「つめたくてあま〜いものが食べたいでしゅ」
「つめたくてあまいモノ...デスか?」
ほたるはプチグソを抱えて途方に暮れていた。今日も日本語の勉強と称しJPサーバーに接続していたのだが、お目当ての人物が見当たらない。
彼女はアメリカからアクセスしていたが、探しているのは日本人だった。
「シューゴさん...」
瞳を潤ませてほたるは呟く。
「あれっ?確かアナタは...ほたるさん?何かあったんですか?」
バルムンクに言われて在庫調査に来ていたレキがうるうるしているほたるを見つけて呼び止める。
「アナタは...?」
「ああ、覚えてません?レキです。どうしました」
「つめたくてあま〜いものがたべたいでしゅ」
プチグソが先程と同じ言葉を繰り返す。
「ああ、それならホワイトチェリーの事ですよ?」
「ホワイトチェリー?」
「そう。雪原のフィールドに行けば取れますよ?」
「セツゲン?」
(そうかこの子確か...)レキは頭の中に収まったデータベースから素早く個人情報を引き出した。(アメリカから接続...しかもレベル低いし、攻撃出来ないって言ってたな?)
「パーティの皆さんはどうしたんです?」
「皆?マダ来てないミタイ...」
「そっか...ならΣ疎ましき 勝負師の 使い魔に行ってみたらいいですよ?」
「ソコにある?」
「ええ、イベントワードなんだけど新しく入力して行けばモンスターは出ませんから。」
「本当デスか?」
レキは頷くとそっとほたるに耳打した。
「僕が教えた事は内緒ですよ?バレたらバルムンク様に怒られちゃうから...」
「ありがとう!!レキさん。」
「僕は仕事あるから付き合えないけど、がんばってね?」
「はい!」
ほたるはプチグソを囲いの中に入れるとひとりゲートに消えた。
>>402 の続き
ゲートを抜けると辺りは一面の雪。モンスターの姿は無い。
「本当デス...さあ、探しましょう...」
見た事の無いホワイトチェリーを求め、ほたるはてくてくと雪原を歩く。
一方こちらはタウン。
「お兄ちゃんのバカ!また女の子見て鼻の下伸ばして〜!」
「ちょっ...そんな事ないってば...」
シューゴとレナの年中行事、兄弟喧嘩をやれやれといった感じで見ていたミレイユが口を挟む。
「まあまあシューゴだってお年頃だしぃーーー」
「ミレイユは黙ってて!」
レナの剣幕にシューゴはすっかり逃げ腰だ。
「ブラコン...」ミレイユが呟くと...
「なんですってぇ〜ちょっと待ちなさいよ〜ミレイユ〜」
怒ったレナが追っかけ回す。
「あっ呼び出しだぁ〜そういう事だからまったね〜」
ミレイユはそれだけ言うとゲートに消えた。騒ぎを聞き様子を見に来たレキはシューゴを見つけて声をかける。
「あっシューゴさーん!」
「ん?」
「お話が...あなたのパーティのほたるさんがひとりで...」
「ええっ?どこ?」
「Σ疎ましき 勝負師の 使い魔ですけど、慌てなくても...」
しかし最後まで聞く事もせず、シューゴはゲートに消えた。
「アレッ?お兄ちゃんは?」
「シューゴさんならほたるさんを迎えに行きましたよ?」
「えっ...そう...」
「きっとすぐ戻りますよ?っと、戻んなきゃ..じゃあ!」
レキはレナを残し足早に立ち去った。
「お兄ちゃんのバカ...」
レナはすでに消えたシューゴの姿を求めてゲートを見つめながら呟いた。
>>403 の続き
びょ〜んびょ〜んびょ〜ん...
「ホワイトチェリリー!!!」
大きな石柱の影からエサを集めたほたるが出てくると、前方に光の輪が現れて中からシューゴが出てきた。
「シューゴさん!」
ほたるは待ち望んだ人物の姿を認めると駆け寄った。
「ほたるちゃん!無事か!」
するとどこからともなく3体のゴブリンが現れた。
「ゴブリン4天皇ジョヌーTゴブ。今度こそ負けないゴブよ?」
ほたるはゴブリンに阻まれてシューゴの元へ行けない。
「しまった!僕が引き付けておくからほたるちゃんは逃げろ!」
そう叫ぶと反対方向へ走り出す。
「シューゴさん...」
心配そうに見ていたほたるに気付いてゴブリンのひとりが引き返してきた。
「お前、アイツの仲間ゴブ?」
「きゃあ!」
「かわいいゴブねぇ〜タイプだゴブ」
ある筈のない事態にほたるはすっかり怯えうるうるする。
「その瞳がそそられるゴブ〜じゅる...」
青く長い舌から涎がしたたり落ちる。ほたるは膝をがくがくと鳴らしながらも後退りするがすぐに石柱に行き着いてしまった。
「もう逃げられないゴブよ〜」
迫り来るゴブリン(ジョヌーT)の鼻息がほたるの顔にかかる。
「ひっ...やっ...止めてくだサイ...」
ジョヌーは聞きもせず手に持ったナイフをかざすとほたるの上着を裂いた。
「いやぁ〜〜〜シューゴさぁん...」
ほたるの叫び声は真っ白な世界に飲み込まれていく。
それは遠く離れ、2匹のゴブリンと懸命に戦うシューゴの耳には届かなかった。
>>404 の続き
白く小さな頂きがふたつ、破れた服の下から表れる。
「おいしそうゴブ〜」
ジョヌーTはナイフを雪に差すと自由になった三本指の手を伸ばしてやわらかな双丘の頂きを摘む。
「えっえっ..やっ...」
泣きながら震えていたほたるの躯がびくっと反応する。
「おとなしくしてれば痛い目には合わせないゴブよ?ひっひっ」
ジョヌーTはいやらしい笑いをしながら舌なめずりをすると、べろんと長く青い舌を胸の膨らみに沿って這わし片方の手でスカートをたくし上げた。
「いやっ...お願い...ヤメてくだサイ...あっ...」
にたにたと笑いながらスカートの下の手がパンティを摺おろし涙に濡れたほたるの頬を青い舌が嘗め回す。
「おいしいゴブ...」
ついで唇を割ってほたるの口内に青い舌が侵入する。
「んぐっ...んっ..んんんっ...」
じたばたするほたるの手を掴み長い舌を喉の奥まで差し込むとぐにぐにと生き物の様に口内を侵す。
「げほっ...はぁはぁはぁ」
ようやく解放されるとほたるは呼吸をするのが精一杯だった。
力の弱った所を見計らって雪の上に押し倒すと何かを取り出す。
「これ何だか判るゴブか?」
取り出したのは恋人のタロットだった。
「ミュウレイ!」
ほたるは魔法をかけられて魅了された。
「あっ...ああん...ご主人サマ...」
「利いてきたゴブね?言う事聞くゴブよ!」
「ハイ...」
「じゃあ足を大きく広げて恥ずかしい所を良く見せるゴブ!」
ほたるはすっかり言いなりになって、細い足を伸ばして大きく広げて見せた。
「そうだゴブ...では頂きゴブ〜」
ほたるの股間に顔を埋めると長く青い舌で秘所の回りをねっとりと嘗める。
「あっ...はぁぁ...んっ...」
甘い声が漏れ、涙に濡れた頬が上気して桜色に染まった。