画像を貼るスレ

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1名無しさん@ピンキー
ガンダム戦記のノエルアンダーソンの画像を貼ってくださいまし。
他のでも良いですばい
2うっさいハゲ:02/09/09 19:59 ID:pHXCK5wr
うっさいハゲ
3名無しさん@ピンキー:02/09/09 20:05 ID:ASEjL7NY
        モナー最高裁判所
 ̄ ̄ ̄ ̄\ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
だりーよ   >| ∩_∩ ∩_∩ |< 死刑でいんじゃね?
____/ |( ´Д`)(´∀` )Φ  \________
    § ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄§
    §   そ、そんな・・・     §
    §      Λ__Λ      §
    §    ∠(;  υ)\    §
    §    ‖( >>2 )‖    §
         ‖ | | |  ‖
         ‖ (__)_)‖
4名無しさん@ピンキー:02/09/09 23:04 ID:pHXCK5wr
         ||
       Λ||Λ
      ( / ⌒ヽ
       | | >>1|  ↓
       ∪ ) )
        | | |
        ∪∩
          | | ))グイグイ
  (\_/)  | |
   (#`∀´)//
  /     /    <モウクンナ!
/ /|    /
5名無しさん@ピンキー:02/09/10 15:18 ID:f54PuBPW
半角いけ
6名無しさん@ピンキー:02/10/05 00:26 ID:wkepxxxp
第3話

宇宙刑事シルビアとジェンマが、
再度の地球侵略を狙ったアクセルの野望を打ち砕いてから8年の歳月が経過した。
この間、杉村家では二つの大きな変化が起こっていた。
玲子の夫慶一郎が、40の若さで帝都大学の教授に昇進した事と、
一人娘の沙織が名門女子高の聖倫女学院に進んだ事である。
一方、玲子といえば相変わらずの専業主婦であったが、美貌は一向に衰えを見せず、
持ち前のナイスバディはますます円熟味を帯びた大人の色香を増していた。
シルビアとしての玲子は、銀河警察から太陽系支部長として任命されてはいたが、
旧アクセルのような巨大組織から地球が狙われる事はなく、
時々現れる一匹狼的な凶悪異星人や銀河警察の追及を逃れて地球に逃亡してきた犯罪者を退治したり、
捕まえたりする程度で、平穏な日々が続いていた。
今日は沙織の17歳の誕生日だった。
娘の誕生日には家族だけで誕生パーティーを開くのが杉村家の慣わしである。
いつも大学での研究で帰りが遅い慶一郎も、今日ばかりは帰りが早い。
「ただいま。おーい沙織、プレゼントだよ。」
沙織が前から欲しがっていたポーチだった。
「わーい、パパありがとう!」
慶一郎の事はパパと呼び、玲子はママと呼ぶ美しい娘沙織だった。
「さあ、パーティーを始めましょう。」
と玲子。
ケーキの上の17本の蝋燭の火をフッと消す沙織。
7名無しさん@ピンキー:02/10/05 00:26 ID:wkepxxxp
彼女にとってはこの17歳という年齢が大きな意味を持っていたのだ。
天才科学者の父からは優秀な頭脳を
クリスタル星人である母からは美貌と超人的な運動神経を
受け継いだ沙織の能力は中学に入った頃から開花し始めた。
成績は常に学年トップを独走。
運動面でもあらゆるスポーツで他の生徒たちを圧倒するスーパーガールであった。
それでも、実は能力の100%は出していない。
彼女が全力を出したら、とても人間業とは思えない結果になってしまうので、
意識してセーブしているのだ。
性格的にはとても負けず嫌いの女の子だったが、なんでも完璧というわけではない。
結構間の抜けたこともしてしまう、愛すべきお転婆娘であった。
周囲に常に人が集まり、周りを明るくする存在だったが、
恋愛に関してはてんで未発展でまだファーストキスすら済ませていない。
奥手というよりも、教授令嬢という出自、図抜けた容姿、頭脳、運動能力あまりにも揃いすぎているので、
周りにいる男たちも容易に手を出せないのだ。
この沙織に関して、中学時代から周囲から謎とされている事柄があった。
いろんな部からの熱心な勧誘にもかかわらず、一切部活動はしなかった。
放課後は授業が終わるなり、すぐ家に帰ってしまうのだ。
杉村家の家の地下室、物理学以外にはとんと無頓着な当主慶一郎には
こっそりと密かにトレーニングジムに改造されていた。
そこで沙織は母の玲子を先生にして秘密トレーニングを積んでいたのだ。
宇宙刑事になるための訓練を・・・・
地球上のあらゆる格闘技の達人である母をコーチにして、連日猛特訓を続けていた。
そして、その成果が試される日が近づいていた。
宇宙刑事の資格テストを受ける権利が得られるのが17歳なのだ。
宇宙刑事の仕事のシビアさ、過酷さを知り尽くしている玲子は、
当初沙織が宇宙刑事になると言い出した時、反対だった。
だが、娘の決意が固いことを知ると、熱心に手取り足取り教え始めたのだ。
誕生日の一ヵ月後、宇宙刑事への最終テストである実技試験の日がやってきた。
8名無しさん@ピンキー:02/10/05 00:26 ID:wkepxxxp
既に適正試験、ペーパー試験は優秀な成績でパスしている。
これをクリアすれば、念願の宇宙刑事への資格が得られるのである。

地球の大気圏外に停泊する銀河警察の宇宙船。
ここがテスト会場だった。
試験官を務めるのはジェンマであった。
彼は銀河系本部長に出世していた。
本部長クラスの幹部が試験官を務めることなど極めて異例だったが、
かつての盟友の娘のテストということで特別に買って出たのだ。
付き添いのシルビアとジェンマは戦闘スタイルではなく、素顔を出したフルボディスーツだった。
テスト用戦闘スーツの純白のレオタードに身を包んだ沙織が姿を現わした。
表情はやや硬い。
「絶対に、絶対に合格するわ!この日のためにママと頑張ってきたんだもの。」
ハイレグから伸びた綺麗な二本の美脚。
バストとヒップは母よりやや小ぶりではあるものの、見事なプロポーションの持ち主だった。
対戦相手は戦闘用アンドロイドだった。
能力はアクセルの戦闘員並みだ。
宇宙刑事になることができれば問題はない相手だが、
生身の姿でも倒すことができなければ、宇宙刑事の資格など得る事はできない。
「勝負は私が旗を揚げるまでだ。白旗なら合格。赤旗なら不合格だ。」
ジェンマが告げる。
「よし、始め!」
遂に運命のテストが開始された。
だが、戦いは意外にも沙織が一方的に押し込まれた。
まず先制攻撃としてローキックに出るが、軽く受け止められてしまう。
両足首を掴まれて股裂き攻撃の洗礼を浴びる。
両脚を大きく開かれてしまった美少女。
「!!!きゃーーーっ!!!」
9名無しさん@ピンキー:02/10/05 00:27 ID:wkepxxxp
と思わず悲鳴を上げた。
ハイレグのレオタードがヒップの割れ目に食い込み、
半ケツ状態になるが、直している暇など無い。
続いて、胸倉を掴まれてレオタードの胸の部分をビリッと引き裂かれた。
「い、いやーーん!!」
白のブラジャーが露出する。
なんとか、離れて胸元を隠す沙織。
予想外の劣勢に動揺の色を隠せない。
{ど、どうしたらいいの?}
見かねたシルビアが大声を張り上げた。
「これはテストじゃないわ、実戦なのよ!」
はっとする沙織
{そ、そうだ、これは実戦なんだ。
合格とか不合格とか考えてはダメ。
目の前の敵に集中しなきゃ。}
グッと集中力を高める。
沙織を捕まえようと飛び掛ってきたアンドロイド。
ジャンプ一番、高く飛び上がると、相手の首めがけて必殺の延髄切りが決まる。
アンドロイドの首は吹っ飛んだ。
「そこまで!」
ジェンマが白旗を揚げる。
「やったわ、合格ね!」
と喜ぶシルビア。
「そうだ、合格だ。おめでとう。」とジェンマ。
「やったあ!」
と飛び上がる沙織だった。
破られたハイレグレオタードから、銀河警察官のフルボディスーツに着替えた沙織。
シルビアと共に、緊張した面持ちで本部長室のジェンマの机の前に立った。
ジェンマが沙織に告げる。
「今日から君は宇宙刑事ソフィアだ。
太陽系のシルビア支部長の下に配属を命ずる。
お母さんと二人で、地球の平和を守ってくれ。」
10名無しさん@ピンキー:02/10/05 00:27 ID:wkepxxxp
「宇宙刑事ソフィア・・・」
「うむ、そうだ。」
そして、ジェンマは沙織に変身用のブレスレットを渡した。
「変身してごらん。」
ブレスレットを左手首にはめた沙織は両腕を胸の前でクロスさせると。
変身の掛け声を叫んだ。
「チェンジ、ソフィア!」
わずか1ミリ秒で、沙織はソフィアに変身した。
紫の母と違い、沙織は白を基調にしたコスチュームだった。
フェースマスクはシルビアと同じ両耳にアンテナがついた金色のものだったが、
ノースリーブのジャケットにマント、可愛いプリーツの超ミニスカート、ロングブーツも白だった。
「わあ!素敵!」
とソフィア。
「よかったわね、沙織。」
とシルビアも喜んだ。
だけど、乙女らしい戸惑いが一つだけ・・・・
女性宇宙刑事のミニスカの下のブルマーは、上の基調色と同じというのが原則だった。
「やだ、これじゃ、なんかパンツが見えちゃうみたい。ちょっと恥ずかしいな。
まあ、でも上がかっこいいから、ま、いいか・・・」
ソフィアのブルマーは純白だったのだ。
17歳らしくちょっぴり恥じらいを覚える沙織だった。
ともあれ、シルビアの娘沙織は宇宙刑事ソフィアに変身する力を得た。
母娘宇宙刑事の戦いがこれから始まる。
11名無しさん@ピンキー:02/10/05 00:27 ID:wkepxxxp
8年前、シルビア、ジェンマに地球から叩き出され、ほうほうの体で単身逃げ延びたガロウムだったが、
この8年間で再び勢力を盛り返していた。
各地に散らばっていた旧アクセルの残党をかき集め、再度組織を作り直した。
地球での失敗に懲りていたガロウムは、
銀河警察の力が及んでいない武力の弱い星に狙いを定める作戦に切り替えたのだった。
それが功を奏し、瞬く間に支配地域を拡大、全宇宙と銀河警察から恐れられる犯罪組織に育て上げた。
組織の名前をネオアクセルと改名。自分の事は大首領ガロウムと呼ばせている。
そして、遂に長年の怨念を晴らすべく行動を開始した。
太陽系第三惑星とそこを守る女宇宙刑事シルビアへの復讐である。

ネオアクセルの本部---
「ブリジット、前に出ろ。」
「はっ、大首領。」
ガロウムの前にネオアクセルの大幹部の一人が進み出た。
年の頃は30代後半あたり、見事なプロポーションのボディを、
超ハイレグの赤色のボンデージ風スーツで包み、顔には黒の蝶々マスク。
見るからに危険な香りを漂わせた女である。
「お前を地球攻撃隊長に任命する。すぐ地球攻略に取り掛かれ。」
「光栄です、大首領。」
「だが、油断するな。
あの星には銀河警察のシルビアという女刑事がいるはずだ。
昔ワシも痛い目に遭わされたことがある。」
「承知しております。お任せ下さい。」
ブリジットと部下を乗せた宇宙船が地球に向けて発信した。
ネオアクセル大首領ガロウムの復讐劇が開始されたのだ。
12名無しさん@ピンキー:02/10/05 00:28 ID:wkepxxxp
沙織が宇宙刑事のテストに合格してから一週間後、
トウキョウシティのある一角で怪人が出現したとの情報を得た玲子は現場に駆けつけた。
上半身は裸で筋骨隆々、下半身は黒タイツという怪人が暴れているではないか。
「チェンジ・シルビア!」
玲子は宇宙刑事シルビアに変身した。
「待て、怪人!」
と怪人の前に飛び出したシルビア。
対峙してしばらく睨みあっていたが、
突然女の声で、「魔界時空、発生!」の掛け声が飛んだ。
そして、周りが荒涼とした荒地に変わっていく。
魔界時空を発生させる力があるのは、旧アクセルの大幹部のみだった。
「やっぱり来たわね、ネオアクセル!」
身構えるシルビア。
ネオアクセルの侵攻の話は地球のシルビアたちのところにも届いていた。
ある程度覚悟していた事とはいえ、凶悪な宇宙犯罪組織が再び地球に目標を定めたと知って、
身の引き締まる思いがした。
その時だった、魔界時空の空に巨大なホログラムの像が投影された。
「あっ!」
驚くシルビア。
「グアッハッハ。久しぶりだな、シルビア。」
現れたのはガロウムの顔だった。
「元気そうでなによりだシルビア。
なにしろ、貴様の事はケツの穴までよく知っておるからな。」
シルビアも負けてはいない。
「自分を大首領と呼ばせるとは大きく出たものね、ガロウム。
でも、あなたが大事な部下を見捨てて一人だけ逃げ出す男と知ったら、
きっと子分達はガッカリするわね。」
とやり返す。
歯軋りするガロウム。
13名無しさん@ピンキー:02/10/05 00:28 ID:wkepxxxp
「おのれ、相変わらず生意気な女だ。」
「昔同様、ワシが相手をしてやりたいが、残念ながら忙しくてそうもいかん。
お前の相手はこいつだ。」
シルビアの前に、赤い超ハイレグのボンデージ風スーツを着た蝶々マスクの女が現れた。
「初めまして、シルビア。私はネオアクセルの地球攻撃隊長ブリジット。」
「ブリジット・・」警戒するシルビア。
そして、次の瞬間だった。
シルビアの頭上から巨大な投網が落ちてきたのだ。
「ああっ!」
かわしきれず、網が身体に絡み付いて倒れるシルビア。
あざ笑うブリジット。
「シルビア捕獲作戦成功ね。」
「し、しまった、卑怯な!」
女刑事は悔しがったがもう遅い。
「スタン=ハルク、取り押さえろ。」
怪人スタン=ハルクと数人の戦闘員がシルビアを押さえつけた。
「シルビア、お前の場所はあそこに用意してるよ。」
ブリジットの指差した先を見た美人刑事の身体が凍りつく。
そこには、彼女の身長と同じくらいのX字型の十字架が立っていたのだ。
「ああっ・・わ、わたしをアレに磔にするつもりなのね!」
さすがのシルビアも動揺する。
今まで、幾つものピンチを乗り切ってきた彼女にも十字架磔の経験は無い。
「い、いやよ!ハリツケになんかされてたまるものですか!」
だが身体に絡みついた網のために動きが取れない。
「よし、運べ。」
一旦倒された十字架の上に宇宙刑事のカラダを載せる。
「まず、腕を固定しろ。」
十字架についていた金属のリングに、まず右腕の手首が、続いて左腕の手首がはめられ
ガチンと固定されてしまう。
14名無しさん@ピンキー:02/10/05 00:28 ID:wkepxxxp
シルビアの両腕は左右に大きく開いた形で拘束されてしまった。
「ああっ!」
「次は脚だ。」
網は外されたが、戦闘員それぞれ4人づつがシルビアの両脚を90度くらいに開き、足首を固定にかかる。
「いや!いやっ!」
脚をバタバタさせようとした女刑事だったが、虚しい抵抗だった。
ガチャンという冷たい金属音とともに両足首にもリングがはめられ、
両腕、両脚を大きく大の字に開かれたシルビアの磔は完成した。
「宇宙刑事の標本完成だよ。」
とブリジット。
「悔しい!悔しい!」
と全身に力をこめて脱出しようとしたシルビアだが、手首、足首を拘束する金属はビクともしない。
「ああ・・ダ、ダメ・・・」
力が抜ける。
「よし、立てろ。」
魔界時空の荒野に、自らの意思に反して磔にされてしまった美人宇宙刑事の十字架が立てられる。
「ああ・・動けない・・」
拳を握り締めて、必死に手首の縛めを外そうとするシルビアだったが、虚しい努力だった。
磔にされるのは初めての彼女だったが、こんなにも惨めなものであるとは今まで考えたこともなかった。
捕らえられて身体の自由を奪われ、おのれが戦いに敗れた現実を無理やり直視させられ、
その敗北感を徹底的に味合わされるシチュエーション。
それに・・
「どうして、こんなに恥ずかしいの?・・・」
手足を大きく広げられて身動きできない故か、激しい羞恥心が襲ってくる。
だが逆にネオアクセル側からみると、まるで美しい蝶が標本にされたかのようなシルビアの姿は、
実に嗜虐心をそそるものだった。
機能的な戦闘スーツに包まれた熟女の熟れきった肉体。
超ミニスカートから伸びて大きく開かれた艶かしい太腿。
ジャケットの上からでもはっきりわかる大きくて張りのある乳房。
15名無しさん@ピンキー:02/10/05 00:28 ID:wkepxxxp
そして囚われの身となり悲壮美を漂わせた仮面の下の美貌。
卑猥な期待を込めて十字架上の美女を眺めるネオアクセル一党であったが、
意外にもブリジットは戦闘員たちに退がる事を命じた。
「しかし、ボス。
大首領からは、シルビアを捕らえたらすぐ本部に連行しろと厳命されておりますが。」
ビシッ!ブリジットの鞭がうなる。
「ギャッ。」
「ボスなんて、下品な呼び方すんなって、言ってるだろ。」
「はい、女王様。」

戦闘員全員を退かせて、磔のシルビアと一対一で向かい合うブリジット。
「フフフ、なかなかお似合いじゃないの。どう、特製十字架の背負い心地は?」
とブリジット。
「特製?」
「あんたを磔にするために、わざわざサイズを調べて作らせたのさ。」
「不意打ちなんて卑怯だわ!」
「不意打ち?おやおや、自分がガロウム様に散々楯突いてきた。
その罪を贖うために十字架を背負って磔の刑に処されたって事、わかってないらしいね。」
身勝手な理屈を展開するブリジットにシルビアはあきれたが、
「あんたたちに贖う罪なんてないわ!」
とやり返す。
「口の減らない女だねえ。」
いきなり鞭を振り上げ、シルビアを二発ほど打ちつけた。
「ア、アアーーッ!!」
磔の女刑事の顔が歪む。
「フフ、こうやって銀河警察の宇宙刑事を捕まえていたぶるのが夢だったんだよ。」
とブリジット。
「それにしても、シルビアあんた、いい身体してるねえ。」
目が妖しい光を帯びる。
16名無しさん@ピンキー:02/10/05 00:29 ID:wkepxxxp
いきなりブリジットはシルビアの方に寄ると、彼女の顔を両手で押さえ唇を重ねてきた。
自分の舌を強引に押し込み、シルビアの舌に絡ませる。
「う、ううっ・・」
これまた突然の奇襲に対処できないシルビア。
ブリジットは思うままにシルビアの口内を嘗め回した後、ようやく唇を離す。
「ゲホッ。」
とむせび
「な、何するのよ!」
同性からディープキスされた屈辱に震える宇宙刑事。
「ほんの挨拶がわりさ。」
ブリジットは言うが早いか、今度はシルビアのミニスカートをめくり上げ、目を細める。
「ほう、ブルマーかい。ガロウム様から聞いてるけど、
あんたいつもスケベなパンツばかり穿いてるんだってねえ。」
「えっ!?」
シルビアの顔に動揺と警戒が走る。
ブリジットの手には、いつの間にか鞭に代わってナイフが握られていた。
「銀河警察の強化スーツも切り裂く特殊ナイフさ。」
そのナイフを紫のブルマーに差し込んだ。
「い、いや!やめて!・・・」
恥辱の予感に身を震わせるシルビア。
だが何の抵抗もできない。
そして・・ビリッ、ビリッ!
特殊繊維のビキニ型ブルマーはあっさりとボロ布に変わった。
美人刑事のセクシーなアンダーショーツが姿を見せる。
局部だけを三角形の布が隠し他はヒモのみという、ほとんどふんどしに近いインナーだった。
「ハハハ、聞いてた通りだね。こんなんで、恥ずかしくないのかね?」
とシルビアを侮辱するブリジット。
「よ、余計な・・お世話だわ・・」
扇情的なアンダーを露出された恥じらいに耐えるシルビア。
17名無しさん@ピンキー:02/10/05 00:36 ID:wkepxxxp
次にブリジットは女刑事のジャケットの前を切り裂いた。
「ああ・・・・・」
シルビアのツヤのある柔肌と白いブラジャーが見えた。
ここで、ブリジットは意外な行動に出たのだ。
自分もボンデージ風のスーツを脱ぎ始めたのだった。
そして共に黒いハイレグのパンティとブラジャーだけになる。
シルビアよりも乳も尻も小ぶりだが、見事なプロポーションの半裸だった。
ゆっくりと熟女刑事の側に近寄るとまずシルビアの、次に自分のブラジャーのフォックをはずす。
「いいカラダだねえ・・」
と言いながら膝をついて自分の胸を、シルビアの腹部に押し当てた。
ゆっくりと舌を出して上のほうにシルビアの肌を這わせていく。
「こ、この女、レスビアンなの!?」
乳房を露わにされた羞恥よりも、
同性の敵に思うように弄ばれるゾクッとするような嫌悪感に襲われるシルビア。
「や、やめなさいよ!」
十字架上で顔を歪め苦悶するが、どうしようもない。
ブリジットの舌が、シルビアの右の美乳に到達した。
唇で乳首に吸い付く。
そして乳頭を優しく噛んだ。
「うっ!」
顔をしかめるシルビア。
ブリジットは、彼女の乳頭を舌で転がすかのように舐めた。
そして右手をシルビアの股間に伸ばし、ショーツの上から秘裂のあたりをまさぐり出した。
「あ、ああっ・・・」
女の性感帯を知り尽くした女隊長の巧緻な責めに、たまらず喘ぎ声を出してしまう女刑事。
「い、いや!だめよ、こんな事で感じさせられてしまうなんて・・」
だが、彼女の意思とはまるで反対に、ブリジットの舌戯、指戯にカラダの方は反応していく。
たまらず、シルビアは
「やめて!このレズ女!」
と叫んだ。
18名無しさん@ピンキー:02/10/05 00:36 ID:wkepxxxp
途端に女隊長ブリジットはサッと離れた。
目が怒りに燃えている。
「レズなんて呼んだら許さないよ。女王様と呼びな。」
再び鞭を握ったブリジット。
磔にされて動けないシルビアに鞭を振るう。
ビシッ、ビシッ!と打ち据えた。
「きゃああっ!ああっ!ああっ!」
美人刑事の顔が苦痛に歪んだ。
だがそれでも
「フッ、女王様?お断りよ!」
と屈服は断固拒否した。
「生意気な奴め!」
ブリジットの鞭にさらに力がこめられる。
ビシイッ、ビシイッ!
「!!あうっ!くうっ!あああっ!!」
十字架を背負って悶絶するシルビア。
胸、腹、太腿・・彼女の白い柔肌に容赦なく鞭が喰い込んでいく。
「このっ、このっ!」
シルビアの苦しむ様子を見た黒いパンティ一枚の女隊長は、更に力をこめて彼女を打ち据える。
{ああ・・・く、苦しい・・}
ただただ、耐える事を余儀なくされる美人刑事。
だが、その時
「お止めなさい!」
と大声が轟いた。
ブリジットは声の方向を振り向いた。
全身ほぼ白づくめ、プリーツの超ミニを履いた若い宇宙刑事の姿があった。
「宇宙刑事ソフィア参上!」
シルビアの娘、沙織が変身した宇宙刑事ソフィアである。
{なに!?地球には宇宙刑事はシルビアしかいないはず・・・}
19名無しさん@ピンキー:02/10/05 00:36 ID:wkepxxxp
慌てるブリジット。
「私が相手よ!」
ファイティングポーズを採りながらにじり寄ってくるソフィア。
予想もしていなかった第二の女刑事の登場、何の準備もしておらず、
戦闘員たちも全員退かせてしまっていた。
全く不利な状況だったが、ソフィアと名乗る若い宇宙刑事の表情に緊張の色が隠せず、
彼女の経験がまだ浅いことを見てとった狡猾な女隊長はワナを仕掛けることにした。
「待て!シルビアを助けたいんだろう?なら勝負をしてもらおう。」
「勝負?」
「お前が勝てば、シルビアは返してやる。」
「私が負けたら?」
「お前も磔だ、逃げてもいいが、一生卑怯者、二流の宇宙刑事というレッテルが貼られるよ。」
「勝負の方法は?」
とソフィア。
「スタン=ハルク、出ろ!」
魔界時空に四方にロープを張ったリングと怪人が現れる。
「プロレスで勝負さ。さあ、受けるか逃げるか?」
負けず嫌いのソフィアが、卑怯者呼ばわりされて黙っているはずがなかった。
「キャットファイトって訳ね。いいわよ!」
ベテランのジェンマやシルビアなら、何を置いても真っ先に人質を助けているはずだったが、
ワナにはまるかのように先行きの見えない勝負に持ち込まれてしまった。
磔にされたままのシルビアは
「そんな勝負を受けてはダメ!私に構わず戦いなさい!」
と叫んだが、自分の格闘能力に自信のあるソフィアは、
「心配しないで下さい!シルビア支部長はわたしが助けます。」
と言い残してマントを脱ぎ捨てるとリングに降り立ったのだ。
20名無しさん@ピンキー:02/10/05 00:36 ID:wkepxxxp
クリスタル星人の血が半分入っているソフィアは、母シルビアの若い頃同様に生身の
体でも、オリンピック全種目で金メダルを取れる運動神経の持ち主だった。
おまけに宇宙刑事に変身しているのだ。
地球上のあらゆる格闘技の男性王者よりも強いはずなのである。
だが、相手のネオアクセルのプロレス怪人スタン=ハルクの力量は未知数だった。
{ママ、きっとわたしが助けるからね・・}
美少女宇宙刑事は、仮面の下の美貌に緊張の色を隠せなかった。
ブリジットが告げる。
「勝負はどちらかがギブアップか、ノックアウトになるまで。
凶器使用、目潰し、噛み付き、急所への攻撃以外はなんでもあり。
ただし、レフェリー、ロープブレークはなしだよ。いいね。」
{あの子、大丈夫かしら・・・}
磔にされたままのシルビアは不安な面持ちだ。
「よし、試合開始!」
遂に、シルビアの救出か、ソフィアの磔かを賭けたファイトが開始された。
まず、お互いの力を測るために手四つに組み合った。
「くっ。」
ハルクのほうがソフィアよりも身長は20cmも高かったが力比べは全くの互角だった。
いきなりハルクの膝がソフィアの腹に飛ぶ。
「うっ!」
たまらず腹ばいになってダウンするソフィア。
すかさずハルクは彼女の背中に馬乗りになって、両手で顎を掴み後ろに引っ張り上げた。
キャメルクラッチだ。
「!!あああっ!!!」
背骨と首を締め上げられたソフィアが悲鳴を上げる。
彼女の上半身が反り返り、形の良い乳房のラインがクッキリ現れた。
それを見たハルクは左手は顎を押さえたまま、
右手を伸ばしてソフィアの右の乳を揉み始めた。
「い、いやあーん!」
21名無しさん@ピンキー:02/10/05 00:37 ID:wkepxxxp
ソフィアはなんとか跳ね飛ばす。
「なにすんのよ、この変態!」
「フフ、役得、役得。反則じゃないぜ。」
にやりとするスタン=ハルク。
立ち上がったソフィアはハルクをロープに飛ばし、ジャンピングニーパットを食らわせた。
スカートがフワッとめくれ、白のブルマーがチラッと露出する。
倒れた怪人の頭の方に回った美少女は、
自分の両脚を敵の首に巻きつけ、左脚を伸ばしたまま、右脚を曲げてフックした。
首四の字固めの体勢だ。
強烈な太腿の圧力で、ぐいぐい締め上げる。
「グオオッ!」
苦しむスタン=ハルク。
「フフッ、苦しいでしょ。さっさとギプアップしちゃいなさいよ。」
ソフィアは腰を浮かせて更に両脚に力を込めた。
ハルクの頭はソフィアのミニスカートの中に埋まる格好になってはいたが、
さすがの怪人もスケベ心を出す余裕はない。
ギブアップ寸前まで追い込まれたが、ソフィアが腰を浮かせたためにできた隙間に右手を伸ばし、
美少女のヒップの割れ目のあたりをまさぐった。
「ああっ、いや!」
わずかに太腿の力が緩んだところをなんとか振り払った。
「くそっ、やるな小娘。」
今度は怪人の反撃の番だった。
強烈な肘打ち、エルボーバットでソフィアをダウンさせると彼女を仰向けにして、
両肩に担ぎ上げると、右手で首を押さえ、左手で太腿を押さえつけ背骨を締め上げる技、
パワーファイターが得意とするアルゼンチンバックブリーカーをかけた。
「!!いやあああっ!!」
ソフィアの悲鳴が響く。
スタン=ハルクは、ソフィアの太腿を押さえていた左手を徐々に上の方にずらし始めた。
股間のところに移すと、指でブルマーの上から秘裂のあたりをいじり出した。
22名無しさん@ピンキー:02/10/05 00:37 ID:wkepxxxp
「あ、ああっ!!」
まだ男をしらない美少女の全身にビビッと電撃が走った。
「エッチなところ触らないでよ、このスケベ!」
ソフィアは、自由になった脚の踵で怪人の脇を蹴りつけて
なんとかアルゼンチンバックブリーカーから脱出した。
「グフフッ。」
攻勢に出るスタン=ハルクは、今度はソフィアに組みつくと、
彼女の脇の下から自分の両腕を通して背中で手を組んだ。
フルネルソンの体勢だ。
{しまった!スープレックスで来る気ね。}
そのまま、後方にブリッジして投げ捨てるとダブルアームスープレックスだ。
彼女は投げられるのを覚悟して備えたが、意外にも怪人はブリッジはとらず、その場に尻餅をついた。
{えっ、なんなの?}
ハルクはとまどう美少女の両足首に自分の両足首を引っ掛けた。
フルネルソンの体勢のまま、自分は寝そべってそのまま大きく脚を左右に開く。
首を曲げられた窮屈な姿勢でソフィアは屈辱的な大股開きの格好を強いられたのだ。
いわゆる、恥ずかし固め、である。
肉体的ダメージよりも、相手に屈辱感を与える事で精神的なダメージを加える技だ。
{い、いや!何、この技!?恥ずかしい・・・}
‘見せパン’とはいえ、ミニスカートの中が完全に丸見えになるパンチラ状態で、
股を大きく開かれたのだ。
うら若い17歳の少女は、恥じらいで顔が真っ赤になった。
「ほれ、ギブアップして十字架に架けられろ。」
先ほどとは、攻守逆転してハルクが降参を促す。
{冗談じゃないわ!磔にされるなんてごめんよ!}
「あ、ううっ、あああ・・・」
身動きの取れない状態で、呻きながら必死に羞恥と苦痛に耐えるソフィア。
体を逆さまにされ、両腕はフルネルソンでガッチリ固められている。
両脚を180度に近く広げられ、
股を開帳されたソフィアにとって恥辱に耐えるしかできない時間帯だった。
23名無しさん@ピンキー:02/10/05 00:37 ID:wkepxxxp
{い、いや、いやよ!こんなカッコさせられるなんて、悔しい・・・・}
まだ女子高生に過ぎない負けず嫌いの宇宙刑事にとっては、耐え難い羞恥であった。
柔軟な肉体を持つソフィアにとっては、無理やり開かれた股関節の痛みは、それほどでもないのだが、
この、乙女にとっては恥ずかしすぎる姿を強いられた事に強烈な精神的ダメージを受けたのだった。
唯一の救いは、自分の恥態を見ている観客が二人しかいない、という事だけだった。
「ギブアップしろ!」
とハルク。
「ノー!」
と屈服を拒否したソフィアは、なおも必死に耐え続けた後、やや敵の右足首の力が緩んだ所につけこみ、
「えいっ。」と逃れる事が出来た。
「今度はわたしの番よ。」
聡明なソフィアは早くも頭を切り替えていた。
ローキックの連発でダウンさせると、素早くコーナーの上に飛び移り、
大きくジャンプしてのニードロップ、膝で相手の腹にダメージを加える。
さらに怪人の身体を抱えて後ろに投げ捨てる大技バックドロップを繰り出す。
見事な連続攻撃でスタン=ハルクをKO寸前まで追い詰めた。
だが、怪人は立ち上がると若い女刑事を挑発するように言った。
「小娘、さっきからパンツが丸見えだぜ。」
百戦錬磨のシルビアなら、軽くいなしていた場面だが、
経験不足のソフィアはまんまと挑発に乗ってしまった。
「まあ、失礼しちゃう!パンツじゃないんだから。」
カッとして冷静さを失くし、無謀な正面からのドロップキックに出た。
身構えていたハルクに空中で受け止められてしまう。
「ああぁん!」
背中がマットに叩きつけられた。
ハルクはそのままソフィアの両脚を脇に抱えると、くるっと身体の向きを反転させた。
逆エビ固めだ。うつ伏せにされた美少女の背中がエビのように反り返る。
怪人はグッと腰を腰を落として締め上げた。
「いやあああ!」
24名無しさん@ピンキー:02/10/05 00:37 ID:wkepxxxp
またしても、強烈な苦痛に耐えることを余儀なくされるソフィア。
「うううっ・・・」
逆エビ固めを極められて、背骨を反り返された格好で懸命に耐えるソフィア。
その次の瞬間だった、ハルクが予想外の奇襲に出たのだ。
「!!きゃあああっ!!何をするの!!やめて!!」
必死に叫ぶ美少女刑事。
両脚を上に持ち上げられてしまったために、ソフィアのミニスカートは下に垂れ下がり、
中のブルマーが完全に露出した状態だった。
怪人は彼女の脚を両脇で押さえたまま、ブルマーを脱がしだしたのだ。
「!!いや!いや!いやあっ!!」
ソフィアは必死になってもがいたが、あっという間に足首のところまでブルマーを下ろされてしまった。
薄い生地の白いハイレグのアンダーショーツが丸見えになる。
「!!あ、ああっ!!」
あっさり、足首のところを通されてブルマーは脱がされてしまった。
その瞬間パッと離れたソフィアは、なんとか逆エビ固めから逃れる事はできた。
低い体勢で、スカートを整えて、スタン=ハルクをキッと睨みつける。
「卑怯もの!」
と罵るが、怪人は涼しい顔で
「フフフ、ノーパンにしてやったと思ったが、もう一枚穿いてやがったか。」
と言うと、脱がせたブルマーをポイとリング外遠くに投げ捨てた。
{ああ、どうしよう・・・サポーターだけにされちゃった・・}
それまで軽快な動きを見せていたソフィアの動きが、目に見えて鈍くなってしまう。
経験豊富な熟女シルビアならたとえノーパンにされても、
全く戦闘能力が落ちることはないはずだったが、
まだ若く、実戦経験も足りないソフィアは恥じらいのあまり、思い切った動きが執れない。
容赦なくストンピンクの嵐を浴びせるハルク。
ソフィアは体をかわして逃げ惑うのが精一杯だった。
隙をついて再びソフィアの両足首を捉えた怪人。
そして倒れた彼女をマット中央に引きずり出した。
25名無しさん@ピンキー:02/10/05 00:38 ID:wkepxxxp
「ああっ・・」
抵抗しようとするソフィアの両脚をグッと広げると、薄いパンツ一枚の股間に自分の右足を押し付けた。
「!!いやあっ!!」
そして、力任せにソフィアの両脚を引っ張り上げる。
いわゆる電気あんまだった。
「!!あああっ!ああっ!いやあぁぁ!!」
マットを叩いて痛さと恥辱に悶絶する美少女。
「グフフフッ・・」
見せパンを奪われ、生パンツ姿にされた事で
戦う気持ちが萎えたソフィアを思うようにいたぶり続けるスタン=ハルク。
一気に止めを刺すべく、十八番の得意技でフィニッシュに持って行く事にした。
ソフィアをリング中央でうつ伏せにさせてバックを取ると、
彼女の両膝を曲げさせて自分の両脚にフックする。
自分がこれからやられる技を悟り、戦慄するソフィア。
{ああ・・い、いや!あの技だけは・・}
怪人が最も得意とする技、吊り天井固めである。
女子プロレスラーがもっとも嫌がる技である。
吊り天井が恐れられる理由は、技の完成時の形状である。
四肢を拘束されて、体を高々と吊り上げられて、体中の関節を締め上げられるのだが、
そのとき両脚をM字にされて大きく開かれるのだ。
ちょうど、普通の女性にとっては性犯罪を除くと最も屈辱的体験とされる、
婦人科の診察台で内診を受ける姿に似ている。
股を無理やりこじ開けられる点では、先ほどの恥ずかし固めにも似ているが、
肉体的なダメージはこちらの方が遥かに大きい。
まして、今アンダーショーツしか穿いていない少女にとっては、
再び大股開きの屈辱を受けることなど耐えられなかった。
{いや!いや!絶対いや!かけられたくない!}
腕を取られたらおしまいである。
ソフィアは必死に腕に力をこめて取られないようにしていたが、
無防備になった両脇に、怪人が手刀を入れてきた。
26名無しさん@ピンキー:02/10/05 00:38 ID:wkepxxxp
「うっ!」
一瞬、息ができなくなり抵抗が緩む。
その隙を突いて、遂にハルクは彼女の両手首を掴み、捻り上げて逆に極めた。
後は身体を持ち上げるだけだ。
こうなってはもう抵抗はできない。
「ああ・・・ダメ・・・」
これから、己に加えられる肉体的、精神的拷問の予感に全身が凍りつく思いの美少女。
「そおりゃ!」
反動をつけて、自分の身体を後方に倒すハルク。
「いやあああああっ!」
叫びと共に持ち上げられたソフィアの身体は空中でピタリと止まった。
怪人の得意技だけあって、見事な形の吊り天井が完成した。
{ああ・・開かれたくない・・・}
ソフィアの願いも空しく、身体を吊り上げられた彼女は、再び大股開きの辱めを受けることになった。
四肢の自由を奪われ、仰向けにされての、屈辱のM字大開脚。
{く、悔しい・・こんなのいやよ、パンツが見えちゃう・・}
自分の置かれた状況に、猛烈な恥じらいを覚える美少女刑事。
パンチラ開脚は、この試合で二回目だったが、
今度はブルマーではなくアンダーショーツしか穿いてないだけに、恥ずかしさは先ほどの比ではない。
スタン=ハルクは、ソフィアの身体を締め上げ始める。
技としての効果は、恥ずかし固めよりも吊り天井の方が大きいのだ。
「ああああっ!!」
怪人に身体を揺さぶられて、悲鳴を上げるソフィア。
「ギブアップしろ!」
とハルク。
「ノー!」
と彼女は屈することを拒否するが、抵抗する手段は何も無い。
ただひたすら耐えるだけの吊り天井地獄が続く。
負けず嫌いのソフィアには、堪らないシチュエーションだった。
27名無しさん@ピンキー:02/10/05 00:38 ID:wkepxxxp
更に宇宙刑事の身体を揺さぶって締め上げるネオアクセルのプロレス怪人。
ソフィアの両脚は限界まで大きく開き、
丸見えのアンダーショーツが股間と尻に食い込むがもはや気にしている余裕など無かった。
肩、肘、膝、股関節、背骨。全身の関節が悲鳴を上げる。
{く、苦しい・・・}
ギブアップ寸前まで追い込まれたソフィア。
パンツ丸見えで、女の子にとっては一番恥ずかしい格好をさせられたまま悶絶するソフィア。
手足をすべて拘束されて、ここまで懸命に、全身を襲う痛みと強烈な羞恥に耐え続けてきたが、
さすがに限界が近づいて来た。
「ギ、ギブ・・」
降伏の言葉がのど元まで出掛けるが、なんとか踏みとどまる。
わたしが負けてハリツケにされてしまったら、誰がママを救うの?地球を守るの?
その気持ちだけで頑張ってきたが・・
{ああ、く、苦しい!パパ、ママ、助けて!}
心の中で助けを求めた。
だが、その時ソフィアの頭の中に、
「沙織、頑張って!」
母シルビアの声が聞こえてきた。
{あ、ママの声だ!}
ベテランの宇宙刑事は、ごく短時間ではあるが相手の脳にテレパシーで自分の想念を送る事が出来るのだ。
ただし、まだ若いソフィアからは送り返すことはできない。
「相手も苦しいのよ、もうすぐ下で支えきれなくなるわ。
その時チャンスが来る。
それを生かしなさい。」
「それから、もう一つ。女を捨てなさい。そうしないと勝てないわよ。」
{えっ、女を捨てる・・・・わかったわ!恥ずかしいとか思わないで、戦いに集中しろってことね。
そういえば、ママも昔、ノーパンで戦ったことがあるって聞いた事がある。
それに比べればわたしはまだまだまし。ママありがとう!頑張るわ。}
ソフィアに吊り天井を仕掛けたスタン=ハルクだったが、
なかなかギブアップを奪えないことに苛立っていた。
28名無しさん@ピンキー:02/10/05 00:39 ID:wkepxxxp
遂に支えきれなくなり、崩壊する吊り天井。
「助かった・・」
立ち上がったソフィアは自らロープに跳んだ。
ラリアートで迎え撃とうとした怪人だったが、宙に飛んだソフィアに目を剥いた。
「フライングヒップアタック!」
ミニスカートがフワッと浮き上がり、アンダーショーツがTバック状態に食い込んで
ハミケツになった美少女のヒップが目の前に飛んできたのだ。
「うおッ!」
思わず防御を忘れた怪人は、ソフィアのケツ圧をもろに顔面に受けてしまった。
もんどり打って倒れるハルク。
そしてヨロヨロと立ち上がったところへ。
「ソフィアキック!」延髄斬りが決まる。
ドガーン!ロープ下まで吹っ飛んだ怪人は爆発した。
「やった!勝ったのね!」
右手でガッツポーズの少女。
すぐにリング下に飛び降りる。
「さあ、約束は守ってもらうわよ!」
「くそう、憶えておけ!」
負けを悟ったブリジットの姿が消える。
魔界時空の光景もスッと消えていく。
シルビアを捕らえていた十字架もいつの間にかなくなった。
29名無しさん@ピンキー:02/10/05 00:39 ID:wkepxxxp
「ありがとう沙織。良く頑張ったわ。」
自分の服を整え、娘を誉める母親。
だが、ソフィアは
「ああ、本当に苦しかった、辛かった。ママのアドバイスがなければ、きっと負けてたわ。」
シルビアの前では本音を漏らす。
「いいのよ、これから経験をつむ事ね。」
暖かい母の言葉だった。
その瞬間だった。ビュッと突然一陣の突風が吹いた。
「あっ!」「きゃっ!」
二人のミニスカートがめくれ上がる。
慌てて押さえるが、もう遅かった。
母も娘もスカートの下はアンダーショーツしか穿いていなかった。
「やだあ、ママったらわたしより大胆なの穿いてる。
もう、自分の歳も考えないで自信たっぷりなんだからあ。」
茶化す娘に「まあ!まだまだ沙織には負けないわよ。」
と切り返すシルビアだったが、娘の成長を頼もしく思うと同時に、
ほんのちょっとだけまるでライバルが登場したような気持ちになった。
最後にソフィア
「そういえば、わたしのブルマーどこに行っちゃったのかなあ?」
30名無しさん@ピンキー:02/10/05 00:39 ID:wkepxxxp
その夜の杉村家。戦いの疲れからか沙織はいつもより早くベッドに入った。
ベッドの中の玲子と慶一郎。
「沙織、もう寝たみたいね。」
慶一郎の手を握る。夫へのシグナルだった。
「うん、どうしたんだい今日は?」
以前よりは夜の営みの間隔は開くようになっていた杉村夫妻だった。
「ウフフ、今日はその気よ。」
夫の前戯が終わった後、全裸の玲子はベッドの上で突然、
キリストが磔にされたかのような格好になった。
「あなた、わたしの両腕を押さえつけて。」
驚く慶一郎。
「一体、どうしたんだ玲子。?」
「わたし、今ハリツケにされたのよ。これから、あなたに征服されたいの・・・」
豊満な肉体を持つ美人妻の妖艶な姿に夫もハッスルした。
「あ、ああっ!う、動けない!あん、ああん、い、いい、とってもいいわあなた!!
ああっ、あああっ!」
久々に激しく乱れる玲子だった。
{あらやだ、わたし磔プレイが癖になっちゃうかも・・}
玲子は心の中で苦笑した。

----第三話 終----
31名無しさん@ピンキー:02/10/05 02:51 ID:wkepxxxp
登場!エナメル・バニー

 殺伐とした都会から離れた、郊外にある静かな住宅街の昼下がり。
1日で最も暖かく町が一番平和な時間帯。
ところが、その平和を壊すような悲鳴が、路地裏から上がった。
 悲鳴の正体は、何者かに襲われた数十人の女性達だった。
路地に横たわる女性達の姿は 見るも無惨であった。
衣服も下着も破かれた半裸状態で、股間からは淫らな体液を流していた。
気を失っている者が殆どだが、荒い息を絶え絶えに悶えている者もいる。
明らかに 集団レイプが行われた、と分かる。
ただ、少々おかしい事があった。
それは、何故か共通して女性達の股間に、野菜が突き刺さっていた。
ある者は人参、ある者はキュウリ、ある 者は茄子といった感じにである。
どうもかなりマニアックな者の仕業のようだ。
 そこに新たな悲鳴が上がった。
「キャーーー!イヤーー!近寄らないでぇ!」
 一人の女性が、大きな男に壁に追い詰められていた。
女性はOLだろうか、白いYシャツに同じ青色のベストとタイトスカートを履いている。
しかし、それらのシャツとベストは肩口から破れ、薄いピンクの下着が見えている。
スカートも、太股が露になるくらい避け
ている。女性はしゃがみ込んで、両腕で肩を掴んでガタガタと震えていた。
 大男は、全身が灰色でビキニにTシャツ、特徴的なのは背中に大きな竹カゴを背負って居た。
顔は、まるで鬼のような顔をしており、裂けんばかりの口とおおきな牙と、大きな目が光っていた。
「ぐへ、ぐへ、…野菜を食え!嫌いな野菜は、なんだ?……野菜を食え!ぐへ、」
 男は、なんとも説教じみた事を言いながら、背中のカゴからネギを取り出した。
「いやぁーー!やめてーー!ネギだけはダメなんです。」
 女性は悲鳴をあげて、体を丸めて縮こまった。
「ぐへ、ぐへ、だめだ、ネギ食えェーー!」
 男は女性に襲い掛かり、大きな手でシャツを引き裂いた。
32名無しさん@ピンキー:02/10/05 02:52 ID:wkepxxxp
シャツとブラジャーが破れてプリンと女性の白い片乳が飛び出した。
「きゃーーー!イヤァああああーーーー!」
 男がネギを女性の口に押し込もうとしたその瞬間
「そこまでよ、マラ魔羅団の怪人!」
 男は驚いて振り向いた、すると、電信柱の上に太陽の光りを背に受けてバニーガールが立っていた。
「出たな!おまえがエナメル・バニーか」
 エナメル・バニーと呼ばれた女性は、
その名の通り赤いエナメル製のバニーガールの 服装をしていた。
格好頭に長い兎の耳を付け、二の腕まであるエナメルのような赤光りする長い手袋には、
手首と手の甲を守るように赤いアーマーが付いていた。
足も同じように成熟した太股まである黒いストッキングに、膝下まである赤いロングブーツ。
ブーツにも 足首を守るように赤いアーマーが付いていた。
 胸元には赤いビスチェを着てい。
ビスチェは、豊満なFカップの胸を3分の1程度だけしか隠しておらず、谷間の辺は大きく広がっていた。
首元を飾るのは、形だけの白い襟と大きなルビーのような宝石の付いたリボン。
そして女性の大事な所を隠すものは、股間に食い込むような、黒いTバックのみだった。
 顔は、赤いバイザーで隠しているが、
顔の輪郭とセクシーな赤い紅を差した口元を見るだけで美女だと分かる。
「行きますわよ、たぁ!」
 かけ声と共に飛び上がると、女性を守るように女性の前に降り立ち。
マラ魔羅団の怪人と対峙した。
33名無しさん@ピンキー:02/10/05 02:52 ID:wkepxxxp
「もう大丈夫よ。さぁ、早く逃げて。」
 エナメル・バニーは肩ごしに、女性に笑顔を送った。
すると女性は、胸を隠して慌てて走り去って行った。
「くそっ!おのれぇ、エナメル・バニー」
 怪人は、背中のカゴからさらに野菜を取り出した。
「何をもたもたやっているのベジタル男!」
 さらに、そこにもう一人、黒いレザー製のレオタードを着込んだ、
背の高い美しい女が暗闇から現われた。
こちらの女性も、エナメル・バニーに負けないくらい、大きな胸をしていた。
「セクティーナ……!」
 エナメル・バニーは、現われた女に向かって言った。
「ふっ、ふっ、ふっ、来たなセカンド。今日こそ決着を付けてやる……。やれ!」
 セクティーナが、手をあげると。
どこからとなく、声をあげながらマラ魔羅団の戦闘員が飛び出し、
あっと言う間にエナメル・バニーを取り囲んだ。
 命次から次ぎへと戦闘員は、エナメル・バニーに殴りかかった。
一度に数人の敵を相手しているのにも拘わらず、
エナメル・バニーは冷静に、襲ってくる戦闘員を順番になぎ倒していく。
右から来た戦闘員をスウェーして避けると、顔面に強烈な左ハイキックをおみまう。
殴られた戦闘員は、バキッっと鈍い音をたててド派手に吹き飛んだ。
 左から襲いかかって来た戦闘員には、左にサイドステップして、腹部にニーキックを入れる。
戦闘員は、そのまま崩れるようにその場に倒れた。
 エナメル・バニーの能力は、兎の特性を持っており、素早い動きと巧みな足技で戦う。
そのため、いつも大股を広げて戦う事になり、股間が丸見えである。
股間を隠す物は紐パンティー呑みなので、とても恥ずかしい上に、涕毛処理も欠かせない。
正義のヒロインがヘアーを丸出しで戦ったら、タダでさえ恥かしい格好なのに、
さらに、世間の笑のネタになってしまう。
 エナメル・バニーは、襲い掛かる戦闘員を、
回し蹴り、ハイキック、かかと落とし、と蹴りの大技で敵を倒していく。
34名無しさん@ピンキー:02/10/05 02:52 ID:wkepxxxp
腕は主に、敵の攻撃を受け流すためにある。
それ故、鎧の手甲のような少し大きめのアーマーが付いている。
 吹き飛ばされた戦闘員は、壁や道路に叩き付けられると、
緑色のドロドロとした液体になって、白い煙りをあげながら溶けて消えた。
「クソッ!」
 ベジタル男は舌打ちすると、カゴから人参やピーマンを取り出し、
エナメル・バニーに次々と投げつけた。
 エナメル・バニーは慌てる事無く、ジャンプしながら、次々に飛んで来る野菜を避ける。
狙いの外れた野菜が、コンクリートの壁やアスファルトの道路にめり込んで、大きな穴をあける。
もしも、食らったらタダでは済まない。
だが、ベジタル男の投げる野菜は1つもエナメル・バニーに当らない。
「何をやってるのベジタル男!トロイわねー!」
 セクティーナが、ベジタル男を叱咤する。
「ヘッ、ヘイ!これでも食らえ、スイカ爆弾だ。」
 ベジタル男は、カゴから季節はずれの大きなスイカを取り出した。
 素早く飛んでいたエナメル・バニーは、足を止めた。
こんな町中で爆弾を爆発させたら大変なことになってしまう。
脳裏に、破戒された町が思い浮かんだ。
「きゃぁー!何これ!」
 そこに、場違いな子供の声が聞こえた。
赤いランドセルを背負った小学生が3人、角からひょっこりと表れた。
何とタイミングの悪いことか、小学校の下校時間だったのだ。
 小学生は、とんでもない所に出くわしたと、ビックリして悲鳴をあげると、
縮こまって壁際に3人が、体を寄せあって震えている。
 エナメル・バニーは吃驚した。3人の中に愛娘の藍菜がいたのだ。
自分が戦っている場面に自分の娘が表れたのは初めてだった。
その事が、エナメル・バニーを動揺させた。
バイザーで隠された目元が、険しくなる。
 セクティーナは、そのエナメル・バニーの動揺を見逃さなかった。
35名無しさん@ピンキー:02/10/05 02:52 ID:wkepxxxp
小声で、ベジタル男に合図を送る。
「今よ、ベジタル男。」
 合図を受けたベジタル男は、オラッ!とかけ声と共に、小学生に向かってスイカ爆弾を投げつけた。
 ビックリしてエナメル・バニーは、小学生に向かって飛んだ。
動揺が一瞬の判断を遅らせた。
何時ものエナメル・バニーだったなら、素早く爆弾を破戒したり、
3人を抱いて、飛び退いたり出来ただろう。
しかし、今のタイミングを逃した状態では、3人の小学生を抱いて飛ぶ時間などない。
意を決して、エナメル・バニーは、3人の小学生を抱き締めると、
そのまま伏せて、盾になろうとした。
 投げられたスイカ爆弾が、エナメル・バニーの背中で炸裂した。
爆風は、壁を破戒して道路をえぐり、あたりに赤いスイカの実と種をまき散らした。
「ううむぅ〜」
 衝撃がエナメル・バニーの背中に襲いかかる。
幾つもの細かいスイカの種が、背中に突き刺さる。
ビスチェの背中側が裂けて、傷付いた柔肌が露になる。
「キャァーー! イヤァー!」
 爆発と同時に、小学生達が大きな悲鳴をあげる。
3人は、ギュッとエナメル・バニーを抱きしめた。
「大丈夫よ。」
 痛みを堪えてエナメル・バニーは、3人に笑顔で、優しい声をかける。
 柔らかい胸に抱かれた藍菜は、その抱擁感とイイ香りで、すこし気持ちよかった。
それと同時に、不思議と懐かしいような安心感があった。
「がんばって。」
 藍菜は、エナメル・バニーに声援を送った。
「まかせて、今のうちよ……、はやく逃げて。」
 そう言いながら、3人を放すと、エナメル・バニーは肩を押えながら、立ち上がった。
「しぶとい奴め、」
 次ぎにベジタル男は、カゴから2本の長芋を取り出した。
36名無しさん@ピンキー:02/10/05 02:53 ID:wkepxxxp
そして、そのまま頭の上で擦り合わせはじめた。
擦り合わされた長芋は、擦れてとろろ芋になる。
「必殺、ネットリとろろ芋!」
 叫ぶと、ベジタル男は、頭の上に出来た大量のとろろ芋を、
エナメル・バニー達の所に向かって放った。
大量のとろろ芋が、ダメージを受けているエナメル・バニーと小学生に襲い掛かった。
「あぶない!」
 とっさに、エナメル・バニーは、藍菜達を突き飛ばした。
爆弾によるダメージを受けているエナメル・バニーには、これしか出来なかった。
ネットリとろろ芋を、エナメル・バニーは、まともに受けてしまった。
大量のとろろ芋が、エナメル・バニーの全身を被う。
「うあああぁぁぁ!!」
 とろろ芋のネトネトした気持ち悪さで、思わずエナメル・バニーは、声をあげる。
「エナメル・バニー!」
 3人の小学生が、大声をあげる。
 声援を受けてエナメル・バニーは、とろろ芋から逃れようとするが、
その場でジタバタするだけで、余計に動けなくなっていった。
「ぐへ、ぐへ、……無駄、無駄、ネットリとろろ芋から脱出出来る訳が無い。
 もがけばもがく程、動けなくなるぞ。」
「くっ……!」
「それに、ネットリとろろ芋の能力は、それだけでは無い。ぐへ。」
 ベジタル男が、意味深な笑みを浮かべた。
─何!ああ……、体中が、か、かゆい…。
 とろろ芋特有のかゆみが、エナメル・バニー全身に襲いはじめた。
かゆみは、肌の弱い部分、特に乳首や性器に強く響いた。
─はぁ、やだ、オッパイが、股間がかゆい。……さわりたい。
 ……けど。我慢しなきゃ…。
 しかし、エナメル・バニーの思いとは裏腹に、
次第にかゆみは熱を増して正義のヒロインの秘部を熱くさせ、追い詰めていく。
37名無しさん@ピンキー:02/10/05 02:53 ID:wkepxxxp
「ぐへ、ぐへ、どうだ、かゆいだろう……、どこがかゆいのだ?」
 エナメル・バニーに前に近寄ってきたベジタル男が、
エナメル・バニーの細い首を大きな手で掴んで、じわじわと締め上げる。
「ぐふっ……。」
 エナメル・バニーは、ベジタル男の腕を掴んで必死に抵抗するが、
図太い腕はビクともしない。
改造人間であるエナメル・バニーは、人知を超えたパワーを持っている。
しかし基本敵にスピードとテクニックを得意としている為、パワー系の改造人間には力が劣る。
 さらに、このように身動きがとれない状態では、
得意のスピードを殺され、まさにまな板の鯉である。
─ああ、熱い、乳首が……。股間が……。
 熱はさらに強くなり、コスチュームの下で、熟れた体に淫猥な刺激を送りはじめた。
刺激を受けたエナメル・バニーの頬が、紅潮する。
「はーーっ、はっ、はっ、はっ、!イイ様だね、セカンド!」
 セクティーナが、口元に手を置き、高笑いをあげる。
セクティーナは、いつもエナメル・バニーの事を、見下してセカンドと呼ぶ。
セカンドとは、エナメル・バニーが第二世代改造人間という意味だ。
セクティーナは、最新型の第六世代なので、
プライドの高い彼女は、自分の方が強いと言わんばかりにセカンドという言葉を使うのだ。
「あなた達、そこでセカンドが嬲られる姿を見てなさい。」
「……え!」
 エナメル・バニーは驚いた。
とろろ芋攻撃に、気を取られていたとは言え、
すでに逃げたと思っていた藍菜達が、まだ残っていたのだ。
 3人は心配そうに状況を見つめていた。
エナメル・バニーが勝つのを信じて。
「……さぁ、やれ、ベジタル男!」
「へっ、ぐへ、ぐへ、何処がかゆいのだ?……あぁ?ここかな?」
 ベジタル男は、巨大な手で、エナメル・バニーの赤いビスチェを、
ビリビリと破り捨てた。
38名無しさん@ピンキー:02/10/05 02:53 ID:wkepxxxp
白く美しい、放慢なFカップの乳房が露になった。
先からの熱い刺激により、すでにピンクの乳首は勃起していた。
「ぐへ、ぐへ、なんだ、もう感じているんじゃないか。」
 ベジタル男は、柔らかいエナメル・バニーの胸を揉みしだく。
巨大な手は、大きな乳房の脂肪を、全部を鷲掴みにする。
乳房が風船のように、パンパンに膨らむ。
胸に、今まで感じた事もないような激痛が響き渡った。
「ああ、あひぃ〜っ!……は、放しなさい!」
─このままじゃ、なんとかしないと……、ああ、流されちゃダメよ…。
「ぐへ、ぐへ、ここもかゆいのだろう、」
 ベジタル男は、エナメル・バニーの股間にあるパンティーの中に、太い指を入れた。
すでに秘部はネットリと濡れて、太い指に愛液が絡み付く。
「ぐへ、ぐへ、なんだ、もう濡れてるじゃねぇか。これは、とろろ芋じゃないよなぁ」
 エナメル・バニーの顔の前に、愛液で濡れた指を出して、見せつけた。
「いやぁ、やめて!」
 エナメル・バニーは、顔を背けた。
─ああ、なんてことなの、健司さん以外の男に感じてしまうなんて、
 しかも、こんな怪人に…。
 健司とは、エナメル・バニーの正体である君枝の最愛の夫である。
警察官であり、対マラ魔羅団対策課に所属して、一緒に戦ってきた仲間でもある。
「ぐへ、ぐへ、さぁ、野菜を食え!最初はこいつだ。」
 一気に、エナメル・バニーのパンティーを破いたベジタル男は、
カゴから茄子を取り出し、エナメル・バニーに見せつけた。
「私は、茄子は好きよ。嫌いな野菜なんてないわ。」
「ぐへ、ぐへ、こうなったら、好き嫌いなんか関係ねぇ!」
「そ、そんな……。あんぐゎぁああー!くぅぅぅぅ!!」
 黒光りする茄子をベジタル男は、エナメル・バニーの胸にグリグリと突き立て、
勃起している乳首の先を弾いた。
エナメル・バニーは、体を捻って悶える。
39名無しさん@ピンキー:02/10/05 02:59 ID:wkepxxxp
「ぐへ、ぐへ、さぁ、食え!!」
 次にベジタル男は、茄子を股間に向けた。
濡れた秘裂に茄子を押し当てると、クチュクチュといやらしい音がした。
さらに、クレバスをズリズリと擦ると、愛唇が膨らみ、
クリトリスが真っ赤に充血させ、奥から愛液が溢れだして来た。
「お願い、やめて……そ、そこは……、ああ、」
─ああ、そこは、健司さんの為の、……助けて!このままじゃ、……健司さん…。
「ぐへ、ぐへ、そら食らえ!」
 秘裂に押し当てていた茄子を、ベジタル男は、クレバスの奥深くに押し込んだ。
「あうあぁぁぁああ……!!あひあいいーーっ!ううーーっー!」
 大切な秘部に異物を入れられたエナメル・バニーは、
秘芯からほとばしる快感と、おぞましいモノで貫かれる恐ろしさに、
絞るような声をあげながら腰をうねらせる。
─はぁ、ああ……、健司さん、ご免なさい。……。
 エナメル・バニーの心に、ピンク色の官能と真っ黒な悲しみが広がった。
 歯を鳴らして怯るエナメル・バニーの泣き声を、心地よさげに聞きながら、
セクティーナは、満足そうな笑みを浮かべる。
「いいわよ、ベジタル男……この性悪女を、もっとよがり狂わせなさい」
 さらなる屈辱を味あわせるために、ベジタル男は、次ぎに人参を取り出した。
「ぐへ、ぐへ、次ぎは、こいつだ。」
「ひぃーッ!やめて……これ以上、何をするの……」
「ぐへ、ぐへ、こうするんだよ!」
 エナメル・バニーの太股を掴んだベジタル男は、股をイッパイに開脚すると、
手に持った人参を、愛液を垂れ流す秘裂に突き刺した。
すでに膣内に入っていた茄子は、さらに子宮の奥へと押し込まれる。
黒い茄子は、秘腔を無理やり押しひろげ、無理やり子宮口を押し開ける。
茄子の太い実は秘肉を拡張し、棘の付いたヘタは柔らかい肉ヒダに突き刺さる。
「うぁ、痛いッ……や、やめて……裂けちゃう……」
 繊細な粘膜をえぐられる痛みに、エナメル・バニーのしなやかな背中が反りかえり、
バイザーの下の顔は、恍惚と瞳を開き、口からだらしなく涎が垂れ、悶え泣き涙が零れた。
全身からは、プツプツと汗が吹き出した。
40名無しさん@ピンキー:02/10/05 02:59 ID:wkepxxxp
 次ぎから次ぎへと、カゴか野菜を取り出したベジタル男は、
順番にエナメル・バニーの秘裂に、野菜を押し込んでいく。
ピーマン、玉ネギ、キュウリ、アスパラガスと野菜が入れられる度に、
エナメル・バニーは、口から血を吐くような呻き声を噴きあげた。
野菜は、腹腔の底まで埋め付くし、子宮の奥の通常あり得ない奥深くまで犯し、
エナメル・バニーの脳髄を子宮の内部から責めたてた。
「あんぐゎぁーー!……ぐふっ、あひぃ、苦しい……!お腹が、壊れちゃうぅ……」
 強烈なエクスタシーが繰りかえし襲い、頭の中が白く染まった。
全身が痛ましくわななき、蹂躙された秘裂から愛液がダラダラと漏れつづけ、
膣内が裂けたのだろう、白い内腿に薄らと赤い鮮血が流れた。
血と愛液は、太股を通り赤いブーツを汚して赤黒くする。
「ぐへ、ぐへ、最後はコレだ。!」
 カゴをゴソゴソと探ったベジタル男は、長いレンコンを取り出し、
アスパラがはみ出ている秘裂に刺した。
図太いレンコンは差し込まれた瞬間、プシュッと秘裂から愛液を吹き出し、
秘腔をイッパイにギチギチにして、膣内にあるキュウリを子宮の奥に押し込む。
「うぐわぁああ……!!げふぉおおお……、あぐっ、あああ……!!」
─あ、だめ、イク、イッちゃう……。こんな怪人なんかに…。
 ビクッ、ビクッと、ひときわ激しい痙攣を起こしたエナメル・バニーは、
壊れたように心身を弛緩して、目を白くさせながら、声にならぬうめきが震わせる唇から漏れた。
悔しい事に、怪人の手によってイカされたのだ。目から涙が零れ頬を濡らした。
「ぐへ、ぐへ、穴はまだあるぜ。」
「そ、そんな……、今、最後って言ったじゃない。」
「ぐへ、ぐへ、アヌスを犯すのが最後と言ったんだ。」
「え、それじゃ……」
 エナメル・バニーの脳裏に絶望という文字が浮かぶ。
 今度はベジタル男は、太い指で赤く腫上がったクリトリスを摘まみ上げた。
強力な握力でキリキリと摘まれ、充血したクリトリスは潰れそうになる。
「い、痛いッ、ああ、……ち、千切れちゃうぅ……ッ!!」
41名無しさん@ピンキー:02/10/05 03:00 ID:wkepxxxp
「フンッ!フンッ!フンッ!」
 脚に力を込めたセクティーナは、パンパンになったエナメル・バニーの腹を、
ドスドスとストンピングした。
「ひっ、ひぎゃぁぁああーーー!!ぶごっふ、ぐあぁぁぁ……、ぐぎゃぁぁ……!」
 意識朦朧としたままなら、感覚が麻痺して、痛みも分からなくなって済むのだが。
中途半端に意識を取り戻していたため、エナメル・バニーの腹腔に出産以上の激痛が襲った。
 ビクッと海老のように背中を反らせて、エナメル・バニーの全身が痙攣した。
手足がビクビクと震え、カタカタ歯を鳴らしながら涎をたらす口から、
臓器を圧迫されて、逆流した胃液が吹き上がる。
放慢な乳房は、別の生き物のように飛び跳ね、真っ赤に勃起した乳首をさらに大きくさせる。
愛唇からは、大量の愛液と血が吹き出し、股間に突き刺さったレンコンが、
まるで男の肉棒のように天空に向かい、幾つもの穴から血の混ざった愛液が射精するように飛び出した。
 魚のように口をパクパクさせながら、白目を向いてエナメル・バニーは、
エクスタシーに達し、首をカクっと倒した。
「はっ、はっ、はっ、はっ、どうしたセカンド!最高にイッタみたいね。でも……」
 失神する休みも与えないとばかりにセクティーナは、
力を失ったエナメル・バニーの体を蹴飛ばすと、Fカップの乳房を踏み付けた。
勃起している乳首が、脂肪の中に押し込まれて、エナメル・バニーに再び激痛が襲う。
「ああ、いっ、痛い!うああぁーー!」
「いつまでも、寝てるんじゃないわよ、この阿婆擦れ女!」
 オッパイを踏むのを止めたセクティーナは、エナメル・バニーの体を跨いだ。
丁度、エナメル・バニーの頭の上に、セクティーナの股間が来る状態になる。
そして、そのままの状態でセクティーナは、股間のレオタードを指で退かして、自分の秘部を露にさせた。
「な、何をするの……」
「……こうするのよ!」
 突然、セクティーナの股間から、黄金水が放たれた。
黄金水は綺麗にこうを描いて、エナメル・バニーの頭に掛かった。
「ああ、いやぁぁ、ああああ……」
「お前は、便所で十分なんだよ!」
42名無しさん@ピンキー:02/10/05 03:00 ID:wkepxxxp
大量の黄金水を浴びたエナメル・バニーは、
全身をとろろ芋と、自分の出した汗と、愛液と、涎と、胃液と、黄金水で、
汚らしくドロドロになって、セクティーナの足下に横たわっていた。
「さぁ、とどめを刺せ、ベジタル男!」
 命令されると、ベジタル男は、特大の大根を取り上げた。
「ぐへ、ぐへ、これで、お終いだ。」
 雄叫びをあげたベジタル男は、特大の大根を、エナメル・バニーの菊門に突き立てた。
「だめーー!そこは……、まだ、だれにも……」
「ぐへ、ぐへ、丁度いいじゃねぇか。アナル初体験だ。」
─いやぁ、だめ、健司さんのために、ずっと取っておいたのに……
こっちの処女は、健司さんにあげるって、決めていたのに…。
 再び、エナメル・バニーの心に悲愴感が襲う。
夫の為に大切に取っておいたものを奪われる屈辱は、君枝には耐えられないものだった。
 そんな事をベジタル男が知る由も無く、菊門の中に大根を押し込み、
シワの一本一本を伸びきらせる。
硬い肛門が広がり、肉ヒダを拡張させ、メキメキと直腸まで蹂躙する。
「あうああ……!!あひあいいーーーっ!」
─ああ、健司さん……。大切な物が……ああ……。
 大根がさらに押し込められ、圧力に耐えられなくなった菊門が裂け、
血潮が飛び散り白い大根を赤く染める。
「い、痛い……、抜いてぇーー!」
 そんなエナメル・バニーの声など、お構い無しにベジタル男は、
大根をグニグニと回転させたり、抜いたり刺したりして、エナメル・バニーの内臓をえぐる。
「あぎぃいいーー!!……うぐう、く、苦しい、……う、うああぁぁぁ……!!」
「ぐへ、ぐへ、そらぁ、とどめだ!」
 さらに奥にベジタル男は、大根を押し込んだ。
エナメル・バニーの菊門は、巨大な大根を全て飲み込み、
直腸の全てを蹂躙して、先の方が胎内の野菜とゴツゴツと当った。
「あぎゃぁ……!、ぐえーー!あひぃ、あぐっ、あああーー!」
43名無しさん@ピンキー:02/10/05 03:00 ID:wkepxxxp
エンドルフィンが充満していた脳に、
初めて受ける肛門からの激痛と官能の波によってあっと言う間に、
エナメル・バニーはエクスタシー達した。
「あー、はっ、はっ、はっ」
 エクスタシーに達して、寝転んでいるエナメル・バニーの顔を、
セクティーナは、勝ち誇ったように、ギリギリ踏み付けた。
「続きは、基地に連れて行ってからよ……。さぁ、ベジタル男。次は、あのガキ共よ。」
 竦んでいる小学生に、セクティーナとベジタル男が近付いていった。
─はっ、藍菜達が危ない……、こんな事ぐらいで、寝てる場合じゃない、助けなきゃ…。
 最後の力を振り絞ってエナメル・バニーは、立ち上がろうとした。
エナメル・バニーが力を込めると、今迄、体を拘束していたとろろ芋が簡単に解けた。
─動ける、これならいける…。
 エナメル・バニー本人は、いや、セクティーナもベジタル男も、気付いてないが、
とろろ芋は、所詮、とろろ芋である。
エナメル・バニーを拘束していたとろろ芋は、
度重なる虜辱によってエナメル・バニーから流れた、汗や愛液等、
また、セクティーナの掛けた黄金水によって、溶けてしまっていたのだ。
とろろ芋をダシで薄めるように、ネットリとろろ芋も薄まって、拘束力が弱くなっていたのだ。
皮肉な事に、セクティーナは怨敵を助けてしまったのだ。
 小学生にベジタル男が襲いかかろうとした、その時。
「はあぁぁぁぁーーー!」
 セクティーナとベジタル男の背後から、エナメル・バニーの叫び声が響いた。
振り向くと、強力なオーラを出しながら、エナメル・バニーが復活していた。
エナメル・バニーの足下には、大根が転がっていた。
きっと、エナメル・バニーの肛門に収められていた物だろう。
しかし、お腹は膨らんだままだ、出してる時間が無かったのだろう。
「エナメル・バニー!!」
 小学生達が、歓喜をあげる。
「ちっ、どうやって脱出したの……。でも、そんなお腹で、勝てるかしら……。」
44名無しさん@ピンキー:02/10/05 03:00 ID:wkepxxxp
勝手にエナメル・バニーの腰が、グビンッと突き上がる。
 乱暴にクリトリス摘みながら秘腔を広げたベジタル男は、
カゴから取り上げたゴボウの先を、尿道口の方に差し込んだ。
毛の付いたゴボウが、尿管の中をジュブジュブと押し込まれ、細いゴボウの先は膀胱にまで達する。
「うげっ、あぐわぁ……!はぁあッ、あぁああああーんッ!」
 生まれて初めて蹂躙された柔肌は、ビクッ、ビクッと収縮してゴボウに吸い付き、
出す事しか無いはずの穴を逆流するという、感じた事も無いような痛みが、
官能となって背筋に稲妻のように走った。
─だめ、ああ、で、出ちゃう。……が、我慢出来ない…。
 腰をピクピクさせると、エナメル・バニーは股間から放尿してしまった。
─ああ、お漏らし、しちゃうなんて……。恥ずかしい…。
「フッ、フッ、フッ、惨じめな姿ね、セカンド!」
「こ、こんなぐらいじゃ……、負けないわよ、セクティーナ!」
「ふん、まだ、そんな減らず口がでたの。お腹をこんな風にしてるのに。」
 エナメル・バニーの側に来たセクティーナは、
尖ったレザーブーツのヒールで、野菜が押し込まれて、変型して膨らんだ腹をグリグリと踏み付けた。
「ぐえわゃぁぁぁ……!!……く、苦しい、うっくうああぁぁーー!」
 内臓が圧迫され、胎内の中の野菜がゴロゴロと転がり、内臓がかき回される。
娘を産んで以来の妊婦のようになった腹に、破裂するような激痛が、
エナメル・バニーの総身に響き渡り、脳髄にエンドルフィンが充満する。
「ホゲギャァァァ……!!ぐえわゃぁぁぁーーーー!!」
 意識朦朧となったエナメル・バニーを踏み付けながら、セクティーナは顎で差した。
「どうした!あそこで、子供達が見てるわよ」
 その時、横で見ていた小学生達が声援を送った。
「がんばれ!エナメル・バニー!」
「そんな奴、やっつけちゃえ!」
─はっ、そうよ、藍菜達が見ているのよ、確りするのよ君枝。…
 エナメル・バニーは、自分を心の中で叱咤した。恍惚とした瞳に、再び光りが蘇る。
 しかし、それもセクティーナの計算だった。
45名無しさん@ピンキー:02/10/05 03:01 ID:wkepxxxp
抵抗しなくなった玩具を遊んでも、面白く無い。
一度、抵抗力を取り戻させてから、再び痛め付けるつもりなのだ。
力が蘇ろうとしている、エナメル・バニーの変化を見て、セクティーナの目の色が変わる。
「これぐらい、なんともないわ、覚悟しなさい。」
「くそう、やっておしまい、ベジタル男!」
 カゴから、とうもろこしを取り出したベジタル男が、エナメル・バニーに襲いかかる。
 強きを見せているが、エナメル・バニーは限界に近かった。
必殺技で、一気に勝負するしか無かった。飛び上がると、右足に力を込めた。
「必殺、バニーーーライトニングーーーー!!」
 エナメル・バニーの右足が唸りをあげ、強力な光りを放ち、
超高速の蹴りはカマイタチを作りながら、バシー!とベジタル男の腹部にめり込んだ。
「うぐっ!」
 エナメル・バニーが、地面に着地すると、腹部に痛みが走った。
「あが、ああ、マラ神さまー!」
 バニーライトニングを食らったベジタル男は、
鋭利な刃物で切断されたかのように、腹で上半身と下半身に、
真っ二つになって、断末魔をあげながら、その場に崩れ落ちた。
「くそう、これでは作戦が……。」
 セクティーナは、舌打ちしながら、エナメル・バニーを睨んだ。
「今日は、作戦が優先だから、引いてあげるわ、でも次は、あなたを捕まえてやる。」
 セクティーナは、そう言い放ちながら、背後の暗闇の中に消えていった。
「は、セクティーナ……!!うっ。」
 エナメル・バニーは、セクティーナの後を追おうとしたが、
腹部の痛みで脚が止まってしまった。
「やったー!さすが、エナメル・バニー!」
 小学生達が、喜々と叫んでいる。それと同時に、パトカーのサイレンが聞こえて来た。
事件に気付いて、こちらに向かっているのだろう。
エナメル・バニーは、パトカーの到着を確認すると、高くジャンプしてその場から姿を消した。
46名無しさん@ピンキー:02/10/05 03:01 ID:wkepxxxp
その日の晩、とある団地の日高家の部屋。
 藍菜は、母親の君枝に、今日のエナメル・バニーと会った事件を話していた。
話の内様を知っているのにも拘わらず、君枝は笑顔で藍菜の話しを聞きながら夕飯の準備をしていた。
藍菜も、茶わんや皿を運びながら、手伝っている。
「なんか、今日の夕飯は、野菜が多いね。サラダにポトフに。」
「あら、藍菜ちゃんは野菜が嫌いなの?」
「ダメだぞ藍菜、野菜はビタミンやミネラルがあるんだ。」
 お風呂から上がった健司が、会話に参加した。
「なに言ってるの、お父さんはピーマンが嫌いなくせに、私は嫌いな物なんか無いよ。」
 藍菜は、腰に手をあてて胸を張る。
「そうよ、健司さんはピーマンが食べられるようにならないと、
 それに、今日は取り出すのが大変だったんだから……。」
「え、取り出す?」
 健司が、不思議な顔をした。
「なっ、なんでもないのよ。」
 君枝は、顔を真っ赤にさせた。
「しかし、藍菜には一本取られちゃったなぁ。はっ、はっ、はっ、はっ、」
「は、は、は、は、」
「ふふふ、」
 笑い声が、暖かい日高家の家庭に響き渡った。

1話 了
47名無しさん@ピンキー:02/10/05 03:03 ID:wkepxxxp
第2話 On the guerrilla television #1

 ザザーッ、ザザーッ、ザザーッ、
 波音が響く、黄昏れ時の浜辺。
陽炎のように揺れる赤い太陽が、秋の静かな海も、岩も堤防も、テトラポットも、赤く染める。
 砂浜に一組のカップルが、肩を寄せあって座っていた。
二人とも、同じようなデザインの黒色のジャージを着ていた。
男は、腕を女の腰に回し、長い髪の印象的な女は、幅広い男の肩に、頭を乗せている。
「ねぇ、孝、そろそろエリアに戻らないと。」
 女が、横の男に声を掛けた。
「……。ああ。」
 スクッと、女が、立ち上がると、両手でお尻の砂をパンパンと払った。
「……どうしたの……。」
 座ったままの男に、不思議そうに見下ろして、女が言った。
 突然、男が飛び上がるように立つと、海に向かって大声で叫んだ。
「……奈津、……俺たち、一緒になろうーー!」
「えっーー!」
「結婚、してくれるかい?」
「………………うん。」
 女は、両手で口を押えながら、溢れる涙を堪えて、男の胸に飛び込んだ。
 二人は、しばしの間、その場で抱き合っていた。
                   
 黒いセダンが、山深い雑木林の中を走っていた。
滅多に車の走る事のない、交通量の少ない農道だ。
実際に、今も1台も走っていないのに、車は最高時速を守って走っていた。
 車には、3人の男性と1人の女性が乗車していた。
その中に健司の顔が見えた。
「いいですか?係長。あのう……何処まで行くんですか……?
 私、こんな所に来たの初めてです。こんな所、訓練でも来ませんでしたよ。」
48名無しさん@ピンキー:02/10/05 03:04 ID:wkepxxxp
沈黙を破って、助手席に座る女性が、健司の横に座る。
渋い屈強な中年男性に、振り向いて質問した。
この男こそ、マラ魔羅団対策課一課を指揮する郷田係長だ。
コロコロと期節が変わる度に交代する。
お飾りの課長と違い、長年、一緒に戦って来た健司の尊敬する先輩だ。
少々、頭が薄くなってきているが、まだまだ、現場に出て戦っている。
そして、髪を短くした、ボーイッシュな女性は
今年でマラ対課一課(マラ魔羅団対策課一課の略)に所属して3年になる、滝川である。
女性でありながら、自ら志願してマラ対課一課に入った、正義感の強い女性である。
「そりゃそうだろう、俺も初めてだ。
 確かに、新しい訓練所を作ってくれるのは構わないが、
 こんな不便な場所に作らなくてもなぁ。戻るのにも、時間が掛かるぞぉ。」
「それを言うんでしたら、新型銃のテスト射撃の為だけに、
 わざわざ、行くのもどうかと思いますよ。」
 健司が、郷田に言う。
「しょうがないさ、宮田課長が『行ってこい』って言うんだからよ……。」
「でも、新施設が出来るのは凄いですよねぇ。」
 運転している男が、楽しそうに言った。
後頭部に寝グセを作ったままの彼は、今年入ったばかりの新人の長谷部である。
訓練を終えて、先月、マラ対課一課に入った。
「ハイハイ、運転手は、黙って運転!運転!」
 滝川が、長谷部に、何も分かって無いとばかりに注意する。
実際に、施設が出来たのは課長の成果である。
そして警察という機構の中では、課長のようなキャリアは、
こういう目に見える成果を作って評価を上げ、下から順番に転属していくのだ。
 その時、車の無線が鳴った。
『渋谷区で事件発生!マラ魔羅団の怪人が表れたとの、住民からの通報!』
「言わんこっちゃ無い。」
 郷田が、地団駄した。
車は急いでUターンすると、サイレンを鳴らして、猛スピードで走りだした。
49名無しさん@ピンキー:02/10/05 03:04 ID:wkepxxxp
流行の発信基地であり、若者の街の渋谷。
そこにある国営の放送局から、若い女性達の悲鳴が響き渡った。
大騒ぎしながら老若男女が、町中を走り回り、背後から迫るマラ魔羅団の怪人から、必死に逃げ回った。
「オラー!オラー!牛肉食え!狂牛病ぐらいで、牛肉を食べるのを止めるなぁー!」
 地鳴りのような低い声をあげながら、大きな男が国営放送の建物に突進している。
その姿は、背丈は2メートル強、鎧のような筋肉に、全身に黒い毛が生えており、
もっとも特徴的頭なのは頭に、牛のような角が生え、鼻には、文字道理、鼻輪を付けていた。
 大男は、その角を突き立て、建物を崩さんと、何度も頭から体当たりした。
男が体当たりした後には、レンガ作りの茶色い建物の壁に、幾つもの風穴が開いていた。
「お待ちなさい!マラ魔羅団の牛男!!
 これ以上の悪行は、エナメル・バニーが許しません!!」
 駐車場に停めてある中継車の上に表れた、エナメル・バニーが叫んだ。
「お前が、エナメル・バニーか!
 ……ちなみに、俺の名前は、カルビラ男だ。……牛肉食ってるか?」
 崩れた壁から頭を出したカルビラ男は、エナメル・バニーに向かって突進した。
カルビラ男は、エナメル・バニーが載っていた中継車に衝突すると、
角を突き刺して、そのまま中継車を空中に放り投げた。
「やっぱり恐いから、牛肉は……、って……ちょっと……、たぁ!」
 エナメル・バニーは、一瞬、バランスを崩しながらも、
素早く飛び上がると、カルビラ男の背後に着地した。
 放り投げられた中継車が、地面に激突し、ドンッと爆音を轟かせて、爆発、炎上した。
─すごい、やる事は無茶苦茶だけど。スピードもパワーも今迄の怪人と違うわ。…
「ふ、ふ、ふ、どう?新型の怪人のパワーは。セカンド。」
 数人の戦闘員を引き連れて、セクティーナが表れた。
戦闘員の手には、バズーカやマシンガンなど銃器がみえる。
徹底的に、放送局を破戒するようだ。
50名無しさん@ピンキー:02/10/05 03:04 ID:wkepxxxp
「セクティーナ!今度は、一体何をする気!」
「あーら、見て分からないの?
 プロバガンダ放送をダラダラと流す、放送局を、破戒するのよ。
 全く、”アホアホ・ウーマン”ねェー。中古品はこれだからダメね!」
「だ、だ、だ、誰が、中古品よ。」
 おでこに青筋を立てて、エナメル・バニーが、拳を突き立てる。
「じゃぁ、新品なの?」
「え!いや、あの、その、…………。」
 顔を真っ赤にしてエナメル・バニーは、もじもじと、熟れた腰をくねらせる。
 とそこに、現場に到着した警察のスピーカーから、雑音混じりの放送が始まった。
『あー、マラ魔羅団に告ぐ、今すぐに武器を捨て、投稿しなさい。
 マラ魔羅団に告ぐ、今すぐに武器を捨て、投稿しなさい。』
 いつの間にか、警察が現場を取り囲んでいた。
主に、黒い対怪人の機動隊服を装着したマラ対の人間達である。
パトカーや装甲車を並べ、銃口をこちらに向けている。
「ちっ、カルビラ男!セカンドは任せたわよ。」
 警官隊を睨むと、セクティーナは、戦闘員を連れて、その場を離れた。
「あ、待て!セクティーナ!」
「おおーと、あんたの相手は俺だぜ。」
 砂煙りをあげてカルビラ男が、エナメル・バニーに向かって突進した。
しかし、人並み外れた跳躍力を持つエナメル・バニーに、難なく避けられた。
 怪人は、パワーやスピードがアップしても、所詮は戦いは素人だ。
百戦錬磨を戦い抜いて、様々な戦闘訓練をこなして来たエナメル・バニーには、
そんな直線的な攻撃は通じない。
これ迄、パワーの劣るエナメル・バニーが勝って来た理由も、実は、その辺の所にある。
ドドーン!ドガーン!パパッ、パパッ、パパッ、パパッ、!!
 いきなり銃声と爆音が鳴った。
マラ対課とマラ魔羅団の戦闘が開始されたのだ。エナメル・バニーは、振り向いた。
君枝としては、そちらを助けたかった。
51名無しさん@ピンキー:02/10/05 03:04 ID:wkepxxxp
きっと、あそこに夫の健司が戦っているはずだからだ。
ずっと戦って来て、マラ対課一課の実力は十分に理解しており、
そんな簡単には負けないと信じているが、とても心配である。
 だが実際は、健司達は、山梨の山奥から現場に急行している途中だったのだが。
─なんだか、今日の怪人は雰囲気が違うわね。威圧感があるわ…。
 いつもは、先に戦闘員を倒すエナメル・バニーだが、怪人の方に向き直った。
 今日の怪人は、セクティーナのいう通り、今までの怪人と一味ちがう。
簡単に、通してくれそうに無い。
そう直感的に思ったのだ。
 再び、カルビラ男は角をたてて、エナメル・バニーに突進してきた。
 フワッと、カルビラ男の頭を飛び超えたエナメル・バニーは、
通り過ぎる瞬間、カルビラ男の後頭部に向かって蹴りを入れた。
 ドシンッと、カルビラ男は頭からアスファルトの道路に突っ込んだ。
もうもうと砂煙りがあがる。
しかし、カルビラ男は、何も無かったかのように立ち上がった。
全く、効いていないようだ。
今度は、カルビラ男は、顔に付いた砂を払うと、ジリジリとエナメル・バニーに詰め寄った。
二度の失敗で、突進攻撃は、通じないと判断したのだ。
 しかし、そうなると、逆にエナメル・バニーに有利である。
相手が止まれば、スピードを生かした、得意のヒット・アンド・アウェイ攻撃が出来ようになる。
 素早く間合いを縮めると、エナメル・バニーは、カルビラ男の膝裏の筋にローキックを放った。
バチイイィー。
 筋肉の痺れる鈍い音がした。エナメル・バニーの蹴りが筋肉を破壊する。
蹴られたカルビラ男も足が、一瞬とまる。
─ちょっと浅かったけど、効いてるみたい。これならイケルわ…。
 大男には、ローキックで倒すのが定石である。
特に、カルビラ男のような筋肉の塊のような者が相手なら、肉の無い筋を狙う必要がある。
 さらにエナメル・バニーは、細かく左右にステップして、ローキックを放つ。
 次第に、カルビラ男の足にダメージが蓄積されていく。
52名無しさん@ピンキー:02/10/05 03:05 ID:wkepxxxp
防戦一方になったカルビラ男は、棍棒のように腕を振って、
エナメル・バニーに殴り掛かる。
しかし、そんな大振りが当るはずもなく、エナメル・バニーは紙一重でパンチを避け、
腕は無意味に空をきり、グラリッとバランスを崩した。
 バランスの崩れたカルビラ男の、隙が空いた脇腹に、
エナメル・バニーのミドルキックが放たれる。
打ち込まれたエナメル・バニーの重い右足が、腹筋に深く食い込んだ。
「うぐぅ」
 地を這うように唸って、カルビラ男の動きが止まった。
 チャンスとばかりにエナメル・バニーは、ムエタイ選手のように、何発も何発も、
大きな乳房をプルプル振りながら、蹴りを打ち込んだ。
ッバシンッ!!、プルン……!ッバシンッ!!、プルン……!
ッバシンッ!!、プルン……!ッバシンッ!!、プルン……!
 何発も蹴り込まれたカルビラ男の脇腹が、見る見る内に真っ赤になる。
そして、ラストとばかりに、エナメル・バニーは、大きく反動を付けてハイキックを打つ。
ガシッー。
 しかし、最後に放ったハイキックは、カルビラ男の顔面に決まらず、
逆に太い腕で掴まれてしまった。
カルビラ男は、いつかハイキックが来ることを予想して、ずっと、狙っていたのだ。
「捕まえれば、こっちのもんだ」
「……なっ、くそ……、」
 エナメル・バニーは、掴まれた右足を支点にして、
軽く飛ぶように、左足をカルビラ男の後頭部に叩き込んだ。
プロレスでいう”延髄斬り”だ。
ズシィッ!
 決ったと思った瞬間、エナメル・バニーは、バランスを崩して、
足を上にして、体勢が逆さに宙ブラリになった。
なんと!カルビラ男は、強靱な肩の筋肉と、頭を使って、インパクトの瞬間に、
エナメル・バニーの足を挟み込んだのだ。
53名無しさん@ピンキー:02/10/05 03:06 ID:wkepxxxp
「捕まえた、ゾ。」
 醜悪な顔に睨まれ、エナメル・バニーの背筋に寒気が走った。
捕まった事と、自分の技が通じなかったという恐怖感が、妖艶な体を硬直させる。
「ックゥアーッ!放しなさい。」
 強気を見せて、エナメル・バニーが、丸太のような腕の中で暴れた。
「ウガー!」
 たおやかな太股を抱えて、カルビラ男はエナメル・バニーメルを持ち上げと、
頭の上から反動を付けて、アスファルトの地面にエナメル・バニーの背中を叩き付けた。
 本人は、無意識に架けているが、プロレスでいう、”パワーボム”である。
ドッ、ゴンッーーー!
「アガァッ、グワアァー……!」
 エナメル・バニーは、受け身を取ったが、
圧倒的なカルビラ男のパワーの前では全く無駄である。
背中と肩を打ち付け、頭はゴム毬のように撥ねた。
アスファルトの地面が割れ、エナメル・バニーの体がめり込んだ。
「ウオォーー!」
 再び、カルビラ男は、唸りをあげて、エナメル・バニーの身体を持ち上げ、地面に叩き付けた。
そして、そのまま同じように、何度もエナメル・バニーの身体を打ち付けた。
 こうなると”起上小法師パワーボム”である。
ドッ、ゴンッ……!
「グワアァーーッ!」
ドッ、ゴンッ……!
「ギャーーッ!」
ドッ、ゴンッ……!
「アグーーッ!」
ドッ、ゴンッ……!
「アアァーー!」
 エナメル・バニーの意識は飛び、視界は白濁した。
柔らかい背中に、破片と石が背中に食い込み、割れた頭の傷から血を流し、
アスファルトを濃黒に染める。
54名無しさん@ピンキー:02/10/05 03:06 ID:wkepxxxp
─あれ、ここは何処?……私は何をしてるの……ああ、身体が、痛い、痺れる。……
 エナメル・バニーの視界に、青い空が映った、白い雲がゆっくりと動いている。
遠くで爆音が聞こえた。
「!」
─あ、そうよ、私は戦っているのよ……。
 頭を振って、慌てて立ち上がろうとしたエナメル・バニーであったが
膝がカクカク笑って上手く立てない。
今のエナメル・バニーは、隙だらけである。
ドゴッ……!
……ッぁぁあああ……ッ!。
 フラフラしているエナメル・バニーに、カルビラ男が頭から突っ込んだ。
凄まじい衝撃が、エナメル・バニーがすごい勢いで吹き飛び、
受け身も取れずに肩から落下し、身体が地面の上を、二転三転した。
 カルビラ男は、力なく転がっているエナメル・バニーの両足を掴むと、
両脇に挟んで抱え、自分の体を軸に、エナメル・バニーの身体を回しはじめた。
 プロレスの大技、ジャイアントスイングだ。
 みるみる内に、エナメル・バニーの頭に血が昇る。
またも、視界が暗くなり、意識が飛び、何も無い白い空間を漂う。
 カルビラ男の手が離れ、エナメル・バニーの身体が、空中を飛んだ、
実際に飛んでいるのは数秒だが、意識が朦朧としたエナメル・バニーにとっては、
10分にも20分にも感じられた。
投げられたエナメル・バニーの身体は、炎に包まれた中継車に激突した。
ドンッ!ガシャン……!
「あっあぐわひぃ……!いひひぃいっ……!」
 衝突の際に勢いを増した炎が、エナメル・バニーの身体を焼いたが、
さすがに改造人間である。
炎の中でも、エナメル・バニーの体と髪とコスチュームは燃えずに、一部が焦げた程度である。
しかし、伝わる炎の熱さは変わらない。
さらに、炎の中では、呼吸も出来ない。
55名無しさん@ピンキー:02/10/05 03:06 ID:wkepxxxp
呼吸困難と人間なら焦げるような熱気が、エナメル・バニーの身体を襲う。
「ああ、熱い、あぎぃぃい……!」
 悶え苦しむエナメル・バニーは、炎の中を転がるようにして脱出した。
「ゲホッ、ゲホッ、……ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、」
 炎から逃れたエナメル・バニーは、咳き込んだ。
四つん這いになって、胸を押えながらなんとか、呼吸を整える。
 ノッシ、ノッシと近付いたカルビラ男は、
乱暴にエナメル・バニーの飾り耳と髪の毛を掴んで、無理やり立たせた。
「あぐぅあ、」
 軽々とエナメル・バニーを持ち上げると、
カルビラ男は、丸太のような太い腕で、エナメル・バニーの胴体を締め上げた。
胴締め、プロレスで言えばベアーハッグの体勢だ。
「げふっ!ぐふあぁぁ……!」
─ああ、く、苦しい、口から内臓が出ちゃう…。
 エナメル・バニーの体が、強大な万力で締め上げられる。
豊満な胸がペシャンコになり骨がメキメキと軋み、肺が圧迫され、
内臓の細胞が悲鳴をあげて潰れていく。
じわじわと体が破壊される苦しみが、エナメル・バニーの脳髄を襲う。
 もがき苦しむエナメル・バニーは、必死に逃れようと、カルビラ男の頭を殴った。
しかし、こんな近距離で、体重のかかっていないパンチが効く分けが無い。
「大人しく、しやがれ!」
 カルビラ男の腕に、さらなる力がこもる。エナメル・バニーの体が、さらに反り返る。
「グギィー、ギゃァァァァ……!……ああ!!」
 無意味と分かっていても、エナメル・バニーは攻撃を続けた、
両手を組んで、カルビラ男の脳天に、何度も両手でパンチを打ち下ろす。
「これで、どうだ!!」
 なんと!カルビラ男は、エナメル・バニーを抱いたまま、
巨大な体で1メートルほど飛び上がった。
巨大かつ強靱なパワーを持った、カルビラ男ならではの大技である。
56名無しさん@ピンキー:02/10/05 03:07 ID:wkepxxxp
着地の瞬間、エナメル・バニーの胴体に、今まで無い圧力がかかった。
「ウグッアァァァァ……!!ゲハッ!」
 エナメル・バニーの口から、血が吹き出した。
圧力に耐えきれず、数本の肋骨が砕け散り、胃が破裂したのだ。
「ア、ア、ア……、ググゥゥゥ……」
 声ならない声をあげ、口を半開きにして、
ダラダラ血を流し、光りを失った瞳は、虚空を見つめた。
天空を仰ぐように両手を上げ、フラフラと何も無い空間を、無意味に何度も掴んだ。
そして、突然、糸が切れたように、ダラリと腕を下ろすと、
エナメル・バニーはガクリと首を折った。
同時に、エナメル・バニーの股間から、湯気を立てながら暖かい物が流れ、カルビラ男の体を汚した。
失禁したのだ。
「ゲッ、エナメル・バニーともあろう、正義のヒロインが失神して、お漏らしかよ。」
 丸太のような腕が放されると、失神したエナメル・バニーは、力なく崩れ落ちた。
「良くやったわ、カルビラ男。」
 カルビラ男の背後から、セクティーナが満足そうに表れた。
「フフッ、さーて、最高のショーを始めるわよ。新記録が出るかも……視聴率の。」
 セクティーナが、不適な笑みを浮かべた。
57名無しさん@ピンキー:02/10/05 03:07 ID:wkepxxxp
                   *
 ザザーッ、ザザーッ、ザザーッ、
 波音が響く、黄昏れ時の浜辺。砂浜の上で、男と女が抱き合っていた。
いつまで、こうしているのだろうか、ジッと動かずに、体を合わせている。
「どうして!?どうしてなの!?」
 突然、女が、腕を振り解くように男から離れた。
「仕方ないさ……。俺は適格者だし。いずれは、……改造される。」
「だからって、そんな……、孝……。私はどうなるの?」
 女は、長い髪を振り乱し、男の厚い胸を掴む。
「……奈津、分かってくれ。俺が改造人間になれば、配偶者の君は、内務に戻れる。」
「分かんないよ!」
 男が、女の手を掴もうとした瞬間。女が、拒絶するように、男の手を叩く。
「俺は、奈津に危険な戦闘員じゃなく、安全な事務運営に戻ってほしいんだ。」
「じゃぁ、私はどうなるの……。夫が、一番危険な目に合うのを、
 妻が心配しないわけ無いじゃない。……。」
「……。」
「私には、死ぬ前に結婚しておきたい、と言ってるようにしか聞こえないわ。
 ……バカ……。」
 女は涙ながらに言うと、両手で顔を覆って、走り去った。
「あ、……、待て、……、奈津……。」
 男は、その場に、立ち尽くした。
                   *
58名無しさん@ピンキー:02/10/05 03:07 ID:wkepxxxp
健司達が乗っている車は、中央高速を渋谷に向けて飛ばしていた。
窓の右側に、競馬場が見えた。
今日はレースのある土曜日なので、渋谷の騒ぎもそっち退けに、多くの人々がごった返している。
「やっと、府中か……。……クソッ、現場はどうなってるんだ!」
 健司は、拳をでドアを叩きながら言った。
「何分経った。」
「最初の連絡から、23分です。」
 郷田の質問に、滝川が腕時計を見ながら、直ぐに答える。
60キロの距離をたったの20分強で来た事になる。
言わずとも、どういう速度で走っているのか分かる。
「そうだ、このナビはテレビが見られるんですよ。
 渋谷なら、テレビ中継されてるかもしれません……。」
 運転しながら長谷部が言った。
 このナビゲーターは、ナビやTV機能だけで無く、犯罪者リスト、事件記録、指紋、等
のデータベースにもなっている、優れ物である。
「あっ!?そうだったわ……。そういう事は、もっと早く言いなさいね。」
「さっきは、運転手は黙って運転するって……。」
「うん?何?」
 長谷部にぼやきを気にも掛けずに滝川は、ナビにスイッチを入れた。
「はぁ……あぁんッ! ダ、ダメ……う、うぅんッ……ふはぁン…い、いや……。」
 いきなり、スピーカーから女性の喘ぎ声が流れた。
ナビの画面には、セクティーナに弄ばれるエナメル・バニーの姿が映っていた。
セクティーナに、胸を蹂躙され、白い身体をプルプルと震わせて、
大きな乳房をさらけ出し、真っ赤な乳首を硬く勃起させていた。
腕をカルビラ男に捕まれ、足は戦闘員に押さえらて大の字に開いていた。
 信じられない事に、セクティーナ達は、エナメル・バニーの虜辱される姿を生中継していたのだ。
しかも、事もあろうに、もっとも厳格な国営放送を使ってである。
日本最大の放送網を伝って、『虜辱!エナメル・バニー』の生中継は、
日本中、否、海を超えて世界中に放映された。
59名無しさん@ピンキー:02/10/05 03:08 ID:wkepxxxp
世の男どもは、迷わずビデオ、パソコン、DVDの録画スイッチをONにした。
「……最低……。」
 滝川は吐き捨てるように言うと、目を背けて、窓の風景に視線を移した。
「うぅわぁっ……。」
 長谷部が、思わず声をあげる。運転しているのにもかかわらず、
食いるように画面から目を放さずに見ている。
「バカーッ!前を見ろ……!早く、消せ!」
 郷田が、顔を真っ赤にして怒鳴った。
「す、すいません。……」
 慌てて長谷部が、スイッチを切る。頭から滝のような冷汗が流れる。
 一方、怒鳴った郷田も、すこし広い額から汗が流れた。
横に座る健司から、恐ろしい程の殺気を感じたからだ。
「絶対、死なす!……絶対、死なす!……絶対、死なす!……絶対、死なす!……」
 健司は、呪文のように唱えながら、カキンッ!カキンッ!と金属音を鳴らして、
愛用の拳銃の弾倉をチェックする。
 郷田も数少ない、君枝の事を知る人物である。
もう一人いるが、それは、また後日。
ちなみに、どうして知っているかと言うと、
結婚式の仲人をした際に絶対に秘密にして下さいと二人が話してくれたのだ。
おかげで、要らぬ気苦労が、さらに増えたのだが。
 ズーン!っと車内に、重い空気が流れた。
─まずい、これは、非常にマズイ……。
 長谷場の脇の下に、大量の油汗が流れる。
濡れた白いYシャツが、背中に張り付いた。
「あ、……。でもあれですよね。……エナメル・バニーって、凄い美人ですよね。」
「……こら、バカ……」
 郷田が、青ざめる。
「……ス、……あん?……、長谷部。…………そんなに、美人か?」
「はい、滅茶苦茶、綺麗ですよ。あんな美女、見た事ないっス。」
「…………そ、そうか……。」
 健司の表情に、笑みがこぼれた。
いい気なもんである。健司は、そういう男である。
60名無しさん@ピンキー:02/10/05 03:08 ID:wkepxxxp
「……ま、負けなあひっ……ひっヒグッ……これぐらいっ……はぁはぁあん……」
 崩壊した国営放送前の駐車場で、
エナメル・バニーは、セクティーナに豊満なオッパイを蹂躙されていた。
全身の毛穴のから汗を吹出し、秘裂から溢れた愛液が股間のショーツに染み込み、
体中から溜らなく淫靡な匂いが漂っていた。
長い赤髪は乱れ、汗でまみれの顔や首筋にネットリとくっ付いていた。
数本の細い髪が、半開きの紅い口元に付き、
気高く清楚なヒロインの顔は、うっとりした女の顔に変わっていた。
「ほら、もっとアップで撮りなさい。」
 カメラを持った戦闘員は、エナメル・バニーに近付いた。
それに伴って、ライトも動きエナメル・バニーの肌を照すと、
汗がキラキラと輝き、さらに身体を妖艶な物にした。
「いやぁああッ……こ、こん……こんなッ……やめて……撮らないでェッ……」
 首をイヤイヤと左右に振って、エナメル・バニーは涙を流して哀願する。
「今さら何を言ってるの?とっくの昔に世界のオナペッツになってたクセに。」
 セクティーナの言う通り、
際どいコスチュームで戦うエナメル・バニーは格好のマスコミのネタとなっていた。
常に、恥ずかしい写真が風俗雑誌やWebに溢れていた。
「気持ち良さそうな声をあげて、本当に嫌なの?本当は、嬉しいんじゃないの?」
 セクティーナは、美しい乳房に巻き付くように掴み、
張りのある膨らみを形が崩れる程絞り上げ、グリグリとこね回す。
「……くあ、くうんぁ……そんな、嬉しい分けが……んあ、あ、ああッ……」
 手にから溢れ出すようなオッパイを揉みしだかれたエナメル・バニーは、
苦悶の声をあげながら、必死に体を捻って屈辱的な愛撫に抵抗する。
カルビラ男の強靱なに腕を背中で極められ、
180度開いた長い足を戦闘員に押さえ付けらてたエナメル・バニーには、
これぐらいしか抵抗が出来なかった。
「あいかわらず、醜いオッパイをしてるわねぇ。どうやったら、こんなになるのかしら」
 セクティーナが、小指大にまで大きくなったエナメル・バニーの乳首をコリコリと指で凝った。
61名無しさん@ピンキー:02/10/05 03:08 ID:wkepxxxp
エナメル・バニーの乳首は、摘まれる度に少しづつ大きくなった。
一段と肥大した乳首に、セクティーナの指から凄まじい快感の波が送られ、
エナメル・バニーの心が動揺した。
─はあっ……はひっ……だめっ……、これ以上、弄られると……。
 エナメル・バニーの尖った乳首の先に、セクティーナは人差し指の爪を立てた。
「ひゃぐっ……っっかはッ……グヒィっ……」
「ほーら、ここがイイでしょ?……乳腺が広がってるわよ。」
 一気に、黒い尖った爪で、肥大した先端の一点の穴を貫いた。
「あぐっ!……だめっ……出る……出ちゃう……あひゃひいっっぁあああ……!」
ドピュッッッ……!
 絶叫の瞬間、揉まれている乳房の先端から、白い液体が噴出した。
ミルクが噴水のように天に向かって二筋の弧を描いた。
 エナメル・バニーは、生態改造を受けた改造人間である。
改造人間は、成長、進化しても劣化、退化はしない。
それは、人間の君枝になった時でも同じで事ある。
一度、藍菜を育てた時に備わった母乳が出る機能は、今でも、そのまま残っていたのである。
 手に付いたミルクを、セクティーナは嘗めた。
白く濃厚なミルクは、ねっとり舌の上に絡み付く、舌がとける寒露のような甘さ口の中に広がった。
「うふっ……とっても甘いわよ。」
 再び、セクティーナは、エナメル・バニーのミルク袋となった乳房を、
タプン!と音を立ててアンダーから持ち上げるように揉み搾った。
「あふっ……もうぅ……また……こんなっ……ィイ……イッちゃう。」
 叉も、二つの乳首から、乳汁が噴出した。
空中に筋を作るのだから相当の量である。
とろっとしたミルクは、胸もコスチュームも真っ白にした。
あれだけ出したのに、先端から溢れるミルクが、流れ出していた。
「どう、1千万人、一億人の人間にミルクを出すところを見られた感想は?」
 恍惚とした瞳で、エナメル・バニーはカメラのレンズを見た。
レンズの向こうには、数千万人の老若男女が見ているのだ。
62名無しさん@ピンキー:02/10/05 03:09 ID:wkepxxxp
恥辱と屈辱が被虐心を煽り、甘い快楽に溺れたエナメル・バニーの身体が、
少しずつ神経が熔けたように、自由が利かなくなっていった。
「……それにしてもすごい量ね、一体、今まで何に使ったのかしら。」
「ああ……。そんなぁ……。言わないでぇ……。」
 エナメル・バニーの頭に、健司の顔が過った。
たまに健司は、君枝の胸に溜ったミルクを吸ったりしていた。
もう誰も飲まなくなった母乳が、乳房に溜まって腫れるのだ。
アナルセックスはしないくせに、オッパイは吸うのだ。
健司は、そういう男である。
「そうだ……生中継なんだから、インタビューしないとね。」
 セクティーナは、中継用の携帯マイクを用意すると、
エナメル・バニーの愛液でグショグショになったショーツを取り除いた。
「あはぁっっ……。何をするの……。」
「言ったじゃない。インタビューよ。下のお口に話してもらうのよ。」
「なっ……、いやあっ……。」
 セクティーナは、マイクを愛液だらけのピンク色の愛唇に付けた。
「ほら、どんな感想……?みんなに、アップで淫らなヴァギナを見られちゃうなんて」
 セクティーナは、人差し指を秘裂に突っ込むと、無意味にかき混ぜた。
クチュッ、クチュッ、クチュッ、クチュッ……。
「あはぁぅう……ンハッ……はひっひっひぃぃんっ……」
 かき混ぜられたエナメル・バニーの愛唇から、愛蜜の水飛沫が飛んだ。
マイクが、弄ばれたクレバスから流れるクチュッ、クチュッという淫らな声を拾い上げる。
「フフッ、イーイ声を聞かせるわね……。
 ……もっと聞かせてよ、みんな聞ききたがってるわよ?……男も女も、大人も子供も」
 セクティーナは、TVの前の不届き者に話し掛けように、
振り向いてカメラに向かって叫んだ。
その行為は、さらにエナメル・バニーにTVに映っている事を知らしめた。
─子供……、あ、藍菜も……見てるのかしら……だめよ……がんばらなきゃ……。
 エナメル・バニーは、凛々しい身体を打ち振い、
凄まじい悦楽に耐えようと奥歯を食いしばった。
63名無しさん@ピンキー:02/10/05 03:09 ID:wkepxxxp
その頃、藍菜はかじり付くようにテレビを見ていた。
運の悪い事に、朝から友達の家に遊びに来て、
教育テレビのストレッチマンを見ていると、画面が乱れたと思ったら、
突然エナメル・バニーの虜辱されてる姿が飛び込んで来たのだ。
 声援を送くりながら藍菜と友達は、テレビに向かっていた。
さらに運の悪いのは、その家に大人がいなかったことだ。
藍菜達は、心置きなく自由に『虜辱!エナメル・バニー生中継』を見ることが出来た。
セクティーナの虜辱は続いた。
 グチョグチョになった愛唇に潜り込んだ指が、一本二本と増えた。
指が潜り込むと秘泉から愛液を吹き出し、秘肉がヒクヒクと指を食わえこむ。
マイクを先をゴリゴリと充血した肉芽に押し付け、包皮を剥きだしにした。
エナメル・バニーの心は、甘い堕落の海に浸されていた。
しかし、それでも、全身全霊で快感に立ち向かう。
「あん……だめ……快感に呑まれちゃあ……あん、だめよ……屈したらぁあん……。」
 そんなエナメル・バニーの姿を見て不快感を覚えた。
「そう……でも、これなら、どう!」
 セクティーナの顔が、鬼の面になる。
肉芽を虐めていたマイクを、そのままヴァギナに押し込んだ。
熱く火照ったエナメル・バニーの秘部に、金属の冷たい冷気が襲う。
「ガボオオォォォ……、ゴゴゴ……、ゴボッ、ゴボッ!」
 スピーカーから、マイクが胎内を貫いていく音が流れた。
「あぁ!……はふ、あ……もう、ダメッ……ひぃいいーッ……!」
 エナメル・バニーは、口からだらしなく涎を垂れ流して、
崩れそうな嬌声を上げて悶え狂った。
やがて、マイクは狭く締まった秘腔いっぱいに埋め込まれ、
マイクの先の金属部がゴツン!と子宮口に突き当たった。
アンテナが愛唇からピロンとヒゲのように飛び出し、
セクティーナはアンテナを摘んで、奥まで到達したのマイクをねじ回した。
子宮を揺さぶる衝撃に、エナメル・バニーは白目を剥いて身悶えする。
64名無しさん@ピンキー:02/10/05 03:09 ID:wkepxxxp
マイク特有のコブで膣内全体を刺激される内、
必死に我慢していたエナメル・バニーの表情が、溶けてしまうそうな快美感に溺れる顔に変わった。
竦んでいた肉ヒダが、トロリと解れて媚びるように吸いついて、身震いさせながら腰をゆらした。
「はっ、はっ、はっ……。腰を揺らして、はしたないわねぇ。……。
 こっちにも、入れてあげる。」
「っ!?……あがぁあ……、がっふあぁぁぁっ……、ひゃああああっっ!」
−あ、おっおしりに……そん……所に……。
 もう1つマイクを出してセクティーナが、おしりの谷間でヒクヒクうごめく菊門に挿入
した。排泄器官にもマイクが押し込まれ、直腸が硬い異物を飲み込む。
エナメル・バニーは鋭い快感に襲われ、背中を仰け反らせて悶える。
「ぐうはあっ!……しっかり……しっかりするのよ……みんなが見てるのよ……。」
 恍惚とした表情をしながらも、エナメル・バニーは必死に自分に言い聞かせる。
「ふん……、しぶといわね……。今度は……。」
 キョロキョロとセクティーナは、周りを見回した。
「あ、いいものがあった。」
 瓦礫の中から、セクティーナは赤レンガを持ち出した。
そして、そのままエナメル・バニーの股間に当てがった。
「いやー!!……、そんなの入れられたら……壊れちゃう。」
「バカじゃないの!あたしは、おまえを壊してるんだよ!」
 セクティーナは、強引にマイクの埋まっている秘腔にレンガを突っ込んだ。
「ヒゲギャァァァ……!!ブオゴグアァァァ……、グギアァァ……!」
 脳天を砕くような激痛に襲われ絶叫したエナメル・バニーは、
全身を捻りビクッビクッと痙攣させて、あっという間にイッた。
官能が最高潮に達した勢いで、再びオッパイが震え乳首の先から乳汁が噴出した。
 レンガは、ザクロのように秘裂を裂き、秘肉をえぐって、括約筋がメキメキと悲鳴をあ げる。
さらに子宮奥深くに入ったマイクは、子宮の奥に達した。
血と愛液が、木の根のように太股を伝って流れた。
「うーん、かたいわねェ……。全部は入らないわ。」
 セクティーナは、秘部が食わえ込んだレンガをさらに膣奥に入れようとグネグネとコネ回すが、
コツコツと骨盤と恥骨に当るだけである。
65名無しさん@ピンキー:02/10/05 03:09 ID:wkepxxxp
「そうだ、カルビラ男!」
「ぐぎゃっあぁぁ……!あぐァああぁぁっっっ……!な、ぐう、何ふる…ろ……。」
 カルビラ男は、恐怖に打ち震えるエナメル・バニーを抱えると、足をM字型に開いた。
「こうするの……。」
 セクティーナがパチンッ!と指をならした。
ドゴッ……!!!
「……!!!!」
 体重を落としてカルビラ男は、一気にエナメル・バニーの股間を自分の曲げた膝の上に落とした。
プロレスでいう、股割りである。
「ウゲギャャャァァァァァ……!!ぐえわゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁ……!!」
 桁違いの激痛が、エナメル・バニーの身体を引き裂いた。
地獄の雄叫びをあげ、身体を弛緩させて失神した。
勃起させた乳首の先から、またも濃厚なミルクが飛び散り。
高潔な顔は生気を失い、妖艶な口から血と泡を拭き出し、赤いバイザーの下の瞳は白目を向いていた。
股間からは、ドロドロと大量の血が絶えることなく流れだした。
「あはははは。レンガが入ったわ……。なんてマンコしてるの!!」
 血で赤黒くした股間にセクティーナは手をジュブジュブと突っ込んだ。
グチョグチョの膣内では、レンガは砕けマイクは折れ曲がり、それらの残骸が秘肉突き刺さっていた。
そして、膣内で手をかき回すと、遠慮することなく肉や残骸を掴んで引っぱりだした。
ド、ボルンッ……。
「さすがに頑丈ね。レンガが砕けてる……。どう見える?」
 セクティーナは、抜き取った腕の肘まで流れた血をぺロリとなめた。
舌に愛蜜と鮮血の混ざった赤い液体が絡み、口中に鉄臭さが広がった。
エナメル・バニーの目の前に血まみれの手の中イッパイにある取り出した残骸を持ってきた。
 手の中では、血と秘肉とレンガと金属が蠢くように絡み合っていた。
「……うう……、ああ……、あ、あ……、」
 最早、エナメル・バニーの精神は抵抗力を喪失し、痛みも快楽も官能も何も判断できなかった。
おぞましい物体を見せつけられても、ただ廃人のように唸るだけである。
「痛かった?でも……括約筋と恥骨は元気みたいね。」
66名無しさん@ピンキー:02/10/05 03:10 ID:wkepxxxp
セクティーナは、再びレンガを取り上げた。
「さぁ。……一体、何個レンガが壊せるかしら。」
 肉の穴になった秘腔にレンガを押し込んだ。
血飛沫きをあげてレンガがズルズルと奥に入って行き、
先程とはちがって、そのまま吸収するようにレンガが飲み込まれた。
「……あう!……、ああ……、あ、あ、あ、あ、あ……、」
「フフッ、あら、今度は簡単に全部入ったわね。括約筋が伸びてるんじゃない?」
 指に付いた血を嘗めると、また、セクティーナがパチンッ!と指をならした。
 二度目の股割りがエナメル・バニーの股間に打ち込まれる。
ドゴッ……!!!
「グヒィィィィィィ……!!ッッッカハッ……ハッ、ハホッ、ハホッ、ハホッ」
 エナメル・バニーの股間に爆発的な衝撃が襲う。
顔を上に向け、口から舌を出し、まともに息継ぎをすることも出来ずに、必死に呼吸を整える。
血がカルビラ男の股を真っ赤に染める。
 カルビラ男は、そのままエナメル・バニーを持ち上げた。
開かれた股間から、引力に引かれて滝のようにドロドロと肉と壊れたレンガが流れ落ち、
地面に血溜まりを作った。
「すごい!まだ、壊れてないわ……じゃぁ、今度は2個いっぺんに。」
 両手にレンガを持ったセクティーナは、一個づつエナメル・バニーの膣口であろう穴に押し込んだ。
2個のレンガの先は腹腔に達した。
「あぐぁ……もう、だめ、……今度されたら、もう、……やめて……。」
 ボロボロと涙を流してエナメル・バニーは懇願した。
そこには、あの高貴な正義のヒロイン顔は消え、
汗と愛液と鮮血で汚し、涙と鼻水をたれ流す汚い主婦になっていた。
「……止めよ。」
ゴッツン……!!!
「ゥウアゲギャャャァァァァァ……!!……ぐぅああああぁぁぁぁぁぁぁぁ……」
 叩きつけられる衝撃で、股間から爆発的に血潮が飛んだ。
鮮血は辺一面を血の海にする。
67名無しさん@ピンキー:02/10/05 03:10 ID:wkepxxxp
狂ったように身体を反らせたエナメル・バニーの腹でガキン!!と恥骨が砕け散る音がした。
腹の奥で起きた弾けるような激痛は、感覚も意識も吹き飛ばした。
膨張したオッパイから関がなくなったようにミルクが飛び出し、流れた。
恥骨が壊れて支えが無くなったため、
延びきっていた括約筋は蒟蒻のようにフニャフニャになり、
秘腔から中に入っていた全ての異物が血と一緒に流れ出て来た。
 カルビラ男は、抱えていたエナメル・バニーをゴミのように投げ捨てた。
力なくエナメル・バニーは血溜まりの中に倒れ込んだ。
「いいざま。これで終りじゃないわよ。連れて帰って、バラバラに解剖してあげる。」
 セクティーナは、エナメル・バニーの頭を踏み付けた。
─うう、……お家に帰らなきゃ……帰って、夕飯の準備しなきゃ、マカロニサラダを作って、
水に浸けて置いた豆を煮込んで、その間にお風呂を用意して、夕飯前に鳥肉をから揚げにして、
そしたら藍菜が帰って来て……。
 すぐ隣で、カルビラ男が、勝利の雄叫びをあげる。
それに対して、エナメル・バニーは指一本動かす事が出来なかった。
─ああ、藍菜、お母さん、お家に帰れないや、ごめんネ……。
……健司さん……私の事を忘れないでね……。
とその時……。
 排気音を轟かせ、車がこちらに向かって飛び込んで来た。
「立てー!立ち上がれー!」
─!!……。
 その声は、はっきりとエナメル・バニーの耳に届いた。
その声には確かに聞き覚えがある。
強く、優しく、澄んだ声。
その声が、再び全身の死にかけた細胞に活力を蘇らせた。
「健司さん……!」
 エナメル・バニーは、くわつと目を見開いた。
混濁していた瞳に無数の光りが蘇り、下腹部に響く激痛に絶えながら立ち上がった。
 そこへ、健司が運転するセダンが正面から突っ込んだ。
68名無しさん@ピンキー:02/10/05 03:10 ID:wkepxxxp
セクティーナには、素早く躱されたが車は、カメラやマイク等の放送機具を持っていた戦闘員をなぎ倒し。カルビラ男を吹き飛ばした。
車は衝突でバンパーがへし曲り、ラジエターが壊れてエンジンから白い煙りをあげた。
現場に到着した健司は、今の状況を見て郷田の止めも聞かずに、長谷部を下ろして突入したのだ。
健司は、そういう男である。
 ドアを蹴り開けるた健司が、黄色いマシンガンを持って、
愛するエナメル・バニーを守るように前に立って構えた。
助手席に座っていた滝川が、エナメル・バニーに素早く駆け寄った。
下りる暇も無く車が飛び出し、突入に巻き込まれたのだ。
「ちょうどいい。実地テストだ。」
ズドドドドドドッ……。
 開発中、テスト器であることを表す黄色い塗装のされたマシンガンが火を吹いた。
白いマズルフラッシュをあげて鉄鋼の塊を打ち放つ。
無数の弾丸は、次ぎから次ぎへと戦闘員をを蜂の巣にした。
「ク、クソッ!」
 飛び退けていたセクティーナに、流れ弾が飛んで来た。
避けられないと判断すると、超人的な反射神経で弾を弾いた。
改造人間にとって鉄砲の弾ぐらい平気なのだ。
だが、セクティーナの予想とは違い、マシンガンの弾は腕にめり込んだ。
吃驚して激痛の走った腕を見ると、3つの銃痕から血が流れていた。
─なっバカな……。まずい……。
「カルビラ男!避けろー!」
 状況を瞬時に理解したセクティーナは、素早く部下に指示した。
だが、その指示は一泊遅かった。
目の前でカルビラ男は、あっというま新式マシンガンに蜂の巣にされた。
体中に開いた穴から血を噴出して、スローモーションのようにゆっくりと倒れた。
「す、凄いな……。」
 健司は初めて使った新式の銃の威力を見て驚いきの声あげた。
次に、銃口をセクティーナに向けた。
69名無しさん@ピンキー:02/10/05 03:10 ID:wkepxxxp
怪我を気にしてセクティーナは、焦りの表情を隠して息を飲んだ。
 健司の指に力が入った。その瞬間……。
「ウウウウゴォォォォー」
 死んだと思っていたカルビラ男が、唸りをあげて立ち上がった。
全身を穴だらけにしているのにも拘わらず、まだ戦おうとしているのだ。
恐るべき、生命力と執念である。
「な、この怪人め……!!」
ガキッ!!
 マシンガンから弾が出ず、かわりに鈍い金属音した。
健司がトリガーを引いた瞬間、強力な熱によりバレルが曲りジャムったのだ。
再び形勢が逆転した。
「がっ、くそ、この大事な時に。役にたたねぇな!」
 健司は、仕様不能になったマシンガンを車内に置いて、愛用の38口径をカルビラ男に向けて打った。
しかし、改造人間にそんな一般的な銃が通じるわけもなく、少しづつ巨大な体が近くなる。
「ちくしょうっ!倒れろ!」
 空になったマガジンを素早く交換して打つが、カルビラ男の動きを止める事は出来ない。
「わ、私がやるわ……。」
 エナメル・バニーは、汚れたタオルを滝川に渡し、身体を打ち震わせて立ち上がった。
必死に自分を守ってくれている健司の背中が、君枝の心に戦う力を蘇らせたのだ。
「な、何を……、大丈夫なのか……」
「うん、もう平気よ。」
 笑顔でエナメル・バニーは答えた。
「そんなバカな、いくらなんでも、骨盤を砕いたのはずなのに。」
 復活したエナメル・バニーの姿を見て、セクティーナが、驚嘆する。
「残念ね、骨盤は砕けたんじゃなくて、外れただけよ。」
 言うのが早いか、エナメル・バニーは構えると足に力を込める。
足に赤い閃光が輝きはじめると、高く飛び上がった。
「必殺!バニードリルキック!!」
 エナメル・バニーの体が高速に横回転しながら、カルビラ男の体に飛び込んだ。
70名無しさん@ピンキー:02/10/05 03:11 ID:wkepxxxp
ドガーン!
「あが、ああ、マラ神さまー!」
 バニードリルキックを食らったカルビラ男は、
おおきな胴体に風穴をあけて、断末魔をあげながら、その場に崩れ落ちた。
「くそ、まぁ、イイわ。放送局は粗方壊したし、楽しい放送は出来たし。」
 捨て台詞を言ったセクティーナは、飛び上がった。
上空には、いつの間にか黒いUFOが来ていた。
マラ魔羅団の特別運送機「ブラックタートル」だ。
ブラックタートルから下ろされた縄梯子に飛びついた。
「やったー!さすが、エナメル・バニー!」
 カメラの向こうで、藍菜達が歓喜をあげた。
「セクティーナ……!!」
 エナメル・バニーが叫んだ。その場に居た全員が、見上げた。
郷田が、無駄と分かりながらも追跡命令を出す。
 一度、振り向き健司と視線を合わせたエナメル・バニーは、
高くジャンプしてその場から姿を消した。
71名無しさん@ピンキー:02/10/05 03:11 ID:wkepxxxp
次の日
 いつものように買い物から帰ると、
団地の真ん中にある公園の入り口に奥様方が集まっていた。
日曜日ということもあり、公園にはたくさんの子供達が遊んでいて、
その子供達の親が井戸端会議をしているのだ。
その中には君枝の知った顔もあった。
─あっ、声をかけられるだろうなぁ。面倒臭いなぁ…。
 正直いって君枝は、こういった社交的なことが苦手である。
しかし、団地妻をする以上はそんな事など言ってられない、
覚悟を決めて公園の入り口に向かう。
「あら、日高さん!」
─きた!…。
「こんにちわー!」
 人々の輪の中心にいた女性から声をかけられ、君枝は作り笑顔で返事する。
「ねぇ、ねぇ、見ました?この前のあれ。」
「アレ?」
 君枝は首を傾げる。
「ほらぁ、バニーが裸で出たゲリラ放送よ!」
 耳まで顔を赤くして君枝は硬直した。
「ビックリしたわよねぇ。いきなりなんですもの。全く、困っちゃうわよねぇ。
 あんな事されたら。もう子供にどう説明したら……。」
「あら?日高さんどうしたの、そんな真っ赤にして」
「あらやだ、へんな事でも思い出しちゃったの?」
「やっぱ日高さん若い。若いっていいわねぇ。」
「わはっはっ、わはっはっ、わはっはっ。」
 恥ずかしさのあまり頭から湯気を出して君枝は、
マシンガンのように喋るオバサン達の話しを黙って聞いた。
72名無しさん@ピンキー:02/10/05 03:13 ID:wkepxxxp
とあるマラ魔羅団のアジト。そこに女性の悲鳴が起こった。
「いやぁぁぁぁー!孝!!」
 数人の戦闘員に囲まれて、黒い戦闘員ジャージを着た女が、大声あげて泣いていた。
他の女戦闘員がいろいろ言って慰めるている。
 するとそこに、セクティーナが通りかかった。
「なんの騒ぎ?」
「はい、実はあの戦闘員はカルビラ男の妻でして。
つい先日、結婚したばかりだったので
 ……あの通り。」
 傍にいた戦闘員が答える。
「あっそう、ふーん。」
 セクティーナは、泣いている戦闘員に近付いていった。
側にいた戦闘員が、ササッと退いてセクティーナの通り道を作る。
「あなた、夫を殺されて悔しい?」
「え!?……。はい。」
 顔を真っ赤にしながら女は、目を擦りながら見上げた。
驚くことに目の前に司令官のセクティーナが立っていた。
女は立ち上がろうとしたが、セクティーナが制する。
「そのままで、いいわ……。ねぇ、あなた仇を打ちたい?」
「……はい。」
「そう……。その手で、エナメル・バニーを倒したい?」
「はい。」
 女は力強く答えた。
その目には、何か期するものがあった。
「いいわ。敵討ちさせてあげる。……名前は?」
「ありがとうございます。奈津と言います。」

第2話 了
73名無しさん@ピンキー:02/10/06 07:11 ID:1Rpq8oc7
???
74名無しさん@ピンキー:02/10/06 13:05 ID:5m0VM6OG
画像を貼るスレなのに1枚も貼られてないって・・・
75名無しさん@ピンキー:02/10/07 01:42 ID:X52XdU8L
第3話 Without You #1

 ザザーッ、ザザーッ、ザザーッ、
 波音が響く、夕暮れの浜辺。沈みかけていた陽は、
半分以上が沈んで先だけが顔を出している。
既に辺りは薄暗くなっている。
 女が一人、岸壁に側で顔を両手で隠して、しゃがんで泣いている。
 すると、岩影から男が現れた。男は何も言わずに女の背中に手を置いた。
泣いていた女が泣くのを止めて、それに反応するように男の手の上に手を重ねた。
男は自然に腕を女の肩に回す。
そのまま二人は、まるで石像のように動かずにジッとしていた。
「……孝!」
 奈津は目を覚ました。
真っ暗な部屋に、ベットの側の木製の洋机の上にある携帯電話が五月蝿く鳴っている。
着メロは、マーラーの「巨人」。
社会と連絡を拒絶し、現代社会を壊滅しようとしているマラ魔羅団も、
過去の優れた文化まで排除しない、それどころか、どちらか言えば復興させようとさえ考えている。
 奈津は、首だけ持ち上げて携帯電話が鳴っているのを確認すると、
素早く立ち上がって携帯電話を取り上げた。
足の裏に伝わる、柔らかい高級カーペットの感触が心地い現代社会では、
通信において最も重宝される携帯電話だが、それはマラ魔羅団でも同じだった。
間抜けな日本の電話会社にハッキングすれば、携帯電話の不登録中の電話番号など簡単に手に入った。
日本中の在りとあらゆる所に作られた携帯電話の通信塔は、マラ魔羅団に都合のいいように使われた。
 仮眠中だったのか奈津は、シャツに黒のスラックスパンツと普段着る事のないの衣服を着たままだ。
「……はい、……はい。」
 手早く、電話の内容を机の上にあるメモ帳にボールペンで書き込んでいく。
「……はい、……失礼いたします。……世界を我らに。」
 電話を終えると、奈津はベットの上に座った。
「フーッ」
76名無しさん@ピンキー:02/10/07 01:42 ID:X52XdU8L
ペンを机の上に置き、緊張をほぐすように軽く深呼吸した。
ふと、カーテンで閉め切られた窓を見ると、隙間から薄い光が漏れて朝が来たことを伝えている。
窓に向かって歩きカーテンを少しだけめくった。
強烈な朝日のが顔を突き刺す。
 奈津の眼下に、今月、完成した外資系の海をテーマにした遊園地が広がっていた。
                   
 小西 巴に友達は少ない。大学、大学院とずっと勉強と研究を続けたせいだ。
別に友達を作ろうとしなかった訳ではない、単に作るのが苦手なのだ。
研究者にはこう言った人物が多い。
卒業後も警察の科学捜査研究所に所属し、マラ魔羅団の改造人間を10年も研究し続けた。
容姿や性格も悪くないのに、そんな変わった研究をしていたおかげ婚期も逃した。
不確かな不倫の噂もあるが、36になっても恋人もいない寂しい生活をしていた。
今日もこうして、都内の外れにある研究施設で怪人の研究をしている。
小西の研究室は彼女しか利用していない、助手を使っていないのだ。
 部屋は一人用にしては、かなり広く部屋中に様々な器具や機械が並んでいた。
奥の机で小西は、いつものように、シャーレの中味を顕微鏡で覗いてた。
「コンッ、コンッ。」
 扉がノックされた。小西は覗くのを止めて、笑顔で振り返って立ち上がった。
相手は分かっている。先程、電話があったからだ。
「ちょっと待って、今、鍵を開けるから。」
 小西は、研究内容の事もあり、用心のため常に研究室の戸に鍵を掛けていた。
ゆっくりと扉を開けると、そこには顔を真っ赤にして君枝が立っていた。
「巴さーん!!」
 開けると同時に君枝は小西の飛びついた。
歩くギリシャ彫刻と呼ばれる体で小西にしがみ付きながら、大声を上げて泣き出した。
「エーン!私、もう外を歩けません!」
「はい、はい、よしよし!君枝ちゃんはイイ子なんだから、泣かない、泣かない!
 今までだって、ネットオークションで同じようなビデオが売られてたんだから。気にしない。」
77名無しさん@ピンキー:02/10/07 01:42 ID:X52XdU8L
「ああぁぁぁ……!もう、お嫁に行けないよー!」
「とっくに、嫁に行ってるだろうが!……それとも、離婚でもする気?」
「なんで離婚しなきゃいけないんですか!!」
「冗談なんだから怒らないの。」
「巴さんが離婚なんて言うからー!ああぁぁ……。」
「結婚生活に不満や悩みは付きものなんだから、少しは我慢しななきゃダメよ。」
─普通の家庭では絶対に生じない不満と悩みではあるけど…。
 言ってから小西は、そう思った。
「エーン!そんな事言ってもー!あああぁぁぁ……!」
 部屋はしばらくの間、研究室は託児所のように大騒ぎしていた。
 小西は、君枝の秘密を知るもう一人の人間だ。
君枝がマラ魔羅団を抜け出して、最初に助けてくれたのが小西だった。
だから、付き合いとしては一番長い。最初、小西にとって君枝は、絶好の研究材料であった。
おかげで何度も手術、治療と称して君枝の体が解剖された事もあった。
もちろん、君枝本人は気付いていない。
今では、小西は君枝の専属医となり、君枝の体を治療したり、
新しい改造人間に対抗できるようにパワーアップさせてきた。
そして、いつの間にか、医者と患者の関係は、
二人はプライベートでも一緒に食事をするような親友同士の関係になっていた。
まぁ、年上で友達の少ない小西には、君枝は友人と言うよりとっても可愛い妹のような存在だった。
「……もういい?……大丈夫?」
「……はい、もう落ち着きました。……ズズズッ、プシュー!」
 腫れぼった目をしながら君枝は、鞄から出したティッシュで鼻をかんだ。
 小西と君枝は、病院で診察する医者と患者のように椅子に向かい合って座った。
机の上には、オレンジペコの入ったティーカップが二つと、君枝の持参したチーズケーキが置かれていた。
「まぁ、今回はちょっと酷かったからね……。で、どう?傷は大丈夫?」
「はい、もう平気です。巴さんのおかげです。やっぱり、巴さんの腕は凄いですね。」
78名無しさん@ピンキー:02/10/07 01:43 ID:X52XdU8L
「そうでも無いわ、外科医学の本を読みながら、
 お腹を切開してゴミを出して、最後に絆創膏を貼っただけよ。
 まぁ、石ころを全部出すのは大変だったけど……。」
「ば、絆創膏……!?私が寝てると思って、そんな適当に……。
 だ、大丈夫かしら……?」
 腹を摩りながら君枝の顔から、血の気が引いていく。
「今、平気って言ったじゃない。大体、腕や足が千切れたって平気なんだから。」
「それを言われちゃうと……。」
 実際、二人が初めて会った時、エナメル・バニーは手足が千切れた酷い姿で研究室に運び込まれた。
怪人の死体が運び込まれたと連絡されたので、
検診、解剖をしようとした小西は、エナメル・バニーが生きていると気付くと、
かなり驚きながらも、人間としてエナメル・バニーを助けたのだ。
「でも、大変になったわね。また、新型の怪人なんて。しばらく厳しい戦いになるわ」
「……はい、でも、また巴さんが、なにか新しい方法を考えてくれるんですよね。」
「方法ねぇ……。」
 手に持ったフォークを口に喰わえまがら小西は、目線を空中に向けた。
 これまでも、新型の怪人が出る度に小西がエナメル・バニーを強化したり、
再改造などを施して、さらに強くなった敵に対抗してきたのだ。
その結果に生まれたのが、フォース増進装置のターボチャージャーだ。
改造人間の体の心臓部には、フォース増進装置があり、
これが、様々な改造人間の特殊な力を生み出しているのだ。
マラ魔羅団の首領であるプロフェッサー・ラマラは、
このフォース増進装置を生み出し、様々な改造人間を作り、世界を転覆させようと思索しているのだ。
エナメル・バニーの体内にあるターボチャージャーは、
フォース増進装置をさらにパワーアップさせ、通常の改造人間の強さを倍増させることが可能なのだ。
これが、エナメル・バニーの強さの原因であり、
またマラ魔羅団がエナメル・バニーを連れて帰ろうとしている原因の一つでもある。
プロフェッサー・ラマラにしてみれば、ターボチャージャーの存在すら知らないので、
エナメル・バニーの強さは全くの謎なのである。
79名無しさん@ピンキー:02/10/07 01:43 ID:X52XdU8L
「……方法、無い……ですか?」
 心配そうに君枝が、小西の顔を覗き込む。
「前にも言ったと思うけど。私達には改造人間の事は全然分かってないの。
 どうして、そんな丈夫な肉体が作れるのか、パワーが生み出せるのか。
 そして、一番の謎、どうやって変身するのか。何もかも全く解明出来てないなの。
 私はまだ、君枝ちゃんがいるからマシだけど、他の科学者にとっては雲を掴むようなものよ。
 分かっている事と言ったら、頑丈な肉体が特殊な癌細胞を利用したもので、
 パワーの源はフォース増進装置にあるという事だけ。
 ターボチャージャーが出来たのは、奇蹟みたいなものよ。
 ……ま、君枝ちゃんが、もっと人体実験に積極的になってくれれば謎も解明できるんだけどなぁ……。」
「はは、はー、また、今度ね……。」
 君枝は笑ってごまかした。と、その時。
「ハッ!……事件だわ。」
 君枝は、スクッと立ち上がった。
警察の緊急無線を傍受したのだ。
エナメル・バニーの飾り耳は伊達ではない。
町中に飛び回っている音や電波を探知することが出来、
その気になれば、10キロ離れた場所の音を聞き分け、あらゆる通信を聞くことが出来る。
どういう訳か、変身を解いてもこの通信探知能力だけは残っている。
最近は、携帯電話に普及で控えているが、警察の無線だけは聞くようにしていた。
「どうしたの!?やつらが出たの」
 小西もつられて立ち上がった。
「ドゾニーシー・ランドにマラ魔羅団の怪人が表れたらしいわ。」
「ドゾニーシー!?ちょっと遠いわね。東京を横断することになるわ。」
「これぐらい、いつもの事ですよ。」
 君枝は、ティーカップを取り上げると残ったオレンジペコを飲み干しと、
腕を胸元でクロスさせ変身ポーズをとった。
「変身!バニー・メタモルフォース!!」
 かけ声と共にまばゆい光を放って君枝は、小西の目の前で変身した。
80名無しさん@ピンキー:02/10/07 01:43 ID:X52XdU8L
君枝に衣服がチリチリに吹き飛び裸になったかと思うと、
光りの粒子が君枝の体を包み込んでエナメル・バニーの美しい体を作り出した。
「いつ見てもナゾね。ねぇ、今日は何で来たの?いつもの通り、スクーター?」
「ハイ、すいません。また、ちょっと置かさしてくださいね。
 後、バックもお願いしますね。お財布とか入ってますから。」
 エナメル・バニーは、窓を開けてサッシに跳び移ると、振り向きペコッと頭を下げた。
「別に、構わないわよ。って、もう居ないか……。」
 小西の返事も聞かないうちにエナメル・バニーは、外に飛び出していた。
 エナメル・バニーは飛べる訳では無い。文字通り、兎のように跳ぶのだ。
一回で約100メートル跳ぶ超人的な跳躍力で東京の建物の上を
ピョーン、ピョーンと跳び移りながら移動するのだ。
 エナメル・バニーは耳をすました。
距離的に考えれば、先に現場い付くのはマラ対の方である。
自分が着く前に戦闘が始まるはずなのだ。
しかし、まだ遠過ぎるのか、何も聞き取れない。
周囲の慌ただしい街の雑音が聞こえるだけである。
─なんだろう、なんでこんなに不安なんだろう…。
 エナメル・バニーの胸に妙な不安感がよぎり、足を速めた。
                   
「きゃー!!」
「逃げろー!!」
 いつもは、子供達と女性達の歓声と笑い声が耐えない遊園地から、場違いな悲鳴が響きわたった。
人々は我先に逃げまわった。
 悲鳴の中心にはマラ魔羅団の戦闘員と怪人がいた。
マラ魔羅団は、新しく出来たばかりの遊園地の遊戯施設を片っ端から破戒していった。
 マスコットのネズミの形を模した石像が無惨に砕かれ、
レストランやグッツ等を販売する建造物からは炎が吹き上がっていた。
81名無しさん@ピンキー:02/10/07 01:44 ID:X52XdU8L
「はっ、はっ、はっ、さぁ、もっと壊せ!」
 マラ魔羅団の中に、意気揚々とセクティーナが表れた。
笑みを浮かべながら戦闘員の活動を満足そうに見ている。
その横に怪人の姿も見えた。
今回の怪人は女性らしく、長い髪をなびかせ、
首から下のスレンダーなボディを、黒いラバーのボディスーツをでつつみ込んでいた。
スーツはピッタリと体に密着し、ボディーラインの凹凸がはっきりと分かる。
さらに、そのスーツは濡れているらしく、妙にあやしい光沢感があった。
もっとも、特徴的なのは、お尻の辺からスーツと同じように黒いシッポが生え、
その先には魚のように円形状のヒレが着いていた。
その尾ビレには見覚えがある、ウナギのシッポだ。
「カバヤラ女、お前の力を見せてみな。」
 しかし、カバヤラ女はセクティーナの命令を聞いてい無いかのように立ったままだ。
「私は、エナメル・バニーを殺しに来たんです。破戒活動をしに来たわけでは無い。」
 カバヤラ女は、セクティーナの方を見て突っぱねように言った。
「なんだと!私に刃向かう気!?」
 部下に生意気な口を叩かれ、著しくプライドを傷付けられ、
怒りを爆発させたセクティーナが、片手でカバヤラ女の首を掴み締め付ける。
「……。敵討ちをさせてくれると言ったじゃ無いですか。」
「減らず口を叩くなー!
 いいか、我々の目的は、この矛盾だらけの世界を崩壊させて、
 秩序正しい我々の理想する世界を手に入れることだ!セカンドを倒すことではない!」
 セクティーナはカバヤラ女の首を捕まえたまま頭を自分に引き寄せる。
セクティーナとカバヤラ女の顔がくっ付きそうなぐらい近付く。
「見ろ!このバカな遊園地を!なにが子供達に夢や希望を与えるだ。
 子供達から金を取ろうとする金の亡者が作った金取り工場じゃないか!
 なんでも米国の資本主義が正しいような世界が蔓延っていいと思っているのか!
 こんな矛盾だらけ世界は、一度壊してリセットする必要があるのだ!」
 セクティーナは、カバヤラ女に一気にまくし立てた。
82名無しさん@ピンキー:02/10/07 01:44 ID:X52XdU8L
「……。孝が居ない世界に、夢も希望もない。あなたには、希望世界が見えるの?」
 無表情にカバヤラ女は呟いた。
「なっ!」
 一瞬、セクティーナの手が弛んだ。
「あまり、私の体を掴んでいると危険よ。」
ズバババ……!
「なに……!グガッアアアア……!」
 カバヤラ女が言い終らない内に、超高電圧の電流が放たれ、セクティーナの体を襲ったのだ。
カバヤラ女は、電気ウナギの能力を持っているのだ。
さすがのセクティーナも数万ボルトの電撃をまともに食らい、絶叫しながら膝から落ちた。
「グハッ!き、貴様!」
 苦しそうに胸を押さえながらセクティーナは、他の戦闘員の支えられて立ち上がった。
 と、そこに
『ああー、マラ魔羅団に告ぐ、今すぐに武器を捨て、投稿しなさーい。
 マラ魔羅団に告ぐ、今すぐに武器を捨て、投稿しなさい。』
 燃え盛る現場に、マラ対が到着した。
その中には、完全装備のマラ対課一課のメンバーの姿も見えた。
手には先日の戦いで怪人に有効的な殺傷能力があった、新型の銃”クローザー”を持っていた。
「クソッ、派手に壊しやがって!」
 健司は、銃口をマラ魔羅団の戦闘員達に向けた。
「出来たばかりなのに、酷いもんだな。しかし、なんか奴ら様子が変だぞ。」
 横にいる飯島が答えた。
飯島は健司と同期で、マラ対課一課が出来た時からもメンバーであり一緒に戦って来た一番の友人である。
「おい、無駄口たたいてるんじゃ無い!」
 郷田が、後からどなり声をあげるた。
「いや、でも、本当になんか様子が変ですよ。仲間割れしてるみたいな。」
「じゃぁ、飯島、お前は左から回って確認しろ!」
83名無しさん@ピンキー:02/10/07 01:45 ID:X52XdU8L
マラ対課のメンバーは、全員が腰を曲げた低い体勢で一斉に左右に散って、攻撃体勢を整えた。
一人一人が、訓練を重ねた素早い動きで、物陰にかくれた。
「来たわね。」
 カバヤラ女が、マラ対に向かって走り出した。
「待て、貴様!誰のおかげで、その力を手に入れたと思っているんだ。
 このままで済むと思っているのか!」
 走り去るカバヤラ女の背中に向かって、セクティーナが叫んだ。
しかし、カバヤラ女はセクティーナの声を全く無視して去っていった。
「くっ、全員撤退だ。撤退するぞ。」
「よろしいのですか?カバヤラ女はどうします?」
 横にいる戦闘員が、セクティーナに確認する。
「ふん、裏切り者など放っておけ。作戦は終了だ。撤退だ。」
 マラ魔羅団は、破戒行為を止めると、素早くブラックタートルに乗り込み、その場から撤退した。
崩壊した現場には、マラ対課一課とカバヤラ女が残った。
 カバヤラ女は、ものすごいスピードで走って、マラ対課一課の方に近付いてきた。
ドゴン……!
 素早い動きで特別に装甲が強化されたパトカーの上に、カバヤラ女が降り立った。
見下ろすようにマラ対のメンバーを睨み付ける。
「うわ、こら、怪人!そこから下りなさい。」
 突然、すぐ側に怪人が表れ驚きながらも滝川が、銃を構えてカバヤラ女に命令する。
言われたカバヤラ女は、滝川の方を向いた。
「お前らが、マラ対課一課か?」
「そ、そうだ!我々が、マラ対課一課だ。大人しく投稿しなさい。」
 少々ビビりながら、滝川が答える。
いくらクローザーを持っていても、生身の人間が正面から怪人と戦って勝てわけがないのだ。
滝川の耳に、イヤホンから後退するように命令が何度も聞こえていた。
84名無しさん@ピンキー:02/10/07 01:45 ID:X52XdU8L
「そうか、ならばここに、日高健司が来ているな。」
「なんだ。オレに何か用か?」
 フルネームを呼ばれた健司は、カバヤラ女の動きに警戒しながらも立ち上がる。
その隙に、銃を構えたまま滝川が後退する
「お前が!……。うおぉぉ!……。」
 鬼のような顔になったかと思うと、いきなり、唸り声をあげながらカバヤラ女が、
健司に向かって襲い掛かってきた。
「うわぁぁあああ……」
ドゴーン!ズババッバ!
 健司の叫び声と共に爆音とマシンガンの音が鳴り響いた。
                   
 東京の街をエナメル・バニーは、ビルの屋根を跳びながら急いでいた。
赤い髪をなびかせて風を切る姿は、見た事もないが、まるで真っ赤に燃える火の鳥のようだ。
 エナメル・バニーの目に、やっとドゾニーランドが見えた。
まだまだ、遠くにあるが火災による黒い煙りがモクモクと上がっている。
「ああ、ひどい。……。」
 エナメル・バニーが、やっと到着した時には、遊園地の建物は燃え破戒尽くされていた。
ゆっくりと、場内を歩くと。
あたりに、パトカーや装甲車が破壊され、多くの怪我をした人々が倒れていた。
エナメル・バニーは急いで怪我人の所に近寄ろうとした時。
「少し、遅かったわね。」
 エナメル・バニーが声の方向に振り向くと、そこにカバヤラ女が立っていた。
「ハッ……、いやぁー!」
 口を押さえてエナメル・バニーは、叫び声を上げた。
大きく見開いたその目には、カバヤラ女の足下に健司が伏せて倒れている姿が映った。
頭から血を流して健司は、死んではないが、苦しそうに呼吸を荒く乱していた。
「健司さん……。よくも。」
 エナメル・バニーは、おそろしい形相でカバヤラ女を睨んだ。
ずっと感じていた胸騒ぎの原因はこの事だったのだ。
怒りに心頭したエナメル・バニーは、全身を震わせて、燃えるような血が手足の隅々まで流れた。
85名無しさん@ピンキー:02/10/07 01:45 ID:X52XdU8L
「ふん。その台詞を、そっくりあんたに返してやるわ。」
 睨み合う二人の間に、ドス黒い異様な空気が流れた。
「このゴミが心配なの?」
 無気味な笑みを浮かべてカバヤラ女が、
健司を抱き起こすと、要らない物を捨てるようにエナメル・バニーに向かって投げた。
─なんてことを…。
 エナメル・バニーは、力なく空中を飛んでいる健司にむかって飛びつきキャッチすると、
抱きしめたまま地上に降りた。
「健司さん。健司さん。」
 いい香りのする胸元に健司を抱きしめて、何度も大切な人の名を呼んだ。
しかし、その声も空しく、健司は黙ったまま苦しそうにしている。
 その時、エナメル・バニーの背後から声がした。
「背中がガラ空きよ。」
 気付いた時には遅かった。
健司を助けようとするあまり、カバヤラ女の事を忘れていたのだ。
バシン、バチッ……!
「キャアアアアアアアアアッ!」
 カバヤラ女は、強靱な尻尾でムチのようにしならせてエナメル・バニーの背中を弾き飛ばしたのだ。
 背中に強烈な痛みと痺れを感じた同時に、
エナメル・バニーの体はぶっ飛ばされ、衝撃で思わず健司の体を放してしまった。
ドゴンッ!
 吹き飛ばされたエナメル・バニーの体は、背中から建物の壁に衝突した。
─何?この痛みは?…。
 背中に不思議な違和感のある痛みを感じながらエナメル・バニーは、
コンクリート壁にめり込んだ身体を起こした。
背中を押さて立とうとした時、エナメル・バニーの目の前にカバヤラ女が仁王立ちしたいた。
「どう?電撃ムチの味は?」
86名無しさん@ピンキー:02/10/07 01:46 ID:X52XdU8L
                   *
 暗くなった浜辺で男と女が抱き合っていた。
 二人は火照った身体を悶え、お互いの存在を確認するように絡めあう。
濃厚なキスをしながら、女は腕を男の背中にまわし、男は女の小ぶりのオッパイを揉み蹂躙する。
「あッ、あんッ……ふあぁ……。」
 切ない女の声がもれる。女の身体は、さらに激しくうねらせ、熱い息を吐きかける。
はだけた秘裂から白濁した愛液が流れ出し、
喰わえ込んだ男根が溢れ出した潤滑油でヌルヌルと滑りようにピストンする。
 二人の身体は激しく上下運動を始める。
「んッ……うう……あああ、……もっと、もっと、……」
 大きな瞳に大粒の涙を浮かべながら女が、うわずった声をあげる。
男もそれに答えるように、さらに強く腰を回転させ、胎内を混ぜるように肉棒を捻り込ませる。
「うぅぅ……うおぉ……。」
 怒涛のように腰を動かしていた男は、ついに射精の引き金を絞った。
−あぁッ……熱いッ! お腹が……はぁぁああ……。
 子宮口にへ男の射精を浴びせかけられ、女もまた昇りつめた。
男の身体を掴んでいた手が、男の背中をかきむしった。
女は全身を痙攣させ愛する男の胸に顔を埋める。
「……あ……た、孝……」
「……奈津……。」
 陶然とした声で名を呼び合った男と女は、絶頂の余韻を確かめあうに、長い口づけを交わした。 
                   *
87名無しさん@ピンキー:02/10/07 01:53 ID:X52XdU8L
「うう、あんたなんかにに負けないわよ。」
 背中の異様な痛みを我慢しながらエナメル・バニーは、カバヤラ女を睨み返した。
カバヤラ女の向こうに、傷付いた健司が見えた。
エナメル・バニーの心に、早く助けたいという焦りがつのっていく。
「夫が酷い目に合わされて悔しい?」
 マラ魔羅団は、エナメル・バニーの正体である君枝の事を知っている、
当然、家族構成や周辺の事まで調べ上げている。
それでも、裏切り物である君枝に報復しないのは、
連戦連敗によって正面から戦っても勝てないと判断しているのだ。
要するにあまりにもリスクが高すぎるのだ。
「当たり前よ、健司さんをこんな目に合わせて、絶対に許さないんだから。」
 愛する夫を傷つけた上に、まるでゴミのように扱い、
おまけに戦いの道具にしようとしたのだから、エナメル・バニーの怒りが治まるわけがない。
「私もあんたを許さない。私の夫の孝を殺したんだから。」
「た・か・し?」
「あんたが、この前、倒したカルビラ男よ。」
─!まさか、そんな……。
 エナメル・バニーの眉間に深いシワが刻まれる。
「分かった?この戦いは、復讐の戦いなの、
 私の愛とあんたの愛と、どっちが強いか決めるのよ。」
 カバヤラ女が、太い尻尾をエナメル・バニーに向かって放った。
不意打ちを食らい身体にダメージと痺れが残っていたエナメル・バニーは、
とっさの攻撃に避けることが出来ずに、ガードしや腕ごと横腹に尻尾が激突する。
「グハッ……!うぐっ……。」
 また、背中から壁に叩き付けられたエナメル・バニーは、
肝臓に響く打撃を受けて、苦しそうに膝から崩れた。
「ゲホッ……。まって、どうして、そんな戦いをしなければならないの?」
 エナメル・バニーは困惑した。
88名無しさん@ピンキー:02/10/07 01:53 ID:X52XdU8L
ずっとマラ魔羅団と戦ってきたが、このように私怨で戦うことなど事は初めてだった。
よく考えれば、怪人にも親兄弟や親友がいたはずだ。
しかし、そんな事を考えて戦ったことなどなかったのだ。
ただ、仲間と家族を守りたい一心で戦ってきたのだ。
「どうしたの?私に同情して戦えないの?」
 カバヤラ女は、まるでエナメル・バニーの心を見透かしたように言った。
「…………。」
「ふざけんじゃないわよ。仇に同情されるなんて、どんな気持ちか分るか?ああ!?
 あんたが戦わないと、あの男は死ぬよ!あんたの目の前で、仲間を順番に殺してやる!」

「やめて……。健司さんに、みんなに手を出さないで。」
 エナメル・バニーは、見上げた。
カバヤラ女の顔は、怒りと悲しみと、そして絶望が入 り交じった侮蔑するような表情をしていた。
ふと、エナメル・バニーは思った、平和主義者の主張も戦争の大儀名部も、
実際に戦っている人間にとってはなんの意味もなさないものだ。
本当に親族や大切な人を殺された時に、相手を許せることなんか出来ない。
 そして、決心した。大切な人のために戦う。
 痛みを堪えて、エナメル・バニーはゆっくりと立ち上がった。
「やる気になったみたいね。」
 再びカバヤラ女は、尻尾を振った。
ブンッ……。
 何度も同じ攻撃を食らうエナメル・バニーでは無い。
素早く飛び退くと反撃の体勢を整えて、カバヤラ女にミドルキックを入れる。
ズルッ……!
「!?」
 エナメル・バニーは驚いた。
放ったミドルキックに手ごたえがやたら少なかった。
「びっくりした?私の身体は特殊な粘液で覆われている。
89名無しさん@ピンキー:02/10/07 01:54 ID:X52XdU8L
おかげで打撃を食らっても滑って流されるのよ。」
─そんな、まさか、打撃が通じないなんて……。
 まるでカバヤラ女の言葉を信じないかのように、
エナメル・バニーはカバヤラ女に一気にラッシュをかけた。
ロー、ミドル、ハイとキックやパンチを次々に打ち込む。
しかし、エナメル・バニーの攻撃は、全てカバヤラ女の身体にヒットするも流されてしまう。
「ハッ、ハッ、ハッ、効かないわよ。」
 エナメル・バニーに一方的に攻撃されているのに、カバヤラ女は余裕の表情を見せる。
「だったら。」
 打撃が無理と考えたエナメル・バニーは、関節技に攻撃方法を変えた。
カバヤラ女の腕を掴みにかかった。しかし、その試みも失敗に終った。
当然である。
カバヤラ女の身体は粘液で覆われているのだから、
ウナギが掴もうとしてもヌルリと滑り抜けるように、掴んだ腕は滑って手から離れた。

 攻撃の全て封じられたエナメル・バニーは、ショックも重なって、
滑った勢いでバランスを崩して動きが一瞬止まった。
─しまった……。
 気付いた時には遅かった。
エナメル・バニーにカバヤラ女がタックルして来た。
黒い肩がエナメル・バニーの柔らかい胸元に食い込み、
飛ばされたエナメル・バニーの身体がネズミのマスコットが飾られた石柱に激突した。
エナメル・バニーの背中に壊れた崩れた石像の破片が落ちた。
 崩れるように倒れそうなエナメル・バニーを、すかさずカバヤラ女は、
強靱な尻尾で両腕ごとエナメル・バニーの胴に巻き付けた。
太く長い尻尾は二重三重に巻き付き、腕や腹そして、妖艶なお尻と豊満な胸も潰される。
「うぐぅああぁぁ!」
 ギシギシと締め付ける尻尾にエナメル・バニーは歯を食いしばり、
目の前のカバヤラ女の姿を見つめて、身体をくねらせて抜け出そうとする。
90名無しさん@ピンキー:02/10/07 01:55 ID:X52XdU8L
「ハハッ、捕まえた。どうした、動けないか?抵抗してみろ。」
 カバヤラ女は、勝ち誇ったように無抵抗なエナメル・バニーの頭の赤い髪の毛を掴んで引っ張り、
エナメル・バニーの顔が歪んだ。さらに強く胴を締め付けられ、
骨がきしみ、尻尾と尻尾の間からプックリはみ出た胸やお尻が赤く充血する。
「ぐわっ……くっ、これぐらい……。……がはっ!」
 カバヤラ女は、不屈な表情で睨むエナメル・バニーの頬をビンタした。
エナメル・バニーの赤いバイザーが砕けて飛び、素顔の君枝の顔が表れた。
頬の中を切ったのか、口元から血が溢れ一本の筋を作った。
それでもエナメル・バニーはカバヤラ女に反抗的な目を向ける。
「どうした、やり返してみなさいよ。」
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ……!!
「あっ、きゃっ、はあっ、あっ、あっ、」
 カバヤラ女は、エナメル・バニーの顔を往復ビンタする。
見る見るうちに、頬が赤く晴れて膨れあがった。
バシッ、バシッ、バシッ、バシッ……ドゴッ!
「があっ、ぎゃっ、はあっ、はあっ、あっ、ぐうぁああ!!」
 エナメル・バニーを往復ビンタするうちに、カバヤラ女は平手を拳に変えた。
いくら叩いても反抗をやめないエナメル・バニーに腹立たしくなったのだ。
ドゴッ、バキッ、ガキッ、バキッ、バキッ……!!
 改造人間の石のような素手で殴られ、骨と骨がぶつかる鈍い音がする。
数十発と殴られたエナメル・バニーの顔は惨たらしく鼻血を垂らし、青アザとコブで歪んだ。
ドゴンッ
「ぐふあはぁぁぁ……!」
 最後に目一杯の力で殴られたエナメル・バニーは、力なくがっくりと頭を傾けた。
カバヤラ女の尻尾にポタポタと血が垂れ落ちた。
─ああ、顔が熱い、焼けるように熱いよ、鉄くさいよ。……
「どうだ、痛いか?苦しいか?」
 カバヤラ女は、エナメル・バニーの顎を掴んで、自分の顔に近付けた。
91名無しさん@ピンキー:02/10/07 01:57 ID:X52XdU8L
「ううぅぅ……。……まだ……。……ブッ!!」
「ぐわっ……!」
 カバヤラ女の顔に歯が突き刺さった。
エナメル・バニーは、殴られて折れた歯を吹き付けたのだ。
カバヤラ女の顔は血で汚れ、頬に犬歯が食い込んだ。
「クソッ!これでも、くらえ……!」
 怒りの頂点に達したカバヤラ女は、
必殺の超高電圧の交流電流がエナメル・バニーの身体に放たれた。
ズババババッ……!
「ヒガッ!ギャアアアアアアアアアアアアアアッ!」
 ガチガチと歯を震わせて、エナメル・バニーの身体が激しく揺れる。
改造人間であるエナメル・バニーの身体に限界を超えた電撃が走り、
コスチュームが燃え、屈強な細胞が破戒し、神経が焼き切れ、フォース増進装置が悲鳴をあげる。
「うがあぁぁぁっ……!いぎゃああぁぁぁぁっ……!」
 パクパクと口を開け、白目を剥いたエナメル・バニーが断末魔の悲鳴をあげる。
「はっ、はっ、はっ、苦しめ!苦痛の味をその身体に刻み込むがいい!」
 さらにカバヤラ女は、電撃を強くし、さらに胴を締め付ける。
「あがぐあぁぁ……!ぎゃああぁぁぁぁっ……!」
─このままじゃ、身体が、壊れる。……でも、ま、負けるわけにはいかない……。
「うああああ……。クッ……ガブッ!」
 吹き飛びそうになった意識を必死に食い止めたエナメル・バニーは、
身体をくの時に曲げて、カバヤラ女の尻尾に噛み付いた。
いくら粘液で覆われていても噛み付き攻撃には無力である。
エナメル・バニーはかぶり付いたまま、尻尾の肉を削り取った。
「うぎゃあぁぁぁぁ……!!」
 尻尾に強烈な痛みにエナメル・バニーを放して、カバヤラ女は絶叫を上げて転げ回った。
 どうにか逃れたエナメル・バニーだが、真紅のコスチュームが焼け焦げ、
そのほとんどが黒い炭に分解されて無残に破れ、赤い髪は所々がチリジリになり、
日焼けしたように黒くなった体中からプスプスと白い煙りを吹き上げていた。
92名無しさん@ピンキー:02/10/07 01:57 ID:X52XdU8L
それでも、チャンスと思ったエナメル・バニーは、
のたうち回るカバヤラ女に攻撃を仕掛けた。
─カバヤラ女には、通常の打撃や関節技が通じない……。
 エナメル・バニーは、親指を立てると、そこに思いっきり力を込めた。
そして、暴れるカバヤラ女の脇腹に親指を突き刺した。
「ギイヤァァァァ……あぐぁあ!!」
 カバヤラ女は絶叫をあげて身体を反りかえらせた。
親指は粘液をものともせず、黒い皮を破り、筋肉も裂いて内臓にまで達した。
エナメル・バニーが使ったのは鉄指功と呼ばれる中国拳法の技だ、
鍛え上げた体を持つ達人の懇親の力を込めた指は、鋭利な刃物のように危険な武器となる。
鉄のように硬くしたエナメル・バニーの指は、まるで小型ナイフのようになっていた。
 さらに、エナメル・バニーはカバヤラ女の肩口に鉄指功を打ち込んだ。
「うぎゃぁ……!」
 しかし、カバヤラ女もやられたままでは無い。
肩に食い込んだエナメル・バニーの右腕を掴むと、尻尾を足に絡めて倒した。
 お互いを牽制し合いながら二人は、手足を絡み合ってゴロゴロ地面の上を転がった。
エナメル・バニーはめり込んだ親指をさらに肉深くに食い込ませ、
滑る身体をどうにか掴み襲い掛かるカバヤラ女のパンチを左手で弾く。
器用に尻尾を動かすカバヤラ女は、足の膝を極めにいが、
エナメル・バニーは足を捻ってなんとか逃れようとする。
優位なポジションを奪い合う寝技の応酬が、お互いの間で激しく繰り広げられる。
それは、まさに女と女の意地の張り合いである。
……ドンッ!
 揉み合う二人は、転がって噴水のある石作りの池にぶつかった。
衝突した勢いで、二人は離れた。
お互いに飛び退いて間合いを作った。
「やって、くれるじゃない!」
 カバヤラ女は、苦しそうに脇の下を手で押さえ、指の間から赤い血が流れ落ちている。
93名無しさん@ピンキー:02/10/07 01:57 ID:X52XdU8L
「でも、私の勝ちだ。」
「どういう意味……。うぎゃぁぁぁ……。あがぁあああ……!!!」
ズババババッ……!
 エナメル・バニーの全身に再び電撃が突き抜けた。
池に激突した際に、大理石で出来た囲いが壊れて、水が漏れだし。
カバヤラ女とエナメル・バニーの足元に大きな水溜まりを作っていたのだ。
その水溜まり通して電流がエナメル・バニーに襲い掛かったのだ。
 エナメル・バニーはブーツを履いていて、靴底は絶縁体のゴムなので電流を通さない筈なのだが、
不幸にも、最初の電撃攻撃でコスチュームがボロボロになっていた上に、
池にぶつかった時に水も浴びていた。
「ギャァァァァァ……!!グギアァァァァ……!」
 大声を上げながら、エナメル・バニーは膝から崩れ落ちた。
数万ボルトの電流が、全身を焼きつくし、赤いコスチュームが焼けて、飾り耳が切れ落ちる。
蒸発した水と燃えたコスチュームから白い煙りが上がり、その姿は、まるで燃えているかのようだ。

 いくら改造人間の細胞でもタンパク質が燃焼する温度は変わらない、
皮膚細胞と髪の毛が焦げ、身体中から独特の生ぐさい臭いが漂わせる。
骨と神経が壊れて、フォース増進装置が高圧電流に耐えきれなくなりその機能を失った。
「アギャアァァァァ……!ああ……あああぁぁ……ゲハアァッ!ゲハアァッ!」
 足下の水溜まりが蒸発して、カバヤラ女の電流から解放されたエナメル・バニーはその場に倒れ、
石畳みの地面に口からドス黒い血を吐いた。
─ああ、ダルイ……、どうしたんだろう、身体に力が入らない、……。
 倒れたエナメル・バニーは、全身にダルサを感じながらも、
どうして力が入らないのか分からなかった。
フォース増進装置に異常が起きた事に気付いていなかったのだ。
今のエナメル・バニーの力は、小学生の力程しかなかった。
「どうだ、苦しいか?」
「うぐ……うう。」
94名無しさん@ピンキー:02/10/07 01:57 ID:X52XdU8L
カバヤラ女は近付くと、動けないエナメル・バニーの頭を踏み付け、
腕を取り親指だけを掴んだ。
「厄介なのは、この指か!……オラ!」
ボキッ!
「ギイヤァァァァ!!」
 カバヤラ女は、エナメル・バニーの鉄指功を奪うため、
親指の関節を逆方向に曲げへし折った。
「どうせなら、全部折らないとね。……ソレッ、ホラッ、オラッ!!」
ボキッ!ベキッ!メキメキッ!!
「あぐぁあ……、げはあぁ……っ!うげぇぐわぁ……!」
 エナメル・バニーの小指、薬指と折ると、最後にまとめて中指と人差し指を折った。
手からくる強烈な痛みが、もう右手が使え無くなったことを教える。
どんな痛みも我慢できる自信があったエナメル・バニーだったが、
鉄指功が使えなくなった事で技が再び封じられたのはイタかった。
力を失い、対抗する技も奪われ、まさに袋小路に追い詰められてしまい、
エナメル・バニーの表情が、一気に暗くなった。

─ああ、ど、どうすれば、いいの?……
 今度は、カバヤラ女は自慢の尻尾でエナメル・バニーの首を絡め取って持ち上げた。
エナメル・バニーは、首だけで吊るされる状態になった。
「はぐぅ……っ!うう、うぐ……。!」
 太い肉が首に食い込み、気道と動脈が塞がれる。
脳への酸素供給が減り、少しづつ意識が失われて行く。
エナメル・バニーは、ひ弱な力で動かせる左手を必死に首を抜こうと尻尾を掴む。
「ハッ、ハッ、ハッ……、痛いか!苦しいか!ハーハハッ、ハッ!
 今から身体中を痛みつけて殺してやる!」
「うう……。こんなくらい、平気よ……。」
「そうか、だったら……。」
95名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:03 ID:X52XdU8L
カバヤラ女は、軽火傷で赤く腫れた乳房を掴んだ。
力いっぱいに搾られ、放慢なオッパイが変型する。
さらに、カバヤラ女は爪を立てて、皮肉に食い込ませた。
オッパイに10個の傷穴ができ、トロトロと血が流れだした。
「ああ、あひぃ……!あぐっ、ああぁぁぁ……。」
 火傷で触られただけでも痛い乳房を搾り傷付けられて、
エナメル・バニー身体をくねらせて苦しんだ。
しかし、麻痺しかかっているエナメル・バニーの意識は、痛みをまた別なものに変えていった。
「どうしたの、あんた、感じてるの?」
「うふあぁ……ああぁ……。だれが……あなたに……あうっ……!」
 まるで牛の乳を搾るように、カバヤラ女はオッパイをギチギチと揉み解す。
オッパイから溶けるような官能がエナメル・バニーの脳髄に襲う。
乳首が硬く勃起し、毛穴から汗が噴き出し、乳腺が開きはじめる。
 身体中をボロボロにされて、精も根も尽きたエナメル・バニーは、
ギチギチと血がにじむ歯を立てて必死に我慢する。
「アハァ……ああん、やめて……。」
 指先で硬くなった乳首を潰すように握られて、
エナメル・バニーの乳房に熱い塊が集まり、オッパイがさらに膨れる。
─ああ!いやぁ、こんな奴に……でも、このままじゃ、イっちゃう……。
 壊れかけた神経が、痺れるような官能だけをエナメル・バニーの脳に送り込み、
息を荒くさせて身体を熱くさせる。
さらに、カバヤラ女がグリグリとオッパイを8の字に回転させると、狂ったように喘ぎ声を出した。
「だめぇ……、ああ……、……やああああぁぁぁぁぁぁ!」
ビュビュッ!!
 勃起したエナメル・バニーの乳首から、間欠泉のように熱い乳汁が吹き出した。
ガクガクと背筋を震わせてエクスタシーに達したエナメル・バニーは、
同時に股間からも愛液が染み出し、力なくブラブラと揺れる足に液筋を作った。
「あはっ、オッパイを揉まれてイッタの?」
96名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:03 ID:X52XdU8L
「ふあぁ、ああ……。これぐらいで、負けないわ。」
 恍惚とした表情したエナメル・バニーは答えるが、
熱くなった身体は、いたぶられ弄ばれる悦びに呑み込まれていった。
「やっぱりこっちが、イイんじゃない?」
 愛液で汚れた股間を見てカバヤラ女は、ショーツをめくり、愛唇に指を流し込んだ。
トロトロと愛液が噴き出し、もわっと湯気が立った。
「なにこれ?まさに淫乱メスブタね。」
 左手でエナメル・バニーの抵抗の無い足を掴むと、
カバヤラ女は肩の上に持ち上げ、股を180縦に開いた。
股間をイッパイに開かれ、大量の愛液が溢れ出した秘裂に、さらに2本指を入れて秘肉を突つく。
「くっ……誰が……あっ……メスブタよ……あんっ」
 そう言いながらエナメル・バニーは、なんお抵抗も出来なかった。
首を絞める尻尾を掴み、身体をくねらせるぐらいしか出来なかった。
エナメル・バニーの心にジワジワと敗北感が募りはじめた。
「なら、これでもブタじゃ無いの?」
ズブブッ……!
「あぐぅあぁぁぁぁ……!!」

 エナメル・バニーの秘裂を弄っていたカバヤラ女は、
手の指をまとめると、手首を秘裂の中に押し込んだ。
赤い愛唇はミチミチの伸び、ぷっくり膨れたクリトリスがさらに膨らんだ。
脊髄に割れるような衝撃が走った。
カバヤラ女、さらに膣内の奥深くに黒い手を突き刺す。
隙間かたプシュッっと愛液を噴き出し、秘裂はズブズブと音をたたてカバヤラ女の腕を飲み込んでいった。
「あひっ……だめ!ひぎゃぁあ……あがぁあああ……ッ!」
 肘まで入った腕を右左にグリグリ回転しながら、
カバヤラ女は子宮の中で手を開いて秘肉を揉みはじめた。
内臓をかき回され、中から子宮を揉まれたエナメル・バニーは、
口から泡を噴き出し、狂わんばかりに悶えた。
97名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:03 ID:X52XdU8L
─お、お腹が、ひぎぃ。……このままじゃ、お願い力よ、戻って……。
 エナメル・バニーは、そろそろ自分の身体のダルさ、力が戻らない事が普通でない事がわかってきた。
原因は分からないが、きっと身体に異常が起きているに違い無いと考えていた。
力の戻らない今のエナメル・バニーには、祈るぐらいしか無かった。
 子宮を蹂躙するカバヤラ女は、さらに腕を押し込んだ。
腕が子宮口を引き裂き、手の甲は腹腔にあたり、内臓をかきむしるように手を動かす。
秘裂から愛液ではなく血が噴き出した。
「ぐえわぁぁぁぁぁ……!!……ああ、……き、気がおかしくなっちゃう……」
「どう?どんな感じ?……今、私は卵巣を掴んでるわ。」
「ひっ……ふぎゃ、あが……ああ。……ああ。……ああ。」
 直接に臓器を掴まれるという信じがたい行為に恐怖のどん底に落とされたエナメル・バニーは、
口から涎をたらして頭を左右にフルフルと振るだけで返事など出来ない。
コリコリッ!!
 余裕のカバヤラ女は、手の中で卵巣を弄ぶ。
「ふっ、ふっ、ふっ、いいわ、分かる?この暖かい感触!ふふっ、ふふっ、ふふっ、」
「いやぁ、やめて……もう、抜いて!!」

 涙を流し、鼻水を垂らしてエナメル・バニーは哀願した。
いくら何度も再生出来る身体でも、失った臓器がもどるとは限らない。
先日の内臓を潰された記憶と共に、もう子供を宿すことが出来なくなるという恐怖で、
パニック寸前の状態になっていた。
「いいわ、その顔!苦しみと恐怖で醜く歪んだ顔。その顔を待ってたわ。」
「や、やめて!」
「トドメだ!」
ズババババッ……!
「ウゲギャャャァァァァァ……!!ぐえわゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁ……!!」
 エナメル・バニーの卵巣を掴んで子宮に手を突っ込んだまま、
カバヤラ女は電撃を流した。
98名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:04 ID:X52XdU8L
内臓から電撃をくらったエナメル・バニーは、壊れた人形のように身体を暴れさせ、
愛唇が焼けただれ、クリトリスが弾け高熱に熱せられた股間から蒸気機関のように
ブシューッと愛液の蒸気を吹き、静電気で黒ずんだ髪の毛を逆立たせ、口から泡を吹き白目を向いた。
「ぎゃ、はっ、はっ、はっ、はっ、苦しめ!苦しめ!!はっ、はっ」
「ギヒィィィィィィ……!……ッああっ、ああっ、ああああああああ!!」
 残された内臓の触神経にあびた事ないような激痛をくらい、
エナメル・バニーの意識は真っ暗な闇に飲み込まれていった。
苦痛も恐怖も悲哀も何がなんだか理解できなくなり、上も下も分からず、
自分が何処にいるのかさえも分からなくなった。
─ああ、もう、だめ……。
 尻尾を掴んでいたエナメル・バニー手が、だらりと落ちた。
カバヤラ女が腕を引き抜くと、秘裂から湯気を出しながら熱湯が流れ落ちた。
「……あちっ。……ちょっと、そこで冷しな。」
 カバヤラ女は、尻尾を振ってエナメル・バニーを近くの池に投げ捨てた。
放り投げられたエナメル・バニーは、糸の切れた操り人形のように飛ばされ池に落ちた。
バシャン……!!ブクブク……。ブクブク……。
「まだ殺さないわよ。これで終りじゃないわ……。」
 勝利を噛み締めるようにカバヤラ女は、
水死体のように池の中に浮かんでいるエナメル・バニーの身体を見つめた。

君枝は、何処とも知れない闇の中に居た。
まるで水中にいるかのように重力を感じられない。
衣服は何も着けていない裸だ、だからといって寒いとか熱いとかの熱は感じない。
独特の浮遊感を感じながら、さらに果てしない闇の中に落ちていった。
─ああ、私はどうしたの?……ここは?……。
 意識は朦朧としているが、夢を見ているのだろうということは分かった。
 いっさいの暗闇の中で君枝の周りに何かが居た。
目には見えないが気配はしっかりと感じる。
99名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:04 ID:X52XdU8L
黒い塊が、うねうねと蠢きながら少しずつ近付いてくる。
─ああ、何かが来る、なにかが……。
 君枝は、身体を腰を曲げて縮込ませてようとするが出来なかった、
出来ないと言うより身体が動かなかった。
痺れているとか押さえられているといった感じでは無く、
まるで自分の身体では無いように動かそうと命令しても全く動かなかった。
 何か全く分からないものは、さらに君枝との距離を縮めて、すぐ側にまで来た。
ここまで距離が無くなると、闇の中からヌチャヌチャと無気味な音が聞こえてた。
柔らかくドロドロした物のようだ。
その無気味な音は徐徐に大きくなり、君枝の身体の四方八方から聞こえてくる、
自分の身体がその何かに取り囲まれている証拠だ。
─いやぁ、来ないで……。
 音は聞こえ気配は感じるのに、
視覚ではまったく捕らえられない何かに寄り付かれて君枝の心の中で恐怖感が膨らんでいった。
 まるで耳打ちされるかのように耳の側で音が聞こえ、黒いドロリとした何かが目の前で躍動している。
ピトッピトッ……。
 とうとう、君枝の妖艶な太股に取り付いた。
─ヒイィィッ……いやぁ、き、気持ち悪い……
 まるで氷りのように冷たく、ゼリーのように柔らかい何かが太股のまわりに付いた。
何かは、太股だけでは無く手足の先や、二の腕、腹、胸、首を順番に全身を覆いはじめた。
歯を食いしばって君枝は、必死に逃れることが出来ない恐怖心を我慢するが、
それと同時に、全身を虜辱され愛撫されるような甘い快感が生まれ始めていた。
何か柔らかいものは君枝に素肌に密着し、ジュルジュルと音をたてながら這いずり回り、
股間や乳首、首筋と最も敏感な箇所に伸びてきた。
「ふう……ふあぁああ……」
 君枝は思わず切ない声を出してしまった。
ビクンッと身体を仰け反らせて恐怖で身体を震わせた。
あまりにも気持ち悪い感覚に、朦朧としていた意識がしだいに戻りはじめて、
熟れた身体は熱を帯びはじめる。
100名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:04 ID:X52XdU8L
─ああ、やめて……アハァア……。
 トロトロとした何かが、首筋から頬、耳、唇へと伸びてきた。
真っ赤に熱くなった頬を冷たい何かが撫でて、耳たぶのあたりに取り付いた。
そして、気持ち悪いトロリとした液体が口元から侵入する。
口に入った液体に味は無かったがネバ付くような舌触りは十分に気持ち悪く、
生臭いにおいが鼻をついた。
君枝は恐怖とおぞましさと、
これだけ気持ち悪いのに身体が熱くなっているとう言う羞恥心で目を潤ませた。
「ひゃぁっ……、ん……、うむんぐっ……。」
 さらにドロドロしたものは乳首に伸びて、硬くなった乳首の先を弄りはじめた。
そしてゼリーのようなものは、大きな乳房を全部つつみこみ、
オッパイの表面を搾るように躍動する。
内股から股間に伸びたものが、性器に触れた。
赤く熟れたクレバスの中にドロドロしたものが侵入してくる。
─ふうわぁ!……いやぁ!……だめぇ、助けてぇ……誰かぁ……。
 恐くなって、君枝は手を握りしめた。どうにか手ぐらいは動かせるようだ。
すると手の中に何か堅い物を感じた。
小さくて指に引っ掛かる物……指輪。結婚指輪だ。
何も着けていないと思っていたが結婚指輪だけは残っていたらしい。
戦う時は何時も外しているのだが、
今日は研究所に居て急いでいた為、そのまま着けて飛び出していたのだ。
 君枝は確かめるように、強く手を握りしめた。

「健司さん……。」
 君枝の中の正義の心が再び沸き上がった。
君枝の光りを失っていた目は、エナメル・バニーの正義と強さを持った光り輝く瞳に戻った。
─こんな事で、負けてられないのよ、あの女、カバヤラ女をぶっ飛ばすのよ……。
 エナメル・バニーは目を覚した。
101名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:04 ID:X52XdU8L
真っ白い光りが視界を覆った。
─サーッ。
 視力が蘇った瞬間、目の前に腰に手を当て、
勝ち誇ったように無気味に笑みを浮かべたカバヤラ女が立っていた。
「お目覚めかしら……。」
「……!カバヤラ女!……」
 すぐさま、エナメル・バニーは立ち上がろうとした、が、立てなかった。
まるで腰を抜かしたように、下半身が上がらない。
驚いて自分の状態を確かめた時、どうして自分があんな気持ち悪い夢を見たのか理解した。
 黒光りする長く無気味な生き物が、エナメル・バニーの身体中に取り付き、手足を拘束していた。
良く見ると、それらにはヒレが付いていた。
そう、身体中に取り付いているのはウナギだ。
しかし、ウナギと言うには、形がかなり変型している。
まず、その太さから違う、普通のウナギの2倍か3倍はある、
南米アマゾンに住むアナコンダ並だ。
身体の表面にはブツブツとした突起物があり、頭の形は男根そのものだ。
 そんな化け物みたいなウナギが、エナメル・バニーの手足を大の字に拘束して、
ネバついた粘液を出しながら身体中で蠢いていた。
 大きく両足を開いた恥ずかしい格好でエナメル・バニーは、
池のへりに力無く背中をもたれ掛けて、池から漏れた水で水浸しになり、
コスチュームはビショビショになって身体に張り付いていた。
「イヤァ……な、なにこれ……、あひぃ、ああぁぁ……。」
 ウナギが股間や胸を蹂躙し、口先で身体のありとあらゆる所を突つく。
どうもウナギは八つ目鰻の一種のようだ。
乳首や愛唇はもちろん、
肉の柔らかい所、ヒップ、内股、膝の裏、ヘソ、脇、脇の下、横腹、うなじ、
首筋を吸盤状の口で吸引する。
エナメル・バニー は、身体の感じやすい処の全てを吸われた。
102名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:05 ID:X52XdU8L
「ふあ、ああッ……は、放せ、この……。」
 背筋に痺れるような刺激を感じながらもエナメル・バニーは、
なんとかしてウナギをふり解こうと身体をくねらせた。
すでに夢の中で感じてしまっていた為、瞬時にエナメル・バニーの身体は熱くなる。
─あああっ……こ、こん、こんなっ……こんな変な物に感じてはダメよ……。
しっかりしなきゃ……ンああッ!……皆を助けなければならないのよ……ふああッ……。
 しかし、エナメル・バニーの思いとは裏腹に、心の深部から女としての官能が沸き起こり、
気持ち悪いと感じていた素肌の上を黒い物が躍動する感触が、少しづつ甘い官能へと変化していく。
カタカタと指先を痙攣させながらエナメル・バニーは、
顔を真っ赤にさせて首を左右に振り必死に我慢する。
「いいザマね。……所詮、あんたは牝なのよ……」
「……うひっ……だ、誰がぁああん……牝よ……ふぁああっ……」
「はぁ、そんな顔して、十分に感じてるじゃない!」
 カバヤラ女は、足をエナメル・バニーの腹の上に掛けると、
そのまま足で、股間の辺を虜辱しているウナギを強引にクレバスから膣内に押し込んだ。
ウナギの図太い頭が膣口に収まり、赤く腫れた愛唇から愛液を吹き出す。
無理やり押し込められたウナギは、驚いたのか、
膣内で暴れ、グルグル回転させながら前後運動をはじめる。
ジュルル、ジュルル……。
「ひゃぐっ……グヒィっ……っカはッ……はぁあああ……!」
「どう?そいつらは、とっても可愛いだろ?……遺伝子改造された特別制のウナギだ、
 私の思い通りに動いてくれる。」
「ふぁああっ……こ、こんなものを、いったい何処から出したのよ?……ひあああっ」
「うっ……うるさいねぇ……。そんな事より、自分のことを心配しな?」
 足をエナメル・バニーの上から退けると、カバヤラ女はパチンッと指を鳴らした。
 命令された十数匹のウナギは、一斉にエナメル・バニーの敏感な処に飛び付いた。
勃起した乳首を鋭い歯で咥え、
小指大に大きくなったクリトリスを中の体液を吸い出すように吸い込み、
愛唇には餌に群がるように何匹ものウナギが殺到する。
103名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:09 ID:X52XdU8L
「ふぁああっ……す、吸っちゃ、やっいやっ……か、噛まないで……、ひあああっ!」
 身体中を愛撫され吸われるという、今まで体験した事もないような感覚に、
エナメル・バニーは全身を震わせて乱れ悶えた。
八つ目鰻は、ヒルのように捕まえた動物の肌を噛み切り、そこから中の体液を吸って餌にする。
同じように、エナメル・バニーは、身体中に穴を開けられ吸われ、ウナギに血を吸われた。
山ヒルでさえ吸われた、かなりの痛みと出血があるのに、
こんな巨大なウナギに吸われたら一体どうなるか。
ボリッボリッ!!
「ぎゃぁあああああ……!!」
 一斉に、ウナギはカミソリのような鋭い歯によって、
エナメル・バニーの身体中に無数の穴を開けた。
ウナギの歯は、柔肌を切り裂き、皮をひん剥き、肉を抉る。
見た事も無いおぞましい生物に、全身を喰われ、激しい痛みと供に恐怖と嫌悪感が身体を駆け巡る。
チュー!、ジュルルル!!
「あひあぁ……うぐぅあぁあっ!?……っひぎゃっ痛いっいた……いやっっっ!!」
 引き裂かれた傷口から、
ウナギ共がジュルジュルと激しい音を立ててエナメル・バニーの生血を吸いはじめた。
傷口から吸いきれずに溢れた赤黒い血がダラダラと流れ、エナメル・バニーの白い肌を染める。
「いぎぃあ……。いやぁ……。吸われる……ああ、血がぁ……あががぁ……。」
 ウナギは、血を吸うだけでなく、イボイボのある体で這いずり、
独特のリズムでエナメル・バニーの身体を愛撫する。
確りを肌に食らい付いたウナギは、ビチビチと尻尾を激しく震わせ、ヌルヌルと肌の上をねぶり続ける。
さらに、ウナギの皮膚から分泌される体液には強力な媚薬効果があり、
痛みも苦しみも、肌から伝わる刺激という刺激は、官能的な快感になってしまう。
「あぎぃぁあ……ああ、……ひふぅ……ふぁあああああ……。」
 シワ1つない首筋と顎には、2匹が吸い付き躍動する静脈から直接、血を吸い取る。
白いオッパイには3匹も取り付き、プリンのような柔らかい柔肌から吸っている。
これだけの数に吸われているのに、オッパイが縮むことはなく、
それどころか、分泌液で感じてしまった乳房は、母乳が溜まりさらにパンパンに貼りを良くしていた
104名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:09 ID:X52XdU8L
うなぎ共は、その事を良く理解してるらしく、
乳首に吸い付いたウナギは、口を吸盤のようにして張り付いて先から母乳が出ないように封じた。
それでいて、ウナギは封乳しながら、搾乳機のように激しくオッパイを引っ張り、
吸い付いてエナメル・バニーに快感を与える。

にゅるり……ぐちゃ、ぐちゃ……じゅるる、にゅるるるる……。
「ぐはあっ……はひっ……!だめっ……しっかり、しっかりするのよっ!
 ふぃぁああ……で快楽に溺れては……ダメェ!。」
 さらに、血を吸われる箇所は、そんな局部だけではなく身体全体を襲い、
驚くべき感覚がエナメル・バニーの神経を震かんさせる。
特に普段から触られる事の無い箇所、脇の下横腹などを吸われる感覚は凄まじい。
人間の体の中で敏感な部分だとは、
全く認識していない器官、普通は感じた事など無い場所、そんな変態じみた処を責められ、
エナメル・バニーの心の中で起きた混乱が、沸き起こる疼きを増幅し、
深く甘い快楽で確実に責め堕とされてしまう。
身体中から送られてくる鋭い悦楽、快感の嵐に脳髄の神経が熔け出す。
「ひゃっ……ヒィィィッ……!かはッ……脇が、お腹が……ひっあああ……!」
 止めど無く全身を覆う快楽を与えられ、
エナメル・バニーは痙攣させながら顔を上げて白目を剥いて恍惚とした表情で悶絶し、
身も心も溶かされていく。
─ああぁ、吸われる。身体から血が、抜けていく……ち、力が入らない……。
 パワーを失い、体力も無くなったエナメル・バニーの身体から、
どんどん血が抜けて血圧を下げ、脳に酸素を送る血が減り意識が遠くなっていく。
傷口から入ったウナギの体液が、エナメル・バニーの意識を淫らな快感に呑みこむ。
なんの抵抗も出来ないエナメル・バニーは、身体中から汗と血を垂らして、
だらしなくブシュッブシュッと股間から愛液を吹き出している。
歯を食いしばっていた口は、いつの間にかだらしなく開き、口元から涎を垂らし、
貧血の為に顔から血の気が失せ、唇は紫色になり、眼の下に隈が出来ている。
105名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:09 ID:X52XdU8L
─ああぁ……、もう、だめ……。吸われてる。
身体から血が、抜けていくのに……あひぁ……気持ちイイなんて……。
 そこへ、股間に群がったウナギどもが、
エナメル・バニーの意識を呼び戻すようにクレバスに流れ込んだ。
全身を血と汗まみれにして、エナメル・バニーは体を震わせる。
さらに別のウナギがゆっくりと胎内に潜り込んでいく。
エナメル・バニーの下腹部は異様に張り出し、
ときおり中でウナギがゴロゴロとうねる様が外からうかがい見られる。
 膣内に入ったウナギはさらに子宮の奥へと進む、先程、電撃攻撃を受けて焼けただれ、
水膨れだらけになって、元に戻りかけている生まれ変わった内壁の皮を剥ぎ取る。

 常人なら気絶する程の苦痛がエナメル・バニーを襲うが、
貧血とウナギの媚薬によってすっかり快楽の虜になっていたため、激痛でさえも衝撃的な快感だ。
「ぐぎゃぁはあっ……ひゃふっ……っああ……あひゃっ……イクっ、イっちゃう……。」
 とうとう堪えきれずにエナメル・バニーは、ウナギが腹をむさぼる快感を得て、
絶頂に達してしまった。
「ははは、ウナギでイクなんて。お前は正義の味方でもなんでもない、
 何にでも快感をむさぼるいやらしい牝ブタだ。」
「あひゃひいっっ!……はぐうぅっ……くっくそぉっ……!」
「ははは、何も出来なくてくやしいか?
 ……今から、もっと悔しく悲しい思いをさせてやるよ。」
「あはっぁあ……ど、どういう……。いみひひぃいっ……。」
「こういう事よ。」
 カバヤラ女は、エナメル・バニーから足をどけて後ろに下がった。
なんとそこには、気を失って倒れている健司がいた。
「おい、いつまで寝てるんだ、起きろ!」
 カバヤラ女は、足で健司の頭をコツいた。
「ああ、いやぁ……、ダメェ、健司さん……。やめてぇ……!」
 健司は、カバヤラ女に頭を掴まれて無理やり起こされた。
106名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:10 ID:X52XdU8L
「……う、うう。」
 右手で頭を押えながら、健司はもやもやを振り払うように首を振った。
「うん……。ハッ!貴様。」
「目が覚めたか。日高健司。お前の大切な人なら、そこにいるよ。」
 カバヤラ女の目線の先を見た健司の目に、水浸しになりながら、
無数のウナギによって虜辱され、悶え狂っているエナメル・バニーの無惨な姿が飛び込んで来た。
「ああ!……エナメル・バニー!」
「いや……、イヤァア!……見ないでぇ!……見ないで、健司さん、あああん……。」

 一番に見られたく無い人に見られ、エナメル・バニーは羞恥心を爆発させて、
涙と涎を流しながら髪と耳飾りを振り乱し、痴態を夫に見られまいともがいた。
しかし、巨大ウナギの拘束が解けるはずもなく、快楽の海に沈んだまま弄ばれている姿が、
そのまま健司の瞳にはっきりと映し出された。
「クソッ!」
 起き上がるもやっとな程にダメージを負っているに健司は、
直ぐにエナメル・バニーに駆け寄ろうとする。
「おっと、お前の相手は、私だよ。」
 カバヤラ女は、立ち上がろうとした健司を難無く押さえ付ける。
押し倒した健司を仰向けにするとカバヤラ女は、その黒いボディを健司の腹の上に乗り両方を掴む。
健司は完全にマウントポジションを取られてしまった。
「ああ、健司さぁん……あぁうん。……そ、その人に触らないで。……あふぅあ。」
 大切な健司を捕まえられ、エナメル・バニーにとっては、
まさに心臓を掴まれるような思いだ。
しかし、エナメル・バニーの目の前でさらに悲痛な光景が繰り広げられる。
「くっ、放せ!」
 健司は、唯一動かす事の出来る首を振って、なんとか脱出をはかる。
「ジッとしてろ。……エナメル・バニー!よく、見てろ。」
 ニヤッと笑うとカバヤラ女は、唇を健司の顔に寄せた。
107名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:10 ID:X52XdU8L
「うわっ……や、やめ……んうむ。んん。」
 健司は、無理矢理カバヤラ女に唇を奪われてしまった。
「いや、いあぁああああ!!」
 エナメル・バニーは、目をつぶった。
しかし、耳から愛する人と憎むべき女との、淫らな行為の音が聞こえて来る。
しかも、自分は助ける事も出来なければ、おぞましいウナギに弄ばれているのだ。
この時でも、乳首はコリコリと立たせ、股間からはジュクジュクといやらしい音をたてている。
あまりに惨めな姿に、エナメル・バニーの頬を止めど無く涙が流れた。

 カバヤラ女は、健司の頭を抱え込み、
怒りに震え真っ赤になった顔中にキスの雨を降らせ、貪るように口づけした。
カバヤラ女の舌が健司の舌を捉え、ピチャピチャと濡れた音をたててもぎ取らんばかりに絡み付く。
さらに、カバヤラ女は、交じり合った唾液を合わせられた口の端から無理やり流し込む。
「むん、ふんぐ……。」
「んむう……んんむ……。」
 濃厚な唾液を口に入れられ、拒みながらも健司の脳に不愉快な快感が沸き起こる。
先程からエナメル・バニーを苦しめる、唾液にも媚薬効果があるのだ。
改造人間を苦しめる程の効果があるのだから、通常の人間に使われたら、ひとたまりもない。
みだらな刺激が全身を襲い、健司の股間の男根を勃起させる。
 それをカバヤラ女が見逃すわけもなく、なまめかしく右手でズボンの上から男根をサワサワとさする。
「ふん、むぐうぅっ!!……むむ。」
 さらにカバヤラ女は自分の股間を、健司のテントのようにズボンを押し上げた男根に押し付けた。
黒い濡れたレオタードがベッタリと張り付き、
割目がくっきりと浮かび上がった柔らかい肉丘で、充血した肉棒をこする。
カバヤラ女は、ゆっくり腰をストロークさせて、布を挟んでスマタを始めた。
 口から、下半身から、健司の脳髄に波のように絶望的な快楽が迫る。
「むん、んっはぁあ……、うう、く、くそったれが。……ど、退きやがれ!」
 やっと口が解放されて、健司は大きく吸い込んで酸素を取り入れ、カバヤラ女に罵声を浴びせる。
108名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:10 ID:X52XdU8L
しかし、健司の抵抗はこれぐらいだ。舌を嘗めずってカバヤラ女は、身体の自由を奪われた健司を弄ぶ。
「そう?……でも、こっちは退いて欲しく無いみたいよ。」
 カバヤラ女は、器用に片手で健司のベルトを外し、ズボンを脱がしにかかる。
「や、やめろ!……誰が、お前なんかと……。」
 健司は、首を振り、腰を揺らして、淫らに躍動して迫りくるカバヤラ女の責めになんとか抵抗する。
「本当にそう?」
 フーッと健司の首筋に息をかけ、ぺロっと耳たぶを優しく噛む。
「うあぁ……。」
 凍り付くような一瞬の感覚が健司の動きを止め、さらに心の奥に暗躍する悦楽を呼び起こす。
カバヤラ女は、震えて悶絶する健司の腰から、ズボンとパンツを一気に引きずり落とした。
健司の男根は、すでに大きく頭を持ち上げて、
いつでも獲物を狙える準備の出来た野獣のように構え、怒りの血管を浮き立たせて充血している。
「ふーん、結構すごいんだな……。」
「うわぁ……、やめろ。放せ!!」
 細い指の先にある黒い爪で、健司の男根をさする。
ツーと筋をさすり、カリのあたりで止めて、日本の指で挟みこみ、
焦らすように男根をコリコリと指で弄ぶ。
─ああぁ、こんな……。君枝があんな事になっているのに、
オレはいったい何をやってるんだ。……俺は最低の男だ……。
「……、うぅ、エナメル・バニー……」
 苦しみながら健司は小声をあげた。
目の先には、数十匹のウナギに弄ばれ悶絶して苦しむエナメル・バニーの姿がいた。
けれども、やっぱり健司も男だ。
どれだけ理性で押さえても、下半身から沸き上がる欲望を押さ込むことは出来ない。
今のどうにもならない状況に、健司は血が出るほど奥歯を噛みしめて悔しがる。
「人の心配をしてる暇は無いわよ。」
「うがぁ……!!」
109名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:10 ID:X52XdU8L
突然、カバヤラ女は強力なパワーで、健司の精液の張り切った金玉を掴んだ。
ギリギリと締め付けるような鈍い痛みが背筋に走る。
しかし、男根は沸き上がる衝撃に素直に反応して、
ビクンッと反り返り、先からジワリと我慢汁がしみ出す。
「フフフ、もう、限界みたいね。」
 健司の頬をぺロリと嘗めると、カバヤラ女は自分の股間を健司の男根になすり付けた。
「うぅ……ああ!」
 男根に柔らかい秘肉が触れ、溶けるような感覚が健司の心に巻き付く。
「あふぁ……、いやああああぁ……!!やめてぇ……!お、お願い……、
 私はどうなっても構わないから、……その人を放して。
 その人に何もしないでぇ!!私に復讐したいんでしょう?
 あふあぁ……その人は関係ないわ……。」
 快楽に飲み込まれそうになりながらエナメル・バニーは、騒然な光景に絶叫した。
一番大切なパートナーが憎むべき敵によって、
淫らな悦楽の虜になって苦しむさまを見た瞳から涙か溢れた。
「うん、むふぅ……私は、今でも、おまえに復讐してる。
 身体を痛めつけた、だから今度は、お前の心を折ってやる。」
 カバヤラ女は、健司を蹂躙する手を休める事なくエナメル・バニーを睨み牽制すると、
その黒く若いプリンと引きしまった尻を、ゆっくりと落とした。
エナメル・バニーの瞳にまるでスローモーションのように、
カバヤラ女の膣内の中に、健司の男根が収まっていく様子が焼き付いた。
「ふぅうう、うわぁ……。はあぁぁん。……いいわ、腰が砕けるくらい犯してやる。」
 喘ぎ声をあげながら恍惚とした顔でカバヤラ女は、残酷な台詞を言うと、
エナメル・バニーを苦しめた尻尾を振りながら、腰をストロークさせる。
「ふあぁああ、イイ、入ってる、入ってるよ。
 見ろ、エナメル・バニー!お前の夫を犯している。あはっはっはっは」
 さらに腰を激しく動かしながらカバヤラ女は、勝ち誇ったような笑い声を上げる。
110名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:10 ID:X52XdU8L
 堅くなった健司の男根に、
ヌルヌルとした柔らかいカバヤラ女の胎内の秘肉のヒダが絡み付き、健司の心を追い詰めていく。
 粘液から分泌される媚薬効果で、健司の男根は君枝とセックスする時より一回り大きくなっていた。
普段の数倍も感覚の増し、血管の浮きだった男根を強烈な膣圧で搾られ、
今にもイッてしまうような悦楽を堪える。
 カバヤラ女は、たくましい脈動を子宮に感じていると、
自然と腰がうねり、喘ぎ声をもらして、官能的な感覚を悶える。
 旋律する快感が、下半身から脊髄を突き抜け健司に絶頂が襲いかかる。
─す、すまない、君枝!で、出ちまう……。
「うう、ふぐぅあ。」
 我慢に我慢を重ねた濃厚な精液が、カバヤラ女の子宮の中にぶち込まれた。
「はああ、出てる。中に出てるわ。熱い、とっても熱い。」
 しかし、健司がイッタばかりだというのに、
肉棒を抜かずにカバヤラ女の腰が再び動き始めた。
激しいストロークが再開し健司を快楽で苦しめはじめた。
「ふぐぅあ、あふあぁ、うう……。」
「まだまだ、終らないわよ。たっぷりと吸い取ってあげるからね。」
 カバヤラ女は、上下のピストン運動だけでなく、左右に回転を加える。
「はあああ……、健司さぁあん!!だめぇええ……!!ふぁあああ、だれか、だれか助け
て。神様でも、誰でもいい、健司さんを助けて……。あぐぅ!はぅううぅ……」
 その時、エナメル・バニーの胸を吸っていたウナギが激しく動き、
乳首に噛み付くと、太い胴体をくねらせて、パンパンに貼ったオッパイにとぐろを巻いた。
普段のFカップのオッパイが、母乳が溜まってよりさらにボーリング玉なみに膨らみ、
乱暴に搾られたオッパイが不細工なドリルのように変型する。
「あひぃっ!……うう、ああぁ」
111名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:14 ID:X52XdU8L
 背中を仰け反らせてエナメル・バニーは、
涙と涎を流し震え、迫りくる快感に崩れ落ちそうな弱い声をあげる。
自分の目の前で、数分前の自分と同じように愛すべき夫が蹂躙され苦しんでいる。
もし、このまま虜辱が続けば、死んでしまうかもしれない、
にも拘わらず、自分はこんな簡単に甘い堕落の泥沼に沈みこんでいく。
─あふあぁ、……だめよ、感じてちゃ、ダメよ。
……なんとかしなきゃ……健司さんを助けなきゃいけないのよ。で、でも、あふあぁ、どうすれば……。
 自分を押さえきることが出来ないで、簡単に敵の虜辱と快楽に溺れてしまい、
己の非力を責めながら。
最後の最後まで、エナメル・バニーは逆転の希望を捨てることなく
快楽と絶望の混濁した現状をはね除けようと抗う。
だが、貧血で脳の思考が低下し、媚薬効果で身体が快楽の甘い堕落に溺れ、
灼熱した胸の奥から絶頂の大波が襲い悲鳴を上げる。
「あふあぁあ……やめて……。ああ、で、出る……でちゃう。」
 ウナギは、グニグニとオッパイを蹂躙し、容赦なく胸元から搾りつくす。
ずっと犯され吸い続けられ、エナメル・バニーのオッパイはもう限界だった。
どんなに堪えても、物理的に限界が訪れる。
プシュッ、プシュー!
「ふあ……あハああぁっ……出る、オッパイが出るっ!……フハァぁあああ!!」
 ウナギが吸引をやめて乳首から口を放すと、幾つもある乳首の乳腺から母乳が吹き出した。
エナメル・バニーの両方のオッパイの先から、まるでシャワーのようにミルクが飛び出し、
自分の顔や身体に降り注いだ。
─ひっ……ひひっぃっ……。あつ、熱いひっ……。気持ちひぃっ……。
 溜まりに溜った熱い白い液が乳首に集中する快感は、
エナメル・バニーの意識も理性もドロドロに溶かして、2度目の絶頂を迎えさせる。
「はひっ……あっあはぁっ……あんっ。イクッ、イクッ!イッちゃう……ああああ。」
112名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:14 ID:X52XdU8L
大量の母乳を吹き出し、母乳や血液も無くなったのにオッパイは、
その張りが収まる事は無い。
すると、ウナギは頭から乳首の先を逆に押しつぶし、小指のように大きくなった
乳首が陥没し、オッパイが擂り鉢型に変型しピンク色のドーナツのようになる。
イッたばかりの敏感な乳首をファックされ、
エナメル・バニーは、ジュルジュルと吹き出し切らなかった母乳を溢らし、
恍惚とした顔で身悶え、胸から押し寄せる強烈な快感によってすぐにトロけた声をあげる。
「やっぁあっ……!いやあっ……。そんっ、そんな胸を……ひやああっ。」
 乳首がえぐれるようにウナギにオッパイを姦かされるという、
今まで経験したことも無いような性行為に、
エナメル・バニーの身体は、想像を超えた恐怖と甘い快感に貫かれ再び絶頂に達する。
「ぐっ、ひゃああっ!?……オッ、オッパイが気持ちいいひぃっ……あはぁああんっ。」
 だらしなく開き涎を垂らす口から、ヒクッヒクッと舌を痙攣させて出し、
エナメル・バニーはビクッビクッと震えながら悶絶して腰を浮かせた。
別に、浮かせたくて浮かせたのでは無い、股間に群がるウナギ共が、膣口と菊門に潜り込んだのだ。
蠢く数十匹のウナギが無理やり穴という穴に入り込み、エナメル・バニーの腰を浮かせたのだ。
 いったい何匹のウナギが菊門から侵入したのか、もはや原形をとどめない程に開き、
中のウナギは直腸を通り抜け大腸の粘膜をゴリゴリと舐る。
「うがぁぁ… ああっ……こ、壊れるぅ……ああああっ……」
 ヴァギナも内の秘肉が剥き出しになるほどウナギに拡張され、
ビチビチと尻尾を振りながら胎内に入り込む。
白く陶磁器のようなお腹は、妊婦のそれ以上に膨張して青い血管を浮き出させ、
その姿まるで腹を膨らませたカエルのようだ。
さらに、お腹の中でウナギがギュルギュルと動き出す。外から中でウナギがうねる様がうかがえ、
ギチギチに張り詰め たエナメル・バニーの腹膜は、その動きに敏感に反応してしまう。
「ひあああっあがっ……!!お腹の中っ、か、かき回さないでぇっ!!」
 エナメル・バニーは、胸からミルクを垂れ流し、下半身を愛液と小水とでビショビショ
にしながら身悶え泣き叫ぶ。
113名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:15 ID:X52XdU8L
腸壁にGスポットに子宮にと、臓器官を内側から何度も刺激され、その度に激しい快感が湧きあがる。
「はうぁあああ……、ダメ、あうぁ……、また、またイッちゃう。あああ……。」
 よがり泣き、声を噴きあげて、エナメル・バニーはひと際激しい絶頂を迎えた。
硬直した身体がわななき、ビュッビュッと股間から愛液と尿を噴き出し、
汗とミルクと血にまみれて崩れ落ちた。
 精神も体力も限界に達したエナメル・バニーは、もはや指一本も動かす事が出来なかった。
意識は真っ白に吹き飛び、スーパーヒロインは全身をウナギにされるがままだった。
 ふと、魚の目のように白濁したエナメル・バニーの目に先に、
石畳の上に転がっているアサルト・ライフルが映った。
アサルト・ライフルは、マラ対課一課が一般的に使う6ミリの小型マシンガンだ。
新型銃のクローザーのようにマラ魔羅団の怪人を倒す威力は無いが、
工作員に対抗するには十分な武器である。
エナメル・バニーもその事は分かっていたが、この状況を打開する、一筋の光りのように見えた。
 さらに、横に視線をずらすと、カバヤラ女と健司の激しいセックスシーンが見えた。
カバヤラ女の動きはさらに激しくなり、
健司の精液を一滴の残らず搾り取らんばかりに健司の男根を圧迫する。
翻弄される内に健司もいつのまにか、エネルギッシュな若い尻を掴んで、自ら腰を揺らしていた。
「うう、うう、うぐぅあ……。」
 健司が呻いた。再び、何度目かの射精をしたのだ。
「はぁ、またイッちゃったのね……。あふぁ……こんなに出して大丈夫?
 妊娠しちゃうかも。ふぅ……。」
 満足そうにカバヤラ女は、お腹をさすり、自分でオッパイの膨らみを揉み、
乳首を刺激して、快感をさらに高いものへと押し上げる。
 いつの間にかカバヤラ女は、健司とのセックスに夢中になっていた。
快楽の沼に崩れ落ちたエナメル・バニーを無視して、千切れそうになる程に男根を貪る。
─あくっ、今の内なら、はぁ、健司さん、待っていて、うふぁあ……。
114名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:15 ID:X52XdU8L
ウナギ共に蹂躙されたまま、エナメル・バニーは最期の力を振り絞って、
鉛のように重い身体を引きずってライフルに向かって這いはじめた。
ウナギが胎内でのたうち回り、膨らんだ腹を、石畳みに引きづりながら、匍匐前進をする。
さながら、無惨に羽根を奪われた蝶のように、醜い芋虫である。
前に這う度に、重力に引かれて、オッパイに絡み付くウナギが揺れて乳首を引っ張り、
愛液と粘液がイッパイに詰った腹がタプンッタプンッと音をたてる。
 自制しようとしているはずなのエナメル・バニーは、
その美体はくねくねと淫らにもがいて、腰をクネクネと揺らす。
「あひひっ……ふああっ……ほぉおっ……。」
 たった数メートルの距離がエナメル・バニーにとって、数キロにも感じた。
徹底的に身体中を犯され、神経の随まで悦楽で震えながらも、必死に手足に力を入れる。
─くぅっ……あぁ……ダメ……、た、耐え・るのよ。もう少し、もう少し……。
 熱く身悶えながら、エナメル・バニーは決意も新たに、
淫らな衝撃に耐え、ライフルに向かって最期の手を延ばす。
─あと20センチ、10センチ、5センチ、掴んだ、やっと……。
 しかし、やっと掴んだと思ったライフルを持ち上げる事は出来なかった。
 最期の希望であるアサルト・ライフルの濡れた黒い足が乗って押さえ付けていた。
黒い足に沿って見上げると、足の主のカバヤラ女が構えていた。
股間から、ダラダラと愛液と健司の精液を垂らしている。
「ふふ、こんなもので私を倒せると思うのか?」
 カバヤラ女は、エナメル・バニーの手から簡単にライフルを奪い取った。
最期の望みを奪われて、エナメル・バニー目の前が暗黒に閉ざされてしまった。
「ああ……。」
 エナメル・バニーは、弱々しく頭を落とした。
ここにカバヤラ女が居ると言う事は、健司はどうなったのか。
解放されたのか、それとも、エナメル・バニーの心に最悪の状況が思い浮かんだ。
歯をカタカタと震わせながら、ゆっくり健司の方を見た。
健司は石畳の上に息苦しそうに寝転んでいた。
健司は、ボロボロになりながらも、どうにか生きていた。
115名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:15 ID:X52XdU8L
大丈夫だ、まだ生きてるわ、せっかく楽しんでたのに、
10回くらいイク予定だったのに、お前が頑張るから。」
 健司の方を見ているエナメル・バニーを見て、カバヤラ女はバカにして言う。
「はぁう、な、なにが、楽しんでるって……。」
「うーん、なかなか、いい銃を使っているのね。どれぐらい威力があるのかしら。」
 カバヤラ女は、エナメル・バニーの言葉を全く無視して、
ライフルを持ち上げると、ガチンッとトリガーを引き、安全装置を外した。
「さすがのエナメル・バニーも、この至近距離から打たれたら、どうなるかしら?」
「いや、まさか……、やめて。」
 氷りのような殺気を感じて、エナメル・バニーは頭を抱え込んだ。
ズドドドドドッ、ズドドドドドッ……!
「ひぎゃぁああああああ……!!、あぐっ、あぐっ、あぐっ!!」
 エナメル・バニーの背中の真上で、アサルト・ライフルが火を噴いた。
熱せられた50発の鉄鋼の塊がたった数秒の間に、エナメル・バニーの身体にめり込んだ。
いくら、普段は鉄砲の弾を弾き返す改造人間のエナメル・バニーでも、
この至近距離でマシンガンを打たれては、ひとたまりも無い。
ズドドドドドッ、ズドドドドドッ……!
「ぎゃぁああ……っ!イ、痛い、痛い!!ああああ……っ!」
 弾は肌を突き破る事は出来ないが、
一発一発が、骨を砕き、筋肉を裂くような、拳で殴られる衝撃と激痛が走る。
エナメル・バニーは、亀のように頭を引っ込めて縮こまるしか出来なかった。
50発の弾は、柔らかい肌を叩き、突き刺さり、抉り、跳弾して辺りに飛び散る。
陶然、打っているカバヤラ女にも弾が当るが、全く平気なようだ。
エナメル・バニーに絡まっていたウナギ共も、バラバラになって吹き飛び、ただの肉の塊になる。
ズドドドドドッ……カチッ、カチッ、カチッ、!
「あぐうぅう、うぐうう……。」
116名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:15 ID:X52XdU8L
射撃が終り、悶えるエナメル・バニーの身体から、プスプスと白い煙りが上がる。
─あ、熱い、熱いよ、背中が燃えてるように熱い。
もう、いやぁ、助けて……。
「さすがエナメル・バニーね、丈夫だ。」
 丸く真っ赤に充血したアザが、エナメル・バニーの艶やかな背中からお尻まで出来あがり、
元の原形が分らない程に2倍以上に腫れて、膨れ上がっている。
 とその時、痛みと衝撃で緊張が溶けたエナメル・バニーは
股間を押さえる力が無くなりヴァギナとアナルから腹の中に収まっていた数十匹のウナギを吹き出した。
図太いウナギがうねって、バシャバシャと音を立て、とぐろを巻き、滝のように流れ落ちる。
ゴポ、ゴポ、ゴポ、ずりゅ……!ぎゅぷぷぷぷっ……!ずずずちゃ、ずちゃ……。
「うがぁああああっ……!!うぐぅうう……!!ぐぐぁっ……!あああぁ……。」
 絶望的な苦痛と破壊的な快感がエナメル・バニーの脳髄に押し寄せた。
出産よりもずっと激しいの苦痛と、それに数倍する快感的な刺激により、脳と神経が焼き切れてしまう。
 いったい何匹のウナギがお腹の中に入っていたのか、
次から次ぎへと、ビチビチと音を立ててウナギが吹き出す。
愛液と尿を秘裂から噴出し、アナルからネットリした腸液を出し、
空を仰ぐように背中を反らせ、遠吠えする狼のようなポーズで喘ぐ。
ドボルッ、ボダッ、ボダッ、ボダッ……、ぶじゅるるるる……。
「はぐぅうう!!……やだ、……もう、止まって……、いぎゃぁあああ……。」
 最期の一匹がアナルから飛び出し、地面の上で暴れ出す。
遂にお腹に詰っていた異物が無くなり、妊婦の倍以上もあったお腹も元の大きさになっている。
半分失神して疲れ果てエナメル・バニーは、ダラダラ涎を垂らし、
白目を向いて、ヒクッヒクッと舌を出し、全身を痙攣させて硬直している。
 エナメル・バニーはスーパーヒロインとしての使命を忘れ、
理性も知性もなくし、慎みも自尊心も溶かされて、憎むべきカバヤラ女の前で、快楽の虜になっていた。
「フン、きったないわねぇ。ドブ臭いブタね。」
 カバヤラ女は、足をエナメル・バニーの尻に乗せ、再びライフルを構える。
「ねぇ、まだ、マガジンは残ってるよ」
「ふえ?ま、まさか……まだ……。いや、もう……、いやぁあああ!!」
117名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:16 ID:X52XdU8L
「今度こそ、トドメだ。」
 エナメル・バニーが絶叫する中、ガキン、ガキンと、マガジンが交換させ、
トリガーが引かれる残酷な音が鳴る。
スドンッ!!
「ひぃぐぅああああ……!!」
─ひぃ……!?あ、あれ?……。
 自分に予想される痛みが起こらなかったエナメル・バニー、不思議そうに見上げた。
 なんと、苦しんでいたのはカバヤラ女の方だった。
手からライフルを落とし、出血する肩を押さえている。
 見ると、健司が大きく肩で息をしながら、
片膝を立て、両手で対マラ魔羅団の怪人用銃クローザーを構えていた。
「はぁ、健司さん!!……。」
 カバヤラ女から解放された健司は、全身の痛みを堪えて、危機一髪で銃を打ち、
エナメル・バニーを助けたのだ。
黄昏れている夕陽を背にするその姿は、まさに悪を打ちのめすスーパーヒーローである。
─ああ、健司さん、とってもカッコイイ……。
 危機状態だと言うのに、エナメル・バニーは、自分の夫の勇姿にうっとりしている。
「うがぁ、くそう!……お前から先にぶっ殺してやる。」
 怒り狂ったカバヤラ女は、その怒りの鉾先を健司に向けた。
恐ろしい形相で睨み、歩き出そうとした。
その時、それを見たエナメル・バニーが、カバヤラ女の足を抱き込んだ。
「健司さん、今よ、打って!」
 もしも健司の狙いが外れたら自分に当るかもしれないのに、
エナメル・バニーが、こんな危険な事が出来るのは、本当に健司を信じている証拠だ。
「はっ、放せ!この!」
スドンッ!!スドンッ!!スドンッ!!
「ぐふっ!うぐぅ、がはっ!」
118名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:16 ID:X52XdU8L
足を押さえられ、棒立ちなったカバヤラ女の身体に、クローザーが火を噴く。
一発一発の弾が、カバヤラ女の胸や腹を貫く。
スドンッ!!チン!
 しかし、もう少しでカバヤラ女倒せるという所で、弾丸が切れてしまった。
「はっはっはっ、弾切れか!運は私にある見たいね。」
 ドクドクと血の流れる腹を押さえ、カバヤラ女は足に絡み付くエナメル・バニーを蹴り飛ばす。
そして、ずるずると尻尾を引きずりながら、後に後退する。
カバヤラ女のすぐ足下には、遊園地の運河がある。
「うう、覚えてろ。必ず帰って復讐してやる。」
 カバヤラ女は言い切らずに、運河の中に飛び込んだ。
ウナギの属性を持ったカバヤラ女は水の中を自在に泳ぐことが出来る。
たとえ怪我をしていても、海に逃げ込めば、確実に追ってから逃れる事が出来る。
ザブンッ!
「あ、ま、待って!」
 エナメル・バニーが手を延ばして、先を追おうとするが、
カバヤラ女の姿は無く、運河には既に水の泡しか残っていない。
ドサッ
 エナメル・バニーは、ハッと振り向くと、精魂尽くした健司が、その場に倒れた。
「いやぁああ、健司さーん!!」
 這うように立ち上がると、エナメル・バニーは健司に駆け寄った。
「健司さん!健司さーん!!」
 健司の頭を膝に抱えたエナメル・バニーの悲鳴が、夕暮れの遊園地にこだました。
119名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:18 ID:X52XdU8L
 どうにかカバヤラ女を退けた健司だったが、
その時に負った怪我は酷く、即時に病院に担ぎこまれた。
なんとか緊急手術も成功し、絶対安静で病室に移された。
 夜も遅く、暗い白い壁の病室の真ん中にベットがある。
横には点滴が、ポタッポタッと静かな音を定期的に鳴らしている。
ベットには鼻から呼吸器を入れた健司が、静かな寝息を立てて眠っている。

 沈黙を破ってギーっと扉が開いた。
真っ暗な病室に廊下の蛍光灯の青白い明りが差し込む。
そこに、表れたのはガッチリした体格の大きな男と、幼い女の子を連れた女性だ。
マラ対課一課の郷田と、健司の妻の君枝と愛娘の藍菜だ。
「運びこまれた時には大変だったが、もう大丈夫だよ、
ただ、しばらく入院する必要はあるがね、
まぁ、いつも無理をしてるこいつには丁度いい休暇だよ。」
 郷田が静かな声で、心配そうに深刻な顔をしている君枝に声をかけた。
「はい、ありがとうございました。郷田さんには、いつもお世話になってしまって。」
「なに言ってるんですか君枝さん、お世話になってるのは私の方だよ。」
 実際に、エナメル・バニーが居なかったら、
マラ対課一課はまともな成果を得る事は出来なかっただろう。
「いえ、そんな。」
 藍菜の手を引いて、君枝はベットの側に寄った。
「ねぇ、お母さん、お父さんは寝てるの?」
 眉をひそめて、藍菜が眠る健司を見つめたまま、母親に質問した。
「うん、お父さんは怪我をして寝てるのよ。静かにね。
お父さんは、少しの間、お家に帰れないの、ここで怪我を治すのよ。
お父さんがお家に居なくても藍菜は我慢出来る?」
 君枝はそう言いながら、眠っている健司の前髪が掛かっているおでこを撫で、
優しく髪をかき上げた。
「うん、我慢出来るよ。」
120名無しさん@ピンキー:02/10/07 02:19 ID:X52XdU8L
「そう……。藍菜は良い子ね。」
 藍菜は母親の顔を見上げた。
 君枝は、子供や郷田が見ている前で唇を健司の顔に寄せた。
その一連の動きは、まるで流れるようで、なんでもない普段の生活のように、
君枝は健司の唇にキスをした。
 藍菜には、その様子がとても綺麗に見えた。
それは数秒のことだったはずだが、1コマ1コマ情景を抜き取るモンタージュ映画のように見え、
夜空にまたたく星の輝きのような一瞬の時間のようにも見えた。

 藍菜にも、キスがどういうものか分かっていた。
ただ単に唇と唇を合わせるだけでなくその行為の意味も。
けれども、まだ幼い藍菜には、
一瞬の間に君枝と健司の間で交わされた思いを理解することまでは出来なかった。
それでも、藍菜はとても感動的な光景だと感じ、それが自分の母親である事にとても嬉しく思った。
 君枝は健司から顔を放し、何か独り言を唇だけ動かして言うと、藍菜に向けてクスッと笑顔を見せた。
 これから、藍菜は成長する上で、楽しい事や悲しい事、辛い事など様々な経験をするであろう。
けれども、藍菜は、けっしてこの光景を決して忘れることは無いだろう。

3話 了
121名無しさん@ピンキー:02/11/16 02:23 ID:K7DM0qUH
保守ってみたり‥
1220325:02/12/28 10:39 ID:DzPSW9vI
すげ〜〜〜
長い長いよ奥さん<<75-120
123山崎渉:03/01/12 07:49 ID:gNCpbf2o
(^^)
124山崎渉:03/01/17 07:36 ID:MZEjapKK
(^^;
125名無しさん@ピンキー:03/01/20 17:04 ID:spMes8Gs
画像は何処へ?
126名無しさん@ピンキー:03/03/20 11:51 ID:wv795D6U
二ヶ月ぶりの保守
127名無しさん@ピンキー:03/04/18 03:57 ID:sYqRwLFl
オムニバスエロSS

画像を春スレ…か。
128名無しさん@ピンキー:03/06/19 14:44 ID:AjYc4GCU
萌えgazo板やられちゃいますたね
メーカーも大人気ない弱小HPイジメはやめてほすい
129香取犬:03/06/21 16:38 ID:YeTAigU0
           ____________
  ☆☆☆   /
  (・(エ)・) < HPみてね〜!(・∀・)!ムン
  ⊂  ⊃   \____________
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 U⌒U
130名無しさん@ピンキー