(3/9)
「いいか、お前は」
真っ直ぐリリーの目を見つめると、たまらずに視線を外す。そんなリリーを
感じさせている指は止めずに、反対の手で優しくリリーの頬を包んで
正面を向かせた。
「お前は、汚れちゃいない。お前が清めて欲しい、と言うなら、それでお前の
気が済むならいくらでもそうしてやる。でも、お前は汚れちゃいないんだ」
「ヴェルナー……」
消えそうなリリーの声を飲み込むように深く口付ける。
「んくっ……、ん、ん」
リリーの手がゆっくりと持ち上がる。ためらいがちにヴェルナーの肩に触れ、
そして彼にしっかりとしがみつく。
「ヴェルナー、私」
長いキスの後、今度はリリーの方からしっかりと彼の目を見据えて。
「ヴェルナーが」
ヴェルナーは優しくリリーの脚を広げさせた。充分に濡れた秘所に
自分の硬くなった肉棒の先端を当てる。
「ヴェルナーが、……好き」
「ああ、俺もお前が好きだぜ、リリー」
一番聞きたかった言葉と共に、一番愛している男が身体の中に入ってくる。
「ん……っ!」
がくがく、とリリーの身体が震える。熱い気持ちが喉に詰まって、声が出せない。
「はあ……、っ」
「すげ……、気持ち、い」
腰を揺らしながら、ヴェルナーが奥へ、奥へと侵入してくる。
(4/9)
見知らぬ男に抱かれる時、固く、固く目をつぶって考えていたのは、いつでも
彼の事だった。
自分は、今ヴェルナーに抱かれている。ヴェルナーに身体を任せている、
無理矢理にそう考え、そんな妄想にすがって辛い夜を何度もやり過ごしてきた。
快楽を感じると、彼の名を呼びそうになる。もちろんそんな事をしては
いけないのは分かり切っていたので、くちびるを噛んでこらえていた。
熟れた肉体を持った清楚な少女が、抱かれる時にはまるで処女のように
儚く身体を震わせ、嗚咽をこらえて涙を流す。その姿はひとときの欲望を満足させる為に
目をぎらつかせている男達の情欲をそそった。
経験も、テクニックも持ち合わせていない彼女が夜の街で客に不自由しなかったのは
そんな理由からだった。
「ううっ、あ」
それでも、今は目を開ける事ができる。
「ヴェルナー……」
思い続けていた彼の姿を見ながら、彼の名を呼ぶ事ができる。
「リリー、リリー」
そして、彼のくちびるから何度もこぼれるのは、リリーの耳に聞こえてくるのは
愛おしそうに彼女を呼ぶ声。
(5/9)
「ヴェルナー、私、私、っ」
ゆっくりと、探るようだったヴェルナーの動きが、徐々に大胆に、大きいものへと
変わっていく。
「気持ち、いいか?リリー」
こくこく、と何度も頷く。
絶頂、へと導かれた事はある。それでも、今彼に全身で与えられている快楽とは
全然違ったものだった。
「こんな……、の、初めて、私」
自分から首をあげ、キスをねだるとヴェルナーはすぐにそれに応えてくれる。
ヴェルナーの動きに合わせて、自分からも腰を振る。お尻がほんの少し浮き上がり、
そして落ちるとシーツにたっぷりと染みこんだ自分の愛液の存在を改めて感じてしまい
身体が熱くなる。
「気持ち、いい……好き、ヴェルナー、私、いくっ!い、っちゃう」
「いいぜ、来い、俺の所へ来い、リリー」
「キス……」
くちびるを合わせる、ほんの一瞬前。
「愛してるぜ、リリー」
ヴェルナーがそうつぶやき、それを聞いたリリーが登り詰める。
「く、っ」
びくびく、ときつく締め付けてくる粘膜に搾り取られるように、その後すぐにヴェルナーも精を放った。
(6/9)
数日後、アトリエでもう一度最初から錬金術のレシピを見直しているリリーに、
「あの〜、先生、これ」
イングリドとヘルミーナの二人がずっしりと中身の入った袋を差し出した。
「何?えっ、こ、これは」
中にはかなりの額の銀貨が入っていた。
「あなた達、これ」
「イングリドがランドージャムの調合する時、配合を間違えたんです。本当にガサツなんだから」
「うるさいわね。それで、すごく甘く濃くなっちゃったから、あのいつも甘いもの欲しがる
冒険者の人いるじゃないですか、あの人の所に持って行ったら高く買ってもらえて」
同時にぺこり、と頭を下げる。
「先生、ごめんなさい!それで、バッチ依頼、って言うんですか?それ、受けちゃって」
「勝手にレシピ書き換えて、先生に内緒で依頼受けてごめんなさい!」
「あなた……達」
驚いているリリーの前で、二人はぼろぼろ、と涙を流した。
「でも、せんせ、お金無くて、元気も無い……から、元気になって欲しくて」
「私達、なんでも先生の言う事聞きます。お手伝いももっと一生懸命するから!」
二人はリリーに抱きつき、わあわあ、と大声で泣き出した。
「うん……、ありがとう、ごめんね、ごめんね。私、頑張るから。もう大丈夫だから」
イングリドとヘルミーナをしっかりと抱きしめ、にっこりと笑って見せた。
「良かった……、せんせぇ、笑って……る」
(7/9)
「リリー、いる?」
アトリエのドアを開け、入って来たのはイルマだった。
「ねえリリー、あなた病気だったんだって?」
リリーの顔を見るなり、心配そうな顔で駆け寄ってくる。
「はあ?」
「ヴェルナーさんに聞いたのよ。体調が悪くて、錬金術も失敗……、あ、ごめんなさい。
錬金術も上手くいってなかったって」
「あ、ええ」
もごもご、とごまかすように口の中でつぶやく。
「でも、もう良くなったんでしょ?それで早速だけど、依頼をお願いしたいの。
オニワライタケと、マッシュルーム、三十個ずつ。期限は早い程いいわ」
「ね、ねえイルマ、いつも思うんだけど、キノコなら雑貨屋さんで売って……」
イルマはリリーに歩み寄ると、彼女をしっかりと抱きしめた。
「あたしは、リリーの用意してくれたアイテムが欲しいの。どうしてもリリーじゃなきゃ、
イヤなのよ。分かる?」
そう言っていたずらっぽくウィンクする。
「イルマ……、ありがとう」
少しずつ、自分の方から距離を置くようになってしまった人々。
それでも、相手の方から自分の元へと戻って来てくれる。
「本当にありがとう、イルマ」
(8/9)
「お邪魔するわよ」
レシピの書き換えも大分進んだ頃。シスカがアトリエを訪れた。
「リリー、ルージュの制作を依頼したいんだけど、いいかしら?」
「は、はい、でも」
以前作ったルージュを渡した時、シスカは不満そうな顔をしていた。
それを思い出してリリーは口ごもってしまう。
「それで、差し出がましいようなんだけど、調合をしている所を見せて欲しいの」
「えっ?……は、はぁ」
突然どうしたのだろう、と思ったが、言われるままに材料、機材を準備する。
「はっきり言わせてもらうけど、あなたの作るルージュは、色と伸びが悪いの」
「は、はぁ」
いきなり品質の悪さを指摘されたリリーは肩を落とした。
そんなリリーを安心させるようにシスカが微笑む。
「ごめんなさい、差し出がましいとは思ったんだけど。錬金術は分からないけど、
化粧品の事なら少しお手伝いができるかもしれないと思って」
テーブルの上に用意された材料を指さす。
「多分、宝石草のタネの砕き方が足りないんだと思うわ。使用感がザラついているから。
肌に乗せるものは粒子が細かければ細かい程いいのよ」
言われた通りに、いつもより丁寧にタネをすり潰すと、いつものくすんだ赤ではなく
深みのある紅色へと変化していく。
「そうね……、この色なら合格」
シスカはまだ水分を飛ばしていないルージュの元を薬指に取った。
「これくらい薄付きだったら、あなたにも似合うわね」
その指でリリーのくちびるをそっと撫でた。
(9/9)
自分用に作ってみた、薄付きのルージュ。それを塗って、ドキドキしながら
ヴェルナーの店へと向かう。
「よう」
階段を上がると、いつものぶっきらぼうな挨拶。
「ありがとう」
「あん?」
「いろんな人に、私の工房の宣伝してくれてるから」
「ああ」
少し照れたような表情を隠すように、ぽりぽり、と頬をかく。
「まあ、宣伝するだけはしてやったけど、品質の悪いモン作って泣きを見るのはお前だ。
せいぜい頑張るんだな」
「そんな事言われなくても、頑張ってるわよ」
ふっ、とヴェルナーがリリーの顔を見る。
「……ちょっと、こっちへ来い」
「何よ」
ちょいちょい、と手招きをされ、誘われるままにカウンターへ向かう。
「……何よ」
まじまじ、と顔を見つめられ、照れ隠しに怒ったような声でつぶやく。
「何だか、いつもと感じが違うか?まあ、同じ、って言えば同じだが」
「だから、何だって言うのよ……!」
ヴェルナーは椅子から立ち上がり、カウンター越しにリリーの肩に手をかけた。
「いつも、いつでも。ずっと、お前はお前だ」
そう言って、カウンターに身を乗り出してリリーに甘いキスをした。
913 :
889:03/11/23 17:02 ID:JWeXoeqr
>>904 うおおっ、スゲエ!マジ感動しますた!
コンセプトを引き継ぎながら、ここまで絶妙に表現するとは。
格の違いを感じました。即コピペ・永久保存です。
いやぁ、神さまありがd(´∀`*)
なんといい話…・゚・(ノД`)・゚・
最後のヘルミーナ&イングリドも凄くかわいいッス!
神様に感謝(*´Д`)
915 :
940:03/11/23 23:56 ID:yGKRkyc4
>913=889=790
そう言って頂けると嬉しいです!書いてヨカッタ(*´Д`)
私、実は>795なんですが(w
なんか無責任な事言っちゃったかなあ、と気にしてたんですが
本当に889さんが文章書いてくれたので、
こっちも頑張らねば、とか思ってしまいまして。
文章分かりやすいし、なんかすごくイマジネーションがわきました。
今度、気が向いたら是非!エロエロにも挑戦してみて下さい〜。
916 :
904:03/11/23 23:57 ID:yGKRkyc4
ごめん、940ではなく904ね。
ところで新スレは950くらいでいいのかな?
917 :
889:03/11/24 19:56 ID:WZPOhJbE
いいんじゃない。
っていうか、
>>904=
>>915たんありがとう。っていうか褒めすぎw
そんなに文章褒められたのはじめてだ( ノД`)
実はまた妄想考えててな。メロドラマ好きだけどどうもエロは苦手みたいなので
もし投下できたら是非続き書いてもらいたいと。
何より、あなたのリリーネタをどうしてもまた読んでみたい。
馴れ合いするのもなんだが、君ほどのネ申ならみんな満足だろう。
もし甘えさせていただければ、次スレでよろしくお願いしたいな。
ルイ盗マダ〜?(・∀・)
>>918 確かにルイ盗は待ち遠しいがw
今は、新たなる神
>>904の光臨を祝うべきではないだろうか?
ここって百合書いていいんだっけ? 良かったら、ロード×ヴィオ×鰤とか書きたいんだが。
薔薇は駄目で百合はいいのか・・・
>>922 801板はあるが百合板は無いからいいんでないの
>923 超納得。
なんという甘やかな手触りだろう。そっと力を込めるだけで、フワリとしたマシュマロのような感触が指先を包み込み、
力を抜くとみずみずしい弾力が掌をはじきかえす。
これだけ豊かで柔らかな乳房は、横になったらだらしなく形を崩しそうなものだが、
内部から何かはちきれそうなくらい膨らんでいる為、仰向けになっても、まるでボールのような半球形を保っている。
男は我を忘れて、鷲掴みみしたルイーゼの双乳を揉みしだき、その都度、甘美な柔肉がその美しい形を変える。
「あ・・・ふァ・・・」
視力を奪われた大きな瞳に涙をいっぱいに溜め、ルイーゼは息を荒くする。
「ああ・・・いい、いいですよ、あなたのオッパイ。最高だ」
掌からたっぷりはみ出す膨らみの、その頂点にあるごく薄いピンクの乳首を口に含み、軽く吸う。
「んっ、ンン!」
「どうです?なかなか感じてらっしゃるじゃないですか」
小粒の果実のような乳首をそっと噛み、舌で転がす度、ルイーゼの肢体はビクン、と跳ね
愛らしい唇から愉悦と恥辱の入り混じった喘ぎ声が漏れる。
「そんなァ・・・あァン!」
「おや、どうしました?そんなにお尻をモジモジさせて?」
緩急つけた男の愛撫を受け、身体の奥底から湧き上がってくる疼きを、ルイーゼはどうにも抑えきれないでいた。
それは彼女自身想像だにしなかった、たまらなく暗く危険な欲望を一瞬ごとに呼び覚ましていく。
たぷたぷオパーイがたまらん(;´Д`ハァハァ
927 :
920:03/11/30 01:01 ID:8hDaC0ZL
んでは書かせていただきます。
ロードフリード×ヴィオ×鰤(という表記でいいのかな?)
挿入無しのヌルぽSSです。
百合苦手な方は、「百合」をNGワードに指定しておくといいと思います。
(1-11)
「ぱんぱかぱ〜ん、おめでとうございます!ヴィオラーデンのお買い物スタンプが
十個たまりました〜!」
カウンターのヴィオが、ぱちぱちと手を叩いた。
「そんなに騒がなくてもいいわよ。どうせ、もともとあなたに押し付けられたものだし」
スタンプ帳の持ち主、ブリギットはヴィオの隣で店番をしているロードフリードが
気になるらしく、ちらちら、とそちらばかりを伺っている。
『お得意様だけにこっそり配ってるんだよ』、そう言われてもらったスタンプ帳。
お買い物一回につき、にんじんの絵のハンコが一個押される仕組みになっている。
「で、これがたまると何かあるのかしら。別に何か品物が欲しい、って訳じゃないのよ。
ただ単に少し興味があるだけで……」
そう言いつつも、ブリギットは嬉しそうな顔でそわそわしている。
「えっとねえ、ヴィオラーデンからの感謝の気持ちとして、スペシャルワンダホーな
サービスが受けられるの。ねっ、ロードフリードさん」
「そうだよ。店もそろそろ閉店の時間だし、丁度良かったね。お店を閉めるまで、
少し待っててくれるかな、ブリギット?」
サービス、とやらの内容はわからないが、ロードフリードに笑いかけられたので、
ブリギットはこくん、と頷いた。自らも閉店作業を手伝い、ヴィオラーデンの
ドアの鍵はすぐにきちんと閉められた。
(2-11)
「ブリギット、こちらへどうぞ!」
ヴィオはとんとん、と軽快に足音を立て、二階の兄妹の部屋へと向かっていく。
「え?」
「ほらほら、遠慮せずに」
どうしてそんな場所に連れて行かれるのか疑問に思ったが、
「さあ、どうぞ」
紳士然としたロードフリードにうやうやしく手を取ってもらうと、ぽーっとなってしまう。
ヴィオがドアを開け、ブリギットを押し込むようにしてロードフリードも部屋に入る。
「それで、あなたのお部屋とスタンプ帳のサービス、どんな関係が……」
突然ロードフリードに抱きすくめられ、ブリギットの呼吸が止まった。
「ロ、ロードフリード、さ、ま……」
弱々しい声はロードフリードのくちびるにふさがれてしまう。
「でも、良かったね。ブリギット、ロードフリードさん大好きだもんね」
驚きのあまり、抵抗も忘れているブリギットのドレスをヴィオはどんどん脱がせてしまう。
「あ、あなた、何してるの」
愛しい人に突然与えられたキスのせいで火照った身体が空気にさらされ、
少し身震いしてからブリギットはヴィオを振り返った。
「何、って。サービス、サービス」
「サービス、って、あなた」
落ちそうになっているドレスを両手で押さえようとするが、その手は
ロードフリードにつかまれてしまう。
(3-11)
「あ、っ」
きめの細かい白い肌から、真っ青なドレスがするり、と滑り落ちる。
「きゃ……あっ!」
手を押さえられて、乳房を隠す事もできずにブリギットは小さな悲鳴を上げた。
「ブリギット、きれい」
ヴィオがうっとりとため息をつく。
「本当だ。とってもきれいだよ、ブリギット」
「あ……、あ、あ」
かたかた、とブリギットの脚が震えている。頬は赤く染まり、固く閉じられた
目の端には涙が滲んでいる。ロードフリードは少し背をかがめると、首を傾けて
ブリギットの薄桃色の乳首にくちびるを近づけた。
「く、んっ!」
乳首をくちびるに含まれ、ブリギットの細い身体が緊張する。
「ロードフリードさん、ブリギットが倒れちゃう〜」
脚に力が入らず、へなへな、と今にも崩れ落ちそうなブリギットを後ろから
支えているヴィオが困ったような声を出した。
「ああ、それじゃあベッドへ行こうか?」
返事もできないブリギットを抱き上げ、ロードフリードはヴィオのベッドへ向かう。
すぐその後をヴィオがちょこちょこ、と追いかけた。
(4-11)
「あ、あの、私に、何をするつもりなんですの……?」
服を全て脱がされ、ベッドの中心に座らされたブリギットは、おびえて自分の身体を
抱きしめている。
「何、って。だから、ヴィオラーデン特製のサービスですよね、ロードフリードさん」
自分から服を脱いだヴィオは、いたずらっぽく笑っている。
「そう。たっぷり楽しませてあげるからね、ブリギット」
ロードフリードがブリギットの前で服を脱いでいく。男の裸を初めて目にして、
思わずブリギットは目線をそらせた。
「ブリギット、緊張してるなあ。はい、リラックス、リラックス」
ブリギットの背中にヴィオがぴったりと貼り付いた。後ろからいきなりブリギットの
胸を押さえ、たぷたぷ、と揺らす。
「きゃっ!」
「ヴィオ、ダメだよ。そんなにいきなりじゃ、ブリギットが驚くだろう」
今更驚くも何もあったものではないが、
「怖くないからね、ブリギット。身体の力を抜いて、俺達に任せていればいいから」
優しい声で語りかけられると、ほんの少しだけ安心できるような気がした。
(5-11)
「ん……、っ」
顎に指をかけられ、ロードフリードに甘いキスをされる。
「はあ、っ」
ちゅっ、ちゅっと何度も軽いキスを繰り返しながら、ロードフリードの手が
ブリギットの胸に伸びた。肌の表面だけをゆっくり指でたどっていくと、
そのかすかな刺激にブリギットのくちびるからは物欲しそうな吐息が漏れる。
「ブリギットの髪、いい、にぉい……」
ヴィオはブリギットの首筋や敏感な耳元に熱い吐息を吐きかけながら、手の届く限りに
だんだんと汗ばんでくる彼女の身体をそっとなで回す。肩のラインを手のひらで
なぞり、ロードフリードが口を付けている乳首のすぐそばをくすぐり、くびれた
ウエストから太ももまで伝って下りていく。
「う……、あっ!」
ヴィオとロードフリードの手が、同時にブリギットの脚の付け根に伸びていく。
「あ、あぁ」
身体全体、特に胸を念入りに攻められ、ブリギットのそこはじんじん、と熱くうずいていた。
(は、早く……、早く)
ぼんやりと心地よく痺れていく頭の中で、ブリギットはそこに触れてもらう事を望んでいた。
それなのに、どちらの手も決して肝心な場所には訪れようとしない。
「や……、あぁ」
ブリギットの腰が、より一層強い快楽を求めてくねり始める。
「もう、私、私」
(6-11)
ブリギットの中心からは、シーツを濡らす程の愛液がこぼれていた。
「どうしたんだい?ブリギット」
じっと、ロードフリードに目を見つめられる。
(憧れのロードフリード様に、こんな淫蕩な私を見られてしまうなんて、でも)
今まで、身体の中にこんな淫らな刺激を求める自分が住んでいたなんて、知らなかった。
「もっ……」
もっと、と言ってしまいそうになり、ブリギットは、ぐっ、とくちびるを噛んだ。
「ブリギット、我慢しなくていいんだよ。どうして欲しいの?」
いつもは無邪気なヴィオの声。普段と同じ可愛らしい声なのに、今日はなんだか、
少しだけ意地悪に聞こえてしまう。
「今日は、大切なお客様であるブリギットへのサービスだからね。して欲しい事は
なんでもしてあげるから、言ってごらん」
ロードフリードの指が、愛液をあふれさせている中心、ブリギットの膣口にそっと触れる。
「あ……っ」
ぬるぬるしている愛液をたっぷりと指先に絡め、くるくる、と小さく円を描くように
指を動かすが、ブリギットが一番触れて欲しい場所、一番感じる場所だけは避けている。
「ロードフリード、様」
紅潮したブリギットの頬に涙がこぼれた。
(7-11)
「どうしたんだい?ブリギット。君は今日の主役なんだから、なんでも望むまま、
希望を言ってくれていいんだよ」
とろとろに濡れたロードフリードの中指が、ブリギットの中に少しだけ入ってくる。
そして、すぐに出て行ってしまう。
「そう。素直になって、ブリギット。欲しいでしょ?」
ロードフリードが弄っている場所のすぐ上、ブリギットが刺激して欲しい場所を、
ヴィオが触れるか触れないかくらい、かすかに指先でつついた。
「あっ!」
がくがく、とブリギットの身体が震え出す。
「うあ……っ、あぁっ」
しかし、快楽を与えられたのはほんの一瞬。またロードフリードとヴィオは
ゆるやかに、間接的な愛撫を続ける。
「ロ、ロードフリード様、ヴィオ……」
涙で喉が詰まりそうになりながら、ブリギットはかすれた声を出す。
(今日の主役、なんて言って……、希望を言え、だなんて。まるで私の方から
恥ずかしい事を言い出すのを待ってるみたいじゃないの)
ふっ、と気づく。
みたい、ではなくて、二人はブリギットにねだらせようと、もったいぶって、焦らしている。
(8-11)
(そんな事、私の口から言える訳……)
心の中では葛藤しているが、身体はどんどんと高められていく。
(そんなはしたない事……、でも、でも)
閉じようと思っているのにだらしなく開いてしまうくちびるからは、自分のものとは
信じたくないようないやらしい声がこぼれている。
(でも……、もう、だめ!)
「お、お願い、します」
ひっく、ひっくと泣きながら、耐えきれずに懇願の言葉が口をついてしまう。
「どうしたんだい、ブリギット?」
「このままじゃ、私、おかしく……、お願い、どうにかして」
ぶるるっ、と身体が震える。
「ねえ、ブリギット、それじゃわかんないよ。気持ちよくなりたい、とか、
……いかせて欲しい、とか、きちんと言ってくれないと」
ふふっ、とヴィオが笑う。
「そうだね、ヴィオの言う通りだ。もう一度、はっきりと君の希望を言ってみて
くれないかな、ブリギット?」
ロードフリードの手がブリギットの膝に当てられる。細く形のいい脚を
ゆっくりと開かせていく。
(9-11)
「ああっ……、お、お願いします」
大きく開かれた脚の間に、ロードフリードが顔を入れる。ひくひくしている中心に、
ふっ、と息を吹きかけると、それだけで新鮮な蜜がこぼれ落ちてくる。
「ロードフリード様、気持ちよく、して……ううっ、私をいかせて、下さいまし」
頬から火でも噴き出したかのように、まるで燃え上がってしまうかと思うくらいに
恥ずかしさが全身を駆けめぐる。
そして、羞恥が満たされている身体に確かにこみ上げる、ゾクゾクするくらいの期待感。
「ヴィオにも、お願いしないとね」
ロードフリードが両手の親指でブリギットのやわらかい肉を広げた。
「ヴィオラート……ヴィオラートにもお願いするわ、だから私を気持ちよくして……」
首だけ後ろを振り返り、はあはあ、と息を荒げながら切なそうな瞳で訴える。
「うん……可愛い、ブリギット」
ヴィオが首を伸ばし、ブリギットに口付ける。同時に、ずっと待ちわびていた場所に
ぺちょり、とロードフリードの舌が押し付けられた。
「……!」
親指でそこに被っている皮を剥き上げ、同時にその突起が一ミリも逃げないように
しっかりと押さえつけ、濡れた舌で丹念にねぶる。
(私……、ヴィオラートに、女の子にキスされて……、それなのに)
ヴィオは舌を絡めながら、やわやわ、とブリギットの乳房を揉みしだいている。
(10-11)
ロードフリードはブリギットに聞こえるように、わざとぴちゃぴちゃと大きな水音を立てる。
ぴくぴく、と痙攣しているブリギットの身体中に玉のような汗が浮かんでくる。
(気持ち、いい……、こんな、こんなの、初めて)
自分から脚を大きく開いて、片手でロードフリードの頭を押さえつけている。
もう片方の手はヴィオに取られ、ブリギットと同じようにぐしょぐしょになっている
彼女の股間を弄る事を強要されている。
(あつい……、熱くて、気持ち、い……)
びくん、とブリギットの身体が跳ねた。
「いっちゃうかな?」
ヴィオがブリギットのくちびるから口を離す。声も出せないブリギットは、ヴィオの
目を見つめ、ただこくこく、と何度も頷いている。
「いいよ。いって」
ヴィオが、ふっくらとしたブリギットの上くちびるの中心を、ぺろり、と舐めた。
「ふ……っ!」
それが引き金になったのか、途端にブリギットは頂点に到達した。
「あ……っ、あっ、あぁ」
愕然としたようなブリギットのあえぎ声。
「ああ……、ん」
それでも、すぐに満足そうなため息を漏らした。
(11-11)
「スペシャルワンダフルな、サービス……ねえ」
「ワンダホーだよ、ワンダホー」
ぐったり、とベッドに横たわっているブリギットの額に滲んでいる汗を、ヴィオは
やわらかい布で優しく拭いてやっている。
「まあ、今日はここまでだね。最初からあんまり過激な事しても疲れてしまうだろうし」
「あ、そう言えば、もうすぐロードフリードさんもスタンプたまるんですよね」
ヴィオは服を着ているロードフリードに微笑みかける。
「ああ、そうだった。今やってる店番が終わったら、ゆっくり買い物に来るよ」
「えと、あの、ヴィオラート?」
「ん?」
ブリギットは、真っ赤になった顔の熱も冷めないままに上半身を起こす。
「ロードフリード様がお店番終わったら、その……、私がお手伝いしてもよくてよ」
(そうすれば、今度は私がロードフリード様にご奉仕できるのかしら)
ドキドキ、と高鳴る胸を押さえる。
「うん、だったらお願いしようかなあ」
ヴィオもブラウスを取り、袖に腕を通している。ブリギットはそのブラウスの裾を
そっとつまんで、
「それと……、新しいスタンプ帳は、早速頂けるのかしら?」
すました声でささやいた。
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━!!!
キタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!!!!
まとめ方がうまい!
焦れるブリタンと小悪魔なヴィオタンにハァハァさせて貰いました。神様アリガトウ。
禿しく続編きぼん!むしろシリーズ化きぼん!
「ああ、これは、これは・・・知りませんっ。あ、あなたが変な薬を!」
「確かに『夢魔の誘惑』は女性の性欲を強くいたしますがね、元々存在しないものを高めることはできません。
その欲望はね、お嬢さん。貴女が元々隠し持っていらっしゃったものです。フフフ」
そう言って男はルイ−ゼの硬くなった乳首をつまんで、かるく捻った。
「ひゃ!あアァン!」
意思に反して、一秒ごとに強くなってくる暗く、妖しい疼き。なんで・・・なんで自分はこうなっちゃったんだろう?
股間が疼くたびに、じわり、と身体の奥の方から得体のしれない分泌物が染み出し、蜜壺を濡らしていくのがわかる。
(ああ、あそこがこんなになっちゃってる・・・わたし・・・女なんだわ・・・」
熱く濡れはじめた秘所に男性自身を受け入れて、激しく突かれたらどんなに気持ちがいいだろう。それはおぞましくも狂おしい、危険な衝動だった。
「さあ、あまり待たせてもいけませんね。そろそろ素敵な裸を拝見させていただきましょうか」
男の手がはだけたルイーゼのドレスをゆっくりと剥ぎ獲っていき、雪のように輝く白い裸身が次第にあらわになっていく。
「い、いやァ・・・」
未だかつて他人の眼に晒したことのない裸を、こんな卑劣な男に見られてしまう!その羞恥心がルイーゼに微かな抵抗を命じた。
「やめて、やめてェ、これ以上見ないでェ・・・」
ありったけの力を振り絞って身をくねらせ、腰下までずり下げられたドレスを掴む。
「フウ、全く強情なお嬢さんだ。我慢のし過ぎは身体に毒ですよ?ま、そちらがその気なら」
男がパチン!と指を鳴らすと、シュッと床を這う音と共に、何か細長いものがルイ−ゼの手首に絡みつき、強引に頭の上の方まで引き上げる。
「ヒ・・・ヒイイイイッ!」
『生きている縄』の毒蛇のような動きに、ルイーゼは完全に動きを封じられた。
「あまり無粋な真似はしたくないのですが、仕方ありませんね。あまりに素敵なお身体を隠そうとなさるからいけないんですよ?さあ、続きです」
「あああ、やめてェ・・・」
けぶるような金髪を揺らしていやいやをすると、ルイーゼの剥き出しの巨乳がブルルン、と揺れた。
こんな形で生まれたままの姿を男性の前に晒されるのは耐え難い屈辱であったが、男の手は容赦無く彼女の曲線に富んだ肢体からつややかなスリップドレスを剥ぎ取っていった。
「・・・おお。なんて綺麗な裸なんだ!・・・」
透きとおるような白い肌のなかで、激しく揉みしだかれた乳房がほんのりと紅い。
信じられない程細くくびれたウエストが、小さな純白のショーツに包まれた腰に続き、そこから適度にむっちりとした太腿がまっすぐに伸びている。
「本当に素敵なカラダだ・・・」
きつく抱きしめたらポキンと折れてしまいそうな華奢な身体なだけに、豊かに隆起した乳房が男の劣情をそそる。
「下着も可愛らしい・・・うん?これは・・・」
細かな刺繍の施された純白のショーツのデルタ地帯が、ごく、うっすらとだが確かに湿っているではないか。
「いけませんねえ。口では嫌だとおっしゃっていますが、貴女の一番恥ずかしい部分は、もうこんなに濡れてらっしゃいますよ」
「そんな!う、うそっ」
「嘘なもんですか、ホラ」
ふっくらと盛り上がったその部分を男が撫でると、かつて感じたことの無い衝撃がルイーゼの全身を疾った。
「はうゥッ!!」
『ぬばたまの帳』に奪われたはずの暗黒の視界が、真紅の稲妻に紅く閃いた。
「・・・何ですか。はしたない。それでも処女だと言い張るんですか?」
ルイーゼのあまりに過敏な反応に一瞬呆然とした男だったが、嬉しそうに笑うと滲み出した薄い布から透けるクレヴァスを、中指でゆっくりとなぞった。
「ククククッ。その純情そうなお顔にすっかり騙されてしまうところでしたよ」
「ちがーーーんふうっ!・・・そんな・・・あンッ!やめて・・・変になっちゃーーームグンンンンッ!」
942 :
928:03/12/01 23:23 ID:aTBH0hhz
>939
どうもありがとうございます。
また何か思いついたら書かせてもらいますんで、ヨロシコー。
ほしゅ。
スレタイは「アトリエロ」を継承する形でいいと思う。
元ネタが何なのかわかりやすいというのもあるし、
……というより、「ガスト総合」にしてもアトリエシリーズ以外は、
ネタにしにくいかと。他作品では「黒い瞳〜」ぐらい?
個人的には「アトリエロ」を冠して、
テンプレに「ガストの他作品もOK」と一行付け加えるぐらいでいいように感じた。
今回のスレ埋め立てではザマスおばさんの続きは読めるだろうか・・・
【ガスト統合】アトリエロSS・part3
>947
スマートでいいな、それ
ザマスおばさんの続き読みたいザマス!
↓↓↓次スレ↓↓↓
この前もののけうpしてた人がいたら追い出されてた。
是非ガスト総合でよろしく!
952 :
名無しさん@ピンキー:03/12/07 05:04 ID:2lwsd9Cx
レス953で容量は470KB・・・。微妙・・・。
何とかなるさ。
真・スレッドストッパー。。。( ̄ー ̄)ニヤリッ