>>583 の続き
ぬぷっ...。
柔らかな肉襞が指を包み、熱く生き物の様にまとわり付く。
「あっあっ...ああっ!」
指を挿入するとレナの肢体がしなって反り返った。
ぴちゃぴちゃ...くちゅくちゅ...。
淫らな音が辺りを満たす。
蕾を舌で絶えず嘗め回しながら、指で蜜壺を掻き乱すと呼応して嗚咽が漏れる。
「んっ...んっ...」
「あ..あ..あっ!...あっ..ふっ..ぅんんんっ!!」
次第に息を荒げ、桜色の髪を乱して悶えるレナ。
それに答えて凰花は指を一層深く侵入させた。
「はっ!...ああああっ!」
一際高く声が上がり、呼吸が浅くなっていく。
挿入していた指を1本から2本に増やし指先で内壁を擦るようにしてまさぐる。
「んっ..んんっ..はぁはぁはぁ...ああっ!」
上壁の僅かな窪みを探り当てると、そこから奥へと指を律動させる。
もう片方の手でおへそから下をそれに合わせて押す様に撫でる。
上と中から絶妙なコンビネーションで刺激しつつ、唇で蕾を摘んだり吸ったりを繰り返す。
いくつもの波が次から次へとレナを襲い、追われるまま次第に登り詰めていった。
「あっあっあっあっああああああっ!!!」
遂に絶頂を迎え激しく痙攣した後ぱったりと力を無くし、レナは弛緩した。
>>585 の続き
どれ位時が過ぎたのか。レナは気怠く躯を起こし辺りを見回す。
じんわりとまだ熱を保った肌に風が心地好い。
「あっ、気が付いた?ほら、服乾いてるよ?」
凰花がにこやかに微笑みながら木から服をレナに手渡した。
レナはまだボーッとしていて夢心地なのか、黙ってそれを受け取る。
自分の服や下着を見つめ、呆然としているレナを見兼ねて凰花は着替えを手伝ってやった。
「はい、これでおしまい!」
パチンと防具の止具をはめると、優しく髪の毛を梳いてやる。
レナはなぜだか満ち足りた幸福感で満たされ、他の事等どうでもいいと思い始めていた。
「ハイ、これあげる!」
そう言って2つのアイテムをレナに手渡した。
「コレ...金の斧と銀の斧?」
「うん、私には必要ないし...気持ち良さそうに寝てたから暗くしたの。」
なる程、泉は光を無くし、辺りは薄闇に支配されていた。
人魂の放つ僅かな明かりに泉の水面が時折りきらめく。
「どうする?帰る?」
尋ねる凰花の腕に自分の身を預けるとレナは答えた。
「もうちょっとだけ...こうしていてもイイ?」
凰花はレナの肩を抱き寄せると頬に口づけて囁く。
「いいよ?気が済むまで付き合うよ?」
永遠に朝の来ない泉のほとりで2人は静かにお互いのぬくもりに浸った。
終わり