【幼馴染】アイシル21のまもり姉ちゃん【姉】

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244A-10さんに触発されて
なんでこんなことになったんだろう。
最初は、恋ヶ浜キューピッドとの試合の後だった。
試合を終えて、やっと帰ってきた我が家。
「あーあ!こんなに汗かいちゃって、髪もベタベタ。これだから運動系のクラブは…」
「靴下もこんなになっちゃって。うわ、これ凄いにおい………臭い、私、こんなにおいしてたんだ…」
何故かドキドキしてくる。汚いのに。臭いのに。

「おう!糞マネ!ちゃんと仕事してるか!」「ヒル魔君、また糞マネなんて…」「まもりさんと呼べ!」
部室で一人物思いに浸っていた空気をかきみだすように、
セナ、ヒル魔、栗田くん、モン太くんが入ってきた。
「なによ!あなた達こそ遅いじゃない!」思わず言い返してしまう。
「糞マネの分際で言い返してんじゃねぇ!…ん?なんか臭くねぇか?なあ、セナ」
「え…?そ、そういえば臭い気もするね…(汗)これ…靴下の臭い?」
2人に指摘されて全身の毛が逆立つ。
「おい糞マネ!洗濯ちゃんとしてんだろうな!なんだこのすえた臭いは!あぁん?」
「ぶ、部員の皆さんの分はちゃんとしてます!他の部の人も出入りしてるんだから仕方ないでしょ」
そう言ってセナに目配せする。
「そ、そういえば今部室の方から石丸君が陸上部の方に走っていったような…」
「なんだとあの猿野郎!」
「俺は猿じゃねぇ!(モン太)」
「うるせぇ!小猿は黙ってろ!こりゃいっぺんシメてやらないと駄目だな」
そう言うがいなや、ヒル魔は凄い勢いで部室から出ていった。
「ぼ、僕らも行って来るよ、まもり姉ちゃん」「しょうがねぇな(モン太)」「ごめんね、マネージャー(栗田)」
セナ、ごめん。他の2人に見つからないように軽く頭を下げた。そして3人はヒル魔を追う。

これで部室にはまた私が一人。臭いも残ったまま…
「気付かれなかった、よね…?」そう一人ごちて、そっと靴を脱いだ。
「やっぱり、前より臭くなってる……。…これ、直接嗅いだらどうなるんだろう……」
私は、一週間履いたままの靴下を、ゆるゆると脱ぎ始めた…