ガンダムSEEDエロ総合スレ

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「あら、アナタ確かカガリ…さん、だっけ?」
カガリが逃げるようにして駆け入った女子用のシャワールームには、先客のミリアリアがいた。
「あ、あぁ…。」
「アナタ、最近よく艦内で見かけるわね。」
鏡を見て髪をドライヤーで乾かしながら、ミリアリアは何の気なしに言った。
「それは…シャワーを借りてるから…。」
「ふーん。まぁ、女の子だもんね。向こうは大人の男ばっかりみたいだし…。」
「はは、そうだな。」とカガリが言おうとしたところで…。
「あっ、ゴメン!! アフメド君のこと…。」
しまったという顔でカガリを振りかえるミリアリア。
カガリ自身、今の今まで気付かなかった事であった。
「いや…気にするな…。」
異性として意識した事はなかったものの、あれだけ気が合った仲である
アフメドのことをすっかり忘れていただなんて…。
「アフメドとは別に…。」
カガリは、最近はキラの事で頭がいっぱいな自分を思い知らされる羽目になった。
そういえばアフメドは最後に何を言いかけたんだっけ…。
「ねぇ、アークエンジェルに気になる男の子はいる?」
「えっ!?」
303194:03/02/16 20:59 ID:c1yl2nxb
髪を乾かし終えたミリアリアはドライヤーを置き、カガリの方に向き直って言った。
「その…アフメド君の代りってわけじゃないけど、新しいボーイフレンドとか…。」
「だ、だからアフメドは違うって!! それに気になるヤツなんて…。」
「そ、そうなんだ…。でも私たちの年齢で戦争ばっかりだと辛くならない?」
カガリにアフメドの事を思い出させて暗くなったしまった空気を、ミリアリアは努めて
明るくさせようとしているのだろうという事が、うっすらとカガリには分かった。
「別にそんな事は…。」
「ねぇ、キラなんかどう?」
「っ!!」
何の悪意もないのだろうが、いきなりキラの名を挙げられカガリは息詰まってしまう。
「な、何で私がアンナ奴と…。」
「そう、残念ね…。ヘリオポリスでキラがアナタのこと助けたって聞いてたから。それに…。」
ミリアリアは俯きかげんで続けた。
「キラとフレイ…何だか様子が変なの。」
「アイツが?」
「フレイね、実はサイと婚約ってわけじゃないけど、親の決めた許婚みたいなものだったの。」
ずっと立ちっぱなしだったカガリは近くの椅子に座って話を聞いた。
304194:03/02/16 21:00 ID:c1yl2nxb
「…っていう具合で色々あったんだけど、それからフレイがキラに執着するようになって…。」
「そうか…。」
キラとフレイの経緯はキラから聞いたこともなかったが、カガリには関係のないことだった。
今のキラは私と…。
「そっか、キラはダメかぁ…。」
「あっ…。」
何だかキラとの関係をホントに否定された気になってしまうカガリ。
「そ、そうだ!! ほら、確かトールとかいう…アイツなんか…。」
このままではミリアリアの気遣いを無碍にしてしまう気がして、
カガリは適当に思い浮かんだトールの名を出してみた。
「ダ、ダメダメッ!! その…トールは私と…。」
頬を赤らめて慌てて手を振るミリアリア。
「す、すまない…。」
「それに…トールってアナタが一番嫌いそうなタイプだと思うけど…。」
そう言われてカガリは薄っすらとした記憶を掘り起こしてみた。
「そう言えばそうだな。トロそうでだらし無いような…。わ、、悪い!!」
「良いのよ、その通りなんだし。私はそこが好きなんだから。」
305194:03/02/16 21:02 ID:c1yl2nxb
「そ、そうなのか?」
「うん。私がいないとダメねぇ、ってね。」
そう言ってカガリにウインクして見せるミリアリアに対して、
カガリは理解できないといった感じで苦笑いするだけだった。
「あ、ゴメン。シャワー浴びに来たトコを長々と話し込んじゃって。」
「い、いや。気にしてないさ。」
言われてカガリも立ち上がり、いそいそと服を脱ぎ始める。
「ねぇ、良かったら後で私の部屋に来ない?」
「えっ?」
「個室じゃなくてフレイとの相部屋なんだけど、ベッドも空いてるし…。」
「あ、いや…今日は遠慮しておく…。」
「そう…。じゃあ、またね。」
ああ、と後ろ向きに返事をして、服を脱ぎ終わったカガリはシャワーへ移動した。
ミリアリアはその姿を確認して、シャワールームを後にしようとドアを開けた。
「フ、フレイ!?」
「あの子…まだいるわよね?」
二人の声はシャワーでかき消され、カガリの元には届いていなかった。
306194:03/02/16 21:13 ID:c1yl2nxb
305の訂正
×「個室じゃなくてフレイとの相部屋なんだけど、ベッドも空いてるし…。」
○「個室じゃなくて大部屋なんだけど、ベッドも空いてるし…。」

ミリィとフレイは別の部屋でしたんで…。