ガンダムSEEDエロ総合スレ

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「カガリ!!」
「シャワーを…浴びて来るだけだ…。」
キラを押しのけて立ち上がったカガリは、キラに背中を向けたままそう言って部屋を出た。
互いの気持ちなんて確かめ合うことなくセックスしてしまい、今更確かめ合う必要なんてないと思っていた。
聞かなくても、言わなくても分かってる事なのに…キサカに言われてから…。
「カガリ…。」
「キサカ、お前…!?」
通路を歩きながらキサカの言った事を考えていたまさにその時、カガリの前にキサカが現れた。
「…ずっと私をつけていたのか?」
「…。」
「私とアイツは何でもない!!」
キサカは何も言わず、目でカガリに訴えかけてくる。
普段は口うるさくされない分、他のウルサイだけの大人よりマシに思えるところもあるが
こうまで何も言われずにいると、逆に馬鹿にされてる気がしてカガリは食って掛からずにおられなかった。
「…どこへ行く?」
お前の向かっている方向はアークエンジェルの出口ではないぞ、とキサカの目は言っている。
「シャワーを借りに行くだけだ。さっきも言っただろ!!」
「キラのためにか?」
296194:03/02/16 13:10 ID:c1yl2nxb
「なっ!?」
表情一つ変えず、キサカはさらりとカガリの図星を突いてくる。
ここまで追い込まれると、本来自分に真っ直ぐなカガリは我慢の限界に来てしまう。
「私が…私が誰と寝ようが何をしようが私の勝手だ!! お前にそこまで指図される筋合いは無いっ!!」
ようやくキサカの表情が変わったと思ったら、それは「やれやれ反抗期か」と言ったものにカガリには見えた。
保護者だか何だか知らないが、ここまで馬鹿にされては後には引けない。
「アイツが誰だろうと、私はアイツが好きなんだ!! 好きだから一緒に寝て、何が悪いっ!!」
そう言ってカガリはキサカの前から立ち去ろうとする。
「カガリ!!」
「うるさい!! お前なんか、もう私の前に姿を見せるなっ!!」
キサカを静止を振りきって、カガリはシャワールームの方へ走り去った。
「…。」
キサカはただ立ち尽し、カガリの背中を見送った。
"これ"もまたカガリを大人にするための試練になりえるのかと、キサカは自問し、
物陰から二人の様子を伺っていた赤い髪の少女の方向を一瞥してアークエンジェルを立ち去った。