同じく!
じゃ、980を踏んだ方に新スレたててもらおーぜ♪
旧シャア板のほうが人が増えるかなと思ったが・・
まったりもいいんだけどね。
うーん、なんていうか、誰も人が増えるのを望んでないみたいだよな…
どっかのスレと一勝になるのもイヤ、他へ行くのもイヤ。
他とは見劣りするSS職人に気でもつかってるのかもしれないけど
正直、ここまで保守的で閉鎖的だとは。
すまん、一勝じゃなくて一緒だ。
>>938 たしかに微妙に風当たりは強いとは思う。
ここは閑古鳥スレのまま存続します、ってことで無駄な議論は
∧∧ ミ _ ドスッ
( ,,)┌─┴┴─┐
/ つ. 終 了 │
〜′ /´ └─┬┬─┘
∪ ∪ ││ _ε3
゛゛'゛'゛
ローカルルールでは禁止>旧シャア
でも、コソーリやってるのもあるけど。
ここは結構注目されてっから、止めといた方が得策。
ヘタだろうがウマかろうが職人さんは多いほうが嬉しい
勝手な考察や雑談も人がいないと・・
>>943 1+1は2じゃないんですよ。
合流先や移転先にもよるけど、例えば合流の場合。
合流先が一人の書き手しかいないスレで、その書き手をマンセーしている
スレだと、他の書き手は投下しにくい。「レベル云々」という以前に、
スレ自体が「○○さんの作品を読むスレ」になっている場合がある。
そういう場合だと1+1が1になる場合もあると思う。
また、例えば1stの読者層とseedの読者層。『雑談』では交流できても
作品や感想だと同床異夢ではないかな?
ここで書きたい人が、次スレをたてればいいのでは?
>>945 書きたいやつって・・・。(苦笑)
読みたいやつが次スレを立てるべきだな。
いいよ。俺が立てる。980過ぎたら立てるよ。
折れは、ここのSS職人さんのSSが読みたい!
だから、SS職人さん、また書いてください。
ミライたんもセイラたんも。
>946
いいぞ!漏れもここが好きだ。だから980を踏んだらスレ立てるつもりだった。
職人さんもガンガレ!
シャア板からきますた。いいおかずになりますた(゚д゚)ウマー
949 :
916:03/10/06 21:50 ID:wj8DZaoC
ややこしいコメントして申し訳ないです。
アムxセラはリレーだったのですが834を最後にひとりになってしまったのと
『脱出』まで書けるといいなぁと個人的に思っていたもので・・。
皆さん、また参加して下さい〜。
以下、妄想アムxセラです。苦手な方はスル−でお願いします。
>919
テキサスコロニーを出港する際にシャアが残していったトランクがブライト
からセイラに手渡された。ブライトは艦長としての立場上、セイラに差出人
とトランクの中味を尋ねた。セイラは兄との会話を聞いていたにも関わらず
検閲もせず、トランクを届けてくれたブライトに感謝すると共にもう隠し事
はよそうと決心する。それに遅かれ早かれいつかこんな日が来る、という
覚悟もあった。セイラはブライトを一瞥すると淡々とした口調でトランク
の中味と差出人が赤い彗星であることを伝えた。
「そんな馬鹿な・・・」
多少の覚悟はあったもののブライトはここまで事が大きいとは予想していなかった。茫然としたブライトはセイラを咎める事無く部屋を後にした。
ひとりになったセイラは手紙の封を切るとベッドに腰を下ろす。便箋を開く
と見覚えのある流暢な文字が書き綴られている。
『兄さんの字だわ・・・』
それを見ただけで幸せだった昔を思い出し、目頭が熱くなるのだった。
短くはあるが兄の切なる想いが認められた手紙であった。
『兄さん・・・。キャスバル兄さん』
セイラは震える指で手紙を握り締めるとベッドに倒れ込むように横たわる。
多くの想いが交錯し感極まったセイラは洩れる声を殺そうと枕に顔を押し
当てる。溢れる涙を止めることなくセイラは、いや、アルテイシアは心から
慟哭するのだった。
テキサスを出港してからこっち、アムロはセイラに避けられている様に思う。
セイラは忘れたと白を切るがアムロはセイラがテキサスでなにかあったに違い
無いと反芻していた。これは自分の感じ過ぎではないと思う。
『どうしてなにも話してくれないのだろう?僕じゃ役不足なのかな・・』
−−アムロ、弱気になるな!邪念を追い出すようにアムロは頭を何度か横に
振る。
ホワイトベースはソロモンに帰還した。ブリッジではソロモンでのホワイト
ベースの任務を指示されたクルーがそれぞれの持ち場へと散って行った。
人気が無くなったのを確認するとセイラはブライトに後で部屋に来てくれる
ように静かに声を掛けた。セイラは個室に戻ろうとエレベーターに繋がる
通路の前まで移動すると通路にもたれ掛かるアムロをみとめる。
−−このまま素通り出来そうにないわね。セイラはリフトグリップを掴み通路
に出る。セイラの姿をみたアムロは嬉しそうに笑みを浮かべると身体を通路の
中央へと乗り出す。
「セイラさん。ちょっといいですか?」
セイラはリフトグリップから手を離すとふわりと宙に舞いアムロの前に着地
する。セイラのしなやかに流れる金髪と身体の線にアムロは思わず目を奪われる。
「・・なに?」
アムロはセイラの言い方に冷たさを覚える。
「すこし、話がしたくて・・・」
「・・・そう。それじゃ一時間後に食堂で・・・」
「えっ?食堂ですか?」
セイラの個室を訪れるつもりだったアムロは思わず素頓狂な声を上げて聞き
返してしまう。あまりに間抜けな自分が恥ずかしくなりアムロは耳まで真っ赤になる。
「なにか不都合でもあって・・?」
セイラは眉をひそめると怪訝そうにアムロをみた。下心が全く無かったといえないアムロはセイラの視線が痛い。
「いえ、出来ればふたりで落ち着いて話せる場所がいいな、って・・」
アムロは怖ず怖ずと上目遣いにセイラをみる。セイラは気怠そうに前髪を掻きあげている。
「・・・」
セイラの沈黙に拒否を感じるアムロはいたたまれない。
「・・わかったわ。じゃあ、アムロの部屋でよくって?」
アムロはセイラの返事に胸を撫で下ろす。
「はい。それじゃ、部屋で待ってます」
アムロは踵を返すとひとりエレベーターへと向かった。
ムム少し冷たかったかしら?
アムロの肩を落とした後ろ姿にセイラは後悔する。しかしこの後、もっとアムロを傷つけることになるだろう。セイラはアムロを受け入れたことを悔やんだ。
重い足取りで部屋に着いたアムロは散らかった机の上や乱れたベッドを片す。あとはセイラが来るのを待つだけだ。
「はぁ〜っ」
すっかり意気消沈してしまったアムロは深い溜息をつくと椅子に腰を掛ける。
『セイラさんの考えてることって解らないな・・・』
自分に泣き顔をみせて抱きついたかと思えば今みたいに他人行儀になる。アムロは椅子の背もたれに寄り掛かりながらぼんやりと宙をみつめていた。
まけるなアムロ!
そろそろ次の1のテンプレ、考えておかない?
いいねえ。。
やっぱり、、、
「ガンダムで目指せ自分至上最高SS 2」
とか?
956 :
955:03/10/09 23:41 ID:ffrTqCIB
すまん、間違えた。
テンプレか・・・。
このスレのでいいんじゃないのか?
終わりか
>しかしこの後、もっとアムロを傷つけることになるだろう
気になる〜
959 :
名無しさん@ピンキー:03/10/13 13:55 ID:/ZcfI6hC
死守age
960!
961 :
幼馴染 1:03/10/15 01:47 ID:waXPh/KX
1 ファ
戦闘が終わった。
わたしは訓練中の身なので、戦闘が終わってからのほうが実は忙しい。
負傷者の搬送、メカニックの手伝い、予備MSのチェック。ブリッジの交代要員とか、出来ることは何でもする。
カミーユ機が無事なのを目の端で確認して、ちょっと安心した。
MSを降りたカミーユはなんだか可哀相なぐらい張り詰めていることがある。
わたしは訓練でしかMSに乗っていないから、カミーユの様子を見ると実戦を経験するのがちょっと怖い。
後始末が粗方終わって、食堂に行ってカミーユを探した。いない。
いつもの場所で食事を食べるでもなくフォークの先でつつきまわしているクワトロ大尉に聞いてもまだ食事にはきていない
という。
食いっぱぐれちゃうよなぁと思って、軽食を2セット貰ってカミーユの部屋を訪ねることにした。
カミーユは今、一人暮らしだ。
相部屋だったパイロットは戦闘に出て行ったきり帰らない。
すぐに補充のパイロットが来るのだと思っていたけど、人的資源不足なのか、艦長がいろいろ複雑な事情のある彼に配慮したのか、2人部屋を1人で使っている。訓練生は4人部屋だから、かなりうらやましい。
驚いたことに部屋のロックはかかっていなかった。いるかな〜と思って覗いても気配がない。ニュースでもみながら待つつもりで部屋に入った。
962 :
幼馴染 2:03/10/15 01:49 ID:waXPh/KX
2 カミーユ
戦闘の後、僕はいつも途方にくれる。
掃討が終わって帰還して、整備をしたり、報告をしたりする喧騒がひととおり終わると、その状態はいつも突然やってくる。
気がつくと、シャワールームで僕は泣いていた。
出撃すれば味方にも必ず撃墜される人がいるし、僕が壊した敵機のパイロットのことを考えるとたまらない。
撃墜の瞬間に怒りとか恐怖とか、やるせなさ・・・いいようのない感情が僕を直撃した、ような気がする。
僕はその強い気持ちにシンクロしてしまって、感情がコントロールできない。
ざあざあと降ってくる水滴のなかで、ひたすら涙をながしている。
しっかりしろ、と何度も何度も自分に言い聞かせて、のろのろと立ち上がった。相変わらず涙は止まらない。
何時間シャワールームに居たんだろう。のぼせているのか、足元がおぼつかない。
シャワールームを出たところにファがいたことは覚えている。
963 :
幼馴染 3:03/10/15 01:50 ID:waXPh/KX
3 ファ
突然、シャワールームの扉がひらいた。
目の前に泣きはらした顔のカミーユが、いた。そしてそのまま崩れ落ちた。
「カミーユ!」
顔を覗き込むと彼はとても静かに泣いていた。
一瞬、見とれてしまった。長いまつげ。潤んだ瞳。上気した頬。
小さい頃からカミーユはとても綺麗だった。言うと本人は怒るけど。
しゃくりあげることもなくただただ涙を流しているカミーユはとても無防備で、いたいけだ。
苦労してベットに座らせた。空手や訓練で鍛えた体はがっしりしていて、支えるのは難しい。
おまけに素裸で、濡れている。2〜3mの移動にとても時間がかかってしまい、カミーユの体はすっかり冷えてしまった。
風邪をひかなければいいんだけど。
クロゼット開けてみたけど、ノースリーブのシャツと制服、訓練用のツナギぐらいしか見当たらない。
仕方なくバスローブに袖を通させて、室温をあげる。
バスタオルで髪を乾かしている間も、カミーユはされるがままだ。
クッキングヒーターででココアを温め、バターを落とした。これは私達が小さい頃に喧嘩に負けて帰るとお母さんにつくってもらったココア。カップを片手にカミーユの横に腰を下ろした。
964 :
幼馴染 4:03/10/15 01:51 ID:waXPh/KX
4 カミーユ
僕は、ファがすることをぼんやりと見ていた。
されるがままになっているのは気分がいい。
敵機のパイロットの激情はゆっくり流されて、かわりにあたたかい光のようなものに満たされた。いつの間にか涙は止まった。
ファは昔から僕をなだめたり、あやしたりするのが上手い。
隣に座ったファにゆっくりと寄りかかった。バターをとかしたココアの匂い、やわらかいファ。
そのまま、二人でベットに倒れこんだ。
「ジュニアハイに上がる前にもこんなことあったね」
「カミーユが締め出されちゃって家へ来た時のこと?」
「ファのママにココアを作ってもらって、そのままファのベットで一緒に眠った。」
「お風呂も一緒にはいったのよ。」
くすくす笑いながら昔話をする。こんなに穏やかにファとおしゃべりをするのは久しぶりだ。
ゆっくり生乾きの髪をなでてくれるのがうれしい。子どもの頃のように、顔を胸にうずめた。
背中に手をまわす。
僕をかばって立ちはだかった勇敢なファの背中はとても大きく、頼もしく思えた。
僕の手の中に今ある背中は華奢でやわらかい。
僕達はごく自然に抱き合った。
以下次回。次はもうちょっとエッチにします。
965 :
幼馴染 4:03/10/15 01:53 ID:waXPh/KX
4 カミーユ
僕は、ファがすることをぼんやりと見ていた。
されるがままになっているのは気分がいい。
敵機のパイロットの激情はゆっくり流されて、かわりにあたたかい光のようなものに満たされた。いつの間にか涙は止まった。
ファは昔から僕をなだめたり、あやしたりするのが上手い。
隣に座ったファにゆっくりと寄りかかった。バターをとかしたココアの匂い、やわらかいファ。
そのまま、二人でベットに倒れこんだ。
「ジュニアハイに上がる前にもこんなことあったね」
「カミーユが締め出されちゃって家へ来た時のこと?」
「ファのママにココアを作ってもらって、そのままファのベットで一緒に眠った。」
「お風呂も一緒にはいったのよ。」
くすくす笑いながら昔話をする。こんなに穏やかにファとおしゃべりをするのは久しぶりだ。
ゆっくり生乾きの髪をなでてくれるのがうれしい。子どもの頃のように、顔を胸にうずめた。
背中に手をまわす。
僕をかばって立ちはだかった勇敢なファの背中はとても大きく、頼もしく思えた。
僕の手の中に今ある背中は華奢でやわらかい。
僕達はごく自然に抱き合った。
以下次回。次はもうちょっとエッチにします。
ここは1stガンダム限定┐('〜`;)┌
自分的にはZはオッケーだったが・・・
ダメなんだ。すげー残念。
じゃ、逆シャアもダメか。1読めって
1読めっていうか、空気読めっていうか…
そろそろ次スレだけど
「1stガンダムで目指せ自分至上最高SS 2」
としたほうが、間違いがなさそうだな。
(´-`).。oO(…その「自分至上最高SS」ってリア厨臭いからやめようぜ…)
>>971 なら代案を提示しる!
「1stガンダムSSスレ 2」
じゃさびしいよね。
>>967 Zでも1stのキャラなら、オッケー?
なんだかなぁ
1stに出ていたキャラがメインならオッケーにしない?
>>974 それがダメだとすると、できるのは
ギレン・ガルマ・ドズル×キシリア
とか
ガルマ×イセリナ
とか
リュウ×マチルダ、ミハル
とか、むちゃくちゃ偏るような気がするんですけど。
セイラだって1シーン出ましたよね?
>>975 イマイチよくわからんのだが974はZならアムロxベルト−チカ
逆シャアならシャアxクェスとかでもオッケーといいたいのではないかと思われ…
まぁ、1st限定でもカプはたくさんあると思うけどね。
「できるだけ」1stのキャラをメインにってことだから
ある程度はいいんじゃない?
厳密に取り締まる(?)のもどうかなあ。
978 :
975:03/10/18 01:54 ID:q0bhHnf8
あ、そういうことか。
「1stに出ていたキャラがメイン『カプ』ならオッケーにしない?」と
974を誤読してました。
>>977 スレタイに1st入れておいて、あとは「できるだけ」ってどうかな。
一応、ある程度の他スレとの差別化も必要かと。
できるだけ、でいいと思うヨ
以下、アムxセラの続きです。
苦手な方はスルーでお願いします。
>952
セイラは自室を訪れたブライトにあのシャアが兄であることを告げた。ブライトは傍受して
いたテキサスでの会話からおおよその見当がついていたのだろう、少し驚いてみせただけで
これまでのふたりのいきさつを尋ねた。しかしセイラはそれについて答える事をやんわりと
拒絶する。ブライトはこれ以上詰問したところで細かい事情は聞けそうにないと詮索する事
を諦めた。正直、興味のある話であるが今は過去を探るよりもこれからの事に目を向けねば
なるまい、と別の質問をセイラに投げ掛ける。
「・・・で、艦を降りるつもりなのか?」
「いえ、もうそれもできないでしょうね。ホワイトベースに愛着もあるし、それにできも
しないことをできると信じている兄を思うと、刺し違えてもいいって」
セイラは苦し気に答えると次第に心の内を露にしてゆく。感情的になるセイラの意外な一面
を目の当たりにしてブライトは少し戸惑うが、それだけこの兄妹には自分が想像もつかない
複雑な過去があるのだろうと思う。少し平静を取り戻したセイラは困惑するブライトに感情的
になった事を侘びると兄がくれた金塊を託すのだった。
『−−ごめんなさい。キャスバル兄さん』
兄のいうことに逆らった事など無かったセイラはひどく胸が痛んだ。ましてや、自分の身
を案じての事なのだ。
「その方がいいのか?」
セイラの憂いを含んだ瞳に苦渋の選択であろうと察したブライトの口調は優しかった。
『本来ならば即刻、スパイ容疑で処罰ものだがな。俺も甘いな・・』
ブライトは自分を皮肉るのだった。
「私がすっきりします。こんな自分勝手な言い草はないと思いますけど」
ブライトはセイラらしい答えだと思う反面、虚勢を張っている彼女を痛々しく思う。
「セイラの選んだ道はつらいぞ」
「承知しているつもりよ」
そこにはいつもの凛としたセイラがいた。ブライトはセイラの深く澄んだ蒼い瞳の中に揺る
ぎない意志を見て取った。
「頭で考えるほど楽なことではないと思うがな。ま、あてにするぞ、セイラ」
不器用なブライトなりの激励である。
「わかっているわ」
ブライトの気持ちを汲み取ったセイラは勝ち気そうに笑みを浮かべる。ブライトはトランク
を手にすると部屋を後にした。ひとりになったセイラは深い溜息をひとつ吐くのだった。
−−本当にわかっているの?セイラは自問する。ただ、できる限り兄を近くで感じていたい
だけではないのか?その気持ちが全く無いといえば嘘になる。しかし、自分の身を呈してでも
兄の驕慢ゆえの行動をやめさせたいというのも嘘では無いのだ。
セイラは誓う。決してホワイトベースのクルーを裏切る様な真似だけはしまいと・・・。
アムロとの約束の時間が近付くとセイラは重い足取りでアムロの部屋へと向かった。部屋の
前に着くと大きく深呼吸して気持ちを落ち着ける。
『きちんと話をしなければ・・』
セイラは意を決すると背筋をピンと伸ばしドアをノックする。
「・・・」
セイラは返事がないのに首を捻りつつ数回ノックするがやはり反応が無い。
『いないのかしら?』
肩透かしを喰ったセイラは引き返そうかと踵を返すが、やはり扉の向こうにアムロが居る気
がしてならない。セイラは反転するとドアに手を延ばしノブをゆっくり廻してみる。
『ロックされていない?・・』
セイラは静かにドアを開け、部屋の中の様子を窺った。するとこちらに背を向ける形で椅子
に腰掛けているアムロをみとめた。
「アムロ、入るわよ?」
セイラは後ろ手で音がしないようにドアを閉めるとそっとアムロに歩み寄った。
『眠っているわ・・』
無防備に眠るアムロの顔にセイラは見入ってしまう。こんな風にゆっくりとアムロを見た事
などない。癖が強いが柔らかそうな髪、長い睫毛、新しい発見をする度にセイラは喜びを感じるのだった。
『ふふ、こんな子がガンダムを操ってジオン軍を震撼させているなんてね・・・』
まだ、あどけなさが残る寝顔を眺めていると自然と笑みが零れてくる。
『ずっと、こうしていられたらいいのにね・・』
ささやかな願いであるが戦争の真っ只中に身を置いている自分達には到底叶わないことだ。
セイラは遣る瀬無さに胸が締めつけられた。
『ムムほんと、よく寝ているわ・・・』
あまりに気持ち良さそうに眠っているアムロの姿をみていると起こすに忍びない。このところ立て続けの戦闘に心身とも疲れ切っているのだろう。
『話はまた今度ね・・』
話を先送りにする口実が出来た事にセイラは胸を撫で下ろすのだった。
『このままじゃ身体が冷えてしまうわね・・』
アムロに毛布を掛けようとセイラはベッドから毛布を取ってくる。
「アムロ、今はよく休みなさい」
セイラはアムロに小さな声で話し掛けながら毛布を掛けてやる。
「・・ん、うぅん?」
アムロは眩しそうに目を開け、伸びをすると掛けられた毛布がずれて足元にばさりと落ちる。
「あっ!」
セイラは毛布を拾おうと咄嗟に身体を屈める。目を覚ましたアムロの視界には眩いばかりの
金髪が広がっていた。
「・・・セイラさん?」
アムロの呼び掛けにセイラは顔を上げた瞬間、お互いの視線がぶつかる。アムロはセイラの
顔を瞬きするのも惜しいかのように凝視する。アムロの真直ぐな瞳にセイラは急に気恥ずかしくなり思わず視線を逸らしてしまう。
「ご、ごめんなさい。起こしてしまったわね。・・・あっ!?」
セイラはバランスを崩してアムロの方へと倒れ込む。アムロがいきなりセイラの腕を掴み
自分の方へと引き寄せたのだ。
「何するの!?」
アムロはセイラの言葉を無視すると空いた方の腕をセイラの背中に廻し、セイラをきつく
抱き寄せるのだった。
おーーーー
イイ!サンキュー!
アム×セラキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
待っていました。