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81名無しさん@ピンキー:02/10/07 01:44 ID:X52XdU8L
「はっ、はっ、はっ、さぁ、もっと壊せ!」
 マラ魔羅団の中に、意気揚々とセクティーナが表れた。
笑みを浮かべながら戦闘員の活動を満足そうに見ている。
その横に怪人の姿も見えた。
今回の怪人は女性らしく、長い髪をなびかせ、
首から下のスレンダーなボディを、黒いラバーのボディスーツをでつつみ込んでいた。
スーツはピッタリと体に密着し、ボディーラインの凹凸がはっきりと分かる。
さらに、そのスーツは濡れているらしく、妙にあやしい光沢感があった。
もっとも、特徴的なのは、お尻の辺からスーツと同じように黒いシッポが生え、
その先には魚のように円形状のヒレが着いていた。
その尾ビレには見覚えがある、ウナギのシッポだ。
「カバヤラ女、お前の力を見せてみな。」
 しかし、カバヤラ女はセクティーナの命令を聞いてい無いかのように立ったままだ。
「私は、エナメル・バニーを殺しに来たんです。破戒活動をしに来たわけでは無い。」
 カバヤラ女は、セクティーナの方を見て突っぱねように言った。
「なんだと!私に刃向かう気!?」
 部下に生意気な口を叩かれ、著しくプライドを傷付けられ、
怒りを爆発させたセクティーナが、片手でカバヤラ女の首を掴み締め付ける。
「……。敵討ちをさせてくれると言ったじゃ無いですか。」
「減らず口を叩くなー!
 いいか、我々の目的は、この矛盾だらけの世界を崩壊させて、
 秩序正しい我々の理想する世界を手に入れることだ!セカンドを倒すことではない!」
 セクティーナはカバヤラ女の首を捕まえたまま頭を自分に引き寄せる。
セクティーナとカバヤラ女の顔がくっ付きそうなぐらい近付く。
「見ろ!このバカな遊園地を!なにが子供達に夢や希望を与えるだ。
 子供達から金を取ろうとする金の亡者が作った金取り工場じゃないか!
 なんでも米国の資本主義が正しいような世界が蔓延っていいと思っているのか!
 こんな矛盾だらけ世界は、一度壊してリセットする必要があるのだ!」
 セクティーナは、カバヤラ女に一気にまくし立てた。
82名無しさん@ピンキー:02/10/07 01:44 ID:X52XdU8L
「……。孝が居ない世界に、夢も希望もない。あなたには、希望世界が見えるの?」
 無表情にカバヤラ女は呟いた。
「なっ!」
 一瞬、セクティーナの手が弛んだ。
「あまり、私の体を掴んでいると危険よ。」
ズバババ……!
「なに……!グガッアアアア……!」
 カバヤラ女が言い終らない内に、超高電圧の電流が放たれ、セクティーナの体を襲ったのだ。
カバヤラ女は、電気ウナギの能力を持っているのだ。
さすがのセクティーナも数万ボルトの電撃をまともに食らい、絶叫しながら膝から落ちた。
「グハッ!き、貴様!」
 苦しそうに胸を押さえながらセクティーナは、他の戦闘員の支えられて立ち上がった。
 と、そこに
『ああー、マラ魔羅団に告ぐ、今すぐに武器を捨て、投稿しなさーい。
 マラ魔羅団に告ぐ、今すぐに武器を捨て、投稿しなさい。』
 燃え盛る現場に、マラ対が到着した。
その中には、完全装備のマラ対課一課のメンバーの姿も見えた。
手には先日の戦いで怪人に有効的な殺傷能力があった、新型の銃”クローザー”を持っていた。
「クソッ、派手に壊しやがって!」
 健司は、銃口をマラ魔羅団の戦闘員達に向けた。
「出来たばかりなのに、酷いもんだな。しかし、なんか奴ら様子が変だぞ。」
 横にいる飯島が答えた。
飯島は健司と同期で、マラ対課一課が出来た時からもメンバーであり一緒に戦って来た一番の友人である。
「おい、無駄口たたいてるんじゃ無い!」
 郷田が、後からどなり声をあげるた。
「いや、でも、本当になんか様子が変ですよ。仲間割れしてるみたいな。」
「じゃぁ、飯島、お前は左から回って確認しろ!」
83名無しさん@ピンキー:02/10/07 01:45 ID:X52XdU8L
マラ対課のメンバーは、全員が腰を曲げた低い体勢で一斉に左右に散って、攻撃体勢を整えた。
一人一人が、訓練を重ねた素早い動きで、物陰にかくれた。
「来たわね。」
 カバヤラ女が、マラ対に向かって走り出した。
「待て、貴様!誰のおかげで、その力を手に入れたと思っているんだ。
 このままで済むと思っているのか!」
 走り去るカバヤラ女の背中に向かって、セクティーナが叫んだ。
しかし、カバヤラ女はセクティーナの声を全く無視して去っていった。
「くっ、全員撤退だ。撤退するぞ。」
「よろしいのですか?カバヤラ女はどうします?」
 横にいる戦闘員が、セクティーナに確認する。
「ふん、裏切り者など放っておけ。作戦は終了だ。撤退だ。」
 マラ魔羅団は、破戒行為を止めると、素早くブラックタートルに乗り込み、その場から撤退した。
崩壊した現場には、マラ対課一課とカバヤラ女が残った。
 カバヤラ女は、ものすごいスピードで走って、マラ対課一課の方に近付いてきた。
ドゴン……!
 素早い動きで特別に装甲が強化されたパトカーの上に、カバヤラ女が降り立った。
見下ろすようにマラ対のメンバーを睨み付ける。
「うわ、こら、怪人!そこから下りなさい。」
 突然、すぐ側に怪人が表れ驚きながらも滝川が、銃を構えてカバヤラ女に命令する。
言われたカバヤラ女は、滝川の方を向いた。
「お前らが、マラ対課一課か?」
「そ、そうだ!我々が、マラ対課一課だ。大人しく投稿しなさい。」
 少々ビビりながら、滝川が答える。
いくらクローザーを持っていても、生身の人間が正面から怪人と戦って勝てわけがないのだ。
滝川の耳に、イヤホンから後退するように命令が何度も聞こえていた。
84名無しさん@ピンキー:02/10/07 01:45 ID:X52XdU8L
「そうか、ならばここに、日高健司が来ているな。」
「なんだ。オレに何か用か?」
 フルネームを呼ばれた健司は、カバヤラ女の動きに警戒しながらも立ち上がる。
その隙に、銃を構えたまま滝川が後退する
「お前が!……。うおぉぉ!……。」
 鬼のような顔になったかと思うと、いきなり、唸り声をあげながらカバヤラ女が、
健司に向かって襲い掛かってきた。
「うわぁぁあああ……」
ドゴーン!ズババッバ!
 健司の叫び声と共に爆音とマシンガンの音が鳴り響いた。
                   
 東京の街をエナメル・バニーは、ビルの屋根を跳びながら急いでいた。
赤い髪をなびかせて風を切る姿は、見た事もないが、まるで真っ赤に燃える火の鳥のようだ。
 エナメル・バニーの目に、やっとドゾニーランドが見えた。
まだまだ、遠くにあるが火災による黒い煙りがモクモクと上がっている。
「ああ、ひどい。……。」
 エナメル・バニーが、やっと到着した時には、遊園地の建物は燃え破戒尽くされていた。
ゆっくりと、場内を歩くと。
あたりに、パトカーや装甲車が破壊され、多くの怪我をした人々が倒れていた。
エナメル・バニーは急いで怪我人の所に近寄ろうとした時。
「少し、遅かったわね。」
 エナメル・バニーが声の方向に振り向くと、そこにカバヤラ女が立っていた。
「ハッ……、いやぁー!」
 口を押さえてエナメル・バニーは、叫び声を上げた。
大きく見開いたその目には、カバヤラ女の足下に健司が伏せて倒れている姿が映った。
頭から血を流して健司は、死んではないが、苦しそうに呼吸を荒く乱していた。
「健司さん……。よくも。」
 エナメル・バニーは、おそろしい形相でカバヤラ女を睨んだ。
ずっと感じていた胸騒ぎの原因はこの事だったのだ。
怒りに心頭したエナメル・バニーは、全身を震わせて、燃えるような血が手足の隅々まで流れた。
85名無しさん@ピンキー:02/10/07 01:45 ID:X52XdU8L
「ふん。その台詞を、そっくりあんたに返してやるわ。」
 睨み合う二人の間に、ドス黒い異様な空気が流れた。
「このゴミが心配なの?」
 無気味な笑みを浮かべてカバヤラ女が、
健司を抱き起こすと、要らない物を捨てるようにエナメル・バニーに向かって投げた。
─なんてことを…。
 エナメル・バニーは、力なく空中を飛んでいる健司にむかって飛びつきキャッチすると、
抱きしめたまま地上に降りた。
「健司さん。健司さん。」
 いい香りのする胸元に健司を抱きしめて、何度も大切な人の名を呼んだ。
しかし、その声も空しく、健司は黙ったまま苦しそうにしている。
 その時、エナメル・バニーの背後から声がした。
「背中がガラ空きよ。」
 気付いた時には遅かった。
健司を助けようとするあまり、カバヤラ女の事を忘れていたのだ。
バシン、バチッ……!
「キャアアアアアアアアアッ!」
 カバヤラ女は、強靱な尻尾でムチのようにしならせてエナメル・バニーの背中を弾き飛ばしたのだ。
 背中に強烈な痛みと痺れを感じた同時に、
エナメル・バニーの体はぶっ飛ばされ、衝撃で思わず健司の体を放してしまった。
ドゴンッ!
 吹き飛ばされたエナメル・バニーの体は、背中から建物の壁に衝突した。
─何?この痛みは?…。
 背中に不思議な違和感のある痛みを感じながらエナメル・バニーは、
コンクリート壁にめり込んだ身体を起こした。
背中を押さて立とうとした時、エナメル・バニーの目の前にカバヤラ女が仁王立ちしたいた。
「どう?電撃ムチの味は?」
86名無しさん@ピンキー:02/10/07 01:46 ID:X52XdU8L
                   *
 暗くなった浜辺で男と女が抱き合っていた。
 二人は火照った身体を悶え、お互いの存在を確認するように絡めあう。
濃厚なキスをしながら、女は腕を男の背中にまわし、男は女の小ぶりのオッパイを揉み蹂躙する。
「あッ、あんッ……ふあぁ……。」
 切ない女の声がもれる。女の身体は、さらに激しくうねらせ、熱い息を吐きかける。
はだけた秘裂から白濁した愛液が流れ出し、
喰わえ込んだ男根が溢れ出した潤滑油でヌルヌルと滑りようにピストンする。
 二人の身体は激しく上下運動を始める。
「んッ……うう……あああ、……もっと、もっと、……」
 大きな瞳に大粒の涙を浮かべながら女が、うわずった声をあげる。
男もそれに答えるように、さらに強く腰を回転させ、胎内を混ぜるように肉棒を捻り込ませる。
「うぅぅ……うおぉ……。」
 怒涛のように腰を動かしていた男は、ついに射精の引き金を絞った。
−あぁッ……熱いッ! お腹が……はぁぁああ……。
 子宮口にへ男の射精を浴びせかけられ、女もまた昇りつめた。
男の身体を掴んでいた手が、男の背中をかきむしった。
女は全身を痙攣させ愛する男の胸に顔を埋める。
「……あ……た、孝……」
「……奈津……。」
 陶然とした声で名を呼び合った男と女は、絶頂の余韻を確かめあうに、長い口づけを交わした。 
                   *
87名無しさん@ピンキー:02/10/07 01:53 ID:X52XdU8L
「うう、あんたなんかにに負けないわよ。」
 背中の異様な痛みを我慢しながらエナメル・バニーは、カバヤラ女を睨み返した。
カバヤラ女の向こうに、傷付いた健司が見えた。
エナメル・バニーの心に、早く助けたいという焦りがつのっていく。
「夫が酷い目に合わされて悔しい?」
 マラ魔羅団は、エナメル・バニーの正体である君枝の事を知っている、
当然、家族構成や周辺の事まで調べ上げている。
それでも、裏切り物である君枝に報復しないのは、
連戦連敗によって正面から戦っても勝てないと判断しているのだ。
要するにあまりにもリスクが高すぎるのだ。
「当たり前よ、健司さんをこんな目に合わせて、絶対に許さないんだから。」
 愛する夫を傷つけた上に、まるでゴミのように扱い、
おまけに戦いの道具にしようとしたのだから、エナメル・バニーの怒りが治まるわけがない。
「私もあんたを許さない。私の夫の孝を殺したんだから。」
「た・か・し?」
「あんたが、この前、倒したカルビラ男よ。」
─!まさか、そんな……。
 エナメル・バニーの眉間に深いシワが刻まれる。
「分かった?この戦いは、復讐の戦いなの、
 私の愛とあんたの愛と、どっちが強いか決めるのよ。」
 カバヤラ女が、太い尻尾をエナメル・バニーに向かって放った。
不意打ちを食らい身体にダメージと痺れが残っていたエナメル・バニーは、
とっさの攻撃に避けることが出来ずに、ガードしや腕ごと横腹に尻尾が激突する。
「グハッ……!うぐっ……。」
 また、背中から壁に叩き付けられたエナメル・バニーは、
肝臓に響く打撃を受けて、苦しそうに膝から崩れた。
「ゲホッ……。まって、どうして、そんな戦いをしなければならないの?」
 エナメル・バニーは困惑した。
88名無しさん@ピンキー:02/10/07 01:53 ID:X52XdU8L
ずっとマラ魔羅団と戦ってきたが、このように私怨で戦うことなど事は初めてだった。
よく考えれば、怪人にも親兄弟や親友がいたはずだ。
しかし、そんな事を考えて戦ったことなどなかったのだ。
ただ、仲間と家族を守りたい一心で戦ってきたのだ。
「どうしたの?私に同情して戦えないの?」
 カバヤラ女は、まるでエナメル・バニーの心を見透かしたように言った。
「…………。」
「ふざけんじゃないわよ。仇に同情されるなんて、どんな気持ちか分るか?ああ!?
 あんたが戦わないと、あの男は死ぬよ!あんたの目の前で、仲間を順番に殺してやる!」

「やめて……。健司さんに、みんなに手を出さないで。」
 エナメル・バニーは、見上げた。
カバヤラ女の顔は、怒りと悲しみと、そして絶望が入 り交じった侮蔑するような表情をしていた。
ふと、エナメル・バニーは思った、平和主義者の主張も戦争の大儀名部も、
実際に戦っている人間にとってはなんの意味もなさないものだ。
本当に親族や大切な人を殺された時に、相手を許せることなんか出来ない。
 そして、決心した。大切な人のために戦う。
 痛みを堪えて、エナメル・バニーはゆっくりと立ち上がった。
「やる気になったみたいね。」
 再びカバヤラ女は、尻尾を振った。
ブンッ……。
 何度も同じ攻撃を食らうエナメル・バニーでは無い。
素早く飛び退くと反撃の体勢を整えて、カバヤラ女にミドルキックを入れる。
ズルッ……!
「!?」
 エナメル・バニーは驚いた。
放ったミドルキックに手ごたえがやたら少なかった。
「びっくりした?私の身体は特殊な粘液で覆われている。
89名無しさん@ピンキー:02/10/07 01:54 ID:X52XdU8L
おかげで打撃を食らっても滑って流されるのよ。」
─そんな、まさか、打撃が通じないなんて……。
 まるでカバヤラ女の言葉を信じないかのように、
エナメル・バニーはカバヤラ女に一気にラッシュをかけた。
ロー、ミドル、ハイとキックやパンチを次々に打ち込む。
しかし、エナメル・バニーの攻撃は、全てカバヤラ女の身体にヒットするも流されてしまう。
「ハッ、ハッ、ハッ、効かないわよ。」
 エナメル・バニーに一方的に攻撃されているのに、カバヤラ女は余裕の表情を見せる。
「だったら。」
 打撃が無理と考えたエナメル・バニーは、関節技に攻撃方法を変えた。
カバヤラ女の腕を掴みにかかった。しかし、その試みも失敗に終った。
当然である。
カバヤラ女の身体は粘液で覆われているのだから、
ウナギが掴もうとしてもヌルリと滑り抜けるように、掴んだ腕は滑って手から離れた。

 攻撃の全て封じられたエナメル・バニーは、ショックも重なって、
滑った勢いでバランスを崩して動きが一瞬止まった。
─しまった……。
 気付いた時には遅かった。
エナメル・バニーにカバヤラ女がタックルして来た。
黒い肩がエナメル・バニーの柔らかい胸元に食い込み、
飛ばされたエナメル・バニーの身体がネズミのマスコットが飾られた石柱に激突した。
エナメル・バニーの背中に壊れた崩れた石像の破片が落ちた。
 崩れるように倒れそうなエナメル・バニーを、すかさずカバヤラ女は、
強靱な尻尾で両腕ごとエナメル・バニーの胴に巻き付けた。
太く長い尻尾は二重三重に巻き付き、腕や腹そして、妖艶なお尻と豊満な胸も潰される。
「うぐぅああぁぁ!」
 ギシギシと締め付ける尻尾にエナメル・バニーは歯を食いしばり、
目の前のカバヤラ女の姿を見つめて、身体をくねらせて抜け出そうとする。
90名無しさん@ピンキー:02/10/07 01:55 ID:X52XdU8L
「ハハッ、捕まえた。どうした、動けないか?抵抗してみろ。」
 カバヤラ女は、勝ち誇ったように無抵抗なエナメル・バニーの頭の赤い髪の毛を掴んで引っ張り、
エナメル・バニーの顔が歪んだ。さらに強く胴を締め付けられ、
骨がきしみ、尻尾と尻尾の間からプックリはみ出た胸やお尻が赤く充血する。
「ぐわっ……くっ、これぐらい……。……がはっ!」
 カバヤラ女は、不屈な表情で睨むエナメル・バニーの頬をビンタした。
エナメル・バニーの赤いバイザーが砕けて飛び、素顔の君枝の顔が表れた。
頬の中を切ったのか、口元から血が溢れ一本の筋を作った。
それでもエナメル・バニーはカバヤラ女に反抗的な目を向ける。
「どうした、やり返してみなさいよ。」
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ……!!
「あっ、きゃっ、はあっ、あっ、あっ、」
 カバヤラ女は、エナメル・バニーの顔を往復ビンタする。
見る見るうちに、頬が赤く晴れて膨れあがった。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ……ドゴッ!
「があっ、ぎゃっ、はあっ、はあっ、あっ、ぐうぁああ!!」
 エナメル・バニーを往復ビンタするうちに、カバヤラ女は平手を拳に変えた。
いくら叩いても反抗をやめないエナメル・バニーに腹立たしくなったのだ。
ドゴッ、バキッ、ガキッ、バキッ、バキッ……!!
 改造人間の石のような素手で殴られ、骨と骨がぶつかる鈍い音がする。
数十発と殴られたエナメル・バニーの顔は惨たらしく鼻血を垂らし、青アザとコブで歪んだ。
ドゴンッ
「ぐふあはぁぁぁ……!」
 最後に目一杯の力で殴られたエナメル・バニーは、力なくがっくりと頭を傾けた。
カバヤラ女の尻尾にポタポタと血が垂れ落ちた。
─ああ、顔が熱い、焼けるように熱いよ、鉄くさいよ。……
「どうだ、痛いか?苦しいか?」
 カバヤラ女は、エナメル・バニーの顎を掴んで、自分の顔に近付けた。
91名無しさん@ピンキー:02/10/07 01:57 ID:X52XdU8L
「ううぅぅ……。……まだ……。……ブッ!!」
「ぐわっ……!」
 カバヤラ女の顔に歯が突き刺さった。
エナメル・バニーは、殴られて折れた歯を吹き付けたのだ。
カバヤラ女の顔は血で汚れ、頬に犬歯が食い込んだ。
「クソッ!これでも、くらえ……!」
 怒りの頂点に達したカバヤラ女は、
必殺の超高電圧の交流電流がエナメル・バニーの身体に放たれた。
ズババババッ……!
「ヒガッ!ギャアアアアアアアアアアアアアアッ!」
 ガチガチと歯を震わせて、エナメル・バニーの身体が激しく揺れる。
改造人間であるエナメル・バニーの身体に限界を超えた電撃が走り、
コスチュームが燃え、屈強な細胞が破戒し、神経が焼き切れ、フォース増進装置が悲鳴をあげる。
「うがあぁぁぁっ……!いぎゃああぁぁぁぁっ……!」
 パクパクと口を開け、白目を剥いたエナメル・バニーが断末魔の悲鳴をあげる。
「はっ、はっ、はっ、苦しめ!苦痛の味をその身体に刻み込むがいい!」
 さらにカバヤラ女は、電撃を強くし、さらに胴を締め付ける。
「あがぐあぁぁ……!ぎゃああぁぁぁぁっ……!」
─このままじゃ、身体が、壊れる。……でも、ま、負けるわけにはいかない……。
「うああああ……。クッ……ガブッ!」
 吹き飛びそうになった意識を必死に食い止めたエナメル・バニーは、
身体をくの時に曲げて、カバヤラ女の尻尾に噛み付いた。
いくら粘液で覆われていても噛み付き攻撃には無力である。
エナメル・バニーはかぶり付いたまま、尻尾の肉を削り取った。
「うぎゃあぁぁぁぁ……!!」
 尻尾に強烈な痛みにエナメル・バニーを放して、カバヤラ女は絶叫を上げて転げ回った。
 どうにか逃れたエナメル・バニーだが、真紅のコスチュームが焼け焦げ、
そのほとんどが黒い炭に分解されて無残に破れ、赤い髪は所々がチリジリになり、
日焼けしたように黒くなった体中からプスプスと白い煙りを吹き上げていた。
92名無しさん@ピンキー:02/10/07 01:57 ID:X52XdU8L
それでも、チャンスと思ったエナメル・バニーは、
のたうち回るカバヤラ女に攻撃を仕掛けた。
─カバヤラ女には、通常の打撃や関節技が通じない……。
 エナメル・バニーは、親指を立てると、そこに思いっきり力を込めた。
そして、暴れるカバヤラ女の脇腹に親指を突き刺した。
「ギイヤァァァァ……あぐぁあ!!」
 カバヤラ女は絶叫をあげて身体を反りかえらせた。
親指は粘液をものともせず、黒い皮を破り、筋肉も裂いて内臓にまで達した。
エナメル・バニーが使ったのは鉄指功と呼ばれる中国拳法の技だ、
鍛え上げた体を持つ達人の懇親の力を込めた指は、鋭利な刃物のように危険な武器となる。
鉄のように硬くしたエナメル・バニーの指は、まるで小型ナイフのようになっていた。
 さらに、エナメル・バニーはカバヤラ女の肩口に鉄指功を打ち込んだ。
「うぎゃぁ……!」
 しかし、カバヤラ女もやられたままでは無い。
肩に食い込んだエナメル・バニーの右腕を掴むと、尻尾を足に絡めて倒した。
 お互いを牽制し合いながら二人は、手足を絡み合ってゴロゴロ地面の上を転がった。
エナメル・バニーはめり込んだ親指をさらに肉深くに食い込ませ、
滑る身体をどうにか掴み襲い掛かるカバヤラ女のパンチを左手で弾く。
器用に尻尾を動かすカバヤラ女は、足の膝を極めにいが、
エナメル・バニーは足を捻ってなんとか逃れようとする。
優位なポジションを奪い合う寝技の応酬が、お互いの間で激しく繰り広げられる。
それは、まさに女と女の意地の張り合いである。
……ドンッ!
 揉み合う二人は、転がって噴水のある石作りの池にぶつかった。
衝突した勢いで、二人は離れた。
お互いに飛び退いて間合いを作った。
「やって、くれるじゃない!」
 カバヤラ女は、苦しそうに脇の下を手で押さえ、指の間から赤い血が流れ落ちている。
93名無しさん@ピンキー:02/10/07 01:57 ID:X52XdU8L
「でも、私の勝ちだ。」
「どういう意味……。うぎゃぁぁぁ……。あがぁあああ……!!!」
ズババババッ……!
 エナメル・バニーの全身に再び電撃が突き抜けた。
池に激突した際に、大理石で出来た囲いが壊れて、水が漏れだし。
カバヤラ女とエナメル・バニーの足元に大きな水溜まりを作っていたのだ。
その水溜まり通して電流がエナメル・バニーに襲い掛かったのだ。
 エナメル・バニーはブーツを履いていて、靴底は絶縁体のゴムなので電流を通さない筈なのだが、
不幸にも、最初の電撃攻撃でコスチュームがボロボロになっていた上に、
池にぶつかった時に水も浴びていた。
「ギャァァァァァ……!!グギアァァァァ……!」
 大声を上げながら、エナメル・バニーは膝から崩れ落ちた。
数万ボルトの電流が、全身を焼きつくし、赤いコスチュームが焼けて、飾り耳が切れ落ちる。
蒸発した水と燃えたコスチュームから白い煙りが上がり、その姿は、まるで燃えているかのようだ。

 いくら改造人間の細胞でもタンパク質が燃焼する温度は変わらない、
皮膚細胞と髪の毛が焦げ、身体中から独特の生ぐさい臭いが漂わせる。
骨と神経が壊れて、フォース増進装置が高圧電流に耐えきれなくなりその機能を失った。
「アギャアァァァァ……!ああ……あああぁぁ……ゲハアァッ!ゲハアァッ!」
 足下の水溜まりが蒸発して、カバヤラ女の電流から解放されたエナメル・バニーはその場に倒れ、
石畳みの地面に口からドス黒い血を吐いた。
─ああ、ダルイ……、どうしたんだろう、身体に力が入らない、……。
 倒れたエナメル・バニーは、全身にダルサを感じながらも、
どうして力が入らないのか分からなかった。
フォース増進装置に異常が起きた事に気付いていなかったのだ。
今のエナメル・バニーの力は、小学生の力程しかなかった。
「どうだ、苦しいか?」
「うぐ……うう。」
94名無しさん@ピンキー:02/10/07 01:57 ID:X52XdU8L
カバヤラ女は近付くと、動けないエナメル・バニーの頭を踏み付け、
腕を取り親指だけを掴んだ。
「厄介なのは、この指か!……オラ!」
ボキッ!
「ギイヤァァァァ!!」
 カバヤラ女は、エナメル・バニーの鉄指功を奪うため、
親指の関節を逆方向に曲げへし折った。
「どうせなら、全部折らないとね。……ソレッ、ホラッ、オラッ!!」
ボキッ!ベキッ!メキメキッ!!
「あぐぁあ……、げはあぁ……っ!うげぇぐわぁ……!」
 エナメル・バニーの小指、薬指と折ると、最後にまとめて中指と人差し指を折った。
手からくる強烈な痛みが、もう右手が使え無くなったことを教える。
どんな痛みも我慢できる自信があったエナメル・バニーだったが、
鉄指功が使えなくなった事で技が再び封じられたのはイタかった。
力を失い、対抗する技も奪われ、まさに袋小路に追い詰められてしまい、
エナメル・バニーの表情が、一気に暗くなった。

─ああ、ど、どうすれば、いいの?……
 今度は、カバヤラ女は自慢の尻尾でエナメル・バニーの首を絡め取って持ち上げた。
エナメル・バニーは、首だけで吊るされる状態になった。
「はぐぅ……っ!うう、うぐ……。!」
 太い肉が首に食い込み、気道と動脈が塞がれる。
脳への酸素供給が減り、少しづつ意識が失われて行く。
エナメル・バニーは、ひ弱な力で動かせる左手を必死に首を抜こうと尻尾を掴む。
「ハッ、ハッ、ハッ……、痛いか!苦しいか!ハーハハッ、ハッ!
 今から身体中を痛みつけて殺してやる!」
「うう……。こんなくらい、平気よ……。」
「そうか、だったら……。」
95名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:03 ID:X52XdU8L
カバヤラ女は、軽火傷で赤く腫れた乳房を掴んだ。
力いっぱいに搾られ、放慢なオッパイが変型する。
さらに、カバヤラ女は爪を立てて、皮肉に食い込ませた。
オッパイに10個の傷穴ができ、トロトロと血が流れだした。
「ああ、あひぃ……!あぐっ、ああぁぁぁ……。」
 火傷で触られただけでも痛い乳房を搾り傷付けられて、
エナメル・バニー身体をくねらせて苦しんだ。
しかし、麻痺しかかっているエナメル・バニーの意識は、痛みをまた別なものに変えていった。
「どうしたの、あんた、感じてるの?」
「うふあぁ……ああぁ……。だれが……あなたに……あうっ……!」
 まるで牛の乳を搾るように、カバヤラ女はオッパイをギチギチと揉み解す。
オッパイから溶けるような官能がエナメル・バニーの脳髄に襲う。
乳首が硬く勃起し、毛穴から汗が噴き出し、乳腺が開きはじめる。
 身体中をボロボロにされて、精も根も尽きたエナメル・バニーは、
ギチギチと血がにじむ歯を立てて必死に我慢する。
「アハァ……ああん、やめて……。」
 指先で硬くなった乳首を潰すように握られて、
エナメル・バニーの乳房に熱い塊が集まり、オッパイがさらに膨れる。
─ああ!いやぁ、こんな奴に……でも、このままじゃ、イっちゃう……。
 壊れかけた神経が、痺れるような官能だけをエナメル・バニーの脳に送り込み、
息を荒くさせて身体を熱くさせる。
さらに、カバヤラ女がグリグリとオッパイを8の字に回転させると、狂ったように喘ぎ声を出した。
「だめぇ……、ああ……、……やああああぁぁぁぁぁぁ!」
ビュビュッ!!
 勃起したエナメル・バニーの乳首から、間欠泉のように熱い乳汁が吹き出した。
ガクガクと背筋を震わせてエクスタシーに達したエナメル・バニーは、
同時に股間からも愛液が染み出し、力なくブラブラと揺れる足に液筋を作った。
「あはっ、オッパイを揉まれてイッタの?」
96名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:03 ID:X52XdU8L
「ふあぁ、ああ……。これぐらいで、負けないわ。」
 恍惚とした表情したエナメル・バニーは答えるが、
熱くなった身体は、いたぶられ弄ばれる悦びに呑み込まれていった。
「やっぱりこっちが、イイんじゃない?」
 愛液で汚れた股間を見てカバヤラ女は、ショーツをめくり、愛唇に指を流し込んだ。
トロトロと愛液が噴き出し、もわっと湯気が立った。
「なにこれ?まさに淫乱メスブタね。」
 左手でエナメル・バニーの抵抗の無い足を掴むと、
カバヤラ女は肩の上に持ち上げ、股を180縦に開いた。
股間をイッパイに開かれ、大量の愛液が溢れ出した秘裂に、さらに2本指を入れて秘肉を突つく。
「くっ……誰が……あっ……メスブタよ……あんっ」
 そう言いながらエナメル・バニーは、なんお抵抗も出来なかった。
首を絞める尻尾を掴み、身体をくねらせるぐらいしか出来なかった。
エナメル・バニーの心にジワジワと敗北感が募りはじめた。
「なら、これでもブタじゃ無いの?」
ズブブッ……!
「あぐぅあぁぁぁぁ……!!」

 エナメル・バニーの秘裂を弄っていたカバヤラ女は、
手の指をまとめると、手首を秘裂の中に押し込んだ。
赤い愛唇はミチミチの伸び、ぷっくり膨れたクリトリスがさらに膨らんだ。
脊髄に割れるような衝撃が走った。
カバヤラ女、さらに膣内の奥深くに黒い手を突き刺す。
隙間かたプシュッっと愛液を噴き出し、秘裂はズブズブと音をたたてカバヤラ女の腕を飲み込んでいった。
「あひっ……だめ!ひぎゃぁあ……あがぁあああ……ッ!」
 肘まで入った腕を右左にグリグリ回転しながら、
カバヤラ女は子宮の中で手を開いて秘肉を揉みはじめた。
内臓をかき回され、中から子宮を揉まれたエナメル・バニーは、
口から泡を噴き出し、狂わんばかりに悶えた。
97名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:03 ID:X52XdU8L
─お、お腹が、ひぎぃ。……このままじゃ、お願い力よ、戻って……。
 エナメル・バニーは、そろそろ自分の身体のダルさ、力が戻らない事が普通でない事がわかってきた。
原因は分からないが、きっと身体に異常が起きているに違い無いと考えていた。
力の戻らない今のエナメル・バニーには、祈るぐらいしか無かった。
 子宮を蹂躙するカバヤラ女は、さらに腕を押し込んだ。
腕が子宮口を引き裂き、手の甲は腹腔にあたり、内臓をかきむしるように手を動かす。
秘裂から愛液ではなく血が噴き出した。
「ぐえわぁぁぁぁぁ……!!……ああ、……き、気がおかしくなっちゃう……」
「どう?どんな感じ?……今、私は卵巣を掴んでるわ。」
「ひっ……ふぎゃ、あが……ああ。……ああ。……ああ。」
 直接に臓器を掴まれるという信じがたい行為に恐怖のどん底に落とされたエナメル・バニーは、
口から涎をたらして頭を左右にフルフルと振るだけで返事など出来ない。
コリコリッ!!
 余裕のカバヤラ女は、手の中で卵巣を弄ぶ。
「ふっ、ふっ、ふっ、いいわ、分かる?この暖かい感触!ふふっ、ふふっ、ふふっ、」
「いやぁ、やめて……もう、抜いて!!」

 涙を流し、鼻水を垂らしてエナメル・バニーは哀願した。
いくら何度も再生出来る身体でも、失った臓器がもどるとは限らない。
先日の内臓を潰された記憶と共に、もう子供を宿すことが出来なくなるという恐怖で、
パニック寸前の状態になっていた。
「いいわ、その顔!苦しみと恐怖で醜く歪んだ顔。その顔を待ってたわ。」
「や、やめて!」
「トドメだ!」
ズババババッ……!
「ウゲギャャャァァァァァ……!!ぐえわゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁ……!!」
 エナメル・バニーの卵巣を掴んで子宮に手を突っ込んだまま、
カバヤラ女は電撃を流した。
98名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:04 ID:X52XdU8L
内臓から電撃をくらったエナメル・バニーは、壊れた人形のように身体を暴れさせ、
愛唇が焼けただれ、クリトリスが弾け高熱に熱せられた股間から蒸気機関のように
ブシューッと愛液の蒸気を吹き、静電気で黒ずんだ髪の毛を逆立たせ、口から泡を吹き白目を向いた。
「ぎゃ、はっ、はっ、はっ、はっ、苦しめ!苦しめ!!はっ、はっ」
「ギヒィィィィィィ……!……ッああっ、ああっ、ああああああああ!!」
 残された内臓の触神経にあびた事ないような激痛をくらい、
エナメル・バニーの意識は真っ暗な闇に飲み込まれていった。
苦痛も恐怖も悲哀も何がなんだか理解できなくなり、上も下も分からず、
自分が何処にいるのかさえも分からなくなった。
─ああ、もう、だめ……。
 尻尾を掴んでいたエナメル・バニー手が、だらりと落ちた。
カバヤラ女が腕を引き抜くと、秘裂から湯気を出しながら熱湯が流れ落ちた。
「……あちっ。……ちょっと、そこで冷しな。」
 カバヤラ女は、尻尾を振ってエナメル・バニーを近くの池に投げ捨てた。
放り投げられたエナメル・バニーは、糸の切れた操り人形のように飛ばされ池に落ちた。
バシャン……!!ブクブク……。ブクブク……。
「まだ殺さないわよ。これで終りじゃないわ……。」
 勝利を噛み締めるようにカバヤラ女は、
水死体のように池の中に浮かんでいるエナメル・バニーの身体を見つめた。

君枝は、何処とも知れない闇の中に居た。
まるで水中にいるかのように重力を感じられない。
衣服は何も着けていない裸だ、だからといって寒いとか熱いとかの熱は感じない。
独特の浮遊感を感じながら、さらに果てしない闇の中に落ちていった。
─ああ、私はどうしたの?……ここは?……。
 意識は朦朧としているが、夢を見ているのだろうということは分かった。
 いっさいの暗闇の中で君枝の周りに何かが居た。
目には見えないが気配はしっかりと感じる。
99名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:04 ID:X52XdU8L
黒い塊が、うねうねと蠢きながら少しずつ近付いてくる。
─ああ、何かが来る、なにかが……。
 君枝は、身体を腰を曲げて縮込ませてようとするが出来なかった、
出来ないと言うより身体が動かなかった。
痺れているとか押さえられているといった感じでは無く、
まるで自分の身体では無いように動かそうと命令しても全く動かなかった。
 何か全く分からないものは、さらに君枝との距離を縮めて、すぐ側にまで来た。
ここまで距離が無くなると、闇の中からヌチャヌチャと無気味な音が聞こえてた。
柔らかくドロドロした物のようだ。
その無気味な音は徐徐に大きくなり、君枝の身体の四方八方から聞こえてくる、
自分の身体がその何かに取り囲まれている証拠だ。
─いやぁ、来ないで……。
 音は聞こえ気配は感じるのに、
視覚ではまったく捕らえられない何かに寄り付かれて君枝の心の中で恐怖感が膨らんでいった。
 まるで耳打ちされるかのように耳の側で音が聞こえ、黒いドロリとした何かが目の前で躍動している。
ピトッピトッ……。
 とうとう、君枝の妖艶な太股に取り付いた。
─ヒイィィッ……いやぁ、き、気持ち悪い……
 まるで氷りのように冷たく、ゼリーのように柔らかい何かが太股のまわりに付いた。
何かは、太股だけでは無く手足の先や、二の腕、腹、胸、首を順番に全身を覆いはじめた。
歯を食いしばって君枝は、必死に逃れることが出来ない恐怖心を我慢するが、
それと同時に、全身を虜辱され愛撫されるような甘い快感が生まれ始めていた。
何か柔らかいものは君枝に素肌に密着し、ジュルジュルと音をたてながら這いずり回り、
股間や乳首、首筋と最も敏感な箇所に伸びてきた。
「ふう……ふあぁああ……」
 君枝は思わず切ない声を出してしまった。
ビクンッと身体を仰け反らせて恐怖で身体を震わせた。
あまりにも気持ち悪い感覚に、朦朧としていた意識がしだいに戻りはじめて、
熟れた身体は熱を帯びはじめる。
100名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:04 ID:X52XdU8L
─ああ、やめて……アハァア……。
 トロトロとした何かが、首筋から頬、耳、唇へと伸びてきた。
真っ赤に熱くなった頬を冷たい何かが撫でて、耳たぶのあたりに取り付いた。
そして、気持ち悪いトロリとした液体が口元から侵入する。
口に入った液体に味は無かったがネバ付くような舌触りは十分に気持ち悪く、
生臭いにおいが鼻をついた。
君枝は恐怖とおぞましさと、
これだけ気持ち悪いのに身体が熱くなっているとう言う羞恥心で目を潤ませた。
「ひゃぁっ……、ん……、うむんぐっ……。」
 さらにドロドロしたものは乳首に伸びて、硬くなった乳首の先を弄りはじめた。
そしてゼリーのようなものは、大きな乳房を全部つつみこみ、
オッパイの表面を搾るように躍動する。
内股から股間に伸びたものが、性器に触れた。
赤く熟れたクレバスの中にドロドロしたものが侵入してくる。
─ふうわぁ!……いやぁ!……だめぇ、助けてぇ……誰かぁ……。
 恐くなって、君枝は手を握りしめた。どうにか手ぐらいは動かせるようだ。
すると手の中に何か堅い物を感じた。
小さくて指に引っ掛かる物……指輪。結婚指輪だ。
何も着けていないと思っていたが結婚指輪だけは残っていたらしい。
戦う時は何時も外しているのだが、
今日は研究所に居て急いでいた為、そのまま着けて飛び出していたのだ。
 君枝は確かめるように、強く手を握りしめた。

「健司さん……。」
 君枝の中の正義の心が再び沸き上がった。
君枝の光りを失っていた目は、エナメル・バニーの正義と強さを持った光り輝く瞳に戻った。
─こんな事で、負けてられないのよ、あの女、カバヤラ女をぶっ飛ばすのよ……。
 エナメル・バニーは目を覚した。
101名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:04 ID:X52XdU8L
真っ白い光りが視界を覆った。
─サーッ。
 視力が蘇った瞬間、目の前に腰に手を当て、
勝ち誇ったように無気味に笑みを浮かべたカバヤラ女が立っていた。
「お目覚めかしら……。」
「……!カバヤラ女!……」
 すぐさま、エナメル・バニーは立ち上がろうとした、が、立てなかった。
まるで腰を抜かしたように、下半身が上がらない。
驚いて自分の状態を確かめた時、どうして自分があんな気持ち悪い夢を見たのか理解した。
 黒光りする長く無気味な生き物が、エナメル・バニーの身体中に取り付き、手足を拘束していた。
良く見ると、それらにはヒレが付いていた。
そう、身体中に取り付いているのはウナギだ。
しかし、ウナギと言うには、形がかなり変型している。
まず、その太さから違う、普通のウナギの2倍か3倍はある、
南米アマゾンに住むアナコンダ並だ。
身体の表面にはブツブツとした突起物があり、頭の形は男根そのものだ。
 そんな化け物みたいなウナギが、エナメル・バニーの手足を大の字に拘束して、
ネバついた粘液を出しながら身体中で蠢いていた。
 大きく両足を開いた恥ずかしい格好でエナメル・バニーは、
池のへりに力無く背中をもたれ掛けて、池から漏れた水で水浸しになり、
コスチュームはビショビショになって身体に張り付いていた。
「イヤァ……な、なにこれ……、あひぃ、ああぁぁ……。」
 ウナギが股間や胸を蹂躙し、口先で身体のありとあらゆる所を突つく。
どうもウナギは八つ目鰻の一種のようだ。
乳首や愛唇はもちろん、
肉の柔らかい所、ヒップ、内股、膝の裏、ヘソ、脇、脇の下、横腹、うなじ、
首筋を吸盤状の口で吸引する。
エナメル・バニー は、身体の感じやすい処の全てを吸われた。
102名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:05 ID:X52XdU8L
「ふあ、ああッ……は、放せ、この……。」
 背筋に痺れるような刺激を感じながらもエナメル・バニーは、
なんとかしてウナギをふり解こうと身体をくねらせた。
すでに夢の中で感じてしまっていた為、瞬時にエナメル・バニーの身体は熱くなる。
─あああっ……こ、こん、こんなっ……こんな変な物に感じてはダメよ……。
しっかりしなきゃ……ンああッ!……皆を助けなければならないのよ……ふああッ……。
 しかし、エナメル・バニーの思いとは裏腹に、心の深部から女としての官能が沸き起こり、
気持ち悪いと感じていた素肌の上を黒い物が躍動する感触が、少しづつ甘い官能へと変化していく。
カタカタと指先を痙攣させながらエナメル・バニーは、
顔を真っ赤にさせて首を左右に振り必死に我慢する。
「いいザマね。……所詮、あんたは牝なのよ……」
「……うひっ……だ、誰がぁああん……牝よ……ふぁああっ……」
「はぁ、そんな顔して、十分に感じてるじゃない!」
 カバヤラ女は、足をエナメル・バニーの腹の上に掛けると、
そのまま足で、股間の辺を虜辱しているウナギを強引にクレバスから膣内に押し込んだ。
ウナギの図太い頭が膣口に収まり、赤く腫れた愛唇から愛液を吹き出す。
無理やり押し込められたウナギは、驚いたのか、
膣内で暴れ、グルグル回転させながら前後運動をはじめる。
ジュルル、ジュルル……。
「ひゃぐっ……グヒィっ……っカはッ……はぁあああ……!」
「どう?そいつらは、とっても可愛いだろ?……遺伝子改造された特別制のウナギだ、
 私の思い通りに動いてくれる。」
「ふぁああっ……こ、こんなものを、いったい何処から出したのよ?……ひあああっ」
「うっ……うるさいねぇ……。そんな事より、自分のことを心配しな?」
 足をエナメル・バニーの上から退けると、カバヤラ女はパチンッと指を鳴らした。
 命令された十数匹のウナギは、一斉にエナメル・バニーの敏感な処に飛び付いた。
勃起した乳首を鋭い歯で咥え、
小指大に大きくなったクリトリスを中の体液を吸い出すように吸い込み、
愛唇には餌に群がるように何匹ものウナギが殺到する。
103名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:09 ID:X52XdU8L
「ふぁああっ……す、吸っちゃ、やっいやっ……か、噛まないで……、ひあああっ!」
 身体中を愛撫され吸われるという、今まで体験した事もないような感覚に、
エナメル・バニーは全身を震わせて乱れ悶えた。
八つ目鰻は、ヒルのように捕まえた動物の肌を噛み切り、そこから中の体液を吸って餌にする。
同じように、エナメル・バニーは、身体中に穴を開けられ吸われ、ウナギに血を吸われた。
山ヒルでさえ吸われた、かなりの痛みと出血があるのに、
こんな巨大なウナギに吸われたら一体どうなるか。
ボリッボリッ!!
「ぎゃぁあああああ……!!」
 一斉に、ウナギはカミソリのような鋭い歯によって、
エナメル・バニーの身体中に無数の穴を開けた。
ウナギの歯は、柔肌を切り裂き、皮をひん剥き、肉を抉る。
見た事も無いおぞましい生物に、全身を喰われ、激しい痛みと供に恐怖と嫌悪感が身体を駆け巡る。
チュー!、ジュルルル!!
「あひあぁ……うぐぅあぁあっ!?……っひぎゃっ痛いっいた……いやっっっ!!」
 引き裂かれた傷口から、
ウナギ共がジュルジュルと激しい音を立ててエナメル・バニーの生血を吸いはじめた。
傷口から吸いきれずに溢れた赤黒い血がダラダラと流れ、エナメル・バニーの白い肌を染める。
「いぎぃあ……。いやぁ……。吸われる……ああ、血がぁ……あががぁ……。」
 ウナギは、血を吸うだけでなく、イボイボのある体で這いずり、
独特のリズムでエナメル・バニーの身体を愛撫する。
確りを肌に食らい付いたウナギは、ビチビチと尻尾を激しく震わせ、ヌルヌルと肌の上をねぶり続ける。
さらに、ウナギの皮膚から分泌される体液には強力な媚薬効果があり、
痛みも苦しみも、肌から伝わる刺激という刺激は、官能的な快感になってしまう。
「あぎぃぁあ……ああ、……ひふぅ……ふぁあああああ……。」
 シワ1つない首筋と顎には、2匹が吸い付き躍動する静脈から直接、血を吸い取る。
白いオッパイには3匹も取り付き、プリンのような柔らかい柔肌から吸っている。
これだけの数に吸われているのに、オッパイが縮むことはなく、
それどころか、分泌液で感じてしまった乳房は、母乳が溜まりさらにパンパンに貼りを良くしていた
104名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:09 ID:X52XdU8L
うなぎ共は、その事を良く理解してるらしく、
乳首に吸い付いたウナギは、口を吸盤のようにして張り付いて先から母乳が出ないように封じた。
それでいて、ウナギは封乳しながら、搾乳機のように激しくオッパイを引っ張り、
吸い付いてエナメル・バニーに快感を与える。

にゅるり……ぐちゃ、ぐちゃ……じゅるる、にゅるるるる……。
「ぐはあっ……はひっ……!だめっ……しっかり、しっかりするのよっ!
 ふぃぁああ……で快楽に溺れては……ダメェ!。」
 さらに、血を吸われる箇所は、そんな局部だけではなく身体全体を襲い、
驚くべき感覚がエナメル・バニーの神経を震かんさせる。
特に普段から触られる事の無い箇所、脇の下横腹などを吸われる感覚は凄まじい。
人間の体の中で敏感な部分だとは、
全く認識していない器官、普通は感じた事など無い場所、そんな変態じみた処を責められ、
エナメル・バニーの心の中で起きた混乱が、沸き起こる疼きを増幅し、
深く甘い快楽で確実に責め堕とされてしまう。
身体中から送られてくる鋭い悦楽、快感の嵐に脳髄の神経が熔け出す。
「ひゃっ……ヒィィィッ……!かはッ……脇が、お腹が……ひっあああ……!」
 止めど無く全身を覆う快楽を与えられ、
エナメル・バニーは痙攣させながら顔を上げて白目を剥いて恍惚とした表情で悶絶し、
身も心も溶かされていく。
─ああぁ、吸われる。身体から血が、抜けていく……ち、力が入らない……。
 パワーを失い、体力も無くなったエナメル・バニーの身体から、
どんどん血が抜けて血圧を下げ、脳に酸素を送る血が減り意識が遠くなっていく。
傷口から入ったウナギの体液が、エナメル・バニーの意識を淫らな快感に呑みこむ。
なんの抵抗も出来ないエナメル・バニーは、身体中から汗と血を垂らして、
だらしなくブシュッブシュッと股間から愛液を吹き出している。
歯を食いしばっていた口は、いつの間にかだらしなく開き、口元から涎を垂らし、
貧血の為に顔から血の気が失せ、唇は紫色になり、眼の下に隈が出来ている。
105名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:09 ID:X52XdU8L
─ああぁ……、もう、だめ……。吸われてる。
身体から血が、抜けていくのに……あひぁ……気持ちイイなんて……。
 そこへ、股間に群がったウナギどもが、
エナメル・バニーの意識を呼び戻すようにクレバスに流れ込んだ。
全身を血と汗まみれにして、エナメル・バニーは体を震わせる。
さらに別のウナギがゆっくりと胎内に潜り込んでいく。
エナメル・バニーの下腹部は異様に張り出し、
ときおり中でウナギがゴロゴロとうねる様が外からうかがい見られる。
 膣内に入ったウナギはさらに子宮の奥へと進む、先程、電撃攻撃を受けて焼けただれ、
水膨れだらけになって、元に戻りかけている生まれ変わった内壁の皮を剥ぎ取る。

 常人なら気絶する程の苦痛がエナメル・バニーを襲うが、
貧血とウナギの媚薬によってすっかり快楽の虜になっていたため、激痛でさえも衝撃的な快感だ。
「ぐぎゃぁはあっ……ひゃふっ……っああ……あひゃっ……イクっ、イっちゃう……。」
 とうとう堪えきれずにエナメル・バニーは、ウナギが腹をむさぼる快感を得て、
絶頂に達してしまった。
「ははは、ウナギでイクなんて。お前は正義の味方でもなんでもない、
 何にでも快感をむさぼるいやらしい牝ブタだ。」
「あひゃひいっっ!……はぐうぅっ……くっくそぉっ……!」
「ははは、何も出来なくてくやしいか?
 ……今から、もっと悔しく悲しい思いをさせてやるよ。」
「あはっぁあ……ど、どういう……。いみひひぃいっ……。」
「こういう事よ。」
 カバヤラ女は、エナメル・バニーから足をどけて後ろに下がった。
なんとそこには、気を失って倒れている健司がいた。
「おい、いつまで寝てるんだ、起きろ!」
 カバヤラ女は、足で健司の頭をコツいた。
「ああ、いやぁ……、ダメェ、健司さん……。やめてぇ……!」
 健司は、カバヤラ女に頭を掴まれて無理やり起こされた。
106名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:10 ID:X52XdU8L
「……う、うう。」
 右手で頭を押えながら、健司はもやもやを振り払うように首を振った。
「うん……。ハッ!貴様。」
「目が覚めたか。日高健司。お前の大切な人なら、そこにいるよ。」
 カバヤラ女の目線の先を見た健司の目に、水浸しになりながら、
無数のウナギによって虜辱され、悶え狂っているエナメル・バニーの無惨な姿が飛び込んで来た。
「ああ!……エナメル・バニー!」
「いや……、イヤァア!……見ないでぇ!……見ないで、健司さん、あああん……。」

 一番に見られたく無い人に見られ、エナメル・バニーは羞恥心を爆発させて、
涙と涎を流しながら髪と耳飾りを振り乱し、痴態を夫に見られまいともがいた。
しかし、巨大ウナギの拘束が解けるはずもなく、快楽の海に沈んだまま弄ばれている姿が、
そのまま健司の瞳にはっきりと映し出された。
「クソッ!」
 起き上がるもやっとな程にダメージを負っているに健司は、
直ぐにエナメル・バニーに駆け寄ろうとする。
「おっと、お前の相手は、私だよ。」
 カバヤラ女は、立ち上がろうとした健司を難無く押さえ付ける。
押し倒した健司を仰向けにするとカバヤラ女は、その黒いボディを健司の腹の上に乗り両方を掴む。
健司は完全にマウントポジションを取られてしまった。
「ああ、健司さぁん……あぁうん。……そ、その人に触らないで。……あふぅあ。」
 大切な健司を捕まえられ、エナメル・バニーにとっては、
まさに心臓を掴まれるような思いだ。
しかし、エナメル・バニーの目の前でさらに悲痛な光景が繰り広げられる。
「くっ、放せ!」
 健司は、唯一動かす事の出来る首を振って、なんとか脱出をはかる。
「ジッとしてろ。……エナメル・バニー!よく、見てろ。」
 ニヤッと笑うとカバヤラ女は、唇を健司の顔に寄せた。
107名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:10 ID:X52XdU8L
「うわっ……や、やめ……んうむ。んん。」
 健司は、無理矢理カバヤラ女に唇を奪われてしまった。
「いや、いあぁああああ!!」
 エナメル・バニーは、目をつぶった。
しかし、耳から愛する人と憎むべき女との、淫らな行為の音が聞こえて来る。
しかも、自分は助ける事も出来なければ、おぞましいウナギに弄ばれているのだ。
この時でも、乳首はコリコリと立たせ、股間からはジュクジュクといやらしい音をたてている。
あまりに惨めな姿に、エナメル・バニーの頬を止めど無く涙が流れた。

 カバヤラ女は、健司の頭を抱え込み、
怒りに震え真っ赤になった顔中にキスの雨を降らせ、貪るように口づけした。
カバヤラ女の舌が健司の舌を捉え、ピチャピチャと濡れた音をたててもぎ取らんばかりに絡み付く。
さらに、カバヤラ女は、交じり合った唾液を合わせられた口の端から無理やり流し込む。
「むん、ふんぐ……。」
「んむう……んんむ……。」
 濃厚な唾液を口に入れられ、拒みながらも健司の脳に不愉快な快感が沸き起こる。
先程からエナメル・バニーを苦しめる、唾液にも媚薬効果があるのだ。
改造人間を苦しめる程の効果があるのだから、通常の人間に使われたら、ひとたまりもない。
みだらな刺激が全身を襲い、健司の股間の男根を勃起させる。
 それをカバヤラ女が見逃すわけもなく、なまめかしく右手でズボンの上から男根をサワサワとさする。
「ふん、むぐうぅっ!!……むむ。」
 さらにカバヤラ女は自分の股間を、健司のテントのようにズボンを押し上げた男根に押し付けた。
黒い濡れたレオタードがベッタリと張り付き、
割目がくっきりと浮かび上がった柔らかい肉丘で、充血した肉棒をこする。
カバヤラ女は、ゆっくり腰をストロークさせて、布を挟んでスマタを始めた。
 口から、下半身から、健司の脳髄に波のように絶望的な快楽が迫る。
「むん、んっはぁあ……、うう、く、くそったれが。……ど、退きやがれ!」
 やっと口が解放されて、健司は大きく吸い込んで酸素を取り入れ、カバヤラ女に罵声を浴びせる。
108名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:10 ID:X52XdU8L
しかし、健司の抵抗はこれぐらいだ。舌を嘗めずってカバヤラ女は、身体の自由を奪われた健司を弄ぶ。
「そう?……でも、こっちは退いて欲しく無いみたいよ。」
 カバヤラ女は、器用に片手で健司のベルトを外し、ズボンを脱がしにかかる。
「や、やめろ!……誰が、お前なんかと……。」
 健司は、首を振り、腰を揺らして、淫らに躍動して迫りくるカバヤラ女の責めになんとか抵抗する。
「本当にそう?」
 フーッと健司の首筋に息をかけ、ぺロっと耳たぶを優しく噛む。
「うあぁ……。」
 凍り付くような一瞬の感覚が健司の動きを止め、さらに心の奥に暗躍する悦楽を呼び起こす。
カバヤラ女は、震えて悶絶する健司の腰から、ズボンとパンツを一気に引きずり落とした。
健司の男根は、すでに大きく頭を持ち上げて、
いつでも獲物を狙える準備の出来た野獣のように構え、怒りの血管を浮き立たせて充血している。
「ふーん、結構すごいんだな……。」
「うわぁ……、やめろ。放せ!!」
 細い指の先にある黒い爪で、健司の男根をさする。
ツーと筋をさすり、カリのあたりで止めて、日本の指で挟みこみ、
焦らすように男根をコリコリと指で弄ぶ。
─ああぁ、こんな……。君枝があんな事になっているのに、
オレはいったい何をやってるんだ。……俺は最低の男だ……。
「……、うぅ、エナメル・バニー……」
 苦しみながら健司は小声をあげた。
目の先には、数十匹のウナギに弄ばれ悶絶して苦しむエナメル・バニーの姿がいた。
けれども、やっぱり健司も男だ。
どれだけ理性で押さえても、下半身から沸き上がる欲望を押さ込むことは出来ない。
今のどうにもならない状況に、健司は血が出るほど奥歯を噛みしめて悔しがる。
「人の心配をしてる暇は無いわよ。」
「うがぁ……!!」
109名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:10 ID:X52XdU8L
突然、カバヤラ女は強力なパワーで、健司の精液の張り切った金玉を掴んだ。
ギリギリと締め付けるような鈍い痛みが背筋に走る。
しかし、男根は沸き上がる衝撃に素直に反応して、
ビクンッと反り返り、先からジワリと我慢汁がしみ出す。
「フフフ、もう、限界みたいね。」
 健司の頬をぺロリと嘗めると、カバヤラ女は自分の股間を健司の男根になすり付けた。
「うぅ……ああ!」
 男根に柔らかい秘肉が触れ、溶けるような感覚が健司の心に巻き付く。
「あふぁ……、いやああああぁ……!!やめてぇ……!お、お願い……、
 私はどうなっても構わないから、……その人を放して。
 その人に何もしないでぇ!!私に復讐したいんでしょう?
 あふあぁ……その人は関係ないわ……。」
 快楽に飲み込まれそうになりながらエナメル・バニーは、騒然な光景に絶叫した。
一番大切なパートナーが憎むべき敵によって、
淫らな悦楽の虜になって苦しむさまを見た瞳から涙か溢れた。
「うん、むふぅ……私は、今でも、おまえに復讐してる。
 身体を痛めつけた、だから今度は、お前の心を折ってやる。」
 カバヤラ女は、健司を蹂躙する手を休める事なくエナメル・バニーを睨み牽制すると、
その黒く若いプリンと引きしまった尻を、ゆっくりと落とした。
エナメル・バニーの瞳にまるでスローモーションのように、
カバヤラ女の膣内の中に、健司の男根が収まっていく様子が焼き付いた。
「ふぅうう、うわぁ……。はあぁぁん。……いいわ、腰が砕けるくらい犯してやる。」
 喘ぎ声をあげながら恍惚とした顔でカバヤラ女は、残酷な台詞を言うと、
エナメル・バニーを苦しめた尻尾を振りながら、腰をストロークさせる。
「ふあぁああ、イイ、入ってる、入ってるよ。
 見ろ、エナメル・バニー!お前の夫を犯している。あはっはっはっは」
 さらに腰を激しく動かしながらカバヤラ女は、勝ち誇ったような笑い声を上げる。
110名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:10 ID:X52XdU8L
 堅くなった健司の男根に、
ヌルヌルとした柔らかいカバヤラ女の胎内の秘肉のヒダが絡み付き、健司の心を追い詰めていく。
 粘液から分泌される媚薬効果で、健司の男根は君枝とセックスする時より一回り大きくなっていた。
普段の数倍も感覚の増し、血管の浮きだった男根を強烈な膣圧で搾られ、
今にもイッてしまうような悦楽を堪える。
 カバヤラ女は、たくましい脈動を子宮に感じていると、
自然と腰がうねり、喘ぎ声をもらして、官能的な感覚を悶える。
 旋律する快感が、下半身から脊髄を突き抜け健司に絶頂が襲いかかる。
─す、すまない、君枝!で、出ちまう……。
「うう、ふぐぅあ。」
 我慢に我慢を重ねた濃厚な精液が、カバヤラ女の子宮の中にぶち込まれた。
「はああ、出てる。中に出てるわ。熱い、とっても熱い。」
 しかし、健司がイッタばかりだというのに、
肉棒を抜かずにカバヤラ女の腰が再び動き始めた。
激しいストロークが再開し健司を快楽で苦しめはじめた。
「ふぐぅあ、あふあぁ、うう……。」
「まだまだ、終らないわよ。たっぷりと吸い取ってあげるからね。」
 カバヤラ女は、上下のピストン運動だけでなく、左右に回転を加える。
「はあああ……、健司さぁあん!!だめぇええ……!!ふぁあああ、だれか、だれか助け
て。神様でも、誰でもいい、健司さんを助けて……。あぐぅ!はぅううぅ……」
 その時、エナメル・バニーの胸を吸っていたウナギが激しく動き、
乳首に噛み付くと、太い胴体をくねらせて、パンパンに貼ったオッパイにとぐろを巻いた。
普段のFカップのオッパイが、母乳が溜まってよりさらにボーリング玉なみに膨らみ、
乱暴に搾られたオッパイが不細工なドリルのように変型する。
「あひぃっ!……うう、ああぁ」
111名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:14 ID:X52XdU8L
 背中を仰け反らせてエナメル・バニーは、
涙と涎を流し震え、迫りくる快感に崩れ落ちそうな弱い声をあげる。
自分の目の前で、数分前の自分と同じように愛すべき夫が蹂躙され苦しんでいる。
もし、このまま虜辱が続けば、死んでしまうかもしれない、
にも拘わらず、自分はこんな簡単に甘い堕落の泥沼に沈みこんでいく。
─あふあぁ、……だめよ、感じてちゃ、ダメよ。
……なんとかしなきゃ……健司さんを助けなきゃいけないのよ。で、でも、あふあぁ、どうすれば……。
 自分を押さえきることが出来ないで、簡単に敵の虜辱と快楽に溺れてしまい、
己の非力を責めながら。
最後の最後まで、エナメル・バニーは逆転の希望を捨てることなく
快楽と絶望の混濁した現状をはね除けようと抗う。
だが、貧血で脳の思考が低下し、媚薬効果で身体が快楽の甘い堕落に溺れ、
灼熱した胸の奥から絶頂の大波が襲い悲鳴を上げる。
「あふあぁあ……やめて……。ああ、で、出る……でちゃう。」
 ウナギは、グニグニとオッパイを蹂躙し、容赦なく胸元から搾りつくす。
ずっと犯され吸い続けられ、エナメル・バニーのオッパイはもう限界だった。
どんなに堪えても、物理的に限界が訪れる。
プシュッ、プシュー!
「ふあ……あハああぁっ……出る、オッパイが出るっ!……フハァぁあああ!!」
 ウナギが吸引をやめて乳首から口を放すと、幾つもある乳首の乳腺から母乳が吹き出した。
エナメル・バニーの両方のオッパイの先から、まるでシャワーのようにミルクが飛び出し、
自分の顔や身体に降り注いだ。
─ひっ……ひひっぃっ……。あつ、熱いひっ……。気持ちひぃっ……。
 溜まりに溜った熱い白い液が乳首に集中する快感は、
エナメル・バニーの意識も理性もドロドロに溶かして、2度目の絶頂を迎えさせる。
「はひっ……あっあはぁっ……あんっ。イクッ、イクッ!イッちゃう……ああああ。」
112名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:14 ID:X52XdU8L
大量の母乳を吹き出し、母乳や血液も無くなったのにオッパイは、
その張りが収まる事は無い。
すると、ウナギは頭から乳首の先を逆に押しつぶし、小指のように大きくなった
乳首が陥没し、オッパイが擂り鉢型に変型しピンク色のドーナツのようになる。
イッたばかりの敏感な乳首をファックされ、
エナメル・バニーは、ジュルジュルと吹き出し切らなかった母乳を溢らし、
恍惚とした顔で身悶え、胸から押し寄せる強烈な快感によってすぐにトロけた声をあげる。
「やっぁあっ……!いやあっ……。そんっ、そんな胸を……ひやああっ。」
 乳首がえぐれるようにウナギにオッパイを姦かされるという、
今まで経験したことも無いような性行為に、
エナメル・バニーの身体は、想像を超えた恐怖と甘い快感に貫かれ再び絶頂に達する。
「ぐっ、ひゃああっ!?……オッ、オッパイが気持ちいいひぃっ……あはぁああんっ。」
 だらしなく開き涎を垂らす口から、ヒクッヒクッと舌を痙攣させて出し、
エナメル・バニーはビクッビクッと震えながら悶絶して腰を浮かせた。
別に、浮かせたくて浮かせたのでは無い、股間に群がるウナギ共が、膣口と菊門に潜り込んだのだ。
蠢く数十匹のウナギが無理やり穴という穴に入り込み、エナメル・バニーの腰を浮かせたのだ。
 いったい何匹のウナギが菊門から侵入したのか、もはや原形をとどめない程に開き、
中のウナギは直腸を通り抜け大腸の粘膜をゴリゴリと舐る。
「うがぁぁ… ああっ……こ、壊れるぅ……ああああっ……」
 ヴァギナも内の秘肉が剥き出しになるほどウナギに拡張され、
ビチビチと尻尾を振りながら胎内に入り込む。
白く陶磁器のようなお腹は、妊婦のそれ以上に膨張して青い血管を浮き出させ、
その姿まるで腹を膨らませたカエルのようだ。
さらに、お腹の中でウナギがギュルギュルと動き出す。外から中でウナギがうねる様がうかがえ、
ギチギチに張り詰め たエナメル・バニーの腹膜は、その動きに敏感に反応してしまう。
「ひあああっあがっ……!!お腹の中っ、か、かき回さないでぇっ!!」
 エナメル・バニーは、胸からミルクを垂れ流し、下半身を愛液と小水とでビショビショ
にしながら身悶え泣き叫ぶ。
113名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:15 ID:X52XdU8L
腸壁にGスポットに子宮にと、臓器官を内側から何度も刺激され、その度に激しい快感が湧きあがる。
「はうぁあああ……、ダメ、あうぁ……、また、またイッちゃう。あああ……。」
 よがり泣き、声を噴きあげて、エナメル・バニーはひと際激しい絶頂を迎えた。
硬直した身体がわななき、ビュッビュッと股間から愛液と尿を噴き出し、
汗とミルクと血にまみれて崩れ落ちた。
 精神も体力も限界に達したエナメル・バニーは、もはや指一本も動かす事が出来なかった。
意識は真っ白に吹き飛び、スーパーヒロインは全身をウナギにされるがままだった。
 ふと、魚の目のように白濁したエナメル・バニーの目に先に、
石畳の上に転がっているアサルト・ライフルが映った。
アサルト・ライフルは、マラ対課一課が一般的に使う6ミリの小型マシンガンだ。
新型銃のクローザーのようにマラ魔羅団の怪人を倒す威力は無いが、
工作員に対抗するには十分な武器である。
エナメル・バニーもその事は分かっていたが、この状況を打開する、一筋の光りのように見えた。
 さらに、横に視線をずらすと、カバヤラ女と健司の激しいセックスシーンが見えた。
カバヤラ女の動きはさらに激しくなり、
健司の精液を一滴の残らず搾り取らんばかりに健司の男根を圧迫する。
翻弄される内に健司もいつのまにか、エネルギッシュな若い尻を掴んで、自ら腰を揺らしていた。
「うう、うう、うぐぅあ……。」
 健司が呻いた。再び、何度目かの射精をしたのだ。
「はぁ、またイッちゃったのね……。あふぁ……こんなに出して大丈夫?
 妊娠しちゃうかも。ふぅ……。」
 満足そうにカバヤラ女は、お腹をさすり、自分でオッパイの膨らみを揉み、
乳首を刺激して、快感をさらに高いものへと押し上げる。
 いつの間にかカバヤラ女は、健司とのセックスに夢中になっていた。
快楽の沼に崩れ落ちたエナメル・バニーを無視して、千切れそうになる程に男根を貪る。
─あくっ、今の内なら、はぁ、健司さん、待っていて、うふぁあ……。
114名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:15 ID:X52XdU8L
ウナギ共に蹂躙されたまま、エナメル・バニーは最期の力を振り絞って、
鉛のように重い身体を引きずってライフルに向かって這いはじめた。
ウナギが胎内でのたうち回り、膨らんだ腹を、石畳みに引きづりながら、匍匐前進をする。
さながら、無惨に羽根を奪われた蝶のように、醜い芋虫である。
前に這う度に、重力に引かれて、オッパイに絡み付くウナギが揺れて乳首を引っ張り、
愛液と粘液がイッパイに詰った腹がタプンッタプンッと音をたてる。
 自制しようとしているはずなのエナメル・バニーは、
その美体はくねくねと淫らにもがいて、腰をクネクネと揺らす。
「あひひっ……ふああっ……ほぉおっ……。」
 たった数メートルの距離がエナメル・バニーにとって、数キロにも感じた。
徹底的に身体中を犯され、神経の随まで悦楽で震えながらも、必死に手足に力を入れる。
─くぅっ……あぁ……ダメ……、た、耐え・るのよ。もう少し、もう少し……。
 熱く身悶えながら、エナメル・バニーは決意も新たに、
淫らな衝撃に耐え、ライフルに向かって最期の手を延ばす。
─あと20センチ、10センチ、5センチ、掴んだ、やっと……。
 しかし、やっと掴んだと思ったライフルを持ち上げる事は出来なかった。
 最期の希望であるアサルト・ライフルの濡れた黒い足が乗って押さえ付けていた。
黒い足に沿って見上げると、足の主のカバヤラ女が構えていた。
股間から、ダラダラと愛液と健司の精液を垂らしている。
「ふふ、こんなもので私を倒せると思うのか?」
 カバヤラ女は、エナメル・バニーの手から簡単にライフルを奪い取った。
最期の望みを奪われて、エナメル・バニー目の前が暗黒に閉ざされてしまった。
「ああ……。」
 エナメル・バニーは、弱々しく頭を落とした。
ここにカバヤラ女が居ると言う事は、健司はどうなったのか。
解放されたのか、それとも、エナメル・バニーの心に最悪の状況が思い浮かんだ。
歯をカタカタと震わせながら、ゆっくり健司の方を見た。
健司は石畳の上に息苦しそうに寝転んでいた。
健司は、ボロボロになりながらも、どうにか生きていた。
115名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:15 ID:X52XdU8L
大丈夫だ、まだ生きてるわ、せっかく楽しんでたのに、
10回くらいイク予定だったのに、お前が頑張るから。」
 健司の方を見ているエナメル・バニーを見て、カバヤラ女はバカにして言う。
「はぁう、な、なにが、楽しんでるって……。」
「うーん、なかなか、いい銃を使っているのね。どれぐらい威力があるのかしら。」
 カバヤラ女は、エナメル・バニーの言葉を全く無視して、
ライフルを持ち上げると、ガチンッとトリガーを引き、安全装置を外した。
「さすがのエナメル・バニーも、この至近距離から打たれたら、どうなるかしら?」
「いや、まさか……、やめて。」
 氷りのような殺気を感じて、エナメル・バニーは頭を抱え込んだ。
ズドドドドドッ、ズドドドドドッ……!
「ひぎゃぁああああああ……!!、あぐっ、あぐっ、あぐっ!!」
 エナメル・バニーの背中の真上で、アサルト・ライフルが火を噴いた。
熱せられた50発の鉄鋼の塊がたった数秒の間に、エナメル・バニーの身体にめり込んだ。
いくら、普段は鉄砲の弾を弾き返す改造人間のエナメル・バニーでも、
この至近距離でマシンガンを打たれては、ひとたまりも無い。
ズドドドドドッ、ズドドドドドッ……!
「ぎゃぁああ……っ!イ、痛い、痛い!!ああああ……っ!」
 弾は肌を突き破る事は出来ないが、
一発一発が、骨を砕き、筋肉を裂くような、拳で殴られる衝撃と激痛が走る。
エナメル・バニーは、亀のように頭を引っ込めて縮こまるしか出来なかった。
50発の弾は、柔らかい肌を叩き、突き刺さり、抉り、跳弾して辺りに飛び散る。
陶然、打っているカバヤラ女にも弾が当るが、全く平気なようだ。
エナメル・バニーに絡まっていたウナギ共も、バラバラになって吹き飛び、ただの肉の塊になる。
ズドドドドドッ……カチッ、カチッ、カチッ、!
「あぐうぅう、うぐうう……。」
116名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:15 ID:X52XdU8L
射撃が終り、悶えるエナメル・バニーの身体から、プスプスと白い煙りが上がる。
─あ、熱い、熱いよ、背中が燃えてるように熱い。
もう、いやぁ、助けて……。
「さすがエナメル・バニーね、丈夫だ。」
 丸く真っ赤に充血したアザが、エナメル・バニーの艶やかな背中からお尻まで出来あがり、
元の原形が分らない程に2倍以上に腫れて、膨れ上がっている。
 とその時、痛みと衝撃で緊張が溶けたエナメル・バニーは
股間を押さえる力が無くなりヴァギナとアナルから腹の中に収まっていた数十匹のウナギを吹き出した。
図太いウナギがうねって、バシャバシャと音を立て、とぐろを巻き、滝のように流れ落ちる。
ゴポ、ゴポ、ゴポ、ずりゅ……!ぎゅぷぷぷぷっ……!ずずずちゃ、ずちゃ……。
「うがぁああああっ……!!うぐぅうう……!!ぐぐぁっ……!あああぁ……。」
 絶望的な苦痛と破壊的な快感がエナメル・バニーの脳髄に押し寄せた。
出産よりもずっと激しいの苦痛と、それに数倍する快感的な刺激により、脳と神経が焼き切れてしまう。
 いったい何匹のウナギがお腹の中に入っていたのか、
次から次ぎへと、ビチビチと音を立ててウナギが吹き出す。
愛液と尿を秘裂から噴出し、アナルからネットリした腸液を出し、
空を仰ぐように背中を反らせ、遠吠えする狼のようなポーズで喘ぐ。
ドボルッ、ボダッ、ボダッ、ボダッ……、ぶじゅるるるる……。
「はぐぅうう!!……やだ、……もう、止まって……、いぎゃぁあああ……。」
 最期の一匹がアナルから飛び出し、地面の上で暴れ出す。
遂にお腹に詰っていた異物が無くなり、妊婦の倍以上もあったお腹も元の大きさになっている。
半分失神して疲れ果てエナメル・バニーは、ダラダラ涎を垂らし、
白目を向いて、ヒクッヒクッと舌を出し、全身を痙攣させて硬直している。
 エナメル・バニーはスーパーヒロインとしての使命を忘れ、
理性も知性もなくし、慎みも自尊心も溶かされて、憎むべきカバヤラ女の前で、快楽の虜になっていた。
「フン、きったないわねぇ。ドブ臭いブタね。」
 カバヤラ女は、足をエナメル・バニーの尻に乗せ、再びライフルを構える。
「ねぇ、まだ、マガジンは残ってるよ」
「ふえ?ま、まさか……まだ……。いや、もう……、いやぁあああ!!」
117名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:16 ID:X52XdU8L
「今度こそ、トドメだ。」
 エナメル・バニーが絶叫する中、ガキン、ガキンと、マガジンが交換させ、
トリガーが引かれる残酷な音が鳴る。
スドンッ!!
「ひぃぐぅああああ……!!」
─ひぃ……!?あ、あれ?……。
 自分に予想される痛みが起こらなかったエナメル・バニー、不思議そうに見上げた。
 なんと、苦しんでいたのはカバヤラ女の方だった。
手からライフルを落とし、出血する肩を押さえている。
 見ると、健司が大きく肩で息をしながら、
片膝を立て、両手で対マラ魔羅団の怪人用銃クローザーを構えていた。
「はぁ、健司さん!!……。」
 カバヤラ女から解放された健司は、全身の痛みを堪えて、危機一髪で銃を打ち、
エナメル・バニーを助けたのだ。
黄昏れている夕陽を背にするその姿は、まさに悪を打ちのめすスーパーヒーローである。
─ああ、健司さん、とってもカッコイイ……。
 危機状態だと言うのに、エナメル・バニーは、自分の夫の勇姿にうっとりしている。
「うがぁ、くそう!……お前から先にぶっ殺してやる。」
 怒り狂ったカバヤラ女は、その怒りの鉾先を健司に向けた。
恐ろしい形相で睨み、歩き出そうとした。
その時、それを見たエナメル・バニーが、カバヤラ女の足を抱き込んだ。
「健司さん、今よ、打って!」
 もしも健司の狙いが外れたら自分に当るかもしれないのに、
エナメル・バニーが、こんな危険な事が出来るのは、本当に健司を信じている証拠だ。
「はっ、放せ!この!」
スドンッ!!スドンッ!!スドンッ!!
「ぐふっ!うぐぅ、がはっ!」
118名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:16 ID:X52XdU8L
足を押さえられ、棒立ちなったカバヤラ女の身体に、クローザーが火を噴く。
一発一発の弾が、カバヤラ女の胸や腹を貫く。
スドンッ!!チン!
 しかし、もう少しでカバヤラ女倒せるという所で、弾丸が切れてしまった。
「はっはっはっ、弾切れか!運は私にある見たいね。」
 ドクドクと血の流れる腹を押さえ、カバヤラ女は足に絡み付くエナメル・バニーを蹴り飛ばす。
そして、ずるずると尻尾を引きずりながら、後に後退する。
カバヤラ女のすぐ足下には、遊園地の運河がある。
「うう、覚えてろ。必ず帰って復讐してやる。」
 カバヤラ女は言い切らずに、運河の中に飛び込んだ。
ウナギの属性を持ったカバヤラ女は水の中を自在に泳ぐことが出来る。
たとえ怪我をしていても、海に逃げ込めば、確実に追ってから逃れる事が出来る。
ザブンッ!
「あ、ま、待って!」
 エナメル・バニーが手を延ばして、先を追おうとするが、
カバヤラ女の姿は無く、運河には既に水の泡しか残っていない。
ドサッ
 エナメル・バニーは、ハッと振り向くと、精魂尽くした健司が、その場に倒れた。
「いやぁああ、健司さーん!!」
 這うように立ち上がると、エナメル・バニーは健司に駆け寄った。
「健司さん!健司さーん!!」
 健司の頭を膝に抱えたエナメル・バニーの悲鳴が、夕暮れの遊園地にこだました。
119名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:18 ID:X52XdU8L
 どうにかカバヤラ女を退けた健司だったが、
その時に負った怪我は酷く、即時に病院に担ぎこまれた。
なんとか緊急手術も成功し、絶対安静で病室に移された。
 夜も遅く、暗い白い壁の病室の真ん中にベットがある。
横には点滴が、ポタッポタッと静かな音を定期的に鳴らしている。
ベットには鼻から呼吸器を入れた健司が、静かな寝息を立てて眠っている。

 沈黙を破ってギーっと扉が開いた。
真っ暗な病室に廊下の蛍光灯の青白い明りが差し込む。
そこに、表れたのはガッチリした体格の大きな男と、幼い女の子を連れた女性だ。
マラ対課一課の郷田と、健司の妻の君枝と愛娘の藍菜だ。
「運びこまれた時には大変だったが、もう大丈夫だよ、
ただ、しばらく入院する必要はあるがね、
まぁ、いつも無理をしてるこいつには丁度いい休暇だよ。」
 郷田が静かな声で、心配そうに深刻な顔をしている君枝に声をかけた。
「はい、ありがとうございました。郷田さんには、いつもお世話になってしまって。」
「なに言ってるんですか君枝さん、お世話になってるのは私の方だよ。」
 実際に、エナメル・バニーが居なかったら、
マラ対課一課はまともな成果を得る事は出来なかっただろう。
「いえ、そんな。」
 藍菜の手を引いて、君枝はベットの側に寄った。
「ねぇ、お母さん、お父さんは寝てるの?」
 眉をひそめて、藍菜が眠る健司を見つめたまま、母親に質問した。
「うん、お父さんは怪我をして寝てるのよ。静かにね。
お父さんは、少しの間、お家に帰れないの、ここで怪我を治すのよ。
お父さんがお家に居なくても藍菜は我慢出来る?」
 君枝はそう言いながら、眠っている健司の前髪が掛かっているおでこを撫で、
優しく髪をかき上げた。
「うん、我慢出来るよ。」
120名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:19 ID:X52XdU8L
「そう……。藍菜は良い子ね。」
 藍菜は母親の顔を見上げた。
 君枝は、子供や郷田が見ている前で唇を健司の顔に寄せた。
その一連の動きは、まるで流れるようで、なんでもない普段の生活のように、
君枝は健司の唇にキスをした。
 藍菜には、その様子がとても綺麗に見えた。
それは数秒のことだったはずだが、1コマ1コマ情景を抜き取るモンタージュ映画のように見え、
夜空にまたたく星の輝きのような一瞬の時間のようにも見えた。

 藍菜にも、キスがどういうものか分かっていた。
ただ単に唇と唇を合わせるだけでなくその行為の意味も。
けれども、まだ幼い藍菜には、
一瞬の間に君枝と健司の間で交わされた思いを理解することまでは出来なかった。
それでも、藍菜はとても感動的な光景だと感じ、それが自分の母親である事にとても嬉しく思った。
 君枝は健司から顔を放し、何か独り言を唇だけ動かして言うと、藍菜に向けてクスッと笑顔を見せた。
 これから、藍菜は成長する上で、楽しい事や悲しい事、辛い事など様々な経験をするであろう。
けれども、藍菜は、けっしてこの光景を決して忘れることは無いだろう。

3話 了
121名無しさん@ピンキー:02/11/16 02:23 ID:K7DM0qUH
保守ってみたり‥
1220325:02/12/28 10:39 ID:DzPSW9vI
すげ〜〜〜
長い長いよ奥さん<<75-120
123山崎渉:03/01/12 07:49 ID:gNCpbf2o
(^^)
124山崎渉:03/01/17 07:36 ID:MZEjapKK
(^^;
125名無しさん@ピンキー:03/01/20 17:04 ID:spMes8Gs
画像は何処へ?
126名無しさん@ピンキー:03/03/20 11:51 ID:wv795D6U
二ヶ月ぶりの保守
127名無しさん@ピンキー:03/04/18 03:57 ID:sYqRwLFl
オムニバスエロSS

画像を春スレ…か。
128名無しさん@ピンキー:03/06/19 14:44 ID:AjYc4GCU
萌えgazo板やられちゃいますたね
メーカーも大人気ない弱小HPイジメはやめてほすい
129香取犬:03/06/21 16:38 ID:YeTAigU0
           ____________
  ☆☆☆   /
  (・(エ)・) < HPみてね〜!(・∀・)!ムン
  ⊂  ⊃   \____________
  /  /
 U⌒U
130名無しさん@ピンキー