だけど。
別に愛の言葉を交わした訳でもなく、…恋人同志でもなくて。
多分、今も、幼馴染みで。
いつの間にか身長を追いこされたように。
いつの間にか幼馴染みの男の子は、大人になっていく訳で。
…そうして、必要とされたから、応えただけで。
私はだたの、『誰か』の代わりだったのだから。
『誰か』をあの子が見つけたのなら、私はもう必要無いはず。
少なくとも、あの子にとっては、もう。
8263:03/04/12 02:01 ID:5XM+5ifF
静かなドーム内に、水音が響く。
あとは、押し殺した声と、荒い息遣いが。
「んっ……」
めちゃくちゃに弄られて、腰のあたりから、つま先と脳天に向かって何かが流れる。
「あれ、もういっちゃった?」
楽しそうな声で囁かれて、ハラがたったけど声が出ない。
「久しぶりだったから気持ちよすぎた?」
成るべく響かない様、最小限で呼吸を整えつつも、身体のチカラは抜け切ったままで。
ぐったりした私の身体を、クロノは器用に抱きかかえ直してくれた。
向きを変えて、クロノの肩に両腕を預ける形でもたれ掛かったままでいたら、
「でもコレからが本番だよ」
……なんて。生意気な事を言って、そっと壁に押し当てられた。
優しく前髪を持ち上げられて、額に口付けられる。
それから、鼻の頭にもそっと唇でふれて、頬と、瞼にも。
…いつだって、そうして。優しく愛してくれたけど。
だけど、もう、終わりにしなきゃ。
だって、クロノは見つけたんだから。私じゃない『誰か』を。
もう代わりは必要ない。…本物を見つけたんだから。
8363:03/04/12 02:07 ID:5XM+5ifF
連続カキコですみません。
どのくらいの長さが投稿出来るのかイマイチ把握できてません(死
エロくなくて済みません。……難しいです〜。
どなたか続きを…とか言ってみる
>72さん
続きキボンして下さって有難うございます。
エロくなくて済みませんでつ…
>HNさん
パソ復活おめでとうございます!
漏れが終わるのなんて待たないで続き書いて下さい〜
割り込んでしまって済みませんでした〜!!
>76さん
マールたん萌叩かれる事はないとおもいますyo★
だけど漏れも78さんとおなじくルッカたん萌です〜
84名無しさん@ピンキー:03/04/16 09:56 ID:SBbOcWcY
妄執
>>63
モツカレー今気が付いたよ。スマソ。
というか元々ルッカとクロノはっ!ハッ!ハァッ!(*´Д`)=зハァ-
85山崎渉:03/04/17 12:24 ID:TKWjnpQP
(^^)
86名無しさん@ピンキー:03/04/18 18:10 ID:WVnMlF3a
!(*´Д`)=зハァ-
87山崎 渉:03/04/20 04:28 ID:IxIHzNin
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
88名無しさん@ピンキー:03/04/20 19:53 ID:MCFyvRuz
こんなスレがあったとは…!ハァハァ
8963:03/04/22 01:02 ID:WcqAK/AN
しばらく旅にでてました。
何か漏れが変な放し書いたら人が居なくなってしまった!!
死なないで欲しい擦れなのでみなさんがんがってください…
テンション下げちゃって申し訳ないでつ。逝ってきまつ……
90名無しさん@ピンキー:03/04/22 09:49 ID:yHqCCCeK
元々過疎スレなのであまり気にすることはないと思われ。
逝かれると漏れのこのいきりたったマラの処遇に困るので続けてくだちい。
91名無しさん@ピンキー:03/04/22 23:47 ID:UF7e4fuv
作者がレス等で人格等を出すと、善し悪しでなく萎える
プロ作家は後書き書くのを嫌う人非常に多い
俺が書いた時は反響あろうが無視か、カタカナだけで機械的な1行レスした
誰かに読んで欲しく、反響が欲しくなければ
そのままワードにでも永遠に仕舞っておけばいいのだから、
それは絶対に自己欺瞞だと断言できるな
9263:03/04/23 00:17 ID:CBzULORD
>90さん
優しいお言葉ありがとうございますでつ。
お言葉に甘えて出来たらまた書かせていただきまつ★
>91さん
萎えさせてしまって申し訳ないでつ。
でも漏れプロじゃないでつYO。ただのルッカたん萌なひとでつ。
ルッカたんについて語りたいだけなんでつが…申し訳ないとしか…

この擦れがルッカたん萌小説でいっぱいになりますように!



93名無しさん@ピンキー:03/04/23 10:27 ID:3BATg4h/
元々妄想垂れ流しスレなんだし細かいことなんかキニスンナー
94名無しさん@ピンキー:03/04/24 10:02 ID:/OyX5eGw
ツクヨミキボン
95名無しさん@ピンキー:03/04/24 12:37 ID:eJ2OMY+3
ルッカスレだってば(w
96名無しさん@ピンキー:03/04/25 15:48 ID:sBExGR54
ケコーン オメデトー
              。  :..* 
   ∧ ∧   丿    / ⌒ヽ   ノ'⌒フ  +゚ .'
  ( ゚ω゚) /    │  ;;;|  < .⌒つ 
  ⊂\⊂ヽノ  ゚* ⊂二二⊃  \)
    O-、 )               ::;*
      ∪    ゴーーーーーンッ
97名無しさん@ピンキー:03/04/25 23:55 ID:X+f+zcB+
私もツクヨミ好き…もちろんルッカも好きなんだが。

クロノエロスレが欲しい…
98名無しさん@ピンキー:03/04/28 21:56 ID:aAyNfWSx
・・・な。
99名無しさん@ピンキー:03/04/29 01:37 ID:DMFBRKX4
両方ありでいいだろう。
100名無しさん@ピンキー:03/04/29 22:12 ID:pP6GIdia
保守、クロスでやりたいけどネタがない。
いまだに、トゥルーエンドがなんなのかわんらん。
101名無しさん@ピンキー:03/05/01 00:10 ID:eEmpzow9
■クロノトリガーのスレッド
ttp://moe.homelinux.net/cache/res165499c0s1.html
萌えjpすれもヨロシコ
102HN:03/05/02 02:08 ID:71xl1Quf
戻ってきました63氏おつ。
一応続き行くつもりで。
忘れられている気がするが。
103HN:03/05/02 02:45 ID:71xl1Quf
「ふっくっ、あっ、ふぅうん……」
「ルッカっ……」
 れろっ、とカリ首のあたりに舌を這わせながら、そのままちろちろと優しく優しくルッカは彼を撫で上げていく。アイスキャンディーを舐めるような仕草だった。
口内に唾と先走りの液体が充満して、それが……変な味なのに、美味しくて仕方がなかった。
 目はずっと閉じたまま。手探りのままだ。
(一時間だけ、見ないフリしてて)
 そう言われたから。
 でも、不思議だった。今から彼が何をしようとしているのかがわかるから。仕草、気配、何をするかいわれなくても、ただ動きと熱を感じるだけで次の行動が伝わってくる熱さがあるから。
 「ルッカっ……!」
 たまらなくなったのだと、わかってきた。ルッカは彼の指の導くままに、ゆっくりとシーツに体を横たえた。
 とさっ、と音がすると共に、心臓の鼓動が聞こえるくらいになってくる。ドキドキする。痛いくらいに。
 剣を使い慣れた指先が、彼女をなでさすった。
 びくんっ。
 震える少女。
 
104HN:03/05/02 03:14 ID:71xl1Quf
 うなじからゆっくりとなで下げられる唇に、ルッカは小さく嬌声を上げる。
 「あっ、はっ、あっ……!」
 神経が研ぎ澄まされていて、触れられる部分一つ一つに悲鳴が上がってしまう。
 「やっ、だぁっ」
 つぶやく声に、クロノのほうが今度は面白そうに微笑む。全身を抱きしめられる感触が、こんなにも気持ちいい。



 ……タイムリミット。スマソ
105名無しさん@ピンキー:03/05/02 22:20 ID:LmmIzuW1
いや(・∀・)イイ!!
続き待ってるよ。
106名無しさん@ピンキー:03/05/06 21:15 ID:jHmQ/uJn
>>104


んで

喪主
107名無しさん@ピンキー:03/05/08 10:12 ID:b29n51QR
一休み一休み
108名無しさん@ピンキー:03/05/11 19:55 ID:fsm7H6uG
クロノクルセイドはダメ?
109名無しさん@ピンキー:03/05/12 11:26 ID:R1x1+6m2
あれは表紙しか見たことがないんだが、何物なのだ?
110名無しさん@ピンキー:03/05/12 23:16 ID:WC3iLIHQ
>>109
シスター物
111名無しさん@ピンキー:03/05/13 01:16 ID:kNksYIGZ
寂れ気味だからこの際いいんじゃ…(つд`)
11263:03/05/15 23:56 ID:ZBALZeTc
仕事が忙しくて中々ネットできません。
今更でつがHNさん萌小説を有難うございますv
ルッカたんは可愛いなあv(*´Д`)=зハァ-
続き楽しみにしてるでつyo★

次ぎに此処に来る時ルッカたん萌が殖えてまつようにv
113名無しさん@ピンキー:03/05/19 12:47 ID:SOxi2w7R
1週間放置かよっ!
114名無しさん@ピンキー:03/05/19 23:12 ID:b9sgpjZy
保守
115名無しさん@ピンキー:03/05/20 01:06 ID:M4wsDtc8
今、ルッカの萌え小説書いてるけど、書き終わってから載せるのと、
連載みたいにちょっとずつできてから、載せるのどっちがいいですか?

また、来ます。
116名無しさん@ピンキー:03/05/20 12:15 ID:VRSbxQj9
>>115
書き終わってから一気に投下の方が。
117作家:03/05/20 21:34 ID:HEpeUkTI
とりあえず、できたのでカキコします。
感想の方よろしくです。
評判良かったら、続きの展開も考えてるんで、また書くかもしれません。
118作家:03/05/20 21:47 ID:HEpeUkTI
改行の仕方がイマイチわからん…(つд`)
119名無しさん@ピンキー:03/05/21 01:58 ID:336c3XRb
最下層にある『dat落ち情報&対策検討板』 183 読んでみたら
120作家:03/05/21 14:05 ID:SmVKGz0k
>>119
サンクス
121作家:03/05/21 14:06 ID:SmVKGz0k
クロノ達がラヴォスを倒してから3年の月日が経とうとして
いた。しかし、クロノはラヴォスを倒してから、すっかり人が
変わってしまった。というより、一度死んで、死の山で生き返
らせたあのときに、クロノの内部に何か別のものが芽生え始め
たのである。

クロノとマールが付き合い始めてから2年半が過ぎようとし
ていた。けれどもそれは、クロノの悪癖が本格的に目覚めてか
ら2年半が過ぎたと言ってもよい。
クロノはマールと付き合いだしてから、何人もの女に手を出
すようになった。今となっては、クロノに抱かれた女の数は足
の指の数をたしてもたりない。そして、彼は今現在も定職につ
かず、毎日フラフラと街中の女を集めては、酒を飲み、ギャン
ブルをして遊びまわっていた。元々、顔立ちも良く、世界を救
った英雄ともなれば、街の女が彼をほおって置くはずがなかっ
た。そして、金が無くなると、彼は容赦なくマールから金を巻
き上げ、彼女を困らせていた。
122作家:03/05/21 14:07 ID:SmVKGz0k
ルッカはクロノをリーネ広場の奥地に呼び出した。そこは、
かつてマールが次元装置で中世の世界へと飛ばされた場所でも
あった。
リーネ広場はもはや千年祭のときのような、華やかさはなく、
ただの人のいない公園と化していた。そして、今日もまったく
人影は無く、木々の中から、蝉の鳴き声だけが聞こえていた。
太陽が容赦なくルッカを照り付け、ジメジメと蒸し暑かった。
ルッカはそこで数分待っていると、クロノがやってきた。ク
ロノはルッカを一目見ると、ふてくされた調子で言った。
「何?こんな所に呼び出して。俺、忙しいんだけど」
クロノのこの言葉にルッカは腹を立てた。
「『何?』じゃないわよ!あんた、どういうつもり?」とルッカ
は強い口調で言った。「マールに『金を渡さなければ別れる』っ
て言って脅したそうじゃない。昨日、彼女泣きながら家にやっ
てきたのよ」
 ルッカの言葉を聞いているのか、いないのか、クロノはその
場に座り込んで何も答えなかった。それでもルッカはめげずに
クロノに今までの悪事や仕事のことなど長々と説教をした。
123作家:03/05/21 14:09 ID:SmVKGz0k
ルッカの説教を長々と聞かされ、クロノは苛立ち始めたが、
急に何か思いついたように、不敵な笑みを浮かべた。そして、
突然、説教をしているルッカに向かって言った。
「マールのことだけださ、俺はこれでもマールと毎週欠かさず
にセックスしてるんだぜ。マールだって俺に抱かれているとき
は悦んでるんだ、それのどこが問題なんだ?」
「な、何言ってんのよ!あんたはマール以外の他の女とも―――」
「なに照れてんだよ、ルッカ。もしかして、まだ処女とか?」
とクロノはルッカの言葉を遮りながら言った。「ひょっとして俺
がマールとセックスしているのを汚らわしいとか思ってる
の?」
「バ、バカ言ってんじゃないわよ!」とルッカは顔を真っ赤に
させながら言った。
「なんだ、ルッカは22にもなってまだなのか」とクロノは立ち
上がって言った。「まぁ、研究ばっかりやっていたから、無理は
ないけどさ。けど、俺の気持もわかってくれよ、男は女とは違
って一人の異性との交わりだけじゃ満足できないんだ。科学で
も証明されてることだろ?だからさ、今から俺と―――」
クロノはそう言うと、不気味な笑みを浮かべルッカに歩み寄
って来た。
124作家:03/05/21 14:13 ID:SmVKGz0k
ルッカは反射的に身の危険を感じた。全身が恐怖で凍りつい
たような感じだった。そして素早く腰の銃を取り出し、銃口を
クロノに向けた。
「そこから動かないで!動いたら撃つわよ、クロノ」
ルッカの目が怯えきっているのを見てクロノは『撃たないな』
とほくそ笑んだ。クロノは銃口が自分に向けられているのにも
かまわず、ルッカに歩み寄った。そして、そのまま彼女の両手
を捕らえ、すぐさま銃を取り上げ草むらへと投げ捨てた。
クロノはルッカの両腕を力強く掴むと、そのまま後ろの石壁
に押し付けた。そして、クロノは顔を近づけ唇を奪おうとした
が、ルッカは顔を背けた。
「ちょっ、やめて!クロノ!」
「どうして、俺のこと嫌い?」とクロノは言った。「今だから言
うけどさ、俺、気づいてたんだぜ。死の山でみんなが俺を生き
返らせたとき、マールと俺が抱き合っている目の前で、小声で
ルッカが『私だって…』って言ったのを。俺、ほんとうはあの
時、ルッカを抱きしめてやりたかったんだ。俺の事を一番心配
してくれたのはルッカなんじゃないかって思ってさ…嘘じゃな
いよ」
クロノの声は優しく、さっきまでとは違っていた。
125作家:03/05/21 14:15 ID:SmVKGz0k
クロノの言葉はルッカの胸に突き刺さった。確かに、死の山
でクロノを生き返らせたとき、ルッカはマールに嫉妬した。マ
ールが人目も憚らずにクロノに抱きついていったとき、彼女の
性格が羨ましいと思った。クロノに自分の存在を気づいて欲し
かった。それで、あんな言葉を呟いてしまった。けれど、あの
時から、ルッカはもうクロノをあきらめかけた。相手がマール
なら仕方がないと思った。マールは王国のお嬢様だし、自分の
良き友人でもある。それに、顔も性格も自分とは比べ物になら
ないほど可愛いかった。自分は眼鏡をかけた科学オタク、勝ち
目はなど最初からなかったのだ。そう自分に言い聞かせてこれ
まで生きてきたはずだが、クロノの言葉を聞いて、ルッカはい
ままで我慢してきたクロノへの熱い思いが甦り、それが溢れ出
すと同時に、涙が頬をつたった。
126作家:03/05/21 14:20 ID:SmVKGz0k
「なによ…今更…そんなこと聞きたくない…」とルッカは首を
横に振りながら言った。
クロノはルッカの眼鏡を外し、涙を拭ってやった。そしても
う一度眼鏡をかけ直してやると、「ごめんね…」と言って、ルッ
カが油断した瞬間に唇を奪った。クロノは素早く舌を侵入させ、
ルッカを握っていた腕を離し、服の上から彼女の胸を愛撫した。
ルッカは「やめて」と言おうとしたが、唇が塞がれてうまく言
えなかった。
クロノは左手で胸を弄りながら、右手をルッカの股間に移し
た。スパッツの上から秘部に触れると、ルッカは股を閉じて拒
んだ。しかし、クロノはそれでも指を器用に使い、ルッカの感
じる部分を探り当てた。そして数十秒もすると、ルッカは脚の
力が徐々に抜けていくのを感じ、そのまま尻をついて座り込ん
だ。
127作家:03/05/21 14:22 ID:SmVKGz0k
クロノは唇を離し、自分もゆっくりとしゃがみ、座っている
ルッカの胸と秘部を愛撫し続けた。
「はぁ…はぁ……ぁ…あぁ…」とルッカは甘い吐息を漏らした。
クロノの恐るべきテクニックでルッカは初体験にも関わらず
感じていた。そして顔の頬を赤くさせながら哀願するように言
った。
「お願い…もう、やめて…クロノ…あぁ…ぁ」
「なに言ってんだ、このままじゃ一生処女になっちまうぜ」
そう言うと、クロノはルッカの腰のベルトを素早く外し、服
を捲し上げた。彼女の形の良い乳房があらわになり、クロノは
それに舌先で軽く触れた。ルッカは夏の暑さで身体中汗ばんで
いて、乳房は汗の味がした。幼なじみにこんなことをされてい
る羞恥心がルッカを襲った。そして、下半身を愛撫していたク
ロノの右手は、直接彼女の中に潜り込み、更に激しく摩った。
「あっああ…はぁ…あっあっああああ!」
ルッカは今までにない、未知の快楽に悶絶した。口元は半開
きになりピクピクと震え、その奥には唾液が溜まっていた。
128作家:03/05/21 14:24 ID:SmVKGz0k
ルッカの感情はマールへの罪悪感と、年下の幼なじみいいよ
うに扱われている羞恥心と、そして何よりも自分がこの快楽に
呑まれそうな本能の狭間にいた。
「ダメッ…はぁ、はぁ…お願い…クロノ、もう、これ以上はヤ
メテ…」とルッカは肩で息をしながら、必死で言った。
ルッカは両手でクロノの右腕を掴んでいたが、力はまったく
入っていなかった。
クロノはルッカの言葉を聞いてもいっこうに辞める気配を見
せず、その激しさを増すばかりであった。そしてルッカもやは
り、クロノに何を言っても無駄と悟ったのか、心の中は罪悪感
や羞恥心よりも、快楽を望む割合が高くなっていった。そして、
自ら、クロノが愛撫しやすいように身体を傾けたり、股を開い
たりした。
 クロノはその動きを見ると、ニヤリと笑い、ルッカを逝かし
てやろうと決心した。そしてクロノが今まで数々女を悦ばした
テクニックをフル活用した。そのたびにルッカは激しく喘ぎ、
悶えた。
「はぁっ……あああああっ!」
ルッカはこれまでに見せたこともないような、恍惚とした顔
で絶頂を迎えた。

129名無しさん@ピンキー:03/05/21 18:08 ID:NyG7dzph
萌えぇぇぇぇ

ルッカたんは痛くない処女だたーのね、しあわせものめ。
130山崎 渉:03/05/22 02:22 ID:kEHAV9zG
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
131名無しさん@ピンキー:03/05/26 01:06 ID:4rLLmnbH
ホッシュ。
132名無しさん@ピンキー:03/05/28 00:44 ID:BaS7tjZy
ガッシュv
133山崎 渉:03/05/28 13:46 ID:3MGJJ1xD
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
134龍神の滝:03/05/28 16:56 ID:cPwfe1uf
「わたしの躰、匂うでしょう……セルジュ?」
 水掻きのあるイレーネスの淡い紫色の両手が水からあがると、やさしく
セルジュの貌を包んだ。イレーネスの水掻きに掬われた、龍神の滝の冷たい水が
火照る頬にきもちいい。
「うん、いい匂いがするよ」
 亜人の人魚のイレーネスと人間のセルジュは龍神の滝で抱擁しあっていた。
イレーネスの綺麗な人魚の肢体は仰向けになってくつろいでいる。セルジュは
イレーネスが躰をあずけている岩に両手をついて、透き通ったきらめく水面に
美貌だけを浮かべて仰ぎ見ているイレーネスを、逞しい胸から上を水面から
出して見下ろしていた。

セルジュは神秘的で艶めかしい人魚の躰に跨って、水面には目の覚めるような
青の尾と、人でいえばほぼ膝上に跨っているセルジュのキュッと引き締まった
お尻が映し出されていた。尾ひれが水面に出てパシャッ!と叩いた。
「うそ……」
「ボクよりずっと大人なのに拗ねているの?」
「ふふっ、じゃあリーアはご先祖さまよ」
 河原に置いたイレーネスの鎧の宝玉が降り注ぐ眩しい陽光に照らされて
きらめく。

「リーアをおばあちゃんとは言えないしね」
「あなたが、この世界を統べるトリガーならわたしを変えて。お姉さん……
セルベス姉さんが知った愛というものを、わたしの躰に壊れるくらいに刻んで
欲しいの」
 イレーネスの膝の上に押し付けられているセルジュのペニスが膨らんだ。

「あっ、嬉しい……セルジュ」
135龍神の滝:03/05/28 17:00 ID:cPwfe1uf
「イレーネス、きみの唇にキスしたい」
「いいわ、セルジュ」
 水面に浮んだイレーネスの美貌のなかでひときわ目を引く、真紅のルージュを
引いたような唇がひらいて前歯を覗かせ、潤んだような金色の瞳が細くなった。
ディープブルーの髪が水のなかで揺らいで、翼のかたちをした耳がくなっと折れている。

 イレーネスのセルジュを包んだ腕とイレーネスの躰の傍に付いている腕が
たたまれて、ゆっくりとふたりの貌が近づく。
 僅かな時間の挨拶のような口吻。それでいて濃厚で甘く熟した果実のような味がした。

「狂ってしまいそう」

「イレーネスはいい匂いがするよ」
「どんなかしら?」
「母さんみたいな匂いがする」


 ふたりの姿を影で見ている者たちがいた。

「あいつはバカか!オレでもあん時、どう言われたいかぐらいわかるぜ!花の匂いとか」

「へえ、キッドでもわかるんだ。力んで言うなっつうの、バカが」

 レナが目を細めてキッドをしらっと見た。
「なんか、言ったか?」
「ん?なにも言ってないよ」
「絡むじゃねえか!」
「なにも言ってないってば!」
「うっさいなあ、べらんめぇの旦那たちは黙っててくんないか」
「うわあっ!」
 ふたりは割って入ってきた赤い人影に躰を退く。
136龍神の滝:03/05/28 17:04 ID:cPwfe1uf
   レナとキッドは思わず叫んでいた。赫い角と先に下がっている鈴がニョキッと
ふたりに割って入ってきたのだった。
「コスメフリークになんか言われたかないね。あれ、フリークスかな」

「アタイに喧嘩を売ってるの?」

「そんな、ど派手な格好でうろつかないでくれる」
 レナがキッドを加勢する。
「はいはい、喧嘩はおしまい。なんなら私が買ってあげるわよ」
「げっ!」
 レナがびっくりしてもうひとりの乱入者を見る。
「なんでお前がここにいんだよ。ツクヨミ、こいつを消しちまえ」
「アタイに命令すんなよ」
「ほら、ガキは黙って、黙って」
 レナのフライパンをさっと取ってリサがキッドの頭を叩いた。
「あうっ」


「おかあさん……?」

「ご、ごめん……へんなこと言って」

「それ、最高の誉め言葉だわ、セルジュ」
 イレーネスは嬉しそうに金色の瞳を細めると、セルジュを跨らせたまま躰を
廻して背中を向け、セルジュにペニスがぬるっと擦られイレーネスの脚の感触が
快感として背筋に走っていった。
「うっ!」
 イレーネスは貌をセルジュに向けて「まだ、射精しないでね」と悪戯っぽく
微笑む。イレーネスの水に濡れた美貌がセルジュの躰を熱くさせていた。
目の覚めるような青の躰に翼のように生える背びれが水面から出ている。
「ほんとに、いいの、イレーネス?」
137龍神の滝:03/05/28 17:08 ID:cPwfe1uf
「セルジュこそ、いいのかしら?」
 イレーネスがその言葉を吐いた時、昂ぶりで豊満な乳房が揺れて喘いでいたのを
セルジュは知らない。ただ青の肩が微かに揺れて背びれがふるふると揺れているのが見てとれた。
 セルジュはイレーネスの臀部のつぶらな窄まりを眺めた。
「ボクはかまわないよ」
「ありがとう。お願いするわ」
 セルジュは熱くなったペニスを掴んでイレーネスの青のまろやかな臀部に亀頭を擦りつける。
「ああっ!」
 両手をついているイレーネスの躰が来るべき予兆に少しだけ仰け反った。
水のなかでもセルジュのペニスにイレーネスの滑りが塗されてゆく。
セルジュはイレーネスの魅力的でどしっとした臀部の傍に左手を付いて、右手に掴んだ
ペニスを狭穴にあてがった。

「はあっ……セルジュ」
「挿れるから、イレーネス」
「は、はい。来て、セルジュ」
 しかし、イレーネスの狭穴は逞しくなったセルジュの強張りを容易には受け入れなかった。
一度は滑って外れ、再度試みたらその弾力に戻されてしまう。
 龍神の滝に小鳥たちの囀りと滝の流れる音に混じって、イレーネスの熱い吐息とセルジュの
焦りの声が蕩けあって響いていた。

「はあ、はあ、セル……セルジュ、もう、焦らさないでぇ……ああ……」

「ご、ごめん、イレーネス。ボクは焦らしているわけじゃないんだ」


「なんか凄いね……」
 レナがぽつりと呟いた。
138龍神の滝:03/05/28 17:13 ID:cPwfe1uf
「人魚のあそこってどうなってるんだ?」

 キッドが疑問に思っていたことを呟いた。

「そりや、一個だけでしょ」
 ツクヨミがにべもなく答える。
「あんた、セルジュに嫌われてるかも。ずばずば言うなって」
 レナがぼそっと言った。もちろん最後のは聞こえないようにして。
「アタイがなんでよ!ヤマネコ様の時もいっしょにいたのに」
「いた時間なら、わたしのが上よ」
「時間じゃないよ」
 ツクヨミが少し拗ねていた。

「そう、時間じゃないわね。あんたたちも、媚々でがんばんな。イレーネスに
セルジュもってかれるよ」
 リサが三人にとどめの一撃。

 イレーネスは付いていた両腕を折って、肘を付くとセルジュもそれに
合わせるようにして左肘を水のなかに付いてイレーネスの左の二の腕を
掴んで躰を密着させるようにして狭穴に亀頭を埋め込んだ。
 イレーネスの狭穴はセルジュの艶やかに張って、赤黒くてかる瘤によって
無残に押し拡げられていった。

「ああああっ!」

 セルジュはイレーネスの尻に跨る格好で組み敷いて、人魚の一点の穴に
挿入していった。か細い女の悲鳴が滝に響きわたる。堪えるはずだったものが
解き放たれて、イレーネスに苦悶の声を上げさせるのだった。
 それは激痛というものにも等しかった。いくら気持ちで和らげていたといっても、
厳然として躰に苦痛は刻まれる。
「だ、だいじょうぶか、イレーネス!」
139龍神の滝:03/05/28 17:16 ID:cPwfe1uf
「こ、このまま挿れてちょうだい!このまま!」
「いいのか、イレーネス」
「いっ、いいから……。は、はっ、ああ……」
 苦痛はセルジュも一緒だった。烈しく勃起しているペニスに釣り糸できつく
縛り付けられているような感じがして、セルジュのこめかみにはドッと汗が
噴出していた。

 ある一点を通過するとセルジュの怒張は狭穴にぬるんと収まった。一瞬、
セルジュはイレーネスの狭穴が裂けてしまったのかと思って、肉の繋がりの部分
を見る。血は出ていなかった。しかし、ふたたびペニス全体への締め付けが
襲ってきた。
「セル、セルジュ……」
「だいじょうぶ」
「き、気にしなくていいから、好きにして……。すきに……いいから」
 顔をガクッと折ってイレーネスはセルジュに声を掛けてくる。

 とにかく、早く射精してイレーネスから抜き取ろうと考えていた。セルジュは
ゆっくりと尻を振った。抽送がはじまるとイレーネスの貌が仰け反って叫びを
上げた。
「ごめん、動くから、イレーネス!」
「はあぁあっ!動いて!うごいて!セルジュ!あっ、あ、あッ!」
 イレーネスの咽喉が伸びきって、背びれに彼女の青い髪が掛かる。
セルジュはイレーネスの躰を引き摺って律動を繰り返した。早く彼女を痛みから解放して
やりたかった。イレーネスの締め付けで、セルジュの絶頂はほどなくやって来た。
夥しい量の白濁がイレーネスの躰に迸る。

「あああっ、セルジュ!」
 イレーネスの躰が快美に顫えるなかで、その変化が現れた。手の水掻きが消え
尾ひれが裂けて人の脚のかたちにみるみると変貌していった。素肌も
ディープシーブルーから雪のような蒼白の素肌になっていた。ただ髪だけは青のままに、
ぐんっと伸びて脚までもとどくくらいに伸びたのだった。
140龍神の滝:03/05/28 17:19 ID:cPwfe1uf
   しかし、イレーネスの髪がどれくらい伸びたかは、はっきりとはわからなかった。
ただ、青い髪が水面に妖しく散っていくので十分だった。イレーネスの背中や腰からも
ひれが消えて、匂いたつような女らしさを纏っていた。

 セルジュは名残り惜しいイレーネスの躰から怒張を抜き去る。
「あっ、あうっ……」
「イレーネス、ねえ、イレーネス……」
「セル、セルジュ……」
「綺麗だよ、イレーネス」
「ああ……ありがとう」
 セルジュは抜き取ったペニスを処女地の双臀のスリットにあてがい、
イレーネスの耳に貌をよせる。

「ちがうよ。ほら、みてごらんよ」
「あっ……」
 イレーネスの左手首を掴んで水の中から引き上げた。
「人魚のイレーネスも綺麗だけれど、人間の女性の姿態のイレーネスも
魅力的だよ」
 手首を掴まれて上げられた手からも水掻きが消えていて、細く白い手が
くなっと下を向いて垂れていた。セルジュは後ろから抱きついたまま首から
右手を廻して、その左手を取って両手で掴んで唇に含んだ。

「はあぁああっ、あっ、あ」
「どうしたの?」
「わ、わからない。全身が性感帯になったみたいで……せつないの、セルジュ」
 イレーネスの朱に染まった貌がセルジュを見てはにかんでいた。
「イレーネス、すごく綺麗だよ」
141名無しさん@ピンキー:03/06/01 22:30 ID:BNRdmmyR
保守
142あぼーん:あぼーん
あぼーん
143あぼーん:あぼーん
あぼーん
144名無しさん@ピンキー:03/06/02 11:14 ID:i7+r5Fc4
クロスわかんねぇ、でもお疲れ様〜
145名無しさん@ピンキー:03/06/06 09:55 ID:Eyjg1Uq8
おーい?
146名無しさん@ピンキー:03/06/10 00:29 ID:ULt4Ecbs
保守〜★
147名無しさん@ピンキー:03/06/16 11:25 ID:9l3jO2Ld
(´・ω・`)ドキドキ
148名無しさん@ピンキー:03/06/20 09:46 ID:0jsrx6HP
・・・・・?
149名無しさん@ピンキー:03/06/23 10:37 ID:AcYg+KWv
SFCのエンディングしか知らんけど、ルッカたんと魔王ってOK?
150名無しさん@ピンキー:03/06/23 12:28 ID:UubiGXg4
反対する理由もないが賛成する理由もないな。
うまく文章中で理由付けできるならOKでない?
151名無しさん@ピンキー:03/06/25 10:45 ID:TJByZAdB
保守のついでに

>>149
書いてくれる訳じゃないのかよ!
152149:03/06/26 00:08 ID:Skm27MGO
>>151
スマソ
急用のため来週あたりになりまつ
153名無しさん@ピンキー:03/06/26 09:34 ID:9AxWVx9i
>>149
ういむしゅう
154 :03/06/30 03:04 ID:teEKS5N6
 
155名無しさん@ピンキー:03/06/30 21:58 ID:1eGmz458
幼馴染つながりでセルジュ×レナをキボンヌ
156あぼーん:あぼーん
あぼーん
157 :03/07/07 10:15 ID:1uIejO3m
ショボーソ
158 :03/07/14 17:07 ID:CrCXpvWQ
・・・ショボーソ
159山崎 渉:03/07/15 11:16 ID:vhmwz+RP

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
160 :03/07/15 14:13 ID:yZC4CTec
                    |
       ____.____    |
     |        | ∧_∧ |   <起きろ!
     |        | (# ´Д`)|   |                  ∵  ____    ∧_∧
     |        |⌒    て)   人                ・  ∴|____|   ( :  ' ` )
     |        |(  ___三ワ <  > ====≡≡≡三三三三:・ |\     \ と/⌒⌒⌒/
     |        | )  )  |   ∨                   ∵\ | ̄ ̄ ̄ ̄| /    /
        ̄ ̄ ̄ ̄' ̄ ̄ ̄ ̄    |                  ・  : ~ ̄ ̄ ̄ ̄ ⌒⌒⌒~

161あぼーん:あぼーん
あぼーん
162あぼーん:あぼーん
あぼーん
163魔王×ルッカ 1:03/07/19 00:36 ID:WNnPufNf
149でつ
魔王とルッカたんの理由付けに手間取ってエロまでなかなか行かないけど
とりあえず冒頭の部分をうpしまつ。
長い目で見て、待っててください。



砂漠の洞窟のモンスター討伐隊を組むときに、問題になったのは誰がメンバーになるかということだった。
いつの間にかリーダー格になっているカエルがてきぱきとチーム分けをしてゆく。
「水技の使えるものは外せないから、まずオレだ。同じ理由でマール。回復担当も頼むぜ。
ロボが時の老人のところに行っているのが痛いが、力業ではエイラが頼りになる」
そういって一人一人の顔を見てゆく。そして魔王とルッカの方を見た。
「ルッカは炎系だから今回の仕事には連れて行けない。
そして魔王の力は全体攻撃になっちまうから、ここのモンスターには向かない。
悪いが二人とも留守番を頼むぜ」
離れたところでその様子を見ていたフィオナが申し訳なさそうに言う。
「ごめんなさい。私の家は狭すぎるから、お二人には納屋で待って頂く事になるんだけど、もう馬も羊もいないし、清潔なシーツと食べ物を用意するわ」
164魔王×ルッカ 2:03/07/19 00:38 ID:WNnPufNf
そろそろ夕方になるところだった。夜の涼しさが攻撃の助けになるだろうという作戦だ。
討伐チームを見送りに出た魔王とルッカ。ルッカがマールやエイラと話をしていると、カエルが魔王を横に呼んだ。
「こうなったのは、たまたまなんだがな。あとはお前さん次第だ」
「なんのことだ?」
「ここんとこ、お前さんの目がルッカばっかり追っかけていることには、多分オレしか気がついてないと思うけどな。
こんなチャンスはなかなかないぜ。
いつもみんなで動いてるし、このヤマが済んだら、いよいよ死の山にクロノを生き返らせに行くことになる。
クロノが生き返ったら、お前さんのことだ。意地になって自分の気持ちを抑えこんじまうんだろ。
オレの見たところ、ルッカはお前さんのことを嫌ってはいないようだぜ」
勝手に言いたいことだけ言って、じゃあな、と魔王の肩を叩いてカエルは行ってしまった。

165魔王×ルッカ 3:03/07/19 00:39 ID:WNnPufNf
思いも寄らない話を振られたままに取り残されて、なんのことだ、と魔王は思う。
ルッカ? 
それは確かに、頼りになる娘だ。
自分が全体魔法の呪文を唱えていて隙が出来たときにはすかさず援護射撃をしてくれるし、クロノのことでは色々と思うところがあるはずなのに、子供っぽい感情をむき出しにするマールと違って、必ず2・3歩引いた見方をしてくれる。
いつも自分の銃の手入れをきちんとしている。
必要なときにはリーダーシップをとれるのに決して出しゃばらない。
落ち着いていて、仲間として頼りになって、さらさらとしたきれいな紫の髪が、どこか姉のサラを思い起こさせる。
それに……。

「魔王?」
不意に声を掛けられて魔王はびくっとした。
目の前にルッカが立っている。
「みんな行っちゃったわ。
フィオナさんがお夜食とシーツをくれたし、私たちも納屋に戻りましょう?」
言いながら赤と白のナプキンをかけた柳細工のバスケットと、真っ白い布の束を見せる。
「あ、ああ…。そっちは私が持とう」
ルッカからかさばるシーツの束を受け取ると、それ以上は何も言わずに、魔王はさっさと納屋に向かって歩き出した。



ひとまずここまで。
小出しになるけど、よろしく。
166名無しさん@ピンキー:03/07/19 11:26 ID:sLc2HESn
キタ━━(゜∀゜≡(゜∀゜≡゜∀゜)≡゜∀゜)━━!!

ぜひとも続きをおながいしまつ
167架鋳瑠:03/07/19 16:45 ID:pkf5MD87
ぐわぁーー!
めっさ萌え〜!
続き×2
168名無しさん@ピンキー:03/07/20 01:29 ID:hcmy3+Bq
魔王×ルッカ!
うががっがががっ!
続きを待つぜ!!
169魔王×ルッカ 4:03/07/20 06:24 ID:gN0XmenS
使われなくなって久しい納屋の中は、片隅に農具が積んであるだけで広々と片づいていた。奥には干し草の梱がいくつか積み上げられ、馬房だった仕切のひとつには解いた干し草の束が散らばっている。左右の柱にひとつずつランタンがかかって、そのお陰で中は十分に明るい。
納屋に戻っても魔王は口をきこうとはしなかった。
もともと無愛想な人だから、とルッカは気にしないことにして、とりあえずバスケットの中身を確認してみる。
サンドイッチ、果物。小さなフルーツケーキも入っていた。水がないのは、外の井戸で直接汲めばいいということだろうか。
「フィオナさん、おいしそうなものを作ってくれたね。
みんながさっさとやっつけて帰ってきて、一緒に食べられるといいね」
気持ちを奮い立たせようと、勝手にしゃべりながら寝場所を整える。しかし、そんなことはないと、ルッカにも判っていた。
今夜の相手は手強いのだ。おそらく決着がつくのは明け方だろう。
ああ、私が炎攻撃しかできないから…。

「おまえは、奴らが帰ってきたらどうするつもりだ?」
突然魔王に話しかけられて、ルッカは我に返った。
「奴らって、カエルたちが?」
不自然に間が空く。思い切ったように魔王が言葉を継いだ。
「いや…、ロボと……」
「…ロボと………? ……クロノ…?」
いきなり何の話だろう。
「…そう…だな……」
妙に歯切れの悪い反応だった。
170魔王×ルッカ 5:03/07/20 06:25 ID:gN0XmenS
「それって、まずここのモンスターを倒して、それからロボを迎えに行って、それから死の山に行って、ってことよね?」
ルッカが要点を整理してみせる。
「死の山のモンスターは手強い。こんなところで手こずっている内は、まだまだだということだ。
あそこでは、古代人の残した実験モンスターが自己増殖と突然変異を繰り返しているらしいからな。どんな敵がでてくるか、想像もつかない」
「何が言いたいの?」
いつもの魔王らしくなかった。
「なんでもない」
魔王が次第にいらついてくるのが判る。
「気になるなあ、死の山に行くのが嫌な訳?
クロノを生き返らせるの、そんなに難しいの?」
立て続けの質問に
「私はクロノと仲間だったことは一度もない。奴を生き返らせることが私の最終目標じゃない」
ものすごく不機嫌な声。
「最終目標?」
なんなのよ、一体。
「奴さえ生き返れば、私がお前達と一緒にいる必要はなくなるわけだ。
そうしたら、私は一人で『黒の夢』に行く」
「魔王、それってジールと…、自分の過去と決着をつけるため?」
この娘の、この勘の良さが……
「そんなご大層なものじゃない」
「なんで、今、そういう話をするのよ」
「こういう話をしたかったわけじゃない」
171魔王×ルッカ 6:03/07/20 06:26 ID:gN0XmenS
魔王はますますイライラとしてきた。
カエルのせいだ。カエルが行きがけに変なことを言うから、ルッカと二人きりで残されて、どんな風に接していいのかわからなくなってしまった。
しかも、考えれば考えるほど、クロノを生き返らせたらルッカとは話も出来なくなってしまいそうな気がする。
いや、そもそも自分はルッカに何を言うつもりだったのだろう。
「ねえ、それって私たちに『黒の夢』に一緒に行って欲しくないってこと?
魔王一人で何もかも終わらせる気?」
ルッカの『私たち』の中に自分は含まれていないのだ、と魔王は自嘲気味に受け取った。
「そんなことを言ってるんじゃない」
しかしルッカには魔王のそんな気持ちは解らない。小さい頃から暖かい家族や仲間達に囲まれて育った娘だから。
「じゃ、なによ。
一人で行くとか、一緒にいる必要はないとかって。
魔王……、私たちの仲間になったこと、後悔してるの?」
「やかましい!」
この居心地の悪い噛み合わない会話をとにかく打ち切りたくて、魔王は吐き捨てた。
低くなった魔王の声で、怒りを爆発させるのをようやく抑えているのがありありと判る。
「いちいち質問で返してくるな」

しかしこれはルッカには逆効果なのだ。
「切り出したのは、そっちじゃないの」
魔王の手前勝手な言いように、ルッカの負けん気に火がついた。
こうなったルッカは怖いもの知らずだ。もう黙って付き合ってなんかいられない。何なのだろう、この男の意固地さは。時折見せるはにかんだ様子や笑顔が気になると、もっと見てみたいと思ったことがあるのが悔しい。
今、ルッカは目の前にいる男に対して、ものすごく腹が立っていた。
172魔王×ルッカ 7:03/07/20 06:28 ID:gN0XmenS
「やかましいですって?
冗談じゃないわ。あなたは自分のことを心配してくれる友人の言葉を聞けないっていうわけ? 
そうやっていつまでも古代種の血の運命とやらに鼻面掴んで振り回されて深刻ぶってるわけ? 
自分を構ってくれなかった母親への拗ねた気持ちを何万年も大事に暖め続けてるってわけ!?
長生きだけが一人前の甘ったれ小僧!!」
一息に言い切って、これは言い過ぎだと気づいたときには、ルッカは頬を叩かれていた。
魔王は本気で怒っていた。
しかしルッカも、魔王相手に一歩も後には退かない。

「ホントのことを言われて腹を立てるだけの気概はあるってわけね。
でも私、黙らないわよ。あなたがどんなに情けないヤツか、はっきり教えてあげる!」
「黙れ!」
再び右頬に軽い平手打ちを喰らい、ルッカはバランスを失ってたたらを踏んだ。
「言い返せないからって手を出すなんて、まるで子供ねっ、いい年して!」
ルッカのセリフに魔王はぐっと詰まった。
「…黙らないのなら、お前を口のきけないジャリーに変えてやってもいいのだぞ」
その子供じみた脅しにルッカはかっとなった。まるで小さい子同士の喧嘩だわと思うと、身体が勝手に前に飛び出して、魔王に足払いを掛けていた。
173魔王×ルッカ 8:03/07/20 06:30 ID:gN0XmenS
不意を突かれた魔王がよろけたところへ飛びかかってそのまま突き飛ばす。
しかし、魔王もすかさずルッカの腕を掴み、自分の倒れる勢いを利用して、ルッカをも引き倒そうとした。
だがルッカは機先を制して自分から勢いをつけて飛び込み、馬乗りになって干し草の山に魔王の肩を押しつけた。
いつもは頭ひとつ高い位置にある魔王の顔が、今は真下からルッカを睨み上げている。
こんなに魔王と近づいたことは今までなかった。いや、魔王に触れたことがなかった。
魔王の体臭が鼻孔をくすぐる。
ルッカは不意に、自分が険しい岩山に棲む大きな鳥になって獲物に襲いかかっているのだと感じた。獲物を追いつめて、今なら何をしようと彼女の思いのままなのだ。
……何をしてやろうか……。

「私を黙らせたいのなら」
肩で息をしながら、魔王の目を睨みすえて言う。
「こうすればいいのよ!」
そして衝動にまかせてその唇に口づけをした。
174149:03/07/20 06:32 ID:gN0XmenS
すみません。
もともと長編癖があるんでつが
なかなかエロまで持ってけないでつ。
だって魔王もルッカも男女関係が不器用なんだもん。
175名無しさん@ピンキー:03/07/20 06:34 ID:sqZh2HIi
リアルタイムで見れるとは・・・
初めてここきたんですが凄くイイ!(・∀・)
ルッカはあんま気にしてなかったけど、見方が変わりそうでつ
176架鋳瑠:03/07/20 16:03 ID:/OCoeqC9
続き×A〜!
177あぼーん:あぼーん
あぼーん
178魔王×ルッカ 9:03/07/21 02:31 ID:gCx1kQ7F
レスをつけて下さった皆様、ありがとうございます。
だらだら続きますけど、おつきあい下さい。



どうしてそんなことを思いついたのだろう。今まで誰ともキスなんかしたことがなかったのに。
不器用に唇を押しつけたために歯が魔王のそれにぶつかった。おどろいて一瞬ひるんだ隙を逃さず、魔王が腰を跳ね上げて易々と体を入れ替えた。
あっという間にルッカは魔王の身体に組み敷かれる。
両の手首を左右に開いて地面につなぎ止められ、腰を片膝で押さえ込まれただけで、もはや身動きひとつできない。
見下ろしてくる魔王の表情は、厳しかった。暗い瞳が怒りで強く紅く光っている。
「なるほど、これがお前を黙らせる方法か」
低い口調から、魔王が更に激しい感情を抑え込んでいることが判った。
「こうして口を塞げばいいのか」
その声に秘められた冷たさを嫌って、ルッカは身をふりほどこうともがいたが、委細構わず、魔王は無造作に唇を奪った。

瞬間。
ルッカの全身が強ばった。握った拳がゆるみ、頭の中が真っ白になり、大きく見開いた目には何も映らない。
しかし、魔王もまた、燃えさかる炎に煽られたかのように身を強ばらせていた。
全てのものが動きを止めた。
互いの呼吸が相手にかかることを恐れて息さえ止めた。
自分の上に乗る男の重さ。自分の下にある女の柔らかさ。
互いに触れあわせた唇の感触が、五感のすべてを埋め尽くそうとしている。
179魔王×ルッカ 10:03/07/21 02:33 ID:gCx1kQ7F
その時。
風が吹いたのだろうか。
何かが納屋の扉に当たって、ことんと音がした。
魔王が瞬時に飛び起きた。
ルッカは転がって魔王の下から逃れ出た。
魔王はそのままルッカを背中にかばい、音のした方に向かって身構えた。
無言で動くなと合図をし、音を消して立ち上がると扉に向かう。
なにかあったら援護しようとルッカは身構えていたが、魔王はすぐに戻ってきた。手には陶製の水差しを持っている。
「水だ」
張りつめていた緊張が解け、ルッカは仰向けに倒れ込んだ。二人の間に出来た空間がお互いを我に返らせる。

魔王はルッカから少し離れたところに腰を下ろし、間に防壁のように水差しを置いた。
「フィオナさんが持ってきてくれたのね」
声が掠れていた。
もしかしたら、魔王が上になってキスしているところを見られてしまったのかも知れない。
そのまま不自然な空気が二人の上にたれこめる。手で触れられるような気さえする強い沈黙にいたたまれず、先に口を開いたのは魔王だった。
「さっき、食事の話をしていなかったか?」
ルッカを見ないように不器用に避けながらバスケットを探す。
「しょくじ……」
相手が休戦協定を申し込んできたことが判ったが、ルッカは身体に力が入らない。干し草の柔らかさに全身が飲み込まれて、地面が揺れているような気がした。

180魔王×ルッカ 11:03/07/21 02:34 ID:gCx1kQ7F
ルッカが起きあがれないでいるのを見て、魔王は手を伸ばした。
「何をしているんだお前は」
面倒くさそうに言って、横を向いたままルッカの腕をぞんざいに引っぱる。
引っぱられて一気に身体を起こした途端、眩暈がして納屋がぐるりと回った。くらくらと倒れ込む身体を支えようと、とっさに手を伸ばして魔王がルッカを抱き止める。
水差しが倒れて冷たい水がこぼれた。
思いがけず全身を魔王に預ける形になって、ルッカはまた身を強ばらせる。そして魔王も動かなかった。
頭の上から、低く抑えた声が響いてくる。
「おまえは、私を試しているのか」
その声は幾分心許なげに聞こえる。
(……え…?)
「それとも…、誘っているつもりなのか?」
殆ど吐息のような囁き。
「魔王……」


顎を掴んで仰向かされたとき、初めて、ルッカは目の前にいる一人の男を見た。
さっき怒りに紅く光っていた瞳は、今は深い紫になっている。
いつもはぴたりと撫でつけられている長髪が乱れて額にかかっている。
そのせいで、実はこの男がまだ青年の面影を宿す年頃だと言うことに気がついた。
それらすべてを一瞬のうちに見て取ったルッカの上に、男の顔が被さってくる。
荒々しく貪るような口づけにルッカは圧倒された。
力強い腕が有無を言わさず身体を抱き締める。
激情に息つく間もなく飲み込まれてゆく。
溺れかけた小鳥が頼りなく浮き沈みをするように、頭の中ではタバンやラーラの姿が断片的に明滅する。でも二人は今あまりにも遠い。
それからカエル、マール、エイラ、ロボ。……クロノ。
クロノ……。
今、ここには誰もいない。ルッカは一人だけで魔王と対峙しなければならない。
ダメ、このまま考えることをやめちゃダメ。この状態をきちんと考えなくちゃダメ。今なら、まだ、間に合う……。
181魔王×ルッカ 12:03/07/21 02:35 ID:gCx1kQ7F
魔王はもう心を決めていた。
この娘を抱く。
こんなに女を欲しいと思ったことはなかった。自分がそんな気分になった現場に居合わせたこの娘が悪い。
ルッカの身体を押さえ込み、その唇を貪りつつ、服の上から乳房をまさぐる。
小さな乳首が形をくっきりとあらわすまで擦り立て、指でつまみ上げる。
腑分けをするような冷静さで胸をはだけさせ、直に少女の身体をまさぐる。
唇を食いしばっているものの、愛撫にかすかに反応を見せ始めているその身体を闇雲にさすりながら、自分の足通しを脱ぎ捨てた。

ルッカの意識はめまぐるしく変転していた。
自分の素肌を男に直に触れられるのは初めてだった。
羞恥、戸惑い、そしてーー快感。
整理のつかない感情がルッカの意識を分断する。
心の中で誰かが、まだ間に合う、今ならまだ男を突き飛ばしてフィオナの家に逃げ込めるとせき立てている。
別の誰かは、魔王と触れあっている箇所すべての感覚を研ぎすまそうと悶えている。
名前のつけられない不可思議な何かが身体の中で膨れあがってきていた。
ルッカは何の行動も起こせずにいた。


魔王はルッカのスパッツに手を掛けて一気に引き下ろすと、股間に指を伸ばした。
何の反応も起きていない。ためらわずに身体を移動して、脚の間に顔を埋めた。
片手でルッカの脚を押さえ、舌で潤いを与えながら、片手で自分のものをしごき上げた。
再び身体を上にずらし、先端をとば口にあてがうと一気に押し込んだ。

押し込んだ力にそのまま押されて、ルッカの身体が上にずり上がる。
ずり上がるのを追って、今度は動けないように肩口を両手で押さえて、思い切り大きく腰を突いた。
悲鳴があがった。
ルッカが苦悶の表情を浮かべ、口を手で塞いでいた。
目には涙の粒が盛り上がっている。
魔王自身、今まで感じたことのない、股間から力を吸い取られるような感覚に、凍り付いたように動きを止めた。
「おまえ…、まさか、男を知らないのか?」
182149:03/07/21 02:38 ID:gCx1kQ7F
今日のところはここまで
183魔王×ルッカ 13:03/07/21 22:51 ID:gCx1kQ7F
>>163-165 >>169-173 >>178-181 のつづき

未経験を咎められたような気がしたルッカはびくっと肩を震わせた。
未経験でも、魔王がしようとしていることがどういう事なのか位は判っていた。
普通ならなにがなんでも拒否するべきだったのに、魔王の激情に押されて受け入れてしまった。
いや、違う。激情に押されたけれど、それは魔王だけのせいではなくて、自分の中に魔王を求める気持ちがあったからだ。
孤高を保ちながら、母親や姉の愛に飢えていた少年の面影を、敏感に感じ取っていたからだ。
魔王の抱え込んでいる隙間を、無意識のうちにも埋めてやりたいと思っていたからだ。
・・・魔王に惹かれていたからだ。
ルッカが処女だなどとは考えてもしなかった魔王の、強引な挿入による破瓜の痛みはすさまじく、そこへ持ってきて処女であることをなじるかのような口調で言われて、ルッカはどうしたらいいのか判らなくなっていた。
「ごめんなさい……」
痛みと悲しみとで涙が溢れる。
「ごめんなさい、初めてじゃだめなの…?」

あまりに予想外のことで、魔王も答える言葉がない。
ルッカはとっくにクロノと関係を持っていると思っていた。
そもそも物心ついてから、魔王の周囲に「処女」という人種はいたことがない。
その上ビネガーからくどいほどに念を押されていたことがある。
「処女だけはなりませんぞ、魔王さま。
人間の処女(おとめ)が魔力を持つ者たちにとって、どれほど恐ろしい脅威になることか!」
それがどんな脅威かはしらされないままに、魔王はビネガーから次々にあてがわれる、処女ではない人間型のモンスターや、魔王側に与した人間の女などを抱いて、女の味を覚えてきた。
しかし、たった今、何の覚悟もなく、ただ目の前の少女を欲しいと思う一心で人間の処女の新鉢を割ってしまった。
そして少女の体内に打ち込んだ自分のものから、確かに何かの力が相手に向かって流れ出している。
一体何が自分の身や魔力に起きてしまったのだろうか。
184魔王×ルッカ 14:03/07/21 22:52 ID:gCx1kQ7F
「でも、どうしたらわかるの?」
ふいに小さな男の子の声が頭の中で聞こえた。
「このおまじないをおぼえて、でもそれは一生に一度しか使えなくって、それを使うあいては自分でみつけなきゃならないなんて、ボクはゼッタイにむりだと思うよ」
「まあまあジャキさま」
宥めるようなあたたかい女の声。
「大丈夫ですよ。
余計なことは全部頭の中から閉め出して、ただ真っ直ぐに相手の方の目をみるんです。
気持ちを落ち着けて相手の目を見て、相手の方もジャキさまの目を見返す。
その時にきっとはっきりわかりますとも」
乳母だ……。
ジールの宮殿で幸せに暮らしていて、この世に怖いことがあるなんて知らなかった頃の思い出だ。
いままで思い出したことなど一度もなかった。
ビネガーが警戒しろと言い、大好きだった乳母が目を見れば判ると言った、それはおそらく同じ相手のことだ。

一瞬物思いにとらわれた魔王は我に返り、ルッカに焦点を合わせた。
涙であふれたルッカの目が、それでも一歩も退かずに魔王を見返す。
そう、確かに判った。
魔王はこの娘に捕らわれてしまった。これから先、何があろうと魔王はこの少女を裏切ることが出来ないだろう。
例え一緒にいられるとは限らないとしても魔王の心からこの少女が消えることはなく、どんな立場にあろうともこの少女を護ることが何者にも優先する魔王の誓いになってしまった。
そして、そんな魔王をこの少女は受け入れるだろう。他に好きな男がいても、魔王の存在と守護とを、自分に隷属するもののように受け入れる。
「おまえがあやまることはない……」
その体内からゆっくりと自分のものを引き出す。
ひりつく痛みにルッカが小さく呻いた。
破瓜の血が魔王の猛った肉棒に絡みついていた。それが血の誓いが成立してしまった何よりの証だった。
185魔王×ルッカ 15:03/07/21 22:54 ID:gCx1kQ7F
手を貸して、ルッカの身体を起こす。
互いに向き合って膝立ちになっていた。
「私は、おまえが欲しい。だが、おまえに無理をさせたくはない。
正直に答えてくれ。
おまえは、私に、おまえ自身を与えてくれるだろうか。
…私の誓いを受け入れてくれるだろうか?
否、ならばこの場ではっきりと言ってくれ。
私はもう二度とおまえに触れたりはしない」

ルッカはまじまじと魔王を見つめた。
たった今まで性急に事を運ぼうとしていた男が、自分の許しを乞うている。
ここまでしておいて、何を今更、と思うと同時に、魔王がとても大切な申し出をしてくれていることがわかった。
ゆっくりと自分の心の奥深くに問うてみる。
あなたはこの人をどう思っているの?
あなた自身はどうしたいの?
答えは既に形をもって、ルッカの心の中心にあった。
「『否』じゃない…。
痛くてびっくりしちゃっただけなの。
あなたの誓いがいい加減なものじゃないってわかるから、それをきちんと受け入れたい。
私からあなたにあげられるものがあるのならあげたい。
無理なんかしていないわ。
……受け取って」


魔王がルッカの顔を両手で挟んだ。
「我が誓いを、我が乙女に。
そは永遠に結ばれし血の契約なり」
小さい頃に習い覚えた『おまじない』がすらすらと口をついて出た。
じっとしているルッカに、魔王が啄むように唇を重ねてくる。誘い込むような優しさに、柔らかく口づけを返した。
何度もキスを重ねる内に、唇だけで感じてしまう。ルッカの薄く開いた口に魔王の舌が滑り込んできた。ルッカの心臓が苦しいほどに高鳴る。
生き物のように動く魔王の舌に不器用に応えていると、そのままぎゅっと抱き寄せられた。熱い素肌がぴたりと合わさり、ルッカは一気に高まった。
186149:03/07/21 23:27 ID:gCx1kQ7F
わわっ
間違ったを書いてしまった。
なんど推敲してもここにアップするまで気がつかない間違いがあるのって
凹になるでつ。
気がついた人、スルーして下さい。
気がつかない人、気にしないで下さい。
って、漏れおもいっきし煽ってるって?
187魔王×ルッカ 16:03/07/22 20:10 ID:3mi3sbD7
ここんとこ一人で勝手に書いてるなあ。
さっさと終わらせちゃおうっと。
>>185のつづき

水がこぼれて濡れた床を避けて、奥の仕切りの干し草の上にフィオナがくれたシーツを敷いて褥にした。
ランタンを消し、高窓から月の光だけが差し込む中で、魔王がルッカの服をていねいに一枚ずつ脱がせてゆく。
最後にメガネを外されて、生まれたままの姿になったルッカの前で、今度は自分の装備を解いていった。
何一つ隠さずにルッカの前に晒してみせる。
白い身体は引き締まって無駄なものがなかった。筋肉質というのではないが、よく鍛えられていて、数カ所の刀傷の跡がある。
魔王が魔力だけでなく、剣の技も磨いてきた証拠だった。

ルッカに歩み寄るとその顔を両手で挟み、自分の顔を傾けて近寄せ、唇を重ねた。
幾度も繰り返し唇だけを触れ合わせるキス。
唇の感覚が鋭くなり、キスだけで高まってくる。
魔王の手がルッカの腰にかけられた。ルッカの手が躊躇いながら魔王の腕を掴んだ。すぐに背中に回って、互いにしがみつくように抱き合う。
ルッカにとっては、こんな風に素肌を男と合わせるのは初めてだった。その温かさと安心感とで、ため息がもれそうになる。
二人して崩れるように褥に横たわった。
188魔王×ルッカ 17:03/07/22 20:11 ID:3mi3sbD7
いつの間にか始まっている、先刻の性急さが嘘のように柔らかい魔王の愛撫。
長く器用な指先で少女の身体を確かめてゆく。その後を追って、唇でルッカの身体を味わう。
唇、うなじ、耳、鎖骨、肩先。
鎖骨と肩の間を何度も唇でなぞってルッカの反応を引き出す。
背筋に痺れるような感覚を感じ、ルッカの背中が反り返って胸が突き出された。
すかさず掌で乳房を包み込む。
マシュマロのような柔らかさと弾力をそなえたルッカの乳房は、服の上から見た感じよりも一回り大きかった。
その白い胸を脇からそっとせめて行く。指先でやわやわと揉み、口づけをそっと落とす。
愛撫になれていないルッカは、どこをどうさわられてもぴくんと反応してしまう。

まだ触れられていない乳首がきゅっと締まって固く立っていた。
それを指の腹でちょんと擦っただけで、小さく「くっ」と漏らす。
「気持ちが良いか?」
尋ねる魔王に、既に朦朧としてはっきりと応えることが出来ない。
深追いはせず、魔王は少女の身体を軽々と裏返した。
首筋から肩、肩胛骨から背筋をなぞって腰のくぼみへ、尻の双つの丘を軽く噛み、太股の内側へと愛撫は移動してゆく。
手を前に回して、体重でつぶされた乳房を包み込んでやわやわと揉んだ。
ルッカが押しとどめようとする、その手を捕らえて背中に押さえ込む。ルッカの顔を肩から振り向かせて唇を貪った。少女の舌を誘い出し、ねっとりと絡み合わせる。
そうしながら、手はルッカの腰の中心へと移り、ルッカの熱く敏感な部分をそっと押し広げた。
「痛っ…」
ルッカの反応に、再び身体を表に返す。
淡い茂みの前に顔を寄せる。そこに隠されているのは、先刻、あまりにも一気に、無理矢理に引き裂いてしまったあの場所。
脚を開かせて確かめると、破瓜の徴が残っていた。
舌で舐め取ってきれいにしてやる。
ルッカの血。魔王を一瞬のうちに絡め取ってしまった処女の血を味わうと、改めてルッカへの気持ちが高まってくる。
痛みと恥ずかしさとでかわそうとするルッカをなだめ、魔王はルッカの秘所をぴたりと口で覆い、熱い舌を差し込んだ。
熱と魔法特有のぴりぴりした感覚にルッカが悶える。
「もう痛みはないだろう?」
と魔王が言う。
「簡単な治癒の魔力なら持っている」
再生まではできないが、と心の中で付け足した。
189魔王×ルッカ 18:03/07/22 20:12 ID:3mi3sbD7
波に揺れるような愛撫に、ルッカはとろけていった。魔王の愛撫に反応してどんどん呼吸が荒くなってくる。
「魔王…」
何かにしがみつこうと手探りするルッカの手を捕らえ、指先を一本ずつ口に含む。
ルッカののびやかな若木のような肢体が見せる反応に、魔王は言いしれぬ満足を覚えていた。
ルッカにとっては初めての相手だが、数え切れないほどの女を抱いてきた魔王にしても、これほどに夢中になるのは初めての経験だった。
今までに抱いてきた女達との経験は、すべてこの少女を愛するためのレッスンだったとすら思える。持っている限りの技術を、魔王はルッカを悦ばせるためだけに使っていた。

そして今までお預けにしていた乳首への愛撫。
すでに固くなっていたそこを口に含み、舌で舐めたりきつく吸ったりする。
「ぁあ……」
ルッカがこらえきれずに声を出して、恥ずかしそうに歯を食いしばった。
「声が聴きたい…」
そういうと更にルッカをそそるように愛撫を深めてゆく。
左右の乳首を交互に舐め、手はゆっくりと身体の線をなぞる。
ルッカの吐息とも声ともつかない喘ぎが、愛撫に煽られて大きくなってゆく。
ルッカの声に刺激されるように、魔王の股間のものも堅さと大きさを増してゆく。
魔王の指が秘所に伸ばされたとき、そこには蜜が溢れ始めていた。
指が蜜を掬い、花びらの周りに塗り広げてゆく。長い指が秘裂にさしこまれ、その場所をゆっくりとくつろげる。
更に蜜を掬って小さな花芽の周りにも塗る。触れるか触れないかの微妙な刺激で、花芽がくっきりと立ち上がってきた。
ルッカの腰が跳ね上がるように動き、唇からは切ない喘ぎが次々と漏れてくる。
その喘ぎをすべて口移しに飲み込む。指先についた蜜を味わう。
190魔王×ルッカ 19:03/07/22 20:14 ID:3mi3sbD7
「お前が欲しい」
と、魔王は告げた。
「あげるわ…全部、奪って…」
その言葉に眩暈を起こしそうになりながら、魔王は再び自分のものに手を添えて、ルッカの狭い入り口にあてがった。
「ルッカ…」
耳元でその名前を初めて口にする。
上半身を腕で支えて、ゆっくりと腰を沈めてゆく。
魔王のものは力強く滑らかで、固くて丸い先端が隧道を分け入るように進んでゆく。
一度すでに貫通させている上に、無理な挿入で裂けてしまった部分は治癒魔法で癒してあるとはいえ、ルッカにとってそれは楽な行為ではなかった。
魔王にしがみついて耐えるルッカをいたわりながらも、魔王の動きに容赦はなかった。
早く中に入りたい。一つになりたい。一刻も早く。
ついにすべてを埋め尽くしてお互いを深くつなぎ合わせると、安堵のあまり魔王は震えた。
ルッカのそこはきつく、挿れているだけで頭の芯が痺れそうになる。しかし、こここそが自分の求めていた場所だと直感が告げていた。

少女の肩に頭を預け、互いに落ち着くまで待つ。
ルッカの乳房を暖めるように手で包み込む。
固く引き締まったそれは、仰向けに横たわっていてもほのかなふくらみを保っていた。
ルッカが乳首への愛撫に敏感なことはすでに判っていた。他にも感じるところが見つかるはずだった。
そう思いながら小さな果実を指の腹でそっとこする。
ルッカが微かに喘ぎ、魔王の分身を納めた場所がぎゅっと収縮した。
ルッカの身体が僅かずつほぐれて、魔王の与える快感に応え始めている。
その反応に欲望をかきたてられて、魔王は愛撫を重ねた。
191魔王×ルッカ 20:03/07/22 20:16 ID:3mi3sbD7

唇の形を確かめるように、何度も何度も離しては合わせる。
唇の隙間からルッカの柔らかい舌がのぞく。遠慮がちに魔王の唇を舐める。
魔王は口中にルッカの舌をすくい取り、擽るように愛撫を与えた。
同時に乳房を少しだけ乱暴に揉みしだく。手の中で形を変えるそれを楽しんだ後、先端を指でころころと転がした。
ルッカの内部が魔王の愛撫に反応して蠢いている。
手も口も動きが激しくなってゆく。ルッカの蜜が繋ぎ目から漏れるほどに溢れてきたのを確かめて、魔王はいよいよ動き出した。
ゆっくりと腰を動かすことで、ルッカと自分の最も密着している部分全体に潤いが広がってゆく。
大きな波紋の中心にいるかのように、繋ぎあわせた部分から快感が広がり、二人はそれに飲み込まれていった。

「声を、聴かせてくれ」
魔王の言葉に促されるまでもなく、ルッカは妙に高い子猫のような声を漏らし始めている。
それに導かれるように、熱いものが奥からわき上がってくる。
気持ちの高ぶりが強すぎて、これ以上我慢ができなかった。
「堪えて……」
そういうより早く、魔王の腰の動きが早まってゆく。
初めて味わうには早く強すぎるその動き。
しかしルッカはそれをすべてくるみ込んだ。
「まおう…」
「名前を、名前を呼んでくれないか」
魔王の身体を支え、腰に打ち込まれる魔王の情熱を出来る限り受け止めようとする。
「……ジャキ…? ジャキ、激し……」
「ルッカ、感じるか?」
「うん、感じてる、ジャキの……気持ちいいの、いいの」
「ルッカ!!」
不意に魔王の動きが止まった。ルッカの中のものが一瞬異様にふくらみ、ついで大きく爆ぜる。
どくどくと続く放出はすべてルッカの胎内へと注ぎ込まれていった。
192魔王×ルッカ 21:03/07/22 20:17 ID:3mi3sbD7
ルッカの肩に頭を預けると、魔王は全身から脱力した。
自分の力がルッカの中に流れ出していったのが判った。
それと引き替えのように、ルッカから何かが流れ込んできたのも判った。
腰の繋がりを解かないままに
「ルッカ…」
名前を呼んで目を開けると、ルッカが彼の髪をそっと撫でた。
「ジャキ…」
どちらからともなくキスをする。
「もっとお前を悦ばせてやりたかったけど、今日はもう限界だ」
「うん、みんなが帰ってくる前に元通りにしておかなくちゃ」
不意に魔王が激しく唇を貪る。
力強く絡みついてくる舌に積極的に応えるルッカ。
手足を絡め、しがみつくように抱き合う。
ひとしきり重く湿った音を立てて貪り合った揚げ句に、透明な糸を引きながら顔を離した魔王がいたずらっぽく訊いた。
「なれるのか? 元通りに」
「なれないわ、もう」
二人見つめ合って、これからの自分たちの先行きを、悲観することなく受け入れる。

みんなが帰ってきたら、ロボを迎えに行って、クロノを生き返らせて……。
もうこんな風に二人きりになることはないかも知れない。
でも今夜のこの交わりで、何かが永遠に変わったことを知っていた。
それがあれば、これから先なにがあっても自分を信じてゆける何か。
身体を離す前に、これを最後に二人は深く口づけを交わしていた。
(終)
193149:03/07/22 20:20 ID:3mi3sbD7
終わりました。
長々とお目汚しスマソ。

弟属性の魔王とお姉さん属性のルッカって昔から萌えだったんでつが
見切り発車したら訳がわかんなくなってしもうた。
大体ゲームやったのが随分前だもんな。
シルバードに乗って、PS版の修行に逝ってきまつ。
194名無しさん@ピンキー:03/07/23 00:01 ID:qS9AwPCn
神キテタ━━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━(  ゚)━━(  )━━(  )━━(゚  )━━(∀゚ )━━(゚∀゚)━━━ !!!

強気でも受け一方のルッカ(・∀・)イイ!!  
( ・∀・)ノ● 太陽石ドーゾ(クロイケド)
195名無しさん@ピンキー:03/07/23 00:08 ID:pD6G7pSm
イイーーー(゜∀゜)−−ー!!!

 すごいよ。誰がなんと言おうとあなたは神だ!
196名無しさん@ピンキー:03/07/23 01:25 ID:kXsqdW46
こんなところに神がいたなんて・・・ 一気に読ませていただきました。 美味しくいただきました。
197名無しさん@ピンキー:03/07/23 01:26 ID:kXsqdW46
こんなところに神がいたなんて・・・
一気に読ませていただきました。
美味しくいただきました。
198名無しさん@ピンキー:03/07/23 03:16 ID:IEC2F2SX
ハァハァヨカッタ...読みごたえありまくり。
199名無しさん@ピンキー:03/07/23 08:04 ID:wuQACxhO
>149
キタ━━(━(━(-( ( (゚∀゚) ) )-)━)━) ━━ !!!!!
乙です
できれば次回作もおながいします(;´Д`)l \ァ l \ァ
200149:03/07/24 00:19 ID:5sUdUIWb
まじでびっくり
読んで下さった方いらっしゃるんですね。
この3日くらい、一人遊びのスレみたいに思ってました。
身に余る感想をありがとうございます。
次回作は・・・PS版をやることがあったら考えます。
さてbook offに逝ってみるか・・・
201名無しさん@ピンキー:03/07/25 00:00 ID:UQ+bglBM
「ごめんなさい、初めてじゃだめなの…?」
萌えたーーーー!!!
202名無しさん@ピンキー:03/07/27 17:37 ID:hO/yR96N
お茶を飲みながら
ホシュsage
旦~
203名無しさん@ピンキー:03/07/31 03:22 ID:GG/6LQJE
力水を飲みながら
ホッシュ
204 :03/08/01 17:07 ID:Z9k7nHEc
ラピスを飲みながら
ホッシュ
205ぼるじょあ ◆yBEncckFOU :03/08/02 05:21 ID:e3EGd7L5
     ∧_∧  ∧_∧
ピュ.ー (  ・3・) (  ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
  = ◎――――――◎                      山崎渉&ぼるじょあ
206あぼーん:あぼーん
あぼーん
207あぼーん:あぼーん
あぼーん
208名無しさん@ピンキー:03/08/04 11:59 ID:zwhLT/aR
ホシュ
209名無しさん@ピンキー:03/08/06 00:29 ID:jI+KyDCn
グレン×ルッカはおらんのかゴルァ!
と提唱してみるテスト
210名無しさん@ピンキー:03/08/06 02:40 ID:/QqgRHbI
>209
……時間かかってもいい?
211名無しさん@ピンキー:03/08/06 10:14 ID:fX6y4Jk0
>>210
209じゃないけど、待ってるよ〜ん。
しかしグレン×ルッカ・・・ってえと、カエルじゃないんだね?
212名無しさん@ピンキー:03/08/06 12:57 ID:jI+KyDCn
>>210
神様おながいします
>>211
カエルでもいいんだけど、爬虫類プレーイは流石に…かと思って。
包容力のあるグレン(カエル)と、姉御肌だけに他人に弱みを見せられないルッカの
組み合わせに萌えました。
213名無しさん@ピンキー:03/08/06 22:31 ID:AYT6D8U4
クロノトリガーは絶対にマール萌しかないと思っていたので、ルッカのスレがあるのでびっくりしたでつ。
読んでみて不覚にもまたびっくり。
魔王×ルッカの作者様、あんた神だよ。
グレン×ルッカも期待して待つでつ。
214あぼーん:あぼーん
あぼーん
215210:03/08/07 00:02 ID:9mA019oh
今日一日頑張ってみた結果、やたらと長い前振りがどんどん増える……
エロシーンまではまだかかりそうでつ。
エロ挑戦は二度目なので、本番がうまく書けるかどうか……

できれば二・三日中には仕上げたいな、と。
結構長くなりそうなので今日できた分を小出しにしてみる。
とりあえず、現在はこんな感じ(下記参照)
216210:03/08/07 00:03 ID:9mA019oh
「あらあら行っちゃったわね〜」
 空の彼方。夕暮れの光に照らされて紅く輝くシルバードが、こちらを見下ろすように空中で停止している。見えていないと分かりつつも、ルッカはシルバードに向かって大きく手を振ると、ほらあんたも、と隣に佇む自分の半分ほどの大きさもある巨大なカエルの背を突っついた。
 両生類特有の濡れた大きな瞳がぎょろりと動いてルッカを見つめ、巨大なカエルは少し投げやり気味に彼女と一緒に手を振った。
「どうして、行かなかった?」
 振った手を下ろしながらぽつりと呟いたカエルの言葉に、ルッカは小さく小首を傾げた。被っていたメットを外して両腕で抱え、彼女はそのまま近くにあったベンチに腰掛ける。

「邪魔になりそう――だからかな?」
 にへっ、とルッカは苦笑にも似た笑みを浮かべた。
 確かに。自分の時代のガルディア王国に居るリーネ王妃とうりふたつ(子孫なのだから当然なのだが)な、あのマールディア王女は傍目から見ても分かりやすすぎるぐらいにクロノに惚れていた。
 おそらく、クロノにしても満更ではなかったはずだ。クロノを生き返らせられたなら、それはもう目も当てられないような状況にでもなってしまいそうだ。
「着いて行ったら、それこそ馬に蹴られて死んじゃうわよ。ま、さすがに一人じゃ心配だけど、ロボとエイラが行くんなら大丈夫だと思うし。――そーゆーカエルは?」
 問い返され、彼もルッカと同じように苦笑する。
「右に同じ、と言っておこうか。何かあったら呼び出されるだろうしな」
 カエルは軽く肩をすくめると、鞘に収めたままグランドリオンを塀に立てかけ、ルッカの隣に腰を下ろした。大きな瞳を二・三度まばたきさせて、何となく落ち着かない様子できょろきょろと辺りを眺める。
217210:03/08/07 00:05 ID:9mA019oh
「ねっ。ただ待ってるのも暇だし、せっかくだから一緒にお祭りでも回らない?」
 リーネ広場の千年祭は未だに続いている。
 よくもまあここまで長持ちするものだと誰もが感心するが、それ以上に飽きることなく遊びに来る観客達に主催者側が感心していた。
 本番は毎夜行われるパレードなのだが、昼までの楽しめる部分は充分にある。ドッペル人形を作ってもらうために溜めたシルバーポイントもまだ充分に残っているから見世物小屋に行ってもいいし、レース予想も意外に燃える。一度、早飲みと言うヤツにも挑戦してみたいし。
 うずうずと頭の中で膨らむ妄想に心を躍らせるルッカとは対照的に、カエルは俯いたまま考え込むように黙りこくっていた。そんな彼に気づいたルッカが、どうしたの? とまじまじとカエルの顔を覗き込んだ。

「カエル、嫌いなんじゃなかったのか?」
 声のトーンを落とし、カエルはどことなく自嘲気味に呟いた。
 カエルになってから十年の歳月が流れた。この姿になったからこそ得られたものは確かにある。だが、失ったものもそれに比例するかのように存在する。
 魔王は言っていた。
 いずれ元の姿に戻るだろう、と。
 その“いずれ”とやらは一体いつになるのか。
 明日か。明後日か。来週か。一年後か。
 ラヴォスを倒した今となっては、ゲートが使用できなくなるのは時間の問題だと時の賢者は言っていた。
 カエルの姿は自分への戒めだと受け入れた。けれど、元に戻れるのならそれにこした事はない。
 できれば、せめて、ゲートが閉じる前に、少しだけでいいから元の姿に戻りたかった。
 そうすれば、自分は、ルッカに――
218210:03/08/07 00:06 ID:9mA019oh
「慣れれば悪いもんじゃないわよ、カエルも」
 ルッカの言葉が、カエルの思考を遮った。
 驚いたようにこちらを見つめるカエルを不思議そうに眺めながら、ルッカは後を続ける。
「それに、よく言うじゃない? 嫌よ嫌よも好きのうち、って」
 にっ、と満面の笑みを浮かべ、ルッカはせかすようにグローブを填めたカエルの手を取ってベンチから立ち上がった。思ったよりも強いルッカの力に引っ張られ、カエルは慌てて左手でグランドリオンを掴む。
「ほらほら、レッツゴー!」
 自分の手をしっかりと握って駆け出すルッカを見ていると、自分の考えが何となく馬鹿らしくなってきた。
 いいじゃないか、カエルでも。
 こんな自分と居てくれる仲間が居る。それで充分じゃないか。
 それ以上何を望む。今までの事を考えろ。贅沢にもほどがある。
 自然と笑みがこぼれる。
「……さっきの台詞、思いっきり用法が間違ってるような気がするんだが」
「あらそう? いいじゃない別に」
 悪戯っぽく笑いながら振りかえるルッカを見て、カエルは再び笑みをこぼした。
219210:03/08/07 00:09 ID:9mA019oh
本日はここの辺りで。
この調子でいくと、今日の分と同じぐらいの量の前振りが、もう一回ぐらいありそうでつ。
エロシーンまで長そうだなぁ……

文章の量が多いんで読みにくかったらスマソヽ(;´Д`)ノ
220名無しさん@ピンキー:03/08/07 00:57 ID:p2ArpelA
>210
シチュあってこそのエロだ。
つづき待ってるよ。
221名無しさん@ピンキー:03/08/07 13:45 ID:IZ9/uonZ
>>210
神様ありがとう(´Д⊂
カエル視点なんですね。ルッカ一人称のSSしか見たこと無かったので新鮮です。
萌え〜な前振り大歓迎です。エロ無くても萌えたよー(禁句)
222210改め、らい:03/08/07 23:38 ID:BOrG96kb
>220
そう言っていただけるとありがたいでつ。
頑張ります、はい。

>221
カエル視点と言いますか、視点がころころ変わります。
どちらかと言えばカエルよりかも。一人称はどうも苦手……

今回の投下で、前置きは一応最終段階。
予定よりはるかに長くなりました。スマソです(;´Д`)
次回(明日辺りか)の投下にはエロシーン突入できるかと。
前置きがやたら長いですが、よかったらお付き合いください。
223らい グレン(カエル)×ルッカ:03/08/07 23:41 ID:BOrG96kb
「ただいまぁ〜――って誰も居ないけど」
 日もとっぷり暮れてしまった。タバンはパレードの手伝いの後に友人と朝方まで酒を飲
み交わすだろうし、同じくララもパレードの手伝いで数日間は家を空けると聞いている。
 大きなポヨゾー人形を左手に抱え、人の気配のない暗闇の中、ルッカは空いた右手で手
探りで明かりのスイッチを見つけ出す。部屋の天井に取り付けられた巨大なライトが部屋
の中を昼間のように明るくし、かろうじて足の踏み場の残ったゴミ山のような部屋を照ら
し出した。

 カエルにとってはガラクタかゴミにしか見えない機械の山が散乱するリビングを通り
抜け、ルッカは彼が想像するよりもはるかにきちんと整理された自室に案内した。
 機械の専門書と思わしき書物が陳列する巨大な本棚が二つ。一つっきりの机の上には、
何かの設計図の図面が広げっぱなしになっている。
 適当に座って、とルッカはカエルに促した。

「つっかれたぁ〜!」
 ポヨゾー人形を脱いだメットと並べるようにベッド脇の棚の上に飾ると、ルッカはその
まま倒れ込むようにしてベッドに倒れ込んだ。
 顔と身体に残る火照りは、軽いアルコールのせいだ。早飲み競争担当のオヤヂに気に入
られたルッカが“特別製”とやらを勧められて一杯だけ飲んだのだが、度が思ったよりも
強かったのか元々自分が弱いのか。飲酒は初めての経験だったが、正直悪くはない。
「そりゃ、あれだけバカ騒ぎして走り回れば疲れもするだろ」
 自分の五倍は飲んだはずなのにまったく顔色を変えないカエルが、からかうように言っ
てきた。
 ルッカは酔いのせいで妙ににやつく顔で笑みを返し、それもそうね、と言った。

 そして、やがて訪れる沈黙。

 沈黙の前に会話をしていたような気もするが、何となく曖昧だ。どちらともなく黙って
しまい、静寂の妙な雰囲気が流れる中、ルッカはただただ開け放した窓から見える星々を
眺めている。
 考えている、ずっと、さっきから。
224らい グレン(カエル)×ルッカ:03/08/07 23:43 ID:BOrG96kb
「ラヴォスが死んで」
 ルッカが不意に呟いた。どことなく、声が震えているのは気のせいだろうか。
 閉じていたまぶたを開き、カエルは濡れた大きな瞳でルッカを見つめている。
「ゲートの力が弱くなってるんだって。おじいさんが言ってたわね」
 枕を抱き寄せ、洗濯されたばかりのまっさらなそれに顔を半分ほどうずめる。
「クロノが生き返って、みんなが帰ってきたら」
 気づいてた、最初から。自分も、みんなも。
 この戦いが終わったら、終わってしまったら。
「その時が、さよならなんでしょうね……」

 気づいてた、もうすぐ会えなくなる事に。その事を、誰もが分かっていた。
 ロボにも、エイラにも、他の時代の人々にも、みんな。
 カエルにも、会えなくなる事を。お互いに、会えなくなる事を。
 時を越える翼――シルバードもいつ使えるようになるのか分からない。
 使えるとしても、あんなものはこの平和な時代に存在するべきではない。してはいけな
いのだ。
 もう、歴史を変えるわけにはいかない。
「そう、だな」
 同意の言葉。何とか絞り出せた言葉がそれだった。
 何か、他にも投げかける言葉があるだろうに。どうして、このような時に限って自分は
何も言ってやる事ができないのか。慰めの言葉一つ掛けてやる事もできない自分に、カエ
ルは自己嫌悪した。
「――カエルって、リーネ王妃のこと好きなんでしょ?」
「はへぁっ!?」
225らい グレン(カエル)×ルッカ:03/08/07 23:45 ID:BOrG96kb
 完全な不意打ちを食らって、カエルは思わず素っ頓狂な声をあげてしまった。
 驚いてルッカを見つめると、彼女はいつの間にやら起き上がってベッドの上であぐらを
かいて座っていた。
「その反応は正解ね。だから言ったのよ、見れば分かる、って」
 そんな事いつ言った。てか、誰に。
 正常な思考を取り戻そうと奮闘しているカエルをよそに、ルッカは一人でぺらぺらと話
し始める。
 リーネ王妃を好きかと聞かれれば、自分は即座に肯定するだろう。しかし、それは愛国
精神であって、リーネ王妃を護るのは友との誓いを果たせればこそと思うからだ。ルッカ
の言っている“好き”とはまた別物である。

 が、ルッカはそんな事はお構いなしだった。リーネ王妃を見る時の目が違うだの声がト
ーンが違うだのととくとくと離した末に、今度はなぜか自分の後押しまでし始めた。大丈
夫だ、告白すれば成功する、と。
「もしかして気にしてる? 身分違いだからとか、カエルだからとか。まあ、前者はあり
がちだけど、後半がねえ〜」
「いや、だからそのな……」
 分かった。酔っている。間違いなく。自分も少し酔っているが、ルッカは確実にそれ以
上だ。

 ――と言うか、そういう事にしておかなければ収拾がつかなさそうだ。
「いいじゃない、カエルでもさ。全っ然気にする事ないわよ」
 うんうんとなぜか一人で納得するような頷いて見せると、ルッカは自分の人差し指をび
しっとカエルに向かってつきつけた。
 人を指差してはいけないと親御さんに習わなかったのかと、そんなどうでもいい事が頭
の片隅をかすめるが、この状況でそれを指摘する勇気はカエルにはなかった。
「人間、中身よ中身。最初は見た目かもしれないけど、ちょっと付き合ってみれば、カエ
ルを好きになる人だって世の中には絶対居るわよ。このルッカ様が保証してあげる」
226らい グレン(カエル)×ルッカ:03/08/07 23:46 ID:BOrG96kb
「そうかぁ?」
 保証してあげる、と言う台詞にどこか心を躍らせる自分が居る。
 怪訝そうに首を傾げるカエルに、ルッカは力強く頷いた。
「うん。だって、さっきも言ったけど、カエルも結構悪くないわよ。あんた、かっこいい
し」
「かっこいい、か」
 嬉しいような、照れくさいような。
 思わず視線をそらし、しばし窓の外を眺める。
 再び、不意打ちを食らった。
「あんたがその姿でも好きになる人は居るわよ。少なくとも一人は」
 思考が停止する。
 まず自分の耳を疑った。その次にこれは夢ではないかと思った。窓の外を眺めながらぺ
ちぺちと頬を叩いてみるが、目が覚めるような気配は全くない。むしろ自分がどれだけ正
常かを改めて認識させられる。
 どういう事だ? それは、つまり、そーゆー事なのだろうか?
 もしかしたら、ルッカではなく他の人の事かもしれない。あまり早とちりをすると、恥
を掻くのは自分だ。
 がらにもなく緊張して、思わず視線が泳いでしまう。どうしたものかと再びルッカに視
線を戻すと、

 顔を耳の先まで真っ赤にして、俯いてしまっているルッカが居た。

 相手から先になんて、反則だ、と思った。
 それ以上に、根性なしの自分を妙に馬鹿らしくなった。
 自惚れでもいい。聞いておかなければ後悔する。
 そう思った。
227らい グレン(カエル)×ルッカ:03/08/07 23:48 ID:BOrG96kb
「どこに?」
 一言だけ聞いた。三十も超えてしまった不器用過ぎる男の、なけなしの勇気だった。
 台詞だけ聞くとかなり性格の悪い言葉だったかもしれないが、こんな言葉しか出てこな
かった。
 馬鹿、と赤く俯いたまま、ルッカは小さく呟く。
 顔が火照っているのは、なにも酒のせいだけではあるまい。
 ルッカが言葉を発しようとする度に彼女の背中が丸まり、彼女の姿が声と共にどんどん
小さくなって行くような錯覚を覚えた。かわいい、と正直に思う。

「……あんたの、目の前」
 消え入りそうな彼女の声が、何よりもカエルの心を満たした。
 自分の半分近くしかない年齢の少女が、気がつけば愛しかった。
「私、自分で分かってるつもりよ、これでも。頑固で、意地っ張りで、自分に素直になれ
なくて、いっつも損をして後悔する。けど、今日が最後かもしれないって思ったら、今回
だけは後悔したいって思った。私は臆病だから、勢いがないとだめなの。でも、これは私
の本心。だからお願い、一言だけ言わせて」

 真っ赤になった顔を俯かせ、ルッカは大きく息を吸いこんだ。
 生まれて初めての告白だった。
 精一杯の勇気だった。

 だいすきよ。あんたのこと、前から好きだった。

 頭が一瞬、真っ白になる。もしも叶うならばと思っていた事態が、今目の前で起こって
いる。
 心臓がどきどきと脈動する。ただでさえぬめる自分の掌が、緊張から出る汗でさらに濡
れる。
228らい グレン(カエル)×ルッカ:03/08/07 23:51 ID:BOrG96kb
「お、俺でいいのか?」
 何を言っていいのか分からなくなって、焦って口から飛び出した言葉がそれだった。
 ルッカがベッドから立ち上がり、つかつかとこちらに歩み寄ってくる。
 カエルの目の前で彼と視線を合わせるように膝立ちになり、眼鏡のレンズの奥から覗く
わずかな怒りと照れくささを宿した瞳でカエルを真正面からに睨みつけ、真っ赤な顔はそ
のままに口を尖らせた。
「女の子ほうから何度も言わせるんじゃないわよ、馬鹿」
 言いながら、ルッカは力いっぱいカエルを自分のほうへと抱き寄せた。
 あんなに苦手だったはずのカエルの感触すら、心地よいと思えてしまう。
 恋は盲目、と言うヤツだろうか。少し、違う気もするが。

「カエルは、どうなのよ」
 怯えと不安。
 自分を抱き締めるルッカの力が、ぎゅうっ、と強くなるのがはっきりと分かる。
 短い両手で抱き締め返しながら、カエルはルッカに囁いた。
「俺も好きだ。こうなったらいいと思っていた。こうなりたかった」
 それから先の言葉は、自分の唇を塞いだルッカのせいで紡がれる事はなかった。
 唇に触れ、頬に触れ、閉じたまぶたの上からルッカの唇が触れてくる。
 二人を祝福するように、今日が昨日に、明日が今日になったことを告げるリーネの鐘の
音が響いている。
 このまま時間が止まればいいのに、と互いに思った。

 そして――

「えっ? ちょっ、何!? 一体どうしたのよ!?」
「わ、分からん!」
 キスの雨を降らせている最中に、いきなりカエルの身体が虹色に輝き出して、ルッカは
慌てて彼から離れた。カエルもカエルで、自分に何が起こっているのか分かっていないよ
うな表情で、呆然と自分の姿を眺めている。
 けれども、彼の輝きが止まる事はない。光は見る見るうちにどんどんと輝きを増し、光
となったカエルは、ルッカの目には彼の姿の輪郭しかとらえる事ができない。
229名無しさん@ピンキー:03/08/08 03:25 ID:lcUZiXoa
お姫様にキスされて魔法の解ける王子様(30オトコ)
いよいよ・・・・!
230名無しさん@ピンキー:03/08/08 10:42 ID:zQQ2zMUE
真っ赤になったルッカ萌え。カエルも萌え。
231名無しさん@ピンキー:03/08/08 21:39 ID:TYtnyZFD
いいよ!いいよ!
232あぼーん:あぼーん
あぼーん
233あぼーん:あぼーん
あぼーん
234あぼーん:あぼーん
あぼーん
235らい グレン(カエル)×ルッカ:03/08/09 00:30 ID:EctHNpOm
 >>216-219>>223-228の続きです。

「う、あ……っ!」
 呻き声をあげながら、カエルはうずくまるように地面に倒れ込んだ。
 秋も深まり冬も近い季節だと言うのに、だらだらと汗が吹き出るほど全身が熱を帯び、
痒みと痛みの入り混じったような感触が皮膚の表面を駆け巡る。
 肉が疼き、骨が軋み、自分の身体が普通ではありえない変化を遂げているのがありあり
と感じられた。かつて一度だけ味わった事ある、何とも言えない奇妙な感触。
 ああ、そうか。
 何が起こっているのか、やっと分かった。
 手をつき、ゆっくりと立ち上がる。

 光が、弾けた。

 電気に照らされているはずの部屋の中が全く見えなくなるぐらい強い光に、思わずルッ
カは両腕で眼鏡の上から目を覆った。あまりの眩しさに眉間にしわを寄せながら目を開く。
 ルッカの眼前に、見た事もない青年が佇んでいた。
 肩まで届く若葉色の髪。全体的にほっそりとした印象を受けるはずなのに、無駄なく締
まった全身の筋肉が、彼の戦士としての存在を力強く感じさせる。自分よりも一回りや二
回りは大きく、頭一つ分以上の差があった。
「カエ、ル……?」
 そうに決まっているのだが、確認せずにはいられなかった。一歩近づき、下から見上げ、
長髪の間から覗くダークブラウンの双眸に宿る光が、どことなく彼だと言う事を感じさせ
る。
 幼い少年のように、どこか悪戯っぽい笑みを浮かべながら、カエルと思わしき青年は頷
いた。確かめるように自分の頬を軽く叩いてから、手を伸ばしてルッカの手を握る。
「どうだ、男前か?」
 空いたほうの手で青年の頬にこわごわと触れてみる。乾いた張りのある感触は、確かに
人間ものだ。さらさらと流れるストレートの長髪も同じく。
236らい グレン(カエル)×ルッカ:03/08/09 00:31 ID:EctHNpOm
 カエルだと分かっているはずなのに。いや、カエルだと分かっているからこそ、間近で
見る彼の顔に照れを感じてしまう。
 一言で言ってしまえば色男系。目鼻立ちの整った端正な顔立ちはクールな美形と言った
感じなのに、浮かべる表情は妙に人懐っこい。悪くないどころか、一発で惚れてしまいそ
うだった。
 冗談ではない。なんでこんなにハンサムなんだ、こいつは。

「……魔王が元に戻るとか言ってたけど、これまたすっごいタイミングよね。私は別にお
姫様とかじゃないけど、キスで元の姿に――ってのはやっぱセオリーよね」
 自分で言ってて照れてくる。こんなどこぞの絵本みたいな事が目の前で、しかも自分が
経験する事になるとは夢にも思っていなかった。時間が経って元に戻ったのか、それとも
キスで元に戻ったのか二人に知る術はないが、どちらにせよ随分とにくい演出である。心
の中で、今は亡き魔王に少しだけ感謝した。
 はぁ〜っ、と感嘆の息を吐き出しながらルッカはまじまじとカエルの顔を眺める。
 何と言うか、若い。カエルが魔王に姿を変えられたのが十年前らしいから、少なくとも
三十は過ぎているはずだが、どう見てもそこまで年齢を重ねているようには見えない。控
えめに見たとしても二十代半ばから後半。もしかしたら、カエルに変えられていた時間は
年を取っていないかもしれない。
 珍しいものでも見るかのように、ルッカはぺたぺたとカエルの身体に触れていく。剥き
出しの肩と腕はぱっとみは細くて頼りない感じがするが、触れてみるとその細身からは想
像できないほど硬く、カエルの身体でひょいひょいと巨大な剣を操っていたのはやはりこ
の筋肉のおかげか。少し力を入れれば、もっと凄いかも――

 剥き出し?

 気づいて、ルッカはゆっくりと視線をカエルの体に向ける。
 剥き出しの肩。剥き出しの腕。剥き出しの胸。剥き出しの腰。剥き出しの――
「ちょっと、なんで裸なのよ!? 馬鹿! スケベ! 変態! さっさと隠してよ、そ
れ!」
237らい グレン(カエル)×ルッカ:03/08/09 00:33 ID:EctHNpOm
 叫ばれて、カエルも初めて気づいたようだった。思わず両手で股の間を押さえ、何か隠
すものはないかとおろおろと辺りを見回すが、さきほどまでのカエルの時に着ていた服は
どこにも見当たらない。マントぐらいあれば、充分に隠せるほどの大きさなのだが。
 ルッカもルッカで、カエルに背を向けたまま部屋の中を見回した。
 とは言っても自分の部屋でカエルをどうにか出来そうなものと言えばたかが知れてい
る。仕方ない、とルッカはベッドに敷いてあった真っ白なシーツを取り上げ、カエルに背
を向けたまま後ろ手にそれを差し出した。
「はい、これ」
 ぶっきらぼうに突き出されるシーツに気づき、カエルはそれを受け取ろうと手に届く位
置まで移動しようとして、

 二歩目を踏出したところで、なぜかバランスを崩した。

 ルッカの背が間近に迫る。何とかバランスを整えようとするが、十年ぶりに感じる元の
身体の感覚がカエルの時とは勝手が違うせいで、身体の動かし方がどうにもすぐには馴染
まない。
 あっ、と言う声に一瞬遅れて、えっ、と言う声が聞こえた。
 カエルはルッカの肩を掴んで踏ん張ろうとするが、不意にかけられた大の男の体重を支
えきれる力をルッカが持っているはずもなく、二人はそのまま悲鳴を上げながら重力に従
って倒れ込んでいった。
 痛みがなかったのは、ルッカがベッドのすぐ傍に居て、二人がそのままベッドの真上に
倒れ込んだおかげである。

 ずり落ちかけた眼鏡の位置を直したルッカの目の前には十センチも離れていないカエ
ルの顔があり、庇うように咄嗟に回されたカエルの腕は彼女の腰と頭の後ろに回っていて、
耳元に寄せられたカエルの唇から吐き出される吐息が彼女の耳朶に触れていた。
 非常にまずい、と思ったのは実はカエルのほうである。自分の胸板に、服越しに伝わっ
てくる柔らかな感触は、間違いなくルッカの胸だ。姿を変えられてからの十年間、そちら
の方面に関して全く触れていなかったカエルにとって、この刺激は十年分溜まりに溜まっ
た“モノ”を暴走させるには充分過ぎる代物であった。
238らい グレン(カエル)×ルッカ:03/08/09 00:35 ID:EctHNpOm
 しかもさらにまずいのは、ルッカがうんともすんとも言わない事だった。心臓の音が聞
こえるほど近い、とはよく言ったものだが、あまりの静けさに本当にお互いの心臓の音が
聞こえてくる。どっどっどっ、と規則的に聞こえてくる自分と彼女の鼓動は、かなり早い。
 日も変わった真夜中。気持ちを確かめ合ったいい年齢の男女が二人きり。二人揃ってほ
ろ酔い気分で少々暴走気味。しかも男のほうは裸の上に十年ぶりときた。抑えろ、と言う
方が無茶なような気がする。

 ルッカの顔の左右に手をついて、まるで彼女を押し倒しているような形カエルはルッカ
を見下ろした。どことなく息が荒く、頬に触れてみると熱いぐらいに熱を帯びている。
 頬に唇を触れ、ルッカの艶やかな髪を撫で付ける。頬にキスをされて、ルッカはわずか
に身動ぎしたが、抵抗はない。反対側の頬と額にも口付けを落として、カエルはルッカの
唇に自分の唇を重ねた。
 まずは重ねるだけ。一度離れ、今度はついばむように二度、三度と唇を重ねる。
 キスをするのも初めてだったが、されるのも初めてだった。初めてだらけの経験に頭が
真っ白になって、脳を駆け巡る思考の処理が追いつかずに、どうすればいいか分からなく
なる。
 ルッカは目をつぶったままもぞもぞと右手を動かし、指先に触れたカエルの左腕を伝っ
て、怯えを押し消すように彼の左手に自分の手を重ね、ぎゅっと握り締めた。
 胸の奥が温かくて、それだけで安心できた。

「力、抜けよ」
 囁かれ、ルッカは言われるままに肩から力を抜くように努力した。緊張のせいでまだど
こかしらぎこちなかったが、先ほどよりは精神的に楽になった。深く息をして目を開くと、
カエルの優しい笑みがそこにある。
 何度目か分からない口付けを交していると、何かが自分の唇の間に侵入してくるのを感
じた。唇を割り、歯を割り、カエルの舌がゆっくりと自分の口内を犯してくる。少し恐か
ったが、拒む理由はこれっぽっちもない。
 ルッカの唇がおずおずと開かれていくのを感じ取って、カエルはますます興奮した。重
ねた唇の中で自分から逃れようとするルッカの舌を乱暴に絡めとり、口の中に溜まった唾
液を使ってすべりをよくした舌で、淫靡な音を立てながら熱烈なディープキスを繰り返す。
239らい グレン(カエル)×ルッカ:03/08/09 00:36 ID:EctHNpOm
 荒い息が部屋の中に響き、お互いの口元が唾液でべたべたになっていく。時折苦しくな
ったルッカがカエルの胸板を押して呼吸を整えようとするが、カエルはそれを許さずに執
拗に唇を重ねて舌を差し入れてくる。
 最初はなすがままにされていたはずのルッカも、いつのまにか自ら舌を動かして、不器
用ながらに彼の舌に自分のそれを絡めていた。何か表現しようのない感情が自分を突き動
かし、がむしゃらに、そして不器用にカエルを求める。
 キスをして、舌を絡め、手を握る。ただそれだけのはずなのに、どんどんと興奮してく
る自分をルッカは抑えることができない。乳房の先端はもう既に硬くなり、ショーツで覆
われているはずの自分の“部分”が湿り気を帯びてきているのがはっきりと分かってしま
う。キスだけでこんなになってしまっているのに、これ以上されたらそれこそ狂ってしま
うのではないのか。

 キスだけでこんなに興奮するものだとは思わなかった。自慰をした事がないとは言わな
いが、それとはまた別の快感が、まるで今の自分とは違う別の自分を呼び覚まそうとして
いるかのように全身を駆け巡る。
 カエルに触れられている部分全てに、ちりちりと微弱な電流が走っているように反応し
てしまう。全身が性感帯になってしまったかと錯覚して、もしかして自分は類まれなる淫
乱なのではないかと不安になってくる。
 さきほどから口の端から漏れる声が、いつのまにか快楽に喘ぐ声に変わってしまってい
るだと知られるのが恐くて、ルッカはカエルに悟られまいと必死に唇を重ね続ける。
 不意に唇が離されると、唾液の糸が二人の唇を繋でいた。ぐいっ、と手の甲でカエルが
自分の口元を拭い、感触を確かめるようにルッカの唇を指先でなぞる。荒く温かい吐息が
カエルの指先に触れ、真っ赤になった彼女に額にはうっすらと汗が浮かんでいた。
 キス、と言うのは時には愛撫以上の快楽を感じさせる事をカエルは知っていた。予想以
上に荒くなっているルッカの息遣いににやりと笑みを浮かべ、カエルは彼女の耳元に意地
悪く囁いてみせる。

「どうだ、気持ち良かったか……?」
 まるで自分の心の中を見透かされているかのような台詞に、ルッカの目に思わず涙が溢
れた。
240らい グレン(カエル)×ルッカ:03/08/09 00:40 ID:EctHNpOm
 気持ち良くなければ、ここまで必死に声を押し殺したりなんかしないし、息が荒くなっ
たりもしない。この男はそんな事も分からないのか、大馬鹿者。それとも分かっていてや
ってるのか、このサディストめ。
「そ、んなのぉ…聞かないでよ、馬鹿ぁ……っ!」
 涙混じりに言ってくるルッカの甘い声。めちゃくちゃくらくらする。
 まだキスだけだと言うのに、自分の股間にある“モノ”はもうこれでもかと言うぐらい
に勃起していて、正直に言うと今すぐルッカを自分が思うままに犯してしまいたいと言う
衝動に駆られていたが、それと同時にルッカの反応が嬉しくてたまらない自分が居る。

 ここまで来たらもう止まらない。
 最初から止める気なぞさらさらなかったが。

 キスを繰り返したまま右手を伸ばし、まずはルッカの太股に触れた。まだ少女に近いル
ッカだが、小柄な彼女の身体の肉付きはもうすっかり大人のそれに近づいており、掌に直
接伝わる感触は自分を誘っているとしか思えない。
 身体のラインに沿うようにして手を這わせてどんどんと上に向かわせる。くびれた腰に
触れると、ルッカの身体が弾けたようにビクンッと反応する。服の隙間から己が手を侵入
させて直接腰に触れると、自分から唇を離して、ふぁ、と小さく甘い声を漏らした。
 ルッカの声が、カエルの欲望をさらに刺激し、加速させる。犯してしまいたいと思うよ
りも、もっと彼女の声が聞きたいという思いが脳を満たし、カエルはさらなる行動に出る。
 少し身体を離し、ベストのボタンを外して前開きにすると、彼女のシャツを一気に胸元
までたくし上げた。

 やや大振りの胸と、それを包み込む下着。
 背中のほうに手を回し、少々手間取りながらも手探りでホックを外した。
 自分の裸身が晩秋の空気にさらされ、季節の巡りを知らせる冷気すらも何かの愛撫のよ
うに感じられた。隙間のできた下着の下から挿し入れられたカエルの掌が、ルッカの乳房
に直に触れた。形のよう彼女の胸を押し潰し、彼の掌を吸い込むようにその形を変化させ
る。
241らい グレン(カエル)×ルッカ:03/08/09 00:41 ID:EctHNpOm
 上に向かって押し上げると、ルッカの胸の弾力が自分の掌を押し返してくる。その感触
が気持ち良くて、同じ行動を数回繰り返すと、今度は小さな乳輪を指でなぞり始めた。お
そらく感じるであろう乳首にはあえて触れずに、焦らしてみる。
 喘ぎ声を聞かれるのが嫌なのか、ルッカは自分の腕を口元に当てて声を押し殺している
が、彼女の身体は焦らしてくるカエルの愛撫に素直に反応してしまう。
 唇がルッカの鎖骨をすべり、舌先に彼女の汗のしょっぱい味が広がってくる。左側の乳
首を甘噛みしてやるが、ルッカが反応を見せるとすぐに止めてまた焦らしにかかる。

「意地っ、悪………しないで…ぇ……っ!」
 カエルの焦らしについに耐えきれなくなったルッカが、涙ながらに訴えた。
 自分はサドかもしれない。
 ほとんど泣き声に近いルッカの声を聞いて、鳥肌が立ちそうなほどにぞくぞくした。全
身が震えるぐらいの快感を覚え、自分の“モノ”がはっきりと反応する。さらに焦らして
やろうかと思ったが、それはさすがにかわいそうだと思いとどまる。
 よくよく考えれば、ルッカはおそらく処女である。あまりに感度がいいので忘れていた。
それにしても感度がいい。この様子ならば“下”のほうも大丈夫だろう。
 ならば、そろそろ――

「敏感だな、ルッカ。凄え濡れてる」
 言葉で責められながらスッパツの上から秘部に触れられ、ルッカは悲鳴のような声をあ
げた。胸を突き出すように背中を反らせて、ビクンッと身体を跳ね上げる。ぐっしょり濡
れているのがスパッツの上からでもはっきりと分かった。
 ぐっしょりと濡れたスパッツと下着の機能を果たさなくなったショーツを一緒に下ろ
す。唾液にも似た粘り気のある透明な糸を引き、髪と同じ色の濡れた茂みが光を反射させ
てぬらりと輝いた。
 女性独特の匂いがカエルの鼻腔をくすぐる。
 何をされるのか予想のついているルッカもカエルの行為に従って、スパッツとショーツ
から恐る恐るゆっくりと足を抜いた。ルッカの両手は相変わらず口元にあり、彼女の両脚
はぴったりと閉じられて、健気にも自分をさらけ出すのを最後の最後で拒んでいた。
242らい グレン(カエル)×ルッカ:03/08/09 00:42 ID:EctHNpOm
 だが、そんな行為もすでに無意味に等しい。脚の――太股の間に人差し指を挿し入れ、
ぬるりとした感触のある、充分に濡れた彼女の秘所を直接刺激する。
 ルッカの身体が反応したのを見計らい、もう片方の手も挿し入れて、カエルは彼女の両
脚をゆっくりと押し広げた。
 もう、何をしていいのかさっぱり分からない。指先が振るえて手に力が入らないし、脚
は手よりも多少マシだがカエルに逆らえるほどの力もない。半開きになった口元から溢れ
た唾液が頬を伝っているのにも気づかず、ルッカは焦点の定まらない瞳でカエルを見つめ
ていた。

 さすがに、直に舐めるのは初めてだな……。

 二本の指でルッカの秘部を左右に押し広げ、濡れそぼった部分をまじまじと眺める。何
かする度にルッカが反応してくれるのが嬉しくて、今度はどんな反応を示してくれるのか
を想像しながら攻め立てるのが、はちきれそうなぐらいに自分が勃起しているのも忘れる
ぐらいに楽しくなってきた。
 秘部に直接口付け、女の匂いのする茂みに舌を挿し入れる。
 自分の中に感じる生暖かい異物感に、意識がはっきりと覚醒する。何をされているのか
をやっと理解し、ルッカはそこはダメだと叫びながら両手でカエルの頭を押えつけた。
 カエルの顔をどけようと懸命に両手で押し返すが、腕にまったく力が入らなくてただの
無駄な努力と化し、最後の悪あがきとして見られてないとも分かりつつも首を振っていや
いやをする。
 舌で舐め、人差し指と浅く挿し入れて秘部を同時に刺激する。

 ――だめぇ……っ!

 秘部を直接刺激されて、ルッカの身体を駆け巡るの快感がどんどんと高まってくる。全
身が震え、降りてこられなくなるぐらいに昇っていく感覚。
 知っている。この感覚を自分は知っている。
 自慰をする度に味わうこの感覚。これを感じたいが為に自慰をする。それを今、自分で
はなく、初めて他人に与えられようとしている事を、ルッカははっきりと悟った。
243らい=210:03/08/09 00:45 ID:EctHNpOm
本日分はここまででつ。
できるなら土・日で完成させたいな、と。
244名無しさん@ピンキー:03/08/09 00:51 ID:L9TcNCYx
らいタソキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
これからじっくり読ませて頂きます!乙!
245名無しさん@ピンキー:03/08/09 01:02 ID:Xgtaq3Ov
グレンてイケメンだったのか。
楽しい週末になりそうな予感!
完成するようがんがってください。
246らい グレン(カエル)×ルッカ :03/08/09 23:55 ID:V4fY9xGm
「…やぁ…だ…ぁ……っ!」
 舌と指で愛撫された秘部が、ルッカの身体と一緒にぴくぴくと痙攣した。短い喘ぎと共
に、彼女の“そこ”から温かい透明な液体が溢れ出し、カエルの手を濡らしていく。
 跳ね上がるように身体が一瞬だけ硬直した後、全身からす〜っと力が抜けていくのが分
かった。声が出せずに、何か言おうとしてもただの吐息となって口から吐き出されてしま
う。

 イッ…ちゃっ、たの……私……?

 心の中で問いかけても、自答できる余裕はルッカにはない。達した余韻に深くまで浸り
ながら、泣いている子供のように嗚咽に似た荒い呼吸を繰り返すだけだ。
「ルッカ。俺も――」
 カエルの凛とした声が響いた。まだ余韻に浸ったままの状態で唇を重ねられ、絡められ
る舌に弱々しく反応する。硬くて熱い“モノ”が太股の辺りに当たっている。何を求めら
れているのか、分かった。
 恐い。けれども、受け入れたい。
 最後かも知れないだとか、もう会えないかもしれないだとか、そんな事だから受け入れ
たいわけじゃない。彼だから、相手がカエルだからこそ、受け入れたい。求められたいの
だ。
 最後の思い出なんかにしない。これは、自分と彼の最初の思い出。そうじゃなければ、
許さない。せっかく気持ちを確かめ合ったのだ。これからだ、自分達は。

「これ以上、焦らさないでよ……」
 カエルの首筋を力いっぱい抱き締め、ルッカは彼の頬に小さくキスをして肯定の意思を
示した。自らゆっくりと両脚を開き、愛液に濡れた秘部をカエルにさらけ出す。ここまで
きてもまだ羞恥の念がルッカを苛み、快感とは別の理由で顔が火照ってくる。
 膝の後ろに腕が挿し入れられ、脚が身体のほうへとゆっくりと押されてくる。脚が上げ
られ、濡れた秘部にカエルの“モノ”がゆっくりとあてがわれた。
 狙いを定め、ゆっくりと挿入していく。
247らい グレン(カエル)×ルッカ:03/08/09 23:56 ID:V4fY9xGm
「――ぃあっ!」
 指などとは明らかに違う、太くて硬いカエルの“モノ”が挿入される異物感。痛みと共
に、身体が本能で熱を持った異物の侵入を拒絶していた。先端が入っているだけなのに、
あまりの痛みにルッカの悲鳴が上がる。彼女の感じている痛みがどんなものかがカエルに
は知る術はないが、断続的に聞こえる切れ切れのルッカの呼吸が、その激しい痛みを物語
っていた。

「ルッカ……」
「だい……じょ…ぶ…。思ったより、我慢でき――」
 言葉の途中。ひぅっ、と短い悲鳴を上げて、ルッカの身体が硬直した。
 何とか痛みから逃れようと手をばたつかせ、触れたカエルの背を力任せに押さえつける。
指が妙なところに食い込んで少し痛かったが、爪を立てられるよりはマシだろうか。
 ゆっくり奥へと挿入していく度に、痛みを感じるルッカの身体がびくりと震えて短い悲
鳴を漏らす。一度挿入してしまえば、入れるにしても引き抜くにしても、どちらにせよ痛
みを伴う。カエルの“モノ”はすでにルッカの膣内へ三分の二ほど沈んでいた。もう引き
抜くよりは一気に奥まで入れたやったほうがいいだろう。
 少しでも痛みを誤魔化してやろうと、顔をルッカの胸へとうずめた。先端の周辺を舌で
なぞり、乳首を甘噛みしてやると、ルッカの声にだんだんと淫靡なものが混じり始める。
 ルッカの膣がカエルの分身を全て包み込んでいた。ゆっくりと半分ほど引き抜くと、ル
ッカの秘部から溢れる愛液に破瓜の血が混じった半透明の真紅の液体が、カエルの肉棒に
絡みついて妖しく輝いていた。なるべくルッカの負担を軽くしてやろうと、彼女の呼吸と
声を聞き分けて、痛みが落ち着き始めた頃に再度動かしていく。

 一度、二度、三度、四度。

 何度も前後運動を繰り返しているうちに、いつしかルッカの悲鳴は消え、快感の混じる
甘い声が漏れ始めていた。少しずつ声のトーンが上がり、カエルの動きに合わせて甲高い
甘美に包まれた声で叫び出す。
 声と共に、ルッカが自分の“モノ”をぎゅうぎゅうと締め上げてくる。腰を突き上げな
がら、狂ったように唇を重ね合う。
248らい グレン(カエル)×ルッカ:03/08/09 23:57 ID:V4fY9xGm
「……ぐ、れ…ん……」
 誰の名前だったのか本気で一瞬分からなかった。使う機会が今まで一度もなかったせい
で、すぐには思い至らなかった。
 カエルだ、カエルの名前だ。いつ、どこで、誰に聞いたのかはまったく覚えていない。
けれど、名前だけは何度か耳にしていた。頭の片隅にこびりつくように残る、カエルの本
当の名前。
 初めて口にする彼の名。確かめるように、ルッカはもう一度彼の名を口にする。
「…グ…レン……ッ!」
 ああ、そうだ。自分はもうカエルじゃない。カエルじゃないんだ。
 こうして自分の好きな女と唇を重ねる事も、抱き締める事もできる。もう、カエルであ
る事に臆病になる必要もない。

「ルッカ、そろそろ、俺も……っ!」
 荒い息を吐き出しながら囁き、カエル――否、グレンはルッカの額に口付けた。
 自然と腰の動きが早くなり、それに呼応して一層甲高くなる彼女の声が、ルッカ自身の
二度目、あるいは数度目の限界が近い事を知らせていた。
 呼吸が荒くなる。喉の奥から漏れる吐息が灼けるように熱くて、足のつま先から頭のて
っぺんまで、全身が熱を帯びてくる。額から浮き出る汗が頬を伝い、顎を伝い、ぽたぽた
とルッカの上に落ちた。

 あ、と呻き声を漏らしたのはどちらが先だっただろうか。解き放たれたグレンの精が、
ルッカの中を満たして行く。初めて射精された気分は、気持ちいいと言うよりはどちらか
と言えば奇妙だと思う感覚のほうが強かった。
 ふぅ〜っ、と息を吐き出しながら、グレンは自分の“モノ”をルッカから引き抜くと、
そのまま彼女の上にゆっくりと倒れ込んだ。荒くなった息を整えながらも、頭の中ではこ
の後始末をどうしようかと考える冷静な自分が居る。
 とりあえず、ティッシュか何かで拭き取って……あ、それ以前に俺の服も――

 外で、シルバードの音がした。
249らい グレン(カエル)×ルッカ:03/08/10 00:01 ID:gMV24jwI
 ヤバい、と思ったのはお互いに。ベッドに転がったまま顔を見合わせ、どうしようどう
しようとおろおろするばかり。別に“して”しまった事がバレるのが恐いわけではなくて、
他の三人がクロノを生き返らせようとしている間にこんな事をしてしまった罪悪感と言
うか、責められるかもと思う恐怖と言うか。
 カエルになりたい、と心底思ったのは初めての経験だった。ルッカが身動きできるはず
もないし、かと言って真っ裸の自分が出迎えるのはあまりにも不自然過ぎる。
 もうバラしてしまおうか。そう思い腹をくくるが、やはり心のどこかでは最後の悪あが
きを求めてしまう。せめて、カエルに戻れれば。

 そう思ったところで、再び虹色の光がグレンを包み始めた。

 嘘、と二人が思うが早いか、虹色の光はグレンの形を変えて、どんどんとその輪郭をカ
エルに近づけて行く。
 ――そして、光が弾ける。

 マールが玄関先でカエルが一人で座っているのを見つけたが、なぜかどことなく落ち着
かない様子だった。怪訝そうに首を傾げるがとりあえずは気にしない事にして、彼女はカ
エルに問う。
「あっ、カエル、居たんだ。ルッカはどうしたの?」
「やっ、えっと、あ〜……る、ルッカなら上でもう寝ちまってるよ。何か調子悪いみたい
だ。――と、ところで、クロノはどうしたんだ?」
 クロノの代わりにリーダーシップを取れるぐらいにいつもは冷静なカエルが、なぜか今
に限ってはしどろもどろに、その上やたらと早口でまくし立てている。
 だが、マールは不思議に思うだけで、そんな細かい事は気にしない。
「クロノなら今ごろ家で寝てるよ。ラヴォスに倒された状態を引っ張ってきたから、かな
り体力消耗してて。たぶん、明日になったら向こうから訪ねてくるんじゃない?」
 じゃ、それだけ、とマールは足早にルッカの上を後にする。走って行く方向から見て王
宮とは逆方向。おそらく、クロノの家にでも行ったのだろうか。明らかにおかしい自分を
まったく気にしなかったのは、一刻も早くクロノに会いに行きたかったからか。
250らい グレン(カエル)×ルッカ:03/08/10 00:03 ID:gMV24jwI
 それじゃあ、気にしてられないよなぁ……。
 呟き、カエルの姿に戻ったグレンは呆然と星空を見上げた。クロノが生き返った。と言
う事は、もう全ての目的は果たされた。ゲートも、もう間もなく閉じてしまうのだろうか。
 やがて来る。もうすぐそこまで近づいてきている別れ。
 果たして、自分はちゃんと彼女に別れを告げる事ができるのだろうか。


 いつものように夜が明けた。いつものように朝が訪れる。
 別れは結局、身体を重ねた三日後にやってきた。本人の前で自分を保っていられたのが、
いまでも奇跡に等しいと思う。ロボと別れるときに泣いてしまった余韻か、カエルと別れ
るときはもっと酷かった。
 でも、一番最悪だったのは夜に独りぼっちで眠っている時だった。もっと正確に言えば
眠ろうとしてベッドに潜り込んだ時。不覚にも声を漏らして泣いてしまい、大丈夫、と母
親に心配されてしまった。大丈夫なわけ、ないじゃないのよ。
 けれど、一版泣いたらスッキリしてしまった。マイナスに考えていては始まらない。前
向きに考えなくては。例えば、壊してしまったシルバードをもう一回作ってみるとか、い
っそ自分でロボの基となる機体を作るとか。前者はさすがに冗談だが。
 そんな考えをめぐらせながら、ルッカはいつものように牛乳を手にして、いつものよう
に玄関先のポストへに向かう。
 いつのものように配達される新聞を広げ、いつものように一面に目をやって、

 一面の記事で、ルッカの目が釘付けになった。

 牛乳瓶が手から滑り落ち、ルッカは記事の文字をこれでもかと言うぐらいに自分の眼前
に近づけた。自分の読んでいる記事が本物かどうか信じられなくて思わず頭を掻き毟るが、
どうやら夢ではない事は確かである。何が何だかわけが分からない。けれど、事実である
事だけは間違いないようだ。
「こんなことなら、早く言いなさいよね、馬鹿っ!」
 涙目のまま、嬉しさの混じった声で叫ぶ。
 朝ご飯を食べたら、城に行こう。
 会ったらまず最初に何と言ってやろうか。浮かんでは消えて行くいくつも言葉を考えな
がら、ルッカは自分の家へと駆け込んだ。
251らい グレン(カエル)×ルッカ:03/08/10 00:05 ID:gMV24jwI
『ガルディア暦1000年 ○月×日
 昨夜十時過ぎ、ガルディア発掘調査団がパレポリ北の奥地に赴き、樹齢四百年と言われ
る神木に建てられた祠の地底から、冬眠していた人語を喋る巨大なお化けカエルを発見し
た。このカエルは自らを“グレン”と名乗っており、記録によると、彼は二代目のグラン
ドリオン保持者で、魔王を討ち倒したと言われる伝説の勇者の一人でもあります。現在、
このグレン(推定年齢435歳)はガルディア王宮に招かれ、本人である事の確認を国王
直々に行うとの――』

 時の狭間に住まう戦の神・スペッキオは語る。
 いやぁ〜、すっげえな、お前。お前、魔法のかかった身体で魔法の力持ったから、変な
効果起こして変化の力持っちまった。自由に姿変えられる。便利だぞ。
 しかも、カエルなってる間は不老だ。不死ってわけじゃねーが寿命で死ぬこたぁない。
カエルになってりゃ随分長生きできるぞ。まあ、持って五百年かそこらかだけどな。

 <終>
252らい:03/08/10 00:12 ID:gMV24jwI
と、ゆーわけで完結です。
本家のEDと内容が食い違ってますが、
ルッカが幸せになると言うのがコンセプトのパラレルなんで、
めでたしめでたし、とゆーことで一つ。
宣言通り書き上げられてよかったでつ(;´Д`)

でわ、PS版のカエルのかっこよさに感動しつつ、二週目を。
今度はグレンでなくてカエル×ルッカ書いてみたいなぁ、と。
253名無しさん@ピンキー:03/08/10 00:29 ID:+b8mST7b
らいさん、お疲れ様でした!
ルッカたん幸せエンディングで、嬉しい限りです。
しかし、冬眠をこんな形で使うとは……や、やられました。
カエル×ルッカも是非とも頑張ってください!
254名無しさん@ピンキー:03/08/10 00:49 ID:Rm0ors2h
いいもの読めて幸せーーっ・゜・(ノД`)・゜・
らいさんありがとうございました!

やっぱり最後はハッピーエンドがいいよなあ。うん。
255名無しさん@ピンキー:03/08/10 02:03 ID:JvXJ/FzP
らいさん
いいものをありがとうございますた。
最後にスペッキオの友情出演まであって、ハッピーエンド。
良かった〜〜。
256名無しさん@ピンキー:03/08/10 02:45 ID:PFa+cSFr
らいさん、連日お疲れ様でした&ありがとうございました。
素晴らしい作品を読ませてもらいました。みんな幸せになれるのが一番だよね。
そうか冬眠か…それがあったか。

ヘタレだけど自分も書いてみたくなったよ。
出来たらここにうPしていいかな?
257名無しさん@ピンキー:03/08/10 05:03 ID:MUKCmDR+
スペッキオの一言で、飲みかけの茶吹いたw
258らい:03/08/10 23:53 ID:VqHNVu1Y
最初に思ったよりも人が多い事にちょっとビクーリ。
次にかなり強引な最後かと思ったけど、ウケがいいみたいでさらにビクーリ。
最後にみんなの暖かい感想にマジで感動・゜・(ノД`)・゜・

>256タソ
是非おながいします。このスレに活気と感動と萌えをw

カエルとリーネが結婚するEDを見て思た。
カエルの状態でもやる事やれるんだな。
259名無しさん@ピンキー:03/08/12 12:47 ID:LD6//5XH
クロスのルチアナがセルジュにときめいてた事を久々に見たEDで初めて知った
ゲーム中では全くそんなそぶり無いんだがなあ
260山崎 渉:03/08/15 17:10 ID:4fmQeeOf
    (⌒V⌒)
   │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                      山崎パン
261名無しさん@ピンキー:03/08/17 02:24 ID:ri9prm0v
ホシュ
262名無しさん@ピンキー:03/08/19 18:08 ID:P+ibSnug
ほしゅ。
263名無しさん@ピンキー:03/08/23 01:19 ID:QzcaNOP6
下がり過ぎなので捕手上げ
264名無しさん@ピンキー:03/08/23 02:32 ID:gx7bOm1g
らいさん幸せすぎて鼻血でましたありがとうございまた!!
としか言いようがない…
265名無しさん@ピンキー:03/08/26 06:46 ID:dcKH/ji2
保守
266名無しさん@ピンキー:03/08/31 02:03 ID:zOZnEJzV
ホシュ、と。
267名無しさん@ピンキー:03/09/05 23:14 ID:sFcI7IVz
保守。
あぁルッカ書きたい。
夏にルッカ受け本見つけた。幸せ…
268名無しさん@ピンキー:03/09/06 08:59 ID:rgkopbMN
え!? どんなハナシ!? 
269名無しさん@ピンキー:03/09/07 10:17 ID:ZcfjbTKv
>268
クロノ×ルッカで、マールも絡んだトリガーとクロスの間の暗めの話、
他にもロボ×ルッカ?とかルッカ×カエル?なほのぼのした本も見つけたよ

朝チュンだけどクロノルッカは結ばれてました
270268:03/09/08 09:07 ID:oqLLsp+2
>>269
サンクス!
トリガーとクロスが絡んじゃったらどう転んでも悲劇にしかならないよね・・・
オイラも何か掻こうかなあ・・・
271名無しさん@ピンキー:03/09/10 04:21 ID:UMoKFmHp
こんなスレがあったとは!
全作品読ませていただきました。
みんなすごい萌えますた。

カエル×ルッカ読みたいなぁ、神待ちー。
272名無しさん@ピンキー:03/09/12 00:52 ID:ewfjWgdx
>>256です。
カエルじゃないけどグレン×ルッカ書いてみたので
投下していい?
前フリがやや長いんですが…
273名無しさん@ピンキー:03/09/12 01:36 ID:OWE4Ytwt
>>272
是非是非きぼん!
読ませてくれー(*´Д`)ハァハァ
274名無しさん@ピンキー:03/09/12 07:52 ID:/DFqDakc
グレン×ルッカぜひ!
ここでこのカプにハマってしまったyo・・・
275256:03/09/13 00:04 ID:x2O3PldR
なんか、やたら前フリが長くなってしまった…
エロまでかなりあるんですが許してください。

連休中には完結させるつもりでいきます。
276256:03/09/13 00:07 ID:x2O3PldR
―――何してんだろ、あたし。

鬱蒼とした木々のなかで、ひとりきり。歩きつかれて棒のようになった足を休めながら
ルッカは息をついた。
「…何でこんな所にいるのよ」
答えるものは無い。ただ、薄闇をつんざいてどこからともなく、甲高い鳥の声が
響いてきただけ。
その薄気味悪さに、知らず背筋がぞくりとなる。
「―――何でこんな所で」
無性に腹が立ってきた。
「何やってんのよ私はっ!」
八つ当たりのファイアの炎が、朽木に炸裂した。

ガルディアの森。王国歴601年。
その古い森は、中世という名に相応しい不気味な静けさを湛えて
彼女の目前に鎮座している。
天を穿つ巨木の根に腰掛けルッカは溜息をついた。目の前では
すっかり炭化した哀れな朽木がぶすぶすと煙をあげている。
―――ほんっとに、何やってんだか。
ルッカは本日何度目かも判らぬ溜息をついた。額から汗が零れ落ちる。
ハンカチを取り出そうとポケットを探ると、一枚の紙切れが引っかかった。
写真だ。色あせてすりきれ、所々破れた写真。

幸せそうに微笑む花嫁と彼女の腕を取る花婿。
277256:03/09/13 00:10 ID:x2O3PldR
「……」
風がルッカの汗ばんだ首筋を撫でていった。急に寒気がした。
「…帰らなきゃ」
疲れすぎて痺れがきれた足をさすり、立ち上がろうとしたルッカは
しかし、その場でよろめいた。
…地震?
ずしん。ずしん。次第に近くなる振動。梢がざわざわと騒ぐ。
闇がいっそう深くなった。
右手が自然に腰の銃に触れる。大丈夫、カンは鈍ってない。
痺れた足を誤魔化しつつルッカは立ち上がった。

「……?」
「どうしました…騎士団長殿」
「いや……」

「ナパームボムっ!!」
うがぁっとのけぞってエイシトニクスは倒れた。肉の焦げる臭気が鼻を突き、黒煙が
ルッカの目を刺した。涙がにじみ、視界が霞む。
まず一匹。襲い掛かる恐竜たちに炎の洗礼を浴びせつつ、ルッカは森の奥へと
駆けていった。
シルバードまでたどり着けばこちらのものだ。
「…でも、どうしてこんな…」
こんな所に恐竜どもがいるのよ。
入り組んだ森のなかで広域魔法は使えない。どこに潜んでいるか判らない
他の魔物を刺激するばかりか、自分の身すら危うい。
燃え広がったら城にまで被害が及ぶ可能性もある。ファイアかナパームボムで数体づつ
潰していくしか手段は無い。矢継ぎ早に呪文を詠唱するルッカの脳裏には
1年前の戦いが浮かんでは消えていった。
連携プレーで敵を蹴散らすクロノ。打ち漏らした敵に止めを刺すクロノ。
背中を守ってくれたクロノ。
…いつだって一緒だったのに。
278256:03/09/13 00:12 ID:x2O3PldR
「私一人だって!バカにするんじゃないわよ!!」
むくり、と起き上がる影。もうもうと煙立ち込める森のなか、ルッカは
ひとりきりだった。
「ちょっと…なんで効かないの」
ゆらり。首をもたげて竜たちがルッカを睨む。爛々と赤く輝く瞳。
囲まれている。こうなっては仕方ない。
精神を集中させ口のなかで呪文を詠唱する。そして、右手を高く差し上げる。
「―――フレア!!」
辺り一面を焼き尽くす閃光…は、現れない。炎の魔法を立て続けに放ち続けた
ルッカの体力も精神力も、すでに限界まで来ていたのだ。彼女は膝をついた。
銃のエネルギーはとうに切れている。
延焼した炎とどす黒い煙、それに竜たちがルッカを囲んだ。
嘲笑うかのごとくエイシトサウルスの口が開く。
…なんでダメなのよ。
薄れ行く意識のなか、そう思ったとき。

「―――ウォータライズ!!」

蒼い波が炎と竜たちを飲み込んでいくのを見た。
そこで彼女の意識は途切れた。


『ルッカ…僕たち、結婚するんだ』
『お祝いして…くれるよね?』
『もちろんよ。親友じゃないの』
279256:03/09/13 00:17 ID:x2O3PldR



すみません、補足です。
PS版エンディングの直後という設定です。(クロノとマールが…のやつです)
クロスは未プレイにつき、とりあえず無しの方向でお願いします。
280名無しさん@ピンキー:03/09/13 01:13 ID:iyNHZNq6
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

すげーいいところで続きですねー。
次が楽しみ!

前にどなたかが書いてたけど長い前フリはエロの素晴らしき盛り上げ役だと思うので
がんがん長くしてくださって結構ですw
というか、さくっとエロは萌えない…
281名無しさん@ピンキー:03/09/14 11:11 ID:2TpZdoJk
萌ヘー!
自分も繊細な描写、前フリ大歓迎人間なので期待です!
282256:03/09/15 00:36 ID:joGUUo6z
「……さん、お嬢さん…」
薄紗のカーテンが開けるように視界が明るくなっていく。
「…ああ、もう大丈夫だよ……」
心配そうに覗き込むいくつもの顔。見覚えがあるような、無いような。
「……たし…っ…」
途端に頭痛が襲ってくる。覗き込んでいた顔たちが慌てるのが判った。
鎧兜の兵士たち。ヒゲ面の大臣。割烹着に身を包んだ女官たち。
「何が大丈夫だ」「このヤブ医者っ」「何だとワシにケチつける気か」
「もういい、こんな奴より料理長連れてこい!うまいモン食わせて体力回復だ」
騒々しさが無性に懐かしかった。
ああ、ここはガルディアだ。中世の。
笑うと頭に響くような痛みが走ったが、かまわずルッカはほほえんだ。

「その分なら…もう心配無いようだな」

少し低い声。耳になじむ、ひどく優しく懐かしい声。
「騎士団長殿!戻られたのでありますか?」
コツ、コツ、コツと床に響く靴音。動かない頭を罵りつつ、ルッカは必死で
目をやった。
「ああ」
なめし革のブーツからすらりと伸びる足。その背で揺れる深緑のマント。
「……大丈夫か」
白銀に輝く甲冑。軽くたばねた、エメラルドの長い髪。
深い色をした瞳の青年が、聞き覚えのある声で呼びかけてくる。
「……大丈夫か、ルッカ」

「…あの…誰でしたっけ…」
283256:03/09/15 00:37 ID:joGUUo6z

あの後、意識を失ったルッカを城に担ぎ込んだのは、魔物退治に出ていた騎士団だという。
彼女の不具合は一時的な疲労と呼吸困難から来る貧血だと、医者は判断した。
王宮の女官たちが住まう一間が緊急の休養場所となった。
彼女のただならぬ様子と衰弱を案じた王とリーネ王妃の判断である。

石造りの小部屋のベッドからは、曇りの無い空が見えた。
小鳥のさえずりが聞こえる。
「…で、ルッカさんの乗り物は騎士たちに命じ、城の安全な場所に保管してあります」
枕もとで食事の片付けをする女官の声も、ルッカの耳には半分も入っていなかった。
…ああ、あの日もこんないい天気だったわね。
「王も王妃もあなたの身を案じておられますよ。ご両親もあなたの時代でご心配なさっている
ことでしょう、早く元気な姿を見せてさしあげて」
「すみません、本当に」
初老の女官は、口の端の皺をいちだんと深めて微笑んだ。
「救国の英雄がが何をおっしゃいますやら。
 そうそう、今日はご一緒ではないのですか?あの少年…クロノさんと、王妃様にそっくりの娘さん
 …マールさんでしたか」
…あの二人の結婚式も、こんな空の下だったっけ。
「次はあの方々も連れてきてくださいな。皆楽しみにしていますよ」
「…あの」
搾り出すように、ルッカは女官に尋ねた。
「あるひとに、会いに来たんです」
284256:03/09/15 00:38 ID:joGUUo6z
「おう、お嬢さん。もう平気なのかい」
「心配かけてごめんなさい。もう大丈夫よ」
「料理長のスタミナ料理持ってってやっからな!ちゃんと栄養つけて元気になれよ!」
「ありがと!」
騎士たちは気軽に声を掛けてくれる。皆顔なじみになりつつある面々だ。
…ああ、あのひととは食堂で一緒になったっけ。あの時クロノ、行儀悪いって叱られて…
ポケットの中の写真に触れる。
西の塔の騎士たちの溜まり場。そこにいるはずの騎士団長なら彼の行方を知っている、と
意味ありげな微笑みと共に女官は教えてくれた。
…きっと教えてくれますよ。
緑の髪の青年を、ルッカは思い出した。森のなかで絶体絶命の彼女を救ったのは
偶然通りかかった彼だという。
…なんで似てるなんて思ったんだろう。あいつとは似ても似つかないのに。
けろけろと煩くて、気味が悪くて。やる事なす事古臭くって、飄々としてて。
時々オヤジ臭くて、そのわりに子供っぽい一面もあって。
どこか冷めてるわりに妙なところで熱くって。
「…元気かしら」
ぽつりとつぶやいたその声を聞き取った者がいた。
「元気にしてるさ」
絶妙なタイミングに息を呑んだ。
285256:03/09/15 00:42 ID:joGUUo6z

「あなたが…騎士団長さん?」
以前会った、料理長の兄弟だという人物とは随分イメージが違う。代替わりでもしたんだろうか。
今日は非番だろうか、先日の甲冑姿とは違って普段着姿でも一目でその人物と判った。
エメラルドの長い髪が彼とだぶって見える。
「ああ…話は女官長から聞いている」
こうして見るとかなりのいい男だ。切れ長の瞳と子供みたいな微笑がアンバランスだ、と
ルッカは思った。
「話?」
「未来から花婿を探しにやってきた少女がいると」
「助けて戴いたことは感謝します、でもくだらない冗談は歓迎しないわよ」
「これは失礼した」
騎士らしく、恭しく頭を垂れる。だがいたずらっぽい笑みはそのままに。
初対面、いや二度目の対面のはずなのに、どうしてこんなに調子が狂うのか。
…懐かしい感じがするのか。
「竜どもがこの近隣をうろつくようになってな。出元の東方の洞窟を塞ぎに行ったんだが
 どうもくっついて来ちまったらしい。…あんたには迷惑を掛けた」
声のせいよ、とルッカは思った。この少し低くて抑揚の効いた声が、あいつとそっくりの
この声が全て悪いのよ。そういい聞かす他、自分を納得させる手段が見つからないのだ。
「…だが、そんなことを聞くためにここに来た訳じゃないんだろ?」
286256:03/09/15 00:42 ID:joGUUo6z

どこまでも人をバカにしたような態度を取る騎士団長に、ルッカは次第にいらつき始めた。
「率直に言うわ。人を探しに来たの…いえ、人じゃないわ。カエルよ」
「…カエル」
騎士団長は間の抜けた返事をする。翠緑の瞳が丸くなった。ルッカはかまわずまくし立てる。
「そう、カエル。この城で騎士団長なんてやってる以上、知らない訳ないんじゃない?
 カエルの姿した騎士…いえ勇者よ。王妃を救って魔王を退治した勇者よ、知ってるんでしょ!
 今どこにいるの?どこで何を、カエルは…」
は、と息をついてルッカは倒れた。貧血だ。口をついて出てくる言葉に呼吸が
追いつかなくなっていたのだ。
「…おい、ルッカ…おい!」
相手が自分を呼び捨てで呼ぶことなど、全く気にも止まらなかった。
…呼んでいる声が、彼そのひとのものだったから。

―――ああ、やっぱりここにいたんだ。わざわざ探す事無かったじゃないの。
あの意地悪な騎士団長なんかに聞くことなかったんだ。
なんで早く出てきてくれないの。なんで隠れたりするの。
…なんであんたは居て欲しい時に居てくれないのよ……
287256:03/09/15 00:51 ID:joGUUo6z


>>280
楽しみにして頂けるのは凄く嬉しいです。
長すぎて盛り上げるどころか萎えないよう、適度な長さで
いけたらいいけど…どんどん長くなる…(´Д⊂

>>281
その萌えを活力に頑張ります。つたない文ですが喜んでもらえれば幸いです。
288名無しさん@ピンキー:03/09/15 01:43 ID:vQeoEpIn
よだれが出るほど萌え〜。
「騎士団長」様の余裕ぶりがとってもいい! 
荒れてるルッカたんの、切ない思いも可愛いい……。
話の続き、楽しみにしてます! 
289名無しさん@ピンキー:03/09/15 21:14 ID:T7u0lYjU
グッジョブ!エロまで長くなっても個人的には全然OKですよ。
続きも楽しみにしてます。
290名無しさん@ピンキー:03/09/16 00:40 ID:v5XruUmi
一週間ぶりに来てみたら、おおこんな長編が!!
>256さん、いいです!
そうそう、手段としてのエロじゃなくて物語の必然のエロでこそ萌えです。
続きが楽しみ。
291256:03/09/16 02:00 ID:++MDUVrq

冷たい水を飲んで、ようやく頭が冴えてきた。
激しく咳き込むルッカを騎士団長はソファに寝かせると、何がしかの呪文を唱えた。
…ケアルガの魔法だ。
頭がくらくらするのもすぐに納まったが、のどのいがらっぽさは消えない。
「…あの時も、魔法使ってたわよね」
ランプに灯を燈し、空になったコップを片付けて、騎士団長はルッカに向かい合わせの
椅子に腰掛けた。
薄暗闇が石造りの小部屋を覆っていく。
「気付いてたのか」
闇のなかで瞳の色がなお濃くなっていく。
「水系の高等魔法。…この時代で魔法が使えるのは、魔物だけ。
 …何なの、あなた。人間じゃ、ないの?」
声が上ずるのは期待しているから。彼の答えを。…私は一体何を望んでいるの?
「……確かに人間じゃあ、なかったな」
いたずらっぽく笑う声が記憶のなかの映像と重なった。
「あんた、まさか」
「その「まさか」さ。ルッカ」
答えると同時に枕が飛んできた。渾身の怒りがこもった一撃が。
292256:03/09/16 02:03 ID:++MDUVrq

「何しやがる!久しぶりの再会ってときに」
「それはこっちのセリフよ!騎士団長って何よ、なんでそんなカッコになってんのよ!」
「なんでって言われてもなぁ…痛え!痛いって!俺はやりたか無かったんだが王の命令で…」
「大っ体どうして別人のフリなんかしてたのよ!最初っから正直に言いなさいよ!」
「誰でしたなんて言ったのはお前だろーが!言ったって信じねーだろうからつい」
「この嘘つき!バカカエル!爬虫類!なんでカエルじゃなくなってんのよ!」
「知らん!誰が爬虫類だ!理由は魔王に聞いてくれ…って、聞けないか…
 わーった、俺が悪かった!だからやめろルッカ!」
「なんでよ!なんで……」
枕を振って暴れるルッカを押さえる格好になった騎士団長…カエルことグレンの
腕のなかに抱きとめられ、そのまま彼女は崩れ落ちた。
「なんですぐに…教えて、くれなかったの…よ……バカ…」
「…悪かった……」
293256:03/09/16 02:05 ID:++MDUVrq

「…結婚したの」
「そりゃ目出度い」
「カエルの黒焼きにされたいの」
「…クロノと、マールか」
「これ。あんたに持ってきてあげたのよ」
ボロボロになった写真。二人の幸せそうな笑顔が、退色したセピア色に彩られている。
「感謝しなさい」
満面の笑みを湛えた花婿と花嫁。祝福する人々。
「幸せそうだな」
「そう思うわ」
「…嘘がヘタクソなのは相変わらずだな、ルッカ」
写真がひらり、とルッカの手から零れた。窓から入ってくる夜風に乗って木の葉のように
ひらひらと落ちていく。
見上げると、少し寂しげな笑顔に、かつての…カエルだった頃の面影が重なる。
その背に腕を回し、抱きしめる。何も変わっていない。
姿は変わったけど、この温かさは一緒だ。
「いつまでも三人でいられるなんて思ってた。…子供みたいよね?
 でも、そう思ってたのは私だけだった」
堰を切ったように言葉が流れ出してくる。心の底に押し込めていた思いが。
「二人は幸せになったわ。それだけは嘘じゃない。でも」
消え入りそうなルッカの声に応えるようにランプの炎が震える。
「…私、一人きりになっちゃった」
涙がひとすじ頬を伝い落ちていった。
294256:03/09/16 02:36 ID:++MDUVrq

「一人じゃない」

「お前は一人じゃない」
抱きとめる腕に力が篭るのを感じた。
ああ、そうだった。
打ち漏らして襲い掛かってくる敵に止めを刺してくれたのは。
油断するな、と叱ってくれたのは。
背中を守ってくれたのは。
「姿は変わっても、生きる時代が違っても、俺はここからお前を見ている。
 俺はここにいる」
時には父親のように、兄のように、見守っていてくれたのは。
「…俺がいる。それじゃ、不満か…?」
本当に想っていたのは。

返事の代わりに唇が重なる。
最初は恐々と、そっと確かめるように。触れるか触れないかのそれが
次第に深く激しく変わっていった。
「…会いたかった」
息を継ぐ間さえ惜しんで繰り返されるキスに呼吸が荒くなっていく。
ひとときでもこの時間を共有できるなら後悔しない。その瞳が語っていた。
295256:03/09/16 02:38 ID:++MDUVrq


公約破りになりましたが(´Д`;)やっと前フリ終了です。
皆様のご期待に応えられるかどうか…頑張ります。
296名無しさん@ピンキー:03/09/17 00:12 ID:Uo74Svm0
かなり萌える・・・。
この先も期待してます!
297名無しさん@ピンキー:03/09/17 03:00 ID:VByD6TdA
なぜ、目を覚ましたりしたのか。
ずっと眠っていれば、何も見ずに、何も感じずに、
ただ暮らしていけたのに。

どうして目が覚めたのかはわからない。
ただ、はっ、として目を開けると、どこまでもつづく真っ暗な空間と、
たよりなく細い柵が目の前にあった。
そうしてぼんやりと、状況が戻ってくる。
時の最果て・・・・・・。
そうだ、昨日、戦いの後ここに来て・・・
どこかの時代に移動するのも億劫だって、みんなで・・・
ふと横を見ると、毛布をはだけて、エイラが太平楽ないびきをかいていた。
その幸せそうな顔を見て、私は軽く笑った。
明日も早い。ゆっくり寝ておいたほうがいい。
エイラの毛布を直してから、もう一度横になろうとした、そのとき。
――?
違和感があった。
枕代わりにしていたカバンから、眼鏡をとりだす。
それをかけて、ゆっくりとあたりを見回した。
そして、気づいた。気づかなければ良かったことに。
クロノと、マールが、いない。
298297:03/09/17 03:02 ID:VByD6TdA
胸の中に、真っ黒い墨が流れ込んでくる。
わかっていたこと。わかっていたこと。わかっていたこと。
何度も小さく唱える。
わかっていたこと。わかっていたこと。わかっていたこと。
それでも、心は震え、涙が流れる。

ちりん。

鈴の音が聞こえたような気がした。
時の賢者の表情は、街灯の逆光と、目深にかぶった帽子とで、
こちらからは読めない。
しかし、そちらを見たせいで、あるものが目に入った。
・・・・・・シルヴァードの発着所。
わたし自身が最終点検して、切ったはずの電源。明り。
コックピットの特徴ある薄く赤い電球の色が、
真っ黒い空間に浮かび上がっていた。

行ってはいけない。そんなことはわかっている。
それでも、わたしはふらふらと吸い寄せられるように、立ち上がった。

ちりん。

また、鈴が鳴ったように思った。
けれどわたしは振り返らずに、発着所へと向かった。



ちょっと痛いお話書いてみたくなって・・・
ラブラブ系が多いので、ルッカがつらい目にあうのは嫌、
という人もいるかと思います。
そしたら続きはやめて名無しに戻るので言ってください。
299 :03/09/17 14:54 ID:1Cmfbfvm
もう全部出来ているの?ならひと思いに投下してくれい。
まだ全部できていないなら>>256dのほのぼのが終わるまでまってくれい。
300256:03/09/17 15:08 ID:UHBcEJe4
>>299
すみません。あちこちいじってたら少し遅くなりそうです…
>>297さんが完成されているなら、お先に投下して頂けたらと思います。

何気にdにワロタ
301297:03/09/18 01:58 ID:y5xec2RB
あ、いえいえまだなので、256さんを待ちつつがんばります。
302名無しさん@ピンキー:03/09/18 09:01 ID:hNMTlntQ
ddddddddddddddddddddddddddddddddddd
303名無しさん@ピンキー:03/09/20 11:21 ID:VcrYEsXF
久々に来たら256タンの続きが!
しかも前フリが終わってる!
うわーすごく萌えたよーハァハァ…

297dも乙!
痛い話ってことはカップリング話じゃないのかな?
256タンの後に読めるの楽しみにしてまつ。
新作登場で嬉しい。
304SS保管人:03/09/20 21:24 ID:A9yOLbIC
http://a dult.csx.jp/~database/index.html (スペースを抜いてください)
エロパロ板の各スレに投下されたSSを収蔵しています。
このスレのSSも収蔵して宜しいでしょうか?

自分の作品は収蔵して欲しくない方、
正式な作品名・作者名で収蔵して欲しい方、
誤字等のミスを修正したいという方は仰って下さい。
305大変遅くなりました・256:03/09/22 23:23 ID:/BcoZgv5
お互いに呼吸の限界を感じて、ようやく離れた。
ルッカは彼の首にかけた手を下ろし、肩に顔を埋めて、深く息を吸い込む。
…女を惹きつける大人の男の匂いがする。
身体の向きを少し変え、そのままグレンの顎の下に収まった。彼の鼓動が直接聞こえる。
「…お前達と別れてから」
少し低い声が頭上から響いてくる。
「ここに帰ってきて、この姿に戻って。騎士団長の役目を任じられて」
目を閉じたままグレンは、ルッカの髪をそっと撫でる。
「時間という奴は残酷だな。俺は、日に日に昔の俺じゃなくなっていく…だが時々、
 ふと気付くとお前の背を守ろうとしている俺がいる。
 無意識にお前を探しちまってる自分に気付く」
どれだけ思っても所詮は違う時代の住人。今はこうしていられても、また別れの時が来る。
「その度に、お前はもういないことを思い知らされる」
両肩に手をかけ少しだけ身体を離すと、ルッカの頬にそっと触れた。
「出来るモンなら」
深緑の瞳が揺れた。
「俺から迎えに行きたかった」
306256:03/09/22 23:25 ID:/BcoZgv5
「…グレン…」
心を読んだかのようなルッカの呼び声。自制が効かなくなる。
「…その名前で呼ぶな」
昔の俺じゃなくなっていく。
その言葉が脳裏に蘇り、ルッカの背筋を凍らせた。
「頼む、俺でいさせてくれ…お前の大嫌いなカエルで…」
悲痛なまでの彼の訴え。しかし、注がれる痛々しいまでの眼差しを跳ね返すように
何かを企むような笑みを浮かべて、ルッカは耳元に囁いた。
「大嫌いよ…昔も今も、あんたなんか大嫌いよ」
身体をびくっと強ばらせるグレンの反応を楽しむように、ルッカは
その背を優しく抱きしめた。心臓の音が早くなっていく。
「やる事成す事古臭くって、オヤジ臭くって、そのわりに子供みたいで」
くすくす笑いながらルッカが続ける。さっきまでの衝動と緊張が嘘みたいに消えていく。
「名前が変わっても、カッコだけいい男になっても、何も変わっちゃいないのね
 …あんたなんか大っ嫌いよ、バカグレン」
…ああ、やっと伝えられた。やっと捕まえた。
「…聞き捨てならん台詞だな、ルッカ」
張り詰めた背中の緊張がルッカの腕のなかで解けていく。少し身体を離して
互いの顔を見つめあうと、グレンの形のいい唇がニヤリと笑いの形を取った。
…いつもの嫌味な笑顔だ。カエルの時そのまんまだ。
「撤回してほしい?」イジワルっぽく聞いてみる。
「嫌でもさせてやるさ。これからな」
「だからあんたはそういう所がオヤジ臭……ん…」
不用意に、少々強引な口付けがルッカを襲う。両腕で抱え込まれて押さえられ、
深く深く侵入してくる舌に翻弄される。
先ほどの遠慮がちな態度はどこへやら、指をからめ押さえつけて貪るように
口腔を蹂躙していた唇が、ルッカの首筋に移動する。
耳元から肩口へ、肩口から鎖骨へ。軽くついばむように音を立てるのは、それに
反応するかのようにぴくりと震える彼女の反応が見たいから。
ずれ落ちかけていた眼鏡をそっと外し、その瞼に、頬に、首筋に、唇が火をつけていく。
307256:03/09/22 23:53 ID:/BcoZgv5
言ってやりたいことはもっとあったはずなのに、言葉になる前に衝動に変わる。
首筋から離れないグレンの頭を頬から包み込むように引っ張り上げ、半ば強引に唇を押し付ける。
最初のためらいはすぐに消え、深く…より深く、舌を深いところへ入り込ませていく。
ルッカにしてみれば先ほどの仕返しのつもりもあったが、その積極的な態度に萎縮したのか
グレンはどこか躊躇うような、気遣うようなキスを返してくる。
何よ、妙なところで騎士ぶっちゃって。この期に及んで遠慮なんかしないでよ。
声に出せない代わりにキスで応える。誘うように、まだぎこちない求め方で。
唇を重ねたまま、すぐ隣のベッドで運ばれる。逞しい腕を背中と足に感じた。
…ああ、もうカエルじゃないんだ。
服越しに感じる温もりに嫌でも「男」を意識させられ、鼓動が早くなっていく。
308256:03/09/22 23:54 ID:/BcoZgv5
リネンのシーツが捲り上げられ、そっと押し倒されると同時にまたキスの雨が降ってくる。
首筋に、鎖骨に…ベストのボタンを片手で外し、シャツの首筋を引っ張るようにして
さらに下の…柔らかな曲線を描く肌に。
…最初に出会った時は小生意気なガキだと思ってたが、いつの間に大人になっていたんだろうな。
シャツをそっとたくし上げて下着と共にベッドの下に放ると、ルッカの柔らかな素肌が
薄闇のなかに浮かび上がった。
「…そんなに見なくてもいいでしょ」
間抜け面を晒して見つめていた自分に気付き、グレンは思わず赤くなる。
「い、いや…お前もガキじゃなかったんだな、と…」
「よっぽど黒焼きにされたいようね」
「褒め言葉のつもりなんだがな…」
デリカシーが無い、と睨みつけ、自身を抱きしめるルッカの細い腕にグレンの手がかかる。
形ばかりの抵抗を試みてはみるも、耳元に吐息を感じて力が抜けていく。
「や…っ…」
「何で嫌なんだ?」意地悪く耳元で囁いてみる。しかし視線は、彼女が女であることを
訴えかけてくるそこに惹きつけられて、嫌がおうにも離れてくれない。
「んな事…聞かなくてもいいで…っ」
指先が曲線を辿っていく。愛撫、というには優しすぎる触れかたで。くすぐるように
じらすように、あえて核心の部分を避けるように。
…彼女がそこにいることを確かめるように、グレンの指が…手が、身体のラインを辿っていく。
吐息とともに漏れる声を、押さえるのはもう限界だった。
309256:03/09/22 23:55 ID:/BcoZgv5



大変遅くなりました。
連投エラーにひっかかるといけないので今日はここまでです。
それにしても改行エラーが厳しい…
310名無しさん@ピンキー:03/09/23 00:56 ID:KVVlSF2X
>256
乙でした!丁寧で萌えな文体にハァハァしますた!
ルッカタンはトリガーで一番萌えたキャラなので、幸せになってホスィ…
是非256タンの手で幸せにしてくだちぃ!
311名無しさん@ピンキー:03/09/23 21:15 ID:HDKGn56g
待ってましたYO!>256タン
カエル×ルッカ、かなり萌えです。そうとう萌えです。
続きも楽しみにしてまつ。がんがってください。
312名無しさん@ピンキー:03/09/24 19:35 ID:QN58Pxmf
下がりすぎて手そろそろ怖いのであげ。
カエル×ルッカ作者様、続き楽しみにしてまつ。
313256:03/09/24 22:57 ID:ulBvRH+g
口の端を噛んで快感を堪えるルッカの頬に軽く口付け、グレンはそっと上着を脱ぎ捨てる。
潜り抜けてきた幾多の戦いの跡が太刀筋となって刻み込まれているその身体に、思わず
ルッカは息を呑んだ。
彼女の思いを察してグレンは苦笑した。
「すまんな…魔王の奴サービスが悪くてな。これだけは消えずに残っちまった」
「ううん…」
呼吸を整えて、ルッカは応えた。彼の背を這わせていた指でひとつひとつ、古い傷あとを辿っていく。
…このひとつひとつが彼の生きてきた記憶なんだ。
引き締まった脇腹に走るのは、小さな切り傷。
「初めて王妃の護衛に出た時、魔物の一行に襲われてな。そいつは
 バイパーに喰いつかれた痕だ…王妃は名誉の負傷と仰ったが」
しなやかな腕に痣になって残るのは、火傷の跡。
「…サイラスが死んだ時だな。…炎のなかで息絶える親友を前に、あの時の俺は何も出来なかった」
私の知らない「グレン」が、少しずつ姿を現してくる。
「これは…」
胸板に走る、まだ新しい刃の跡。人差し指で辿るとくすぐったそうに、グレンは少しだけ
身をよじらせた。
「覚えてないだろうな」
意味深にニヤリと笑うその瞳。何か企んでいるときの目だ。
「ラヴォスと戦った時、お前あのコマみたいなヤツに気を取られてただろ。
 人型が襲ってくるのに全然気付きやしなかったもんな」
あっ、と叫んでルッカは両手を叩いた。思い出した。
ラヴォスの本体を見つけた私はそっちばかりに気を取られて、しぶとく復活する人型のことを
忘れていたんだ。最大級のフレアをお見舞いしようと集中してたら背後から襲い掛かられて、
気が付いたらカエルが倒れてて…
「お蔭で死ぬかと思ったんだぜ」からかうように笑う。
巨大な腕で切りかかられた私を庇って大怪我をしたんだっけ。
…結局マールにケアルガかけてもらったんだけど、血だらけで動かなくなったカエルに
半狂乱で抱きついてたって、後で散々冷やかされたっけ。
314256:03/09/24 23:00 ID:ulBvRH+g

「…ありがとう」
グレンの切れ長の瞳が丸くなる。
「……珍しいな、お前からそんな台詞が出てくるとは」
悪かったわね、素直じゃなくて。
そんな台詞がいつもは出てこなくって。
顔が真っ赤になるのを感じて思わずグレンの胸に顔を埋める。ところが、それを
押し留めるように肩を押され、顔を覗き込まれてしまう。額と額がこつんとぶつかる。
「…止めなさいよ」
「顔が見たい」
「なんでよ」
「可愛いから」
「な……っ」
「…なんて言ったら黒焼きにされるか?」
「消し炭にしてやるわ」
「そいつは御免だな」
少々強引なキス。
髪に指を絡ませ頭ごと引き寄せ舌を絡ませる。背中でルッカの指が彷徨うのを感じ
空いたほうの手で引き寄せる。指と指が絡まる。
315256:03/09/24 23:22 ID:ulBvRH+g

窓の外から夜風が入ってきて、二人の上の窓にかかるカーテンを揺らす。
邪魔な衣服は全て床のそこここに散らばり、素肌に当たるひんやりした空気が
次第に昂ぶっていく吐息を掻き消していく。
胸の先端に柔らかく温かい感触を感じながらも、ルッカの身体はまだ緊張が解けないままで
両膝を固く閉ざし最後の抵抗を試みている。
「…嫌なのか?」
そう言ってグレンは身体を下げていき、両膝にわざと音をたててキスをする。
嫌ではない。嫌な訳がない。でも全てを見せることは出来ないのは。
「…あんただから…嫌なのよ…」
そう言って顔を逸らすルッカに、グレンの昂ぶりも一層熱を帯びてくる。
「…そう言われても、今の俺じゃ都合良くしか解釈出来ないな」
脚の付け根に軽くキスを落とされ力が抜けていく。固くなった桜色の先端を
転がし、包み込むようにして胸の柔らかさを味わっていた指が降りてきて、
かたくなな両足をそっと開く。
「…や、嫌…ないで…ぁ」
薄い茂みの奥に既に充血したふくらみが見える。舌先でそっと触れると、未熟ではあるが
まごうかた無き女性の匂いがした。ルッカの匂いだ。
「ぁ…あっ」激しく反応して、また脚を閉ざそうとするルッカ。グレンは一度顔を上げ、
口元を押さえる彼女の手を取った。
「大丈夫だ…大丈夫。恐いことなんかしねぇよ」
熱にほだされて思考停止に近い頭では、答えを返すことなど出来ない。ただその笑みを
信じ、ルッカは彼の指に指を絡め返す。
316256:03/09/24 23:45 ID:ulBvRH+g

彼女を怯えさせるようなことは出来ない。グレンの指が少しずつ芯の周りを辿り、時々
思い出したように淵に触れる。その度に濡れた音が部屋に響いた。
「…ん、そんなこと…しない…で…っ」
焦らされることと、恥ずかしい音を聞かされること。その両方がルッカの理性を少しずつ
削り取り、その代わりに熱を高まらせていく。知らず、次第に声が上ずっていく。
このひとが欲しい。
後のことは考えない。少なくとも今は考えられない。
グレンの長い指が忍び込むように彼女に侵入する。既にそこは十分過ぎるほど潤っていた
とはいえ、男を迎え入れるにはまだ狭い。
ルッカの肩が小刻みに震える。瞳は固く閉ざされている。
「痛いか?」
彼女は首を縦に振った。
「…少しだけ」
無理はさせたくない。そっと指を引き抜こうとすると、ルッカの手が押し留めようとした。
「やだ…大丈夫、大丈夫だから止めない…で…っ」
不意に柔らかいものが入ってくる。
グレンは茂みに顔を埋め、その奥に潜む花芯に深く口付けた。彼女の襞を割りながら
奥へ奥へと押し上げる。ある一か所に辿り付いたその時、ルッカの声がひときわ高くなった。
「っあ…ダメ…」
震え出す腰をしっかり掴み、進退を繰り返す。強弱を付け、さっきの一点を押すように
愛撫する。ルッカの呼吸が次第に不規則になっていく。
もっと、もっとその声が聞きたい。自分の手で乱れた彼女を見てみたい。
その衝動がグレンを突き動かし、愛撫の手を早めていく。…自分自身が昂っていく。
茂みのなかの突起をそっと摘むと、掴まえいていたルッカの腰がびくん、と大きく痙攣した。
317256:03/09/24 23:50 ID:ulBvRH+g



牛歩の進みですがそろそろクライマックスに突入できるかと思います。
応援してくださる皆さん、本当にありがとうございます。
何とか幸せなエンディングに持っていければいいですが…
318名無しさん@ピンキー:03/09/25 18:34 ID:kVeT7wf9
続きキテタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!!

身体は反応してるくせに言葉では素直になれないルッカたん。
萌えでつ。
319名無しさん@ピンキー:03/09/25 19:13 ID:7oE/xj1k
イカス━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!!

>>256たん
らいたんの話の続き?
それともこっちはこっち?
320256:03/09/26 11:09 ID:zSHnYAsZ

「…あ……」
自分の中心から何かが溢れ出してくるのが判る。
彼の手で頂点に上り詰めたという事実だけでも、恥ずかしさと悦びが混ざり合い頭が真っ白になる。
波のように打ち寄せてくる快感に身を任せ、くたりと力なく崩れ落ちたルッカのこめかみに
唇をつけ、グレンはその腰を引き寄せた。
「…いいか?」
既に自分自身も限界に近づきつつある。
何が起ころうとしているのか察したのか抵抗するようにルッカが身をよじる。それを
拒絶の意思と受け止めたグレンの瞳が曇った。慌てて彼女は首を横に振る。
「…そうじゃない……私にも、させて…」
熱くなったそれを手のなかに捕まえる。
「あんたばっかり…ずるいわよ…?」
少し驚いたような、思いがけないルッカの攻撃にグレンが躊躇している間に姿勢を変え、
彼の下から抜け出した。胸板を押して彼をそっと仰向けにする。
隆起した彼自身が目に飛び込んでくる。
「お…おい、俺を襲う気か?」口の端がわずかに引きつっている。
「そうよ…好き放題されちゃ黙っていられないわ」
経験が無いとはいえ、一方的な行為はルッカのプライドが許さない。しかし、いかに
天才ルッカ様でも男性の扱いに関しては知識豊富というわけでは無い。
知ってはいても実践するのは初めてのことだ。
どうすればよいか暫し躊躇ってから、両手でそっと撫で上げてみる。
「…くっ」
苦しげに、切なげに呻きを漏らすグレン。自分の指が彼に快感を与えられたことが判ると、
ルッカはそのまま根元から上へ向かって、何度も繰り返し擦り上げる。
大胆だと思われてもいい。彼だから…彼が呼び起こしてくれた快感を少しでも分け合いたい。
「も…もういい、止めろルッ…カ…ぁ」
その手が肩と腕を掴む。関節が白くなるほど強く握られてもルッカは、なお彼自身を
愛撫する手を休めない。止められない。
「駄目だ、もう…っ!」
とうとうグレンが根負けした。両肩を掴んで再び彼女をシーツの波間に押し倒す。
321256:03/09/26 11:12 ID:zSHnYAsZ
ルッカの肩に顔を埋めて暫し喘ぐと、グレンは額を寄せて彼女の耳元に唇を寄せる。
焼け付くような熱い芯が太股に当たって自己主張している。グレンは少し息を整え
両腕をついて彼女の身体を組み敷いた。紅潮した白い肌に眩暈すら覚える。
「今度は、拒絶しないでくれ」
真っ直ぐなその瞳。これほど求めている相手をどうして拒絶など出来ようか。
返事の代わりにひとつだけうなづいた。

腰の下に手を差し入れ少しだけ浮かすと、膝を割る。しどと濡れた入り口に彼自身が当たる。
先端が熱い深淵に飲み込まれていく。ルッカの身体がぴくりと震える。
その理由は痛みだけではないはずだ。
「愛している」
最早躊躇いなくその言葉を口にして、同時に進入を開始した。両腕をついて腰を沈めてゆく。

グレンが腰を落としていく度に、彼女の狭い内側の襞が波打つように纏わり付く。
さっき指と舌で柔軟に解したとはいえ、男を受け入れたことの無い秘所は彼を拒絶するように
強く締め上げる。
「ゃあ……っ」
思わずルッカは上半身を逸らせる。身体の中心に楔を打ち込まれるのにも似た、
焼け付く痛みに耐えてグレンの背中にしがみ付いた。
途端に背中に走る鋭い痛みが、彼の暴走しそうな衝動を崖っぷちで押さえつける。
「…すまん、まだ早かった」
快感などない、ひどく痛がる彼女をこのまま勢い任せに抱いてしまっていい訳が無い。
身体より心が欲しいから。
「…だ、やだ……止めないで…」
目の淵に涙を浮かべて哀願するルッカ。両腕で必死で自分を抱き寄せ、止めさせまいと
引き寄せるルッカ。痛みを堪えて自分から唇を重ねるルッカ。
…止められる訳が無い。
一旦体勢を立て直すと、改めて侵入を試みた。花弁の淵にある芽を転がしつつ、溢れ出す
蜜に絡めるようにして奥へと進む。遅々たる速さだったが、男の身体では理解出来ない
彼女の痛みを少しでも和らげるためには、いくらでも待つ覚悟はあった。
少しずつ、少しずつグレンが奥へ入ってくる。自分のなかにあった空虚な部分が満たされてくる。
…その感触はルッカのなかに痛み以外の何かを生み出していった。
322256:03/09/26 11:14 ID:zSHnYAsZ
次第に呼吸が速く、浅くなる。漏れる声が高くなる。
「…レン…お願…」
途切れ途切れの吐息の合間から呼ぶ声が、グレンの理性を確実に崩壊させていく。

彼女のルビー色の先端に舌を這わせ、二度三度転がす。その度にルッカは小さく声をあげて
両の脚を腰に巻きつけた。途端に鈍い痛みが走る。
それでもかまわなかった。
グレンが私のなかで脈打っている。
とうとう奥まで達した彼自身が、ルッカのなかで熱を放っている。ひとつになった、という
言葉が彼女の脳裏に浮かび上がった。
悲しくもないのに涙が勝手に零れ落ちる。
「…まだ痛いか」
「…ううん…そうじゃない…判らない…」
強く抱きしめられ、後髪をそっと撫でられる。
「泣くな…こうしてる時は…俺とこうしている時は…」
どうして訳も無く涙が零れるんだろう。私は今幸せな筈なのに。
隙間を作ることを恐れるように、二人はぴったりと身体を重ね合わせた。互いの肩に腕を回し、
脚を絡め、覆うように唇を重ねる。
少しでも腰を動かすと、二人がひとつになっている部分から蜜が溢れ出す。それを指で
すくい上げるようにして、グレンは芽を撫でて刺激を与える。と、途端にルッカの
様子が変わった。
先ほどまで、あれだけ痛がっていた声が上ずってくる。甘い吐息が混ざってくる。
それを確かめると、ようやくグレンはゆっくりと腰を動かし始めた。
323256:03/09/26 11:16 ID:zSHnYAsZ

自分でも押さえようのないほど、喘ぐような吐息混じりの声があがる。
…自分でも知らなかった「女」としての声。
上半身を抱きしめたまま、グラインドするように腰を動かす。ルッカの中にあった鈍い痛みは消え、
身体の奥のほうから熱がこみ上げてくる。
それはグレンも同じことだった。
ずっと堪えていた衝動が頭をもたげ、理性を駆逐していく。彼女を気遣う思いが未だ
ストッパーになってはいるものの、頬を紅潮させて自分を求める姿と、自身を締め付ける
彼女自身が背中を後押しする。
限界が近い。
苦しげな表情からルッカもそれを感じ取ったのか、彼の首に腕を回して胸に抱え込んだ。
「欲しいの…グレン…っ!」

ひときわ高く叫ぶとルッカは彼の頭を抱いたまま崩れ落ちた。
絶頂を迎えたのか、と思った瞬間、グレンは熱を爆発させた。自分の全てを
彼女のなかに注ぎ込む。それが、二人の情熱が混ざり合った瞬間だった。
過去も、現在も、未来もいらない。歴史が変わっても、運命がどうなっても構わない。
このひとだけが欲しい。
彼の全てを受け入れたことを実感し、ルッカは頬を伝い落ちる涙を止められなかった。
324256:03/09/26 11:18 ID:zSHnYAsZ

規則正しい寝息が頬をくすぐる。
肩にかかるグレンの腕をそっとどかし、音をたてないようにベッドを抜け出した。
汗ばんだ額に張り付く髪をどけてやり、口付けをひとつ落とす。
ほんっと、子供みたいな寝顔。とても20代後半だなんて思えない。
目覚めた時、隣に寝ているはずの自分がいないのに気付いたら、どんな顔をするだろうか。
…どれほど傷つけることになるんだろうか。
いっそ責めてくれればいい。黙って消える私を恨んでくれるならどれだけ楽なことだろう。
裏切られたと思って、新しい恋を見つけて、この時代で何不自由なく人生を終える。
それが彼にとっての幸せだから。

「……ん、ルッカ…?」
横に寝ていたはずの彼女を抱きかかえるように、グレンが寝返りをうった。その手が
無意識に枕もとにあったルッカの手首を捕まえる。…この温もりを私は捨てようとしている。
「大丈夫…まだ夜は明けていないわ」
「そうか……」
また、規則正しい寝息をたてはじめる。起こさないよう、手首を掴んでいる長い指を外す。
そっと唇を重ねた。きっとこれが、私たちの最後のキス。
…生まれた時代が違う者同士、共に生きることなんて出来ない。
ロボとの別れで思い知ったんじゃない。
何度同じ過ちを犯すんだろう、馬鹿な私は。

シルバードは厩舎の跡にあった。
居眠りしている門番に気付かれないよう、ルッカは足音を忍ばせて城を抜け出した。
尖塔の上には細い月が引っかかっている。
後ろを振り返らないよう駆け込むと、すぐにセルを回して起動させた。
下半身がうずいたが気にしてはいられない。
一刻も早くここから立ち去らないと。…でないと、押さえつけた何かがはじけてしまう。
325256:03/09/26 11:22 ID:zSHnYAsZ
銀色の機体が宙に浮かび上がっていく。あとはオートで自分の時代へと帰っていくだけ。
周囲の風景が消える刹那、東の塔の端で白いカーテンが揺れているのが目に入った。
今にも緑の髪の青年が身を乗り出してきそうだ。
…何でこんなに好きになってしまったんだろう。
今は途方もなく広く感じるコクピットのなかで、まだ彼の匂いがする上着を抱きしめて
ルッカは声を殺して泣いた。


ガルディアとパレポリの間に戦争が起こり、王国は滅んだ。
あれほど幸せそうだったクロノとマールは消息を絶った。
星の未来を変えたことで、ルッカ自身も大きな運命の流れに巻き込まれていった。

山猫の姿をした謎の人物に襲われ、養い子のキッドを逃がしたときには
彼女の孤児院も研究所も炎に包まれていた。

燃え盛る炎のなかただひとり、ルッカは思い出していた。
『俺はここからお前を見ている』
…きっと恨んでるわよね。
床に倒れ伏し、朦々と立ち込める煙に半ば巻かれたルッカの意識は次第に薄れつつあった。
こんな事、前にもあったっけ。いつもいつでも助けてくれていたのは結局あんただったわね。
…悔しいけど。
割れるような音をたてて柱が折れた。唯一の逃げ道であるドアの前に大きな火柱が立つ。
そっちに行ったら言わせてよ、本当のこと。今度こそ素直になるから。
梁が焼け落ち、火の粉がルッカに降りかかる。頭上で大きな破裂音がした。
…キッド、幸せになって。
ぎゅっと目を閉じたそのとき、強い力で腕を引かれ、抱きしめられた。
瞼の裏が真紅から闇に暗転する。

深い森の匂いがした。
326256:03/09/26 11:24 ID:zSHnYAsZ


「…でもどうしてあの時、ゲートが開いたの?」
「俺にも判らんが、そうだな…夢がまだ終わってなかった、なんてどうだ?」
「夢?」
肩にかかる柔らかな重みを感じつつ、ルッカは瞬きをする。
あの日と同じようにベッドからは三日月が見える。
「前に皆で話しただろう、死ぬ前に見る夢の話。…あれが星が見た夢だったとしたら、
 その残滓…オマケみたいなもんだとしたら、説明が付かないか?」
腕を回してそっと抱き寄せつつ、グレンが続ける。
「いや…無粋な説明なんざ、付けねえほうがいいかもしれん。お礼だよ、きっと」
「それなら…この星が、私たちにありがとうって言ってくれてるのなら…
 クロノとマールも…きっとどこかで…」
「…ああ。幸せになってるさ。エイラもロボも、お前のキッドも」
「幸せに…。って、私帰れないんだけど!どうしてくれるのよ!」
「ど…お前、黙って帰っておいてなあ、あそこで俺が放っておいたら黒焼きはお前だと…」
と、そこで黙り込み、ニヤリとする。…何か企んでいるときの笑みだ。
「いい方法はあるんだが」
「何よ」
「未来から来た花嫁、ってのも悪くねえだろう」
327256:03/09/26 11:31 ID:zSHnYAsZ
これにて終了です。
…なんか、エロ少な目で申し訳ありません。
>>319
らいさんと被りそうになったので、クロノクロスの展開でいってみました。
未プレイにつき設定が間違っている可能性大ですが…幾多の可能性のなかの
ひとつには、こんな展開があってもいいかなーと。


実はプロバイダー規制に引っかかっておりした(涙
この串が使えるのもそう長くは無いので、暫くROMに戻ります。
拙い作品でしたがお付き合いくださり有難うございました。
328名無しさん@ピンキー:03/09/26 11:35 ID:CI4dyOhm
おつかれd
言うとおりエロは少な目だったけどほのぼのよかったd

しかしクロノのいるガルディアが、パレポリ如きに壊滅的な被害を受けるのは
今でも納得いかねぇな。絢爛舞踏でもいたのかパレポリには(w
329名無しさん@ピンキー:03/09/27 01:58 ID:pQJVz74L
黒い月もあったしな。
330名無しさん@ピンキー:03/09/30 17:41 ID:8bcIx0pp
勇者バッヂを付けた決戦存在が・・・!?
とスレ違いのボケを絡めつつ保守。
331名無しさん@ピンキー:03/10/05 12:51 ID:ffGVtk2H
ララさん救出イベントの幼ルッカに萌え。
と、無理やり知っているネタに戻してみる。
332名無しさん@ピンキー:03/10/08 01:44 ID:+McBGTv/
297さんはまだかと急かしてみるテスト
333名無しさん@ピンキー:03/10/12 00:01 ID:aeHxRIZR
保守
334名無しさん@ピンキー:03/10/13 09:17 ID:fkCmlgqt
魔王×ルッカを考案中ですが、駄目ですか?
中々形にならず難儀してますが、今年中に創れ・・・たらなあと思ってます。

あー、お呼びでなかったら、退場します。
335名無しさん@ピンキー:03/10/13 19:06 ID:cxnmlfE8
ぜひ投下希望!
待ってます!!
336名無しさん@ピンキー:03/10/13 22:01 ID:2q8VzaH+
>334
魔王×ルッカ、このスレで読んで萌えますた…
気長ーにお待ちしていますので、是非!
337名無しさん@ピンキー:03/10/15 21:31 ID:qVlIkrzg
hosyu
338名無しさん@ピンキー:03/10/16 00:20 ID:ldCjWbZn
カエル…泣けた
339名無しさん@ピンキー:03/10/18 16:17 ID:QjZi6/EA
魔王とルッカよかった〜
340名無しさん@ピンキー:03/10/21 10:38 ID:wu5GuLeK
ハッシュ
341名無しさん@ピンキー:03/10/21 18:52 ID:pAyDMmEo
256さんの作品いいッスね(*´∀`)惚れます
342名無しさん@ピンキー:03/10/21 22:36 ID:Yv1sLPiH
魔王×ルッカもカエル×ルッカも、このスレきてハマってしまった…
ということで、334タンの作品を首を長くしてお待ちしてまつ。
343名無しさん@ピンキー:03/10/29 14:14 ID:PpL5yZth
一週間保守の
,,-'  _,,-''"      "''- ,,_   ̄"''-,,__  ''--,,__
           ,,-''"  ,, --''"ニ_―- _  ''-,,_    ゞ    "-
          て   / ,,-",-''i|   ̄|i''-、  ヾ   {
         ("  ./   i {;;;;;;;i|    .|i;;;;;;) ,ノ    ii
     ,,       (    l, `'-i|    |i;;-'     ,,-'"   _,,-"
     "'-,,     `-,,,,-'--''::: ̄:::::::''ニ;;-==,_____ '"  _,,--''"
         ̄"''-- _-'':::::" ̄::::::::::::::::;;;;----;;;;;;;;::::`::"''::---,,_  __,,-''"
        ._,,-'ニ-''ニ--''" ̄.i| ̄   |i-----,, ̄`"''-;;::''-`-,,
      ,,-''::::二-''"     .--i|     .|i          "- ;;:::`、
    ._,-"::::/    ̄"''---  i|     |i            ヽ::::i
    .(:::::{:(i(____      → i|     .|i          _,,-':/:::}
     `''-,_ヽ:::::''- ,,__,,,, _______i|      .|i--__,,----..--'''":::::ノ,,-'
       "--;;;;;;;;;;;;;;;;;""''--;;i|      .|i二;;;;;::---;;;;;;;::--''"~
               ̄ ̄"..i|       .|i
                 .i|        |i
                 i|        |i
                 .i|          .|i
                 i|         .|i
                .i|           |i
               .i|      ,,-、 、  |i
               i|      ノ::::i:::トiヽ、_.|i
           _,,  i|/"ヽ/:iヽ!::::::::ノ:::::Λ::::ヽ|i__n、ト、
     ,,/^ヽ,-''":::i/::::::::/:::::|i/;;;;;;/::::;;;;ノ⌒ヽノ::::::::::::ヽ,_Λ
     ;;;;;;:::::;;;;;;;;;;:::::;;;;;;;;:::/;;;;;;:::::::::;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::;;:;;;;:::

フレアぁぁぁぁぁぁっぁあああああんあんあんあん
344名無しさん@ピンキー:03/10/31 12:04 ID:F+2Pybkx
SFCやってた当初から魔王×ルッカのカップリング好きーだったんで
(ドマイナー。同士見つからず。ゲーム仲間からなんで?と疑問も持たれたです。)
このスレ来て良かったです。
149さんのSSにはもう、天にも上る気持ちで読みましたー。良すぎっす。

334さん期待しながら気長に待ちます。楽しみ!
345名無しさん@ピンキー:03/11/08 09:15 ID:zi6QbQYq
保守
346名無しさん@ピンキー:03/11/08 12:08 ID:lSe+LzGD
文士の皆さん乙(;´Д`)ハァハァ

保守ついでにやはりクロスはクロスで隔離して立てたがいいんだろうか、
ここはルッカタンスレの様だし。
347名無しさん@ピンキー:03/11/08 12:39 ID:A/txPLHF
一緒でいいと思うけどな。
つうかクロノシリーズ関係のスレッドがこんなに長生きしてる現状が奇跡。
348名無しさん@ピンキー:03/11/08 13:04 ID:lSe+LzGD
そうか・・・いやなんかな、あまりにルッカやトリガー一色なもんでな・・・

と、まぁクロスのほうにもハァハァを求めるヤシ、とりあえず挙手、








|シ
349名無しさん@ピンキー:03/11/09 06:09 ID:t23zLHZn
|シ
350名無しさん@ピンキー:03/11/09 18:29 ID:mc42dKNY
挙手 |シ
351348:03/11/10 00:32 ID:8S/NqvDh
|シ

|・´)ゞ  結構多くてシャキーン




|・`) ・・セル×キッド・・書いて・・・・みようかなぁ・・・・でも最近ゲロハードだしなぁ・・・

|・`) Σハッ!

|彡 サッ
352名無しさん@ピンキー:03/11/10 11:00 ID:qc45m/AV
>348

 ぜひ!! 期待あげ
353名無しさん@ピンキー:03/11/10 19:29 ID:KvJd+86l
354名無しさん@ピンキー:03/11/12 01:52 ID:BChdVV+P
時の預言者=ガッシュ=ハッシュボッシュホ(ry

時保守
355名無しさん@ピンキー:03/11/12 21:34 ID:+qsjQufZ
つか良い作品は本で読みたいし買いたいよ…
356348:03/11/13 17:04 ID:dq4ElW7T

|・`) さて、途中まで書いてみたんですが、もともとのストーリーが複雑なんで
    肝心のエロに行くまで長い長い・・・

|・`) >>352氏の期待に応えられるようなものか分かんないけど
    せっかく出来たんでポストしますw
357348 セルジュ×キッド  1/9:03/11/13 17:08 ID:dq4ElW7T
 『・・・みんな燃えてく・・』

寒い夜空の下、目の前で一人の少女が涙を流している、
悲しみにあふれた瞳で、遠方に見える一つの赤く崩れ落ちる民家をみつめながら・・・

 『・・家も・・・ともだちも・・・・おねぇちゃんもみんな消えてなくなる・・・私・・またひとりぼっち・・・』
おそらく彼女にとってあそこにあったものが全てだったのだろう
 『どうして?・・・どうしてこんなひどいことが!?』
その全てが崩れ落ちてゆく、・・・あの亜人のせいで・・・
 『あなたも・・・いっちゃうの?』 
 「え・・・」
 『私ひとりだけ置いて・・・』
 「・・・ど、どこにも行かない!・・・行かないよ、君一人置いてなんて・・・」
 『ほんと?ほんとに居てくれる?』
 「・・ああ」
 ・・・いって屈み、幼い少女を腕に抱く、さっきまで炎の中にいたのに、もうこんなに自分の体が冷えてしまっている、
彼女の体がこんなに暖かく感じられる。

 『ひんやり・・あなたのほっぺ・・』
涙でぬれた顔に少し笑顔が戻った、やはりキッドの面影がある、さっきあんな事があったとはいえ、子供らしい無邪気な笑顔だ。

(マスター・・・私ももうだめみたい・・・早く・・)
 「!?」
 『ありがとう・・・きてくれて・・・』
自分の体がだんだん透けて・・いや、周りの視界もぼやけてきている! 彼女の姿も・・・ キッド・・・もう・・
 『・・・またいつか会える?』
そこから先は何も見えなかった ・・・何も答えられなかった。 でも・・

「セルジュ・・ここにいるよ、オレは。」

彼女はいまここにいる。 ・・・また彼女の顔がぼやけてきた。
358348 セルジュ×キッド 2:03/11/13 17:10 ID:dq4ElW7T
ここはAnother隠者の小屋跡、

 「あっはっはっはっはっはw」

燃え朽ちた大木の根の下から、複数の大きな笑い声が聞こえる。
セルジュ「・・・・・・・・」
キッド「・・・・・・・・」
マルチェラ「セル兄ちゃん大丈夫?」
(大丈夫じゃないです・・・)
カーシュ「いやーさっきの小僧といったら無かったな、いきなり『キッドー!』とかって泣きながら抱きついて。」
ファルガ「あぁ、小娘も驚きまくってたな、しばらくうろたえる様にしてて、後ろの俺達に気づくなりセー公おもいっきりぶん殴って。」
キッド「うるせー・・・」
 セルジュの頬が真っ赤になっている、それは赤面しているからだけではないようだ、
 よく見ると左の頬が少しはれている、ムスッとした顔で、そこをイタそーに撫でている。
カーシュ「小僧そのままおれらのほうに飛んできて、犬がクッションになってなぁ!
    それでも小僧、しばらく伸びてたからな、すさまじい威力だぜ・・」

 「あっはっはっはっはっはw」

犬「ひどいでしゅよキッドしゃん・・・」
キッド「・・・・・・・ふん」(ムスッ)
 ・・・なにやらいつもとキッドの様子が違う、いつもなら
 『抱きついてきたあいつが悪いんだろ!?』
 みたいにムキになって突っ掛かるものを・・・
セルジュ(あぁ、早く悪夢よ去れ・・・)
 もう真っ赤っかだ。
ゾア「・・・あれは多分、オレたちがいたから殴り飛ばしたんであって、二人っきりだったらそのまま────」
セルジュ「あー────!もういいじゃんかこのことは! キッド帰ってきたんだし!!」
 ついにセルジュが切れた。 ・・・ゾアって結構そういうこと言うのね。
犬「あるぇー?セルしゃんたち、顔赤いでしゅよー?ぷしゅしゅしゅ」

 「あっはっはっはっはっはっはw」
359348 セルジュ×キッド 3:03/11/13 17:11 ID:dq4ElW7T
リデル「うふふwまぁみなさん、仲がいいのはとても良いことじゃありませんか、・・二人は積もる話もあることですし、ね?」
セルジュ(助かったーリデルさんありがとー ・・・ん? 積もる話?)
ラディウス「うむ、そうじゃな、お前さんたち今日はここに泊まるとええ、」
ファルガ「そうだな。 んじゃ、俺達は帰るか、」
セルジュ(  な ぬ ? )
カーシュ「そんじゃなこぞー!まぁがんばれよーw」
マルチェラ「がんばってねセル兄ちゃん!」
セルジュ「な、なにを・・だ、第一そんなにいっぺんにボートに乗れないだろ!?」
ファルガ「あぁ、心配すんな、俺様の船がそこまで来てっから。」
セルジュ(はぁー─────・・・)
何でそうなるんだよ・・・と、心底気疲れするセルジュ。・・・というかもともと船がなかったらこの人数でここまで来れないだろ。
さすがに今までに出会った仲間全員はいなかったが、カーシュ、ファルガ、マルチェラ、ゾア、リデルにラディウスと、
別の場所でずーっと踊っていたラッキーダン(現ハッピーダン)、速やかに退場。

キッド「・・・・・・・」
セルジュ「・・・・・・・」

 ・・・さっきまであんなに騒がしかったのが嘘みたいに静まり返っている。
お互い聞きたいことは、本当にたくさんあるのだろうけど、なかなかきっかけが掴めない、
話したいことがありすぎてなにから聞けばいいかわからない。

(キッド・・・元気無いなぁ、どうしたんだろ・・・)
 顔色は悪くないが、やはりすこし曇った表情だ、大丈夫だろうか。
360348 セルジュ×キッド 4/5:03/11/13 17:13 ID:dq4ElW7T
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・なぁ、セルジュ・・・」
「! な、なに?」
 長い沈黙のあと、キッドが話を始めた。
「・・さっき、殴ったりしてごめんな・・・」
「い、いや・・もういいよ、もうほとんど痛みないし・・・」
 そんなに腫れてる訳ではないのだが、ほんとはまだズキズキと周期的に痛む。
 何しろ3〜4m吹っ飛んだから・・・
「・・・セルジュ、そっち行っていいかな・・」
「え・・・」

 唐突な質問に少し驚く、
 キッドは奥のベッドに座っており、真ん中のベッドをはさんでその向かい側にセルジュが座っている、
 少なからず(そりゃもういきなり抱きつくほど)思いを寄せている人に来ていいかと聞かれ嬉しくないはずが無い。
「うん・・・いいよ」
 もちろんOK、スッと立ってタッタッと歩いてくる、・・・久しぶりに聞く足音だ、すぐ隣にストンと座る、
(そういえばキッドがこんな近くまで寄って来ることなんて無かったっけ、・・・でも至近距離すぎて顔なんて見れないよ・・・)
 ていうか、もうほぼ密着してない? 仕方なくうつむいて自分の組んだ手を見つめているセルジュ・・・。
(あーーせっかく二人きりになったんだからなんか話さなきゃ・・・でも何から話せば・・・)
 ちらりとキッドのほうを見る、が、視線は顔まで上がらず途中で止まる、すぐ近くに ・・・どこ見てんだセルジュ。
(やせてるのに意外とおおきいんだよなー・・・ナに考えてんだよ僕は・・)
 ブンブンブンと頭を煩悩を振り払うように振る、が。
ズキッ・・  (ツっ!?)
 振動で頬が痛んだ、 
(あいたー・・・ 変なこと考えるんじゃなかった・・・)

 ・・・すると、突然キッドの手があがり、セルジュの頬に触れた・・・
ビクゥッ!?  「!!?キ、キッド!?」
 唐突なことに驚き、体を後ろに少し仰け反らせ、キッドの手から離れる。
 しかし追ってくる彼女の手、ピトリとセルジュの頬に貼りつく。
361348 セルジュ×キッド 5/5:03/11/13 17:14 ID:dq4ElW7T
「あ、あのぉ・・・」
「腫れてるな・・」
「え・・あ、いや、もうほんと痛みは無いから・・・」
なるべく平静を装う、・・・心臓が爆発するかと思った。
「嘘だ、見ればわかる。」
 冷く感じる手が熱を持った頬に心地よい、痛みが少し和らいだ・・・
「温かいな、おまえのほっぺ。」
「・・・うん、腫れてるからね。」
と、二人とも少し笑いながらいった、今日はじめて、 いや、あの時別れてからはじめてみせる笑顔だった。
「でも・・・」
 右手を左の頬にそえたまま、今度は左手を、右側の頬にピトリと添える・・・
「こっちはひんやりだ・・・」
「・・・キッド・・・」
 あの時と同じだ・・・両頬に添えられた手を、今度は自分の手に持ち、そして・・・

「キッド、・・・僕はどこにも行かないから・・・」
 あの時と同じように、彼女を胸に抱いた。
362348 セルジュ×キッド 5/5:03/11/13 17:18 ID:dq4ElW7T
|∀`)アイター  途中トラブル発生、しかも

   エ  ロ  く  な  い  w

   パロでも無い、次回はもちっとエロくなりますが・・・

|・`) 続かしちゃっていいんでしょうか・・・
363名無しさん@ピンキー:03/11/13 21:26 ID:juwsT19O
遠慮は要らん!

どんどん恋
364名無しさん@ピンキー:03/11/16 00:12 ID:9uxSmO4I
御酒
365鬱348:03/11/18 16:28 ID:jPjgd30f
|・`)最近色々鬱な事が続いてます。葬式とか色んなこと
今この状態で書けだなんて無理です。
元々調子こいてやったことです。吊ってきます
  ,、|,、
 (f⌒i
  U j.|
  UJ
   :
  ‐=‐
366名無しさん@ピンキー:03/11/21 16:15 ID:8plHrjyc
367名無しさん@ピンキー:03/11/21 16:16 ID:8plHrjyc
誤爆しました。スマソ。
368名無しさん@ピンキー:03/11/23 01:29 ID:6bj4sftS
 クロノ×ルッカも読みたいな……保守
369名無しさん@ピンキー:03/11/26 15:12 ID:P4Cb3+31
ここで小咄を一つ

    |                   \
    |  ('A`)      チュウゴクジンガ
   / ̄ノ( ヘヘ ̄ ̄   コッセツシタッテサ/







 
    |                   \
    |  ('A`)           ペキン
   / ̄ノ( ヘヘ ̄ ̄          /

370名無しさん@ピンキー:03/11/28 09:32 ID:kdcV8ugs
レゲーのクロノスレ、荒れてるねぇ。
371名無しさん@ピンキー:03/12/03 12:57 ID:GLZ98abn
372名無しさん@ピンキー:03/12/05 03:21 ID:A9u61JGj

  ‐=・=‐   ‐=・=‐
373名無しさん@ピンキー:03/12/05 08:01 ID:XR03G1v3
上げてみる
374名無しさん@ピンキー:03/12/15 05:00 ID:fHQKHJeR
ペキン
375名無しさん@ピンキー:03/12/24 22:10 ID:fGIRq44G
4日後、何か出したいねぇと呟いてみる
376名無しさん@ピンキー:03/12/25 02:55 ID:D8cD2V3p
イイじゃない!!
377名無しさん@ピンキー:03/12/29 02:14 ID:Zo2aVhQ1
GO!!
378334:03/12/29 10:57 ID:MqdT58Lv
375さんを差し置いて、失礼します。
年内にはどーしても完成しそうに無いので、出来てるとこまで出そうかと思います。

ルッカ×魔王 お嫌いな方はスルーしてください。
379Me and Satanking 1:03/12/29 11:01 ID:MqdT58Lv
 のどかな晴れた日の午後。木漏れ日の差す明るいリビングで、私達はお茶の時間を過ごしていた。
 メンバーはお馴染み、クロノとマール、そして私。
「ルッカって、髪伸びたよねー」と、マール。
 クロノもお茶を含みながら「うん」と頷く。
「んー、最近全然美容室とか、行ってないからねー」
 研究に没頭するあまり、「不精の挙句のロングヘアー」になってしまっている。
 無造作に縛ったり、ほったらかしたりして、バサバサしているのをいつもマールに咎められていた。
 今日もまた注意され、研究机にしがみついていたのを化粧台に立たされ、髪を手入れしてもらったばかりだ。
 王室御用達のヘアケア用品。効果抜群なのはいいけど、香りがきつい。これじゃお茶があまり楽しめないわ。
「そうしてると、さ・・・・・・」
 無意識的に髪をたくし上げると、マールが指摘する。
「?」
「なんだかサラさん思い出すね」
「・・・・・・そう?」
 意識はしてなかったけど、サラと私は髪の色が同じなのだ。・・・・・・どうでもいいけど、彼女の母・女王ジールとも。
 サラさんの話題が出て、しばらく昔話に花が咲いた。皆で冒険していた時の事を。
 今にも「じゃあ、これからその場所へ、あの場所に行ってみようか?」なんて提案が出そうなものだけど、残念ながらそれは無い。
 やがて日も傾き、2人はそろそろ戻らなくてはならなくなった。クロノ達は暇人ではないのだ。
「それじゃ、ね? いいかげんちゃんとベッドで寝てよ?」
「ん。今夜はそうするわ」
「今夜だけじゃなくて! もう!」
 私たちのやり取りを見て笑うクロノ。・・・・・・あの、どこか危なっかしかった子が、「時期王様」になるなんて、人生分からないものね。
「それじゃ、またね!」
 クロノは王政を学ぶ為、マールは花嫁準備(修行?)の為、ガルディア城へ帰って行った。
380Me and Satanking 2:03/12/29 11:04 ID:MqdT58Lv
 途中まで2人を見送り、家に戻ろうとして・・・・・・異変に気づく。
「・・・・・・」
 不意の突風を受けて空を見た。シルバードが庭先に舞い降りたところだった。銀翼が陽に照らされて作られる影は、濃い。
 マントとグローブを外しながらこちらに歩いてくる人物に、声をかける。
「お茶でもいかが?」
「・・・・・・いただこうか・・・・・・」
 リビングのテーブルに手を添え、さっきまでクロノが座っていた椅子に来訪者が鎮座する。
 茶葉を替え、蒸らす間、彼の為のティーセットを用意する。白湯気を立てる紅茶にウイスキーを少し落とすのが彼のお気に入りだ。
「はい。どうぞ」
「・・・・・・」
「もう少し早く来ればよかったのに。クロノ達が来てたのよ」
「・・・・・・だから今、来た」
 カップに手を伸ばして、一口含む。その振る舞いは洗練されていて、優雅だ。・・・・・・見習うべきよ? マール。

 腰まで届く銀の髪、彫りの深い顔立。均整の取れた姿。しかし、その眼差しはどの猛禽より、魑魅魍魎より恐ろしい「力」を湛えている。
 その名は「魔王」。
 ・・・・・・かつて、中世においてあらゆる恐怖と畏怖の対象として、何よりも恐れられていた存在。
 私達も、彼こそが世界を滅ぼそうと企む、おぞましく、強大な敵だと思っていた。・・・・・・「ラヴォス」を知るまでは。
 実際、魔王たる彼の力はとてつもなく、私達は何度も煮え湯を飲まされる思いをした。もう駄目かと思うことさえあった。
 地球を救う旅の中、時を越える力を手に入れてさえも、常に脅威であり続けた人・・・・・・。
 その「魔王」が今、人ん家で優雅にお茶飲んでるなんて、ね。
381Me and Satanking 3:03/12/29 11:13 ID:MqdT58Lv
「・・・・・・何を笑っている?」
「え? ・・・ああ、ごめんなさい。・・・・・・少し、“進展”があったものだから、嬉しくて。・・・協力してもらってる甲斐があったわ」
「・・・・・・」
 いけないいけない。この人わりと繊細で、何かあると直ぐに拗ねて「御機嫌斜め」になっちゃうのよね。
 あー、早速御機嫌斜めな顔してる。・・・・・・慣れたから良いものの、気の弱い人がこの視線受けたら寿命縮むわよ絶対。
「野外の、“悪路”での歩行時間が半日を超えたの。新記録よ」
 笑った原因は違うけど(正直に話したらもっと拗ねる)、これは嘘じゃない。
「走れる様になるのもそう遠くないわ。・・・ロボみたいにね」
「・・・・・・」
 住み慣れた実家を出て、王室から土地を借り、研究室を作ってもらってまでしていること。・・・・・・それは「ロボの再現」だ。
 失われた「ロボがいた未来」を、少しでも取り戻したい。それが私の願い。
 メンテナンスの為に幾つか資料をから持ってきたけど、それには“ボディ合金の調合率”や、“反応速度設定”といった具体的・基礎的なこと・・・「欲しい情報」は一切書いてなかった。
 ロボには、・・・長時間の歩行と走行が可能な「スタミナ」と、敵を見分け、戦える「戦闘能力」、更に人間と同程度の知能と会話能力、どんな衝撃を受けてもショートしない「頭脳回路」が必要だ。
 ・・・・・・これがとんでもなく難関で、いくら研究しても、研究しても、彼の精度に全く追いつけないでいる。
「外見が同じ」なだけのものならいくつでも、どんな大きさのものでも造れるのにね。
「・・・・・・無理をするな。自身が倒れては元も子もないぞ?」
「・・・・・・。ありがと。」
 寝る時間ももどかしく、根を詰めがちな私を気遣って、お茶だ何だといって時間を割いて来てくれるクロノ達。
 その上、魔王にまで気遣われると、流石に面映くなるわ。
「問題は、頭脳回路の最小化と、・・・・・・ボディの軽量化」
382Me and Satanking 4:03/12/29 11:26 ID:MqdT58Lv
 “軽量化”。魔王には、これを協力してもらっている。シルバードで世界を巡り、開発に使えそうな金属、鉱物を採取してもらっているのだ。
 『にじ』や『太陽石』も一時期考慮に入れたけど、逆に稀少すぎて使えない。
 頭脳回路の方も思考能力と判断能力のバランスが上手くいかない。思うようなものが創れない。結果、昼夜研究に取り込んでしまい、ベッドが遠くなる。
 『ボディ』と『頭脳回路』。この2つの難関を同時に研究し、開発するのは時間が掛かりすぎる。
 ・・・・・・早く会いたいのに・・・・・・
 心に募る焦燥感。ただただ急く気持ちが高じて、協力者・・・パートナーを作ることにした。1人より2人ってヤツよ。
 人選は・・・、クロノとマールはだめだ。ガルディア国に必要な人物を冒険に出すことは出来ない。もし彼らに頼んだものなら喜び勇んで出かけていって、年寄りになるまで帰ってこないから。絶対。
 過去に帰っていった仲間の中でトラブル無く依頼を実行できそうな人は・・・・・・と、考えを巡らせ、結果、魔王に協力を願うことに決めた。
 彼を探し出すのは苦労したけど、実質的な時間はほんの数分。彼も快く承知してくれた。ただ・・・・・・そのときに求められた条件が・・・・・・
 ・・・・・・うーん・・・・・・。

 お茶の後、研究室で採取の成果を見せてもらった。 
 机に鉱物サンプルが並ぶ。全て彼が過去からチョイスしてきたものだ。小石サイズから、拳大サイズまで様々。注文どおり1つ1つに年代・場所が明記してある。
「それと、この鉱物と同じ場所で・・・こういうものを見つけたが」 
 これには字を付けられないから別にして持ってきたと、あるものを差し出された。
 形状は人形。何かの本尊なのか、見事な細工が施してある。所々に使われている金属に興味を惹かれた。
 スキャンで純度等を調べると、期待できそうなデータが出てきた。
「これは、使えそうだわ。同じ場所で採取された金属かしら? もう少し調べるから、そしたらまた返してきてね」
 採取したものを“返してくる”。それがどんなに小さいものでも。使えないものでも全て研究所のデータにした後、時代正しく元あった場所に戻す。
 彼はその間ここに留まることになる。
383Me and Satanking 5:03/12/29 11:38 ID:MqdT58Lv
 魔王がおもむろに話を始めた。
「大体地下で鉱物を採取しているんだが」
「うん、人目につかないようにね。私のリクエストどおりにしてるんでしょ?」
「・・・偶然“現地の人間”と会った。探検家か冒険者だろうな。数人でパーティーを組んでいた。・・・その人形が目当てだったらしい」
「あら、だったらもう少し早く行くべきだったわね。大変だったでしょ?」
「私を見るなり一斉に襲いかかって来た。鬼もかくやという形相でな。・・・醜いものだ。どちらがモンスターだか分からんな」
「・・・・・・」
 そりゃ、真っ暗なダンジョンで命懸けで宝を目指して、艱難辛苦の末ようやくたどり着いたところに、
 ・・・・・・こんな風体の人がいたら・・・・・・
「私をラスボスだとでも思ったのだろうか? 全く心外も甚だしい」
 いや、思うってば。間違いなく。
「そ、・・・・・・それで?」
「ん? ・・・・・・私がしくじる訳ないだろう。こうして持ってきているのだから」
「ええ、それは分かってるわ。だから・・・・・・その人達、まさか殺したりは」
「今頃はどこぞの墓の下だろうが、私は手を下していない。さっさと用事を終えて、それで戻ってきた」
「・・・・・・ご苦労様」
 使えそうな鉱物が該当する場所を探し、王様に頼んで鉱山を開いてもらって、晴れて鉱物を正式に手に入れる。
 採取した時点で使えないものでも時間がたった現在なら良質になっていることだって考えられる。
 それを見込んでの時間旅行だ。
 エイラは喧嘩っ早いし、カエルは細々した仕事は苦手。おまけにあの外見。2人とも単独で人前に出るとトラブルが起きそう。
 その点魔王だったら大丈夫だろうと思っていたんだけど、・・・これは盲点だったわねー。
384名無しさん@ピンキー:03/12/29 11:58 ID:MqdT58Lv
えー、続きは夜か、来年です。すいません。
385名無しさん@ピンキー:03/12/29 19:34 ID:z7RR2XfJ
>>384
純粋に読み物として(・∀・)イイ!! 
続き待ってますよ。
386Me and Satanking 6:03/12/30 01:35 ID:lX2OlB97
「・・・・・・ルッカ?」
 気がつくと魔王がすぐ隣に来ていた。わ、とと。考え事しちゃってた。
「あ、ああ。こ、今回も結構良いものが集められたみたいじゃない? ごくろ・・・う?」
 隣というよりも、隙間無いくらい身体を寄せてきてる。・・・あ、これは・・・・・・多分アレだ・・・・・・
「そうか。なら、・・・・・・ルッカ・・・・・・」
 誰も見たことの無い顔が近づいてきた。眼鏡を外されたと思ったら・・・・・・
「ん・・・・・・」
 身長差があるので、彼はかなり背を丸めている。肩に、背に、彼の髪がさしかかる。
 背中に手が回る。腕に力を込められると容易く身体が宙に浮いてしまう。こうなると堪える場所を失い、彼にしがみつくしかない。
 それをどうとったのか、キスが終わったと思う間もなく、私を担ぎ上げ、そのまま歩き出した。
「え、ちょっと? ど・・・どこへ」
 背中に話しかける格好が我ながら恥ずかしい。・・・・・・太腿掴まないでよ。・・・つかまないでってば!
「自分の家の配置が分からんのか? この方向は寝室だ」
「・・・・・・そ、そじゃなくて・・・、その、まだ夕方、っていうか・・・・・・よ、夜に、ていうのは・・・、・・・魔王サマ?」
「心配はいらん。終わる頃にはちゃんと夜になっている」
「・・・・・・」
 抵抗空しく連行されてしまった。
 おまけに、私もあまり、抵抗できないのだ。これには。
 これが、・・・彼の求めて来た“条件”だったりするのよ。何故か。
387Me and Satanking 7:03/12/30 01:37 ID:lX2OlB97
 寝室のカーテンは遮光性が高い材質だけどまだ日差しがある。あたりがほの暗くなる程度だ。
 それでも何の迷いも無くベッドに私を降ろす。当然のように唇を重ね合わせてくる・・・。
「ん・・・」
 歯列を割り、舌に絡みついてくる。
「あ、そ、その前に、シャワー、なんか、あびたいんだけ・・・ど」
 キスから逃げて、身体を離そうとしても、ガッチリと肩を捕まえられてしまう。
「・・・・・・」
 服を剥ぐ先から舌をあてがってくる。首筋、肩・・・・・・。
 これからする事の恥ずかしさに、・・・つい逃げ道を探してしまう。
「あ、ここ、破れてる。ちょっと直してあげ」
「後だ。・・・・・・いい加減観念しろ」
 少し睨まれた。・・・こんなに近いと、流石に・・・・・・
「・・・・・・」 
 何度目かの、キス。その勢いでベッドに倒される。腕に残っていた服も奪われて。
 いつの間にか彼も服を脱いでいて、触れるところから体温が直に伝わってくる。
 捕らえて離れない腕。胸を這う舌。・・・熱いのは、彼の身体なのか、私なのか、もう分からない。
388Me and Satanking 8:03/12/30 01:42 ID:lX2OlB97
 いきなり、玄関の呼び鈴が鳴った。
「ねーぇ、ルッカー!」
 聞き慣れた声が寝室にまで届いた。
「・・・・・・え? マール!? どうして!?」
 クロノもいるみたい。・・・・・・わ、忘れ物でもしたのかしら?  
「・・・・・・」 
 慌てて服を取り寄せようとすると、阻まれた。ベッドに押さえつけられて、また舌を這わせてくる。
「な! ・・・何・・・・・・!? ちょ・・・っと!」
 答えず愛撫が続く。逃がさないとばかりに首筋に歯を立てられた。
 身を捩じらせても、もがいても、圧し掛かった体勢のまま全然離してくれない。
 再び呼び鈴が鳴る。い、いけない、早く・・・・・・!!
「止めてってば!!」
 思い切り突き飛ばし、やっと何とか身体が離れた。・・・・・・ううん。離してくれた?
 ちょっと気まずいかなー、と思いながらもベッドから降りようとすると、つぶやく様な声がした。
「そんなに・・・・・・クロノのほうがいいのか?」
「!?」
 な!! ・・・何それ!? 一体何を言い出すのよ!?
「・・・・・・」
 窓からの明かりが逆光になって、表情が良く分からない。
「そ・・・・・・そんなんじゃないわよ! い、忙しいのに戻ってきたってことはっ、緊急事態かも知れないからよ!!」
389Me and Satanking 9:03/12/30 01:44 ID:lX2OlB97
 言い訳をしながら服を着た。大急ぎで寝室を飛び出したのは、決してやましい気持ちを持っていたからじゃない。
 本当に・・・・・・変なこと言い出さないでよまったく!!
「・・・あ、眼鏡!」
 襟を正し、眼鏡をかけ、いざ扉に近づこうとすると、目の前にフワリと魔王が現れた。
 鍛え上げられた背筋。一瞬遅れて銀の髪が彼の背を覆い隠す。
 あー、そういえば彼は瞬間移動が出来るんだったな。なんて思う間もなく・・・・・・
 魔王は 上半身裸の格好のまま、玄関ドアを開けた。
「あ、ルッカ、あのね・・・・・・」 
 マールの声もそこで途絶えた。魔王の背が邪魔で状況は見えないけど、2人とも多分、物凄く驚いてる。
 当然私もその場に凍りついた。・・・・・・その場全員の時間が、止まった。
 唯一、マイペースで時間を進めている人物は、玄関先の2人に言い放った。
「今取り込み中だ。出直して来い」
390334:03/12/30 02:06 ID:lX2OlB97
以上が出来てるとこです。中途半端な上、9番目+エロが短くてすいません。
>>385様、有難うございます。
書き直しても書き直しても、魔王が妙にライトな性格になってしまいました。も、諦めて話進めます。
イメージが崩れた! とお怒りの方々には土下座して謝罪いたします。
魔王が「弟属性」というスレに同感なのですが、弟というより、生意気な年下男になってるような・・・。ルッカ翻弄されてるし。
実は完成させるにあたり、大きな問題がありまして。
クロスがらみの悲劇オチと、全然からまないオチと、どっちにするかでなやんでたりします。
ここが決まらないと進まないんですよー。1月中に完成・・・できればいいなあと思ってます。

では皆様、良いお年をお迎えください。
391名無しさん@ピンキー:03/12/30 11:05 ID:nwBM44gr
>390
普通にエロ無しでも面白い!イイヨイイヨー
このレベルならどんなオチでも期待できるけど個人的にはハッピーエンドキボン。
年明け楽しみにしてます!
392名無しさん@ピンキー:03/12/30 15:07 ID:dNN37F5V
>>390
ま、がんばれ。
393名無しさん@ピンキー:04/01/02 01:19 ID:YEqtt0X7
あたらしい神、降臨!! (^〜^*)
気長に待ちます。
394名無しさん@ピンキー:04/01/08 07:35 ID:SF6ozFfv
>391に同感。このレベルならどちらのオチも期待できそう。
個人的には自分もハッピーエンド希望派ですが、作者様が好みのほう(書きたいと思う方)で良いです。
期待!
395名無しさん@ピンキー:04/01/15 02:03 ID:ub292QNs
待って。ねえ、続きは…?(((*´・ω・`*)))ソワソワ
396334:04/01/21 23:58 ID:ZogJS3R2
皆様暖かいお言葉有難うございます。もったいないです。
ためしに「両方」書いてみて、シックリ来る方を出そうと思います。
・・・・・・1月中には・・・できるといいなあ・・・・・・という状態です。ゴメンナサイもうしばらく・・・
397名無しさん@ピンキー:04/01/22 22:12 ID:FlpgVR1b
(((*´・ω・`*)))待っとくから!待っとくから!だからageとくね、頑張ってね
398名無しさん@ピンキー:04/01/27 21:20 ID:DQR1X11t
ほしゅがてら、関連スレな。かぶってる人間も多そうだが一応・・・・・・。

クロノ・クロス エロパロスレ
ttp://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071026241/l50
399名無しさん@ピンキー:04/01/28 15:04 ID:H3+qrn4R
同じく待ってまつ……続き読みたいナ…(((*´・ω・`*)))
400名無しさん@ピンキー:04/01/31 04:10 ID:m/+OL3Dr
魔王とルッカタン萌え〜〜〜〜〜!!!!
こんな素敵なカップリングがあったなんてハァハァ(´Д`*)
続きまってます〜!神様ー!
401名無しさん@ピンキー:04/02/01 05:40 ID:KLtw+3ix
>390
GJGJGJ!!!
非常に萌えさせていただきました (´Д`*)
続き頑張って下さい
402名無しさん@ピンキー:04/02/04 22:12 ID:qsva+6hM
…つづきまち
403名無しさん@ピンキー:04/02/06 05:31 ID:4g/6AINA
まぁおまいらそうプレッシャーをかけるな
404名無しさん@ピンキー:04/02/06 17:48 ID:ZuYjwsob
それでも待つ。
405名無しさん@ピンキー:04/02/06 20:48 ID:vIjVuXnU
それでも待つよ待つよ。待つ待つ待つ。(((*・´ω`・*)))
バレンタインデーまでには出来そう?(((*´・ω・`*)))
406名無しさん@ピンキー:04/02/07 03:28 ID:t8JgJEJf
職人様ァ〜!待ってまつ待ってまつ・・・(・ω・`*)))ソワソワ
プレッシャーかけてたら、困るけど、でも読みたい・・・
407334・390・396:04/02/07 17:56 ID:0BqJv+Dc
 うわ、皆様、有難うございます。ご期待に沿えるよう頑張っております。
 大筋はまとまったのですが、肉付け作業で苦戦しております。
 これまた2月中に・・・・・・できればいいなあ、という・・・・・・
 大変申し訳ございません。もうしばらくお待ちください。
408名無しさん@ピンキー:04/02/07 18:14 ID:FLbEVX1h
>>407
がんがれがんがれ!楽しみにしているぞ(((*`・ω・´*)))
でも無理はするな。(*´ω`*)
409名無しさん:04/02/09 16:03 ID:s91imeuT
yomitaiyo
410名無しさん@ピンキー:04/02/10 04:45 ID:r0zjWlIM
このスレ読んで久し振りにクロノトリガーやり始めたら
北の岬が究極の二択になってしまったよ。

魔王「今ここでやるか・・・?」
 →グレン×ルッカ
  魔王×ルッカ

嗚呼。
411名無しさん@ピンキー:04/02/10 23:21 ID:fY7epq2i
やはりグレン×ルッカが一番好き。
次点は魔王×ルッカ。

にしても>>410はエロイぞ!(*`Д´)=3
412名無しさん@ピンキー:04/02/12 23:41 ID:/YOWUes3
カモーン
413名無しさん:04/02/14 17:43 ID:cCsfrAk4
ルッカ×トマ、とか。
414名無しさん@ピンキー:04/02/14 17:47 ID:aSdNUIoF
410えろいなムフッ
415名無しさん@ピンキー:04/02/15 01:59 ID:dxrtpeYA
職人さん期待age
416名無しさん@ピンキー:04/02/18 03:28 ID:5yifI49x
実は地味ーにゼノギアスにも登場しているルッカ。
次元移動でもしたのか?
ラハン村で親切にメモリーキューブの説明をしてくれるお姉さん…と見せ掛けて、
金をとられた気がする。
せちがらくなっちゃって…
417名無しさん@ピンキー:04/02/18 17:52 ID:FPuNHmA/
>>416
そういえばいたなw








まぁイド化で死んだけど
418名無しさん@ピンキー:04/02/22 13:09 ID:tLZz/sUI
クロノのエロ同人が見つからない...
かなり売れたRPGだし、キャラクターもしっかりしてるから書きやすいと思うんだけど...
あるサイト知ってる方情報教えて下さい。
419名無しさん@ピンキー:04/02/27 01:03 ID:9nXjVlMC
保守age
420名無しさん@ピンキー:04/03/01 21:27 ID:4ZCawiNM
(´・ω・)3月になっちゃったナ…。
421名無しさん@ピンキー:04/03/01 22:35 ID:TvTjSNDW
(´・ω・)3月になっちゃったネ…。
422名無しさん@ピンキー:04/03/02 08:43 ID:ZOqbfMKu
(´・ω・)3月になっちゃったヨ…。
423名無しさん@ピンキー:04/03/02 22:41 ID:cMSxLwav
(´・ω・)3月になっちゃったカ…。
424名無しさん@ピンキー:04/03/03 20:15 ID:gqfCJkxj
(´・ω・)3月になっちゃったゼ…。
425名無しさん@ピンキー:04/03/04 22:53 ID:nYHdQyVO
(´・ω・)3月になっちゃったサ…。
426名無しさん@ピンキー:04/03/05 16:12 ID:NdisjI3U
(´・ω・)3月になっちゃったゾ…。
427名無しさん@ピンキー:04/03/05 17:44 ID:JBKiObk5
(´・ω・)3月になっちゃったダ…。
428名無しさん@ピンキー:04/03/06 20:15 ID:+RFOs37J
クロノかぁ・・
ルッカも良かったけど音楽がいい!
429名無しさん@ピンキー:04/03/07 10:34 ID:xasoBfjM
保守揚げ
430名無しさん@ピンキー:04/03/11 04:05 ID:4DqrFrPi
hoshu
431名無しさん@ピンキー:04/03/12 00:37 ID:zFaOJC+f
(`・ω・´)保守してみようかナ…。
432名無しさん@ピンキー:04/03/15 22:45 ID:T/FeKr8o
干す。
433名無しさん@ピンキー:04/03/19 08:47 ID:RZHzd5Aw
ほしゅ
434名無しさん@ピンキー:04/03/21 22:27 ID:HUQQqE2i
hosyu
435名無しさん@ピンキー:04/03/25 20:40 ID:50l8enf1
436名無しさん@ピンキー
保守するよ保守
いつまでも待ってるけーガンバレ>>407