調教や洗脳で悪の奴隷になるヒロインの同人誌 part2
「クソッ!よりによって小明のヤロウに憑りついちまうとはな……ちっと痛ぇかもしれねぇが我慢しろよ……」
何か策があるわけではなかったが、それでも前鬼は何とかしようと小明に近寄ろうとした。
しかし、小明の両腕がそれより先に印を結び呪文を唱えていた。
「はぁっ!」
それに反応して前鬼の身体が硬直する。
「ワスレタノカ……コノムスメガ、オマエノ「使役者」ダトイウコトヲ……」
小明のものではない、しわがれた不気味な声がする。
それは小明の胸に憑依している「実」から発せられたものであることを、前鬼は即座に理解した。
「くっ!身体が……!やいテメェ、憑依の実はさっき金剛角で始末したハズ!
この俺様に限ってしとめ損ねることなんてありえねぇ!」
「カンタンナコトヨ……ココニハ「実」ガ2ツアッタノダ……モウ1ツハタダノオトリヨ。
1ツヲシマツスレバ、キサマハ「ショクジ」ノタメニスキガデキル……」
「俺様の習性をまんまと利用されたってわけかい……テメェ、この前鬼サマを舐めると、後で容赦しねぇぞ!」
「クックック……ムダナツヨガリヲ……ワスレルナ……オマエノ「使役者」デアル、コノムスメハ、ワガテノウチニアルコトヲ……」
「実」は余裕の口調で喋り続ける。
「で、小明を乗っ取って、テメェはどうするつもりなんだ?」
「フ……イマニワカル……チアキヨ……サァ、ヤレ……」
「……ハイ」
「実」の命令に抑揚のない声で小明が答えると、彼女は立ち尽くしている前鬼に近づいていった。
そして彼の前に立つと、そっとその股間に右手を伸ばした。
「な、何しやがる、小明っ!どこ触ってんだ!」
「ウフフフフ……」
股間に伸ばした手を、緩やかに弄りながら前鬼を見上げる小明。
その瞳は相変わらず闇に満ちているが、その奥からは淫靡な期待が湧き上がってきている。
「あのねぇ……「実」が教えてくれたのぉ……アタシの中に眠る小角様の力とぉ……「鬼」の「精」が混ざり合うと、
もっともぉっと強い「力」になるんだってぇ……でねぇ、その「力」を「実」に捧げるのぉ……」
右手の動きを止めることなく、小明は淫蕩な口調で続ける。
「それにね、「使役者」と「式神」がカラダを重ねるとぉ……その「契約」も強くなるらしいよぉ……」
その間も小明の右手は前鬼の股間を弄っており、段々とその動きは激しくなってきている。
「だからぁ、前鬼ぃ……アタシといっぱい気持ちイイことしよぉう……ねぇ前鬼ぃ、アタシ前鬼の「精」がほしいなぁ……」
「や、やめねぇか小明!」
「だぁめ!アタシ……もぉガマンできないの……前鬼だってそうでしょぉ……ほら、ここ。こんなに硬くして……」
股間をまさぐっていた手を止め、腰に結んである紐の結び目を解いていく。そして履いているズボンを一気に下げた。
「わぁ……すごぉぃ……」
前鬼の股間から、人のものとは比べ物にならない剛直がそそり立っている。それをみた小明は瞳を、より一層淫靡に輝かせる。
「クックック……「鬼の金棒」トハヨクイッタモノヨ……」
「実」が下卑た冗談を言う。
「けっ、笑えねぇな!」前鬼は顔を背けて皮肉を言う。
「ククク、デハヒトツ、ワラエルハナシヲシヨウジャナイカ……
……タトエバ……コノムスメガ、オマエニホレテイルトカナ……」
「!そんな出鱈目を言って俺の心を掻き乱そうとしても無駄だぜ!」
「デタラメナドデハナイ……イマヤコノムスメノココロモ、カラダモワレノモノ……
……コノムスメノスベテガ、テニトルヨウニワカル……」
前鬼は黙っていた。
「コノムスメ、ココロノオクニ、オマエヘノコイゴコロヲダイジニカクシテイタヨ……
……ダガナ、ショセンハ「人」ト「鬼」、「使役者」ト「式神」デアルガユエニ、
ソノオモイハカナウコトガナイ……ワレガソノココロカイホウシテヤッタノサ……
……ソレカラハ、カンタンダッタヨ……」
「実」の言葉を聞きながら、前鬼は沈黙を続けながらも表情を怒りに満たしていた。
怒りの力で無理やりにこの身体の戒めを破ろうという作戦だった。
「ククク、マァソウオコルナヨ……オマエダッテ、コノムスメヲスイテイルノダロウ……」
「!」
怒りに満ちていた前鬼の心にふと隙が生まれた。
「実」の言ったことはまんざら嘘ではなかった。封印を解かれてから今日まで、小明とともに憑依の実を退治しつづけてきた。
最初は小娘にいいように使役されることに不満を感じていた前鬼だったが、小明が祓師として成長を続けるうちに、いつしか2人の間には信頼が生まれていた。
だが、元々「鬼」である前鬼には「人」を愛する気持ちなど分かろうはずがなかったため、
その「信頼」という感情が徐々に「親愛」に変化しているということを自覚することが出来なかったのである。
しかし今、その感情を指摘されたこと、そして先程から小明により剛直を通じて与えられている刺激が加わり、
彼の心には隙が生まれ、前鬼の身体は完全に硬直してしまった。
小明が前鬼の前に膝をつくと、ちょうど顔の前に逸物が位置する形になる。
小明は、迷うことなくその「金棒」を、それがいとおしい物であるかのようにその小さな両手でつかみ、それに向かって舌を差し出した。
「うぉっ!」
陰茎の先端に電撃のように疾る快感に思わずのけぞる前鬼。だが動きを封印されているためにわずかに頭を後ろに揺らしただけであった。
やがて小明は先端だけでは飽き足らず、横から根元にかけて丹念に舌を這わせ始めた。
そして剛直がその涎に十分に塗れると、先端から一気にそれを咥えた。
「あむ……ん……んん……」
小明の唇に対し、前鬼の逸物はあまりにも大きすぎた。
だが、必死にそれを口の中に収めると、先ほど塗りたくった自らの涎に乗せて前後に動かし始めた。
唇と、涎と、逸物が奏でる厭らしい和音がしばらく続いた。
「うぅっ、だ、だめだ!出ちまうっ!」
前鬼はついに観念した声を上げると、小明の口の中に己の滾る精を放出した。
小明はそれを一滴たりとも逃すまいと夢中で貪るが、少女の口に余るその量は自ずとあふれ出してしまう。
やがて我慢できなくなり、小明は自分の口から剛直を放した。
そしてなおもあふれ出る白濁液は小明の顔に、胸元に降り注ぐ。
「オォォ……コレガ「鬼の精」カ……コレサエアレバ、ワガ「力」モ、カンゼンニヨミガエルトイウモノ……」
小明の胸元で前鬼の「精」を受け止めた「実」が、歓喜の声を挙げる。
小明は口の中の「精」を飲み干し、顔についた残りの「精」を指で掬って口に運んでいる。
「前鬼の「精」、あつくて……おいしいよぉ……」
「チアキヨ……コンドハ、オノレノカラダノナカヘ、「鬼の精」ヲウケルノダ……
……ソウスルコトデ……「力」ハヨリカンゼンナモノトナル……」
「ハイ……」
小明は前鬼の体を地面に横たえると、その上を跨ぐようにして立った。
「見て、前鬼……アタシのここ、こんなになってるの……ここに……前鬼の「精」を、いぃっぱい出してね……」
スカートを捲り上げ、その下のグショグショに濡れたショーツをもどかしそうに脱ぎ捨てた。
仄かに生えた黒い茂みの間にある秘唇はテラテラと光っており、そこから溢れる愛液が雫となって前鬼の体に垂れ落ちる。
先ほど「精」を放出してしまった前鬼は、一度に大量の「精」を出してしまったせいか、軽く白目をむいて失神しかかっている。
「ウフフフフ、前鬼ったら気持ちよかったのね。でも、本番はこれからだよぉ……」
小明は上半身を屈めて、前鬼にそっと口づけするが、前鬼は小さく呻いただけだった。
「いくよ、前鬼……」
そして腰をゆっくりと落とし、いまだ天を突くようにそそり立っている前鬼の剛直に自らの膣口を合わせていった。
だが先の口淫でもそうであったように、小明の秘唇に対し前鬼の逸物はあまりにも不釣合いな大きさであった。
逸物の先端が秘唇に触れ、その間に割り込むように逸物が進もうとするが、その度に小明に激痛が走る。
「うっ、あぁぁぁっ!」
それだけで小明にとっては体を真っ二つに裂かれるような痛みであるが、
何とかその痛みに耐えようとするあまり、小明の呼吸が荒いでくる。
「ムゥ……コノママデハムリカ……ナラバ、ワガチカラ、スコシカシテヤルトシヨウ……」
小明の胸の「実」が鈍く光った。
「チアキヨ……イマヨリシバラクハ、イタミガカイカントナル……サァ、モットオクマデツキイレルノダ……」
「ハ……ハイィ……」
苦痛の呻きを洩らしていた小明が息も絶え絶えに頷いた瞬間、今まで感じていた激痛が引き、
かわってかつて感じたことの無い快感の波が押し寄せてきた。
「あっ、あぁぁぁっ!」
それに伴い入り口で支えていた前鬼の逸物が、ゆっくりと小明の体に受け止められるように中へと入っていく。
「あっ、あっ、ああぁぁぁぁ!」
「ドウダ、チアキ……キモチイイカ……」
「ハァ、ハァ、はいぃ……いッ、いいっ……気持ち……いぃです……」
虚ろな瞳からいつの間にか溢れ出していた涙を気にもせず、小明は続々と押し寄せる快楽に完全に身を任せていた。
そして根元まで前鬼の逸物を咥え込むと、今度は前鬼に快感を送るために体を動かし始めた。
「あっ、あっ、あっ……ねぇ、前鬼も気持ちよかったら動いてもいいんだよぉ……ハッ、はぁっ!」
その声が届いたのか、それとも再び押し寄せた快感に目覚めたのか、下になっている前鬼も自然と腰を動かし始めた。
「ククク……オソルベキハ「鬼」ノホンショウヨ……アレダケ「精」ヲハナッテオキナガラ、マダコシヲフルチカラガアルトハ……」
少女一人と鬼一匹。その2人が一体となって淫靡な音を立てて蠢いている。
もはやそこにかつての「使役者」と「式神」の関係はなく、ただの雄と雌がいるだけだった。
2人の動きが激しさを増し、やがて鬼の快感が絶頂に達する。少女もそれを感知し、全てを受け止める覚悟を決める。
「くるのね……ハァ……いいよぉ、前鬼……いっぱい出してぇ……」
「うっ、うおぉぉぉぉぉ――――ッ!」
鬼が快楽の咆哮を挙げるのに合わせて、少女も絶頂に達する。2人の声が混ざり合って森に響き渡った。
しばらくして――――
「……チアキ……メザメヨ、チアキ……」
2人同時に絶頂を迎えた後、前鬼の身体の上に倒れこんだまま気を失っていた小明に「実」が呼びかける。
小明の心の奥底に響くその声に反応しゆっくりと瞼を開くと、前鬼の胸板に両腕を突いて身体を起こす。
「……「力」ハスデニワガモノトシタ……オマエノカラダヲツラヌイテイル、ソノニクボウヲヌイテモヨイゾ……」
「はい……」
どこか名残惜しそうな思いを含ませながらも、己を支配している「実」の命令に従わざるをえない。
「……んんっ……んっ!……ハァ……」
ヌチャリ、という粘っこい音を立てながら、徐々に自らの身体を前鬼から分離させていく。
その間も挿入の際に施された「実」の術が効いているのか、時折快感の吐息が漏れる。
そうして完全に前鬼の肉棒を自分の身体から抜き終わると、小明は再び地面に伸びている前鬼を跨ぐ形で立ち上がった。
コポリ、と音を立てて大きく広がってしまった膣口から、前鬼の精液が己の元いた場所に還るように糸を引いて垂れ落ちる。
小明は重力に引かれるままに垂れ落ちる精液を、お預けを食らった犬のように物欲しそうな目つきで眺めていた。
「……ワレ、カンゼンニメザメタリ……チアキヨ……コレモ、オマエノオカゲダ……」
「……はい……ありがとうございます……」「実」の労いの言葉に顔をあげ、小明は答えた。
「ダガシカシ……オマエニハマダ、ワレワレノタメニ、ハタライテモラワネバナラヌ……」
「……はい……」
今や小明の心と体を支配しているのは、胸に根付いた「憑依の実」である。
その命令に逆らうつもりなど毛頭ない。
「……イマヨリオマエハ「邪術師」トナリ、ゼンキトトモニ、ワガナカマ……「憑依の実」ノフウインヲカイホウシ、コノヨニワザワイヲモタラスノダ……」
「邪術師」とは「祓師」と相対する存在。「祓師」が呪の力を用いて現世の人々を救うために働くのに利他の存在であるのに対し、
「邪術師」は利己のためにその力を使い、この世に破壊と混乱を招こうとする霊能者たちである。
欲望の赴くままに活動する「邪術師」は、時として「憑依の実」を悪用することも厭わないが、多くの場合逆に「実」に憑りつかれて憑依獣と化してしまう。
過去に小明と前鬼が倒してきた憑依獣の中にも、そういった連中が少なからずいた。
そして今、小明自身が「祓師」から「邪術師」へと生まれ変わることを要求されている。
かつての小明であったならば、役小角の子孫として「祓師」を捨てて「邪術師」となることは、自らの命を賭けても断固拒否していたことだろう。
だが既に「憑依の実」の術中に堕ちてしまった今の小明にとっては、「邪術師」となり「実」のために奉仕することが最優先事項となってしまっている。
「サァ、チアキヨ……アラタメテ、ワレヘノチュウセイヲチカウノダ……」
「……はい……私は「邪術師」役小明……この世に災いをもたらすため……前鬼とともに「憑依の実」を集めることを……誓います……」
小明が淡々とした口調で「実」への忠誠の誓句を紡ぎ終えると、彼女の表情に変化が現れた。
「実」に支配された時の闇に満ちた瞳はそのままだが、目の下には小悪魔的というか妖艶な黒いアイシャドウのような文様が引かれた。
そしてすっかり生気の抜け落ちてしまっていた表情は、今自らに課せられた邪なる使命を果たさんと、邪悪な自信に満ち溢れている。
今ここに「邪術師」役小明が誕生した。
「クククク……ワレラガニクムベキ小角ノシソンガ「邪術師」トナリハテルトハナ……
……コレホドノワライバナシハナイ……サァ、チアキ……ソコニネテイル、マヌケナ「鬼」ヲツレテ、ワガヤボウヲハタスタメニユクガヨイ……」
「はい……さぁ前鬼。行くわよ……立ち上がりなさい……」
邪術師の「少女」は、足元に倒れている「鬼」に命ずると、ゆっくりと立ち上がった彼を従えその場を後にした……
それから数週間後――――
全国各地で、社や要石といった「何か」を封印していたと思われる名所の数々が破壊されるといった事件が相次いだ。
それは一般にはほとんど報道されることの無い事件だったが、その場に居合わせた人間によれば、
「一人の少女」と「一匹の鬼」が突然現れて、封印を破壊しその中から「何か」を取り出していたという。
「鬼」がその場で「何か」を口にしてしまうこともあれば、そのまま大事に「何か」を持ち去ることもあったそうだ。
そして、少女と鬼が再び現れた頃、時を同じくして各地に醜悪な怪物が出現し破壊と殺戮の宴が催されることになるのだが、
それは今からそう遠くない出来事のようである……