魔法先生ネギま!のエロパロスレッド1

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353名無しさん@ピンキー
裕奈×ネギ小説 第2話

「・・・・・これで良しっと。」
ネギが倒れた後、裕奈はユニフォーム姿のままネギを抱きかかえ、寮の守衛さんにお願いをして医務室を使わせてもらったのだ。
守衛さんは「おそらくただの過労だろう」と医務室のベッドにネギを寝かせると、裕奈に看病を任せて見回りに出かけた。
「守衛さんは見回りが終わったらそのまま守衛室に帰るって言ってたし、しばらくこの部屋使っていいかな?それにしてもネギ君、疲れていたなら無理しなくて言えば良かったのに・・・・・・」
ベッドに寝ているネギを見ながらそう呟くと、改めて自分がユニフォーム姿のままだった事に気づいた。
「ネギ君はまだ起きそうにないし、着替えてこようかな?」
そう言ってネギのそばを離れようとした瞬間
「ん・・・・・」
ネギの起きたようにも取れる声が聞こえ、ネギの顔を見ると眼は閉じられたままだった。どうやらただの寝言のようだ。
「寝言か・・・。それにしてもネギ君ってやっぱりカワイイな。」
ネギの寝顔をまじまじと見ながら呟くと、自分の胸が鼓動が高鳴っているのに気づいた。
354名無しさん@ピンキー:03/04/24 02:14 ID:wsJgf7nY
―――まただ・・・・・。いつからネギ君の事を見たり、考えたりするとこんな気持ちになっちゃったんだっけ?
初めはただのカワイイ子供先生としか思ってなかったのに・・・・。
あの時からかな?ネギ君を賭けて高校生とドッジボールで対決したときに、アスナがやられて、私を含めてみんな戦意喪失していたのをネギ君は諦めずにみんなを励ましてくれた時・・・・・?
ねえ、ネギ君。キミが頼りがいがある部分を見せちゃったから、ネギ君のこと好きになっちゃったんだよ。
夜の特別練習だって、1日のうち1秒でも長く一緒にいたかったから自分から申し出たんだし、わざわざユニフォーム着たのも私の違う部分を見て欲しかったからなんだ。なのにどうしてキミとの距離は縮まらないの・・・・・?

悲しい顔をしながら裕奈が自分自身に問いかけた時、ネギの口からその答えとなる言葉が寝言として返ってきた。

「アスナさん・・・・・・」

その言葉を聞いた途端、裕奈は自分の胸に激しい圧迫感が襲ってきたのを感じた。
「胸が、胸が苦しいよ・・・・・・」
裕奈は前にもこんな気持ちに襲われた事があったのを思い出した。
あれは小学6年生の時、友達と街で遊んでいたら裕奈の父親が若い女性と楽しそうにおしゃべりしているのを偶然見たときの気持ちに似ていた。
結局あの女性は裕奈の父親の昔の教え子で、街で偶然再会して昔話などに花を咲かせていただけだったのだが。
ともかく確かだったのは、自分は友人であるアスナに嫉妬をしているということだった。
355名無しさん@ピンキー:03/04/24 02:16 ID:wsJgf7nY
「ん・・・、アスナさん・・・・」

―――やめて、聞きたくない!
裕奈はそう思うと同時に、ネギの口から紡ぎだされるように出てくる言葉を塞ぐかのように、自分の唇をネギの唇に重ねていた。
最初は自分が思わずした行動に驚いて唇を離したが、すぐに落ち着くとまたキスを再開した。
「んっ・・・・・」
ネギの口から息苦しそうな声が聞こえたが、今の裕奈の耳にはまったく届いていなかった。
ネギの唇を味わうかのように長い間口づけをした後、裕奈は閉じられたネギの唇を自分の舌でこじ開けて、歯列を右から左、左から右に舐め回した。
そして一瞬、歯の間から舌が出てきたのを見逃さず、すぐにその舌に自分の舌を絡ませた。
―――やっぱり子供の舌って小さいな。それにちょっと甘い・・・・・・。
そう思いながら舌だけでなく、小さな口腔を掻き回していると、息苦しさを感じたのか、ネギの瞳がゆっくりと開かれていた。裕奈はそれに気づいたが、大して気にもせずに深い濃厚なキスを続けた。
「ぷはっ!明石さん、何をやってるんです・・・・・んんっ!」
眼がさめた途端、口の中の生暖かさと、瞳にアップで映し出された裕奈の顔に驚いて上半身を起き上げたが、裕奈の手によって再びベッドに押し戻され、唇を塞がれた。
356名無しさん@ピンキー:03/04/24 02:17 ID:wsJgf7nY
「んんっ!んっ・・・・・・・」
ネギは抵抗をしながらも、舌や上から押し付けられた体から感じる裕奈の温もりにだんだんと自分の意識が飛んでいきそうになっていた。そしてやっと唇が開放された頃には、ネギの頬は紅潮し、体も熱くなっていた。
「ぷはっ!明石さん、どうしてこんなこと・・・・・・」
ネギが裕奈に問いかけた瞬間、自分の頬に暖かい液体が落ちてきた。驚いて裕奈の顔を見ると、裕奈の瞳には今にも溢れんばかりの涙が浮かべられていた。
「ネギ君、どうして・・・・・どうしてアスナなの?」
質問の意味が良く分からずに困惑していると、再び頬に大粒の涙が落ちてきた。
「アスナが・・・・、アスナがそんなにいいの?私の方がアスナよりもネギ君にお姉さんの元を離れていても寂しい思いはさせないっていう自信があるのに!」
裕奈は木乃香にどうしてネギはほとんど相手にもされないのにアスナに好意を持っているのかと聞いた事があった。すると木乃香は
「それはな、ネギ君のお姉さんはアスナにそっくりなんやて。そやからネギ君にとって、アスナはお姉さん代わりになっとるんやないの?」
と答えた。
その時は大して気にも留めなかったが、今は違う。裕奈の中で「たられば」の言葉が交錯していた。
「アタシがネギ君のお姉さんに似ていたら・・・・・。アタシがアスナよりも早くネギ君に出会っていれば・・・・・。」
そう考えながら、裕奈はネギの胸で泣き続けた。
357名無しさん@ピンキー:03/04/24 02:19 ID:wsJgf7nY
「明石さん、泣かないで下さい・・・・・」
そう言いながら、ネギは裕奈の顔を上げてその唇に軽く口づけた。
裕奈が驚いてネギの顔を見るととても優しい目をしていて、今まで自分が抱いていた嫉妬感や哀惜が洗い流されるようだった。
「明石さんがボクの事を好きだって思ってくれてるのはとても嬉しいです。イヤな訳がありません。」
ネギもいくら10歳で恋愛経験もほとんどないとはいえ、さすがに裕奈が自分に抱いている感情に気づかないわけが無かった。
「ボクは確かに明石さんの事はアスナさんの事よりも知りません。でも少しずつだけど3日間で明石さんのいろんなことが分かりました。
だからもっとボクにいろんなことを教えてください
。あなたのことを良く知って、そうしたらボクにとってお姉ちゃんと同じくらい大切な人になるかもしれないですから・・・・・・・・」
裕奈はネギからの優しい言葉に安堵の表情を浮かべて
「ありがとうネギ君、優しいね。・・・・・ねえ、私のわがまま1つだけ聞いてくれる?」
と問いかけた。
ネギは姉から言われた「教師と生徒はあんな事やこんな事しちゃだめ」と「女の子には優しくなさいね」という2つの言葉が頭をよぎった。
でもネギは迷わず後者を選択した。

―――お姉ちゃん、今日だけはいいよね?

ネギはそう心の中で呟きながら三度、裕奈と口づけた。