「みつめてナイト」のスレッド  2年目

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16人目
誰も立てない様なので、逝きます。
前スレ
その精神はエロ、「みつめてナイト」のスレッド
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1003477486/

>ケイシ様
どうぞ新作をここに。できればソフィアが幸せになるやしをひとつ。
26人目:02/12/07 15:22 ID:bPLv9NhH
いけね、後はsage進行でよろ。
444氏の名作は、前スレの文字どうり444から。
こんなもんですかね?>住人各位殿

3名無しさん@ピンキー:02/12/07 16:15 ID:CtKerokC
>>1
4ケイシ:02/12/07 19:17 ID:1Juhpyub
わーやっと見つけたー(^▽^;)←さまよってた奴。
初めまして、6人目さん。
その節はありがとうございました>たぶん3人目・・・さん、名無し@ピンキーさん。温かいお言葉、胸に染みます(><)
名無し@ピンキーさんというお名前は、名前を記入しなかった際になるのですね!(勉強の成果)。
しかし、マンセーという言葉がどうしても解らないのです・・・もじりネタじゃないような気がするんです・・・・。
2ちゃんガイド、昔売ってた気がするんですが、今でも電気屋街とかにあるかなぁ・・・(web上の用語集はどうも多すぎて探せない・・・)。
ライズラブラブH、気に入っていただけたようでよかったです。
プリム、ですか?彼女の「あのクソアマ、いつかブチ殺してやるわ」には賛成なのですが、彼女の性格がいまひとつ掴みにくくて、萌えられないのです。ごめんなさい。でも既出のプリムが可愛かったからいいですよね、書かなくても(おい)。
ソフィアラブラブH,いいですねー。ジョアンにやるのはもったいなさすぎ!ですからね。
ネタとしては、ライズその2・3と、プリシラ・セーラがあります。その2は既に書きあがっています。メールに入れたんですが、コピペの仕方がよく判らないので、ちまちま地道に写すことにします(^^;)
えっと・・・じゃあ次は「ライズ2(モスラとかみたいだな)」でいいですか?その次にソフィアを書きます。その次はプリシラで・・・・。
5ケイシ:02/12/07 19:27 ID:Gbqf4pJy
えーっと、sage進行ですね?了解しました。
444氏の作品が444から???えーっと、444番目から444氏の作品を貼り付けていく、という意味ですか?
何だかそれは、だいぶかかりそうですね・・・。
6あぼーん:あぼーん
あぼーん
7たぶん三人目:02/12/07 20:07 ID:22i2Xgy7
>1
乙〜♪
前スレが観鈴ちんに1000ゲトされてるとは思わなかったですよw
とにかく、これからもマッタリと行きませう。

>ケイシ氏
マンセーの意味…
ttp://www.skipup.com/~niwatori/yougo/
こんなところで宜しいでしょうか?
あと2ちゃん用語だったら
ttp://www.myu-k.co.jp/2ch_fq.html
ttp://www.shake-hip.com/niwatori/
ここらあたりを読めばよいかと。
・・・・・・ググルで検索したのがバレバレですねぇ(汗

とりあえず次のライズ編2をお待ちしております。
・・・プリムはやっぱり不幸が似合うキャラなのかな・・・しかたないので脳内補完するとします(w
86人目:02/12/07 20:59 ID:4BLK+00Y
>ケイシ様
>444氏
と言うのは、前スレのそれこそ444から降臨された神の事です。
だいぶやりこまれたのでしょう、考証がしっかりしていて、ただのエロパロとは
言えない泣かせてしかも逝けるSSを多数寄せていただいて、私を含む住人を
楽しませてくれました。いろいろと、ご都合があったのでしょう、住人に
惜しまれつつ、ネットから手を引かれました。
9ケイシ:02/12/07 23:23 ID:RR/uj2Pb
2回も誤って文を消してしまいました・・・。 うう。
>7
>たぶん3人目・・・さんへ
ライズ編2、張り切って書かせていただきます。
プリムは純粋さゆえに、不幸になると解っていてもああせざるを得なかったんでしょうね・・・。
どうか、心の中で幸せにしてあげてください。花嫁姿とか(それは何か違う。多分板が)。
HPアドレス、ありがとうございます。ライズ編2を書いてからさっそく行ってみます。
>8
>6人目さんへ
様・・・ってあの、さんでいいですよ(アセ)。
神ですか・・・そうか・・・いや何も言うことはないです・・・・ただ俺は本当に陵辱物が苦手なんでその。
でも苦手センサーにひっかかるってことは、それだけリアリティ
があるってことで・・・。
深くはつっこまないでくださぁいっ(((((:・・)/(逃げ)
10ケイシ:02/12/07 23:42 ID:RR/uj2Pb
1週間ぶりに会ったライズは、珍しい白のワンピース姿で、俺の姿を認めるなり穏やかに微笑んだ。
その笑顔が愛おしく、幸せだな、としみじみと思う。
「・・・待った?」
「今来た処よ」
「似合うな、その格好。すごく可愛い」
「か、からかわないで・・・行くわよ、ほら」
ロムロ坂に向かって歩き出す。俺は赤い手袋をはめた手を何気なくつかもうとするが、するりとかわされた。
何だよ、と手をみつめたが、すぐに彼女の歩き方がおかしいのに気づいた。
「何だ、足が痛いのか?」
「・・・あなたがいけないのよ・・・」
赤くなって目を逸らす。ははあ、まだ痛むのか。女の子もなかなか大変だな、と思いつつも耳元でささやく。
「この1週間、俺の感触が忘れられなかった訳だ?」
「へっ、変な表現しないで!」
叫ぶ。通りすがりの人が振り返った。ライズは更に赤くなりうつむく。その肩をひきよせ、頬にくちづけた。
「バカ・・・っ」
言いながらも、まんざらでもなさそうだ。
11名無しさん@ピンキー:02/12/08 00:00 ID:bFNO+OqA
>>1
新スレ乙彼。

>>9
>神ですか・・・そうか・・・いや何も言うことはないです

なんか前スレからやたらと444氏につっかかる香具師だな。
言うことないなら書くなよ。
凌辱物が苦手だからっていって前に書いてた職人を貶めるか? 普通。
12ケイシ:02/12/08 00:02 ID:gmLpBMyE
ーーー画廊を出てから、ライズの機嫌は悪化の一路を辿っていた。ふっくらとしたくちびるをかみしめ、俺をおきざりにする勢いで、シアターに向かう道を歩いていく。
・・・おい。股が痛いのはどうしたんだ?
「おい。ライズ。まてよ」
「何か用かしら?」
冷たく返事をしながらも、振り返ろうとはしない。
「受付嬢と話してたくらいで、そんなに怒らなくてもいいじゃないか」
そりゃ、いい女だったけど・・・おまけに彼女が一人で鑑賞している間中、ずっと会話していたのは確かだけれど・・・。
ライズは足を止める。俺を激しい目で睨みすえた。
「別に、あなたがどうしようと関係ないわ。怒ってもいないし」
「・・・怒ってるじゃないか」
「違うって言ってるでしょ。・・・行きましょ。開演時間に遅れると、チケット代がもったいないわ」
・・・「チケット買ってなかったらすぐにでも帰りたい」と、遠回しに言われている気がする・・・。
ーーーシアターに入り、舞台劇が始まっても、ライズはことらを見ようとはしなかった。
演目は「ロミオとジュリエット」で、開演期間の半ばにあたるせいか、人の入りはまばらだ。
円形劇場の真中辺りに座り、何しにきたんだろう、とぼんやりと思う。
「ライズ、俺が悪・・・」
「しっ。開演中に私語はマナー違反よ」
謝罪の言葉を、小さい声で遮られた。
強硬な彼女の態度に、ああそうかよ、と、意地のわるい気持ちがこみあげてくる。
13ケイシ:02/12/08 00:25 ID:X48csseQ
>11
そうか・・・そうかもしれん。
好みの問題だと言っているのに、その上6人目さんが怒るならともかく匿名で脇からどうこう言うのはどうかと言っても・・・。
・・・わかんないよね。きっとね・・・。
別におとしめる気はないし、これ以上どうこう言うつもりもなかった。
ただ6人目さんが俺が444氏のことを知らないと思って説明してくださったから、答えただけ。何もいいたかないって。
陵辱ものは毛嫌いする人は多い。この程度の差別意識を鼻で笑い飛ばせないようじゃないと、陵辱ものを支持するだけの覚悟とは言えんよ。
まあ俺も、うだうだ言いすぎた。それだけは認める。スマソ。
それでもウザかったらシカトしてくれ・・・。マターリ行きたい方々のスレッドで喧嘩してもしょうがない。
今日はもう気分がのらないからやめとく・・・。
14ケイシ:02/12/08 00:36 ID:HdDBa9jf
>11
あ、そうだ。追加。
香具師ってなに?
香水作る人・・・じゃないよね?(・・?)
15ケイシ:02/12/08 01:07 ID:dnyXrfDP
・・・・・(事典をひいている)。
工具・・・しかない。
俺の予想するところでは、バイブとかを作る職人にならぞえて、「オナネタを作る奴」という侮蔑を含んだ意味合いではないかと・・・。
初めて聞いた・・・。多分2ちゃん用語ではないな。ふむふむ。
なるほど。444氏を「職人」、俺を「カストリ作家(これは知ってるんだよねー)」と比較して、「お前が言うな!」、と。
やっと解った。もっと解りやすく書いてくれ。頼むから。
16たぶん三人目:02/12/08 01:33 ID:AQ78GODd
>11
これこれ。だからって、そっちがつっかかってどうする?

>ケイシ氏
香具師→やし→ヤツ→奴
…ローカル用語を理解するのもなかなか大変なのですよ〜(汗

まあなんです。なりきりスレでもないですし、逐一レスを返すことはないですよ?
気が向いたときに時々レス付けるくらいでw
とりあえず今夜もお疲れですた。
176人目:02/12/08 03:11 ID:pO/4mBEP
>ケイシさん
ままおちついて、今夜はゆっくり寝て、明るくなって気が向いたら、また
書いてくださいませ。お疲れ様でした。

>11
また〜り行きましょうよ、お願いします。

>陵辱物
別に好きなわけではないよ。テディとかクレアとかの話しのが好きだな〜、
リクエストが通った(?)時は、正直嬉しかった。まぁテディのは、相手が
主人公ではなかったけどね、少なくとも主人公とはしてたって設定だったし。
18ケイシ:02/12/08 03:31 ID:NGY5z/rq
何か別の板で、名前の欄に一度英語でなんたらっていれたほうがいいっていう表示を見たのですが・・・・あっ、「fusianasan(ふしあなさん)」だと?くぅ〜っ騙された!!(><)


解ったぁー!!(^▽^*)/
そうそう、「やし」ですよ!大昔聞いた覚えがあるんです!
ベッドの中で「何か違う気がする」と悶々と考えて、今ごろになってやっと「思い出したー!!」んですが(笑)
解らない文があると気になって眠れない・・・。
そうかテキヤか!見せ物小屋やる人か!(辞書をひいた)。うまいこと言いますねぇー(こらこら)。
>16
・・・あれぇ?違うんですか?せっかく思い出したのに・・・。教えてくださってサンクスですm(_ _)m
そうか、「奴」かぁ・・・。むつかしいな。ローカルルール。
はい、気が向いた時、ですね?わかりました。
>17
俺もキレてたか・・・スマソ。
マターリですね、マターリ。
>陵辱もの
あ、すいません。そんなつもりではなかったんです・・・。


 
19ケイシ:02/12/08 19:43 ID:GmnJ4wXc
俺は膝に置かれた彼女の手に手を重ねた。
冷たく払いのけるか、思いとどまるか。
ライズは迷う目でそれを見た。一瞬の隙に肩を抱きよせ、手を下にずらして胸をわしづかみにする。
「・・・だ、駄目よ。こんな所で」
「静かに。私語はマナー違反なんだろ?」
「で、でも」
ライズは困ったと言いたげに俺を見返した。その頬が少しずつ赤らんでゆく。手の中で、乳首が固さを増した。
「・・・はぁ・・・」
甘い吐息を洩らす。必死にくちびるをかみしめ、前を向く。
「ああ、愛しい愛しい私のロミオ様。月などと、あの夜毎姿を変える、不誠実な月になど愛を誓ってはなりません・・・」
舞台はまだ序盤だ。
柔らかな胸をこねまわし、乳首をいじりたおしても、ライズは真っ赤な顔で細かく震えながら、下を向くばかりだ。
服の上から、コチコチに固くなった乳首をなめあげてやる。
ライズの今にも声をあげたそうな、しかし理性で何とか踏みとどまっている、ギリギリの顔を見上げながら。
「・・・・・」
何でこんな酷いことをするの、とその目が訴える。
君の堪える姿がたまらなく愛らしいからだ、と言うかわりに、彼女にくちづけた。
20ケイシ:02/12/08 20:10 ID:wUiTvVOj
これみよがしに固くなった乳首ばかりを舌と指で責める。無論、その顔を覗きこみ、反応を楽しみながら。
「・・・・ん」
彼女の息はあがり、目をぎゅっとつむって快感を堪えている。
うつむいても、まとめた髪では顔を隠しようがない。
だが、顔をあげるのはもっと恥ずかしいのか、俺にあえぎたそうな顔をさらしている。
「ん・・・はぁ・・・」
「静かに」
「!意地悪・・・っ」
瞳から涙がこぼれおちる。指でぬぐってはやるが、執拗に乳首を責める手をゆるめはしなかった。
左の乳首を指先で優しくこねながら、右の乳首をなめあげ、舌先でかるくつつく。
ライズの表情がこらえきれない、というものになった時、突然俺に抱きついてきた。熱い体が細かく痙攣する。
「・・・・・っ!」
ーーーなるほど、俺の肩で声を殺すとは。意外と策士だな。
思ったが、ライズは息を切らしたまま俺を抱きしめている。どうやらとっさの行動だったらしい。
深く深く息を吐くと、体の力を抜いた。
おしゃれをしても香水はつけていないようだったが、女の子特有の甘い香りが鼻腔をくすぐり心地よい。
「・・・人が見てる」
「!!」
彼女は慌てて俺から体を離す。斜め前の中年の男は、ふん、バカップルが、と言いたげに鼻を鳴らし、舞台へと目を戻した。
「駄目じゃないか。いくら舞台に感動したからと言って・・・」
ぐったりと背もたれに身をあずけながらも、よく言うわね、と言いたげにこちらを睨んでくる、
俺はそのスカートを一気にたくしあげた。
21ケイシ:02/12/08 22:45 ID:dtpSXYp6
サディスト東洋人とライズの和姦(←微妙)を書きながら考えてみる、ソフィアが幸せになる行為及び結末。
1・エリータス家を全関係者ごとあぽーんする。
2・ジョアンに「別れさせ屋」を近付ける。
3・東洋人がソフィアに粉してジョアンの花嫁として生活。
・・・・失礼。
226人目:02/12/08 22:55 ID:tQoXKJYe
>21
4・普通に東洋人に転ぶソフィア。「婚約者がいるのに…、私どうしても貴方を
選んでしまう…。」 東洋人内心ニマ〜、ソフィアげとー。

ではだめですか?。
23名無しさん@ピンキー:02/12/08 23:07 ID:09YkfEHC
せっかく円形劇場を舞台にしているのなら、それ生かしたえっちに
した方が良くない?その場で苛めるもよし、じらしてじらして木陰でとか。
これって、屋外で夕暮れ以降なんだよね。
24ケイシ:02/12/08 23:20 ID:kPS9fBxp
「・・・・な・・・!」
手で押さえようとするが、俺の方が早い。
「今騒ぐと、パンツ見られるぞ」
「くっ・・・」
俺はスカートと同じ色の、白いレースのショーツに手を伸ばす。ぴったりと閉じられたその股の隙間から、指をねじこんだ。
「ひっ」
ライズは体をぴくんっ、と震わせる。
ざらざらする毛をかき分けるように奥まで指をすすめ、柔らかく湿った場所に到達すると、少し乱暴にこする。
蜜があふれ、かき回すたび、ぴちゃぴちゃといやらしい音をたてた。
「ーーーふ・・・・・うぅ・・・」
「ああ、これは駄目だな」
俺は静かに身悶える彼女の耳元でささやいてやる。
「濡れすぎてて、普通に触っていても、いやらしい音がするよ・・・」
ライズは傷ついた目で俺を見返す。その目に微笑みかけてやり、俺は割れ目を更に指でこねまわす。
と、ライズは熱い吐息を洩らしながら、腕にすがりついてきて首をふった。もう許して、と哀願する瞳。
俺は素直に指を引き抜いた。
「・・・・?」
彼女は拍子抜けしたらしく、手を離す。もじもじと腰をうごかしながら、少し不服そうにうつむいた。
俺はポケットからあるものを取り出すと、再びスカートの中に手を入れ、むにゅり、と内部に押し込む。
「・・・っ。何・・・・っ」
「水袋」
あっさりと告げる。
「少しは耐久性があるが、あんまり中でしめつけるとーーー判るよな?」
彼女はみるまに青くなる。
「ぬ、抜いて・・・」
「駄目だ。舞台が終わるまで、大人しく座っていろ」
ライズはこの世の終わりのような顔で俺を見返す。
25ケイシ:02/12/08 23:30 ID:g1nxj0Z3
>22
それはそれで可w)
>23
円形劇場って屋外だったんですか?>迂闊だった・・・。
いやいや・・・木陰じゃなくて・・・開演時間帯の劇場といえば、やっぱりあそこですよぅ。くくくのく>外道
26名無しさん@ピンキー:02/12/08 23:45 ID:09YkfEHC
英国みたいなのを想像していたですよ。背もたれなしでも人知れず
えっちするとか、じらしてじらして我慢できなくなったライズが自分から求めて
来たところで木陰に連れ込み、そして木の幹を抱かせて後から。
サディストなら小枝を折って、月夜にぼうっと照らされ白く浮ぶ臀部を鞭打ち
するとか・・・円形劇場だけで凄い妄想が膨らみマスタ。w
27ケイシ:02/12/09 00:05 ID:4TlDooMq
・・・ライズは俺の腕に痛いほどしがみつきながら、内部の異物感に耐えているようだった。
少しでもその表情が和らぐと、胸やあそこを指でいじり、執拗に欲望の火を灯す。
その度に俺をすがるように見つめ、腰をもじもじさせながら必死で欲情を堪える姿は、可愛らしいことこの上なかった。
舞台の第三幕が終わり、中休憩が入るころには、ライズは疲れたのか俺にぐったりともたれかかっていた。
「あの・・・大丈夫ですか?お連れの方、ご気分でも」
老婦人が心配そうに声をかけてきた。ライズは俺の腕を握る手に力をこめる。
俺はその頭を軽くなでてやると、愛想のいい笑みを浮かべる。
「お気遣いなく。こいつ、寝不足なんで。寝れば治りますから」
ーーー舞台が再度幕を開けた。
「ふぅ・・・」
和らいだ苦悶の表情に、俺は幾度かめの責めの指をのばす。ライズは目に涙をためながら、いやいやをする。
だが強く逆らわないのは、反面、その指がもたらす快感を求めているせいでもあるのだろう。
28ケイシ:02/12/09 00:12 ID:gIN1hiPf
>26
日本の劇場を想像してました・・・すいません、逝ってきます・・・。
>月夜に照らされ白く浮かぶでんぶ(漢字が出てこない)
・・・(ー▽ー*)
激しく萌え。
296人目:02/12/09 00:25 ID:EzDBloIW
5・最初の出会いで、チンピラ君をボコ。感謝するソフィアを、お持ち帰り。
東洋人ウマ〜。出会う女性陣次々をなで斬りにする東洋人、歯ぎしりしつつも、
けなげに待つソフィア。が、やがてシナリオ通りにジョアンとケコーン。
が式場に現れた東洋人とランナウェイしてしまうソフィア。
残されたジョアン
カチャ;=-(゚д゚)ターン―――
   \/(ジョアン )
合掌
30ケイシ:02/12/09 00:54 ID:eJHAaTEj
ショーツの中に指を入れる。ぐちゅ、くちゅっ、と濡れた割れ目を指でまさぐった。
ライズは細かく震えながら、誘うように身をすりよせてくる。
「・・・・っん」
ぐちゅぐちゅと音をたててかきまわす。ライズは拳を握りしめ、舞台を食い入るように見据える。
観劇によって、必死に下半身の快感から気をそらそうとしているようだった。
だがあまり集点はあっておらず、何かの拍子に、うっとりと甘い吐息を洩らしてしなだれかかってくる。
「はぁ・・・」
けなげな努力もむなしく、あそこはぴくぴくとうごめき、俺の指を受け入れようと吸い付いてくる。
ライズは悔しげに歯噛みをする。俺は容赦なく入り口の辺りを人指し指でつついてやる。
「・・・!そこは・・・っ」
「静かに。こんな姿を他人に見られたいか?」
「だ、誰のせいだと」
「俺のせいだが。それがどうかしたか?」
絶句したライズに再び愛撫を加える。
ぬぽ、ぬちゃっ、と、まだ処女膜の跡がのこる入り口の部分だけ、小さく指を出し入れする。締め付けがいちだんと激しくなった。
ライズはもだえながら、俺にしがみつく。紅潮した顔はすでに舞台など見えていない。ぎゅうっと目を閉じ、足をすりよせながら、激しく肩を上下させている。
「ふにゅ・・・ぅ、ふ、はぁ・・・っ」
「そんなに締め付けたら、水袋が破れて座席も足元も水浸しだぞ?」
「う・・・も、もう・・・・」
ライズは執拗に繰り返される責めに、とうとう我慢の限界が来たらしい。俺の手をつかみ、自分の頬にひきよせる。こはく色の瞳が涙に濡れている。
「もう限界なの・・・お願い・・・」
「黙って座ってろ」
「・・・う。ぐすん、ひっく・・・お願いだからぁ・・・」
愛液に濡れた指を、頬が汚れるのも構わずに抱きしめて泣き出す。
31ケイシ:02/12/09 01:00 ID:qAp5MNKG
>29
6・そして近親姦に走るジョアン。
「僕・・・僕、本当はこの世で一番ママのことがっ」
「嬉しいわジョアン、実はわたくしも・・・!」
こうして案外うまくまとまるソフィアシナリオ。
32ケイシ:02/12/09 01:58 ID:B18hKWpU
俺は十分に間をおくと、息を吐いた。
「・・・・しょうがないな。ついてこい」
劇場の外はがらんとしていて、売店の店員以外の人気はない。
俺は内股歩きでぴょこぴょこついてくる彼女を、女子トイレに連れ込んだ。
「え?でも、ここは・・・」
「いいから入れ」
俺はライズを個室にひきこみ、鍵をかける。
何が何だか判らない、という表情で俺を見るライズに、冷たく告げる。
「スカートをめくって、パンツを下ろして水袋を取れ。無論、俺によく見えるようにな」
「え・・・?」
「それが嫌なら、このまま席に戻ってもらう。俺は別に構わないがな」
ーーーライズは首をふると、まだ涙をいっぱいためた眼差しで俺を見る。おそるおそる、ぎゅっと目を閉じて、自分のスカートをたくしあげる。
「・・・水袋、それでも破れていないのか?いっぱい垂れているものがあるが・・・?」
「・・・・っ。うぅ・・・ひっく」
ライズはショーツを己の手で白日にさらした姿で、恥辱にしゃくりあげている。
白いショーツは濡れそぼり、下の毛の色も形もはっきりとわかるほどに張り付いている。内股には、こぼれおちた蜜の筋がいくつもついていた。
「早くパンツを下ろしたらどうだ?」
紅潮した顔でくちびるをかみしめ・・・スカートを口にはさむと、思い切ったように一気に下ろした。
やや薄い下の毛も、しずくに濡れてかすかに光っている。
彼女は真っ赤になって、俺から必死に顔を外らしていた。膝ががくがくと震えている。
33ケイシ:02/12/09 02:09 ID:PunCZrEd
今日はこれで休みます。おやすみなさい・・・。
346人目:02/12/09 02:48 ID:G7YrUvdb
>ケイシさん
乙でした。私も慎みますので、明日からは、途中のお戯れをやめて、続けて書いて
くださいませ。
35たぶん三人目:02/12/09 03:03 ID:d0pxxtiD
ソフィアの幸せっていったい…

ともあれ、今日も乙カレっす〜
ちょっち恥辱ぷれいみたひなところが萌えるカナ?(w
では、おやすみなさい。
36ケイシ:02/12/09 17:52 ID:8oJxyqqS
ドルファンのシアター。
やはり屋内みたいですね。昼間でも薄暗いところからみると、天井はあるようです。
でも何も描写してはいないので、個々好きなシチェーションで想像してください(^^)
>34
だってずっとひとりでエロ書いてると・・・。
空しい・・・。
>35
自分以外の全ての人を優先させようとして、結局一番最悪の形で裏切るソフィア萌え。
37名無しさん@ピンキー:02/12/09 18:43 ID:LDeWyVwR
夕焼けのスナップショット1

  ドルファン学園の帰りのソフィア・ロベリンゲが私を見つけて駆け寄ってきた。
「あっ、こら!どこ行っちゃうんだよ!」
 ハンナが走っていく彼女の背中に叫ぶ。
「ソフィア、王子様と付き合っていたんだ……」
 ロリィが溜息交じりに呟いた。
「何のことだよ、王子様って?」
「東洋からの傭兵さ、ソフィアがチンピラに絡まれた時の話し聞いたろ?」
 レズリーがぶっきらぼうにハンナに説明する。
「思い出した!あのヤング教官が高く買っていたという……へえ、ソフィアがねえ」
「ハンナも少しはリボンでも付けて女の子らしくすれば。あんた、ロリィにも負けてるよ」
「レ、レズリー……たら!王子様か……いいなぁ」
 ロリィが少し嬉しそうに顔を赤らめながら、傭兵の顔を見上げながら楽しそうに微笑ん
でいるソフィアの横顔を遠くから羨ましそうに眺める。
「な、なんだよ!レズリー、言い過ぎだぞ!」
 凄い剣幕でハンナは食って掛かる。
「ほら、人の恋路を邪魔するやつはなんとかだよ」
 レズリーはハンナの耳朶をぎゅっと掴むと歩き出した。
「い、痛いよーっ!レズリー!」
「ハンナ、あれ見ていてホントに羨ましくないのか?」
「へっ?痛う!」
「待ってよ、レズリーにハンナ!」
38名無しさん@ピンキー:02/12/09 18:44 ID:LDeWyVwR
夕焼けのスナップショット2

  ソフィアは私を見上げながら、少し荒い息遣いで喋っていた。
「俺は逃げたりなんかしないよ、ソフィア。それに友だちはいいのかい?」
 あっ!と小さく息を呑んだ彼女の顔が真っ赤になって、ごめんなさいと言うと
女の子たちを追おうとする手を私は掴む。
「何か話があったんだろ?」
 またソフィアはあっ!と声をあげる。こんな可愛い小鳥を群れに帰すのはもったいない。
「あの……あした……」
「せっかくだからロムロ坂の方へ行かないか、ソフィア?」
 オーディションの告知があって、どれだけ落ち込んでいることだろうと来てみれば、
自分の方が日々の闘いの疲れを癒されていた。
「見てください、これ!」
 ソフィアがテーブルに着くと、一通の手紙を差し出した。わたしは、それを受け取ると
中身を開いて目を通す。
「す、すごいじゃないか、ソフィア!おめでとう!レストランでお祝いするんだったよ!」
 言ってしまってからハッとしたのだが、ソフィアは微笑んでいてくれた。
「まだ、練習生ですよ!」
「俺は未来のスターとコーヒーを飲んでいるんだ!」
「騎士さんたら……」
 真っ赤になってカップに瞳を落とすソフィア、しかし何かを思い出したらしく、その朱に
染まった顔をあげてわたしに言った。なんて可愛いんだろ……。
39名無しさん@ピンキー:02/12/09 18:45 ID:LDeWyVwR
夕焼けのスナップショット3

「あの……明日はお暇ですか……?」
「ああ……武術の鍛錬があるけど……」
(女の子からデートに誘っているのよ!ホント世話が焼けるわね)
「ピコ……あ、いや……昼からならいいよ、うん、もちろんいいよ!」
 よかったぁ!と言って胸の黄色のリボンのところで手を合わせて、心底嬉しそうな笑み
をわたしに向けてくる。思わずぎゅっと抱きしめたくなる。
「それじゃあ、明日は一日、私にお時間をください。ごめんなさい騎士さま、アルバイト
に行かないと……」
「送って行くよ」
「い、いいです……明日たっぷりと会えますから。それじゃあ、また」
 ソフィアはカフェテラスを後にした。ひとり取り残されたわたしは、嬉しそうにバイトに
駆けて行く彼女の後ろ姿を眺めていた。
(あんたも、はやくバイトに行くのよ!)
「わ、わかったよ、ピコ……」
(ソフィアから誘って来るなんて珍しいな。慰めるつもりが、これじゃあなんだかなぁ……)
(もっと、男を磨かなくちゃね!)

 次の日は早々に鍛錬を切り上げてソフィアとの待ち合わせの場所へと向かった。しかし、
その前に寄りたいところがあった。
心が浮ついていて訓練どころじゃなかった。それならどうして一日おやすみをとらなかったのよ!
とピコに散々愚痴られてしまった。
40名無しさん@ピンキー:02/12/09 18:45 ID:LDeWyVwR
夕焼けのスナップショット4

確かに、戦に身を置いている者にとっての時間は貴重だ。俺は死ぬはずがないと功を
焦ったものが剣の露と消えていったのをずっと見てきた。
 私にだって恋人ぐらいはいた。恋に落ちて守りに入ったときに魔の刻が私を襲い、彼女
に助けられた。もう恋は終わったと思った。そんな荒んだ心の片隅に小さいけれど白く
可憐なソフィアという花が咲いて、その控えめな椿が私を誘ってくれた。もういちど生きて
見ようという思いが沸々と湧いてくるような気がする。恋人を亡くしたことから、もっと騎士
として心を鍛錬しょうと神の刃を体得すべく流転してきた。ソフィアはそんなわたしの翼を
癒す止まり木なのだろうか。それとも家となるべき存在なのだろうか。
 ヤング教官の墓石は何も答えてはくれなかった。私が去ろうとしたら、ひとりの女性が
声を掛けてきた。
「守るべきものがあって人は皆、闘えるのですよ……それは戦に限ったことでは
ありませんよ」
「ク、クレアさん……」
 彼女はヤング教官の綺麗にたたまれていたマントを私にさしだした。
(どうしたの!クレアさんはあんたに貰って欲しいと言っているのよ!)
「おれには……ヤング教官の代わりは荷が重いです……」
 クレアさんがマントを拡げると私の顔を両手でやさしく包んだ。潮風にマントが
棚引く。クレアさんの白いマントとが蕩けあうように絡んでいた。
「なら、もっと強くなって。あなたを待っている人の為にも。あなたを見てわたしを
見ているような気がしたの」
 クレアさんは唇を近づけてきて、そっとキスをした。慰めるような、励ますようなやさしい
口吻だった。
41名無しさん@ピンキー:02/12/09 18:46 ID:LDeWyVwR
夕焼けのスナップショット5

「もう迷いはなくなったでしょ。さあ、いってらっしゃい」
「ありがとう、クレアさん……」
(もう哀しい女をつくるのも見るのもたくさんだ……もっと強くなって……ソフィアを
守りたい!)
わたしは一礼すると、もう降り返らずに海を見下ろす頂の墓地を後にした。
 セリナリバー駅に着くとソフィアが待ち合わせ場所にすでにいた。
(少し遅れたね。ソフィア、怒っているのかな?)
 私を見つけたソフィアが右手を掲げて手を振っている。急いで彼女の元へ走っていく。
「ごめん、ソフィア……君を待たせてしまって」
「いいんです、わたしが無理してお願いしたのですから」
「でも……遅れた……」
「謝ってばかりいないで、行きましょうよ!それにちょっとしか遅れてませんよ、ほら!」
 ソフィアは私の手をいっぱいに引っ張って歩き出す。伸び切った腕の先に、今度は
決して離すまいと誓った柔らかく白い手がある。私は少し強く握る。彼女には痛く感じた
のかもしれない、立ち止まって私の顔を見つめるソフィア。すると彼女は顔を真っ赤に
させて私の手をぎゅっと握り反してきた。
「やっぱり、騎士さんには叶わないわ」
ニッコリと微笑むソフィアだった。

 ソフィアが誘ったのはレッドゲートだった。ソフィアをこの場所に誘ったことも一度もないし
来るべき場所とは思っても見なかった。
42名無しさん@ピンキー:02/12/09 18:47 ID:LDeWyVwR
夕焼けのスナップショット6

「ドルファン国は負けませんよね……?」
「君がいる国を滅ぼしたりなんかするものか!」
 ソフィアが私の胸に飛び込んできた。胸に頬を寄せて瞼を閉じている。私はソフィアの髪
をやさしく撫でた。
「わたし暴力や争いごとは嫌いです、勝手な女ですよね。わたしたちは騎士さんたちの
お蔭で外の戦争も知らないでしあわせに暮らして行けるのに……」
 ソフィアはわたしの顔を見上げる。
「この国の為じゃなく、わたしの為にきっと帰って来て!生きて還って来てください!」
 ソフィアの見上げる瞳が涙で潤っている。わたしは人差し指でその宝石を受け取る
と言った。
「ソフィア、君の為にきっと帰ってくる、きっとだ!」

 私とソフィアはセリナ運河を遊覧するゴンドラで向き合って座っていた。
「景色がとても綺麗……戦争があるだなんて……ごめんなさい……」
「戦争のことは忘れて楽しもうよ。ねっ、ソフィア」
彼女は風で乱れた髪を手櫛で整えようとする。ゴンドラが橋にどんどんと近づいて
私は彼女の隣に座って橋を潜った時を見計らって唇を奪った。レッドゲートからの二度目
のキッス。
「騎士さんが駅に来た時、怖かったの……」
「どうして、ソフィア?」
 ソフィアは私の胸に頭をしな垂れかけている。そんな彼女を包み込むようにマントが
掛かり、私はソフィアの細い肩を抱いている。
43名無しさん@ピンキー:02/12/09 18:48 ID:LDeWyVwR
夕焼けのスナップショット7

「黒いマントが悪魔みたいで……ご、ごめんなさい……でも、今はなんかやさしい……」
 私はもう一度、ソフィアの顎を手であげさせるとキッスをする。

「あぶないから気をつけて、ソフィア」
 私の手を取ってソフィアがゴンドラを降りる時、ちょっと揺れてきゃあ!と言って抱きついてきた。
「大丈夫だった?」
 ソフィアがこくんと頷く。
「騎士さま。もう一箇所、御一緒してほしい処があります」
「いいよ、ソフィアが誘ってくれるなら何処へでも行くよ」
「ロムロ坂を上った頂の史跡の円形劇場に行きたいの」
「ちょっとここからじゃ遠いけれどいいの?」
「はい、今日じゃないと駄目だから……」
 ロムロ坂は高級住宅街だが、その外れに史跡の円形劇場がある。史跡ではあったが
修復管理されて、今も使われていた。ソフィアが初めて父親に連れられて舞台を夢見た
場所だと聞いていた。
 そこに着くと、人は誰もいなかった。時折、小鳥たちの歌声と心地よい潮風が吹いている。
「さあ、早く早く!」
 石の座席の間を潜って中央の舞台へと下りて行く。その頃、あんなに晴れていた空
からぽつぽつと雨が降ってきていた。
 ソフィアは舞台に一人上がると、黄色いワンピースのスカートの裾を掴むと腰を軽く
落として礼をする。わたしは彼女に拍手を贈る。
44名無しさん@ピンキー:02/12/09 18:48 ID:LDeWyVwR
夕焼けのスナップショット8

「騎士さん、お誕生日おめでとうございます」
 そうか、今日はわたしの誕生日だったのか!
(自分の誕生日を忘れるくらい闘いに染まっているなんてね!)
 ピコのぼやきが聞えてきた。ソフィアが歌い始める。透き通るような天使の歌声だ。
それは恋歌で人魚姫の悲恋をうたったものだったが、ソフィアの今の自分の気持ちを
聞かされているようだ。その至福の時間はあっという間に過ぎていった。
 私は暫らくソフィアを感動してじっと見つめていた。慌てて気が付いて彼女に拍手を
贈りながら、舞台にあがって彼女を抱いた。
「今までで最高のプレゼントだよ!ありがとう!」
 そう言ってソフィアにキスをする。私が彼女から唇を離すとソフィアが羞ずかしそうに言った。
「ほんとうのプレゼントはわたしなの……騎士さま……わたしを受け取ってください」
(でも婚約者がなんて言っちゃだめだからねッ!)
「ほんとに俺なんかでいいの?」
(あちゃーっ!おんなじじゃないのさ!)
 ソフィアは返事はしてくれなかったが、真摯な眼差しが全てを語っていた。そして瞼を
閉じる。はじまりのキッス、軽く触れるか触れないか位のそっとやさしい口吻を何度も何度も
ソフィアにした。ソフィアのマシュマロのような柔らかく甘い感触が伝わってくる。わたしは
それを楽しむかのように左右に軽く擦る。
 また、顔を離してソフィアの顔を眺める。あっ!という残念がるようなソフィアのか細く甘い
声が洩れる。唇は昂ぶりに薄く開かれて、白い前歯が覗いている。
45名無しさん@ピンキー:02/12/09 18:49 ID:LDeWyVwR
夕焼けのスナップショット9

その顔にはぽたぽたと雨が降り注ぐ。その表情は儚くて、どこまでも透き通るカミツレ地区
の湖水の様だ。
 わたしは顔を横にしてソフィアの唇を奪いに掛かる。上唇を捲るように舌でなぞって歯茎
も舐める。ソフィアはビクンとして?を顫わせて、唇が開かれていく。ぐいっと唇を押し付けて
ソフィアに更に口を開けるように促す。
「んんん……」
 天使の喘ぎが鼻孔から洩れた。ソフィアは私に逆らうことなく何処までも従順になっていく。
私がソフィアの口腔に舌を入れても、顔を真っ赤にしながらもそれに応えてくれる。細い
華奢な肩に添えていた手は、乳房をやさしく愛撫して左手は背中を撫で回してから、もっと?を
引き寄せる。
「ソフィア、君が欲しい」
 私の興奮がソフィアに伝わっているはずだ。ペニスは痛いまでの滾りを見せて膨らんでいる。
それをさらに分からせようと両手を双臀に廻して布地越しに浮き上がる勃起を擦り付けるように
引き付けては、じんわりと双丘を愛撫した。
「ああ……い、いやあ……」
 ソフィアの初めての言葉らしい言葉があがった。それは拒絶などではなく、快美感の波
に呑まれまいとする微かな抵抗かもしれない。
「嫌かい?俺はソフィアが欲しいな」
46名無しさん@ピンキー:02/12/09 18:50 ID:LDeWyVwR
夕焼けのスナップショット10

「騎士さんの意地悪……!」
 少し拗ねたようなソフィアの声が可愛い。黄色いワンピースを脱がすとソフィアらしい
純白の下着が姿を現す。女性らしさの丸みにはまだ満たないものの、少女らしい美しい
肢体。ブラに隠された膨らみも大きくもなく、かと言って小さくもない。どちらかと言えばわたし
好みの大きさか。しかし、いつかはクレアさんのようにと邪な考えが過ぎる。
 ブラのホックを外して、官能に慄く乳房に右手を被せる。ブラがパサッと下に落ちて真珠
のような肌の乳房が露になる。左手で露になった乳房をも覆って揉みしだいていく。
 仰け反ってソフィアの細い首がぐんと伸びた。慌てて倒れ掛かりそうなソフィアの背中を
右手で支える。マントを脱いで床に敷くとソフィアをそこへ横たえる。マントの裏地の赫に
真珠の素肌のソフィアが眩しい。わたしも上着を脱いで、ソフィアの側に横になる。
「はあ、はあ、はあ……波止場で出会った時から……好きでした……騎士さま……」
「俺もだよ、どんどん好きになっていく。もう戻ることは出来ない!」
 ソフィアは目を細めて嬉しそうにニッコリとしている。髪は雨に濡れて細く尖って妖しく
乱れている。ソフィアの清楚さには似つかわしくないと思いつつも、私にしか見せることの
ないもうひとつのソフィアだと思うと嬉しくペニスが硬くなっていく。
「雨、寒くないかい?」
「ううん、?が火照っていて冷たい雨が気持ちいいの」
「ほんとだね、ソフィアの真珠の素肌に桜が咲いている」
「さくら……?」
「そうだよ、桜。ほら、ここみたいな色をした花なんだ」
 私はソフィアの硬くしこった乳首を摘んだ。
47名無しさん@ピンキー:02/12/09 18:50 ID:LDeWyVwR
夕焼けのスナップショット11

「ああん……桜の花、あなたと見たいな……」
「いつか、連れて行ってあげるよ。そして一緒に見よう、ソフィア」
 言ってしまってから、しまったと思った。ソフィアはドルファン国の人間で、この国で演劇
の華になろうとしてがんばっている。そんな華を摘むことがわたしに許されるのだろうか。
 ソフィアの右手が気持ちを察してか私の頬をやさしく触る。
「連れて行って、いつかきっと……やくそく……あっ、んんん……」
 彼女の言葉を振り切って、ソフィアの肉体を責めて行く。今は彼女を愛して生きている、
それだけで充分だ。ソフィアのマシュマロのような唇を奪い首筋を舐めて乳房に、ソフィア
のたまらないという喘ぎが耳に心地いい。彼女が官能に喘ぐ度に、?が跳ねて肋骨が
浮びあがって腹がへこんでいた。
 乳房を愛撫してから下腹へと目指していく。まだソフィアのショーツは脱がしていないが
その昂まりが腰を捩らせる。手の平を秘部ですっぽりと覆って上下に擦る。舌は太腿から
内側の柔肉を舐める。
「ひあっ……い、いやあああ……ああ……騎士さまあああっ!」
 私の背中にしがみ付くことの出来ない両手はソフィアの赧く染まる顔を覆う。一気に
ソフィアのショーツを引き下ろす。
「いやあっ……羞ずかしい……」
 濃くもなく薄くもないソフィアの恥毛は濡れそぼっていた。そのふさふさとしたやわらかい
彼女の感触は味わえなかった。けれど私は今、ソフィアのバージンを奪おうとしている。
彼女のセックスを唇と舌で更に潤わせてから、ズボンをぬいだ。
48名無しさん@ピンキー:02/12/09 18:51 ID:LDeWyVwR
夕焼けのスナップショット12

「ソフィア、顔を見せてよ。羞ずかしがることなんかないんだよ。ほら、取ってごらん」
 ゆっくりと壁を取り除いていく。
「今から入っていくけど、痛かったら言って」
 ソフィアの開き切ったヴァギナにペニスをあてがい秘孔にゆっくりと沈めていく。
「ううっ……」
 ソフィアの?が苦痛に顫えていた。
「だいじょうぶかい?」
「い、いいの……騎士さん……そのまま続けて……」
 奥へと突き進んで私はソフィアに覆いかぶさる。彼女の荒い息遣いが私の胸に吹き掛かる。
ようやく整いを見せた頃、ソフィアの耳に囁く。
「今から動くからね、ソフィア」
「はい、騎士さん……」
 ソフィアの細い両腕が私の首に廻される。ゆっくりと静かに律動を開始する。いくらやさしく
しても彼女の反応が、自分の肉が凶器となってソフィアの膣を引き裂いているような残忍
な気持ちになってしまう。このまま一気にとさえ思ったが、ソフィアのヴァギナを軋ませる呻きに
微かに艶が交じり出した。
 ソフィアの歔く頭を抱いて、彼女を突きあげる。体重を掛けまいと肉の結合に徹するのも
ありだったが、肌を重ねていたかった。ひとつに蕩け合いたいと切に願っていた。
 床に拡がるマントの深紅の裏地に真珠の素肌に蠢く浅黒い肌。そこに天上からふたりに
冷たい雨が降り注いでいる。
49名無しさん@ピンキー:02/12/09 18:52 ID:LDeWyVwR
夕焼けのスナップショット13

  ソフィアは耐え切れずに、私の抱いている腕を跳ね上げて仰け反って叫んだ。
「あああ……あうううううううううッ!騎士さまああああああああああッ!」
「ソ、ソフィアああああああああああッ!」
 ソフィアの仰け反った肩に乳房に、大きく開いた口に雫が降り注ぐ。火照る素肌に冷たい
雨は関係なかった。私はソフィアのなかに精液を何度も解き放った。出なくなってもソフィア
を離したくないと突きあげを繰り返すという醜態までやらかしていた。
 暫らくのインターバルを得て、ソフィアともう一度素肌を重ねた。私は性に目覚めた少年
に戻ってしまったようだ。ふたりはマントの上でぐったりとなって眠りに落ちていく。
目が醒めた時は夕焼けで、ソフィアの素肌が熱情そのままに赧く染まっていた。
「ごめん、俺ばかりが先走ったりして」
「ううん、わたしも気持ちよかったよ」
 涙の乾いたくしゃくしゃになった顔でまっすぐに私を見て微笑む。彼女を起こして着替え
てから、嫌がる彼女を負ぶってロムロ坂を下りてフェンネル地区のソフィアの家までいく。
最初は羞ずかしがっていたのに、まんざらでもないらしく頬を背中に擦り付けたりする。
「疲れただろ、寝ててもいいぞ」
「騎士さんのえっち……」
「えっちかぁ……えっちかもな」
 ソフィアがくすくすと笑う。私も久しぶりに声を出して笑っていた。いや、恋人を失ってから
初めてのことだった……。
 笑った後で、ソフィアがもう一度背中に頬を寄せて小さくか細い声でこう言った。
「おとうさんの背中みたい……」
 ソフィアは家に着くまで眠りに落ちた。わたしの背中を濡らしながら……。
50名無しさん@ピンキー:02/12/09 18:55 ID:LDeWyVwR
夕焼け

円形劇場にインスパイアされてどうしても書きたくなってやってしまいました。
全篇エロでないので一気にうぷさせて貰いました。ゴメンです。
51名無しさん@ピンキー:02/12/09 19:02 ID:csFu88Ja
うおッッ!! またまた神降臨!

(´-`).。oO(またあの神の作品にココで出会えるとは…何たるシアワセw
相変わらずエロくない部分も美しいでつ(感激
52名無しさん@ピンキー:02/12/09 19:14 ID:LDeWyVwR
夕焼け

ごめんなさい! 12の6行目のソフィアの? これ作為でないです。
秘孔と打ち込んだつもりだったのに・・・なんでこんなことに。w

感想ありがとうございます。嬉しいです。
53ケイシ:02/12/09 19:35 ID:tstOkIjS
>スナップショット♪
おー(・▽・*)
なんか、爽やか青春萌えを感じる。ポッキーCMとかのアレ。
次はろりぃキボンヌ(←実はそっち属性か!)
54ケイシ:02/12/09 20:26 ID:IhyO6v1E
「早く指を入れて取ったらどうだ?」
「い、言われなくても・・・判ってるわよ・・・」
ライズは己のあそこに指を差し入れた。通常より敏感になっていたそこは、持ち主の無遠慮な手に反応する。
「あ!・・・ああっ」
「自分でいじれ、と言った覚えはないが・・・?」
「ち、違う・・・あっ」
水袋を内部から引き出そうとするも、自分では位置がよく判らないらしい。
まさぐっている内にあちこちを刺激し、腰をいやらしくくねらせてしまう。
ライズは身もだえながらも、必死で歯をくいしばる。トイレの扉に背中をぶつけ、がたん、と音をたてた。
「いい眺めだ・・・」
「バ、バカっ」
「もうちょっと下。そう、もっと左・・・」
俺はうつむくと、ライズの秘所を間近に見ながら指さす。
「や、やめてよ・・・お願い、もうやめて・・・」
ぎゅっと股をしぼってしまう。ぱち、と水袋が弾ける音がして、あそこから水が幾筋もこぼれ落ちていった。
彼女の足元に、まるで洩らしたかのような水たまりを作る。
ライズは股を両手で押さえつけ、痙攣する。
どうやら、袋が破けた刺激でイッてしまったらしい。びくんびくんと体を震わせ、あそこを手で押さえつけながら、立ったままもだえる。
俺は抱きよせてその胸をこねまわす。
手で押し退けようとするライズのあそこに指をつっこみ、まだ細かくうねっている内部から、ぬるぬるになった袋の残骸を取り出す。
「あんっ・・・」
「出せ、って言ったのに、破裂させてどうする?」
目の前に突き出す。愛液が糸をひきながら垂れている袋を。
彼女は可愛らしい顔を羞恥に染めて、言う。
「ずるいわ・・・私ばっかり責めて。私だって、こんな、こんなっ・・・」
55ケイシ:02/12/09 20:42 ID:PunCZrEd
俺の胸にしがみつき、甘い声で泣きじゃくる。
「だいたい、あなたがいやらしいことをするから・・・」
「君が身もだえる訳だ。すごく気持ちよさそうだったな・・・」
「ーーーうっ。ぐすっ、ひっく」
少女は、言葉を切らしたまま、泣きじゃくるばかりだ。
「・・・いいだろう。これで今日は最後だ」
ライズは泣き濡れた顔で俺を見上げる。
俺は微笑みかけ、何度も何度も彼女にくちづけて、涙をふきとってやる。ライズの表情がやわらいだ。うるんだ眼差しで、俺をみつめる。
「最後だし、きちんとこなせよ」
「解ったわ・・・」
少し疲労の色が浮かんだ、柔らかな笑み。
俺は彼女の頬を優しく撫でながら告げた。
「自分から、俺を受け入れるんだ」
彼女の微笑が凍りついた。
「何ですって・・・!?」
56名無しさん@ピンキー:02/12/09 20:52 ID:mj5T6cGE
うーさむい(ぶるぶる)
風呂入って寝ます。明日続き書くです。
57ケイシ:02/12/09 20:55 ID:mj5T6cGE
あ、スマソ。
>56は俺です。
58名無しさん@ピンキー:02/12/10 02:14 ID:eJ+s/kYT
毎日頑張ってるなぁ
いつかはアンも書いてね。
59シコルスキー:02/12/10 12:25 ID:RyDAZUPG
ガンバレー
応援してます
60ケイシ:02/12/10 13:38 ID:JKmCtbAX
>58
おっけ。
>59
ありが。
61ケイシ:02/12/10 13:59 ID:mGLsdMpM
「ずるいわ・・・私ばっかり責めて。私だって、こんな、こんな・・・っ」
俺の胸にしがみつき、甘い声で泣きじゃくる。
「だいたい、あなたがいやらしいことをするから・・・」
「君が身もだえる訳だ。すごく気持ちよさそうだったな・・・」
「・・・うっ。ひっく・・・」
少女は言葉を切らし、ただただ涙を流す。
「ーーーまあいい。今日はこれで最後だ」
ライズは泣き濡れた瞳で俺を見上げる。
俺は額に、まぶたに、頬にくちびるをあて、涙をふきとってやる。ライズの表情が和らいだ。
ほっとした表情で、しかしまだ油断しきった風情でもない。何を言われるかわかったもんじゃないと言いたげだ。
「・・・最後のはきちんとこなせよ」
「わかったわ・・・」
少し疲労の色が浮かんだ、柔らかな笑み。
俺は彼女の頬を優しくなでながら告げる。
「自分から、俺を受け入れるんだ」
ライズの微笑が凍りついた。
「な、何ですって・・・!?」
62ケイシ:02/12/10 14:22 ID:LtrtF6Ei
「聞こえなかったのか?ここに俺のペニスを入れるんだ、自分自身の手で」
俺はライズの内部に指を入れ、今までの行為で覚えた彼女の敏感な場所を、撫でるように刺激していく。
「は・・・あう・・・・ぁあああ・・・」
「よしよし、そんなに腰をふるな」
「やぁ・・・やめて、いや・・・」
「やめてと言っても、全然説得力ないぞ・・・」
「やだぁ・・・っ!あ、あんっ」
お尻から手を渡らせ、左手で割れ目全体を手でおおいながら、右の手で敏感な場所をいじりまわす。
ぴくぴくと震え、蜜をあふれだす彼女の体をひきよせ、便座に腰かけた。
「ん!ん・・・はゅ・・・・っ」
すべすべした二の腕が俺の頬に当たる。目の前の胸に顔をうずめると、頬ずりした。
白い服の乳首の部分だけ、俺の唾液でくっきりと、はずかしい形で突出しているのがわかる。愛撫に反応し、身じろぎするたびに揺れて、欲情をそそる。
ライズは俺の頭を抱きよせ、何も見たくない、というかのように目をぎゅっとつむりながら、荒い息を洩らす。
その隙にズボンをずりさげ、トランクスを下ろす。俺の分身はとうに硬くなり、目の前のいやらしい恋人を求めている。
63ケイシ:02/12/10 14:43 ID:irZdEZH/
俺はぱっと手を離した。反射的にあそこを押さえようとする手をつかむ。彼女は股を閉じた。それでも、腰の動きは隠しようがない。
「いやぁ・・・」
「ちょっと恥ずかしいのを我慢すれば、すぐに気持ちよくなる。別段、悪い取り引きではない筈だがな」
彼女は真っ赤な顔で首を横にふる。
「ちょっとじゃないわ・・・」
「じゃあ、その状態のまま何分持つかな・・・?早く欲しくてたまらないくせに」
「そ、そんなの、あなただって・・・その」
反論しようとしたが、途中でつっかえる。卑猥な言葉を口にすることになると気づいたらしい。
俺は強情な彼女の股を足で無理に開いてやる。ぽたぽたと、いやらしい水が落ちて光る。
「い、いやぁ・・・見ないでぇ・・・」
「ほら、栓をして欲しいって言ってるぞ」
「わ、わかったわ・・・わかったから・・・」
彼女はうわごとのようにつぶやき、体を倒してくる。手のいましめを解いてやると、素直に俺の肩に手を置いた。
ライズの視線がこわごわとペニスに向けられる。
64ケイシ:02/12/10 15:14 ID:yVS/Eg35
「どうした?早く指で、割れ目を開いて入れたらどうだ。気持ちいいぞ」
「・・・バカぁ・・・」
泣き声でつぶやきを洩らしながらも素直に指を入れ、陰唇をひらく。
「目を閉じたら何も見えないだろう?ほら、ちゃんと見て。どこにどう入れるのか・・・」
ライズは泣きながら、それでも 何とか目を開き、俺の足に股を広げる。
なめまわすように陰部の辺りを見てやると、顔を赤らめて目を逸らす。
「あなたは目を閉じて・・・恥ずかしい」
「本当、よく見えるよ」
白くきめ細やかな尻を持ち上げ、手伝ってやる。
肌はすいつくように瑞々しく、撫でまわすと、ライズも気持ちよさげに腰をくねらせる。
「あ、はぁ・・・・っ」
「そうそう、もうちょっと・・・」
「目を閉じてぇ・・・」
「駄目。見守ってるから早く入れなさい」
「・・・・ふ。ぐす、うくっ・・・」
ようやく諦めたらしい。腰をあげ、こわごわと自分のあそこをペニスに近付けていく。先端に、くにっと感触が当たった。
「あ・・・・っ!?」
「もっと下。そう、そこ」
「恥ずかしいよぅ・・・」
「ほら、ちゃんとしっかりペニスをつかまないと。そう、・・・そうだ。なかなか上手じゃないか」
「ぐすっ・・・うう、もう嫌ぁ・・・」
大粒の涙がこぼれおちて、俺の頬や服を濡らす。
羞恥に頬を染め、それでも必死に命令をこなそうとする彼女が愛おしく、その頬を伝う涙をぬぐいながらくちづける。
「ーーー泣いているライズも可愛いよ」
65ケイシ:02/12/10 15:39 ID:tvR5/nUG
ぷにゅり、とようやく探しあてたらしい。先端があそこに入る。
「ああ・・・っ!」
「そうそう、ゆっくりと腰を下ろして・・・抜けないように・・・」
腰を下ろしながら、ライズは体を外らす。
「あああ・・・あうんっ、ふぅ・・・っ!」
初めての時よりも強く締めつけ、巻き付いてくる感覚にくらくらしながら、その胸をもみしだく。
ライズは快感のあまり羞恥心が弾け飛んだのか、ただ一心に腰を動かしている。
「そうか、ライズは自分で入れる方が好きなのか。お株を奪って申し訳なかったな」
「ち・・・違うの、これは・・・っ。・・・ああっ・・・」
もだえながらも、必死で否定しようとする。俺は腰を後ろにひいた。
「ふうん。じゃあこうしてもいい訳だ?」
「あ・・・駄目ぇ」
「何が駄目なんだ?言ってみろよ」
彼女は目を伏せる。俺は衝動のおもむくまま抱きしめ、彼女の腰を持ち上げて激しく動かしてやる。
「あはああぁ・・・だ、駄目、いや・・・やめてぇ」
「ほら、言えよ。「やめて欲しくない」って。「気持ちいい」でもいいぞ。たまには素直な感想をだな」
「あ、だって、いや・・・あふうっ」
「すごいまとわりついて、俺を欲しがっているようだが。これでも自分は感じていない、と?」
66ケイシ:02/12/10 16:01 ID:2sCEuphW
「その。な、ないとは、言って・・・」
涙をぽろぽろこぼしながら、ライズは首を横にふった。それでも許さずに、さらに激しく突きあげてやる。
「あああ・・・っ!はぅう・・・あん」
「強情だな、体はこんなに素直なのに」
ライズは悲しそうに俺の顔を覗きこみ、目を閉じてくちづける。
俺はその可憐なくちびるを吸った。ぎゅっと抱きしめ、熱い肉棒を深々と差し込んでやる。
「あはぁ・・・い、いい・・・わ。ーーーあんっ」
俺の背中に手をまわす。編んだ髪が顔におしつけられる。彼女のしゃくりあげる声が、耳元で響いた。
「・・・も、もうこれ以上は言わせないでぇ・・・」
「はいはい」
よくできました、と頭をなであげ、あとは行為に集中する。腰をあげ、激しく中を行き来する。ライズの手にさらに力がこもった。
「あ・・・ああんっ・・・!!」
「・・・く」
ライズの内部が熱く、激しく俺のペニスを巻きとり、翻弄する。
俺は熱い液体を注ぎこんだ。ぴくんぴくん、と痙攣しながら、彼女の体はそれをすべて受け入れる。


・・・行為が終わったあと、ライズはうるんだ瞳でもう一度くちびるを寄せてきた。
「よかった」と言う代わりよ、とでも言うかのように。
67ケイシ:02/12/10 16:14 ID:9E+8qT6e
「・・・だいたい、何をあんなに怒っていたんだ?」
ロムロ坂を下りながら、俺は、疲れた様子でとぼとぼと歩くライズに話しかける。その肩には俺のガウンがあった。
結局、あの後すぐに終演のベルが鳴り響き、慌てて体や跡をふいて出てきたので、会話どころではなかったのだ。
「・・・だって」
ライズはガウンをぴったりと胸の前で合わせた。ほんのりと赤らんだ顔で目を逸らし、小さくつぶやく。
「女らしい人だったし・・・会話だって、弾んでたわ・・・」
「女らしいって・・・どういう風に?」
「・・・む」
「む?」
「どうせ私は胸がないわよっ・・・」
真っ赤になって吐き捨てると、先を足早に歩いていく。
俺はきょとんとしーーー吹き出す。
逃げるように去っていく彼女の背中を追いかけた。
「おい、待てよ。俺はたとえペチャパイだってお前の方が」
「何のフォローにもならないことを言わないで」
「ん・・・とだな。感度は小さい方がいいとよく」
「訳の解らないことも言わないでっ」
「じゃあどうしろって言うんだよー」
「知らないわよ」
つぶやいて、さらに足を急がせる。
ーーーライズが俺をからかって遊んでいるのだと気づいたのは、それから20分もたってからだったーーー
68ケイシ:02/12/10 16:36 ID:yVS/Eg35
あーやっと終わったー(ー▽ー;)
東洋人、17の子相手に・・・避妊してやれよ・・・と思い、この時代の避妊法を思い出してみる。
1・コンドーム(日本・和紙製。ヨーロッパ・麻布製)
2・あそこの中をなんかのハーブで洗う。
3・何かのまじないをする。
・・・あ、あてになんねえな。マジで。
まあ実際には親の判らない子供がごろごろしていた時代だから、「責任はとる」と、いっそ中出しする彼はいさぎよい・・・のだろうか?(外出しは避妊ではないし)。
中世の世界観でいえばライズだって成人女性だし。
・・・微妙だ。
円形劇場はなんかすごくウケてましたね。そうあの薄暗さ、以前から(検閲削除)。
んでは俺はちょっと純愛小説の世界へ旅立ってきます。もともとそっちばかり書いている人なので。え?無理すんな?w)
1ヶ月以内には戻ってきます。それでは〜。
69名無しさん@ピンキー:02/12/10 18:54 ID:VEkyXQhR
ソフィアの舞台1

「はあ、はあ、あうううっ……ああああ……」
 森の木々が風が吹くたびにざわめく音が磯のようだ。美しい小鳥たちの歌声に交じって
ソフィアの甘い天使のような喘ぎが森に響いている。いつもよりはばかりのない解放される
ような大きな声がわたしのペニスを熱くしている。彼女はたくましい樹木に細い腕を絡めて
お尻をわたしの腰の律動に合わせて蠢かせている。
 わたしの腰の回転とともに繰り出される突きあげに、ソフィアはいつしかリズムを掴んで
小さな白いお尻を振ることを学んでいた。わたしの怒張はソフィアの膣内に捻じり込むように
子宮口を叩く。
「あああ……あっ、あっ、あっ、あああ……っ!」
 羽休めに留まった鳥たちが人間の牡と牝が交ぐ合う姿を、時折首を傾げながら見下ろしている。
ソフィアへの深い突き上げの衝撃が固く快楽に堪えるように瞑っていた瞳を見開かせた。
「あっ、あっ、あっ……は、羞ずかしいい……!」
 ソフィアの瞳には、けものみちからこちらの様子を窺っている鹿の姿が映ったのだった。
「ソ、ソフィア……き、きみの声に誘われて……迷い込んだ牡鹿かもしれないよ……きっとそうだよ」
「あっ、あっ、あん、ああん……いっ、言わないでぇ……!」
 私の突きあげが烈しさを増して、最初は樹に両手を付くだけの頭を垂れての交わり
が、今は細く白い腕をいっぱいに拡げ樹を抱いて柔らかい頬を樹皮に擦り付けている。
まるで膣内のペニスにしがみつくソフィアの姿を眺めているような錯覚に捉われてしまう。
70名無しさん@ピンキー:02/12/10 19:05 ID:VEkyXQhR
ソフィアの舞台2

   ソフィアも人がいないという森の静けさの開放感と時々覗きに来る獣たちに自分たち
のあられもない姿態を観賞されることが、いつものソフィアのつつしみをかなぐり捨て
させて、すべての五感が私とのセックスに結びついていた。
 木漏れ日がソフィアの汗にしっとりと濡れる背に降り注ぐ。ソフィアだけを裸にひん剥いて
私だけが甲冑のまま彼女を突いていた。ソフィアには悪いとは思ったが、もう我慢
できないほどに屹立していて、彼女がそれを察してか自ら衣服を脱ぎ捨ててさっさと
裸身を晒してしまっていたのだ。ソフィアの羞恥を捨てた行為に肉が昂ぶったのは
言うまでもない。騎士が美少女を強姦する蠱惑に酔う。
 そして、その白く華奢な臀部は快美に私の太さに顫えて馴染んでいないながらも
経験が浅いなりに受け入れようと腰を振るっている。私の愛のリズムに追いつこうと
必死だったのかもしれない。白いお尻に朝露のように汗が浮びながら振っている姿が
限りなく愛しいソフィアだった。
 ソフィアの蠢く尻を御して添えていただけの両手を双臀へと移して二つの丘を鷲掴みにする。
「ひぃーっ!」
 その衝撃にソフィアのか細い悲鳴があがる。すかさず、弛緩させてやさしく撫で回す。
「ああ……あうううう……あっ、あっ、ああっ……ああああああっ!」
 ソフィアの総身が顫えた。
「ソ、ソフィア……逝くんだろ……イクっていってごらん……だ、誰も見てやしないさ……」
「あっ、あうっ、ああっ……い、い……いやああああっ……し、鹿さんが見てる……!」
「だったら……あの牡鹿にソフィアが誰の物か見せ付けてよ……ねえ、ソフィア……そうしょう!」
71名無しさん@ピンキー:02/12/10 19:10 ID:VEkyXQhR
ソフィアの舞台3

「いっ、いい……羞ずかしい……ああっ、あっ、はうっ……いっ、言うからぁ……は、烈しく
しないでぇぇぇっ!」
「ほ、ほら……ソフィア……早く言わないと射精ちゃうよ……」
ストロークのテンポを緩めることなく一定のリズムを保つけれど、時折深く子宮口を
叩くことは忘れない。ああっ!という喘ぎがあがるたびにソフィアの口から唾液が
とろっと滴り落ちていた。双臀を愛撫していた手は律動に揺さぶられる乳房を揉む。
(もう、限界だよ……ソフィア、早く言ってよ……逝ってよ……!)
「あうっ、あっ、いっ……いやあああっ……いっ、いっ……イク……イクうううっ、
あっ、うあっ、イクうううううううううううううッ!」
 ソフィアの膣が痙攣して烈しくペニスを握り締めてくる。びゅくっ、びゅるっ、とありったけの
精をソフィアのなかへと注いでいった。ソフィアの収縮の余韻を楽しむかのように、まだ抽送を
繰り出していたが、ソフィアには既にそれに堪えるだけの力は無く、糸が切れたマリオネット
のように抱きついていた細い腕が樹からずるっと落ちていった。
 ソフィアの乳房を揉みしだいている両手に彼女の重みがずん!と伸し掛かる。
不覚にも私もあまりもの放出感に腑抜けになって崩れてしまい、どうにか私が下に
なって仰向けになるカタチで地面へと倒れ込んだ。
(もう、なにやってるのよ!騎士さまなんて言われて浮かれているからよ!)
「わ、悪かったよ……ピコ……」
(ソフィアだいじょうぶ?ちょっと烈し過ぎたのじゃないのかなあ……)
ピコが心配そうに声を掛けてくる。
72名無しさん@ピンキー:02/12/10 19:16 ID:VEkyXQhR
ソフィアの舞台4

  仰向けになった私の甲冑の上にソフィアの快美感の余韻に喘ぐ女に成りきっていない
蕾の裸身がぐったりとして乗っている。ソフィアの脱がせなかった白長靴下が私の肉欲を
いまだ退かせないでいた。
 この体勢からでは分からないが、今だ私の怒張を咥え込んでいる秘孔からは解き放った
おびただしい量の白濁をどくどくと吐き出しているのだろう。
 ソフィアがうっすらと目を開いて私に言葉を掛けて来る。
「騎士……さま……ソフィアのなか……どうでしたか……?」
「気持ちよかった……いや、違うな……」
 ソフィアの躰がぴくんと動いた。官能の余韻に顫えのことなのか、それとも私の言葉に反応
してのことなのかは分からない。
 私はソフィアの投げ出されている右手をやさしく掴むと、二人の肉の結び目に持って行った。
「あっ……」
「ほら、ソフィアと俺の交じり合ったものがこんなになかから溢れ出てきているよ」
「あっ……ああ……羞ずかしい……」
 何度目かのソフィアの羞ずかしいだったが、この睦言がペニスを完全に蘇らせて、ソフィアの
官能の焔をもふたたび煽らせることになってしまった。
「ソフィアの膣内はもちろん気持ちいいよ……でも、もっと気持ちいいのは君が側にいて
くれること、俺が君の側にいれることなんだ」
73名無しさん@ピンキー:02/12/10 19:20 ID:VEkyXQhR
ソフィアの舞台5

「騎士さまああ……う、嬉しい……!」
 ソフィアは赧く染めた顔を捻じって、私の唇を求めてくる。挨拶ような軽いキッスをソフィアに
飽きることなくやさしく触れ合わす。
 官能がキスを追い越してしまって、秘所に導いていたソフィアの白く細い指が肉の結び目
の棒を妖しく扱いてくれる。被せていた右手を結び目に押し付け、左手はソフィアの火照る
頬を捉えて唇をぐっと擦りつける。
「んぐうう……」
 強引に舌をソフィアの口腔へ持って行って、彼女の舌を熱く絡め取って陵辱する。ソフィア
も負けじと私の舌戯に刃向かって、その健気さに私は打ち負かされてしまう。ソフィアの
リズムが奏で始めていた。ソフィアの愛のリズムが森に響いていく。
 ソフィアの口が大きく開いて私の唇に繋がると、舌を差し入れてきて口腔を舐め回して
抽送を繰り出す。ふたりは蕩け合っていた……。ソフィアの頬を撫でていた左手は捻じれている
首筋を滑り快楽に喘ぐ乳房を弄って脾腹を掴む。
 そして、ソフィアと躰を繋がったまま起こして座位のカタチをとった。
「ひっ……ひぃ!」
 小さな悲鳴があがっても彼女の指はペニスへの愛撫を辞めない。私は律動を始めて
ふたりは快美へと漕ぎ出す舟となる。ゆっくりゆっくりと背中を預けたソフィアの躰が揺れていく。
「ソ、ソフィア……見てごらん。まだ、牡鹿がこちらを見ているよ……」
 口吻に夢中になったまま、ソフィアは目を開いて言われた方を見る。
「あっ、ああ……し、鹿さんの意地悪ううっ……」
74名無しさん@ピンキー:02/12/10 19:26 ID:VEkyXQhR
ソフィアの舞台6

「ほんとだね……ちょっと脅かしてやろうか……」
「えっ?あっ…あはん……あうう……あああふっ」
 私はソフィアの両手にしっかりと握り締めると水平に拡げた。牡鹿はぴくっと動いてまた
戻って来て牡と牝の肉の律動を眺めている。ソフィアの裸身は磔になった乙女と見まがう
ほどに美しかったに違いない。ソフィアの頭が仰け反って私の肩にもたれた。そして水平
に拡げた両腕を頭上に高々と掲げていった。
 ソフィアの小ぶりな乳房が上下に引き伸ばされる。先ほどからの深い挿入感に胸が
ぐんと張って更に伸ばされていた。
「ほ、ほら……ソフィア、見てごらんよ……」
 律動を幾らか烈しくしてソフィアの躰がぶるぶるっと痙攣していく。
「あっ……ああ……あううう……あっ、あっ、うあああああああああああっ!」
 頭上に掲げられた腕に対象物が大きくなったと驚いたのか、または威嚇と思ったのか、
ソフィアの快美の絶叫も伴って牡鹿は逃げ去って行った。
 その瞬間、ソフィアのきつい締め付けで、私も欲望を膣内へと迸らせてしまう。
小鳥たちは相変わらず囀り、小首を傾げてふたりの獣の情交を見下ろしている。
 快美を貪りつくしたふたりは、ヤング教官のマントにソフィアの裸身を横たえて、私は彼女に
腕枕を貸して休んでいた。ソフィアの真珠の素肌に人差し指を触れるか触れないかの
微妙なタッチで乳房から腹部へと滑らせていく。
「ソフィア、もうここには来ない方がいいよ」
「えっ!ああっ……」
 濡れて今だ熱を孕んでいる秘所を弄る。
75名無しさん@ピンキー:02/12/10 19:34 ID:VEkyXQhR
ソフィアの舞台7

「ヤング教官に師事されていた頃と君は似ているんだよ」
「ご、ごめんなさい……」
 私はソフィアの持ってきたバスケットからサンドイッチを取り出して彼女に渡す。それを
半分にして啄ばんだ。
「差し入れも、こうしてソフィアと愛し合うことも修行の妨げだなんて思ってやしないよ。
でも、君は迷っているんだろ。違うかい?」
「そ、そうなの……ああん……はうっ……」
(食べるか話しをするのか、えっちするかハッキリしなさいよ!ソフィアが可哀相だよ!)
「ソフィアは才能があるから、可能性があるから師匠は怒ってくれるんだよ。芽が無いのなら
出て行けって言われると思わないかい、ソフィア?」
「ああん……あん……そ、それじゃあ、わたし……戻らな……はうっ!」
「もう一回、俺とエッチしたらフェンネルの劇場まで送っていくよ。それともおんぶがいいかい?」
 私はソフィアに覆いかぶさって、快美に歓喜して潤う瞳をじっと見つめる。
「んああ……あっ……も、もう……ばかぁ……」
(ほんとに大馬鹿なんだからああああああっ!すかたん!)
「ソフィアが舞台を踏む日は遠くないな、安心したよ」
「ここに来ることが出来なくなっちゃ……あっ、ああん……また、いっぱいに拡がっちゃう……」
「た、たまには……あそびにおいでよ……来て欲しいな」
「はっ、はうっ……ああ……こ、今度はわたしが……舞台に招待するぅ……うああっ!」
(もう、あんたにはスケベナイトの称号をあげるわよ!)
 風が吹いて木々のざわめきが磯を思わせる。ソフィアの側の咲き乱れる花々がふるふると揺れ
胞子が風へと舞う。逃げた牡鹿も戻って睦まやかなふたりの姿を遠くからいつまでも眺めていた。
76名無しさん@ピンキー:02/12/10 19:45 ID:VEkyXQhR
ロリィの誘拐は前スレでありますから、盛り上げ所は涙を見せない
別れなのかもと妄想していましたが、難しそうです。
ロリィは笑っているつもりなのに涙がポロポロみたいな感じ。

早くのご帰還お待ちしております、年内にはということですよね?
77ケイシ:02/12/10 20:42 ID:E7OIVCUP
>鹿さんが見てるぅう・・・
激しく萌え。
いやもう、なんていうか、マジで萌えました。
ロリィは東洋人を襲うやつが好きです。
>スケベナイトの称号をあげるわよ!
激しく同意w)
年内には戻ります。そして約束通り、ソフィアとアンを書かせていただきます。プリシラやセーラも。
えとですね、俺は元々、18禁が駄目なライト小説界にいたのです。
ですが、いい年した男女が相思相愛なのにセクースしない不健全さに疲れはて、18禁が書きたくなったのです(不健全だと思いませんか?アレって)。
厨房の頃以来だから・・・18禁書くのは10年ぶりくらいでしょうか?
とりあえず書きかけの小説があるので、それを書き上げてから来ます。
ライズは・・・どうしましょうか。変な場所はライズにしましょうか(ひでぇ)。次はあそこなのですが。
だってソフィアやアンに羞恥プレイはできません・・・。
それでは、すいません逝きます。
78たぶん三人目:02/12/10 21:03 ID:c1SmUyoV
>ケイシ氏
今日もライズキタ━━━( ´∀`)・ω・) ?Д?)?∀?)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)−_)?∋?)´Д`)?ー?)━━━!!!!

と思ったら・・・

去る━━━━━━(゚(゚∀(゚∀゚(゚∀゚)゚∀゚)∀゚)゚)━━━━━━っ!!??


・・・次を楽しみに、暫くは待つとします・・・・・・もう待つ事には慣れてしまたよ、前スレで(汗


尚、羞恥プレイは『愛』だっ!!! と言い切る私は歪んでいるのでせうか?(−−;


>69-75
うおおおっ!ソフィアがエッチだ!!w
だから言わせてもらおう。ソフィアタン(* ´Д)ハァハァ…

もちろん小西寛子の声を脳内再生♪(えー
79名無しさん@ピンキー:02/12/11 00:39 ID:Akg2OruY
37

感想ありがとうございます。一応、連作ということでやってます。
終わったらセーラをやってみたいです。翔べないインコてな感じで。
ロリィだとレズリーのヌードモデルあたりが責めかなと妄想してます。w

早い帰りをお待ちしております。
80名無しさん@ピンキー:02/12/11 13:03 ID:Akg2OruY
ソフィアの選択1

  ソフィアの舞台、その好機は早々にやって来た。ドルフィン国の傭兵としてこの地を
踏んで三年目の年明け興行の舞台に立つことになったらしい。ソフィアの実力と可憐
な美貌を持ってすれば主役も可能と思っていたが準主役というポジションとのこと。
 ソフィアは落ち込むことなく、カミツレにある湖水のようにどこまでも透き通る美しい瞳
を輝かせ、可愛らしい薄桃色の唇が小鳥のように途切れなく夢を囀っている。彼女は
強くなった、そう遠くない未来に主役の座を勝ち取ることだろう。
 そんなソフィアの楽しそうな横顔を彼女のこさえてくれたサンドイッチを啄ばみながら
眺めている。それが私の支え、戦場を生き抜く為の糧となっていた。
「ご、ごめんなさい……わたしばかり夢中になって喋ってばかりで……」
「そんなことないよ。俺にとってソフィアの微笑みはなによりのご褒美だから……」
 親指に付いていたドレッシングをぺろっと舐めて、羞ずかしさに頬を染めて俯くソフィア
の顔をそっと掴んで横を向かせる。
「あっ……」
 もちろん彼女は拒んだりせずに、目元が朱に染まる顔を私に晒してくれる。大樹の側、
マットを敷いてのバスケット越しのキッス。少しだけ舌を差し入れてやさしく唇を舐め回して
から、ゆっくりと唇を離す。閉じられた瞳のソフィアの顔が愛らしい。ソフィアとの交じり合った
唾液が名残惜しそうに細く長く糸を引いた。ソフィアの瞳も開かれてそれを見ていた。
「え、えっち……」
 ソフィアの瞳がうつろで色に惚けているみたいだ。
「俺、君の前だからエッチになれるんだ」
(だ、だめだからね!ソフィアこれからお稽古があるんだから!襲ったりしちゃだめだから!)
81名無しさん@ピンキー:02/12/11 13:07 ID:Akg2OruY
ソフィアの選択2

「じゃ、じゃあわたしも……もっとえっちになる……」
 ソフィアはバスケットを自分の方に寄せると胸のボタンを外し始める。
(ソ、ソフィアまでぇ……もう、やってらんないわ!)
下を向いてボタンを外している、ソフィアの胸元に私も手を掛ける。するとソフィアはパッと
両手を離して私の頬を挟んで口吻をした。そのまま体勢を崩してソフィアにしな垂れかかって
とさっ!とマットに沈む。
ソフィアの衣服を脱がしてブラのホックを外す。彼女は腕を交差して両肩を掴んでいる。
「えっちになるんじゃなかったのかい?」
もう、何度とみた真珠のように白い素肌なのに日々美しさを増していくようだ。その肌が
今、羞恥に喘いで快楽の赧に呑み込まれようとしている。
「あんっ……騎士さまのいじわる……」
 可愛らしい天使の声が少し拗ねている。
「ほら、見せてごらんよ」
 ソフィアの手首を掴んでマットに水平に拡げた。風が吹くたびに梢が揺れて、ソフィアの真珠
の裸身に降り注ぐ木漏れ日が艶めかしく乳房の上で揺れている。小鳥の囀りとソフィアの
熱い吐息が耳に心地よく響いて来る。私のペニスが烈しく脈打っていた。
「羞ずかしいよ……こ、こんな格好……嫌やあっ……」
 ソフィアは乳房を私の目に曝け出されて、羞恥に顔を横に向けていた。
「ソフィアのお胸、少しは大きくなったかな……」
 掴んでいた両手首を離すと、細い腕を辿ってソフィアの柔らかい脇を挟み、唇を張り詰め
ている薄桃色の乳首に被せていく。
82名無しさん@ピンキー:02/12/11 13:11 ID:Akg2OruY
ソフィアの選択3

  解放されたソフィアの両手は頭を捉えて髪を掻き毟っていく。挟んでいる脇への
少し擦り付けるような愛撫に、右乳首への舌の責め。ソフィアの白魚のような
指は力を増して私の髪を絡め取っていた。
「騎士さんは……大きい胸が好きなの……ああん……はああっ……」
 乳首から唇を離して、顎で乳房を撫で回す。
「どうして、そう思うの?」
「あっ……だっ、だって……さっき言ってた……わたし、レズリーみたいに……ないし……」
 ソフィアの羞恥に喘いでいる顔に近づいて、両手で挟むと絹のようなソフィアの髪の感触が
指先に伝わってくる。ペニスはこれでもかといきり立つ。
「ソフィアのだったら何だっていいさ。小さくても、大きくても……つるぺただとしてもね」
「ばっ、ばかああっ……」
「このままでも好きだし、レズリーの胸みたくもっと大きくなっても好きだよ」
(何言ってんのよ、バカ!)
「羞ずかしいよ……いつも、わたしから裸にされて……」
 ソフィアの艶やかな髪をやさしく撫でて、彼女の大きく澄んだ瞳をじっと見る。
「鎧脱ぐのってめんどくさいからなぁ……男から裸になっても格好つかない……それじゃあ、
こういうのはどうかな!」
 ソフィアの背中を抱くと、転がって彼女を上にした。そして彼女の上体を両手で脾腹を
掴んで起こさせる。
「あっ……あああぁぁぁ……」
 ソフィアの消え入りそうな喘ぎが洩れ、心もとない躰をどうにかしてと言わんばかりに
脾腹を支える両手首にソフィアの白魚の指が絡んでくる。唇から吐息が洩れて頭が
くなくなとして亜麻色の髪が美しくたゆたうとしている。
 ソフィアのショーツはぐっしょりと濡れていて、セックスのカタチを浮き上がらせていた。
83名無しさん@ピンキー:02/12/11 20:59 ID:Akg2OruY
ソフィアの選択4

「俺のペニスをソフィアの綺麗な手でさわって……ほら、瞳を開けてごらんよ」
「は、はい……」
 消え入りそうなか細い声だった。ソフィアは上体を支えるように掴んでいた私の両手首を
離して、膨らみきった股間にそっと添える。
「あっ……こ、こんなにも大きくなってるのね……」
 事実、烈しくペニスはズボンを突かんばかりに屹立していた。ソフィアの不慣れな所為も
あったが、かえってそのことがやりにくくしていた。
「あせらなくていいよ、ソフィア」
甲斐甲斐しく動く細い指、それだけでも逝ってしまいそうなくらいだ。ようやく解いてズボンと
下着を下ろして屹立を外気に晒す。ソフィアの細い指が灼熱の肉棒に絡み付いて、ソフィアは
顔を近づけて羞恥に火照る頬を擦り付けた。
「硬くなって……こんなにも熱くなってる……」
「あっ、ああああああああっ!」
 私はソフィアの細い指と頬の感触に総身を顫わせて弓なりに仰け反った。ソフィアは自分
が初めて責めに転じたことを悟って、もっと積極的になっていった。片手で私の皺袋をやさしく
揉みしだき、怒張を握り締めている手は彼女の柔らかい頬にぐいぐいと擦り付ける。
「かっ!ああっ、うあああああああっ!」
 ソフィアの熱い吐息が下腹にそよぎ、かと思えばふるふると揺れるソフィアの長い睫毛が
灼熱の肉棒を悩ましく擽っていく。ソフィアの膣内(なか)に行く前に吐き出してしまいそうだ。
何かよそ事を考えなければ持ちそうに無かった……ピコ!そうだ、ピコ!ピコ!
(なんでわたしがよそ事なのよ!しっつれいしちゃうわねっ!すかたん!)
84名無しさん@ピンキー:02/12/11 21:00 ID:Akg2OruY
ソフィアの選択5

 ソフィアは悪戯っぽく私に微笑むと可愛らしくピンクの舌を出すと棹の頂上を目指して
ゆっくりと舐め回しながら這い上がっていく。
「ソ、ソフィア……で、射精ちゃうよ……」
 ソフィアの唾液がなめくじが這った軌跡のようにキラキラとひかる。
「ご、ごめん……ホントに射精ちゃいそうなんだ……」
 ソフィアは右手でペニスを握ってリング状にして扱き、舌は亀頭をゆっくりと目指している。
皺袋を揉みしだいていた左手は、しなやかな脚を揃えると、くの字にして引き寄せてショーツ
のサイドに指を掛けて、そっと引き下ろしていく。ぐっしょりと濡れている為に股間にあたって
いた布地が引っ付いていて、ゆっくりと剥がれて行った。
 ソフィアは左脚を心なし引き付けてショーツを抜き取った。その間にも、ソフィアの舌は赫黒
い亀頭へと近づいていく。いくらおとうさんのを見慣れていたといっても、最初の羞じらいの
頃に較べれば雲泥の差……いや違う、私の少年みたいな反応がソフィアの官能を駆り立てて
いるのだろう。傘の部分に舌がついに触れて唇の感触も伝わってくる。もはや限界だった。
 びゅくっ!びゅるっ!と宙に高く舞う。尚もソフィアの頬にあたりながらもしぶかせている。
一瞬、彼女は驚いて動きを止めていたが、勢いよく白濁を噴き出し続けている鈴口へ唇を
被せてきたのだ。
「あああっ!ソ、ソフィアああああああああっ!」
 私の腰が跳ね上がってしまって一気にソフィアの咽喉奥を突きあげてしまう。
「んぐうううっ!んんんっ!」
「ああ……ソフィア、ごめん……よ……」
 もう自分でも何を言っているのかも分からなくなっていた。腰を引こうとするも左手に
尻肉を掴まれ、唇がペニスを挟んで離そうとしない。主導権はソフィアにあった。
85名無しさん@ピンキー:02/12/12 00:50 ID:cqC1hVzC
ソフィアの選択6

「ソフィア……」
 吐き出した物を更に搾り取ろうと吸いたてている。ソフィアは汗で頬にへばりつく髪の毛
を掻きながら白い喉をこくんと鳴らして、躰をゆっくりと起こして膝立ちの格好で私を跨ぐ。
唇からは白濁が滴っていた。
 いくらソフィアが妖しく変貌しょうとも限りなく処女に近く愛しい、いつまでも果てることなく
抱きしめていたい。セックスに耽溺するのではなくソフィアに溺れていた。
 しかし、ソフィアには正式な婚約者・ジョアン・エリータスという家柄のしっかりとした貴族
の男がいた。それなのに、私は彼女にこんなにも深入りしてしまい安らぎさえも得てしまって
いる。
(ソフィア、俺はどうすればいい……一時の戯れか……君を奪ってどこかへ行って
しまいたい!)
 ソフィアは左手で彼女の唾液で塗られたペニスを握って、右手で濡れそぼるセックスを
逆ヴイ字に指で拡げると秘孔へと添えて、ゆっくりと腰を沈めていく。腰をペニスに沈め
切る瞬間、下を向いていた顔がゆっくりとあがって、私と目が合いソフィアはやさしく
微笑んで、顔を反らせていく。美しく細い眉が寄って、眉間に官能の喘ぎの皺を作って、
亜麻色の髪は真珠の素肌の背中に真直ぐに流れていった。
「ソ、ソフィア……君は俺のた・か・ら……だ!」
 セックスをお互いに昂めるための小細工などでなく、本心からの言葉だった。ソフィアは
ゆっくりと律動を始める。仰け反っていた頭も戻って顎を引く。薄目を開いて私に笑みを
浮かべては、また眉が吊りあがっていく。愛という言葉が重かった。
 私はソフィアの不安定にたゆたうとする躰を起き上がってしっかりと抱きしめる。ソフィア
は私の肩を掴んで烈しく腰を揺すっている。
(俺はこんなにも君を愛していて、こんなにもソフィアが欲しいんだ!)
 木々がザザーッと磯のようなざわめきを立てていた。
「どこまでも、ソ、ソフィアとこうして……いたい……許されなくとも……あ、愛しているッ!」
86名無しさん@ピンキー:02/12/12 01:38 ID:cqC1hVzC
ソフィアの選択7

「ああ……あっ、ああん……はあっ……」
 ソフィアの吐息だけが熱く、森に私の愛という言葉だけが空しく響いている。小鳥の
美しい囀りが私を嘲笑しているかのようだ。
「愛している!愛しているんだ!どんな謗りを受けようとも、ソフィアを愛しているんだああぁぁッ!」
 私はソフィアの揺れる乳房に顔を擦り付けていつしか母親に甘える子供みたく泣いていた。
「はっ、はっ、あっ、ああ……あ、愛して……ます……だ、誰よりも……はううっ……あうっ
……あなたを……愛して……るうううううううううううッ!」
 乳房に埋めていた顔を上げて、ソフィアの顔を両手で挟んだ。彼女も泣いていた……。
私たちの密会は人知れず森のなか、何度素肌を重ねたかも忘れるぼに……師匠に叱られて
拗ねて私に会いに来たのが遠い昔にさえ思える。しかし、彼女の口からハッキリと愛という
言葉は聞いたことはなかった。
「はっ、ああっ……あ、愛しているの……騎士さまを……はうっ……んんんっ」
 セックスの昂ぶりに歔いて、愛という言葉の重みにソフィアは泣いていた。私はソフィアの
愛を紡ぐ言葉を遮って頬を両手で挟んだまま唇を擦り付けていた。
「ソフィアが欲しい!もっと、もっと欲しい!」
「んんっ、愛してる……愛してるの……愛してるッ!」
 烈しい嵐のようなキッス、唇が離れる度に愛という言葉が零れてくる。ソフィアの躰を仰向け
にして私は覆いかぶさっていく。
「もっと、もっと、わたしのなかに入ってきてええぇぇぇぇぇッ!」
「ソフィア、熱い……蕩けそうだよ……」
 ふたりの手が力強く絡み合って、至福の場所を目指していく。私とソフィアはセックスの
幻想から醒めた時、本当の愛を口にすることができるのだろうか。その棘は小さくても
ふたりにとっては烈しい痛みとなっていた。想いは叶うと信じたい、信じていたかった。
87たぶん三人目:02/12/12 03:12 ID:5rDKMu1D
>80-86
乙〜
愛ってモノは難しいもんですねえw
・・・とりあえずエッチならよしといふことで(えー


改めて思うに、ジョアンって寝取られ君なんだよなぁ・・・哀れ(汗
88名無しさん@ピンキー:02/12/12 10:23 ID:cqC1hVzC
ソフィアの舞台8

戦況は徐々にではあったが好転しつつあった。このまま一気に攻め込めば勝機をもぎ取る
ことも可能かもしれないが、かつてのドルファンの領地、ダナンに居座り続ける傭兵騎士団
ヴァルファバラハリアンがドルファン国の命取りとなっていて、プロキアが突きつけた咽喉元
の刃だったのだ。
 戦場にて、その武勇を轟かせた八騎将軍の何人かを退けはしてきたが、その手馴れとの
闘いは絶えずぎりぎりのなかでの読み合いだったといってもいい。剣技に生きる者ならば
誰もが熟知していること、必ずや強い者が勝つという心理が骨身に滲みていた。
 同等もしくは、それ以上の力を有した者たちもいた。その鬩ぎ合いに倒れることなく私は
生きてこれた。もし私が強くなったとすれば、剣技にではなく心に僅かに差があったから
なのかもしれない。ヤング教官の教え、クレアさんが私に託す想い、ドルファン学園の平和
を信じ続ける乙女たちの為、この美しく心安らぐドルファンの……何よりも私を愛してくれる
彼女、私が愛したソフィアの為に生きて還ると信じていた。
 だが、そう言っては剣の露となって消えて逝った仲間を見てきたのも事実……また敵に
於いても大義もあり守るべきものもある。
(だめだよ……隙をつくったりしちゃあ……ソフィアの為にもがんばってよ!)
「ありがとう、ピコ。わかってるさ……わかっているとも!」
 ピコが羽ばたいて私の頬を抱きしめながら励ましてくれている。そのピコを左手でやさしく
包んだ。
「好転した戦況、俺の居場所が隙となるか好機となるか、見極めてやる!」
 稲妻が夜空を裂いて、烈しい音を立て窓を雨が叩いている。きゃっ!と言ってピコが
しがみ付いてくる。
「心配ないよ、ドルファンは勝つ。俺はもう一度生きるために、ソフィアの元に生きて還って来るよ!」
(必ずだよ……必ずだからね!)
89名無しさん@ピンキー:02/12/12 10:50 ID:cqC1hVzC
感想ありがとです。

ジョアン絡みの前スレの話、興味深いです。
もしやるとしたら・・・やるつもりです。w

書いていて、ひとりよがりな語りになってると常々思います。
ちょっとでも楽しんでいただけたなら幸いです。
90名無しさん@ピンキー:02/12/12 11:51 ID:cqC1hVzC
ソフィアの選択9

「団長!本体が動きました!まもなくレッドゲートが突破されます!」
 その刹那、閃光が瞬き雷鳴が轟いた。
「主力をゲートに回せ!他の要所の防衛も侮るな!俺もすぐに行く、行けえッ!」
「はっ!」
 立て掛けていた剣を帯刀し心を引き締める。
「行って来る、ピコ!」
 ピコを振り返らずに部屋を飛び出していく。
(強くなったんだよ!八騎将の誰よりも強くなってるんだよ!そうでなきゃ神の刃なんか
体得できるわけないじゃないのさあッ!みんなの想いがあんたを強くしたんだよ……
強くしたんじゃないのさぁ……還って来ないと許さないからねッ!)
部屋にひとり残したピコの泣き叫ぶ声が聞えてくる。
「みんな!ダナンに主力を裂かなかったことで読み勝ったと思うな!これが最後の闘いと
なる!気を締めて懸かれッ!」
 おーッ!というドルファン兵士と傭兵の混成部隊の士気はいやがうえでも高まった。
雨は大粒となって視界を遮るまでになっている。斥候の歩兵が地を蹴って突入して来た。
ドルファン側も応戦し剣を交える、斬り合いなどと呼べるものではなく、死力を尽くした男たちの
剣と剣との殴り合い。稲妻が闇夜を裂いて、一瞬戦場は真っ白となって鬼の顔を映し出す。
「気おされるな!ドルファンを守り抜けぇ!愛する者を守れッ!」
 弓の雨が降り出してきた……まだだ!まだだぁ!知将ならば次の一手があるはず。
「凌げぇ!凌ぐんだぁーーーッ!」
(馬軍の蹄の音が近づいてくるよ!備えて!)
 ピコの声が聞えてくる。
91名無しさん@ピンキー:02/12/12 14:50 ID:cqC1hVzC
ソフィアの選択10

軍団長・ヴォルフガリオの騎馬隊が特攻を嗾けてくる。豪雨でぬかるんだ大地を抉って
の疾走がドルファンに迫ってくる。
「堪えろ!堪えるんだッ!」
 弓の雨は烈しさを増していく。兵士たちの視界にはブラッディアーマの魔王の姿が見えて来る。
「堪えろ!引きつけろ!」
(読み合い、いやこれは奴と私との一対一の鍔迫り合いだ。ヤング教官、俺に力を貸してくれ!)
「いまだああッ!弓兵、工兵動けええぇぇぇぇぇッ!」
 雌雄は決した。ドルファンはプロキアから勝利をもぎ取った。悪くとも和議に持っていける。
この国を守りきった……愛する人の住まう国をこの手で守ったんだ。
「おい、終わったぞ。これで還れる」
 ぬかるんだ泥に両手をついて肩で息をしている兵士に手を差し伸べた。その時、崩れていた
馬が動いて、巨人がぬっと立ち上がった。ゆっくりと私の方に近づいてくる。巨人を取り囲むように
威嚇する兵士たちも手を出せずに、彼が動くたびに輪を拡げていた。
「さあ、早く立ち上がれ」
「は、はい」
「我が名は破壊のヴォルフガリオ。この国を守りし者よ、我と剣を交えよ!」
「みんな、手を出すな。下がっていろ!我の名は巫女那・稜、お相手いたす!」
 私は剣を上段に構え間合いを詰めていく。デュノスが先に動いた!早い!ガシャーン!
と巨人の剣が重く圧し掛かる。
(防御で凌げるか……一撃の必殺剣に賭けるしかい!)
「でぃやあああああああッ!」
 デュノスの剣をやっとの思いで弾く。デュノスは踏ん張りきって剣を斜めに真直ぐに
構えた。
「く、来る!躰よ、持ちこたえてくれ!」
92名無しさん@ピンキー:02/12/12 14:51 ID:cqC1hVzC
ソフィアの選択11

「ゴッドブレス・へヴンスドアああぁぁぁぁぁぁぁッ!」
 デュノスの放った衝撃刃が閃光となって私の全身を襲う。
「ぐっ、ぐはっ!」
 血反吐が雨に打たれる泥の上に吐き出された。
(私は倒れない、こんな処で死んでなるものか!)
「た、倒れぬのか!こ、これまでか!」
(デュノスが私の間合いに踏み込んできた!いまが時だ!仕掛ける!)
「秘剣・舞桜斬んんんんんんッ!」
「うおああああああああッ!」
 ガッシャーン!と鍔迫り合いに閃光が光った。
(き、効いていないのか?いや、剣が軽くなっている!これなら、生ける!生きてやる!)
「でりゃああああああああッ!」
 破壊のヴォルフガリオの巨体が仰け反って剣が上段に掲げられた時だった。バシャーン!
という轟音と落雷が彼の剣を直撃した。私もその衝撃に躰を弾き飛ばされて泥を転げ回る。
 剣を突き立てて、どうにかこうにか起き上がった時、敵の将は立ったまま剣を天上に掲げて
絶命していた。私は泥に両膝を付く。
(勝った……ピコ、勝ったよ……ソフィアの国を守ったよ……)
(おめでとう……稜!よかった、ほんとうによかったね!)
 天上を見上げて降り注ぐ大粒の雨に涙に濡れる顔を晒す。
「団長、奴がこんな物を……」
「て、敵といえ軍を束ねた将……丁重に扱うんだ!」
「も、申し訳ありません!」
「みんな、我々は勝ったんだ!ドルファンを守り抜いたんだああぁぁぁぁぁぁッ!」
「オゥーーーーーッ!」
 城門は兵士たちの歓喜の声で溢れかえっていた。
93名無しさん@ピンキー:02/12/12 17:20 ID:cqC1hVzC
ソフィアの選択12

「ねぇ、本当に見に来てよね!」
「ちゃんと行くよ!ソフィアのアドリブも見たいしね」
「バカ……」
 ソフィアは立ち上がって服を整えると前屈みになって、大樹にもたれて座っている私の顔を
手で挟んで口吻をする。
「ありがとうございます、騎士さま……還って来てくれて」
 唇を離すと羞ずかしそうに微笑するとソフィアはバスケットを持つと駆けて行った。
「本当に来てくださいね!」
「必ず行くよ!必ず……」
(ねぇ、どうしてソフィアを抱いちゃったの?死ぬかもしれないから?ちがうよね、ちがうって
言ってよ!)
「俺、そんなに物分り善くないよ、ピコ。怖かったんだ、ヴォルフガリオが。まだ、手が顫えて
いるんだよ。だから、ソフィアの温もりが欲しかったんだ」
(勝てるよね、負けてやろうなんて思ってないよね!)
「だから、ソフィアを抱いたんだ……彼女を道具かなにか見たいに扱ってしまったけれど……」
(ソフィアならきっと分かってくれるよ、きっとそうだよ!)
「墓所へ急ごう、ピコ!」
(う、うん……ソフィアの為にも勝とうね!)
 一昨日の雷雨が嘘のように晴れ渡っていた。共同墓地にはまだ相手は来ていなかった。
暫らくして赫いマントを纏った騎士が私を目指して近づいてくる。
94名無しさん@ピンキー:02/12/12 18:29 ID:cqC1hVzC
ソフィアの選択13

「ライズ・ハイマー、俺は君とは剣は交えたくない!収めてはくれまいか!」
 隠密のサリシュアンは動きを止めてゆっくりとマスクを取った。
「そなたが我らの前に立ちはだかって退けられた同胞の恨み、そしてヴァルファの無念、
理由ならばいくらでもある!」
「だめということなのか……」
「戯けたことをぬかすな!剣を抜かれよ!抜かぬというのなら、わたしから参る!」
 ライズが剣を抜いて地を蹴った。
(いま間合いを詰められてはまずい)
「ええい!ちょこまかと墓を盾にせず闘わぬかあああッ!」
 墓石に手を掛けしゃがみ込み、ライズが駆けた時を狙い大地を蹴ってロケットのように
烈しく彼女にぶつかって、柄の先がライズの腹を抉った。
「ぐはっ!プ、プレシズ・キルううううぅぅぅぅッ!」
 もんどりをうって転げるライズはその体勢で必殺剣を放つ。秘剣は一発必中のもので
連発は効かない。一度外してしまえばそれまでのこと。左肩に食らったがまだやれる。
「舞桜斬んんんんっっっっ!」
 ライズの剣が折れて弾き飛ばされた。ライズは飛ばされた剣に這って駆け寄り柄を握ろうと
するが、もはや剣を握る力は残されていない。腰を落としたまま開いた手を呆然と眺めている。
「君の負けだよ、ライズ」
「あ……ああ……うわああああああああああああッ!」
 拳すら握れなくなった手を振り上げて地面に叩き付ける。
「よ、よせ!ライズ!」
 彼女の両手首を掴んで抱きしめた。
「き、貴様にわたしの何が分かると言うのだ!殺せ、殺せええぇぇぇぇぇッ!」
95名無しさん@ピンキー:02/12/12 21:05 ID:cqC1hVzC
ソフィアの選択14

「お、落ち着け、ライズ!こ、これは父上が君にしたためた物だ!」
 雨でインクは滲んで読みにくくはなっているが、かろうじて読めないことはなかった。
「そ、そんなもの見ずとも、父上の願いぐらいわたしには分かっている!もう、わたしには
何も無いんだ、りょう……何も残ってないんだよ……」
 闘っている時からライズが感情だけで剣を握っていたのだろう。私は傷ついた彼女の心
をきつく抱きしめる。
「りょう、わたしを抱いて……あなたが、ソフィアと付き合っていることは知ってます……
それでも、わたしを抱いて欲しい……それを支えにこれからを生きて行くことが……
りょう……お願いします……」
 ライズは私の胸に背中を預けて、顔をうな垂れて泣いていた。
「いくらなんでも、それは出来ないよ……」
 ライズは躰を顫わせて嗚咽する。
「敗軍の姫として……陵辱されるのでもいいから……犯して……ください……りょう、おねが……」
 ライズの顔を捻じって彼女の言葉を唇が奪う。赫い瞳が瞑られて歓びの雫が頬を伝う。
鋼の鎧に抱かれた赫き鎧の復讐の戦士は、ただの少女となって私の腕のなかにある。その
ライズ・ハイマーの心の鎧をゆっくりと解き放つ。
「あ、あなたも鎧を……とって……」
 ライズの鎖帷子がもどかしかった。私も次々と鎧を落として少女と同じ格好となって躰を
一緒に揺り動かす。ライズの手が私の頭を引き寄せて、深く唇を求めてきた。ふたりの帷子が
擦れ合うシャリッという音が、ペニスを大きくしていた。遠慮せずに私は彼女の口腔へと侵入
すると、官能の昂ぶりからなのか絡んでくる舌が顫えているような気がしていた。もしかして
彼女の紅の塗られた赫い唇だったのかもしれない。どんな気持ちで紅を注して臨んで
来たのかと思うと胸が痛んだ。
96名無しさん@ピンキー:02/12/13 00:54 ID:NWQ/qnRK
ライズたん…
97名無しさん@ピンキー:02/12/13 01:16 ID:JybQlF6Z
ソフィアの選択15

ライズを私の方を向かせてお互いの鎖帷子を落として、胴着を脱がし合う。ライズの赤に
私の黒は肩を肌蹴られて背中の後へとゆっくりと落ちていった。
「ライズの化粧しているところ初めて見たよ……」
 それは私を殺す為に施されてきたもの、女として死を覚悟せしめたものであるに違いない。
「ご、ごめんなさい……りょう……す、好きだったの……」
 ライズは肌蹴た上半身を腕を交差させて顫える肩を掴んで乳房を隠している。私は彼女の
頬をやさしく両手で挟んだ。
「いまはふたりは恋人だ……それでいいよね、ライズ……」
 私の黒い瞳のなかにライズの涙に潤う赫い瞳が映っている。
「は、はい……あ、ありがとう……りょう……」
 ライズは静かに瞼を閉じると睫毛が微かにわなないている。私はライズの唇にキスをした。
「ライズ、君の乳房を俺に見せてよ」
「わ、わたしの胸……ふつうの女の子のとちがうの……」
 私はライズの羞恥を無視してやさしく両手首を掴んでゆっくりと剥がして行く。
「あっ……いやああ……羞ずかしい……」
 並みの兵士なら一瞬で切り捨ててしまうほどの手馴れ、極限までに鍛えられた肢体に
無駄な脂肪はなかった。乳房をそっと触ってみる。確かに筋肉だったが、少女らしい弾力と
鍛えられた美しさと彼女の気高さがそこにあった。
「綺麗でとても柔らかそうだよ」
 手でそっと心なし持ち上げてつんと張り詰めている薄桃色の乳首を唇に含む。
98名無しさん@ピンキー:02/12/13 01:45 ID:JybQlF6Z
ソフィアの選択16

空いた手でもう片方の乳房もやさしく愛撫する。乳首を唇から離して、汗でしっとりと濡れて
いる乳房に頬を擦り付けながらライズに私は語りかける。
「柔らかくて、とても女の子らしいよ、ライズ」
「ありがとう……嘘でもうれしい……りょう……」
「うそなんかじゃないよ、ライズ」
 ライズは乳房を愛でている私の頭を赤子をあやす様にやさしく撫でていた。
「あっ……ああん……」
 乳房を揉みしだいていた手を腰布のなかへと滑らせていく。
「ライズ、のここ濡れているよ」
 私はライズのしとどに濡れる繊毛を指に絡めて弄び、セックス全体を手のひらでやさしく
覆った。
「い、いやあっ……りょうの……えっち……」
「えっちじゃないよ……恋人なんだから、好きってことさ……」
「も、もう……あ、あうう……」
「だから、ライズもえっちになって俺のを触ってよ……」
 私はセックスを覆った手のひらをやさしく上下にゆっくりと擦っては、少し握り締めるようにして
セックスを掴んでいた。
「うっ……あああ……ああん……」
 ライズの右手がルージュに塗られた唇に近づいて歯を人差し指に立てるとグローブを
すっと脱ぎ捨て、私の膨らみきった股間に寄せてくる。右手が反されて遠慮がちに指の感触
が皺袋から亀頭へとすうっとなぞられた。
「はっ、はっ……あっ……か、硬くなってる……よ」
 ライズの微妙なタッチが背筋にぞくっとした快美を走らせる。
「お、俺もライズが……ほ、欲しいんだ……」
99名無しさん@ピンキー:02/12/13 01:58 ID:JybQlF6Z
感想ありがとうございます。
ソフィアに騎士さまと言わせていたのは不貞を働いているからで、
名前を呼ばせたいので、便宜上・みこな りょう とつけました。
ソフィアの話なのにライズで引っ張ったりして、ごめんです。
100名無しさん@ピンキー:02/12/13 03:11 ID:JybQlF6Z
ソフィアの選択17

  私はズボンのホックを外して脱ぎ捨ててペニスをライズの目の前に晒す。彼女は私の怒張を
もう一度やさしく下から上へと撫でる。私の肉棒はびくんびくんとライズの愛撫に反応した。
「り、りょうの……オチンチンが……は、跳ねてるよ……」
「う、嬉しいんだよ……ああっ……ラ、ライズ……き、君の手が、とても気持ちいいんだ」
「よ、悦んでくれてるの……」
「も、もちろんさ……」
 そういって私はゆっくりとライズを押し倒す。彼女の躰はサリシュアンのマントに仰向けになる。
しかし、まだ腰布は付けられたままで、ライズの深紅の脚の具足が排除を妨げていた。
「いいよ、りょう……引き裂いても……引き裂いて、りょう!」
「ご、ごめんよ、ライズ……」
 私は腰布に両手を添えると一気に引き裂いた。シャアーッという絹を引き裂く音と供に
ライズの男に堕ちる声が私の耳に残った。
 ライズの晒されたセックスに手を近づけて、小さな女の命の膨らみをやさしく愛撫する。
「ああ……あううう……」
 腰布が引き裂かれた時、そしてクリットの愛撫にライズの腰は二度びくんと跳ね上がった。
ライズは両手で顔を隠している。
「ライズ、君の膣内に入れるからね」
「き、来て……りょう……お願い……」
 怒張を秘孔にあてがってゆっくり沈めていく。私はライズの顔を覆う両手を剥がして、その手を
やさしく握り締める。まだ痺れているらしく弱々しく握り締めてくるのがいじらしい。
101たぶん三人目:02/12/13 07:16 ID:rpsR25/N
昨夜も乙でした〜。それと100ゲトおめ♪

なんといふか、なぜか戦いに燃えてしまったデス(えー
戦争は漢の浪漫やねえ〜。
…しかし、成り行きとはいえ、ライズとエチーすることになるとは、おのれ稜タン! 羨ましいぞ!!(w



そーいえばソフィアの話だったっけ、と気が付いたのはは>99を見てからだったり(汗
102ケイシ:02/12/13 17:52 ID:X9QXcK0c
(草葉の陰から見ている)羨ましい・・・・(←おい!?)
どうしよう、ちょっと名無しさん@ピンキーさんのファンになりつつある・・・。
それにしても・・・以前のも見ようと思ったのに、エロスレッドが重すぎてROMれないよう(><。)
103名無しさん@ピンキー:02/12/14 01:00 ID:oBMPTqaL
乙枯れ〜
104名無しさん@ピンキー:02/12/14 02:22 ID:9HqjzpIr
ソフィアの選択18

その分、私がライズの手を力強く握り返す。彼女の手は強く握ろうとしては力なく開かれて
は痙攣してしまう。。私のペニスの切先が彼女のベールにあたり、ゆっくりと押し拡げて行こうと
していた。
「んっ!」
 赫いルージュに塗られた下唇をきつくぎゅっと噛んで、そしてライズの黒髪が額に閉じられた
瞼に汗によって紅潮した顔へと張り付いていた。私は動きを止めてライズに言葉を掛けた。
「痛かった……ごめん……」
 彼女の左手を離して、汗にへばりつく髪をひとつひとつ取り除いていく。解き放たれたライズ
の手は行かないでとばかりに私の右手を追うのだが力が入らず、胸元に寄せられた。
ライズは一気に刺し貫かれることを望んでいたのかもしれない。
「痛かったら、我慢しなくともいいよ……ライズは女の子なんだからね」
「で、でも……わたしにはこの瞬間しかない……遠慮せずに貫いて……」
 痛みに閉じられていた瞼が開かれて、赫い瞳が訴えていた。
「ごめん、ライズ……君の処女は俺が貰う!」
 止めていた腰をゆっくりと落として、きつい締め付けの秘孔が徐々にペニスで満たされていって
ライズは開帳された。
「ひっ……い、痛いいっ……あっ、ああ……」
「ぜんぶ、ライズのなかに入ったよ……わかるだろ……?」
「か、かんじるよ……りょうがわたしのなかでひくひくしてる……ね」
赫い瞳が涙で溢れんばかりに潤っていた。
「痛かったんだね……」
「う、うん……この躰が裂かれるみたい……神様が……わたしに罰を与えてる……」
(父上との剣術の鍛錬でさえも思わなかったのに……)
「どうして、そう思うの?」
「ソフィアに……あっ……ご、ごめんなさい……わ、わたし……」
105名無しさん@ピンキー:02/12/14 02:36 ID:9HqjzpIr
ソフィアの選択19

「そんなことを言うライズは悪い子だよ……」
 そう言って躰を密着させ、闘う為に施された赫いルージュの唇を私は掠め取る。
「君の処女を貰いに行くからね……いまだけは、俺はライズのものだから……」
 密着して裸身を重ねあい、静かに腰を動かしていった。ライズは拡げられていた
両脚をくの字に掲げると、私のストロークを繰り出す腰に交差させ、より深い繋がり
を求めて羞恥を捨てる。
 刹那的な肉の戯れだけにはしたくなかった。破瓜の痛みだけを刻ませたくないからこそ
素肌のふれあいを欲し、我が肉体全身全霊で彼女の総身を愛撫して少しでも女の悦びを
感じて貰いたい。感情のみの繋がりでも満足するライズかもしれないが、例えかりそめで
あっても男と女の愛し方を彼女に贈りたい、自己満足としりつつも。
 ライズの乳房が私の胸板で押しつぶされて、硬くしこる乳首が転がされ、下腹によって
クリトリスがじんわりと擦られていく。
「り、りょう……か、からだが熱いの……あっ、ああん……」
「い、痛くない……かい……?」
「わ、分からない……膣内(なか)が……痺れるようで……熱いの……分からない……いいっ!」
「ライズ……ライズ……ライズ……!」
彼女の名前を連呼して汗にぐっしょりと濡れて紅潮する頬を両手で挟み、何度も何度も
口吻をする。ライズに言った言葉が自分に跳ね返って、愛という言葉が出てこなかった。
その愛という言葉はソフィアにこそ贈ったものだから。
 かりそめの愛に苦悶するなか知ってか知らずか、ライズは腰に絡めた両脚を強くセックス
に引き付けて、口吻している頭に腕を絡めて私を掻き抱いていた。
「ラ、ライズ……い、イキそうだ……ライズ……」
「はっ、はっ、はうっ……」
 喘ぎの感覚もやがては短くなっていた。ライズの子宮を突きあげるのが、いつしか無上の
悦びとなって総身を顫わせると、自分の欲望を解き放っていた。
 あっ!という短い声をあげて、苦悶に吊りあがり歪む眉……瞑られていた破瓜の雫で潤う瞳が
薄っすらと開いて、その瞬間を感謝するようにライズ・ハイマーは私に微笑み返す。
106名無しさん@ピンキー:02/12/14 02:53 ID:9HqjzpIr
37

感想ありがとうございます。
ロリィのことを考えていたら、二本しか出来ませんでした。w
107名無しさん@ピンキー:02/12/14 10:38 ID:9HqjzpIr
ソフィアの選択20

 ライズは私の腰に絡み付けていた脚を投げ出して、息を荒くしていた……。
「も、もっと、もっと……あなたが……りょうが欲しい……!」
 私は躰を起こしてライズの右脚をあげて、私の右側に撥ねさせて彼女もまた躰を捻る。その時にライズへの刻印の、赫の証が目に入って来た。セックスから溢れ出た二人の交じり合った残滓にも朱が
入って、地に敷かれた彼女のマントにとろりと濃厚なスープのように滴り落ちる。私はライズの
胸に腕を廻すと彼女を繋がったまま抱きかかえる。
「ひっ、ひぃーっ……」
 ライズの上半身を墓石にあずける。まだ墓石にしがみ付くこともできなく、腕を組んで乗せて
そこに顔を熱い吐息を出しながら横向きにして置いている。彼女の赫の具足に守られた、
それでも鹿のように美しい脚。破瓜の疼痛が消え去らないのか微かに顫えて……私はライズのくねくねと誘うように蠢く腰を掴んで膨らみの退かないペニスを彼女の熱いヴァギナに突き入れる。
「ああっ……り、りょうのが奥まで来る……も、もういいから……わたしをコ・ロ・シ・テ……」
「アッ、アアア……ッ!も、もう……どうにでもしてちょうだい……り、りょう……殺してぇぇぇッ!」
 抽送のたびに彼女の白い素肌に私の汗が滴り落ちる。墓所での男と女の背徳の交じり合い。
「り、稜……戦士のわたしに……と、とどめを刺してぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!」
「ラ、ライズっ!あ、愛しているッ!」
(セックスの為の戯言と取られてもいい、ライズに贈りたい!届けえぇぇぇぇぇぇぇぇッ!)
 心地よい潮風がそよぐ。ドルファンの傷ついた戦士を休息させ癒すことのできる、やさしい
風が母のように頬を撫でて行く。ライズ・ハイマーという戦士は私の全ての行為を受け入れて
少女になった。
 一羽の群れからはぐれたカモメが飛んできて、見下ろすように雲ひとつないどこまでも
澄んでいる蒼の天上へと駆け昇って白の美少女は空へと蕩けて逝った。
108名無しさん@ピンキー:02/12/14 12:51 ID:9HqjzpIr
ソフィアの選択21

 私のすべての恥戯を受け入れた少女は崩れることなく、墓石に躰をあずけて荒い息遣いを
していた。ライズが蕩けきった顔を私に向けて言った。黒髪が顔にへばりついて見ようによっては
鬼神ともとれなくもない。
「稜……私を殺して……!」
 その言葉を吐き躰が墓石から滑り落ちていった。ライズの熱いヴァギナからぬるっと白濁を
射精したばかりのペニスが抜けた刻だった……。
 ドン!という音が周囲を空震させる。北西の方角から黒煙があがっていた……ま、まさか!
地に崩れた少女の肩を掴んで私を向けさせ詰問していた。ライズは墓石に背をもたれて
泣いている。
「り、稜……私を殺して……殺してぇ!」
「泣いてちゃ分からない、どういうことなんだ!」
 ライズの顫える細い肩を烈しく揺さぶっていた。
「だから……稜、私を殺してもいいから……そして、許して……ゆるして……!」
「殺してばかりじゃ何もわからないだろうがあッ!本当のことを喋らないかあああッ!」
ライズはひっ!と声をあげ竦みあがる。私は掲げた手のひらをライズの頬に振り下ろす。
 振り下ろしたつもりだった……出来る訳がなくライズの慄く頬に手をそっと触れるだけが
精一杯だった。
「ライズ……ごめん、さよならだ……」
 かりそめの愛は終わりを告げていた。私はペニスを始末もせずに脱ぎ捨てた服を掻き集め
着込む。いつしかライズが私の後を獲っていた。
「そのまま続けていて……」
 ライズが鎧を取って付けてくれる。
「八騎将軍のひとり、血煙のゼールビスとしか私は知らされてなかったの……」
109名無しさん@ピンキー:02/12/14 14:53 ID:9HqjzpIr
ソフィアの選択22

「稜はフィメールへ行ってちょうだい……わたしなりのけりをつけたいから」
「そいつは、決着をつけたいのだろ……なら、俺が行く」
「ラ、ライズ……は、ソ、ソフィアの……生死を……た、確かめてくれないか……頼む」
 血を吐くような思いでライズに願い出る。ライズにしても同じことのはず。
「稜がそう言うのなら、劇場へ行くわ……」
 鎧を着付け終わって私はライズを振り返った。情事が終わったままの格好、脚を守る
だけの赫の具足だけが彼女の素肌を隠すだけの姿態をじっと見られて俯きかけになる。
その哀しみの顔を引き止めてキスをした。
「俺は君を憎んだりしないよ……善良な人たちを欺き虐げる戦を憎むよ……ライズ……」
 剣を帯刀して背を向けると走り出した。
「そ、そうね……戦争はゲームなんかじゃない……幾多の血が流れてしまった……うっ、
ううああああああああッ!」
 ライズが崩れて地に両手を付いて天上の空に向けて泣き叫ぶ。
「ライズ!さらばだッ!」
 同時に私もライズに叫んでいた。
(さ、さらばって、どういうことなのッ!ねぇ、答えてよ!答えなさいよッ!)
 ピコが羽ばたいて私の頬にへばりついてくる。
「もう、俺に八騎将を相手するだけの力なんか無いよ、ピコ」
(ソフィアが待ってるんだよ!劇場に来てねって言ってたじゃない!ま、まさかソフィアが
死んだと思っているの!そうなんでしょ!ソフィア生きてるよ!ぜったいに生きてるよおおおッ!)
 墓地を出て真直ぐ北を目指す。勝負を望んでいるのなら、きっと奴はそこにいる!
110名無しさん@ピンキー:02/12/14 20:07 ID:9HqjzpIr
ソフィアの選択23

フィメール・シアターはいまだ黒煙があがって、その惨状を充分に物語っている。救護隊
に混じってドルファン学園のロリィまでもが手当てを行なっていた。
「ロリィ、あなたは救護隊の指示に従って、別の仕事に回してもらいなさい」
「で、でも……」
「気を悪くしたらごめん、ロリィはまだ子供だから他の場所にさせてもらいなさい。仕事は
いくらでもあるから。どう、わかった?」
「はい、お姉ちゃん」
「ハンナ!もっと脱脂綿を持ってくるように言って、お願い!」
 クレアがハンナに声を掛ける。
「今すぐ取ってきます!行こう、ロリィ!」
「はい!」
 ふたりは救護所へ駆けて行って、入れ替わりにライズが来た。ライズにとって罪悪感に
浸っているゆとりはなかった。
「レ、レズリー……ソフィアを見なかった!」
「ソ、ソフィア?」
「彼女、役者として舞台に立っているのよ!」
「ど、どういうことなんだよ!」
 レズリーの顔から血の気がみるみる引いていった。
「何をしているの!レズリー、手を休めないでッ!」
 クレアがライズと話し込んでいるレズリーを見咎める。
「クレアさん、ソフィアが舞台に立っていたんだって!」
「だから何だっていうの!怪我人はいくらでもいるのよ、手を休めては駄目よ!
ライズ、ライズ!よくお聞きなさい!ジーンの搬送を手伝いなさい!わたしたちは中には
入れないのよ。言っている意味わかるわね。先に転送されているはずよ……さあレズリー、
ぐずぐずしないで!」
 クレアとレズリーはふたたび怪我人への処置へと戻っていった。
「あ、ありがとう……クレアさん……」
 ライズはジーンの重傷者の搬送を手伝うべく、彼女の馬車へと向かった。
111ケイシ:02/12/14 22:34 ID:nUOcP3kh
(やっぱり草葉の陰から見ている)そう来たか・・・(にやり)
112たぶん三人目:02/12/15 00:23 ID:7Rc8xLWK
乙カレ〜

ソフィアの前に、対ゼールビス戦ですか?
113名無しさん@ピンキー:02/12/15 01:30 ID:YqIP+n/G
ソフィアの選択24

「ちょっと、看護婦さん!ソフィアという舞台に立っていた女の子を知りませんか?」
「はい?えっ……重傷者はうろついてもらっては困ります!」
「で、でも……そのお怪我は……酷過ぎますよ。処置しますから、待ってて……」
 鎧が抉られ右肩の肉までも抉られていた。顔は泥だらけで額が切れて目に血がかかっている。
爆発の被害者と思われても仕方の無い様子を呈していた。
「ち、ちがうんです!看護婦さん!」
「テディー」
「えっ?」
「テディー・アデレード」
「……?」
「ソフィアでしょ、ここを真直ぐ行った突きあたりの個室よ。ほら、じゃまだから、いったいった!」
「あ、ありがとう……」
「てでぃ!」
「テディー、こ、個室って……」
 私のソフィアへの不安が口を出た。テディーは患者の処置をしつつも私に答えてくれた。
「あなた、ジョアンじゃないわね。わけありってことね……ほら、タオル。あまり、長居したら駄目よ」
 テディーは私に何も答えずにさっさと行くようにと促す。
(ねぇ、早くソフィアの部屋に行ってみようよ!)
 テディーに貰ったタオルを額にあてて止血して、部屋の前に立った。ドアをノックするまでこの世
の終わりのような顔をしていた。ソフィアがはじめて菓子をくれたときの羞じらいの顔、練習生と
なって夢を語る屈託の無い笑顔が、手に掬った湧き水が如く指の隙間からこぼれてなくなって
いくみたいな幻想に捉われる。
「はい、どうぞ」
(ねぇ、ライズの声だよ!稜、聞いてる?ねぇ、しっかりしてよ!)
病室の扉がゆっくりと開かれていく。地獄の穴がぽっかりと開いていくような面持ちだったのだろう。
114名無しさん@ピンキー:02/12/15 01:54 ID:YqIP+n/G
37

感想、ありがとうございます。

はしょった格好ですが、ジョアンがあるので当初からこのつもりでした。
テンポも落ちますし・・・と言ったところでちゃんとリズムにのっている
のか疑問しきりです。w
115名無しさん@ピンキー:02/12/15 02:01 ID:YqIP+n/G
113

「お、俺、被害者じゃないですよ」
3行目ぬけてしまいました、ごめんなさい。
116名無しさん@ピンキー:02/12/15 16:22 ID:YqIP+n/G
ソフィアの選択25

「あっ……稜……だ、だいじょうぶなの……?」
 私にはライズが何を喋っているのか聞えなかった。ソフィアはベッドから躰を起こして人が
入ってきた気配に顔を私へと向ける。ライズの私を呼ぶ声にでも反応したからなのだろうか。
ソフィアは舞台衣装のままだったが、両目が包帯で覆われていた。ソフィアの唇が薄く開いて
何かを喋ろうとしていた。
「破片が入ったと言っていたけど、だいじょうぶだって……でも……」
 頭の中が真っ白になっていた。私を気遣っていてくれたライズを素通りしてしまった。左手を
口に押さえて肩を細かく顫わすライズだった。場違いな人間なのだと思い知らされるも、あえて
彼女は此処に踏みとどまっていた。
 ソフィアのベッドに近づいていくと、彼女は私の躰を引き寄せるようにして抱きついてくる。
「血がついちゃうよ……ソフィア……」
 ソフィアは頭をおもいっきり振って唇を大きく開いて息を吐いている。
「どうしたんだい、ソフィア……?」
 私は彼女の顔を撫でようとするが、ぜールビスの血に塗られている事に気が付いて手を
引っこめてしまう。ソフィアが私を強く引っ張っている。
「しゃ、喋れなくなっちゃったのよ……ソフィア……」
「ライズ、何言っているんだい?ソフィアはとても綺麗な声で歌うんだよ、天使みたいなんだから、
きみも驚くよ、きっと」
 彼女の不意の力でベッドに崩れてしまい、ソフィアの躰に覆いかぶさってしまう。ソフィアの手
が私の血だらけの顔を弄ろうとしていた。
「わ、わたし……先生か看護婦さんを呼んでくる……」
 ライズはそれだけ言い残して病室を飛び出して行った。
117名無しさん@ピンキー:02/12/15 16:34 ID:YqIP+n/G
ソフィアの選択26

  血の濡れた感触に一瞬、ソフィアの動きは止まったが更に烈しさを増して私の顔を触って、
キスをし始めた……。右手は股間を弄ってペニスをなぞり、引き擦り出そうとする。ソフィアの
手によってペニスは引き擦り出されてしまってもやわらかく垂れたままだ。
「ソフィア、おねがいだから大人しくしてよ……おねがいだから……しっかりしろ!」
 目にしてきた現場の惨状が蘇っているのかもしれない……そして私の躰に塗られた血の
感触が彼女をそうさせていた。幾多の戦場で見てきた兵士の光景……恋人を目の前で失った
ときの自分の姿だった。
「俺は生きているよ……ソフィア、君も生きているから……だから、戻っておいで!」
 烈しく仰け反って口を力いっぱいに開いても、その唇から発せられるのは、ぜえぜえという気道
の音が洩れるだけだった、あの天使の声は闇の奥底に。私はソフィアの反った躰を強く抱きしめ
てやることしかできない。
「ソフィア、しっかりしろ!きみは生きているんだ!ソフィア!ソフィア・ロベリンゲ!しっかりしてくれッ!
頼むから!お願いだあああッ!」
 ソフィアは顔を烈しく左右に振っていた。鎧の返り血が彼女の舞台衣装を、そしてシーツを
汚していった……。私はこの部屋では戦場の少年兵だった……。
「なっ、何をしているんですかッ!あなたは、もう帰ってくだ……」
 部屋に入ってきたテディー・アデレードがソフィアに抱きついている私を無理矢理に引き剥がそうと
するが、今度はソフィアが離すまいと私にしがみ付いて来る。
 いっしょに入ってきたライズは棒立ちになって、口を両手で覆い涙をぽろぽろと流していた。
ライズもまた、ただの少女となってこの部屋にいるしかなかった。
118名無しさん@ピンキー:02/12/15 16:41 ID:YqIP+n/G
ソフィアの選択27

「ライズ、先生を探してきて!早く!おねがいよ!」
「は、はい……!」
「あなた!もっと彼女を強く抱きしめなさい!あなたも騎士ならわかるでしょう!」
 テディーが私の頬を強く殴る、さあ早くと。やわらかく垂れたペニスを鎧の隙間から晒した無様な騎士は
少女に覆いかぶさって、血に塗られた顔を押し付け……顫える紫色の唇に擦り付けて泣いていた。
(ソフィア、しっかりしろ!ここに戻って来い!ソフィア!ソフィア!きみを壊したりなんかするものか!)

ソフィアは心を閉ざしてしまった。唯一、私にだけ反応を見せることから面会を許されていた。
そして、契約期間についても名目上はテロ警戒と戦闘の功労ということだったが、レディ・プリシラ
が気を利かせてのことだ。そして、今日は彼女の包帯が取れる日だった。
「どうかね、ソフィア。これが見えるかね?」
 個室にカーテンを引いて、蝋燭の灯りをソフィアの瞳が追っていた。
「どうやら、だいじょうぶのようだ。テディー君、カーテンをゆっくり開けてくれないか」
 シャーッ!とテディーがゆっくり開けていった。眩しそうに右手をひさしにして部屋をゆっくりと
見回していく。
「さあ、君。彼女のとこへ来てくれないか」
「いってあげて、稜」
 ライズのやさしい声が私の背中をそっと押した。椅子に座っているソフィアへとゆっくりと近づいて
行って、腰を下ろす。ソフィアの両手が私の顔を見えなかったときのように鼻を耳を口を目を
確かめていく。私の目が涙でソフィアの顔が霞んでいった。ソフィアの白魚のように細くしなやかな
指を涙で濡らしてゆく。
「よかったわね、ソフィア」
 テディーがソフィアにやさしく声を掛けてくれた。私も喜んでソフィアに笑みを贈る。彼女は感
きわまって私の首にしがみつき、上体を傾けて泣き出してしまう。それは、声のない号泣だった。
119ケイシ:02/12/16 10:39 ID:qtCvkejW
雪解けの白

D暦31年1月5日ーーー

戦争終了と同時に施行された外国人排斥法により、彼がこの国を去ってから、既に3年近い歳月が流れていた。
外国人、それもこの国では珍しい東洋人の傭兵であった彼は、ソフィアを、意に添わない結婚式がら救い出してくれた。
けれど私は決めたのだ。生まれて初めて、憧れの舞台で歌いながら。
ーーーこの人についていく訳にはいかない、と。
そう告げた時、彼はとても悲しそうな目をした。それが脳裏に焼き付いて離れない。
「・・・ジョアンと結婚はしません。けれど、父や母を、家族を見捨てて、自分だけのうのうと幸せになる訳にはいきません」
・・・あなたについていきたい。
言葉を理性でかみ殺し、たどたどしく、言う。
「私、頑張ります。・・・そして、歌い続けます。あなたが勇気をくれたから、私は・・・」
最も言いたかった言葉はかすれて、声にならなかった。


120ケイシ:02/12/16 10:44 ID:qtCvkejW
ソフィア編、ちょこっとUPさせていただきます。
この年末の忙しい時にバイト仲間が急にやめやがりましてねぇ(ーー;)お鉢がまわってきてるんですわ。辛い・・・。
名無しさん@ピンキーさんのとぱっと見区別がつきやすいように、表題もつけときました。
121名無しさん@ピンキー:02/12/16 11:27 ID:PfTrKmDg
>ケイシ
おかえり〜&ありがとうですー!
師走ですしね、無理のナイようにボチボチと頼みます。

(´-`).。oO(名無しさんとケイシさんのSSが両方並ぶと、まさしく良スレじゃな、こりゃ)
122名無しさん@ピンキー:02/12/16 14:29 ID:HxodFs4P
ソフィアの選択28
 
 その日は、まだ二月だというのに病室の窓は開かれ、温かい陽が射してソフィアのなんの
不安もないような寝顔に安心し、椅子に座っていた私は手を握ってうたたねをしていた。
やさしい陽がまるで天国にいるような気分にさせていた。下半身が温かい何かに包まれている
ことに気が付いてうっすらと目を開いて眠りから醒める。
 ソフィアはネグリジェも下着も、すでに足元に落として全裸となって私のペニスを晒して、
股間に顔を埋めていた。私は驚きを抑えつつソフィアの髪をやさしく撫でる。
「だ、駄目だよ、ソフィア……病室でこんなことしちゃ……いけないよ」
 本心からではなかったが私のペニスは愛しいソフィアの口腔にいても柔らかいままだった。
髪を撫でてペニスを咥えているソフィアの頬をそっと撫でてやる。彼女の湖水のように
透き通った蒼い瞳に翳りが射していた。
「ごめん、俺はソフィアが欲しい……ちからいっぱいに抱きしめたい……意気地無しだ……」
 ソフィアの瞳が輝いて私のペニスにふたたび愛撫を加えていった。病院の負担は劇場が
持っていた。ふたりの先行きを不安にさせていたものは、いまだ見舞いにこようとしない
ソフィアの父のロバートと婚約者のジョアンだった。
 ソフィアは少しずつではあったが感情を取り戻し、笑顔すら見せるようになっていた。しかし、
相変わらず彼女の美声は戻っていない。ロバートこと、ソフィアのお父さんは姿を見せていない。
そのことに触れるのは躊躇われたが、触れないわけにはいかなかった。
「ロバートさんにここに来てもらうように頼もうか?」
そう聞いてもただ首を振るだけで、それ以上なにも触れたがらなかった。そしてもうひとつ、
ジョアンの姿を見ない事が気になっていた。
 私は事件の悪夢ばかりでなく、背信のプレッシャーが彼女を責めて声を奪っているのでは
と考えている。そう思ってまず間違いない。
123名無しさん@ピンキー:02/12/16 15:45 ID:HxodFs4P
ソフィアの選択29

  はっきりさせなければならないと思いつつもそのままの状態がずるずると続いていた。
ソフィアの面倒は私やライズ、ドルファン学園の友達が様子を見にやって来ていた。治療費
のことは劇場側が援助してくれていた。声が出せない遠因は私にあったと思う。
 また、あの爆破事件で劇場の修復も急ピッチで進んでいた。ドルファンとプロキアの間で
和議も成立して、もはや雰囲気は戦後といってもよく、塀の外の戦争といえどもドルファンの
なかに戦争の暗い影を落としていたことは紛れも無い事実だ。
 それに水を差された感のソフィアの初舞台だったが、再度復興の御旗として舞台が
編成されてソフィアが主役に急遽抜擢されることになった。主役だった役者は爆破事件の
犠牲になってしまっていたからだ。ソフィアの不安に較ぶれば、私の不安などちっぽけな
ものなのかもしれない。
 ソフィアの舌が熱く亀頭を舐め回して絡みつき頬が窄まって刺戟が背筋を顫わせる。私の
不安と理性はソフィアの舌戯によって跳ばされてしまい、彼女からの快美を貪ろうと硬く熱く
なって膨らんでいった。
 いっしょうけんめいに頬を窄めてフェラチオをする清楚で可憐なソフィアとの違いが愛しさを
募のらせて、彼女の頬を撫で擦り、ソフィアの流す歓びの涙が私の手を濡らしていった。
「ごめん、ソフィア。俺が不安なばかりに、君を苦しめたりして……」
 ソフィアは咥えていたペニスを離して顔を横に振ってから、すっと立ち上がって私の屹立を
跨いでゆっくりと腰を落としていった。ソフィアの熱い昂ぶりが私の肉をやさしく包んでいく。彼女は
首に腕を絡ませてペニスを収めきると仰け反って前後に躰を揺さぶり始めていく。
 私は仰け反っているソフィアの頭を抱き寄せて、唇を擦り付ける。私に垂直に刺し貫かれた
ソフィアの揺れは快美の嵐へと呑まれていった。背中を撫で回していた手は彼女の快美に
溺れる顔に添えられて、ソフィアの口腔を私の舌が蹂躙していく。彼女も負けじと、その紅潮した
顔をくなくなと蠢かして……応えてくれている。
124ケイシ:02/12/16 18:41 ID:yA13mBrq
>121
ありがとうございます(^^*)
ソフィアだけは何とか年内にUPします。
来年はライズ3です多分・・・。

名無しさん@ピンキーさん、がんばれー。
125ケイシ:02/12/16 19:01 ID:o/ruVpht
雪解けの白

花嫁略奪事件の時はさすがにもめたが、結局、ジョアンとの婚約は無期延期という形に落ち着いた。
それから1年半後。ただでさえ不安定だったプロキア新政権が崩壊。休戦協定が紙クズ同然となった時、突如としてゲルタニアが攻めてきたのだ。
仕方なく法を急きょ緩和したが、素晴らしい戦果をあげた傭兵すら少ない恩賞で追い出した、と悪評のおさまらないドルファンに来たがる傭兵などいる筈もない。
近隣諸国も外国人排斥法によって突如難民がなだれこみ、国民の政府の心証も悪化していた。
今回の戦争では静観を決め込むこと。それはドルファンを見捨てることだと誰もが判っていたが、助けの手を伸べる者は誰もいなかった。
3年に渡る戦争の傷跡も生々しいドルファンに単独で抵抗する術などある訳もなく、国家は崩壊し、国王ならびに王女、すべての貴族階級の者が断頭台の露へと消えた。
結局、自分は庶民のままで、命拾いをした訳だ。
ジョアンとの婚約も借金も、すべてはうやむやになってしまった・・・。 
126ケイシ:02/12/16 22:33 ID:4ksDMEZ1
雪解けの白

「お父さん、どうしたの?」
弟に呼ばれて居間にいくと、父は不機嫌そうに座っていた。暖炉には火が入り、父の姿を赤くゆらしている。
その背中を見ていると、父も老けたな、と思ってしまう。エリータス家が消滅してから、彼の老いは速度を増しているように思えた。
小さいころ見上げた背丈も、今では並んで大差ない。
「・・・ソフィア、お前に客だ」
「・・・・・・?」
誰だろう?思ったが、すぐに父の様子がおかしいことに気づいた。案の定、肝臓を悪くしてからやめたはずのブランデーが、手の内にある。
「お父さん!お酒は飲んじゃ駄目だってお医者さまが」
「客だと言っている!!」
酒でかすれた声で怒鳴る。私はぴくり、と身を震わせた。
127名無しさん@ピンキー:02/12/16 22:33 ID:HxodFs4P
ソフィアの選択30

(は、烈しいのね……ソフィアさんて……お薬持ってきたのに、入れないわ……)
 テディー・アデレードはソフィアの病室に入れずに、外で溜息をついていた。
彼女の膣内に射精した後も、私はソフィアを求めてベッドへと移す。ソフィアもまた私を強く
求めて至福の時を分かち合う。ソフィアの少女の躰からは、命の息吹が溢れていた。
私は病室で彼女に応えて、大胆になって淫らになって生きてゆくソフィアを突きあげる。
彼女は四つん這いになって、セックスは歓喜の涙を、亜麻色の繊毛は艶やかな輝きを放って
彼女の内腿を濡らしてシーツへと滴り濡らしていた。
 ソフィアは私の躰、灼熱と化していったペニスに生の証を求めて、私はこの個室でソフィアの
魂の叫びを確め、ゆっくりと蕩けあって……もういちど生きようとしていた。恋人の失った
哀しみから、自分の決められた運命から……の飛翔をふたりは願っていた。
 ソフィアのあがることのない嬌声や呻きが……喘ぎ声が私には聞えて来る。彼女はペニス
の挿入感に頭を垂れて淫れて白い皺くちゃになっているシーツをぎゅっと手で握って亜麻色で
掃き、深い挿入に仰け反っては惚けた顔を天上に晒して唇をいっぱいに拡げ、熱情の吐息を
……そして少女の快美感に慄きしなる肢体は美しくスロープを描き出していた。
私はソフィアの顫える双臀を眺め、腰をがっしりと掴んでもっともっと深くに押し入って、
少女の眉間に皺を寄せ、細い眉を吊りあがらせて、声の無い悲鳴を起こさせていた。
ソフィアの生は蘇っていた。
「ソフィアああぁぁぁッ!君の声が聞きたい!俺をののしる声でもいいから!なんでもいいからッ!」
 私はソフィアの顫える背中に覆い被さり、快美に喘いでいる乳房を揉みしだく。私の躰の重みに
ソフィアは踏ん張っていた腕を折ってベッドに沈んだ。
128名無しさん@ピンキー:02/12/16 22:40 ID:HxodFs4P
37

ありがとうございます。

エラーばかり出てしまって ??? 
129ケイシ:02/12/16 22:47 ID:1QaNqYbB
雪解けの白

玄関から声がした。静かで、落ち着いたーーーその響きに似つかわしくない、若い男の声。
「娘さんを怒鳴らないでもらえますか。僕が急に来たのがいけないんですから」
私は、この声を知っている。2年あまりの間、忘れたことのない声。私に勇気をくれた、あの人の。今は思い出に眠る・・・。
ドアがゆっくりと開いた。私はそれを見守るしかなかった。
「・・・やあ、ソフィア。久しぶり」
彼は軍服姿で立っていた。
少しやせただろうか。柔らかさが消えて、26という年齢にふさわしい精悍な顔立ちになった。だが、はにかんだ笑みの優しさは変わらない。
「・・・戻ってこられたんですか・・・!」
口をおさえる。それだけしか言葉が出てこない。
「なんとか。でも、苦労したかいがあったな。・・・きれいになったソフィアも見られたことだし」
130ケイシ:02/12/16 22:52 ID:ei5M0GHm
>128
俺もです。4回消えました(^^;)
ふたりとも長いからぶつかったのかなあ、です。
131ケイシ:02/12/16 23:05 ID:WlsnOXSg
雪解けの白

「そ、そんな・・・」
頬が紅潮するのがわかる。彼の目が優しいから、よけいに身の置き処がなくなってしまう。
私こそ、どれだけ会いたかったことか。再会を夢見ていたことか。自分からさよならを告げておきながら、夜毎身を切る辛さに歯噛みして、心を殺していたことかーーー
ふん、と父が鼻息も荒くふたりの間に割って入った。
「ソフィア、この黄色い騎士さまはなあ、ハンガリアの軍事顧問補佐に就任したそうだ。はっ、世も末だねぇ」
「お父さん!!・・・そ、そうだったんですか。おめでとうございます・・・」
言いながらも、複雑な気持ちで階級章を見た。
ハンガリアの軍服は、下っぱの兵士の服装しか見たことがないので見分けがつかなかったが、確かにかの国の国旗である虎の文様が描かれている。
ハンガリアの軍事顧問補佐。ドルファンを潰した国の。
ふたりの間に、気まずい沈黙が流れる。
132ケイシ:02/12/16 23:16 ID:OBoaLb7S
雪解けの白

父はさらに彼につめよった。慌てて止めようと手をのばす。
酒臭い息を吐きながら、ふらつく足元を必死でおさえている父と、泰然としている彼とでは、どちらが勝つか一目瞭然だった。
「お父さん、やめて・・・」
「いいかあ、ソフィア。この男はお前を欲しいんだそうだ。それなりの地位を手に入れたからってな!!」
「お父さんっ!!」
父のみじめったらしい言葉に悲鳴が洩れる。
彼は口を開きかけたが、くちびるを噛みしめ・・・目を伏せた。
「・・・本当、なんですか?」
私は彼を見上げた。彼は悲しそうに私を見下ろす。反射的に、その頬を叩いていた。
「あなたまで、そんなことを考えるなんて・・・最低です!」
133ケイシ:02/12/16 23:25 ID:bv2MJkIq
雪解けの白

「ーーーソフィア!!」
彼の呼び止める声を背に、家を飛び出す。冷たいものがふきつけてきた。白い、小さな・・・雪だ。
「・・・う、ぐすっ、ひっく・・・」
どうしてこんな時に。
3年前、彼と歩いたクリスマスの夜にも、雪が降っていたーーー

「きれい・・・何、これ・・・」
空に向かってのばした白い手のひらの上で、消えてゆく雪。
彼は優しくほほえむと、私の肩にガウンをかけてくれた。
「雪、だよ。俺の郷里にもよく降った」
「雪・・・これが雪・・・」
白くはかない宝石が、空から舞い降りてくる。
あの人の隣で、生まれて初めて知った、恋と雪・・・どちらもはかなく消えてしまったもの。
134ケイシ:02/12/16 23:32 ID:4OOsxifx
なんかエラーが出てしまうし、ちょっと短く書いてます。・・・そんなに重いかなあ?
えっと、題は読み辛いですが「雪解けの白(ゆきどけのしろ)」です。ゆきどけのひ、ではないですよん。念のため。
SS部分が多くてあんまりエロはないんですが、堪忍してください(^^;)
今日はもう休みます。おやすみなさい。
135名無しさん@ピンキー:02/12/17 03:02 ID:tqXiWJmO
ソフィアの選択31

私はソフィアの細い肩に顎を預けるようにして尚も哀訴し続けた。
「俺を罵ってくれ!きみを愛して苦しめる俺を罵倒してくれええぇぇぇぇぇぇッ!だから……ソフィア、
きみのこえが聞きたいッ!聞きたいんだ!」
 ソフィアはベッドに伏していた顔を烈しく左右に振ってイヤイヤをするのだった。
(昼のみの生などあるきずがない。まして夜ばかりの生などあるものかッ!……私はソフィアと生きて
ゆきたい、生きていく!)
私はベッドの上で壁に背をもたれて胡坐をかいている。ソフィアは快美の余韻をいまだ引き摺り
つつも、その躰をゆったりと伸ばしてそこに頭をのせて私の顔を見上げていた。
「きみを苦しめてばかりですまないと思っている……」
 ソフィアは顔をゆっくりと横に振って右手を伸ばして私の頬にふれる。
「ソフィア、もういちど舞台に立ってくれないか……怖いかもしれないけど……」
 彼女の顔が曇って私から反らそうとする。今度は私がソフィアの頬を撫でた。
「死んだひとの分まで生きていこうよ……ねえ、ソフィア……」
 ソフィアは私の目を見て、こくんと頷いてくれる。舞台へ立つ意味は彼女本来の夢とは大きく
かけ離れるものとなっていた。
「俺の我儘だけでソフィアを苦しめてしまったけれど、いっしょに生きてゆきたい……」
 彼女は静かに顔を振った。そして彼女は唇をゆっくりと開いて、私に語りかける。
(コンヤ・ワタシヲウミニツレティッテホシイノ……オネガイ……リョウ……イッショニイキマショウ)
136名無しさん@ピンキー:02/12/17 16:06 ID:tqXiWJmO
ソフィアの選択32

「舞台に立ってくれるんだね?」
 こくんとソフィアは頷いていた。私は彼女の亜麻色の髪をそっと撫でる。
「今夜、海に連れて行ってあげるからね、ソフィア」
(ウレシイ……リョウ、ア・リ・ガ・ト・ウ……)
 その時、ドアがノックされてテディーが、いきなり入ってきた。ふたりが
裸でいるのも気にしないでテーブルに薬をのせたトレイをぽんと置いて
私たちに言う。
「ほどほどにしてくださいね。私のショールを貸しますから、寒くないように
して行ってくださいね、もうほんとに!」
 それだけ言って、テディーはさっさと出て行ってしまった。
「あ、ありがとう、テディー……さん……」
 でも、私の声は届かなかったみたいだ。私の胡坐に頭をのせていた
ソフィアは、女の子らしく顔を赧く染めている。
「ば、ばれちゃったな……ハハハ……」
 私は力なく笑って右手の人差し指で鼻を掻く。そしてソフィアは私の
膝の上で、ゆでだこ状態になっていた。しかしそれは羞ずかしいというよりも、
うれしい感情に近かったと思う。
 ペニスがまた、むくむくと鎌首をもたげてソフィアのやわらかい頬に
悪さをする。彼女は、あっ!という愛くるしい表情をして、腕を廻して肘を
立ててペニスに指を絡めてくる。長い間いっしょに時を過した恋人のように、
ごく自然に躰を捻じって羞じらいの顔を股間に埋めては……また……
耽って……ふたりの時がゆっくりと流れてゆく。

 私のペニスがソフィアの口腔に、やさしく包まれて官能のきらめきに身を
委ねていった。
137名無しさん@ピンキー:02/12/17 17:44 ID:tqXiWJmO
ソフィアの選択33

  私とソフィアは寄り添って夜の海辺を歩いていた。輝く月灯かりに海が蒼く、寄せる波が白い
泡飛沫となって心地よい音楽を奏でている。
「寒くないかい?」
 私はソフィアの迷いのない水色の瞳に尋ねる。彼女は腕を私に絡ませて躰を擦り付けて、
寄り添って歩いているソフィアの肩を抱き寄せてマントで覆う。
 どこからともなく、美しい歌声が聞えてくる。私はソフィアが歌っているのかとさえ思って
彼女を見るが、顔を振るだけ。けれども、ソフィアは嬉しそうに瞳を輝かせていた。
(そうだ!この曲はソフィアが俺にプレゼントしてくれた、朝日に恋するひとを想い、海の泡
と消えた人魚の気持ちを歌ったもの……)
「 ララララア〜 ララララァ〜 」
「ソフィア!声が出ているよ!きみの声が聞えるよ!きみの声が俺に届いてくる!」
 ソフィアはか細い声ではあったがスキャットであの歌を口ずさんでいる。
(その人は、あなたの大切な女性なのですか?)
「ええ、もちろんです。かけがえのない女性です。ソフィアは俺の恋人です!」
 誰に言うまでもなく、自然と口を突いて出た……こ・と・ば。
(よかった。しあわせにしてあげてくださいね……ずっと、ずっと……いつまでも)
 ソフィアがテディーから借りたショールを捨てて、マントから飛び出していく。
「ソ、ソフィアああぁぁぁッ!」
波間で片脚をあげて振り返って靴を脱ぎ捨てる……そしてもう片方も脱ぎ捨て波間を
駆けて服を脱ぎ捨てていく。裸身を月夜に晒してくるくると舞い、歌を口ずさむ妖精になって。
138ケイシ:02/12/17 19:15 ID:fEYkNsy3
雪解けの白

彼が生きていたこと。そして、迎えに来てくれたこと。
嬉しい。嬉しいのに、素直に喜べない自分が悲しかった。
所詮自分の考えは感傷に過ぎない。少女と呼ばれる年齢を過ぎて、夢見がちなソフィアも本当は解っていた。
女を迎えに来る時に、いい地位を持っていること。それは努力の証であり、愛の証。咎めるいわれなどあるはずもない。
だがーーー思い出だけは汚されたくはなかった。
あの人がどんな人でも、愛する自信はあるのに。軍事顧問補佐だの常勝無敗だのと、そんなものに私は頓着したりはしない。
彼にだけは、判っていて欲しかったのに・・・!

私は馬車に乗る。ここではない、遠くへ行くために。
139ケイシ:02/12/17 19:44 ID:GroQypWH
雪解けの白

銀月の塔。
いつからそう呼ばれることになったのか、ソフィアは社会の授業で習った。
遠い昔、銀月信仰という、月を崇める信仰があったこと。
祈りのために、何の技術もない時代に、ドルファン中を見渡せるような、高い高い塔を作ったこと。
彼らの祈りは、今は形になって残るばかりだ。
ソフィアは展望台の石畳に腰かけると、白く輝く月を見上げた。森の澄んだ空気にさらされ、白い衣をつけて空に浮かんでいる月を。粉雪は本降りになり、森の木木を白く染めあげている。
雪と月があいまって、夜だというのに周囲はぼんやりと明るい。
「お父さん、心配してるだろうな・・・」
白い息を吐きながら、手をこすり合わせた。
もっと厚着をしてくればよかった。思いながら、こんな美しい夜に凍え死ぬのなら、それでもいいやという気がしてくる。
石畳は体温を奪うばかりで、暖めてはくれない・・・。
階段を誰かが登ってくる音がした。私はそれを黙って聞いている。ぼうっとした頭で。
「ソフィア・・・!」
彼は私を見るなり、ひどく驚いた声をあげる。
140名無しさん@ピンキー:02/12/17 22:06 ID:tqXiWJmO
ソフィアの選択34

「あなたは……だ・れ・なのですか……?」
(うれしい……わたしの名前をおぼえてくれるのですか……わたしの名は……)
ソフィアの裸身が月光に輝く波に消えてゆく……。
「ソフィアああぁぁぁッ!」
 私も駆け出して、海の中へと入ってゆく。服を着たままずぶ濡れとなって
腰までも浸かりながら両手で水面を蹴っていく。裸身を真直ぐに伸ばした影が
私に迫ってきた。水飛沫をあげて人魚姫が姿を現した。ソフィアの亜麻色の
髪は海水でずぶ濡れになり、細長く尖って額や頬に肩にと絡み付いている。
乳房は寒さでふるえているみたいだった……。
「きみは人魚姫みたいに綺麗だ……」
 ソフィアは両手で私の顔を包んだ。冷たい手だった。
「わたし、稜を泣かせたのね……ごめんなさい……」
(ねえ、どっちに謝ってるんだよ?突然こんなことしたことかい?声が戻ったこと?)
 私は涙が止まらなかったけれど、ソフィアに笑っていた。
「ありがとう……わたしを愛してくれて……とても嬉しい……」
 ソフィアは私に唇を寄せてくる。私は彼女の紫色にふるえる唇に、ありったけの
熱情をぶつけていった。
「俺、ソフィアがとても欲しい……いますぐ欲しい……」
「わたしもよ……稜、わたしの膣内(なか)に入ってきてください」
 波に打たれて、抱き合ったふたりの躰は月あかりに照らされてたゆたうと漂う。
私はシャツを脱ぎ捨て、ソフィアの手はズボンを脱がしていく。ペニスは海水の
冷たさに負けることなく、ソフィアの熱い秘孔を求めて熱く滾っていく。
141名無しさん@ピンキー:02/12/17 22:08 ID:tqXiWJmO
ソフィアの選択35

 脱いで、脱がされた衣服は波にさらわれて行く。ソフィアは私の躰から下着を剥ぎ取ると
真珠の素肌を勢いよくぶつけてきて、ふたりは抱き合ったまま海のなかへと沈んだ。
 月の輝きに海面がきらきらと揺れている。ソフィアの髪はケプルとなって海中に棚引いて
ゆらぐ。
(ソフィア、怒るかなあ……俺、妖精に犯されているみたいだ……)
 ペニスに指が絡んで、滾りがあるべき場所へと導かれていく。ソフィアの膣内(なか)は
今までと較べようも無いくらいに灼熱となって私の肉を蕩けさせていく。ソフィアの大きく
開かれた唇からは気泡が出され水面へと向かっていった。
 ソフィアのしなやかな綺麗な脚は、私の臀部にしっかりと交差されて、細い腕は首筋に
がっしりとしがみ付き……抱き合ったままゆっくりと回転して波に身を委ねるようにして
砂浜をめざして泳いでいく。
 波打ち際でソフィアの躰を突いていた。波にも揺られながら、彼女を深く突いていた。
お互いの悦びがあがるたびに冷たい海水をしこたま呑み込んでいた。
 砂浜をめざして四つん這いになって、のたくって行く。ソフィアの背中がなめくじが這った
ような軌跡を残している。やがてそれも、打ち寄せる波にさらわれて消えていった。
「だ、だいじょうぶかい……ソ、ソフィア……」
 私の海水で濡れた髪が雫をソフィアの顔にぽたぽたと落としている。
「けほっ、けほっ……お水いっぱい呑んじゃった……稜の髪がとても黒くて綺麗……
あなたの瞳の色も……何もかもが吸い込まれていきそう……あなたを愛してる……
ありがとう稜」
 病院に辿り着いた時、テディーが私たちをずっとまっていたらしく、ものすごくお冠だった。
ソフィアの髪は濡れて、私は胸を晒したままずぶ濡れの服を着込んでいたから。
「あんた、この寒空になんでずぶ濡れでシャツも着てないの?ほんとうは、ただのバカなんでしょ」
142名無しさん@ピンキー:02/12/17 22:10 ID:tqXiWJmO
ソフィアの選択36

 シナリオは改稿されて、人魚をモチーフにしたし恋物語となって、そのメインとなるラストの歌
も一度きりの興行ということで医者からソフィアは許された。
 なにもかもが元に戻りつつあるかに見えていた。ただそう思いたかっただけなのかもしれない。
私の滞在期間も切れ掛かっていた。ソフィアと会うたびに夢に輝く瞳がとても眩しく辛かった。
婚約者・ジョアンとのこと……そして、私の愛しい女性の夢を奪って華を摘み取っていくことが
ほんとうに許されるのかということが、頭を駆け巡っている。

「あんた、ソフィアをかどわかしておきながら、捨てていく気なんだろ。聖騎士さんよ!」
 鍛錬の森に姿を見せたのは、ソフィアの父・ロバートだった。私は何も言い返せなかった。
「だまってちゃわかんねぇだろうが!どう始末つけるきなんだ!」
「彼女の舞台を見てから、ドルファンを出国します……」
(う、嘘ッ!あんなに愛し合っているのに、ソフィアを捨てて行っちゃうの!だ、だめだよう!
そんなことしちゃ!)
「聖騎士さんよ!俺みたいになりたいのか?」
「あ、あんたに何が分かるというんだあッ!ソフィアの瞳を見たことが一度でもあるのかッ!」
「輝いてる迷いの無い瞳か?夢なんて儚いもんよ……だったら、最初っから手なんか出す
んじゃねぇ!」
 ロバートにいきなり間合いを詰められ、胸倉を掴まれていた。
「けじめぐらいは、ちゃんと着けるんだな、聖騎士さんよ!」
 顔に唾を吐きつけられても、私は怒り返すことなく地ベタにへたり込んでしまう。
「こんなんなら、ジョアンの方がまだましだぜ!ほれ、ラブレターだ!」

 むろん、ジョアンからの果たし状だった。
143名無しさん@ピンキー:02/12/18 02:08 ID:E8Wp7pwB
ただエロなシーンだけ書くってのじゃないのがおもしろい。
144たぶん三人目:02/12/18 12:17 ID:3Cg2RM79
同意。それが良いと思ふところ。

それにしても投下物資が次々と〜。ウレスィ悲鳴でつw
145名無しさん@ピンキー:02/12/18 16:14 ID:tSdrDwYt
ソフィアの選択37

『_貴公と私の婚約者のことで決闘を申し込む。フラワーガーデンにて、明日の夜八時に
   決着をつけたい。 もし、私が負けたならば、証文も返して、ろはにしてやろう。
むろん婚約も破棄してやる。地にひれ伏すのは、私ではなく貴公だがな。
薔薇の貴公子 ジョアン・エリータス         』_
   
 それは、ソフィアの舞台の前夜を指定してきた果たし状だった。
(な、なんてすかした野郎なんだろ!稜、こんなの相手にすることないよ!)
「願ったり叶ったりさ、ピコ……すくなくとも、これでソフィアは自由になれる」
(そ、そうだよね、ソフィアが自由になれるんだものね。いっしょに……)
「彼女はこのドルファンで夢を叶えるんだよ、ピコ」
 私はピコの言葉を遮った。
(ど、どうしてそんなこと言うの!ソフィアだって待ってるんだよ!待ってるにきまってんじゃない!)
「何かを叶えるのに、何かを捨てなきゃならないこともあるんだよ……ソフィアが自由になれば
それだけでいい」
(そんなのって、ぜったいにおかしいよ!おかしいんだからッ!かっこつけることなんか
ないじゃない!ずるいよ!稜はずるいよ!)
 背を大樹にもたれかける。天上を見上げ梢の間から降りそそぐ幾筋もの光を眺めていた。
「海での声、ピコじゃないよなぁ……」
(えっ!なんのこと……?)
 私の頬にしがみつくようにして、拳をぶつけていたピコが手を止める。
「なんで、あの時は素直になれたんだろう?そして、今の俺はこんなにも情けないッ!」
 振り上げた拳を地面へと叩き付けていた。
146名無しさん@ピンキー:02/12/18 16:15 ID:tSdrDwYt
ソフィアの選択38

私がローズガーデンへ行くと、ジョアン・エリータスはすでにその場所で待っていた。
少し離れた場所にソフィアもいたのだった。
「どういうことだッ!なぜ、ソフィアが決闘の場所にいるッ!」
「だまれええぇぇぇぇッ!貴公とこの阿婆擦れが仕出かしたことだ!こいつに、その結果を
見せ付けて償ってもらう!」
(り、稜!惑わされちゃだめだよ!ソフィアのために勝つんだよね!)
 ソフィアが私のもとへ駆け寄ってきた。
「稜!ジョアンと決闘なんてやめてぇ!もう、戦争は終わったのに!こんな思いはいやああッ!」
(だめだよ、ソフィア!いまの稜にそんなこといっちゃあ……)
「ごめん……ソフィア……俺、闘わなきゃ……」
「いゃあ!いや、いや、いやぁぁぁッ!ね、逃げよう、此処から私といっしょに逃げようよ……」
 ソフィアは私の甲冑にしがみ付いて必死に哀訴してくるのだった。
「だめだよ……ソフィア。きみは明日、舞台に立つんだよね。俺は逃げることは出来ない」
「ば、ばかあぁぁぁぁッ!」
「つくづく私を愚弄してくれる連中だね!シャアアアァァァァァァァァァァァッ!」
 遠くで刻限を告げる鐘の音が響いてくる。私はジョアンに背を向けてソフィアの躰を庇う。
鋼の薔薇の鞭がマントをズタズタに引き裂いてゆく。
(奴はソフィアも殺す気なのか……!)
 ソフィアは自分の仕出かしてしまったその結果に怯え顫える瞳で私の顔を見ていた。
「聖騎士も女が相手だと新兵かああぁッ!ハハハ!愚か者は地獄の業火に焼かれて
しまえぇぇッ!」
147名無しさん@ピンキー:02/12/18 16:16 ID:tSdrDwYt
ソフィアの選択39

ジョアンの鋼の薔薇の鞭が鎧をも裂き始める。時折、頬を舐めていった。
「ぐっ、ぐはっ!」
 ソフィアの怯えた顔に私の血反吐がかかる。ひゅん!ピシャーッ!肉が抉られていく、
骨までも届きそうな凄まじさだった。
「り、稜!ご、ごめんなさいッ!」
 抱きついていたソフィアの手が離れようとしている。私は彼女を離すまいと抱き寄せて
ソフィアに微笑む。
「ゆるしてくれ、ソフィア……俺はジョアンと決着をつける」
 彼女の躰を少し離して右脚をあげてソフィアの腹にあてがった。
「俺の薔薇の鞭を満喫しろおおぉぉぉッ!サウザンド・キル!」
 ソフィアの躰は弾き飛ばされて石畳を転げていく。私は躰を捻ってロケットアタックで
ジョアンとの間合いを詰める。技と技との烈しいぶつかり合いに勝ったのは私だった。
剣の柄がジョアンのみずおちを抉っていた。聖騎士まで登りつめた、その破壊力はたとえ
鎧を着ようとも尋常ではない。一瞬で片がついてしまった。
「さあ、ジョアン!約束のもの渡して貰おうか……」
 ジョアンの胸倉を掴んで顔を引き寄せる。
「ま、まだだ……ボクはエリータスの……一員として……負け……ない!」
 ジョアンは撃鉄を起こしてピストルを差し出す。が、簡単に弾かれてピストルはソフィアが
倒れている所へ回転しながら滑っていった。
「も、もうやめてええぇぇぇぇぇぇッ!」
「ソフィア、もうきみは自由だあッ!」
148名無しさん@ピンキー:02/12/18 16:20 ID:tSdrDwYt
ソフィアの選択40

私はソフィアに勝ちどきをあげていた。
「きさまも武士なら虚を突く攻撃がどれほど無力かわかるだろう!」
「一対一の場合はだろ」
 ジョアンが悪魔の笑みを浮べ、脇腹に激痛が走り躰が弾かれて石畳に倒れる。
「稜、私の勝ちだ!お前の剣で止めを刺してやるよ、ありがたく思いなよ!」
 ソフィアが倒れている私の躰に這ってくる。ジョアンは勝者として、その美少女の憐れな
姿を楽しんでいた。やっと辿り着いて私の躰に覆いかぶさるソフィア。石畳にはおびただしい
血が流れて黒くなっていた。

「血、血が止まらない……ジョ、ジョアン……あなたと結婚するから……稜を……たすけて
ください……おねがいします……」

 ソフィアが泣き濡れる顔でジョアンに哀訴する。
「美少女は絶望に咽び泣く姿も美しいんだね、ソフィア。きみとは、結婚なんかしないよ。ボク
の妾となって、いっしょう肉奴隷だよ、それでもいいのかい?」
「はい!稜をたすけてくれるなら何でもいたします……だからたすけてぇ……殺さないでぇ……」
 ソフィアが泣き崩れて私の躰に顔を伏せたとき、ジョアンは剣の柄を握って高く掲げた。

「ボクはうっとうしいのが一番嫌いなんだよ!」

 ガシィーン!ジョアンの剣が弾かれて、そこにひとりの少女が立っていた。
「ビリー、ジャック……サム!こ、こいつを殺せええェェェェッ!」
「もう、あなたの仲間はいないわ。証文を渡して……でなきゃ稜をこんなにしたあなたを許さない」
ドルファン学園の愛らしい制服を纏ったライズだった。しかし、その赫い瞳は復讐のサリシュアン。
「ひっ!ヒイーッ!」
「や、やめてください!ライズさん!」
149名無しさん@ピンキー:02/12/18 16:24 ID:tSdrDwYt
ソフィアの選択41

「おまえはだまってろ!なぜ自分を犠牲にする、したがるんだ!愛しているというのは虚りか!
稜は死にかけているんだぞ!私はおまえも許さない……」

 ライズの烈しい言葉がソフィアに投げつけられた。
ソフィアにライズは自分の生き方を重ねていたのかもしれない。

「薬代の証文を渡してもらおうか。ジョアン・エリータス!」
「ひ、卑怯じゃないか……」
「あの三人がおまえの隠し玉なら、稜のは、このわたしだよ。さあ、証文を渡してもらおうか!」
 ジョアンの証文を受け取ると、ライズは粉々に破り裂く。ジョアンのなかで何かが切れた。
「ど、どうして誰もボクを愛してくれないんだあああッ!ソフィア、ほんとうに君のことが好き
だったんだよ……あああああ……」
「ごめん……ソフィア。稜はそんなソフィアを愛したんだね……さあ、病院に運ぼう」
「ラ、ライズさん……で、でも……」
「馬車があるから、心配しないでソフィア。さあ、行きましょう」
「ジョ、ジョアン……ごめんなさい……」
「さあ、早く!」
「は、はい」
「うわああああああああああああああああッ!」
 ソフィアはジョアンの号泣を背中に聞いて、ローズガーデンを後にする。
「ジーン、病院までおねがい!」
「あいよ、にしても……とばすから喋るんじゃないよ、いいね!」
 私は脇腹に弾を食らってからの意識がなかった。唯一の記憶はベッドの隣で赫い糸に
繋がれてる彼女が私を見るなり微笑んでくれたことだった。目を腫らせながらも……涙も
拭かずにじっと見つめてくれているソフィアだった。
150名無しさん@ピンキー:02/12/18 16:25 ID:tSdrDwYt
ソフィアの選択42

 目を開くと、そこは病室だった。ベッドの側には私を看病してくれていたのか、疲れて椅子に
眠りこけているライズがいた。私は起き上がって管を引っこ抜く。
「ピコ、いま何時だ?」
(正午をちょうど回ったところよ、クライマックスのところかなあ、って何する気なのよ!昨日は
大変だったのよ!ソフィアにたくさん血を貰ったんだし、ちゃんとお礼を言わなきゃ!傷口だって
まだ、塞がっていないんだよ!ライズにだって助けて貰ったんだよ!ジーンさんにも!)
「そういうことか……」
(ソフィアは自由になったんだよ……もう、いいでしょ……稜……)
「ピコ、ドルファン国では俺はただの傭兵なんだよ。ここに居場所はない」
(ソフィアがいるって言ったじゃない!稜の嘘つき!おおうそつきッ!)
 ライズを起こさないように鎧を着込んで私は病院を後にした。宿に着いて少ない荷物を手早く
纏める。ヤング教官にもクレアさんにも挨拶をしておきたかった……なんか逃げるみたいだ。
(みたいじゃないよ!稜はソフィアから逃げてゆくんじゃない!)
 ドアを開けると、そこにはライズが突っ立っていた。部屋に入るやドアを閉めて私を出そう
とはしない。
「どうしてもいっちゃうの? ソフィアが哀しむ……」
「いろいろありがとう、ライズ」
「ねえ、彼女の夢の為に出て行くの?そうなんでしょ……わたしの為には残ってくれないの?」
 ライズの瞳は涙で潤んでいる。静かに瞼を閉じて、彼女の宝石が頬を伝う。ライズの躰は
顫えている。
「ご、ごめんなさい……り、稜……さよなら……」
151名無しさん@ピンキー:02/12/18 16:27 ID:tSdrDwYt
ソフィアの選択43

  私はライズに口吻をする。しょっぱい涙の味に下唇に激痛が走る。口のなかに鉄の味が
拡がっていく。ゆっくりと唇を離すとライズの唇に私の赫い血が付いていた。私の唇からは
血がツッーッと滴り落ちていく。
「ソフィアのいたみよ……わたしの稜への復讐かな……」
 ライズは涙顔で笑いながら、そこを退いて扉を開けた。
「ありがとう、ライズ」


(いまごろ、カーテンコールだね、ソフィア!綺麗だろうなあ……見たかったね)
「ソフィアはあしたからはスターだよ……そうだろ、ピコ……おい、ピコ!ピコ!しょのない奴
だなあ……どこいっちゃったんだよ!」
「わたしは、此処にいるよ。稜、忘れ物を届けにきました」
「ソ、ソフィア……どうして此処に……」
「だから、忘れ物よ」
 少女が出会ったときの出で立ちのままそこにいた。
「ゆ、夢はどうするの?捨てちゃうの、ソフィア……」
「捨てたりなんかはしないわ、少しカタチが変っただけ……ライズさんみたいに、稜の背中は
守れないけれど、あなたが安らげる場所をつくって待っていたいの、駄目かな?」
「知っていたんだ……」
私は右人差し指で羞ずかしそうに、鼻を掻いた。
「わたし、ほんとうは迷っていたの……あなたの舞台にエントリーしてもいいかな?」
152名無しさん@ピンキー:02/12/18 16:30 ID:tSdrDwYt
ソフィアの選択44

「エントリーもなにも、俺の舞台にはソフィア只ひとりだけだから……」
「ずっと?」
「ずっとだよ」
「心配だなあ……勝手に大切な物を置いていっちゃうし……稜、やさしいし……あっ……」
 くちづけをしょうと頬を両手にのせた時、ソフィアの右頬が赧く腫れているのに気づいた。
「どうしたんだ、これ!」
「おとうさんに叩かれたの」
「あっ、あの野郎!」
「ふふふっ……おとうさんみたい……こんなとこで何してるんだって、怒られたの……
だから、此処に来れたの……もう、わたしを置いていかないでね……」
 ソフィアの声はもう聞き取れなくなっていた。私のなかに人魚の歌が聞えてくる。
あの夜の海で聞えてきた美しい歌声が。ソフィアのなかにもきっと届いているに違いない。

(俺はソフィアを泡になんかさせるもんか!ずっとずっといっしょだ!)
(わたしとやくそくしたのだから、ソフィアを離してはだめよ……もう、ぜったいにね)

 夕陽を背に抱き合うふたりにいつまでもアンの美しい歓びの歌が響いていた……

                                       …… forever
153名無しさん@ピンキー:02/12/18 16:39 ID:tSdrDwYt
37

ごめんなさい。エロもう載せる余地なかったもんで・・・ライズとお別れの
と考えてみたものの、エロ入れられませんでした。

長々と書いた物を、読んでいただけたのなら、とても嬉しいです。
ありがとうございました。
次はロリィかセーラを・・・書きたいなと欲が出てます。そのときはまた
よろしくお願いします。
154名無しさん@ピンキー:02/12/19 08:17 ID:XR78Q2Kt
>37
乙〜でした。
いつもながらの大量投下ウマー!w
どんどん欲を出していただいて(爆
また待ってますので。

>ケイシ
投稿規制やらクッキーやら、荒らし対策でうpがしにくい日々ですが
がんがってくだされ〜。

朝からよきSSに囲まれてコーヒーを飲む喜び〜、至福w
155ケイシ:02/12/19 18:28 ID:AuARcHPa
乙カレーです>名無しさん@ピンキーさん(^^)b
いやあ、よかったですよ・・・(ーー*)ライズとのおわかれのHは、しないほうが誠実な気がするんでこれでOKではないでせうか?
2日前に感想いれようとしたらエラーが出た・・・。おそるべし荒らし対策。
156名無しさん@ピンキー:02/12/20 00:29 ID:bBB+fQ1A
三人の仔猫たち1

「おい、よせって言ってるだろ」
 レズリーが少し声を荒げて、ハンナに忠告する。
「そういうのを、よけいなお世話っていうんだよ!」
 ハンナがレズリーにやり返す。そのやりとりをロリィが心配そうに見守っている。
「ねぇ、ふたりともやめてよ!」
 そもそもリンダがハンナを嗾けて、スポーツの祭典で一種目でも勝てば何でも言うことを
聞いてやるというものだった。ハンナの代償はリンダを敬えということ。何のことはない、
リンダ・ザクロイド様と敬称をつけるだけのことだったのだが、ハンナはその挑発にのって
しまっていた。リンダの一種目でもというのが癇にさわった。
「何度言ったら分かるんだ!こいつはただの高慢ちきじゃないんだぞ!」
「し、失礼なッ!」
 割って入ってきたレズリーに食って掛かるリンダ。しかし、ふたりはリンダそっちのけで
言い合っていた。
「う、うるさい!ボクがこの高慢ちきに負けるとでもいうのかッ!」
「そうだよ!お前は、この高慢ちきを侮ってるから負けるんだよ!」
「いいかげん、なさいッ!ザクロイドの家名をこけにするのはよしてくれませんこと!」
「リンダさん。ふたりは家名のことなんか言ってないと思うけど……」
「な、なっ!解説などしなくていいわッ!」
「か、賭けるかッ!」
 ハンナが叫ぶ。
「おう!賭けてやるよ!」
 レズリーが即答で応えた。
「もう、すきにしなさい!」
 リンダは振り上げていた拳を下ろして躰をわなわなと顫わせ、切れて帰ってゆく。
157名無しさん@ピンキー:02/12/20 00:33 ID:bBB+fQ1A
三人の仔猫たち2

「ボクが勝つに決まっているから、なんにもいらないよ」
「それじゃ、賭けにならないだろ」
「いいんだよ!」
「後悔するぞ!」
「後悔なんかしないって言ってるだろ!」
「ふーん。じゃあ、絵のモデルにでもなって貰おうかな」
「えっ?ボクみたいのでいいの?」
 少し意外な申し出に、ハンナは目元を仄かに赧くしてしまう。
「ハンナは充分可愛いよ。でも、それじゃあ負けてもいいってことか?」
「ボ、ボクがあの高慢ちきに負けるわけないだろ!」
「お姉ちゃん……」
 ロリィがレズリーに声を掛ける。それは、ハンナのことを気にかけてのことだったのだが。
「あれ、リンダは?」
「もう、怒って帰っちゃったよ……」
 ロリィはレズリーに甘える仔猫のように躰を摺り寄せる。ハンナはそんな女の子らしいロリィの
仕草を少し羨ましく見ている。そして、レズリーはそういうハンナを妖しい瞳で眺めていた。
「はやく明日になんないかなあ。たのしみだなあ」
「お、お姉ちゃん……」
はっとハンナは我に返った。
「ボ、ボクは負けたりしないよ!いつも走り込んでるんだからね!」
「ああーたのしみだ、たのしみだ」
「だから、ボクは負けないって、さっきから言ってんだろ!」
158名無しさん@ピンキー:02/12/20 00:57 ID:bBB+fQ1A
37

どうもありがとうです。
145~152までエロなしだもんで一気に投下させてもらいました。
すまんです。ちゃんと載るかもハラハラもんでした。w
159名無しさん@ピンキー:02/12/20 17:33 ID:bBB+fQ1A
三人の仔猫たち3

「さあ、入んなよ。ほら、ハンナ」
 レズリーの両親は共働きで地方に赴任の為、アパートで一人暮らしをしている。その淋しさ
からか、近所のお姉ちゃんと擦り寄ってくる美少女のロリィに姉妹以上の感情を抱くまでに
なっていた。
 彼女の趣味は絵を描くことであり、ほんのいたずら心からロリィにヌードモデルになって欲しい
と頼んだのがはじまりだった。いたずら?芸術肌のレズリーは本気で美少女のヌードデッサンを
描きたいと思っていたのかもしれない。
 しかし、思春期の性の目覚めの不安定な時期、レズリーはロリィといっしょに扉を開いて
しまっていた。
「やっぱり、嫌か?よそうか?」
「ボ、ボクは約束は守るよ……」
 ハンナの健闘も空しくリンダに勝利を持っていかれてしまっていた。半端な鍛錬では勝てない
という無力感に捉われていた。ただの高慢ちきではなかった……ハンナにはあの高笑いが
いまいましくてしかたがない。
「じゃあ、入んなよ」
「う、うん……あっ」
 ハンナが人差し指で鼻を擦る仕草をしている。
「どうした、臭う?いま窓を開けるから待ってな」
「そ、そんなにひどくないけど……きらいじゃないよ」
 レズリーは窓に行って、シャーッとカーテンを開ける。薄暗かったレズリーの部屋に陽が射して
明るくなる。
160名無しさん@ピンキー:02/12/20 19:55 ID:bBB+fQ1A
三人の仔猫たち4

床に立て掛けてある沢山のカンバス、机の上にも缶に幾つもの筆や絵の具が刺してあった。
「本格的なんだ……」
 レズリーの絵好きは有名だったが、実際目にしたのは初めてだった。素直な感嘆が洩れる。
彼女は窓を開けて、そこに腰掛けて微笑みをハンナに向ける。部屋のテレピン油の臭いが、
五月の風にのってやってきた、緑の匂いへと変ってゆく。
「ねえ、ハンナ。ここへ、ちょっと来てちょうだい」
「うん……」
 部屋に入る前から、レズリーのそこはかとなく妖しい瞳に気おされていたのだが、陽を背に
して窓に腰掛けているレズリーは女神さまのように美しかった。レズリーのゆったりとウェーブ
のかかったブロンドが、五月の風にやさしく揺れて、陽射しにキラキラと輝いている。
(ボ、ボクはセイレーンの歌声に魅せられた船乗りみたいだ……)
 ハンナの脚がゆっくりと窓際のレズリーへと歩いてゆく。レズリーの制服の胸元に、いつもは
ないはずの山吹色の布飾りがあることに気づく。
「あれ、リボンしているんだ。めずらしいね」
「今日はハンナに使うんだ」
 そう言って、レズリーはふふっと微笑みながら豊かな膨らみの上のリボンに手を掛けて、
しゅるるっとほといた。そのゆっくりとした優雅な仕草にハンナは息を呑む。
 レズリーの緑色の瞳が近づいてきて、ハンナの心を惑わす。レズリーの唇がやけに赫く見えた。
胸元からほといた山吹色のリボンで、レズリーに戸惑っているハンナの瞳をふわっと封印
されてしまう。
「あっ……な、なにをするの……レズリー、いやだよぉ……」
161名無しさん@ピンキー:02/12/20 22:03 ID:bBB+fQ1A
三人の仔猫たち5

「や・く・そ・く、おぼえているよね……モデルになってもいいって」
 レズリーの喋り方に湿り気が帯びてくる。
「う、うん……」
 ハンナの唇が開いて、微かに白い前歯が二本覗いて怯えた吐息が熱かった……。
「ほら、鞄よこしなよ」
 ハンナの手から鞄を取ってテーブルに置く。レズリーの躰が纏わり付いてくる感覚に奥が
じゅんとしてしまう。
「ああ……」
(どうしたんだろ……ボクのあそこがへんだ……よ……)
 レズリーの吐息がふわっと掛かってくる。ハンナのネクタイにレズリーが手を添える。
「レ、レズリー、何するんだよ!」
「なにって、裸にするに決まってるでしょ」
「や、やめてよ!ボク、いやだよ!」
 ネクタイをほとかれて、床に落ち、制服のボタンにまで手を掛け始める。ハンナは目隠し
のリボンの結び目に慌てて両手をやる。
「ハンナは約束破るんだ……」
「ご、ごめん……レズリー……わかったよ……」
「素直なハンナがいちばん可愛いよ……ご褒美あげる……」
 山吹色のリボンで目隠しされているハンナの頭を抱き寄せてくちづけをしてきた。
ハンナの手はリボンの結び目から、レズリーの自分を抱く腕へと強く絡むが、だんだんと
力は抜けていく。
 軽くやさしく唇を左右に擦り付けてくるレズリー。そして舌でハンナは上唇を舐められていく。
「んん……んあっ……い、いやだよぉ……ボク……やめてよ、レズリー……」
「許してね、ハンナ……可愛らしいあなたが、欲しいの……こういうのはハンナ、嫌いよね……?」
162名無しさん@ピンキー:02/12/21 12:39 ID:7EwvUxGN
三人の仔猫たち6

「嫌いかしら?」
 レズリーはハンナにくちづけをして舌を絡める。
「んん……」
 リボンの下の驚きに開かれて瞳が舌戯に酔って、身を委ねるようにだんだんと閉じられていき、
レズリーを掴んでいたハンナの力は弱まっていった。
 レズリーはくちづけしながらも、ハンナの制服を肌蹴させて女の子らしい肩を、そしてスポーティな
ブラに守られている乳房を目の前に曝け出す。制服がパサッと床に落ちる。
 レズリーの躰はハンナへとぴたりと密着して擦り付けるようにして、そして右脚でハンナの固く
閉じられている鍛えられたしなやかな美脚をくつろげていく。ハンナは女として接してくれるレズリー
の恥戯にとまどいつつも、ときめきを隠せないでいた。
 その時を突いてレズリーは、右脚をハンナの隙にすっと繰り出してくる。レズリーの綺麗な
つるっとした膝小僧が、ドルファン学園の制服で赫の艶やかな格子縞のスカートを捲くり、
ハンナのショーツ越しに、熱くなりかけている秘所を擦り上げて昂ぶらせていくのだった。
「わたしのベッドに行きましょう……ねっ、いらっしゃいハンナ」
 ハンナにねっとりと絡めていた舌を外すと、レズリーは誘う。
「う、うん……でも、ボ、ボク……なんかこわいよ……」
 制服のリボンで目隠しされたハンナは、レズリーに手を引かれて寝室へと向った。
寝室の扉がカチャッと鳴った時、ハンナは秘所からは熱いものがとろりとこぼれるのが
ハッキリと分かった。
(ボク、レズリーに惹かれているんだ。なんてはしたない女の子なんだろ……罪深い行いに
ときめいたりなんかして……)
 レズリーはハンナのスカートを床に落とす。スポーティな下着姿にハンナはいつのまにか
なっていた。
「さあ、ここにゆっくり腰掛けて」
 ベッドにハンナは羞恥に染まりつつも、レズリーの命令に従ってゆっくりと腰を下ろしてゆく。
163名無しさん@ピンキー:02/12/21 12:53 ID:7EwvUxGN
三人の仔猫たち7

  そのベッドの側には椅子に腰掛けている、裸のロリィが息を潜めてふたりを見つめていた。
膝のうえには、美少女の無毛のワレメを隠すようにして、レズリーのスケッチブックと素描用の
木炭・コンテが置かれて、ロリィはそのうえに両手を重ねて添えている。それだけで美少女は
一枚の絵画のようだ。
 ウェーブの掛かる髪の両サイドには小さなリボンが、頭の後には大きな黄色い蝶がとまっている。
ロリィの乳房は小等部の少女たちのような薄く肉が微かに盛り上がっているのでなく、かといって
レズリーの乳房のように女らしさを象っているものでもない。女のミニチュアが胸板にのっている
ような肉付きもアンバランスで、まだまだ蒼い蕾だった。そして素肌は透き通るような白い色。
ふたりの姿に乳房を喘がせ、火照りに肌を薔薇に染めている。
 ロリィは大人に憧れていた。その対象がレズリーだったのだ。今見ても完成されている肉体美を
有しているのに、日に日に美しくなってゆくのを見せつけられる。そして、自分の胸ときたらまだ蒼い
蕾のままであることに、乙女心を人知れず痛めていた。
「ロリィのお胸、わたしは好きだなあ。まだ、蕾かもしれないけれど、ロリィの時をこのまま閉じ込めて
おきたくなっちゃうな」
「そ、そんなのいやだよぅ、お姉ちゃん……」
「嘘、嘘だよ。でも、ロリィのヌードは描かせて貰えないかな?そこにロリィの可愛らしさをとじこめて
おきたいんだ。駄目かな、ロリィ?」
「うん、嬉しいよ。ロリィをレズリーお姉ちゃんだけの物にしてもいいよ」
 そう言ってロリィは、赤子のようにレズリーの豊かな美乳に薔薇色の頬を擦り付ける。
「ロリィは物なんかじゃないさ。ロリィはわたしの恋人だよ」
 乳房に擦り付けていた顔をあげて、レズリーをまじまじと見つめるロリィだった。
「ほら、泣いたりしないの。綺麗なお顔が台なしだよ」
 レズリーが指でロリィの雫を拭う。妹と言わなかったレズリーのやさしさがとても嬉しかった。

「お姉ちゃん、だ・い・す・き」
164名無しさん@ピンキー:02/12/21 14:48 ID:7EwvUxGN
三人の仔猫たち8

 レズリーがハンナの閉じられている両脚の前に腰を下ろして、スポーツシューズを脱がすと、
ショーツに手を掛ける。ハンナはレズリーの腰に触れてくる感触に咽喉がからからに渇いていた。
(ど、どうしょう……あそこが濡れちゃってる……レズリーにわかっちゃうよ……)
「ハンナ、少し腰を浮かせてくれない」
「う、うん……」
 ハンナはベッドに後手を付いてお尻を浮かせた。羞ずかしいのに、レズリーの声に逆らえない
自分がわからなくなっていた。ハンナの分泌物によって布は多少抗いはしたが、すっと抜き取られ
てしまう。
「ああ……ボクのを見ないでよぉ……レズリー、おねがい……」
「どうして?女の子らしくて楚々としてるわ」
 そのレズリーの恥部の誉め言葉に躰の芯が痺れた。レズリーは息を潜めて眺めているロリィ
を見て微笑み、再びハンナを見ると右足のソックスを脱がす。
 レズリーはハンナの右足を両手に持つと、親指の間を赫い舌を出して舐め回してから、親指を
唇に被せるのだった。ロリィはドキドキしてもう見ていることができなくなって、膝に置かれている
スケッチブックに目を落としていた。
「レ、レズリー……き、汚いから、やめてぇよ……汗かいているんだからぁ……」
 あまりもの衝撃に暴れそうだったが、そのまま暴れてしまえば、足の爪でレズリーの口腔を
傷つけてしまうことがハンナには枷となっていた。
「や、やめてったら……レズリー、おねがいだから……」
 左の足指が恥戯の快美に堪えて裏側にぎゅっと折られている。ちゅぱっ、ちゅぱっと湿った
おしゃぶりの音がハンナの真っ赤になっている耳に妖しく聞えている。しかも、自分の足の親指を
なんの躊躇いもせずにしゃぶっているのだから、レズリーの姿を見たいという気持ちも湧いてくる。
 レズリーの掛けた制服のリボンの目隠しが、ハンナにはとてももどかしかった……。
「あっ、あああ……レ、レズリー……ボク、へんになっちゃうよ……」
165名無しさん@ピンキー:02/12/21 19:48 ID:7EwvUxGN
三人の仔猫たち9

レズリーは左足も同じようにして愛でていく。
「もう、ボクを許してよ。レズリー……ああっ!」
レズリーは口に含んでいたハンナの左足の親指を離して、彼女の前門を見た。
「ハンナのあそこの毛が濡れてキラキラしてる。ハンナ、ひくひくしてるの?」
「い、いやあだよ、レズリー」
そんなことを言われては醒めかけて、緩みかけていた膝を合わそうとするハンナだったが、
レズリーは両手を合わせ目に差し込んで強引に拡げてしまう。
「ひっ、かんにんしてよ……」
溌剌としたハンナは陰に隠れ、弱々しい泣き声交じりの哀訴になっている。レズリーは掴んだ
膝小僧を撫で回しながら内腿に舌を這わせて秘所へと近づいてゆく。
「ああ……あふっ……」
ハンナは自分でもハッキリとわかっていた。レズリーの舌なのか、それとも別の何かなのかを
欲して、女の柔肉が妖しく蠢いていることを。まだハンナには、その何かはわからなかったけれど。
レズリーが近づいてくることで、太腿も後手でベッドに手をついて躰を支えている腕もガクガク
顫えている。
 ついに腕が折れて肘立ちになって、ハンナの頭が仰け反った。
「ひいーっ、そんなところ舐めないで、ああ……レズリー……」
 仔猫がミルクを舐めるように、ピチャピチャと厭らしい淫水の音を立てている。ロリィはふたりの
淫れる姿に心が乱れ下唇をぎゅっと噛んで耐えていた。レズリーによってあげられるハンナの
女の声が疎ましかった。
(お姉ちゃんは……レズリーお姉ちゃんは、ロリィだけのお姉ちゃんなのに……)
 スケッチブックの表紙にロリィの悔し涙がぽたぽたと落ちて滲みをつくっている。レズリーに責め
続けられたハンナは軽いアクメに達しベッドに沈んで、荒く熱い息を吐いている。
166名無しさん@ピンキー:02/12/21 20:37 ID:7EwvUxGN
三人の仔猫たち10

レズリーは満足そうな微笑を浮べハンナの濡れそぼった股間から唇を外すと、すっと立ち上って
制服の山吹色のリボンの目隠しをされて唇から荒い息を吐いているハンナを見下ろしてから、
椅子に座って涙しているロリィへとゆっくりと歩いてゆく。その気配にロリィは泣き濡らしていた顔を
レズリーにあげる。
「ごめんね、辛かったでしょ?」
 ハンナの愛液で唇と口まわりをべっとりと濡らして、きらきらしているレズリーの唇が椅子に
裸のままでぽつんと座っていたロリィの淋しい心にやさしくタッチした。ねっとりとしたハンナの
液体が口に拡がってくる。ロリィはレズリーのすることなら、汚いとは思はなかった。ロリィにとっては、
何もかもが神聖な行為なのだ。レズリーがロリィから唇を離して、美少女は残念そうに小さく声を
あげる。
「ああ……お姉ちゃん……」
「スケッチブックをちょうだい、ロリィ」
「は、はい……」
 スケッチブックを退けたそこからは、ロリィのおびただしく濡れる無毛のスリットが露になった。
「濡らしていたのね……ロリィは、わたしが欲しい?」
 ロリィはレズリーにこくんと頷く。
(こんなにして待っていたのに、お姉ちゃんのいじわる……)
「ロリィ、立ってちょうだい。ベッドに行って、ハンナを愛して欲しいの。わたしはあなたたちが
愛し合う絵を描きたいの。駄目かな、ロリィ?頼まれて欲しいな」
 突然のことで、驚いている暇さえなかった。そして、いつもはぶっきらぼうのレズリーが
やさしく慇懃に頼む言葉に断りなど入れられようがなかった。
「わかったわ、お姉ちゃん」
「いい娘ね、終わったら、ご褒美をロリィにあげるわね」
 椅子から立ったロリィの頬をそっと両手で挟み、軽くベーゼを贈るレズリーだった。
167名無しさん@ピンキー:02/12/21 22:00 ID:D79xS4FG
うぉぅ、萌え〜な展開です…涎が…(ジュルw
168名無しさん@ピンキー:02/12/22 13:46 ID:i8bHoRKJ
三人の仔猫たち11

ロリィから渡されたスケッチブック、机に置いたのを手にして椅子へ座るレズリーはロリィの
涙の痕が残る表紙をそっと撫でてからコンテを取ってページを捲った。

 ベッドに膝立ちとなって、後手に頭で組んでいる姿……ベッドに腰掛けて、細い両脚を
外して股間を晒して、両手を後について状態を反らしてのしどけない姿態。または、ベッドに躰
を真直ぐに伸ばしきってうつ伏せになり片脚をうえにあげて、両手を前に組んで頭をのせて横を
向いている素描。美少女・ロリィ・コールウェルの蒼い性のスティ・ゴールドが切り取られていた。
もちろんその熱い視線の先にあるものは、素肌を惜しげもなく晒すことのできる愛しい
レズリー・ロピカーナの瞳があってのこと。
「さあ、ロリィ。服を脱いでちょうだい」
 モデルになって欲しいとレズリーに頼まれた時は、天国にも昇らんばかりの幸福に包まれていた
が一瞬にして地獄にロリィは突き落とされていた。
「こ、このままじゃあ……だめなの……お姉ちゃん……レズリーお姉ちゃん……」
 絵のモデルになって欲しいと乞われて、ロリィはめいっぱいめかし込んで、お気に入りのドレス
を着込んでレズリーのアトリエに来ていたのだった……それをいとも簡単に脱いでと言い放たれた。
ロリィは自分では気がついてはいないが、美少女特有、特権と言ってもいいかもしれないが、赫い
瞳が潤んで媚態交じりの許しを乞う哀訴をしていた。
「早く脱ぎなさい。嫌なら帰って、外へ行ってスケッチでもしてくるから」
 レズリーの怒るでもなく不機嫌でもない、いつもの口調がロリィに突き刺さってくる。ロリィは
ドレスに手を掛け脱ぎ始めていた。潤んでいた瞳からは頬を濡らしてぽろぽろと涙が伝っている。
 ロリィの足元には紺のドレスの山が出来ていて、そこに幼い性を守る最後のショーツも落とされて
いった。レズリーはそこに辿り着くまでのロリィの哀しみまでも素描でスケッチブックへと瞬間瞬間を
切り取って留めていった。
169名無しさん@ピンキー:02/12/22 13:53 ID:i8bHoRKJ
三人の仔猫たち12

  ロリィは声を出して泣いていたわけではなかったが、華奢な躰……細い肩を顫わせて涙している。
「ロリィ、動かないで。絵が書けないから」
 皮肉なことに、レズリーの言葉に更に反応して躰がびくんとしてしまうロリィだった。
「俯いていたら、あなたのお顔が描けないでしょ」
 ロリィはゆっくりとレズリーを向く。そこには、いままで見たことのない美の探究者としての妥協
しない真摯な瞳を見たのだった。
「笑って、ロリィ」
 泣いていて笑うどころではないのに、ぎこちないながらもレズリーに健気に応えようとするロリィ。
右手で無毛を隠すようにして左手で手首を掴んでいる。左脚はややくの字にしてくつろげて
脱いだ紺のドレスの山に立っている。妖精が今しがた生まれたかのような素肌をさらしてロリィ
は慕うレズリーの前に……此処にいる。
 いつしか、ロリィは自然と微笑を向けられるまでになっていた。レズリーのいつものやさしい
瞳ではなく、美に厳しいまでの真摯な眼差しに素肌を晒すことにロリィは妖しいトキメキを
そこはかとなく感じて秘芯を密かに濡らしている。
「疲れた?ロリィ。ごめんね、もう終わったから」
 スケッチブックをポンと机に置いてロリィの元へ来て彼女の躰を抱きしめる。ロリィはレズリー
の背に腕を廻して、豊かな胸に顔を埋めて横に振っていた。レズリーの手は裸のロリィの背中
をやさしく撫でまわして、もう一方は濡れ始めていたスリットへとそっと這わしていった。
「ああ……ああん……お姉ちゃん……」
 胸に埋めていたロリィは顔を起こして、か細い喘ぎを洩らす。
170名無しさん@ピンキー:02/12/22 13:59 ID:i8bHoRKJ
三人の仔猫たち13

「濡れているのね……ロリィ、ベッドへ行きましょう。気持ちよくしてあげる、ご褒美よ」
 ロリィはセックスをなぞられるのさえ初めてだった。けれどもレズリーのご褒美という甘い誘い
を断る理由は何処にもない、それがふたりの始まり……その時のデッサンの最後の一枚も今
のスケッチブックに記されている。ロリィという妖精の誕生の瞬間だった。

レズリーは捲る手を止めて初めてアトリエに呼んだ時のロリーの蠱惑を振り払い、真っさらな
ページを開いてコンテを取ると探求者の瞳に変っていた。
 ロリィはそのレズリーの視線を感じて、快美の波にうちあげられて喘いでいるハンナへと
近づいていった。
 ロリィはベッドから外されている片脚をもって、ハンナの躰を真直ぐに伸ばそうとしていた。
左脚を持たれて、開かれていたセックスが更に拡がることにハンナ・ショースキーは慌てた。
「ああ……やめてよ……レズリー……ボク、羞ずかしいよ……」
 気だるい間延びした声があがった……ハンナはもはや拒んではいない。
「愛してあげるから、ベッドにちゃんと横になって、ハンナ」
 のったりと這って背中をベッドに沈めて、投げ出されていた最後の右脚もベッドに自分から
乗せた。
 ロリィは不思議な気分になって、小さな心臓がばくばくと鼓動を速めている。
(お姉ちゃんにして貰ったことを、ハンナにしてあげればいいのよね……そうよね……)
 ハンナのベッドに乗せられた鍛えられた美しい美脚の拡げられた姿に、ロリィのクレパス
からは女の蜜が滴って太腿を濡らしている。ロリィは目指すハンナの濡れて輝いている繁みに
自分のをそっと重ねていった。
 ハンナはレズリーの躰に力いっぱいに抱きついて行きたかった。
(こ、こんなこと……は、初めてなのに……どうすればいいの……ボクに誰か教えてよ……)
171名無しさん@ピンキー:02/12/22 14:06 ID:i8bHoRKJ
三人の仔猫たち14

「あううっ……あああッ!」
 ハンナの唇から叫びがあがってロリィの躰が軽くバウンドした。ロリィはハンナの両脇に
手をついてセックスをゆっくりと擦り付けて行く。ぬちゃっ……くちゃっ……。ハンナとロリィ
のねっとりとした淫水の立てる音が、レズリーの寝室に響く。
 ロリィは一生懸命に小さな桃のようなお尻振りたてて、ハンナのスポーティなブラを押しあげて
乳首にむしゃぶりついた。ハンナは快美に慄き、何かにしがみ付きたくても出来ないでいた。
「あああッ!レ、レズリー……!」
 ハンナの躰が烈しく弓なりに反って、手は頭上で逆手になってブリッジをする格好になる。
(ハンナ……レズリーはロリィだけのお姉ちゃんなの、誰にも渡さないんだから……!)
ロリィはハンナのしこって張っている乳首に歯をあてる。
「ひあッ!ああ……も、もっとやさしくしてよぉ……ボク……もう……いやだよぉ……」
「気持ちよくなかったの?ねえ、ハンナ。答えてちょうだい?」
 スケッチブックを走らせていたコンテを止めて、レズリーはハンナにやさしく声を掛ける。
「ご、ごめんなさい……ボ、ボク、とても気持ちよくて仕方がないんだ……たまんなくて、
どうしたらいいかわかんないんだよ……こんなの女の子なのに、いけないことなのに……」
 ハンナの声にまた涙が交じる。ロリィはそんなハンナを見て、初めてレズリーのアトリエに
来た自分の姿を重ねて愛しくなって、乳房をやさしくしだいて乳首をねっとりと舐めていた。
「ハンナには、好きな男の子でもいるの?」
「ボ、ボクになんかそんなの、いるわけ……ないだろ……レズリーなら、いくらでも……」
 レズリーはハンナの拗ねた言葉を遮って甘く諭すように囁く。
172名無しさん@ピンキー:02/12/22 14:13 ID:i8bHoRKJ
三人の仔猫たち15

「ハンナは女の子らしくて、可愛くて綺麗だよ。髪を短くして男の子の振りなんかしてても
魅力は隠せないんだから」
「あううっ……はうん……ボ、ボク、そんなこと言われたの初めてだよ……レズリーを好きに
なっちゃいそうだよ……嬉しいよ……」
「愛し合っているのなら、何かカタチに問題があるの?」
 そのハンナの告白にレズリーの答えにロリィはドキッとした。けれどもロリィにはハンナの気持ちも
痛いほどわかっていた。レズリーの美の探究者の顔の下にある、やさしい顔を知っているからこそ
もっと好きになって愛することが出来る。どちらがほんとうのレズリーなのと尋ねたこともある。
レズリーはロリィにやさしく微笑んで、どちらも本当のわたしよと答えてくれた。
 そしてモデルをしている時の儀式にも似た時間を経て得られる至福の刻の快美が、ロリィにとっては
なによりものご褒美であり、大人への階段に思えていた。レズリーが自分のずっと先を歩いて
いるから、早く追いつきたいという気持ちが関係を重ねるたびに増していくのだった。
(ハンナ、ロリィみたいにレズリーのことを好きになってあげて。もっともっと好きになって、いっしょに
愛し合いましょう……レズリーを愛しましょうよ)
 ロリィの昂ぶりが小さなお尻の律動を早めてゆく。無毛のスリットとにこ毛だけれども生え揃いつつある
繁みを擦りあって淫音を奏でていた。
「ハンナのこと、わたしは好きよ。恋人になりましょうよ、わたしたち」
「はああっ、はっ、はうっ……こ、こわいよ……ボク……レズリーが……レズリーのことが……
す、好きに……好きなんだあああぁぁぁぁぁッ!」
「ひぃーっ!」
 か細い悲鳴をあげて、ロリィはハンナの躰のうえで総身を顫わせて華奢な躰をいっぱいに伸ばした。
ハンナもアクメに達してロリィと熱く蕩けあって眠りに堕ちていった。
173名無しさん@ピンキー:02/12/22 18:11 ID:i8bHoRKJ
三人の仔猫たち16

  レズリーは描きあげてスケッチブックを閉じると、机の上にそれを置いて、ベッドのふたりの元へ
近づいていく。
 ハンナの躰のうえでは、荒い吐息をついているロリィがいた。お姉ちゃん、お姉ちゃんとうわ言の
様に呟いている。レズリーはハンナの頭に寄ると、制服のリボンの目隠しをしゅっとほとくのだった。
 自分の真上にレズリーの微笑みがあった。ハンナは急いで自分の躰のうえで喘いでいる少女を
見た。息も絶え絶えに喘いでいたのは美少女のロリィだ。ハンナはベッドから躰を起こして、ロリィ
を勢いに任せて弾き飛ばす。
「きゃっ!」
 ロリィの小さな悲鳴があがる。
「レ、レズリー!ボ、ボクを愚弄したなッ!」
 ロリィは躰を起こして、ハンナのあまりもの剣幕に怯えていた。
「からかってやしないよ。モデルになるっていったろ」
「で、でも、なんでロリィがここにいるんだよ!」
「ロリィもわたしのモデルだからだよ」
「なんて破廉恥なッ!」
 ハンナは押し上げられたブラを下げようとして、両腕で乳房を隠そうとする。ハンナのレズリーへの
恋心は一気に醒めて、むしろ憎悪がふつふつと湧いてくるのだった。
 レズリーが躰を寄せてきて、ハンナのブラのホックを外す。彼女のゆったりとウェーブがかった、
ブロンドの甘い香りがした。ハンナの気持ちが揺らぐ。
「やめろッ!やめろっていってんだろッ!」
 両手でレズリーの躰を突いて、平手で彼女の頬を叩いた。パシィーン!という乾いた音が部屋の
空気を凍えさせる。
174名無しさん@ピンキー:02/12/22 21:10 ID:i8bHoRKJ
三人の仔猫たち17

「お姉ちゃんは悪くないの!わたしひとりじゃ嫌だったから、ハンナもって頼んだの!だから、
お姉ちゃんは悪くないのッ!」
「ほ、ほんとなの……」
 ハンナの怒りの切先がロリィに向いたときだった。それを遮ってレズリーが叫んだ。
「ロリィ!黙りなさいッ!」
 レズリーの烈しい声に自分が怒られているように錯覚して、今度はハンナがびくっとする
番だった。
「賭けは行き掛かりのことだったけれど、わたしは嘘はついていないわよ」
「ど、どうしてレズリーは落ち着いていられるんだよ……ボクは……ボクは……」
「ごめんね、ハンナ。今度はあなたが私を好きにしてもいいから、許して……」
「お、お姉ちゃん……」
 ブーツを脱いで立ち上がり、制服を脱いで下着も床に落とした。ブラの拘束を解いた時の
豊かで美しい乳房がこぼれ拡がって行く様にハンナは同性であることも忘れて魅入っていた。
そして、ショーツを下ろして脚から抜き取る仕草に、目の前に露にされたレズリーの匂いのする
女らしいセックスに興奮すら覚えている。ロリィもそれは同じことだった。
 膝立ちになって、ベッドにあがりハンナの前に裸身を晒すレズリー。しなやかですらっとした
腕をハンナの首に伸ばしてそっと絡める。
「わたしを好きにしていいのよ。どうぞ、ハンナ」
 レズリー緑色の瞳がやさしく微笑んでいた。
「ごめん、ボクの言い過ぎだった……さっき、いたかった……?」
「わたしを許してくれるの?」
 レズリーがハンナに尋ねた。
175名無しさん@ピンキー:02/12/23 01:31 ID:IhwPxCg5
三人の仔猫たち18

「許すも何もないよ……ボクが悪かったんだから……」
 俯いているハンナの今しがた流した雫をレズリーの赫い唇がやさしくうける。
「ハンナ、わたしを好きにしていいよ……」
 ハンナの目元に掛かるのは、やさしい言葉とレズリーの熱い吐息だった。
「好きにしてって言われても、ボクにはどうしたらいいのかわからない……」
 羞恥交じりにハンナが吐いた。
「じゃあ、わたしにキスして。仲直りしましょう」
「うん……叩いたりして、ごめんなさい」
 ハンナは小さな声で呟くと、羞恥に赧く染まった顔をあげ、レズリーもまたそれに応える。
「わたしも、ハンナの気持ちを傷つけたりしてごめんね」
 ロリィはふたりのくちづけを眺めていたが、複雑な気持ちだった。レズリーの気持ちが自分
からどんどん離れていってしまうのではないかという漠然とした不安があった。
 しかし、ふたりの許しを乞うて愛し合う光景はロリィを安心もさせ下腹を熱くさせている。
なんにしても睦み合うふたりの姿をひとりぽつんと見ていなければならないのは、
ロリィには辛かった……。
 レズリーはハンナのブラを取り除いて、彼女の躰をベッドに横たえて濡れそぼる柔肉の赫貝
を擦り合わせてゆく。ハンナの右太腿はレズリーの腰へと廻されて、レズリーの右脚は腫らした
セックスを合わせる為にぐいっとベッドを踏ん張って、シーツに皺をつくっている。
「ああ……こ、こんな格好、ボク羞ずかしいよぉ……ゆるしてぇ……レズリー……」
「き、気持ちよくないの?ロリィは悦んでくれたけれど……」
 ふたりの世界に浸っていたハンナは薄目を開けた時、ロリィの淋しそうにしている瞳を見てしまう。
176名無しさん@ピンキー:02/12/23 11:53 ID:IhwPxCg5
三人の仔猫たち19

「う……うああ……」
 ロリィの哀しみの瞳が揺らいで、ハンナの眉間に快美の刻印が刻まれる。妖しいレズリーの
律動に昂ぶって陶酔し始めている自分がまだ信じきれないハンナだった。レズリーは微笑んで
ハンナの気持ちを確かめようとする。どう、気持ちいいの?と聞かれるたびにスポーツ少女の
背徳感は増幅されていっていた。
「か、神さま……助けて……ボク……ボク……あそこがとても熱いんだよ……こ、こんなことって」
 ハンナの心はレズリーによって陥落寸前で至福の時が目の前にまで迫って来ている。
「カタチなんか問題じゃないの……そうでしょ……愛し合いましょう。な、なにか言って、ハンナ」
 ベッドはギシギシと軋んでハンナの躰が揺さぶられ、レズリーの美尻が秘所に押し付けるように
妖しく蠢いている。ハンナの歔く声にロリィはもう、両手で耳を塞いで瞼をきつく閉じていた。
閉じられた赫い瞳から、涙が後から後から溢れ出て美少女の心を苛む。
(ハ、ハンナとお姉ちゃんは仲直り出来たのよ……どうしてロリィは泣かなくちゃいけないの?
どうして慶んであげられないの?ロリィは悪い子、いけない子なんだわ……きっとそうよ……)
 後側位で脚を絡められて女を責め続けられるハンナは上体を捻ってシーツにうつ伏せに
なろうとしていた。
「ど、どうして……行かないで!ハンナ!」
 腰にのせられていたアスリートの美脚を愛撫していた手がハンナの右腕をがしっと掴んだ。
そのことによって、レズリーとハンナの爛れたセックスは、もっと密着する。ハンナの躰が
逆海老に大きく仰け反る。
「ああ……あ……いっ、いやあっ……」
「もっと気持ちよくしてあげるから、ふたりして天国に逝きましょう……ねえ、ハンナ……」
177名無しさん@ピンキー:02/12/23 11:58 ID:IhwPxCg5
三人の仔猫たち20

 ハンナは快美感に仰け反った頭を捻じってレズリーを見た。レズリーの顔はセックスに惚けて
赧く染めあげて、ゆったりとウェーブ掛かる長い金髪を振り乱して自分を熱く求めてくれる姿
だった……。
(ボクもレズリーと同じ顔をしているんだ、きっと……もう、普通の女の子に戻れないよ……
レズリー……きみを愛してしまう……)
「ああ……ロリィ……ロリィ……ああっ……」
 ロリィは自分を呼ぶハンナの声に泣き腫らしている顔をゆっくりとあげる。ハンナが左手を
自分に助けを求めるようにして伸ばしていた。ロリィはのったりと這って行ってハンナの
差し出している手を取った。
 レズリーに責め続けられてセックスに惚けた羞ずかしい顔を晒して、ロリィをみあげる。
「ごめんね……ごめんね……あううっ……」
 ロリィは顔を横にふるふると振ると、くりっとした愛らしい瞳を閉じて快美に喘ぐハンナの唇に
くちづけた。喘ぐハンナにやさしいロリィの舌が入ってくる。ハンナの右太腿はレズリーの右腕
に抱えられて淫水の音を奏で……そして、烈しく痙攣すると快美の大波に掠め取られて
天国へといった。

 ハンナが目を開けると右にレズリーがいて、左にロリィが寝ている。レズリーが乱れたブロンド
を掻きあげて、目覚めたハンナにそっとキッスをする。
「あっ」
 ハンナは小さく声をあげて、瞳をゆっくりと閉じた。ロリィはハンナの今だ快美の名残りに
ひくついているヴィナスの神殿を、やさしくいたわるように愛撫してくれている。
「どうだった、ハンナ?」
 レズリーが唇を離して囁く。ハンナはゆっくり瞳を開いてレズリーを見つめる。
「ボク、一生このことを忘れないよ。素晴らしい時をありがとう、レズリーにロリィ」
 ヴィナスの神殿の奥からまたも熱いものが込み上げてくるのがハンナには分かっていた。
178名無しさん@ピンキー:02/12/23 13:28 ID:trr+VBAU
百合モノ書くと天下一品ですな、名無しさま……
めっちゃ (;´Д`) ハァハァ しますた。
179名無しさん@ピンキー:02/12/23 16:29 ID:IhwPxCg5
37

167・178、
外しているような気がして不安でしたので、とても嬉しかったです。
1806人目:02/12/23 19:58 ID:v/UrQuwQ
>ケイシさん・37さん
毎度どうも。

>前スレ
めでたく?html化されました。
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1003/10034/1003477486.html
181たぶん三人目:02/12/24 01:09 ID:6/R3NIDh
レズリー「ごきげんよう」
ハンナ「ごきげんよう」


・・・こんなネタが浮かぶ私は現在マリみてを読んでいたり(えー


とにかく、乙カレです♪
・・・これで一区切りなのかな?
百合もいいものだ、と思いはじめている今日この頃です。
(*´Д`)ハァハァさせてもらいますたw
182名無しさん@ピンキー:02/12/24 02:32 ID:1fGvH4cT
三人の仔猫たち21

 ロリィはハンナの花唇を愛しそうにゆっくりと愛撫して、ひくついている秘孔に浅く中指を挿入
する。うっ、という呻きがハンナの唇から洩れて、ロリィは慌てて手を引いてしまう。
「ご、ごめんなさい」
「ううん……ちょっと、びっくりしただけだから、心配いらないよ、ロリィ……き、気持ちよかったから」
「ごめんなさい、ハンナ」
 ロリィは背伸びして、レズリーにヴァギナを愛撫される時みたいにハンナを昂ぶらせてあげたいと
考えていた。けれど、それが浅はかなことだと知って恥毛をゆっくりと弄んでからヴィナスの丘を
やさしく愛でていく。時には、じんわりと内腿を撫で擦ったりしながら、ハンナに悦んで貰いたい
一心だけでレズリーからの手解きをトレスしていった。
「あうん、き、気持ちいいよぉ……ロリィ……ボク、また……たまんなくなっちゃう……ほんとだよ」
 ハンナは総身をぐんと伸ばして仰け反り、脾腹に肋骨を浮き上がらせている。
「ああっ、ああ……」
 ロリィの秘所を愛撫している腕に、ハンナの手が蔦のように絡んできた。
「あせらないで……そっと、やさしくハンナにしてあげるのよ……そう、いい娘よ、ロリィ」
「ああッ……ロリィッ!き、気持ちいいよぉッッッ!あうううッ!」
 ロリィの人差し指が触れるか触れないかの強さで撫でていった。ハンナはまた仰け反って
首がぐんっと伸びる。その頭上では、レズリーとロリィが唇を交わして、レズリーの右手はロリィ
の愛撫の手へと重なってゆく。ハンナの右手はベッドに手を付いているレズリーの腕へと
しっかりとしがみついている。
 レズリーとハンナが唇を離した時、唾液が糸のように細くなって自分の顔に降り注ぐのを
うっとりと眺めていた。
「はあ、はあ、はあ……ボ、ボクも欲しい……レズリーのキッスが……ほ・し・い・よ…
…おねがいだから、ボクにもちょうだい……」
183名無しさん@ピンキー:02/12/24 22:06 ID:1fGvH4cT
三人の仔猫たち22

「ロリィみたいよ。おねだりなんかしたりして、かわいいのね」
「ボクが子供みたいってこと……?」
 ハンナは目元を赧らめてレズリーを見つめる。
「さあ、どうかしらね」
 左手が汗に乱れている髪を整えてやり、やさしくハンナの火照る頬を撫でてやる。ハンナを
見ていたやさしい眼差しがロリィへと、そして……いっしょにハンナの秘所を弄る右手へと瞳が
向けられた。ロリィのたどたどしいながらも、一生懸命な責めはクリットの鞘を二本の指で
挟むように愛撫して、レズリーはハンナの赫く爛れた花唇をそっと撫でて愛液をその白魚
のような細くしなやかで長い指へと絡めていった。
「ああっ……いっ、いやあっ……はあ、はあ、はあ……もう、ゆるしてぇ……」
 ハンナは終わることのないアクメに心が掻き乱されてゆく。ロリィがハンナの頬にすりすりと顔を
擦り付けてきた。
「あっ……はあ……ご、ごめんよ、ロリィ……きみを子供扱いして……ずっと先輩だよ……
はうっ……はあ、はあ……ああ、ロリィ……」
「いいの、ロリィはまだ子供だから、お姉ちゃんからいっぱいおしえて貰えるから、いっぱい」
 ハンナに囁くようにブレスがかかり、熱くなった耳朶をロリィは甘噛みするのだった。
「あううッ……はうっ……レ、レズリー……ボクにもいっぱいおしえてぇ……おねがい……します」
 レズリーの指がクリットをかすめてヴィナスの丘を越えて、ハンナの鍛えられた肉体の膨らみ
へと辿り着いてやさしく揉みしだいてゆく。
「あら、またおねだりなの?ロリィの方がずうっと大人みたい」
「ううっ、はああッ……ボ、ボクは……子供だよ……何にも、知らなかったんだもん…
…あふっ……ボク……お、おねだりしちゃだめなの、レズリイイィィィィィィッ!」
184名無しさん@ピンキー:02/12/25 00:49 ID:xOXJxnLx
三人の仔猫たち23

レズリーはしこり切って硬くなっている乳首を捏ね繰り回すのを止めて、手を反して首筋を
愛撫しながら昇っていった。
「ハンナはお姉さんなんだから、お仕置きが必要ね」
「はああっ、はあ……お、お仕置きなの……あふっ」
 ロリィは熱く濡れるハンナのヴィナスの神殿を手のひらでそっと覆うと、包み込むようにして
揺らし始める。
 そして自分の羞恥にまみれた哀訴に対しての答えが思っても見ないお仕置き
ということに、妖しくハンナの躰は反応してしまっていた。
「すごく濡れてるよ、ハンナのここ」
「いやあっ、はあっ、言わないでぇロリィ……あうう、ロリッはぐっ!」
 ハンナの口に、左頬を愛撫していたレズリーの人差し指がすっと侵入して来る。ハンナは
衝撃とどう反応していいかわからずに、ただ凛々しい太い眉を吊り上げて、眉間にレズリー
をもぞくっとさせるほどの美しい縦皺を刻んでいる。
「ひやめへよ……ふうう……ほへがひ……ふあっ、んぐうッッ!」
 首筋を愛撫していた右手が人差し指と中指をそろえてハンナの開いている口へと挿入されて
彼女の蠢いている舌をそっと挟んだ。その恥戯もハンナにとって、今は蹂躙意外の何者でもない。
アトリエに入って、自分の熱く濡れるセックスをレズリーに舐められたことで、そういう愛し方が
あると知ったばかりなのに……口腔内に自分の味がレズリーの白魚のような指を伝って
ゆっくりと拡がってゆくのだから、さらにハンナの眉間にくっきりと縦皺が刻まれてゆくのは
仕方のないことかもしれない。
「綺麗よ、とっても。今のハンナの顔は綺麗、絵にして見してあげたいくらい」
(羞ずかしいよ……レズリー、ゆるしてぇ……おねがいだからあああぁぁッ!)
 寝室には淫水の立てる湿った音とレズリーとロリィの熱い吐息に、ハンナのくぐもった歔き声
が交じって、少女の甘ったるい匂いと性臭ともいうべきものが香って蕩け合っている。
185名無しさん@ピンキー:02/12/25 01:02 ID:xOXJxnLx
三人の仔猫たち24

  レズリーはハンナの舌を解放して、揃えた指をゆっくりと抽送し始める。
「ハンナ、汚いことなんてないの。わたしたち愛し合っているのよ。そう、わたしについてきて」
 ハンナは抽送されるレズリーの揃えられた人差し指と中指に、おずおずと舌を絡めて来ていた。
「じょうずよ、そう……もっとして……もっとよ」
 ぴちゃ、ぴちゅという唾液の音が新しく寝室に加わってゆく。レズリーは愛撫に耽溺するロリィ
に目をやってから、鼻孔を膨らませて一所懸命に自分の二本の指をおしゃぶりするハンナを
満足そうに眺めていた。
 ハンナの口に入れていた左の人差し指を抜いて、レズリーは自分のセックスへと左手を持って
いって愛撫し始める。
「あした……海へ行こう……そして、また三人で愛し合おう……ハンナ、そうしないか…
…ねえ、ロリィ」
「んぐうっ、んんっ、んんん……」
 また、ハンナに大波がそこまで迫っていた。ロリィもまた自分を慰めていて、三人の仔猫たちは
甘い夢に躰を委ねてゆく。

ハンナの口から指を抜いて、レズリーは自分の口へと含んで見せた。
「お仕置きだなんて、うそだ……よ」
 レズリーは悪戯っぽくハンナに微笑む。ロリィはゆったりと躰を伸ばしてうつ伏せになって、ハンナに
手をのせて、今だ荒い息を付いている。ハンナは腕枕に寝そべる格好になっているロリィの髪を
やさしく撫でていた。
 ロリィのしっとりと濡れる汗が不快どころか素肌に気持ちよく……不思議な心持だった。 
そのハンナのとまどいを見透かしたように、ねっとりとしゃぶっていた指をゆっくりと取ると、レズリーは言った。
「嫌だった、気持ちよくなかった?」
186名無しさん@ピンキー:02/12/25 01:10 ID:xOXJxnLx
三人の仔猫たち25

「わかってるくせに……レズリーったらずるいよ……ほんとにいつかは、ボクの好きなように
しちゃうからね」
「ふふっ、楽しみにしてるよ。それよりもあした海へ行かない、ハンナ?もちろん、ロリィもいっしょに」
「さっきも、レズリーそんなことを言ってたね……だったら、水着を出さなきゃ」
「いらないよ、裸で泳ごう。三人でいっしょに」
 ハンナはレズリーの突拍子もない誘いに、また顔を赧く染めて俯く。今は羞恥よりも期待で
鼓動が速くなってしまうのがわかる。
「ハンナはわかりやすくて可愛いな。うん、とても可愛いな」
「や、やめてよ……でもボクって、そんなにわかりやすいかなあ?レズリーがわかりにくいだけな気がするけど……」
「さあ、どっちかな。ひと息ついたら、三人で汗を流そ」
(レズリーって、えっちしている時の口調が妖しいんだもん……ボク、それにも興奮してたんだけど…
…あっ、またおかしくなっちゃう……)
 気を逸らそうとハンナがロリィを見ると、すうすうと可愛らしく寝息を立てていた。その顔は汗だくで髪が頬に
へばり付いて官能の嵐の名残りを物語っている。ハンナはロリィが堪らなく愛しくなって、なんの躊躇いもなしに唇に
近づいて口吻をした。
 ロリィの小さな唇の感触はマシュマロのように柔らかく、そこはかとなく儚く感じられる。伏せられ
ていた睫毛が微かに揺れ、くりっとした大きな瞳が開かれる。ロリィは唇を開いていって、ハンナの舌
を待っていた。ハンナは何度目かの芯の疼きを覚え、埒のない官能の迷路に躰を燃やしてゆく。
ゆったりとベッドにうつ伏せになっていたロリィも、小さな白いお尻を振りだし、レズリーがハンナの躰を
豊かな乳房を擦り付けるようにして這ってゆき、お尻から手を差し入れて無毛のスリットを弄りだす。
「ハンナ、いっしょに可愛がってあげましょう。ロリィ、ずっと待っていたのよ」
「ああ……ううんっ……うっ……」
 ハンナの唇から離れると、ロリィの白い咽喉が伸びてハンナはそこへ吸い付くように下りていった。
187名無しさん@ピンキー:02/12/25 11:12 ID:y7l4H0f3
>三人の仔猫たち
萌え萌え〜ッ! ……サンタさん、ありがとう!w
188名無しさん@ピンキー:02/12/25 21:11 ID:xOXJxnLx
三人の仔猫たち26

ロリィの細い首をハンナの唇が吸い付くようにねっとりと這って、首筋に唾液の軌跡を残していた。
「あっ、あああッ……ハンナ、お姉ちゃんんっ!レズリー、お姉ちゃああんッ!」
 ロリィは快美に鼻孔をいっぱいに拡げて、頭をくなくなと揺すり始める。レズリーにはもっととねだって
小さな白い臀部を顫わせて、彼女の指を受け入れやすいようにと高く掲げていった。レズリーは
掲げられたロリィの小さなお尻を左手でやさしく愛撫してから割り拡げていった。
「どうして欲しいの、ロリィは?」
「ひぃーっ、ひっ……もっと、もっとしてぇぇぇぇッ!」
 膨らみきったロリィの花びらを人差し指と中指でやさしくなぞり、親指でひくつく窄まりをそっと
揉むように周囲を撫でては押すようにする。
「はっ、はっ、はっ、はああ……あっ、あ……いやぁ、いやっ、いやああ……」
 ハンナはうつ伏せになって可愛いお尻をレズリーに掲げているロリィの上半身を自分の方へ
と向けて捻った。仰向けに寝ていたハンナは起き上がって四つん這いになって母親の乳を呑む
仔猫になってロリィの右乳房をしゃぶっている。
「いやああっ、み、見ないでぇ、見ないでぇ……ハンナお姉ちゃん……ロリィのおっぱい見ないでぇ!」
 ロリィは泣き叫んでいた。快美の顫えもあったが、乳房のことでまた美少女の乙女心は苛まれる。
「どうして?ロリィのおっぱい可愛いのに気にするの」
「いやぁぁ、言わないでぇ、言わないでぇ、ハンナぁぁ……あっ、ああっ……」
 レズリーはロリィの脇に手を入れて美少女の裸身を抱き起こして、胡坐に小さなお尻をのせる。
「どうして、前にも言ったでしょ。ロリィのオッパイは可愛いって。ねえ、ハンナもそう思うでしょ」
「うん、可愛いよ、ロリィ。気にすることないのに」
189名無しさん@ピンキー:02/12/25 21:19 ID:xOXJxnLx
三人の仔猫たち27

「だって、だって……ロリィのお胸、ハンナお姉ちゃんみたいに綺麗じゃないもん……」
 レズリーのバストは別格としてわかっていたつもりでも、ハンナの鍛えられた美乳を魅せつけ
られることは、他人の乳房など見ることの少ないなかでは、やはり少女にはショックだったろう。
 ロリィは中等部に在籍する美少女で、すでに女への階段を昇り始めていた。小等部のような
薄い胸がようやく膨らみかけて微かに丘陵を成すカタチともちがう。かといって完全に女のカタチ
として認識できるほど成長はしていない。とくに胸のカタチが目に見えて中途半端だった。乳房
のカタチを彩り始めている時期なのだ。むろんロリィの心も未成熟である。
「ばかだなあ。胸のことなんか心配することないのに。ロリィは美少女なんだから、どんどん
綺麗になってくよ。レズリーよりも大っきくなるかもしれないよ」
 ハンナはいやいやをして顔を振っていたロリィの頬を両手でやさしく包むと、額をすりすりと
しながら囁くように諭す。
「ロリィ、ばかだもん……ばかだもん」
「そんなこと言っちゃだめでしょ、ロリィ。ほら、いい子だからね」
 レズリーがロリィの細い肩に顎をのせ頬を摺り寄せ耳朶にそっと歯をあててくる。
「ご・め・ん・な・さ・い、ハンナお姉ちゃん……あっ……んんっ……」
 ハンナはロリィの唇にそのまま口吻をする。ロリィはふたりのやさしいお姉さんにやさしく
包まれるように愛されてしあわせだった。シーツはロリィのセックスの嬉し泣きでぐっしょりと
濡れている。ロリィはレズリーの胡坐のうえで、小さなお尻を擦り付けるようにして揺すっていた……。
「ロ、ロリィ、あした……海へ行かないか……ああん……はあ」
 レズリーの声が昂ぶりで言葉がとぎれとぎれになってゆく。
190名無しさん@ピンキー:02/12/25 21:31 ID:xOXJxnLx
三人の仔猫たち28

 ハンナはロリィの唇から離れると可笑しさを堪えて言う。
「水着なしの裸なんだよ、ロリィ。それでもいいの?」
 鼻と鼻をくいくいっと擦り合わせてから、舌を出してロリィの鼻をぺろりっと舐めた。
「はあ、はあ、はあ、ロリィもいっしょにイクからぁ……つれてってぇ!いっしょにイクううぅぅぅぅぅぅッ!」
 ロリィはアクメに達して泣きじゃくるようにして連れてってと叫んでいた。

 レズリーはロリィの躰を抱き上げると、ベッドを降りて椅子にそっと座らせた。ロリィが椅子にグッタリと
なる様は裸にされたお人形が正体無くそこにいるようで一枚の淫絵図を見ているような蠱惑的な
雰囲気にさせると思っていた。
 ロリィの躰が滑って前に迫出て、浅く椅子に座る格好となった。レズリーは跪いてロリィの今だ
愛液の溢れ出ているセックスにくちづけをそっとしてから、立ち上がるとハンナの待つベッド
へと向かう。
 椅子に背を向けたとき、荒い息を吐いて目を瞑っていたはずのロリィが薄目を開けた。
「はあ、はあ、はあ、はあ……はあ……」
(レズリーお姉ちゃん、待ってぇ。ロリィも行くからぁ……ああ……声も出ないよ…
…脚も立たなくなっちゃったぁ……お姉ちゃん、ロリィも連れてってぇ……ベッドにもどりたい!)
 レズリーはベッドへとあがるとハンナの傍に添い寝して、彼女の乳首をそっと摘むと捏ね回す。
「ねぇ、いつお風呂にはいるんだよ……もう、べとべとなんだけど」
「ロリィが元気になるまでたのしみましょ」
「そしたら、ボクがへばってるじゃないかぁ。だったら、こんどはボクがしてあげる」
 ハンナは頭上に置いてある山吹色の制服のリボンを取ると、レズリーの両手を掴んでそれで手首を
縛って、ちょうど祈りを捧げる格好にしあげる。
191名無しさん@ピンキー:02/12/25 21:43 ID:xOXJxnLx
三人の仔猫たち29

  ハンナはそのレズリーの躰をぎゅっと抱きしめる。暫らくして、羞ずかしそうにハンナは
レズリーの顔を見ていた。レズリーはそんなハンナの気持ちを察してか、やさしい瞳で
どうしたのと見つめている。
「どうして欲しいかボクに言ってよ、レズリー……その通りにするからさ……」
 レズリーはそんなハンナを見て、唇を寄せてちゅっ、ちゅっと何度かキスをしてから顔を
離して囁くようにして言った。
「ハンナが楽しんでくれればいいのよ。何をしたいかをたのしんで想像してみて……ね、
そうすれば私もたのしいはずよ」
 両手を縛られているレズリーが自分の腕のなかで抱かれて吐いた言葉に、熱い吐息に
ハンナのセックスがまた妖しく蠢き始めていた。
「じゃあ、ロリィが目覚めるまでボクがレズリーにしてあげるから」
「ええ、そうして。ハンナ、たのしみましょう」
 レズリーの妖しい彼女のエメラルドを思わせる瞳の輝きの奥に、身悶えしている自分の姿を
ハンナは見つけていた。
 もう彼女からは逃げられない、そう思うと後悔よりも三人の強い絆を感じて、むしろ嬉しくさえある
自分の気持ちにハンナは驚いている。驚いてはいたけれど、たった一日で変ってしまった自分が
愛しくさえあった。
 あしたどんなことを五月の海でレズリーとロリィでするのだろうか。今日以上のたのしみが自分を
待ってくれていると思うと期待に胸がふくらんでいく。ハンナは小さな扉を開いてみたら、そこは
とてつもなく拡がる世界だったというような気がして、心臓がばくばくとするのだった。
192名無しさん@ピンキー:02/12/26 00:19 ID:p3waCszl
ロリィたん、可愛い…
だいぶ沈みましたので、一度上げておきまする。
193名無しさん@ピンキー:02/12/27 03:04 ID:nnzm49+e
三人の仔猫たち30

「レズリーは制服のままでいくのか?」
 放課後、ハンナが鞄ではなくスケッチブックを小脇に抱えている彼女に尋ねる。
「ああ、ズィーガーあたりで暫らくスケッチしてからビーチにいくから、学校からそのまま行くよ」
「レズリーはタオル、持ってかないのか?」
「ほっといたら陽射しでも、すぐ乾くからいいさ」
 レズリーの即答にハンナは顔をくしゃくしゃっとさせる。
「あ、あのさぁ……よ、かったらで……いや、やっぱりいいや」
「どうしたのさ。言いかけておいて気になるじゃないか」
「ご、ごめん……ほんとに、よかったらでいいんだけどさ……ボクに、一枚でもいいからさ…
…欲しいんだ……だめかな……」
 レズリーは真っ赤になっているハンナを見てニンマリとして言った。
「いいよ。帰りによって、好きなのを選びなよ」
「ボ、ボクが……す、好きなのを……レ、レズリーが選んでよ……」
 レズリーは口をハンナの耳に近づけて、手で隠して囁く。
「いいよ、す・ご・い・や・つ・を選んであげるから」
 ぴんく色の舌をチロッと出してハンナの耳をぺろっと舐めた。
「ひっ!な、なにすんだよぅ……!」
 ハンナは小声でレズリーに怒った。教室で帰り支度をしている生徒たちに気取られている
ような、レズリーに裸にされているような感じがして気が気でなかった。
 その時、ハンナの視界にロリィが入ってほっとした。
194名無しさん@ピンキー:02/12/27 03:09 ID:nnzm49+e
三人の仔猫たち31

「レズリーはほんとに絵を描くのが好きなんだなぁ。でも、ロリィが残念がるぞ。ほら来た」
「お姉ちゃん、はやく帰って出かけよう!」
 ロリィの明るく無邪気で可愛い声が教室に響いて華やぐ。だが、ハンナにとっては昨日の
ことが思い出されてほっとするどころではなかった。なにやら躰の奥がぞくぞくとしてくる。
「ロリィ、お姉ちゃん先に行って絵を描いてるから、ハンナといっしょに帰ってくれないか」
「ええ、だったらロリィもこのまま行く!」
「我儘言って子供みたいだぞ」
 ハンナはロリィにいじわるを言ってみる。
「子供なんかじゃないもん。ロリィはハンナの先輩だもん!」
「な、なに言ってんだよ!ロリィ!」
「ハンナ、声が裏返ってる」
ハンナはロリィの何気ない言葉に過剰に反応して、ロリィの手をぎゅっと掴むと教室の外へと
猛烈な勢いで歩き出していた。
「ロリィもお姉ちゃんといっしょに行く!」
「タ、タオルを取ってこなくちゃな、なロリィ」
「ロリィ、持ってきたよ。だから、お姉ちゃんと行くのッ!」
「お姉ちゃん、先に行って絵を描かなくちゃいけないから、ごめんなロリィ」
「うん、ロリィわかった。ハンナと着替えてからにする。早くいこうよ、ハンナ!」
「ロリィ、引っ張るなったらぁ!」
 今度はロリィがハンナをリードしてすごい勢いで歩き出していた。
195ケイシ:02/12/27 12:18 ID:dt6LvNLN
わーいロリィだ(^▽^)ありがとう名無しさん!
でも今読む時間がない・・・。ううう。
すんません行きますっ。また戻ってきますっ。
196名無しさん@ピンキー:02/12/28 01:47 ID:3ReBOOiC
三人の子猫たち32

「ロリィ、そう引っ張るなよ。でも、ああ頼まれちゃ断れないもんな」
 いつもはぶっきらぼうで、がさつなのに、ちょっとしたしぐさで女らしさをチラッと魅せる
レズリーにはふたりは叶わない。かといって自然体の彼女も女の子らしく、着飾るわけでも
ないのにオシャレで、その辺も多くの下級生たちの憧憬の的となっている所以だった。
 しかも、ふたりはレズリーに愛されて自分たちしか知ることのできない、もうひとつのレズリー
の顔を知っているという優越感めいたものを感じていた。
「わかってるんだったら、早く帰ろうよ。ハンナ、お姉ちゃん!」
「あ、ああ……ロリィさ、あれレズリーから貰ったか?」
「えっ、何のこと?」
 ロリィはハンナの手を引くのをやめて立ち止まる。
「だ・か・ら……あ・れ・だ・よ」
 ハンナの返事はあいまいでさっぱり要領を得ない。
「あれじゃロリィ何のことかさっぱりわかんないよう!」
「だから……あれなんだよな……あれ」
「もう、なんなのよ!」
「クロッキーのことだよ」
「え、何なの?」
「ロリィ、ほんとにわからないのか?デッサン、絵のことだよ。ロリィはいっぱい描いて貰って
るんだろ」
「うん、そうだよ。レズリーお姉ちゃんにいっぱい描いてもらったの。ロリィのこと綺麗に描いて
くれてるの」
 ロリィは先輩風を吹かせて、ハンナにさも自慢げに話す。
197名無しさん@ピンキー:02/12/28 01:52 ID:3ReBOOiC
ロリィ・オンリでないし、エロから外れてるし・・・ごめんです。
198名無しさん@ピンキー:02/12/28 11:04 ID:3ReBOOiC
三人の子猫たち33

「で、ボクさレズリーに一枚、記念に貰えないかって頼んだんだよ」
「それで?」
「だから、ロリィはヌードのクロッキーをさ何枚貰ったのかなあって思って」
「貰ってないよ、悪いと思ってロリィ、お姉ちゃんに頼んだことないし」
 ハンナはにんまりと笑ってロリィに言う。
「ふ〜ん、そうなんだ。ボクはね、今日帰りにレズリー家に寄っていっしょに選んで貰うんだ」
「えッ!え〜ッ!どうしてッ!そんなのずるい〜ッ!」
 ロリィは頬をぷうっと膨らまして真っ赤にしてハンナに地団駄を踏む。
「ロリィも海に行った時、レズリーに頼んだらいいだろ。きっと何かくれるんじゃないか」
 とってつけたような言い方にロリィはのってしまうのが、ハンナには可愛くてしかたがなかった。
「もう、しらっと言わないでよ!しらっと!ハンナよりロリィの方が先なのにぃッ!」
 ふたりは仔猫のようにじゃれ合いながらドルファン学園の校門を抜けて、セリナリバー駅
の方へ歩いて行く。
「なあ?ロリィはどうしてレズリーにおねだりしなかったんだ。いっぱい、えっちな絵、描いて
もらってたんだろ」
 ハンナの素朴な疑問だったが、ロリィにはハンナの言葉がカチンとくる。
「ロ、ロリィのは……え、えっちな絵なんかじゃないもん!」
「そりゃ、ロリィはボクなんかより可愛くて綺麗だよな。ふふふっ、こうだっけか?ねえ、ロリィこうかな?」
 ハンナは頭の後ろで両手を組んで、右脚を少し曲げてつま先を立ててみる。そのまま両手で
髪の毛を掻きあげてしどけなく俯いてみたりしてロリィを挑発する。

「ふえっ……うっ、なんでハンナお姉ちゃんが……ロリィの……絵のこと知ってるの……」

 ロリィはさっきまでの勢いはどこへやら、立ち止まって俯いて、大きな紅宝玉の瞳を潤ませて
ぽろぽろと涙をこぼして、手の甲で顔を拭いだす。これには、さすがのお調子者のハンナも
参ってしまった。
199名無しさん@ピンキー:02/12/28 13:03 ID:3ReBOOiC
三人の仔猫たち34

「ボ、ボクがどんな絵を描いてるのって、頼んで見せてもらったんだよ……」
「ロリィとレズリーお姉ちゃんだけの絵なのにぃ……ふぇっ、ううっ、うあぁぁ……」
 ロリィは手の甲で目をごしごしやりだしている。
「ご、ごめん……ボ、ボクがわるかったよ……ロリィ、ほんとにごめん」
 ハンナは腫れ物にでも触るようにして立ちすくんで泣いているロリィへと頭を掻きながら
近寄よっていった。
(レ、レズリーなら……こういう時、迷わずに、こう……ぎゅうっと抱きしめるんだろうけど…
…ええい、ままよ!)
 ロリィの大きな黄色い蝶がとまっている頭を赫い制服の胸に掻き抱いた。
「あっ……」
 ロリィがハンナの胸で小さな声をあげる。ハンナはロリィの頭をやさしく撫でている。
「ごめん……ボクが本当に悪かったよ。許してよ、ロリィ」
 暫らく間があって、ロリィが唇を開いた。
「ハンナお姉ちゃん、リボンがくしゃくしゃになっちゃうよ!」
 ロリィはくしゃくしゃの顔をあげてハンナを見つめる。
「あっ、ご、ごめん……」
 慌ててロリィの頭を撫でていた手を離すハンナ。
「びっくりした、お姉ちゃん?」
「へ?」
「だからあ、びっくりしなかったかなあって、嘘泣き」
「で、でも、ロリィの顔、涙でくしゃくしゃだよ」
「ほら、お姉ちゃん見てよ」
 そう言ってロリィはハンナを見上げながら、またぽろぽろと眦から涙を流すのだった。
200名無しさん@ピンキー:02/12/28 13:09 ID:3ReBOOiC
三人の仔猫たち35

「ど、どういうことなんだよう!」
「ハンナお姉ちゃんがビッグベアに食べられちゃっているとこを想像してたの」
「な、なななッ!」
 ロリィはハンナの腕をするりっと抜けて、まるで黄色い蝶がひらひらと舞うように逃げ出す。
「こ、こらああッ!ロリィ、待てよッ!こいつッ!」
「やだようだ!キャハハハ」
「こら、ロリィ、なんて想像するんだよ!許さないからな!」
 ハンナの俊敏さからいえば、ロリィを捕まえるのは時間の問題だったが……ハンナは
ロリィを追いかけるのをやめて棒立ちになっていた。
(でも、いたずらの空想だったけれど、ロリィはボクのことで泣いてくれたんだよな)
「ロリィ!」
「ど、どうしたの?」
「やっぱりボクがわるかったよ。ほんとにごめん……ロリィの気持ちも考えなくて、わるかったよ」
 ロリィはハンナに近寄ってきて手を握り締める。
「お、お姉ちゃん……はやく、帰ろう。そして海へ行こう」
「そうだな、レズリーきっと待ってるだろうし」
「うん!」
 ロリィがこぼれんばかりの笑みをハンナに向け、ふたりは明るく駆け出して行った。訓練場が
見え始めていた頃、辺りが騒がしくなっていることに、脚が止まる。ひとりの男が走ってきて
ふたりに声を掛ける。
「君たち、俺といっしょに来い!」
「どうかしたんですか?」
 ハンナは尋常でない雰囲気を感じていた。ロリィの握りしめている手も顫え始めている。
201名無しさん@ピンキー:02/12/29 00:44 ID:VmknJeAX
三人の仔猫たち36

「考えている暇はない、来いッ!」
「はい!ロリィ、いくよッ!」
「うん!」
 ハンナとロリィは男といしょに今来た道を戻って走っていく。
「よし、あそこに入れてもらおう」
 軒先に入って民家の玄関の扉を叩くも、そこは固く閉ざされままだった。
「おい!開けろ!子供もいるんだ!頼むから開けてくれ!くそっ!」
「いったい、どうしたんですか!」
「サーカステントへの搬入の際にホワイトタイガーが係員を喰らって逃げたんだ!」
「うそッ!」
 男は閉ざされた扉を悔しそうに一瞥すると、ハンナとロリィをじっと見て言った。
「ごめん、お嬢ちゃん!きみたちも早く逃げるんだ!わかったね!」
 男はそう言い放つと走って逃げていった。
「お、おじさんッ!」
 手を握っていたロリィの手の力が弛緩して、ハンナの手から離れた。しかしハンナはロリィの
手をぎゅっと握り締め、閉ざされた扉をスポーツシューズで思いっ切り蹴り上げる。
「ロリィ、走れるね!」
「お姉ちゃん、ロリィ走るのが……」
「走れるね!ロリィ!」
 ハンナがロリィの弱気な心に喝を入れる。
「は、はい!」
「さあ、スポーツの祭典のかけっこだ!いくよ、ロリィ!ようい、ドン!」
202名無しさん@ピンキー:02/12/29 18:31 ID:VmknJeAX
三人の仔猫たち37

  ふたりの耳には、人々が逃げ惑う悲鳴にまじって絶命の叫びが聞えていた。ホワイトタイガーは
逃げる人々の背を狙っては取り押え、肉を喰らっている。なかには、ロリィよりも小さな少女も
いた。
 聖獣としての威風に魅入られ捕らえ見世物にしょうとした天罰かなのか、ホワイトタイガーは鬼神
と化して人を襲っているようにさえ見える。
 しかし実際、獣の行為は捕食でさえなく、皮肉にもただ遊んでいるに過ぎなかった。フェンネル
地区は戦争などではなく、たった一匹の白き獣の災厄によって血で塗られていた。
「ロリィ、あと少しだ!がんばれ!駅に入れば、もうだいじょうぶだだから!」
「う、うん……」
 ロリィの脚は重くなって、もはや限界だった。ハンナは繋いだ手をぐいっと引き寄せて、ロリィ
の躰を小脇に抱える。
「お姉ちゃん……」
「だいじょうぶだからね、だいじょうぶさ!」
 また後方から悲鳴が聞えてきた。ハンナに迷っている時間は無い、最後の賭けに出るしかない。
(もう少し、あと少しだけでいいから、神様お願いです。ボクの脚を走らせて!)
 ハンナは懸命に走る。走る!走る!走る!
 「ああッ!」
 走っていたハンナはブチン!という音が脚にして、ロリィを抱えたまま道に転げる。
(しまった!腱が切れたぁッ!)
 腱ではなくスポーツシューズのバンドが切れていただけだった。しかし転倒した際に膝を擦り
剥いてしまいロリィを抱えて走るのは、もはや不可能だ。
「ロリィ、行けえッ!駅へ走るんだッ!」
「い、いやああッ!ハンナといっしょじゃなきゃ!」
 ロリィは泣きながら、ハンナが倒れている場所に戻ってくる。
203名無しさん@ピンキー:02/12/29 18:44 ID:Ah+EyrqZ
どきどき・・・
2046人目:02/12/30 20:30 ID:Pl1l4lIC
205名無しさん@ピンキー:02/12/31 02:00 ID:1E7l6Rxk
三人の仔猫たち38

「いやあッ!お姉ちゃん、立って!立ってよ!」
 ロリィはハンナの腕を両手で掴んで引っ張っていた。
「よせ!ロリィ!ボクのことはいいから行けったら!ロリィ、レズリーが待ってるんだろ?な、
だから行くんだ、行けってばッ!」
「いやだよ!そんなこと言わないで、お姉ちゃん……ロリィ、そんなのいやだああぁッ!」
 ロリィはハンナのうでを胸に抱きしめたまま腰を落としてしまった。
「ロリィ、行けったら!行けッ!」
「ロリィ、いやだあぁぁぁぁぁぁぁッ!ぜったいに、いやああああぁぁぁぁぁぁッ!」
 ハンナはロリィの躰に覆い被さる様にして抱きしめようとした時だった。レッドゲートから騎士が
声をあげて走って来る。
「蹲るなッ!後を振り返って獣の目を見ろッ!獣の目を見るんだああぁぁぁぁッ!」
 ホワイトタイガーが蹲るハンナとロリィに向けて狙いを定めて駆けて来る。ハンナは振り返り
駆けて来る獣を見た。ロリィは躰がすくんでハンナの背中に顔を埋めている。
「ロリィ、顔をあげて見て!我慢して見て!」
「うん。ロリィ、わかった!がんばる!」
(間に合うか?間に合わせてやる!間に合わせればいいだけのことだッ!)
 騎士が剣の柄に手を掛け、妖精のピコが彼の顔の近くで羽ばたきながらガッツポーズの
右手の拳を天上へと掲げる。
(間に合うよ、ロケットアタ〜ック!だもん。でもこれってかっこわる〜いね)
(う、うるさい、だまてろ!仕掛けるからな!)
(はい、はい。どうぞ御自由に)
206名無しさん@ピンキー:02/12/31 13:21 ID:1E7l6Rxk
三人の仔猫たち39

「伏せろッ!伏せるんだああぁぁぁッ!」
「ロリィ、伏せてぇッ!」
「お姉ちゃん!」
 ハンナとロリィに駆けて来た獣は視線を外されたことで戸惑い、すんでのところで立ち止まって
うろたえた一瞬の隙を捉えて、秘剣の一撃に騎士は賭ける。躰が弾丸のように飛翔すると
全体重を切先の一点に掛けホワイトタイガーの咽喉元から頭を刺し貫く。
 獣に、一瞬にして非情の死が訪れた。獣は誰の目にも惨劇の張本人、悪魔の虎としか
映らなかったが、ただ遊びたい幼子でしかなかった。騎士は獣の返り血を鎧に浴びていた。
剣を抜き取ると獣の巨漢が地にどさっ!と崩れ堕ち、剣を一振りすると鞘へと収めた。
(稜やったね!一瞬だったよ!)
(ああ……そうだな……)
(嬉しくないの?この娘たちを助けることが出来たんだよ!)
(またくだらない通り名が増えちゃったな)
(……もう、かっこいいッ!て言って欲しいの?)
 ピコが稜の顔の前で羽ばたいて、脇を締めて両手を捩ってくっ付けていた。
(ば、馬鹿いえ……)
(だめだよ、稜はやさしいから感傷に浸ると死に祟られるんだからね)
 ピコは騎士の頬にへばりつくと両腕をいっぱいに拡げて、小さな躰で稜をやさしく抱きしめてくれる。
(わかってるつもりだよ、ピコ)
 稜は左手でピコの躰をそっと撫でていた。
207名無しさん@ピンキー:02/12/31 22:18 ID:1E7l6Rxk
三人の仔猫たち40

「あ、あのう、どうもありが……とう」
「待って、顔をあげちゃいけない」
 ハンナの声で何事かと、ロリィが恐る恐る顔をあげるとホワイトタイガーの遺骸を見ないように
騎士がしゃがみ込んで大きなマントを拡げている。ただその裏地の赫を目にしたロリィは
今しがた起った事を小さな胸でいっぺんに理解してしまっていた。
「立てるかい?ゆっくり立ってね。もう終わったから心配はいらないよ」
「は、はい。ありがとうございます。ロリィ、ねえ……ロリィったら……」
 ゆっくりと三人は立ち上がったが、ハンナがロリィの方を向くと少女は固まってしまっていた。
「ロリィ、助かったから。もう大丈夫だから、ねえ、ロリィ?」
「お、王子様だぁ……ロリィの王子さまだああぁぁぁぁぁぁぁッ!」
 ロリィは突然叫んでハンナの躰を押しのけると、獣の血に濡れた鎧も気にせずに騎士へと
飛びついて抱きつき泣きじゃくるのだった。
「き、きみ、お洋服に血がついちゃうよ。ね、もうだいじょうぶだから、泣かないで」
「うわああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」
 ロリィのその姿を見て、ハンナも感情が溢れ出て騎士にいっしょになってしがみついては泣くの
だった。
「怖かったよう、怖かったんだああぁぁ……ボク、とても怖かったんだあああぁぁぁぁぁッ!」
 お調子者の気丈なハンナも泣きじゃくっていた。ふたりの少女たちの手は稜の鎧をしっかり
と握り締めて、なかなか離そうとはしない。
(稜、この娘たちどうするの?早く病院に連れて行ってあげよう、ね、それがいいよ)
(それがいいな。でも、暫らくこのままでな、ピコ)
(う、うん……しかたないよね。でもスケベ心起こしちゃだめだからね)
(な、なに言い出すんだよ、ほんとに)
 この段になると訓練所の兵士たちが、やおら繰り出てきて、殺戮の街のサルベージに
あたろうとする。
208たぶん三人目:03/01/01 03:43 ID:mFqr67n+
あけましておめでとうございます。

昨年はSS職人の方々、その他の名無しさん方も乙でした。
今年もがんがってハァハァしませうw
209名無しさん@ピンキー:03/01/01 15:57 ID:1I6hTu6t
三人の仔猫たち41

「ほんとうに、病院へ行かなくてもいいのか?」
「私たち、ともだちとの約束があって急いでいたんです」
 という事は、そんな感じで騎士は後ろを振り向いていた。
「途中まで送っていくよ」
「えっ?そんな、ご迷惑じゃ……やっぱり、お、おねがいします……」
 ハンナは社交辞令めいた事を言ってしまってから後悔して、素直に騎士に願い出た。
ふたりしてどうやってここを通り抜ければという困惑も確かにあったが、彼がいてくれれば
というハンナの素直な願いの方が勝っていたともいえる。
「その方がいいだろ?」
「は、はい、ボクのそばにいてください!」
 とんでもなく場違いなことを言った様でハンナは羞ずかしさで躰がいっぱいになって、
女であったことを意識しないではいられなかった。目元を赧く染めてもなお、まっすぐに
見つめているハンナに騎士は照れ笑いをしている。
 そんなハンナは彼の笑顔を見て、また瞳から涙がぽろぽろと溢れ出てくるのを押さえる
ことができないでいた。
 騎士はハンナの頭を抱き寄せて、やさしく髪を撫でてくれる。ハンナは素直に彼に抱かれて
昂ぶった気持ちを落ち着かせるのだった。
(ボク、女の子らしく髪を伸ばそうかなあ……)
 ロリィを横目で見ると、頬をぷうっと膨らませてこちらをじっと睨んでいることに気づく。
ハンナとロリィは騎士に送られながら病院へは行かずに帰宅した。惨劇の場を通らねば
ならなかったが、ふたりがそれを見なくても済んだのは、命を助けてくれた騎士がマントで
少女たちを覆い隠して先導してくれたおかげだった。
 ロリィは騎士に抱きついて、終始ぼうっとしていたが、ハンナだけはそこを通る際に血の
飛び散った臭いにあてられて吐瀉してしまっていた。
210名無しさん@ピンキー:03/01/01 16:07 ID:1I6hTu6t
三人の仔猫たち42

 ハンナとロリィが落ち合ってビーチの外れ、人気のいない岩場の多い磯に着いた頃には
陽が幾分かは傾きかけていたが、夕闇の刻にはまだ間があった。
「はあ、はあ、レズリーお姉ちゃん、怒って帰っちゃったかなぁ……」
「そんなことないよ、ロリィ。ほら、見てごらんよ」
「あっ、ほんとだ!よかったあ」
 白い砂浜に靴がちゃんと揃えてあって、すぐ傍にはドルファン学園の制服が綺麗にたたまれ、
その上にレズリーのスケッチブックが載せられているのが遠くからでも見て取れる。
「ロリィ、はやく行こう!」
「うん、お姉ちゃん!」
 ハンナはロリィの手をぎゅっと握り締めてると、ふたりは浜へと急いで駆け出していった。
雲ひとつなく、どこまでも蒼い空。陽にきらきらと輝いている昼下がりの潮が立てる音が
生命の源へと還らせるようなやすらぎに包ませる、心地よかった。
 ハンナは海そのものは嫌いではなかったが、いつも最初に嗅ぐ磯の香りだけは苦手だった。
しかし今回ばかりは肺いっぱいに吸い込んで生きているを実感する。きらきらと煌めく波に目を
細めて暫らく眺めてから、想い同じくしているのだろうとロリィを見ると、彼女もまた海の自然の
流れをじっと見ていた。
「よかったね」
「うん……あっ!レズリーお姉ちゃんだ……」
 ロリィがハンナの手を握り返してくる。レズリーが海面から顔を見せ、見事なプロポーションの
裸身と真珠のように白い素肌を徐々にあらわしてゆく。いつもはふわっと輝くようなレズリーの
金髪がケプルのように、微笑を魅せる顔や肩に、そして豊かな美乳を覆い隠すように絡み付いている。
 それでも彼女の美しさは損なわれることなく、もし本当にいるとしたら人魚か美神・ヴィナスだと
ハンナは思うのだった。
211ケイシ:03/01/01 18:53 ID:8jSFu+Qq
あけましておめでとー(^^)
ああ、ソフィアupせずに年が明けちまったよ。駄目だなー俺(××;)
しかも、今度は風邪ひいてふらふらだ。
すまんみんな、回復したら来る。名無しさんひとりに負担を強いてて申し訳ない。
名無しさん、素敵な作品だ。明日こそ休みなのでゆっくり読みたい。
212名無しさん@ピンキー:03/01/01 21:51 ID:1I6hTu6t
あけましておめでとうございます。
今度の風邪はキツイらしいですから本当に気をつけてくださいね。
熱退いても二、三週間咳き込んでいるのも辛いですけど、治りかけも
気をつけてくださいな。
 手洗い、うがいに、栄養あるものを食べる・・・手は要らしいす。
ご自愛ください。

エロから外れて恥ずかしいです。最初はロリィ中心の筈だったのも、
破綻してしまってオチすらもどこへやら。
213名無しさん@ピンキー:03/01/03 04:03 ID:RIa2nMOy
三人の仔猫たち43

レズリーはごく自然に浜へと上がって来た。昨日、肌をあんなに見せ合って愛し合ったのだから
羞ずかしいはずなんてないのにと思っても、顔が熱くなるのがハンナには分かっていた。
 秘所を飾る潮に濡れた恥毛や豊かな乳房も隠しもせず堂々として歩いてくる。濡れた金髪を
掻き上げ真っ白で透き通る裸身を晒してふたりの前に立った。水滴が玉になって素肌をつーっと
滑り落ちる。
(レズリーって、ほんとは人魚姫なのかなあ……)

「どうしたの、ハンナ?脚の膝小僧を怪我しているよ」
 レズリーに声を掛けられて、ぼうっとしていたハンナは我に返るが、彼女に魅せられてしどろもどろ。
「え?あ……うん、ちょっと転んじゃってさ、ボク」
 ロリィもハンナとレズリーのやりとりをぼうっとして見ていた。来る途中にとても大変な目に遭った
ことなども忘れて。
「ほんとにそそかしいんだから。それに手当てぐらいちゃんとしなさいよね」
(レズリーにはやく会いに来たかったんだ、ボク……)
 レズリーはそう言うと、ハンナの怪我をした右脚の方に腰を下ろして皮が剥けている傷口を舌を
そっと差し出してやさしく舐め取ってくれる。
「あっ、レズリー汚いからいいよ。そんなことしなくても」
 ハンナはレズリーの濡れた肩に触れて、前屈みになろうとする。
「ほら、動いたりしちゃだめだろ。砂石もついてるから、じっとしてな」
「ご、ごめん……」
 ハンナの手をロリィがぎゅっと握り締めてきたのが分かった。ロリィもたぶん同じ気持ちなんだろうと
ハンナは思っていた。レズリーは自分たちがどうして遅れてきたのかも聞かないで、母親のように
躰の変化にいち早く気づいてやさしくしてくれている。ハンナは涙がぽろぽろと溢れ出して屈んでいる
レズリーの肩に雫をぽたぽたとこぼれさせていた。ロリィもしゃくりあげるように泣き始めてしまい。
「ねえ、あんたたち、ほんとにどうしとゃったの?」
 レズリーが訝しげに顔をあげる。
214名無しさん@ピンキー:03/01/03 13:59 ID:RIa2nMOy
三人の仔猫たち44

「ねえ、どうしたの?」
 レズリーは立ち上がってハンナとロリィを見た。ハンナはレズリーの頬を両手で挟むと熱く
口吻をする。
「あっ、んんっ……ちょっと、ハンナ……ロ、ロリィ……あん、んんっ」
 ハンナのしょっぱいキスとロリィの熱い頬擦りがレズリーの冷たいお尻に触れていた。レズリーは
右手でロリィの頭をやさしくやさしく撫で、左手はハンナの頬の涙を拭うように撫でまわす。
 ハンナのキッスは積極的だった。なにかの不安を打ち消すかのように、なにかを確かめるか
のようにレズリーには感じられる。ロリィも烈しくお尻に啜り泣く顔を押し付けるように頬擦りして、
時には双臀を鷲掴みにしてきつく爪を立てて、自分を食べんばかりの勢い。レズリーはふたりに
尋ねることはやめて、躰を波にまかせていった。レズリーの耳に潮のリズムが快楽への誘い
のように心地よく芯に響いている。
「ああっ、ああ……ロ、ロリィ、す、すごいわ……」
「んっ、はふ……お、お姉ちゃん……レズリーお姉ちゃん……」
 ロリィはレズリーのお尻に歯形を残して、桃を割り開き蠢くアヌスにそっと舌を這わしていく。
ハンナはレズリーの唇を離れて、首筋を這ってゆっくりと下りてゆく。レズリーの顔は仰け反って、
潮に濡れた金髪で火照った顔を掃き雫を降らせていた。
「あっ、どうして……ハンナ……どうして」
 首筋が下りたハンナの唇はレズリーの乳房の谷間を通ってへそへと近づいていった。
レズリーはてっきり乳房を愛撫してくれるとばかり思っていたので、少し物足りなさを隠せない。
「ごめんね、こめんね、レズリー……ボク、ボクね……」
 下腹に吹きかかるハンナの濡れた吐息が乳房の期待を凌駕していった。
「そ、そんなこと、ないわ。ハンナ、気持ちいいわ、とっても。ああ……ロリィもじょうずよ、とっても」
 レズリーは傅くふたりの髪に指を絡めては、物狂ほしそうに弄ってゆく。
215名無しさん@ピンキー:03/01/03 20:53 ID:RIa2nMOy
三人の仔猫たち45

「ボク、ボクね、花が好きなんだ……レズリーの花も好きだよ……だ・い・す・き・だ・よ」
 濡れてしっとりとしている恥毛を、そこに朝露のようにところどころ水滴が載っている眺めを
喘ぎながら告げると、レズリーの咲いた花びらへと唇を被せていった。
「あううぅぅッ……いっ、いやああぁぁッ……」
 ハンナとロリィに挟まれて責められ、レズリーのなかが弾けてらしからぬ呻きが洩れる。
ロリィが右手をレズリーの左腰に添えられているハンナの手に被せ、ハンナはそれに応えて
可愛らしい指に絡めていた。
 ロリィは舌を尖らせてそっとアヌスに挿入を仕掛けてくる。ハンナの恥戯は唇と舌で思うままに
弄っていたが、昨日よりも積極的に刹那に自分を求めてくれることがレズリーには悦びとなる。
ふたりの刹那的な責めがレズリーを物狂おしくさせ、官能の大波に顔をむちゃくちゃに揺すって
金髪を振り乱して水滴を飛び散らす。
躰がくなくなと揺れ快美感に慄き、それを支えているすらっと長い美脚もガタガタと顫え始め、
レズリーは立っているのもやっとなほど波に呑まれようとしていた。
「あうう、もういいからぁ……ああ……いやあ、お、おねがいよ……あうううんッ!」
 レズリーはハンナの肩に両手を添えて、秘所に貪りついている彼女の顔を引き剥がそうと
していた。レズリーは歔いてふたりに哀訴していても、追撃は止むことが無かった。
「ハ、ハンナ!オ、オシッコがでちゃいそうなのッ!ああっ、いじわるうううぅぅッ!」
 レズリーはハンナの肩に爪を立て、総身を痙攣させる。その烈しい顫えは、ふたりの唇に
ダイレクトに歓喜として伝わってくる。ふたりにレズリーを共有しているという確かな悦びと
なっていた。恐怖からの生還がふたりを踏み込ませていたのかもしれない。
 レズリーの溜まっていたものが堰を切って一気に水流が迸った。ハンナはそれをまともに
口に受けて飲み込めるだけ飲もうとする。
「ああ……いやああああああぁぁぁぁぁッ!」
 レズリーの羞恥に身を焦がす雄叫びが磯に響いていた。
216名無しさん@ピンキー:03/01/04 00:44 ID:D2KHeLEF
雄叫び→咆哮 でした、ごめん。
217名無しさん@ピンキー:03/01/05 02:15 ID:UQQnthDB
三人の仔猫たち46

「あッ!ああああああッ!」
レズリーは白い砂浜へと崩れ、立て膝を付いて両手で顔を覆って泣いていた。まだ股間
からはチョロチョロと羞恥の奔流の名残りを見せている。
 そのまま白い尻を落とすと膝を抱えるようにして背中を丸めてしまう。ハンナとロリィは尻餅を
着いて、レズリーの見せた初めての反応に唖然となってしまう。ハンナが急に心配になって
レズリーに飛びついて、ロリィもそれに倣うのだった。
「ごめんなさい!レズリー!ボクが悪かったよ!許してよ!ほんとにごめんなさい!」
「お姉ちゃん!ごめんなさい!ロリィ、おいたしたりしてぇ、許して!ごめんなさい!」
 ハンナとロリィは蹲るレズリーを挟んで、屈み込み砂浜に顔を着けてレズリーを心配そうに
窺っていた。ふたりは交互にレズリーの丸まって小刻みに顫える背中を慰めるように撫でている。
 レズリーは砂浜に伏した顔をイヤイヤするように烈しく振り出した。ふたりに暗い雲が立ち
込めてくるが、そうじゃなかった。
「ち、ちがうの……嬉しかったの、とっても信じられないくらいに気持ちよかったのよ。ごめんね、
ふたりともびっくりさせちゃったりして……」
 レズリーは顔をあげるとハンナにレズリーにと感謝の口吻をした。
「ごめんなさいね、ハンナ。うれしいわ」
 ハンナはレズリーにねっとりと濡れた顔を舌で舐められてキスをされ……
「ごめんなさいね、ロリィ。かわいいわ」
……ロリィは唇を押し付けられ、割り開かれてレズリーの寒露な唾液を流し込まれてこくんこくんと
白い咽喉を鳴らして呑み込んだのだった。


 レズリーは白い砂浜にゆったりと躰を伸ばして、うつ伏せに寝そべり、組んだ腕に頭を横向きに
載せてふたりを待っていた。ハンナとロリィは抱擁し、キスをしながらお互いの服を脱がしてゆく。
レズリーはふたりを熱い眼差しをもって嬉しそうに眺めている。
218名無しさん@ピンキー:03/01/05 03:40 ID:hIeD8xEy
潮吹きレズリーたん、かあいいッ
219いつもロムってます:03/01/05 03:42 ID:hIeD8xEy
書き忘れ。
年中無休のように投下してくださる、名無しタンに感謝。
今年もよろしく(w

ケイシさんも、待ってますー。
220名無しさん@ピンキー:03/01/05 21:13 ID:UQQnthDB
感想ありがとうございます。

少しずつの方が確かかなと思っても、さっそく・・・甘露でへこみます。
一気に載せられなくて、読みにくくて本当にごめんなさい。
もう誰もおれへんのかなあと思ってましたので、とても嬉しいです!
221名無しさん@ピンキー:03/01/05 22:05 ID:UQQnthDB
三人の仔猫たち47

  衣服を脱ぎ合うのも惜しむように、くちゃっぴちゃという唾液を絡めるハンナとロリィの情熱が
波音に交じって微かにレズリーへと届いている。
 そして早くレズリーと戯れたいという逸る気持ちと、ハンナとロリィのなかでレズリーを介しての
新しい絆の誕生を歓びあいたいという気持ちがふたりのなかで可笑しくも絡み合って蕩けてゆく。
「はあ、はあッ、はあん……よかったね、お姉ちゃん元気になって……」
 ロリィの華奢な躰がハンナのなかでくなくなと揺れて、幼き乳首をハンナの弾力のあるツンと
上向くレズリーよりはいくらかは小ぶりながらも綺麗な女の子らしい乳房に擦り付けている。
「はっ、はっ……そうだね、ロリィ……ひっ、あっ、ああん……んんっ」
 昂ぶりで熱くひくつくハンナのアヌスにロリィの細い指がそっとやさしく弄って、それに応えようと
ロリィのやわらかいぷりぷりっとした唇に擦り付けるようにしては捲り上げて舌をねっとりと
挿入していく。暫らくふたりの顔は唇を熱く求め合ってくねくねと揺れて、ようやく離すのだった。
「はっ、はあっ、はあ……ボ、ボクたちレズリーを待たしたりして、いけない子だ……」
 ハンナはロリィの額に寄せて、鼻を擦り付けて言った。
「いっ……いこう……ハンナお姉ちゃん……はやく……レズリーお姉ちゃんのところへ……」
 レズリーは睦言を聞き及んで、ゆっくりと躰を仰向けに、ハンナとロリィに晒して四肢を
ゆるやかに拡げて、レズリーは三人の愛のかたちを紡ごうとする。
 ロリィがレズリーの顔の傍に正座を崩す格好で座ると唇を寄せていった。
「お姉ちゃん、泣いちゃったときね、ハンナお姉ちゃんとロリィの奴隷になったのかと思っちゃった」
「あら、そんないけない言葉、ロリィはどこで覚えたのかしら?」
「やっぱりいけない言葉なのね……」
222名無しさん@ピンキー:03/01/05 22:20 ID:UQQnthDB
三人の仔猫たち48

「ふふっ、わたし、ロリィの奴隷になってもいいのよ」
 すぐにロリィは烈しく顔を横に振って応える。
「お姉ちゃんは、ロリィのお姉ちゃんなんだから。奴隷なんかじゃないもん!」
 ロリィが砂の付いたレズリーのボリュームある乳房を昂ぶって少し力込めて握るよう揉み
しだいていた。かといってさほど握力もないロリィのことだから、むしろ丁度いい刺戟でやさしい
波紋が拡がっていった。むしろ、愛らしい妹のその気持ちの方が、赫く真珠を輝かせている。
でも、またハンナやロリィの恥戯に身を委ね陶酔するのもよいものだとも考えていた。
 レズリーは投げ出していた右手でシュルルッと黄色い大きな蝶をほとき、ロリィは唇を被せて
レズリーの愛撫で喘いでいる熱い吐息を呑み込もうとしていた。
 ハンナはしとどに濡らして砂がまばらに付着しているヴィナスの丘へと頬を寄せて擦り付け、
腰骨を挟むように手のひらでじんわりと愛撫を加えていた。
 砂の押し付けられる微妙な感触が、レズリーのヴィナスの悦びに拍車を掛けて顔を仰け反らせ、
彼女の残されていた左手がハンナの短く刈ったさらっとした栗色の髪の毛に、もっと刺戟を頂戴と
おねだりをしているかの様に掻き毟っていた。
(ああ……とってもいい……こんなのって、ふたりとも昨日とは別人みたい……ああッ!)
 昨日より今日の方がレズリーに寄せる執着のベクトルが全くといっていいほど違っている
ことをレズリーはまだ知らされてはいなかった。
 死の恐怖からの生還がふたりに、レズリーの肉体の上での確かさの生を求めて彷徨って
刹那に狂おしく弄っていることが、彼女の花唇を赫く膨らませ露を滴らせて女を開いていっていた。
 いつもはロリィが猫だったのに、今日ばかりはレズリーが猫にならざるを得ないだろう。
ハンナにとっても散々に昨日責められた後だっただけに、レズリーの全く違った反応は好ましく
とても愛しいものと映っていた。
223名無しさん@ピンキー:03/01/05 22:29 ID:UQQnthDB
三人の仔猫たち49

  自分のことをボクと呼び、男の子にあこがれて髪を短くして明るく振舞おうとするハンナには
明確な変化が訪れていた。しかし、いくら男の子らしく振舞っていてもハンナの可愛らしさは
分かる人には隠せるものではなかった。そのしなやかな美しさは極めて性的魅力となっているのだが
残念なことにレズリーしか気づいてはいなかった。そのおんなの扉を少しだけ開いてくれたのが
レズリーそのひとだったのだ。
 感謝を込めて鞘にそっと舌を這わして唇で愛撫するようにしては愛でて、ルビィを艶やかに
させると、そっと舌の尖りで押したりしてレズリーの躰を突っ張らせ、愛しい人にまたはばかりの
ない悦びの苦悶をあげさせてしまう。
 レズリーの烈しい仰け反りがロリィの可愛いらしい唇を弾いて、口を大きく開いて真っ白い
前歯を覗かせる。ロリィはそのエロティックな光景に、ハンナにちょっとだけ嫉妬を持ちながら
レズリーの今や潮ではなく汗で濡れてへばりついている砂を丁寧に払いながら御髪を無意味と
知りつつも愛しさを込めて整えてやるのだった。ぴちゃっ、ぴちゃっとロリィの耳にレズリーの
立てるヴィナスの神殿の淫音が聞こえていて、とても切なくなってきてしまう。
「はっ、はあっ、はああっ、ああッ……また、またきちゃうううッ!」
(ハンナお姉ちゃんばかりで、ずるい……ロリィもお口で愛してあげたいのに……あげたいのに)
 ロリィはレズリーの躰に寄り添うように正座を崩した格好で蹲って、ハンナに責められて
悦楽に陶酔する顔を抱きしめると我慢できなくなってしまい、ぐいぐいと頬擦りをした。
「お姉ちゃん!お姉ちゃん!レズリーお姉ちゃん!好き!好き!好きなのおおッ!お姉ちゃん!」
 レズリーは両手でロリィの頬を挟んで顔を起こしてにっこりと微笑む。
「ロリィ、わ、わたしの顔を……跨いでちょうだい……さあ、いらっしゃい……あうっ、は、はやくううっ!」
 ロリィは躊躇いながらも跨いで膝立ちになって、自分の無毛の秘所を喘ぐレズリーの唇にそっと
降ろしていった。
224名無しさん@ピンキー:03/01/05 22:40 ID:UQQnthDB
三人の仔猫たち50

「啜ってあげるから……ロリィも……お豆をいじってね、ね、ねっ……ごめんね、ロリィ……」
 ロリィはレズリーの官能に火照る顔を跨いで見下ろしていた。それだけでもロリィにはたまらない
快楽だったに違いない。
「ううん、ロリィ、とても嬉しい!ありがとう、お姉ちゃん!お姉ちゃん!」
 ロリィの濡れて光っているやわらかなスリットをレズリーは喘ぎながらも舌で割り開き、溢れ出る
愛液をちゅるちゅると啜り始める。ロリィは自分でもまだ女になり切っていないクリトリスを恐る恐る
触れてみるのだった。レズリーはロリィの太腿をがしっと両手で捉え強く吸おうとする。
「ああっ……あっ、あうっ、お姉ちゃん!お姉ちゃん!いやあ、いやあぁぁ……うあああッ!」
 その嬌声も歔き声とともに、ロリィの開いた唇から唾液がたらっとこぼれ落ちる。膨らみかけの
乳房から喘ぐ下腹をつーっと伝い落ちて愛液と交じり合い、ロリィは顔を烈しく左右に振りながら、
無意識にレズリーの熱い唇にセックスを擦り付けていた。ハンナもふたりのやりとりに堪らなくなって、
自分のしとどに濡れる茂みに手を伸ばして愛撫し始める。
 白い砂浜に官能に爛れた花々を咲きほころばせて、蜜が朝露のように恥毛を輝かせ秘唇を
艶やかに潤わせて、ひくひくと別の生き物のように蠢く場所に唇が妖しく吸い付いていて、こくっこくっと
咽喉を鳴らしておいしそうに呑み込んだりもしている美少女たち。
 またひとつの愛を学んで綺麗になっていた。そして少女たちの双臀は快美感に顫えて悶えていた。
ハンナは愛撫を止めて、火照りきった秘所をレズリーへと合わせて、レズリーもハンナを受け入れやすい
ように膝を浮かして両脚を更に拡げてはブロンドとブルネットのピュービックが熱く絡み合い蕩けゆくのだった。
ハンナは律動を始めながらも、ロリィのしなる背中に舌を這わせて快美の焔にわななかせてやり
薔薇色に真珠の素肌を染めあげる。


 やがて三人の仔猫たちは、人としてお互いが分かち合える最高の瞬間を迎えたのだった。
2256人目:03/01/06 02:47 ID:cb3N8ubs
ちゃんとおいらも見てますだよ。これからもお願いします。
226名無しさん@ピンキー:03/01/06 09:11 ID:nkck9TxL
レズスキーとしては堪らないっす…(;´Д`)ハァハァ
227名無しさん@ピンキー:03/01/06 20:55 ID:lgfEeP+M
三人の仔猫たち51

「ねえ、沖に行ってみようよ!」
 ハンナが起き上がり白い砂浜を駆けだして、波に素足を浸けていた。
「ほら、行こうよ!ふたりとも!せっかく海に来たんだしさあ!」
 両手を青空に掲げて万歳をする。
「ロリィ、やだあッ!もっとこうしてたいッ!」
 砂浜に横たわって肘をついて躰をゆったりと伸ばしているレズリーのお尻に、ロリィは顎を
ちょこんと載せて指を触れるか触れないかのタッチで彼女の背中を滑らせて遊んでいる。
「ロリィ、泳げなかったっけ?」
 レズリーが躰を動かして背中を愛撫しているロリィの方を見た。
「えっ!泳げないことはないけれど。ロリィ、沖までなんか泳げない……よ」
「や〜い、泳げないんだぁ」
 ハンナが波に立って腰に手を掛けて、全裸のまま脚を拡げて波に仁王立ちになってロリィを
茶化しに掛かる。
「ハンナ、ロリィが可哀相だろ」
 レズリーがハンナを注意するけれど、ロリィの瞳はどこか淋しそうだ。
「ふふっん、そんなことは百も承知!ほら、ロリィ、おいでよ!心配することなんかないからさ!」
 ハンナが裸で砂浜に寝そべっているレズリーとロリィのところに戻って来て、前屈みになると
ロリィに手を差し出した。レズリーも不安そうなロリィの頬をやさしく撫でて促すのだった。
「行こう、ロリィ。ハンナもああ言っていることだしさ」
「う、うん……お姉ちゃん」
「ほら、ロリィ、立ってごらんよ。ねっ」
 ロリィはハンナの差し出した手とレズリーの頬を撫でていた手をとってゆっくりと立ち上がると
ロリィを真ん中に挟んで、三人は陽に煌いている波へと駆け出して行く。
228名無しさん@ピンキー:03/01/07 02:19 ID:CXPJmKGZ
三人の仔猫たち52

  波に逆らって三人はバシャバシャと駆けていって腰まで浸かると繋いでいた手を解いて
波に躰を揺らし、それぞれが泳ぎ出していった。ハンナがクロールで先に泳いで海中へと躰を
真直ぐに伸ばしてさかなのように潜っていった。レズリーはロリィの泳ぎに合わせて平泳ぎで
進んでいく。
「ロリィ、潜ってハンナを見てごらんよ」
「えっ、ロリィ、こわいよ……」
「危なくなったら、助けてあげるから。ねっ、やってごらんよ」
「う、うん……ロリィ、やってみる」
 ロリィはハンナがしたように躰を真直ぐに伸ばして、脚で水を掻いて潜ってゆく。レズリー
もロリィに沿うようにして潜っていった。海の青が拡がって、海面が陽によってキラキラと
綺麗に輝いている。ロリィはさかなのようになって泳ぐハンナを見てうらやましくなっていた。
白い裸身が真直ぐになってしなりながら進んでいく。伴走してくれるレズリーも長い髪を
棚引かせたゆたうとさせせて、ロリィをドキッとさせていた。
 レズリーの女らしい白い肢体が青のなかを優雅に、人魚姫か水の妖精のように泳いでいる。
ロリィはどんどん潜っていって、海水が冷たくなることに少しだけこわくなって来ていた。
 ロリィの幼い裸身を海の底の冷たさが包んでくる。でもその冷たさが総身を気持ちよく
させているのもロリィは分かった。
(とてもきもちいいよ、お姉ちゃん!ロリィ、おさかなになっているみたい!ううん、きっと
ロリィおさかななんだよ!)
 どんどん進んでいくロリィにレズリーは心配になって先に行って海面を指差す。レズリー
の髪がケプルのようにふわっと揺れ動いている。ロリィは彼女に頷いて海面に向って
泳いでいく。
229名無しさん@ピンキー:03/01/07 02:22 ID:CXPJmKGZ
三人の仔猫たち53

  ロリィも有頂天になっていたことに気が付いて海面をめざして泳いでいった。レズリーは
海面に向って進むロリィの白い裸身が光のなかに蕩けていく様を見あげて感動しながら
その後を追って海面へとあがっていく。
  ロリィが海面に顔をあげると、ハンナが泳いで近づいてくる。
「ちゃんと泳げるじゃない、ロリィ」
「う、うん。ロリィ、出来るみたい」
「でも、調子に乗っちゃだめだよ。波に逆らったりしちゃダメだから。ほら、ボクの首に
捕まりな」
「えっ、でもロリィ……」
「遠慮なんかしなくていいから、捕まりなよ」
 レズリーの視界にハンナとロリィの立ち泳ぎしている裸身が見える。自分たちが自然に
抱かれているということに気が付いて少しだけ羞ずかしくなって、目元を赧く染めると
静かに瞼を閉じて海面へと顔を上げた。
「こらあッ!待てったらあ、ロリィ!せっかく助けてあげたのに!」
「あれは、ロリィの王子さまが助けてくれたんだもん!ハンナなんかじゃないよ〜!」
「もう、許さないぞッ!脚引っ張って食っちゃうぞ!」
 海面でバシャバシャ騒いでいるハンナとロリィにレズリーが驚いていた。
「やあだあッ!ハンナ、お姉ちゃんのばかあ!」
「ば、ばかあって、こらあ!」
 ロリィは海面に上がってきたレズリーを盾にしてハンナから逃げる。
230名無しさん@ピンキー:03/01/07 02:28 ID:CXPJmKGZ
三人の仔猫たち54

「もう、危ないからよしな、ふたりとも。いったいどうしたのよ?」
「疲れただろうから、首に捕まりなって言ったら、レズリーの方がいいってさ!」
 ハンナは少しだけむっとしていた。
「なんだ、そんなことか。ほら、ロリィわたしの首に手をしっかりと巻きつけなよ」
「うん!お姉ちゃん」
「ああっ、甘やかしちゃだめだよ」
「ハンナもしてほしいか?」
「な、なに言ってんのさ」
 三人は笑いながら浜を目指して泳いでいった。暫らくしてハンナはレズリーへと近づいてきた。
「代わろうよ、レズリー」
「だいじょうぶよ」
「ほら、ロリィ、こっちにおいで」
 ハンナはロリィに目配せをする。
「うん、レズリーお姉ちゃん、ありがとう」
 レズリーから離れて、ロリィはハンナの首に手を廻した。
「さっきは、ごめんね。ハンナお姉ちゃん」
「気にしてないよ、ロリィ……んっ、ロリィの乳首がこりこりってして背中がくすぐったいな」
「やだあ、ハンナお姉ちゃん……」
 ロリィが顔を羞ずかしさに薔薇色に染めていた。
「だからかあ、ロリィを手放したくなかったのは。そうなんだろ、レズリー?」
「な、なに考えてんのよ、ばか」
 レズリーまでハンナを馬鹿呼ばわり。ロリィも面白くなって追随する。
「ばか、ばか、ばか」
「いいかげんにしろよ、もう!」
 三人はまた笑い出して浜へと泳いで行く。
231名無しさん@ピンキー:03/01/07 23:52 ID:CXPJmKGZ
三人の仔猫たち55

「ロリィ、もう立てるよ」
「砂浜まで連れてってよぅ」
 ハンナは泳ぎを止めて歩き出すがロリィは彼女の腰に脚を絡み付けて離れようとは
しなかった。
「こら、ロリィ、降りろったら!ロリィ!」
「まだ、やだぁッ!やだったらぁ!」
 海中ではハンナの陸上で鍛えられた引き締まったお尻と、そのうえに載っているロリィの
未成熟な小さなお尻が海中に揺らいでいる。
「また、ばかやってんの。でも、おもしろい絵が描けそう」
 レズリーも泳ぐのをやめて、ふたりの方を見てにっこりと涼しい微笑を向ける。
「ひどいじゃないか、レズリー!こんどはきみがおんぶしなよ!」
「そうよ、そうよ!ロリィをおんぶしてぇ!」
「なあに言ってんだよ、こいつは!」


「何してるんだろ?あいつら?」
 海辺を散歩していた騎士が彼にしか見えない妖精の娘に話しかける。
「泳いでるんでしょ……って、裸じゃないのぉ!ダメッ!見ちゃだめぇッ!」
 ピコは稜の顔の前を飛んで手をいっぱいに拡げる。
「こ、こらあッ!俺の顔の前を飛ぶなってばッ!見えないだろ!せっかくいいもの
見てるのにッ!」
「稜のしてること覗きだよッ!覗きしてるって、思われちゃうよ!はやく逃げようよ!」
「逃げたりなんかしたら、それこそ覗きじゃないかよぅ」
「そんなこと、どうでもいいからあッ!」
 ピコの躰が稜の顔にぴとっとへばり付いた。
「どうでもいいことないだろ!」
「どうでもいいんだよッ!稜のばかあああッ!」
 ここにも、哀しい馬鹿がひとり居た……。
232名無しさん@ピンキー:03/01/08 01:16 ID:DSDttujZ
三人の仔猫たち56

  ハンナはロリィを背中に抱えたまま躰を左右に烈しく揺すって、海面から覗かせた乳房が
ぷるんぷるんと艶めかしく揺れる。
「きゃあッ!」
 もういちどハンナは海中に潜って水を勢いよく掻いて白いさかなになる。突然のことにロリィは
開いた口に潮水をしこたま呑み込んでしまう。
 ザバッと海中から立ち上がって、波を蹴ってハンナは浜へと駆けてゆく。
「げほっ!げほっ!ハンナのばかあ!ばかあ!」
 ロリィは両手の拳でハンナの背中をおもいっきりポカポカと叩いているが、ハンナはそれでも
ちゃんと後ろ手にロリィの可愛らしいちっちゃなお尻を抱えて波をバシャバシャ蹴って走っていた。
 そして、砂浜に男を見つけてハンナの脚が止まった。
「覗き魔だったんだ……あのひと」
「ねえ、ハンナお姉ちゃん……あっ、お、おろしてぇ!ロリィをおろしてぇ!」
 ハンナは言われなくとも、あまりものショックで腕をだらりと下ろしてしまっていた。ロリィは砂を
蹴って男へと駆けてゆき、その胸に飛び込んでいった。
「王子さまあッ!ロリィの王子さまああッ!」
 ロリィは裸のまま男に抱きついて、泣いて叫んでいる。レズリーは呆然としているハンナを
通り過ぎて、男へと何も隠さずに堂々として近づいていく。
(き、来ちゃったよぅ……どうするの、稜……)
「俺はなにも悪いことはしてないぞ」
 ピコに言ったつもりが、つい口に出てレズリーが受け止めた。
「はだかの幼子を抱きしめて、いつまで惚けた顔をしてるのよッ!」
 レズリーの平手がパシィーン!と音を立てて、裸のロリィに抱き付かれている男の頬を強く
叩いていた。
(あっちゃあ〜っ!だから、逃げようって言ったのにぃ。すけべ心なんかするからだよぅ)
ロリィがその大きな音に驚いて、騎士の顔を見上げようとした。
233名無しさん@ピンキー:03/01/09 01:13 ID:FbfpuCTn
三人の仔猫たち57

「ロリィ、こっちへ来るのよ!さあ、来なさいッ!」
 裸で抱きついているロリィを男から無理やり剥がしにかかる。レズリーはヒステリーを起こして
しまつていた。ロリィも騎士の困った顔を見てしまったことと、レズリーの行動とにパニック状態
になる。
「やだああッ!ロリィの王子さまなんだからあッ!王子さまなんだからああッ!」
 ロリィの涙声に気が付いてハンナはレズリーに駆け寄り、彼女の肩を掴んだ。
「やめてよ、レズリー!このひとなんだよ!この騎士さんがボクたちをホワイトタイガーから
助けてくれたんだよ!だから……」
「えっ?」
 レズリーはハンナの言葉に我に返り、ロリィの涙交じりの声にいたたまれなくなっていた。
(ねぇ、この金髪の娘、だいじょうぶかなあ……稜?)
(俺の方がだいじょうぶじゃないってば)
(それは仕方ないでしょ!)
「ほら、きみ。綺麗なお姉ちゃんが心配しているよ。ね」
 稜はパニックになっていたロリィの涙を指で拭うと肩を掴んでそっとレズリーの方へと
押してやった。
「ごめんね、ロリィ。わたしが悪かったわ」
「ううん、ロリィこそ、ごめんなさい」
「ロリィ、こっちへおいで」
 レズリーの豹変のことがあったのでハンナの誘いに素直に従って、ふたりして少し距離を
取った。
「ごめんなさい、早とちりしたりして」
 レズリーは恐縮して騎士の前に立っていたが、手を下腹の位置に組んでいるだけで別段
とって裸を隠したりなどしてない。
234名無しさん@ピンキー:03/01/09 17:11 ID:FbfpuCTn
三人の仔猫たち58

「いや、見てしまった俺の方も悪いわけだから」
 レズリーの堂々とした態度に、暫し裸の少女と話していることを忘れそうではあったが、
その少女とは思えないプロポーションは見事なまでに悩ましい色香に溢れていて、そちらの
方に見るなと言っても気がいってしまう。
 稜は自分の視線にも気おされないレズリーに逆に恥ずかしくなって、青空を見上げる。
「あ、青空が綺麗だなあ。まっ、そういうわけだから、気にしなくていいよ」
「綺麗でしょ、だから自然に抱かれてみたくなったの」
「きみの躰も綺麗だよ、女神様みたいだ……」
 青空を仰いだまま、騎士は少女に喋っていた。
「ふふっ、お兄ちゃんみたいなことを言うのね」
「あっ、か、顔も綺麗だよ……すごく……」
(なに言ってんのよ!ばかあ!)
(お兄ちゃんて誰?)
(そんなこと、知らないわよ!いいから、はやく帰ろうよ!)

 ロリィはハンナの裸の前に立って、ハンナはロリィの前を隠すように手を組んで抱いて、少し
離れてふたりの様子を見ていた。するとロリィがハンナを見上げて口を開く。
「なんか、なごんじゃってるね。いいな、ロリィもああしたいな」
「う、うん、ぶっきらぼうじゃないし……女の子モード入ってる」

「じゃあ、俺、もう行くから」
 騎士は裸のレズリーに背を向けて、砂浜を歩き出した。
「まって!あしたの正午、ロムロ坂の喫茶店に来てよ!ふたりを助けてくれたお礼をさせてください!」
 レズリーはロリィ見たく、騎士へと抱きつきそうなくらいだった。
「別に気にしなくともいいよ」
「ううん、わたしもお詫びしたいから……ダメですか……?」

「げっ!レズリーが覗き魔にモーション仕掛けてるよ!」
「ロリィの王子さまだってばぁ!」
235名無しさん@ピンキー:03/01/10 23:01 ID:LQtZLj4I
今日はお休みかな?
236名無しさん@ピンキー:03/01/11 03:00 ID:0RU/69Ya
三人の仔猫たち59

「わかった、必ず行くよ。正午にロムロ坂の喫茶店だね」
 騎士は裸のままのレズリーの方を見ないで、右手を掲げて開いて振って見せた。
「ありがとう!」
 レズリーはそう明るく答えると去り行く騎士の後ろ姿に深々とお辞儀をする。
「それから、きみたち!早く服を着た方がいいよ!誰が来るかもわからないからね!」
「はい!」
 レズリーは少女らしく騎士へ返事をすると、ハンナとロリィの元へ戻っていった。
(ピコ、俺、鼻血出ちゃいそうだよ……ううっ)
 稜は空を見上げながら鼻を摘んでいて、少しだけ血が滴ってきている。
(やれば)
(おい!)
(なによッ!)
(……)

「ごめん、話し込んじゃったりして。ん、どうした?」
 レズリーはふたりの様子を見ると、ハンナは不思議そうな顔をしていて、ロリィはぶすっ
としているのに可笑しさを必死になって堪える。
「ねえ、レズリー。お兄ちゃんって誰なの?一人っ子だったよね、きみって」
 ハンナが口を開くと、レズリーは騎士が去って行った方を遠い目をして見ながら言った。
「ロリィぐらいの時だったかな。もう、むかしのことだよ」
 その言葉の持つ雰囲気に呑まれて、ハンナはそれ以上なにもレズリーに聞けなくなってしまう。
237名無しさん@ピンキー:03/01/12 01:00 ID:9j7227lM
三人の仔猫たち60

「服をさっさと着て帰ろう。家でデッサン選んでやるからさ」
「う、うん。そうだったよね、行こう。ロリィ……ロ・リ・ィ?」
 ハンナは下を向いてロリィの顔を覗いてみると、まだぶすっとしていてボソッと小さな声で不満
そうに呟いた。
「ロリィの王子さまなのにぃ……!」
だとさ。ハンナはロリィの可愛らしい頬をむにゅっと両手で抓る。
「ほら、早く着替えて、レズリー家へ行こうよ!ロリィ!」
「うああん、ハンナのばかあ!」
 ロリィは手をばたつかせてハンナの顔を爪でガリッと引っ掻いた。

「ハンナ、痛くないのか?ちょっと皮が剥けているみたいだけど」
 三人は服を着て、白い砂浜を歩いていた。
「だ、だいじょうぶだから……ハハハ」
「ロリィ、あんまりむちゃしちゃだめだろ」
「でも……」
「もう、いいからさ。ロリィも気にしなくていいよ」
「ハンナ、お姉ちゃん、ごめんなさい……」
「ハンナ、ちょっとじっとしてな」
「えっ、なんのこと」
 レズリーはハンナの顎を右手に持って僅かに上げて、皮の剥けている頬の疵に舌をそっと
這わした。
「あっ……」
「家に帰ったらちゃんと、アルコール消毒してやるから」
「う、うん……ありがと」
(いいな、ハンナ……)
238山崎渉:03/01/12 07:45 ID:gNCpbf2o
(^^)
239名無しさん@ピンキー:03/01/12 17:45 ID:9j7227lM
三人の仔猫たち61

  嫌がっているハンナの頬の傷跡をレズリーがそっと舌を這わして舐め取るのをロリィは
羨ましそうに、ちょっと淋しそうに見ていた。レズリーは気を逸らしているハンナに少し
悪戯をし、もう一度だけ舌を押し付けるようにして頬の柔らかい肉が寄るくらいに、くぐっと
舐めた。
「ひっ、い、痛いよう!レズリー!」
 ハンナは拳固を振り上げて、レズリーの頭をかるくぽんと叩くつもりで振り下ろしたのに、
見切られてかわされてしまう。レズリーがハンナを見て不敵に笑っていた。
「ああッ!もう!」
 ハンナが拳固をぶんぶん振り回してレズリーを追いかける。クロッキー帖を小脇に抱えて
いるのに、レズリーはひょいひょいとかわして、長い金髪を靡かせて砂浜をすたすたと
駆けていった。
 ハンナはロリィの所に戻って、淋しそうにしていた美少女の手を取るとぎゅっと握った。
「ロリィが最初に好きになったのに、ごめんね。ボクもレズリーが好きになっちゃった」
「ハンナ、お姉ちゃん……ううん、ロリィこそ拗ねてたりしてごめんなさい」
 そんな素直なロリィを見てハンナは堪らなくなって、力いっぱい抱きしめてしまいたくなる。
「なにやってんだよ!置いてっちゃうよ!」
 レズリーがふたりに遠くから声を掛けてくる。ほら、とハンナは握り締めていたロリィの
小さな手を引っ張る。ロリィもそれに促されて走ろうとした時。
「おっと、忘れ物、忘れ物」
 そう言ってハンナはロリィの頬にちゅっと唇を付けて舌をべろんと出して、れろっと舐めた。
ぞわっとした感触が背筋を駆ける。
「ひやうっ!もう、ハンナお姉ちゃんッ!」
 キスされた瞬間、ハンナの温かい気持ちが拡がってロリィの涙腺が全開になりかけたのに、
また頭から蒸気を噴出した。烈火の如く怒ってロリィが砂浜を駆けてもハンナに追いつく
訳が無いのに、いつしか嬉しそうにハンナの背中を追い回す。
240名無しさん@ピンキー:03/01/13 18:27 ID:Soz4qW3m
三人の仔猫たち62

 三人はレズリーの家に着くと、躰に残る疲れや潮の香りを洗い流そうとして、真っ先に
バスルームへと向ったものの、バスタブへ湯を張る間に服を脱がしあって互いの躰を愛撫しだす。
さすがにこうまでなると、ロリィはぐったりとしてしまう。ああっと叫んで糸の切れたマリオネットの
ようになる。
 レズリーはやや大きめのバスタブに総身をゆったりと伸ばしきって湯舟に使っていた。
その豊かで綺麗な乳房には、ロリィが背中を預けてうとうとしている。ハンナはバスタブの縁に
手を掛けて、もう一方の手にタオルを掴んでロリィの顔をそっと拭いてやっていた。
「ううん……」
 ハンナは湯にゆらぐロリィの裸身を見た。華奢な躰とまだ無毛といっていい女の命に今までの自分を重ね
まだ変ってしまうのだろうかと思うのだった。そんなハンナにレズリーはロリィのお腹の前で組んでいた手を解いて
水の滴る手をハンナの顔に添えて自分の方を向かせて……ベーゼを贈る。
「あっ……」
 瞬きをしている間にハンナはレズリーに唇を奪われる。
(ボク、もっと変っちゃいそうだよ……レズリー。こんなになっちゃって、ボクいいのかなあ)
 ハンナはスポーツをこよなく愛していたこともあって、欲望に対して奥手だった。レズリーの
手解きで躰の奥が濡れて、愛され歓喜してゆく自分が何から解放されて飛翔していくのが実際
よくわかっていない。それはまだ恋を知ったばかりの少女だったから。単純なことなのに。
(ねえ、レズリー……きみはどうして、そんなに先を歩いているの?ボク、追いつきたいよ、レズリー)
「あっ、あ〜っ!」
 ロリィが目を醒まして湯舟を波立たせ、レズリーを向いて跨ぐ格好となって彼女の頬に口吻を
する。ロリィはレズリーに恋をしてハンナのちょっと先を走っていて、ハンナはレズリーに唇を奪われ、
眦から歓びの涙を流していた。そして三人は今日出会った騎士のことが少しだけ気になり始めている。
王子様、覗き魔……お兄ちゃん、波の立っていない湖水に波紋が拡がってゆくように。
241名無しさん@ピンキー:03/01/16 00:02 ID:UnIV37iV
三人の仔猫たち62

 三人の娘たちはレズリーのアトリエにいた。テーブルにレズリーが持ち出してきたデッサンを
拡げて、ハンナとロリィは目元を赧く染めてもじもじとしている。ロリィはレズリーのモデルとなって
久しいが、ハンナには昨日の話だ。
「どれがいい、ハンナ?」
 レズリーが羞ずかしそうにしているハンナの顔を覗き込んでくる。ハンナがピンで描かれている
物はまだ無い。ロリィと絡み合ったものばかりで、ハンナがこれっと言うのには気後れしてしまう絵
ばかりだった。
「やっぱり、やめとくよ……残念だけれど」
「どうして、ハンナお姉ちゃん」
 ロリィがすかさずハンナに尋ねる。
「裸だから飾れないし、もし見つかったりしたら大変だろなあって思ってさ」
「あっ……」
 ロリィもそのことに気が付いて小さな声で叫んでいた。
「なんなら、いま描いてあげようか?ヌードじゃない奴を」
「えっ?ほんとにいいの」
「ああ、かまわないよ。ベッドに腰掛けなよ」
「ありがとう」
 ハンナが嬉しそうに声をあげベッドに腰を下ろす。それから、もうひとつお願いがあるのだけれど
と、手を合わせて拝むようにレズリーに頼み込む。
「ロリィといっしょに描いてもらいたいんだ。ダメかなあ……」
「かまわないよ」
 ハンナは嬉しそうに、レズリーの傍に立っていたロリィをベッドに腰掛けさせ傍にいっしょに
座った。レズリーはイーゼルを持ち出してきて、そこにクロッキー帖を立て掛ける。
242名無しさん@ピンキー:03/01/16 00:26 ID:UnIV37iV
三人の仔猫たち64

「ロリィもいっしょのでいいか?」
イーゼルから顔を出してロリィを見た。
「ロリィのもいっしょに描いてくれるの」
「ああ、その方が手っ取り早いし、それとも一人の方がいいか?」
「ううん、ハンナお姉ちゃんといっしょのがいい!」
 傍で、にま〜っとハンナの顔が綻ぶ。
「ちょっと時間かかるけど」
「ええっ!」
 ハンナがあからさまに嫌な声をあげたので、横のロリィが拳固でハンナの頭をポカッ!と叩いた。
「こら、なにすんだよ!」
 ハンナもロリィにやり返す。
「こら、じっとしてろってば!」
 レズリーがハンナとロリィに注意するとふたりはすぐにお澄まし顔になる。そして、ロリィが
ぽつりと呟いた。
「レズリーお姉ちゃんもいっしょだといいなあ」
「ボクもそう思う」
 画紙を滑らせる手を止めて、レズリーがふたりに尋ねる。
「出来なくは無いけれど、そんなんでいいのか?」
「うん、それがいい!」
 ハンナとロリィが同時に声をあげた。
「時間掛かるよ」
「いいよ、待ってるから」
 出来上がった奴に後で書き込んで渡すからとレズリーに言いなおされて、ハンナとロリィは
満面の笑顔になっていた。きっとその絵が永遠の輝きを放つ宝物になるだろうと信じて。
243名無しさん@ピンキー:03/01/16 17:38 ID:JOuzdfSs
いいな、スリーショット。
それ欲しい…
244山崎渉:03/01/17 07:33 ID:65SL66iV
(^^;
245名無しさん@ピンキー:03/01/18 11:12 ID:IkgJatBD
あと200レス余りで444氏復活       




わかってるよ、んなことがあるわけないって。
246名無しさん@ピンキー:03/01/19 22:47 ID:7f17axZn
なんとなくage
247名無しさん@ピンキー:03/01/21 16:56 ID:TMLDcVrG
仔猫ちゃんたちはもう終わりなのでしょうか。
それとも続くのかな?
248名無しさん@ピンキー:03/01/22 22:24 ID:vA7z5YXF
やっぱ完結なのかな。
249名無しさん@ピンキー:03/01/23 19:57 ID:lSaA56Ny
三人の仔猫たち65

「ねえ、どこに行くの?」
「女の子とのデートに甲冑に帯刀はないだろ」
「でも戦時下で、命の次に大切な商売道具よ」
「御説ごもっとも」
「もう、茶化さないで!」
「わかってるって」
東洋人の傭兵巫女奈 稜は訓練所を早めに出ると、宿屋に立ち寄り軽装にと着替える。宿屋を
出ると甲冑を装備している時はわからなかったが、五月の陽射しとそよぐ風が心地よく素肌を
やさしく撫でてゆく。戦争はあってもちゃんと季節は巡ってくる。目を細めて天上の青と流れる雲
を眺める。
「ピタピタ」
 妖精のピコが羽ばたきながら稜の頬を両手でせわしなくいらう。
「ええい!なにすんだよ!」
 手で顔の前の虫を払うかのように振った。ピコは難なくそれをかわして舌をべえっと出している。
「浮かれているからよッ!」
「いいじゃないか、今日ぐらい。ひょっとしてやきもち焼いているのか、ピコ?」
「なにが焼餅よ!なにが今日ぐらいよ!人が心配してあげているのにいッ!」
 昨日、女の子たちが開放的になって海に、その自然に抱かれていたのを思い出す。覗きと
間違われて頬を気の強そうな娘に叩かれたけれど、五月の昼の海に来てみたいと思わなければ
そんな出会いも無かったわけだ。
「ただの覗きよ。鼻血たら〜なくせに」
「わかった!もう行かねえよ!」
「うそッ!?」
「うそだよ」
 城の城壁の廻りを抜けて、常人には姿の見えない妖精に追いかけられ駆けてゆく男の姿があった。
250名無しさん@ピンキー:03/01/23 19:58 ID:lSaA56Ny
三人の仔猫たち66

ドルファン城の庭園ともいうべき国立公園を抜けロムロ坂に辿り着く頃には、稜は息を切らして
額にはうっすらと汗を掻いていた。
「そんなんだと、戦場でやられるんだからね」
「ほ、ほっとけ……はあ、はあ……でも、ピコってなんで疲れないの……?」
「えっ、そ、それは妖精だからじゃない!」
「なに慌てているんだよ、バカ」
「バ、バカはあんたでしょ!」
 喫茶店の扉を開けて空いているテーブルを見つけてさっさと席に着いた。正午にという約束
だったが、かなり早く来てしまった。
「何になさいますか?」
 赤い制服のポニーテールの女の子が尋ねる。
「では、熱い玉露でも所望しようかの」
(ばか)
「あっ!」
「えっ、ああッ!」
 ウエーターの娘が声をあげる。稜もそれに気が付いて彼女の顔を見た。濡れていない艶やかで
煌くような金髪に、それを後ろに纏め、そしてなによりも……。
「あの時のスッポンポンの女の子!」
(……)
 昼近いこともあって、満員ではなかったが客は割りといた。その全員が素頓狂な声に一斉にふたり
の方を見る。ウエーターの女の子は真っ赤になって俯いてしまうかと思いきや、毅然としていた。
「ご、ごめん……へんなこと言っちゃって」
「別にいいですよ。ほんとのことだから。でも早く来てくれたんですね、ありがとう」
「ハハハ、成り行きで早く来たようなものだから」
 赤い女の子はぺこりと頭を下げると戻っていった。
「ちょ、ちょっときみ!」
(ハハハハハ、よ!)
251名無しさん@ピンキー:03/01/24 20:35 ID:4O3priio
三人の仔猫たち67

暫らくしてまた赤い制服を着たウエートレスがやって来て、コーヒーを差し出した。
「もうちょっと待っていて。すぐに交代になるからさ」
「あ……俺、コーヒー頼んでないけど」
「それ、わたしのおごりだから。ぎょくろなんてのは無いさ」
 彼女の営業用の顔から、力の抜けた素の表情が覗いて可笑しそうにしている。
「またあとで。帰ったりしちゃ、やだからね」
 そう言うと、また仕事へと戻っていった。
(稜が女の子ほっぽって帰るわけないのにぃ)
「げほっ、げほっ」
 飲んでいたコーヒーに男はむせ返る。コーヒーを飲み干した頃に私服に着替えた彼女が
現れる。赤の袖なしのワンピースにネイビーのベストを羽織って、細い首には紐状の緋色の
首飾りが巻かれている。そして、束ねられていた腰までも流れるプラチナブロンドは解放されて
溜息が出るほどの煌きを放ちながら、ゆったりとしたウェーブを描いていた。稜はカップを口に
付けたままで向かいの席に座ったドルファン学園に通う高等部の女学生の姿を凝視していた。
「ねえ、どうしたの?あなた固まっているわ」
 笑いも混じって声が顫えている。稜はテーブルにカップを置いて彼女に言った。
「あ、ああ……月並みな言い方だけど綺麗だなって……見とれちゃってたんだ」
「ホント、月並み……」
(な、なに!この女ッ!)
(ピコ、見てみろよ!目元赧くしちゃったりして、かわいい……ば、ばかって言わんでいいぞ)
「まだ名前言ってなかったね。わたしレズリー。レズリー・ロピカーナ。この前はいきなり叩いたりして
本当にごめんなさい」
 レズリーが改めて頭を下げて謝罪した。
(い、いかん……また鼻血が出ちゃいそうだよ、ピコ)
252名無しさん@ピンキー:03/01/24 23:38 ID:hP0T6bNA
わーい、続きだ(ワク
253名無しさん@ピンキー:03/01/25 11:20 ID:gxHQc7+y
ハードなえろえろ系が読みたいもんだ。
254名無しさん@ピンキー:03/01/25 22:35 ID:96XpJKMA
再開してますね、乙かれ。
255名無しさん@ピンキー:03/01/27 02:27 ID:CSI55fSr
彷徨のクレア1

  薄暗い部屋に女の烈しく喘ぐ声が生々しく響いていた。男は跨って串刺しになって揺れている女
の白く光っている太腿をゆっくりと撫でさすって、豊かな乳房がバウンドする様を愉しそうに目を
細めて眺めている。窓からはカーテン越しに月明かりが射していて女の裸身を薄闇にぼうっと
蒼白く浮き上がらせていた。月明かりに妖精ウェンディーネがダンスをするように彼女のロング
ヘアーがペニスの突きあげに反応して前後に揺れて舞い、その度に男の躰を妖しくなぞって
いくのだった。女の美貌が長く艶やかな髪に隠れてうな垂れ、自分の乳房を揉みしだいていた
両の手を男の下腹に付いて息を整えようとするが、男はそれを見越した上で女に語りかけて
休ませようとはしない。
「どうだったかな、クレア?」
「はあ、はあ……つ、疲れたわ。もう、おイキになってくださいまし。し、死んでしまうわ……」
「死ぬほどよかったということにしておいてやろう。いい若いもんがだらしないじゃないか」
 ピシャッ!とクレアの汗にしっとりと濡れる、むっちりとした白桃の双臀を平手で叩いた。
そして男からもういちど下からの、女のいのちの突きあげを繰り出す。
「うああッ……お、おやめください……ご、ご主人様……どうか……お、おゆるしを……ああッ!」
「うれしいだろう。え?そうじゃないのか、クレア・マジョラム。ヤングに毎夜烈しく愛されたのでは
ないのかな?」
「は、羞ずかしい……そ、その名は捨てたものでございます……どうか、もうおっしゃらないで
ください、ご主人様!」
「ならば、わしがもう一度、そなたをなずけてやろうかの」
 メッセニは上体を起こしてうな垂れて歔いていたクレアの顎を摘んで、その美貌を晒してクレアは
悦んでそれに従う。哀しくて惨めなはずでしかないのに、彼女はメッセニ中佐の愛人に甘んじて
悦楽の世界に旅立って陶酔しているのだ。
「奴隷、人形、牝犬……どれがいいだろうかな、クレア」
「め、牝豚がよろしいかと思います……ご主人様……」
 クレアは自分で貶めて涙し、なずけるに反応を示す……いいなずけ、忘れようとしても忘れることの
許されない夫の戦死が彼女に重く圧し掛かっていた。
256名無しさん@ピンキー:03/01/27 02:28 ID:CSI55fSr
彷徨のクレア2

  あの日、扉を開けると夫がいつも話していた男が、何かに堪えるようにしてそこに突っ立って
いた。その男の甲冑にはまだ返り血が残っており、戦地から帰還してすぐにマジョラム家を
訪問していることを物語っていた。咄嗟にクレアはすべてを理解していた。顔からは見る見るうちに
血の気が引いて、自分でも青ざめていることぐらいわかっていた。それは戦士の妻となった日から
覚悟してきた、日々のなかでの終わることのない待つ女の闘いでもあった。その知らせがついに
もたらされたのだ。
(どうして涙が出ないのだろう……ううん、違うわ……わたし、このままだと気を失いそう……なのよ、
壊れてしまいそうなの)
「たしかヤングの教え子の……」
「ミコナ・リョウです。この前は夕餉にお招きいただいてありがとうございました」
 出征前、稜はヤング教官に誘われてマジョラム家を訪問していた。夫婦水入らずの方がと何度も
断ったものの、遠慮なんかするなと無理やりに連れて来られたのだった。稜はそのときに恋をした。
「そんな話をしに寄ったのではないのでしょう」
 クレアは自ら空気を断ち切ってぽっかりと口を開けて待っている闇夜へと飛び込む。
「神父様に頼み込んで、代わって貰ったのです。ヤング・マジョラム教官は……わ、わたしを
庇って戦死されました……」
「もうわかったわ。じゃあ、帰ってください」
 クレアの口から出たのは驚くほど素っ気無いものだった。
「ま、まってください」
 締まりかかる扉に手を差し入れて、クレアを引き止める。
「仇は討ちました。疾風のネクセリアを討ち取ったのです」
「だ、誰ですって!」
 クレアが稜の肩を掴んで、驚くべき形相で彼に詰問した。
「ネクセリア……です……」
 稜が言い終わらないうちに、右手で口を覆い、涙をぽろぽろとこぼして彼の足元に蹲って
しまった。稜が蹲っているクレアの薄い肩を抱いて起こそうとした時、彼女がその手を振り払う。
257名無しさん@ピンキー:03/01/27 02:29 ID:CSI55fSr
彷徨のクレア3

「ああ、あううっ……ううッ!」
稜の足元に崩れたクレアは声にならない呻きをあげると、その場に吐瀉してしまう。クレアは
自分の吐き出したものが、男のブーツに掛かるのをいまいましく見ていた。稜は地に両手を付いて
喚くクレアを抱き起こした。
「わたしに触らないでと、言ったでしょう!あなたは仇を討って英雄気取りで嬉しいのでしょう!
ちがうのッ!」
(いくらなんでも、言いすぎだよ!ひどいよッ!ひどいよ、こんなのって!)
「だまれ」
「な、なんですってッ!」
 クレアが稜の胸倉を掴むと、彼の頬を思いっきり二回、三回、四回と……なすがままに叩かれて
いた。それでもクレアの怒りは鎮まらないでいた。
「か、帰ってちょうだい!そして、葬儀にも顔をみせないで!」
「申し訳ありません、クレアさん……」
 自分の怒りをこの東洋人へとぶつけていたことに気が付いて、クレアは急に羞じいるのだった。
彼女は両手で彼の胸を突き飛ばして稜はよろめいて転んでしまうが、クレアはその姿を見もせずに
踵を返して家に入ってドアを閉めると、錠もおろさずに背をもたれ床へと崩れ落ち嗚咽する。
(稜、早く起きて!はやく行こうよ!いつまでも、こんな格好していたら、クレアさんにも迷惑が
かかっちゃうよ)
 通りすがりの人たちが、奇妙な目で地べたに座り込んでいる稜を見ながら過ぎてゆく。
「そうだな、もう用は済んだからな……」


 翌日、ヤング・マジョラムの葬儀がしめやかに執り行われた。クレアは一時の怒りに任せて参列
を拒んだことを後悔していたが、新たに湧き起こってくる哀しみを抑えるのに必死だった。その後は
ヤングの上司だったメッセニ中佐に家まで送ってもらい、家に入る頃には雨がぽつぽつと降って
きていた。
「また、後ほど。クレア・マジョラム」
258名無しさん@ピンキー:03/01/27 02:31 ID:CSI55fSr
彷徨のクレア4

 クレアは中佐が何を言っているのか上の空で聞いていた。もういちど墓所へ行って、ひとりで
思いっきり泣くつもりでいたからだ。やっと帰ってくれて家を出た頃には雨脚がかなり強くなって
きていた。クレアは暗い雲に覆われた空を仰いでからマントのフードを被ると、先を急ぐ。
すぐにでも夫と語らいたく、気持ちがせいている。目元にかかった雫を拭い足早に歩いていた。
 しかし、墓所に着いてみると先客がいた。墓石に跪いて手の平を合わせて頭を垂れて……
お・と・こがいる。
「来ないでほしいと、言ったのに……」
「クレアさん、昨日は申し訳ありませんでした」
「騎士がそうそう謝るものではないわ。まだ話し足りないのね。わたしはまた来るから」
 クレアはそう言うと背中を向け、墓所を出て行った。もういちど振り返って見ると、男は頭を垂れて
祈りを捧げていた。クレアは雨が降り注ぐ天上を仰ぐ。
「ヤングの名はあの子が継いでくれるのね。そうなのでしょう……あなた……」
 家に着くとメッセニ中佐が待っていた。
「随分と遅かったじゃないか」
 クレアは中佐の軍服がずぶ濡れなのに気が付いていた。
「どうぞ、入ってください。中佐殿」
「ああ、メッセニで構わんよ」
 クレアは扉を開けメッセニを入れると暖炉を起こそうと火を付けにいく。メッセニはそれを確認
すると鍵を下ろし、暖炉のクレアへと静かに忍び寄り、彼女の細い手首を、がしっと掴む。
「メッセニ中佐殿、なにをなされます!おやめ下さい!」
「なにをだと?男と女のする営みに決まっておろうが」
 両手を掴まれて羽交い絞めに合っているクレアが暴れるが、ちからの差は歴然としていた。
「さ、叫びますよ」
「私は君の夫に頼まれたのだよ。ヤングにね、ならばこういうことは早い方がいいだろう」
「う、嘘です!夫がそんなことを頼むわけがありません!」
259名無しさん@ピンキー:03/01/27 02:33 ID:CSI55fSr
彷徨のクレア5

確かにそれはメッセニの虚偽ではなかった。ヤングは彼にもしもの時にと手紙を託していて
もしもの時は、クレアの幼馴染を恨まないでほしい旨を託したものだった。
「メッセニ中佐殿、明日の戦で私は妻の幼馴染を切り捨てる矢も知れません」
「それは、穏やかな話しではないが、それが戦の理だろう、ヤング」
 ヤングは苦悩を滲ませていて、メッセニは彼が死ぬなと確信する。
「きみには、かわいい細君が還りをまっているのではないのかね」
「はい、ですから妻に一生恨まれようが、切るつもりです」
「つもりでは、呑まれるぞ、ヤング」
 ヤングはメッセニのクレアへの執着を知らないでいたことが悲劇だった。
「メッセニ中佐殿、もしもの時はこれをクレアにお渡し下さい」
「うむ、戦友として責任をもって。安心しろ」
「ハッ、感謝いたします!」
 ヤングがメッセニの執務室を去ると、彼は獲物が飛び込んできたとほくそえんでいた。


「夫がそんなことを頼むはずがありません!何かの間違いです!」
「お前は、むかし寝物語に幼馴染のことを話したことがあるだろう」
 クレアの動きが止まり、首を捻じりメッセニの顔を凝視する。
「それが、お前の罪だ。戦場は場合によっては親兄弟でも切り合う所なのだよ。彼は迷っていた、
それが死を招きいれた、そう思わないかね。遺書もあるぞ」
 クレアに言うとメッセニは彼女の哀しみに顫える唇を奪う。遺書と言い含めることで、その効果
を操った。クレアは蜘蛛の糸に絡まった美しき蝶だった。メッセニがクレアの絶望の唇を開くのに
時間は掛からなかった。舌を絡めクレアの口腔を思う存分に蹂躙して吸ってゆく。メッセニは
クレアの唇を解いて彼女にもう一度言う。
「わたしの情婦として生きよ。ゆくゆくは妻にしてやる。自害することなど許さんからな。それは
マジョラム家、ひいては軍の汚点となる。いいな、クレア・マジョラム」
「わかりました……」
260名無しさん@ピンキー:03/01/27 02:35 ID:CSI55fSr
彷徨のクレア6

「人形みたいな返答だな。だが、わしがお前を仕込んで蘇らせてやるから、愉しみにしていろ!」
 メッセニは雨水を吸い込んで重くなっているマントを床に落として、クレアを石壁へと両手を付け
させた。黄色のワンピースのスカートを捲くり嗚咽するクレアを立位で後ろから犯そうとして、彼の目
には待ち望んでいたものが晒される。この純白のショーツを下ろすだけで積年の願いが果たされる。
「もっと脚を拡げて尻を突き出せ、クレア」
 メッセニはショーツを一気に引き摺り下ろして、桃尻の双臀をピシッ!ピシッ!と強く叩き、クレア
の尻肉がぷるんぷるんと揺さぶられる。ショーツは太腿で伸びきって引っかかっている。
「ひっ、ああ……あなた……なぜなの……どうしてこんなことに」
 メッセニは手早くズボンを脱ぐと、熱く滾るペニスでクレアの尻肉を亀頭で小突いて悲鳴をあげさせ
て愉しもうとする。
「いや、やめてください……こんなこと、間違っています……ああ……」
「お前はわたしの情婦と言っただろう」
 メッセニはクレアの尻の溝にペニスを滑らせてから、一気に彼女の秘孔を貫いていた。
「ヒィーッ!うぐうぅっ、ああ……はああ……ああ……」
「処女みたいな締まり具合じゃないか、すごいぞ、クレア!」
 まだ充分に濡れきっていなかったヴァギナにメッセニはペニスを無理に突き入れたのだ。
「あうっ、い、痛いの……う、動かないで……無茶はよしてください……」
 拡げられているクレアの脚の太腿がぶるぶると顫えている。メッセニはクレアの腰を掴んでいた
ひとつを前に廻し、下腹を圧迫するようにして愛撫しながら突き出した。
「いっ、いやああッ!いっ、痛いのッ、動かないでッ!もう、ゆるしてッ!かんにんしてください!」
「これじゃあ、まるで生娘だな、クレア」
「ひっ、ひっ、ひぃーっ!あっ、あっ、はっ、はうっ、はああ……」
 クレアの悲鳴に微妙に艶が混じり出し始めることが、彼女にはとても辛かった。下腹をじんわりと
弄る手と熱いペニスでの女体への刻印と快楽のリズムを奏で始めていた。クレアは犯されることで
快美感を感じてしまう己が肉体を許せないで、死んでしまった夫を恨んで頬を慟哭の涙で濡らすの
だった。
261名無しさん@ピンキー:03/01/27 02:37 ID:CSI55fSr
彷徨のクレア7

「ああ……いやああ、いや、いや、あううっ、はあっ、はっ、はっ、はっ」
 メッセニの腰が突き入れられ頭が仰け反って、引かれては絡みついた肉襞が引き摺られて
頭をガクッと落として腰までの長い髪を振り乱して悶えている。クレアの陥落は時間の問題だった。
メッセニはクレアの下腹の愛撫から、張り詰めて膨らみきったルビーを指で摘んで捏ね繰り回す。
「ひいっ、あ、あなた……あなた……あっ、あっ、あうっ」
「あなたではないだろう、クレア。ご主人様と呼ぶんだ。ほれ、言わんか!」
「あうっ!あっ、ああっ!ご主人様……もう、ゆるしてください……」
 クレアの細い眉が吊りあがって、眉間には皺が刻まれている。息が満足に付けないほどメッセニ
は的確にクレアの子宮を抉り立てて来て、今にも崩れてしまいそうなのだ。
「せっかく濡れて来たのだろう。違うのか!ほれ、ほれ」
「んああああッ!ああッ!ああッ!」
「どうしてほしいのだ!はっきり、口にして言わんか!腰も揺すらんか!」
 クレアはメッセニの命令にゆっくりとお尻を揺すり始める。屈辱からなのか、命令を笠にした欲望
の発露なのかはクレアには、もうわからなくなってしまっていた。
「いっ、イキそうなのです……いっしょにイッてください、ご主人さま……おねがいします」
「よく言えたな、褒美だ、クレア」
 メッセニはピッチをあげてストロークを繰り出してきた。クレアの口は喘ぎで大きくだらしなく開いて
唾液がたらっと床に滴り濡らして、もはや限界が迫っている。メッセニのペニスはクレアを屈服させる
欲望の白濁を彼女の膣内へと解放していった。
「んああっ、んっ……いっ、いくううっ、イクうううッ!」
 悦びにクレアの尻が顫えてメッセニのペニスをぎゅっと締め付けてくる。さすがのメッセニもクレアの
この素晴らしい反応は予想していなく、呻きをあげて制御を失くしペニスをがむしゃらに彼女に突き
立てるだけだった。我に返ったときメッセニは崩れたクレアに覆いかぶさって、なおも秘孔を突き
捲くっていた。
262名無しさん@ピンキー:03/01/27 02:55 ID:CSI55fSr
intermission 255~261
263名無しさん@ピンキー:03/01/27 18:24 ID:CSI55fSr
彷徨のクレア8

  彼はクレアの膣内からペニスを抜き立ち上がると、正体のなくなった彼女の上体を起こして背を
石壁にもたれかけさせると、クレアの喘いでいる口にペニスを捻じ込んで清めさせようとする。
「んんっ、んん!」
 自分の愛液とメッセニの精液に混じりあった亀頭を唇に擦り付けられ、慌てて口を閉じて鼻孔から
荒い息を吐く。
「強情な奴だな、クレア」
 メッセニはそう言い放つと、クレアの小鼻を摘んで美貌を晒すのだった。苦しさに負けてクレアは
唇を開いた。
「まだ、眠るのは早いぞ。これが済んだら今日のところは帰ってやるから安心しろ。それとも、もっと
愛して欲しいのか?」
「ぐふっ、んぐううっ!」
 クレアは返事も叶わず、ただ瞼をきつく閉じて、涙を溢れ返させていたが、早くこの苦行を終わらせ
ようと舌を肉棒に絡ませる。右手で親指と人差し指で脈打つ屹立の根元を捉えて、左手で袋を揉み
積極的に参加して小鼻を鳴らすクレアだった。
「天性の淫婦ということか」
「んんっ、んッ!」
 クレアは羞恥に目覚めて烈しく顔を振ろうとするが、亀頭に歯が擦りメッセニの言葉の反応を見て
悶えるクレアに彼の躰が暴走する。彼はクレアの烈しく振ろうとする後頭部をしっかりと抑えると
抽送のピッチを上げる。
「クレア、さぼるんじゃない!頬を窄めて舌を使わないか!」
 クレアが瞼をきつく閉じて眉間に皺を深く刻み、綺麗な細い眉を吊り上げているだけでメッセニには
満足だったが、クレアは懸命に彼の指示に従って射精へと追い込んでゆく。屹立の裏筋を這い、赫く
輝く笠をなぞり、舌を返したところでクレアの口腔深く肉棒を挿入されて咽喉を抉る。クレアの恥戯は
哀しいまでにメッセニの残忍なまでの逞しいペニスに女として縋っていた。
「んッ!ぬんッ!」
 メッセニがそう呻いて大量の精液をクレアの熱くやさしい口腔へと放出したのだった。
264名無しさん@ピンキー:03/01/27 19:50 ID:CSI55fSr
彷徨のクレア9

  彼はクレアの後頭部を抑えて最後の放出を終えると、彼女の細く白い喉がごくんごくんと
動いて嚥下する様子を、目を細めて愉しそうに眺めていた。
「今度こそ、ちゃんと清めろ。いいな、クレア!」
 クレアは力なく頷いて舌を動かし、精液を呑み込むのだった。頃合を見て、メッセニはクレアの
口腔からペニスを抜いた。クレアは射精したばかりの膨らんでいるペニスを惚けた目で、物欲し
そうに眺めていたが、思い出したように噎せて咳き込んで精液を戻してしまった。
 メッセニはそれを見ると、ペニスをしまい流しへと行ってグラスに水を注いできて、口に含むと
口移しに粘りつく口腔へと流し込んだ。クレアのなかに生温かい水が浸入してくる。
「飲むんだ、クレア」
 クレアの涙で濡れていた瞳が開いてメッセニを見つめた。メッセニはクレアの瞳を見て、また
グラスの水を口に含むと、また口移しに水を注ぎ込んできた。クレアには、訳がわからなかった。
ただ、メッセニ中佐に凌辱され続けて、初めてこの日見た人らしい情だったともいえ、やさしさに
すがりついていって泣きたいと思っていた。しかし、そんなことは自分が許さないでいるも、
確かなことはひとつだけ残された事実、クレアはその日からメッセニ中佐の虜囚となった
ことだった。


「牝豚か。ならば、それにふさわしいドレスを着せてやらねばならんな」
 クレアは愛する夫・ヤングを失った哀しみの大きさを快楽に耽溺することで忘れようと考えて
いた。それは叶わぬことと知りつつも、一時の悦楽とメッセニ中佐がもたらす行為に被虐心を
満たされて総身を顫わせては歔き、ゆっくりと狂い始めていた。
265名無しさん@ピンキー:03/01/28 02:48 ID:ovE/eBun
彷徨のクレア10

ベッドに朱に染め上げられた縄が投げられ、うつ伏せに寝ているクレアの瞳が見開かれた。
メッセニに艶やかな長い髪を掴まれると上体を起こされる。
「ああ……ご主人様……嬉しゅうございます……」
 朱の縄がクレアの白く透き通った乳房を挟んで、後ろ手に縛られてベッドに投げ捨てられて、
横たわった格好で脚のふくらはぎを担がれて、秘孔に屹立を押し込まれた。上体を曲げて肉の
交わりを眺めていたクレアも、深い挿入感に負けて、逆海老に大きく仰け反って喚いてしまう。
「はあ、ああっ、き、気持ちいい!あん、あん、あっ、ああッ!」
 クレアの朱の縄に拘束された真珠のような柔肌がメッセニの律動に揺さぶられ月に静かに
照らされて、精霊ウェンディーネを貪る妖獣へと駆り立てて血を滾らせてゆく。
「ロリィ、お前も入って来い!どうした、早く来ないか!」
 別室のドアが開いて、朱の縄に拘束されてベッドで嬲られているクレアの視界に華奢な躰
付きの少女の姿が目に入った。
「いやあっ、いやあっ、いやあああああッ!」
 クレアはメッセニに突きあげられながら、狂ったように顔を振り出して長い髪が妖しく乱れて
秘肉がペニスを窮屈なまでに締め付けている。
「早く来ないか!ロリィ!そして、肉の繋がっているところを舐めるんだ!」
「ひぃーーーッ!」
 呼ばれた少女は既に全裸で、ベッドに近づいてゆっくりと乗って来た。女の躰に対して、
あまりにも稚いロリィの姿にクレアの羞恥心が焙られて堪らなかった。そのロリィという少女が
あまりにも可憐で男女の性交の場に似つかわしくない存在であることにもクレアは、メッセニの
持つ悪魔のような人間性に恐怖せざるを得なかった。
266名無しさん@ピンキー:03/01/28 02:50 ID:ovE/eBun
彷徨のクレア11

クレアは美少女が自分の秘孔を突く強大なペニスの所業を眺められていることに、羞恥が極限
に膨れ上がり涙して喚いていた。
「な、なにをしている!早く舐めろ!」
「いやああッ!やめてええッ!ゆ、ゆるしてええッ!」
 ロリィは両手を付いて、肉襞をはみ出させ、節くれ立った肉棒に小突かれて湿った音を立て捲くる
男と女の営みをしている場所へと、紅潮した顔を少しずつ近づけていく。
「お前のと随分違うだろう?こうなりたいだろう?」
「ああ……」
 クレアが呻く。そしてロリィが言った。
「イヤ」
「ひぃーっ」
「随分と嫌われたものだな、クレア。さあ、早く舐めないか!」
「くううっ、んはああ……」
 ロリィはクレアの尖りきっている艶やかな核へと舌をそっと近づけて舐め、溢れ出る愛液を啜り
始める。まるで仔猫がミルクを飲むかのようにピチャピチャと音を立てている。そしてメッセニの
クレアを突きあげるペニスを横咥えしてしゃぶっていた。
「ああ……あうっ、ああっ、あっ、あううっ、んあああああッ!」
 クレアの子宮口をメッセニの白濁が予想よりも早く迸り射抜いていた。しかし、クレアが目を醒ますと
今度はベッドの四つ隅の下方二点に両足首を縄で縛られて開脚させられ、仰向けに寝かされて
その上にロリィが覆い被さってメッセニに後ろから貫かれて揺さぶられているのを目にした。
267名無しさん@ピンキー:03/01/28 19:54 ID:ovE/eBun
彷徨のクレア12

「ロリィ、オッパイに抱きついてお母さまと言わんか!いや、お姉さまかな、ハッハハハハ!」
 ロリィはシーツに付いていた両手を畳んでクレアの喘ぐ豊満な乳房に乗せると、その顔を埋めて、
言われた通りに小さくお姉さまと呟いた。そして、可愛らしい声で美少女は喘ぐのだった。縄で拘束
されていなければ、ロリィの華奢な躰を折れるほど力いっぱいに抱きしめたいとクレアは思うまでに
妖しいまでの昂ぶりを感じていた。メッセニにロリィが突かれる度に秘所が擦れ合わさるだけでは
不満で腰を揺さぶろうとするのだが、細い足首を拘束されていてそれも思うように行かないで歯痒い。
そして、ロリィ以上にメッセニのペニスを咽喉から手が出るほどにクレアは欲していた。しかし
彼女に快楽を求めることを禁じていて、メッセニ中佐は未亡人・クレアに君臨する絶対者だった。
「ううん、うんッ、うあん……むうっ」
 クレアの豊満な胸の上でロリィの顔がメッセニの抽送に喘いで揺さぶられ、少女の薄い胸とその
尖りがクレアの柔らかい腹部を妖しく擦っていた。滾るペニスはロリィが独占して、間接的にしか
クレアを愛してはくれない。ロリィから絶えず洩れてくる重い呻きがクレアには、この美少女が
恨めしくもあり、それでもこのいたいけな美少女に性的な魅力を感じて美少女ののたうつ躰に悶え
苦しんでいた。そこへ、クレアが渇望していたものが、重い衝撃として訪れる。クレアの唇が
いっぱいに拡がって透き通った白い前歯を覗かせ躰が大きく跳ね上がる。
「いやああ!おとうさま!ロリィから出て行かないでぇ、おねがい!」
 クレアには到底出来そうもない媚態がロリィから洩れる。
「ロリィ、見てみろ!快楽に屈服した女の本当の姿を!」
 クレアの総身が待ち望んでいたものに痙攣して、メッセニのペニスをロリィ以上にきつく締め付け
てくる。メッセニの顔が汗で濡れ、綺麗に紳士然としていた髪がしどろに乱れて額にへばりつき、
ロリィの白い背中に汗の雫を滴らせていた。そのロリィがクレアの悦楽に歪む顔を覗き込んでくる。
268名無しさん@ピンキー:03/01/28 19:54 ID:ovE/eBun
彷徨のクレア13

「なにをしている!さっさとクレアの顔に跨って愛して貰え!」
 メッセニはロリィにそう言い放つと、揺れる小さな双臀をピシャッと打った。
「いやあッ」
 ロリィはクレアの躰の上でゆっくりと起き上がって、後ろの方に首を捻じってメッセニの顔を見て
開脚すると四つん這いになりのろのろと歩き出す。メッセニは美少女・ロリィが太腿のあわいから
滴らせる愛液とひくつく無毛の秘所の蠱惑に気分が昂ぶる。ロリィの小さな双臀を掻き抱いて
アヌスを嬲るのもいいかと思い巡らすも、今メッセニが欲しいのはクレアの灼けるような膣に出し
入れしているペニスで彼女の嬌態を晒すことにある。クレアの未亡人という肩書きに愛人という
スパイスで、楚々とした淑女を女に剥いていくということがクレアを美中の美として創造できる術
と信じて、その過程を大いに愉しんでいる。
「ああ……あなた、あなた、あなた……あううッ、あうっ、あっ、あっ、あっ」
 クレアの唇から洩れた言葉にメッセニが嫉妬し、もたげる鎌首で彼女を壊すかのように抉る。
「なにをしている、さっさと塞げ!」
 ロリィの躊躇いの瞳がクレアの夫を叫んで悦楽に歔く女の美貌を見下ろして、ゆっくりと彼女の
唾液を垂らして喘いでいる唇に腰を落としていった。

 翌日、クレアは家に籠もりっきりで、窓も開けずに咽び泣いていた。メッセニの情婦となって久しく
忘れていた気持ちが蘇り、両肘をテーブルに立て顔を挟んでテーブルを涙で濡らしている。
掲げられている拳はいつしかいっぱいに拡がっていって奈落を前にしての号泣となった。
メッセニに貫かれながらあなたと叫んでいた自分がどうしょうもなく許せなかった。クレアは
立ち上がると寝室の鏡台のところに行って、引き出しのなかの短剣を取り出して懐へとしのばせると
家を飛び出していった。メッセニの情婦となって以来、行くのを躊躇っていた最愛の人が眠る場所
だった。目的は夫の居る場所へ。
269名無しさん@ピンキー:03/01/29 19:56 ID:mN5eIiIp
彷徨のクレア14

  墓所へと赴いたクレアを待っていたものは、またもや東洋人の傭兵の姿だった。墓石に跪いて
祈りを捧げているのだが、どこか様子がおかしいことが遠目にも見て取れた。稜は修行とアルバイトに
明け暮れて躰を壊して熱でふらふらになっていた。
(まだ、ヤングを師として仰いでいたのね……)
心のどこかに彼のことが引っかかっていたとでもいうのだろうか、クレアはここになにをしに来たのかも
捨て置いて、心のなかに安らぎに似た感情がゆるやかに拡がっていくのを感じていた。夫の眠る
場所で祈っている稜のところに駆け寄ろうとするが、今も夫を師匠として慕い毎日語らっているような
姿を見ていると、近寄る足がだんだんと鈍ってゆく。
「ク、クレアさん……来るなって言われたのに来てしまったりして……申し訳ありません」
 稜が先にクレアの気配に気が付いて彼女の方を振り向いた。クレアは彼が顔を見せた時に、何か
の影か残像のようなものがふっと消えるのを目にしていた。
「その様子だと毎日此処へ来ているみたいですね」
「えっ、す、すみません。お、俺すぐに帰り……」
(稜しっかりして!だから休もうって言ったのに!)
 稜がすっと立ち上がったものの、よろめいて崩れそうになったのをクレアが肩を貸して彼の躰を
支える。稜の気だるそうな顔が、不思議そうにクレアの顔を覗き込んでいた。
「クレアさん、俺のこと嫌いだったのじゃあないですか……?」
 クレアの目に稜の顔の傍に何かが、ぼんやりとだけ見えてまた消えていった。
「ええ、今でもキライよ」
 クレア・マジョラムの瞳は母か姉のような眼差しで、やさしく彼を見ているのだが稜にその気持ちは
伝わってはいなかった。
「お、俺もう大丈夫ですから……もう、いいですからクレアさん……」
 稜は接近したことに照れてしまい、クレアの躰をかるく突き飛ばして歩こうとするが、足がもつれて地面へ転がった。
「キ、キライよ……大っキライよ!騎士の仕事は躰を壊して死ぬことなのですか!たいせつなものを残して逝くことなの!」
 意識が薄れていく中で稜は、クレアが仁王立ちになって泣いている姿を見ていた。
270名無しさん@ピンキー:03/01/30 02:22 ID:wTLxoE17
彷徨は仔猫とか、それ以前に書いたものとは繋がりのないパラレルですが
東洋人の設定は流用してます。
271名無しさん@ピンキー:03/01/30 18:56 ID:wTLxoE17
彷徨のクレア15

そして、彼は倒れてしまいクレアは青ざめ、額に手をやると物凄い熱があった。
「あ、あなた、だいじょうぶなの……たいへん!」
 しかし、彼を連れて病院へ行くほどの度胸は今の彼女にはなく、人の目が気懸かりだった
からで墓所を出るとすぐに馬車を拾って、彼を自分の家へと連れて行った。その道すがら
御者は何度も病院へ連れて行かなくともよいのかと尋ねてきたのだが、クレアは黙してなにも
語ろうとはしないので諦めざるを得なくなる。
 クレアはうなされている稜の頬に手を当ててやっていた。またその時、彼の顔の近くに何かが
見えたような気がした。私は彼を家に連れて行ってどうしょうというのだろうと思うのだが、なぜかしら
ヤングを意識し始めた頃のときめく自分を思い出している。何をしに墓所へ行ったのかも忘れて。
(馬鹿げているわ……メッセニ中佐の愛人にまでなって堕ちて、どうしてこんな気持ちを思い出すのよ。
捨てていたはずのことなのに……でも、今は……今だけは)
 家に着いたクレアは稜を下ろそうとするのだが彼は正体をなくしていて思うようにいかない。
御者はすぐに降りて馬車を留めると、彼女のところに来て彼を肩に担いですんなりと下ろした
のだった。
「ご、ごめんなさい」
「こつがいるんだ。まともに引っ張ったりして下ろそうとしても人は動かないよ」
 ついてっきり、もたもたしていることで叱られるとばかり思って、おどおどしていたクレアだった。
「なあ、ホントに病院へ行かなくともいいのか?医者連れてこようか?」
「……」
「だんまりかよ……しゃあねえな。なら、早く扉を開けてくれ。運ぶからさ」
「は、はい、すみません」
272名無しさん@ピンキー:03/01/30 18:57 ID:wTLxoE17
彷徨のクレア16

 その夜クレアはメッセニに呼びつけられてもいなかった。突然の来訪という可能性もなくも
ないが、まず薄い。彼女はメッセニのあてつけで、遺書を書き残してみたり、その死に様を中佐
に晒すようなまねはしたくなかった。しかし、墓所で死ぬというのも随分と冒涜した話しだなと
稜の世話をしながら自分を笑えるまでになっている。
 彼を軽装の胴衣のみにさせて濡れたタオルで躰を清潔にしていった。あちらこちらに小さな
ものから大きなものまでの刀傷を認めクレアの瞳に涙が溢れてくる。今日付けて来たであろう
痣までもある。夫の仇となった疾風のネクセラリアを討って名を挙げ、あの時は運命の皮肉と
新兵の増長と思ってキツイ言葉を彼に吐いたことを後悔していた。
(夫と同じ疵を持っているのね……ドルファンの人たちの支えとなって……闘って……)
 疵をなぞるようにさわっていた手がふるえて、クレアの口を覆う。そして下腹を拭いていたタオル
を置くと、稜の鎮まって寝ているペニスにそっと白く細い指でふれてみると、それがピクンと動いて
手を引く。クレアは徐に立ち上がってネグリジェの紐をほといて床にパサッと落とすと素肌を晒して
ベッドに寝る稜に覆いかぶさってクレアの鼓動が速まってゆく。稜の胸板に顔を付けてとくん
とくんという音を聞いて、濡れる瞳をそっと閉じる。彼のペニスが秘所にふれて女がどうしょうもなく
疼くのをなんとか堪えて毛布を手繰り寄せる。
 どれぐらいの時が流れたのだろうか。朦朧とする意識のなかで稜の瞳がゆっくりと開いた。
「震えは治まったみたいね、よかったわ」
 稜は自分の顔を覗き込んでいるクレアを見て瞼をゆっくりと閉じて、また開いていた。彼の腕が
クレアの背中に廻されてペニスがピクンと跳ね上がる。
「みもり、みもり……海森……逢いたかった……逢いたかった、海森!」
 長旅を経てやっとのことで、想い人に巡り逢ったような厳かな響きがクレアの乙女心を捉えていた。
273名無しさん@ピンキー:03/01/30 18:57 ID:wTLxoE17
彷徨のクレア17

『稜、しっかりして!この人は海森さんじゃない!それに稜はまだ生きているのよ!生きて
いるんだから!』
「あ、あなたは妖精さん……なの……?」
 稜の顔近くを羽ばたいていたピコが初めて人に声を掛けられて驚いてクレアの方を見た。
『えっ!わ、わたしが見えるの!?』
「ええ……ああん、あっ」
 稜はクレアの頬の涙の痕に唇を這わせようとしている。
『だ、だめだよう!稜、気が付いてよ!海森さんじゃないのよ!』
「い、いいの……代わりでも……ああ……せつないの……もう、どうしょうもなくて……」
 稜のペニスが熱を孕んで膨らんでゆき、クレアの花芯も芽吹き始めていた。
『なんの慰めにもならないよ!なんの……こんなのって哀しすぎるよ』
「あ、あなたは……誰なの……んんっ、んああっ!」
『私はピコ、稜の思念体なの!それが、クレアさんに見えるだなんて……』
 両手で顔を覆ってしまったピコの躰にクレアの白魚のような指がそっとやさしくふれる。
「彼とおなじなのね。わたしの為に泣いてくれているの……んっ、で、でもわたししたちは生きて
いるの……あなたもよ……思念体なんかじゃないわ……稜のことがとても好きなのね…
…やさしい娘」
 ピコはクレアの差し出した手の細い指に抱きついて顔を振っていた。
「ピコちゃん、わたしの躰のなかに入ってきてもいいわ……来て……んっ、んああっ……」
『そ、そんなこと出来ないよう!もう言わないでえ!』
「さあ、は、早くうっ……慰めあうのは罪なんかじゃないから……躰を共有して……ピコちゃん」
 クレアの顔が仰け反った時にピコは煌く光の軌跡を描きながら飛翔して、彼女の額にぶつかると
光の粉となって飛散していった。
274名無しさん@ピンキー:03/01/30 20:53 ID:wTLxoE17
彷徨のクレア18

 稜はうなされたように守れなかった愛しい人の名を連呼して、クレアの乳房を貪っていった。
クレアの溢れ出た愛液が稜の勃起をやさしく包んでいた。彼女は顔を捻じって後ろを見るような
仕草を取ると、右手を返して手のひらで裏筋からペニスを包むように捉えると腰を浮かして
秘孔へとあてがった。稜は乳房から唇を離して躰を起こそうとするが彼の両手をクレアは
しっかりと握り締めると腰をゆっくりと落として、口吻をしようとした時に破瓜の痛みが総身を
駆け抜けていった。
「ううっ、あうっ、い、痛いっ……んああッ!」
 ピコと一体化したことで蘇った処女膜が、稜の逞しい屹立によって押し拡げられて挿入が
果たされる。かつて夫に処女を捧げた感覚がよもや呼び起こされようとは考えてもいなかった。
しかも、屹立をまともに受け入れた体位であったために痛みが烈しく、その楚々とした美貌は
苦悶に朱を刷いて歪んで玉のような汗をどっと噴き出させている。
 クレアは小娘のように泣き叫んで、その苦痛に歪んだ顔を見られまいと稜の唇を素通りして
頬摺りする格好となり豊満な乳房は彼の胸に押しつぶされて唇は大きく開かれていた。
稜は迷子になった少女をなだめあやすかのように、さっきまでの熱情を御して背中に両手を
廻してやさしく撫で擦ってやっていた。しかしクレアの秘孔は稜のペニスに処女膜を裂かれ
た痛みから太腿は顫えて赫い血が稜の股間を濡らしている。
 それでも、クレアは陰核を稜に擦り付けるように運動して悦びを極めようとしていた。背中の
顫えが稜の時を戻させてかつて愛していた女を抱きしめ、抱きしめられる感覚に快美へと呑まれて
ゆくのだった。
「海森!海森!もう絶対に離したりしないから!」
 クレアの真っ赤になった顔が夫の名ではない、彼の名を信じられないような獣じみた声で
叫んでいた。
「リョウ!傍にいて!ずっとわたしの傍にいてえええええッ!リョウうううううッ!」
『ありがとう、クレアさん……』
クレアのなかにピコの声が聞える。
275たぶん三人目:03/01/31 00:59 ID:LpmqmWxb
しばらくぶりですが、新シリーズ乙です♪
外道のメッセニタン…ハァハァ(なにか違う

人妻は良いです。とても良いです。非常に良いです。存在自体が最高です。
よってクレアハァハァ…和姦でも調教でもひじょーに萌えます。
私が人妻スキーだからってこともありますが(汗

では、これからのエロエロな展開に期待!!(えー
276名無しさん@ピンキー:03/02/01 02:26 ID:PjltavkI
彷徨のクレア19

  稜は荒い息をつきながら歔いているクレアの頭をやさしく撫でてから、彼女の躰を抱きかかえる
ようにして一回転して組み敷くと、敏感になっている赫い宝玉が稜の下腹によってひしゃげさせて
彼女のなだらかな女性の美ともいうべき肢体が快美のブリッジを描くのだった。
「り、稜っ、あっ、ああっ、おおっ、奥にまで来てるううッ!」
 稜に返された時、クレアの脚はその体勢のままに、その鹿のようにしなやかな美脚をくの字に
曲げながら、彼の逞しいものを深く受け入れていた。処女のピコの躰とヤングに慣れ親しんだ
熟した女とが渦を巻いて、クレアをめくるめく官能の世界に引き摺っていっていた。
「はあ、はあ、はああっ、はああっ、ああ……稜ううっ、稜ううッッ!」
 彼の腰が回転するように動いて、クレアの濡れて蒸れきっている陰毛と彼の陰毛とが絡み合い
ヌチャッヌチャッという音を立てて彼女の昂ぶりは頂点を迎える。稜はクレアの汗にまみれて
乱れている長い髪を掻き分けて両手で挟んで、その歓喜の咆哮をあげる恋人の顔を見た。
「くっ、クレアさん……!んああっ!」
 稜が恋人だと思って貫いていた女性は海森ではなく、クレアだと知ってアヌスをきゅっと引き締めるも
彼女の脚が腰に絡みつき、背中に爪を深く立てたことにより頭のなかが真っ白になって、全身全霊
のエキスともいうべき精液をクレアの子宮にぶちまけていた。かつての恋人の顔が、憧れでもあり
姉のようでもあり母のようでもあるクレアの顔に変化したことにとまどいを隠せなかったが、肉体の
なかの欲望がなによりも勝って爆発する。
「すき、すき、すき……!」
 クレアの閉じられていた瞼が開かれて、真摯な眼差しが稜を射る。彼は迷わず、クレアのルージュ
を刷いた赫い唇に熱いキスをした。ペニスは全てを解放しても尚、硬度を維持していて、やさしい
律動がクレアを確実に衝きあげている。クレアもはばかりない愛の言葉と腰を揺さぶって、ベッド
の上の男女の肉体は白い波に揺れる舟になっていた。辿り着くのは、無心になれる快美の世界へ。
現世のしがらみを断ち切れるめくるめく場所に一瞬の儚き夢を男と女は同じ夢を思い描いていた。
277名無しさん@ピンキー:03/02/01 10:08 ID:PjltavkI
彷徨のクレア20

  クレアの好きという告白の連呼に欲望は枯渇することなく昂まりをみせて、稜は彼女の肉体を
性愛の世界へとまた掠め攫っていく。クレアは膣内の稜のペニスがまた自分を欲して力を漲らせ
ようとしていることに、膝裏を抱えて脚を高く掲げる。
 クレアの唇には、稜の熱で乾いた唇が擦れて荒い感触を与えて、クレアから口を開いてもっと
もっと甘いものをとおねだりするように、稜の口腔に舌をかるく出し入れし誘いを掛けてみる。
「んっ、んん……」
(来て、来て、稜!はやくうッ!)
 稜の舌がクレアの誘いにのって、ゆっくりとやさしく侵入して来て、かるく絡めただけで潮が引いて
いくようにあっさりと去っていった。
(いや、いや、いかないでぇ!もっと、もっとしてえッ!)
 クレアの舌が強引に稜の舌を追って彼の口腔へ入るや、彼女の舌を強く吸ってねっとりと絡めて
来てくれるのだった。
「んぐううッ、んんッ」
(あん、呑まれちゃう、こんなのって、こんなのって……ああっ……!)
 クレアの顔が待ち望んでいた喜悦に眉間に深い皺を刻んで歪んでいる。稜の律動は先ほどの
性急だったものから余裕が生じ、彼女の反応を確かめながら突きあげを繰り出す。秘孔付近を
ペニスがやさしくグラインドして、ここぞという時にズリュッと奥深く挿入されてクレアの子宮口を叩く。
「んんっ、んはあっ、はああ、はあ、はあ、はあ……いやあ、そんなに見ないで……」
 稜は唇を離してクレアの薄っすらと汗を噴出して、苦悶に揺れる女の顔を凝視している。かつての
恋人・海森の残像を確かめるかのようにクレアにすまないと思いつつも、それを止めることが
出来ないでいた。守ろうとして守りきれないで、自分を庇って逝った女性の名を呼ぶことなど本当に
許される事なのだろうか。稜は烈しく揺さぶられていた。
278名無しさん@ピンキー:03/02/01 10:19 ID:PjltavkI
彷徨のクレア21

「はあ、はあ、はあ……いっ、いいわよ。呼んでみても……」
「……!」
 稜の繰り出すペニスの抽送に呼吸の深くなっていたクレアは細やかに、汗に濡れて額に絡み
付いている稜の黒髪をやさしく取って顔をそっと撫でてやっていた。
「ほら、甘えて……はうっ……はあ……んああッ!」
「み、みもり、、海森いいいッ!」
「はっ、はっ、はあああッ、いっ、いいいッ、はっ、はっ、はっ、いっ、イクううううううううッ!んんっ!
あっ、あ、あ、あっ……!」
「海森!海森!海森!」
 吊りあがっていた細く綺麗な眉と深い皺を刻んでいた眉間が本来の美しさを取り戻し、クレアの
快美感に陶酔しきった柔らかく穏やかな顔を稜に晒して、女の肢体は美しいブリッジをもういちど描き始めた。
彼女の総身が汗に濡れて顫え、クレアの肉襞は稜のペニスを熱く包んで欲望の迸りを促していた。
 稜は律動を止めて、掲げられている美脚のひざ裏をクレアから奪い取って、肩へと担いでぐいっと
躰を密着させ、喘ぐ豊満な美乳を押しひしゃげさせてペニスを子宮を抉り、それから烈しく腰を振り
始める。おなじ刻をめざして躰はうねり、舟は白いシーツの波に揺られてギシッギシッギシッと
蕩けあう瞬間へと流されていった。
「クレア……ク、クレアあああッ!」
「ひっ、あ、あ、あっ……り、稜うううッ!」
 ピコの躰と同化しての破瓜の後は、クレア自身の性欲が開花して稜のペニスを渇望しては
奪われ、快美感へと耽溺してゆく。それは恥ずべきことではないとクレアのおんなは感じている。
メッセニとの関係に疲れきっていたクレアにとって、にわかに信じられない変化でもあったが、
性愛から生まれた感情で理解して癒されたのもまた真実だったから。
279名無しさん@ピンキー:03/02/01 10:26 ID:PjltavkI
彷徨のクレア22

たとえ端から見れば傷の舐めあいと卑下されようとも、男と女となって交ぐ合うことによって生きる
希望をもういちど見い出して、あけすけに愛する男が欲しいと切ないまでに願うようになったの
だから、それはそれでいいことなのだと思うしかクレアには道はなく、女であったことに改めて
気が付かされていた。
 しかし稜にも同じように言えることが彼には通じなく、今だ割り切れないでいた。稜は目が醒めると
ベッドにヤング未亡人としてのクレアを見てしまっていて、いっしょに全裸となって添い寝していた
自分が堪らなく嫌になっていた。女神のような美貌で穏やかに眠るクレアに嫉妬しつつも、このまま
師匠・ヤングから掠め取って奪いたいとの気持ちが刹那的に湧き上がって彼女の顔にふれて、
その結ばれた手をそっと解くとクレアの傍かゆっくりと離れていった。
「俺がクレアさんを好きになっちゃいけないんだ」
 クレアに聞えない小さな声で、なんとはなしに呟いてみる。もしかしたらクレアに甘えたくて、
強く否定してもらいたかったのかもしれない。だが想いを断ち切って病み上がりの躰を起こして、ベッド
を抜け出そうと足が縺れ、ぶざまに床に転げてしまう。
「また逃げるのね」
 その時クレアのやさしい声が稜の耳に響いてきた。
「逃げるって、どういうことですか……?」
(俺が逃げている?海森から?それともクレアさんからなのか?)
 烈しく愛し合っていた時には気が付かなかったが、クレアは自分のなかの何かに烈しく迫って
来ていた。クレアが肘を付いてゆっくりと起き上がって、脚を揃えてベッドから外すと腰掛ける格好で稜を
見下ろす。クレアは彼を責めるでもなく、ただ女神のようなやさしい顔で稜を見つめている。
そんなクレアにいたたまれなくなった稜が先に口を切り出した。
280名無しさん@ピンキー:03/02/01 10:35 ID:PjltavkI
彷徨のクレア23

「お、俺……クレアさんにとんでもないことを、してしまったから……なんて言ったらいいのか」
 クレアはやさしい顔をして黙して、まだ稜を見ている。稜は床に腰を落としたまま右ひざだけを立てて
腕を組んで乗せると、そこへ羞恥に真っ赤になってしまった顔を伏せてしまった。
「お、俺は昔の彼女のことをクレアさんに重ねて抱いてしまったんですよ。許されることじゃない!ちがいますか?」
「そんなに固く考えることないのに。それとも、海森さんのことで前に進めなくなっちゃった?」
「な、なんでクレアさんが知っているんですか……」
 クレアは両脚を揃えたそこに肘を置いて、頬杖を付きながら彼に言った。クレアは自分の心を全て
見透かしているように思えてならなかった。でも、嫌なことではない。
「わたしはあなたのことが好きよ。それじゃあ、ダメなのかしら」
「でも、それは惨めなだけじゃないですか」
「どうして、そう思うの?あなたなら、わたしの淋しさ分かるでしょう」
「ええ……わかっているつもりです」
「そう、つもりね。でも、その経験がなければわたしの傍には来られなかった。違うかしら」
「俺、別に格好つけてるつもりじゃないです。でも、疵を獣みたいに舐め合うだなんて……俺には」
 稜は言ってしまってから烈しく後悔して、顔を羞恥に染めて深くうな垂れる。
(クレアさんと獣みたく愛し合っといて、なんて言い草なんだ!しかも、クレアさんはやさしさから
俺に抱かれてくれたと言うのに……)
「稜、ひとりじゃ、どうにもならないことやどうしょうもないことだってあるのよ。でも、いまはふたりぼっち」
 さあ、とクレアは顔を上げた稜に長く白い手を差し伸べた。稜はそれを取って立ち上がろうとしたら、
不意に強い力でぐいっと引っ張られて、クレアの膝に腹部を乗せて尻を突き出して横抱きにされる。
281名無しさん@ピンキー:03/02/01 10:40 ID:PjltavkI
彷徨のクレア24

「でも騎士さまなら、もっと強くならなくちゃね。あなたなら、それがきっとできる」
(ヤングが出来なかったことまでもね、きっと彼が見守ってくれているから迷わずに進みなさい)
「ちょ、ちょっと、ク、クレアさん、な、なにするんですか……!」
「女の子を悲しませた罰」
 冗談とも本気ともつかない声に稜は慌てる。そんな彼を尻目にクレアは手を高く上げると稜の
引き締まっている臀部に強い一発をお見舞いした。パシィーン!肉の乾いた音が部屋に響いた。
「ああッ、ちょっと、クレアさん!ああっ!」
 パシーン!パシィーン!とクレアの容赦ない擲打が繰り出される。稜のペニスはそれによって
目覚めてクレアの太腿の外側に亀頭を小突くまでになって膨らんでしまっている。
「ふふっ、立って来たんじゃないの。違うかしら?ほら、返事をなさい!!」
 クレアに突き出される格好になっている双臀を再び叩かれて赧く染まり始めていた。ピコの混じり
合った悪戯っぽい思念がそうさせているのか、それともメッセニによって開花させられた性愛がそう
させているのかなど、クレアにはどうでもよかった。ただこの瞬間を稜といっしょに無心で愉しんでいる。
 もちろん稜にしても、クレアを組み敷くことぐらい造作もない事なのだから、彼女の変化に驚くと共に
嬉しくも感じている。クレアは叩くのを辞めると、股間の真ん中にぶら下げている滾ったペニスを
彼の尻から手を差し入れて、長くしなやかな白い手で握り締める。
「んああッ!」
「あら、稜。女の子みたいな声を出しちゃったりして、かわいらしいのね」
「ク、クレアさん、へ、変ですよ……どうしちゃったんですか……ああ……扱いたりしないでくれっ!」
「これはピコちゃんの分よ。海森さんの分もね!」
 そう言ってクレアはペニスから手を移して陰嚢をぎゅうっと握り締めていた。
282名無しさん@ピンキー:03/02/01 10:55 ID:PjltavkI
彷徨のクレア25

「うああああッ!」
「騎士のくせにだらしないわよ!」
 パシャーン!クレアはそう言い放つと、また稜の双臀を打ち始めるのだった。稜の臀部は真っ赤を
通り越してひりつく痛みと化していたが、ペニスはますます硬くなって彼女の太腿にその灼熱がダイレクトに
ふれている。さらにクレアの瞳をメドゥーサへと変えて、稜の尻をいたぶり続けている。今、稜のペニス
はクレアにむぎゅっと握られでもしたら、射精しそうなまで膨らみきっていた。
「ク、クレアさん……俺、射精しちゃいそうだ……」
 稜は涙に潤んだ瞳で、クレアのメドゥーサの瞳を仰いでいた。クレアは稜を見下ろして彼の赫く
腫れ上がった双臀を両の手で鷲掴みにすると、彼の太腿はその快美に烈しく悶えてしまい、拡げて
いた脚を女の子のように閉じ合わせてしまうのだった。
「よく我慢したわね。今度はわたしのオマンコを可愛がってね、稜」
 クレアは稜の赫く腫れ上がった双臀をじんわりと愛撫すると、その感触とやさしい誉め言葉に、
清楚な唇から洩れた卑語に彼のペニスが弧を描くように痙攣を見せるのだった。
「さあ、わたしのオマンコに入ってきてちょうだい!」
 稜の腰を膝から下ろして、クレアはしなやかな背中を彼に向けて、右ひざからベッドに乗せ四つん這いに
なって上がっていった。稜は自分の滾るペニスを待ち望んで濡れて煌いている恥毛と腫れぼったくなって
ぬめって熱くうねっているクレアの太腿のあわいを眺めている。
「どうしたの。はやく来てちょうだい」
 左肩からクレアの紅潮した甘えた美貌が振り向いて稜を誘っている。クレアの濡れそぼってひくつく
秘所を見ていた稜が言った。
「クレアさんのオマンコが厭らしくよだれを流して、俺のチンポを誘っているんだね」
「そ、そうなの!」
 生娘のような反応を見せていた稜の口から、攻勢に転じる卑猥な言葉が洩れて、その破廉恥な
言葉を聞いた彼女の秘奥がジュンと潤って、クレアのなかの官能の焔がメラメラとあがって稜を
熱く見つめて、長い睫毛を顫わせながら静かに閉じると、ゆっくりと前を向いたクレアの肢体が
逆海老にしなって白い真珠のような素肌の綺麗なスロープを描き出している。
283名無しさん@ピンキー:03/02/01 22:18 ID:PjltavkI
彷徨のクレア26

 その頂上のどっしりとした、魅力的で量感のあるクレアの双臀が稜を誘っている。彼はクレアに
貰った尻のひりつきに堪えながら、やさしい瞳に闇の光を称えて、クレアがしどけない格好をして
待つベッドへとゆっくりと這い上がっていった。
「は、はやくうッ!きてえッ!おねがいよッ!」
しどけない肢体に、切羽詰まったようなクレアの声が烈しくペニスを反り返らせて下腹に触れる
ほどに屹立を見せている。そして彼女の白いなだらかな背中に乗らなかった艶やかな長い髪が
クレアの稜との官能の波紋を示すかのように、白いシーツに妖しく散らばりを魅せてゆるやかに
拡がっていた。
「見て、クレアさん。俺のチンポもクレアさんが欲しくてこうなっている」
 クレアは四つん這いになって、逆海老に反らした肢体を前後にゆるやかに揺さぶりながら、性愛に
耽溺する凄まじい美貌を肩越しにぐいっと捻じって見せた。その眺めに稜のペニスがまた烈しく
痙攣してぶるんぶるんと揺れるのだった。クレアは稜の逞しく天上を指す屹立とテラテラと煌いて
いる亀頭に、赫い唇をゆっくりと開いていって、ハアッ……と声を発しながら熱い吐息を洩らして白く
透き通った前歯を覗かせ、さもしゃぶりたそうにして、これ見よがしに惚けた瞳を向けながら
薄桃色の舌で上唇をゆっくりと舐めまわす。クレアは両腕を真直ぐに伸ばすと何かの儀式かの
ように、ゆっくりと肩を落として顔をベッドに沈めていった。楚々としたクレアの容姿からは想像も
できないような痴態を稜にあけすけに魅せて心ごとぶつかっていっていた。
太腿は大きく拡げられクレアの白い双臀が稜のペニスに焦がれて、たまらないとばかりに
ゆすっている。稜の手がクレアの蠢いている腰を捉えて、撫で回してから一気に渇望を埋ずめる。
「クレアさんはレディなのに、とっても厭らしいんだね」
284名無しさん@ピンキー:03/02/01 22:25 ID:PjltavkI
彷徨のクレア27

  彼はクレアのベッドに沈んでいる肩の傍に両手をついて覆いかぶさり、ドスンという重い衝撃を
子宮に与え続ける。クレアはちがうの!ちがうの!と首を振りシーツに散らばっていた長い髪を
引き摺って振り乱して歔き喚く。
「うそだっ!クレアさんは、あんなに俺のお尻をぶったじゃないか!」
 稜の腰がクレアに重い一撃を衝きあたえ、うああッ!という喜悦を洩らす。
「も、もっ、もっと動いて……おねがい……稜……」
「ダメですよ、クレアさん。誰からあんなコトバを教えてもらったのか答えてくれなきゃね」
「嗚呼ッ!なぜッ!いじわるッ!動いてッ、動いてッ、動いてよおおッ!」
 クレアの尻が淫らに舞い、伸ばされていた腕が折れて空で悔しそうに拳を強く握り締めている。
稜は単純に夫の名を吐かさせる為の言葉責めの戯れのつもりだったのが、クレアには別の意味を
与えていたことに気づかないでいた。メッセニ中佐に教えられたのよ、とは口が裂けても言える
ものではない。そのクレアの苦悩が稜には可愛らしくしか映っていない。
「じゃあ、どこを突いて欲しいのですか。クレアさん?言っていただけませんか」
 稜を嬲っていた時に言えた卑語が、立場が逆転してしまうと何故だか出てこない。
「い、いっ、言えない……!」
「何故ですか!俺を嬲った後に可愛がってと言った場所ですよ!今、俺のチンポが咥え込まれて
いる此処じゃないですか!」
 稜はそう言ってクレアの膣内に嵌り込んでいるペニスをふるわせる。
「あ、ああ……オ、オマンコ……よ」
(どうして、言えなくなったんだろ……ピコちゃん、たすけて、たすけて……)
285名無しさん@ピンキー:03/02/01 22:50 ID:PjltavkI
彷徨のクレア28

  啜り泣きしながら、やっとのことで小さく呟く。
「もっと、大きな声で言ってよ。ねえ」
「わ、わたしの厭らしい……オ・マ・ン・コをかわいがってください……」
「ほら、ちゃんと言えたじゃないですか!」
「は、羞ずかしい……はやく動いてぇ!あっ、ああっ、ど、どうしてえええッ!」
 稜はクレアの膣内からペニスを抜去すると、彼女の躰を仰向けに返して
挿入してはズリュッと引き抜いて、クレアの躰を横たえて、また肉棒を突き入れる。
「ああっ、い、いや、いや、いやああっ!こんなのはいやよおおッ!あ、あやまります……謝りますから
ちゃんと愛して、愛してちょうだい……ああ……かんにんしてえ……」
 稜は先ほどのお返しとばかりに、気ままに思いつく体位でクレアを苛め貫いていた。
快美に浸りきらないままに突き入られてはいたが、クレアの総身は確実に顫え始めていた。
稜は最後にクレアを抱き起こすと対面座位で彼女の裸身を強く抱きしめる。
「ク、クレアさん、俺をいかせてくださいッ!」
「は、はい……!」
 クレアは躰をくなくなと揺すり、口をだらしなく開いて唾液を滴らせていた。クレアは最後とばかりに稜の
ペニスを食いちぎらんばかりに腰を揺り動かして、汗をどっと噴出して白目を剥いて瞬き
始めていた。尻をぶたれたひりつきと膣の締め付けが、もはや限界だった。糸の切れた
マリオネットを抱いたまま静かに背中をベッドに沈めて浅い眠りに堕ちていった。暫らくしても、ふたりは
エクスタシーの夢から醒めてまだ睦み合ってベッドにいた。
286名無しさん@ピンキー:03/02/01 22:52 ID:PjltavkI
彷徨のクレア29

「いたずらさんなのね。でも、たっぷり汗を掻いたでしょうから、熱もさがったわね」
「クレアさんもたくさん汗を掻いたね」
 稜が汗で乱れていた髪を手櫛で梳いてやる。
「エッチだったかしら」
「好きな人の前でエッチになれるなら、それでいいじゃない」
 クレアの顔が少しだけ曇る。メッセニ中佐との戯れが過ぎるから。
「どうしたの、クレアさん?ねえ」
「う、ううん。なんでもないの。さあ、シャワーを浴びて何か召し上がりましょう」
 クレアが上体を起こして右手を稜に差し伸べるのを、稜の左手がそっと握った。
「ねえ、立てる?抱っこしていってあげようか?」
 クレアの顔が羞恥に頬をみるみる染めあげていった。
「お、おとなをからかうもんじゃありません!って、こ、コラッ!やめなさいってば!」
「べつにいいじゃない!俺まだチンチンが痛いよ!あんなに烈しいんだから」
「バ、バカ……」
 かあーっと朱に染まるけれど嬉しい、久しぶりのしあわせだった。クレアは稜の胸板に手をついて、
身を委ねると安らぎに顔を埋める。クレアのヴァギナもひりつきを感じていた。
「ねえ、クレアでいいから」
「えっ、なに?」
「だから、クレアって呼んでね、ほらっ、言ってみて」
「ク、ク・レ・ア……さん……」
「ばか」
 今度は稜が赧くなる番だった。
287名無しさん@ピンキー:03/02/02 18:09 ID:zJmRG0J6
彷徨のクレア30

  クレアは早めに酒場に行き、仕事着に着替えるとトランプからジョーカーと各カードの2から5までの
数番をきり始める。そして、念を入れてもういちどきると緑のフィールドに裏向きに綺麗な動きで
白い手が2重の円を描いて並べていった。お遊びで思いついただけのことだったはずなのに、真剣な
眼差しで自分の描いたカードの環を見つめている。
「ば、バカらしい……あ、あそびよ、あそびのはずなのに……」
(でも、稜とのことは遊びなんかじゃない)
 クレアは長い睫毛を慄かせて瞼を閉じ合わせると、天上を向いて左手をカードの運命の環へと
移動させると人差し指を止める。そしてカードを表に返すとダイヤのクィーンが現れた。
「意外な人からの好意って、もう泥沼になっているじゃないの……!もっ、もういちどよ」
 カードを掻き集めて、クレアのしなやかで白魚のような指がカードの円をまた描いていった。
そしてカードを指差そうとした時、不意に胸を鷲掴みにされ顔を捻じられて、強引にキスをされた。
瞼を開くまでもなく、口髭の感触が人物を指し示す。クレアはそれでも目をいっぱいに開いて
メッセニの胸に手を突いて唇を振りほどこうとして、メッセニの唇を噛んだ。
「やっ、やめてください!」
「痛ッ!占いとは、笑わせてくれる。男でも出来たか、クレア」
「そ、そんなことはあなたには関係ないでしょう」
「おまえはわたしの情婦のはずだ!ちがうかッ!」
 クレアは左手を捻じられてテーブルに上半身をうつ伏せに組み敷かれる。
「なにをなさるのですか!」
「わかりきったことをいうなッ!」
 もう一方の手も掴んで後ろに廻させ、懐から取り出した紐で両手を縛った。
「いっ、いやああッ!括らないでええッ!人が来ちゃううッ!」
 必死に抗議していたはずのクレアに微かに媚態の香りが漂い、メッセニの
股間は、それに反応するかのように彼のズボンの布を浮き立たせていた。
288名無しさん@ピンキー:03/02/02 18:14 ID:zJmRG0J6
訂正・2から5までの数番を抜いてきり始める
289名無しさん@ピンキー:03/02/03 14:24 ID:uBb0lkoZ
彷徨のクレア31

「甘えるな!クレア!」
 甘えるな!というメッセニの理不尽なことば嬲りがクレアのなかで反芻する。どうして私がメッセニ
になんか甘えているのだと、咲きかけていた官能の誘惑を打ち消してキッと強く睨みつける。
「なんだ、その目は!情婦ならわたしに傅かんかあッ!」
 激怒したというよりも、その睨んだ抗議するクレアの美貌にメッセニのペニスが烈しく勃起して
いたのだった。今すぐにでもクレアのズボンを引き摺り下ろして怒張を濡れてもいないだろう窮屈な
ヴァギナに突き立ててやりたいという衝動に駆られる。だが、メッセニはクレアの腰まで伸ばしている
綺麗な長い髪を腕にくるっと巻きつけると、うなじを晒して反抗する女性ディーラーの顔を
おもいっきり引き上げた。
「ひぃーっ!あっ、ああ……いっ、痛いいいッ!」
 クレアの括られていた両手首の汗を握り締めていた拳の指がいっぱいに拡げられた。
「もっと痛くしてやるからな!男に現を抜かしていたおまえだから、こんなことぐらいでは濡れとらん
だろうからな」
「ああ……」
 白い咽喉を伸ばしたクレアの赫い唇が開いて絶望の声を洩らす。メッセニは緑のフィールドに
左手をついて、クレアの絶望に呻く顔に欲望にぎらつく顔を近づける。
「痛くしてほしくなかったら、しゃぶれ!心を込めてだ!」
「……」
 欲望に染まった醜悪な顔を近づけられたことで、クレアの僅かばかりの抵抗心が戻って来て
下唇を強く噛んで、サイレントボイスで彼に挑んでみたところで長く続くわけがなかった。彼の
嗜虐心を煽るだけで、更なる頭皮を剥がす様な痛みがクレアの歪んだ美貌を仰け反らせる。
「あうっ!す、するから……痛ううっ、い、いたします……!させてください……!ううっ……」
 腕に巻いた髪を解かれ、肩を掴まれて乱暴に返されてクレアは仰向けにされると、黒い
ズボンとショーツを手早く引き摺り下ろされて、そこらは白磁のような下肢が曝け出される。
290名無しさん@ピンキー:03/02/03 14:26 ID:uBb0lkoZ
彷徨のクレア32

「や、約束がちがいます……」
「わたしは気が短いでな。それに黒のベストに真珠のような白さの腿には堪えきれん」
 テーブルの外に投げ出されて拡げられているカモシカのような美脚を視姦してから、クレアの
繊毛に手を添えて引っ張って嬲り始める。
「しゃ、しゃぶります!おしゃぶりいたします!さ、させてくださいませ……ああ……」
 性器を嬲られて躰を揺さぶるのだが、後ろ手に縛られている為に抵抗は制限されていた。
メッセニは右手でクレアの女を弄びながら、左手で彼女を刺し貫く為の凶器を外気に晒して
秘孔へとあてがう。
「んっ、ううっ……」
「まだ痛いか!」
 メッセニはクレアの核を弄るのをやめて、手のひらで恥丘を愛撫しながら浅く突いていた。
「は、はい……」
「なら、これならどうだ」
「くううっ!んああっ!あぁああっ」
 子宮を小突かれてクレアの躰が跳ねる。
「どうだ!クレア!おまえは犯されて悦ぶ女なんだ!もっと叫べ!」
「んっ、んっ、んはっ、んあっ、あうぅ」
 クレアは顔を左右に振って啜り泣いていた。
「はやくイカせないと人が来てしまうぞ。もっと締め付けてみろ」
「いゃあ、いゃあぁああっ!うああ……」
 クレアは天井を潤んだ瞳でじっと見ていた。メッセニはクレアの躰に覆いかぶさって崩れていて、
傍に散らばっていた伏せられたカードを一枚取ってクレアに渡す。それはダイヤの6のカード。
メッセニが帰った後、そのカードを手にしてクレアはテーブルの上で躰を縮込ませ啜り泣く。
291名無しさん@ピンキー:03/02/05 00:14 ID:Z96PFvMj
彷徨のクレア33

  メッセニの凌辱以来、クレアは意固地になって稜の誘いを断っていた。
「クレアさん、待ってください!」
 稜がクレアの手を掴まえて、引きとめようとする。
「あなたとは遊びだったのよ!判ったでしょ、離して!」
 クレアには稜の自分に寄せる真摯な眼差しが辛かった。それを振り切るためにわざと憎まれ口
を吐いていた。しかし稜はクレアをまだ信じていて、腕を掴んで引き寄せると骨が折れんばかりに
きつく抱きしめられて、クレアは稜の肩から空をぼうっと眺めていた。行きかう人たちが何事かと
足を止めては過ぎ去っていった。
「クレアさん、俺はクレアさんが好きでどうしょうもないんだ。わかるだろ」
 クレアの瞳からは、涙が溢れてきた。
「わたしとセックスしたいだけなのでしょう?」
「あたりまえでしょう。好きなんだから、セックスしたいと思うのが普通でしょ?」
「ちがうのよ、私はメッセニ中佐の情婦なのよ。わかった」
「だから?」
「だ、だからって、あなたなんとも思わないの?」
「クレアさんの気持ちはどうなんですか!」
「わたし?夫を見殺しにされて、幼馴染もあなたに殺されたのよ。そんな人を好きになれて?」
 クレアが一瞬何を言っているのか、稜には判らず、それを理解するのに数分を要した。そして
稜の頭の中は真っ白になっていった。クレアの躰を抱きしめていた力がだんだんとゆるくなって
稜の抱擁は解かれる。稜は石畳にがくっと跪いて拳を握り締めると、そこを叩き始めていた。
クレアは見て見ぬふりをして、そこを去るつもりでいた。
 しかし稜はなにかに取り憑かれたように、泣きもせず叫びもしないで黙々と石畳に拳を打ち
つけていて、クレアの頬に稜の拳の血が飛び散った。
「ひっ、やっ、やめなさい!りょう!稜―――ッ!」
 稜の腕にしがみ付こうとしたが、軽くクレアの躰は突き飛ばされてしまう。クレアはすぐさま
這い摺って行って、振り上げた拳の下に躰を滑り込ませる。刹那、彼女の躰に激痛が走る。
292名無しさん@ピンキー:03/02/05 12:30 ID:Z96PFvMj
彷徨のクレア34

「うぐぅうッ!」
 稜の叩いていた拳の動きが止まった。
「ク、クレアさん!!」
 さすがに、通行人もこの二人の奇行を見過ごすわけにもいかず、止めに入ろうとする。
クレアは起き上がると、なんでもないんですと必死になって、その人たちに弁解をしていた。しかし
稜をクレアの家に連れて行くのは至難なことだったが、死人のようになってしまい責任も感じて彼を
家につれて帰った。扉を閉めるや否や、虚脱状態の彼に喝を入れるようにクレアは告白した。
「稜、聞える!わたしはあなたを愛しているわ!本当よ!嘘じゃない!愛してます!」
 愛というものにクレアは自信をなくしていた。いまでは、その存在すらも彼女のなかでは危うい。
いつか消えてしまうものという恐れがあったからだ。しかし、街中の光景を見せられて、自分で
大切な物を壊そうとしていたことに烈しく後悔しないではいられなかった。このまま彼にしがみついて
いこうと素直にそう思えるまでに彼女のなかで変化が急激に起こっていた。
「クレアさん……」
「なに、なんなの、稜?」
「ごめんなさい」
「あ、謝らないで、あなたは何も悪くないわ。悪いのはわたしの方よ」
 クレアは躰を扉に押し付けている稜の首を抱くと、彼にやさしい口吻をした。しかし稜の唇が
開かれることは無かった。
「クレアさん……もう、慰めてくれなくていいです……俺、もう消えますから」
「な、なにを言っているの!」
293名無しさん@ピンキー:03/02/05 21:54 ID:Z96PFvMj
彷徨のクレア35

「奴らが最後の賭けに出てくるはずです。その時、俺もいっしょに散ります。クレアさんは好きに
生きればいい」
「や、奴ら?」
 クレアは顔面蒼白になっていった。稜の言葉には、相変わらず生気がなく死んでいて、
そこはかとない不安を掻き立てていた。クレアは稜の胸倉を引っ掴んで、その背を扉に
思いっ切り叩きつける。
「いいかげになさい!愛してるといったでしょうに!それなら、わたしを奪って見せなさい!
あなたは男でしょう!奪いなさいよ!」
 クレアの悲痛な金切り声が部屋に響き渡り、崖っぷちの稜を引き戻すのに、なりふり構わず
必死になっていた。一度ならず二度までも戦地へ赴こうとしている男の命をあやうくしていることに
気が付いたからだ。それだけは、なんとしても引き留めねばならなかった。
夫・ヤングにネクセラリアのことは直接に話してなかったが、自分の生い立ちや戦争への
不快感を話す際の気持ちに、あまりある情報を知らず知らずに刷り込んでいたことを、そして
そのもたらした結果をメッセニから突きつけられたという二重の屈辱が蘇る。更にメッセニとの関係を
打ち明けて諦めさせるつもりが、とんでもない結果を生み出そうとしていた。クレアのなかでダイヤの
6のカードの残像がちらつく。
「ダイヤのシックスがなによ!そ、それでなのね!死ぬつもりで、あなたは手を潰そうとしたのね!」
 稜の血だらけの拳を、むずんと掴むクレア。
「来なさい!病院へ行くのよ!」
 彼と入れ替わりに扉に廻ったクレアの躰を、今度は稜が後ろから彼女を抱きしめていた。稜の
抱擁にクレアは穏やかになっていく。
「クレアさん、ほんとに俺のこと、好き?」
 後ろから耳元に甘く囁かれて、躰がぞくっとする。耳を舌でなぞられて、火照り始めた頬を唇が
這うようにして滑り、長い髪を分けてクレアのうなじを吸うのだった。
「ああ……だ、だめよ、病院に行かなくちゃ。あっ、あぁん……」
294名無しさん@ピンキー:03/02/08 01:44 ID:/pAMXEp5
彷徨のクレア36

「いまクレアさんが欲しい。だめですか?」
 クレアが扉に手を付いて荒い息を吐き始める。
「だめなんかじゃない……。稜、あなたが欲しいのよ。わたしの気持ちが判らないの?」
 細い肩が顫えていて、稜になにかを訴えている。彼はクレアの着物の紐を解いて、その素肌を
肌蹴させて肩を落としてクレアの白いなだらかな背中があらわになった。稜が背中に唇を這わそうと
したとき、彼女が振り向いていた。彼の拳の血がパステル檸檬のワンピースに痕を残す。
「ごめんなさい。大切なお召し物に、こんな……」
「なにを言っているの。たいせつなものは、あなたよ。稜、死んだりしたら二度と許さないから。
あんな思いは、もういやだから」
「愛しています。クレアさん」
 クレアは両手で彼の顔をしっかりと挟んで、唇を重ねて舌を吸う。クレアの衣服は床に落とされて
下着姿の眩しいまでの白い肢体を確かなものとして抱きしめていた。ブラのホックが外されて
溢れんばかりの柔らかそうな乳房が彼の手にこぼれて、やさしく揉みしだく。
「ここじゃいや。ベッドへ行きましょう。ね」
 クレアは軽々と横抱きにされて、甘えるように稜の胸板に火照る顔を埋めて運ばれる。
「あなたの重荷になりたくなかった。だから、あんなことを言って別れようと思ったの。でも、もう
わたしにはあなたしかいません。後悔したくないの。甘えてもいいですか……?」
「ええ。もちろん。俺も、もう一度生きるために還って来ますよ。あなたの元へ、クレア」
 クレアはやさしくベッドに下ろされて、ショーツを脱いで稜が裸になるのを待っていた。
やがてクレアは両腕をいっぱいに拡げて稜を迎えると、長く熱き抱擁に躰を蕩けさせていく。
稜によって衝きあげられて、意識が飛ばされそうな快美感に顫えてクレアはちからいっぱいに
喚き、痙攣するのだった。もう離すまい、離れまいとして稜の背に手を廻してしがみ付いていた。
295名無しさん@ピンキー:03/02/10 23:07 ID:25dztFW3
☆ゅ
296名無しさん@ピンキー:03/02/14 23:35 ID:N5E3pPvs
age
297名無しさん@ピンキー:03/02/17 21:12 ID:LUa4dAfk
また閑古鳥が…
298たぶん三人目:03/02/18 20:43 ID:x56C/24t
・・・ここは気長に放置プレイに耐えるスレですからねぇw
マターリと再燃の日を待ちませう。

とりあえず、SS職人さん乙でした。









                ダレモイナイ、ハァハァスルナライマノウチ…プリムタン(*´Д`)ハァハァ
299名無しさん@ピンキー:03/02/19 14:35 ID:w8Fov5xs
彷徨のクレア37

 その晩、クレアはメッセニの邸宅に呼ばれていて、はっきりとケジメをつけようと決心していた。
家を出る際には雨がぽつぽつと降り始めていた。クレアがメッセニの侍女に寝室へと通される。
ちらっと貌を覗いてもかなりの美人であることが分かる。この女も彼の玩具なのだろうかと
考えていた。しかし、その考えも彼の寝室の前に立って完全に停止してしまう。その奥からは
少女の歔く声が聞えてくる。侍女が扉を開けると恭しく礼をして後じさった。クレアは侍女の
行動よりも、開かれた眺めに絶句していた。
「あうぅ……、ああ、ああ……」
 ベッドに腰掛けたメッセニの膝の上に載せられて、背を彼の胸板に委ねて結合していたからだ。
少女の透き通るような白い素肌は、男の肌との落差に眩暈を起こすほどの幻想を魅せ付ける。
女に成り切らない胸が快楽に喘いで、肉付きの薄い脾腹には肋骨が浮き出ている。メッセニの
手は細い少女の肩を抱いて躰を揺さぶっている。
「もっと締め付けてみろ、ロリィ」
 少女のそれは十分にきつい締め付けを有していたが、彼は少女を嬲ることで愉しんでいる。
そしてロリィは腰を掴まれてベッドへと躰を移されて、後ろから貫かれた。シーツに血が零れていた。
彼はロリィの性器ではなく、排泄器官にペニスを嵌めこんでいた。それを見たクレアのなかで
何かが切れていた。
「クレア、よく来たな。まさか、ほんとうにやってくるとは思わなんだぞ」
「ど、どういうことでしょうか」
「今日は奴の命日になるからな」
「奴と申されますと……」
300名無しさん@ピンキー:03/02/19 14:36 ID:w8Fov5xs
彷徨のクレア38

「稜とかいっていたな。そいつのことだよ。赫のバカどもが夜襲を仕掛けてくる。伝令が
あったのだよ」
「わ、わかりかねますが」
「鈍い奴だな。謀反を仮作した咎でその場で殺すか、襲撃に乗じて謀るかのどちらかさ」
 メッセニはクレアにそう言いながらもロリィの躰をぐらぐらと揺さぶり続けている。
「うぁああっ、はあ、はあ、はあ、はうぅうっ」
 四つん這いになっていた肩がベッドに沈んでも尚、白いシーツの上を少女の華奢な躰は
揺さぶられている。クレアは懐の短剣の柄に手を掛ける。
「せっかく来たのなら、はやく脱ぐんだな」
 柄から手を離して、マントを絨毯の床に落とし、メッセニとロリィが交わっているベッドへと
近づいていった。
(真の蔵を一突きにしなくては……)
 クレアはメッセニの横に立つようにして、左手で柄を握り締め鞘を抜いていた。ヤングのもとへ
逝くはずだった短剣でクレアはメッセニの胸を一突きにした。ロリィの直腸のなかで膨れ上がった
彼のペニスは白濁を迸らせてベッドへと倒れ込んだ。ロリィの華奢な背中にその刹那、
おびただしい精液が降り注ぐ。ロリィは首を捻じって倒れ込んだメッセニを見ると、クレアが
短剣の柄を握ったままメッセニを深く突き立てているのを見るや、枕を取ると彼の苦痛に歪む顔に
その体重を落とした。
「ロ、ロリィ……!」
 クレアはロリィのとった行動に少なからずショックを受けていた。
301名無しさん@ピンキー:03/02/19 14:38 ID:w8Fov5xs
彷徨のクレア39

「クレアさん、躰をしっかり押さえて!殺さなきゃ!殺すのよ!」
 メッセニは絶命していた。しかしクレアには何の希望も残されていない。
「クレアさん、クレアさん!しっかりしてよ!」
 ロリィの手がクレアの頬を引っ叩いていた。
「王子様が死んだりするわけがないわ。それをこっちに」
 ロリィは突き刺さっている短剣の柄からクレアの指を一本一本取り除いていった。そして
ぼうっとしているクレアの躰をベッドから突き落とすと、メッセニの死体に馬乗りになって短剣を
抜き取って胸板を滅多刺しにして喚いた。
「うあぁああああああああああああああッ!」
 真珠のような素肌が噴出した血によって塗りたくられ、クレアは恍惚としているロリィの鬼神の
姿を見たような気がしていた。

 それからは、思ったほど大変ではなかった。政敵も多かったことと、彼の性癖を知る者たちの
多くの証言により、ふたりは助かった。しかし、ロリィの心は壊れてしまった。ロリィの両親は彼女を
教会にあずけて国を去っていった。そして、クレアは還ってきた稜とともにこのドルファンを
旅立ち、この事件は人々の記憶から忘れられた。
302名無しさん@ピンキー:03/02/19 14:43 ID:w8Fov5xs
彷徨のクレア(最終話)

 その十年後……ある晴れ渡った日の港で。

「ねえ、おじさん。あの娘いつも此処にいるの?」
 港に毎日来ている娘のことが気懸かりな男が港の漁師に尋ねる。
「あの娘はやめときな。いかれているんだからな」
「いかれてる?」
「王子様、王子様ってばっかさ」
「でも、可愛いぜ」
「シスターにしか心は開かないよ」
 その時、橋げたから子連れの夫婦がやって来た。
「ロリィ……!ロリィなのね!あ、あの時はほんとにありがとう……!」
 ロリィの細い躰をきつく抱きしめて女は泣いていた。
「ク、クレアさん。い、痛いよう……」
「ご、ごめんなさい。ごめんなさい。ゴメンなさい……」
「ママ、泣かないでゆ」
「泣かないでよ、でしょ。もう、この子ったら」
「ロリィ、ありがとう」
「お兄ちゃん……おかえりなさい」
 ロリィは稜の顔を見ると、再び子供の方を見て跪いて子供目線に合わしていた。
「お姉ちゃんも泣かないで」
「哀しくて泣いているのじゃないのよ。温かい気持ちでいっぱいなの」
 ロリィの凍結していた十年の時がゆるやかに動き出した。稜とクレアの息子がロリィ・コーウェルを
見初めるのは、また別のはなし。
303名無しさん@ピンキー:03/02/19 14:52 ID:s6YhJY1S
最終話 乙カレ〜、ですた。
終わってしまうと寂しいな…いや、仕方がないんだけど(w
3046人目:03/02/20 23:14 ID:7L7rjpfi
SS職人様ありがとうございました。次はテディさんが良いっす。
よろしくお願いします。
305名無しさん@ピンキー:03/02/22 19:13 ID:ofICVm86
おお、完結してますね、お疲れ様。
306たぶん三人目:03/02/23 06:32 ID:tL7/Carf
ああっ!! ちょっと見ないうちに完結しているっ!?
職人さん乙カレー。長い話をがんがっていただいてありがとうございます。
…それにしても、稜といいその息子といい、そろって年上スキーだったかw



                                   あえて言おう…プリムタン(*´Д`)ハァハァ
307名無しさん@ピンキー:03/02/28 01:25 ID:XCJfrKPf
もう5日も放置されてるな・・・
ここはひとつ短めのアン物でもキボンしてみる。
308名無しさん@ピンキー:03/02/28 06:05 ID:StMEH7T2
むしろ、プリシラをキボンヌ
309名無しさん@ピンキー:03/03/05 04:34 ID:+qC69wVT
保守。
310名無しさん@ピンキー:03/03/07 23:09 ID:dN1zfzfk
むう、考案中なのかな・・・ケイシたんも早く帰ってこないかな・・・
311444’:03/03/09 18:46 ID:GQRhFqm5



プリム編挿話



312444’:03/03/09 18:48 ID:75oxwzdH
振り下ろした剣先の確かさが、彼にほのかな自信を与える。
剣術の稽古ほど、地味なものでありながら重要な物はないだろうと彼は思う。
実際の所、日々の鍛錬を怠ればその対価は自らの命を以って購うこととなる。
信じられる物が自分の腕だけだという傭兵だからこそ、訓練は必要だ。
久し振りの休日の午前中、彼は宿舎の裏庭で剣術の訓練をしていた。
──いいか、戦場で二度同じ奴に出会う確立は極めて少ない。
──型を覚えるより、確実に殺せる一つの技だけを絶対にまで極めていくんだ。
訓練所の教官であったヤング・マジョラム大尉の台詞が、懐かしく思い出される。
彼は真剣な目つきになると、勢いよく振り上げた剣先を振り下ろした。
「なんだかキミの剣先に光が宿って見えるよ」
彼の頭の上をパタパタと飛び回っている妖精のピコが、はしゃいだ声を上げる。
そこに、ぱちぱちぱち……と好意的な拍手が聞こえて来た。
汗を拭いながら彼が視線を向けると、そこに一人のメイド服の少女が立っている。
プリシラ・ドルファン第一王女付きのメイド──プリム・ローズバンクだった。
プリムの微笑みが、どこか儚げに見えるのは彼の目の錯覚だったのだろうか。 
313444’:03/03/09 18:49 ID:75oxwzdH
──通称『東洋人の傭兵』と呼ばれる彼がドルファンの軍に籍を置いて久しい。
マルタギニア海に面しながらもプロギア・ゲルタニア・ハンガリアという列強と
国境を接し、ヴァルファバラハリアンとの戦闘を余儀なくされているドルファン王国。
彼のような傭兵に取って、ここは稼ぎ、そして名を成す絶好の舞台でもあった。
幸運にも彼はその戦の中で勝ち続け、ヴァルファバラハリアン八騎将を悉く討ち果たし
過日のパーシバルの戦いでは将軍『破滅のヴォルフガリオ』の腹心でもある軍副団長
通称『幽鬼のミーヒルビス』をも撃破し、彼の勇名は轟き渡っていた。
既に彼の通り名は『常勝無敗』という冠を付けずに呼ばれる事はない。
当然ながらドルファン城に招かれる事も多く、プリシラ王女と接する機会も増えた。
プリシラ・ドルファン──このドルファンの第一王女であり彼の知人でもある。
この王国きっての高貴な身分であり、あらゆる教養を身につけた最高のレディであり
更に城の脱走常習犯にして、後先考えない能天気で無責任で無鉄砲な少女だ。
彼が城から脱走したプリシラと偶然出会って引っ張りまわされたのも随分前の話だ。
以来、何故か彼を気に入ったプリシラと楽しくも騒々しい日々を送っていた彼である。
このメイド少女プリムは、その暴れん坊プリンセス・プリシラ付きのメイドだった。
314444’:03/03/09 18:50 ID:j+D3Yfrz
額の汗を拭いながら、彼はプリムに微笑んで見せる。
「久しぶりだ」
そういえば、彼がプリムと会うのは約2週間ぶりのことだ。
先日のプリムとの逢瀬は、プリシラの乱入もあって非常に胃に悪い展開であった。
出来ればもう二度とああいう冷や汗物の体験はしたくないものだと思う彼である。
プリシラのメイドのプリムは非常に多忙で、そうそう外出も出来ない。
何しろ、プリシラは我儘が服を着て髪の毛の両端を結んでいるような少女なのだ。
従って、彼とプリムはなかなか連絡も取る事が出来ずにいた。
もっとも、傭兵としての彼はパーシバルの戦い以降戦争もなく平和な日々だ。
身体が鈍りがちな彼は、朝から鍛錬を行っていたのである。
「はい、お久し振りです」
にっこりと微笑むプリムに、先ほど感じた陰のようなものは見受けられない。
彼は、一瞬心に浮かんだ心配の思いを打ち消した。
そして、プリムはきっと疲れているのだろうと勝手に納得する。
何しろ、明日10月26日はプリシラ王女の誕生パーティーなのだ──準備も忙しかろう。
315444’:03/03/09 18:51 ID:j+D3Yfrz
いそいそと頬を染めながら近寄って来たプリムが、バスケットを持ち上げた。
「クッキーなんて焼いてみたんですよ」
成る程、爽やかな空気の中でプリムの方から甘い匂いが漂ってくる。
忙しい城の炊事の中で、彼の為だけに調理をする苦労は並大抵のものではあるまい。
「熱いねーっ ひゅーひゅー」
プリムには見えない妖精のピコが、羽を揺らして彼を囃し立てた。
「からかうなよ」
「え?」
キョトンとしたプリムに彼は笑顔で首を振ると、バスケットに手を伸ばす。
プリムは掛けていたナプキンを取って、彼にクッキーを差し出した。
小麦色に焼けたクッキーは、いかにも造りが丁寧で美味しそうだ。
「あー! なんか美味しそうな匂いがするーっ!!」
いきなりその場の空気をつんざくような大きな声が、彼の手を止めさせる。
ご相伴に預かろうとしていたピコも、目を白黒させてそちらを見た。
宿舎の裏庭の入り口に、キャロル・パレッキーが立っている。
316444’:03/03/09 18:53 ID:ziidprka
綺麗なポニーテールの先端を勢い良く左右に揺らして、キャロルが近付いて来る。
「キャ、キャロル……っ!」
彼は目を見開いて小さく呟くと、プリムのバスケットに伸ばした手を止めた。
予想外の登場人物に、プリムも身体を硬直させてしまう。
彼とキャロルは、かつてレストランでアルバイトしていた時に出逢った。
悪戯好きで、常に悪巧みをしており、何も考えていない事を誇りにしている少女だ。
後先考えない能天気さと無責任さでは、あのプリシラ第一王女に引けは取らない。
一度、誕生日に半分嫌がらせでワラ人形を贈ったら、反対に喜ばれてしまったのだ。
そんなキャロルと彼は、とても恋人などとは呼べない関係を続けていた。
キャロルが着込んでいるのは、プリムと同じドルファン城のメイド服だ。
あまりにも豊かなプリムと比べると、その胸元は見劣りしてしまうのが哀しい。
もっとも、キャロルの魅力はそのカモシカのようなスラリとした脚にあった。
彼は、一度ならずその脚に魅了された事を思い出してしまう。
「なによ! わたしに黙って二人でお菓子食べようとしてたでしょ!」
不満そうに口を尖らせたキャロルは、二人のそばに立って手を腰に当てた。
317444’:03/03/09 18:54 ID:ziidprka
ようやく気を取り直したプリムは、どもりながらも抗議をする。
「べ、別に、そ、そんなのじゃないわよ」
「そんなのって?」
首を傾げたキャロルは、しかしすぐに気を取り直してバスケットに手を伸ばした。
「わたしはただ、クッキーを隠れて食べているのが許せないって言ったのよ?」
彼とプリムの関係に気付いた素振りもないキャロルは、むしゃむしゃと口を動かす。
「美味しいー! 今度わたしにも作ってよ」
「自分でお城の厨房で作りなさいよ」
プリムは苦笑したように言って、彼に安心したような目配せをした。
彼も幾分かほっとしたように肩を竦めて、二人はまるで夫婦のように肩を並べる。
「あー! ちゃんと残しておいてよー!」
何を言っても彼以外には聞こえないのに、ピコが臍を曲げたように言った。
欠食児童のように何枚かのクッキーを食べたキャロルは、ふと顔を上げて彼を見る。
「あ、そうだ、今日はあんたとエッチしに来たのを忘れてた!」
無邪気に微笑みながら、キャロルはにんまりと口元を緩ませた。
318444’:03/03/09 18:56 ID:yrPp3y7a
そのキャロルの台詞を聞いた瞬間、プリムの顔が強張る。
「エ、エッチ……っ!!??」
「そ♪ そういえば随分とご無沙汰だったもんねー」
むふふと笑うキャロルの顔を見つめ、彼はある種の恐怖で身体を硬くした。
案の定、彼の隣に立つプリムから不気味な圧迫感が感じられて怖い。
「へ、へー、騎士様はおモテになられますことでございますのねぇぇぇ?」
まるで地の底から響いてくるような声で、プリムがにこにこと笑う。
一転の曇りもない笑顔の中で、その瞳だけがまるで悪魔のようだ。
「ねーっ! エッチするわよー、今日は新しいプレイしたいんだから!」
「いや、その、なんだな」
「言い訳なんてなさらなくて結構です」
満面の微笑を浮かべながらも、どんどん言葉がトゲトゲしくなっていくプリムだ。
「わたしのようなメイドにお構いなく!!!」
「ん? わたしもメイドなんだけど???」
キャロルは、不思議そうな表情でメイド服を見せびらかした。
319名無しさん@ピンキー:03/03/09 18:58 ID:yrPp3y7a
……続く、ってことで。


【過去ログ一覧】

http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1003/10034/1003477486.html

ライズ編   461-468 483-488 530-533 602-609
アン編    480-482 584-588 820-826
ソフィア編  444   526-529 683-691
ジーン編   509-517
プリム編   544-555 633-641 781-788 878-885
ロリィ編   565-573 590-594 748-752
テディー編 668-676 759-764
キャロル編 697-705
ハンナ編   729-738
リンダ編   803-809
クレア編   840-849
320名無しさん@ピンキー:03/03/09 23:40 ID:hXiFAIb9
私の懺悔(ちょっと手直し)
私は父親失格です。全ては怪我を口実に勤勉さを失った私自身の責任です。
結果は莫大な借金。ある男の取りたては、余りに惨いものでした。
男は、期限までに返済出来なければ娘で払えと言い出したのです。
娘を守るためと私も金策に努力しましたが、無駄でした。
期限の日、家に来た男は私を連れ娘の部屋へ入っていきました。
男は娘に「暫く我慢してればすぐ終わるよ。」と囁き、眠り薬を飲ませました。
そして、男は恐ろしいことに私に娘を抱けと命令したのです。
抱かなければ町の不良共にやらせるとまで言い出しました。
男に私が抱いたことは娘には秘密にすると言われ、私は誘惑に負けました。
男は一旦外へ出ると、スケッチブックを持った少女を連れて戻ってきました。
その少女には私も見覚えがありました。確か娘の同級生で…。
「叔父さん、これは?」最初とまどっていた少女も、男に「絵描き修行の一環だ」と
強く命じられ、私が娘の服を脱がす過程から克明に写生し始めました。
娘を裸にした時、私は自分の勃起を抑える事が出来ませんでした。
娘に勃ってしまった自分が情けなかった。
そして、その男に命じられるまま、一晩中、写生されながら娘を抱いたのです。
娘は、あの男に奪われたと思いこんでます。
娘のおかげで滞納分の返済は免除されましたが、期限前の借金はかなり残ってます。
もし残りの返済がうまくいかなければどうなるか?
あの写生画を娘に見せられてしまいます。国中に売り出されてしまいます。
私が娘の処女膜を破って、本能剥き出しで獣になった悪夢の一部始終を。

321名無しさん@ピンキー:03/03/10 04:51 ID:jjzbCIZ+
>444氏

ご本人でしょうか? なんだか信じられないんですが・・・・

それにしては・・・・文体とか物語が以前のそのままで
そうそう、これこれ!といった思いなのですが

たしかネットをやめられたと記憶していますが
ひょっとしてまた仕事の都合でネットを再開されたとか?

だとしたら神復活キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!! なのですが・・・・・
322名無しさん@ピンキー:03/03/11 01:09 ID:UZAxw4yQ
三人の仔猫たち68

  レズリー・ロピカーナが頭を下げた時の白い首筋と胸に稜は正直どきっとしていた。少女というよりも
その色香は紛れもなく女そのものだった。
「ねえ、これから月の塔へ行ってみない!ねえ、いいでしょう!」「え、ああ……。べつに構わないけど」
「決まりね。じゃあ、行きましょう。ねえ、なにしているの?」「いや、お金をだそうとしているんだけど」
「わたしの驕りよ。ほら、行きましょう」 「おい、あんまり引っ張るなって」
 レズリーは嬉しそうに稜の手を引っ張って喫茶店を後にして、先頭を風を切って彼を引っ張っていく。
後ろを向いて、なんども彼の方を見て微笑んでいた。
(なに、でれでれしてるのよ!)
「しょうがないだろ。こんな美人なんだしさ」 
「なんか、言った?」 「う、うん。君は綺麗だなって」
 レズリーのプラチナブロンドは陽光に煌き、その綺麗な髪をふわっと舞わして、また振り返る。
「ふふっ、ならお父さんとお母さんに感謝しなくちゃね」 「おもしろいこと言うな、きみは」
「どうして。だってそれなら、わたしが綺麗なんじゃなくて、みんな両親から受け継いだものだからね」
「ふうん、なんかいいなそれ」 「なにが?」 「好きなんだね」 「嫌いな人なんているのかしら」
 レズリーは両親のことを自分のことよりも自慢げに話して笑っていた。
「ねえ、あなたは傭兵なのよね」 「ああ。そうだけど、それが?」
 ふたりは銀月の塔の前に辿り着いていた。レズリーは稜の手を引っ張って塔へと駆け上がっていった。
「ほら、早くってば」
 ハンナのような溌剌さとロリィのような甘えっぷりで、東洋からはるばるやって来た男を翻弄する。
「このやろ!」 
彼はレズリーの躰を軽々と抱き上げると、ダッシュを仕掛ける。 
「きゃあっ!」
323名無しさん@ピンキー:03/03/11 01:11 ID:UZAxw4yQ
三人の仔猫たち69

稜はレズリーの躰を横抱きにして階段を駆け上がるも、流石に上階につく頃には荒い息を付いて
いた。
「ねえ、だいじょうぶなの?」 「あ、ああ……これでも、戦士だぜ」 「ねえ、もういいから降ろして」
「すまない」
 胃液が込み上げて来ていた。彼の身体つきは鎧を着ていないときは戦士には程遠い。我態が
大きいわけでもなく、ズボンに紐状のレザーベルトを巻いて、薄いシャツを纏っているあか抜けない
若者だった。それでも、レズリーは彼に抱かれた時、戦士であることを確信しないではいられなかった。
(ほんとにバカなんだから……。単純って言った方がいいかもね)とピコがぼやく。
「うう…気持ち悪りぃ」
「見てよ!綺麗でしょ!これが、ドルファンのほんとうの美しさよ!」
「どれどれ、ほんとだ。綺麗だなあ!」
 塔の展望台で吹く風に乱れる髪を耳後ろに掻きあげながらレズリーは、ドルファンの景色を眺める
稜の横顔をそれとはなしに見ていた。
「お兄ちゃん……」
(ねえ、稜。彼女、あなたのこと見てるよ) 「ん……?」
 そう言って横のレズリーを見た時、レズリーが動いて唇を寄せてきた。予想だにしなかったことに、
稜は目をいっぱいに見開いて、この少女の顔を見ていた。稜の歯とレズリーの歯がカツンとぶち
あたったキッス。稜はびっくりして目を丸くしているだけだったが、彼女はまだ瞼を閉じてキスを
している。稜がそこに見たものは、眦にひかる雫だった。
(だめだよ、へんなことしちゃあ!)
このまま彼女の肩を抱いてキスを続けていいものか稜はどうしてよいものか迷っていた。
324名無しさん@ピンキー:03/03/11 01:13 ID:UZAxw4yQ
三人の仔猫たち70

ピコの稜を諌めようとする声が頭のなかで鳴り響いてくる。しかし、それにも勝る勢いでレズリーは
稜に仕掛けて少女らしくないその躰と豊満な乳房を押し付け、けしかけるようにけるように迫ってくる。
レズリーは濡れた唇を薄くひらいて、舌で稜の口周りをくまなく舐めまわし始めた。上唇を舐めて
下唇にも廻り、歯茎にさえも舌がせわしなく動き廻る。なにかの隙間を埋めようとしているかのように
レズリーは堰を切ったように烈しく感情が動いていて稜の唇が開くと、すかさず口腔へと侵入してきた。
さらに手を返して下から擦るようにペニスにふれ、レズリーのしなやかな手はレザーベルトを外しに掛かる。
「お兄ちゃん、好き……!」
 それは、ロリィの言葉ではなく、紛れもなくレズリーの口から発せられた言葉だった。レズリーはそう
言いながら、稜のズボンを引き摺り下ろし始めると、稜ももはや限界で少女の頬を挟むと唇を開いて
本格的に舌を入れて生温かい唾液を絡めあう。
「んんっ、んん……」
 レズリーのくぐもった声があがる。稜とレズリーの躰は人気の無い銀月の塔で妖しくお互いを弄りあう。
稜の手がロングスカートに潜らせ内腿をあわいへと滑らせていくと、甲に濡れる恥毛がふれていた。
「キ、キライにならないで……。お兄ちゃん」
 稜にはレズリーの印象に卑猥さは感じていなかった。戦場を転々としてきた者ならわかる、切ない心
を感じられないではいられなかった。否、戦場に男を送り出した恋人が帰還兵を迎える、そんな
イメージがこの少女レズリーに重なっていた。稜自信の気持ちも帰還兵そのものに重なっていた。
 レズリーは赤い上着を捲くられブラを押し上げられて、豊満で白いバストが跳ねるようにこぼれ落ちる。
その柔らかい乳房に稜の唇が這っていった。いくら美乳とはいえ、成熟した女性のものとは違う少女
らしさの危うさらしきものを内包していて、男としての支配欲みたいなものが込み上げてくる。海から
人魚姫のように裸身を晒してあがってきたレズリーのヴィジョンが稜のペニスを痛いほどに硬くさせていた。
325名無しさん@ピンキー:03/03/11 01:16 ID:UZAxw4yQ
三人の仔猫たち71

「ああっ、いい、お兄ちゃん……。おかえりなさい、おかえりなさい……」
 レズリーは背を展望台の柵に持たれかけ、腕を後ろに廻してそれを快美に跳ばされないようにと
しっかりと握り締めていた。青空のブルーに衣服から覗く真っ白な乳房に太腿が稜を烈しく駆り立てる。
「レズリー、きみが欲しい」
 柵に背を預けて、腕を後ろに廻してしがみ付いているレズリーは目元を赧く染めて、こくんと頷いていた。
その胸元には赫い紐が首に巻かれ、シルバーのクルスのチョーカーが喘ぐたびに陽射しに煌く。
まるで、銀月の塔に囚われた人魚姫のようだと稜は思う。稜はズボンを下ろすと、腰に巻かれた布を
手早く解いた。滾りきった肉棒が外気にぷるんと晒され、それを御すように手を添え、亀頭をレズリーの
狭穴へとあてがった。レズリーの胸は烈しく高鳴っていた。哀しい約束が果たされるとき。

『お兄ちゃんが還ってきたら、わたしをお嫁さんにして。約束よ』

 それは、レズリーがずっと抱えてきた呪縛だった。戦闘ノイローゼといっても差し支えないものなの
かもしれない。稜のペニスがレズリーの膣内へと侵入していった。レズリーに三人で戯れたような快美
はなく、美貌が苦痛に歪んでいた。
「あううっ」
「初めてなの?」
「やめないで、お兄ちゃん!わたし、約束を守りたいの!いかないで!」
(稜、この娘なんだか変だよ……)
326名無しさん@ピンキー:03/03/11 01:17 ID:UZAxw4yQ
三人の仔猫たち72

「後悔しない?」
(稜!) ピコが叫んでいた……。
「もう後悔はしたくないの!」
「痛いかもしれないけれど、我慢できる」
 レズリーは稜に向ってこくんと頷いていた。頬にふれた手の親指が涙をそっと拭うと太腿を抱えられて
硬いペニスが裂くような痛みとともに押し入ってきた。そしてレズリーの尖りが稜の肌で押しつぶさた。

「たまには、いいだろう?」
「でも、お姉ちゃんどこに行ったのかな……」
「ロリィ、付いて行ってじゃまするつもりだったりのか」
「ち、ちがうもん」
「あううっ、ああ……」
 ふたりにとって聞き覚えのある閨声が銀月の塔の上から聞えてきた。いつになく烈しいその声に
ハンナの顔はみるみる赧に染まっていった。
「ハンナ、お姉ちゃん。痛いよ。ねえ、お姉ちゃん」
 ハンナはそびえたつ銀月の塔を見上げるが、涙で霞んで見えなくなっていった。
「帰ろう、ロリィ」
「う、うん……」

 レズリーの膣内で稜のもたらした量感の圧倒は快美の兆しを見せていた。強いものに縋りたいという
願望、過去からの訪問者、それとも快美に躰が慣れていたから。レズリーは稜のペニスで掻き回され
引き摺られて大きな波に呑まれていった。その女の悦びの喚きはハンナとロリィの耳にも風にのって
届いていた。
327名無しさん@ピンキー:03/03/11 01:18 ID:UZAxw4yQ
三人の仔猫たち73

 稜とレズリーは崩れ堕ちてもまだお互いを抱きしめ合っている。
「まだ、行かないで、お兄ちゃん」
 レズリーの荒い息とともに、言葉が洩れる。
「レズリー、俺はきみのお兄ちゃんじゃないよ」
「ちがう、わたしのお兄ちゃんだもん」
 嗚咽も混じった声が耳元で聞えて、熱い頬をレズリーは擦り付けていた。
「わたしのお家に来て、いっぱい、いっぱい抱きしめて。ねえ、お兄ちゃん」
(稜、この娘、本当に変だよ。病院に連れて行った方がいいんじゃないのかな)
「黙れ、ピコ」
「ごめんなさい、ごめんなさい!お兄ちゃん、わたしのことを嫌いにならないでいて!」
「ちがうよ、きみのことなんかじゃない!俺は海で逢った時から好きだったよ」
「ほんと!信じていいの!お兄ちゃん!」
「ああ、好きだよ」
「ありがとう、お兄ちゃん」
 稜はレズリーの唇にそっと口吻をした。レズリーは哀しみの涙の雨に咲く紫陽花の華だった。


  銀月の塔の出来事をハンナとロリィは見ていた。著しい変化が現れたのはハンナの方だった。
「ハンナ、これ出来たよ」
「ボク、もういらない。きみももうボクに関わらないでよ」
328名無しさん@ピンキー:03/03/11 01:19 ID:UZAxw4yQ
三人の仔猫たち74

「とりあえず、渡しておくよ。そのあと捨てるなり燃やすなり好きにしてくれ」
 レズリーがハンナの机に丸めたクロッキーの画紙をそっと置いた。
「要らないって言ってんだろ!」
 机からレズリーは画紙を払い除ける。
「目の前でやることはないだろ!」
「レズリーはずるいよ!ボクを引き摺り込んどいて、あんなものを見せ付けるだなんて!」
「見たのか……」 「だったら、どうするんだ!」 「……」 「黙ってないで答えろよ!」
 教室はふたりの喧嘩で騒然となっていた。リンダも遠巻きにハンナの豹変ぶりを心配そうに見守っていた。
ふたりの喧嘩を止めに入ったのは、ロリィだった。
「お姉ちゃん、もうやめて!こんなことはやめてよ!」
 ハンナはレズリーにぷいっと背を向けると教室を出て行った。
「お姉ちゃん……」 「ロリィ、これ」 「わたしも要らないから」 「そうか」
 レズリーはしゃがみこんで、ハンナの分の絵を淋しそうに拾うと教室を出て行った。ロリィはレズリーを
追って廊下で呼び止める。
「お姉ちゃんは王子様が好きなの?」
「ごめん、自分でもよくわからないんだ……」
「お姉ちゃん」


 銀月の塔の出来事の後で、レズリーは自宅でも稜に抱かれた。そして彼に告白をして大声で
彼の胸で泣いて安らぎの眠りに付いた。そんなことは初めてだった。甘えたことが自分を貶めたような
感覚に捉われそうで嫌悪してみたり、それでいて両親のいない淋しさを虚勢で凌いできた自分が
本当に正しかったのかという想いが渦巻いていた。
329名無しさん@ピンキー:03/03/11 01:20 ID:UZAxw4yQ
三人の仔猫たち75

「ロリィ、わたしね、あんたぐらいのときに好きな人がいたの」
「うん」
「その人は絵が好きだったんだ。だから、わたしも追いつこうと思って絵を始めたの」
「王子様」
「わかんない、もっと小さかったかもしれない……」
 レズリーは嗚咽すると手で口を押さえていた。
「お姉ちゃん、もういいから」
 レズリーは烈しく頭を振ると顔をあげて話しを続ける。
「突然、お兄ちゃんがいなくなったの。突然よ。目の前に黒い大きな壁が立ち塞がったみたいで
怖くてどうしょうもなかった」
「う、うん……」
「あとで聞いたんだけれどね、お兄ちゃん志願兵になったの」
「戦争で亡くなったの?」
「ち、ちがうのよ!戦闘訓練中の事故で死んでしまったの!お兄ちゃん、絵があんなに好きで
やさしかったのに、わたしを守るっていつからか口癖みたいになってた。わたし、なんのことか
全然わかってなかったの!ロリィ、わたしお兄ちゃんの貌も思い出せないの!」
 レズリーは蹲って泣き崩れた。
「お姉ちゃん、泣かないで。わたし、絵を要らないって言ったけど、ハンナお姉ちゃんといっしょに
貰いに行くから。いつか、きっと行くから捨てないでいて!おねがい!」
330名無しさん@ピンキー:03/03/11 01:26 ID:UZAxw4yQ
三人の仔猫たち76

  それからというものハンナはレズリーの存在を無視し続け、ロリィはふたりの関係に小さな心を痛め
ていた。ハンナはひとが変ってしまったように鍛錬に打ち込むようになっていった。それこそ、雨の日も。
そんなハンナをレズリーは毎日遠くから見守るようにして眺めていたが、もはや限界だった。
レズリーが濡れたハンナに傘をさす。射された傘を弾き飛ばすハンナだった。
「そんなに、わたしのことがキライなんだ。ごめん、もうこないから」
「待って!」 「なに……」 「傘、忘れているよ」 「いいよ、ハンナにあげる。躰、大切にしてよ」
 レズリーはそれだけ言うとハンナに背を向けてトラックを去っていった。
「ボクは雨の日だってトレーニングを休んだりしないよ。そうしないと、リンダにもきみにもボクは
追いつけないんだ!」
 そう天上に向って叫ぶと、うな垂れて拳をぎゅっと握り締め、髪もぐっしょりと濡れて雫がフィールドに
落ちていた。涙といっしょに。そしてハンナは再び雨のトラックを走り出す。レズリーが置いていった
開いたままトラックに転がる傘もささずに、走って、走って、いつか追いついてみせるとレズリーに
誓約(ちかい)を立てる。でも脚がもつれ、よろめいてトラックに崩れた。ハンナは四肢を伸ばして
暫らく雨に打たれる。
「さむい、さむいよ……」
 ハンナは雨のトラックに胎児のように躰をまるめて、腕を廻すと自分を抱きしめて眠りに堕ちていった。
「ボクはいまでもきみのことが好きなんだ……」

 レズリーが自宅に着くと軒下で稜が待っていた。彼女は彼の胸で大声で泣き、稜のことが本当に
好きだということを確信していた。
331名無しさん@ピンキー:03/03/11 01:27 ID:UZAxw4yQ
三人の仔猫たち77

  ハンナが目を醒ました場所はリンダ・ザクロイドの寝室の天蓋のあるふかふかのベッドのうえだった。
「目が醒めたようね。起きられるかしら」
 リンダがベッドに腰掛けて、ハンナの様子を窺っている。
「う、うん……」 「あら、素直なのね」 「ありがとう」
 ハンナはすぐに状況を理解していた。どういうわけかリンダに助けられたみたいだということを。
「べつに礼を言うことなんかなくってよ。マイライバルが手負いではわたしのプライドが許さないもの」
「……」
 ハンナは俯いていて、いまにも泣きそうだった。なんとか気力を振り絞ってのっそりと重い躰を起こそうとした。
「あっ」
「ずぶ濡れだったから仕方が無かったのよ」
 パサッと布が落ちてシェイプアップされた乳房が現れていた。ハンナは裸だった。
「はい、これ。熱いからゆっくり飲んでね」
 リンダはハンナの手に薄っすらと湯気の上がるホットミルクを握らせる。
「わ、わたしが拭いたから、しんぱいはないわよ……」 「えっ?」
 カップに唇を近づけて、ふーふーとしていたハンナはしどろもどろになって喋るリンダを見る。
「だ、だって……仕方がなかったのよ」 「すけべ」
 リンダはハンナに切り返すことなく顔を赧く染めて固まっていた。ハンナは飲み干したカップを
置くとリンダの両手を握り締める。
「うそだよ。あんまり悔しかったから、からかったんだよ」
 正直には嬉しかったと言ったほうが正確だったかもしれない。ハンナの瞳は潤んでいてその
気持ちはリンダにも伝わったようだ。
「あなたの肌はわたししか見ていないから……。い、イヤでしょうけど」
「もういいから、リンダ。ねえ、おねがいがあるんだ」
332名無しさん@ピンキー:03/03/11 01:28 ID:UZAxw4yQ
三人の仔猫たち78

「なにかしら?ザクロイド財閥の財力をもってすれば」
 なら、レズリーとの仲を元に戻してと叫びたくなる。
「あなたの胸をボクにかしてくれないかな」
「わたしの?」 「そう、リンダのむね」 「い、いいわよ。それぐらいなら」
 ハンナは裸でリンダに仔猫のように擦り寄っていってゆくと、彼女のやわらかい胸にゆっくりと顔を
埋めて、背中に腕を廻して抱きつくと、秘所を隠すようにして太腿を閉じてカモシカのような綺麗な脚を折りたたんでいた。
「ありがとう、リンダ」 「だから、感謝なんかしなくとも」 「もうわかったから、だまってリンダ」
 リンダの手がとまどいながらも、ハンナの顫える背中をぎこちなく撫でていた。
「もうだめよ、無茶なんかしたら……いつも、元気なお猿さんでなくちゃ張り合いが無いわ」
 ハンナは埋めた顔をゆっくりと振っていた。裸のランナーはリンダに抱きしめられただけで、その後はふたりの間には
なにもなかった。そしてリンダの服を借りて馬車でフェンネル地区の自宅まで送られただけ。
「まちなさい、ハンナ!」
 ハンナは振り向くと、リンダが馬車から降りて彼女に傘を差し出した。
「あなたの大切な物でしょ」
 ハンナはそれをリンダから受け取ると彼女に宣言する。
「今度は負けないから。ボクは雨の日だって走るよ!それじゃないときみにも勝てないんだ!」
 その日からレズリーの背中を追ってハンナは走りこんでいった。或る雨の日、トラックにリンダが立ち寄るとハンナが
走っていた。
「お嬢様、ドレスの裾が汚れてしまいます」
「おだまりなさい」 「申し訳ありません」
 トラックでは、あの日のレズリーの傘をさしながらひとり走っているハンナの姿があった。
333名無しさん@ピンキー:03/03/11 01:29 ID:UZAxw4yQ
三人の仔猫たち79

  稜との関係が深まっていくと、レズリーに遠慮するようになってロリィも疎遠になっていた。その日、
家に帰ると部屋にはロリィがいたのでレズリーは驚く。もっと驚いたのはロリィの方だったかもしれない。
部屋を見上げると壁にびっしりと貼られていたのはハンナのトレーニングに励むベストプロポーションだった。
「ハンナにいっちゃだめ?」
「だめだよ」
「どうして」
「ハンナはいまいっしょうけんめいだからだよ。わかる?」
「うん……」
「お姉ちゃん、わたしも仲間に入れて」
「ロリィ……!」

 ハンナは二年目の時はいい線までいったが、結局は勝てなかった。しかし、三年目にしてリンダに
勝てたのには訳があった。レズリーがバイトのときロリィに連れられて合鍵で部屋の絵を見せられた
からだった。

  そして月日は流れプロキアの突き付けた咽喉元の剣であったヴァルファバラハリアンの軍は退け
たことで傭兵の役目は終わった。 レズリーの自宅のドアをハンナはけたたましくノックしていた。
レズリーがようやくドアから顔を出した。
「ハンナ……!」
「レズリー、泣いていたの……。彼、今日、出立するんだろ。だったら見送りに行こう!」
「哀しくなるからダメ」
334名無しさん@ピンキー:03/03/11 01:32 ID:UZAxw4yQ
三人の仔猫たち80

「後悔したくなかったんじゃないのか!」
「どうしてそれを・・・、ロリィからね」
「そんなことは、どうでもいいよ!いっしょに連れてって、てお願いしなよ!」
「でも」
「好きな男にぐらいは、甘えていっぱい迷惑かけりゃいいんだよ!ボクと行こう!」
「もう、遅いよ」
「間に合わせればいいさ」


港にはロリィだけが見送りに来ていた。
「わたしはおにいちゃんが好き」
「ありがとう、ロリィ」
そう言って唇にやさしくキスをする。ロリィは笑っているのに瞳からは涙がポロポロと落ちていた。
笑顔で王子さまを見送ろうとしたのに涙が後から後から溢れてくる。
「ロリィはきっと素敵なレディになるよ」
 ロリィの涙の笑顔が稜に判りすぎるほどにそれを実感させていた。
「うん、きっとなるから、またドルファンに来てね。約束」
「ああ・・・きっと来るよ」
 稜は小指を差し出す。
「なあに?」
 ロリィが嬉しそうに笑っている。
「東洋のおまじない。ねがいが叶うかもしれないよ」
「ほんと」
335名無しさん@ピンキー:03/03/11 01:34 ID:UZAxw4yQ
三人の仔猫たち81

「さあ、どうかな。ためしてみよう」
「うん」
 ロリィの小指と稜の小指が絡み合う。でも、ロリィは稜が二度と帰ってこないような気がしていた。
だから泣かないで笑顔で送ろうとしていたのだ。そんな予感がそこはかとあった。涙は枯れることなくロリィの
頬を濡らしていた。やがて出航の合図の銅鑼が鳴って船はゆっくりと離れていった。
  灯台のところにはハンナがいて、何かを叫んでいる。
「バッカヤロー、二度とくるな!」
(ひどいね)
「それぐらいのことを俺は彼女にしたんだよ」
(ねえ、みてみて!)
 塔の陰からレズリーが姿を見せていた。レズリーが必死になって大声で叫んでいた。
「いかないで! わたしをひとりぼっちにしないで!」
 そう泣きながら大声で叫んでいる。
(稜、どうするの?)
「どうしたらいい?」
(ばか、決まってんじゃん!)
「だよな」
(飛び込んじゃえ!)
「ハンナ、クロッキー帖、父さんと母さんに必ず渡して。それから、渡したい物もそこにあるから!」
「わかってるよ。早く行きなよ。いってらっしゃい!」
 リンダから情報は教えられていた。ロリィに話した時は、ハンナお姉ちゃんがレズリーお姉ちゃんを
説得してと言われた。強情なレズリーだから、ぎりぎりに賭けることにしていたのだ。ハンナの大博打。
336名無しさん@ピンキー:03/03/11 01:36 ID:UZAxw4yQ
三人の仔猫たち (最終話)

「もうまにあわないよ!」
「そんなこと聞いてんじゃないよ!好きなのか、嫌いなのか、どっちなんだよ!」
「ありがとういってくる!ロリィにもありがとうって言って!」
 そう言うとレズリーは裸になって海に飛び込んで泳いでいった。その時点でデッキ上は大騒ぎに
なっていた。稜も飛び込んでしまい、船は停船してやんややんやの大騒ぎとなる。

  そして、ハンナとロリィは主の居なくなった部屋を訪れた。レズリーの部屋にはトラックで走るハンナの
ベストフォームが描かれていて、部屋中にびっしりと貼られていた。ハンナはそれを見て口を押さえる。
「ハンナお姉ちゃんへの贈り物だって言ってたよ。大切にしてって」 「う、うん……」
  その絵には、自分がなにかに打ち込んでいたときの情熱が満ち溢れていた。ハンナの声はうわずって、
ロリィを抱き寄せるとふたりして声をあげて泣いていた。気持ちが落ち着いた頃、レズリーの言っていた
引き出しから、わたしの宝物と描かれたクロッキー帖を出して開いてみた。そこにはレズリーの両親の姿が
描かれていて、たぶん一人暮らしになってから描き溜めたものだろうと思われる。そして最後の方には
三人がベッドに楽しそうに腰掛けている絵が描かれていいて、色あせても永遠に輝き続けるであろう
思い出がそこにはあった。
「レズリーお姉ちゃん、もう帰ってこないのかな……」
「そんなわけないだろ、いつかきっと還って来るよ。レズリーはきっと帰ってくるよ!」
「うん!そうだよね!わたしたちが、待っていれば帰ってくるよね!」

 後部デッキでは、生まれたままの姿のまま黒い大きなマントに包まれて、遥か彼方に
見えなくなってしまったドルファンをレズリーはじっと見つめていた。
「いつか、帰ってこれるよ」
 レズリーは顔を捻じって彼の顔を見つめる。
「おねがい、キスして」
 唇が近づいて、レズリーは腕を後ろに廻して彼の濡れた髪を弄った。
337名無しさん@ピンキー:03/03/11 01:39 ID:UZAxw4yQ
こねこ

地形的嘘(船に追いつけたこと)とレズリーの泳ぎに関しては御容赦ください。
あと、エロ少なくて申し訳ありません。もし読んでいただけたなら、うれしいです。

長々とすみませんでした。
338名無しさん@ピンキー:03/03/11 19:36 ID:rP7MRs0y
>>444氏!?Σ(゚д゚lll)

本物ですか!?

この世に神はいたんだなあ(;´д⊂)
……続き、期待してもいいでしょうか
339名無しさん@ピンキー:03/03/11 23:12 ID:57J7Z0X9
good job!
でも ちっと疲れた
340たぶん三人目:03/03/12 00:43 ID:DtGxMa5c
凪いだ日もあれば激しくうねりが続く日々もある…
このスレに、またも激動の時がキタ―――――――ッ!!??

>319
我々は三年待った!!(えー

プリムタン…キッ…(-_-)キ(_- )キ!(-  )キッ!(   )キタ(.  ゚)キタ!( ゚∀)キタ!!( ゚∀゚ )キタ━━━!!!
キター・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
キタ━━⊂⌒~⊃。Д。)⊃━⊂⌒O。Д。)⊃━O(。Д。)O━⊂(。Д。O⌒⊃━⊂(。Д。⊂~⌒⊃━━ッ!!


…といふことで<<プリム・ローズバンク>>に一票!!(禿しく違う

プリムタンは一番萌えるのです。人様がなんと言おうと。
続きも期待っw


>337
長編乙でした。
…うーむ、レズリーEDに落ち付きましたかw
七転八倒したよーな気がしますが、とりあえずよかったよかったといふことで〜

ъ( `ー゚)
341山崎渉:03/03/13 17:56 ID:OxWLo+tw
(^^)
342名無しさん@ピンキー:03/03/14 01:25 ID:NxVY9trs
みんな もちついてください
343名無しさん@ピンキー:03/03/14 05:30 ID:7rvg0ewD
オマエこそ、もちつけ
344名無しさん@ピンキー:03/03/15 19:04 ID:p/G8akV1
もちつき もちつき ぺったんぺったん
345444’:03/03/16 19:03 ID:HhdkykPw

・・・・ぺったんこ。
346444’:03/03/16 19:04 ID:HhdkykPw



プリム編挿話 第2回目



347444’:03/03/16 19:04 ID:HhdkykPw
キャロル・パレッキーの無邪気な顔に、プリムは一瞬気勢を殺がれる。
「そ、そういうことを言ってるんじゃなくてっ……!」
顔を真っ赤にして叫ぶプリム・ローズバンクだが、しかしその語尾は弱々しかった。
残念ながら、プリムには彼との間にある感情以上の交流を表現する訳にはいかない。
なんと言っても、ここに立っているのは世に名高い『東洋人の傭兵』なのだ。
そして、付け加えるならば──プリムの主人であるプリシラ王女の想い人でもある。
王女とメイド……相手としては不足がなさ過ぎるというか恐れ多かった。
だが、それを知りはしないしもし知っていてもこだわらないのがキャロルであった。
「何言ってるのかわかんないってばあ」
キャロルは、ケタケタと笑いながらその手をパタパタを振って見せた。
「やっぱり、この娘ったら最強だよねぇ」
彼の頭の周囲を飛び回っている妖精のピコが、キャロルを見つめつつ呟く。
キャロルは、呆然としたまま立ち尽くしている彼の方へ向き直った。
「ま、そういう訳でエッチするわよ!」
「何が“そういう訳”だ」
348444’:03/03/16 19:05 ID:HhdkykPw
彼の冷たいセリフにも、キャロルは大して傷付いた様子もない。
「理解のある反応をアリガトウ!」
「毎度の事だが人の話を聞けよ」
キャロルのペースに巻き込まれつつ、彼は憮然とした表情で呟いた。
もっとも、傍から見ていると二人の会話は妙に噛み合っているようにも見える。
そんな態度が、プリムの嫉妬の炎により一層の油を注ぐのだ。
まるで地響きでも立てているかのように、プリムの身体が揺れ出した。
「……随分と仲がおよろしいことでぇえ?」
プリムのセリフを聞いた瞬間、彼は背筋にナイフを突きつけられた気分になる。
彼が慌てて振り返ると、プリムがにっこりと微笑を向けて来た。
「うふふふ……うらやましい事限りです」
そばかすだらけの顔に、人生が楽しくて仕方のないというような笑顔のプリムだ。
──ただ、その視線だけが異常に鋭く殺気を秘めていた。
視線で人が殺せるなら、プリムの視線はヴァルファバラハリアン八騎将も殺せるだろう。
勿論、たかがメイドのプリムに『東洋人の傭兵』の行動を縛る権利はない。
349444’:03/03/16 19:05 ID:HhdkykPw
彼が優しさをバラ撒くように多くの女性を真剣に愛しているのも知っている。
だからといって、単純に納得してしまえる程にプリムは大人ではなかった。
そして、今日だけはプリムとしても彼の胸の中を譲るわけにはいかないのだ。
なんといっても、明日、10月26日はプリシラ王女の誕生パーティーなのである。
毎年、お転婆王女の暴走にてんてこ舞いの忙しい一日だった。
だが、今年のパーティーがプリムにとって重要なのはそんな些細な理由ではない。
その理由を彼に、あるいはキャロルに言う訳にはいかない哀しいプリムだった。
黙り込んでしまったプリムに、キャロルは少しばかり言い訳するように言う。
「あ、でもわたしだけが仲良い訳じゃないのよねー?」
そのセリフに不穏な雰囲気を感じた彼が、止める前にキャロルが口を開いてしまう。
「こないだソバージュの看護婦さんと歩いているの、見たわよお?」
悪戯っぽく微笑むキャロルに、彼は絶句して身体を硬くした。
ソバージュの看護婦といえば……テディー・アデレードに違いあるまい。
その穏やかで潔癖な性格と、対照的に豊満で女っぽい体つきをふと思い出す彼だ。
当然、彼はキャロルのセリフに心当たりがあり過ぎて返答に困ってしまう。
350444’:03/03/16 19:06 ID:HhdkykPw
テディーという看護婦とは、3年前に彼が戦争で大怪我をした時に出逢った。
病院で彼の担当になった彼女と、彼はいつの間にか愛し合い身体を重ねている。
「あれぇ? 鼻の下伸びきってるわよ?」
ケタケタと笑うキャロルと一緒になって、プリムもにこにこと笑う。
「本当、だらしないですよ騎士様」
浮気者! 浮気者! 浮気者ぉぉぉ!! プリムの瞳の中で炎が燃える。
プリムは『東洋人の傭兵』の唯一の恋人ではないし、多分今後もそうはなれまい。
それでも、その腕の中の温もりの何パーセントかはプリムの物のはずだ。
例えそれが1パーセントであったとしても、そこにプリムの場所はあるはずだ。
「騎士様は、ドルファンを背負われてらっしゃるんですから……うふふ」
浮気者! 浮気者! 浮気者ぉぉぉ!! プリムの手の中でバスケットが軋む。
「こ、怖いよお」
背中の羽をパタパタと揺らして、妖精のピコが恐怖に震えた。
「……同感だ」
ピコにしか聞こえない位の大きさで、彼も苦渋の呟きを漏らす。
351444’:03/03/16 19:06 ID:HhdkykPw
「まあ、そんなことはどうでもいいから〜!」
相変わらず空気を読まないキャロルが、ぐいっと彼の腕を取った。
「わたしとも、その分エッチしてくれればいいからさ
強引に引っ張られながら、彼は困ったようにプリムの方を向く。
「いや、説明を聞いてくれないか」
一体何を説明するつもりなのかは知らないが、そもそも聞いてもらえそうにはない。
ぷんっと唇を尖らせると、プリムは横を向いてしまった。
「どうぞお楽しみ下さいませ! 邪魔者はとっととオイトマしましょうねぇっ!!」
もう知らない絶対に許さない泣いてやる!! プリムの瞳に涙が滲む。
ふと、彼の手を掴んだままのキャロルが思い出したように話し掛けて来た。
「あ、そーだ。今日はアナルでエッチしようと思うんだけど、あんた経験ある?」
「アナルぅうう!!??」
素っ頓狂な声を上げたのは、彼ではなくプリムだった。
「アナルって、お、お、お尻の、あ、穴……じゃないの!!」
顔をトマトのように真っ赤にして、ドモリまくるプリムである。
352444’:03/03/16 19:07 ID:Mey5lDy7
一方、それに比べてキャロルはあっけらかんとしたものだ。
「何慌ててんのよ? 別にあんたとアナルセックスする訳じゃないわよお?」
……当然だ。
プリムは気色ばんだように、キャロルに詰め寄った。
「だ、だって、お尻の穴って出す処で入れる処じゃないでしょお!?」
思わず、自分の臀部に手を当てつつ声を張り上げてしまうプリムだ。
「それが、気持ちイイんだってよぉ?」
そっと声を潜めて、キャロルは内緒話のようにプリムに囁きかける。
キャロルのヒソヒソ声に、プリムは自然に引き込まれて声を落した。
「えっ、だ、だって」
プリムとしても、彼とのセックスによって通常以上の快感は得ている。
だが、今まで以上の甘美な刺激という誘惑は抗い難いものがあった。
「なんでも、病みつきになっちゃうくらい、気持イイんだってぇ〜♪」
プリムは、キャロルのセリフにごくりと唾を飲み込んだ。
一瞬、午前中の爽やかな空気がどこか淫靡なものになって停滞する。
353444’:03/03/16 19:08 ID:Mey5lDy7
「……何をやってるんだ、全く」
彼が呆れたようにため息を吐くと、プリムはハッと我に帰った。
「べ、別にわたしには関係ない事でしたねっ!!」
プリムは顔を真っ赤にしたまま、横を向いて自虐的なセリフを叫ぶ。
「ど、どうぞアナルでもパイズリでもSMでもお好きな事をやってくださいまし!!」
プリムの自暴自棄なセリフを聞いて、ピコが失礼な感想を口にする。
「パイズリ出来るほどキャロルって胸ないよねぇ」
「まあな」
そっとコメントを返しつつ、プリムの余りにも見事な胸を見てしまう彼だ。
一方、ピコの声など聞こえないキャロルは、プリムに向かって笑った。
「あんたも、例の処女を捧げたっていう傭兵にアナルを可愛がってもらえばぁ?」
事情を全く知らないキャロルならではの、皮肉にしか聞こえないセリフだ。
彼は困ったように眉を顰め、プリムはビクッと身体を揺らす。
「ふんっ……だ」
拗ねたように口を尖らすプリムを、何故か可愛いと思ってしまう彼だった。
354444’:03/03/16 19:09 ID:Mey5lDy7


若い人の邪魔をするつもりはないんで、ここらへんにしておく。
この続きは、またいつか。
乱文乱筆多謝。

355444’:03/03/16 19:10 ID:Mey5lDy7
【過去ログ一覧】

http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1003/10034/1003477486.html

ライズ編  461-468 483-488 530-533 602-609
アン編    480-482 584-588 820-826
ソフィア編 444   526-529 683-691
ジーン編  509-517
プリム編  544-555 633-641 781-788 878-885
ロリィ編   565-573 590-594 748-752
テディー編 668-676 759-764
キャロル編 697-705
ハンナ編  729-738
リンダ編   803-809
クレア編   840-849
356名無しさん@ピンキー:03/03/16 19:52 ID:M31kw03k
神降臨!!
357名無しさん@ピンキー:03/03/16 21:26 ID:+QSJgYvK
今週もキタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!

>若い人の邪魔をするつもりはないんで
そんなこと言わないでよろしくお願いします。

それにしても444氏のこの会話の絶妙なセンスはやっぱイイ!
プリムなんてなんか本当のヒロインみたいですな(w
358名無しさん@ピンキー:03/03/23 22:59 ID:pZ22ZhGs
今週は・・・休みか
359名無しさん@ピンキー:03/03/24 23:31 ID:Jy81hCdu
この焦らし方
        ・・・・・・・444氏は本当に本人だったんだ(泣笑)

ああもう待ってやるさ!
444氏を待つのは慣れてるしな!(ヤケ)

360たぶん三人目:03/03/27 22:46 ID:WRLeB6as
書き込んだつもりになっていたけど、実は気のせいでスカーリ忘れていた(汗
ああもう10日以上過ぎてるよ…
でも叫んでやる〜


プリムタ━━⊂⌒~⊃。Д。)⊃━⊂⌒O。Д。)⊃━O(。Д。)O━⊂(。Д。O⌒⊃━⊂(。Д。⊂~⌒⊃━━ンッ!!

拗ね拗ねしているプリムたんも可愛いでつ…ハゥハゥ


                        …さて、キャラネタ板のスレに逝くかなw(ROMおんりーだけど)
361名無しさん@ピンキー:03/03/27 23:16 ID:jrmyDNOM
何か質問しろよ!(藁
362444':03/03/30 18:59 ID:vbaEucxj
あいかわらず、人のいないスレだねぇ(苦笑)


363444':03/03/30 18:59 ID:vbaEucxj



プリム編挿話 第3回目



364444':03/03/30 19:00 ID:vbaEucxj
プリムの態度に多少は疑問を抱きながらも、人生を悩まないのがキャロルの身上だ。
彼の手を取ると、大して大きくない胸に押し付けて雄叫びを上げる。
「さ! エッチするわよ! 目指せアナルセックス!!」
「昼間からアナルセックスとか言うなよ」
いいかげん呆れながら彼は言うが、当然キャロルに通じる嫌味ではなかった。
「えー? 気持ち良いならなんでもいいじゃんー?」
そもそも、ここが傭兵の宿舎の裏庭だという事が判っていなさそうなキャロルだ。
彼の頭の上をパタパタと飛び回っている妖精のピコが、真面目な顔で言う。
「でも、アナルセックスっていうのも興味あったりして?」
「そんな事を言ってる訳じゃない」
ピコにしか聞こえないくらいの小声で、彼はため息混じりに呟いた。
すると、間髪を置かずして彼の背後からにこやかな声が聞こえてくる。
「へぇええええ、アナルセックスですかぁぁぁああ?」
恐る恐る彼が後ろを向くと、プリムがにっこりと微笑んでいた。
365444':03/03/30 19:00 ID:vbaEucxj
プリムの手のクッキーが入ったバスケットが、再度みしみしと音を立てた。
「……ね、ねぇ、本当に怖いんだけど」
背中の羽をパタパタと揺らして、妖精のピコが恐怖の表情でプリムを見る。
「なんだかキミが殺されちゃいそうな気がするよ」
「同感だ」
ピコのセリフに頷いて、彼は弱りきった顔つきになった。
その時、場に似つかわしくない不意に明るい声がキャロルを呼んだ。
「あーっ! キャロル こんなとこにいたんだー!!」
その場の3人が視線を向けると、裏庭の入り口にショートカットの少女が立っていた。
ボーイッシュな容姿の少女──ハンナ・ショースキーである。
ハンナとキャロルは従妹同志であり、仲の良い友人でもあった。
ピコの情報によると、最近ハンナは彼の同僚の傭兵と付き合っているらしい。
彼から見ると、そのキムという傭兵は余り誠実な人物には思えなかった。
だが、彼は他人の恋路に口を出す程に高尚な人間でもないからお節介はしない。
ハンナが選んだ道がどんな道だろうと、その利益と損失を受け取るのは彼女自身だ。
366444':03/03/30 19:01 ID:vbaEucxj
ハンナはつかつかと近寄って来ると、キャロルに指を突きつけて言う。
「なんか、お城の人が探してたよ? 壊れた壷がどうとか……」
そのセリフを聞いた瞬間、キャロルは大きく目を見開いて顔を手で押さえた。
「あっちゃー! バレちゃったかあー……、意外に早かったなあ」
「って、貴方 またお城の備品壊したのお?」
腰に手を当てて、呆れたように声を張り上げるプリムだった。
一方、キャロルといえば悪びれもせずにケタケタと笑って言う。
「いや、ほら、形ある物はいつかは壊れるって言うし」
「貴方は形ある物を壊し過ぎ」
先輩であり有能なメイドであるプリムは、困ったように大きく息を吐いた。
キャロルは手をぱたぱたと振りながら、さりげなく彼の顔を覗き込んで来る。
「いやまあ、いざとなったら『東洋人の傭兵』が助けてくれるし?」
「助ける訳がないだろうが」
自分の都合だけで話を進めるキャロルに、しっかりと釘を刺す彼だった。
だいたい、ヘタにキャロルを庇った日にはプリシラ王女の嫉妬が恐ろしい。
367444':03/03/30 19:01 ID:vbaEucxj
見捨てられてた立場のキャロルは、大げさに泣き真似をしながら口を開いた。
「なんでこんな冷酷な知り合いしかいないのよーっ!」
「自業自得のような……ともかく、一回お城に帰った方がいいんじゃない?」
キムと付き合って微妙に女っぽくなったハンナが、キャロルに言う。
「しょうがないなー、マンネリを吹き飛ばす未知の快感はお預けかあ……」
キャロルは未練たらたらでそう言うと、これみよがしに彼の方を見た。
彼は、そんなキャロルに向かって努めて冷静に言った。
「マンネリな関係とやらに、なった覚えはないぞ」
「え!? 何々!? その“マンネリを吹き飛ばす未知の快感”って!?」
彼のセリフを遮るように、ハンナが興味津々の表情でキャロルに問い掛ける。
「んー? ハンナも例の傭兵相手に試してみるぅ?」
キャロルは彼にウインクをすると、ハンナを連れて立ち去って行った。
「なんかね、病み付きになる快感らしいんだけどー……」
そんな騒々しい二人がいなくなると、宿舎の裏庭は彼とプリムの二人だけになる。
先ほどまでの余りにも五月蝿い状態から、いきなり静かに空気が流れた。
368444':03/03/30 19:02 ID:vbaEucxj
彼は気を取り直すと、わざとらしく空咳を吐いて誰にでもなく言う。
「あ、ごほん……さて、買い物にでも行くかな」
「騎〜士〜さ〜まぁぁ〜ぁぁ〜」
彼の背後から、プリムの低い声がゆっくりと響いて来た。
さながら地の底から響いてくるような声で、怒りのオーラを纏っている。
「ちょっと、お話したいんですけどぉぉぉぉぉぉぉ……」
プリムは満面の笑みを浮かべながら、彼の袖口をぎゅ〜〜っと掴んで離さない。
彼の背筋に寒気が走った──かつて戦場でどんな敵武将相手にも経験のない寒気だ。
このドルファンに、『東洋人の傭兵』の肝を冷す戦士?がいたとは大変な驚きである。
「い、いや、その、なんだな」
「あ! いきなり用事思い出しちゃったよ!!」
彼とプリムのやり取りを見つめていたピコが、不意に声を張り上げた。
「カミツレの森林地区に用事があったの! それじゃ森林地区へ、レッツゴー!」
「レッツゴーじゃないだろ」 
彼の突っ込みを物ともせず、ピコは羽根を大きく震わせて明後日の方角へと飛び去る。
369444':03/03/30 19:03 ID:TjfBxC8K
たった一人取り残された彼に、優しさに満ち溢れた聖母のような囁きが掛けられた。
「……お部屋に、お邪魔しても宜しいですか」
浮気者! 浮気者! 浮気者ぉぉぉ!! プリムは彼の袖を握りつぶさんばかりだ。
戦場に生きる傭兵の常として、身の危険の兆候には敏感な彼である。
「い、いや、今から出かけようと思っていて……」
「お・邪・魔・し・て・も い・い・で・す・ねっ!!!」
目を潤ませたプリムは、極上の頬笑みを浮かべたまま彼の瞳を威圧して来た。
プリムに握られた服の袖から、熱気とも言っていいくらいの圧力がやってくる。
「……狭い部屋だが」
彼はぼそぼそと言うと、プリムを後に従えて部屋へと歩き出す。
階段を上がって部屋のドアを開けてプリムを部屋に迎え入れた彼は、緊張で震えた。
ドアを閉めた瞬間、プリムの瞳がじわっと涙で溢れて頬が濡れた。
「どうせ私は下賎なメイドですよぉぉぉぉーーーー!!!」
目を白黒させている彼に向かって、プリムは手に持ったバスケットを投げつける。
「そんなにキャロルのパイズリがイイんですかあ!?」
370444':03/03/30 19:04 ID:TjfBxC8K
そもそも、スリムなキャロルにパイズリをしてもらった事などない彼である。
彼が口篭もっていると、プリムは益々拗ねて両手をぶんぶんと振り回して怒る。
「ア、アナルだって、そんなにしたいならなんで私に言わないんですかあ!!??」
別に彼がアナルセックスをしたいと言った訳ではないのだが、もうそんな事は関係ない。
「い、いや……だからなんと言うか」
下を向いて口を閉ざしてしまったプリムが、不意にキッと顔を上げる。
「わ、私は騎士様の為だったらなんだって出来ますっ!!!」
プリムは顔を真っ赤にしたまま後ろを向くと、さっとメイド服のスカートを捲り上げる。
考えようによっては一途なキャロルに、嫉妬して暴走するプリムだった。
「だ、だから……キャロルと愛し合うくらいなら! わ、わたしのお尻の穴を!!!」
そうして、ツルリとショーツを太腿の処まで引き下ろして腰を突き出した。
ぷりんと丸く張り詰め、皮膚に艶がある新鮮な果実のようなプリムの臀部が露になる。
そんな少女の尻の割れ目からは、悩ましくも甘い匂いが香り立って来た。
「私のお尻の穴をっ か、か、…… 可愛がって!!! ……下さい……っ」
彼に尻を見られている事に激しい羞恥を覚え、プリムの肌が桃色に上気した。
371444':03/03/30 19:05 ID:TjfBxC8K
【過去ログ一覧】

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ライズ編  461-468 483-488 530-533 602-609
アン編   480-482 584-588 820-826
ソフィア編  444   526-529 683-691
ジーン編   509-517
プリム編   544-555 633-641 781-788 878-885
ロリィ編   565-573 590-594 748-752
テディー編 668-676 759-764
キャロル編 697-705
ハンナ編   729-738
リンダ編   803-809
クレア編   840-849
372444':03/03/30 19:06 ID:TjfBxC8K
……おっと、来週は接待ゴルフなんで。
373名無しさん@ピンキー:03/04/01 00:59 ID:wD3bhgLO
お疲れさん、2週間くらいなら余裕で待てますw
374名無しさん@ピンキー:03/04/01 08:45 ID:ndvvxkoU
>「私のお尻の穴をっ か、か、…… 可愛がって!!! ……下さい……っ」
これ、いいな〜。
そっちの性癖はないけど、萌えとエロが見事に一体になってる。
次も期待してるよ。
375たぶん三人目:03/04/03 16:14 ID:rfYAuQLv
過激に焼きもちだったり、対抗心炸裂だったり、健気だったり・・・
プリムタンはいいものだ〜っ!! (;*´Д`)ハァハァ

ぢつは両手をぶんぶんしているプリムタンがお気に入りだったりw
376名無しさん@ピンキー:03/04/04 21:44 ID:OSSzMijl
このスレもすかり444とその信者の番外地になったな。
444には、ファンを大事にして、もう勿体ぶるのは止めて欲しいものだ。
377名無しさん@ピンキー:03/04/05 05:05 ID:DQ83g4vH
黙ってROMしてるのもいる訳で
つまらん煽りするヤシこそが邪魔

意見でも何でもないし 大きなお世話
378たぶん三人目:03/04/05 09:50 ID:SYMyWDh/


                ・・・放置プレイ(;*´Д`)ハァハァ
3796人目:03/04/09 19:46 ID:VzBCFFti
保守
380ドルファン書院:03/04/13 20:38 ID:s3cQHxaq
1、発作をおこしたテディーが犯される話
2、恥らうアンを森林で食っちゃう話
3、バーで酔っ払ったレズリーを介抱する振りをして姦っちゃう話

以上、どれがいい?
381名無しさん@ピンキー:03/04/13 21:02 ID:UhxWILj+
グロ無しならなんでもいいよ。
382ドルファン書院:03/04/13 21:14 ID:s3cQHxaq
「なんでもいい」ってのが一番やっかい
383あぼーん:あぼーん
あぼーん
384名無しさん@ピンキー:03/04/13 23:19 ID:By2NXbQE
それじゃあ是非2でお願い。
「でもここではイヤですッ!」って拒否したのにやられちゃうって感じ?
385名無しさん@ピンキー:03/04/14 01:12 ID:bSqNgz/1
漏れ的にみつめてナイトに味方の女騎士が欲しかったと言ってみる。
ライズたんみたいに敵な設定もいいけどねぇ。

国の為なら何でもやるガイキチなピクシス卿なら士気高揚の為に聖女とか言って祭り上げたりとかしそうだよなぁ。


だが漏れはレズリー萌え
386名無しさん@ピンキー:03/04/14 03:46 ID:Zg/wGJbP
新たな神?期待しまつ
387あぼーん:あぼーん
あぼーん
388あぼーん:あぼーん
あぼーん
389あぼーん:あぼーん
あぼーん
390名無しさん@ピンキー:03/04/14 11:25 ID:CGa/PXnC
なんでもって言ったけど、強いてあげるなら 『るーな』 だから。
391名無しさん@ピンキー :03/04/15 15:13 ID:0VApCQ3W
>>380
俺は1
あの澄ましたクソ真面目な女が巨乳をはげしく揺らして犯されるとこ、是非見たい
392ドルファン書院 :03/04/15 19:13 ID:t1XWyA3W
「少し・・・休んでいれば大丈夫ですから・・・」
そういってテディー・アデレードがベンチに横たわってから数十分が過ぎた
今は薬が効いてきたのか、そのまま眠っているようだ
「テディー?」
そろそろ起こさなくてはなるまい。東洋人はそっと彼女の肩を揺すった
「う・・・ん・・・」
よほど夜勤明けで疲れているのだろう、テディーは硬い気のベンチの上で軽くうめいたが、おきる気配すら無い
城内とはいえ、戦時下のドルファンである
周囲はすっかり暗くなり、人の気配などとうに無い
厚い冬物のコートを着ていても隠し切れない豊かな胸の膨らみが、寝息とともに上下している
目立たぬよう植え込みに囲まれたベンチに横たわる、美しい看護婦の肢体を見守っているうちに
東洋人の中に暗い衝動がゆっくりと湧き上がってきた
393あぼーん:あぼーん
あぼーん
394名無しさん@ピンキー:03/04/15 23:44 ID:NImHuRBF
>>392
是非続きキボヌ
海で犯られるのも捨てがたいが
395山崎渉:03/04/17 12:26 ID:Ac1CXwMS
(^^)
396ドルファン書院 :03/04/18 18:39 ID:hjPeuRw6
いかん、俺は騎士なんだ、これでも
眠ってる病人に何をしようというんだ
東洋人は懸命にかぶりを振った
が、しかし美しいナースの寝顔と大きく盛り上がった胸をみつめていると
意に反して右手が空宙をさすらうのであった
思えば。普段は堅物ともいえるこの美女をデートに誘えるようになるまで
どれだけの苦労を重ねたことだろう
ゴクリ、と東洋人の喉が鳴った
「すこしだけ・・・すいませんテディーさん」
虚しく彷徨っていた東洋人の右手が、テディーの豊かな膨らみに音もなく着地した
厚いコートの布地越しに、やわらかな感触が伝わってくる
(おお!で・・・でかい!)
普段は大ぶりの剣を握る力強い掌が、こまかく震えた
397山崎 渉:03/04/20 04:15 ID:sTzjkZgc
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
398名無しさん@ピンキー:03/04/22 23:47 ID:C+/3Div3
閑古鳥
399名無しさん@ピンキー:03/04/23 10:11 ID:7ARSEa8v
まー書く人の事情に左右されるもんな、こーゆースレは。
ただでさえファンがなぜか少ないんだから、ママーリママーリ
400ドルファン書院 :03/04/23 17:15 ID:NuiR/Gma
なんという大きさだろう
けして小さくはない東洋人の掌でもたっぷりはみだしてしまう
思わず身を乗り出し、両手で双乳を掴む
「す・・・すごい・・・」
いつもテディーに会う度に、そのボリューム感たっぷりの胸に目を奪われた
彼女自身が自分の大きなバストを気にしていて、あまり露骨に眺めることができなかったから
余計にその巨乳に触れてみたいという欲望が、心の奥底に滓のように溜まっていたのだろう
東洋人は我を忘れてテディーの乳房をゆっくりと、揺するように揉みしだいていた
「ン・・・ふん・・・」
横たわるテディーの唇から声が漏れ、東洋人は一瞬ビクっと身を震わせた
「フウ・・・」
目を覚ましそうになったかと思ったが、そのあと何の反応も示さない。安堵の溜息が出た
「・・・もうすこし、もうすこしだけ・・・」
もはや一度ハードルを越えててしまったのだ
どうしても憧れの豊かな乳房をこの眼で見てみたい
東洋人はテディーのコートのボタンに震える手を伸ばした
401名無しさん@ピンキー:03/04/24 22:06 ID:1DS4VbgP
いつまで444氏を待てばいいんだろう(;´д⊂)
402名無しさん@ピンキー:03/04/25 02:26 ID:/GOqdFeM
そういうのキモイから保守と書くぐらいにしと毛
403名無しさん@ピンキー:03/04/26 01:16 ID:Phb5VvNl
こんなスレッドあったのか。浪人時代ひたすらやった記憶が…
404名無しさん@ピンキー:03/04/26 07:35 ID:PzqbC90i
376=402みたいな粘着がいるんじゃ、職人さんも大変だな
405名無しさん@ピンキー:03/04/26 08:14 ID:3ykXA0i9
お前ら言われる側になってみろよ、キモイぜ?
406あぼーん:あぼーん
あぼーん
407あぼーん:あぼーん
あぼーん
408あぼーん:あぼーん
あぼーん
409名無しさん@ピンキー:03/04/30 01:29 ID:CgLlakmZ
連休中に動きがあることを期待しまつ
410名無しさん@ピンキー:03/05/02 20:34 ID:Wh3KREpz
h
411444':03/05/04 18:57 ID:Ib+ai7jI
どうでもいが、広告ばっかだなあ
412444':03/05/04 18:57 ID:Ib+ai7jI



プリム編挿話 第4回目



413444':03/05/04 18:57 ID:Ib+ai7jI
プリムの白くすべすべとしたヒップに、彼は少しの間魅了される。
勿論、今まで何度もその手にしてきたプリムの身体ではあった。
だが、爽やかな午前中の日差しの中で晒される彼女のそれは芸術品のようでもある。
シミ一つないなだらかな曲線が、彼を誘うように微かに揺れた。
「はぁ……っ あ……」
羞恥に耐えかねたのか、プリムの唇から押さえきれない吐息が漏れる。
後ろを向いて臀部を突き出した姿勢は、ある意味屈辱的な格好だ。
めくりあげたスカートに隠されて、プリムの顔自体は除き見ることは出来ない。
だが、かろうじて剥き出されている耳はイチゴよりも真っ赤だった。
「……騎士様……じ、焦らさないで、く、下さい……」
なんでこんなことになってしまったのか判らないまま、彼は大きく息を吐く。
多分、ここで行為を断ったりした日にはプリムに爆発されてしまう違いない。
普段はプリシラ・ドルファン第一王女付きの、有能なメイドであるプリムだ。
だが、何故か彼の前だとまるで子供のように駄々を捏ねる我儘娘だった。
キャロル辺りが今のプリムを見たら、きっと驚愕で固まってしまう事だろう。
414444':03/05/04 18:58 ID:Ib+ai7jI
彼はゆっくりと歩いてプリムの傍らに立つと、そっと手を彼女の臀部に回した。
「ひゃっ」
プリムが素っ頓狂な声を上げて全身をびくっと震わせる。
彼は、プリムの尻を縦にくっきりと割る谷間に手を当ててアナルを露出させた。
「……っ!」
きっと叫び出したいし逃げ出したいのだろうが、プリムは必死で足を踏ん張っている。
プリムの尻の谷間に息づいている菊花状の肉襞は、唇のように綺麗にされていた。
「あ……」
彼の指で粘膜を刺激された瞬間、プリムはスカートを握り締めたまま息を吐く。
指の間から見えるプリムの横顔は、頬が薄っすらと上気していた。
彼は、プリムに恐怖感を与えないようになるべく優しく指でアナルを触る。
「うっ」
プリムの肩がまた大きく震えるが、しかし今度は嫌悪感だけではなかった。
彼は慎重に指を進めながら、プリムのアナルを刺激してゆく。
「あっ、はぁぁっ」
415444':03/05/04 18:58 ID:Ib+ai7jI
プリムの閉じた瞼の睫がぷるぷると震え、身体を支えている二本の脚が揺らぐ。
倒れそうになったプリムは、慌てて姿勢を直そうと身体を動かした。
その瞬間、体勢が変わった拍子に彼の指がプリムの窄まりを強く突く。
「あああっ、いやあぁぁぁ」
ショックを受けたように哀切な悲鳴を上げ、それでも脚は閉じないプリムだ。
くすぐったさと恥ずかしさからくる感覚は、プリムの官能を刺激した。
彼にお尻の穴を弄られている内に、少しずつ腰の辺りが熱くなってきたようだ。
子宮が蠢くような感覚があり、がくがくと震え出した腰が更に加速される。
彼は手をプリムの股間から差し伸ばして、恥毛を撫で上げて感触を楽しむ。
「あ、あ、あぁぁ」
彼がちょんと尖ったクリトリスを突っつくと、プリムの裸の尻が跳ねた。
指がプリムの割れ目を辿ってゆくと、いつの間にかプリムの股間はびしょ濡れである。
「濡れてる」
確認のように言う彼の冷静なセリフに、プリムはしゃくり上げた。
「い、いじわるうぅぅ」
416444':03/05/04 18:59 ID:Ib+ai7jI
どっちらかというと強気で強引なプリムだが、彼にだけは甘えたくなる。
誰かに自分自身の全てを投げ出し、それを受け止めてもらえる事など実はそうはない。
たいていは片想いだったり、思い過ごしも恋のうちだったりするものだ。
『東洋人の傭兵』である彼に出逢えた事は、望むべくもない幸運だった。
特に面白くもないまま終わってしまいそうなプリムの人生の、たった一つの僥倖だった。
だからこそ、プリムは彼には我儘を言いたくなるしそれを聞いて欲しいとも思う。
それが、多分、……愛している……という事なのだろう。
「く、くうっ、はあああ」
彼に秘所をかき回され、硬くなったクリトリスを弄られ、プリムは仰け反る。
今更ながらにプリムのシャンプーの匂いがする髪が、彼の鼻をくすぐった。
先ほどは爽やかに感じられたその匂いが、何故か官能的に感じられる。
彼の指が、プリムのアナルを更に責めるように動き出した。
「うううっ」
プリムはそっと吐息を漏らし、汗をかきつつある肌を更に震えさせた。
「……だ、だめぇええ……」
417444':03/05/04 18:59 ID:Ib+ai7jI
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ライズ編   461-468 483-488 530-533 602-609
アン編   480-482 584-588 820-826
ソフィア編  444   526-529 683-691
ジーン編   509-517
プリム編   544-555 633-641 781-788 878-885
ロリィ編   565-573 590-594 748-752
テディー編 668-676 759-764
キャロル編 697-705
ハンナ編   729-738
リンダ編   803-809
クレア編   840-849
418名無しさん@ピンキー:03/05/06 01:09 ID:4ftRXuHt
アナルゥ〜
419名無しさん@ピンキー:03/05/06 16:05 ID:yHdz0bwk
キテタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
420名無しさん@ピンキー:03/05/06 20:01 ID:z4d+nd4e
神キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!

そして激しく人がイナイ━━━(T△T)━━━ !!!!!
4216人目:03/05/06 21:12 ID:6nicav0S
>420
いや漏れもちゃんといるよん
>444氏様
毎度Zであります。
422名無しさん@ピンキー:03/05/07 04:15 ID:mQdPujXT
人がいないのは、444'氏以外の職人さんがいないから、
結果444'氏の書き込む休日にしか、住人がいないせいでは?

そういう点で、ドルファン書院氏の登場時は
久々のスレ活性化を期待したのだがなぁ…。
444'氏が降臨したここで敢えて
ドルファン書院氏に、どうか続きを書いてホスィ。
423名無しさん@ピンキー:03/05/07 04:42 ID:vk2vZ/KY
っていうか、444氏だって次にいつくるかわかんないしなあ
424名無しさん@ピンキー:03/05/07 22:52 ID:mwVEs3Nf
毎日スレに来てチャットみたいに書き込みするようじゃ
444’氏と言えないけどなw
425たぶん三人目:03/05/08 21:55 ID:u94Xt8OW
数週間に一度活性化するスレ、といふところでしょうか?w
さて、毎度の雄叫びをば…


プリムタ━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━ ン!!!!!!!!
ハァハァハァハァハァハァハァハァハァ…


…いやあ、こうして少女は大人の女へと二穴調教されていくんですね〜♪(違う
426名無しさん@ピンキー:03/05/12 01:20 ID:jXzyoopJ
Primulaをあなたに・・・h
427名無しさん@ピンキー:03/05/14 22:14 ID:tYjYpN2X
久々にあぼーんがあったようだな
428ドルファン書院 :03/05/16 19:18 ID:z67F6t3h
東洋人は女性を知らないわけではない
むしろその手の経験値は並みの男よりよっぽど高く、一時は「プレイボーイ」と呼ばれたこともあった
だが、その相手はもっぱらドルファン学園の女生徒が多かった
おとなしく清楚な美少女、ボーイッシュなスポーツ少女、大人びた画家志望の女の子
それ以外にも、パン屋の看板娘や、男勝りの御者、果ては恩師の未亡人まで
様々なタイプの美女たちを相手に多大な戦果を勝ち得て来たのだった
彼女たちは美しいだけでなく、聡明で慎み深い女性が多く、東洋人が初めての男性という娘もいた
だが、このテディーほど強烈に「女」を感じさせる娘はいなかった。
成熟しきったセクシーな身体とはうらはらにガードも硬く
なにより東洋人自身もウブな少年の頃に戻ったような錯覚を覚えさせる生真面目さがテディーにはあった

今、その憧れた豊満な肢体が東洋人の目の前に無防備な状態で横たわっている
厚手のコートと、ブラウスの前はすべて開いており、可愛いピンクのキャミソールまでボタンをはずされている
そして、その下からハーフカップの純白のブラジャーに包まれた豊かなふくらみが、冷たい初冬の外気に晒されていた
429あぼーん:あぼーん
あぼーん
430あぼーん:あぼーん
あぼーん
431名無しさん@ピンキー:03/05/16 22:24 ID:i66vh32m
格好悪い書き込みだね
432444':03/05/18 20:03 ID:NInJonxw
格好悪いかどうかはともかく……???は、なあ

433444':03/05/18 20:04 ID:NInJonxw



ライズ編・完全版



434444':03/05/18 20:04 ID:NInJonxw



第1回



435444':03/05/18 20:05 ID:NInJonxw
薄暗くなってきた陣地の方々で、松明の火が揺れている。
自分の着込んでいるドルファン学園の制服が周囲から浮いている事を感じて
ライズ・ハイマーは、隣を歩いている年上の女性に気付かれないよう身を硬くした。
ここはヴァルファバラハリアンの駐屯地が設置されている谷間の平地だ。
ドルファン王国首都から2日程離れた場所にあり、時刻は夜に移り行く頃合だった。
昨年7月のイリハ会戦で、疾風のネクセラリアことセイル・ネクセラリアが討たれた。
更に、一週間前のダナン攻防戦では不動のボランキオことバルドー・ボランキアまでを
ドルファン軍に討ち取られたヴァルファバラハリアン軍の士気は高くない。
ライズとて、この敗色濃厚な状況を良しとしている訳ではなかった。
ドルファンは彼女にとって憎むべき国であり、討ち滅ぼすべき相手なのだ。
そう鬱々とした日々を過ごしていたライズの前に、隣を歩いている氷炎のライナノール
が姿を現したのは3日前の事だった。
氷炎のライナノール……ヴァルファバラハリアン八騎将の内の1人であり、先日死んだ
不動のボランキオを憎からず思っていたというのは公然の秘密であった。
そのライナノールが、ドルファン学園近くのライズの寄宿舎に不意に現れたのだ。
436444':03/05/18 20:05 ID:NInJonxw
「……いつも安全な後方で動いているというのはどういう気分?」
その言葉を聞いた瞬間、ライズの頭は怒りで沸騰するかと思われた。
自分が楽な任務に就かされているという思いは、常日頃から彼女を苛んでいた。
ヴァルファバラハリアン八騎将として、日々の鍛錬を怠けた事はないと言い切れる。
だが実際に戦場で活躍する機会は少なく、戦っている同僚達に気後れを感じていた。
図星を指されたライズは顔を真っ赤にしながら反論したが、ライナノールは冷たく笑う。
そしてライズを睨みつけ、彼女がいかに軍に役立っていないかを激しく説いた。
そのライナノールの厳しい言葉を聞きながら、ライズは自分が能無しの役立たずである
事を思い知らされ、最後には号泣して謝罪の言葉を繰り返しすまでに追い詰められる。
最後に、ライズはヴァルファバラハリアン軍の士気高揚の為に命を絶つ事を誓わさた。
「……あなたの様なゴミでも、最期に役に立つ事がひとつあるんだけど」
そう言って隠密のサリシュアンことライズ・ハイマーを見つめるライナノールの瞳は、
氷より冷たく更には誤った情熱の炎までもを内包していた。
心から愛していたボランキオが、一週間前のダナン攻防戦で敵に討ち取られた時から
ライナノールは自分自身の生死など取るに足らないものになったと思うようになった。
437444':03/05/18 20:05 ID:NInJonxw
だが、ボランキオの事を思い返す度に隠密のサリシュアンへの嫉妬が湧き出してくるのを
抑えきれなくなるのだ。ヴォルフガリオの実娘であるというだけで、偵察などという楽な
後方支援の任務に就く事が許されている少女。しかも、噂によるとドルファン軍の傭兵の
一人と恋愛じみた息抜きまでやっているとも聞く。それが許せない。
だから、ライナノールはライズこと隠密のサリシュアンに屈辱を味あわせたいと思った。
少しでも自分のやるせない気持ちをこの少女に判らせてやるのだ、と……。
その時、ライナノールは目の前で泣き崩れる少女を胸のすくような思いで嘲笑っていた。
所詮百戦錬磨のライナノールから見れば、ライズなど未熟な子供に過ぎない。
脅しつけ宥めつけ虚論を弄する内、ライズはライナノールに逆らえなくなっていた。
こんな事は、ヴァルファバラハリアン八騎将としては児戯にも劣る程に容易い事だが
いわば温室育ちだったライズは、そんな恫喝に抵抗力を持ち合わせていないガキだった。
結局、ライズは死ぬ前に“もう一つ”軍の為に役立つ事までもを誓わされていた。
438444':03/05/18 20:06 ID:NInJonxw
その部屋の天蓋の入り口の布を開けた瞬間、息が詰まるような空気が流れ出して来る。
喧騒、と言ったらいいのだろうか。空気がよどみ、怒声と嬌声が交じり合っている。
足が竦んでしまったライズは、ライナノールに肩を押されて天蓋の中へ押し込まれる。
そこは、ヴァルファバラハリアン軍の下級兵士の睡眠を取るテントだった。
中にいた数10人の兵士達は、自分達が足元にも及ばない将軍の氷炎のライナノールが
入り口から入って来た事に気が付くと、一斉に緊張した雰囲気で口をつぐむ。
そんな兵士達に向かって、ライナノールは軽くねぎらいの言葉を掛ける。
「……御苦労、緊張する必要はない。楽にしていい」
そんなライナノールのセリフを聞いて、兵士達は安心した表情になった。
「今日はお前達に気晴らしの玩具をやろうと思ってな……」
そのライナノールの言葉を聞いた瞬間、俯いていたライズの肩がびくっと震えた。
あの日、いかにヴァルファバラハリアン八騎将として無能であるか説かれたライズは
ライナノールに今まで軍に迷惑を掛けた代償としての死を選ぶよう諭された。
その上で、死ぬ前にこの士気が衰えつつあるヴァルファバラハリアン軍の役に立つ事が
恩返しになるとも説得され、その身を兵士達の慰安に提供する事を誓わされた。
439444':03/05/18 20:06 ID:NInJonxw
ライナノールは、野卑な兵士達を前に足が竦んでいるライズの肩を強く押して叫ぶ。
「さあっ! 今日はこの女をお前達の好きにしろっ! 遠慮はいらんぞ!」
そう叫んだライナノールは手早くライズの手首を捉えて後ろ手に縄で縛ってしまう。
「……っ!」
ライズは抵抗出来なくなった事を感じ、震えた目でライナノールを見る。
だが、ライナノールの冷たい瞳の中には何の感情も読み取れない。
逡巡している兵士達を鼓舞すべ、くライナノールはライズの制服の上着に手を掛け
引きちぎるようにボタンを飛ばし、ライズの抵抗を押さえつけて下着まで破り捨てる。
ライズは、生まれて初めて自分の乳房を他人の眼に晒された。
白く、透き通るように綺麗な乳房と小さく色づきもほのかな乳首が空気に触れる。
「……い、いやっ……」
覚悟はしていたとはいえ、ライズにとってその恥辱は耐えがたいものだった。
テントの中にどよめきが走り、一瞬にして空気が下世話なモノに変化した。
何人かの兵士が、それまで座っていた位置からライズの方へ近寄って来る。
440444':03/05/18 20:07 ID:NInJonxw
そんなライズの真っ赤になった耳に、ライナノールは囁いた。
「もし、慰安の最中に舌でも噛み切ったら、死体は陣中に死に装束もさせずに晒す」
ライズは目の前が闇に包まれた様に感じる。ライズにとっては誇りが人生の全てだ。
「それにこの低俗な慰安婦がヴァルファバラハリアンの隠密のサリシュアンとバラす」
その言葉によって、ライズは奇妙な形でライナノールの言葉に縛られて死を選べなくなる。
そもそもライズに兵士に肉体を提供する事を強要したのはライナノールであるのだが
そんな事に反論出来ない程にライズは混乱し、ライナノールの術中にはまっていた。
ライズの眼に涙があふれる。背中を丸めて少しでも胸を隠したいのだが、ライナノールが
ライズの肩を無理に反らせる。ライズは兵士達に胸を突き出す格好になった。
「……いいおっぱいしてんじゃんか、姉ちゃん」
兵士の一人が冷やかすようにライズに声を掛けてくる。
「乳首もいい色、してるな」
ライズの晒された乳房が、恥辱にまみれながら呼吸に合わせて、たぷたぷと揺れた。
「遠慮する事はないぞ、触ってみたらどうだ? ん?」
ライナノールは兵士達に微笑むと、両手を後ろで縛ったライズを兵士達へ向かせる。
441444':03/05/18 20:07 ID:NInJonxw
それに触発されたように、3人の兵士がライズの近くまで近付いて来る。
一人の兵士がニヤけた笑いを顔に張り付かせて、ライズの右の乳房をグイッとつかむ。
「……っ!」
そして汚れた手でライズの白い乳房をもみしだき、もう一人の兵士が左の乳首をつまむ。
「……いや……」
ライズは両手の自由を奪われたまま、首だけを振って涙を流した。
乳首をつままれると異様な感触で鳥肌が立ったが、男達はそれを快感のせいだと言った。
「おっと、乳首が硬くなってんじゃんか」
「どれどれ……お、コリコリしてるな。吸って欲しいんだよ、こりゃ」
「へへへへ……すべすべで柔らかいおっぱいだな、こりゃ」
無精髭でザラザラの頬がライズの乳房にこすりつけられ、ライズは目をギュッと閉じる。
そんなライズの反応を楽しむように、兵士の一人が乳首を音を立てて吸った。
ライズは乳首が絞られるようでムズムズとなり、気持ち悪くて耐えられなかった。
なのに男の口の中で乳首が痛いくらいにキツく硬くなって行くのをどうする事も出来ない。
そうして、ライズは抵抗も出来ないままに自分の胸を思うように嬲られる状況に絶望する。
442444':03/05/18 20:09 ID:NInJonxw

【過去ログ一覧】

http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1003/10034/1003477486.html
ライズ編(461-468,483-488,530-533,602-609)
アン編(480-482,584-588,820-826)
ソフィア編(444,526-529,683-691)
ジーン編(509-517)
プリム編(544-555,633-641,781-788,878-885)
ロリィ編(565-573,590-594,748-752)
テディー編(668-676,759-764)
キャロル編(697-705)
ハンナ編(729-738)
リンダ編(803-809)
クレア編(840-849)

http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1039241771/l50
プリム編挿話(>>312-318,>>347-353,>>364-370,>>413-416)
ライズ編完全版(>>435-441)
443444':03/05/18 20:11 ID:NInJonxw
途中までは改訂ありの再録。
今回は、ちゃんとライズの処女強奪まで書くつもり。
乞うご期待?
(プリム編も書くつもり)
444444:03/05/18 20:11 ID:NInJonxw
444
4456人目:03/05/18 20:42 ID:BJtXr4mZ
>444’様
やっほう、お待ちしたかいがありました。ライズたんはぁはぁ。
446名無しさん@ピンキー:03/05/18 20:53 ID:P1O5hEP2
エロ貼れるスレが見つからんのんでここに
http://sylphys.ddo.jp/upld2nd/niji/img-box/img20030518164326.jpg
447名無しさん@ピンキー:03/05/18 22:25 ID:dqWcKwe5
ライズ凌辱キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!

プリム編はしばらくおやすみでもしょうがないかな?
そもそも、444氏はたぶん三人目氏に甘過ぎると思う(w
448名無しさん@ピンキー:03/05/19 00:25 ID:yd43LnJT
まあ弥勒の転載な訳だが。
449たぶん三人目:03/05/20 14:57 ID:HExH5hJs
毎度乙でございます>444'氏

・・・ああ、ライズたんは不幸だなぁ。別の意味で(汗
450山崎 渉:03/05/22 02:38 ID:xrMBzNXC
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
451名無しさん@ピンキー:03/05/24 20:03 ID:WWf9pQHy
ところでドルファン書店はどうなった?
452あぼーん:あぼーん
あぼーん
453あぼーん:あぼーん
あぼーん
454名無しさん@ピンキー:03/05/24 21:07 ID:OmDWl52O
>>428=>>451= ドルファン書院
455名無しさん@ピンキー:03/05/24 21:45 ID:YnNQUUEg
いや、テディーの続き見たいのだが。
4566人目:03/05/24 22:15 ID:LwSAiM/E
>455
>テディさんの続き
漏れも漏れも見たいよう。
ドルファン書院さんがんがってください。
457名無しさん@ピンキー:03/05/24 22:30 ID:EypWBhSf
458444:03/05/25 19:34 ID:YTE/gD+P
前から言っている通り、私もこういったスレは
若い人達で盛り上げてゆくべきだと思っている。
こんなオジさんが音頭を取っているようではしょうがない。
だから、そのドルファン書院さんとやらには是非頑張ってもらいたい。
459444:03/05/25 19:34 ID:YTE/gD+P



ライズ編・完全版



460444:03/05/25 19:35 ID:YTE/gD+P



第2回



461444:03/05/25 19:35 ID:YTE/gD+P
ライズの眼に涙があふれ、背中を丸めようとするがライナノールに阻まれる。
ヴァルファバラハリアンの駐屯地内の兵舎兼用の天蓋の中は淫靡な空気に包まれていた。
ライナノールに後ろ手に縛られた手首を捕まれたまま、ライズは両方の乳房を嬲られる。
ライズが抵抗も許されない事が解った兵士達は、かさにかかってライズを責める。
「う……あぁぁ……」
いやらしい手つきで見ず知らずの兵士達に乳房を揉まれ、ライズは首を振って涙を流す。
だが、兵士達は無垢な少女に遠慮がなかった。ライズの涙さえも責めのスパイスにする。
「乳首が立ってるぜ……感じてんだろ、おい?」
「……ち、違ぅぅ……」
ライズはほとんど息だけの声で言が、そんな声は男達の笑い声にかき消されてしまう。
勝手に刺激されて敏感になったライズの乳首を、兵士の一人がつまんでこねまわす。
「や……やめて……」
いじられると乳首から電流のような刺激が首筋を伝わってライズの全身を駆け巡った。
「もっと胸が大きくなるように揉んでやるからよ」
兵士が恩着せがましくライズに笑いかけて、乳房を強くつかんで揉み込む。
462444:03/05/25 19:36 ID:YTE/gD+P
まるでライズの乳房は、ライズのものではないようだった。
勝手気ままにもてあそばれて触られて乳首を立たせられてオモチャにされてしまう。
ライズは、ヴァルファバラハリアン八騎将の自分がこんな屈辱に甘んじなければならない
事が信じられなかった。普段ならこんな男達など歯牙にもかけないものを……
だが、これは罰なのだ。この戦乱の中で愚かにも恋などにうつつを抜かしていた自分への
罰なのだ。ライズは先日ライナノールに言われた言葉を反芻していた。
自分自身、あの東洋人の傭兵との逢瀬にときめきを感じていなかったと言い切れない。
情けない。栄光のヴァルファバラハリアン八騎将である自分が敵国の傭兵とつかの間の
交流を望んでいたなどと……余りに情けなくて、ふと我に帰れば父に合わす顔もない。
ライナノールは言った。ライズの甘さによって多くの死ななくていい兵士が死んだ、と。
その兵達の魂を鎮める為にライズは謝罪として死ぬ前に、身体を慰安に提供すべきだと。
それはまさしく詭弁の最たるモノでしかなかったが、ライズにはそれが解らない。
軍隊に於いて将軍や士官の育成以上に手間の掛かるものはなく、兵士はいわば駒である。
綺麗事ではない勝利の為に兵士を督励し死地へ赴かせるのは、いわば将軍の義務だ。
その精神的苦痛と罪悪感に耐えきれる者でなければ、本来は人の上に立つ資格はない。
463444:03/05/25 19:36 ID:YTE/gD+P
そして、その覚悟は氷炎のライナノールにはあるが、ライズにはなかった。
更に、ヴァルファバラハリアン八騎将とは言え実際に人を殺した経験はないライズだ。
他人を殺した経験を持たないという事は、自分と自分の周囲の人間が殺されるという
想像を持てないという事でもある。だからこそ実際に死んだ兵士の話にひるんでしまう。
そんなライズの、少女じみた感傷につけ込むのをライナノールは忘れなかった。
殉教者の側面をライズに与えて、さりげなくプライドをくすぐってやるのも忘れない。
死によって償いをするのだという説得は、単細胞のライズの心にピッタリとはまる。
本当に自分の行いを悔やんでいるのなら死を以って逃げる事ではなく、罵倒されても
生きて生き抜いてその罪を償おうすべきなのだが、ライズはそんな事は考えられない。
いわば、この女はこの期に及んでも悲劇の主人公足りえようとしている馬鹿なのだ。
ライナノールはそのライズのマゾじみた悲劇的な欲求を利用する事も忘れない。
……さあ、ライズ。これからもっと恥ずかしい目に合わせてあげる……
「胸ばかりじゃなくて、あそこもイジってあげなさいよ」
ライナノールは、乱暴にライズの着ているドルファン学園のスカートを毟り取った。
飾り気のない青いショーツが兵士達の目に晒され、ライズは涙でにじんだ目を伏せる。
464444:03/05/25 19:36 ID:YTE/gD+P
「いやぁっ……」
「あら、こんな目に合わされてるのに、ライズったら感じてるのね」
ライナノールがライズの股間を覗いて指差した。
「ショーツが濡れて、濃い下の毛が透けちゃってるじゃないの」
ライズは唯一自由になる首を思いっきり左右に振って揶揄を聞こえないようにする。
だが、調子に乗った兵士達にはライズが泣けば泣く程、彼女をいたぶる楽しみとなる。
「どうれ、ライズちゃんのここはどんな感度かなあ〜?」
兵士に一人が強い振動を付けつつ指を前後させた。摩擦で、ライズの股間が熱くなった。
「う!……うっ、う、う、う……」
ライズは一方的に与えられる快感に小さく小刻みに喘ぐ事しか出来ない。
「おう、どんどん濡れてくるぜ、いやらしいなライズは」
「案外、ライズはマゾなんじゃないのか? もっとひどくしてやれよ」
「早く生で見て欲しくてウズウズしてんじゃねぇーの? こいつスケベっぽいしな」
「じゃあ、パンツは脱いじゃいましょうねぇ〜」
ライナノールが、早く脱がしなさいとでも言うように大きく頷いて兵士を督促する。
465444:03/05/25 19:37 ID:YTE/gD+P
最初にライズの乳房をもてあそんでいた兵士が、ライズのショーツを脱がせていった。
……あぁぁ……見られてしまう。私の恥ずかしい所が兵士達に……
「ううう……ぐ、ぐすっ……」
ライズの堪え切れない涙があふれ、裸の胸にポタポタといくつもこぼれて落ちる。
「よし、開けよ」
「……ああ……っ」
ライズの右の足と左の足を別々の兵士がつかんで両側から大きく膝を開いた。
いくら力を入れても男二人がかりの力には適わない。自分の無力さが哀しい。
「……見ないでぇ……」
ライズに出来る事は哀願する事くらいだが、それを聞き入れる男達ではない。
遂にライズの股間は何にも隠される事なく照明の下にさらしものにされた。
既に天蓋中の兵士が集まって来ているから50人以上いるだろうか。
生まれてこの方誰にも見せた事のない秘密の場所をこんなに大勢の人に無遠慮に見られ
目で犯され、抵抗一つ出来ない……ライズはそんな自分が哀れに思えた。
しかし、そう思うのと同時に何か子宮の奥底に見知らぬ衝撃が来たのも解った。
466444:03/05/25 19:38 ID:YTE/gD+P
しばらくの間、兵士達は黙ってライズの股間を凝視していた。
ライズのあそこにいやらしい視線が集中する。ライズはもう俯く事しか出来ない。
「へえ……なかなかキレイじゃんか」
「まだまだ色も薄いな。ここなんて、皮かぶってるぜ」
兵士達は口々にライズの性器を批評しては笑った。
……もう……もう許して……。
そんな屈辱にまみれているライズを、ライナノールはまだ許すつもりはない。
「もう少し濡らしてあげるわ、ライズ」
ライナノールはライズの後ろ手の拘束を別の兵士に渡すと、ライズの股間に指を差し込む。
「みんなにここを見てもらっただけで感じられるなんて、便利なコねえ……」
「……あ、……あっ……」
「フフフ……隠しても駄目よ。あそこをみんなに見てもらって興奮したのね」
ライナノールの指がライズの割れ目の中心をなぞった。くちゅっと湿った音がする。
「こんなにコリコリしてるのね。こうして、足を大きく広げて皮の上からこすると……
ここからあそこの奥の方まで響いてくるでしょう。ほーら、もういい気持ち……」
467444:03/05/25 19:38 ID:YTE/gD+P
ライズは、霞みが掛かった心が快感に支配されていくのを感じていた。
後ろ手に縛られた手首を捕まれたまま、ライズは股間をライナノールに嬲られていた。
ライナノールの指が更にライズの割れ目の中心をなぞって湿った音を立てさせる。
「こんなにコリコリしてるのね。こうして、足を大きく広げて皮の上からこすると」
ライナノールの指の動きに合わせて、ライズの割れ目がくちゅっと音を立てた。
「ここから、あそこの奥の方まで響いてくるでしょう」
ライナノールはライズの敏感な身体を嘲笑して、くちゅくちゅと音を立てさせる。
「ほーら、もういい・気・持・ち♪」
ライナノールは含み笑いでそう囁くと、尚もその指をライズの胎内に突き刺した。
「……だめぇ……っ」
ライズは思えずギュッと目をつぶって悲鳴をあげた。
今のライズに出来る事は二つしかないのだ。
その二つとは、『悲鳴をあげる事』と、……そして『快感に喘ぐ事』。
それは絶望から来る認識だった。ライズは熱く、そして哀しい吐息をつく。
「『だめ』……? 『気持ち良い』、でしょ?」
468444:03/05/25 19:39 ID:YTE/gD+P

【過去ログ一覧】

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ライズ編(461-468,483-488,530-533,602-609)
アン編(480-482,584-588,820-826)
ソフィア編(444,526-529,683-691)
ジーン編(509-517)
プリム編(544-555,633-641,781-788,878-885)
ロリィ編(565-573,590-594,748-752)
テディー編(668-676,759-764)
キャロル編(697-705)
ハンナ編(729-738)
リンダ編(803-809)
クレア編(840-849)

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プリム編挿話(>>312-318,>>347-353,>>364-370,>>413-416)
ライズ編完全版(>>435-441,>>461-467)
469444:03/05/25 19:40 ID:YTE/gD+P

それでは、ドルファン書院さんが登場しやすいように
しばらくの間、書き込みを止めることするのでよろしく。
4706人目:03/05/25 21:38 ID:b3ASDC4K
>444様
毎度Zでした、また寸止めですかぁ〜(滝涙)。
471山崎 渉:03/05/28 13:27 ID:3MGJJ1xD
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
472ドルファン書院 :03/05/28 15:55 ID:rt1On1gD
 東洋人はテディーが処女であることに確信を持っていた
デートのたびに、すれ違う男たちの目線が彼女の豊かに盛り上がった胸の膨らみに釘付けになるのを、何度誇らしく思ったことか
同時に、彼も男と女の仲になったわけではなかったから、五十歩百歩であった
そして、テディーも男どものそんな視線に対して過剰なまでの嫌悪感をあらわしていたから、彼自身がテディーの胸元をしげしげとみつめることは、むしろやりにくかったといえよう
自然、心の奥底に言い知れぬ暗い欲望が滓のように沈殿していく
 だが今、その禁断の豊かな乳房と彼の間にあるものは一枚のブラジャーだけだった
白いレースの刺繍を施された優美デザインのハーフカップブラは、いったい何カップなのか見当がつかない
それでも、その下にみっちりと柔肉が窮屈そうに納まっているのだ。男としてその全容を見たいという欲求に、東洋人は勝てそうもなかった
 横たわるテディーの優美な肢体をそっとベンチから浮かせる。成熟した女の匂いにゴクリ、と大きく喉がなった
震える指がすべすべした背中をなぞり、ホックを探し当てた。そして意を決してまさぐるとあっさりとテディーの乳房はいましめから開放された
 「!」数え切れないほどの男が憧れ、劣情を抱いたテディー・アデレードの豊かな乳房が弾けるようにこぼれ出た
 それは東洋人が想像していたよりも遥かに大きく、美しい乳房だった
色白の身体のなかでひときわ白く、静脈がうっすらと透けて見えそうな肌
横になっていても美しい形のふたつの膨らみは崩れることもなく、その頂に薄桃色の可憐な蕾が恥ずかしそうに揺れている
 一流の料理人がつくりあげたプディングのようなデリケートな双乳に、無骨な手をそっと重ねた
なんという柔らかさだろう!吸い付くような柔肌の感触に頭の芯が痺れ、言いしれぬ悦びが東洋人の身体を駆け巡った
 そしてその強烈な歓喜が、数々の戦場を潜り抜けた傭兵の感覚を奪い去ったことに気がついたのは、彼の首にじゃらりと太い鎖が巻き付いてからだった
「へっへっへ、イイ事してんじゃね〜か。東洋人?」
473あぼーん:あぼーん
あぼーん
474名無しさん@ピンキー:03/05/29 00:11 ID:iGU62xuT
age る 馬鹿 に 付け る 薬 無し 。
475名無しさん@ピンキー :03/05/29 16:42 ID:+eeptBhw
おお!
予想外の展開だ
激しく続きキボ〜ン
476名無しさん@ピンキー:03/05/29 17:03 ID:27sbOhvV
・・・なんでメール欄同じなんだろう?それはともかく
バーストン3兄弟に横さらいで犯されるか、
経緯から誤解したテディに感謝されて和姦になるかかな?
いずれにしても潔癖症が体を許してしまう展開は堪らんな。
477名無しさん@ピンキー:03/05/29 18:19 ID:+eeptBhw
?
478たぶん三人目:03/06/02 22:39 ID:aUWkCFn0
おや、これは意外な展開ですね。
いきなりオジャママンですか?
・・・さらなるハァハァを希望いたすw
479名無しさん@ピンキー :03/06/05 19:53 ID:f99+bKHw
age
480あぼーん:あぼーん
あぼーん
481名無しさん@ピンキー:03/06/07 18:59 ID:rg259pp7

482名無しさん@ピンキー:03/06/12 01:32 ID:09bhYh9e

483ドルファン書院 :03/06/12 15:58 ID:Cbn8ZB/U
(う・・・ン・・・)
テディー・アデレードは夢うつつの意識のなかで妙な感覚に気が付いた
なにか、こう身体が熱っぽく、重苦しいのだ
(ア・・・なにか変・・・だわ・・・体調くずしたのかしら・・・)
子供のころから心臓に病を抱えているせいか、寝ているあいだに具合が悪くなっていたことなど珍しくない
だから次の瞬間、それが横たわる自分の上に誰かがのしかかっているからだと悟ったとき、恐怖よりもまず驚きを感じた
「おお、お目覚めかい?巨乳の看護婦さん?」
聞くに堪えない、下卑た声が驚くほど顔に近い位置で発せられた
「・・・!・・・ひ、ヒイィィッ!」
最悪の事態にテディーは気付いた
屋外の堅いベンチの上で横たわる彼女の上に、見知らぬ男が覆い被さっている
そして自分は・・・裸だ!しかもその剥き出しの胸、テディー自身が堪らなく恥ずかしく思っている大きな乳房を
あろうことか、男の汚らわしい掌が鷲掴みにし、乱暴にこねくりまわしているではないか!
「キ、きゃああああああああっ!」
悲鳴をあげ、反射的に跳ね起きようとするが、意思に反して身体はベンチから少しも起き上がらない
「おおっと!逃げようったって無駄だぜい、へへ」
そのときテディーははじめて、自分が三人の暴漢に押さえつけられていることに気が付いた
484あぼーん:あぼーん
あぼーん
485名無しさん@ピンキー:03/06/12 17:36 ID:kQZEhXLs
>>483
イタそうな展開でつね。(;´Д`)
486名無しさん@ピンキー:03/06/13 05:37 ID:PGehbofg

487ドルファン書院:03/06/14 17:08 ID:iR7yqjlI
「あ、あなた達、こんなことをしていいと思ってるんですか!」
勇気を振り絞ってテディーは叫ぶ
「ナニィ〜?そんな事言ってられる場合だと思ってンのか?」
彼女の両腕を押さえつけている巨漢がすごむ
「ヘッヘェ、生きのいいおねえちゃんだぜィ」
三人の中では小柄な男が下卑た笑い声をたてる
「フフ、勿論悪いさ、アンタがね」
テディーの上にのしかかっているスキンヘッドの男が冷笑する
「わ、わたしのドコが悪いんですかっ、貴方たちに何かしたっていうんですかっ?」
「ああ、悪いさ。こ〜んなでかいオッパイしてること自体な。アンタのオッパイを見て男がどれだけムラムラしてると、思ってんだ?」
スキンヘッドの男、サムはそう言うと、テディーの柔らかい乳房を握り締める指に一段と力をこめた
「イ、痛いっ!」
潔癖症のテディーにとって、誰にも触らせたことのない乳房を乱暴に嬲られることは、その痛みに数倍する恥辱だった
「クウ〜〜ッ!たまんねえなこの手応え。こんないい乳隠してたらいけねえよなあ」
488あぼーん:あぼーん
あぼーん
489ドルファン書院:03/06/14 19:05 ID:iR7yqjlI
たわわに実った豊かな乳房にむしゃぶりつくサム。おぞましいその感触にテディーは全身が総毛立つ
「ヒイィッ、イ、いやあああっ!!」
「兄貴ィ、そろそろ替わってくれよう、俺もう我慢が・・・」
小柄な男、薬中のビリーが物欲しそうにテディーの肢体に粘っこい視線を這わせる
「慌てるな、そろそろ最後の一枚を脱がそうと思ってたんだヨ」
その言葉でテディーは、まだ自分が全裸にされきっていないことに気が付いた
「やめてえ、そ、それだけは脱がさないでェ・・・」
「おうジャック、しっかり押さえとけよ」
彼女の両腕を押さえつけている巨漢のジャックにそう言うと、サムは自分の身体を下方にずらし、テディーの白いレースのショーツに手をかけた
「そーれ、ご開帳だ」
優美な曲線を描くテディーの腰から、最後に残った小さな布をゆっくりとずらしていくサム
「あああああ・・・嫌・・・」
テディーの瞳から大粒の涙が溢れる
「ウヒョオオッ、こんな可愛いカオしててもアソコにゃ毛がはえてんだァ」
ビリーはますます興奮し、汚らしい涎をだらりと垂らした
490名無しさん@ピンキー :03/06/14 20:48 ID:As9ox+1v
先っぽからガマン汁出てきた・・・
491名無しさん@ピンキー:03/06/14 22:50 ID:4UaNzB/z
3兄弟はこういうのが適役だね、輪姦イイ!!
492あぼーん:あぼーん
あぼーん
493あぼーん:あぼーん
あぼーん
494名無しさん@ピンキー:03/06/16 05:51 ID:7/ywW+T0
テディーのエロ物は少ないので大歓迎なのですが
ageると広告がウザいのでsageたほうがいいのでは?
495名無しさん@ピンキー:03/06/17 15:01 ID:g8v1yuKT
なにかこだわりがあるのだろう。
496ドルファン書院 :03/06/17 16:52 ID:Df86+e3t
「いやっ、そんなとこ見ないでくださいっ!」
最後に残された一枚を脱がされまいと必死にもがくテディー。双乳がブルン、と揺れる
「おい、ビリー。このお嬢さんをおとなしくしてさし上げろ」
「ヒィッ、ヒッヒ。静かにしねえとキレイなおハダがサックリと切れちまうゾォ」
鈍く光るナイフを喉元に当てられると、さしものテディーも抵抗を止めざるを得ない
「ククッ、そうそう。俺たちゃなにもアンタの身体に傷をつけようって思ってるワケじゃねえんだ」
ナイフをチラつかせながら、この偏執狂めいた小男も片手で乳房を掴み、ねちっこく揉みしだく
「ケケケッ、すげえボインちゃんだぜ兄貴。今まででサイコーの獲物じゃねえか?」
「フフ、確かにな」
ちっぽけなショーツを足首からスルッと抜き、サムは一旦身体を離した
改めてこの美しい看護婦の裸身を舐めるように眺めた
「ううっ、嫌ァ・・・」
それは夢のような光景だった
497名無しさん@ピンキー:03/06/17 19:32 ID:3nF6+yRT
テディー萌えとして、ドルファン書院さんの話、とっても楽しみです!
498名無しさん@ピンキー:03/06/17 20:06 ID:lkPP/EAZ
ようやくsageを覚えたか…
499名無しさん@ピンキー:03/06/18 00:36 ID:HafJgDGA
>>498
まあまあ。ライズやソフィアに比べると
人気薄なテディーのSSを書いてくれる人は
それだけで貴重。
500ドルファン書院:03/06/18 15:36 ID:hy2iZySQ
抜けるような肌はあくまで白く、ランプの灯りを受け闇に浮かびあがっている
白いだけに真っ直ぐ伸びた脚の付け根に、頭髪と同じ栗色の茂みが淡く生えているのが眼をひく
折れそうに細い腰は美しくくびれ、ボリューム感のあるヒップがいっそう際立つ
が、やはり一番に目を引くのはその豊かなバストだろう
仰向けになっても形を崩さず、綺麗な円錐を描いて大きく盛り上がっているふたつの乳房
その頂には薄い小さめの乳輪があり、桜色の小粒の果実が可憐に震える
彼女を知る男なら誰しも妄想のうちに描いたテディー・アデレードの美しい裸身
今まで誰にも見せなかった産まれたままの姿が、卑劣な三人の暴漢によって晒されている
そればかりか大事に守ってきた純潔まで無残に散らされようとしている
「・・・スゲエな、こんないいカラダ、お目にかかったことないな」
「見ろよこのオッパイ!思ってたよりず〜っとデカいぜ」
「ヒャヒャ、朝まで何発でも犯れそうだナァ〜」
どんな芸術家も造り上げることのかなわない、造物主のみだけが生み出した女体が
暴力によって汚されようとしていた
501名無しさん@ピンキー:03/06/19 02:16 ID:98owWigm
う〜む・・・。
テディーのSS・・・最高れす。
502ドルファン書院 :03/06/19 11:04 ID:aRQAL4TU
「じゃあ、そろそろヤッちまうか、さっきからチンポが疼いてしょうがないんだ」
サムがズボンを下ろすと長大な男根が飛び出した。禍々しい黒光りするペニスが腹につきそうなほどいきり立っている
犯される!テディーは恐怖に震えた
看護婦という職業上、男性自身を見るのは初めてではない。剃毛するときに勃起されることなど、珍しくも無かった
だが、他の同僚がそれをするよりも、自分が剃った方が圧倒的に患者のペニスが硬直するのを指摘されたとき
もともと、道徳観念が強い彼女はひどくショックを受けた
入院患者に胸や腰を触られるたことなど数え上げたらきりがない。そのことが、テディーをいっそう『お堅く』させた
「おうジャック、ビリー。しっかり押さえとけ」
むっちりとした太ももを割り、あらためて覆い被さるようにのしかかるサム
美しく膨らんだ乳房を握り締め、可憐な乳首に舌を這わせる
針で突いたら弾けそうな弾力と、指を包み込むような柔らかさが絶妙のブレンドでたまらなく心地よい
「まったく・・・すげえ、乳だ。今まで何人の男に揉ませたんだ?ン?」
「そんな・・・そんないやらしいことしてませんッ!」
それどころか、男性とまともに付き合ったことも数少ない
そして男という生き物は結局はカラダが目当てなのだ、と思い知らされることもあった
最初はどんなに紳士的でもふたりきりになると目つきが変わった。服を破られて逃げ出したことすらあるのだ
だが、あの東の国からやってきた若い戦士は違うように思えた
傭兵の身ながら正規の騎士も一目置くほどの腕を持ちながら、テディーに対しては少年のようなはにかんだ笑顔を見せる・・・
そうだ!自分は今日、その東洋人とデートをしていたのではなかったのか?
何故今まで忘れていたのだろう、テディーは勇気を振り絞って東洋人の名前を呼んだ
「たすけて・・・助けてくださいっ!!」
503名無しさん@ピンキー:03/06/20 12:54 ID:8RVoZVuD
わおわお!
禿しく続きをキボンヌ!
504名無しさん@ピンキー:03/06/21 02:42 ID:HnJBXLjJ
テディーたん大好きでつ。
505名無しさん@ピンキー:03/06/23 00:36 ID:iG+cdMJD
個人的には和姦キボンヌ
506カラ:03/06/23 12:40 ID:u5QfEsZ/
キャロルの精神崩壊レイプを思いついてしまったのだが、Uぷしてもよろしいでありましょうか?
それから、プリムは最後に死んでしまうみたいですが、それはオリジナルの設定なのですか?
それとも公式?
507名無しさん@ピンキー:03/06/23 18:52 ID:6ZErFYHb
幽霊騒動で王女を放置して真相を究明すると処刑だったはず。
508名無しさん@ピンキー:03/06/25 05:54 ID:JuWMRsad
プリム処刑は公式設定。
そろそろ、 ドルファン書院も定着したようだし
444氏の再降臨を期待したいところだが。・゚・(ノД`)・゚・
509たぶん三人目:03/06/25 13:26 ID:u+A8eQSv
プリムたんはドラマCDでもやっぱり処刑、つか抹殺ですた(涙

テディーは乳が大きいねーちゃんなのに潔癖症なところがそそるのかな、とか考えたりw
頑張ってください>ドルファン書院氏
510名無しさん@ピンキー:03/06/25 22:36 ID:fDrAhSQT
>506
GO!!
511名無しさん@ピンキー:03/07/01 01:34 ID:NSx28vU+
 
512名無しさん@ピンキー:03/07/04 03:37 ID:MiiWdxdc
もしいらっしゃったなら307さん^  anne-long
513名無しさん@ピンキー:03/07/06 00:26 ID:f4bBL/D0
>512
(`・ω・´)ノ いますよ〜
514444 ◆444/JwLlkk :03/07/06 19:09 ID:iwmuLCUV
意味もなくトリップをつけて、若いふりをしてみた。
515444 ◆444/JwLlkk :03/07/06 19:10 ID:iwmuLCUV



  ライズ編・完全版



516444 ◆444/JwLlkk :03/07/06 19:10 ID:iwmuLCUV



     第3回



517444 ◆444/JwLlkk :03/07/06 19:11 ID:iwmuLCUV
ライナノールの指が、更にライズの割れ目の筋に沿って淫靡な動きを続ける。
びちょびちょ、にちゃにちゃという粘膜の擦れるいやらしい摩擦音が響いた。
「あ、ああっ……はあっ……」
「ライズは本当に感じ易いのね。ほら、ここなんてもうこんなふうに」
「……いや、ああ……ああああっ……」
兵士達は、ライナノールに翻弄されるライズを見て口々に囃し立てる。
「ライズはマゾだな。いじめられると感じるみたいだ」
「おいおい、あんなに濡れてるぜ。もう洪水だな、ありゃあ」
「早く突っ込みてぇぜ。犯しぬいてやるからよ……へへへへ……」
ライナノールは、そんな兵士達に見せつけるように指を動かしてライズを嬲った。
「こうすると感じるでしょ?」
「……やめてぇ……くうぅぅ……」
ライズの閉じた瞳からは、絶え間なく涙が溢れてくる。
涙と和音を奏でるように、その唇からは吐息が途切れる事はない。
ライズは、既にライナノールからどうしようもない快感を植え付けられていた。
518444 ◆444/JwLlkk :03/07/06 19:11 ID:iwmuLCUV
ライズのようなガキでは、ライナノールに知略でも性技でも敵う訳がないのだ。
ただ、ライナノールの指から送られる快感に喘ぎ悶えるだけだ。
ライナノールは、そのライズの悲嘆からくる涙を心地よいものと感じる。
このガキには……まだまだ生き地獄を味わってもらわなくてはならないのだ。
「ふふっ……いやらしいライズ……感じるのね……」
「ひーっ、うううう……」
ライナノールは、自分の指先一つで美少女を操っている事に満足を覚える。
「貴方の身体が感じるトコロ、教えてあげる。よぉーく覚えておくのよ」
──いや、覚えていても仕方がないんだけどね……。
ライナノールは、心の底から晴れ晴れとした表情で微笑む。
ライズはこれから散々辱められ男達に嬲られ尽くした後、処刑される運命なのだから。
それは、ライズ自身も納得させられている事だ。
ヴァルファバラハリアンが八騎将として、敵国の人間に心を許した罪は許されない。
だからこそ、ライズは次の闘いの前に勝利の為の生贄になる事を受け入れたのだ。
どうせ死ぬ運命の少女だ──ライナノールは、地獄まで落としてやるつもりだった。
519444 ◆444/JwLlkk :03/07/06 19:12 ID:iwmuLCUV
ライナノールの指先が、ライズの胎内で微妙な動きをみせた。
「さあ、気持ちいいわよ。こういうふうにしてから、こう?」
「ううううう」
ライズの背中がのけぞった。子宮から次々に濃い愛液が流れ出す。
ライナノールの唇がライズの喉元を舐め上げていった。
「わかった? こうやって、こう……」
「あーっ! ああああ……っ」
「こういう手もあるわよ?」
「あああああ……っ」
「ふふふ……ここもチェックね?」
「ああっ! あー、はぅ、ううっ……」
ライナノールは、一先ずライズに恥辱を与えるべくひとしきり激しく指を動かす。
「ああああああ……ーーーっ、いやあぁぁぁっ……っ」
その強過ぎる刺激に甲高い悲鳴のような声と共にライズは涙を流しながら絶頂に達した。
一瞬、きゅっとライズの膣口がライナノールの指をくわえ込んで痙攣する。
520444 ◆444/JwLlkk :03/07/06 19:16 ID:iwmuLCUV
指先をライズの膣口がきゅっとくわえ込んだのを感じ、ライナノールは笑った。
「ふふふ……イッちゃったのね。ライズ」
「はあ、はあ、はあ……」
無理矢理に絶頂を味わされてしまったライズは、抵抗する気力を失っている。
ライナノールは、わざと呆れたような口調でライズの耳元に語り掛けた。
「なんて、恥ずかしい娘なのかしら」
そんなライナノールの嘲りに、ライズは何も言えない。
涙を流しながら、ライズはせつなそうに荒い息を吐くだけであった。
「……はぁぁぁ……」
ライナノールはライズの膣口から、愛液にまみれたその指を引き抜く。
「……んんっ……」
ちゅぷ、と音を立てて、ライナノールの指先がライズの膣から離れた。
ライズの膣口とライナノールの指先の間に、愛液の橋が出来て光る。
湯気でも立っていそうなライズの性器は、貪欲にライナノールの指を更に求めていた。
「あらあら……まだイキ足りないの?」
521444 ◆444/JwLlkk :03/07/06 19:16 ID:iwmuLCUV
目を閉じて息を吐いているライズを、ライナノールは暗い笑顔で見つめる。
「こんな状況でイケるなんて、本当にライズは淫乱ねえ」
好き勝手に嘲られても、恥ずかしい絶頂を見せたライズには口答え一つ出来なかった。
「普通の女の子は、他人に見られてイクことなんて出来ないのよ?」
ライナノールは、周囲の兵士達に視線でライズを貶める様に目で指示する。
集まった野卑な兵士達は、ライズの様な美少女を言葉で苛める事を楽しんでいた。
「本当に、いやらしい女だなあ……」
「おいおい、まだアソコがぴくぴくしてるぜ、欲張りだなあ」
「変態なんだよ、変態。ライズは変態なのさ」
兵舎内の50人以上の兵士達は、かさに掛かって口々にライズを馬鹿にする。
見た目麗しい美少女が、何も隠せずに自分たちに体の隅々まで晒して喘いでいるのだ。
この雰囲気に酔わずして何としよう──誰もがライズを蔑む事を楽しんでいた。
「ライズ、聴いてる? アナタの事、みんながこう言ってるわよ」
ライナノールはライズの耳元に口を付け、くすくすと楽しそうに囁く。
「“へ・ん・た・い”♪」
522444 ◆444/JwLlkk :03/07/06 19:17 ID:iwmuLCUV
「……う、ううううう……」
自分に向かって投げ付けられる口汚い言葉の数々が、ライズを切り刻む。
年頃の少女であるライズにとっては死に勝る程の恥辱であり、耐え難い屈辱だった。
だが、ライズは、両手を後ろで縛られて足を大きく広げさせられているのだ。
その上、両の乳房もさらけ出させられており、ライズの身体は全裸同然だ。
下半身は隠す物なく剥き出しにされており、また陰毛に彩られた性器も丸出しである。
しかも、たった今イッたばかりの股間は恥ずかしい愛液まみれで隠しようがない。
……こんな状態で、一体、ライズに何が言えるだろうか。
しかも、この兵舎の中に哀れなライズの味方など一人も居ないのだ。
誰もがライズの涙を楽しみ、少女をとことんまで玩具にして地獄に落とそうとしている。
更に、ライズは死を選ぶ事さえ許されないのだ。この生き地獄から逃れる術はない。
万が一、ライズが自殺などしようものなら、その身体は見せしめに晒し物にされる。
死に装束も許されず、惨めに晒される死体の自分を想像すると胸が張り裂けになった。
しかも、その時はその汚らしい死体が隠密のサリシュアンだとバラされるのだ。
それを勘弁してくれるのと代わりに、ライズは今の恥辱に耐えていた。
523444 ◆444/JwLlkk :03/07/06 19:18 ID:iwmuLCUV

【過去ログ一覧】

http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1003/10034/1003477486.html
ライズ編(461-468,483-488,530-533,602-609)
アン編(480-482,584-588,820-826)
ソフィア編(444,526-529,683-691)
ジーン編(509-517)
プリム編(544-555,633-641,781-788,878-885)
ロリィ編(565-573,590-594,748-752)
テディー編(668-676,759-764)
キャロル編(697-705)
ハンナ編(729-738)
リンダ編(803-809)
クレア編(840-849)

http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1039241771/l50
プリム編挿話(>>312-318,>>347-353,>>364-370,>>413-416)
ライズ編完全版(>>435-441,>>461-467,>>517-522)

524名無しさん@ピンキー:03/07/06 20:44 ID:hMPjuogd
うお〜〜〜続きが気になる・・・

>>444'氏へ
毎度お世話になってます
早速使わせてもらいます
525名無しさん@ピンキー:03/07/06 21:34 ID:e1Kz1Sgv
444氏キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!

乙彼です。
ああ! ライズの処女喪失が待ち遠しいー!
526名無しさん@ピンキー:03/07/08 03:57 ID:vIh5IqiY
ドルファン書院さ〜ん!
テディーの続き、キボンヌ!
527名無しさん@ピンキー:03/07/09 03:29 ID:NxZqtSBq
>>526
禿げしく同意!同意!
528ドルファン書院 :03/07/12 20:28 ID:CUskVlvF
「ケケケッこのアマ今さらナニ言ってやがる」
ビリーが嘲笑う
「な、何が可笑しいんですかっ、あの方はわたしの・・・」
「わたしの?何だってんだよ!このデカパイ女があっ!!」
私の、なんなんだろう?テディーは一瞬言葉に詰まった
異国の傭兵の身でありながら、実力はドルファン全軍に並ぶものは無いという噂の東洋の騎士
剣の強さは勿論、部隊の指揮能力にも優れ、智勇兼ね備えた常勝無敗の戦士は部下たちの信望も厚いと聞く
その一面、普段は物静かなおごらない性格と、ドルファンには珍しい東洋のエキゾチックな風貌で娘たちの人気も高い為、一部で悪く言うものも居る
がしかし、入院患者と担当看護婦という形で始まった二人の関係の中で、彼の人柄に接してきたテディーにとって、その噂は信じ難かった
彼は師の仇であるバルファの勇将『疾風のネクセラリア』に一騎打ちを挑み見事に打ち倒したという
その戦いで大きな傷を負いながら、約束だからと鉱山の採掘という重労働に倒れたのだ
そんな彼だからこそ、いささか男性不信に陥りかけていたテディーは、少しづつ惹かれていったのだ
「アァ?!てめえの何だってんだよッあの東洋の黄色い猿はヨッ!!」
汚い指をテディーの白い柔らかな乳房にいやらしく喰い込ませ、ビリーが喚く
その顔をキッと睨みつけ、テディーは言い放った
「あの方は、あの方はわたしの大切な恋人ですっ!!」
529名無しさん@ピンキー:03/07/13 04:01 ID:HfQkLqNX
おおお!
ドルファン書院さん、再降臨ですね!
今後も期待しています!
530444 ◆444/JwLlkk :03/07/13 19:18 ID:3QYPhHPb
お疲れ様  >>ドルファン書院


……そういや、テディー編放りっ放しだったなあ。
ヒマが出来たらテディー編完全版も書こう。
531444 ◆444/JwLlkk :03/07/13 19:19 ID:3QYPhHPb



   ライズ編・完全版



532444 ◆444/JwLlkk :03/07/13 19:19 ID:3QYPhHPb



     第4回



533444 ◆444/JwLlkk :03/07/13 19:20 ID:3QYPhHPb
犯した罪の償いとして自分の身体を慰安に提供するのは、ライズ自身が誓った事だ。
そして、最後まで耐えぬいたなら、ただの罪深き少女として処刑してくれるという。
しかも、次の戦役前の士気高揚の為の犠牲にしてくれるならば、死に甲斐もある。
結局、──あの『東洋人の傭兵』との逢瀬は、思った以上に高くついた事になった。
ヴァルファバラハリアン八騎将としては、余りにも甘かったといわざるを得ない。
ライズは、ふとあの彼は今ごろ何をしているのだろうかとぼんやり考えた。
少しでも自分の事を考えていてくれているならば、とても嬉しいのだが。
──しかし、残念ながらライズのそんなささやかな願いさえも叶う事はない。
ライズは知らないが、今この瞬間、彼はアンという少女を愛しげに抱いていたのである。
幸せに包まれている二人は、ライズのような哀れな少女を顧みる事などない。
そんなライズに向かって、ライナノールは尚も心を切り裂こうとする。
「本当……こんな恥ずかしい娘の親の顔が見たいわねえ」
「……く……くぅぅぅ……」
自分の尊敬する父親の事まで持ち出されて罵倒されて、更にライズは悔し涙を流した。
その流されるライズの可憐な涙の一つ一つが、ライナノールの喜びであった。
534444 ◆444/JwLlkk :03/07/13 19:21 ID:3QYPhHPb
だが、ライナノールはライズをこれくらいで許してやるつもりなど毛頭なかった。
まだだ……。まだ、この恋だ愛だと浮ついたガキに屈辱を与えてやらなくては。
当然、数日後のライズの処刑の時にも徹底的にライズを辱めてやるつもりだ。
全裸にして引き回した上で衆人環視の元で様々にいたぶってやるのだ。
その尻に浣腸をして兵士達の前で排泄させ、何十時間も犯し汚してやろう。
将軍や他の八騎将の抵抗も予想されるが、どうせライナノールは死を覚悟した身だ。
不動のボランキオことバルドー・ボランキオの居ない世界など未練はない。
精々、この馬鹿で餓鬼で淫乱なライズを道連れに、地獄でも何処でも行こう。
大勢の兵士を殺したボランキオも、きっと地獄に居るに違いないのだから……。
──ライナノールは、ライズを更に貶める姦計を再開する事にする。
涙でぐしゃぐしゃになったライズの目元をそっと拭いてやって、そっと微笑んだ。
「さあ……じゃあ、そろそろ本番に入りましょうか」
ライナノールの笑顔が楽しくて堪らないというように輝いた。
「兵士の皆さんにアナタの身体を好きにしてもらうの。わくわくするでしょ?」
くすくすと笑いながらライナノールはライズの処女喪失を宣言する。
535444 ◆444/JwLlkk :03/07/13 19:25 ID:u5BlBrXK
「……言います……言いますからぁ」
「そうそう、素直にしてれば痛い事なんてしないから」
その代わり、死んだ方がマシに思えるような酷い目に合わせてあげるけどね。
ライナノールは、暗黒に彩られた笑みを艶然と漏らす。
ライズは泣き腫らした目で、自分の鼻先に突きつけられたペニスを見て口を開く。
「わ、私、ライズ・ハイマーは……素っ裸にされてアソコを見られたり……
 縛られて強姦されるのが大好きなろ、露出狂の、へ、変態マゾおんな……です」
「ライズが変態マゾだなんて誰でも知ってるぜっ!」
「そりゃそうだ。あはははは」
兵士の一人がおどけて叫ぶと、全員がライズを嘲る様に爆笑する。
そんなリンチに抵抗一つ出来ないライズは、ただひたすら悔し涙を流して泣いた。
ライナノールは、ライズの乳首をぎゅっと捻って口上の先を促す。
ライズは気力を振り絞って、処女喪失を願う恥辱のセリフを続けた。
「見られるだけ……じゃ……もう我慢出来ないんです。……ぐ、ぐすっ……。
 ……早くライズの、い、いやらしいアソコを、奥までかき回して……下さい」
536444 ◆444/JwLlkk :03/07/13 19:28 ID:u5BlBrXK
あ、ごめん >>535はなし。
537444 ◆444/JwLlkk :03/07/13 19:28 ID:u5BlBrXK
>>534
覚悟はしていた事だったが、いざとなるとライズの全身が大きく震えた。
「……あ、……あの……」
「大丈夫。アナタのように変態娘なら、すぐ気持ち良くなるわ」
そのライナノールの嘲りの言葉が、ライズを深く暗い絶望の沼に叩き込む。
そうして、ライナノールはもう一度ライズの柔らかい膣口に指を突き入れた。
「ほーら、ここに太いものを入れてもらえるのよ」
「……ぅきゅぅ……っ」
くちゅくちゅと胎内を掻き回されるだけで、哀しいライズの性感は高められてしまう。
兵士達の間でライズの処女貫通の権利を巡って激しいジャンケン大会が始まった。
ライナノールに性器を嬲られながら、ライズはそれをぼんやりと見ていた。
……あの男達は、みんな自分の身体を蹂躙したがっている……
何故だろう、ライズの子宮からは、新たに濃い愛液が流れ出して止まらない。
ほどなくしてジャンケンに勝った兵士、ローレンスという男が意気揚揚と歩いて来た。
負けた兵士達は、口々にブーイングを上げながらも楽しそうだ。
ローレンスはズボンから、隆々といきり立ったペニスを取り出してライズに見せる。
538444 ◆444/JwLlkk :03/07/13 19:29 ID:u5BlBrXK
初めて見る男性器のグロテスクさに、慌てて赤面して目を背けるライズだ。
しかし、ライナノールはライズをどん底まで落とすつもりなのだ。
更に恥辱を与える為、ライナノールは、ライズに“男への挿入の懇願”を命令する。
「アンタみたいな卑しい娘を相手にしてくれる親切な人に、ちゃんと挨拶しなさい」
ライナノールはライズの乳房を揉み込むと、その乳首を指で挟む。
「はっきりと、こう言うのよ」
ライナノールはライズの耳元に口を近づけると、ライズが言うべきセリフを囁いた。
そのセリフを聞いた瞬間、ライズの顔が今まで以上に紅潮し、息が荒くなる。
ライズは眼に涙をいっぱいにためて、哀願するようにライナノールを見た。
「……そ、そんなっ……どこまで辱めれば──っ!」
「言いなさいっ!!!」
ライナノールは、ライズの右の乳首をつまむと力一杯ひねった。
「いっ……くぅぅっ!」
「言わないと、もっと酷い目に合わせるわよっ!」
ライズは、もう枯れ果てたはずの涙をだらだらとこぼしながら口を開く。
539444 ◆444/JwLlkk :03/07/13 19:29 ID:u5BlBrXK
「……言います……言いますからぁ」
「そうそう、素直にしてれば痛い事なんてしないから」
その代わり、死んだ方がマシに思えるような酷い目に合わせてあげるけどね。
ライナノールは、暗黒に彩られた笑みを艶然と漏らす。
ライズは泣き腫らした目で、自分の鼻先に突きつけられたペニスを見て口を開く。
「わ、私、ライズ・ハイマーは……素っ裸にされてアソコを見られたり……
 縛られて強姦されるのが大好きなろ、露出狂の、へ、変態マゾおんな……です」
「ライズが変態マゾだなんて誰でも知ってるぜっ!」
「そりゃそうだ。あはははは」
兵士の一人がおどけて叫ぶと、全員がライズを嘲る様に爆笑する。
そんなリンチに抵抗一つ出来ないライズは、ただひたすら悔し涙を流して泣いた。
ライナノールは、ライズの乳首をぎゅっと捻って口上の先を促す。
ライズは気力を振り絞って、処女喪失を願う恥辱のセリフを続けた。
「見られるだけ……じゃ……もう我慢出来ないんです。……ぐ、ぐすっ……。
 ……早くライズの、い、いやらしいアソコを、奥までかき回して……下さい」
540444 ◆444/JwLlkk :03/07/13 19:30 ID:u5BlBrXK

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アン編(480-482,584-588,820-826)
ソフィア編(444,526-529,683-691)
ジーン編(509-517)
プリム編(544-555,633-641,781-788,878-885)
ロリィ編(565-573,590-594,748-752)
テディー編(668-676,759-764)
キャロル編(697-705)
ハンナ編(729-738)
リンダ編(803-809)
クレア編(840-849)

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プリム編挿話(>>312-318,>>347-353,>>364-370,>>413-416)
ライズ編完全版(>>435-441,>>461-467,>>517-522,>>533-534,>>537-539)
541444 ◆444/JwLlkk :03/07/13 19:31 ID:u5BlBrXK
次回からが新作部分ね。
542名無しさん@ピンキー:03/07/13 19:46 ID:0foB6nxl
   ∧_∧ 
  ( ´∀`)
  (    )
  |  つ <キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
  (__)_)
543名無しさん@ピンキー:03/07/14 04:49 ID:LUJyW7Z9
>次回からが新作部分ね。

遂にキタ━━(゜∀゜)━( ゜∀)━(  ゜)━(  )━(  )━(゜  )━(∀゜ )━(゜∀゜)━━!!!!

444氏、乙カレーです。
544山崎 渉:03/07/15 11:14 ID:vhmwz+RP

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
545名無しさん@ピンキー:03/07/16 02:55 ID:n1XwzRjF
ドルファン書院さん・・・再降臨・・キボンヌ・・・。
テディー・・・カムバック!!!
546名無しさん@ピンキー:03/07/16 04:51 ID:284LK0Fc
>>501=>>504=>>526=>>527=>>529=>>545

必死すぎる・・・・・・┐('〜`;)┌  
547名無しさん@ピンキー:03/07/16 14:19 ID:RYgFQcww
>>546、お前もな。続きは見たいぞ。
548名無しさん@ピンキー:03/07/16 23:26 ID:tGELJSdW
>>546
ヒマやね?
549名無しさん@ピンキー:03/07/16 23:43 ID:acJwvWXv
いや、普通にライズやソフィアに比べれば
激しく不人気なテディーのSSはエロでなくても
貴重だと思うぞ?>>546よ。
550名無しさん@ピンキー:03/07/18 00:24 ID:wIQVLIwf
ひとつ言わせて貰えばもうちょいペースあげてほしいな〜と思ったり、
それぞれの事情があるだろうからしょうがないけどね。
551名無しさん@ピンキー:03/07/20 06:11 ID:3NhIpB/n
ドルファン書院さんのテディー・・・凄くイイでつ。
続きを本当にキボンヌ!
552名無しさん@ピンキー :03/07/23 15:23 ID:6ObI4n3A
そうだ、あの人はわたしのかけがえのない恋人。テディーは今更ながら自分の気持ちに気付いた。
今まで大切に守ってきた純潔を捧げる相手はきっと彼。ここでこんな卑劣漢達に奪われていいはずが無い。
逃げなければ。テディーの胸の内にいつもの気丈さが甦ってきた。
「ヒッヒッヒ、あの東洋の猿が『大切な恋人だってよ』兄貴」
「フフン、おいジャック。このお嬢さんが愛しい恋人に会いたいそうだ」
「ゲヘヘ、おう」
サムが巨漢のジャックになにやら顎で指示をした。テディーの腕から手を離し巨漢がいったんその場を離れる。
今しかない!その瞬間、テディーはサムの股間を目一杯蹴り上げ、ビリーの顔面を思いっきり引っ掻いた。
「グアッ!」「ヒ、ギイィッ!」
思いもよらない反撃に二人が怯んだ僅かな隙に、テディーは硬い木のベンチから優美な裸身を躍らせた。
逃げなければ!一糸纏わぬ裸であることも彼女の頭には無かった
素足が草を蹴る度に豊かな乳房がボールのようにブルンブルンと弾み、夜の闇の中を白い肌が駆け抜けて行こうとしたその時。
ジャラッ!という音が背後から襲い、テディーの細い足首に絡みつき、引き倒した。
「ああっ!」
「グエッへへ、逃がしゃいねえぞ、おっぱいのでけえネエちゃん」
鎖を手に巨漢が笑う。
553名無しさん@ピンキー:03/07/23 16:01 ID:6ObI4n3A
そんな!転倒した痛みも忘れ、テディーは懸命に後ずさる。
「イヤッ、来ないで!」
「ヘッヘエ、こんな美味そうなご馳走、逃がすわけがないだろうが」
言うが早いか、ジャックが飛びかかる。
「きゃああっ!」
テディーは懸命に抗ったが、大男の圧倒的な力にたちまち押し倒される。
「おおう、いい匂いがすんな、アンタ」
ジャックはその怪力でがっちりとテディーの腕をつかみ、鼻面を深い胸の谷間に埋めた。
「いやああっ、離して!」
「バーカ、誰が離すか」
言いながらベロリ、と分厚い舌がテディーの胸元を舐めると、美しい乳房に獣臭い唾液がネットリとついた。
「…やってくれるな、お嬢さん。手間ァとらせたなジャック」
逃げられたと思ったのも束の間、闇からサムとビリーも姿を現した。
「てェめえェェ、よ〜くもやりゃあがったなアアァッ!」
目を血走らせてビリーが掴みかかる。
「あァんまり俺達をコケにすんじゃねえゾ、殺してやろうかコラアッ!!」
いかにもよく切れそうなナイフの腹を柔らかな胸の膨らみに押し当てて喚き散らす。
554名無しさん@ピンキー:03/07/23 16:51 ID:6ObI4n3A
「止めな、ビリー。せっかくの綺麗なカラダを傷付けんな」
サムが何処か押し殺したような低い声でビリーを止める。が、サングラスの下の眼にはナイフを持った小男に劣らぬ怒りがあった。
「なあ、お嬢さん?」
テディーの傍に片膝を着く、と同時に右手を閃かせる。ビシッ!と容赦無い平手が頬を打った。
「キャッ!」
「なあ、世間知らずなのもしょうがないが、あんまり俺達を怒らせない方がいいぜ?」
続けて二度、三度とテディーの頬が鋭く鳴った。
「きゃあああっ!」
「どうせ姦るんなら、お互い気持ち良くしたいんだがな」
形の良い顎を掴んでサムが言った。
「アンタも、素っ裸の死体を城壁に吊るされたかァねえだろ?」
それは狂気を宿した眼だった。人を殺すことなどなんとも思ってない、犯罪者の眼。
生まれて初めてと言っていい恐怖に、しかしテディーは懸命に耐え声を絞り出した。
「あ、あなた達、それでも人間ですか。わたしは負けません!彼が…彼がきっと許しませんよっ!!」
言い放ちながら、テディーは心の中で叫ぶ。
(ねえ、貴方。早くわたしを助けて!こんな人達やっつけて、その腕でわたしを抱いてください!)
「フフン『常勝無敗』の東洋の騎士様がか?その愛しい彼氏がなんで助けに来てくれねえのか、不思議じゃないのか?」
サムの口元に不敵な笑みが浮かぶ。
「そら、あの木の根元に居るのは誰だと思う?」
そう言うとテディーの顔を、強引に横に向けた。
555ドルファン書院:03/07/23 16:54 ID:6ObI4n3A
>>552-554
コテハン名忘れてた・・・
556名無しさん@ピンキー:03/07/23 20:49 ID:bPg1jGvf
乙でした

ドルファン書院さんに続いて444氏の再降臨にも期待したいところだが・・・
557名無しさん@ピンキー:03/07/24 13:43 ID:flXzhb87
うわおおお〜〜〜!!!
ドルファン書院さん、テディー編の更新ありがとうございます!
これからも頑張って下さい!!!
感謝感謝です!
558名無しさん@ピンキー :03/07/25 09:22 ID:XTo854OR
おお!!
そろそろ迫力のレイプシーンに突入か?
あああ、テディーたんの処女幕が激しく破られる場面キボ〜ンヌ!
5596人目:03/07/25 15:40 ID:tD8q52xm
私は、東洋人が目覚めて、3兄弟をかたずけて、幸せに初体験してほしい。
560名無しさん@ピンキー:03/07/26 03:19 ID:Bc00vuQI
禿同
ねちっこい直前の愛撫が3兄弟担当で
挿入以降が東洋人がいいな

別に優しくする必要はないと思うけど
東洋人は昂ぶった欲情のままに
テディは助けてもらった手前乱暴にされても抵抗できず これで

動けない3兄弟の目の前で初体験すれば全てのニーズが満たせてウマー
561名無しさん@ピンキー:03/07/27 02:07 ID:StMFM+2m
>>559 >>560
同意しておく。
562名無しさん@ピンキー :03/07/27 18:58 ID:UCibZvHh
>>559 >>560>>562
そうかあ?
ドルファン書院さんの作風に合わんような気もするが
つうか早く続き希望
終わったら他のキャラでもヨロスコ
563名無しさん@ピンキー:03/07/27 21:24 ID:drkT4oCA
このスレの444氏は幻だったんだな・・・
564あぼーん:あぼーん
あぼーん
565あぼーん:あぼーん
あぼーん
566あぼーん:あぼーん
あぼーん
567名無しさん@ピンキー:03/07/28 01:28 ID:7tOr7xAS
>>562
無闇にageるから広告まみれだろーが。
氏ね知障。
568名無しさん@ピンキー :03/07/28 19:40 ID:0k/FUIWi
三兄弟にじ〜っくり輪姦キボンヌ
三通りの責められ方でねちっこくな
巨乳のクセに清純派なんて許されんだろ、フツー
それが終わったらアン編なりレズリー編なりやってくれ











          ただしもうちょっとペースをあげてな
569名無しさん@ピンキー:03/07/28 23:37 ID:P+7dZ7QI
最後の一行だけ余計過ぎ 消えれ
570ドルファン書院 :03/07/31 00:19 ID:Ol8cnmoq
ドルファン書院さん読み返してみると
この主人公は何気にソフィアやレズリー達ともセークスしてる・・・
>>428参照
他の女の子のも読みたい
あ、もちろんテディーはじっくり書いて(犯って?)欲しいが

個人的には主人公にへんな名前をつけずに
「東洋人」で通してるから感情移入しやすいのがいい
571名無しさん@ピンキー :03/07/31 00:21 ID:Ol8cnmoq
スマソ、ageちまったしコテハン間違えちまったし
心底スマソ・・・
572名無しさん@ピンキー:03/08/01 14:56 ID:JKLBd1j+
( ・∀・)つ ゙∩ ヘェーヘェーヘェーヘェーヘェー
573名無しさん@ピンキー:03/08/01 15:57 ID:ZJzmhb6N
ドルファン書院さんはまさしく本物のエンターテイナーだなw
色々な意味でw
574ぼるじょあ ◆yBEncckFOU :03/08/02 04:59 ID:JhYl1NY6
     ∧_∧  ∧_∧
ピュ.ー (  ・3・) (  ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
  = ◎――――――◎                      山崎渉&ぼるじょあ
575名無しさん@ピンキー:03/08/04 07:14 ID:EIDSKTa6
爆撃? 念のため保守
576名無しさん@ピンキー :03/08/04 09:50 ID:4LWV9HPo
テディーたんのオッパイは何カップ?
577名無しさん@ピンキー:03/08/04 11:39 ID:oSjNZL1m
ケイシたん・・・どうしたんだろ。
578名無しさん@ピンキー:03/08/04 23:03 ID:L+GKpz3b
>>576
Gカップ
579名無しさん@ピンキー :03/08/05 20:11 ID:kbAa5122
テディーたんの次にオッパイ大きいのって誰?_(妖精除く)
580名無しさん@ピンキー:03/08/05 23:55 ID:qlgi5DSh
>>578
アンダー65cmとしても95cm・・・。
峰不二子ですか
581名無しさん@ピンキー :03/08/06 00:14 ID:x948OKYt
>>579
レズリーだろ
582576:03/08/06 01:20 ID:ucZ1TSjL
>>578
テディーたんは96のGカップ


583名無しさん@ピンキー:03/08/06 03:09 ID:7aHJb+TH
( ;´Д`)つ ゙∩ ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ
584名無しさん@ピンキー :03/08/06 17:37 ID:ZEpQNOGE
テディーたんはスイカップ!!

たわわなお乳を激しく揉まれて犯される場面キボ〜ンヌ
585名無しさん@ピンキー :03/08/06 21:08 ID:x948OKYt
テディーは潔癖症で男性不信で胸が大きいことを気にしてる筈なのに
オッパイ半分以上露出するような水着を着てるのはなんでだろ〜♪
586名無しさん@ピンキー:03/08/06 22:50 ID:e+TsYZ8f
クレア・リンダも大きそうだけど。
587576:03/08/07 01:31 ID:KVb30H+n
>>585
それが女の性ではないでつか?
588名無しさん@ピンキー:03/08/08 12:42 ID:3dubtog5
ageruze
589名無しさん@ピンキー:03/08/08 15:31 ID:BTxzHM96
アンでしょう
590名無しさん@ピンキー:03/08/10 01:39 ID:S9kvQzz+
アンは小柄だからな・・・どうなんだろう。
591SS保管庫の素人”管理”人:03/08/10 14:50 ID:QbhbZK6t
このスレのSSを当方の保管庫に収蔵しようと思いますが、
ここ独自の保管庫はありませんよね?

592名無しさん@ピンキー:03/08/10 16:02 ID:mo/4QEF6
ないので大歓迎
593名無しさん@ピンキー:03/08/11 01:39 ID:zS3Dtk2C
よろしく。
594名無しさん@ピンキー:03/08/11 18:18 ID:XtLVMusU
>>592 激しく同意
595名無しさん@ピンキー:03/08/11 18:29 ID:tpaxA89J
……ギャルゲ板にいた白夜氏はどうしているのだろうか。
596SS保管庫の素人”管理”人:03/08/12 02:23 ID:21zgMR7a
http://adult.csx.jp/~database/index.html

とりあえず1stスレの分のみ完了。
続きは明日にでも。

444氏の壮大な作品と、ケイシ様の甘々っぷりを堪能しました。
597名無しさん@ピンキー:03/08/12 20:37 ID:U9yHR/XV
>596
乙彼〜
きっと444氏&ケイシ氏も草葉の陰で喜んでいるんではないかと(マテ

それにしても昔はこの神々のSSを定期的に読めたんだなあ

個人的に第2スレ収録の際は
自作自演厨のドルファン書院はハズして欲しかったり
いろいろ言いたいことはあるが>570-571でマジで萎えたので
598名無しさん@ピンキー:03/08/12 20:38 ID:U9yHR/XV
   
599名無しさん@ピンキー:03/08/12 23:03 ID:6keG40r/
不愉快になるから、ドルファン書院の話題を出すな
600SS保管庫の素人”管理”人:03/08/13 01:49 ID:BSQlMQ6/
ちょっと時間がとれなかったので続きは後日に繰り越しです。
ぱっと見でもかなり大作が揃ってるようなので大変そうです。

>>597
申し訳ありませんが、基本的に余所からのパクリというのでもない限り収蔵はします。

収蔵するか否かを、作者の性格が悪いから、という”私”の判断で決めるのは傲慢だと思うのです。
それに作品には罪はないと思いますし。
601名無しさん@ピンキー:03/08/13 02:49 ID:+oVa4I4b
ぬ、大人
602名無しさん@ピンキー:03/08/13 04:41 ID:fpczzzPl
まあ、香具師も二度と来ないだろうからどうでもいいけどナー
603名無しさん@ピンキー:03/08/13 16:50 ID:tHAW62GI
まあ気持ちも分かるけどな・・・感想は欲しいもんだ

最近このスレ見つけた者なんだが、
激しく職人さんのレベルが高くてビクーリ(;´Д`)ハァハァ
604名無しさん@ピンキー:03/08/14 00:44 ID:GsuCAgXR
書いてくれるヒトはいっぱいいたのに最近は停滞気味だね〜
まあ、この状況じゃしょうがないかも知れないが・・・
書いてほしいのあったんだけどなぁ・・・
605名無しさん@ピンキー:03/08/14 10:19 ID:sKBM9NOn
ドルファン書院さんへの批判が多いけど、テディーの話の続きが
読みたいので自作自演の件は忘れましょうよ。
606名無しさん@ピンキー:03/08/14 14:58 ID:55DqF797
なんか論旨のすり替えをしたいようだが……

ポイントは住民が「忘れる」「忘れない」ではなく
自分の文章に赤の他人のふりをして
「つうか早く続き希望」だの「他のキャラでもヨロスコ」などと
レスして、ちやほやされたかった精神の異常さが露見した後で
尚もぬけぬけと書き込まない「恥を知っているかどうか」だ。
あるいは「正常な神経がまだ残っているかどうか」かもしれん。

607名無しさん@ピンキー:03/08/14 18:39 ID:mG/neXOg
いわゆる文豪と呼ばれる作家先生の中にも、
その私生活を知ったら引いてしまうようなのがゴロゴロいるんだろうな、
とか思ったり。
608名無しさん@ピンキー:03/08/14 19:52 ID:XP3J49+D
マダ〜?    -'''     ''' .、__
        /==--   --== ((ノ)).
        |ノ|ノ|-ハ\| -/|ル .ハ
        | |イ ●   ● ヽ.ノ | | 444氏再臨マダ〜?
☆ チン  〃 | ||.""┌┐ "" .ノ | |
      \ | | ヽ.._____ ,,/ ./ | |
 ☆チン ((  \  λノヽ  /  ||
  ヽ────/ゝ~) Y  (~)  |
 ─\ ̄ ̄/──────────
609名無しさん@ピンキー:03/08/14 22:49 ID:Kz+LGLPk
ちやほやされたい、と思うまでは正常だと思うが…一線を駄目な方に踏み越えたか。
今までのも全て自演だったりして。
610名無しさん@ピンキー:03/08/15 02:34 ID:dKDswA5/
・・・・結局、もうドルファン書院さんは現れないのでしょうか?
う〜ん・・・残念ですねえ。
611名無しさん@ピンキー:03/08/15 05:56 ID:dTCKqjw4
むしろ、現れると思う方がおかしいんじゃ・・・・
もし漏れがドルファン書院だったらネット繋ぐのさえやめるかも
612名無しさん@ピンキー:03/08/15 10:21 ID:z8PPtaiq
ま、もう諦めなさいってこった。
613山崎 渉:03/08/15 17:16 ID:7WSqfyM8
    (⌒V⌒)
   │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                      山崎パン
614SS保管庫の素人”管理”人:03/08/15 23:12 ID:0P8SyhzW
ようやくSSの収蔵が終わりました。

444様のライズ完全版、ケイシ様の雪解けの白、
続きに期待大。
615名無しさん@ピンキー:03/08/17 22:10 ID:rX4Fespd
お疲れさん。
・・・そろそろ続きを再開してほしい。
616名無しさん@ピンキー:03/08/17 23:20 ID:WcSAei1A
444氏はお盆休みで家族サービス中ですか?
617名無しさん@ピンキー :03/08/18 16:23 ID:zxFPCiDI
だれかテディー編の続き書かねえ?
俺は読みたい、たわわなおっぱいが踏みにじられるのw
618あぼーん:あぼーん
あぼーん
619あぼーん:あぼーん
あぼーん
620名無しさん@ピンキー:03/08/18 20:45 ID:USmyoQ2v
____      ________             ________
|書き込む| 名前:|            | E-mail(省略可): |sage           |
 ̄ ̄ ̄ ̄       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄              ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                            ∧ ∧  。  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                            (゜Д゜) / <  ここに「sage」(半角)と
                           ⊂   つ    | 入れるとスレがあがらない。
                          | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  \___________
                          |          |
                          |          |
                      | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
621名無しさん@ピンキー:03/08/19 21:55 ID:EuCcR1oJ
444氏も最近来ないが、以前書いてくれてた2人はどこへ・・・?
622テディー・アデレード:03/08/20 14:18 ID:5rjKe7wz
ねえ、わたしどうなっちゃうの?
痛いっ!胸掴まないでっ
ああっ、犯されるの?わたし
イヤッ!変なとこ触らないでよっ
ああ、犯されるの?誰か助けて・・・
ごめんなさい、貴方にバージンあげられない・・・
でも、愛してるわ・・・
623あぼーん:あぼーん
あぼーん
624名無しさん@ピンキー:03/08/20 18:56 ID:R8Zqf5HX
( ゚ Д ゚)ポカ〜ン・・・
625名無しさん@ピンキー:03/08/22 00:20 ID:VRqqGDXd
そうだ!
誰も書かないなら、書いてやるさ!
レズリー!
好きだァー! レズリー! 愛しているんだ! レズリー!
君がカマドウマの大群に遭う前から
好きだったんだ!
好きなんてもんじゃない!
レズリーの事はもっと知りたいんだ!
レズリーの事はみんな、ぜーんぶ知っておきたい!
レズリーを抱き締めたいんだァ!
何でもいう事を聞くようになるまで調教したーい!
心の声は
心の叫びでかき消してやる! レズリー! 好きだ!
レズリーーっ! 愛しているんだよ!
ぼくのこの心のうちの叫びを
きいてくれー! レズリーさーん!
校門の前で突き飛ばされてから、レズリーを知ってから、僕は君の虜になってしまったんだ!
愛してるってこと! 好きだってこと! ぼくに振り向いて!
レズリーが僕に振り向いてくれれば、ぼくはこんなに苦しまなくってすむんです。
実は寂しがり屋の君なら、ぼくの心のうちを知ってくれて、ぼくに応えてくれるでしょう
ぼくは君をぼくのものにしたいんだ! その美しい心と美しいすべてを!
ロリィのエンディング条件が成立していようとも奪ってみせる!
ロケットナイトがいるなら、今すぐ出てこい! 相手になってやる!
でもレズリーがぼくの愛に応えてくれれば戦いません
ぼくはレズリーをなんとしてもぼくのものにするだけです! 君の心の奥底まで調教します!
力一杯のキスをどこにもここにもしてみせます!
体だけじゃない! 君を心のそこから屈服させます! それが僕の喜びなんだから
従属させる満足感をえられるなら、もっときつい調教を、どこまでも、どこまでも、させてもらいます!
レズリー! 君が首輪をつけて国立公園を散歩させてもらいたいと、言わせてみせる!


626名無しさん@ピンキー:03/08/23 14:29 ID:fgG1+kfb
>>625
まさかこんなスレで同志に会うとは思わなかった…ワラタよ。
6276人目:03/08/23 18:22 ID:KgWjubEO
>626
私もだタワシチリ。見そこなったぞ東洋人、てか。
628名無しさん@ピンキー:03/08/24 00:45 ID:jJ0hc9T1
>625
ワロタ。 結局調教したいだけじゃねーか。
しかも、反抗的だけど、ライズと比べればまだ何とかなりそうな
レズリーを選ぶあたり、微妙にヘタレでなんだかいいぞ。
629444 ◆444/JwLlkk :03/08/24 19:50 ID:y+qaeXZJ
初めて見る男性器のグロテスクさに、慌てて赤面して目を背けるライズだ。
しかし、ライナノールはライズをどん底まで落とすつもりなのだ。
更に恥辱を与える為、ライナノールは、ライズに“男への挿入の懇願”を命令する。
「アンタみたいな卑しい娘を相手にしてくれる親切な人に、ちゃんと挨拶しなさい」
ライナノールはライズの乳房を揉み込むと、その乳首を指で挟む。
「はっきりと、こう言うのよ」
ライナノールはライズの耳元に口を近づけると、ライズが言うべきセリフを囁いた。
そのセリフを聞いた瞬間、ライズの顔が今まで以上に紅潮し、息が荒くなる。
ライズは眼に涙をいっぱいにためて、哀願するようにライナノールを見た。
「……そ、そんなっ……どこまで辱めれば──っ!」
「言いなさいっ!!!」
ライナノールは、ライズの右の乳首をつまむと力一杯ひねった。
「いっ……くぅぅっ!」
「言わないと、もっと酷い目に合わせるわよっ!」
ライズは、もう枯れ果てたはずの涙をだらだらとこぼしながら口を開く。
630444 ◆444/JwLlkk :03/08/24 19:51 ID:y+qaeXZJ
「……言います……言いますからぁ」
「そうそう、素直にしてれば痛い事なんてしないから」
その代わり、死んだ方がマシに思えるような酷い目に合わせてあげるけどね。
ライナノールは、暗黒に彩られた笑みを艶然と漏らす。
ライズは泣き腫らした目で、自分の鼻先に突きつけられたペニスを見て口を開く。
「わ、私、ライズ・ハイマーは……素っ裸にされてアソコを見られたり……
 縛られて強姦されるのが大好きなろ、露出狂の、へ、変態マゾおんな……です」
「ライズが変態マゾだなんて誰でも知ってるぜっ!」
「そりゃそうだ。あはははは」
兵士の一人がおどけて叫ぶと、全員がライズを嘲る様に爆笑する。
そんなリンチに抵抗一つ出来ないライズは、ただひたすら悔し涙を流して泣いた。
ライナノールは、ライズの乳首をぎゅっと捻って口上の先を促す。
ライズは気力を振り絞って、処女喪失を願う恥辱のセリフを続けた。
「見られるだけ……じゃ……もう我慢出来ないんです。……ぐ、ぐすっ……。
 ……早くライズの、い、いやらしいアソコを、奥までかき回して……下さい」
631444 ◆444/JwLlkk :03/08/24 19:51 ID:y+qaeXZJ




        ライズ編・完全版



      
632444 ◆444/JwLlkk :03/08/24 19:52 ID:y+qaeXZJ




          第6回
 


633444 ◆444/JwLlkk :03/08/24 19:52 ID:y+qaeXZJ
ライズが恥辱のセリフを言い終わった途端、兵舎兼用の天蓋の中が喧騒に包まれた。
「露出狂で変態のライズちゃんが、なんか言ったようだが聞こえたかよ?」
「いいや、なぁーんにも聞こえなかったな。もう一回言ってくんないかなぁ〜」
そんな兵士達の増長したライズ虐めを、ライナノールは面白そうに聞く。
「あらあらぁ……よく聞こえなかったようよ?」
ライナノールが、ライズの乳首を軽く捻りながら言った。
「もう一回、ちゃ〜んと大きな声でお願いをするのよ」
「そ、そんなっ!……もう言ったじゃないで──ひぃっ!」
ライズの抗弁に対して、ライナノールはライズの右の乳首を強く握り潰す。
「……言いなさい?」
ライナノールは、まるで聖母と見まがう程に優しく微笑んだ。
「く、くぅぅぅ……ぐすっ」
この女性はどこまで自分を貶めようというのだろうと、ライズは戦慄する。
「……わか……りましたぁ」
もはやライズは、目を哀しみで伏せながらそう答えるしかなかった。
634444 ◆444/JwLlkk :03/08/24 19:53 ID:y+qaeXZJ
ライズは、全裸を兵士達に晒したままで捨て鉢になって叫んだ。
「……見られるだけ……じゃ……もう我慢出来ないんですうっ!!」
ヴァルファバラハリアン八騎将の自分が、こんな屈辱的な言葉を言わせられるとは。
ライズは、舌を噛み切りたい衝動と必死に戦いながらセリフを続けた。
「はっ、早くライズの、い、いやらしい……アソコをぉっ!」
それは、ライズの血を吐くようなセリフである。
「……奥までかき回してっ……下さいぃっっ!!!」
だがライズの悲痛な叫びも、兵士達には娯楽の一つでしかないのだ。
「まったく、入れてもらう為ならなんでも言うんだな、ライズは」
「変態ライズちゃ〜ん、そんなにがっついちゃダメよ〜ん!!」
そんな愚弄に抵抗一つ出来ないという事実が、何故かライズを興奮させる。
抵抗不可能の状態だという絶望感が、ライズのマゾ性に火を点けて燃え上がらせた。
ライズは気付かぬ内に、少しずつ心を腐食させていっていたのだ。
「……くはぁ、はぁ、はぁ……」
ライズの息は、いつのまにか荒く激しくせつなげになっている。
635444 ◆444/JwLlkk :03/08/24 19:53 ID:y+qaeXZJ
ライズの前に仁王立ちになっていたローレンスの硬直は、とっくに準備万端だ。
隆々とそそり立ち、先端の鳥羽口からは透明な先走り液が滴っていた。
「へへへ……今、犯してやるからよお」
そう言うローレンスの目は、先刻から何回もライズの身体を目で犯している。
その表情は、ライズのような美少女を蹂躙出来る幸運で薄汚くニヤけていた。
ライズは、これからそんな最低で最悪の男に処女を奪われるのだ。
ライナノールは、そんなライズの耳元に口を近づけて何かを囁いた。
「さ、言ってごらんなさい」
ライナノールの指示を聞いて、ライズの顔がより一層恥辱で紅潮する。
だが、もうライズはライナノールに哀願する事さえしなかった。
そうだ、いくら抵抗した所で最終的にはライナノールの思うままに操られるのだ。
どうせ何日か後には、軍の士気高揚の為に処刑される身ではないか。
落ちるところまで落ちてしまえば、気も楽になるのではないだろうか……
ライズは瞳を潤ませると、ライナノールに指定された屈辱のセリフを口にする。
「入れて……下さいっ! 汚いオ○ンコで、ごめんなさいぃっ!」
636444 ◆444/JwLlkk :03/08/24 19:54 ID:swwZQSKd
ライナノールは、ライズの左右の脚を抱え込んでいる兵士に指示を送った。
兵士たちは、嬉々としてライズの脚を思いっきり開くように動き出す。
「くぅ……っ!」
とうとう、ライズは右足と左足がほぼ一直線になるまで引き離されてしまった。
「ふふふふ……いい格好ねえ」
ライナノールは、性器を曝け出しているライズを嘲笑う。
「……ああああぁぁっ」
例えようのない羞恥が、再度ライズの身を焼き脳を焦がす。
普段はひっそりと息づいている割れ目は、限界まで開かれて淫液を垂らしていた。
散々ライナノールに弄りまくられた秘所は、いやらしく濡れそぼっている。
しめやかな陰毛が、揺れる左右の脚に合わせるようにそよそよと揺れた。
とっくの昔に曝け出されている双乳が、ライズの呼吸に合わせて上下する。
そんな涙を流しては泣くライズの姿が、ライナノールの嗜虐心を満足させるのだ。
ふと、ライナノールはライズの脇腹と脚の付け根に薄っすらと残る剣の傷跡に気付いた。
注意してみないと判らないような、剣の練習中に付いたであろう傷跡だ。
637444 ◆444/JwLlkk :03/08/24 19:55 ID:swwZQSKd
昔、この傷跡が目立たぬようにライズは海にも入らないと聞いた事がある。
そんな甘い精神だから、私に言い含められ身体を提供させられてしまうのだ。
更に、剣ダコが出来ているからと手袋を付けているのというのにも笑ってしまう。
それでは、かえって注目を集めているようなものではないか──。
ライナノールは、ライズを淫乱な上に自意識過剰な阿呆だと理解した。
ライズに近寄ったローレンスは、その汚れた指を伸ばしてライズの割れ目を弄る。
限界まで引き裂かれたライズの股間が、くちゅくちゅと音を立てさせられた。
「あっ……くっ……うぅん」
ローレンスの太い指が挿入される度に、ライズは泣きながら喉を鳴らす。
赤の他人に大切な場所を弄ばれる哀しさが、ライズを包んだ。
「……はあぁぁぁ……っ」
ローレンスが指を引き抜くと、更に愛液が糸を引くように伸びた。
とことんまでいたぶられたライズの性器は、程良く濡れて柔らかくなっている。
「へへっ、じゃあ、ライズの処女をいただくぜぇ」
下卑た笑いを顔に張り付かせながら、ローレンスが怒張をライズの秘所に当てた。
638444 ◆444/JwLlkk :03/08/24 19:56 ID:swwZQSKd
【過去ログ一覧】

http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1003/10034/1003477486.html
ライズ編(461-468,483-488,530-533,602-609)
アン編(480-482,584-588,820-826)
ソフィア編(444,526-529,683-691)
ジーン編(509-517)
プリム編(544-555,633-641,781-788,878-885)
ロリィ編(565-573,590-594,748-752)
テディー編(668-676,759-764)
キャロル編(697-705)
ハンナ編(729-738)
リンダ編(803-809)
クレア編(840-849)

http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1039241771/l50
プリム編挿話(>>312-318,>>347-353,>>364-370,>>413-416)
ライズ編完全版
(>>435-441,>>461-467,>>517-522,>>533-534,>>537-539,>>633-637)

639444 ◆444/JwLlkk :03/08/24 19:57 ID:swwZQSKd
しばらく来なかった間に、何やら色々あったようで。

ちなみに、私は単身赴任やらなんやらでネットどころではない日々。
今もダンボールの山の間で寝てるよ。

さて、いよいよライナノールの言葉責め&ライズの処女喪失。
640名無しさん@ピンキー:03/08/24 22:44 ID:PMv8mAru
フォォォォォォォォォォォ!!!
641名無しさん@ピンキー:03/08/25 01:05 ID:Tg5txJcB
おー、もしかしてもう来ないんじゃないかって心配してたよー

642名無しさん@ピンキー:03/08/25 01:13 ID:/33ABvUj
>>640
変態仮面ハケーン
643名無しさん@ピンキー:03/08/28 10:03 ID:ZdWUl4wX
ほしゅ
644名無しさん@ピンキー:03/09/03 10:53 ID:s5YZ3kmi
hosyu
645ドルファン書院:03/09/05 14:29 ID:mQQfXl7C
一言だけ

ドルファン書院は一人ではありません
646名無しさん@ピンキー:03/09/05 18:01 ID:gXExHMAk
>>645
せっかく来たんだ、
何か書いていけよぅ
飢えてるんだよぅ
647名無しさん@ピンキー:03/09/06 00:17 ID:zQTc8p2H
ドルファン書院さん、お久し振り〜!
テディー編の続きを本当に是非是非お願い致します!
648名無しさん@ピンキー:03/09/07 01:43 ID:g6lJixFW
再開する意思があるならば、俺はやって欲しい。
>645の発言の真意は定かではないが。

649名無しさん@ピンキー:03/09/07 16:07 ID:LGDbPM/5
別に書いてる香具師の中の人の事情には関心無いし。
自作自演にも興味なし。
漏れは単純にグチョグチョに犯されて
正気を失うようなテディーを見たいだけだYO
650名無しさん@ピンキー:03/09/07 22:33 ID:lK5dfTvl
ま、本人次第だ。
651名無しさん@ピンキー:03/09/08 22:17 ID:FD7arsRi
>646,>647,>648,>649,>650
・・・・・ドルファン書院氏大人気、か
逆に>641しかレスのついてない444氏が哀れすぎる・・・・
これがドルファン書院氏の自作自演じゃないなら
そっちのほうが444氏のやる気をなくさせそうだな
(って、だから日曜日の降臨がなかったのか・・・・・・・?)
652名無しさん@ピンキー:03/09/08 22:35 ID:/XcuQLRh
>>651
なんか私生活が大変だそうだし(単身赴任だとか)、
みんな急かす様なことを言うのを自粛してるのでは?

あと、
何も言わなくてもまた書いてくれそうな444氏と、
期待してると言っても書くか書かないか微妙なドルファン書院氏、
という違いは大きいと思う。

ただ、私は声を大にして言いたい。

ライズたんハァハァ、と!
653名無しさん@ピンキー:03/09/08 23:13 ID:eErQDqYj
444氏の再降臨は誰もが期待しております。

私も気長に待ちます。
654641=648=650:03/09/09 00:56 ID:ryzF6zqw
確かにいつもは他に2,3人がレスするのに・・・と思ったけどね。
444氏には現在進行中のライズ、その他キャラのも期待してます。

655名無しさん@ピンキー :03/09/10 14:24 ID:rK7USQ83
>>652>>653>>654
とってつけたようなフォローだな(ワラ
おまえらドルファン書院だか444だか知らんが
ド素人がオナニーのついでに書くような駄文がそんなに読みたいか?
あいつらプロの作家とちゃうぞ?
その程度なら自分で書けや
心の底から情けないやつらだな(爆ワラ

656名無しさん@ピンキー :03/09/11 19:33 ID:NgJyTskz
>>652が444氏の自作自演だったら・・・嫌だなあ
657名無しさん@ピンキー:03/09/11 20:57 ID:Yxl51tX0
>>656
これまでこのスレを見守ってきた奴なら出てくるはずのないセリフだなw
658名無しさん@ピンキー:03/09/15 15:27 ID:u0Ss1RL2
保守。

ライズの処女喪失早く読みたいっす
659たぶん三人目:03/09/16 00:08 ID:g338Dwek
・・・脳内に住むプリムたんに罵られてハァハァしてます(えー
(*´Д`)ハァハァ (*´Д`)ハァハァ (*´Д`)ハァハァ

非攻略キャラが最萌えな私はどうすれば・・・ _| ̄|○

ともあれ、444氏においてはそろそろ新しいのを書いてもらいたいです、はい。
まあマターリと待つしかないのですが。
660656:03/09/16 21:36 ID:czOb/S5j
これまでこのスレを見守ってないと書き込みしちゃいけませんか?
悪かったね、たまにしか来ない冷やかしで
661名無しさん@ピンキー:03/09/16 21:38 ID:UQ1jGM0/
>>660
すまんな、荒らし発言かと思ったもんでね。
っていうか>>655の発言の後であの発言だと荒らしとしか思えんぞ。
662名無しさん@ピンキー:03/09/20 22:02 ID:iTtLW9WW
ライズ陵辱期待保守。
663名無しさん@ピンキー:03/09/20 23:46 ID:ClR4bg4/
現在ログ容量は464KB
664名無しさん@ピンキー:03/09/21 00:02 ID:1+wMnaVG
>>663
容量的には次スレ立てた方がいいんだろうけど、現状じゃあ即死がおちなんだな。
665名無しさん@ピンキー:03/09/21 21:58 ID:X6cyiG4J
雑談で繋ぐとか・・・
666SS保管人:03/09/21 22:47 ID:ChrFFxV/
余所からパクってきたキャラ紹介のデータがあるから、
スレが立ったらこれを貼り付けて容量を水増しするつもりだけど。

ただ6kbちょっとなので、これだけで即死判定を回避できるかは自信がない。
667名無しさん@ピンキー:03/09/21 22:59 ID:gtIrwiEQ
容量ではないみたいで、
30レス前後がボーダーみたいなことを
どっかで見たけど、確証はありません。
668名無しさん@ピンキー:03/09/22 20:16 ID:dDEw3WAs
なんにせよ、職人さんが来てくれないならスレ立てしても、即死回避に躍起になっても虚しい限り。
444氏やドルファン書院、ケイシ様。それ以外の数字コテの職人さん達。
彼らが戻ってきてくれるか、新たな神が降臨するかしないと。
669名無しさん@ピンキー:03/09/23 02:52 ID:+w5qSeN6
特にケイシたんは書くと言ってくれてたのになぁ・・・全く音沙汰なしとは寂しいね。
670名無しさん@ピンキー :03/09/24 17:46 ID:BdJSSv5m




ズリネタくらい自分で書けヴァ〜カ!!


671名無しさん@ピンキー:03/09/25 13:28 ID:JtzfiGPE
オレらが欲しいのは単なるズリネタではない!

物語が欲しいのだ
672名無しさん@ピンキー:03/10/01 18:52 ID:TPjWBmMC
期待age
673名無しさん@ピンキー:03/10/02 00:10 ID:hAjyO3Mj
じゃあエロでもなんでもないただのアン萌えSSを置いてもいいのか?
674名無しさん@ピンキー:03/10/02 00:14 ID:WuYhsXl+
>>673
良い!
俺はね。
675名無しさん@ピンキー:03/10/02 00:23 ID:hAjyO3Mj
反応早いなオイ。
676名無しさん@ピンキー:03/10/02 00:25 ID:WuYhsXl+
期待の大きさの現れです

というわけでどうぞ!
677名無しさん@ピンキー:03/10/02 00:32 ID:qpJyPGz3
ロリィタソハァハァ
678名無しさん@ピンキー:03/10/02 01:19 ID:hAjyO3Mj
じゃSSいきます。エロどころか萌えすら見当たりませんが、
妄想であることは確かです。
679名無しさん@ピンキー:03/10/02 01:21 ID:hAjyO3Mj
April 1st,26,in Dolphan ela,

ドルファン歴D26年4月1日

an asian was about to immigrate to the Dolphan Kingdom

一人の東洋人がドルファンへ入国しようとしていた

as a marcenary

傭兵として――



『本船は、ただ今ドルファン港に
 到着いたしました
 下船の際には……
680名無しさん@ピンキー:03/10/02 01:22 ID:hAjyO3Mj
やっとドルファンへ着いたか。この時代遅れな異国の地で、新たなる俺の歴史が始まるのだ。
ま、俺様の完璧な能力とそこそこ便利なアイテムがいれば、この国でも伝説の英雄になって
しまうのは確実なこと250%だがなうわははは!
なに、アイテム扱いするな? 虫と呼ばないだけ有難く思え。え?
西欧に初めて来たときと性格が全然変わってないだと? 当たり前だ、なんせ俺だし。
理由になってない? 気にするな。

「すいません、あの…
 出入国管理局の者ですが、外国人の方ですよね?」

……あっと、虫に気を取られて目の前の人に気づかなかったぜ。
づおっ! 激烈に痛いから髪は引っ張るな、髪は! ええいどかんか!

「こちらの書類に、必要事項の記入をお願いいたします」

俺は天才的な筆跡を残しつつニ秒で書き終えた。

「えー…貴方は傭兵志願ですね? では書類の写しを軍事務局へ
 回しておきます。
「ようこそドルファンへ。
 貴方にご武運がありますよう、
 お祈り申し上げますわ」
681名無しさん@ピンキー:03/10/02 01:22 ID:hAjyO3Mj
そして俺(及びその他一匹)が波止場へ降りると、船はすぐにドック方面へと去っていった。
せわしない奴らだ。少しは俺のナイル川のように雄大かつ偉大な生き方を見習うべきだな。
さーて俺の宿舎はどこだっけか。そういやさっきの管理員に地図を貰ったんだったな……。

「いやっ、は、放してください!」

ふん、これがドルファンか。地図上じゃなかなか整った町並みをしてるが、中身はどうだかな。

「ひ、人を呼びますよ!」
「へへ、叫んだってここにゃ俺たち以外だ〜れもいやしねーよ!」

傭兵宿舎は……ん、見え辛いな。文字がインクで黒ずんでやがる。不良品かこの地図。

「そんな……」
「なあ姉ちゃん、ちょっと俺たちとお茶するだけだってんだからさぁ」

これは、念入りに見んとわからんな。太陽に透かしてみるか…
682名無しさん@ピンキー:03/10/02 01:24 ID:hAjyO3Mj
「だ、だからそれは……」
「ほら決まり決まりー、さ、あっちの倉庫に行くぜ!」
「 う る せ ー ! ! 」
俺があまりの雑音に耐え兼ねて抗議の叫びを上げると、不快音の元凶どもは
全員あっけにとられてこちらを向いた。今まで不快なので視界に入れていなかった
集団の構成を詳しく分析すると、人が4人、不細工3つと女だ。全然詳しくないって? 気にするな。
ニ秒ほど経って、赤髪モヒカンの不細工がこちらへ向かって歩いて来る。何か用か、ああその前に不細工は
「てめぇ、なぁに言いやがった? 文句あるのかぁ、その面
BAGOOOOOOOOOM!!!

ひゅるるるる

ぼちゃーん

俺のスーパーグレートダイナマイトパンチを受け、不細工は空中高く舞い上がった後海へと自由落下した。
だから不細工は喋るなと言っただろーが、耳が腐る。
俺は残り3人になった不快集団の方へと振り返るった。
既にチンピラ達は足早に逃げ去っていった。逃げ足だけは速い奴らだ。
683名無しさん@ピンキー:03/10/02 01:25 ID:hAjyO3Mj
「あ、ありがとうございました…」
と、まだ1人残っていたようだ。
「あの…改めてお礼に伺いたいので、せめてお名前だけでも教えて頂けますか?
あ、すいません…。私、ソフィア・ロベリンゲと申します」

 は? 

ピコーン
◆貴様に名乗る名などあるものか
◆(無言で叩き斬る)
◆汚い名前だ

 おっ、三択が出てきた。
俺が他人と二人きりで会うときには、なぜか大事な場面で相手の胸元に妙なフレームが出て、
俺の心情を的確に反映した三択が出てくるのだ。これが出ると他に選択の余地はない。
四択もごたくもない。理屈はさっぱりわからんが、俺自身にも予想外の選択肢が表示される
こともありなかなか興味深い。

俺は次期聖騎士間違い無しの完璧傭兵として適切なことこの上無い選択肢を選んだ。
684名無しさん@ピンキー:03/10/02 01:25 ID:hAjyO3Mj
「貴様に名乗る名などあるものか!」
「………。
 助けて頂いてありがとうございました失礼します!」

俺の適切な答えを聞くと、何故か女は意味不明の暴言を吐き、心持ち眉をしかめると
きびすを返して立ち去っていった。なに、キミも硬派だねだと? 当たり前だ。でなぜ呆れた顔をする。
さて、宿舎はと。シーエアー地区か。俺もこの陰気くさい港をさっさと出るとしよう。


ガサッ
ゴトゴトッ



……何か、音がしたか? 再び海に向かって振り返る俺、そしてびくつく灰色の箱。……箱?
685名無しさん@ピンキー:03/10/02 01:26 ID:hAjyO3Mj
俺はきびすを返して桟橋の方へ歩み、『箱』に向かって少し実験をしてみた。
「おい」
『…………』
「おーい」
『………………』
「おーーーーい」
『…………』
「チンピラの一味か、叩き壊そう」
『す、すいません! 違います!』
『箱』はパカっと開き、中から水色の髪を持つ美少女が出てきた。ってオイ。
「あー、その、君は?」
「す、すいません……その、覗いたりして……」
いや、それはいいんだが……。というか何故そんな所にいるのだね君は。
「あ、あの……女の子を助けた時のあなたって、
すごく、その、素敵でした……」
「はあ」
 
「わ、わたし、…アン、と言います。
 よ、よろしければ……その、お名前をお聞かせください!」

ピコーン
◆(本気で突き落とす)
◆教えない
◆書く
686名無しさん@ピンキー:03/10/02 01:27 ID:hAjyO3Mj
俺は面白そうなので3つ目を選んだ。
「名前と住所だ」
「きゃ! な、なにを…………え……」
俺は娘の白魚のような腕を引っ張り、その傷のかけらも見当たらない手の平に、
グレートに美しい字で名前と宿舎の部屋番号を無理矢理書きこんだ。
「これで忘れないだろ。ちなみに水で洗いつづけても3ヶ月は消えん、特製のペンだからな」
「あ……ありがとうございます! わたし……感激です!」
アンと名乗った少女は喜んでいるように見えた。本気かよ。なかなか奇特な性格の持ち主だな、
仲良くやれそうだ。
「後で中元と暑中見舞いと誕生日プレゼントを出すので、3倍返しにするよーに」
「はい! ……あの……その……その……」
「ん……? まだ何か?」
「あ、あの……わたしと、…友達になっていただけないでしょうか!」
アンは捨てられた子犬のようにつぶらな瞳を潤ませ、懇願してきた。だが三択が出るまでもなく、
答えは既に決まってる。
687名無しさん@ピンキー:03/10/02 01:28 ID:hAjyO3Mj
「話を聞いとらんのか、今言っただろ」
「……え?」 
「ふつう、友達未満の奴に暑中見舞いは出さん」
「……あ……ありがとうございます! わたし……わたし……グスン……感激です!
 ……あの…本当に、よろしくお願いします!」
言って、アンだかダイアナだか言う娘は逃げるように去っていった。
なかなか面白い奴だ。この国の人間がああいう手合いばかりなら、なかなか貴重な経験が出来るかもしれん。
ところで『女の子を助けたとき』っていつのことだ? スィーズに居た時そんなことをやったかなあ…
俺はそんなどうでもいい疑問に悩みつつ、宿舎へと歩き出した。





そして、何故箱?
688名無しさん@ピンキー:03/10/02 01:29 ID:hAjyO3Mj
↑まで、オープニング。

以上、要するに「外道東洋人妄想リプレイ記」

ついて来られるのはアンだけでした。
689名無しさん@ピンキー:03/10/02 01:35 ID:WuYhsXl+
>>688
期待以上に良い!
このまま続けていって欲しい。
でもスレの残り容量には注意してくださいね。
690名無しさん@ピンキー:03/10/02 16:13 ID:VXNOnf6R
久々にワラタ
691名無しさん@ピンキー:03/10/03 01:00 ID:AByjMCOl
なんかランスみたいな東洋人だね、期待してます。
692名無しさん@ピンキー:03/10/03 19:51 ID:jaPwBhyL
でもエロはないぞ。
693名無しさん@ピンキー:03/10/03 20:17 ID:6f564yFk
それでも構わないぞ

思考回路は外道鬼畜なのに、表面的な行動は英雄的ってのキボン
694名無しさん@ピンキー:03/10/03 20:41 ID:6f564yFk
ちょっとニュアンスが違うな。
鬼畜な行動をとりながらも結果として英雄と呼ばれるのに相応しい武勲を上げていく様な感じで。
695名無しさん@ピンキー:03/10/04 02:34 ID:mFDGmasy
>>694
例えば優雅に森で昼寝を楽しんでたら暴れ熊が現れて、
昼寝の邪魔されてむかついたのでぶった切ったら街の人に感謝された。

とか?
696名無しさん@ピンキー:03/10/04 10:57 ID:w8/ZDLvE
他にも、貴族の私有地の湖に忍び込んで昼飯を釣ってたら、
たまたまガキが溺れていたので面倒臭いけど助けたら、
実は有力な貴族の長子で、感謝されてカネとコネをゲット、
みたいな。
697名無しさん@ピンキー:03/10/04 16:42 ID:+GAmwnyu
運がいいってことだね。
698名無しさん@ピンキー:03/10/04 20:09 ID:ZFFhinqA
じゃ、本編その1↓
699名無しさん@ピンキー:03/10/04 20:09 ID:ZFFhinqA
がこーん

俺の手にする練習用の剣は、情けない音を立てて教官に片手で跳ね飛ばされた。本当に殺す気で
振るったにも関わらず、だ。

「貴様、よくそんな腕で傭兵になろうと思ったな、剣筋というものがまるで無い!
 死にたくなけりゃ毎朝素振り1000回はやっておけ!」

く……屈辱だ。この俺が世に言う鬼教官に怒鳴られる日が来るとは。 それも実力不足で!
大体なんなんだよレベル6ってのは! 俺が前の国を出た時、少なくともレベル70はあった筈だぞ。
サボってたから力が落ちた? 自業自得? ざけんな虫。鍛錬しなかったのは海上にいた2週間だけ
だろうが、そんなことがあってたまるかぁ!
「何をぶつぶつ言っている、さっさと打ち込んでこんか!」
ヤングとかいう生意気な教官は、その無骨な鉄靴で俺の黄金のふくらはぎを無造作に蹴り飛ばした。
こっ……殺す! 落ちた剣を拾い上げ、地面と水平に構え、体全体でバネを溜め、奴に向かって……
極限の殺意を込めて突き刺す!
700名無しさん@ピンキー:03/10/04 20:10 ID:ZFFhinqA
「でえぇいやあああ!!」
 しゅる〜
「甘い!」

 べちーん
 ぱこーん

またもや情けない音を立て俺の剣は宙を舞った。ついでに俺も吹っ飛ばされた。片手で。
詐欺だ、やりなおしを要求するー!


くっ……体が硬い。歩く度に体中の筋肉がビシビシと音を立てて運動を阻害する。
あの後、腰が甘いだの腕が遊んでいるだの何かと文句をつけられ、4時間に渡って打ち込みを
続けさせられたためだ。はっきり言って体中ボロボロである。まあ、そのおかげで本来の力の
0.001%ぐらいは取り戻せたようだが……。
701名無しさん@ピンキー:03/10/04 20:11 ID:ZFFhinqA
「あ……あの、大丈夫ですか?」
そして何故か隣を歩いてるこの娘アン。夜のサンディア駅を通過する際に話し掛けてきて、
気が付いたら違和感無く隣にいた。その行動ははっきり言って街頭勧誘か、でなけりゃ
ただのストーカーだ。害は無いので別に構わないが。
「大丈夫だ。俺は天才だからな」
「は、はあ……天才の方って凄いんですね……」
凄いのは当然だが、その反応は少し違うと思う。
「そ、そういえば、もうすぐ五月祭ですね」
「五月祭?」
聞き慣れない単語だ。俺が聞き返すと、アンは少し嬉しそうに(何故だ?)五月祭の解説をし始めた。
「は、はい。五月祭は春の訪れを祝うお祭りで、各地で五月柱立ての行事が行われるんです。
 今年はサウスドルファン駅前の広場で、ナイスガイコンテストというのが開催されるそうですよ」
「ほう、ナイスガイか。まさしく俺にこそふさわしい言葉だな。出場してみるか」
「あ……その……」
「……今、『何言ってんだこいつ』とか思わなかったか?」
「そ、そんな! わたし……その……あなたに……その、ふさわしいと思い……ます……」
そう言って、彼女は顔を伏せた。しなだれた髪の隙間から見えるうなじがほんのりと
赤く染まっているところから見ると、どうやら本気で言ったようである。つくづく妙な性格だ。
702名無しさん@ピンキー:03/10/04 20:11 ID:ZFFhinqA
そして五月祭当日。
「さ……詐欺だ……」
既にコンテストは終了し、優勝台には――

『ボクに投票してくれた方に、万感の思いをこめて……もう一度!』

――なんて言いながら首を360度回す変態が立っていた。

アンコール!
アンコール!
アンコール!
『ありがとう! さあ、みんなも一緒に!』
「「「やれるか!!」」」
会場にマジツッコミが響き渡った。
703名無しさん@ピンキー:03/10/04 20:12 ID:ZFFhinqA
勝負に敗れた俺は、宿舎への帰り道を歩いていた。隣には相変わらずアンがいる。
(俺の)ステージを見に来たらしく、終了直後に声をかけてきた。
その俺の順位は……最下位。
「あ、あの……気を落さないでください……」
「いや、別に気落ちしてるわけではないが」
つーかナイスガイでなくて、ただの奇人変人コンテストだろあれは。
あんなのと一緒にされたくはないぞ。
「それにしても、俺に一票しか入らなかったってのはどういうことだ?」
「え、ええと……やはり、外国人の人は敬遠されがちなのでは……」
「そうか? 明らかに人類で無いのも混じってた気がするが」
いやよく考えたら、パンフレットには出場資格:男性であること、としか書いてなかったな。
だったら人間でなくてもかまわないか。
「ま、量より質だ」
「…………え……」
なぜか突然立ち止まるアン。まるで彼女の周りの時間だけが止まっているように、
ぽかんと口を開けて静止している。
「何をやってるんだ、さっさと帰るぞ」
「は……はい!」
俺の声で静止状態を解かれた彼女は、嬉しそうに足音を弾ませ後を追ってきた。
704名無しさん@ピンキー:03/10/04 20:12 ID:ZFFhinqA
五月祭から1ヶ月が経過した。俺はというと、相変わらず訓練所通いの日々である。
変わったことと言えば、教官を10に4つぐらいは負かせるようになったこと、
あとは無礼な女に出会ったことぐらいか。特に先週のあれは全く持って無礼千万だった――

訓練に行くため、ドルファン学園の前を通りすぎようとした時。
突然、何かが学校の向かいの塀を飛び越えてきた。

ピコーン
◆肘で迎撃する
◆膝で迎撃する
◆剣で迎撃する

俺は腰を低く落した後上方に向かって肘を突き出せる体制を取り、即座に迎撃した。
「げほっ!」
肘は狙い違わず落下物体の腹を直撃した。そして、道路に着地すると同時に倒れこむ物体。
――今見ると、人間の女である。それも服装から察するに、この学園の生徒のようだ。
なに、もっと早く気付きなよ? 襲い掛かってくる存在の識別なんか戦場でいちいちやってられるか。
705名無しさん@ピンキー:03/10/04 20:13 ID:ZFFhinqA
「ん〜」
俺は革靴のつま先で少女をちょいちょいと小突いた。しかし反応がない。
「死んだか。ま、仕方ない」
「……な………」
少女が声を出す。おお、まだ生きてたか。
「な……に……考えてるんだよ!!! 死ぬかと思ったじゃないか!!」
そう言いながら、少女は立ち上がった。あの一撃を受けて5秒も経たず動けるようになるとは、
なかなか強靭な生命力の持ち主だな。
「そりゃ、鳩尾に完璧に入ったからな」
「むむむ無抵抗な女の子に肘打ちって、キミはそれでも人間!?」
「俺に襲い掛かってきたではないか」
「ボクは塀を飛び越えただけだよ! それで、着地しようとして……」
「俺に攻撃を加えたわけだな。剣で迎撃されなかっただけ有り難く思え」
「…………はあ」
ため息をつく少女。なんだその諦めたような表情は。
「もういいよ……。キミみたいな人がいるから、治安が悪くなるんだね。
 やっぱり外国人て、貴族の奴らが言うように野蛮なのばっかりなのかな……」
「失敬な。俺ほど紳士的な人間は他にいないぞ」
「キミが紳士的ならゴリラは世界で一番礼儀正しいことになるよ。
 じゃ、ボクは行くから。できればもう二度と学園の近くには顔を出さないでね」
706名無しさん@ピンキー:03/10/04 20:14 ID:ZFFhinqA
――しかしその翌日には、更に印象的なのが登場したっけなあ――


訓練に行くため、ドルファン学園の前を通りすぎようとした時。
突然、俺の目の前に、無駄に豪華な装飾が施された馬車が停止した。
「さすがに庶民の学校ね。あの野ザルが通うには適したボロさだこと……」
馬車から降り、そう言葉を漏らす女。見下ろすようにあたりを見まわしたところで、
目の前で馬車の様式を観察していた俺に目を留めたようだ。
「そこの方」
なんだ、新手の美人局か?
「この辺で、野ザルのような女生徒を見かけなかったかしら?」
少し違ったようだ。

ピコーン
◆「黙ってろ、今観察中だ」
◆黙って鏡を差し出す
◆黙って相手を指差す
707名無しさん@ピンキー:03/10/04 20:14 ID:ZFFhinqA
「少し黙ってろ、今観察中だ」
「……な……!」
これがドルファン式の馬車か。いまだに騎馬突撃が主戦力なおかげで馬の運用法には熟練してるのか、
力学的には効率が良さそうだが、屋根から伸びる無駄な垂れ幕のせいで御者の視界が悪く危険そうだな。
「貴方……この私が質問しているのよ! それをこともあろうに、黙ってろ、ですって!?」
「ん……うるさいな、誰だお前は、えらそーに」
「だ、誰だですって……私が誰だか、知らないっていうの!?」
「心当たりはないが」
「なら今知りなさい! この私こそが名誉あるザクロイド家の一女、リンダ・ザクロイドよ!
 さあ、今すぐ地面に這いつくばって許しを請いなさい! そうすればこの無礼の数々、
 半分ぐらいは勘弁してあげてもよくてよ!」
ザクロイド家……スィーズで聞き覚えのある名前だ。山師だったジェムス・ザクロイドが、
燐光石で築き上げた財閥だったか。ドルファンの貴族位を金で買ったとか脅し取ったとか
散々トピックスに出てたような……。所詮貴族の検閲が入った記事だから当てにはならないが。
「なんだ貴族か。なら別に俺と身分は変わらんな」
「なんですって……! 貴方もどこぞの国の貴族だ、とでも言うおつもり? その汚らしい風貌で?」
「いや。今は傭兵だが、次の叙勲の際には騎士になる」
708名無しさん@ピンキー:03/10/04 20:15 ID:ZFFhinqA
「傭兵……? 騎士……?」
「聖騎士は並の貴族を遥かに凌駕する地位と名誉を与えられるんだろ。
 なら聖騎士になることが既に確定しているも同然であるこの俺が、貴族に敬意を払う必要は無いな」
俺の完璧な三段論法を聞くと、ザクロイド家一女(自称)のリンダは、
あっけに取られたような顔をしたまま数秒間硬直した。
「貴方ねえ……本気で言ってるの?」
「ふふん、俺は常に本気でしか物事を言わん」

更に数秒経ち……リンダは周囲にまで撒き散らしていた圧倒的な不愉快感をやわらげ、呆れたように口を開いた。
「…………はん…………妄想もそこまで行けばある意味立派ね。よろしい、名前をおっしゃりなさい。
 もしまかり間違って貴方が聖騎士になるようなことでもあったら――
 今までの非礼、許してさしあげるわ」
リンダは俺から無理矢理名前を聞き出した(やや誇張有り)。
「下品な名前ですこと。その名前を、騎士団名簿ではなく墓碑に刻まれる羽目にならないよう、
 せいぜい努力することね。オーホホホ!」
リンダは、高笑いをしながら馬車へと戻っていった。


――今考えると、ドルファン式の馬車というよりザクロイド式の馬車と思うべきだったな。
なにしろあの無駄に悪趣味な光沢が…………なに? 思い返す部分が違うって? 別に違わないだろ。
とにかく俺のこの国での最初の2ヶ月間は、そういった感じで過ぎていった。
709名無しさん@ピンキー:03/10/04 20:17 ID:ZFFhinqA
以上、本編その1でした。


選択肢がああですから、彼はまあそういう男です。
710名無しさん@ピンキー :03/10/05 15:25 ID:S65C+P37
エロなしでいいって皆さんおっしゃいますが
正直アンが鬼畜な主人公に犯されてヒィヒィ喘ぎまくるシチュエーションを期待してませんか?
やっぱ、森の中かな?海水浴も可能性としては捨てきれんか。
脱いだら意外と豊満ボディだしね
711名無しさん@ピンキー:03/10/05 20:58 ID:2FexDV6J
>>709
続編お疲れ様デス〜♪
ソフィア、ハンナ、リンダと立て続けに撃破(?)する、東洋人最高ですな!
レズリー、ロリィ、ライズとは一体どうなる事やら、続きを期待しております。

>>710
いや、もちろんエロも鬼畜も良いのですが
正直、444氏のライズ編、ドルファン書院氏のテディー編(ぉ)と、
鬼畜エロがこれまで続いていたので、アンSSはむしろ
今の路線で充分良いのではないでしょうか?
…まぁ、アンのファンの方には、少し物足りないのかも知れませんケド。

ところで、もしアンSSが、期間を空けずにお続け頂けるようでしたら
容量的に次スレを立てた方が良いと思うのですが、
>>709氏、宜しければお返事お願い致します。
712名無しさん@ピンキー:03/10/05 21:02 ID:BnMqZBCu
>>710
正直、アンにはこのまま微妙に噛み合わないほのラブを展開して欲しいものだ。
713名無しさん@ピンキー:03/10/05 23:41 ID:jnX7WmQq
>>710
リンダ相手は「何だ、成金か・・・」のパターンが見たかったような?
714名無しさん@偽ピンキー:03/10/06 21:29 ID:zhR8eOmD
どうも、>679からの作者です。感想くださった方有難うございます。とてもとても嬉しいです。
>711さん
とりあえず1日考えながら書きましたが、期間を開けずにというのは
ちょっと無理みたいです、すいません。
715名無しさん@ピンキー:03/10/07 03:24 ID:1/vrth1T
今続きを見たトコだけど面白いのでこのままでいいと思うな、
アンのエロはみたいけど、それはエロ書いていいよって人が現われたらでいいし。
休養もとりつつ今はこのまま頑張って欲しいね。

716名無しさん@ピンキー :03/10/10 18:30 ID:btrFwWwD
>>715
エロ書いていいよエロ書いていいよエロ書いていいよエロ書いていいよ
エロ書いていいよエロ書いていいよエロ書いていいよエロ書いていいよ
エロ書いていいよエロ書いていいよエロ書いていいよエロ書いていいよ
エロ書いていいよエロ書いていいよエロ書いていいよエロ書いていいよ
エロ書いていいよエロ書いていいよエロ書いていいよエロ書いていいよ
エロ書いていいよエロ書いていいよエロ書いていいよエロ書いていいよ


つうかここ『エロパロ板』なんですけど・・・
717名無しさん@ピンキー:03/10/10 19:13 ID:5f4n3/Ju
まあ、その通りではあるな
718名無しさん@ピンキー:03/10/10 19:31 ID:tuyw4/16
エロパロだからエロ書かなきゃいかん、ってわけでもない。
まあ、好きにしてくれやってことさ。
719名無しさん@ピンキー :03/10/10 19:36 ID:btrFwWwD
でもこの主人公でエロ見たいなあ・・・
720名無しさん@ピンキー:03/10/10 19:57 ID:5f4n3/Ju
書けるかなあ…
721名無しさん@ピンキー:03/10/10 20:03 ID:btrFwWwD
さしあたっては海水欲かな
722名無しさん@ピンキー:03/10/10 21:23 ID:5f4n3/Ju
一時間ほど、一応書いてみる。現在進行形。→『

「お、お願いします……何でもしますから、置いていかないでください!」
「んー、なんでも?」
それが、始まりだった。

「あ……あんまり見ないでください……」
豊満な胸の突起と秘所を震える腕で控えめに覆いつつ、そう声を漏らすアン。どうにかして自分の痴態を隠そうと
するその行為は、普段の純真な装いとのギャップとあいまってなかなかエロティックだ。
「何故」
「え……あ……は、恥ずか……しい……です……」
「気にするな、俺は恥ずかしくない」
アンのか細く潤んだような無視し、背後に回る俺。
「そ、そんな……」
視線の下には、真っ白で汚れのかけらもなく、形の良いヒップがあった。しかし外見だけでは本質はわかるまい。
俺は左手で彼女の腰を押さえ、右手の平でゆっくりとアンのそれに触れ、うねうねと指を動かしながらまさぐった。
柔らかくそれでいてそこそこに弾性がある。いい感じだ。
「ひあっ!」
「動くな、触りづらいだろーが」
「あ……は、はい……で、でも…………あうう……」
723名無しさん@ピンキー:03/10/10 21:24 ID:5f4n3/Ju
驚きと恥ずかしさの入り混じった嬌声が木造の部屋に響き渡る。その耳ざわりの良い声を楽しみつつ、
俺は右手に感覚を集中させ、服の上から見たときよりも大きく感じるそれをじっくりと揉みしだく。
うむ、なかなか心地いい。
そこでふと俺の灰色の脳細胞が妙案を思いついた。愛撫する部位が下半身に集中しているせいで
無防備となっている、薄赤く染まったうなじを、ぺろっ、と舐めてみる。
「ひゃぅっ!」
「動くなっつーに」
「で、でも……でも……あ……」
震えで立っていられなくなったのか、アンは俺の肩に持たれかかった。俺は、まさぐっていた右手を返し、
アンの小幅な肩を抱きかかえ、正面を向かせた。恥ずかしさのせいか、既にアンの顔は真っ赤に染まっていた。
「あ……あぁ……」
足の震えが静まるまで、そのまま体を支えつづける。その間、彼女は潤んだ瞳で不安そうに俺の顔をみつめつづけていた。

頃合を見計らって、俺は手を離し、評価をアンに告げた。
「うむ、91点。合格だ」
「え……あ、ありがとうございます……?」
何がなんだかわからないが、とりあえず礼を言う、といった風な感じのアン。
724名無しさん@ピンキー:03/10/10 21:25 ID:5f4n3/Ju
「それでつまり、まあ、あれだ。あー……」
「……?」
……面倒だ。だいたいこういうのは俺の性に合わんのだ。ということで、行動で示すことにした。
「というわけで……GO!」
「え、きゃ、きゃあっ!」
俺はアンを背後のベッドに広がる白いシーツの上に押し倒した。魅惑的な肢体が俺の体の下に横たわる。
パニックになったのか、秘所を隠すことも忘れ、必死に意味なく言葉を巡らせるアン。
「わ、わたしあのそのえっと、あの、あ……はううぅ」
このままじゃ無理だ、落ち着かせんとな。そう思い、俺はアンに顔を近づけ、せわしなく動くその唇を優しく塞ぐ。
「あ、ん……………」
アンの唾液は、なぜか海の香りがした。

たっぷりと時間をかけてから、顔を放す。その時にはもう、彼女は無駄な言葉を走らせるようなことはしなくなっていた。
「やるぞ、いいな」
「………………はい……」
顔を真っ赤に染めたまま、アンは答えた。


』ここまで
やっぱ恥ずかしすぎるよファーザー! 無理だよ俺には! というわけで寸止め。容量も無いし。
725名無しさん@ピンキー:03/10/12 00:59 ID:iXnCUFJ8
ムリといわず続けてくださいよ、いい感じだと思いますが。
なんつーか相変わらずマイペースな東洋人、けど海の香りって・・・?
726名無しさん@ピンキー:03/10/12 01:10 ID:GhrxsZy7
もしかして、次スレ立てたら書いてくれる?
727名無しさん@ピンキー :03/10/14 16:33 ID:NOkBTNsk
全然無理じゃないですよぉ〜?
筆力のある方なので照れずに続けて欲しいですな
欲を言えばストーリーの流れの中でやってほしいけど、駄目?
使えそうな場面、いっぱいありそうなので
728名無しさん@ピンキー:03/10/15 03:22 ID:7WGn/tgN
新スレってどれ位になったら立てるもんなの?警告が出てからかな。
729名無しさん@ピンキー:03/10/15 09:01 ID:taWUGcDX
>>728
スレ容量の限界は512kbで、現在は491kb。
とはいえ、「このスレにはもう書けません」の書き込みも容量を使うんだから、
限界はもっと早い。もうSSの投下は無理なのですぐにでも次スレは立てた方がいい。
でも、立ててすぐは即死判定があるから…
730名無しさん@ピンキー :03/10/15 09:06 ID:rxlUYgYt
お・・・おでいっぱいレスつけまつ!
だから新スレたててアンのエロパロの続き書いてくらはい
7316人目:03/10/15 12:26 ID:Hy8IKXCu
>次スレ
建てましたよ〜。
7326人目:03/10/15 12:27 ID:Hy8IKXCu
アフォだ漏れ、リンク貼るの忘れてた。
「みつめてナイト」のスレッド 3年目
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1066188244/
7336人目:03/10/15 12:41 ID:/0hcyB7u
どうなってんだ新スレにカキコできねぇ
734名無しさん@ピンキー:03/10/16 23:31 ID:gLoKVrK+
テスト
735名無しさん@ピンキー:03/10/16 23:38 ID:gLoKVrK+
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