765 :
4:02/12/27 00:37 ID:dMSHLUYK
言葉とは裏腹に体は言う事を聞かないが、なんとか部屋まで辿り着き扉を開ける。
部屋の中を見て違和感を感じたが、
「何か変だな…、
まぁ、気のせいか。」
と気にも留めず目に付いたベッドの上に倒れこんだ。
違和感を感じたのは正しかった様で手にはベッドとは違う柔らかさのものが触れていた。
不思議に思ったリーフは確認するように手の中のものを揉みはじめる。
すると”キャッ”という声と共にシーツが引っ張られリーフはベッドに下に落ちてしまう。
”ゴンッ”と鈍い音がした。どうやら頭を打ち付けたようだった。
「いててっ」
「ごめんなさい、あの…、大丈夫ですか?」
「なんとかね…、
え〜、君は誰だっけ?」
目の前に立っていたのは少しウェーブのかかった綺麗な銀髪をした美少女だった。
夏が近い為なのだろう彼女は自身の体に合わないほどの大きさの足の付け根まで隠れるシャツを
パジャマの代わりにし、それ以外に身に着けているのは下着だけのようだった。
リーフは彼女の名前を直ぐに思い出せず、必死に記憶の糸を辿っていた。
が、リーフが先に思い出すよりも彼女が名を名乗る方が早かった。
766 :
5:02/12/27 00:38 ID:dMSHLUYK
「ティニーです。
あの…、分かりませんか?」
名乗られても直ぐには思い出せず、
「………
ああ、ティニーか。
髪を解いてるし、酔っててさ…、」
そうは言ってるが、リーフはティニーの顔は元々はっきりとは覚えていなかった。
なぜならば、リーフがティニーに”おはよう”と挨拶しても、
ティニーは一歩下がって俯きながら”おはようございます”とだけ言って、
直ぐに立ち去ってしまうからである。
「ごめんね、直ぐに思い出せなくて。」
「いえ…、そんな…、」
「寝ている所を邪魔して悪かったね、今、出て行くよ。」
そう言ってリーフが腰を上げた所で、ティニーは自身の指を弄りながら搾り出すように声を発する。
「あの…、良ければ少し…、その…、お話しませんか?」
リーフは”唐突だな”と思いながらも、快諾する。
「そうだね、僕も少し酔いを醒まさないといけないからね
ちょっと話そうか。」
そうして二人はベッドの上に向かい合って座り、幼いころの話や今悩んでる事などを話し合った。
767 :
6:02/12/27 00:39 ID:dMSHLUYK
話が盛り上がり話し込んでしまい、あっという間に時間が過ぎていった。
「もう、大分時間が過ぎたね。
そろそろ、寝ようか?」
「ええ…、」
「最後に聞きたいんだけど、僕の事嫌いじゃなかったの?
ずいぶん楽しく話してたけど…」
「いえ…、そんなことは…、」
「だってさ、僕の顔を見て挨拶してくれないし、直ぐに立ち去るからさ、てっきり…」
「あっ、それはその…
リーフ様の顔を見ると、心臓がドキドキして胸が締め付けられるようで、つい堪らず…」
ティニーは顔を紅潮させながらリーフに告白とも取れることを話した。
「じゃあ、今もドキドキしていたの?」
リーフは返事を待つ前に自分で確かめようとティニーの胸に耳を近づける。
「キャッ。」
それに驚いたティニーは仰け反ってしまう。
その拍子にゆったりとしたシャツは捲れ上がってしまう。
それをいいことにリーフはティニーのシャツを全部捲り上げ、直接胸に耳をあてる。
「ほんとにドキドキしてるね。
それに柔らかくて温かい胸。」
「や…止めてください。」
ティニーは止めるように頼んだが、
久しぶりに柔肌と綺麗な体を見て、我慢できるほどリーフは大人ではなかった。
「もう、我慢できない。
責任は取るよ。」
そのまま胸を揉み始める。
「…あ、いや…、だめ…」
768 :
7:02/12/27 00:40 ID:dMSHLUYK
ティニーの成長途中の小さな胸を、久しく胸に触れてなかったゆえ味わうように揉み解して行く。
ティニーは自身で胸を揉み自身を慰めるという事などもちろんしたことは無く、
初めての感触に戸惑っていた。
「(なんなの、こんな事初めて…)}
「ティニーの胸は柔らかいね。
それに乳首もピクンッと勃ってるね。」
リーフは赤ん坊が乳に吸い付くように、乳首に吸い付く。
「ひゃっ、…、あ…、だめ、やめて…くだ…」
「どうしてだい?
気持ち良くないの?」
「気持ちいいです。
でも、このままだとおかしくなりそう。」
「それでいいんだよ。
体を心の思うままに任せるんだよ。」
そう言ってリーフはティニーの下着の下に手を入れ、
未だ生え揃わない茂みを抜け秘裂に辿り着くと、秘所に指を入れた。
ビクッとティニーの体は跳ね上がる。
「それでいいんだよ。
我慢しちゃいけないよ。」
「は…はい。」
769 :
8:02/12/27 00:40 ID:dMSHLUYK
リーフはティニーのシャツと下着を脱がしにかかるが、
「あの…、待って下さい。
自分で脱ぎますから…」
やはり他人に脱がされるのは恥ずかしいのだろう、
ティニーはリーフの目線を気にしながら静かに服を脱いだ。
「その…、これでいいですか。」
ちょこんと正座して上目使いに意見を求める。
その甘えた話し方はリーフを欲情させるには十分なものだった。
一気にティニーを押し倒し、ぴったりくっ付けてあった膝を引き剥がす。
「いや…、だめ…恥ずかしいです。」
リーフはティニーの秘所に舌を這わせる
「ぺチョ。」
「ぁ…、
それに汚いです。
だから、リーフ様…」
「ティニーの体で恥ずかしい所なんか何処にも無いよ。
ここも綺麗なピンク色だよ。」
マジマジとリーフはティニーの秘所を見つめている。
ティニーは自身でもしっかりと見たことの無い所を他人に見られて戸惑いを隠せない。
「そんなに見ないで下さい。」
「でも、感じてるんでしょ。
ほら、こんなに濡れてきてるよ。」
秘所に指を宛がい、
「クチュ、クチュ、クチュ」
とイヤラシイ音を立てる。
「ゃ…、あぁ、…、それは…」
ティニーは恥ずかしさを感じる一方、初めての快楽に逆らえなくなってきていた。
770 :
9:02/12/27 00:41 ID:dMSHLUYK
「そろそろ、入れるよ」
十分濡れているのを見て取ったリーフは服を脱ぎ始めた。
そして現れるリーフのもの。
男のものなど初めて見るティニーにとってそんなものが入るのかと萎縮してしまう。
それを感じたリーフは緊張を和らげる為に唇にキスをして語りかける。
「力を抜いて。
優しくするから、僕を信じて。」
「は…はい。」
そうは言っても、簡単にはいかない。
「いくよ。」
「ズブ、ズブッ、ズブブ…、」
「キャッ、ャ…、イ…イタ…」
狭い膣の中を進んでくるリーフのものによる異物感と、破瓜の痛みがティニーを襲う。
「大丈夫?」
「大丈夫です。」
そうは言ってもシーツを力いっぱい握り締めてる所からそれが嘘なのは直ぐに分かった。
「ですから…、動いて下さい。」
まだ慣れない感覚や痛みに耐えるティニーの紅潮した顔、
そんな状態でもリーフを気遣うその態度がリーフの嗜虐心を煽らせる。
「じゃあ、動くよ。」
言葉通りに動き出すが、それはとてもゆっくりとしていた。
「(すごい、肉襞が意思を持ってるように纏わり付いてくる)」
処女ゆえに締りが良くそう易々と奥まで突き入れることが出来ない。
771 :
10:02/12/27 00:42 ID:dMSHLUYK
「グチュ、グチュッ、グチュ、…、」
「(なにこれ、あついものが…、
それに体の中が掻き回されて…、
ぁ…、ゃ、だめ…)」
「ティニーの中、とても温かいよ。
どう、気持ちいい?」
「き…気持ち…いいです。
もっ…っと、気持ち良くして下さい。」
「初めてなのに、もうよがってるのかい?
ティニーも淫乱なんだね。」
初めての快楽に溺れかけていたが、その言葉が現実に引き戻す。
「そ…そんな、違います、私は…、」
「じゃあ、動くのを止めるよ。」
「や…、ごめんなさい、止めないで下さい。」
「我慢しちゃいけないよ。
動いて欲しいならお願いしてごらん。」
「おね…がいしま…す。」
今まで満足にリーフのお顔も見れなかったティニーにとってこれが精一杯のお願いだった。
「もっと、はっきり言わないとだめだよ。」
快楽を求める心に勝てなかったのか更に顔を赤くして、恥ずかしさに耐えながら、
「リーフ様のもので…、ティニーをもっと…、激しく突いて下さい。」
「これからは最初からはっきり言うんだよ。
行くよ。」
772 :
11:02/12/27 00:42 ID:dMSHLUYK
リーフはティニーの腰に手を当てて激しく腰を動かす。
「グチュッ、グチョッ、グチョ、…、」
「ひゃ…、ぁあ…、ゃ…、
奥まで…、奥まで来てる。」
リーフはティニーの上に圧し掛かると、胸を揉み始め唇を合わせる。
「チュ、チュパ、チュパ、…」
「私…、もう、だめです。
気が…遠く…、」
「僕も、もうイクよ。
中に出すよ。」
「だめ、中は…
子供が出来ちゃう。」
だが、言葉とは裏腹にティニーの膣はリーフのものを強く咥え込んで放さない。
「ぅ…、ぅぅ…、…、」
「ドクッ、ドクッ、ドクンッ、…、」
「ぃ…ぁぁ…、…、…、」
リーフは今まで溜めていた欲望をティニーの中に吐き出す。
チュチュン、チュン、チュン、…、
頭痛にうなされてリーフは目を覚ました。
気が付くと自身は裸で、隣の少女も裸で寝ていた。
ベッドのシーツには赤い血と白い何かが染み付いていた。
リーフは昨夜、何があったのか必死に思い出そうとするが、全く思い出せない。
様々な状況から、”まさか…、”という思いに達した所で、
少女が目を覚まし笑顔で話しかけてくる。
「責任取って下さいね。」
「えっ?」
=終=
773 :
746:02/12/27 00:43 ID:dMSHLUYK
まだまだ下手です。(ごめんなさい。)
早く上手くなりたい。
え〜、次はナンナ編を書いてみたいと思います。
775 :
名無しさん@ピンキー:02/12/27 01:34 ID:oM3/oI7M
>>746 イイ!
なんか聖戦、トラナナ通じてリーフが一番複数の人と関係持ってそう。
なんていうか計算しないで天然でみんなとうまくやりそう。
思いつくのあげるとナンナ、マリータ、ミランダ、サラ、エーヴェル、ティニーってとこ?
フィーやラクチェは接点ないかな?リーンやマチュアは微妙だな。
>64,746
乙
ティニーいいなぁ…こういうの読むとはまってくるわ
>775
リーフ×ナンナ×ミランダ×マリータ×サラ書いた人は神認定
っつーか、ワカーンやら陵辱はあるけど3Pとかって少ないね。
読んでみたいもんだけど、やっぱ描写が難しいんだろうな…
777 :
ぬるめ:02/12/27 14:50 ID:4Rj+5b9Z
>776 その番号でちょうどトラキアネタとわ。
3P、ちょうど書こうかと思っていた。
>247氏
神! エステルラフィン堪能しました。
ことに及ぶまで寝るラフィン、イイ!
エステルは巨乳だろ、やはし。と再確認。
まとまりないがコミカルな247氏もイイ!ってことです。
誤解を招くといかんので訂正。
「まとまりないが」は自分の感想のこと。SSが、ではない。
名無しになったはずがクッキーのこってた。。鬱
779 :
746:02/12/27 18:01 ID:lhB3ahea
>>775 自分の考えでは
リーフはその幼い顔立ちと天然お坊ちゃまなところが可愛がられるポイント
だと思ってます。
>>776,777
自分もリーフ×ティニー×ナンナで3P書こうと思ってました。(無謀かも
リーフの浮気とっても良かったです。ナンナ編も期待しています。
浮気相手の子達はこのまま聖戦後もレンスターにお持ち帰りされて、リーフが責任取るっていうの
萌え。
tesuto
782 :
名無しさん@ピンキー:02/12/28 04:39 ID:pHoYTBPe
783 :
名無しさん@ピンキー:02/12/28 21:09 ID:wwUHm3By
うつうつ鬱欝鬱々
784 :
:02/12/28 23:44 ID:bYIk1eg4
マルス×チキはいずこへ?
786 :
63:02/12/30 23:44 ID:zb1ZMMIg
スルーですね…欝。
まぁ、自らの不明さの限りです…。
では、247氏がんがって下さい。
いちいち荒れやスレストの要因になるような事を言わんでよろしい
ジサクジエンよりまし
もうダメぽ
63さんの続きをROMりつつ待ってた漏れの立場は・・・(ナキ
791 :
名無しさん@ピンキー:03/01/02 13:12 ID:RP0DFECH
age
この前トラナナの小説買ったんだけど、ライトノベルって最初の数ページってイラスト乗ってるじゃないですか。
んで毎回一ページ目のイラストはまん中にリーフ、その後ろに女性二人っていう構図なんだけど、(一巻はナンナ
とマリータ、二巻はカリンとラーラ、三巻はミランダとサラ)746さんのみて、このイラストの題命は
「トラキア統一王リーフとその妻達」なんだと思った。
ティアリングサーガ買ってきたのでプレイ後に感想も兼ねてうpするつもり
スーは館の中で馬に乗ってるけど三角木馬でつか?
シグーネに弄ばれるティトきぼんぬ
フィル×バアトルの近親ソカーンきぼんぬ
ユーノ姉さんになでなで手マンされるティトきぼんぬ
トレック×ユーノ姉さんでほのぼの不倫物きぼんぬ
799 :
名無しさん@ピンキー:03/01/05 03:16 ID:QTOiuXmW
>>795 寧ろユーノ姉さんもまぜてやってくらはい。
ごめんなさい。
兄は今肺炎で入院中です^^;退院したら書くと申しております。
不肖な兄を持ち皆さんにご迷惑をおかけします。
アオカン+バックのシン×スーきぼんぬ
主従関係〜萌え( ;´Д`)ハァハァ
>>801 奴らは遊牧民なので馬上姦かもしれない、と思った
>>802 かなり萌えだが、なかなかにマニアックなので
初エチーではやらないだろうと思ったw
シン、スーを救出
→スーを自分の前に乗せる
→傍から見るとただの二人乗り
→実は下半身だけ繋がってました(;´Д`)
馬上姦(゚д゚)ウマー
807 :
247:03/01/11 22:14 ID:/4rZhQHt
久々に来たら、何だか褒められすぎててビクーリ。
でもまだまだですので精進いたします。ありがとうございます。
>>和む様
パーシバル×セシリア、文はおこがましくて書けませんので挿絵を。
ラフでどっかで見たような構図でしかも似てないし半角板じゃないのにスマソ。
ttp://akm.cx/2d/img-box/img20030111154747.jpg >>63様
ユリウスのイメージが自分と違うのですが、こういうのも(・∀・)イイ!!
>>746様
是非「責任とれや(#゚Д゚)ゴルァ!」の怒りモード逆レイプティニーを……ってダメですね、はい。
>>ぬるめ様(と表記してよろしかったでしょうか)
3Pとは素晴らしい。男1女2か男2女1か!? そして封印かトラキアかそれとも!?
うう、悶絶しながら楽しみにしております。
808 :
247:03/01/11 22:14 ID:/4rZhQHt
>>リクくださった方々
暗黒竜/紋章や外伝、書きたいのですがどうにも記憶がおぼろげでして。
あと、お相手として使える男キャラが少ないのがショボーン。(シーダは例外)
ご意見参考に考えてみます。
そんなわけで、リクも全っっ然ないカプですがうpさせていただきます。
ホリン×ブリギッドです。姉御といえば海賊にリンカーンが定石ですので、あえて。
ではどぞ。
809 :
247:03/01/11 22:15 ID:/4rZhQHt
『吟醸の美酒』
シレジアの夜は寒い。
跳ね橋が凍てついたまま動かなくなったり、雪深く城扉が埋まったりという程度は日常だ。
だが暖をとる方法はいくらでもある。酒を飲むもよし、火精の力を借りるもよし。
そして殊のほか前者を好む、女としては稀な存在が、シグルド軍内にひとりだけいた。
元海賊頭という世にもめずらしい経歴の公女、ブリギッドである。
怒涛の人生を歩んでいるにもかかわらず、彼女はひたすら我が道をいっていた。
浴びるほど酒は飲む、ひとりで狩りには行く。稼業意識が抜けないのか、辺りの村を
襲う山賊盗賊撃退の指揮までとる。それに参加した騎士や村民からは、いつのまにか
姉御と呼ばれ慕われていた。
完璧な美貌にそぐわぬ仕草に言葉使い。男勝り、というよりは男そのものといった方が
近かった。色恋沙汰にはほど遠い、と誰もがそう思っていたが、ある朝ホリンの部屋から
堂々と出てきて皆度肝を抜かれた。
「日も落ちてきた。これくらいにするか」
「そうだな。私も、まだ暗闇では上手く扱えない」
先ほどまで激しく剣を打ち合わせていた彼らは、視界が悪くなる前にそれを切りあげた。
「雲がない。今夜は冷えそうだな」
吹き抜ける北風が、急速に汗を冷やす。ホリンは灰色に染まり始めた低い空を見上げて呟いた。
「そうか。そんなときはあれだ、酒を飲むに限る」
ブリギッドはむしろ嬉しそうに笑い、うきうきと目を輝かせた。汗をかいた後はまた格別、
といったところだろう。
「私のとっておきの酒を飲ませてやる、朝までつきあってもらうぞ」
「色っぽくない誘いの言葉だな」
「相変わらずわけのわからないことを言う奴だ。まあいい、行くぞ」
鞘に収めた剣を腰に、弓を腕に抱えてブリギッドは歩き出した。
810 :
247:03/01/11 22:15 ID:/4rZhQHt
ブリギッドは本来弓兵、それも神弓イチイバルの継承者である。
しかし彼女は仲間になるや、剣士ふたりに剣を教えろと詰め寄った。かつて手下に裏切られた
際、接近戦に追いこまれて危なくなったのが余程気に食わなかったのだろう。
アイラは既に妊娠が発覚しており、紆余曲折を経て結局ホリンが稽古をつけることとなった。
それがどういういきさつで関係に至ったか。
皆興味はあったが何となく聞けなかった。想像もつかなかった。
いわゆる『オンナ』になるブリギッド、というものが。
……実態を知るのはただひとり、ホリンのみである。
湯を浴びた後、ホリンは部屋へ戻り室内を暖めていた。
暖炉の火を眺めながら、火精が扱える人間がいることをあらためてありがたく思う。
極寒のシレジアに、なぜか炎使いではなく風使いが多いのは、単に相性の問題だと
聞いたことがある。精霊との相性。武器との相性。
自分の場合は剣だった。家も身分も過去も、すべて捨ててしまえるほどその可能性に没頭した。
他人に教える気などない、そう突っぱねたはずなのに。
今でも思い出す、自分を脅しにかかったあの目。ぞくぞくするような張り詰めた目線を。
面白い、と思った。
そしてその突き抜けた行動を、退屈しない性格を知るたびに、いつの間にか陥落してやりたい
という欲望に駆られた。媚も甘えも知らぬこの女を、自らの手の中に堕としてやりたいと。
811 :
247:03/01/11 22:16 ID:/4rZhQHt
「来たぞ。開けろ、開けてくれ」
がんがんと扉を叩く音と、瓶のぶつかり合う音。それよりも大きな、威勢のいい声。
誰だ、と尋ねる気すら起きない。
開いた隙間からすべりこんだブリギッドは、瓶の入った箱をテーブルに置くと、肩に羽織って
いた布を椅子へ放り投げた。
「寒くないのか」
「別に」
しれっと言って座り込む。彼女も湯上がりらしく、黄金の髪の端々がきらきらと光った。
「あたし心が燃えてるの、か?」
「ははっ。いいこと言うよなあ、あの子」
踊り子シルヴィア発祥のその言葉、どういうわけだが軍内に瞬く間に広まった。心意気と
ばかりに寒空でも生脚をさらしている彼女は潔い。
「でもあれはさすがに寒いんじゃないか。踊れば暖まるとはいえ、まだ酒も飲めないし」
「お前は酒のことしか頭にないのか」
会話を交わしながら流れるように酒が注がれ、それを呷る。何度もそれを繰り返し、ホリンが
ふと気付いたときには結構な時間が経っていた。
しかしブリギッドはなおも瓶を空けていく。多少いつもよりよく喋るといった程度で、酔いの
回った様子はない。さすがは元海賊頭、鍛えられた免疫力は伊達ではなかった。
……まさか本気で酒だけ飲みに来たのか?
悪い予感が脳裏をかすめる。ホリンにそんな気は毛頭なかった。
ブリギッドの酒は底なし、大体ただでさえそういう雰囲気にはなりにくいのだ。多少強引に
でももっていかなければ、本当に朝まで飲み続ける羽目になる。
812 :
247:03/01/11 22:16 ID:/4rZhQHt
「おい」
冗談じゃない。酒飲み友達でもあるまいし、無防備にくつろいでる場合か。
ホリンは不意にブリギッドの手から杯をとりあげ、肩を抱き寄せた。押し戻そうとする手に
力が込もるより早く、ベッドへと押し倒す。
「なっ、何だ、何をするっ」
ブリギッドは身をよじらせ、手足をばたつかせる。しかし股間を蹴りあげようとした脚は、
悟ったホリンの膝に押さえこまれた。
なおも抵抗を試みるブリギッドに、ホリンは半ば呆れた声を出した。
「たまには素直に寝てられないのか?」
「だ……ったら離れろ! 私は酒が飲みたいんだっ」
「酒、な。わかった、飲めよ」
ホリンは一気に杯を呷り、飲み込まずにそのまま口付けた。舌で強引に口を開かせ、口移しで
液体をブリギッドの中に流し込む。
「んっ……ぅう…んっ」
離れようとする頭を押さえつけ、唇をふさいだまま中をかき回した。
苦しそうに喘いだブリギッドの喉がふるえる。嚥下した後も唇を離さず、そのまま舌を
からめとって吸い上げると、口内の熱が伝わった。
視界の端に映る、赤々とした炎のごとく燃えあがる体。酒を飲むよりも余程効果がある。
その味は甘美で、まろやかだ。
存分に味わった後、余韻を楽しむようにゆっくりと舌を離した。
「暖まりたいなら、こういう方法だってある」
「っや、触…るなっ」
ブリギッドの呼気は荒く乱れ、綺麗な形の胸がゆるく上下している。逃れようとひねった腰へ
手を回し、鈍い金属音とともにベルトをはずした。
813 :
247:03/01/11 22:17 ID:/4rZhQHt
「やめ…っ……ちょ、ホリン……!」
抗議の声など聞かず服の中へ手をもぐりこませ、その肌に直接触れる。
すべるような肌は、しっとりと汗ばんでいた。徐々に上へと手を這わせていく。
「いいから大人しく感じてろよ」
「だっ……」
誰がこのまま大人しくなどするか、不覚とはこのことだ。大体この間もこの男は……
「っふ、ぁああっ!」
胸の頂を、指がかすめる。
思考のため意識がどこかへいってしまっていたブリギッドは、体を仰け反らせて反応した。
「っみ、妙な声を出させるな!」
ホリンは思わず笑い出しそうになるのをこらえた。
全くもって面白い。剣を教えればすぐに覚えるくせに、いつまで経ってもこの調子だ。
「別に……俺はもっと聞きたいが」
呼吸に合わせて胸を揉みしだく。
体をひねって逃げようとする彼女を押さえ込み、きゅっと尖った乳首を転がした。
「ふ……ぅあ…っ、そこ、や…っ」
「知ってる」
「っく、何だそれは……っん…ぁんん」
断続的に訪れる刺激が、胸から全身へと回る。
とかされるような感覚に、肩が震えて腰が身悶えた。
力が入らない。こうなる前に、さっさと跳ね飛ばしてしまえばよかったものを!
「や…あっ、やめろと、言って……」
「駄目だ」
ホリンは片手で愛撫を続けながら自らの上着を脱ぎ去った。
時折首筋や胸元へ唇を押し付け、跳ねあがる体を利用してブリギッドを裸に剥いていく。
814 :
247:
「今さら恥ずかしい、もないだろう。何度も見てる」
「馬鹿! んぅ…そういう……問題、じゃ…ない……っ」
次第にさらされる乳白色の肌、綺麗な曲線を描く豊かな胸。
黄金色の髪に彩られ、まるで蜂蜜のふりかかった乳菓子のようだった。けれどつむがれる
言葉や反応は決して甘くない。けれどその不釣合いさがたまらない魅力と映った。
「まあ……、お前はそれでいいか」
「どっ、どういう……ぁん、意味だ」
「別に」
脚を割って、内股へ手が滑り込む。
「んっ…んん、んぅう」
指で秘裂をなぞられて、耐え切れず声が漏れた。
ぬぷっ、と何かがにじむ感覚。一度溢れ出してしまえば、後はとめどもなかった。
布越しに触れてくる指が、それを認めてぬるりと滑る。
「やあぁ…、あぅ……っ」
そのまま脚を抱えられ、タイツと下着を同時に抜かれた。
秘所との間に透明な糸が引いたのを見て、思わず紅潮した顔を背けた。
「どうした。こっち向けよ」
「う、うるさいっ。あっ……ぁあんっ」
陰唇を押し広げて入り込む、指の感触。
触れられてもいない、耳の後ろや乳首にまでぞくっ、とした感覚がおりる。
周りの指が小刻みに動くたび、愛液がからまってくちゅくちゅといやらしい音がした。
「熱いな、お前の体。ここ、も」
「はっ……ぁん、お前の…ぅん、せい、だろう」
「酔ってるせい、じゃないのか」
「んんっ!」
人差し指が、敏感な隆起へ触れる。
円を描くように擦られて、吐液の量が増した。