2

このエントリーをはてなブックマークに追加
1
wq
2名無しさん@ピンキー:02/10/20 08:55 ID:ZMZiaHxK
3
34:02/10/20 09:06 ID:rCWHF2k4
4
4名無しさん@ピンキー:02/10/20 11:15 ID:K9Zw5rR2
5名無しさん@ピンキー:02/10/20 12:13 ID:qNmlpyW2
6名無しさん@ピンキー:02/10/20 19:43 ID:Ngi/PFuG
2ちゃんねるって
新規スレッドが1個立つと、古いスレッドが1個消えてしまうんだよ。

だから駄スレが立つとみんな怒るんだよ。

そのシステムが解らない人にとっては
「なんでそんなに怒ってるんだ?」って思うかもしれない。

でもさ、参加するにはルールはある程度把握しとかなきゃいかんぞ。

掲示板で「ローカルルール」をまず読まなきゃいけないのは常識、
それは2ちゃんの各板でも同じって訳。

また叱られる前に、ざっとでいいから目を通してね↓

----2ちゃんねるの疑問はまずここで解決!---
【2ちゃんねるガイド】 http://www.2ch.net/faq.html
【2ちゃんねる初心者のためのページ】 http://www.skipup.com/~niwatori/
【2ちゃんねる用語解説】 http://shake-hip.com/niwatori/
【2典】http://freezone.kakiko.com/jiten/index.html
77:02/10/21 08:09 ID:gC4GVhbn
7
8名無しさん@ピンキー:02/10/21 16:38 ID:cl9ixxkE
       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       |   練習
       \
          ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         ∧_∧
         ( ´Д`)
       /⌒    ⌒ヽ
      /_/|     へ \
    (ぃ9 ./    /   \ \.∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       /    ./     ヽ ( ´Д` )<  しますた
      (    /      ∪ ,  /   \_______
       \ .\\     (ぃ9  |
        .\ .\\    /    /  ,、
          >  ) )  ./   ∧_二∃
         / //   ./     ̄ ̄ ヽ
         / / /  ._/  /~ ̄ ̄/ /
         / / / )⌒ _ ノ     / ./
       ( ヽ ヽ | /       ( ヽ、
        \__つ).し          \__つ
9 ◆CIM144mQwU :02/10/21 22:40 ID:TXyoAFUG
       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       |   ID&トリップテスト
       \
          ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         ∧_∧
         ( ´Д`)
       /⌒    ⌒ヽ
      /_/|     へ \
    (ぃ9 ./    /   \ \.∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       /    ./     ヽ ( ´Д` )<  します
      (    /      ∪ ,  /   \_______
       \ .\\     (ぃ9  |
        .\ .\\    /    /  ,、
          >  ) )  ./   ∧_二∃
         / //   ./     ̄ ̄ ヽ
         / / /  ._/  /~ ̄ ̄/ /
         / / / )⌒ _ ノ     / ./
       ( ヽ ヽ | /       ( ヽ、
        \__つ).し          \__つ
10名無しさん@ピンキー:02/10/21 23:15 ID:+W1PFGZH
ゆんゆん
11 :02/10/21 23:16 ID:ZUG693a3
つーかさー、>>1は死んでいいよ。
12埋めたて職人:02/10/26 12:14 ID:vtU7hc0x


朝に起床する、というのは誰が決めたんだろう。
目覚めたくない身体を『朝が来た』という理由で無理矢理叩き起こす事に、
僕は前々から疑問を抱いていたんだ…。
疲れたら眠って、目が開いたら起きる……生物はそうして生きて然るべきじゃないか?
「…………君」
だから、いいんだ。
眠いんなら無理に起きなくても。
身体が睡眠を欲しているのなら、その欲求を満たしてあげよう。
「……田君」
ユサユサと、僕の身体が優しく揺すぶられた。
僕の意識が揺られる心地良さに一瞬跳び、
現実へと引き戻す切っ掛けとなった。
「……ん……」
重い瞼を持ち上げると、そこには少しだけ顔をしかめた女性の顔があった。
13埋めたて職人:02/10/26 12:14 ID:vtU7hc0x

「時田君」
「……あ……真理絵先生」
目の前の先生の顔を確認してようやく、僕の意識がはっきりした。
しかし先生は僕がまだ寝ぼけていると思ったのか、小さく溜息をついて
「もう起きないと遅刻するわ。私がいるのにそういう事するの、感心しないわね」
と言ってから、僕の額に指をコツンと当ててきた。
もそもそとベッドから這い出る僕を見てから、
真理絵先生はキッチンへと向かう。
僕の頭は今日も飛び跳ねているというのに、
先生の短髪は乱れなどなく今日も艶やかな光りを放っている。
紫のネグリジェを纏ったその色っぽい後姿に釣られるように、
僕も先生の後についてテーブルについた。


14埋めたて職人:02/10/26 12:15 ID:vtU7hc0x


「簡単なもので済ませてしまって御免なさい」と先生が言って、
僕の前に差し出されたのは、トーストの乗った皿とインスタントのコーンスープ。
同じものを用意して、先生も僕の向かいの椅子に座る。
「いえ、充分ですよ……いただきます」
ちら、と先生の方へ目を向けてから、僕はトーストに噛り付いた。
サク、と軽い音がして、香ばしい独特の匂いが鼻腔をくすぐる。
「でも朝はきちんと食べないと、勉強に身が入らないでしょう?」
「ははは……きちんと食べても、勉強に身を入れることは難しいですね」
先生は僕のペースよりいくらかゆっくりと朝食を片していく。
食べ方1つにしてもどこか落ち着いていて、大人の雰囲気を匂わせていた。
「あら……それは駄目ね。学生の本分は…」
「勉強でしょ?先生の言う事は解かってるんですけど、なかなか…」
僕は先生の後を取るように言って、トーストの最後の一切れを口の中に放りこんだ。
それを遂行できている生徒が、クラスに何人いるだろうか。
理想と現実はあまりにもかけ離れすぎている。
15埋めたて職人:02/10/26 12:16 ID:vtU7hc0x

そんな僕を見て先生は口許をわずかに緩めると、悪戯っこのような笑みを浮かべて言った。
「じゃあ今日の私の授業、当ててあげるから予習しておくように」
「え?」
「それなら時田君も勉強に身が入るでしょう? 私が緊張感を与えてあげます」
「そ、そんな、いいですよ……わざわざそんな」
僕が少し慌てた様子で言うと、真理絵先生はさらに面白がるように笑いながら
「遠慮なんてしないで。時田君のためになることよ?」
と、あくまで『僕のためを思って』のことだと主張した。
真理絵先生は化学を教えている。
ことこういう関係になってから、僕も化学の成績は悪くはなくなったんだけど…。
「……せめて、高校生が答えられる質問をお願いします。この前みたいなのはちょっと…」
「ふふふ。あそこで答えられたら格好良かったのにね」
「あんな聞いたこともない単語並べられて、答えられる訳ないじゃないですか…」
あの時のことを思い出すと、今でも手の中に汗が浮いてくる。
まるで見た事のない記号の羅列を見せられてただ立ちすくむだけの僕を笑うクラスメイト達、
それをさっき起こしてくれた時と同じような意地悪な笑みを浮かべて見つめる真理絵先生。
16埋めたて職人:02/10/26 12:16 ID:vtU7hc0x

「最近調子良いみたいだったから、少し試してみたのよ」
「習ってないものは答えられません。あれじゃイジメですよ…」
真理絵先生は時折僕を困らせては、その表情を楽しんでいるように思えてくる時がある。
ここ最近になって僕も初めて知ったことだが、先生はその大人っぽい外見からは
想像し難い悪戯っ子のような面を持ち合わせていた。
そんな先生が出す難題をいつかクリアしてやろうというのが今の僕のささやかな目標だ。
日常会話から唐突に質問が出されることもあれば、授業中にさらりと出されることもある。
教師というだけあって知識の幅も広い真理絵先生が出す問題は、
まだ高校生の僕のは皆目見当などつかない。
「ふふ、御免なさいね。じゃあ今日はこの間より少しだけ優しい問題にしておくわ」
「………お手柔らかにお願いします」
僕は少し冷めたコーンスープを素早く平らげて席を立つ。
同じ家から登校すると言っても、一緒に行くわけにはいかない。
僕らの関係はまだ誰にも知らせていないのだから。
「じゃあ先に行きますね」
「ええ」
17埋めたて職人:02/10/26 12:17 ID:vtU7hc0x

玄関に向かおうとする僕に、真理絵先生も付き添う。
こうやって必ず送り迎えしてくれる先生の気遣いは、
細かいことだけどとても嬉しい。
「あら……時田君、どこか痛いの? 何だか歩き方がおかしいけど…」
真理絵先生が心配そうに声をかけてきた。
僕の方を不安げに見つめている。
今こうして歩いてみて気づいた事だが、確かに身体が痛い。
「……なんか、腰の辺りが」
そう言って僕が腰を摩ると、先生もその部分に手を当ててきた。
労るように優しくさすってくれるその手からは、
真理絵先生の心配そうな気持ちが流れこんでくるように思えた。
「昨日、頑張りすぎたかな……」
僕の呟きを聞いた真理絵先生は、『仕方ないわね』とでも言いたげに一度溜息を吐いた。
「やっぱり無理してたのね。だから言ったのに……」
「いいんです。若いんだから」
ピシャリと言いきった僕に、先生は笑みを返してきた。
どうやら心配するほどでもないと思ったのか、摩ってくれていた患部から手を離す。
「そうね。若いものね」
18埋めたて職人:02/10/26 12:18 ID:vtU7hc0x

その言葉にどこか含みを感じたが、深く考えることはしなかった。
靴を履き終わった僕は先生に向き直り、その端麗な顔を見つめる。
「いってらっしゃい」
いつもの落ちついた笑みを浮かべて、真理絵先生が言う。
先生が1番よく見せる、その人柄を表したような温かい笑み。
しかし、先生の口から出た送りだしの言葉に対する答えには
まるでそぐわない言葉が僕の口から飛び出した。
「……あの、今日も来ていいですか?」
「え…?」
それは意図していなかったことだったみたいで、先生は驚きの表情を浮かべている。
それから少しはにかんで、こちらを気遣うように口を開いた。
「私は別に構わないけど……時田君の方は大丈夫なの? ご家族の方が心配してるんじゃない?」
「大丈夫です。今日もアリバイを作ってきますから」
僕の強い口調に真理絵先生は心内を悟ったか、嬉しそうな顔で
「………私の方は、断る理由なんてないわ」
と言ってくれた。


19埋めたて職人:02/10/26 12:33 ID:vtU7hc0x



朝の登校中、ふいに後ろから声をかけられた。
馴染みのあるその声に僕が振りかえると、爽やかな笑顔と共に
僕を見つめる幼馴染の顔があった。
「おはよう、一也君」
「梨代」
身体の前でカバンを持ち、彼女は僕の隣に並んだ。
緩やかな風が、梨代のシャンプーの香りを僕へ届ける。
「おはよう」
「今日もいい天気だね。風がとっても気持ちいい……」
そう言って目を細める彼女は、とても可愛く見えた。
最近とみに梨代が女らしく見えるのは何故だろう。
彼女の身辺に何かしらの変化があったのか、それとも僕が変わったのか。
「そう言えば昨日、一也君の家に行ったんだけど留守だったね。どこに行ってたの?」
20埋めたて職人:02/10/26 12:34 ID:vtU7hc0x

梨代の言葉に僕はわずかに動揺した。
「え、えっと……友達の家に遊びに行ってたんだよ」
「あんな夜遅くに?」
梨代が何時頃僕の家に来たのかは解からないが、結構遅い時間だったようで
僕の『遊びに行く』と理由に不審そうな表情を浮かべている。
「うん……き、昨日はそのまま泊まったんだ」
「……」
彼女とは長い付き合いだ。
もしかしたら、僕の嘘を見抜いてしまうかも知れない…。
背中に冷や汗を感じながら、梨代の反応をじっと待つ。
「……そうなんだ。じゃあ間が悪かったんだね」
梨代はそう呟いて、それっきり昨日のことは聞いてこなかった。
僕が話題を振るといつも通り受け答えしてくれたものの、
その表情はどこか落ち着かない様子に見えた。
彼女のそんなわずかな変化が解かる僕と同じく、
梨代も僕のわずかな変化に気がついているかも知れないな。
でも、本当のことは言えない。
それは今の僕らの関係に何らかの変化をもたらすだろうから。
彼女に隠し事はしたくないけど、同じ学校にいる間だけは……
いや、一緒のクラスの間だけは、梨代にも告げることはできないだろう。

21埋めたて職人:02/10/26 12:35 ID:vtU7hc0x


「よぉ時田、おはよーさん」
今まさに自分の机に着こうとした僕に声をかけてきたのは、顔なじみのクラスメイトだ。
何かと一緒になることが多い彼とは、最近よく話すことが多い。
「おはよう」
自分の席でもないのに、僕の前にどっかと座りこんだ彼がヘンな視線を向けてくる。
「それで、彼女との一夜はどうでしたか一也君?」
予想通り、彼は”いの1番”で聞いて来た。
そう、真理絵先生の家へ泊まるなんて親に言えるはずもない僕は、
昨日は彼の家へ行くと断って出てきたのだ。
しかしそう簡単に事がうまく運ぶはずもなく、彼にはその理由を問われたのだけど…。
「おかげさまで助かったよ。ありがとう」
「おう、感謝しろよ。で、そろそろ教えてくれたっていいんじゃないか? お前の彼女」
机に肘をついて乗り出してきた彼に僕は苦笑いしながら、
「う〜ん……もうちょっと待ってよ。きちんと付き合うようになったら言うからさ…」
と切り返した。それを聞いた彼が怪訝そうな表情を浮かべる。
22埋めたて職人:02/10/26 12:36 ID:vtU7hc0x

「きちんとって……なんだよ、もしかしてSFか?」
「そ、そんなんじゃないって!」
卑猥な行為を示す動きを指でしながら聞く彼に、僕は慌てて否定した。
「ふ〜ん……まぁ別にいいけどさ。 いつか紹介しろよ?」
「う、うん……それで、今日もお願いしたいんだけど」
僕がそう言うと、彼は目を大きく見開いた。
その大袈裟な態度に思わず仰け反る。
「………はいはいはいはい。
 今日も明日も明後日でも、俺をダシにして乳繰り合ってくださいな!」
「こ、声が大きい!」
ぎょっとして僕は周りを見まわした。
幸いなことに、クラスの皆には聞こえていなかったようだ。
「この貸しは大きいからな。覚えとけ」
「ごめん、恩に着るよ」
両手を合わせて拝む僕を他所に、面白くなさそうな表情で彼は離れていった。
彼には僕も本当のことを話したいけど……卒業するまで無理だろうな。
真理絵先生が相手なんて聞いたら、どんな顔をするか想像もできないよ。


23埋めたて職人:02/10/26 12:36 ID:vtU7hc0x


時間潰しにブラついていたショッピング街に灯が灯り出した頃、
僕は先生のマンションへと足を向けた。
やや冷たい風が僕にぶつかってきて、すっかり秋めいてきたことを告げていく。
1つ身震いしてから、僕は気持ち早足で街道を後にした。

ピンポーン。

チャイムを押してから数秒、ドアが開けられる。
学校で見たスーツ姿ではなく、普段着に着替えた姿で
真理絵先生は僕を迎えてくれた。
「いらっしゃい。どうぞ上がって?」
「お邪魔します」
後ろ手にドアを閉めると、温かい空気が僕の身体を包み込んだ。
脱いだ靴を並べて、僕は先生の後についていく。
24埋めたて職人:02/10/26 12:37 ID:vtU7hc0x

「外、寒かったでしょう?」
「…少し。もうすっかり秋めいてきましたね」
「本当。季節が過ぎるのは本当に早いわね……」
リビングは程よい温度に調節されていて、僕を心底ホッとさせてくれた。
先生はキッチンに向かって、夕食の用意を始めた。
「御飯、すぐできるから少し待ってて」
「すみません」
僕はテーブルについて先生の後姿を見つめた。
真理絵先生の発達した腰周りに行ってしまう目を慌てて反らし、
僕はつけっぱなしのテレビを見やる。
さして興味の涌かない番組も、この穏やかな雰囲気の空間ではいくらか面白く見えた。

25埋めたて職人:02/10/26 12:37 ID:vtU7hc0x


先生の手料理を食べてから、僕はお風呂を先にいただくことになった。
『先に入りなさい』と半ば強制的に浴室へ押しこまれた僕は、
少し熱めのお湯に浸かりながら、さっきの問答を思い出す。
(……まだ一緒に入るのは無理か……)
思いきって真理絵先生を混浴に誘ってみたものの、
『後片付けがあるから…』と言われてしまった。
あれは柔かく断られたんだろう。
身体を合わせることと、一緒にお風呂に入ることはまた別の恥ずかしさがあるのだろうか…。
僕がそんなことを考えて入ると、脱衣所から俄に音が聞こえてきた。
布擦れの音、ドア越しに見える成熟した女体のシルエット。
「せ、先生!?」
「………入っていい?」
「えっ!?」
26埋めたて職人:02/10/26 12:38 ID:vtU7hc0x

僕の返事を待たずに、浴室のドアが開かれる。
身体の前でタオルを持って、真理絵先生が入ってきた。
手にしたタオルは、女性にしては長身な先生の身体を隠すにはあまりにも丈が短い。
その豊かな胸の膨らみは先の突起を隠すだけで、布地は主に下半身を覆っている。
「やっぱり2人で入るには少し窮屈ね」
明るい浴室の中で見る先生の身体は、また違った魅力で僕を虜にした。
その豊満な乳房、ふっくらとした臀部、先生が動く度に見え隠れするデルタ地帯が
僕の視線を捕らえて離さない。
「……時田君、そんなまじまじと見られると恥ずかしいわ……」
そう言って、真理絵先生は僕から少し身体を背けた。
その恥らう姿が妙に新鮮で、僕の官能をくすぐる。
「す、すみません」
僕は真っ赤になって先生から視線を外した。
少し露骨すぎたかな…。
27埋めたて職人:02/10/26 12:39 ID:vtU7hc0x

しかし次の瞬間、真理絵先生はいつもの落ちついた声で、
「時田君、背中流してあげるわ」
と言ってきた。気まずくなろうとした場の空気が、先生の一言で救われたような気がする。
僕は言われるままに浴槽から立ちあがり、先生の前にある腰掛けに座った。
ボディブラシを手にして、真理絵先生が控えめに僕の背中を洗い出す。
「ふふ、こんなことするの初めてね」
「……まさか入ってくるなんて思いませんでした」
「え? だってさっき私を誘ったじゃない」
心外そうに真理絵先生が言う。
その答えに、僕自信も戸惑ってしまった。
「いえ、僕はてっきり断られたのかと…」
「私は『先に入りなさい』って言っただけよ? 入らない、なんて言った覚えはないけど」
ク真理絵先生は背中越しに僕の顔を覗きこんで、クスリと笑った。
おそらく僕の顔を見て笑ったんだろう……そんな変な顔してたかな?
「ふふっ…御免なさい、笑ったりして。でも、そんな時田君の顔も好きよ」
「……」
28埋めたて職人:02/10/26 12:39 ID:vtU7hc0x

顔中に血が集まっていくのがわかる。
からかい半分の言葉だというのはわかっているけど、
先生の口から『好き』という言葉を聞くとこういう反応をしてしまう自分が恥ずかしかった。
「ふふふ、お顔が真っ赤っ赤」
「か、からかわないでくださいよ」
「別にからかってなんかいないわ。私が嘘を言っていると思う?」
「う……」
こういう質問は返答に困る。
嘘だとは思わないけど……だけど、本気だと言いきることもできない。
僕が混乱していると、真理絵先生が徐に僕の肩越しに顔を乗せてきた。
その普段からは考えられない突発的な行動に、僕の心臓が激しく動きだす。
「……嘘じゃないって、教えてあげましょうか?」
「ま、真理絵先生…」
「時田君のこと、好きだって……証明してあげましょうか?」
29埋めたて職人:02/10/26 12:40 ID:vtU7hc0x

僕の背中に、先生の胸が押しつけられる。
ぎゅっと形が変わるぐらいに密着する肉の感触は、いくら味わっても飽きないほどの柔かさだ。
そして、これから反応を示そうとしていた僕のモノに、真理絵先生の指が…。
「あら……まだ柔かい。昨日の影響?」
「……」
「それとも、私って魅力ない?」
「そんなことは、天地天命に誓ってありません」
僕ははっきりそう告げて、真理絵先生を見つめた。
先生の顔を間近で見て、改めて今の状況を思い知る。
手馴れた感じで僕のモノを擦る先生の手の動作に、僕のモノが次第に反応していく。
「嬉しい……」
それは、僕の言葉に対しての感情なのか、それとも僕の身体の反応に対してなのかは
解からなかったが、真理絵先生は微笑を浮かべて僕の頬にキスをしてくれた。
僕が唇を突き出すと、先生はその行動を見逃さずに自らのそれを重ねてくる。
30埋めたて職人:02/10/26 12:41 ID:vtU7hc0x

もう何度味わったか解からない、真理絵先生の唇の味。
まだ少し口紅の匂いが残っているが、それが逆に『大人らしさ』を意識させる。
「……んん……」
先生が呻くと同時に、僕は口を開けて舌を伸ばした。
それに呼応するように、真理絵先生の舌が絡みついてくる。
その生暖かい感触と、気持ちの高ぶりを示すかのように激しくなる先生の手の動きに、
僕の全身が大きく震える。
空いた手で真理絵先生の胸に触れた僕は、その大きな肉丘に指が埋まるくらい強く掴んだ。
「………っ」
「先生…」
それはゆっくりした動きだったためか、真理絵先生が痛みを感じた様子はなく、
少し驚いたように見えただけだった。
僕は指全体でその膨らみを確かめるように揉み始めた。
とろけるような肉の感触、与え続けられるモノへの刺激。
そして何より真理絵先生の恍惚とした表情が、早くも僕に射精をもたらした。
「……うっ!」
31埋めたて職人:02/10/26 12:41 ID:vtU7hc0x

「……!」
先生も手で感じただろう、僕の精液が勢い良く跳ぶ。
2,3度ビクビクと大きく波打ってから、先生の手の中で僕のモノが収縮し出した。
「気持ち良かった?」
あまりにも早い射精、自ら先生を求めた行動。
僕は真理絵先生の問いかけに答える必要はないと思い、黙って先生と対峙した。
「今度は僕が……」
先生の裸体を隠していたタオルは床に落ちてお湯を存分に吸い上げている。
今、僕の目の前には浴槽の明かりに照らされた真理絵先生の肉感的な肢体が
惜しみなく晒されていた。
僕は徐に先生の胸へ両手を伸ばし、そのたっぷりとした重みを下から持ち上げるようにした。
その紅い先端は先ほどの行為の影響からか、やや尖って見える。
下から指を曲げると、真理絵先生の乳房の感触がダイレクトに伝わってきた。
「昨日僕を3回もイカせたのは、この胸ですか……?」
「ふふ…時田君、女性の胸が好きなのね。昨日もさっきもあんなに反応して…」
32埋めたて職人:02/10/26 12:42 ID:vtU7hc0x

「それは先生の胸がすごく魅力的だからです…」
僕は乳房の先端を一舐めしてから、突起を口に含んだ。
硬い感触が伝わり、それは唇をすぼめてゆっくり吸い上げる。
「ん、そんな優しく吸わないで・・・」
背中に手を回して、僕は全身を真理絵先生と密着させた。
ちゅうちゅうとまるで赤ちゃんのように乳首を吸う度に、先生が小刻みに反応する。
「はっ……ぅん、ふっ…」
すでに口内で硬くしこった乳首をいつまでも舐り続ける僕に、真理絵先生は
「もう、いつまで吸うの?」
と切なげな表情で語ってきた。
僕が先生の太股に片手を這わせると、明らかにお湯とは違う、透明の液体が滴っていた。
まだ肉茎は完全に復活したとは言えなかったが、
一刻も早く先生の膣内へ入りたいという気持ちが、僕をはやらせる。
「今度は私が吸ってあげようか?」
と、真理絵先生が口許を上げて提案してきたが、
そんな事をされると先生と一つになるまで持ちそうにないと思い、断ることにした。
33埋めたて職人:02/10/26 12:43 ID:vtU7hc0x

「いえ、それより早く先生の中に入りたい…」
真理絵先生はスッと立ちあがると、すぐに僕の手を引いて同じように倣わせた。
立ったまま、という初めての体位に戸惑いながらも、
僕はその内心を悟られまいと先生のむっちりとした太股を片方抱え上げた。
大きく開かれた股間でヒクつく膣口に自分のモノをあてがっただけなのに、
真理絵先生の陰唇は誘うようにその奥へと蠢く。
「来て…」
その言葉に、僕はぐっと強く腰を突き出した。
ヌルヌルした膣道を掻き入り、僕の肉茎が真理絵先生の子宮に向かって進む。
「はぁ……っ、んん……!」
一瞬呼吸を止めてから、先生は大きく息を吐き出した。
それは僕のモノが先生の1番深いところに行き届いたことを示していた。
「先生の中、すごく熱い……」
ぐちゅぐちゅと、愛液に濡れそぼった膣内を貪るために腰を前後に動かす。
それだけでグイグイとモノに絡みついてくる真理絵先生の肉襞は、
瞬く間に僕の肉茎に本来の硬さを取り戻させた。
34埋めたて職人:02/10/26 12:43 ID:vtU7hc0x

「あぁ……時田君のが、どんどん硬くなっていくわ……!」
「先生……! 先生っ!!」
真理絵先生の尻肉が僕の腰に打ちつけられて、卑猥な音が浴室に響き渡る。
狭いこの空間で、その音はエコーがかかり、より強調されて僕の耳に届いた。
「あぁっは………っ!!」
ズンズンと身体の奥を突かれるままに、先生は艶やかな声を僕に聞かせてくれる。
真理絵先生を気持ち良くさせてあげられていることが何より嬉しかった。
「そんな、奥まで……! 硬い、すごい……!!」
「先生、真理絵先生! 好きです! くっ…」
僕のその言葉に、肉圧で答えてくれる真理絵先生。
膣内が締まり、僕のモノをぐっと咥えこむ。
「うわっ……! せ、先生、もう駄目です! 僕…」
「いいわ、来て! このまま出して……!」
真理絵先生は僕の首に腕をまわし、そう懇願してきた。
35埋めたて職人:02/10/26 12:44 ID:vtU7hc0x

「えっ……でも……!」
「構わない、時田君を感じたいの、お願い……!」
言いようのない迫力が、僕の心を締めつける。
今までになかった真理絵先生の頼みをきくため、僕はできる限り大きく、早く腰を動かした。
「ああぁっ! 来て! 時田君、来てっ! 妊娠させてくれてもいい……っ!!」
「……くぅっ!!」
目の前でちぎれんばかりに踊っていた両の乳房を思いきり掴んだ刹那、
僕の肉茎は真理絵先生の膣内で一切の遠慮なしに暴発した。
凄まじい快感が身体全体を包み込む。
「あぁ……感じる……熱い……!」
僕の吐き出した液体を一滴残らず搾り取ろうと、先生の膣が収縮している。
ただその動きに身を任せ、僕は先生の柔かい身体を抱きしめた。


36埋めたて職人:02/10/26 12:45 ID:vtU7hc0x


「今日、時田君が来てくれて……先生、とても嬉しかった」
汗を流すように頭からシャワーを浴びていた真理絵先生が、ポツリと呟いた。
僕にはその言葉より、その時に垣間見せた先生の寂しそうな表情が印象に残った。
この人は、人一倍寂しがりやなのかも知れない。
誰でも包み込んでしまうような優しい雰囲気を持つ真理絵先生が
僕に見せてくれた、本当の気持ち。
それは孤独感に押しつぶされそうになって
泣いている少女のような印象を僕の脳裏に刻み込んだ。
「先生……」
僕らの関係はまだ始まったばかりだ。
だけど、目の前の女性の心の隙間を埋める役目を担うのは、
常に僕でありたいと思う。


                  完
37埋めたて職人:02/10/26 12:57 ID:vtU7hc0x

        rY''"""''''ー-ュ
       ノ rー‐--ィァ-i  〉       この道を行けば どうなるものか
      /  /      `i〈
      |  .j   ー-、 r‐ ヽ|       危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし
      i' _,,.|  ' ⌒ |⌒ |L
       | |リ!'7 ,- ,.__!_, 、 |ヒ      踏み出せば その一足が道となり
       ヽY~ /.t====ァ ! ||
      ノ |   ゝー--イ  |そ              その一足が道となる
     ミ_ /ト、     ー   イ´
    rーイ /.  \ヽ     / ト-、     迷わず行けよ 行けばわかるさ
  r´ 厂ノ \. ゝL____j/  ヒァ`ー-、
  人 ゝ、       !    ノ    |  ありがとう!!!
   \ \        /    /\
38名無しさん@ピンキー:02/10/29 00:06 ID:vfG1Qc6y
もとネタわかる人はいるのだろうか
39名無しさん@ピンキー:02/11/12 18:54 ID:DkztC6K4
???
40名無しさん@ピンキー:02/11/13 19:58 ID:r0eTiq73
次誰行くか
41名無しさん@ピンキー:02/11/14 19:27 ID:uG3aIQr8
それにしても意味がわからないスレ。
スレタイが「2」。たてた人は「q」、書いたことは「wq」
連続して「ふたてた」とでも読むのだろうか。
それでもまだ意味がわからない。
目指せ!レス1000
42埋めたて職人:02/11/14 19:38 ID:lGfpJfMs
ぬおっ!?
なんで上がってるんだ?
43aa:02/11/14 19:45 ID:+1PvXHFi
ホントだったョ〜!みんなで楽しく毎晩DLしています!
ココだと無料で200本の動画が見放題だよ〜
無料だから初心者も安心だよ。
http://www.pinkonion.net
44名無しさん@ピンキー:02/11/29 17:09 ID:6+JIKr/j
ロリコンおやじのエゲつないまんぐりクンニ!
http://www.oshioki.net/video.html
45名無しさん@ピンキー:02/12/01 13:19 ID:C59ZyRq3
埋めたて職人さんは何処に・・・
46埋めたて職人:02/12/06 00:17 ID:6db3rQX8
何だコノヤロー
47埋めたて職人:02/12/15 16:06 ID:b0wBspZT
本スレは普通に盛り上がってるし
SS揚げて水差すのも嫌だからここで揚げていくぞコノヤロー
48埋めたて職人:02/12/15 16:07 ID:b0wBspZT


ミンミンミンミン………ジ―――――………

家の壁に止まったセミがうるさい。
いよいよ夏も本格的になってきたと実感させる泣き声だ。
「暑いなぁ……。」
そんな事を1人ぼやいてみる。
僕は団扇を片手にぱたぱたと扇ぎ、カラカラに晴れた青空を窓から見上げた。
夏休みが始まったのは嬉しいが、こう暑いと何もやる気が起こらない。
ここ3日はこんな状態で寝そべる毎日が続いている。
「宿題……しないとな………。」
毎年、休みの終わりに大急ぎで必死で終わらせている課題を思いやりながら、
重い身体を机に向かわせる。
しかしそんなにすぐ集中できるはずもなく、僕は立て肘をついて壁に掛かってる時計を見た。
時計の針は午前10時を指そうとしていた。
49埋めたて職人:02/12/15 16:08 ID:b0wBspZT

「梨代……何してるかな?」
僕はシャーペンを指で遊びながら、そんな事を考えた。
彼女と僕の関係は”クラスメイト”のままだったが、あの事件から確かに2人の距離は近づいていた。
お喋りも楽しいし一緒に帰る事も多くなって、以前よりもより彼女を身近に感じる。
だけど、僕はまだ自分の想いを伝えてはいない。
もうお互いの気持ちは通じ合っていると想うが、僕は一歩前へ踏み出すことが出来ずにいた。
夏休みに入る前に言ってしまおうかと思ったものの、
いざ2人っきりになると照れくささが勝ってしまって口篭もってしまう。
おかげで寂しい夏休みを送る毎日だよ……。

ミンミンミンミン………ジ―――――………

暑いなぁ。
外から、キャイキャイと騒ぐ女の子の声が聞こえる。プールでも行くんだろうか?
50埋めたて職人:02/12/15 16:08 ID:b0wBspZT

いいなぁ、プール。僕も梨代と一緒に………。
賑やかな声が近づいて来る。そしてそのまま家の前の道を通りすぎると思っていた
その瞬間、家のインターホンが鳴った。
ピンポーン。
「……ん?」
お客さんかな。
僕はトントンと階段を降りると、玄関に早足で向かった。
何やらドアの外から声が聞こえる……。

(ほ、本当にブザー押しちゃったの?)
(今更何言ってんの?もうここまで来ちゃったんだから覚悟決めなよ!)
(そ、そんな事言ったって……)
(さっさと言っちゃわないと、手遅れになるよ?)
(え?)
(千砂はアイツが他の女の子とイチャイチャしててもいいの?)
51埋めたて職人:02/12/15 16:09 ID:b0wBspZT

(…………………ぃゃ)
(んじゃもう言っちゃうしか!時田さぁ〜〜ん、愛してます〜〜〜っって!!)
(ちょ、ちょっと!!いつみ、声が大きいっ!!)

がちゃ。
「「あ!!」」
ドアを開けてみると、あれからさほど時間は経っていないのに
妙に懐かしく感じる顔が2つ。
一也「あれ?青木さんと……いつみ……どうして?」
千砂「こっこここ……、こんにちわ!!」
青木さんがじっと僕の足元を見て顔を真っ赤にしながら挨拶してきた。
千砂「ごご迷惑かと思ったんですけど夏休みに入って私も時間が余ってしまって退屈でしたから
    ちょっとこちらの方に遊びに行こうと思いつきましてでもやっぱり急に来られても時田さん
    困っちゃいますよねごめんなさい私どうかしてたんですだけどあの時きちんとお礼…」
いつみ「千砂ぁ」
52埋めたて職人:02/12/15 16:10 ID:b0wBspZT

千砂「言えなかったし元気にしてるかなぁとか考えてると
   居ても立ってもいられなくなってこっち来てから考えようとか
   思っちゃってそれで後先考えずに来ちゃったんですけど
  よく考えたらすごく迷惑な話ですよねホントにごめんなさい私は時田さんの…」
いつみ「千砂ぁっ」
千砂「元気な姿をちょっと見れればそれでいいって思ってたんですけど
   いつみが急にブザー押しちゃってここまで来て顔見るだけじゃ
   意味ないじゃんとか訳わかんない事言ってでも元気そうで安心しました
   病気とかしてたらどうしようかと思っちゃいましたじゃあ帰りますね
   どうもすみま…」
いつみ「千砂ってばぁ」
千砂「何よいつみっ!!ちょっと黙ってて!!」
いつみ「何言ってんのかわかんないよ?」

ジ―――――……ジッジジッ………

53埋めたて職人:02/12/15 16:11 ID:b0wBspZT


短い命を終えたのか、どこかへ飛び立ったのかは解からないが、
セミの鳴き声が止んだ。
辺りを静寂が包む。なんだか空気が重い……。

一也「あ、あの……ここで立ってても暑いし、良かったら上がっていかない?」
僕は居心地の悪いこの雰囲気をなんとか打開しようと、2人を家に招き入れた。
千砂「は、はい………お邪魔します…………」
いつみ「おっ邪魔しま―――す!!」



54埋めたて職人:02/12/15 16:12 ID:b0wBspZT


いつみ「こっちも暑いね――!焼けないように気をつけなきゃ。」
ボスンと僕のベッドに腰を下ろして、いつみがパタパタと自分に手で風を送っている。
お客が来たので部屋に冷房を入れたが、僕達はまだ少し蒸し暑さが残る部屋でなんとか
涼しさを得ようと各自努力していたのだった。
そんな中、部屋の入り口で立ったままだった青木さんに僕は座布団を用意して彼女に勧めた。
一也「青木さんも座ってよ。ちょっと散らかってるけどね。」
ははは、と自嘲気味に笑う。
女のコが遊びに来るならきちんと片付けておけばよかった……と今更ながら思う。
エッチな本とか出てないよな……。
千砂「い、いえ……、男の人の部屋にしては綺麗な部屋だと思います。
    ここが時田さんのお部屋なんですね……。」
いつみ「へぇぇぇ……千砂って男の子の部屋入った事あるんだぁ。ふ〜〜〜ん。」
千砂「なっ…、無いわよ!変な事言わないでいつみ!!」
いつみ「だぁってぇ、綺麗な部屋だって解かるんだからぁ汚い部屋に入った事あるんでしょ?」
55埋めたて職人:02/12/15 16:12 ID:b0wBspZT

千砂「わ、私が言ったのはあくまで客観的に見て……」
いつみ「アタシィ〜〜、難しい言葉わかんな〜〜〜い」
両手を広げて白々しくいつみがとぼける。あれは青木さんをからかって楽しんでいるな……。
青木さんもいちいち相手しなくていいのに…でも根が真面目だから答えちゃうんだろう。
飽きない2人のやり取りを見ていたら、青木さんが急に僕に向き直った。
千砂「ほ、本当ですよ?私、本当に男の人の部屋になんて入った事ありませんから!」
何故か必死に僕に訴えてくる青木さんが可笑しくて、僕は笑いながら
一也「うん、信じるよ。」
と言うと、青木さんホッとした表情で僕を見た。
千砂「良かった………。」
いつみ「ヤだなぁ、ジョーダンだってぇ。もう千砂ってば可愛いんだからぁ!」
くねくねと身をよじって青木さんに纏わりつくいつみ。
口を尖らせて青木さんにキスを迫るいつみを青木さんは笑いながら遠ざけようとしている。
なんだか羨ましい。
いや、キスが羨ましいんじゃなくて、心を許せる友達を持つ2人が。
56埋めたて職人:02/12/15 16:13 ID:b0wBspZT

千砂「もういつみ、暑いから離れてよ……」
そう言うと青木さんは立ち上がって、いつみを無理矢理引き剥がした。
ぺたっと虚しく身体を床に横たわらせるいつみ。
いつみ「あん……もう、千砂のイ・ケ・ズぅ♪」
タンクトップの隙間から覗くいつみの胸の谷間に僕は思わず2人から顔を背けた。
青木さんは膝までのスカートに涼しげなシャツで清潔感溢れる服装だが、
いつみはタンクトップにミニスカートをいう夏に相応しく危なげな服装なのだ。
こちらが目のやり場に困っているのに、当の本人はさして気にもしていないようで
いつもと変わらない振るまいを見せている。
あぁ……そんなに足を広げると……見えちゃうぞ……。
いつみ「ん?どしたの?」
黙り込んでいた僕にいつみが問いかけてきた。
一也「あ、いや、別に……相変わらず仲良いなって思ってさ」
心の内を悟られないように答えた……が、何やらいつみは笑みを浮かべて僕を見た。
いつみ「だってアタシ達、恋人同士だもん!」
57埋めたて職人:02/12/15 16:17 ID:b0wBspZT

一也「えっ!?」
まさか、2人の関係はそんなに進んでいたのか!?
千砂「バっ、バカな事言わないで!いつみ!
   う、嘘ですよ時田さん、私達そんなんじゃありません!」
青木さんが必死の形相で弁明する。
いつみ「え〜〜〜千砂つめた〜〜〜い。アタシ振られちゃったの?」
指を咥えて拗ねた表情を見せるいつみだったが、青木さんは本気で怒っているみたいだ。
千砂「いい加減にしないと怒るわよ!?」
いつみ「ひ〜〜〜ん、千砂が怒ったぁ〜〜〜!!」
いつみが立ちあがって僕に抱きついてきた。
ぎゅっと両腕を胴に回して、必要以上に身体をくっ付けてくる。
一也「わぁ!」
千砂「ちょっといつみ!!時田さんから離れなさい!
   そんなにくっ付くと迷惑でしょう!?」
青木さんが僕からいつみを引き離そうと彼女の腕を引っ張る。
しかしいつみは僕の身体から離れようとしない。
いつみ「迷惑?」
58埋めたて職人:02/12/15 16:18 ID:b0wBspZT

いつみが僕を見上げてそんな事を訊ねてきた。
迷惑……どころか、むしろ嬉しいんだけど………青木さんが怖い。
いつみ「ほぉら、迷惑じゃないって!って言うか嬉しいってさ!」
僕が言いよどんでいると、いつみはさらに身体を密着させてきた。
胸の感触が………柔らかい太股が………。
千砂「時田さん!」
一也「は、はい!」
青木さんの怒りが僕に向けられる。
千砂「いつみ!!はなれな………さいっっ!!」
いつみ「わ!」
青木さんが思いきりいつみを引っ張り、柔らかな感触は僕の身体から去っていった。
名残惜しいが青木さんを怒りっぱなしにさせておく訳にもいかない。
僕から引き剥がされたいつみは引っ張られた反動で再び青木さんに抱きついた。
いつみ「千砂ぁ〜〜、やっぱり私の事が好きなのね〜〜ん!!」
千砂「ちょっといつみっ!?」
59埋めたて職人:02/12/15 16:18 ID:b0wBspZT

いつみ「ぴらっと……」
千砂「きゃああ!!?」
いつみが青木さんのスカートの裾を持ち上げた。
中から真っ白の眩しい下着が見えたのを僕は見逃さなかった。
千砂「なっ……何するのよっ!!」
ドン、といつみを突き飛ばし、すぐさまスカートを直す青木さん。
しかし僕の網膜には真っ白なパンティが焼きついて消えようとはしなかった。
ニヒヒ、と嫌らしい笑みを浮かべたいつみが僕を見つめて、
いつみ「やっぱり千砂の方がいいの?アンタも好きねぇ……それぇ!!」
と青木さんを僕の方へ突き飛ばした。
僕は慌てて青木さんを抱きとめる。
千砂「きゃ……」
いつみ「千砂ぁ!やっちゃえ―――!!」
すっぽりと僕の胸の中に収まった青木さんは俯いたまま、ただじっとしている。
一也「いつみ、もう勘弁してよ……」
60埋めたて職人:02/12/15 16:19 ID:b0wBspZT

僕は少し悪ノリが過ぎるいつみにお願いすると、青木さんの腕の中から解放しようとした。
すっ。
一也「え?」
僕の背中に優しく手がまわされた。
遠慮がちに青木さんが僕の胸に顔を埋めてくる。
千砂「と、時田さん………」
一也「な、なに?」
千砂「…………、わ、私の事……どう思いますか………?」
一也「ど、ど、どうって……?」
千砂「好きとか……嫌い、とか………」
わずかだが、『嫌い』のところで声が小さくなった。
それは青木さんも考えたくない事だったのだろう。
顔を伏せて僕を見ようとしない青木さんに、
僕はどう答えたらいいかただ迷ってしまっていた。
嫌いな訳はない。どちらか選べと言われれば、『好き』なのだろうが、
青木さんが求める『好き』という意味とは何か違うと感じていた。
61埋めたて職人:02/12/15 16:20 ID:b0wBspZT

そう、『Like』であって『Love』じゃない……。
青木さんが僕の何処を気に入ったのかは判らないけれど、
僕はまだ青木さんをあまり知らない。
それなのに軽々と『好き』なんて言葉を口にしてしまっていいものなんだろうか?
いつみ「もう!黙ってないで何とか言ってあげなよ!」
黙っていた僕に、じっと状況を見据えていたいつみが声をかけてきた。
いつまでも答えが出せない僕をもどかしく思ったのか、
親友の青木さんの気持ちを汲み取ってあげたのか。
一也「き、嫌いじゃないよ、うん。青木さん、いいコだと思うし…………」
千砂「………」
ま、まずかったかな?
青木さんは黙ってしまった。
僕の言葉を頭の中で整理しているみたいだ。
千砂「………そうですか……。でも、よかったです。嫌われていないみたいで。」
そう言うと、青木さんは僕から離れた。
62埋めたて職人:02/12/15 16:21 ID:b0wBspZT

しかしその表情は、まるでずっと抱えていた問題が解決したような清々しさを僕に感じさせた。
そして僕らのやり取りを見つめていたいつみが、
青木さんの肩に手を置いて慰めるように語り掛けた。
いつみ「なぁに〜?何だかハッキリしない答え。」
一也「し、しょうがないじゃないか……そんな急に言われて……」
僕はいつみの問いにしどろもどろになりながら、どうなんだろうと自問した。
僕の知っている限りでは、青木さんはすごく可愛い女の子だと思う。
でも、僕は……僕の心の中には、十年前からずっと気になってた……いや、
好きだった女の子がいるんだ。
いつみ「アタシ達、そんなにホイホイこっちに来れる訳じゃないんだからね。
     次会えるのだって、いつになるかわかんないんだから。
     それまでずぅっと千砂の事、放っておくつもり?」
一也「そ、それは……」
いつみ「ふぅん……でも、脈アリなんだよね、迷ってるってことは。
    よぉぉっし!もう一押しだね!こうなったら千砂のカワイイところ、
    全部見せちゃおうっ!!」
63埋めたて職人:02/12/15 16:22 ID:b0wBspZT

そう言うや否や、いつみは青木さんのスカートの中に手を突っ込んだ。
千砂「いいつみッ!?」
そのまま指を動かして、青木さんの股間を愛撫し始める。
いつみ「ん〜〜っ、千砂のアソコってやわらか〜〜い!プニプニしてるよ?」
千砂「やっ、やめて!い、いきなり何するのよっ!?」
いつみ「だからぁ千砂のカワイイところを教えてあげようって」
ぺろっと舌を出して、いつみは青木さんの耳を舐める。
その瞬間、ビクリと青木さんの身体が跳ねた。
千砂「ひんっ!」
いつみ「ほら、カワイイ声でしょ?千砂の声って鈴の音みたいなんだよね……」
ちゅ、ちゅっと耳から首筋へといつみの舌が降りていく。
僕は目の前で行われている事がどこか現実ではないような気がしてならなかったが、
青木さんの可愛い喘ぎ声といつみの赤くぬめった舌の動きに次第に気分が高揚していった。
千砂「いや…やめてよ、いつみ……」
青木さんは頬を染めながら自分の股間をまさぐる手に抵抗している。
64埋めたて職人:02/12/15 16:22 ID:b0wBspZT

その時、いつみの指が敏感な部分に触れたのだろうか、
青木さんは一際大きな声を上げた。
千砂「い、いやぁッ!!」
いつみ「千砂もココ、感じるんだね………?」
指の動きを激しくしながら、いつみは僕に声をかけてきた。
いつみ「濡れてきたよ、千砂…。千砂ったら、アンタの事考えていつもこんな事してるんだよ。
     実物が目の前にいるもんだからいつもより興奮して……ほら」
すっと僕の目の前に差し出されたいつみの指には、透明な液体がきらきらと光っていた。
千砂「ちが……違う……、違うんです……時田さん、私……私……」
青木さんは顔を手で覆い隠すと、すんすんと鼻を鳴らして泣き出してしまった。
僕はおろおろとこの現状を作り出したいつみを見たが、キッと青木さんを見て、
いつみ「千砂、恥ずかしがる事無いよ。女の子はみんな好きな男の事を想ったら
     こうなっちゃうんだよ。身体が熱くなって、切なくなるんだよ。
     見てもらおうよ、千砂の想いを。千砂がどれだけ好きかって事をさ!」
千砂「そ、そんな……」
自分の痴態を見られてしまってどうすればいいか解からずにいる青木さんに、
僕は必死にフォローの言葉を探す。
65埋めたて職人:02/12/15 16:23 ID:b0wBspZT

いつみは僕に見せつけるかのように、青木さんのスカートを捲り上げた。
彼女のイメージにぴったりな真っ白のパンティ。
その中に隠れているであろう、こんもりと盛り上がった恥丘は
いつみの攻めに潤いを見せている。
初めて見る同年代の異性の秘部に、今まで感じたことのない興奮が僕の身体に走る。
千砂「嫌、時田さん、見ないで……」
青木さんが一点を凝視したままの僕に恥ずかしそうに訴えかけてきた。
その瞳は不安に揺らいでいて、何かを必死に問いかけてきている。
かける言葉が見つからず、僕の目を捉えたままの青木さんの股間に近づく。
千砂「あぁっ!?」
僕の手が曝け出された青木さんの太股にかかった瞬間、
彼女が驚きの声を上げた。
引き締まった脚はしっとりと汗ばんでいて、僕の掌を濡らす。
僕はその感触に酔い、なでなでと手を動かしてみた。
千砂「はッ………!」
66埋めたて職人:02/12/15 16:24 ID:b0wBspZT

今だいつみの指から逃れられない青木さんの身体に僕からの刺激が加わって、
彼女の身体から力が抜けていく。
一也「あっ……ご、ごめん!!」
僕は反射的に彼女から手を離した。
一体、何をしているんだ僕は?!
青木さんから発せられる淫らな空気に吸い寄せられ、勝手な行動に出てしまった。
いつみ「何でやめるの!?千砂の気持ちは解かってるくせにぃ!」
千砂「いつみ……、止めてよ……」
青木さんは朧気な目でいつみに囁く。
いつみ「千砂も!いつまでもそんな態度とってると、アタシがコイツもらっちゃうからね!!」
何がそんなに気に入らないのか。
いつみは今まで我慢していたものを一気に吐き出すかのようにまくし立てた。
千砂「えっ……?」
いつみはそう言うと、青木さんの身体から離れて僕にまた抱きついてきた。
しかしさっきとは違い、僕の身体を強く抱きしめる。
67埋めたて職人:02/12/15 16:24 ID:b0wBspZT

青木さんとの情事に自らも興奮していたのか、固くなった乳房の先端が
僕の胸に押し付けられてきた。
その淫らな雰囲気に呑まれそうになりながら、必死に声を振り絞った。
一也「い、いつみ、何するん……うっ!?」
僕の言葉を遮ったのは、股間に伸びたいつみの手だった。
すでに固くなったモノを摩りながら、頬を赤らめて僕に顔を近づけてくる。
いつみ「ね……アタシのカラダ、触っていいよ。気持ち良くしてよ。
     アンタも気持ち良くしてあげるからさ……」
いつみの指が僕のモノに細かい刺激を与え始めた。
女のコに触られている、という現実だけで僕の身体には快感が走り出す。
青木さんは目の前で何が起こっているのか今だ理解していないような顔で、
僕ら2人を交互に見やっている。
いや、理解できないのは僕も同じだ。いきなり、どうしていつみが……?
考えがまとまらない僕の手を取り、いつみは自分のお尻に当てがった。
いつみ「ほら、どうしたの?もっと触ってよ。遠慮することなんかないんだよ、
     アタシが触って欲しいんだから」
68埋めたて職人:02/12/15 16:26 ID:b0wBspZT

掌にある柔らかい肉の感触。
下着の上からだったが、それは十分すぎる弾力を感じさせた。
その魅力的すぎる誘惑に敗けて、僕の掌がいつみのお尻を撫で回し始める。
いつみ「あんっ……」
それは僕に聞かせるための喘ぎ声のようで、
僕の手で感じるいつみに只ならぬ興奮を覚えた。
息を荒げながら、僕はいつみの身体の虜にされていく。
いつみ「うん……っ、そう、もっと、もっと触って……」
僕の股間に宛がわれた手が激しく動き出す。ズボンの上からの刺激がもどかしい。
いつみは僕の太股に股間を擦りつけながら、
ハァハァと悩ましげな息を僕に吹きかけてくる。
その年下とは思えない妖艶さに、僕の理性は限界に達しようとしていた。
いつみ「うふふふ、すっごい苦しそうだね、ココ。待って、今楽にしてあげるから。」
ジッパーを下ろす音が聞こえるが、今の僕には些細な事だった。
もっといつみの身体を弄りたい……その考えだけが僕の脳を支配していたからだ。
千砂「きゃっ!」
股間に冷たい空気が感じられる。
それは、窮屈だったズボンの中から解放された証拠だった。
いつみ「わ、思ってたよりおっきいね。それに、すごい熱いよ」
露わになった僕のモノを握って、優しく擦り始める。
直に与えられるいつみの掌の感覚に、僕はこれ以上我慢できそうになかった。
69埋めたて職人:02/12/15 16:26 ID:b0wBspZT

一也「い、いつみ、もうダメだ、それ以上触られると……っ」
いつみ「んふふ、気持ちいいんだね。いいよ出しちゃえ、このまま出しちゃえ!」
快楽に身を任せ、このまま楽になろうと思った瞬間、
つんざくような悲鳴が僕の耳に飛び込んで来た。

千砂「だ、だめぇぇぇぇぇッッッ!!」

青木さんが、僕の身体からいつみを引き剥がして涙目で僕を見上げてきた。
一也「え、あ…青木さん?」
瞬時のできごとに、僕はただ圧倒されて青木さんを見る。
今にも泣き出しそうな目で青木さんは僕にしがみ付いて来た。
一也「ちょっと青木さん?ど、どうしたの?」
千砂「と、時田さん、私はダメなんですか?いつみだと触るのに、私は触れないんですか?」
耳を疑うような言葉が、青木さんから発せられた。
およそ彼女に似つかわしくない言葉にいくらか冷静さを取り戻した僕は青木さんに向き直った。
70埋めたて職人:02/12/15 16:27 ID:b0wBspZT

一也「あ、青木さん、何言ってるの?少し落ち着いて…」
千砂「わ、私時田さんならいいんです!さっきだってそんなに嫌じゃなかったし、いえ、
    全然嫌じゃありませんでした。だから……その……」
僕は青木さんの肩に手を置いて少し落ち着くよう促すが、彼女は僕から離れようとはしない。
千砂「触って……触ってください時田さん、私の気持ちはさっき言いましたよね?
    わ、私だってHな女のコなんですから……真面目な女のコじゃないんだから……」
青木さんは僕の背中に手をまわして、僕の胸に顔を埋めてきた。
それはいつみの行為と同じだったが、その時の淫らさは感じられなく、
彼女からは僕に対する一途さ、自分を理解して欲しいという必死さが伝わってきた。
そっと青木さんを抱きしめる。今は、僕の腕の中にいる彼女がとても愛おしく思える。
青木さんも強く僕を抱き返してくる。
千砂「時田さん………」
僕の下腹部に当たる青木さんのゴムマリのような胸の感触に、
遠ざかっていた欲望が再び涌きあがってくる。
僕は背中の手を青木さんの臀部に這わせ、引き締まった太股の感触を味わった後、
スカートの中の形の良いお尻に持っていく。
71埋めたて職人:02/12/15 16:28 ID:b0wBspZT

千砂「………んぅ……」
スベスベした肌触りが心地良く、いつまでも触れていたいという欲求にかられる。
青木さんの手が剥き出しのままだった僕のモノに触れる。
おそるおそる、感触を確かめるような手の動き。
千砂「これが、時田さんの………熱い………」
いつみと同じ感想を吐きながら、僕のモノは青木さんの手の中に
すっぽりと覆われた。
控えめな掌の動きが、心地良い快感を与えてくる。
一也「うっ………」
積極的に迫り来るような感じのいつみとは違った、相手を思いやるような愛撫。
それは2人の性格を顕著に現していた。
千砂「時田さん……わ、私も………」
青木さんはそう言って、僕との身体の間隔を開け、
恥ずかしそうに片手でスカートを持ち上げる。
僕は少し躊躇ったが、休まることのない青木さんの愛撫に答えようと、
意を決してその秘められた部分へと腕を伸ばす。
千砂「あ………っ」
72埋めたて職人:02/12/15 16:29 ID:b0wBspZT

僕の掌が青木さんの股間に触れた瞬間、溜息と共に悩ましげな声が吐き出された。
一也「すごい、青木さんのココも熱くて……ヌルヌルして……」
千砂「あッ、恥ずかしいから、言わないで下さい、う、んぅぅっ」
ニチュニチュと愛液に濡れた下着の上から青木さんの秘部を擦り続ける。
こんな可愛い子が目の前で乱れている現実に、
僕は眩暈がしそうなほど頭に血が登り始めていた。
一也「青木さん、こんなに濡れて、すごい、すごい……!」
指を動かすほど愛液の量が増えていく。
すでにはっきりと聞こえるその卑猥な音は、2人の興奮を高める効果も発揮していた。
僕はぐっしょりと濡れて変色した青木さんのパンティの横から、
直にその奥の花園へ指を滑りこませた。
千砂「ああ!!」
ベトベトに濡れ熱を持つ秘肉が、ヒクヒクと僕の指に吸いついてくる。
その秘肉を指で弄りながら、僕は小刻みに振動を与える。
千砂「いっ……ああぁぁ!!と、時田、さんの、ゆびぃ……
    すごいぃ、気持ち、いいです……っっ!」
一也「青木さん、どこがいいの?ここ?ここっ?」
僕は秘口に指を潜り込ませながら、青木さんの反応を確かめる。
73埋めたて職人:02/12/15 16:29 ID:b0wBspZT

指が新たな場所に進む毎にビクビクと身体を動かす青木さんを愛おしく思いながら、
秘裂の上の勃起した肉芽に触れた。
千砂「っ……あああぁ!」
もう青木さんは自分の手を動かす余裕もないようで、僕のモノを握ったままの手は
掴んでいるだけの状態で止まっていた。
それでも、僕には目の前で悶えている青木さんを見ているだけで
絶頂に到達してしまえるほどに高まっていた。
今にも達してしまいそうな青木さんの後ろから、いつみがそっと忍び寄る。
いつみ「千砂、もうイキそうなんだね、こんなにビクビクしちゃって。
     アタシは途中で止められちゃったけど、千砂のイクところ見せてくれたら許してあげるっ」
千砂「えっ、いつ、み?な、何…」
後ろから羽交い締めするように彼女に取りついたいつみが、
青木さんの胸を揉みしだき始めた。
千砂「はっ……あぁ!いつみ、やめ…」
いつみ「千砂ぁ、アタシにイクとこ見せて?可愛い千砂、見せて?」
胸を揉みながら、いつみは青木さんの耳に舌を入れる。
74埋めたて職人:02/12/15 16:31 ID:b0wBspZT

生ぬるい、くすぐったい感覚に青木さんは咄嗟に身をよじった。
千砂「きゃぁ!あ、あ、いつみ止めて!ダメ、私、もう……」
一也「イキそうなの?青木さん」
千砂「えっ……?」
僕は肉芽をコリコリと擦りあげ、青木さんの絶頂を促した。
千砂「はあぁッ!!ダメ、時田さん、ダメ、いやぁッ!!」
一也「青木さん、可愛いっ……可愛いっ」
千砂「時田さんッ……っ、ひ、いやぁぁ!!来るぅぅッッ!!」
大量の愛液を僕の手に吐き出して、一瞬大きく瞳を開いたかと思うと、
青木さんは強張った身体からゆっくりと力を抜いていく。
千砂「ぁ………」
そのまま後ろに倒れてしまった青木さんをいつみが押さえた。
いつみ「あ〜らら、千砂ったら気ぃ失っちゃったぁ。ちょっとやりすぎちゃったかな?」
そう言うと、いつみは青木さんを僕のベッドに寝かせ、頬を優しく撫でる。
いつみ「んふふぅ、千砂ってば可愛かったよ。あーんなに乱れちゃって……。」
75埋めたて職人:02/12/15 16:32 ID:b0wBspZT

青木さんの顔はどこか穏やかで、すぅすぅと呼吸を続けている。
僕は荒くなった息を整えようと胸を押さえた。
青木さんの愛液で濡れた自分の指が目に入る。
ちろ、とそれを舐めると、しょっぱくて、青木さんの味がしたような感じがした。
いつみ「やーらしい。」
抜け目なくそれを見ていたいつみが茶々を入れてくる。
一也「う、うるさいな。いいだろ別に!」
いつみ「まぁいいけどね。アンタもHなんだね、なんか安心しちゃった!」
一也「なんだよそれ……」
いつみ「さて、と。」
いつみが青木さんの足元でごそごそと何かしている。
僕はいつみの意図がわからず、じっとその行動を見守っていたのだが、
彼女の手に白い布が現れた時、思わず叫んでしまっていた。
一也「な、何やってんだよ!そ、そ、それ……」
いつみ「んー?欲しいの?」
ヒョイと掲げられたいつみの手には、青木さんのパンティが握られていた。
76埋めたて職人:02/12/15 16:32 ID:b0wBspZT

一也「バ、バカ!何を…」
いつみ「気持ち悪いんじゃないかと思って。さ、洗濯機は?」
一也「え?」
いつみ「だからぁ、洗ってあげようって思ったの!一階?ほら、行くよ。」
僕の腕を掴んで、いつみは強引に部屋から連れ出した。
いつみ「………いつまでチャック下げてんの?」
一也「え?……うわぁ!」
開かれたズボンの窓から、僕のモノが顔を出したままだった。
僕は急いでその窓を閉めたが、これを開けたのはそもそもは目の前の彼女だ。
一也「こ、これは元はと言えば……」
いつみ「いいからいいから、行こう。」
バタン。


77埋めたて職人:02/12/15 16:33 ID:b0wBspZT


いつみ「ね。」
一也「ん?何?」
いつみ「それで、どうだった?」
先に階段を降りたいつみが、僕に向き直ってそう言ってきた。
一也「何がだよ?」
僕はいつみの隣に並ぶと、彼女を先導するために先に洗面所に歩き出す。
いつみ「決まってるじゃん、千砂だよぉ。ね?可愛かったでしょ?」
先ほどの行為が頭の中に甦ってきて、僕は赤面しながら答えた。
一也「え……そ、それは……」
いつみ「やっぱ!?ね、ね、あんな可愛いコいないよぉ?」
僕の答えを待たずにいつみは喋りかけてきた。言葉より先に顔に出てしまったのか。
一也「そ、そりゃあ青木さんは可愛いとは思うよ、言っただろ?
    でもいきなり付き合うとかっていうのもちょっとなぁ……」
いつみ「アンタはいきなりかも知んないけど、
     千砂はあれからずっとアンタの事気にしてたんだから!」
ぐっと僕に詰め寄ってくるいつみ。
78埋めたて職人:02/12/15 16:34 ID:b0wBspZT

その真剣な表情とは裏腹に、手に握られているパンティがやけに滑稽に見える。
一也「そ、そんな事言ったって、僕にも好きな人が…」
いつみ「え!!?好きな子、いるの!?」
クリクリとよく動く大きな目をさらに見開いて、いつみが驚く。
その驚き様にこっちまでびっくりしながら僕は小さく呟いた。
一也「そ、そりゃあ……気になる人ぐらい、いるよ」
いつみ「なぁーんだ…がっかり。」
一也「え?」
いつみ「う、うぅん、何でもない。んで、誰?」
落ちこんだかと思うと、今度は身を乗り出して問いかけてくる。
コロコロと変わる表情は見ていてとても面白いが、今回ばかりは勝手が違う。
一也「そ、そんなの言えないよ。……ほら、ここ洗面所だから。」
ちょうど話を切りたかった時に、洗面所に辿り着いた。
だがいつみは手に持った白い布地を握り締め、お構いなしに詰め寄ってくる。
興味は完全に”僕の好きな人”にいっているようだ。
79埋めたて職人:02/12/15 16:35 ID:b0wBspZT

いつみ「ごまかさないでよぉ。誰?アタシ、その人知ってる?」
僕はその問いかけに答えるつもりもなく、
洗濯機の蓋を開けて少量の洗剤を放りこんだ。
一也「ほら、洗濯し終わったらこの乾燥機使っていいからさ。」
いつみ「そじゃなくて、誰なの?」
全く諦める様子もなく、僕の口からその名前を聞き出そうと、
いつみは僕を凝視する。
困ったな……僕がなんとか言い逃れようと考えていると、
ピンポーン。
来客を告げるチャイムが鳴った。僕は逃げ出さんばかりに玄関に向かう。
一也「洗濯するんだろ?ちょっと見てくる。」
いつみ「あ、ちょっとぉ!……」
洗面所から脱出に成功した僕は、ほっとしながらつっかけを履いた。
一也「はーい、今出ますよー。」
ひんやりとしたノブに手をかけ、ドアを開く。
ガチャ。
80埋めたて職人:02/12/15 16:35 ID:b0wBspZT

「やー、おひさー。」
ニッとお日さまのような笑顔を向けてくる女のコ。
その横に付き添う大人びた女性。
彼女らの後ろには強い陽射しを浴びて黒光りする立派なリムジンが止まっている。
一也「ノ、ノーマ……だよね?それに子鈴さん……!?」
おおよそ信じ難い光景に、しばし目を疑う。
何故僕の家に2人が?そんな疑問を尻目に、子鈴さんが微笑んで僕に挨拶してきた。
子鈴「御無沙汰しておりました、時田さん。」
ノーマ「おぉ一也!元気してたかぁ?」
一也「ど、どうして僕の家知ってるの?」
ノーマ「そんなモン、ウチの情報網つこたら簡単にわかるわ。
     ウェンディ財閥ナメたらあかんで!?」
彼女が財閥の令嬢だというのは以前聞いていたけど、
そこまでして僕の家を突き止める理由がよくわからない。
一也「あ…そうなんだ……そ、それで何か用があって来たのかな……?」
81埋めたて職人:02/12/15 16:36 ID:b0wBspZT

相変わらずなノーマのテンションに押されながら、
僕は恐る恐る用件を聞こうとする。
そんな僕に、ノーマはあからさまに顔を曇らせて言い返してきた。
ノーマ「何や、つれないなぁ一也。
     まぁ今日来たんは……前世話なったからお中元持ってきたんや。子鈴!」
車の傍で運転手さんから渡された小包を受け取り、子鈴さんが僕の方へ歩み寄ってきた。
お中元?それなら郵送すれば済むのに何で手渡しなんだろう……。
子鈴「はい時田さん、どうぞお受け取りになってください。」
ポンと僕に手渡されたその包みは小さいながらも結構な重さを持っていた。
予想していなかったその重さに、気持ちよろめきながら僕は中身を聞いてみる。
一也「あ、有り難うございます。これ…何ですか?なんだかずっしりしてますけど……」
ノーマ「一也の大人の仲間入り記念や!あんたも強うなっとかなあかんで!」
子鈴「ブランデーです。」
一也「ブ、ブランデー……?」
一介の真面目(?)な高校生に贈るには
おそらく間違っているのではないかと思いながら、
僕は耳に入ってきた言葉を反芻した。
82埋めたて職人:02/12/15 16:37 ID:b0wBspZT

一也「僕、お酒はちょっと……」
ましてやブランデーなんて口にした事もない。
気持ちだけ受け取って、これは返した方が良さそうだ。
ノーマ「わかっとるて!ウチが付きおうたるから大丈夫や!」
子鈴「ノーマ様、お酒は止めておいた方が……」
ノーマ「何や、固い事言うなや子鈴ぅ。ちょっとだけやから、な?」
子鈴「はぁ……」
子鈴さんは半ば諦めたような表情で溜息をついた。
こういうやり取りには慣れているのか、あまり深く追求はしない。
一也「だ、駄目だって!呑んだ事すらないんだから!」
ノーマ「大丈夫やて。そんなん言うヤツに限ってハマるもんなんや。
     そんじゃちょぉお邪魔させてもらうでー。」
一也「えっ!?」
ノーマはすっと僕の横を当たり前の如く通り過ぎ、僕の家に入ろうとする。
83埋めたて職人:02/12/15 16:38 ID:b0wBspZT

一也「ちょちょっと!ちょっと!」
ノーマ「んー?何や?」
一也「あ……上がるの?家……」
それは遠慮してほしいという意味も込めたつもりだったが、ノーマはそんな事など
全く意に介さず、ズイズイと家に上がりこんでくる。
ノーマ「当たり前やろ。わざわざ家まで来たったんやから、
     茶ぁの1つでも出すんが礼儀ってモンやろ?じぃ、夕方頃迎え来て!」
子鈴さんの後ろの初老の男性がぺこりとお辞儀をして車に乗りこんだ。
静かにエンジンがかかり、リムジンは音もさせず滑るように去って行く。
ノーマ「ほんじゃお邪魔しますー。」
一也「あ、あ、ちょっと待って!」
颯爽と走り去ったリムジンに目を奪われていた僕は慌ててノーマに声をかけた。
すでに靴を脱ぎ終えた彼女の前に立って、行く手を遮る。
まずいぞ、今は……。
ノーマ「何やねんな、さっきから。なんか都合悪いんか?」
84埋めたて職人:02/12/15 16:38 ID:b0wBspZT

一也「いや、そのぉ………、い、今ちょっと来客中なんだよ!そう!だ、だから……」
ノーマ「あぁ、そんなん全然構へん。人多い方が楽しいわ。
     ほら子鈴ぅ、突っ立ったっとらんとアンタも早ぅ来ぃ。」
玄関の前には1人取り残されたような子鈴さんがポツンと立っていた。
僕ら2人のやり取りを見ていただろう、控えめに呟く。
子鈴「あの……時田さん、ご迷惑でしょうか………?」
ノーマ「もうリムジン行ってしもた。一也はウチら2人、このあっつい中待っとけ言うんか?」
一也「あー………。」
どうしよう……確かにこの猛暑の中に2人を放り出すのは気が引ける。
喫茶店かどこかで時間潰せばいいのでは……なんて考えもふと頭をかすめたが、
「喫茶店行ってきて」なんて言えるほどあつかましくもない……まして、このノーマに。

「ね――――、ちょっと来て―――――っ」
頭を悩ませていると、家の奥から僕を呼ぶ声が聞こえてきた。
85埋めたて職人:02/12/15 16:39 ID:b0wBspZT

あの声はいつみだな……。
ノーマ「ん?誰か呼んでるで?」
一也「あ、あぁ………ちょっと待っててくれる?」
僕は玄関先でそう言うと、ブランデーの入った小包を靴入れの上に置いて、
廊下の奥の洗面所に向かった。
洗面所に入った僕の目に飛び込んできたのは、乾燥機と格闘しているいつみの姿だった。
いつみ「あ、ねぇ、これどうやったらいいの?このボタン押しちゃっていいのかなぁ?」
一也「………。」
僕は無言で乾燥機を動かした。ブゥゥゥゥ……と中の衣服が(下着だけだが)まわり出す。
いつみ「あ、なーんだ。やっぱそれ押したら良かったんだぁ。」
一也「っていうかボタンこれしかないだろ……。」
いつみ「いやー、人様の家のもの勝手にいじって壊しちゃったらヤバイじゃん?」
えらくまともな意見だ。
いつみらしくないと思いながらも最もな考えに僕は素直に感心した。
一也「じゃ、止まったら開けていいから。」
いつみ「あ、ちょっと待ってよぉ!」
86埋めたて職人:02/12/15 16:39 ID:b0wBspZT

そのままノーマ達を待たせてある玄関先に向かおうとした僕の腕をいつみが掴んだ。
早くノーマ達と話しをつけたい僕は内心焦りながら、いつみに向き直る。
一也「何?人待たせたままだから、話は後で聞く…」
いつみは僕の首に両腕をまわし、どこか艶かしげな笑みを浮かべて近づいてきた。
僕はぎょっとして身を引こうとしたが、絡められた腕が離れるのを許さない。
一也「な、な……」
いつみ「ね、アタシ…千砂とのコト思い出しちゃってさ…さっきは途中で終わっちゃったじゃない?
     アンタも結局イケなかったみたいだし、続き……しない?」
とんでもない事を言い出したいつみが、自分の身体を必要以上に押しつけてくる。
冷房も効いていないこの場所で、僕は汗ばんだ背中を気にしながらも
その意識はいつみの柔らかい肢体に集中していった。
一也「何言ってるんだよ……っ!ぼ、僕は……」
いつみ「アンタに好きな人がいるのはわかっているけど、今だけでいいから……、
     アタシ……また身体が熱くなってきちゃって……切ないよぉ……。
     ほら、わかるでしょ?固くなっちゃってる……」
87埋めたて職人:02/12/15 16:40 ID:b0wBspZT

片手を僕の手に添え、いつみは自分の胸元に持っていく。
思っていたよりもずっとボリュームのあるその乳房の先端は、
タンクトップの上からでも解かるぐらいに固い感触を残していた。
細い眉を寄せて、彼女は僕に懇願してくる……。
いつみ「お願い、アタシ我慢できない……!して、気持ち良く、してっ!」
すでに熱くなっているその股間を僕の腰に押しつけて、
いつみは腰を小さく前後に動かす。
潤んだ瞳は快楽のみを求める雌のように、その瑞々しい身体は激しく悶え出した。
一也「いつみ……、う……あぁっ!」
僕のシャツのボタンを強引に外し、胸元に舌を這わせる。
くすぐったいような、どこか快感を与えるその愛撫に僕の身体から力が抜けていく。
いつみ「あハ………硬くなってきたぁ……」
今日2度目の、シッパーを下ろす音。その相手は共に目の前のいつみだ。
いつみ「千砂がしてくれなかったコト、してあげるね………」
僕の足元に跪き、ごそごそと僕のモノを取り出す。
節操もなくそそり立ったペニスが飛び出ると、いつみは嬉しそうに手を添えた。
いつみ「すっごいビクンビクンしてる……じ、じっとしててよ……」
小さな口をめいっぱい開けて、いつみは僕のモノを……
88埋めたて職人:02/12/15 16:41 ID:b0wBspZT


「ああぁぁ―――――――――っ!!」

ドタタタタ…。
ノーマ 「か、一也ぁ!!う、上に千砂によう似たコが…………うわぁ!!
     い、いつみが一也を襲っとるぅ!!」
一也「ち、違う!!」
いつみ「ノーマ……?」
ノーマ 「子鈴ぅ――――!!来て見ぃ、おもろいで――――!!」
嬉々として玄関の方に手を振るノーマ。
一也「わ、わ、わ!」
いつの間に上がりこんだんだ!?
僕は自分のモノを覗き見られた恥ずかしさより、勝手に家に上がりこんだノーマに
2階で気を失っている青木さんを見られたということに焦りを感じた。
男の部屋に頬を紅潮させた女の子がベッドで寝ていたら、
あらぬ考えを持たせかねない。
慌てて衣服を正してから、僕は事のあらましをノーマに説明することとなった…。


89埋めたて職人:02/12/15 16:43 ID:b0wBspZT


ノーマ 「……へぇ、それじゃ一也が無理矢理ヤッた訳やないんやな?」
一也 「あ、当たり前だよ!」
ノーマ 「そか。ウチてっきり千砂は襲われたショックで気ぃ失ってたんか思たわ」
一也 「そんな訳ないだろ…」
僕達は2階へ戻った後、これまでの経緯をノーマと子鈴さんに説明した。
予想通り、ノーマは僕が青木さんを無理矢理家へ連れて来て、
純潔を奪ったと勘違いしてくれていた。
彼女が僕をどういう目で見ていたのかが解かったような気がして、とても悲しくなる。
いつみ「それどころか、コイツってばぜ〜んぜんヤル気になんないの。
     アタシが千砂をけしかけて、よーやっと盛り上がってきたんだけどねー」
子鈴 「では、時田さんは青木さんと……?」
一也 「ち、違いますよ! 僕はしてません!
     いや、その…ちょっとはしました、けど…」
ノーマ 「挿れてないっちゅう訳やな。」
一也 「……!!」
90埋めたて職人:02/12/15 16:44 ID:b0wBspZT

いきなり核心をついてきたノーマに赤面しつつ、
僕は子鈴さんに向かってコクコクと頭を縦に振って見せた。
ノーマ 「中途半端なやっちゃな〜……千砂が覚悟決めてあんたの所来てんから、
     それに答えたらなアカンがな」
いつみ「アタシもそう言ったのに、全然ダメ! アンタは女の子の気持ちがわかってない!」
ビシッと僕に指差して、いつみが偉そうに説教をたれてきた。
一也 「そんな事言ったって……!」
子鈴 「……でも、時田さんにも何か理由があるのでは?」
ノーマ 「理由? 千砂のバージン受け取られへん理由かいな?」
いつみ「あー、それがね、好きな人がいるって…」
一也 「わぁ、言うなぁ!!」
僕の制止は1歩遅く、『好きな人』という言葉を聞いたノーマの目が爛々と輝き出した。
それは僕にとってはとてもイヤな輝きだった…。
ノーマ 「ほほぉ……そうか、一也には惚れた女がおるっちゅー訳か。
    そかそか……それで誰や? あんたが心奪われた女言うんは?」
91埋めたて職人:02/12/15 16:45 ID:b0wBspZT

やっぱりこういう展開になった。
人一倍好奇心が強そうなノーマがこの話題に飛びつかない訳はなく、
身を乗り出して僕に問い詰めてくる。
いつみ「そうよ、千砂よりいい子じゃなかったら、アタシが許さないから! 誰!?」
ノーマという強い味方が増えた今を逃すまいと、いつみもその話題に便乗してきた。
一也 「そ、そんなの言えないよ……!」
僕は1人状況を見据えていた子鈴さんに助けを乞う目を向けたものの、
彼女はただ困ったような表情で僕に苦笑を返すだけだった。
今この流れを止められるのは、子鈴さんしかいないのに…。
ノーマ 「こらぁ一也! シカトしとらんと早よう言わんかい!」
いつみ「アタシ達の知らない子だったら、写真も見せて!」
一也 「こ、子鈴さ〜ん……助けて……」
場が完全に『僕の告白を聞くまで許さない』という絶体絶命の雰囲気になっている。
あくまで傍観者を決めこむ子鈴さんが頼りにならないとわかり、
いよいよ2人に追い詰められようとしていたその時。
92埋めたて職人:02/12/15 16:45 ID:b0wBspZT

千砂 「……………ん、ぅん………」
ベッドに寝ていた青木さんが声を漏らした。
瞬間、皆の視線が彼女に向く。
皆が注目する中、ゆっくりと彼女の瞼が開いて、
2、3度パチパチと瞬きを繰り返した。
一也 「あ、青木さん、気がついた?」
千砂 「あれ? 私…」
青木さんは自分の見つめている顔を順に確認して、驚いたような表情をしている。
ノーマ 「やー千砂、おひさ。ウチの事、覚えとる?」
千砂 「……ノーマさん……ですよね?それに、子鈴さんも……どうして?」
青木さんは目を白黒させて、自分の前に座っている2人を交互に見ている。
どうやら今の状況が頭の中で整理できないらしい。
そりゃそうだ、彼女達がここにいる理由が青木さんにはわからないだろう。
子鈴 「ノーマ様が、時田さんのご自宅へ遊びに行くと言われたもので……」
そんな彼女の意を汲んで、子鈴さんが現状を説明した。
しかし、子鈴さんの言葉尻には困ったような感じが込められていた。
93埋めたて職人:02/12/15 16:46 ID:b0wBspZT

ノーマの付き添いで来てみたものの、青木さん達の邪魔をするような形に
なってしまったことを気にしているのかも知れない。
ノーマ 「そしたら、なんやオモロイ事になってたっちゅー訳や。
     スマンな千砂、なんや邪魔してしもたみたいで」
千砂 「じゃ、邪魔って……」
青木さんが寝ている間に事の説明は終わっていたので、ノーマと子鈴さんには
彼女が気を失っていた訳は全て伝わっていた。
全てが筒抜けになっていると知った青木さんが恥ずかしそうに俯く。
ノーマ 「あはは、照れな照れな! そやけど、千砂は危ないなぁ。
     男の前で気絶するなんて、襲ってください言うてるようなモンやで?」
一也 「なっ……そ、そんな事しないよ!」
イヤらしく笑うノーマに、僕は強い口調で言いきった。
どうも彼女の中では、僕はそういう欲望が強い男になっているらしい。
千砂 「そ、そうですよ……それに、いつみもいるんだし……」
ノーマ 「あんたが寝てる間に、そのいつみと一也がよろしくヤッてたの見たんやけど…」
94埋めたて職人:02/12/15 16:46 ID:b0wBspZT

千砂 「ええっ!?」
子鈴 「ノ、ノーマ様っ…」
その言葉を聞いた刹那、青木さんが強い視線で僕といつみを睨んだ。
一也 「ち、違うよ! 何もしてないって! 僕達はただ、青木さんの…」
僕がそこまで言って初めて、青木さんが自分の異変に気づいた。
何かを確かめるように、もぞもぞと手で腰の辺りをさすっている。
千砂 「わ、私の……下着、は……?」
いつみ「あのね、千砂のパンツ汚れちゃったから洗ってあげようと思ったの。
     そしたらいきなり後ろから押し倒されて…」
一也 「ち、違うだろ!! 逆じゃないか! いつみが僕に…」
よよよ、と手で顔を覆ってわざとらしい演技をするいつみを、
僕は焦りながら否定した。この状況で冗談はやめてほしい。
ノーマ 「…とまぁ、2人は乳繰り合おうとしてた訳や」
千砂 「そ、そんな……!」
ノーマ 「でも安心しぃ。ウチがそこで乱入したから、2人はそこまでや。
     千砂の考えてるような事はなーんもなかったで!」
95埋めたて職人:02/12/15 16:47 ID:b0wBspZT

千砂 「………本当ですか?」
青木さんは悲しげな眼を僕に向けてきた。
冗談か本気かわからないノーマやいつみの言葉より、
僕の口から是非を聞きたいらしい。
一也  「ほ、本当だよ」
いつみ「あはは、ゴメンゴメン。何もなかったよ、これホント!
     ちょーっとさぁ、からかってやろうと思っただけなんだ。だからゴメンね、千砂!」
よく言うよ。
ノーマが来なかったら、あのまま口で僕のモノを咥えてもらえそうに……
いや、間違えた。嫌々咥えられそうになったんだ。
ノーマ 「ま、ウチが見とらん間にすでに…」
一也 「し、、してないよ! 何もやってないって!!」
千砂 「…………そうですか。私、時田さんを信じます」
その瞳には不安の光が宿って見えたが、僕達2人の言い分に青木さんは
取りあえず納得したようだった。
96埋めたて職人:02/12/15 16:48 ID:b0wBspZT

一也 「あ、ありがとう……」
ノーマ 「さっすが千砂! 好きな男なら例え嘘でも信じてまえるっちゅーわけやな!
     一也ぁ、愛されてるなぁ!!」
ノーマがドン、と肩を押してきて、僕の身体は青木さんの方へ突き飛ばされた。
立て膝をついたまま青木さんに向かって倒れていきそうになったところを、
彼女が支えてくれる形になり、僕は青木さんの胸に飛び込んだ状態で制止していた。
青木さんの身体の柔かさが、僕の脳内にさっきの情事を思い出させる。
温かい青木さんの股間、恥ずかしそうに頬を染めて喘ぐ可愛い彼女……。
千砂 「あ、あの、時田さん……」
僕を妄想から現実へと引き戻したのは、他ならぬ妄想の相手の声。
慌てて青木さんから離れて、僕は彼女に改めて向き直った。
一也 「ご、ごめん! 何……?」
千砂 「そ、その……」
青木さんはもごもごと口を動かしているが、その内容が聞き取れない。
いつもハッキリとものを言う彼女にしては珍しく口篭もっている。
97埋めたて職人:02/12/15 16:48 ID:b0wBspZT

が、ベッドの上でスカートをきっちりと抑えている彼女を見て、
何となくその態度の意味がわかった。
ノーマ 「千砂ぁ、スースーして落ちつかんのやろ? ノーパンやもんなぁ!」
僕と同じく青木さんの言動を見ていたノーマが核心をついた。
彼女も『ハッキリ』思ったことを口にするタイプだが、
青木さんと違うのは頭に浮かんだことを真っ先に口にするところだ。
一也 「あっ……あの、多分もう乾いてると思うから……」
千砂 「そそうですか……」
ノーマの『ノーパン』という言葉が、僕達を余計に意識させた。
普通にしていれば決して見えることのない青木さんのスカートの中。
だが彼女が脚を高く上げればもしかするかも…という邪な考えが、
僕の視線を彼女のそこへと釘付けにしてしまう。
いつみ「確か、乾燥機に入れっぱなしにしてたんじゃなかったっけ?」
子鈴 「……では私が……」
控えめな声がしたと同時に、子鈴さんが立ちあがった。
彼女の言葉の意は、青木さんの下着を取りに行ってくれるということらしい。
98埋めたて職人:02/12/15 16:49 ID:b0wBspZT

千砂 「わ、私も行きますから!」
がば、と青木さんが立ちあがり、僕の横を擦りぬけて子鈴さんの隣に並んだ。
その動きが僕から逃げるように素早かったため、何か寂しいものを感じてしまった。
子鈴 「場所は……先ほどのところですよね?」
さっきノーマが僕といつみを目撃したところの事を言っているのだろう。
子鈴さんはあの時の呼びかけで上がりこみはしなかったものの、
きちんと場所だけは把握していたようだ。
まぁノーマの(見た事ないけどきっとそうに違いない)豪勢な屋敷で働く
彼女にとっては、部屋の数も片手で数えられるぐらいの
小さな家の構造なんて簡単に覚えられるんだろうな。
子鈴さんが青木さんと連れ立って部屋を出ようとした時、
僕はある事に気づいた。
今この部屋にいるのは子鈴さんと青木さんと、いつみとノーマ……。

一也 「ぼ、僕も一緒に行きます!」
99埋めたて職人:02/12/15 16:50 ID:b0wBspZT

千砂 「え? 時田さんも……?」
青木さんは顔に片手を添えて、困ったような表情を浮かべている。
どうして僕が急にそんな事を言い出したのかが理解できていない様子だ。
子鈴 「大丈夫ですよ、時田さんにわざわざ来ていただかなくても…」
一也 「いえ! 一緒に行きますから!」
頑なに同行を主張する僕に、子鈴さんと青木さんは渋々頷いた。
そりゃ、僕がいたら青木さんが気を使っちゃうのはわかるさ。
一度は見られたとはいえ、自分の下着を取りに行くんだから。
でも、ノーマといつみの2人を僕1人で相手にするのは無理だって!
さっきの話をぶり返されるに決まってるよ…。
ノーマ 「何や。一也はウチらが嫌いなんか?」
いつみ「ヒッドイの! アタシらが何したって言うのよ?」
…………。
一也 「行きましょう」     
子鈴 「は、はい」
僕は先頭に立って部屋を出た。
自分さえ面白ければそれでいい、と考える悪魔2人を部屋に残して。
                
                  ・
                  ・
                  ・
100埋めたて職人:02/12/15 16:50 ID:b0wBspZT

ノーマ 「一也のヤツ、ウチらから逃げたな……」
いつみ「ああもあからさまだと、ヤな感じだよね〜」
ノーマ 「しっかし、さっきの千砂に抱きついた時のあいつ見た?
     一也、ずーっと千砂のアソコ見てたな!
     スカートの上から見えるわけないっちゅーねん! ははははは!!」
いつみ「千砂にいたずらしてる時も何か動きがぎこちないって言うか……。
     よくわかんないって感じで触ってたよ」
ノーマ 「あれは女を知らんな。童貞決定や!」
いつみ「アタシもそう思うな。女の子を怖がってるように見えるんだよね」
ノーマ 「ここは1つ、このノーマ・ウェンディ様が一肌脱ぐか……!」
いつみ「ふふっ、面白そうだね! アタシも噛んじゃおっかな?」
ノーマ 「そんじゃ2人で一也を男にしてやろか?」
いつみ「ヤッちゃう? 襲っちゃう?」
ノーマ 「あ、ちょっとその前に確認や。まさかとは思うけどいつみ、あんた……
     ……初めてやないやろな?」
いつみ「………ほほほ、それはご想像にお任せいたしますわぁ、ノーマ様ぁ♪」

                  ・
                  ・
                  ・
101埋めたて職人:02/12/15 16:51 ID:b0wBspZT


無事に部屋から抜け出る事に成功してホッと息を撫で下ろしていると、
後ろからついてきていた子鈴さんが申し訳なさそうに声をかけてきた。
子鈴 「あの……すみません」
それは僕と青木さん、両方に言っているようだった。
一也 「どうかしましたか?」
千砂 「?」
子鈴 「いえ…急にお邪魔してしまって、時田さん方に
     ご迷惑をおかけしてしまっているのではないかと…」
悲しそうに目を伏せて、子鈴さんが謝る。
一也 「迷惑だなんて、そんな事…」
確かにノーマの強引な性格には少し戸惑う反面、
彼女が明るさが変わってなくて嬉しい、という気持ちもある。
ノーマのあの性格は相手を多少(?)困らせるものの、
不思議と不快には感じない。
102埋めたて職人:02/12/15 16:52 ID:b0wBspZT

千砂 「わ、私もそんな事思ってません。
     それより久しぶりに子鈴さん達に会えて嬉しいですよ。
     あれからどうしているか、気になっていましたから……」
青木さんも僕に同意してくれた。 
正直なところ、僕もそれは気になっていた。
あの”事件”に係った人達は、少なからずショックを受けたに違いない。
館でも出来事の直後は、僕も梨代も、真理絵先生も
”事件”のことを口にすることはなかった。
いや、口にするのも嫌になるぐらいに僕らの心に深い傷を残していたんだ。
だけど、時が過ぎると共にその忌まわしい記憶も風化され、
今では『みんな助かってよかったな』と振りかえられるほどに
冷静に考えられるようになった。
それはどうやら僕達だけではなかったようで、
青木さんや子鈴さんもどこか客観的にあの事件を
見れるようになっていると感じられた。
103埋めたて職人:02/12/15 16:53 ID:b0wBspZT

ノーマやいつみ達と顔を合わせると、どうしても初めて出会った夜を思い出すが、
それはむしろ、個性の強い彼女らと知り合いになれたという『良い想い出』となっている。
一也 「僕もそう思ってました。やっぱりあの出来事はそれなりにショックでしたから…。
     でもこうして尋ねて来てくれて嬉しい気持ちの方が強いですよ。
     ノーマの元気なところも相変わらずで…」
ははは、と子鈴さんに笑ってみせると、彼女も少し笑みを浮かべてくれた。
ノーマがあんな子だから、いろいろとフォローしないといけない事が多いんだろうな…、
なんて思いながらも、僕は周りへの気配りを忘れない子鈴さんに感心した。
子鈴 「そう言っていただけると……。」
いくらか表情が和らいだ子鈴さんに僕は安心して、2階の階段を降りていく。
僕はもう慣れているが、ここは少し急な勾配になっているので降りるには注意が必要だ。
一也 「あ、階段結構急だから気をつけ…」
先に降りた僕は、壁に手をついてゆっくりと降りてくる彼女達に注意を促そうとしたが…
千砂 「とっ、時田さん! 見ないでくださいっ!!」
僕が階下から彼女らを見上げた瞬間、青木さんが叫んだ。
104埋めたて職人:02/12/15 16:53 ID:b0wBspZT

スカートの裾を下へ引っ張り、ぎゅっと握り締めている。
しまった! 彼女は今……。
見れば青木さんは顔を少し紅潮させて、怒ったような表情で僕を見ている。
僕は何の為に1階まで降りてきたかを今思い出し、自分の迂闊さに後悔した。
一也 「ご、ごめん!」
慌てて僕が青木さんから視線を外した刹那、彼女の驚きと焦りが混じった声が聞こえた。
千砂 「きゃあ!」
子鈴 「あ、危ないっ……!」
ぐらり、と青木さんが傾くと同時に、その細身の身体が僕の上に落ちてくる。
僕は彼女を下から受け止めるべく両腕を広げて腰に力を入れた。
一也 「……っ!」
青木さんの柔かい身体が、僕の胸の中に落ちてきた。
思っていたよりもしっかりした重さに僕の身体がわずかによろける。
一也 「だっ…大丈夫?」
千砂 「ご、ごめんなさい!」
105埋めたて職人:02/12/15 16:54 ID:b0wBspZT

彼女は段差に少し足をぶつけたみたいだったが、
目に見える大きなケガはないようだ。
間近で見る青木さんは、やっぱり可愛かった。
両足を床についた彼女の身体から、僕が腕を離そうと――
子鈴 「お、お怪我はありませんか!?」
上から長いメイド服の裾をひらひらさせて、子鈴さんが慌てて駆け下りてくる。
一也 「こ、子鈴さん! 危ないですからゆっくり…」
僕の注意も虚しく、子鈴さんの足が階段を踏み外すのが
はっきりと見てとれてしまった。
子鈴 「あっ…!」
一也 「わわっ!!」
僕は青木さんを支えていない半身で、子鈴さんを受け止めようと差し出した。

ぼふっ!!

ゆったりとしたメイド服の上からでもわかる豊満な胸が、僕の肩口に当たる。
それより衝撃的なことに、顔から落ちてきた子鈴さんの唇が、僕の頬にぶつかった。
温かい感触が頬に残り、驚いたような荒い息遣いが顔に当たっている。
千砂 「あ……」
106埋めたて職人:02/12/15 16:54 ID:b0wBspZT

女性とは言えど、2人を支えられるほど僕の身体は頑丈にできていないようで、
すでにしっかりと立って態勢を整えていた青木さんを残して
僕は子鈴さんを抱きかかえたまま、その場に倒れこんでしまった。
密着していた身体を慌てて離して、子鈴さんが心配そうに僕を覗きこんでくる。
子鈴 「時田さん、ごめんなさい! お怪我は…」
一也 「……大丈夫です。でもひ弱なもので、支えきれませんでした……すみません」
よっ…と、上半身を起こして笑って見せると、
子鈴さんは細い眉をハの字に曲げて、僕の顔や身体をさすり始めた。
子鈴 「どこか、痛いところはありませんか…?」
僕は子鈴さんより先に立ちあがって、彼女に手を差し伸べた。
それに掴まって子鈴さんが僕に倣う。
一也 「平気です。それより子鈴さんは…?」
子鈴 「え、ええ……私は時田さんに受け止めていただきましたから……」
弱々しく笑う子鈴さんに心配させまいと、
僕は彼女を受け止めた方の肩をポン、と叩いて見せた。
107埋めたて職人:02/12/15 16:55 ID:b0wBspZT

一也 「僕もたいしたケガはないし、青木さんも大丈夫みたいでよかった!」
その場を暗くさせまいと、僕は努めて明るく言った。
そんな僕を見て、子鈴さんも安心したようだ。
子鈴 「時田さん、ありがとうございました……私、つい慌ててしまって……」
千砂 「私も……ごめんなさい。時田さんに助けてもらいました……」
見ると、青木さんも済まなさそうに頭を下げている。
僕の場を明るくしようとした努力も空しく、2人は頭を垂れていた。
一也 「やだなぁ、みんな無事だったんだしそんな気にする事ありませんって!」
僕は『気にすることはない』という意味を込めて、彼女達の肩を軽く叩いた。
改めて感謝されるのが照れ臭くなって、そのまま背を向けて洗面所へと向かう。
そんな僕の考えを理解したのか、子鈴さんが後ろでクスリと笑ったように聞こえた。
僕は頬が熱を持ち始めるのを感じながら、早足で廊下を進む。
子鈴 「……うふふ……」
はっきりと、子鈴さんが笑う声が聞こえた。

108埋めたて職人:02/12/15 16:56 ID:b0wBspZT


洗面所の入り口へと到着し、僕は立ち止まった。
青木さんが下着を履くのを僕が見るわけにはいかないな…。
後から来る2人に『ここですよ』と示して、僕はその場に突っ立っていた。
すると青木さんが僕の横に来て、小声で何か呟いている。
一也 「何? 青木さん」
僕がそう聞くと、彼女は俯いてどこか素っ気無い態度を見せた。
その態度の意味が解からず、僕は少し戸惑う。
怒っているようにも見えるその表情には、言いも得ない迫力があった。
一也 「ど、どうかした……?」
たじろぎながら僕が聞くと、青木さんは可愛い口を尖らせて小声を発した。
千砂 「………さっき、子鈴さんと………」
青木さんが僕の片頬を見やりながら、じと…と睨みつける。
そこで初めて、彼女が不機嫌にしている理由がわかった。
子鈴さんを受け止めた時のあの現場、青木さんも見てたんだ……!
よく考えればあの場にいた青木さんも見てて当たり前なのだが、
あの時の僕は周りを見る余裕なんてなかった。
109埋めたて職人:02/12/15 16:57 ID:b0wBspZT

一也 「あ……!あ、あれは不可抗力で……」
子鈴 「どうかしたんですか?」
僕と青木さんが立ち止まって言いあっているのを不思議に思ったのか、
すぐ後ろにいた子鈴さんが僕の横に顔を出して聞いてきた。
いきなり現れた子鈴さんに驚きながら、僕は彼女にキスされた頬を押さえて取り繕った。
一也 「い、いえ! 何でもありません!」
子鈴 「……そうですか」
僕の慌てる様もさして気にする様子はなく、子鈴さんは洗面所に入っていく。
子鈴さんに気を取られたその一瞬の出来事だった。
千砂 「………ちゅっ」
一也 「っ!!?」
手で押さえていない側の頬に柔かい唇の感触。
一瞬何が起きたか解からずに固まってしまった僕に、
青木さんは『してやったり』という笑顔を向けた。
千砂 「あはっ、やりました!」
呆然と立つ僕を後にして、青木さんは洗面所に入っていった。
静かに閉まったドアを見つめながら、僕はまだ温かい感触の残る頬を
確かめるようにそっとなぞった。


110名無しさん@ピンキー:02/12/16 09:33 ID:Hy228H/X
続きキタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━!!!!!
ち、千砂タン………ハァハァ
111名無しさん@ピンキー:02/12/17 16:32 ID:sLdBs1/C
ぬおぉぉぉ・・・・まさかあの続きがここで拝めるとは・・・!
千砂たんのふいうちキス(;゚∀゚)=3ハァハァ
112名無しさん@ピンキー:02/12/18 00:21 ID:YBJ7vMPb
続きキボン
113さくじょやえっくす:02/12/21 11:31 ID:mRR/a0Yg
埋めたて職人さんとそのファンの方、
申し訳ありませんが、続きは適切な場所でお願いいたします・・・
真・スレッドストッパー。。。( ̄ー ̄)ニヤリッ