赤ちゃんと僕

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1明日香
これに萌えた人いませんか?
2名無しさん@ピンキー:02/07/29 23:42 ID:ptKjOHqk
2
3名無しさん@ピンキー:02/07/30 00:19 ID:7PyRxt0U
赤僕だけでスレ立てるなよ^^;
せめて羅川で統一するとかさ・・・
どっちにしてもいらんと思うが。
4名無しさん@ピンキー:02/07/30 00:53 ID:hRqfhiL2
課っ手煮萌得手鷺馬鹿が糞スレ舘んな
5名無しさん@ピンキー:02/07/30 03:31 ID:cQhlN1JP
やりみぞさん萌え!

…逆セクハラ希望。
6名無しさん@ピンキー:02/07/30 04:32 ID:hffmbjIJ
「逆セクハラ」
ぺろんちょage
75:02/07/30 22:55 ID:jM4WZLm+
>6
ありがとう。
8名無しさん@ピンキー:02/08/01 08:32 ID:5+dG1bhI
チャレンジャーしな子萌え

罰ゲームの拓也への逆セクハラで寝込む・・。
9名無しさん@ピンキー:02/08/02 22:10 ID:nEYdRj8u
>>6
井口ユミ?
羅川に関係ないのでsage
10名無しさん@ピンキー:02/08/04 15:28 ID:BXExmBlr
槍溝×しな子のSSきぼんぬ!
11名無しさん@ピンキー:02/08/04 17:54 ID:55riWsES
(1)
「あの・・・槍溝さん。ちょっといいかな?」
しな子は、掃除の時間に槍溝を見つけると、
前から気になっていた事を尋ねようと思って呼びとめた。
「何〜?」
「えと、ここじゃなんだから・・・こっち来て」
しな子が槍溝を連れてきた先は、体育倉庫だった。
「ここなら人来ないと思うから・・・」
「人が来ないって・・・あなた、あたしを襲うつもり?」
相変わらずのペースに巻きこまれそうになりながら、しな子は本題に入る。
「そ、そうじゃなくって、・・・あの、逆セクハラって・・・いつから始めたの?」
「ん〜・・・」
人差し指を唇に当てて考え込む槍溝。
「1年位前かしらね。拓也君にし始めたのは」
「拓也君には・・・って、他の子にもしてたの?」
「ええ」
さも当然、と言った風に頷く。
「あ、でも男の子は拓也君が始めてかな」
「・・・って、まさか」
「?」
「・・・その、女の子にも・・・したの?」
「ええ。可愛いと思ったら」
「そ、そうなんだ・・・」
思ってもみなかった槍溝の返答にそれ以上言葉を失うしな子。
耳まで赤く染めてうつむいてしまう。
「たとえば、今だって」
すっ、と槍溝は顔を近づけると、しな子の頬に唇を押し当てる。
「なっ、なっ、なにを・・・」
「可愛いと思ったから」
悪びれずに言うと、そのまましな子の身体に体重を預ける。
しな子はあっけなくバランスを崩して倒れてしまう。
12名無しさん@ピンキー:02/08/04 17:54 ID:55riWsES
(2)
「や、槍溝・・・さん?」
「大丈夫よ、唇と大事な所はとっておいてあげるから」
言いながら、体操服の中に手を忍び込ませる。
「わっ、ちょっと待って、・・・きゃっ」
しな子は慌てて体操服の裾を押さえるが、
それではもちろん既にもぐりこんでしまった槍溝の手を止める事など出来ない。
ほどなく槍溝の手は目指す場所に辿り着く。
槍溝の指がしな子の胸に直接触れる。
「・・・あら? あなた、まだブラしてないの?」
指先でしな子の胸の頂をつつきながら言う。
「んっ、だ、だって・・・お母さんに言うの、恥ずかしいし・・・」
律儀なしな子は今されている事を拒否する前に質問に答えてしまう。
「そう・・・でも、そろそろしないと形が崩れちゃうわよ」
「ぅ・・・ぁ・・・そう、なの?」
むず痒い感覚が槍溝の触れている部分から胸全体に広がって行く。
「ええ」
槍溝はお椀の形を作るようにしな子の、まだ乳房とは言い難い胸を揉む。
「ほっておくとどうしても垂れてきちゃうし、
ブラしないと揺れるから体育の時間に男子に見られるわよ」
「っふ・・・・・・ゃ、だ・・・」
しな子は指を噛んで声が漏れるのをこらえる。
「感じてるの・・・? 気持ち良い?」
「わかんない・・・でも、頭がボーっとして、なんだか、お腹のへんが熱いの」
しな子は、クラスの友達が持ってきている本をたまに見せてもらって、
そういう事をすると気持ち良い、というのはなんとなく知っていたが、
自分でそういう本を買った事は無かったし、
興味はあったけれど立ち読みするのも気恥ずかしかったので、その手の知識は無いに等しかった。
「それがね、気持ちいいって事なのよ」
槍溝は偉そうに語るが、もちろん自分も目の前で同級生の少女が
感じている光景など見るのは始めてだったから、
呼気を荒げ、声は上ずっている。
「それじゃ、こんなのはどう?」
槍溝の手は激しさを増しながら執拗に乳首を責める。
自らの指の動きに敏感に反応して身体をくねらせるしな子に興奮したのか、
徐々に指先に力が入る。
「ん、んん、痛い、槍溝さん、痛い、止めて、ぅ、ぁああーっ!」
しな子はひときわ高い声をあげると、ガクン、と身体を一度揺らして崩れ落ちた。
13名無しさん@ピンキー:02/08/04 17:55 ID:55riWsES
(3)
それから、二人は無言のまま乱れた体操服を元に戻すと倉庫を後にした。
「・・・ごめんなさい。それじゃ」
目を合わせないまま、槍溝が普段よりも幾分ちいさい声でそう言うと、
扉の前で立ったままのしな子に声をかける。
その場を動こうとしないしな子に、槍溝はそれ以上何も言う事が出来ず
立ち去ろうとする。
しな子は顔を伏せて歩き始めた槍溝の足元をぼんやりと見ていたが、
やがて意を決して呼びとめる。
「あの、槍溝さん、今度の日曜日、あたしの買い物に付き合って・・・くれる?」
槍溝は足を止めると、ゆっくりと振り向く。
しな子が思わずどきっとする微笑をたたえながら。
「・・・買い物〜? 何を〜?」
「・・・いじわる」
「冗談よ、冗談〜。日曜日ね、いいわよ。
でもせっかくだから、思いっきり凄いの買って拓也君に見せる〜?」
「もう!」
二人は笑いながら、いつしか肩を並べて歩き始めていた。

14頼んだ人:02/08/04 23:13 ID:/z1PGCJs
>11-13
あなたは神だ…。
いや、神なんてもんじゃない、
すっげー、すっげー神!

楽しく読ませて頂きました。
やっぱり、この年代だと、異性同士よりも
同性の方がリアリティがありますね。
しかも、この寸止め感。もう最高です。

ありがとうございました。
15書いた人:02/08/04 23:51 ID:db71V133
この二人結構好きなんで、リクを幸いに書かせて頂きましたが、
槍溝がこういう事する時の話し方がどうにも浮かばなくて困りました。
3回で切ろうとかなり端折って書いたので判り難い所も多々あったかと
思いますが、読んで頂いてありがとうございました。
16名無しさん@ピンキー:02/08/05 23:44 ID:uXlpZujK
>>11-13
神ハケーン!
イイ!
17名無しさん@ピンキー:02/08/06 00:05 ID:Rvv8osra
15さん

イイ!
次回作 期待してますよ。




18名無しさん@ピンキー:02/08/06 01:31 ID:FTceu6QM
good!
19名無しさん@ピンキー:02/08/07 04:30 ID:hxd2faYq
一学期も終わりに近づき、クラスの会話が夏休みの話題で盛り上がる中
しな子は、一人憂鬱な気分になっていた。
夏休みは毎年、家族で別荘にいくのだが
兄弟も最近まで友人も居なかったしな子にとっては
避暑地で過ごす一週間は退屈以外のなにものでもなくなっていた。

そんな時、拓也達の会話を耳にする。

・・・・・
拓也:うん・・うちも今のところ予定は無いみたい。
藤井:うちは家族旅行なんてムリムリ ・・
姉貴達が遊びにはつれてってくれるんだろうが、
それよりもあいつらのお守りがなあ・ふぅ・・
拓也:僕もおんなじかな。大変だよね。お互い。
・・・・


それを聞いたしな子は決心する。
・・小学生最後の夏休みくらいは、素敵な思い出をつくりたい

こうして、深谷家 拓也・実 そして何故か藤井家の
一加とマー坊を加え、小学生最後の夏休みがスタートする・・

・・といった内容でどなたかSS書いてくれませんか?







20名無しさん@ピンキー:02/08/07 16:31 ID:zpJtDbJY
あげ
21名無しさん@ピンキー:02/08/07 23:14 ID:v63hlzjx
>19
19のレスを読むかぎり、ご希望は純愛ほのぼの恋愛路線のようにも見えるのですが、
エロで書いちゃって良いんでしょうか?
しかもその時は藤井君とかは名前だけでご退場頂く可能性が高いのですが(w
22名無しさん@ピンキー:02/08/07 23:32 ID:hxd2faYq
>21

もちろんOK! やっちゃってください(w
たまに探すんだけど見つからないんだよね。
題材が題材だからかな〜?

そうゆう意味で11-13は新鮮で良かったなあ。
23名無しさん@ピンキー:02/08/08 22:06 ID:x10aE14O
(1/7)
「拓也、せみとりに行こうぜ。ここだったら、カミキリムシとかもいるかもな」
「あ、うん。待ってて、支度するから」
「にーちゃ、みのもいくぅ」
「実ちゃんがいくなら一加も行くわ!」
「ぼくもいくでしゅ」
「あーもう、ここまで来ても結局こいつらのお守かよ」
いつもと変わらないにぎやかな声が、初夏の木々に吸い込まれて行く。

「ほら実、帽子ちゃんと被って」
「あいっ」
「あとは・・・あ、あみとかごがないや」
実の支度をおえて、虫取り網とかごを取りに戻ろうとする拓也にしな子が声をかける。
「あ、あの、榎木君、ちょっとお願いがあるんだけど・・・」
「あ、うん。ちょっと待ってて。藤井君ごめん、すぐ行くから、先に実連れて行ってくれる?」
「ああ、わかった。ほら、一加、実連れてってやれ」
「実ちゃ〜ん、一緒に行きましょ」
「にいちゃぁ、にいちゃぁあ〜」
一瞬でも兄と離れ離れになるのが嫌な実はぐずっていたが、
一加に、半ば引きずられるように強引に連れて行かれる。
24名無しさん@ピンキー:02/08/08 22:06 ID:x10aE14O
(2/7)
「それで、お願いって何?」
拓也がしな子の所へやって来て尋ねると、何故かしな子はうつむいたまま何も言わない。
「・・・深谷さん?」
それでも、拓也が再びしな子の名前を呼ぶと、
突然、意を決したしな子が拓也に抱きつく。
予想もしなかったしな子の行動に、拓也はしな子を受け止めきれずに転んでしまう。
「ふ、深谷さん・・・どうしたの?」
「榎木君・・・お願い、あたしと、・・・して、ください」
「して・・・って、何を?」
まるでその方面に疎い拓也は意味がわからず尋ね返してしまう。
「だから、あの、その、・・・え、・・・・・・えっちな、こと・・・」
耳まで真っ赤にしながらついに最後まで自分で言わされるしな子。
「・・・!?、深谷さん、あの・・・」
ようやく深谷が何を言っているかを理解した拓也。
しかし、理解出来ても納得出来る訳でももちろんなく、
かえって混乱するばかりだ。

「ぼ、僕・・・皆の所へ行かないと・・・うわっ」
拓也はその場を逃げるように立ちあがろうとするが、しな子に裾を掴まれてバランスを崩してしまう。
どさり、と音を立ててしな子の上に倒れる拓也。
「あ、あの・・・ごめんね、深川さん」
今この場では悪いのは明らかにしな子なのだが、律儀な拓也はその都度謝ってしまう。
「お願い・・・お願い、榎木君、女の子に、恥をかかせないで」
ぎゅっと目を閉じて恥ずかしさに耐えながらしな子が言う。
「一度だけ・・・でいいの。だから・・・だから、拓也君」
「だ、だって、僕、そんなの、全然やった事ないし、
それに、そういうのってもっと大人になってから・・・!!」
最後まで言い終える前に、しな子に唇をふさがれる。
拓也は思わず呼吸を止めて、しな子を見つめる。
25名無しさん@ピンキー:02/08/08 22:08 ID:x10aE14O
(3/7)
「〜〜!!」
至近距離で目があってしまったしな子は、思わず再びぎゅっと目を閉じる。
けれど、あまりに拓也の反応が無いので、うっすらと目を開けてみると
ずっと息を止めていた拓也は顔が真っ赤になっていた。
慌ててしな子が顔を離すと、大きく口を開けて息を吸いこむ拓也。
その形相に、思わずしな子はぷっと噴出してしまう。
「くすっ、榎木君、別に、キスしてる時に息したっていいのよ」
「え、あ、そうなの? もう少しで息止まるかと思っちゃったよ」
拓也は、いつのまにかすっかりしな子のペースに呑まれてしまう。
「・・・ね、榎木君も、キス、初めて・・・だよね?」
少し嬉しそうにしな子が尋ねるが、しかし、その答えはしな子の予想を裏切っていた。
「僕、初めてじゃないんだ・・・」
「え!?」
「ちょっと前にね、近所の・・・お兄さんと・・・」
当時の忌まわしい記憶が甦ったのか、涙ぐむ拓也。
「え・・・お兄さん・・・って、男の人・・・?」
「うぐっ、だって、だって、いきなり、されて・・・」
「あ、あの・・・嫌な事聞いちゃったみたいで、ごめんなさい」
「ひっく、うん、いいんだ・・・、あ、でも・・・女の子とは、今が、その・・・初めてだよ」
「えへへ、本当? ちょっと嬉しいな。じゃ・・・こういう事も?」
拓也の手を取ると、自分の胸に重ねる。
「ちょ、ちょっと、深川さん・・・!」
「まだ、全然大きくないけれど、それでもね、榎木君の事考えると、どきどきするの」
重ねた手に力を込めて、そっと掴ませると、薄衣越しに拓也の手の温もりが伝わってくる。
「おね、がい・・・直接、触って・・・」
キスをした辺りから、だんだんと股間がむずがゆい感覚に襲われ、
頭もぼーっとしてきた拓也は言われるままにしな子の服の中へと手を忍び込ませる。
少し汗ばんでいるしな子の肌をお腹から上へと登って行くと、
やがてなだらかな曲線を感じとる。
しな子のそれは記憶の中の母の物とは確かに大きさが違ったけれど、
どこかに共通する懐かしさを感じて握り締める。
26名無しさん@ピンキー:02/08/08 22:09 ID:x10aE14O
(4/7)
すると、指の腹に硬い物が当たった。指でつまんでみるが、思わず力が入ってしまう。
「痛っ!」
いきなり敏感な所を強くつねられて、思わず苦痛に顔をしかめるしな子。
「あ、ご、ごめん・・・痛かった?」
「だいじょうぶ・・・ちょっと、刺激が強かったから・・・お願い、続けて」
「う、うん・・・」
再びしな子の乳首を弄び始める拓也。
今度はしな子を痛がらせないように、恐る恐る触る。
「ぅ・・・ぁ・・・榎木君、気持ち、いい・・・」
まだ未発達なしな子の胸は、強く、激しく快楽を伝える。
乳首は一層硬さを増し、弾けんばかりに膨れている。
「あ・・・榎木君、榎木君・・・!」
身体を反らせながら拓也の名前を連呼するしな子。
その声には微かに甘い物が混じり、それが聴覚から拓也の本能を刺激する。

しばらくしな子は拓也のされるがままになっていたが、
「あ、あたしも、榎木君の、さわってみる、ね・・・」
そう言うと、しな子は手を伸ばして半ズボン越しに拓也の物を撫で始める。
「う・・・ぁ・・・深川さん、そんな所、汚い、よ・・・」
けれど、拓也の意思とは無関係に、刺激を与えられる度に拓也の物は硬さを増していく。
「榎木君の、すごい、硬い・・・」
まだ、自分を慰めた事の無い拓也にとっては、
しな子のぎこちない、ただ上下に擦るだけの指使いでさえも強烈な刺激になって伝わってくる。
「ね、深川さん・・・僕、なんか変だよ・・・お願い、やめてよ」
拓也は目に涙を浮かべて懇願するが、それはかえってしな子の興奮をそそる事になってしまう。
「直接、さわる、ね・・・」
しな子はズボンのボタンを外すと、拓也の下着ごと一気に引き降ろす。
露になった拓也の物をそっと握ってみる。
27名無しさん@ピンキー:02/08/08 22:10 ID:x10aE14O
(5/7)
「熱い・・・これが、榎木君の、・・・・・・」
しな子の手の中から逃れるように脈動を繰り返す、拓也の物。
なんだか直接見てしまったら勇気が逃げてしまう気がして、
手探りのまま触り続ける。
しな子の指先が拓也の先端に触れた時、拓也の身体がびくっと跳ねる。
「っ!・・・ぅ、ぁ・・・」
「ご、ごめんなさい、痛かった?」
謝りながらも、拓也を握る手は離さない。
拓也の先端はまだ全てが露出している訳では無かったが、
その多くはない露出している部分に触れてしまったらしい。
「ね、あたしのも、触って・・・」
しな子は拓也の手を取ると、自分の股間へと導く。
されるがままにしな子の秘所へ導かれた拓也の指先が湿り気を感じる。
「すごく・・・濡れているでしょ。女の子は、好きな人とこうしていると、こんな風に濡れてくるのよ」
言いながら、全く動こうとしない拓也の手を更に動かす。
「ここが、女の子の大事な所・・・拓也君の、おちんちんが、入る、ところよ」
周辺部をたどらせた後、拓也の中指を中心部へと埋める。
「!・・・っふ、榎木君、お願い、少し、指・・・動か、して・・・」
状況の異常さに思考が止まってしまったのか、拓也は、言われるままに、中指をしな子の中へと動かす。
「ぁ、そこ・・・そう、榎木君、上手・・・」
拓也の指が自分に触れている。そう考えただけでしな子は、自分の中から新しい蜜が溢れるのを感じる。
しな子の秘所は、初めて侵入してきた物に対しても本能に従って締め付けを始める。
「う・・・ぁ、深川さん・・・すごい、指、締ま・・・る・・・よ・・・」
目の前で口を薄く開けて快感に酔いしれている切なげな顔と、
この、獲物に噛みつく肉食獣のような下半身の動きが同じ人の物とは。
ごくわずかに残った拓也の理性がそう思った時、拓也の物の先端から熱い液が垂れる。
しな子のへそと茂みの間に落ちた拓也の蜜を、しな子は掬いとって興味深げに見る。
28名無しさん@ピンキー:02/08/08 22:12 ID:x10aE14O
(6/7)
「男の子も、濡れるんだ・・・初めて、知ったわ」
少し粘り気のある、透明な色をしたそれを、しな子はそっと口に含んでみる。
「榎木君の、味・・・」
「深川さん、そんなの汚いよ!」
自分の身体から出たそれが、なんなのかも判らないまま、拓也は恥ずかしがる。
そんな拓也の表情を見て、しな子は、わざと見せつけるようにゆっくりと動かしながら
自分の指を口に含む。
「榎木君も・・・気持ち、良いのね・・・嬉しいわ」
「ね、そろそろ・・・」
再び拓也の物を手に取ると、自分の、まだ茂みとは言いづらい、まばらに生えた陰毛の辺りに押しつける。
「で、でも、どうすればいいのか、僕、全然わからないよ」
うろたえる拓也に微笑みながら、身体をずらして自分の入り口に拓也を押し当てる。
「ここ・・・だから、お願い、榎木君・・・」
「う・・・うん、いくよ、深川さん」
言い終わらない内に、しな子の中に想像を絶する異物感と痛みが走りぬける。
(!! 痛い・・・痛いよ、でも、痛がったら、拓也君が怯えちゃう・・・)
必死に声を抑えるしな子は、無意識に拓也の背中にしがみついて爪を立てる。
「痛っ・・・!」
突然背中に感じた痛みに拓也は驚くが、それよりも、深谷に挿入した自分自身から、
これまで感じた事の無い快感が身体中に爆発的に弾けていく。
指を差し入れた時の感じとは比べ物にならない、直接的な、柔らかく、熱い肉壁。
二人はお互いに抱き合ったまま、しばらく動けないでいた。
ようやく最初の痛みが去ったしな子は、改めて自分と拓也が遂に繋がった事を認識する。
まだ頭は大半が鈍い痛みに思考を奪われているが、
それでも、胸のほうから込み上げてくる物に徐々に全身を満たされる。
「あたし、拓也君と、ついに・・・ひとつに、なれたんだ・・・」
しな子の頬を一筋の涙が零れ落ちる。
「あ、あの、深川さん、だいじょうぶ・・・?」
心配げに尋ねる拓也にしな子は痛みをこらえて笑ってみせる。
「うん、だいじょうぶ・・・だから、え・・・拓也君、動いて・・・」
瞳に涙を浮かべながら、ほのかに顔を赤く染めるしな子に拓也は不意に胸が高鳴る。
しかし、湧きあがった自分の想いを相手に伝える言葉がまだ無い拓也は、
結局何も言えずに、動き始める。
29名無しさん@ピンキー:02/08/08 22:12 ID:x10aE14O
(7/7)
拓也は自らの物を締めつけ、呑み込もうとするしな子の肉壁に翻弄され、
相手の事など考える余裕も無く、ただ腰を動かす。
「ぅ・・・あ・・・っ・・・」
拓也の物が位置を変えるたびに、おさまりかけた鈍い痛みが突き上げるように
しな子を襲う。
一つの痛みがおさまる前に、容赦無く次の痛みが波のように寄せてくる。
しかし、その痛みも、それほど長い間は続かなかった。
「うぁ、深川さん、何か、来る・・・よ」
既にしな子は痛みでほとんど何も考えられない状態だったが、
それでも反射的に
「お願い、外で、外で、出して・・・っ!」
しな子の哀願が届いたか否か、拓也はしな子の中の自分の物を引きぬく。
それと殆ど同時に、拓也の物から白い液が放たれて、しな子のお腹にかかる。
「はぁ、ぁぁ、はぁ、はぁ・・・っ」
拓也は生まれて初めての射精が強烈すぎて声も出せない。
そのまま力が抜けてしまい、しな子の上にくずれ落ちてしまう。
「たくや・・・君・・・」
しな子は、拓也の頭を抱えたまま行為の余韻に浸っていた。
30名無しさん@ピンキー:02/08/08 22:12 ID:x10aE14O
(8)
気が付いた拓也は、しな子の上に乗っていた事に気がつくと慌てて起きあがる。
「あ、あの・・・ごめんね、深川さん」
「ううん・・・謝らないで。もともと、あたしの方が誘ったんだし」
「で、でも・・・」
「拓也君は、あたしに謝らないといけない事した、って思ってるの?」
女の子らしい、巧みな意地の悪さで拓也を返答につまらせる。
「そ、そんな事・・・ないけど・・・」
「良かった。あたしこそ、ごめんなさい・・・でも、ありがとう」
うつむいて、一語一語絞りだすように話すしな子。
拓也の、さっきも感じていた情感が溢れ出す。
「あ、あの・・・深川さん」
「あの、その、こんな事しちゃったのは良くないと思うけど、
でも、その、深川さんとまた遊べたら良いな、って思ったんだけど・・・」
「・・・嬉しいけど、責任を感じて・・・とかだったら、あたし、あたし・・・」
まだ感情が高ぶっているのか、言葉を詰まらせて涙を浮かべる。
「ううん、そんな事じゃないよ。その、何て言ったらいいか、さっきとか、
深川さんの事、かわいいって思えて」
「・・・普段はかわいくなかったって事?」
あまりの嬉しさに、つい憎まれ口を叩いてしまう。
「ううん、違う、違うよ・・・その・・・」
「う、そ」
しどろもどろになっている拓也に抱きつくしな子。
「嬉しい・・・嬉しいわ、拓也君」
拓也は今度はしっかりとしな子を受け止める。
「うん・・・これからも、よろしくね、深川さん」
二人は自然と見つめあい、唇が近づく。
「に〜ちゃぁぁぁ〜」
「お〜い拓也、何やってんだ〜!」
実と藤井の声が重なるように二人の耳に飛び込んでくる。
「大変、みんな戻ってきちゃった!」
「うわぁ、早く着替えないと!」
慌てて身支度を整えると、拓也は立ちあがってちょっとためらった後、しな子に手を差し出す。
「行こう、深川さん。」
「・・・うん!」
二人は遠慮がちに手を繋ぐと、玄関に向かって歩き出した。
二人の夏休みが、今、始まる。
31名無しさん@ピンキー:02/08/08 22:15 ID:x10aE14O
なんか全然赤僕じゃなくなっちゃいました(;´Д⊂)
ごめんなさいすみません だめ 死にます
32名無しさん@ピンキー:02/08/09 01:46 ID:gY/BdKzL
>31さん
死なないでください!(w
深川さん? が気になりましたが
すっげー・・と思いながら読みましたよ。

しな子のキャラって難しくないですか?
過剰なくらい恥しがりやで、でも強気で
勢いで無茶をしてしまうような。

・・しかしむちゃくちゃ書くの
早いですねえ。ビビリましたよ。

書いてくださって本当にありがとうございます。
次回作も期待してしまって良いでしょうか?


33名無しさん@ピンキー:02/08/09 04:54 ID:A4+mcEbU
>31
すばらしい!
こんな長編が書かれるとはびっくりです。

31氏も含めて、スレの今後に期待age。
34名無しさん@ピンキー:02/08/09 09:21 ID:L5TuFRZA
感動しますた!

次はぜひ、「やりみぞさんに奪われる拓也君」でおながいします!
35名無しさん@ピンキー:02/08/09 21:08 ID:vTHW3jNM
>深川さん
 ∧||∧
(  ⌒ ヽ
 ∪  ノ
∪∪
うわぁぁぁぁ! 本当にすいません。
原作読み返しながら書いてたんですけど、
なんでこんなポカしてしまったのか…申し訳無いです。
台無しだよこれじゃぁ(;´Д⊂)

>32さん
しな子のキャラ…というか、赤僕キャラ全員難しいです(w
特に拓也は真っ向から恋愛否定してますから。

>33さん
長編になったのは、19さんが起こして頂いた設定が書き易かったからです。
もうちょっとセクースしてる時の会話とか、それっぽさが出せれば良かったのですが
何分未熟ゆえ。

>34さん
更に難しそうな設定ですね(w
考えては見ますが、浮かばないかもしれません。その時はごめんなさい。
36名無しさん@ピンキー:02/08/10 00:11 ID:yp/u1WTQ
あげ
37名無しさん@ピンキー:02/08/10 01:56 ID:yp/u1WTQ
>34さん
拓也君は槍溝さんに何をうばわれるのかな?
唇? 童貞? 

・・拉致もありかな。
縛られて動けない拓也に槍溝が調教。
槍溝>ほら〜もっと舌を使って〜。
拓也>うう・・。ど どうしてこんなひどい事するの・・。
槍溝>愛よ 愛。興奮してきたでしょ〜。

ライトに唇だけでもいいんだけどな。
拓也>(今の感触は・・)・・!!! 槍溝さん!!?
槍溝>へへ〜 も〜らい〜。





3834:02/08/10 03:52 ID:qZUDRAhn
>37さん
うむぅ…。どちらも捨てがたいですね…。
でも、しな子さんだって拓也君の童貞をもらっちゃったんだし、
ここはひとつ、もう一度拓也君には男になってもらう方向で…。
拉致・調教? …イイですね! 槍溝さんらしくていいかも。

あぁあ、だんだんワクワクしてきましたよ〜。
よろしくおながいします。
396:02/08/11 03:17 ID:WrSIseSo
>9
逆セクハラでしな子が正面逆セクハラの時の擬音<ぺろんちょ

藤井×槍溝×拓也の3Pキボン
40名無しさん@ピンキー:02/08/12 15:28 ID:8A8JMqm/
藤井は正直いらない

37の

>・・拉致もありかな。
>縛られて動けない拓也に槍溝が調教。
>槍溝>ほら〜もっと舌を使って〜。
>拓也>うう・・。ど どうしてこんなひどい事するの・・。
>槍溝>愛よ 愛。興奮してきたでしょ〜。

みたいなシチュエーションで
槍溝がしな子と拓也を調教する話が読んでみたいですね。
41名無しさん@ピンキー:02/08/13 01:36 ID:/5e4taIY
>40
禿同!

名作11-13の後日談でそんな感じにもってけないかな。

しな子はどんどん 槍溝との関係にはまりかけていた・・。

元々一人っ子で寂しがりやなのは知っていたが、最近の甘えぶりは尋常ではない。
この間は同級生なのに”お姉ちゃん”などと言われてちょっと引いてしまった。

槍溝>ん〜。・・あたしも一応、両方スキだけど
しな子は普通の子だしな〜。
将来の責任ももてないし、なんとかしないとマズイか。

責任を感じた槍溝は、しな子をノーマルに戻し、
且つ自分の欲望を満足させる方法を思いつく・・。 

・・・すまぬ。私にはネタふりしか出来ない。
42名無しさん@ピンキー:02/08/13 04:34 ID:0zL+oAlm
世代的に、
はじめてのブラジャーネタなんかもほしいなー。

って小学校6年じゃみんなしてるか。
あと2歳わかければな…
43名無しさん@ピンキー:02/08/13 12:57 ID:oJmaJ6Fm
小6頃なら未だ半分ぐらいじゃない?
ブラ付け率
44名無しさん@ピンキー:02/08/13 13:33 ID:VHGAqN6x
個人的に広瀬君がらみのも読みたいなあ。
45名無しさん@ピンキー:02/08/13 18:40 ID:2V5pEe2v
自分が小学生のときは、
小4の夏でブラ付け率50%、小6ではほぼ100%だった。

20年ほど前のでつ。
46名無しさん@ピンキー:02/08/13 22:18 ID:/5e4taIY
>44
相手が・・。
赤僕って女の子ではキャラの強い子が
少なくて(しな子と槍溝くらい?)
それ以外は非常に印象薄いから
脇キャラの絡みはムズそうですね
しな子と槍溝を使いまわす(w 
しかないのかな・・。
でも彼を好きって子いたねえ。
なんつったかな。
47名無しさん@ピンキー:02/08/13 22:57 ID:SuL5RUT3
>46
公美ちゃんすね。可愛いけど一話しか出てないから・・・

(1)
2学期が始まり、ようやく涼しくなって来た頃。
拓也は職員室での用事を済ませて、教室へ戻ろうとしていた。
ふと、気配を感じて後を振り向くと、そこには、
今まさに拓也に逆セクハラをせんとする愛の姿があった。思わず飛びのく拓也。
「・・・良く気付いたわね」
「やっ槍溝さん! もう、いい加減に止めてよ!」
言いながら、拓也は何か違和感を感じていた。
(あれ? そういえば、槍溝さんっていつも、気配なんか出さなかったような?)
けれどもちろん、そんな疑問を口に出来るはずも無く、
そういう日もあるのかな、とむりやり自分を納得させた。
「そ、それで、何か用?」
「そうそう、それよ。先生に明日の合同体育の授業で使う用具を準備しておけって
言われたんだけど、手伝ってくれない?」
「あ、うん。そういう事ならいいよ。じゃ、一緒に行こう」

「それで、どれを出しておけばいいの?」
先に倉庫の中に入った拓也が、奥に進みながら愛に話しかける。
「・・・槍溝さん?」
返事の無い槍溝に、拓也が後を振り返ると目の前に槍溝の顔がある。
「うわっ! や、槍溝さん、いるなら返事してよ」
「榎木君」
「あなた、深谷さんと、したんですって?」
拓也の脳裏にしな子と過ごした夏の日の事が思い浮かぶ。
しな子とセックスをした事を後悔はしていないけれど、
クラスの皆と違う所に自分が行ってしまった気がして、拓也はあまり思い出さないようにしていた。
「し、したって何を?」
「何をって、それを女の子の口から言わせる気?
榎木君、さりげなくセクハラするとはなかなかやるわね」
「セ、セクハラって・・・大体、それ誰から聞いたの?」
「さあ?」
(さあって・・・藤井君は知らないはずだし、
あとあの日の事知ってるのって・・・深谷さんしかいないじゃない!
なんで人に言っちゃうんだろう・・・恥ずかしくないのかな?)
48名無しさん@ピンキー:02/08/13 22:58 ID:SuL5RUT3
(2)
「というわけで、あたしにも、してよ」
回想モードに入っていた拓也は、愛の言葉で我に返る。
「! そんなの、出来る訳ないよ!」
「あら、どうして? 深谷さんには出来て、あたしには出来ないって事?」
「ち、違うよ、そう言う事じゃなくて」
「じゃぁ、何?」
「だって、深谷さんと、その、しちゃったのに、槍溝さんともしちゃうのは、
大人が言う浮気ってやつでしょう? そんなの絶対ダメだよ!」
必死に否定してこの場から逃れようとする拓也だが、愛は意に介した風も無い。
「あ、それは大丈夫。あたし達、お互いにちゃんと報告すれば榎木君としてもいい、って決めたから」
「決めたから、って・・・僕の意見は・・・」
「ま、いいじゃない」
まるで答えになっていない事を言って、愛はポケットからスカーフを取り出すと、
拓也に目隠しをしようとする。
「ちょ、槍溝さん、何を・・・」
「あ、これ? 気にしないで。ちょっとした、おまじないみたいなものだから。そうだ、その前に」
何の前触れも無くキスをする。
「〜!!」
実の物にも似た、柔らかい唇の感触が目を見開いたままの拓也の動きを止める。
「ん・・・」
すこし愛が顔を傾けると、愛の髪の毛が頬に触れて、ほのかなシャンプーの香が漂ってくる。
「槍溝、さん・・・」
反射的に抗議しようとした拓也は、しかし、触覚と嗅覚とに妨げられて、
出てきたのは自分の物ではないような、かすれた力無い声だった。
49名無しさん@ピンキー:02/08/13 22:59 ID:SuL5RUT3
(3/7)
「ごちそうさまでした」
愛が少し悪戯っぽく笑うと、妙に大人びて見えて、拓也は思わず顔に見とれてしまう。
「ごめんね、榎木君に見つめられていると、恥ずかしいから」
そう言うと、拓也の目にスカーフを巻き付ける。
拓也の目の前が真っ暗になると衣擦れの音だけが聞こえてきて、
なぜだか拓也は胸の鼓動が高鳴るのを感じる。
「これで良し、と」
満足気に愛は言うと、そのまま、拓也の顔中にキスを始める。
ついばむように、吸い上げるように、様々なキスを、試すように続ける。
「ぁ・・・ぅ・・・槍溝、さん・・・」
くすぐったさから逃れようと、拓也は愛の顔を手で払いのけようとするが、
愛に軽く肩を押さえられただけで何故かそれ以上力が入らなくなってしまう。
「じっとしてて」
なおもキスを止めない愛は、拓也の髪に手を入れてそっと、
梳きあげるように手を入れながら、耳たぶを甘噛みする。
「うぁ・・・ぁ、くすぐったい、よ・・・」
本当は、くすっぐったい、ではなく、別の言葉があるはずなのに、
それを口にしてしまったら戻れなくなってしまうような気がして、心に嘘をつく。
「ん・・・榎木君・・・」
空いている方の手で、拓也の上着のボタンを探ると、
ひとつひとつ、拓也に今、何をしているのか教えるように時間をかけながら外していく。
一番下のボタンを外し終えると、服の内側に手を滑りこませて、
わき腹から、胸元へと撫で上げる。
愛の細い指先が、拓也の乳首に触れると、人差し指の先で軽く引っかく。
「んっ、槍溝さん・・・止めて、よ・・・恥ずかしいよ」
「あら、男の子は女の子の胸をこういう風にするじゃない。女の子は良くて男の子はダメなの?」
「それは・・・そうだけど、だ、って、僕はそんな事しないもん・・・」
拓也の必死の頼みも、愛はいとも簡単にかわしてしまう。
真っ赤になっている拓也の耳から唇を離すと、首筋に舌を這わせながら、
拓也のもう片方の乳首を目指す。
まだ体毛も少なく、女の子のように滑らかな肌を充分に堪能すると、
愛は拓也の乳首に吸いつく。
50名無しさん@ピンキー:02/08/13 23:00 ID:SuL5RUT3
(4/7)
「んっ!・・・ん、あ、はぁ、ぅぅ・・・」
愛の、焦らすような、それでいて執拗な愛撫に、
拓也は声をあげてしまいそうになって、必死に下唇を噛む。
「榎木君・・・気持ちいい時は我慢しないで声出して良いのよ」
愛の囁くような声が、拓也の理性を弾けさせようとするが、
拓也は首を振ってなおも堪えようとする。
その表情を見ていた愛は、人差し指を口に当てて小首を傾げていたが、
ひとつ頷くと手早く衣服を脱ぎ始める。
突然外部からの刺激が途絶えた拓也は、大きく息をしながら事態を把握しようと辺りを見回そうとするが、
もちろん何も見えるはずも無く、本能的に不安が走る。
愛は拓也の前に立膝で跨ると、拓也の後頭部を優しく掴んで引き寄せる。
突然の愛の動きに、何が起こったか混乱する拓也の口に、
硬くなり始めた愛の乳首が押し込まれる。
同時に愛は拓也の腕を取って、あいている自分の胸を握らせる。
「これで、おあいこでしょう」
何か喋ろうとする拓也の機先を制して、
「あ、歯は立てたらダメよ。すごく痛いんだから」
思わず言う事を聞いてしまい、おとなしくなる拓也。
「そう・・・優しく、実君がママのおっぱいを吸うみたいに、吸って」
ママ、と聞いた拓也は一瞬身体を固くするが、
後頭部に添えられた愛の手と、手に触れている温かく、柔らかい愛の胸の感触と、
唇に甦る原初の記憶が、溶け合いながら拓也の心を優しく満たして行く。
(マ、マ・・・)
無意識に呟くと、おずおずと、拓也は愛の胸を吸い上げる。
「ん、榎木・・・君、そう、上手・・・っん、ん・・・」
すぐに、拓也の口の動きにあわせて愛の声が短く途切れ出す。
「ね、こっち、も・・・」
胸に置かれている拓也の手に自分の手を重ねると、愛は優しく促す。
「う、うん」
愛の手に導かれるまま、拓也の手は愛の胸をさまよい始める。
51名無しさん@ピンキー:02/08/13 23:01 ID:SuL5RUT3
(5/7)
同学年の少女達の平均に較べて少しだけ大きい愛の胸は、
それでも、拓也の手の動きでわずかに形を変える事が出来る程度だったが、
初めて触れる女性の、柔らかな胸に興奮した拓也は夢中でまさぐり続ける。
「っ、ぁ・・・いい、わ、・・・っん、そ、こ・・・」
愛は愛撫を覚え始めた拓也の手を一人にすると、空いた手で拓也のズボンのボタンを外す。
「ね、榎木君、ズボン・・・脱いで」
その言葉で我に返った拓也は、急に顔を赤らめて、今まで触っていた愛の胸から手を離す。
「は、恥ずかしいよ・・・」
「榎木君」
少しだけ目を細めて、低い声で愛が言う。
思わず返事をしてしまう拓也。
「は、はい」
「あなたは今、目隠しされてるわよね」
「う、うん」
「と言う事は、今、誰に見られているか解らない。
つまり、恥ずかしがる事なんて何も無いって事なのよ」
めちゃくちゃな理屈で拓也をけむに巻く。
「そ、そんな事いった・・・うわ、ちょ、待ってったら槍溝さん!」
止める間も無く、愛は素早く下着ごと脱がせてしまう。
既に充分に硬くなって、反りあがっている拓也のモノが露出する。
慌てて手で覆い隠すが、
「榎木君」
再び低くなる愛の声。
「は、はい」
「ここまで来たらもう諦めなさい。でないと、もっとひどい事するわよ」
もっとひどい事って、今されている事以上にひどい事なんてあるのかしら。
そう拓也は思ったが、結局、愛に手を掴まれて、そのまま屹立を愛の眼前に晒す。
「これが、男の子の・・・」
初めての、しかも勃起している男性器を見てさすがの愛も言葉を失う。
それでも、やはり好奇心が勝るのか、すぐに手を伸ばして指先で触れてみる。
52名無しさん@ピンキー:02/08/13 23:03 ID:SuL5RUT3
(6/7)
「う、ぁ・・・」
瞬間、拓也の身体が跳ねる。
「熱い・・・それに、こんなに硬いなんて・・・」
興味深げに、ゆっくりと擦り出すと、すぐに拓也から声が漏れる。
「っあ、やり、みぞ、さん・・・」
気持ちよさそうに声を出す拓也を見て、愛は、そっと手全体で握ってみる。
にちゃり、と粘液質な音がして、愛の指に拓也から既に分泌されている液体がまとわりつく。
(あ、これ・・・本で読んだやつだわ。本当に出るのね)
妙な感触に手を引っ込めかけたが、すぐに、少女向けの雑誌で事前に仕入れていた知識と
照らし合わせて答えを出すと、再び握り直す。
まだかろうじて愛の手の中に収まる大きさのそれは、愛が握ると、更に大きさと硬さを増していく。
吸い寄せられるように顔を近づけて行くと、舌先で触れてみる。
「んぁっ!・・・ 槍溝さん、何・・・してるの?」
「何って・・・なんでしょう?」
愛はそれがフェラチオ、と言う行為なのは知っていたが、
さすがに口に出すのは恥ずかしいのか、拓也の問いをはぐらかす。
「それよりも、どう、気持ちいい?」
再び、今度はさっきよりも大きく舌を動かす。
「う、うん、すごく、・・・気持ち、いい」
「そう、よかった。それじゃ、もう少し続けるわね」
愛はそう言うと、再び舌技を開始する。
拓也は、徐々に自分の中から、
しな子とした時の最後に感じた、強烈な爆発感が立ち上って来るのを感じる。
「や、槍溝さん、僕・・・僕、ぅ、ぅぁぁぁっ!」
それは一旦生じると、止める間もなく、一気に拓也の身体から外に出ようと出口を求めて
拓也のモノへと集まって行く。
愛が顔を引く間もなく、拓也のモノから白濁した液が噴出する。
「きゃっ・・・これ・・・精液、ってやつかしら・・・」
鼻をつく匂いに顔をしかめながら、自分の頬にかかった拓也の精液を掬い取ってみる。
53名無しさん@ピンキー:02/08/13 23:03 ID:SuL5RUT3
(7/7)
(なんだか・・・ヘンな感じ・・・おしっこ出る所から、こんな、全然違う物が出るなんて)
それでも、何故だかあんまり汚い、とは思わなかった。
しかし拭かない訳にももちろんいかず、
ポケットからティッシュを取り出すと、丁寧に拭き取る。
粘り気があって上手いように拭けず、
何枚も消費してしまったがなんとか一通り自分の顔を綺麗にすると、
余ったティッシュで拓也のモノも拭き取り始める。
一度放出を終えた拓也のモノは、時折脈動して射精の余韻を残しながら、
少しずつ硬さを失い始めていた。
黙々と拭き取り続ける愛に気まずくなった拓也が声をかける。
「あ、あの・・・」
「榎木君」
タイミングを計ったかのように、拓也の言葉に被せる愛。
これが拓也が、愛にペースを握られてしまう大きな原因になっているのだが、
拓也はそこまでは気付かない。
「は、はい・・・」
「続きは、いつする?」
「え、ええっ?」
「だって、結局まだ最後まではしてないじゃない。それに」
そこで一度言葉を切ると、少し怒ったような、意地の悪い口調で続ける。
「男の子が先に出しちゃうのって、すごく失礼な事なのよ。おまけに顔にかけるし。
まだなんだか顔が突っ張った感じがして気持ち悪いわ」
「そ、そうなの・・・? ごめんなさい」
怒られているかのように、上目遣いで愛を見る拓也。
(やっぱり可愛いな・・・)
思わず拓也を抱き締めそうになるが、寸前でこらえると怒っているふりを続ける。
「そう。だから、もう一回は言う事聞いてもらわないとね」
「そ、そんな・・・」
「わかった?」
「あいっ」
自分が実を叱る時と同じ口調の愛に、思わず実のように返事をしてしまう拓也。
はっとして拓也は両手で口を塞ぐが、自分を見ている愛の眼差しに気付くと、
愛のペースからはこれからも逃れられそうに無い事を痛感した。
54名無しさん@ピンキー:02/08/13 23:21 ID:kZD9PUq9
最高です! 感動で胸がいっぱいになりますた。
槍溝さん、そのお年でリード上手ですね! 将来有望だ!
ぜひ、第二部をおながいします。
55名無しさん@ピンキー:02/08/13 23:35 ID:/5e4taIY
神キタ━━(゜∀゜)━( ゜∀)━(  ゜)━(  )━(  )━(゜  )━(∀゜ )━(゜∀゜)━━!!!!!

いいね いいね いいね いいねえ!!!!
槍溝は本当にこうゆう役はまるね。・・てかキャラのセリフが上手で
あ〜こうゆう事いいそうだなあ って納得できる。
大満足です。 楽しみにまってて本当によかった。
56名無しさん@ピンキー:02/08/14 00:30 ID:PVH5X/uc
藤井槍溝age
57名無しさん@ピンキー:02/08/14 08:53 ID:vB2o+1vV
拓也智子age
58名無しさん@ピンキー:02/08/15 00:01 ID:vfjOszj0
拓也藤井姉達age
59名無しさん@ピンキー:02/08/15 00:18 ID:kkVM5cOk
>>58
いいねえ。
藤井藤井姉達age
60名無しさん@ピンキー:02/08/15 15:04 ID:B8QawmFo
age
61名無しさん@ピンキー:02/08/15 16:21 ID:j5ktZMew
嘘つきの女の子って何だっけ?
62名無しさん@ピンキー:02/08/15 21:14 ID:xuxl8ryJ
深谷さんじゃない?
63 :02/08/15 21:17 ID:P/U/C9zV
竹中くんキボンヌ
64名無しさん@ピンキー:02/08/16 23:34 ID:FYsUQkFs
>>61
まあ、本当は嘘じゃなかったわけだが。

このスレに触発されて、今日、マンガ喫茶で赤僕を読み直してきた。
…拓也君、イイわ。いじめがいがありそう。純情可憐で。
槍溝さんのようなタイプにほんろうされて、泣きながらイキまくる姿に萌えるね。
槍溝×拓也SS第2弾が楽しみです。
65名無しさん@ピンキー:02/08/17 06:55 ID:4wSShbe4
(・∀・)良スレイイ!

そのうち亜由子(拓也に惚れてる子)も絡めてほしい。
名前すら出てないけど、人気ないのかな?
槍溝&しな子と拓也の仲がいいのを気にする亜由子。
放課後になって拓也の後を追いかけてみると、なぜか人気のない体育倉庫へ。
こっそりと覗いてみると、中ではしな子とセックスする拓也の姿があった。
驚くと同時に目が離せなくなってしまう亜由子。
そこに槍溝さんが後ろから・・・
って感じで。
66名無しさん@ピンキー:02/08/17 08:59 ID:Qy9C1Sb7
>>65
イイ!

亜由子>!!!キャ・・
槍溝>おっと。ジャマしちゃ悪いでしょ。
 亜由子の唇を塞ぐ槍溝。同時に亜由子の胸をまさぐりはじめる。
亜由子>ど・・どうして
槍溝>かわいいから。
亜由子>えっ・・・。 ・・そうじゃなくって!! なぜここに!?
槍溝>じゃあ〜、あなたはどうしてここに居るの?
亜由子>・・・・・。
槍溝>照れない照れない 同じ・・(以下略)



亜由子は原作では熊出とセットにされてるから
かわいそうではあるな。
67名無しさん@ピンキー:02/08/17 09:26 ID:6PbcBp2l
>>66
イイですね〜。妄想が膨らんでくる良スレだッ!

オチは、
「槍溝さんに可愛がられている姿を、偶然遠くから発見した熊出くん。
亜由子にそんな趣味があったと勘違いし、泣きながら走り去る」
ていうのでどうだろう?
68名無しさん@ピンキー:02/08/18 17:15 ID:Z9nllIgM
竹中君age
69あぼーん:あぼーん
あぼーん
70名無しさん@ピンキー:02/08/19 12:35 ID:dNo1fZkW
1)
榎木拓也の様子がおかしい。
中西亜由子はベッドの中で、ここしばらく感じていた疑問を考えてみた。
心ここにあらずといった感じで歩いている事もしばしばだ。
そうかと思うと、妙にそわそわしていたりもする。
さらに放課後もふらっとどこかへいなくなってしまう。
どうやら放課後に原因がありそうだ、と考え出したのは数日前からだ。
拓也の様子がおかしいのも、放課後どこかへいなくなるのも、夏休みが明けてから起こった変化だからだ。
よし、明日の放課後、後をつけてみよう・・・
亜由子はひそかにそう決意すると、眠りについた。

翌日の放課後、亜由子は授業が終わるとすぐに拓也のいる教室へと向かった。
まだ拓也はゴンたちと教室にいた。
大半の生徒が帰り支度を終えて下校しようとしている。
その様子を廊下からうかがう亜由子。
「拓也、一緒に帰らないか」
「先生に仕事頼まれちゃって・・・ごめんねゴンちゃん」
「そっかー。俺も手伝おうか」
「い、いいよ、すぐ終わるから」
ゴンの申し出に拓也は少し焦った感じで返事をした。
幸い、ゴンは怪しむ事もなく納得したようだった。
「わかった、じゃあ頑張れよ」
「うん、じゃあね」
ゴンを見送った拓也はほっとした様子を見せると、続いて教室を出た。
(やっぱり怪しいわ・・・何か隠し事でもしてるみたい)
亜由子は拓也の少し後を追跡し始めた。
71名無しさん@ピンキー:02/08/19 12:38 ID:dNo1fZkW
2)
下校時間の廊下は生徒であふれ返っており、しかも拓也は早歩きで人の間を縫うようにして歩く。
亜由子は階段を下り、一階の下駄箱についた時点で、拓也の姿を見失ってしまった。
下駄箱は校舎の端にあるから、校舎内は考えにくい。
考えられるのは校庭か、反対側にある校舎裏か。
亜由子は上履きを靴に履き替えると、校舎から少し出て校庭を見渡す。
下校中の生徒がたくさんいるが、その中に拓也の姿は見当たらなかった。
すぐ後をつけていたのだから、校庭を越えて校門まで行ったとは考えにくい。
(っていうことは校舎裏?でも、何でかしら・・・?)
頭の中に疑問が浮かんだが、亜由子はすぐに決断した。
(そうよ、行くだけ行ってみればいいんだわ)
亜由子はきびすを返すと、校舎裏へと向かった。
校舎裏は日中にもかかわらず、校舎の影に隠れて少し薄暗かった。
亜由子はめったに来ない場所を歩いていた。
(でも・・・ここは焼却炉と予備の倉庫くらいしかないはずなのに・・・)
焼却炉のあたりにも拓也の姿は見当たらなかった。
そして学校の一番隅にある倉庫の前にたどり着く。
位置が不便なせいか、運動会の時くらいしか用のない倉庫だ。
校舎からは大きな木にさえぎられており死角となっている。
木の反対側はコンクリートの壁にさえぎられている。
来たはいいものの、拓也の姿が見つからず亜由子は途方にくれてしまっていた。
引き返そうと思ったその時、
――さんっ――
かすかにだが、拓也の声が聞こえたような気がした。
(倉庫の中?でもカギがかかってるし・・・あ、確か窓があったはず!)
亜由子は倉庫と壁との僅かな間に入ると、窓を探し始めた。
しかし、窓は物にふさがれて見ることは出来なかった。
さらに進んで、入り口の反対側についた亜由子は、その窓から中を覗いてみた。
その目に飛び込んできたのは、拓也と深谷しな子が抱き合ってキスをしている光景だった。
(えっ、榎木君!?・・・と深谷さん!?)
亜由子は驚きのあまり、声すら出せずにいた。
72名無しさん@ピンキー:02/08/19 12:39 ID:dNo1fZkW
3)
亜由子が驚いている間に、二人は舌を絡めてのディープキスを始めた。
(キス、してる・・・えっ、舌が・・・やだ・・・)
キスといえば唇が触れ合うだけのフレンチキスしか知らなかった亜由子には、その光景を衝撃的だった。
拓也もしな子も、技術的にはまだまだぎこちない。
けれども、お互いに熱心に舌を絡ませあい、吸ったりしている。
なまじテクニックを知らないだけに、ストレートにお互いのしたいキスをぶつけ合っている。
結果としてそれが、更なる快感を生んでいるようだった。
どちらかというと、しな子がややリードし、拓也はそれに一生懸命に対応すると言う感じだったが。
キスを続けるうちに、二人とも頬が心なしか赤くなってくる。
その頃には亜由子も、最初に感じた嫌悪感よりも不思議な興奮の方が高まってきていた。
(なんでだろう・・・わたし、体があったかい・・・)
それは亜由子が初めて経験する感覚だった。
意識せぬ間に、亜由子の手がそっと唇に触れていた。
普段なら絶対しないはずなのに、なぜだかわからないが、亜由子は軽く舌を出してその指先をなめてみた。
「あっ・・・!」
不思議な感覚が体中に広がる。
舌と指から、同時に電流が走ったかのようだった。
(やだ・・・なんだかエッチな感じがする・・・でも、止まらない・・・)
戸惑いながら、指先を何回かなめてみる。
息も少しずつ上がってきているのを、自分でも感じ始めていた。

やがて倉庫の中の二人は、お互いの身体に手を這わせ愛撫を始めた。
拓也の手がためらいがちに、半そでのブラウスの上から、しな子のまだ小さな胸に重ねられる。
しな子は一瞬ビクッと反応すると、拓也にキスをしながらズボンの周りを触り始める。
(おっぱい、さわってる・・・)
最初に感じたショックはもう和らいでいるはずだった。
亜由子はいつでもその場を離れることができるはずだった。
しかし、好奇心とそれを上回る興奮のせいで、亜由子はその場を動けずにいた。
(エッチなこと、いけないことしてるはずなのに・・・)
拓也の手が、今度はブラウスの裾から中へと忍びこみ、直接しな子の胸を触り始めた。
舌でなめていたのと反対の手が今度は胸に伸びようとしていた。
73名無しさん@ピンキー:02/08/19 12:41 ID:dNo1fZkW
4)
その瞬間、亜由子の手よりも先に、何者かの手が胸を触った。
「レズセクハラ」
「きゃっ!」
いつのまにか後ろに槍溝愛がいた。
それ以上声が出ないように、左手で亜由子の口をふさぐ。
「声を出しちゃだめよ、中の二人に聞こえちゃうから」
そう言いながら、右手で亜由子の胸を優しくなでる。
それは本当にただ服の上を指が這った程度の愛撫だったが、亜由子には十分だった。
指が少し動くごとに、亜由子はびくっと身体を振るわせる。
(かわいい・・・)
しばらくして、愛は左手を離すと亜由子を振り返らせ、向き合った。
「ど・・・どうして・・・」
「かわいいから」
「そうじゃなくて・・・んっ!?」
亜由子は反論しようとしたが、その前に唇を何かにふさがれてしまった。
それがキスだとわかるのに、数秒かかった。
時間にすればわずかなのだろうが、亜由子にはとても長い時間に思えた。
やがて、愛が唇を離す。
「・・・どうしてここにいるの?」
「じゃあ、どうしてあなたはここにいるの?」
「そ、それは・・・」
「じゃあ、いいじゃない。お互いさまってことで」
「・・・」
亜由子はそういうものかしら、と思ったが口には出さずにいた。
「それより、中を見るんじゃないの?」
促されて亜由子が中を見てみると、すでにしな子はブラウスのボタンをはずし、拓也がブラをずらそうとしている所だった。
74名無しさん@ピンキー:02/08/19 12:42 ID:dNo1fZkW
5)
「深谷さん、ブラしてるんだ・・・」
「あなたもした方がいいわよ」
愛が中を覗きながら言う。
「でも、わたし、胸大きくないし・・・」
「すぐに大きくなるわ。知ってる?女の子のおっぱいってね、触られると大きくなるのよ」
「えっ?」
亜由子が聞き返すのと同時に、愛の手が亜由子の胸に触れる。
「こういう風にすると大きくなるのよ」
愛の手はゆっくりと優しく、亜由子の胸を揉んだ。
円を描くようななだらかな動き。
「ほら、中を見てみて。深谷さんも同じようにされてるわ」
ちらっと見ると、拓也に胸を愛撫されるしな子の姿が目に映った。
(わたしも同じようにエッチな事されてるんだ・・・)
「目をそらしちゃだめよ」
そういうと愛は、亜由子にキスをする。
今度はフレンチキスではなかった。
愛のやわらかい唇の間から舌が出てきて、亜由子の唇を僅かになめる。
亜由子は振りほどこうとしたが、力が入らず愛になすがままにされてしまっている。
(んっ・・・また、変な気持ちになってきちゃった・・・)
「目をそらしちゃだめよ」
倉庫の中では、しな子もまた同じようにキスをされ、胸を触られている。
(深谷さんもおんなじことされてるんだ・・・)
愛の舌が亜由子の唇を割って、口の中に入ろうとする。
抵抗する事もできず、その舌を迎え入れる。
舌は口の中を優しく動き回る。
「んっ・・・はぁっ・・・」
その間も胸への愛撫は止まらない。
「どう?」
唇をほんの少し離すと、愛が尋ねた。
「あっ・・・」
亜由子は名残惜しそうに唇を半開きにしながら、うるんだ瞳で愛を見つめる。
75名無しさん@ピンキー:02/08/19 12:43 ID:dNo1fZkW
6)
「どうって・・・わからない・・・変な感じなの」
「でも、嫌じゃないでしょう?」
亜由子はこくりと頷いた。
「それはね、気持ちいいってことなのよ」
愛はそう言うと、亜由子の髪を優しくなでる。
「もっと気持ちよくなってみる?」
亜由子は恥ずかしそうに、こくりと頷いた。
(かわいい・・・)
愛は口に出さずに、再び亜由子への愛撫を始めた。
唇を当てると、先程よりももっと情熱的にキスをする。
舌を絡めたり、歯の上を這わせたり、口中を舌が動き回る。
その一方で亜由子のブラウスの裾から手を入れると、すっかり硬くなった乳首を指で軽くさわる。
「あっ・・・!」
「女の子はね、気持ちよくなるとここがこういう風に硬くなるのよ」
何度かトントンとさわると、親指と人差し指で軽くつまむ。
「んっ!」
愛の唇にふさがれ、声にならない声がこぼれる。
「ここはとっても気持ちいいの」
指は乳首を軽く触り、つまみを繰り返す。
そのたびに亜由子は声をもらしてしまう。
亜由子は既に、初めて味わうこの快感の虜になってしまっていた。
「大分気持ちよくなってきたみたいね・・・そろそろこっちに行ってみようかしら」
愛はそう呟くと、右手を亜由子のスカートの中に入れ、下着の上を這わせた。
「軽く足を開いてみて・・・そう」
言われるまま、足を開く亜由子。
愛の手が亜由子のそこに触れた。
76名無しさん@ピンキー:02/08/19 12:43 ID:dNo1fZkW
7)
「やっ・・・そんなとこきたないっ・・・」
「そんなことないわよ。ここは女の子にとって、一番大事な場所なんだから」
パンティをずらすと、愛は亜由子の入り口に軽く触れる。
そこは既に、こぼれださんばかりに蜜があふれていた。
「あっ・・・やだぁ・・・」
「女の子はね気持ちよくなると、ここがこんな風に濡れてくるのよ。経験ない?」
「・・・しっ、知らない・・・」
亜由子はとっさにそう答えたが嘘だった。
夜寝る前、拓也のことを考えたりした時に、同じようになった事がある。
その時はそれがエッチなことだとは気付かなかったけれど。
「そう、じゃあ覚えておいて」
そう言いながら、愛は入り口のあたりを指を往復させる。
「ここに男の子のおちんちんが入るの。あんな風になったおちんちんが」
愛はそう言うと、倉庫の中に視線を向ける。
つられて亜由子が覗いた先には、勃起した拓也のペニスがあった。
「!」
「女の子が気持ちよくなるとこうなるみたいに、男の子はああいう風におちんちんが大きくなるの」
「あんなに大きいのが・・・」
「大丈夫よ。そういう作りになってるんだから」
「でも・・・」
「ほら、深谷さんだって入ったでしょ」
驚く亜由子の目の前で、拓也はそのペニスをしな子に深々と挿入した。
「やっ・・・痛そう・・・」
「初めわね。でも、だんだん気持ちよくなるわ。彼女みたいに」
言いながら愛は、空いた手でするりと亜由子のパンティを太ももまでずらしてしまう。
「やっ・・・」
「大切な場所だから、指でするのはやめておくわ。その代わり・・・」
愛の指が陰唇をつつーっとすべり、亜由子のクリトリスに触れる。
「あんっ!」
「女の子が一番気持ちよくなれるところを触ってあげる」
「あっ・・・あはぁっ・・・」
77名無しさん@ピンキー:02/08/19 12:44 ID:dNo1fZkW
8)
愛は指に亜由子の愛液を絡めると、ぬるぬるになった指でクリトリスをなで上げる。
「はぁ・・・あふっ・・・」
「気持ちいいんでしょう」
「わ、わかんない・・・あんっ・・・!」
円を描くように、あるいは軽くつまんだりと巧みに愛は亜由子を責める。
「あっ・・・な、なんか・・・なんか、へ、変・・・はぁん・・・」
「いっちゃうかな?」
「はっ・・・なにか、なにか来るの」
「それがいくっていうことよ。ほら、中の二人ももうそろそろいきそうよ。すごく気持ちよさそうでしょう」
僅かに開いた目で見ると、拓也としな子の様子が飛び込んでくる。
拓也は必死で腰を動かし、しな子は拓也が動くたびに激しく身体を震わせ、声をあげている。
それが亜由子の快感をさらに刺激する。
「あうっ・・・はん・・・やぁ、く、来るのぉ」
「いいわよ、榎木君たちと一緒にいっちゃいなさい」
「んぁ、はぁ・・・あ、あ、あぁーーーーー!!」
倉庫の中の拓也が、しな子のお腹に射精するのと同時に、亜由子は生まれて初めてのエクスタシーに達していた。
あまりに強い快感に、身体を震わせながら、亜由子は愛にもたれかかった。
「ちょっとやりすぎちゃったかしら」
愛は亜由子を抱きとめると、髪をなでながら話しかける。
はぁはぁと息を整えている亜由子は、返事が出来ない。
「でも、気持ちよかったでしょ」
「・・・」
今度は息のせいではなく、その問いに答えられない亜由子。
恥ずかしさのあまり、顔がさっきよりも一層紅潮している。
78名無しさん@ピンキー:02/08/19 12:45 ID:dNo1fZkW
9)
「さ、そろそろ行きましょう」
その様子を見ながら、愛はマイペースに言った。
「早くしないと、二人が倉庫から出てきちゃうわ。こんなところ見られたくはないでしょう」
亜由子はもう一度頬を赤らめながら、慌ててパンティを履きなおす。
「なんか、湿ってて気持ち悪い・・・」
「早く帰って履き替えないと、風邪引くわよ」
そして二人は倉庫から歩き始めた。
「あんな感じ、初めてだった・・・」
少しして亜由子は口を開いた。
「そう。もうやだ?」
「よく、わからないけど・・・でも、ちょっといいかなって・・・」
「それでいいのよ。人間ってエッチな動物なんだから」
ストレートに言い放つ愛。
「好きな男の子にしてもらうと、もっと気持ちよくなれるわよ」
しばらく間を置いて、亜由子が返事をした。
「うん・・・でも、槍溝さんにもまた、その・・・して、ほしいの・・・」
「えっ・・・」
さすがの愛もびっくりした。
と、同時に、しな子に続いて、亜由子もいけない世界に引きずりこみかけている事に気付いたのだが、後の祭りであった。
(ま、でもなんとかなるか・・・)
愛は隣を歩く亜由子の髪を、軽くなでた。

一方その頃、仲良く歩く二人の姿を見て、絶句する熊手の姿があった。
「あ、あ、亜由子さん・・・まさか槍溝なんかに!!」
しばし硬直のあまり動けなかった熊手だが、しばらくして、
「ちきしょー!これも全部榎木のやつのせいだ!あの野郎、覚えてろよ!」
と叫んで走り去っていった。
後日、拓也にとばっちりが来るのだが、それはまた別の話である。
(完)
79名無しさん@ピンキー:02/08/19 12:51 ID:dNo1fZkW
勢いだけで、生まれて初めてSSを書いてみました。
いかがなものでしょうか。
槍溝さんは感じを出すのが難しいです。
47氏の素晴らしさを改めて感じた次第です。

>>65-67
皆様のアイディアをそのまま使わせて頂きました。
どんな感じでしょうか。
熊手が暴走してその後拓也と絡んだりすると面白そうかな、とも思います。
勢いあまって、しな子に手を出しちゃったりとか・・・
8067:02/08/19 13:02 ID:TXzHBYyi
来ました来ました、神が来ました〜!
いいなあ! 猛烈に感動しているッ!
どんどん広がる槍溝ワールド…。もう妄想が止まらない…。
拓也君、深谷さんの逆セクハラで夜まで石になっていたあの純情さはどこへいったッ!
しかもオチがリクエスト通りに!

ありがとうございました。よろしければ次回作もおながいします!
81名無しさん@ピンキー:02/08/19 19:21 ID:TuovU8J5
>79
(゚∀゚)ウヒョス!!
ゴチになりました。亜由子はどうにもエロに使いにくい感じがしていたのですが、
79氏のは上手に使われていて感服しました。

んで、59の続き(一応)です。
書き手様が現れたので、
このシリーズ一旦ここで止めて次から別の方向から攻めます…攻める予定。
82名無しさん@ピンキー:02/08/19 19:26 ID:TuovU8J5
(1/9)
教室には西日が差し込み、長く伸びる影は夜へバトンを渡そうとその面積を増していく。
ほとんど人も居なくなった校舎の、誰も居ない教室の中に、声をひそめるように話す二人の少女がいた。
「それで、槍溝さんも、最後までしちゃったの?」
身を乗り出すようにして、おさげの少女が問い詰める。
槍溝と呼ばれた少女は、机にひじをついて真正面からその少女を見返して答える。
「それが、ダメだったのよ。入れてもらう前に、榎木君気持ち良くなりすぎちゃったみたいで」
そう言って軽くため息をつくと、表情をわずかに曇らせる。
二人の少女-槍溝愛と深谷しな子は、ある夏の日を境に急速にその中を深め、
放課後は大抵、こうして一緒にいるようになっていた。
「そうだったの・・・」
「そうなのよ。だから、あなたの方がちょっと先に行ってるってこと」
先、と言われてしな子は少し優越感を感じたが、それを顔に出さないように努力しながら続ける。
「そっか・・・ね、気持ち良くなりすぎちゃったって、前戯が上手って事?」
まだまだ知識の乏しいしな子が、好奇心まるだしで尋ねると、
それに愛は意味ありげな笑みを浮かべて答える。
「さあ、どうかしらね・・・深谷さん、試してみる?」
愛の問いにしな子は直接は答えず、愛の手に自分の手を重ねながら、目線を外して呟く。
「う〜ん・・・あたしもね、ちょっと、練習したいな、って思ってたの」
「決まりね。じゃ、早速・・・」
しな子にキスをしようとした愛は、何かを思い出すと、近づけた顔を急停止させる。
「そうだ深谷さん、キスは、もうすませた?」
「え、ええ・・・夏に、一緒に・・・」
「そういえば、あなたの方が先に榎木君とキスしたんだったわね。羨ましくて悔しいわ」
思い出した気恥ずかしさから、顔を赤らめてうつむくしな子に、愛は率直な感想をぶつけ、
しな子の顎を指でつまんで持ち上げると、そっと、触れるか触れないかのキスをする。
「ん・・・」
しな子は目を閉じて愛を待ちうけるが、愛はすぐに唇を離してしまう。
肩透かしを食ったしな子は目を開けると、不満そうに頬を膨らませる。
「そんな顔しないの。こうやって、焦らすのもやり方のひとつなのよ」
そう言ってしな子の鼻を小さくつつくと、再びしな子と唇を重ねる。
83名無しさん@ピンキー:02/08/19 19:26 ID:TuovU8J5
(2/9)
「んっ、・・・」
二人の唇に、拓也の時とは違う、柔らかな感触が伝わってくる。
それが心地よくて、しな子は愛に身を任せて唇に意識を集中する。
しばらく、二人とも、彫刻のように動かず、ただ唇を合わせていただけだったが、
やがて、愛は口を少し開くと、しな子の唇を舌で舐め上げる。
「!」
驚いて、思わず顔を離すしな子。自分の唇に手をやると、微かに愛の唾液が触れる。
「そんなに驚かなくてもいいじゃない。ちょっとショックだわ」
そんな事を微塵も感じさせない表情で愛が言う。
「だ、だって・・・いきなりだったから。・・・今の、ディープキスっていうやつ?」
「ええ。今月号に載ってたから」
愛が名前を出した雑誌は、過激な性体験が売り物のティーンズの少女向けの雑誌で、
しな子も初めて拓也とする事になる前に、何度も読んで予習をしていた。
「槍溝さんも、あれ読んでるんだ」
自分と同じ本を読んでいる、その事がしな子に一層の親近感を抱かせる。
「ええ、意外?」
「ううん、そうじゃなくって、ちょっと嬉しいな、って」
「そう・・・あたしもよ」
えっ、と聞き返そうとしたしな子に再びキスで機先を制すると、再び舌先を伸ばす。
(今、槍溝さん、あたしもって・・・あたしも嬉しいって)
愛が言った事を反芻しながら、今度は逆らわず愛の舌を受け入れる。
愛の舌は、まだ、動き方を探るようなぎこちなさで、しな子の口腔を舐めまわす。
(・・・・・・)
初めて感じる異物感からか、目を硬く閉じて、身体中に力が入ってしまっている
しな子の歯に触れると、愛は舌先で押し開けるように優しくつつく。
と同時に、重ねていた手をそっと絡み合わせてやると、
少しずつしな子の身体から力が抜けていく。
愛は少し身体を傾けると、改めてしな子の口腔に舌を入れていく。
84名無しさん@ピンキー:02/08/19 19:26 ID:TuovU8J5
(3/9)
「ふ・・・・・・ん・・・」
くぐもった声を出しながら、しな子は目を閉じて、自分の中を侵食していく愛の舌に意識を集中する。
そのうち、徐々に動かし方が判ってきた愛の舌が、誘うようにしな子の舌を絡め取ると、
しな子もそれに応じて、ゆっくりと舌を動かし始める。
「ん・・・、んんっ・・・」
一秒ごとに新しい快感を与えてくる自らの舌に、身体が耐えかねたように身体を震わす。
ほとんど無意識のうちに、しな子は愛の手をぎゅっと強く握り、残った手も愛の手を掴む。
少ししな子の掴み方が強かったのか、愛は顔をしかめたが、
それでも舌の動きを止める事は無く、それどころかより深く、
しな子の舌の根元を吸い上げるようにきつく唇を塞いで、激しいキスを始める。
ようやく愛が唇を離すと、もう混ざり合ってどちらのものかも判らない唾液が、
名残惜しそうに糸を引く。
うっすらと目を開いたしな子の瞳は焦点が定まっておらず、
赤く上気した頬は愛の手に穏やかな温もりを伝えてくる。
「どうだった?」
快楽の余韻に浸っているしな子に、愛は、相変わらずほとんど同じ表情のまま尋ねる。
「ぅ・・・ぁ?」
しな子は答えようとしたが、頭の中にもやがかかったようになっているのと、
舌が上手く回らないので全く返事にならない。
「深谷さん、大丈夫?」
愛がそう言うと、ようやく頭を軽く振って我にかえる。
「どうって・・・すごい、気持ち良かった
・・・気持ちいい、しか頭の中になくなっちゃうくらい。槍溝さんは?」
「気持ち良かったわよ。そう見えない?」
(全然見えないんだけど・・・)
顔にも口調にも変化の無い愛に、返答に窮したしな子の目に、愛の唇がうっすらと光って見える。
それが自分たちの唾液だと気がついた時、何故かしな子はくすり、と笑っていた。
「どうしたの?」
いぶかしげに尋ねる愛。
「ううん、なんでもない」
「ふーん?・・・ま、いいわ。それじゃ、続きしましょうか」
85名無しさん@ピンキー:02/08/19 19:27 ID:TuovU8J5
(4/9)
愛はしな子の前にしゃがみこむと、手でしな子のスカートをつまんで持ち上げる。
「きゃっ・・・ちょっ、ちょっと、恥ずかしい・・・」
「照れない照れない。ほほう・・・これが榎木君のが入った所なのね」
いやに小説がかった口調で愛が言うと、しな子は裾を押さえてそれ以上見られまいとするが、
愛はそれより早くしな子の股間に頭を潜らせる。
キスだけで充分に感じていたしな子は、もううっすらと下着を湿らせていた。
それに気付いた愛は、指先でそっと擦ってみる。
「ん・・・」
「ね、やっぱり、初めては痛かった?」
下着越しに形をなぞり、少し指で入り口をつついてみながら尋ねる。
「あ・・・っ・・・う、うん・・・物凄い、痛かった・・・死んじゃうかと思ったもん」
「ふーん・・・気持ち良くはならなかったの?
漫画とかだと、痛いのは最初だけ、とか良く書いてあるわよね」
「ん・・・・・・あんっ・・・・・・ううん、痛いだけだったわ。
終わった後も、2日くらいずっと痛かったし」
「そう・・・それじゃ、まだ指入れても痛いかしら」
独り言のように呟くと、しな子の下着の横から指を差し込む。
指の腹をしな子の膣口にあてがうと、ぴちゃ、と音がして大量の愛液がまとわりつく。
「でも、これだけ濡れているし・・・深谷さん、痛かったら言ってね」
「うっ、ん・・・つっ・・・」
愛が少しずつ指を奥に進めていくと、しな子は眉をしかめたものの、
それ以上拒否するそぶりも見せず、愛の指を受け入れて行く。
中指を半分ほど埋めたところで、軽く上下に揺すってみる。
「んんっ・・・・・・あ、・・・そ、れ・・・」
拓也の物が入っていた時とは、痛みも全く違うし、太さが違う分だけ余裕も生まれ、
愛の指の動きを敏感に感じ取る事が出来る。
それは同時に、しな子に自分の中の性感帯を開発させる事にもなり、
しな子は愛の指が動く都度、新しい官能を呼び覚まされて声を上げる。
86名無しさん@ピンキー:02/08/19 19:28 ID:TuovU8J5
(5/9)
「っふ・・・ぁ、そこ・・・そ、こ、いい、の・・・」
愛も、しな子が自分の指先で感じている事に興奮して、少しずつ指の動きを大きくしていく。
「もう少し、奥まで指入れるわね」
「え・・・? いや、あっ・・・んっ」
遂に完全に根元まで指を入れてしまうと、強烈な締めつけ感が愛の指を襲う。
見ると、しな子の腰は微かに震え、もう少しで絶頂を迎える準備を始めている。
と、突然、愛の耳に何かの物音が聞こえてきた。
何の音か確認する為にしな子の口を塞ぐと、廊下の方に目をやる。
突然愛撫を中断されたしな子は切なそうに愛を見るが、
愛の目線を見て自分もそちらに意識を集中する。
しな子が耳をすますと、コツ、コツ、と誰かが歩いてくる音が聞こえてくる。
おそらく、校舎内に人が残っていないか確認に来た巡回の教師だろう。
「ど、どうしよう?」
愛に口を塞がれたまましな子がもごもごとしゃべる。
「大丈夫よ。教室に入ってくるかどうかも判らないし、
もし来ても机の下に潜ってれば、いちいち確認なんてしないわよ」
そう言うと、しな子の手を引っ張って机の下に潜りこむ。
「どうしてそんなに落ちついていられるの?」
しな子はさっきまでの興奮はとうに消え、見つかった時の恐怖感で心臓が激しく音を立てている。
「焦ったってなんにもいい事は無いから。人生なんて、なるようにしかならないものなのよ」
もともと、愛はしな子のクラスの少女と較べても、雰囲気などは群を抜いて大人びていたが、
「人生」などと言う言葉を聞いて改めてしな子は愛の顔を見つめなおす。
「どうしたの?」
「ん、槍溝さんって、大人だなぁって・・・」
87名無しさん@ピンキー:02/08/19 19:28 ID:TuovU8J5
(6/9)
「あなたのここに較べたら、まだまだ子供なんだけどね」
そう言うと、再びしな子の膣へ指先を埋めて行く。
「ちょっと、何も今しなくたって・・・先生来ちゃうったら」
抗議するしな子だが、教師に聞こえてしまう事を怖れて小声の為に愛を止める事は出来ない。
「いいからいいから。あ、声出ないようにしてね」
「そんな・・・、あっ、ん・・・んんっ・・・」
しな子は両手で自分の口を塞ぐが、それでもかすかに声は漏れてしまう。
愛は、さっきまでとは違い、深く、ゆっくりな動きでしな子を責める。
少しずつ大きくなってきた足音は、突然止むと、代わりにガラガラという、扉を開ける音に変わる。
(どうしよう、もうそこまで来てる・・・)
しかし愛の耳にもその音は聞こえているはずなのに、指は動きを止めるどころか、
しな子に声をあげさせようと中で次々と角度を変えていく。
「っ・・・あっ・・・ん、ふっ・・・」
だんだんと声の間隔が短くなってきたしな子は、手の甲を噛んで声を漏らさないように必死に耐える。
再びガラガラと音がすると、足音がこちらに向かってくる。
(つぎ、この教室だわ・・・んっ、やっ、やだ・・・でも、もう、我慢、出来ない・・・)
自分の心臓の音と溢れ出ている蜜の音、教師の歩く足音が、
耳のすぐそばでしているかのように大きく響く。
自分の中で暴れまわる愛の指先が、そのまましな子の脳へつき抜けそうな快楽をもたらしてくる。
「んふっ、んんっ、・・・ん、ん、・・・っ!」
教師の足音が自分たちの教室の扉の前で止まる。
(もう、だめ・・・バレちゃう・・・)
しかし、教師は扉の前でしばらく止まっていたが、結局開けることなく再び歩き出す。
(助かった・・・のね)
一瞬、緊張が緩んだしな子の、愛はその瞬間を見逃さずに激しく指をくねらせる。
「これで、イきなさい」
「やっ、ぅ、だめ、ん、んんんんー!」
完全に虚をつかれたしな子は、一度引きかけた波を呼び覚まされて、
容易に、しかもより高い快感へ導かれてしまう。
二、三度、大きく身体を揺らすと、足を突っ張らせて絶頂に達する。
更に、愛が役目を終えた指先を抜こうとすると、
88名無しさん@ピンキー:02/08/19 19:29 ID:TuovU8J5
(7/9)
「いや、いや、槍溝さん、お願い、見ないで・・・見ないで!」
快楽と緊張が最高潮に達したしな子は、ついにお漏らしを始めてしまう。
勢い良く溢れ出た小水は、みるみるうちにしな子の足元に水溜りを作っていく。
しな子には永遠にも感じる長い時間、放出は続いていたが、
ようやく音が小さくなっていくと、それに被せるように声を上げて泣き始めた。
愛は一瞬、しな子の突然の放尿に何が起こったのか判らなかったが、
ようやく事態を呑みこむととりあえず机の下から這いだす。
しな子の後に回りこんで、立たせようとするが、しな子は羞恥のあまり、顔を伏せていやいやをするばかりだ。
愛はとりあえずその場を離れると、雑巾を持ってきてしな子が作った水溜りを拭き取り始める。
一通り拭き終わっても、しな子はまだ泣き止まず、頑なに顔を伏せたままだ。
「深谷さん」
愛は優しく、あやすように語りかける。
「あのね、別にそんなに恥ずかしい事でもないのよ。
女の子はあんまり気持ち良すぎると、そうなる事があるって。しかも結構そうなる子いるみたいよ」
しな子を安心させる為に、自分が知っている事を誇張して話す愛。
「・・・ひっく、でも、恥ずかしいもん」
しな子はそれを聞いてもまだ顔を上げなかったが、泣き声はだんだん小さくなっていった。
やがて、小さく、ほとんど聞き取れない位の声でポツリと言う。
「こんな、小さい子みたいに、お、お漏らし・・・しちゃって、しかも、それを槍溝さんに見られて」
「あたしは別に気にしてないわよ。あの時の深谷さんの顔、ちょっと可愛かったし」
「・・・本当?」
すこし顔を上げて、目だけを愛に向けながらしな子は聞く。
「本当よ。だから、ね。立とう?」
しな子はこっくりと頷くと、よろよろと立ちあがる。
その拍子に、しな子の太腿を小水と愛液が伝って行くが、
愛は用意していたティッシュで素早く拭きとってやる。
丁寧に他の汚れた場所も拭きとると、下着を持ち上げて穿かせてやる。
しな子はその間何も言わず愛に身を任せていたが、穿かせ終わった愛が立ちあがると
恥ずかしそうにお礼を言う。
89名無しさん@ピンキー:02/08/19 19:29 ID:TuovU8J5
(8/9)
「あ、あの・・・ありがと」
「うん。さ、帰りましょうか」
愛はいかにも手馴れた感じで教室の扉から顔を出して誰も居ない事を確認すると、
しな子を手招きして校舎を出る為に歩き始めた。

二人は一言も話さず歩いてきたが、校門を出た所でしな子が口を開いた。
「あ、あの、槍溝さん」
「ん?」
「その・・・なんでもない」
しな子は何かを言おうとしたが、
何を言っても結局墓穴を掘るような気がして結局何も言えずに口を閉ざす。
愛はそんなしな子を見ても何も言わなかったが、やがて、思い出したように口を開く。
「あ、やっぱりさっきの話だけど」
「!!」
しな子は一瞬で頭に血が上って何も考えられなくなり、その場に立ち止まってしまう。
「せっかくだから、気にする事にしようかしら」
「そうすれば、深谷さんあたしの言う事なんでも聞いてくれそうだものね」
「〜〜!」
耳まで赤くして愛の肩をポカポカ叩くしな子。
「冗談よ、冗談」
そう愛は言ったが、しな子は直感で、自分が致命的な弱みを握られてしまった事を確信していた。
90名無しさん@ピンキー:02/08/19 19:29 ID:TuovU8J5
(9/9)
「ね、今度は、榎木君も呼んで3人でしようか」
「・・・嫌っていってもダメなんでしょう?」
「あら、それじゃあたしが脅迫してるみたいじゃない。
嫌なら別にいいんだけど、深谷さんの事は一生胸に刻んで生きていくわ」
「・・・それを脅迫って言うんじゃない!」
「まあ、どっちでもいいんだけど、どうする? 3人じゃ嫌?」
「・・・・・・嫌じゃない」
少しの沈黙の後、しな子は小さい声で愛の提案を飲んだ。
愛の言い方は確かに脅迫めいていたが、提案はそれほど嫌なものでもなかった。
しな子の中に、拓也を独り占めしたい、という欲求は確かにあったが、
それ以上に、どうやらさっきまでの愛の指の動きを身体が覚えてしまったようなのだ。
だから、愛の3人で、との言葉を聞いたとき、下腹部にむず痒い感覚が広がって行くのを感じていた。
(あたし、どんどんエッチになっていっちゃう・・・槍溝さんは平気なのかな?)
その疑問は是非とも聞いてみたかったが、愛が答えてくれる筈も無いので口に出す事はしなかった。
「決まりね。そう言う事で、作戦立てておくわ。それじゃ、また明日。さよなら」
しな子の内心を知ってか知らずか、
いつもと変わらぬ口調で言うと愛はさっさと自分の家に向けて歩き始めた。
「あ、・・・さよなら」
だんだんと小さくなって行く愛の後姿を、しな子は何故なのか自分でも良く解らないままずっと見送っていた。
91名無しさん@ピンキー:02/08/19 20:13 ID:V63wcrmX
(・∀・)イイ!
92名無しさん@ピンキー:02/08/19 22:07 ID:JqrzZg/r
職人さん方ありがとうございます。
読ませてもらっています。
93名無しさん@ピンキー:02/08/20 00:40 ID:JpXjbBNX
すげえ・・強力な二本立て
ホント参りました。

79さん 81さん
どこにもいかないでおくれ。(w
次回作 超期待してます!
94名無しさん@ピンキー:02/08/20 04:24 ID:cagmB2Ho
中学生バージョンとかは無理なのかなぁ…みんな同じ中学校に進んでるはず。
でも小学生の頃と違って微妙な距離感があって…みたいな。
あーでもこれじゃあ赤僕にはならないかもなぁ…。

藤井×しな子とか無理ですかねー???
95名無しさん@ピンキー:02/08/20 06:36 ID:z+93b0qa
96名無しさん@ピンキー:02/08/20 14:18 ID:5WAlEa7N
age
97名無しさん@ピンキー:02/08/20 21:37 ID:lmUc0GGh
sage進行の方が業者の広告とか貼られなくて良いような気もするんですが、
どうなんでしょう?
98名無しさん@ピンキー:02/08/20 23:05 ID:lS+EVspy
そうですね
99名無しさん@ピンキー:02/08/20 23:28 ID:5UWXZ6rv
職人さまマンセー
かなり抜けます
100sage:02/08/21 01:41 ID:plmsldKH
>94
中学バージョンか・・
すまぬが私は萎えた。
果子、萌、希美・・・拓也も・・。

そういや、赤僕のHPで、中学か高校のしな子の絵があるね。
知っている人は多いと思うが一応・・
ttp://homepage2.nifty.com/~macs/enokike/Fukaya.htm
101100:02/08/21 01:52 ID:plmsldKH
う・・やってしまった。
許してくれ

sage
102名無しさん@ピンキー:02/08/21 12:43 ID:/Azk98Ej
続きが読みたい・・・
10379:02/08/21 13:04 ID:UFnbzjEA
>>80
ありがとうございます。
次回作・・・どうしたものでしょう、ネタを考えています。
赤僕は成人女性キャラも多いので、どこか絡められないかな、と考えています。

>>81
ありがとうございます。
亜由子はなかなか書きにくいなと思いました(w
見直してみると、口調とか微妙に違うような気も・・・
原作をもう一度読み直して、雰囲気つかみなおさないと。
しかし、シリーズは止めてしまわれるのですか?
槍溝―しな子ラインというか、この二人の物語をまだまだ読んでみたいのですが・・・
104名無しさん@ピンキー:02/08/21 15:56 ID:KjbbF5Ab
このスレはできた時から注目してるけど、まさか100を超えるとは
思いませんでした、ネタがネタだけに。神々は偉大です!
ありがとうございます! がんばってくださいね!

…しかし、槍溝さんは予想以上にハマリ役ですな。すごく「生きてる」感じがします。
でも、ごほうびとして、たまには愛ちゃんも逝かせて上げてください…。
ほら、拓也君も、しな子にばかり御奉仕していないで!
あるいは、しな子や亜由子に返り打ちにあう、というのも面白いかも。
105明日香:02/08/21 20:39 ID:ORQIoMJi
どうも。1です。
まさかこんなに盛り上がるとは思いませんでした。
皆さまに感謝いたします。

これからもよろしくお願いします。
106名無しさん@ピンキー:02/08/21 23:23 ID:7CNAJEL/
のんびりと進んでいきましょうw
107名無しさん@ピンキー:02/08/22 15:57 ID:TRyuQa8P
落ちない程度にマターリsage進行で。
108名無しさん@ピンキー:02/08/23 15:44 ID:NOUxVCGX
萌えな妄想キボンヌage
109名無しさん@ピンキー:02/08/23 21:28 ID:zSLzcytQ
神様・・・降臨お願いします・・・・
110名無しさん@ピンキー:02/08/23 22:29 ID:g7QNClA3
竹中君の話なんだけどこうゆうのはどうだろう。
私では表現に限界があるのでどなたかおながい。

(1/7)
6年合同で臨海学校へ行く事になった拓也達。
夕食の後、用事で一人遅れる竹中。部屋に戻るとみんなお風呂に入った後だった。
仕方なく一人で大浴場へ向かう竹中、その姿を熊出が見つける。
熊出は、竹中に先回りし“女湯”と“男湯”ののれんを差し替えるという悪戯を仕掛ける。
気がつかず女湯の脱衣所へ入る竹中、パンツ一枚になった所で隣の籠の中身に気付き
思わず手にとってしまう。「これって・・女性モノの下着!?」
“ガラッ”その瞬間、風呂場から上がってきた一人の女生徒に見つかってしまう。
女生徒は少しも慌てる事なく口を開く。「あなた、何してるの?」
111名無しさん@ピンキー:02/08/23 22:32 ID:g7QNClA3

(2/7)
泣き出しそうになっている竹中、たどたどしくのれんの事を話す。
なるほど・・確かに替わってるわ。のれんから顔を出すと様子を伺う
村田弟の姿を見つける。「やっぱりね、相変わらずバカな事してるわ」
「ぼ・・ぼく戻っていい?。」
「まった!」後ろから腕をとられる竹中
「まだ容疑は晴れていないわ、下着ドロかのぞきの可能性もあるわね。
先生を呼んだ方がいいかしら。」「!!そんな・・ぼくは・・」
下着を手にとった所を見られた以上、言い訳ができない。
「ど・・どうすればいいの」
「ん〜。そうねえ・・じゃあ、みんなの背中を流してもらおうかしら」 
「そ、そんなの・・だ・駄目だよ・・。」「大丈夫、目隠ししてもらうから。」
竹中は従うしかなかった。
112名無しさん@ピンキー:02/08/23 22:33 ID:g7QNClA3
(3/7)
目隠しのまま浴場へ連行される竹中、目隠しの他は手ぬぐい一枚しか与えられず、
見えてないかと不安で気が気でない。(実際はいろいろとはみだしてるが。)
槍溝「6年3組女子諸君!特別サービスでっす!」
盛り上がる女子達。「竹中く〜ん、背中ながして〜。」「洗ってあげる〜」
すっかりおもちゃにされる。
下半身も何度かしごかれたが、絶妙な寸止めで出す事は許されない。
風呂からあがると槍溝が口を開く「がんばったからご褒美ね。」 竹中「えっ?」
とたんに目隠しが外されると、そこには全裸の数人の少女がたっていた。
竹中は生まれてはじめて女の子の裸を目にしてしまう。
113名無しさん@ピンキー:02/08/23 22:35 ID:g7QNClA3
(4/7)
ようやく解放されたのはいいが、強烈な刺激を受け、出したくて仕方がない。
どうすればいいのかはわかるのだが、運悪くどこにも一人になれる場所が無い。
「逆セクハラ〜」うろうろしている内に後ろを取られる竹中
槍溝「大変な事になってるわね。出したくて仕方がないでしょう?
すっごいオカズを用意してあるんだけど〜 くるでしょ?」
誘惑に駆られ槍溝の部屋へ行く竹中。
中では女子が何かを取り囲んでおり異様な興奮につつまれていた。
中央では、男女が絡み合っており、知識の乏しい竹中でも直感的に
”なにかえっちな事をしている”のがわかる。
114名無しさん@ピンキー:02/08/23 22:35 ID:g7QNClA3

(5/7)
中央の二人は、周りなど見えていないようにお互いの体をまさぐっている
見守る女子の中には下半身裸で自慰行為に耽る子もいる。
槍溝「あなたも下を脱がないと着替えたばかりの下着をよごしてしまうわよ」
もはや、何も考えられない竹中は言われた通りに下着を脱ぐ
再び槍溝は竹中の股間に手を伸ばしささやく「今度は出してあげるからね。」
中央で絡み合う二人の正体が気にはなるのだが、今は自分が今されている事
にしか集中できない。
やがて中央の二人が絶頂を迎え、男の子の方が声を上げた。
「ふ・・深谷さん!! 出るっ!!」
115名無しさん@ピンキー:02/08/23 22:37 ID:g7QNClA3

(6/7)
それは聞き慣れた声だった。 竹中は思わず声に出してしまう「榎木くん!?」
我にかえった拓也が声のした方向を見ると下半身を丸出しにして果てている竹中の姿があった。
拓也は、自分の友人には誰にも秘密にしていたが行為を見られたショックで固まっている。
竹中も見たショックと見られたショックで動く事もできない。膠着状態がしばらく続く
「ありゃー まずいなー」予想以上の展開にわくわくしていた
槍溝だったが、場の空気を壊すべく大声で切り出した。
「見回りが開始されたとの情報が入ったわ。直ちに撤収して!」
我に返った竹中と拓也は急いで部屋にもどり、槍溝はしな子を自分の布団に隠す。
116名無しさん@ピンキー:02/08/23 22:39 ID:g7QNClA3
(7/7)
嵐のように撤退が終わり落ち着いてきたが一向に先生が来る気配は無かった。
<槍溝としな子>
しな子「あれ、榎木君達に気を使ってくれたんでしょ? 
先生なんかこなかったもん。」
槍溝「・・・・・バレたか。」照れる槍溝。
<竹中と拓也>
拓也は深谷との関係を、竹中は今日起きた出来事を拓也に語った。
お互いの秘密や悩みを打ち明ける事ができ、ようやく表情も明るくなる。
拓也「でも・・他の人にはやっぱり・・秘密だよ。」
竹中「うん!」

おわり

拓也サイドのおはなし、どうして彼らは見世物にされていたのか?も
良かったら誰か考えて〜。
117名無しさん@ピンキー:02/08/23 22:49 ID:zSLzcytQ
お疲れ様でしたーーーー
118名無しさん@ピンキー:02/08/23 23:31 ID:juJ7oohk
1)
残暑の厳しい、日曜日の昼下がり。
きっかけは成一の一言だった。
「智子ちゃーん、見てみろよ、この女すっげぇセクシー!小顔美人ってやつ?いいよなあ・・・」
のんびり寝転がって、テレビに出てきたアイドルを見ながら成一が言った。
アイロンがけをしていた智子の手が、ぴたっと止まる。
「成一くーん・・・」
「(やべっ)いや、なんでもないよ、ははは・・・じゃ、ちょっと散歩でも行ってくるわっ!」
殺気を感じた成一は、寸前で家からの脱出に成功した。
「二度と帰ってくんなっ!」
玄関までおっかけて怒鳴った智子は、居間に戻ると、ふぅ、とため息をついた。
テレビでは先程のアイドルが映っている。
「そりゃ確かに細くて可愛いわよね・・・」
鏡に映る自分の姿と見比べながら、そうつぶやいた。
誤解の無いように言っておくと、智子は実際にはそんなに太っているわけではない。
世間的には十分、「標準」の範囲に入るだろう。
少なくとも体重は標準体重の範囲に入っているのだ。
胸のサイズは標準を大きくオーバーしていたけれども。
「わたしもあれくらい細ければ、成一君もあんな風に言わないのかな・・・」
しかし、本人がそう思っていなければ仕方が無い。
家事に手をつける気にもならず、しばしぼーっとする智子。
「小顔かあ・・・」
そういえば、ウエストは何度も挑戦して挫折しているが、顔は挑戦した事がない。
とはいえ、テレビの通販番組でやってるエステ商品を買うほど、家計に余裕も無い。
首をひねって考えていた智子だったが、やがて高校時代の友達が言っていたある方法を思い出した。
「わかった!そうよ、あれを試してみればいいんだわ!」
晴れやかな笑顔で、決意も新たに仁王立ちする智子。
「そうと決まれば、善は急げよ!」
そう宣言すると、智子は全力ダッシュで部屋を飛び出した。
取り残された太一が、「あだあだ」と言いながら指をくわえていた。
119名無しさん@ピンキー:02/08/23 23:32 ID:juJ7oohk
2)
善は急げと飛び出した智子が向かったのは、向かいの榎木家である。
チャイムを鳴らすと、ややあって榎木拓也が出てきた。
Tシャツに半ズボンという、いかにも小学生らしい(?)格好だ。
「あ、智子さん。こんにちは」
「こんにちは。ちょっと上がってもいいかしら?」
「うん、いいけど・・・今、パパはいないよ」
「あれ?どうしたの?」
「仕事が忙しいらしくて・・・今日も会社に行ってるよ」
「偉いわよねえ・・・どっかの誰かさんとは大違いだわ」
うなだれる智子。
「パパに用事だったの?」
「うーん、でも拓也君でもいいの。ちょっと手伝ってほしいことがあって・・・とにかく、あがるわね」
と、強引に智子は居間に上がり、腰をおろした。
拓也が台所から麦茶とコップを二つ携えてやってくる。
「拓也君、そんなに気を使わなくていいわよ」
と言いながら、出された麦茶を一気に飲み干す智子。
それを見て、拓也がコップに麦茶を注ぎ足す。
「そういえば、実君もいないみたいね」
「うん、一加ちゃんのところに遊びに行ってる。帰ってくるのは夕方くらいかな」
「ふーん・・・」
「ところで、手伝ってほしいことって何?」
「実はね、うちの成一が小顔の子が可愛いとか言い出してね、それで私も小顔を目指そうと思って」
「はあ・・・」
話が微妙なだけに、拓也は反応ができない。
「で、昔友達に、いい方法を教えてもらったんだけど、一人じゃ出来ないのよね。そこで、拓也君に協力してもらおうと思って」
晴れやかな笑顔で訴えかける智子。
その笑顔に、拓也は思わず頷いてしまった。
「うん、僕でよければ」
120名無しさん@ピンキー:02/08/23 23:34 ID:juJ7oohk
3)
「ありがとう!」
拓也を思わずぎゅっと抱きしめる智子。
拓也はびっくりして顔が赤くなっている。
「と、智子さん!?」
びっくりしてじたばたする様子に、慌てて手を離した。
「ごめんね。嬉しかったもんだから、つい・・・」
(恥ずかしがりやなんだ・・・可愛い・・・)
見れば、拓也の顔はまだ真っ赤だ。
「そ、それで、どうすればいいの?」
「そうね、とりあえず、ズボンを脱いで」
「ええっ!?」
いきなりとんでもないことを言われ、びっくりする拓也。
「フェラチオって知ってる?あれをやると頬が引き締まって、小顔になれるんですって」
突然出てきたエッチな単語に、拓也は首まで真っ赤になってしまう。
「あら、フェラチオってなんだか知ってるんだ。意外と大人なのね」
そんな拓也を見ながら、智子は微笑む。
「じゃあ、話は早いわね。ズボン脱いで」
「そ、そんな・・・そういうのは好きな人とするって・・・」
「わたしのこと、嫌い?」
「・・・」
黙って首を振る拓也。
「じゃあいいじゃない」
「で、でも・・・」
「だって、協力してくれるんでしょう?」
智子は平然と言う。
その落ち着き払った態度に、拓也は自分が何か悪い事をしているかのように感じてしまった。
「いいのよ、じゃあ拓也君が学校帰りにしてる事、お父さんに言いつけちゃうから」
「!そ、それは・・・」
拓也の抵抗心が弱まる。
121名無しさん@ピンキー:02/08/23 23:35 ID:juJ7oohk
4)
「ふふふ・・・大人しく協力してくれたら、黙っておいてあげるわ」
「で、でも、恥ずかしいし・・・」
「大丈夫よ、痛くしないから・・・!」
と、次の瞬間、智子は普段からは想像もつかないような俊敏さで拓也を押し倒した。
「あっ!」
仰向けに倒れた拓也の、ちょうど腰のあたりに、智子がまたがるような格好になった。
そのまま智子は、流れるような動きで拓也の両手を、自分の手でそれぞれ押さえつけた。
拓也は腕を曲げて万歳をしているような、そんな格好になっている。
智子の豊かな胸が拓也の胸板にあたる。
智子もTシャツしか着ていない。
しかも、家にいて外出予定もなかったため、ブラをつけていなかった。
柔らかな感触が、拓也の理性を吹き飛ばそうとする。
「と、智子さん・・・」
「ふふっ、緊張してるのね・・・大丈夫よ」
優しく微笑むと、智子はそのまま拓也の唇に、自分の唇を重ねる。
「うふふ・・・拓也君のファーストキス、もらっちゃった」
実際には違うのだが、拓也はつっこまない。
というよりも、そんな事をしている余裕がなかった。
ほんの十数センチの距離に、智子の顔がある。
眼鏡越しに映る瞳は、優しく拓也を見据えていた。
髪の毛がかすかに拓也の頬をくすぐる。
そこからただよう甘い香りは、大人の女性の香りだった。
拓也は自分の心臓が、ドキドキするのが聞こえるかのようだった。
再び智子の唇が、拓也の唇に重ねられる。
「んっ・・・」
年齢のせいか、深谷しな子や槍溝愛と比べて、智子の肉厚な唇は弾力性では劣った。
だが、しっとりとしたその感覚は、彼女達には無い艶っぽさを感じさせる。
それが拓也に、「大人の女性」という印象を与えた。
122名無しさん@ピンキー:02/08/23 23:36 ID:juJ7oohk
5)
智子はそのまま舌を割り入れ、舌と舌を絡ませる。
ぴちゃぴちゃという音が響き、それがより二人の感覚を刺激する。
その間に智子は手を動かし、左手だけで拓也の両手を押さえた。
そして、自由になった右手を、拓也の耳にあてがう。「あっ・・・」
そのまま耳の裏を指でなぞるように前後させる。
舌の動きとシンクロしたその動きは、本当はくすぐったいはずなのに、なぜか拓也の官能を刺激する。
背中にぞくっとした震えを感じ、身をよじるのだが、智子の唇はけして離れない。
巧みに口の中を動き回り、拓也を責める。
「んんん・・・はぅっ・・・」
智子の指は耳から首筋を伝って鎖骨へと至る。
(線が細いわね・・・まだ小学生だからかしら。女の子みたいだわ)
シャツの上から鎖骨を軽くなぜると、指は再び首筋から耳へと戻る。
「ひぁっ・・・ううぅ・・・あっ・・・」
指が耳と鎖骨との間で動くたびに、拓也は声にならない声をあげる。
その間、智子の唇はずっと拓也の口をふさいだままだ。
指が十回ほど往復した頃だろうか。
智子は拓也の耳を、優しく絡め取るかのようになでる。
そして唇を離し、反対の耳に寄せ、耳たぶをゆっくりとなめ上げた。
「あ・・・っ!」
拓也の体がびくっと震える。
もはや拓也には抵抗できるだけの気力は残されていなかった。
されるがままといった状態で、全身の力が入らない。
智子は拓也の手を押さえていた左手をゆっくりと離した。
そして、拓也の顔の横に両手をつき、そのまま覗き込むようにして顔を近づける。
「うふふ・・・もうすっかり気持ちよくなっちゃったみたいね」
智子は嬉しそうに微笑む。
一見子供っぽいのだが、その中に大人の色気を感じさせる表情。
そのギャップが余計に扇情的で、拓也にさらなる興奮を与える。
123名無しさん@ピンキー:02/08/23 23:37 ID:juJ7oohk
6)
智子にとっても、拓也の反応は刺激的だった。
刺激の一つ一つに敏感に反応し、身体を震わせ、喘ぎ声を上げる。
(あー、ほんと可愛いわー。いっそこのままやっちゃおうかしら・・・)
危険日である事に気付いて思いとどまっているが、当初の目的が多少ずれつつあった。
「そんな風に気持ちよさそうにしてると、もっと気持ちよくしてあげたくなっちゃうな・・・」
くすっと笑って、智子はもう一度唇を押し当てる。
拓也は抵抗することなくそれを受け入れる。
続いて智子は、拓也のTシャツをの裾に手を入れ、乳首を軽くなでた。
「んあっ・・・!?」
突然の刺激に敏感に反応する拓也。
「気持ちいいのかな。もうこんなに硬くなってるよ」
「・・・あっ・・・んっ・・・・・・」
智子の指は、円を描くように、胸板を指でなぞり、時々軌道を変えて乳首を刺激する。
そのままシャツをめくると、乳首にそっと口付ける。
舌先でつつくように、敏感な突起を刺激する。
「と、智子さん・・・くすぐったい・・・あうっ・・・」
「じゃあ、もっと別の所ね」
と、智子は唇を離した。
「そんなに寂しそうな顔しないで」
拒否したはずなのに、心のどこかが残念がっている。
気付かぬうちに、表情に出ていたのだろうか。
指摘されて、拓也は余計に赤くなった。
その表情を見ながら、智子は身体をずらし、拓也のズボンの上に右手を置く。
「はうっ・・・!」
既に興奮の高まっている拓也には、ズボンの上からのタッチだけでも、十分な刺激になったようだ。
先ほどから激しく自己主張を続けていたそこが、さらにつっぱる。
「拓也君、そんなに可愛いのに・・・ここはすごく元気なのね」
智子は喋りながら、もう片方の手でボタンを外すと、ズボンを一気に下ろした。
「あっ!」
白いブリーフは、既に拓也のカウパー液で大量に濡れていた。
124名無しさん@ピンキー:02/08/23 23:38 ID:juJ7oohk
7)
(小学生だと思ってたら・・・結構大きいのね・・・)
突き破らんばかりの勢いで、ペニスがブリーフを押し上げている。
「こんなに濡らしちゃって・・・よく我慢できたね、えらいえらい」
「と、智子さん・・・は、恥ずかしいよ・・・」
拓也は消え入りそうな声で言う。
「だーめ。協力してくれるんでしょう?拓也君。それに・・・」
手でブリーフの上をなでる。
「今まで我慢できたごほうびに、思いっきり気持ちよくしてあげるからね」
智子の手が、拓也のブリーフを下ろした。
最大限に硬く、大きくなった、拓也のペニスがあらわになる。
智子はその裏筋のあたりにそっと口付けた。
「ここはもうすっかり大人なんだね・・・」
「あっ・・・」
続いて、舌先で裏筋を根元から一気になめ上げる。
「・・・あ、ああ・・・はうっ・・・!」
そして先端まで到達すると、一気に喉の一番奥までペニスをくわえ込んだ。
「はあぁぁぁっ!!やっ、だめっ・・・あぁっ!」
(んんっ・・・おっきぃ・・・んっ・・・!)
智子は口の中でペニスを味わうかのように、ゆっくりと舌を動かす。
その動きに呼応するかのように、手で袋を刺激する。
「はっ・・・あぁ・・・あぁう・・・!」
「どう?どんな感じ?」
一度、ペニスを口から離して、智子は問い掛ける。
「はぁ、はぁ・・・どうって・・・あったかくて・・・すごく、気持ちいい・・・」
拓也は息を荒らしながら返事をする。
「良かった。じゃあ、続けるわよ」
と言って、智子はもう一度拓也のペニスをくわえ込んだ。
そして、舌先でちろちろと各所を刺激する。
さらに、上目遣いで拓也の顔を見ながら、両手で乳首を刺激する。
125名無しさん@ピンキー:02/08/23 23:39 ID:juJ7oohk
8)
「はうっ・・・!す、すごっ・・・いっ・・・・・・あぁっ!」
「うふふ・・・本当は乳首が感じるんでしょう?」
口を僅かに離して、智子が尋ねる。
「そ、そんなこと・・・ない・・・」
「嘘。正直に言わなきゃダメよ」
「はぁっ・・・!」
拓也の返事を聞いて、智子は両手で乳首を強くつまんだ。
その刺激の強さに、拓也は思わず大きな声を出してしまう。
「こんなに感じてるのに・・・ね、気持ちいいんでしょ」
「・・・は、はい・・・」
「うふふ・・・最初からそう言えばいいのに・・・じゃあ、乳首とおちんちんと両方でいかせてあげるわね」
と言うと、智子は再びペニスを奥までくわえると、口を細くしてペニスを強烈にしめつける。
そしてそのまま前後へと頭を動かし始めた。
もちろん、手は止めない。
「あぁっ・・・ふあぁっ・・・やっ・・・あ、いいっ・・・」
強烈な刺激に、拓也もすぐに高まってしまう。
「と、智子さん、そんなに、されたらっ」
(いいのよ、イって、拓也君、イって!)
我慢の寸前と言った感じで、拓也が苦しげに言う。
それを聞いた智子は、さらに激しく動き、拓也を刺激する。
そして、その瞬間・・・
「で、出ちゃうっ!はぁっ・・・ああああぁっ!!」
「・・・んんっ!!」
身体を大きく弓なりにそらせて、拓也は智子の口中に激しく射精する。
そのあまりの勢いに、智子も思わずペニスを口から出してしまう。
それでも射精は止まず、智子の顔に白濁した液が降りかかった。
126名無しさん@ピンキー:02/08/23 23:40 ID:juJ7oohk
9)
射精が止んでも、二人とも息を整えながら、何も言わなかった。
しばらくして、智子が眼鏡を外しながら言った。
「拓也君、元気ね〜。眼鏡にもかかっちゃった」
そしてレンズについた拓也の精液を、ぺろりとなめる。
「ん・・・これが拓也君の味なのね・・・」
「!と、智子さん、汚いよ・・・」
「そんなことないわよ。そういうところ、可愛いんだから・・・」
赤面する拓也に、智子は顔を寄せて言う。
「拓也君、ありがとう」
「そ、そんな・・・」
「今日のことは、二人だけのヒミツね」
「は、はい・・・」
そして、智子は立ち上がって、大きく伸びをした。
(小顔になったかなぁ・・・?あんまり長時間やってないし・・・でも、なんかすっきりしたからいいわ)
その顔には、晴れやかな笑顔が浮かんでいた。
「ところで、智子さん・・・」
おずおずと、と言った感じで拓也が口を開いた。
「なに?」
「最初に言ってた、その、放課後のことって・・・」
智子は、そういえば、という表情を返す。
「あ、あれ。言ってみただけ」
「え?」
愕然とする拓也。
「うーん、そんな風に言えば言う事聞いてくれるかなって」
あっけらかんと言う智子。
「その年頃なら、親に隠し事の一つや二つあると思うし・・・でも、見事に引っかかったわね、拓也君」
言われた卓也は、完全に真っ白になっていた。
「お、女の人って・・・怖い」
拓也は心底そう思ったのだった。
12779:02/08/23 23:52 ID:juJ7oohk
勢いだけでまた書いてみました。
今回は成一の嫁、智子ちゃんです。
考えてみれば人妻ですね。
アイデアは原作で成一と智子が喧嘩するエピソード。
本当にフェラで小顔になるのか、というのはこの際置いておいてください・・・
読んでいただければ幸いです。

>>1
1氏がスレを立ててくださればこそです。
これからもよろしくお願いいたします。

>>104
槍溝さんが逝く所は自分も見てみたいです。
テクニシャンとしてのイメージが確立してしまうと、なかなか難しいのかもしれませんが・・・
しかし、しな子や亜由子にというのは面白いかもしれませんね。
拓也が反撃する図は、自分にはいまいち想像できない(w

>>110
すごいボリュームですね・・・
それだけでも十分面白い気もします。
自分としては、見つかった時点で女の子が七海を連れ込んで・・・
という展開もありかと(w
128110:02/08/23 23:55 ID:g7QNClA3
>>79さん

ぜひぜひお願いしますよ〜。
129名無しさん@ピンキー:02/08/23 23:57 ID:+fDMkg23
>110
ん〜、そこまでしっかりとネタが練れているので、
煽りじゃなく、あなたの文で読みたいです。

>79
危ねぇ…実は別路線ってのが今から上げるやつで、
>103を見てから「やべぇ、被るか?」とか心配してました(w
でももうこれで懲りたので前言撤回して槍溝さんとかに話戻します。
130名無しさん@ピンキー:02/08/23 23:58 ID:+fDMkg23
(1/10)
史穂がスーパーで買い物をしていると、聞き覚えのある声が耳に入ってきた。
「にーちゃぁぁ、ぎょーにゃー」
「また餃子? おととい食べたばっかりでしょ? 他のにしてよ」
「やなのー、ぎょーにゃがいいのー」
思わずくすり、と笑う史穂に拓也が気が付いて、声をかけてくる。
「あ、お姉さん。こんにちは」
「こんにちは、拓也君。それに実君も」
「こんちゃ」
史穂は、ここぞとばかりに、拓也とまるで同年代の主婦のように育児の話を始める。
「やっとね、疾実の泣き声で、ご飯食べたいのかトイレなのか解るようになってきたのよ」
「ほんとう? そうなったらね、もう随分楽でしょ?」
「ええ。疾実も、随分笑ってくれるようになって」
12歳と19歳の男女が、それぞれ子供を連れてスーパーで話をしているのは
かなり異様な光景で、他の買い物客が物珍しそうにチラチラと視線を投げかけてくる。
それに気付いた史穂は、場所を変えるべく拓也に提案をする。
「ね、良かったら、これから家に遊びに来ない? 色々、子育てで聞きたい事もあるし」
「え? うん、でも、実も一緒だけど、いいの?」
「もちろんよ。実君、お菓子あるんだけど、お姉さんのおうちに来ない?」
「あい」
もちろん何も考えていない実は、条件反射のようにうなずく。
「決まりね。それじゃ、レジ出た所で待っててくれる?」
嬉しそうに史穂は言うと、拓也の返事を待たずにレジへと向かう。
「もう・・・実、なんでもはいって言っちゃダメって言ってるでしょ」
「あい」
「・・・・・・」
目をキラキラさせて手を上げる実にそれ以上何も言う気を無くすと、
拓也も自分の買い物を済ませようと歩き始めた。
131名無しさん@ピンキー:02/08/23 23:58 ID:+fDMkg23
(2/10)
史穂の家に着いてから、1時間くらいも史穂はずっと話し続けていたが、
その話もようやく一段落ついた所で、いつのまにか拓也は静かになっている隣の部屋の様子を見に行く。
「拓也君、疾実起きてる?」
「あ、うん。実は疲れて寝ちゃったみたいだけど」
「そう。それじゃ、悪いんだけどこっちに連れてきてくれない?
疾実にご飯あげちゃうから。お腹空いて泣き出しちゃったら、実君に悪いし」
史穂はそう言って、拓也から疾実を抱き止めると、拓也の目の前で胸を出して授乳を始める。
思わず拓也は目をそらしたけれど、チラチラと史穂の、小ぶりだけれども形の良い胸を盗み見る。
視線に気付いた史穂は少し恥ずかしそうに身体を傾けたが、それ以上は隠さずに授乳を続ける。
「いやだ拓也君、あんまり見つめないで」
「! えっ、いや、その・・・ママの事、思い出して」
気付かれた拓也は顔を真っ赤にして、しどろもどろになって弁解するが、
史穂は年長の女性らしく、拓也の言葉を聞いて少し悔いたような表情をする。
「そっか・・・ごめんね」
「う、ううん、僕の方こそ、ごめんなさい」
(可愛い・・・)
顔をうつむかせてもじもじする拓也を見て、
史穂の中に母性愛と加虐心とがないまざった、微妙な感情が沸き起こる。
「ね、拓也君」
お腹一杯になったのか、満足げに乳首を離した疾実をベッドに連れて行って寝かしつけてやると、
史穂は拓也の手を取って自分の胸に押し当てる。
「お、お姉さん・・・何するの?」
「こっちの・・・おっぱい、吸ってくれない?」
「ええっ!? ダメだよ、そんな事出来ないよ」
「あのね、片方のおっぱいだけでお乳あげていると、あんまり良くないんですって。
でも疾実、どういう訳だかこっちでしか飲んでくれないの」
適当な事を言いながら、硬く尖った乳首を確認させるように拓也の手を握る。
「だから、わたしの為だと思って、やってくれないかしら?」
「う、うん・・・」
史穂の言っている事が本当かどうかは解らなかったが、「お願い」に弱い拓也は結局引き受けてしまう。
132名無しさん@ピンキー:02/08/23 23:59 ID:+fDMkg23
(3/10)
「じゃ・・・こっち来て」
史穂が拓也の腕を手繰り寄せると、拓也は抵抗する事無く史穂に近づいてくる。
史穂の胸が近づいてきて、拓也は改めて史穂の胸に見入る。
子供が居ても、まだ経験が少ないからなのか、それとも体質的にそうなのか、
まだ薄桃色の乳首は、しかし硬く張り詰めて、吸われる時を待っている。
「ね・・・拓也君」
しばらく拓也はそのまま動かなかったが、史穂が促すと意を決したように史穂の乳首を口に含む。
「んっ・・・」
気持ちよさそうに声を上げる史穂。
「そう・・・唇で挟んで、んっ・・・そう、上手・・・」
史穂は拓也の頭を抱きかかえるようにして、自分の胸に押し付ける。
すぐに拓也の口に、史穂の乳が流れ込んでくる。
拓也が思っていたよりも熱く、濃い味が、拓也の喉を通りぬけていく。
(・・・あんまり美味しくはないなぁ)
拓也の心の、妙に冷静な部分がそう感想を述べるが、吸う動きは止まるどころか、激しくなっていく。
(マ、マ・・・)
史穂の乳首を通して、史穂の肌の温かさと、緩やかに音を立てる心臓の鼓動が伝わってきて、
安らぎにも似た心地よさが拓也を包んで行く。
うっとりと目を閉じると、いつしか疾実のように史穂にしがみついて、夢中で史穂の乳を吸い続ける。
「ふふ・・・拓也君、可愛い・・・」
史穂は拓也の柔らかな髪を撫でながら、母としての快楽と、
七つしか歳の離れていない小学生に乳を吸わせているという倒錯感に身を浸して行く。
やがて、少し口が疲れたのか、乳首に吸いついたまま拓也が史穂を見上げる。
「もういいわ、拓也君、ありがとう」
そっと拓也の両頬を手で押さえて、自分と同じ目線まで顔を持ち上げる。
と、拓也の口の端に、白い筋がこぼれているのに気付く。
「拓也君、ここ、ついてるわ」
言うと、史穂は顔を近づけて来て、拓也の唇の端に触れる。
と、しな子や愛のとは違う、ほのかに香水の混じった史穂の匂いが漂ってくる。
133名無しさん@ピンキー:02/08/23 23:59 ID:+fDMkg23
(4/10)
(いい匂い・・・ママも、こんな匂いだったのかな?)
思わず、少しだけ息を大きく吸いこんで史穂の匂いを求める拓也。
史穂はそれを見逃さず、更に顔を近づけると素早く舌を這わせる。
「お、お姉さん・・・?」
「ね、わたしのおっぱい・・・たくさん飲んで、美味しかった?」
史穂はからかうような口調で囁くが、純情な拓也は自分が今していた事を思い出して顔が真っ赤になる。
「え・・・あの・・・、その・・・」
無理に答えなくても良い質問なのに、なんとか答えようと必死に言葉を探す拓也。
その隙をついて、史穂は拓也の、硬くなり始めている部分にそっと手を当てる。
「ここ・・・硬くなってるわ。大丈夫? 痛くない?」
「あっ、あの・・・大丈夫。大丈夫だから」
そう言って拓也は腰を引いて逃げようとするが、椅子の背もたれに当たってすぐに逃げ場を失ってしまう。
「全然・・・大丈夫じゃないみたいよ。ちょっと見せてみて。ね?」
史穂は拓也の、まだ毛の生えていない、少女のように滑らかな太腿をさすりながら、
ゆっくりとズボンのボタンに手をかける。
「う・・・あ・・・おねえ、さん・・・」
やわやわとした刺激に、くすぐったさと気持ち良さが一緒になって拓也の理性を蕩かし始める。
気がつくと、史穂がパンツをずらして拓也の物を露出させているところだった。
「は、恥ずかしいよ・・・」
史穂が特に手を添えなくても、真っ直ぐに反りかえって勃起している拓也の物を、
史穂は愛しそうにさする。
「んぁっ・・・」
「拓也君・・・もう、自分でしたことはあるの?」
「そんなの、ない・・・けど・・・」
拓也は正直にもうセックスをした事がある、と言いそうになったが、
恥ずかしさと、史穂の指の刺激に邪魔されて途中で言葉が切れてしまう。
134名無しさん@ピンキー:02/08/24 00:02 ID:/bThTjSU
(5/10)
「そう・・・じゃ、ついでに教えてあげる。いい?
こう持って・・・こうやって、上下に、動かすの・・・」
そう言って史穂は拓也の物を優しく握りこむ。
(拓也君の、熱い・・・)
まだ、史穂は夫の物すら触った事が無かったが、
年下の子供を責めると言う状況に興奮して、初めて握る男性器にも、抵抗は感じなかった。
史穂の手の中のそれは、驚くほど熱く、史穂の手から逃れるように脈動を繰り返す。
ゆっくりとしごき始めると、更に大きさと硬さを増して行き、
史穂を驚かせるが、それはすぐに興味となって史穂の手の動きを速めていく。
「お、お姉さん・・・ちょっと、待って・・・っ、・・・んあっ・・・」
他人の手とは言え、初めて経験する自慰に、
拓也はどうする事も出来ず、史穂にされるがままになって、快感に身を任せる。
「う、あ・・・何か・・・来そう・・・!」
拓也の声から、拓也が達しそうなのを感じた史穂は一度手を離す。
先端からあふれる透明な液が、史穂の手にべったりとついて、奇妙な感触が残る。
「・・・ん・・・ぁ・・・」
射精しそうな所を止められてしまった拓也は、無意識に腰をひくつかせながら、史穂を見る。
「ごめんね。でも、わたしも、もう・・・我慢、出来なくなっちゃった」
史穂は立ちあがると、手早く衣服を脱いでいく。
上着とスカートを脱いだ所で、何かに気がつくと、
「ちょっと・・・待っててね」
そう言って隣の部屋に歩いて行く。
肩で息をしながら拓也はその後姿をぼんやりと見送る。
下着姿の史穂の尻が、歩く度に軽く揺れて、妙に惹きつけられてしまう。
135名無しさん@ピンキー:02/08/24 00:02 ID:/bThTjSU
(6/10)
それに反応して、拓也の物がビクン、と跳ね、拓也は思わず握り締めてしまう。
(これが、僕の・・・)
今まで、時々朝起きた時などに勃起している事はあったが、意識する事は無かった。
しな子と初めてセックスした時も、愛にフェラチオをされた時も、
拓也は自分では全く触れていなかった。
それが今初めて握ってみて、自分の身体の中の、知らなかった新しい事実に戸惑う。
(こんな風に、なるんだ・・・)
史穂が感じたように、拓也も自分の手の中に握っている物の感触を不思議そうに確かめる。
(こんな感じ・・・だったかな?)
ゆっくりと自分の手を上下に動かしてみる。
「うあっ・・・んっ」
途端に激しい快楽が拓也を襲う。まだ性の快楽に慣れていない拓也は、
本能に抗う事が出来ず、手が勝手に動いてしまう。
「拓也君・・・だめよ、まだ」
隣の部屋から戻ってきた史穂が、自慰を始めている拓也を見つけて慌てて止める。
「それは、ひとりの時にするのよ。今は・・・」
「あっあの、これは・・・その・・・」
自慰の最中を見られた拓也は、自分がどうしようも無くいやらしい人間なのではないかと錯覚して、
自己嫌悪に陥ってしまう。
史穂はうつむいてしまった拓也の頬をそっと撫でながら、優しく言う。
「大丈夫よ・・・男の子は、皆そうなんだから」
その言葉に少しだけ慰められた気がして、拓也は顔をあげる。
「パパも・・・、パパも、そうだったのかな?」
「拓也君のパパは、ママの事好きだったと思う?」
強く、大きく頷く拓也。
「だったら・・・パパも、ママにはいやらしかったと思うわ。それが、愛するって事だから」
「そう・・・なの?」
「そうよ。だから、拓也君も心配しないで。はい、拓也君、これ、つけてくれる?」
136名無しさん@ピンキー:02/08/24 00:02 ID:/bThTjSU
(7/10)
史穂はそう言うと、拓也にコンドームを差し出す。
「え、何・・・これ?」
「あ、そうか、まだ知らないわよね。これをね、拓也君のおちんちんに被せると、
赤ちゃんが出来にくくなるの」
「なんで?・・・みんな、赤ちゃんが欲しいから、こういう事するんじゃないの?」
「そうね・・・本当はそうよ。でも、人は、愛しあいたいだけ、って言う時もあるの。
そう言う時は、こういうのを使うの」
史穂は一袋破くと、拓也の物に被せて行く。
「これで・・・出来たわ。あとは・・・」
拓也の目の前で、史穂はゆっくりと下着を脱いで行くと、後向きになって机に手をつく。
「お願い、拓也君」
「う、うん・・・」
拓也は立ちあがって史穂の腰を掴むと、勘で史穂の中に挿入しようとするが、
正常位を一度しか経験した事の無い拓也が、後ろからの挿入など出来るはずも無く、
ぬるぬると、史穂の膣口を滑るだけで上手く挿入る事が出来ない。
「っん、拓也君・・・ちゃんと、入れて・・・」
焦らされている、と感じた史穂が切なそうに腰をくねらせて誘う。
「だ、だって、・・・良くわからないよ」
史穂は拓也の手を取って自分の物を掴ませると、入り口にあてがう。
「ここ・・・よ」
つぷ、と音がして拓也の物がわずかに史穂の中に挿入る。
と、まだ加減の解らない拓也は一気に奥まで突き入れてしまう。
「うぁっ!」
快感と言うよりも痛みに近い物が走り、史穂は背中をのけぞらせて悶える。
「お、お姉さん・・・?」
驚いた拓也は声をかけるが、史穂は返事もする事が出来ずに身体を硬直させている。
もしかしたら、軽く達してしまったのかもしれない。
拓也はそれ以上どうする事も出来ず、史穂の腰を抱いたまま立ち尽くす。
と、目の前の生白い史穂の背中がゆっくりと元の姿勢に戻って行き、背骨が浮き上がってくる。
思わず指でたどってみると、再び史穂の背中が跳ねる。
さっきほどでは無かったが、同質の反応に、拓也は慌てて指を引っ込める。
137名無しさん@ピンキー:02/08/24 00:03 ID:/bThTjSU
(8/10)
「もう」
顔をこちらに向けないまま、史穂が息を切らせながら拓也に怒る。
「そんなに一気に挿入たらダメよ。
女の子はね、キスする時と挿入てもらう瞬間が一番嬉しいんだから、もっとゆっくりお願い」
「ご、ごめんなさい」
「それにね、女の子はあんまり一度に気持ち良くなっちゃうと、
刺激が強すぎておかしくなっちゃう事もあるから気をつけてね」
「う、うん」
自分の言う事をなんでも素直に聞く拓也に、史穂は一種の支配欲めいた快感を覚える。
「それじゃ、ゆっくり、動いて・・・ゆっくりね」
史穂に言われたとおり、今度は極端にゆっくりと腰を引いていく。
すると、逃すまいとする史穂の肉壁の動きが鮮明に伝わってきて、拓也は思わず声を上げてしまう。
「う・・・あ・・・。何、これ・・・お姉さん・・・っ」
「き、気持ちいい・・・っ、でしょ? ゆっくり、動いた、方・・・んっ」
ほとんど抜けそうな所まで拓也が腰を引くと、史穂が再び拓也を促す。
「今度は、また、奥まで・・・ああっ、そう、そうやって、動かして・・・んあっ」
しな子の物とは違う、柔らかく、うねるように拓也の物を締め上げてくる史穂の膣内に、
拓也はあっという間にほとんど何も考えられなくなってしまう。
「お姉さん、気持ち、いい、よ・・・うぁ、こん、なの・・・すごい、よ」
ゆっくりと動けたのは最初の二、三回だけで、後は本能のままに腰を打ちつけ始める。
「そう、・・・上手・・・よ、拓也君」
激しい動きにも、今度は史穂も止めず、むしろ、
より深い挿入感が得られるように拓也の動きに合わせて積極的に腰を振る。
「ん、拓也君・・・いいの、気持ち・・・いい、の・・・」
138名無しさん@ピンキー:02/08/24 00:04 ID:/bThTjSU
(9/10)
最初の衝撃の強さから、足を踏ん張って堪えていた史穂の身体から徐々に力が抜けて行く。
「あん、・・・そこ、そこ・・・っ、ああん、もっ・・と・・・」
腰を支える拓也の手に、史穂の重みが伝わってくる。
史穂は必死にテーブルにしがみつきながら、これ以上崩れ落ちてしまわないように堪える。
「拓也君・・・拓也君、もう、だ、め・・・わたし・・・い、く・・・うあぁぁぁぁっ!」
ついに限界が来たのか、史穂は再び大きく背中を反らせて叫ぶ。
と同時に、史穂の肉壁が、けいれんするように激しく拓也の物を締め上げる。
「う、あ・・・・・・あ・・・!」
もうほとんど、史穂と繋がっているところしか感覚がないくらい快楽に囚われていた拓也は、
史穂の最後の締め付けに全く我慢できず、そのまま史穂の中に精を放つ。
「あ・・・ぅ、ん・・・はぁ、はぁ・・・っふ・・・」
ついに力尽きた史穂は、テーブルに倒れこむ。
その上に、やはり力尽きた拓也が、折り重なるようにしがみつく。
二人は大きく息をしながら、しばらくそのまま余韻に浸っていた。

「あの、お姉さん」
「なに?」
「やっぱり、こんなこと、・・・良くないと思う」
拓也は拓也なりに真剣に考えて言ったのだが、
あまりにも形にはまった台詞に、思わず史穂は吹き出してしまうと、拓也のおでこを軽く小突く。
「大丈夫よ。もうしないから」
「うん・・・その方がいいよ」
おでこを小突かれた理由は解らなかったが、
史穂がこれからもこういう事をする気が無いのを聞いて安心する拓也。
「そうね。もう、皆と一緒の時で無いと拓也君には家に来てもらわない事にするわ。それでいい?」
「うん。智子さんとかと一緒だったら僕も来るよ。実も、疾実君の事気に入ったみたいだし」
にっこりと微笑む拓也だったが、史穂の次の言葉を聞いて笑顔がはりついてしまう。
「でも、またお姉さんのおっぱい欲しくなったら、こっそり来ていいのよ」
「〜〜っ」
139名無しさん@ピンキー:02/08/24 00:04 ID:/bThTjSU
(10/10)
色恋話をする度に照れてしまう拓也が面白くて、史穂はついついからかってしまう。
「あ、あと」
史穂は拓也の手にそっと何かを握らせる。
拓也が手の中を覗きこむと、そこにはコンドームが数個収められていた。
「拓也君も、そろそろ要るんじゃない? これは、お姉さんからのプレゼント」
「ぼっぼくっ、こんなのまだ・・・」
慌ててつき返そうとする拓也の声を遮るように実の声がする。
「にーちゃぁ、どこにゃ〜」
「ほら、実君こっち来る前に、早くしまって」
そう言って史穂は強引に拓也の手をポケットに押しこむ。
「にーちゃぁ〜・・・う? にーちゃ、かおあかいのー。あっついのー?」
「っ・・・べ、別になんでもないよ。そ、それじゃ実、そろそろ帰ろうか」
「あい」
「拓也君、今日はありがとう。それじゃ、ね」
史穂は拓也達を玄関まで送ると、意味ありげにウィンクして扉を閉める。
拓也は実と手を繋ぎながら、なんとはなしにポケット越しの感触を確かめてみる。
(そんなに、女の子が嫌じゃ無くなった・・・かな?)
なんとなくしな子、愛、史穂、そして由加子の顔を思いだして、
自分でもよく解らないまま、拓也はくすりと笑う。
「にーちゃ?」
突然笑った拓也を、実が不思議そうに見上げる。
「うわっ、な、なんでもないよ。そうだ実、早く帰って餃子作ろう」
「ぎょーにゃー」
嬉しそうに飛び跳ねる実を見て、拓也もつられて笑うと、
もう陽が沈みかけている道を家路へと歩き始めた。
140110:02/08/24 00:06 ID:FbjNZlLu
おっと、コメントを・・今回も良かったです!!
大人キャラを出すとまた広がりますねえ。

ん〜園長とか・・無理かw 
あ、いや保育園の若い先生方との絡みもアリかな。

次回の作品も期待してますよ。
141 :02/08/24 00:10 ID:4daVJ39k
おおお〜〜一度に3作品もすごい!!いいっスねぇ!!

>>110さん
園長たしかにものすごく気になりますね(w
保母さんと実はデキてて園長室でヤってる所を拓哉が目撃してオナ。。
142名無しさん@ピンキー:02/08/24 00:11 ID:/bThTjSU
>118-126
読みました。「好きな人とする」とか思いっきりカブってますね(w
そして僕も片方の乳ばっかりが良いのか悪いのかは知りません(w
智子ちゃんおっぱいエロいけどお口もエロいすもんね。(・∀・)イイ!!です。

143名無しさん@ピンキー:02/08/24 00:13 ID:/bThTjSU
ID変わってますが142は
130-140書いたヤシです。
14479:02/08/24 00:22 ID:3c5yVTp+
>>110
自分も129氏と同じように、あなたの文章で読んでみたいです。
槍溝さんが七海君をいぢめる姿に萌えなんですが・・・
園長と絡めるのは難しそうですねえ・・・
実や一加ちゃんは幼児だし、拓也や藤井だとやおいになっちゃいますし。
保育園の先生方は・・・難しい、そもそも名前がわからない(w

>>129
年上キターって感じですね!
萌えさせていただきました。
描写が精細というか、唸らされます。
精進しなければ・・・
お疲れ様でした、ありがとうございます。
うーん、でも確かに被ってるかな(w
拓也の性格考えたら、しょうがない気がしますね(w
実は自分もまた、槍溝さんやしな子を書きたいと思っていたのですが・・・
あの三角関係(?)な世界観で。
まずいでしょうか(汗
145名無しさん@ピンキー:02/08/24 00:38 ID:/gkrPbbR
やばいくらい萌え・・・・・・
146129:02/08/24 01:05 ID:/bThTjSU
>144
全然オケです。是非かぶってください(w
147110:02/08/24 01:07 ID:FbjNZlLu
>>129さん
読みましたよ。 おおっ!そうくるか!!って感じでした。
年上ならではですね〜。 感心しました。

79さん
全然まずくないです。ぜひともおながいします。


少なくとも私はネタがかぶったり、再利用するのは全く気にしません・・
ていうか、むしろ推奨!
仮に同じネタ、同じシチュエーションでも書き手によって
全然違う展開、違う表現になりますし・・。それも楽しみです。
例えば、拓也をまた童貞にもどしてやってもいいじゃないですかw


あ、あと・・ 精進します・・。
14879:02/08/24 01:23 ID:3c5yVTp+
>>129,110
ありがとうございます。
では、槍溝さんやしな子や亜由子でネタを考えてみます。
七海君も面白そうなキャラですよね。
動かすとしたらこのあたりかなぁ・・・
逆に藤井や森口君は、自分は難しいです・・・ゴンや玉舘は論外(w
149名無しさん@ピンキー:02/08/24 16:16 ID:57CURKq8
すげぇ…三本もうpされてる…
職人様、ごちになりました。
これからもどうぞよろしくお願いします。
15057:02/08/24 20:51 ID:4GOBYUl5
久しぶりにきたらすごいことに・・・
年上と拓也のからみいいなあ
職人様、智子とも本番をやらせてあげてくださいませ
151名無しさん@ピンキー:02/08/25 20:03 ID:8jWbzB5M
神が降臨していますねえ。
これからも頑張ってくだされ。
152名無しさん@ピンキー:02/08/25 20:04 ID:8jWbzB5M
ゴメン・・あげてしまった
153129:02/08/27 22:48 ID:Ub7eRWdP
なんとなく保守。
今頑張って書いてますがやっぱ完成は週末くらいな感じ。
んでは。
154名無しさん@ピンキー:02/08/27 23:29 ID:gCHrRpGp
ご苦労様です129さんーーのんびり待ってますねーーー!!
155110:02/08/28 01:21 ID:9OIDym5t
129さん 
ありがたいことです。楽しみにしてますよ。
156154:02/08/29 21:36 ID:GM9W2aL4
なんとなく保守2。
157名無しさん@ピンキー:02/08/31 02:17 ID:AJDSCjEN
hosyu
158129:02/08/31 13:18 ID:EhT/sE7m
ごめんなさい…
9割方は書いたんですが、どうにも気に入らないので
もう1回書きなおしますです。
なので、今日明日ではちょっと無理そうです。
本当にすいません。
159名無しさん@ピンキー:02/08/31 13:56 ID:AJDSCjEN
>>129

きにするな。

何の話かだけでもおしえてクレ
160129:02/08/31 14:18 ID:EhT/sE7m
>159
前の続きで、愛に初体験させようと思ったんですが、
それにしな子を足してしまったのが大失敗でした。
3P+初体験は僕の筆力では無理すぎでした。
161名無しさん@ピンキー:02/08/31 20:38 ID:AJDSCjEN
>>160

がんがれ。
162154:02/09/01 14:43 ID:HBqiluxc
のんびりがんばってください。 気長に待ちます。
163154:02/09/02 19:16 ID:YKZhMZYp
なんとなく保守3
164名無しさん@ピンキー:02/09/03 12:55 ID:WKfXlf0l
いくらなんでも実×一加×ヒロの3Pネタは無理だね。
…いや、新機軸「幼児ポルノ」誕生か?

というわけで、保守。
165名無しさん@ピンキー:02/09/03 19:21 ID:1CVAW2CP
 やっぱりあれじゃないですか。
「理性」と「思春期の性」の狭間で、葛藤するところにみなさん
興味があるんでしょう。
 やっちゃいけない気がするけど、止められないって所がポイントと見た!
( ゚д゚)ビンゴー
166129:02/09/05 00:06 ID:glt+IKXE
(1/14)
終業のチャイムが校舎に響き渡ると、生徒たちが我先にと教室を飛び出していく。
それまで静けさに包まれていた校舎は、あっという間に騒がしくなり、鳥達が驚いて飛び去る。
6年2組の教室も例外に漏れず、にぎやかな声が充満していたが、
それでも5分もすると、残っている人数もわずかになり、嘘のように静かになる。
「拓也ー、帰ろうぜ」
わずかな人数の一人、後藤正が拓也に声をかけてくる。
「ごめんゴンちゃん、まだ僕やらなきゃいけない事があるんだ。悪いけど先に帰っててくれる?」
「ふーん、わかった。じゃーな拓也」
「うん、バイバイゴンちゃん」
正が教室を出て行くと、拓也も荷物をまとめて教室を後にした。
二、三歩歩いた所で、拓也は突然お尻に誰かが触れるのを感じて飛びあがる。
「うっ、うわああ」
拓也が振りかえったその先には、槍溝愛が立っていた。
「逆セクハラ」
拓也はもう幾度となくこの逆セクハラをされているのだが、
慣れるどころか、未だに槍溝の気配すら察知する事が出来ずにいた。
「やっ、槍溝さん…」
「榎木君も職員室? 奇遇ね、一緒に行きましょうか」
(奇遇って、もしかしてずっと待ってたんじゃ…?)
あまりにタイミング良く愛がいた事に拓也は疑問を抱いたが、
結局口に出しては何も言わずに無言で頷くと、職員室へと向かう。
167129:02/09/05 00:06 ID:glt+IKXE
(2/14)
用事を済ませて職員室を出た拓也を、いつの間に拓也より先に出たのか、愛が待ち構えていた。
「ね、榎木君、今からちょっと付き合って欲しいんだけど」
その言葉を聞いた瞬間、拓也の身体がビクっと硬直する。
「ちょっとって…まさか」
「そう。この間の続き」
それは二週間ほど前の、体育倉庫での出来事。
拓也の脳裏にその時の、愛の少し冷たく、柔らかい手の感触と、甘いリンスの香り、
そして自分のペニスを口に含んだ愛の熱い舌触りとが昨日の事のように鮮明に思い浮かぶ。
それは決して不快な記憶ではなく、むしろいくばくかの興奮を伴って甦る。
それでも、こう面と向かってはっきりと言われてしまうとやはり恥ずかしく、
顔を赤らめるとうつむいて何も言えなくなってしまう。
愛はさりげなく拓也の手をきゅっと握ると、拓也の前に立って歩き出す。
拓也もついつられて握り返すと、愛も、何も言わずに更に手に力を込めてくる。
ただ手を握っているだけなのに、拓也は心臓の鼓動が早くなるのを感じる。
(槍溝さんも、ドキドキしてるのかな…?)
二人はいつのまにか、しっかりと手を握り合って階段を上り始めていた。
168129:02/09/05 00:06 ID:glt+IKXE
(3/14)
「え…?」
愛に連れられて拓也が着いた先には、「音楽室」の看板がかかっていた。
「今日は他所の学校で合同練習するんですって。だから誰もいないの」
(槍溝さん、良くそんなのチェックしてるなぁ…)
「ん? どうかした?」
無言で見つめる拓也の視線に気付いた愛が振り返る。
「あ、ううん、なんでもないよ」
「そう。それじゃ、入りましょうか」
と、足を上げた愛が急停止すると、振りかえって意味ありげに笑う。
「なんだか、ラブホテルに入るみたいね」
「やっ、槍溝さん…」
もちろん拓也はラブホテルの事など全く知らなかったが、
それでも言葉の響きにいやらしい物を感じて再び赤面する。
「まあ、これからする事も大体同じなんだけど」
「……」
(どうしてそんな事平気で言えるのかなぁ? 恥ずかしくないのかなぁ?)
愛の発言に立ち止まってしまった拓也を音楽室の中に引っ張り込むと、
「さあ、こっちこっち」
と、奥の方に連れて行き、手早く机を並べてその上に拓也を座らせる。
「それじゃ、あんまり時間も無い事だし、早速始めましょうか」
(槍溝さんって、やっぱ怖い…)
宿題でも始めるかのような気軽な口調でセックスの開始を告げる愛。
「ふつつかものですが、よろしくお願いします」
本気なのか冗談なのか、愛はそういって軽く頭を下げると、拓也の服のボタンを外し始める。
あっという間に全部のボタンを外し終わって、そのまま脱がせようとすると、
珍しく拓也が抵抗を見せる。
169129:02/09/05 00:06 ID:glt+IKXE
(4/14)
「上着脱ぐのは…ちょっと…」
「恥ずかしいの?」
途中で言葉を切った拓也に、愛が言葉を引きとって言うと、
拓也は頷いてはだけた裾を両手で合わせる。
「でも」
愛は指を唇に当てて考え込む仕種をしたが、それも一瞬の事だった。
「榎木君、あたしの裸は見たわよね」
「う、うん…」
「と言う事は」
再び拓也の腹に手を滑りこませながら続ける。
「私達も榎木君の裸見たって良いって事よね」
「それは」
槍溝さんが勝手に見せたんじゃない、と思ったが、さすがにそれを口にするのは控え、
しぶしぶ愛の言うとおりに上着を脱ぐ。
正面からまじまじと見つめられ、恥ずかしそうに身じろぎする拓也。
「榎木君って、肌きれいね。ちょっと妬けるわね」
「そ…そうなの?…ありがと……ひゃっ」
拓也は肌の滑らかさなど気にした事も無かったが、一応誉められていると思ったのか、律儀にお礼を言う。
と、愛は医者のように掌を拓也の胸に押し当てて、拓也の心音を感じ取る。
規則正しい鼓動が、愛に伝わってきて、それだけで満たされた気持ちになってくる。
「すべすべ…気持ちいい…」
滑らかな手触りを楽しむように、愛の手は拓也の身体を胸から腹へ、腹から背中へと
執拗に撫でまわす。
「……ん……っ」
初めは我慢していた拓也も、くすぐったさから、ついに背中をのけぞらせて声を上げてしまう。
「榎木君」
唐突に名前を呼ばれて、思わず正面を見た拓也の眼前に、愛の顔が迫る。
170129:02/09/05 00:07 ID:glt+IKXE
(5/14)
「ん…」
不意をつかれた拓也は、そのまま一気に愛の舌の進入を許してしまう。
「ぅあ……ん、ん、…っぐ、んむ…」
なすすべを知らない拓也の舌は、あっという間に愛の舌に絡めとられる。
耳の後ろの辺りがそばだって、思わず身をこわばらせるが、
それも一時の事で、愛の技巧を凝らしたキスに、徐々に力が抜けて行く。
「っ、…ふ、……んん、ぷあ………ん」
頭の奥から沸き起こる熱さは激しさを増して行き、拓也は愛の身体にしがみつくように腕を回す。
「んん、…うぁ、…んんっ、ん…」
拓也は途切れそうになる意識を必死になって繋ぎ止めようとするが、
愛の舌が唾液を乗せて拓也の舌先へと移し、こねるように絡めて行くと、
遂に何かが弾けて、ぐったりと愛に身体を任せる。
触れている唇越しにそれを確認すると、愛は立膝になって拓也に跨り、
ほとんど顔を垂直にして更に奥深く舌を差し込む。
(榎木君…)
赤ん坊のように自分に身体を預けて、自分のキスを受け入れる拓也に愛はどうしようもなく心が昂ぶる。
両腕でしっかりと拓也の頭を抱きかかえると、愛は本格的に拓也の口腔の蹂躙を始めた。
一度舌を抜き取ると、ついばむように拓也の唇を咥える。
まだ女の子のものとあまり変わらない、柔らかい唇が心地よい。
そのまま強く吸い上げて離すと、拓也が鼻にかかった声を上げる。
それに興奮した愛は、一気に拓也を押し倒すと、狂おしいほどのキスを始めた。
171129:02/09/05 00:07 ID:glt+IKXE
(6/14)
長い長いキス。愛がようやく唇を離すと、唾液が糸を引いて名残を惜しむように垂れる。
「ぷぁ……ぁ?」
あまりに快感が強すぎたのか、拓也は呆けたように口を開いて、
焦点の定まっていない目で愛を見やる。
(そういえば…深谷さんも、こんな感じだったわね)
愛はその時の事を思い出して笑うと、何かを思いついたのか、
その笑みを悪戯っぽいものに変え、甘えるように拓也にしがみついて、耳元で囁く。
「た・く・や・君」
「なっ…なに?」
突然耳元で名前を呼ばれた拓也は驚いて我にかえる。
「これから、こういう時は名前で呼んでもいい?」
「えっ? …別に、いいけど…?」
「それじゃあ」
愛はそこで一度言葉を切ると、ほとんど聞き取れないくらい小さな声で続ける。
「私の事も…名前で呼んでくれる?」
「う…うん」
名前で呼ぶ事にどれほどの意味があるのか、良く解らないまま拓也は愛の頼みを聞き入れる。
「じゃ、早速お願いします」
「うん…めぐみ、さん」
たった三文字の言葉を口にしただけで、拓也の心臓は早鐘のように音を立てだす。
(え、どうして…こんなに、ドキドキするんだろう?)
拓也は突然、自分が今している行為がどうしようもなく恥ずかしくなって、慌てて身体を起こそうとする。
しかし、愛も拓也の言葉を聞いた瞬間、嬉しさと気恥ずかしさが心の奥から溢れ出してきて、
拓也の顔を正視出来なくなってしまっていた。
顔を見られまいと必死に伏せる愛。
172129:02/09/05 00:07 ID:glt+IKXE
(7/14)
「あの、や…愛さん?」
名字で言いかけて、慌てて言いなおすと、口の中でくすぐったい感覚が弾ける。
「…初めて」
「え?」
「お父さんとお母さん以外に名前で呼ばれたの、初めてなの」
「そ、そうだったの」
他に言葉も思いつかず、拓也はあいまいに同意する。
「…という訳で、責任とってね」
「せ、責任って…」
突然の話の飛躍について行けず、拓也の頭の中で「責任」の二文字がぐるぐる回り出す。
深刻そうに考え込む拓也を見て愛は表情を崩す。
「冗談よ、冗談」
心の底からほっとした表情になる拓也。
それを見て愛は微妙な顔をしたが、口に出しては何も言わず身体を起こして、拓也の腕を引っ張る。
つられて起きあがった拓也の目の前で、ブラウスのボタンを外し始める。
全てのボタンを外し終わると、わずかに身体の中心が覗いて、
透き通るような肌と、淡い青色の下着が拓也の目に飛び込んでくる。
「拓也君」
「はっ、はいっ」
「服…脱がせて」
「えっ…あの…」
「はい」
拓也の返事を待たずに腕を広げて待ちうける。拓也は仕方なく、恐る恐るブラウスの襟を掴む。
指先が愛の、ほっそりとした鎖骨に触れて、その感触にどきりとする。
震える手で肩口まで脱がせると、愛は腕を後ろに倒して脱ぎやすくする。
173129:02/09/05 00:08 ID:glt+IKXE
(8/14)
すると自然に胸を突き出す格好になって、ゆるやかな膨らみが拓也の胸に当たる。
拓也はそれに気付いて動きを止めたが、愛は気付いていないのか、
身じろぎもせずに拓也が脱がせるのを待っている。
拓也は自分が生唾を飲み下す音を遠くに聞きながら、
脱がせきってしまうのを惜しむかのようにゆっくりと手首までブラウスを下ろしていく。
と、それまで微動だにしなかった愛が、あっという間に手首からブラウスを抜き取ると、
拓也の背中に腕を回して身体を密着させる。
身体に伝わる愛の、ひんやりとした身体とは逆に、拓也の下半身は燃えそうな位熱く充血していく。
(どうしよう…気付かれちゃうよ…)
どうしたら良いか解らないまま、とにかく必死に心を静めようとする拓也に、愛が油を注ぐ。
「拓也君…ブラ、外して」
「! 僕、外し方知らないよ」
言い訳にも聞こえる拓也の言葉にも愛は構わず、拓也の手を取って背中にあてがう。
「真ん中に…ホックがあるでしょう? それをつまんで、そう…」
パチン、と大きな音を立ててホックが外れると、
かろうじて肩に引っかかっていただけだったストラップが外れて、一気にブラが落ちる。
剥き出しになった背中にうっすらとブラの跡が残っていて、
拓也は魅入られたように指で線を辿る。
「んっ…」
愛の声に拓也は驚いて指を引っ込めてしまう。
「止めなくても良いのに」
顔だけ上げて愛が言うと、拓也はますます焦って支離滅裂な事を口走る。
「だって、あの、思わず、きれいだな、って思って」
必死で言い訳したつもりが、愛にじっと見つめられると、
いかにも恥ずかしい事を口走った気がして耳まで真っ赤になる。
「…………きれい?」
「う、うん…」
不思議そうに尋ねる愛に、口篭もりながらもうなずく拓也。
174129:02/09/05 00:11 ID:dbjyysBa
(9/14)
「……ありがと」
やや遅れて返事をした愛の顔は、もう少しで泣きそうな笑顔だった。
その表情を見た時、不意に拓也の胸が高鳴る。
さっき愛の名前を初めて呼んだ時よりも、強いときめきが拓也を襲う。
「ちょっと待ってて」
愛は机から降りると、残った下着を脱ぎ去ろうと手をかける。
と、突然動きを止めて拓也の方を見る。
「向こう…向いててくれる?」
「はっ、はいっ」
弾かれたように後ろを向くと、両手で顔を覆う。
微かな音だけが伝わってきて、それが逆に想像を掻き立てて拓也は興奮してしまう。
しばらくして音が止むと、静寂が辺りを包む。
拓也は息を殺して愛の気配を感じ取ろうとするが、全く何処にいるか判らない。
しびれを切らした拓也が恐る恐る指の隙間から目を開くと、
いつの間に回りこんだのか、触れそうな位置に愛の顔があった。
「うわぁっ」
驚いた拓也は思わず後ろに倒れこんでしまう。
「嘘つき。見ちゃダメっていったでしょ」
「だ、だって…」
言い訳をしようとした拓也の鼻の頭を指で小突く。
「これはもう、罰ゲームね」
「罰…ゲーム?」
何やら言い様のない不安を感じる拓也。
「そう。すごいの考えてあげるから、楽しみにまっててね」
言いながら、拓也のズボンに手をかける。
175129:02/09/05 00:11 ID:dbjyysBa
(10/14)
「な、何するの?」
「何って、脱がないと、出来ないでしょ?」
「じ、自分で脱ぐよ」
慌ててズボンを降ろす拓也。それこそが愛の狙いだったのだが、拓也はそこまで気付かない。
机に腰掛けたまま、ズボンをずり下ろしていく。
露になったパンツは、はっきりと勃起している事形が判るくらいに膨らんでいる。
愛はパンツ越しにペニスを掴むと、ゆっくりと撫でしごく。
「んぁっ……っ………ぁ」
すぐに先端から透明な液が溢れ出し、下着を濡らす。
愛の指先に湿った感触が伝わる。
「脱がせる…わね」
わずかに上ずった声で言うと、抑えようとする拓也の手を逆に掴んで、一気に引き降ろす。
圧迫から解放されたペニスは、その存在を誇示するようにそそり立つ。
「もう…待ちきれないって感じかしら」
愛がそっと握りこむと、待ちきれないように熱く脈動する。
「あの、その…」
「私も…ほら…」
恥ずかしさに焦る拓也をなだめるように、愛は拓也に自分の秘所を触らせる。
指先に熱い物がまとわりついて粘着質の音を立てる。
「ね……」
「う…うん…」
「だから、もう……挿入る、わね…」
「そうだ…あ、あのっ」
拓也は突然何かを思い出すと、足元のズボンから財布を取り出して中からコンドームを取り出した。
「こ、これ・・・着けるね」
「拓也君、それ」
「あ、あの、赤ちゃんは、出来たらまずいと思って…」
「…どこで覚えたの? そんな事」
176129:02/09/05 00:12 ID:dbjyysBa
(11/14)
すっと顔を近づけると、鼻が触れる程の距離まで寄せる。
「!」
拓也は顔をそむけて目線を外そうとするが、愛にぐっと顔を挟まれてしまう。
「ど・こ・で?」
「あ、その、あの…」
しかし、返答に詰まる拓也を、愛はそれ以上追及しなかった。
「まぁいいわ。競争率高いのは解ってたし」
本心か否か、妙にさばけた事を言うと、愛は拓也の手からコンドームを取り、
包みを破いて中身を取り出すと再び拓也の手に収める。
「それじゃ、着けて」
「う、うん」
多少時間がかかったが、ようやく着け終わると、採点を求めるように愛の顔を見る。
しかし、拓也が見上げた愛の顔は、さっきまでとは別人のように緊張していた。
初めて見る愛の表情に驚く拓也。良く見ると、身体全体も小刻みに震えている。
「槍溝さん…?」
呼ばれた愛は、我にかえって拓也を見返すと、意を決して笑いかける。
「それじゃ…挿入るわね、拓也君」
そう言って拓也のペニスを掴むと、恐怖を振り払うように一気に腰を沈める。
拓也の下半身を熱い物が包み込む。
「う…あ…やり、みぞ、さん…」
しかし愛は、初めての挿入の、想像以上の痛みに全身を貫かれ、返事どころではなかった。
拓也の肩に載せた手に激しく力が入り、爪を立てる。
声を漏らすまいと必死に歯を食いしばるが、こらえるのはそれが限界で、目からは一気に涙が溢れ出す。
肩に食い込む爪の痛みを、拓也は愛に訴えようとするが、
腹にこぼれた熱い物が愛の目から流れた物である事を知って、言葉を失う。
愛はそのまましばらく微動だにしなかったが、やがて、肩に食い込む力が抜け、うっすらと目を開ける。
「槍溝さん…」
ようやくそれだけ言うと、拓也は愛の涙を指先で掬ってやる。
それをきっかけに、再び愛の目から涙が流れる。
「拓也…君…」
177129:02/09/05 00:13 ID:dbjyysBa
(12/14)
「あ、あの…」
口を開くが、結局、しな子の時と同様に、何も言えない拓也。
「ありがとう」
短い一言に様々な想いをこめて言うと、愛は拓也の首に腕を回す。
拓也も自然に愛の身体に腕を回すと、繋がったままキスをする。
唇が離れると、いつもの調子を取り戻したのか、少しひきつりながらも、いつもの笑顔を見せる。
しかし、拓也の肩の赤い爪痕に気がつくと、一瞬でその笑顔も消え、気遣う表情になる。
「ごめんねぇ拓也君、肩、痛い?」
「え、あ、ううん、平気…槍溝さんこそ、大丈夫?」
拓也は処女喪失の痛みなど知る由も無かったが、
自らの肩に食いこんだ爪とこぼれた涙から、槍溝が感じた痛みがどれほどの物か、あるていど想像がつく。
「ええ、大丈夫…それじゃ、動くわね」
本当はまだ痛くて泣きそうだったが、これ以上拓也を心配させまいとして気丈に振舞う愛。
それでも、わずかに腰を浮かせただけで新たな痛みが走り、思わず眉をしかめる。
「つっ……っ」
もう爪こそ立てていなかったが、拓也の肩を力いっぱい掴みながら、慎重に、少しずつ腰を動かし始める。
それでも、ほんの少し動かすだけで、焼けるような痛みが愛を襲う。
再び動きを止めてしまった愛に、拓也はいたたまれなくなってそっと背中に手を回す。
「拓也…君?」
その感触に愛は驚いて拓也の顔を見る。
「あの、そんなに無理しなくても…また、今度とかでもいいよ?」
それは女の子にとっての初体験、と言う物の重みを知らない発言ではあったが、
気遣わしげな拓也の顔が急ににじんでいく。
「槍溝さん…? 僕、変な事言った?」
「ううん…これは……違うの」
ようやくそれだけを口にすると、愛は拓也の両頬を挟んで、そっと口づける。
愛の涙が拓也の唇の端に触れて、口の中に滑りこむ。
(涙なのに、甘いや…なんでだろう?)
しかしそれについて考えようとする前に、愛の唇は離れてしまう。
178129:02/09/05 00:13 ID:dbjyysBa
(13/14)
「拓也君…手を、握ってくれる?」
拓也が頷いて差し出した手を、愛はしっかりと指を絡めて握る。
愛の手はじっとりと汗ばんでいて、緊張と、痛みが伝わってくる。
不安そうに見つめる拓也に軽く笑って見せると、愛は再び腰を動かし始める。
痛みに耐えて数回腰を動かすと、最初の激痛は引いて、鈍い、断続的な痛みに変わっていく。
それに加えて、痛みの中心部から、少しずつ、寄せては返すように、
別の、痺れるような感覚が下腹部から広がり始める。
「あ…ん……っふ、あ…」
漏れる声に甘いものが混じり始めると、その感覚は爆発的に広がり始めて、
身体中から力を奪って行く。
「拓也君、ん、だめ、もう、何も…考えられない…」
愛の声が途切れがちになり、拓也の手を握る力が一層強くなる。
「………っっ!」
愛は声にならない叫び声を上げると、大きく背を伸ばして絶頂を迎える。
と、拓也のペニスを包み込んでいる柔肉が、一緒に絶頂を迎えさせようと激しく収縮を繰り返す。
「や、槍溝さん、僕、もう……!」
それは未だ経験の少ない拓也にとって抗えるはずもなく、
腰が砕けるような快感と共に、愛の中に己の精を放つ。
「拓也…君…」
愛は夢心地で呟くと、拓也の胸に倒れこむ。
拓也は射精に伴う開放感に包まれながら、愛を強く抱き締めていた。
179129:02/09/05 00:14 ID:dbjyysBa
(14/14)
「そういえば」
二人はなんとなく無言のまま服を着始めたが、突然愛が思い出したように言う。
「な…なに?」
どうも苦手意識が植え込まれてしまったのか、普通に話をするだけでも身構えてしまう。
「途中から、また槍溝さん、に戻ったでしょ」
「あ…」
また何か無茶な事を言われるのだろうか。拓也は半ばあきらめつつ、謝ってしまう。
「うん…なんか慣れなくって…ごめんね」
しかし、拓也の想像とは裏腹に、愛は笑いだす。
「私も…拓也君に愛さんって呼ばれると、恥ずかしくて笑いそうになるの。
だから、今まで通り槍溝さん、でいいわ」
「うん」
安堵のため息を押し殺して頷く拓也。
「あ、でも、罰ゲームの方はちゃんとやってもらうわよ」
「!」
一瞬で顔が引きつる。
「何にしようかしら。うーん…………」
唇に指を当てて、真剣に考え始める愛。
拓也は慌てて身支度を整えると、愛の背中を押すように音楽室を後にする。
その時、よほど焦っていたのか、拓也の手が愛のお尻に触れてしまう。
「!…セクハラね」
「こっ、これは、その…違うんだってば」
「セクハラの罪も罰ゲームに加えないと」
愛は何やら考えながら歩き始めて、後にはひとり立ちつくす拓也が残されていた。
180名無しさん@ピンキー:02/09/05 00:28 ID:CQ4/d0DD
181名無しさん@ピンキー:02/09/05 02:27 ID:lTecZR4+
きたぁ!!
182名無しさん@ピンキー:02/09/05 11:00 ID:B9NAj15t
おお、ついに、いとしの槍溝さんまで…。
拓也君、いいなあ。でも、学校にコンドームを持ってきちゃダメだよ。
しかし、拓也ほど受け身の似合うキャラもめずらしいね。
183名無しさん@ピンキー:02/09/05 19:07 ID:wcCixe2A
きたぁ!!
184あぼーん:あぼーん
あぼーん
185154:02/09/05 21:56 ID:D+bkua7T
きたきたぁー!!
186154:02/09/06 18:12 ID:QtBkFtIk
槍溝さんの罰ゲームいったいどんなのだろう・・・・・182さんの言うように卓也君はびっくりするくらい受身が似合いますねw
187129:02/09/06 18:45 ID:DTGa2XpS
>35でも書いたんですけど、
拓也は恋愛否定してるので女の子側から
アプローチしないとどうにもならないんですね(w
もうちょっと受身感を出せたらいいんですけど、
そうするとどんどん長くなってしまうので…

あ、ゴムは史穂さんに貰ってそのまんま財布の中って事にしておいてください。

ところで次の話なんですけど、ネタが浮かんでません。
なにかリクとかありますでしょうか。
あ、陵辱とか幼児は無しの方向で。僕には書けません。
188名無しさん@ピンキー:02/09/06 20:28 ID:vzj8MjoW
パパさんと会社の同僚の女性(名前失念)をキボン
189129:02/09/06 20:42 ID:bI+yoCmz
>188
大森さん…拓也とは考えてみましたが、
パパはちょっと…( ´・ω・)
って良く考えたら、藤井君とか広瀬君とかも多分書けないし、
ほとんどのリクに答えられない気がするので、
やっぱリク受け止めます。
勝手な事言ってすいません。
190180:02/09/06 22:45 ID:Axo39YOx
191名無しさん@ピンキー:02/09/07 01:48 ID:y/BKIoTC
>>129
ネタぎれですか〜。

ファンの一人としては・・・
槍溝の罰ゲーム(やっぱ、恥しいやつ)
拓也×しな子(グループ研究で同じ班(6巻)、今度のテーマは・・・?)
竹中くん×誰か。(女装させられちゃう(13巻))
成一×智子(親と同居の上、子持ちの状況下で・・)
パパと由加子さん(拓也を寝かせて、実を作成w)
・・・なんてどうでしょう。

拓也たち小学生だし、無理にセックスさせなくとも
萌えますが・・。

>>180
律儀なひとだねw
19279:02/09/07 02:44 ID:htiCxI+z
私事で忙しく、しばらく2chできなかったのですがdat落ちしてなくて一安心。
これからもマターリ存続して欲しいなぁ・・・
ネタを思いついたので、起こしてみます。
来週末くらいには・・・

>>129
新作もすごいボリュームですね!
お疲れ様でした、すごい萌えました。
槍溝さんいいですね!
個人的にはまた、しな子と槍溝さんとを絡めた作品を読んでみたいです。
193名無しさん@ピンキー:02/09/07 03:07 ID:y/BKIoTC
ちょっと考えた槍溝の罰ゲーム

槍溝:わたしの買い物に付き合う事よ
拓也:(良かった、たいした事なさそう・・・)
つれられた先は女性下着コーナー
そこで下着を選ばされる羽目に・・
(ぜ、絶対変な目で見られてるよぉ・・・!!)

小学生男児ならずともきっついと思うが、どうでしょう?
194名無しさん@ピンキー:02/09/07 03:13 ID:y/BKIoTC
で、しかも放置プレイ
(や、槍溝さんどこにいったの・・・)
隠れて観察する槍溝。
そこで、しな子とバッタリ。
深谷:「え、榎木・・・君?」
ピーンチw
19579:02/09/07 03:18 ID:htiCxI+z
>>193
(・∀・)イイ!
それは萌える展開ですね。
しな子じゃなくて、他のキャラでもいいかも・・・
藤井姉とかが見つけて、そういう趣味なんだと誤解したままどっか連れ込まれたり・・・
196193:02/09/07 09:59 ID:y/BKIoTC
>>79

あっ そっちの方が良さそう!

藤井姉・・・イイ!

良かったらおながいします!
197gfgf:02/09/07 13:51 ID:76Qphj/r
gfh
198129:02/09/09 00:39 ID:erztsLHb
>191
竹中君女装! 女装!!
書きたいなぁ、ネタ考えてみます。

>192(79)
レズってOKですか? 
別スレでこっぴどく否定されたんで、書かないようにしてるんですけど…

>193-196
良い展開です…それ頂きです(w
書かせて頂きます。
19979:02/09/09 01:36 ID:n1LaHkaY
>>198(129)
竹中君、女装似合いそうですよねぇ。
精通ネタが原作でありましたし、性知識自体は拓也よりもありそうな・・・?
レズは個人的には歓迎だったりします(w
このスレだと、流れ的には問題なさそうな感じがしますが・・・

>>193
というわけで、129氏を待ちましょう(w
200名無しさん@ピンキー:02/09/09 15:11 ID:UtoC5LD/
>198
レズネタも好きなんで書いて欲しい。
201名無しさん@ピンキー:02/09/10 14:03 ID:1gXlJif6
がんばれー
202名無しさん@ピンキー:02/09/11 02:33 ID:zEKjPixd
>198
レズ・・OK!
このスレでは名作多いしね。槍溝VSしな子、亜由子・・
男はほとんど拓也ですな。
竹中くんの活躍wに期待!
203名無しさん@ピンキー:02/09/11 13:15 ID:EvHdDcq+
やっぱ男の受けが多いですね。
拓也だからしょうがないか…(藁
たまには男子に攻めてほしいでつ。是非、是非!
204名無しさん@ピンキー:02/09/12 17:15 ID:Q8jP30i8
保守。
20579:02/09/13 00:32 ID:DVSjIxbY
拓也が攻めというのは、なかなか難しいですね〜
むしろ、竹中君だとあるかもしれない。
槍溝さんとかにいじられて、ぷっつん。
「僕は男だ!」って感じで・・・
男らしさを主張するべく、がーってやっちゃうかも。
そういう風に書けば書けますね・・・面白そう(w
その場合は相手は誰だろう?槍溝さんかな?意外にしな子でしょうか?
206名無しさん@ピンキー:02/09/14 15:10 ID:+LDGL/ip
>205
いいね。

竹中くんはクラスのおもちゃっぽいので
みんなで・・てのもありかも。

207129:02/09/15 18:23 ID:WtzW6VdG
(1)
日曜日の朝。のそのそと玄関に向かう拓也に、春美が声をかける。
「お、拓也。今日は朝から出かけるのか?」
拓也はまるで悪い事をして見つかった幼児のように、肩をすくめておそるおそる春美の方を振り向く。
「あ、うん…パパ、実の事、頼むね」
「ああ、それはいいけど…大丈夫か? 熱でもあるんじゃないのか?」
全く元気の無い拓也の声に、春美は心配そうに声をかける。
「ううん、平気。それじゃ、実に見つかるとうるさいから、行くね」
本当は、それ以上心配されて原因を追求されるのが怖かったからなのだが、
とにかく拓也は急いで家を出る事にした。

(うう、嫌だなぁ…槍溝さんの事だから、絶対変な事させられるよ…)
晴れ渡る秋空とは対照的に、拓也の心は曇っていた。
(だいたい罰ゲームって、僕何にも悪い事してないのに…)
空を見上げてはため息をつき、
地面を見つめては小石を蹴飛ばしながら歩くその足取りは、鉛のように重い。
『日曜日、罰ゲームするから11時にデパートに来てね』
下駄箱に入っていた手紙にそう書いてあるのを読んだ時から、
拓也は家事もほとんど手につかない状態に陥っていた。
昨日の夜などはうなされていたらしく、驚いた実に起こされてしまったくらいだった。

それでも、几帳面な拓也は、結局待ち合わせの時間の十分前には約束の場所に着いてしまう。
(槍溝さん、急に用事とかで来られなくなった…とか無いかなぁ)
それが一時凌ぎにしかならないと解っていても、ついそんな事を考えてしまう。
208129:02/09/15 18:24 ID:WtzW6VdG
(2)
「はぁ…」
もう何度目かわからないため息をついた時、突然、
拓也は自分の尻に触れる手の感触に驚いて飛びあがる。
「逆セクハラ」
「う、うわっ、槍溝さん…」
「おはよう、拓也君」
振り向いた先には、今日の約束の相手、槍溝愛が立っていた。
愛は拓也が驚くのを楽しんでいるかのように、笑いながら手を振って挨拶する。
「こんな人の多い所で…やめてよ、もう」
「人が多いからいいんじゃない」
愛は楽しそうにそう言うと、拓也の手を取ってデパートの中に入っていく。
「あ、あの」
「何?」
「本当に罰ゲーム…するの?」
「当たり前じゃない。この日の為に寝ないで考えてきたんだから」
愛は立ち止まって振り向くと、妙に気合の入った表情で拓也に詰め寄る。
その勢いに圧倒された拓也は、何も言い返せなくなってしまう。
(でも、デパートの中ならそんなに変な事もさせられない…よね)
エスカレーターに乗りながらそう考えて、少しだけ安心する拓也だったが、
程なく、それがいかに甘い考えだったかを思い知らされる。
「今日の罰ゲームは、ここ」
何度かエスカレーターに乗った後、そう言って愛が指し示したのは、女性の下着コーナーだった。
209129:02/09/15 18:24 ID:WtzW6VdG
(3)
色とりどりの下着が並び、幾人かの女性達が手に取ったり、
ふざけながら胸に当てて物色をしている。
その光景を、拓也はもちろん正視など出来るはずもなく、槍溝の手だけを見て話しかける。
「こ、ここって…」
「ここで、私の下着を買ってきて」
「買ってきてって…槍溝さんは?」
「私は遠くで見てるわ」
「そんな…せめて一緒に居てよ」
「それじゃ罰ゲームにならないじゃない。はい、これお金」
懸命に訴える拓也の頼みを一蹴すると、
愛はお金を渡して自分の下着のサイズを告げ、さっさと歩き去ってしまう。
(どうしよう…)
愛が去った後も、拓也はお金を握り締めてその場に立ちつくす。
頭の奥からひどい耳鳴りがして、ほとんど何も考えられない。
握った掌から汗が噴出して、背中にも冷たい物が伝う。
(だけど、ここで逃げたらもっとひどい事させられるだろうし…)
意を決した拓也は、大きく息を吸いこむと足を踏み出す。
その瞬間、右前方のカーテンが開いて、試着を終えた女性が姿をあらわす。
「………!」
女性は声こそ上げなかったものの、明らかに場違いな場所にいる拓也に容赦の無い視線を向けると、
音高らかにハイヒールの音を響かせて歩き去る。
次の瞬間、拓也はその場にしゃがみ込んでいた。
周りにいる者全員が自分を見ているような気がして、とても顔を上げる事が出来ない。
(もしこんな所知ってる人に見られたら…)
一度不吉な事を考え始めてしまうと、悪い展開ばかりが次々と浮かんでくる。
それでも、とにかく今出来るのは、一秒でも早く下着を買ってこの場を離れる事。
そう考えた拓也はなりふり構わず下着を探し始める。
210129:02/09/15 18:24 ID:WtzW6VdG
(4)
と、売り場の喧騒に混じって、どこかで笑っている声がするのがはっきりと聞こえてくる。
(絶対、僕の事笑ってるんだ…!)
耳まで真っ赤にして、顔に集まってきた血の熱さを感じながら、
声のした方を向こうともせず下着を選び続ける。
柄やデザインなど気にする余裕も無く、サイズだけで探し続けて、
ようやく目的の物を見つけると、乱暴に掴んでレジに向かおうとする。
と、進路を塞ぐように人影が割って入ってくる。
周りを殆ど見ていない拓也はもう少しで突き飛ばしそうになりながら、
謝る余裕さえなく、その人影の横をすり抜けようとする。
「あれ…? え〜っと…拓也君、じゃない?」
こんな所で名前を呼ばれると思ってもいなかった拓也は、飛びあがらんばかりに驚いて立ち止まる。
(知り合いに見られた…?)
緊張と恐怖と羞恥がピークに達した拓也は、その場を駆け出して離れようとする。
「ちょっと、待ちなさいったら」
しかし、二、三歩進んだ所で襟首を掴まれて、それ以上前に進めなくなってしまう。
「離してください!」
拓也は掴んでいる手を振り解こうと、激しく身体を振ってむりやり前に進もうとするが、
声の主は強引に拓也を振り向かせる。
「やっぱり…拓也君じゃない。どうしたの? こんな所で」
動作とは裏腹の、優しく問いかける声に、拓也は暴れるのを止めて見上げる。
「あ…藤井君の、お姉さん…」
そこに立っていたのは、藤井の姉、明美だった。
見られたのが同級生では無かった事に安心した拓也は、一気に身体の力が抜けて行くのを感じる。
「ちょ、ちょっと…あたし何にもしてないわよ」
うろたえたように明美は言うと、鞄からハンカチを取り出して差し出す。
「はい。とりあえず、これで拭きなさい」
「え…?」
声を出して始めて、拓也は自分が涙を流している事に気が付いた。
それがきっかけになって、声を出して泣き始める。
211129:02/09/15 18:25 ID:WtzW6VdG
(5)
「何かあったの? 良かったらあたしに話してみなさい」
突然泣き出した拓也に動揺しながらも明美がそう言うと、拓也はしゃがんで事情を説明し始めた。
もちろん、どういう経緯で罰ゲームをする事になったのかは伏せながら、
要点だけをかいつまんで話す。
(ふ〜ん…罰ゲームか…面白い事考える子もいるのね)
改めて拓也の顔を見る。まだ涙を止める事が出来ずしゃくりあげていたが、
泣きはらした顔は、元が整った顔立ちだけに、明美の加虐心に火を点ける。
(あたしもちょっと、いじめちゃおうかな)
「あのさ」
顔を上げた拓也に、笑顔を浮かべて説明する。
「あたしが手伝ってあげてもいいわよ」
「本当?」
目を輝かせて抱きつかんばかりに近づく拓也。
「ええ。あたしが買ってあげるから、後で拓也君に渡せばいいんでしょ?」
拓也は喜びの余り声が出ないのか、ただこくこくと頷くだけだ。
「それじゃ、買ってきてあげるから、拓也君はバレないようにここを出て、
そうね、一階下のトイレの前で待っててくれる?」
(え…なんで、トイレの、それも一階下なの?)
拓也は内心そう思ったが、それを口にして明美の機嫌を損ねたら大変な事になると思い、
口にするのは避けた。
明美は立ちあがると、周りを見渡して自分たちを見ている者がいないか確認すると、
拓也の背中を押して先に行かせる。
(さて…と)
明美は拓也が行ったのを見届けると、明美は愛の下着を適当に物色してレジに向かう。
支払いを済ませると、足取りも軽く拓也が待っている場所へと歩き始めた。
212129:02/09/15 18:25 ID:WtzW6VdG
(6)
階下のトイレに着くと、拓也が待ちきれないように駆けてくる。
「あ、お姉さん、買ってきてくれた?」
「ええ。…でも、渡すのはちょっと待って。トイレ行きたくなっちゃった」
焦る拓也を軽くかわすと、明美は女性用のトイレに向かう。
「あ、そうだ」
「え?」
一瞬の隙を突いて、拓也の腕を掴むとトイレに引っ張り入れる。
思わず声を上げそうになる拓也の口を塞ぐと、強引に個室の中へ連れ込む。
「いい? ここで声出して見つかったら、恥ずかしいのはもう拓也君の方なのよ?」
小声で、しかしきつめの口調で脅迫して拓也をおとなしくさせると、
塞いでいた口を離してやる。
少し苦しかったのか、肩で息をする拓也を背後から抱き締めると、ズボンのチャックに手をかける。
「お、お姉さん…」
明美の意図にようやく気付いた拓也は小声で叫んで抵抗を試みるが、
女性とはいえ成人している明美を振りほどく事は出来ず、
ズボンはあっという間にボタンまで外されて、かろうじてお尻にひっかかっている状態になってしまう。
「大丈夫よ。ここは紳士服の階だからこっちを使う人はほとんどいないわ」
明美はさっきと矛盾する事を言いながら、強引に話を進めていく。
手早くズボンを脱がせると、隠そうとする拓也の手の上から股間を揉みしだく。
「やだ…! いやだよ、やめてよ…!」
しかし、刺激を加えられた若いペニスは、
当人の意思とは関係無く明美の手の中で急速に大きく、硬くなっていく。
下着を履かせたまま右手で器用にペニスを取り出すと、優しく握り締める。
まだかろうじて明美の手の中から飛び出す程度の大きさだが、
そりかえるように上を向き、熱く脈打っているそれを、ゆっくりとしごき始める。
拓也の肩越しに下を覗くと、ピンク色をしている亀頭が、
明美の手の動きに合わせてわずかに先端が露出する。
「可愛い…まだ、被ってるんだ」
被ってる、という言葉の意味が拓也には解らなかったが、
耳元で囁く明美の声がくすぐったくて、肩をすくませて耳を掻こうとする。
その動作が可愛らしくて、明美は思わず拓也の耳の裏に舌を這わせる。
213129:02/09/15 18:26 ID:WtzW6VdG
(7)
舌先だけでつつくように耳たぶを舐めると、
そのまま唇で甘噛みしながら丹念に耳全体をついばんでいく。
「うぁ……ぁ…んっ、……っ……」
拓也は耳を舐められただけで頼りない声を上げる自分に驚いていた。
どこか遠くから聞こえてくるような、不思議な感覚。
明美の舌が耳の中まで入ってくるとその感覚は一層強まり、膝から力が抜けて行く。
その場に崩れ落ちないように明美の手にしがみつきながら、ようやく身体を支える。
(拓也君って、耳が弱いのね)
自分の腕の中でぐったりとしていく拓也に愛らしさを感じて、明美は更に耳を責め続ける。
もうほとんど置かれているだけになった拓也の手とは対照的に、
明美の手の中の拓也のペニスは、数回上下に擦ってやっただけで、
先端から透明な液を吐き出し始め、はちきれんばかりに膨れあがり、
痛々しいほどに存在を主張してくる。
明美は思わずその場で挿入したい衝動に駆られたが、
さすがに理性が歯止めをかけて欲望を抑えつける。
(その分、もう少し遊んじゃおうっと)
明美は拓也の耳から舌を離すと、触れるか触れないかの位置で息を吹きかける。
「んっ…!」
拓也はうなじの毛が総毛立ち、そこから身体中を走りぬけた快感に身を震わせる。
「拓也君、耳をこうされるのが好きなのね」
わざと拓也の被虐心をそそるような言い方をして、明美は反対側の耳にも愛撫を開始する。
「そんな、こと、ない…」
拓也は懸命に否定するが、明美の舌が自分の耳の中に入ってくると、
声を出すのも面倒になる位の快楽が襲ってきて、言葉を続ける事が出来ず、
首を振るのが精一杯なってしまう。
「そんな事言って…拓也君、こんなに気持ち良さそうにしてるじゃない」
「だっ、て…」
214129:02/09/15 18:26 ID:WtzW6VdG
(8)
拓也が言葉を続けようとした時、突然遠くで扉の開く音がして、
こちらに近づいてくる足音が二人の耳に入る。
二人は思わず息を止めて扉の外の気配に注意を向ける。
足音は拓也達の個室を通りすぎて止まると、すぐ近くで扉を開けて入っていく。
(どうしよう、隣だ…!)
それまでの、受身とは言え確実に高まっていた快感が一気に醒め、
見つかるかもしれない、という恐怖が拓也の心臓を鷲づかみにする。
と、音がした時から今まで動きを止めていた明美の手が、激しさを増して再び動き始める。
「!!」
何考えてるの、と拓也は振り向くと明美を睨みつけて無言の抗議をするが、
明美は手を止めるどころか、拓也のうなじに口を寄せると激しく吸い上げる。
舌先に唾液を絡めて転がすように塗りつけると、
少しずつ唇を動かして吸い上げる動作と唾液を塗り広げる動作を交互に繰り返す。
首筋をむず痒いような、もどかしい感覚がじわじわと浸していくと、
一度高まっていた性感はすぐにぶり返して、拓也の身体全体に広がっていく。
(う、ぁ……声、出ちゃうよ…!)
拓也は歯型がついてしまうほど強く指を噛んで必死に耐えていたが、
明美の舌が首筋全体を這い回った頃には、それも限界に近づいていた。
しかし、拓也が堪えきれなくなって唇から指を離したその瞬間、
絶妙のタイミングで明美は手を離すと、それ以上の刺激を止めてしまう。
拓也はたまらず明美の方を向いて切なそうに目で訴えかけるが、
明美は意地悪そうに隣室の壁を指差すだけだ。
(そんな…)
いくら拓也でも、射精の寸前で止められて本能に抗えるはずもなく、
脳の全てが精を放たせようと身体に命令を下す。
激しい自己嫌悪に駆られながらも、拓也は自分の股間に伸びていく手を止める事は出来なかった。
それでも、つかむ寸前になって、わずかに残った理性が、手の動きを鈍らせる。
その時、隣の個室から水音がして、中に入っていた女性が出て行く音が伝わってきた。
215129:02/09/15 18:26 ID:WtzW6VdG
(9)
明美はその機を逃さず、拓也の手首を掴むと、
一気に握らせて、拓也の手の上から再びしごき始める。
「もう声を出しても大丈夫よ…拓也君」
「うぁっ…!」
明美の声が待ちきれなかったかのように、拓也の喘ぎ声が重なって、
静寂が訪れた女子トイレに響き渡る。
刺激を失って柔らかくなり始めていたペニスは、しごくまでもなく、
触れられただけですぐに硬さを取り戻す。
快感というよりも、痛みに近い刺激が拓也に襲いかかる。
「ん…ぁ……、っ、………ぅ」
「こら…ちょっと声が大きすぎるわよ」
明美は拓也の唇に爪を当てると、軽く爪先を立てる。
「口…開いて」
痛みに反応したのか、すぐに拓也は唇を開いて明美を受け入れる。
明美は半分ほど指を埋めると、ゆっくりと拓也の舌先を舐り始める。
「ん…」
歯茎から上あごの部分まで、丹念に、指全体で愛撫を開始する。
自分でも触れた事のない場所を弄られる事に、
拓也は激しい嫌悪感を感じて舌で抵抗しようとするが、
それは明美の指を喜ばせるだけになってしまう。
やがて口腔内を隅々まで這い回った明美の指は、満足そうに唇を離れる。
まとわりついた唾液のせいで、艶かしく光る自分の指を、明美は愛しそうに口に含む。
拓也と自分の唾液を口の中で混ぜ合わせると、それだけで下半身が熱くなり、
新たな蜜が下着から染み出してくるのがわかる。
「拓也君…」
興奮した明美は、そのまま拓也を達しさせようと、手の動きを早めていく。
(ぅあ、何か…来る…!)
一度射精を止められている拓也は、明美の手の中にある己自身から、
今までに感じた事の無い強烈な快感が立ち上るのを感じ取る。
216129:02/09/15 18:31 ID:WtzW6VdG
(10)
「っ……!」
拓也の口から小さく叫び声が漏れて、明美の手の中で拓也のペニスが大きく震え、精を吐き出す。
身体をくの字に折り曲げて射精の快楽に打ち震える拓也の身体を抱きとめながら、
明美もまた軽い絶頂に身を任せていた。
(それにしても、寝顔といい泣き顔といい、拓也君って本当にこういうの似合うわよね)
(あたし…、やっぱり、ちょっとSっぽいの、好きなのかな…拓也君の顔見てるだけで、気持ち良くなっちゃった…)
(ううん、きっと、拓也君だからよね。沢田君との時はそんなSとかなんて事考えた事ないし)
ぼんやりとそんな事を思ってしまい、慌てて首を振る。
(ごめんなさい沢田君! あたしは不実な事をしてしまいました)
心の中で恋人に謝りながらも、拓也を抱く手は中々離そうとしない明美だった。、
「ひどいよ、お姉さん…」
後始末を終えた明美がズボンを履かせてやると、恨めしそうに拓也は明美の顔を見る。
「ごめんね」
拓也君があんまり可愛かったからつい、と口にしそうになって、
前にも同じ事を言いそうになって弟に止められた事を思い出して、かろうじて喉元で止める。
「でも、気持ち良かったでしょう?」
露骨にその場をごまかす為に言った明美の言葉にも、拓也は生真面目に反応してしまう。
「それは…その………」
拓也が無言になったのをいい事に、明美は一気にたたみかける。
「ね? だから、今日の事は二人の秘密って事にして…」
秘密、と明美が口にした途端、拓也は弾かれたように身体を離して、真剣な表情で明美を見る。
「藤井君には…藤井君には言わないでね。絶対だよ」
それが自分の墓穴を掘ってしまった事にも気付かず、必死に拓也はすがりつく。
内心の安堵を押し殺しながら、明美は拓也を安心させようと笑いかける。
「大丈夫よ。絶対言わないから。さ、相手の子だいぶ待ってるかも知れないわ。行きましょう」
明美は先に外に出て人がいない事を確認すると、拓也を外に呼びよせる。
「はい、これ」
買ってきた下着を渡してやると、拓也は律儀に礼を言って受け取り、愛のいる場所へと走っていった。
(さて…と)
明美も遅れて階上に向かおうとして、下着が濡れている事に気が付いた明美は、
少しの間考えた後、今まで居たトイレに再び入っていった。
217129:02/09/15 18:31 ID:WtzW6VdG
(11)
「随分遅かったじゃない」
拓也を見つけた愛の一声は随分とトゲのあるものだった。
「え? そ、そうかな?」
誤魔化すのが下手な拓也はとっさに嘘をつく事が出来ず、口篭もってしまう。
「それに、気がついたら見失ってるし。どこか他の所行ってたんじゃない?」
鋭い愛の指摘に、拓也は背中に冷たい汗がにじみ出るのを感じる。
「そ、そんな事ないよ。はいこれ」
愛は拓也が下着の包みを差し出してもすぐには受け取らず、
じっと拓也の顔を見ていたが、やがてきらめくような笑顔を見せると、
包みを受け取って拓也の手を取る。
「ありがとう。ね、お腹すいちゃった。お昼、食べに行きましょう?
私、このデパートのお子様ランチ好きなのよ」
その笑顔を見た時、拓也の胸にチクリと刺すような痛みが走る。
それがどうして起こった痛みなのか解らないまま、拓也は愛の背中に謝り続けていた。

「拓也君、どんなの選んでくれたのかしら」
家に帰ってきた愛は、部屋に戻ると、早速拓也に買ってきてもらった包みを開ける。
「…………これを、あたしに履け、と」
そこに入っていたのは、ほとんど男の欲望をそそる為だけにデザインされたような、
赤い、扇情的な下着だった。
目の高さまで持ち上げて引っ張ってみる。
「向こうが透けて見えてるじゃない」
軽く目を細めると、何やら思案する。
「…これを履いた私が見たいって事かしら…?」
しかし、これまでの拓也の言動からするとそれは考えられない。
愛は浮かんだ考えを打ち消すと、頭をひとつ振ってそれ以上考えるのを止めた。
「ま、いいわ。これでもう少し拓也君いじめられそうだし」
思わず緩んでくる頬を引き締めると、下着をたたんで大事そうにしまい、部屋を後にした。
218129:02/09/15 18:36 ID:WtzW6VdG
>200、202
うへへ、それでは頑張ってレズネタ書かせて頂きます。

>203
拓也攻め…どうやってその状況に持っていくかが鍵ですね。
僕個人としては愛攻めの方が面白いので…その…

>(79)205
それで! そのネタで! 是非おながいします。
219名無しさん@ピンキー:02/09/15 20:15 ID:5AVsprUs
キタ━━( ・∀)∀゚)Д゚)▽^)Д´)ω゚)_-)ゝ`)з゜)━━ッ!!
220名無しさん@ピンキー:02/09/15 20:30 ID:usv+IPle
神キターーーーーーーー!!!!!!!!!
イイ!!めちゃめちゃイイっ!
真っ赤な下着を来た槍溝さん見た時の拓也を想像して萌え!
続きもよろしくおながいします!
221名無しさん@ピンキー:02/09/15 22:42 ID:tpLvYBzk
>>129さん 神!!!

アクの強い藤井家の長女ってな感じで萌え。
それにしても拓也の秘密は増えるばかりですなぁ…(w

>>79さん
いいですね!竹中君。
槍溝さんには歯向かえなさそうなので、相手はしな子かな?
222名無しさん@ピンキー:02/09/15 23:15 ID:tb7YIGBX
>218
面白かったです。
やはり拓也には受けが似合うなぁ(w
レズネタも期待してます。
223名無しさん@ピンキー:02/09/16 02:12 ID:oOq3eiDO
素晴らしい!!!

罰ゲームもシリーズ化キボン!

私、このデパートのお子様ランチ好きなのよ
→このセリフ つぼでした。槍溝さんらしくて)w

224名無しさん@ピンキー:02/09/16 11:57 ID:oOq3eiDO
>129さん
もうつづきは考えられてるかもしれませんが・・

槍溝に呼びつけられる拓也。もちろん下着を見せるためだ。
目の前でそれを広げられ驚愕している拓也に。
槍溝はもう一枚の同じ下着を取り出して差し出す。
「それ、榎木君のだから。ペアルックよペアルック。」
(ぺ・・ペアルックって・・。)「こ、こんなのはけないよ!」
「あなたが選んだんでしょ、こんなイヤラシイのを選んで仕返しのつもりかしら。」
「う・・」

って感じでどうでしょう?
よかったらおながいします。
225129:02/09/16 16:24 ID:Ft6L9z2C
読んで下さった皆様、ありがとうございます。

>224
まだ数行しか書いてないですが、竹中君の女装の話で
そんなようなのを考えていました。
それがまとまるかどうか解りませんが、
女装は拓也とどちらかにはさせたいと思います(w
あるいは両方に。
226bvcvbv:02/09/16 19:13 ID:LuiFCZYb
vcbcv
227あぼーん:あぼーん
あぼーん
228名無しさん@ピンキー:02/09/16 20:34 ID:oOq3eiDO
>225
たのしみです。

無理しないようにがんばってください。
22979:02/09/16 22:56 ID:/XjhoxZj
>>129
すごい!
やっぱ、槍溝さん萌え!
いいですねえー。
ありがとうございました!
続きが気になります。
ってか、ぬけぬけとそんな下着を買ってしまう明美もすごい(w
個人的には拓也と竹中君二人を別々に女装させて対面させるのが面白そう・・・(w

>>206
みんなで・・・だと、なんか鬼畜っぽいですねえ。
でも、それはそれで面白そうかも。

>>221
いやー、キレちゃえば、槍溝さん相手でもやっちゃいそうだと思ったんですが・・・
今、槍溝さんをやっちゃうような話を考えてたりします。
しな子だと、やられた後にすごい修羅場になりそうだし(w
230 :02/09/19 15:29 ID:rGbyjNjo
age
23179:02/09/21 17:41 ID:1IHqdEv2
1)
竹中七海は放課後、人気のない廊下を歩いていた。
授業が終わってから、少し時間が経っている。
クラブ活動もないため、学校内にはほとんど生徒の姿はなかった。
七海は図書室で今しがた借りた本を抱えている。
最近興味が出てきて読み始めた推理小説ものだ。
終業とともに図書室に向かい、本を借りるのが習慣になってきていた。
(早く帰って読もうっと)
階段を登り、自分たちの教室のある階の一つ下の階まで来て、ふと足が止まった。
(あれ?深谷さん?)
廊下の先に見えたのは、見知ったクラスメートの姿だった。
そのまま廊下の奥へと歩いていく。
廊下は突き当たりで少し曲がっており、そこで彼女の姿は七海には見えなくなった。
彼女の向かった先には、社会科の資料室があるだけのはずだった。
(でも、今日は社会の授業なんてなかったし・・・)
そもそも、こんな時間に果たして何の用事があるというのだろう。
これはミステリーだ。
もしかしたら、何かの事件が起こっているのかもしれない。
昨晩読んだ推理小説の主人公の姿が頭をよぎった。
七海は廊下を歩き始めた。
後をつけるなんて、と後ろめたい気もしたが、それよりも好奇心が勝った。
というよりも、何か起こっていたら、という期待もあった。
もしかしたら、推理小説の主人公に自分を重ね合わせていたのかもしれない。
七海は本を抱えながら、廊下を歩き始めた。
23279:02/09/21 17:42 ID:1IHqdEv2
2)
(さて、と・・・)
廊下の突き当たりについた七海は、その先にある社会科資料室に目を向けた。
この階には5年生の教室もある。
しかし、資料室との教室との間には、いくつかの空き教室がはさまれている。
また、階段やトイレもないから、普段から人のあまりいないところだ。
七海自身もここに来たことは、日直の時に資料を取りに来たことが一度あるだけだった。
とは言え、突き当たりで消えた以上、資料室以外に行く場所はない。
(うーん・・・そもそも、本当に深谷さんだったのかなあ・・・?)
とは言え、服装といい身長や髪型といい、それは先刻まで同じ教室で授業を受けていた深谷しな子と同じだった。
資料室前の廊下は、電気が落とされていた。
日当たりも悪いせいか、薄暗くてとても日が出ているとは思えなかった。
それが余計に七海の不安を煽る。
資料室の前で悩むことしばし。
――ガタッ
「ひっ・・・」
資料室の中で、何かが動いた音がした。
思わず七海は小さな声で悲鳴をあげてしまった。
どうやら中に何かがいるらしい。
ごくり、とつばを飲み込むと、七海は資料室のドアへと近づく。
一歩近づくごとに、心音が高鳴るのが自分でわかった。
(か、鍵がかかってたら、諦めよう・・・)
この期に及んで、そんなことを考える七海だったが、勇気を出して取っ手に手をかけた。
そして、わずかに力を加えてみる。
(開いてる・・・!)
スライド式のドアが少しだけ開いた。
幸い音はほとんど出なかった。
七海はドアの取っ手を手にしたまま、一瞬固まってしまった。
23379:02/09/21 17:42 ID:1IHqdEv2
3)
不意に、自分の背中から、ガラガラっとドアの開く音が聞こえてきた。
五年生の教室から誰か出てきたのであろうか。
びっくりした七海は、そのままドアを開けると、素早く資料室内に飛び込み、ドアを閉めた。
少しの間呼吸を整えると、改めて周りを見る。
電気はついておらず、室内は薄暗いままだ。
七海はそろそろと奥へ向かって歩き始める。
資料室は意外に広く、普通の教室二つ分ほどの広さがある。
その間を書架が何列も並び、ところどころに壁掛け式の地図などが置かれている。
滅多に使われないせいか、きちんと整理された状態ではある。
(誰もいないのかな・・・?)
と思ったその時、資料室の奥から声が聞こえた。
七海の心拍数が一気に跳ね上がる。
ゆっくりと歩くと、その声は徐々に徐々にはっきりしてくる。
「・・・あっ・・・や・・・」
「・・・はぁ・・・んっ・・・」
どうやら声の主は二人いるらしい。
はたして何をしているのか、七海には想像もつかなかった。
だが、自分がその声に、不思議に興奮しているのは感じていた。
七海は書架の陰からそっと盗み見て、そして驚きのあまり、そのまま硬直してしまった。
(えっ!?)
女子生徒が二人、抱き合ってキスをしている。
七海はそれだけでも衝撃的だったが、さらに驚いたのは二人とも七海の知っている生徒だったことだ。
一人は深谷しな子、もう一人は槍溝愛。
その二人がお互いの体を強く抱き合い、キスをしている。
23479:02/09/21 17:43 ID:1IHqdEv2
4)
「ん・・・はぁっ」
「・・・んんっ・・・」
しな子と愛は互いの舌を絡み合わせている。
互いの舌をなめあうように絡ませていたかと思うと、今度は舌を口の中に引き入れ吸う。
キスといえば、唇と唇を重ねるだけ。
その程度の認識しかない七海にとって、目の前で二人の繰り広げるディープキスは、ショックが大きすぎた。
艶めかしい動きはしかし、七海の目を捕らえて離さない。
やがて二人は名残惜しそうに唇を離した。
舌と舌の間を、二人の唾液が糸のように結ぶ。
「キス、上手になったのかしら」
愛がしな子に言う。
「槍溝さんは、そうだと、思う」
しな子は顔を上気させながら言う。
「すごく・・・気持ちよかった」
「そう、良かった」
互いに微笑みながら、もう一度キスを交わす。
再び舌が絡み合う。
そして、愛がしな子のブラウスのボタンを外し始めた。
「・・・んっ・・・やぁっ・・・」
(わっ・・・!)
七海の驚きを無視して、愛はしな子のボタンを一つずつ外していく。
しな子も手を伸ばし、愛のブラウスのボタンを外そうとするのだが、キスの気持ちよさのせいか、なかなかうまくいかない。
(エッチなことをするんだ・・・)
七海の思考がようやくそのことを理解する。
とうとう愛はしな子のブラウスの上の方のボタンを外し、白い肌を露出させてしまう。
(あれが、女の子の体・・・)
女子の裸を見るのが初めて、と言うと多少ウソになる。
体育の着替えの時など、意図せずして見てしまうことはあった。
しかしそれは七海に多少の罪悪感をもたらすものではあっても、特に興味を引くようなものではなかった。
だが、今改めて見るしな子の肌は、七海に異性への興味を抱かせるに十分だった。
23579:02/09/21 17:43 ID:1IHqdEv2
5)
七海がしな子の肌に見とれていると、しな子もようやく愛のボタンを外し、その肌を露出させる。
ブラウスの影から、淡いピンクのブラジャーがちらりと覗く。
「いいなぁ・・・槍溝さんのブラ、可愛くて」
「あら、深谷さんのも可愛いわよ」
そう言って愛は、しな子のブラウスを少しずらした。
パステルカラーのチェックのブラジャーがあらわになる。
愛はブラジャーの上から、そっと胸に手を触れた。
「そうかなぁ・・・なんか子どもっぽくないかなぁ・・・」
「そんなことないわ。女の子っぽくて素敵だと思う」
愛の指先がさりげなくしな子の胸で動く。
「それに・・・問題は中身よ」
と言うと、愛の手がブラをずらした。
ブラの下から、しな子の乳首があらわになる。
(!)
まだ発展途上とは言え、わずかに丸みを帯びた胸。
その上でちょこんとピンク色の突起が自己主張をしている。
初めて生で見る女子の胸は、七海にとっては衝撃的過ぎた。
七海が自分の身体の異変に気づいたのは、その時だった。
いつからだろうか、自分のペニスが硬く大きくなっている。
(あれ?ど、どうしたんだろう?)
七海のペニスはトランクス越しに半ズボンを押し上げ、自己主張をしている。
おしっこを我慢しているときに大きくなってしまうことはあった。
だが、今は別に尿意があるわけではない。
なんだろう、と思いながらも、今はそれよりも目の前の二人の動きの方が気になった。
23679:02/09/21 17:44 ID:1IHqdEv2
6)
愛はしな子のブラを外すと、双方の胸を完全に露出させる。
「ここはとっても可愛いわよ」
「やだ・・・あっ・・・」
愛の指先が巧みに動き、しな子の乳首を刺激する。
続いて、愛の唇が吸い付いた。
「きゃっ・・・はぁっ・・・んぅっ!」
吸いながら、時々舌で軽くなめ上げる。
快楽が全身に走り、しな子の体がその度ごとに震えた。
「んっ・・・あぁっ・・・」
さらに愛は手を動かして、もう片方の乳首を刺激する。
舌で舐めながら、同じように指で軽くなでる。
そうかと思うと、唇で吸い上げ、同時に指で軽く乳首をつまむ。
口と指を巧みにシンクロさせ、左右の乳首に刺激を与えた。
「あぁぁ・・・あんっ・・・ふぁっ・・・」
しな子は書架にもたれかかり、殆ど立っていられない状態だった。
愛はその状況を確認すると、もう片方の手をスカートの中に潜り込ませた。
「あら」
愛が意外そうな声を出す。
「もう湿ってる」
しな子の顔が途端に真っ赤に染まる。
愛はそれを見ると、しな子が何か言う前に、スカートの中の手を動かした。
「そ、そんな・・・あぁっ!」
七海には見えなかったが、中ではパンティをずらした愛の指が、しな子のスリットに進入していた。
中指の先にしな子の愛液を絡ませると、そのまま中へと指を挿入する。
「んんっ・・・あっ・・・ふぁっ・・・」
愛の指が動くたびに、しな子が声を上げ、体を震わせる。
その間も乳首への愛撫は止めず、むしろ激しさを増している。
「あぁっ・・・あぅっ・・・!」
しな子の体が反り返り、声がひときわ大きくなる。
23779:02/09/21 17:47 ID:1IHqdEv2
7)
「ふふっ・・・いきそう?」
オーガズムへの予感を感じた愛が、しな子へと問い掛ける。
「うっ・・・ぅん・・・っきそう・・・いきそうなのっ!」
「じゃあ、いっちゃいなさい」
愛はスカートの中の手を器用に開くと、中指を埋めたまま、親指でしな子のクリトリスを探り当て、刺激した。
「やぁっ・・・!」
しな子が首を左右に激しく振るが、愛は動きを止めず、なおも刺激する。
敏感なところを全て刺激され、しな子の体が一気に昇りつめる。
「んぅっ!はぁんっ!・・・あぁぁぁ!」
ひときわ大きな声を上げて、しな子はオーガズムに達した。
体が大きく仰け反り、やがてぐったりと書架に倒れかかる。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
しなこはそのまま床に座り込みそうになってしまう。
愛は手をしな子の腰に回し、なんとか支えた。
槍溝にもたれかかりながら、息を整える。
やがてしな子が口を開いた。
「・・・また私だけ気持ちよくされちゃった・・・」
「そう?」
「だって・・・」
「でも、気持ちよさそうな顔してる深谷さん見てると、私も嬉しいのよね」
「えっ・・・?」
愛の表情は普段と殆ど変わらないが、わずかに微笑んでるようにも見えた。
「私ってやっぱりSなのかしら」
「S・・・?」
言葉の意味のわからないしな子が、不思議そうな顔をする。
23879:02/09/21 17:48 ID:1IHqdEv2
8)
七海はその光景を呆然と見ていた。
エッチなことをしていた、と言うのは解かる。
しかし、
(気持ちいいって、どういう意味なんだろう?)
(いくって、どこに行くんだろう?)
(槍溝さんはスカートの下で何やってたんだろう?)
(キスってどんな感じなんだろう?)
といった疑問が浮かんでは消えていった。

「ところで、どうだった?」
話を変えるように、愛がしな子に話し掛けた。
「どうって・・・」
しな子は恥ずかしさのせいか、顔を赤くしながらうつむいてしまう。
「・・・気持ちよかった」
「そう、良かった・・・気持ちよかったの」
と、愛はそこでちらりと視線を書架に向けた。
書架越しに七海の目がある。
(見られたっ・・・!?でも、そんな・・・)
七海は真正面から愛の視線を受けてしまう。
愛が視線を向けたのは一瞬だけで、すぐに目をそらした。
だが、七海は背筋がひやりとした。
七海は資料室を出るべく、できるだけ早く、静かに歩き始めた。
23979:02/09/21 17:53 ID:1IHqdEv2
竹中君が書きたくなって、書いてしまいました。
読んでいただければ幸いです。
中途半端なところで終わっておりますが、続きは書きます。
このまま流れとしては、
1)愛に見ていたことを指摘され、いたずらされる
2)もう一回覗きにいって二人に発見され、いたずらされる
とか考えてるんですが、どちらにするかはまだ考えてません。
うまいこと女装させてみたい、とは思ってるんですが(w
しかし、うまいこと逆ギレさせるようなシチュエーションが思いつかない・・・
240129:02/09/21 18:40 ID:2NlIub7o
>79
来たよ来たよ来ましたよ(゚∀゚)!
レズ+七海君登場! 
続きが気になりムヒョス!

んでシチュですが、
もう1回覗きに行ってバレた挙句に本まで見つかって、
「大方推理小説の真似事でもしようとしたんじゃないの」
とかツッコまれて「変装の練習ね」とか脅されて…
これじゃ逆ギレできてませんね。
241名無しさん@ピンキー:02/09/21 21:01 ID:Q0BwpuYV
>239
レズで覗きシチュですか。イイですなぁ。
続きも楽しみにしてます。1)希望。

あ、無理に七海を逆切れさせなくてもいいのでは?
242名無しさん@ピンキー:02/09/22 21:35 ID:lbVQ+LRx
竹中君逆キレキボンヌした者の一人です。

>>231いいですね〜
槍溝さんが小学生だということを忘れてしまいます。
逆キレ無くってもこのままで全然オケーですので
あまり無理せずに続きお願いしまっす!
243名無しさん@ピンキー:02/09/22 22:38 ID:BZz5Iuv4
おおお・・いいよ! いい!
探偵にハマる七海君・・いいなあ。
それと槍溝さんがまた怪しくて・・
伏線を予感させる表現がまたイイ!

女装ネタにもっていくなら・・
槍溝>見られた以上は仲間になってもらうわ。
但し・・ おんなのこのかっこしてもらうけどね。

@町を歩かせる。
偶然、拓也達が通りかかる。
竹中「やばいよ・どうしようどうしよう・」
槍溝「やっほー拓也くん」
(な、なんで声かけんの!!?)
拓也「槍溝さん? あれ・・その子・・」
槍溝「私の親戚で奈々ちゃんっていうのよ」
竹中「な・奈々です・・。」
ゴン「お、かわいいじゃん!でもどっかで・・」
竹中「〜〜〜!!!」
拓也「あれ? その子具合わるそうだよ」
藤井「ああ、なんか震えてるな」

槍溝「あらら、つかれちゃったのかも、じゃ帰るわね」

・・・・・

槍溝「どう?コーフンした?」
竹中「ひどいよ!ひどいよぉ!!」
244名無しさん@ピンキー:02/09/22 22:40 ID:BZz5Iuv4
A槍溝としな子の悪巧み
しな子「えへへ、女の子のかっこも似合うね、拓也君。」
拓也「酷いよ、みんなしておもちゃにして!」
しな子「だってあたしのお母さんは元プロだもん、絶対バレないって!」
拓也「・・・・・
しな子「槍溝さんもお友達連れてくるって行ってたけど誰かなあ」

槍溝「紹介するわね、親戚の奈々ちゃんよ。」
竹中「・・・な・奈々・・です」(うわっ深谷さん?ば・・バレないかなぁ・)
しな子「うん、よろしくね。こっちは私のイトコの・・」
拓也「え・・えと・・」(き・・急に言われてもっ!)

・・・・・

槍溝(深谷さん、なかなか上手くいったようね・・)
しな子(でしょ? お母さんの自信作だもん。服はわたしのだけどね。
 ・・その子って竹中くんだよねえ か・かわいい・・かも)
槍溝(ふふ・・楽しくなりそうだわ・・)
しな子(うんうん)

スマソ・・つい妄想に・・。

逆ギレは無理にさせなくとも良いかも。
でも、なんかのシチュでやらせたいでつね。
私もなんかかんがえよ。
245名無しさん@ピンキー:02/09/22 22:52 ID:ySs68+mb
やっべー、すげぇ萌えだ!
ううう、マジで続きが気になるYO!
キレるのは次の機会に回して、いじめられる竹中君路線で見てみたい!
漏れ的には1)がイイ!
>>243-244氏の続きも気になる…
24679:02/09/23 00:19 ID:1EqpIhOL
感想、ありがとうございます。
考えてはみたんですが、なかなか逆ギレに繋がらず・・・
皆様のレスも見せていただき、やはり別件で考えます。
今後、繋げられれば書きたいとは思います。

>129
あー、その台詞とシチュはいいですねえ。
変装の練習と称して女装・・・
ありですね、いただかせていただきます(w

>242
自分も忘れてしまいます(w
どんどん魔性の女化してるんですが、槍溝さんってこんなキャラでしたっけ?
台詞回しとか、もう一度コミックス読み直してみます。
自分の中で微妙に違和感があったりするので・・・

>243-244
羞恥プレイ、いいですね。
続きは続きで考えてるんですが、そのネタはおいしいなあ・・・
ちょっと使わせて欲しいかも(w
247243:02/09/23 01:16 ID:COfqwMe3
>79さん

良かったらお願いします!
24879:02/09/23 01:32 ID:1EqpIhOL
>243
じゃあ早速考えてみます。
しばらくは続き物(竹中君シリーズ?)で行きます。
24979:02/09/26 01:56 ID:4XggQrws
1)
竹中七海はその日、どのようにして帰ったかほとんど記憶にない。
深谷しな子の後を追って社会科資料室に侵入した七海は、そこでしな子と槍溝愛のレズシーンを目撃してしまった。
女の子のように見られることの多い七海とは言え、人並みに女性に対する興味はある。
見てはいけないのでは、という後ろめたさはあっても、結局最後まで目を離すことが出来なかった。
そして行為が終った後、槍溝愛と目が合った。
その目を見た瞬間、それまでの興奮もなにもかも吹き飛んでしまった。
急にそこで見ていることが恥ずかしくなり、慌てて資料室を出た。
教室でランドセルを取ると、家までダッシュで帰った・・・らしい。
気が付いたときには、汗だくで家の玄関の前にいた。

七海は帰宅するとすぐに自分の部屋にこもった。
ランドセルから今日借りた本を取り出して読もうとしたが出てこない。
どうやら気が動転していて、どこかで落としたようだ。
焦るのだが、こればかりはどうしようもない。
(どうしよう、今からとりに行って、槍溝さんや深谷さんに会ったら・・・)
多分見てはいないはずなのである。
だが、今彼女たちに会ったら、自分がどんな反応をしてしまうかわからない・・・
(・・・仕方ない、明日学校で探そう・・・)
七海はあきらめて、自分の持っている本を読むことにした。
とは言え二人のことがちらついて、なかなか集中できない。
それでも無理矢理本を読もうとするのだが・・・結局、そんなことをしてる間に、夕飯になってしまった。
25079:02/09/26 01:58 ID:4XggQrws
2)
夕食の味もほとんど覚えていない。
母親と何かの話をしたのは事実だが、内容も覚えていない。
その後、七海は風呂に入ってそのまま寝てしまうことにした。
部屋に入ると、電気を消してベッドに横になる。
そして、布団に包まりながら今日のことを考える。
冷静に考えてみると彼女に見えたとは思えない。
間に書架があったし、細い隙間から見ていた。
(たまたまこっちを向いただけだよ、きっと・・・)
そう自分に言い聞かせることにした。
何度も繰り返すうちに、安心してきたのだろうか。
今度は行為そのものを思い出してみる。
しな子と愛の肌の記憶は、まだ七海の脳裏に鮮明に焼きついていた。
(綺麗だったな・・・)
記憶の中で、しな子と愛のブラウスのボタンが外されていくシーンが、スローで再生される。
二人の細い首筋と鎖骨があらわになる。
そして――
そこまで思い出した瞬間、七海は顔を真っ赤にして掛け布団を頭からかぶった。
布団の中で七海は目をつぶっている。
いけない、と思いつつも、頭の中では二人の行為がなおも続いている。
しな子のブラウスのボタンはさらに外された。
ブラウスの下から、パステルに彩られたチェックのブラジャーが顔を出す。
まだ小さいながらも、その胸はわずかに膨らんで丸みを帯びており、男子のものとは明らかに違う。
一方の愛もボタンを外されていた。
ピンクのブラジャーの下に隠された胸は、しな子のものよりは多少大きかった。
とはいえ、まだわずかに膨らんでいる程度なのだが。
それでも母親以外で初めて生で目にする異性の下着姿である。
七海にはとてもインパクトのある光景だった。
さらに愛の指先は動き、やがてしな子のブラをずらしてしまう。
25179:02/09/26 01:58 ID:4XggQrws
3)
ブラの下から、しな子の可愛い乳首が登場する。
そこは既に待ちわびていたかのように、ピンと立って自己主張をしている。
そこに愛の指先が触れるたび、しな子は声を上げながら全身を震わせる。
官能的な表情でしな子と愛は交わる――
七海は思い出しながら、既にかつてない興奮状態にあった。
心臓はなんどもドキドキと早鐘を打ち、全身はどうしようもなく火照っている。
悶々とした思いをどう処理すればいいのかわからず、七海は布団の中で何度も左右に寝返りを打った。
「あっ・・・!」
何度目か寝返りの瞬間、七海のペニスに初めての新鮮な感覚が走った。
何時の間にか勃起していたペニスが、布団とわずかにこすれたらしい。
(なんだろう、今の感じ・・・)
恐る恐るという感じで、七海はパジャマの上から自分のペニスに手を添えた。
「んっ!」
ペニスから再び七海の全身に電流のような刺激が走る。
七海は思わず声を上げてしまった。
――エッチなこと考えながらさぁ、自分のちんちん触ると気持ちいいんだぜ――
不意に七海は、クラスの男子が話していたオナニーの話を思い出す。
教室での休み時間、通りがかりに聞いた話だ。
まだそういうことに興味がなかった七海は、赤面しながら通り過ぎたのを思い出す。
実際にはもっと詳しい話に踏み込んでいたようだが、そこまでは聞いてはいなかった。
(もしかして、このことなのかもしれない・・・)
そう思いながら七海は、再び半信半疑にパジャマの上からペニスを押さえてみる。
「ん・・・!」
再び全身に刺激が走る。
それが気持ちいいという感じなのかは七海にはわからなかった。
しかし、どことなくいやらしい気持ちになってくるのは自分でもわかった。
(不思議な感じがする・・・なんかエッチな感じ・・・)
右手をさわさわと、撫でるように動かす。
ペニスを中心にやんわりとした刺激が全身に広がっていく。
まだぎこちない動きだが、慣れていない刺激に七海のボルテージは確実に高まっていく。
25279:02/09/26 01:58 ID:4XggQrws
4)
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
ベッドの中で身悶えながら、七海は右手を不器用に動かしていく。
既に七海は初めて味わうこの感覚を、心地よいものとして受け止めていた。
(今、僕は、エッチなことを・・・してる)
その認識が七海をさらに興奮させていた。
頭の中に再び、しな子と愛の姿が浮かぶ。
愛がしな子を巧みに責めているシーン。
(二人もエッチなことをしてた・・・)
愛としな子と混じっていやらしいことをする自分の姿が浮かぶ。
セックスに関する知識のない七海には、ペッティングがせいぜいだったが・・・
それでも、今日の記憶と想像力が合わさって、七海の脳の中では淫靡な光景が展開される。
「はぁ・・・あぁっ・・・」
自分の手がしな子の胸に触れる。
愛の指が自分のペニスを複雑に刺激する。
「はぁ、うぅ・・・」
声が出ては困ると、七海は夢中で手近にあった布団の布地を強く噛んだ。
口の中にあふれていた唾液が、布地に染み込んでいく。
しかし、今の七海はそんなものに構っている余裕はなかった。
いつしか想像の中で七海は愛のブラジャーを外し、見たことのないはずのない愛の胸を見ていた。
愛としな子は微笑を浮かべつつ、七海のペニスを刺激する。
25379:02/09/26 01:59 ID:4XggQrws
5)
(あぁ、何か変、変、変っ・・・!)
七海の絶頂は既に近かった。
左手は布団を強くつかみ、口は布団を強くかみ締めている。
右手がいつしか、強く押し付けられるようにして、ペニスをさすりあげる。
真っ白になりそうになる意識の中で、しな子と愛の胸や艶めかしい表情が浮かんでは消えていく。
「んん・・・んっ・・・!」
そして最後の瞬間、あの槍溝愛が意味ありげな表情で七海を見据える。
艶めかしい、あるいは謎めいた表情――
「ぅん、ん、ん・・・んんんんーっ!!」
(ああぁぁぁーっ!)
その瞬間、七海のペニスが激しく脈動し、精液を噴出する。
七海は思わぬ快楽に硬直して動くことが出来ずにいる。
その間もドクッ、ドクッ、という続く。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
ようやく脈動が終わる。
生温かい精液は、トランクスの中にあふれ返っていた。
そのままペニスを伝い、お腹のあたりにあたる。
しかし、七海はもはやそんなことはどうでも良かった。
七海は快楽の余韻と疲労感でそのまままどろみの中に落ちようとしていた。
落ちていく意識の中で、もう一度槍溝愛のあの目が浮かぶ。
『全部わかってるわよ・・・』
そんな声を七海は聞いた気がした――

(続く)
25479:02/09/26 02:00 ID:4XggQrws
前回の続きというか、つなぎです。
なんか単なるショタものになってしまいましたが・・・
嫌いな人には申し訳ありません。
次はちゃんと(?)からみになる予定ですので・・・
255名無しさん@ピンキー:02/09/26 19:14 ID:j4TwRuM6
精通儀式?
256名無しさん@ピンキー:02/09/26 19:20 ID:n7+PBF7R
>254
七海のレズシーン回想がそれなりにエロいんで、個人的にはOK。
次の槍溝、しな子との絡みを楽しみにしてるよん。

>255
そういや、原作で確か初めての夢精ネタってなかったっけ?
257129:02/09/26 23:50 ID:jyVywWh9
>79
ハヤーイ(゚∀゚)!! スゴーイ(゚∀゚)!! 
ショタですが、僕は史穂x拓也の時は途中からそのつもりで書いてました(w

>255
精通はしてます。10巻。
258名無しさん@ピンキー:02/09/27 01:24 ID:c+vAst7z
>79
良いですなあ・・
竹中君の回想・・イイ!
こうゆうつなぎも物語にふくらみがでて良いです。
竹中君らしさもでてますね
続きがすげえ楽しみです。
259129:02/09/27 19:38 ID:NDeyEIgG
(1/10)
教室の掃除が終わると、深谷しな子は簡単にクラスの友達に挨拶を済ませて、
まだわずかに日中の活気がたゆたっている放課後の教室を飛び出して行った。
目指す相手に気付かれないように、さりげなく教室に入っていく。
探している人物はいつもと同じ場所に座っていて、ぼんやりと窓の外を見つめていた。
恋愛漫画の一場面のようなその光景に、しな子は一瞬声をかけるのをためらったが、
軽くせきばらいすると意を決して呼びかける。
「槍溝さん」
窓の近くの席で買える支度をしていた槍溝愛は、呼びかけにゆっくりとふりむく。
「んあ?」
西日に照らされて、陰影が濃く映し出された愛の顔が妙に大人っぽく見えて、
しな子はなんとなく照れてしまう。
「あ…槍溝さん、何してたの?」
そのせいか、一瞬言葉を詰まらせてしまったが、愛はそれに気付く事もなく答える。
「ん、なんとなく…外を見てたの」
「外?」
そう言って再び窓に目を向ける愛につられてしな子も外を見たが、
雲が広がるばかりで特に何がある訳でもなかった。
それでも、愛と同じ景色を見ている事に、ちょっとだけ嬉しさを感じる。
「……」
ふと気配を感じて振り向くと、愛が自分の顔を真っ直ぐ見据えていた。
「な、何?」
「可愛いな、と思って」
その視線と同じ、あまりにもまっすぐな言葉にしな子の胸は勢いよく踊り始める。
「や、やだ、槍溝さん…そんなみえみえのお世辞」
「そうでもないんだけど」
ほとんど聞き取れない位の小さな声で言うと、しな子が何か言おうとする前に立ち上がる。
「帰りましょ? 外見てるのもそろそろ飽きてきちゃった」
「あ…うん」
(いっつも…はぐらかされちゃうのよね)
慌てて愛を追いかけながら、しな子はそんな事を考える。
しかしそれが決して嫌いでは無い事も自覚して、愛の背中に向かって一人笑いかけた。
260129:02/09/27 19:39 ID:NDeyEIgG
(2/10)
「今日ね、槍溝さんの家に遊びに行っていい?」
帰り道も半分ほど来た所で、しな子は今日こそ言おう、
とタイミングを測っていた言葉を口にする。
しな子と愛は、まだお互いの家に遊びに行った事はない。
それは元々クラスが違うと言う事もあるし、
しな子があまり自分の家に呼びたがらないと言う事もあったが、
とにかく、二人の逢瀬は今まで学校の中だけだった。
その関係から一歩進みたくて、思いきって尋ねてみると、愛は唇に指を当てて軽く考え込む。
「あ、ダメだったら別にいいんだけど…」
その仕種を否定的な物だと思ったしな子は慌てて弁解するが、
愛の返事は予想を裏切る物だった。
「んー…良かったら、泊まりに来ない? 明日土曜日で休みだし、
今日からお父さんとお母さん、旅行に出かけていないのよ」
「…いいの?」
「ええ」
望んだ以上の展開に、小躍りしそうになるしな子。
「あ、あの…待っててね。かばん置いて支度したら、すぐに行くから!」
「え…ええ」
しな子は鼻息も荒くそう告げると、自分の家目指して一目散に走り出した。
その勢いに気圧されたのか、愛はそれ以上何も言えずに後ろ姿を見送る事しか出来なかった。
261129:02/09/27 19:39 ID:NDeyEIgG
(3/10)
愛が自宅に着いて30分ほど過ぎた頃、チャイムが鳴ってしな子が来た事を知らせる。
「いらっしゃい」
「えへへ…こんにちは」
しな子はよほど急いで来たのか、まだ肩で息をしながら愛の顔を見て照れたように笑いかける。
「それじゃ、上がって」
促されたしな子が玄関に入ろうとした時、秋風がしな子の身体を通りすぎる。
この季節、しかも既に夜の方が近い時間帯に汗をかいていたしな子はたまらずくしゃみをしてしまう。
「お風呂わいてるけど、入る?」
愛は二階の自分の部屋にしな子を案内しながら、声にかすかに気遣う様子を乗せて尋ねる。
「え…」
「着替えとか、持ってきたんでしょう?」
「う、うん…でも…」
初めて訪ねる人の家で、いきなり風呂を借りるのは抵抗があるらしく、
しな子は控えめに遠慮しようとするが、愛は構わず続ける。
「そうと決まれば、善は急げね」
一人で結論づけると、渋るしな子の背中を押して浴室へと向かう。

「はい、これタオル」
愛はタオルを手渡すと、いきなり服を脱ぎ始める。
「え、あの…まさか、槍溝さんも…」
「何?」
胸の辺りまで服を持ち上げた所で愛の手が止まる。
淡い緑色のブラジャーがわずかに覗いて、しな子は凝視しそうになって慌てて目線を戻す。
「その…一緒に…入るの?」
「だめ?」
「…ううん…」
愛の巧みな聞き返し方に、しな子は結局頷く事しかできなかった。
262129:02/09/27 19:39 ID:NDeyEIgG
(4/10)
先に浴室に入ったしな子は、愛に裸を見られるのが恥ずかしくて、
手早く湯を浴びるとすぐに浴槽につかる。
ほどなく、扉が開いて愛が姿を現す。
まだ湯気も少ない浴室は、愛の裸身をほとんど遮らずにしな子の瞳に映し出す。
しな子は愛に気付かれないように、素早く上から下まで愛の身体を観察する。
まだまだ大きくなって行く途中とはいえ、
はっきりと存在を主張し始めている胸の膨らみや、そこから腰へとつながっていく身体のラインが、
しな子には自分よりも柔らかな、大人の女性の物に感じられる。
更に視線を落とすと、自分の家だからか、
タオルで前を隠す事もしていない愛の股間が目に入る。
「あ…」
しな子が何かに気付いたように小さく声をあげる。
「ん?」
「槍溝さん、もう生えてるんだ…」
愛は椅子に腰掛けると、うらやましそうにため息をつくしな子に笑いかける。
「こんなの、深谷さんもすぐに生えるわよ。それに、生えたって良い事があるわけでもなし」
「でも…」
「あれ、もう来たんでしょ?」
「うん…」
「だったら大丈夫よ。それに」
意味ありげに一度言葉を切ると、真剣な表情を作って続ける。
「エッチしてると毛の成長が早くなるって雑誌に載ってたわよ」
途端にしな子の顔が真っ赤に染まり、顔を半分浴槽に沈めてしまう。
「あ、照れた」
面白そうに笑う愛に、はじめはすねたように睨みつけていたしな子も
やがて我慢出来なくなって、つられて笑い出す。
263129:02/09/27 19:39 ID:NDeyEIgG
(5/10)
「交代しましょ」
ひとしきり笑った後、愛は手早く自分の身体を洗うと、
浴槽のへりにもたれかかってこちらを見ているしな子に告げる。
しな子は頷くと、浴槽から上がって愛と場所を変わる。
愛は浴槽に入るふりをして、しな子が座ったのを見ると、背後に回りこんで身体を押しつける。
「ひゃっ! 槍溝さん、な…なに?」
反射的に身体をすくませるしな子の反応を面白がるように愛は更に密着させながら、
スポンジと石鹸を手に取る。
(! 槍溝さん、背中、当たってる…!)
しな子は温かい肌の他に、少し違う感触の物を感じて、それが愛の乳首だと判ると、
突然顔が火を吹いたように熱くなってしまう。
「洗ってあげる」
「い、いいわよ、自分で洗えるから…きゃっ」
しな子は半分以上本気で愛から逃れようとしたが、狭い浴室で暴れる訳にもいかず、
結局愛の言いなりになってしまう。
それでも、どうしても恥ずかしさがぬぐえないしな子は身体を小さく縮こまらせるが、
それはかえって愛に背中を洗いやすくさせる事になってしまう。
「そんなに緊張しないでよ。悪い事してるみたいじゃない」
愛がそう言いつつ、優しく洗い始めると、ようやくしな子は少しだけ緊張を緩める。
「そういえばね」
愛は手を止めることなく、先日拓也に行わせた罰ゲームの話を始める。
拓也を途中で見失ってしまった事、買ってきた下着が到底拓也の選ばなさそうな物であった事、
それらを話すとしな子はうらやましそうにため息をつく。
「いいなぁ…あたしも見たかったなぁ、それ」
「ごめんね。深谷さんまで居たら、いくら拓也君でも絶対やってくれないと思ったから」
「うん…そんな感じよね…しょうがない、か。でも、後でその下着見せてね」
「ええ。それにしても…アレは絶対共犯者が居たわね」
「共犯者?」
「だって、私ずっと見張ってたのに見失っちゃたし、
それなのに下着はちゃんと、それもすっごいの買ってきてるんだから」
264129:02/09/27 19:40 ID:NDeyEIgG
(6/10)
あまりに力説する愛に、しな子は思わず噴出してしまう。
「んあ?」
「な、なんでもない」
「そう…ま、いいわ。はい、次腕ね」
意外なほどあっさり愛は引き下がり、しな子の腕を洗い始める。
さっきの会話で緊張もほぐれたのか、しな子は軽く目を閉じて愛が洗うのに身を任せていたが、
やがて愛がスポンジを使わず、手に直接石鹸をつけて擦っているのに気がつく。
(でも…気持ちいいから、もう少しだけ黙ってようかな)
しな子がうっとりとしてしまうほど、愛の洗い方は情感に溢れていた。
掌を押し付けて泡を伸ばして、指先で擦りこむ様に腕全体を這いまわしていく。
少しずつ、快楽になる一歩手前のやわやわとした刺激に、
しな子はいつのまにかすっかり虜になってしまっていた。
愛は手首まで洗うと一度肩の方へ戻って、二の腕の内側から腋の下の、
特に刺激に弱い場所を触り始める。
「ん…」
しな子の口から軽い吐息が漏れる。愛はその事に満足を覚えたが、
それ以上本格的に快感を与える事はせず、
簡単に洗い終わるとすぐに手首から先へと移動してしまう。
力無く開いていたしな子の手を取ると、手の甲から指先まで、優しく、丹念に洗う。
じわじわと押し寄せる快感の波に、しな子の呼吸は大きく、深くなっていく。
下腹部が熱を帯び始めるのがわかって、愛に気付かれないように膝をすりあわせる。
(もっと…指、触って欲しいな…)
もどかしい愛の指に耐えかねたように、しな子は自ら指を動かして求め始めるが、
再び愛は逃げるように指を引いて、反対側の腕へと行ってしまう。
ようやく焦らされている事に気が付いたしな子だったが、
自分からそれを告げるのはまだ恥ずかしく、愛の思惑に素直に乗ってしまうのもしゃくだったので、
この場は我慢を続ける事にした。
265129:02/09/27 19:40 ID:NDeyEIgG
(7/10)
愛はそんなしな子の忍耐を試すように、指先を集中して愛撫し始める。
両手でしな子の手を挟みこむと、爪と指腹を同時に撫で上げる。
「……!」
さっきの倍以上の快感がしな子の腕を駆け上る。
手のほうを振り向きたかったが、振り向いた先で愛がこちらを見ていると思ったしな子は、
顔をそむけて必死に耐える。
そうすると自分の手に何をされているのか全く判らなくなってしまい、
余計に自らの快楽を煽る事になってしまう。
掌に指を押し当てながら、もう片方の手で指先をしごきたてる。
ひねりを加えながら上下する指先に、しな子は思わず声を上げそうになってしまい、
とっさにごまかす。
「や…槍溝さん」
「何?」
「いつも…そんな風に洗ってるの?」
「そんな訳ないじゃない」
「!」
あまりにも正直な愛の答えに言葉を失うしな子。
「今日はもう、あなたを愛する一心で」
愛が本気で言っているのか否か、顔をそむけているしな子には判らない。
それでも、夕刻の教室の中での言葉と、
今の言葉が混ざり合って、しな子の心を暖かく満たしていく。
「それじゃ…前も、洗うわね」
だから、愛がそう言った時、しな子はほとんどためらわずに頷いていた。
266129:02/09/27 19:40 ID:NDeyEIgG
(8/10)
愛はしな子の足の間で両膝立ちになってしな子と向き合う。
「槍溝さん…」
想いが昂ぶったのか、しな子は瞳を潤ませて愛に顔を近づけていく。
愛はそれを逆らわずに受け入れて、唇を重ねる。
「ん…」
しな子の方から舌を伸ばして愛の唇に触れさせると、愛も口を開いて応じる。
すぐに舌が絡み合いだし、しな子はぎこちないながらも一生懸命動かして愛を求める。

決して短くはない時間、二人はキスを続けていたが、
愛が顔を離してもしな子はまだ物足りなそうに愛を見る。
「まだ…キスしたいの?」
「………うん」
しな子が照れてうつむいてしまうと思っていた愛は、
予想外の返事に面食らいながらも、しな子を優しく諭す。
「でも…だめよ。身体洗わないと」
愛はスポンジを手に取ると、しな子の身体を泡だらけにしていく。
首筋から鎖骨へと、少しずつ洗う手を下に降ろして行き、まだ固さの方が強い胸に触れる。
「ぅ…あ…」
スポンジで片方の胸を擦りながら、もう片方の胸も掌で押し付けるように洗いだす。
掌の真中にしな子の乳首が当たり、そこを中心に円を描くように掌を動かすと、
だんだん硬さを帯びてくるのが伝わってくる。
愛がしな子の顔を見上げると、しな子はもう欲情しているのを隠そうとせず、
物欲しそうに愛の顔を見つめている。
267129:02/09/27 19:40 ID:NDeyEIgG
(9/10)
「気持ちいい…の?」
しな子の顔を見ている内に自分も興奮して来た愛は、声をかすれさせながら尋ねる。
「うん…泡で滑って、いつもと違う…感じ…」
「じゃあ…これは?」
愛はすっかり硬くなったしな子の乳首をつまむと、指先で擦り上げる。
「やっ……ん、…っ……」
しな子は気持ち良さそうに声を上げて愛に続けるよう促すが、
愛は数回擦るとすぐになだらかな丘を下ってしまう。
腹部へ辿りつくと、肌触りを楽しむようにわき腹から身体の中心へと手を滑らせる。
へその周りを人差し指だけでなぞると、しな子はそこが弱いのか、
踵を浮かせて身体をのけぞらせる。
「っ、ねぇ、槍溝…さん…もう…」
「もう…こんなに…なってるのね」
愛が指先をスリットに潜りこませると、熱い液体が指にまとわりつく。
「だって…槍溝さんに、触られてるって、そう考えると…どんどん、熱くなって…」
(…ま、いいか)
愛は軽く笑うと、しな子の膣に指を差し込む。
「やっ、あっ……」
散々焦らされていたしな子は、愛が数回指を動かしただけで切なげに喘ぎ、
限界が近い事を愛に伝える。
「やり…みぞ、さん、あたし…も、だ、め…!」
しな子は愛の肩を掴むと、大きく身体を痙攣させて絶頂を迎える。
倒れないように支えてやりながら、愛はさりげなくしな子の身体を抱き締めていた。
268129:02/09/27 19:41 ID:NDeyEIgG
(10/10)
「結局、最後までしちゃったわね」
愛は浴槽に浸かりながら、身体を流しているしな子に話しかける。
「…槍溝さん、最初からそのつもりだったんじゃない?」
「だって…深谷さん、こんなに感じやすいとは思わなかったんだもの」
図星をつかれたしな子は悔しそうに黙り込んでしまう。
(今度こそ…今度こそ、あたしが主導権握るんだから)
しな子は決心も固く愛の顔を見つめる。
「深谷さん?」
愛は自分の顔を見つめたまま動こうとしないしな子を、のぼせたのかと思って心配する。
「…え? あ、なんでもない。あたし、もう出るね」
しかし、しな子はそう言うと勢い良く浴槽から上がって、さっさと風呂場から出て行ってしまった。
愛はしな子が怒っているのかと思ったが、妙に張りきっている様子を感じて、
不思議そうに首を傾げた。
269名無しさん@ピンキー:02/09/28 01:39 ID:qLKn7tg3
>129
予告のあったレズものですな。
良いですねえ・・なんかこれで絵とかあったら最高ですよねぇ・・。
しかも、話が続きそうな予感・・。
期待してますよ。
27079:02/09/28 17:52 ID:feAV61SR
なんだか、受け入れてもらえたようで一安心です。
竹中君、精通はしてましたね・・・(皆様のご指摘どおり、10巻で夢精ネタがありました
拓也のパパには、夢精の話は聞いてもオナニーの話とかは聞かなかったということで(w
今、続きを考えていますが、しな子が出てくるのはもう少し先になりそうです。
しばらくは槍溝さんメインで書こうかな、と。

>129
萌えさせていただきました!
ありがとうございます。
うーん、主導権を取ろうとするしな子が特に萌え!
しな子が攻めというのも見てみたいですね。
てか、例のエロ下着を見た時のしな子の反応も楽しみ(w
続きも楽しみにしています。頑張ってください!
271 :02/09/29 04:04 ID:0ZXy8w8P
age
272名無しさん@ピンキー:02/09/29 10:30 ID:fWkTsivI
ヽ(`Д´*)ノ
273名無しさん@ピンキー:02/10/01 06:22 ID:muLBVI9L
相変わらず最高です。お風呂ネタは新鮮でいいですね。
今度はぜひ槍溝さんにも絶頂を迎えさせてあげてくださいね。
274 :02/10/03 16:52 ID:6ddCxUqT
あげ
275あぼーん:あぼーん
あぼーん
276名無しさん@ピンキー:02/10/06 16:36 ID:wT+DilFH
保守
277名無しさん@ピンキー:02/10/07 08:40 ID:MXjQBX1Y
めぐたん保守
278名無しさん@ピンキー:02/10/08 01:02 ID:LbEud3y/
ななみくん保守
279 :02/10/10 01:03 ID:yyZX3uSy
age
280129:02/10/10 01:19 ID:6lXo9d5W
(1/9)
「ね、さっき話したやつ、見せて?」
夕食が終わって愛の部屋に入ったしな子は、早速さっき話題にのぼった下着の件を切り出す。
「ちょっと待って…はい、これ」
そう言って愛が差し出した物を見て、しな子は思わず絶句してしまう。
「…………これを、榎木君が選んだの?」
目の前にあるそれは、しな子の想像を遥かに超えたデザインだった。
思わず手にとって引っ張ってみると、
圧倒的に面積の少ないそれは生地の薄さと相まって、
ほんの少し左右に広げただけで向こう側にある愛の顔がはっきりと見えてしまう。
「透けてる…」
愛はしな子が自分と全く同じ反応をしている事に思わず笑ってしまう。
「何?」
「ううん、私もね、最初見た時深谷さんと同じ事したから」
「だって…これ、ほとんど何も履いてないのと同じじゃない!」
しな子はそう言いながら、まだ下着を離そうとせず、
いろんな方向から眺めたり透かしたりしている。
「気に入った?」
「え? う、ううん、その…ね、槍溝さんはもう履いてみたの?」
「まだよ。さすがに学校にはちょっと…ね」
少し照れたようにはにかんで笑う愛の顔が可愛くて、しな子はなんとなく目線をそらせてしまう。
視線をさまよわせていると、視界に写真立てを見つけたしな子は、立ちあがってそれを手に取る。
281129:02/10/10 01:19 ID:6lXo9d5W
(2/9)
「これ…いつ撮ったの?」
「修学旅行の時」
そこには、恐らくバスの中だろうか、口を少し開いて眠っている拓也の寝顔が写っていた。
「え、だって…槍溝さん、クラス違う…」
「後藤君に撮ってもらったの」
「そうなんだ…いいなぁ…」
しな子は心底羨ましそうにため息をこぼす。
確かにそれは、大抵の女性なら胸をときめかせるに違いない、天使のような寝顔だった。
「欲しい? フィルムごと貰ったから、焼き増しも出来るけど」
「うん!」
即答するしな子に、愛はやや気圧されたように頷いていた。
しな子はその後も本棚などを物色していたが、やがて寒そうに軽く身震いする。
「寒いの?」
「…少し」
「湯冷めするといけないから、もう布団の中に入っちゃいましょう」
そう言うと愛は自分からベッドに潜りこんでしな子の場所を空けてやる。
「う、うん…」
しな子はわずかに興奮を覚えつつも、愛の招きに応じてベッドに横たわる。
いくら二人が小学生といっても、シングルベッドに横に並んで寝るのは少し無理があって、
かなり身体を密着させないと落ちそうになってしまう。
しかし、愛もしな子もむしろそれを楽しむように無言で身体を押しつけてしばらくの間じゃれあっていた。
282129:02/10/10 01:20 ID:6lXo9d5W
(3/9)
「あ、これ」
ひとしきり遊んだ後、しな子はふと枕元に目をやるとそこに一冊の本を見つける。
それはしな子が買うようになった雑誌の増刊号で、「過激な体験特集号」と派手な字で銘打ってある。
「槍溝さん、こういうの買うのって…、その、恥ずかしくないの?」
中を開きたい欲求に駆られたものの、愛に笑われてしまわないかと不安なしな子は、
気持ちをごまかすように表紙を指でなぞりながら愛に尋ねる。
「恥ずかしかったわよ。顔から火が出るかと思ったくらい」
(…でも、槍溝さんって表情あんまり出さないからなぁ)
しな子は軽く眉を寄せて愛が買う所を想像しようとしたが、どうしても思い浮かばないので諦める事にした。
あまり興味を持っていないように装いながら、さりげなく表紙をめくると、
その瞬間を待ち構えていたかのようなタイミングで愛が口を挟む。
「それ、まだ私も買ったばっかりであんまり読んで無いから、一緒に読みましょうか」
「え…うん」
二人は肩を寄せて、あれやこれやと騒ぎながらページをめくっていく。
「拓也くんのって…どの位の大きさだったかしらね」
愛が記事を指差しながらしな子の方を見る。
「え…えっと…」
反射的にしな子が思い浮かべようとすると、
「あ、今想像したでしょ」
「もぅ!」
まんまと引っかかったしな子は耳まで赤くして愛を軽く押す。
「照れない照れない」
「う〜〜」
枕を抱えるように突っ伏せるしな子が可愛らしくて、
愛はそっと肩に腕を回すと、指先にわずかに意思を込めてこちらを向かせる。
しな子は、ほんの少しだけ怒っていたが、
頬に指先を通して気遣う気持ちが伝わってくるのを感じると、すぐに機嫌を直して向きなおる。
無言のまま愛がしな子の手を握り締めると、それをきっかけにどちらからともなく目を閉じて、
ゆっくりとキスを始める。
283129:02/10/10 01:20 ID:6lXo9d5W
(4/9)
「ん…」
愛が舌を伸ばしてくると、しな子も愛の腰に手を回して迎え入れる。
しな子の口の中に甘い感触が広がっていき、うっとりと身を任せかける。
(いけない、今度こそ)
頭の片隅に風呂場で自らに誓った事を思い出すと、機先を制するように愛の方にのしかかる。
そのまま愛の上になると、愛が驚いたように目を丸くする。
「どうしたの? 今日は随分積極的じゃない」
しな子は答えようと口を開きかけたが、愛の前髪が少し乱れて額に張りついているのを見ると、
たまらなくなって再び愛の唇を吸い上げる。
愛の口腔に入ってきたしな子の舌はまだまだぎこちない動き方しか出来なかったが、
情感に溢れていて、かえって自分の思うとおりにならないもどかしさに愛は興奮を覚える。
自分から舌を絡めていきたい誘惑に耐えながら、しな子の舌に身を委ねていく。
次第に背筋をぞくぞくとした物が走り始めて、愛はわずかに背を浮かせながらその快感を味わう。
(してもらうのも…結構、気持ちいいのね)
そんな事を考えながら、愛は下から手を伸ばしてしな子のパジャマのボタンを外そうとするが、
意図に気付いたしな子に両手を掴まれて頭の上に押しつけられてしまう。
身動きが取れなくなってしまった愛は、軽く目を細めてしな子の顔を見るが、
しな子はその視線を軽くかわすと、首筋に吸いつく。
「んっ…」
唇の先だけで挟みこんで、やわやわと口を動かす。
強弱をつけながら少しずつ耳の方へ唇を寄せていくと、それにつられるように次第に愛の顎が上がりはじめる。
ほつれたように首筋に残る髪の毛ごと口に含むと、
シャンプーしたばかりの甘い香りがしな子の鼻腔をくすぐる。
「槍溝さん…髪、きれい……」
顔を起こしたしな子は、そっと愛の髪を梳きあげながら呟く。
その途端、愛は突然腕で顔を覆ってしまう。
284129:02/10/10 01:20 ID:6lXo9d5W
(5/9)
「な…なに? あたし、何か変な事言った?」
「ううん、その…」
いつもの愛らしくなく、そこで口篭もってしまう。
「なんだか、嬉しいっていうか…」
「……」
「そうやって褒められると…恥ずかしいのよ」
目元をほんのりと赤く染めながら、消えいるような声で告白する愛。
その告白を聞いた途端、しな子はたまらなくなって愛の頬に顔をすりつける。
「な…なに?」
「槍溝さんが、すごく…可愛いから」
愛はその言葉にくすぐったそうに首をすくめるが、
しな子は構わず頬に軽く口付けると、そのまま顔中にキスを浴びせる。
「ちょっと、深谷さん…んんっ」
抗議しようと開いた口も塞がれて、奥深く舌を差し込まれてしまう。
愛はわずかにためらったものの、すぐに舌を伸ばしてしな子に答える。

長いキスの後、舌が離れると、顎の端に糸を引かせたまま、愛が囁く。
「深谷さんって、キス…好きなのね」
「うん……槍溝さんは…嫌い?」
「……いいえ」
その言葉を口にすると同時に、再びしな子に唇を奪われてしまう。
より激しく求めてくるしな子の舌と絡み合って音を立てる度に愛の頭の中が痺れていき、
身体から力が抜けていく。
さっきまでのキスの余韻がまだくすぶっている舌を、しな子は容赦無く吸い上げる。
285129:02/10/10 01:21 ID:6lXo9d5W
(6/9)
愛は流石に苦しいのか、少しでもしな子の舌から逃がれようとするが、
すっかり蕩けてしまったのか、身体が言う事を聞かず、ほとんどなす術なくしな子に弄ばれる。
(ぅ……ぁ…、キ…ス、こんな…気持ち、いいなんて……)
しな子の唾液が流れ込んできて、自分のそれと混ざりあう。
(深谷さん…の……)
首筋が羞恥に粟立つのを感じながら、ゆっくりとそれを飲み下す。
その音は、しな子の耳にもはっきりと届いていた。
(今、もしかして、槍溝さん…あたしの…つば、飲みこんだ…?)
そう考えた時、しな子の頭の中で嬉しさと恥ずかしさがひとつになって一気に爆発する。
愛が息も出来なくなるほど強く舌を吸い上げると、しな子は夢中になって愛の舌を貪り続けた。

「槍溝さん…」
ようやくキスを止めたしな子は、愛の両頬に手を添えながらそっと囁く。
「……」
しな子の呼びかけに、愛は焦点の合わない瞳でしな子を見つめる。
その表情にしな子は自分でもどうしてよいか判らないほど興奮して、愛の胸元に手を置く。
「もっと…してあげるね」
返事を待たずにパジャマの上から胸の膨らみを撫でる。
微かに手触りが違う所に気が付くと、そこを集中的に責め始める。
「っん、ん……」
散々キスで感じさせられた愛は、軽く触られただけですぐに甘い声を上げてしまう。
服の上からでも硬くなり始めたのを感じ取ったしな子は、
直接見たい欲求に駆られ、二つだけボタンを外して、手を滑りこませる。
汗で湿った掌に、陶器のように滑らかな肌が吸いついてくる。
すぐに小さな頂を捉えたしな子は、爪先で軽く引掻く。
「っ……ん…」
愛が短く声を上げると、それに呼応するように乳首が硬さを増していく。
初めて触れる他人の乳首を、しな子は興味深そうに指先でつまんで弄び始める。
286129:02/10/10 01:21 ID:6lXo9d5W
(7/9)
「ん……………っぁ、…ぅ…」
しな子より成長が早い分、性感も発達しているのか、
胸を触られるだけでも身体中を電流のように快感が走りぬける。
「…気持ち…いいの?」
しな子は普段愛が尋ねる時のように静かに、羞恥を煽るように話そうとするが、
声が上ずってしまう。
「……ええ…」
それでも、愛は充分に恥ずかしかったのか、少し返事をためらった後に小さく答える。
「じゃ、続き…するね…」
しな子は更にボタンを外すと、果物の皮を剥くように襟を大きくはだけさせて胸を露出させる。
肌の色に溶け込んでしまいそうな淡い桃色の乳首は、硬く尖る事でかろうじてその存在を主張している。
呼吸に合わせて緩やかに波打つそれを、いとおしそうに撫で上げると、愛が手を重ねてくる。
しっとりとした汗を手の甲に感じながら、そっと掌で乳房全体を覆う。
気持ち良さそうに目を閉じる愛に、しな子は柔らかな愛撫を加えていく。
「あ……ん……」
もう片方の胸に顔を寄せると、舌先で乳首を突つく。
目を閉じていた愛は突然の濡れた感触に驚いて、思わずしな子の手をぎゅっと握ってしまう。
「や、んぁ、それ………」
舐めた事はあっても、舐められた事は初めての愛は快感の大きさにとまどったように声を上げる。
(すごい…気持ち良さそう…)
愛の反応に気を良くしたしな子は、口を大きく開いて愛の乳房を本格的に吸い始める。
自分が愛にされた時の事を思い出しながら、蕾を舌で転がし、軽く歯を当てながら吸いたてる。
「……っふ…………んぁっ、や……」
287129:02/10/10 01:21 ID:6lXo9d5W
(8/9)
愛の足の間に自分の膝を割り込ませて、股間に押しつける。
ほんの少し力を込めるだけで、しな子の膝に熱い感触が伝わってくる。
「槍溝さん…膝…熱いわ…」
愛はしな子の意地悪な言葉にも感じてしまうのか、うっとりとした目でしな子の方を見ると、
更に膝に押し付けるように腰をずらす。
しな子がパジャマを脱がせようとすると、さりげなく腰を浮かせて手助けをする。
露になった薄い桃色の下着は、しな子が恥ずかしくなってしまうほどぐっしょりと湿っていた。
下着に手をかけて、少しずつ降ろしていくと、
もう擦れるだけでも感じてしまうのか、太腿を喜びに震わせながら吐息を漏らす。
しな子は、うっすらと陰毛が生えている愛の股間に、吸い寄せられるように顔を近づけていく。
「………」
まじまじと自分の性器を見つめるしな子に愛は今更のように足を閉じようとするが、
ほとんど力は入らず、しな子に逆に両太腿を抱え込まれてしまう。
「こんな風になってるんだ…」
まだ襞も広がっていない、薄いピンク色をしたスリットは、
ときおりひくひくと蠢きながら新たな蜜を溢れさせている。
少し匂いが強くなってきたそこに、そっと舌で触れてみる。
軽く触れただけでしな子が驚くほど愛の身体は大きく跳ねて、
太腿がしな子の頭を挟みこむように内側にすぼまる。
(今…もしかして、イっちゃったのかな?)
しな子は聞いてみたかったが、愛の両足に頭を挟まれて顔を上げる事ができなかった。
それどころか、愛は頭を掴むと、更に強く押しつけてくる。
(もう少し、奥まで…)
しな子の方にも、汚い所を舐めているという感覚は無い訳では無かったが、
愛の感じているところをもっとみたいという気持ちの方が上回っていた。
288129:02/10/10 01:22 ID:6lXo9d5W
(9/9)
舌先をすぼめて、奥へと潜りこませる。
生暖かい感触が愛を襲う。腰が自分の物でなくなったみたいに跳ね、ガクガクと痙攣する。
「うぁっ…! ふか…や…さん…」
ほとんどうわ言のようにしな子の名前を呼ぶのが精一杯で、
頭が急速に空白に染まり、電流が走ったように身体がうねる。
「深谷さん…も、ダメ…私……、私…やっ………やっ…!」
絶頂に達した愛は、ひときわ大きく身体を震わせると、ベッドの上にぐったりと沈みこむ。
しな子は愛の傍らに身体を横たえると、額の髪をかき分けてやりながら、
ぐったりとしている愛を幸せそうに眺めていた。


「やーりみーぞさん」
ようやく呼吸を整えた愛に、しな子はありったけの愛しさを込めて呼びかける。
「…なに」
愛はすました顔をしようとしたが、その試みは半分ほどしか成功せず、
口元から笑みをこぼしてしまう。
「へへー…気持ちよかった?」
しな子の問いに、愛はわずかに目線を逸らせながら口をとがらせる。
「……深谷さんがこんなにエッチだなんて思わなかったわ」
「そんな事言って槍溝さん、感じてる時すっごい可愛い顔だったよ」
しな子は全てお見通し、といった風に悪戯っぽく笑うと、布団の中の愛の手を握る。
愛はその手を強く握り返しながら、今度はどうやって先手を取ってやろうか考え始めていた。
289名無しさん@ピンキー:02/10/10 23:11 ID:9f2R4/cJ
                \ │ /
                 / ̄\   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
               ─( ゚ ∀ ゚ )< 129氏129氏!
                 \_/   \_________
                / │ \
                    ∩ ∧ ∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\∩ ∧ ∧ \( ゚∀゚)< 神降臨!
神降臨〜〜〜〜〜! >( ゚∀゚ )/ |    / \__________
________/ |    〈 |   |
              / /\_」 / /\」
               ̄     / /
                    ̄
290名無しさん@ピンキー:02/10/11 01:20 ID:5xzQ1Kz3
神!

こうゆうのもイイなあ。
槍溝さん萌え。
291名無しさん@ピンキー:02/10/11 03:46 ID:Ln7CTQ9H
ああ、とうとうめぐみたんがイッちゃいましたね!
よかったよかった。
29279:02/10/11 23:57 ID:I2eEaVo7
>>129
すごい、槍溝さんをイかせてしまいましたね!
今回もすごく読み応えがありました・・・
なんか本当に槍溝さんが可愛らしくて、萌えです(w
ありがとうございました。
293129:02/10/12 00:58 ID:yzlVQt3A
読んで下さった方、レスどうもでした。
レズものだといつまでも書いてしまいそうなので、
終盤ちと駆け足で槍溝さんには達して頂きました(笑)

次はちょっと変則な感じになると思います。
294名無しさん@ピンキー:02/10/13 06:17 ID:HH50JndW
うお、赤僕のスレがあったとは・・・
しかも良スレ・・(・∀・)イイ! 
見にくる場所が増えてかなりうれしかったので記念カキコ♪
295エレーンヲタ:02/10/13 12:44 ID:YKMOqDYc
「ああ…!!」
既に十分に濡れていたそこは,するりとリュウの指を受け入れた。
熱い感触がリュウの指を包む。
指一本だけの筈なのに,ニーナのそこは,それさえも絡み付く様に締め付けてきた。
(ニーナのここに…俺のが…?)
いきり立った自分の分身をそこに挿れることを想像すると,いてもたってもいられなくなった。
苦しい位に,鼓動が早まる。
「ニーナ…」
リュウは,既に痛いほどに天を向いているそれを,ニーナの内腿に押し付けた。
「あ…」
その生々しい存在感に,ニーナの胸も早鐘を打ち始める。
「ごめん…もう我慢できそうにない…」
抱き締めて,耳に口を付けて囁く。
「――ニーナが欲しい…!!」


296あぼーん:あぼーん
あぼーん
297名無しさん@ピンキー:02/10/13 20:41 ID:bKHGCLk7
>>295
激しくスレ違い・・・ブレス?
298エレーンヲタ:02/10/14 23:18 ID:S4wmHo9Y
 諭すような口調で穏やかに言って、リオウは少し疲れたというように首を振った。着ていたパ
ジャマを脱ぎ、額の汗と汚れた下肢を軽く拭って床の上に投げ捨てる。いつもの赤い服に腕を通
し、荷物を担いで最後に手に馴染んだトンファーを手にすると、真直ぐにドアに向かった。だが
ノブに手をかけたところで立ち止まり、一度だけ振り返った。
「……僕が始まりの紋章を一つにしなかったのは、一人で永遠の時間を生きるなんてご免だと思
ったのと、ジョウイが僕の手にかかって自己満足に浸りながら死ぬのが許せなかったからなんだ。
せいぜい二人で償いの道でも探してくれ。僕はもう付き合いきれないよ。じゃあ、バイバイ」
 そして少年は、これまで自分のものだった世界を自ら壊し、一人去って行った。残された者達
はその背中に投げる言葉を持たなかった。
「これが……僕が犯した罪への代償なのか。一番大切な親友を失うことが……」
 どこか表情の抜け落ちたような顔でぼんやりと呟いて、ジョウイはナナミの自由を奪う戒めを
解いてやった。ナナミも同じように呆然とした面を上げ、赤い刻印の残る手首をさすった。
「あの子、いつだって優しかったのに……全然話も聞いてくれなかったね。あたしの知ってるリ
オウじゃないみたいだった。あたし達が……リオウを壊しちゃったのかなぁ……?」
 陰惨な戦争によって失われるものが決して生命だけではないことを彼等が悟った時には、すで
に二人の道は去っていた少年のそれと二度と交わらない方向へ分かたれていた。



299あぼーん:あぼーん
あぼーん
300名無しさん@ピンキー:02/10/14 23:56 ID:+ySP9Gme
>>298
続きをキボンヌ
301名無しさん@ピンキー:02/10/15 00:36 ID:feMb/JcE
>エレーンヲタ
何を意図しての事かは知りませんが、いい加減にして頂けませんか?

302 :02/10/17 22:22 ID:XIl3WyxA
age
303名無しさん@ピンキー:02/10/18 02:26 ID:drFMwjGG
槍溝さん、懐かしいですねぇ、
拓也くんが選ぶべきはこの娘である、私なら迷わずそうするっ!
なんてことを当時思ってましたっけ…
世界観に不思議と溶け込んでますよね〜、好きだなこーいうの。
129さん、期待してますよぉ。
304あぼーん:あぼーん
あぼーん
305名無しさん@ピンキー:02/10/18 20:33 ID:XEi+e4bx
>303
そうやって一生
嘘ついて笑ってろよ!!
306あぼーん:あぼーん
あぼーん
307名無しさん@ピンキー:02/10/19 04:41 ID:b3aqoCZF
>305
しな子に対するセリフだっけか?
308west:02/10/23 20:16 ID:D7sNMYD8
保守
309名無しさん@ピンキー:02/10/25 13:03 ID:ARqeSR0a
槍溝さんとしな子の双頭バイブまだ? という保守。
310名無しさん@ピンキー:02/10/28 20:54 ID:+LBnrVRf
保守
311名無しさん@ピンキー:02/10/30 22:28 ID:lIk+cZim
保守age
312129:02/10/31 02:55 ID:PmlxUNgu
(1/14)
「ね、また別荘、行かない?」
拓也がしな子から誘いを受けたのは、10月も半分を過ぎた頃だった。
「別荘って…夏休みに行った所?」
「うん。あそこにね、お母さんの昔の衣装があるんだって。
あたしも初めて見るんだけど、それで、榎木君にもね、見て欲しいの」
しな子の話を聞きながら、拓也の頭の片隅を夏の記憶がよぎる。
それは未だに昨日の事のように思い出す事が出来る、鮮烈な体験だった。
あれ以来幾度か経験を重ねても、拓也はまだしな子の気持ちにも、
愛の想いにもはっきりとした答えは出せないでいる。
二人が協定のような物を結んでいると言う事もあるが、
拓也自身も「好き」という感情にとまどっていたからだ。
それでも、以前は全く頭の中になかった異性の事が
実や家族、ゴンの次くらいに意識するようになった事は、
わずかながら進歩した、といえるのかもしれない。
「どうかな? 槍溝さんも一緒なんだけど」
しな子は手を後に組んで、軽く身体を傾けながら拓也を誘う。
拓也はすぐには答えず、わずかに考え込む表情になる。
頭の中に実の顔が浮かぶが、沸き起こった好奇心には抗う事が出来ず、首を縦を振る。
「あ…うん。泊まらなければ大丈夫だと思うけど」
「本当? じゃ、今度の土曜日、駅の前で待ち合わせね。槍溝さんにも伝えておくから」
しな子は手を振ると、スキップするような足取りで去って行く。
拓也はしな子を見送りながら、実の絶叫が響き渡るであろう今夜の事を考えて頭を痛め始めていた。
313129:02/10/31 02:55 ID:PmlxUNgu
(2/14)
別荘に着いた三人は荷物を置いて一休みすると、
早速しな子の案内で衣装部屋に向かう。
「深谷さんのお母さんって、どんな人なの?」
「舞台で女優してたんだって。あたしも直接は見た事ないんだけど」
「僕ね、深谷さんの家で写真見た事あるんだけど、すごいきれいな人だったよ」
拓也の言葉に前を歩いていたしな子は振りかえると嬉しそうに頷く。
「あ、この部屋ね」
しな子が扉を開けると、そこには色とりどりのドレスが出番を待っていた。
「きれい…」
愛は近づいていくつか引っ張り出しては、うっとりしたように呟く。
「ね、着てみない?」
「いいの?」
しな子の提案に、愛は珍しく少し興奮した口調で答える。
「うん。お母さんもね、たまには袖通した方がいいって。今日はそのつもりで来たの」
「それじゃ、遠慮無く着させてもらうわね。実は、一回こういうの着てみたかったのよね」
愛は嬉しそうに気に入った服を手当たり次第に取り出して品定めをしていく。
それにつられるようにしな子も反対の端から自分が着る物を選び出す。
「決まった?」
「ええ。とりあえずこれにするわ」
「拓也君」
「あ…な、なに?」
「着替えるから、あっちの部屋行っててくれる?」
「う、うん。ごめんね」
二人が選ぶ様をぼんやりと見ていた拓也は、
しな子の言葉に我に返ると慌てて後ろを向いて部屋を出ようとする。
その背中に愛が悪戯っぽく語りかける。
「拓也君が見たいって言うなら、別にいいけど」
愛の言葉に思わず立ち止まってしまった拓也は、次の瞬間壊れた扇風機のように首を振る。
「じゃっ、じゃあ、後でね」
振りかえらずにそう言うと、脱兎のように部屋を飛び出していく。
その後姿に二人は顔を見合わせると、思わず吹き出していた。
314129:02/10/31 02:55 ID:PmlxUNgu
(3/14)
「榎木君、いいわよ」
「うわぁ…」
扉を開けた拓也が思わず言葉を失ってしまうくらい、二人は見違えるように変身していた。
化粧こそしていなかったが、それが逆に大人と子供の中間の、
ある一瞬にしか放ち得ない妖しさを醸し出している。
愛が選んだのは、薄いクリーム色のドレスで、長く広がった裾や、
豪奢なフリルが、愛をどこかの国の王女のように仕立て上げている。
しな子が纏っているドレスはバラを思い起こさせるような鮮やかな深紅で、
可愛らしさを強調したデザインは、しな子に可憐なイメージを与えている。
「どう? 似合ってるかしら?」
愛はおどけたように軽く裾をつまんで一礼するが、
しな子は顔をドレスに劣らず真っ赤にして俯いたままだ。
「…うん。二人ともすごいきれいだよ」
放心したように二人を見つめていた拓也は、愛の言葉にやや早口で答える。
「……本当? 本当に似合ってる? おかしくない?」
「うん。映画に出てくる人みたい」
それを聞いたしな子は顔を上げると、嬉しそうにその場でくるっと一回転する。
すると、大きく開いた背中が拓也の目に止まる。
「あっ、あの…」
今更のように拓也は赤面するが、自分がそうさせた事に気付かないしな子はきょとんとした表情をする。
「榎木君、どうしたの?」
「拓也君はね、あなたの背中見て照れてるのよ」
「あ……!」
315129:02/10/31 02:56 ID:PmlxUNgu
(4/14)
愛の言葉に、肩越しに振りかえって自分の背中を確認したしな子は、
ようやく自分が随分と大胆なドレスを選んだ事に気が付いて、拓也と同じ表情でうつむく。
その背筋を愛がすっと撫で上げる。
「ひゃっ!」
驚いたしな子は飛びあがった弾みでバランスを崩して拓也にもたれかかってしまう。
「あ…」
拓也はしな子が無事なのを確認すると、慌てて離れようとしたが、
しな子の背中が映ると、どこに手を置いていいものか一瞬迷う。
「へへー」
その隙に、しな子は拓也の首に手を回してしがみつく。
「ちょっ…深谷さん」
「榎木君も、ぎゅっとして」
「え…?」
「そしたら、離れてあげる」
「ぎゅっと、って…」
「早く」
「こ、こう……?」
仕方なく拓也はしな子の腰に腕を回すと、しな子は一層腕に力を込めて、
そのまま拓也の胸に顔を埋めて幸せそうな表情を浮かべる。
「嬉しい…なんだかお姫様になった気分」
「…しまった、失敗だったわ」
「え…槍溝さん、なに?」
なかなか離れようとしないしな子に途方にくれた拓也は、
愛が小さく呟いた嫉妬の言葉にも天の助け、とばかりに鋭く反応する。
「…ううん、なんでもないわ。ところで、ここにもう一着あるんだけど」
おもむろに愛は横に置いてあったドレスを手に取ると、軽く目を細めて拓也に差し出す。
しな子もようやく拓也から身体を離すと、愛の方に向きなおる。
316129:02/10/31 02:56 ID:PmlxUNgu
(5/14)
「ここで問題です。…これは、誰が着るんでしょう?」
愛の言葉を聞いた瞬間、拓也の背中を冷たい汗が滑り落ちる。
拓也は答えたくなかったが、二人の視線に耐えきれず、
答えが外れる事に一縷の望みを託して、絞り出すような声で告げる。
「…ま、まさか……僕、って事は…ないよね」
「ご名答」
「榎木君だったらすごく似合いそう」
拓也の甘い期待を打ち砕くように短く答えた愛は、楽しそうに歩み寄る。
後ずさりしようとした拓也は、いつのまにか背後に回りこんでいたしな子に肩を押さえられて逃げ道を失ってしまう。
「じゃ、早速」
愛は素早くズボンに手をかけるとボタンを外そうとし、
しな子はそれにあわせるように、拓也に抱きつくようにして上着に手をかける。
「ちょ、ちょっと待ってよ。判ったよ、判ったから自分で着るってば」
拓也の言葉に二人は残念そうに動きを止める。
それが巧妙な罠だと気が付いたのは、二人を部屋から追い出した後だった。
(いつのまにか着る事になってるし…!)
拓也は自分のうかつさにドレスを持ったまましばらく天を仰いでいた。

「もういいかしら?」
拓也がしぶしぶながら着終わる直前、どこかで見ていたかのような絶妙のタイミングで愛が入ってくる。
「うわっ、ノ、ノックくらいしてよ」
「あ、ごめん」
全然悪びれた様子もなく愛は口だけ謝ると、拓也の全身を舐め回すように見る。
317129:02/10/31 02:56 ID:PmlxUNgu
(6/14)
「ふーん…」
「あ、あの…」
遠慮の無い視線に恥ずかしくなった拓也が身体を縮こまらせようとすると、
愛はやや声を低めて命令するような口調を作る。
「拓也君」
「な、なに」
「気をつけ」
いつのまにか身体が受け入れてしまったのか、拓也は考える間もなく反射的に従ってしまう。
愛は満足そうに頷くと、拓也の右側に回りこみ、
それにあわせるようにしな子が左側から拓也を観察する。
「さすがに肩幅はちょっと広いわね」
「…でも、良く似合ってる」
「ええ。竹中君も似合ってたけど、拓也君も同じ位似合ってるわね」
「…竹中君にもこんな事したの?」
言いながら、拓也はやきもちに似た感情を抱いていた。
それは自分では気付く事の無いほどわずかなものだったが、その名残が語尾に滲み出ていた。
それを敏感に感じとった愛は少しからかうような口調で拓也に言う。
「竹中君の女装、見たかった?」
「そ、そんなんじゃないけど」
拓也はそこで口ごもってしまったが、
「そう…ま、いいわ。あとは」
愛はそこで言葉を切ると、じりじりと拓也に近づいていく。
不穏な気配を感じた拓也は愛が近づく分だけ下がろうとするが、再びしな子に両肩を掴まれてしまう。
愛は素早く動きの止まった拓也の服の中に潜りこむと、両足を抱えこむ。
「な…なにするの?」
「いいからいいから」
裾に阻まれて何をされているのか全く判らない拓也は、下着に愛の指が触れる感触を感じて、
軽いパニックに陥る。
318129:02/10/31 02:57 ID:PmlxUNgu
(7/14)
「痛っ」
もがくように暴れた拓也だったが、自分の腰の辺りから聞こえる愛のくぐもった声に一瞬動きを止める。
「あ、あの…槍溝さん?」
自分がどこか蹴ってしまったか、不安に駆られて愛の名前を呼ぶ。
「うそ」
声と共に、一気に足首まで下着を引き降ろす愛。
また愛に引っかかってしまった事に気が付いた拓也は、
身体の力が抜けてしまい、しな子にもたれかかる。
「ちょ…榎木君?」
しな子は慌てて抱きとめるが、
拓也の呆けたような顔を見ていると愛おしさがこみあげてきて、
自分の頬を拓也のそれに擦りつけながら、唇を這わせていく。
愛は今拓也がどんな表情をしているか気になったが、
やろうとしていた事を思い出すと、用意した下着を手際良く履かせる。
「深谷さん深谷さん」
愛は立ちあがると正面から拓也を抱き締めて、後から裾を持ち上げて尻を丸見えにしてしまう。
「うわ、すごーい…」
「前も見てみる?」
愛の言葉にしな子は生唾を飲み込んで頷く。
「じゃ、場所交代」
場所を代わってもらったしな子は興味津々といった面持ちで拓也の服の中に潜りこむ。
「うわぁ…」
まだ勃起していない為にかろうじて下着の中に収まっているものの、
面積も小さく、更に透けている部分の方が多い下着は、
本来の役目をほとんど果たさず拓也のペニスを所々覗かせている。
それは女物の下着から覗く男性器、というアンバランスさと相まって、
ひどく劣情をそそる光景だった。
319129:02/10/31 02:57 ID:PmlxUNgu
(8/14)
もちろんしな子はまだ劣情を抱く、という所まではいかなかったが、
それでも視線を固定させてまばたきもせずに見続けている。
背後に回った愛は拓也の体を支えてやりながら、むきだしになっている尻に手をあてがうと、そっと撫でまわす。
少し冷たい愛の手の刺激で我にかえった拓也は、反射的に腰を前に突き出すが、
それは必然的に反対方向から少しずつ近づいていたしな子の顔に思いきり押しつける格好になってしまう。
「きゃっ……!」
驚いたのは、むしろしな子の声を聞いた拓也の方だった。
自分が何をしてしまったか気付いた拓也は、しかし、何をどう謝ったものか悩んでしまう。
「あ、あの、その…ごめんね」
「う…うん」
「深谷さん、いい機会だから、挑戦してみたら?」
消えいるような拓也の声に、更に消えいりそうな声でしな子が答えると、
それに被せるように愛がしな子を誘う。
目的語を省いた愛の言葉を正確に理解したしな子は軽く息を呑むと、
裾の中から顔を出して拓也の顔を見上げる。
肩越しに顔を覗かせた愛は、拓也に見えないように少し淫蕩な笑みを浮かべると、小さく頷く。
「ちょ、挑戦って…」
「すぐに解るわよ」
一人解らない拓也は、不安を覚えて後の愛に尋ねるが、
愛ははぐらかすように拓也の頬に軽く唇を触れさせると、拓也の尻に当てていた手を動かし始める。
「んっ…」
ほとんど掴むようにしながら、大きな円を描くような動きで揉みしだく。
自分の物とは違う、筋張った感じが愛には興味深い。
320129:02/10/31 02:57 ID:PmlxUNgu
(9/14)
「こうやって触ってると、いま拓也君女の子の格好してるし、なんだか痴漢してるみたいよね」
「嫌…だ…、そんな、の…」
しかし、拓也はくすぐったそうに身をよじっているが、
気持ち良さそうにはしていない事に気が付いて、耳元で疑問を口にする。
「拓也君…あんまり、気持ち良くない?」
「う…うん。くすぐったいけど、気持ち良くは…」
「そう…じゃ、これは?」
耳たぶを軽く咥えて、舌先で突っつくようにすると、すぐに拓也は声と身体の双方で反応する。
「っ…少し……気持ち、いい…」
「…そういうものなのかしらね」
実体験で男女の性感帯の違いに気が付いた愛は、好奇心に駆られて拓也の全身を愛撫し始める。
再びドレスの中に潜りこんだしな子は、拓也の股間に顔を寄せると、下着の上からそっと触れてみる。
拓也の視線を感じる事のない、という状態がしな子の気を大きくしたのか、
半ば握るように掌全体で覆ってゆっくりとさすると、
まだ性の入り口に立ったばかりの若いペニスはすぐに反応して熱を帯び、大きくなり始める。
「おっきく…なった…」
完全に勃起したペニスは、下着の中で窮屈そうにその存在を誇示していたが、
しな子は初めて自分の手で大きくしたそれを愛しそうに潤んだ瞳で見やると、そっと口付ける。
「うぁっ………!」
生暖かい舌先が己の屹立に触れると、思わず拓也は近くにあった愛の手を握り締める。
その手を握り返してやりながら、愛はもう片方の手を拓也の胸元へと忍ばせる。
「…どうしたの?」
拓也が答えられないのを解っていながら、愛はあえて尋ねる。
「あ、あの……っ、ん…」
案の定答えに詰まってしまった拓也の乳首を優しくつまむと、
しな子にしてやる時のように指腹でさすり始める。
321129:02/10/31 02:57 ID:PmlxUNgu
(10/14)
「ん、っ………」
女性が感じるほどではないにせよ、的確に責め立てる愛の指は拓也にとって充分に心地よく、
身体を軽く反らせて愛に身を委ねる。
愛はまるでそうして欲しいかのように目の前に差し出された
拓也の鎖骨に口付けると、ゆっくりと舌を這わせる。
「ぅ…ん……」
かすれた声で快感を口にする拓也を、更にしな子の舌が弄る。
拓也の服の中に潜りこんだしな子は、はじめは恐る恐るつつくように、
といった風に舌を動かしていたが、
時折直接触れる拓也のペニスの熱さが心を蕩かせたのか、
徐々に大胆な動きで拓也の下着をさまよわせていく。
「榎木君…の…」
舐めているうちに下着越しでは物足りなくなったしな子は下着に手をかけると、
舐める動作を中断させる事無く巧みにずり降ろしていく。
改めて間近でみる物をどう扱ってよいかわからず、しな子は途方に暮れたが、
とりあえず下着越しの時と同じように舌先だけで舐めていく。
始めは腰に手を回すが、すぐに舐めにくい事に気がつくと片手でペニスを軽く押さえる。
しな子は過去一度だけ拓也の物を触った事があったが、その時は怖くてじっくりとは見なかったし、
なにより無我夢中でその時の事はあまり良く覚えていない。
それと較べて今は、はっきりとした意識の中で見て、触り、舌先で感じとっている。
(熱い…けど、これが、あたしの中に入るんだ…)
そう考えると、自然に舌の動きが丁寧になっていく。
唾液で全てを包み込もうとするかのように、根元から先端まで丹念に舌を這わせる。
(そういえば…これ、くわえるって書いてあった)
一通り舌を動かし終わったしな子は、突然、本に載っていた事を思い出す。
(歯は立てちゃだめなんだったっけ……)
一度舌を離して、書いてあった事を詳しく思い出すと軽く目を閉じて、ゆっくりと先端を口に含む。
「な…なに…?」
322129:02/10/31 02:58 ID:PmlxUNgu
(11/14)
上と下と、二人から愛撫を受けている拓也は、既に身体を快楽の波に呑みこまれていて、
わずかでも身体を動かすと弾けてしまいそうになっていた。
そこにしな子が咥えたのがとどめとなって、拓也の限界を超えてしまう。
「っ……深谷さん…!」
拓也の口から小さな呻き声が漏れると、それをきっかけに腰が快楽に打ち震え、精液を吐き出す。
ペニスを半分ほど咥えこんでしまっていたしな子は避ける間もなく口腔内で欲望を受け止めてしまう。
「………!」
口の中にまとわりつく奇妙な感触に顔を離すと、
まだ収まらない拓也のペニスが、残った精液をしな子の顔に放つ。
「きゃっ…!」
タイミング悪く中と外で受け止める事になってしまったしな子は、漂ってくる異臭に顔をしかめる。
「なに、この匂い…」
自分がひどく汚された気がして、顔にかかってしまった精液を手でぬぐうが、
気持ち悪い感触が増すばかりで中々拭き取る事ができない。
これ以上手を汚したくない、と思ったしな子は、
口の中に残っている精液を、思いきって飲みくだしてみる。
ほとんど固体に近いそれは、中々喉を通らず、何度か試す事でようやく滑り落ちていったが、
喉に貼りついたような感じが残り、軽くむせてしまう。
(榎木君のが…あたしの…お腹の中に…)
それでも、食べ物と同じ所に辿りついた、という事実は、子宮に精を受けると言う普通の行為よりも、
まだその方面の知識に乏しいしな子には却って羞恥と興奮をそそる。
そっとお腹の辺りをさすりながら、しな子はゆっくりと余韻に身を浸していった。
323129:02/10/31 02:58 ID:PmlxUNgu
(12/14)
(深谷さん…やるわね)
拓也の服の中から出てきたしな子の顔を見て、愛はしな子が精液を飲んだ事に気付く。
(飲むと男の人喜ぶとか書いてあったけど、拓也君はさすがにそれはないわよね。
…でも、どんな味だったのかしら。今度聞いてみよう)
そんな事を考えながら、自分も身体が火照っている事に気がついた愛は、
拓也を求めて正面に回り込む。
「ね…私にも」
拓也はまだ軽く肩で息をしていたが、愛はそれに構わず唇を奪うと、
舌を絡めていく。
興奮している愛の乱暴な舌の動きに拓也は苦しそうに呻き声をあげるが、
若い身体は意思を裏切って反応し、ひとたび力を失ったペニスはすぐに再び勃起する。
「横になってくれる?」
そう言いながら半ば強引に拓也を床に横たえると、愛はその上に跨ってドレスをたくしあげる。
拓也の、既に充分な硬さを取り戻したペニスを掴むと、
自らの下着をずらしてゆっくりと腰を落としていく。
粘り気のある音を立てて膣口に触れると、愛は一度動きを止めて軽く目をつぶり、
ひと息に拓也を迎え入れる。
「つっ…」
微かな痛みが愛の身体を貫いたが、ドレスを着ている自分が、女装している拓也を犯す、
という普段に無い状況が愛の興奮を増幅させて、すぐに快楽が痛みにとってかわる。
「ん…拓也、君……」
熱く濡れた愛の蜜壷が拓也のペニスを柔らかく包み込むと、
その刺激に愛の膣内で更に大きさを増していく。
「っ………ぅ…ぁ…」
快感に耐えかねた愛は、バランスを崩して拓也の胸に倒れかかる。
324129:02/10/31 02:59 ID:PmlxUNgu
(13/14)
「槍溝さん…?」
絞り出すような拓也の声に、愛はやや落ちつきを取り戻すと、安心させるように微笑む。
「大丈夫…少し、気持ち良すぎて」
それを聞いた拓也の顔が、一気に真っ赤になる。
「拓也君…顔、真っ赤よ」
愛が可笑しそうに拓也の頬に手を当てながら言うと、
拓也は珍しく反論する。
「だって…」
「だって、何?」
「槍溝さん…エッチな事平気で言うんだもん」
愛はまじまじと拓也の瞳を覗きこむと、次の瞬間、身体を大きく震わせる。
「なっ何?」
「拓也君があんまり可愛い事言うから」
「それって」
どういう事、と聞こうとした拓也は途中で愛の唇に阻まれる。
思うままに弄ぼうとする愛の舌に、拓也は半ば無意識ながら、初めて応じる。
愛は驚きと喜びの混じった表情になると、拓也に手ほどきをしてやるように
ゆっくりと舌を絡めていく。
「ふ…ぁ………」
結局、途中からはいつもと同じように愛のなすがままになってしまった拓也に、愛はストレートに問いかける。
「どう? 気持ち良かった?」
いつもなら絶対に反対するであろうその質問にも、思考が定まらないのか、ぼんやりとした目で頷く。
「やっぱり、キスでこれだけ感じちゃうなんて、拓也君って女の子っぽいわよね」
耳元で嬲るように囁いても、いやいやをするように首を振るのが精一杯だ。
しかし、そういう愛も、キスの最中から自分の膣内で大きさを増していく拓也のペニスにほとんど余裕は無かった。
少し身体を動かしただけで痺れるような快感が下半身を満たす。
もう限界が近い事を感じた愛は、足の角度を変えてより深く拓也を挿入ると、軽く腰を前後に動かす。
「ぁ……っ、拓也…君……っ!」
愛の柔肉が収縮すると、拓也のペニスがそれに応じて爆ぜる。
下腹部が熱くなるのを感じながら、愛はゆっくりと崩れ落ちていった。
325129:02/10/31 03:01 ID:PmlxUNgu
(14/14)
愛がシャワーから戻ってくると、さすがに疲れたのか、眠ってしまった拓也の頭を、
先にシャワーを浴び終わったしな子が膝の上に乗せてやっていた。
それを横目で見ながら愛は衣服を整える。
「…服、しわになっちゃったわね」
「うん…お母さん上手くごまかさないと」
自分と愛、そして拓也の服を見比べたしな子は苦笑いを浮かべて同意する。
「…でも、楽しかったわね」
「うん。榎木君のこんな格好、もう見られないもんね」
「あ、そうだ」
しな子の言葉に何かを思い出したように手を叩くと、愛は軽快な足取りで部屋を飛び出す。
ほどなく戻ってきた愛の手にはカメラが握られていた。
「今のうちに撮っちゃいましょ」
意図を理解したしな子は、拓也の髪を軽く整えてやると、愛の方に軽く顔を傾ける。
「だけど…本当に、髪型変えたら女の子みたいよね」
「そうね。まだ毛も生えてないし」
愛の言葉に思わず拓也の全身に毛が生えている所を想像してしまったしな子は、
慌てて首を振って妄想を打ち消す。
「榎木君も、いつかは生えちゃうのかなぁ…」
「そうね…」
心底悲しそうなしな子の呟きに愛もしみじみと同意して、二人で顔を見合わせると深々とため息をつく。
そのため息に反応するように拓也は身じろぎすると、ゆっくりと目を開ける。
「榎木君、おはよう」
「ん…おはよう」
まだ事情が飲みこめていない拓也だったが、カメラに気が付くと身体を跳ね起こす。
「槍溝さん…もしかして、写真撮った?」
「撮った」
「かっ…返してよ!」
「大丈夫よ。私達のも拓也君にあげるから」
「そっ、そういう問題じゃなくって!」
「あら…榎木君、あたし達の写真なんかいらないって事?」
口で対抗できない事を悟った拓也は二、三度空しく口を開くと、がっくりと肩を落とした。
326129:02/10/31 03:02 ID:PmlxUNgu
なんだか色々とすいませんです…
327エレーンヲタ:02/10/31 20:25 ID:zi+Zw28f
(14/14)
愛がシャワーから戻ってくると、さすがに疲れたのか、眠ってしまった拓也の頭を、
先にシャワーを浴び終わったしな子が膝の上に乗せてやっていた。
それを横目で見ながら愛は衣服を整える。
「…服、しわになっちゃったわね」
「うん…お母さん上手くごまかさないと」
自分と愛、そして拓也の服を見比べたしな子は苦笑いを浮かべて同意する。
「…でも、楽しかったわね」
「うん。榎木君のこんな格好、もう見られないもんね」
「あ、そうだ」
しな子の言葉に何かを思い出したように手を叩くと、愛は軽快な足取りで部屋を飛び出す。
ほどなく戻ってきた愛の手にはカメラが握られていた。
「今のうちに撮っちゃいましょ」
意図を理解したしな子は、拓也の髪を軽く整えてやると、愛の方に軽く顔を傾ける。
「だけど…本当に、髪型変えたら女の子みたいよね」
「そうね。まだ毛も生えてないし」
愛の言葉に思わず拓也の全身に毛が生えている所を想像してしまったしな子は、
慌てて首を振って妄想を打ち消す。
「榎木君も、いつかは生えちゃうのかなぁ…」
「そうね…」

328名無しさん@ピンキー:02/10/31 22:26 ID:nzUMsGox
>129

ヤバイっすね。めちゃくちゃ盛り上がりましたよ!
まってた甲斐がありましたよ。ホント。
あなたはこの板の神です。

・・・相手にしちゃいけないんだろうけど
>エレーンヲタは一体何がしたいんだ?
329富士:02/11/01 11:44 ID:rfKcSmV2
あー、いいわー・・・
最高です!
も、ホントに。
次作までゆっくり充電されてくださいな。
330名無しさん@ピンキー:02/11/03 20:21 ID:521P5HNE
>129

イイ!

今回も拓也くんはやられっぱなしですなあ。
たまには攻め・・。

寝ているしな子に、ついいたずらしちゃう話なんて
どうでしょ?
罪悪感に悩まされつつおそるおそるしな子を触ったり、
スカートをめくる拓也
寝たフリをしつつ、懸命に我慢するしな子。
331129:02/11/03 22:33 ID:prb5YijX
読んで頂いた方、どうもありがとうございました。
蛇足ながら、「竹中君の女装〜」のくだりは、
最初に半分位書いたんですが、なんか微妙な気がして止めました。
なので言葉だけ残ってます。

>330
(゚∀゚)イイ!!
それいいすね。エロ拓也が書けるかどうか難しいですが。
332名無しさん@ピンキー:02/11/04 02:06 ID:A/NJB8wx
おお。是非おながいします。

ぱんつを脱がせた拓也は
紐のようなものを発見

ごみかと思って引っ張ると・・
しな子(そ、それ、抜いちゃ駄目ー!!!)

とんでもない事をしたと後悔するが
それをどうする事もできず、元に
もどそうとする拓也。

・・・さすがにヤバすぎるか。(笑
333富士:02/11/11 21:27 ID:Zqym3r9b
mamori
334129:02/11/12 23:23 ID:OU7z1V5p
突然PC落ちちゃった(;´Д⊂)
1時間半ぶんの文章が…
また遅れちゃいそうでつ。
つまんない事書いてすいません。
335名無しさん@ピンキー:02/11/13 04:04 ID:OSHPxh2l
待〜つわ〜、いつまでも待〜つわ〜♪


336名無しさん@ピンキー:02/11/13 22:18 ID:IPwXfNVM
なんと不幸な・・
しかし、我々は待ち続けますぞ。
337129:02/11/14 22:36 ID:X5HU0JvU
(1/11)
本屋を出たしな子は、まとわりつく木枯らしに寒そうに身体をすくめると、
家に帰ろうと足早に歩き始める。
(あ…榎木君だ)
しかし、商店街を抜けた所で拓也と実がこちらに向かってくるのに気が付いたしな子は、
あっさり予定を変更して小走りに駆け寄る。
「榎木君」
「あ…深谷さん」
「こんにちは、実くん」
「こんちゃ」
「どうしたの? お買い物?」
「うん…あ、そうだ。お願いしてもいいかな? しばらく実見ててくれない?」
「…ええ、いいわよ」
しな子の返事が一瞬遅れたのは、昔の出来事を思い出したからかもしれない。
やや遅れてその事に気が付いた拓也は、少し気まずそうな顔になったが、
しな子は軽く微笑んで気にしていない事を知らせると、しゃがみこんで実に目線を合わせる。
「ちょっとの間、あたしと遊ぼうか」
「おねちゃー、みのとあそぶのー」
「じゃ、ちょっと行ってくるね」
拓也は軽く手をあげると、商店街へと走っていく。
しな子は、遊んでくれない事を不満に思った実がコートの裾を引っ張るのに気付くまでその後姿を見送っていた。
338129:02/11/14 22:46 ID:sU9SVTGd
(2/11)
二人がしばらく公園で遊んでいると、白い息をリズミカルに吐きながら拓也が戻ってきた。
「ありがとう、助かったよ。久しぶりにゆっくり買い物しちゃった」
妙に所帯じみたその言い方にしな子は思わず吹き出してしまう。
「どうしたの?」
「う、ううん、なんでもない」
慌てて首を振るしな子に、拓也は不思議そうに首を傾げたが、それも一瞬の事だった。
「ね、ケーキ安かったから買ってきたんだけど、食べる?」
「いいの?」
「うん。実の面倒見てくれたし、そのお礼」
しな子は、拓也が純粋に自分に対する好意から言ってくれた訳でない事に少しだけがっかりしたが、
だからといって拓也の誘いを断る訳はなかった。
「うん。それじゃ、ごちそうになるわ」
「じゃ、僕の家行こうか」
「おねちゃもいくのー?」
拓也が実の手をとって歩き始めると、実はしな子の手を掴んで二人の間に立つ。
揃ってある光景を想像した二人は急に気恥ずかしさを覚えて慌てて実の手を離そうとしたが、
実が半泣きになってだだをこねるので、仕方なくそのまま拓也の家に向かうことにした。
(確か…ママがいた時は、僕が実みたいにして歩いてたんだよね)
そう考えると、必然的に自分としな子の関係に思いを馳せる事になって拓也は一人で赤面してしまい、
実が楽しそうに何か話しかけるのもほとんど耳に入らず適当に受け答える。
(あたし…こんな風に小さい子がお父さんとお母さんと手を繋ぎながら歩いてるの、見た事ある…)
しな子は拓也が上の空なのに気が付いて、恐らく自分と同じ事を考えているのだと思い、
時折チラチラと拓也の横顔を盗み見ながら無言で歩き続けていた。
339129:02/11/14 22:46 ID:sU9SVTGd
(3/11)
「お、拓也じゃねーか」
「せっ、成一さん」
家の近くまで来て、もう誰かに見つかる心配もない、と胸をなでおろしかけた拓也を、
無情にも成一の声が襲う。
「お? 拓也、これ彼女か? それとも嫁さん?」
「なっ…ちっ、違うよ! 違うったら!」
なんといって誤魔化そうか考え始めた矢先の成一の真正面からの問いに、
拓也は軽いパニックに陥ってしまう。
「お、なんだよ、ムキになって否定するとこがまた怪しいね。
でもよ、そうやってるとお前がまだ小っちゃかった頃の春美ちゃんと由加子ちゃんみたいに見えるぜ」
「だから、そんなんじゃないってば!」
拓也は自分でも驚くほど大きな声で成一に詰め寄るが、それは成一に対しては火に油を注ぐようなものだった。
「なー実、ママだよな」
「まんま?」
繋いでいる手から、しな子の顔に目線を移していく実。
「あ…あのっ、あたしっ」
「成一さんってば!」
返答に詰まったしな子をかばうように拓也がなじる。
「おー怖。ま、いいや。俺これから仕事だからもう行くわ。んじゃ」
そこまで言うと拓也の耳元に口を寄せて、拓也にしか聞こえないように囁く。
「頑張れよ」
そう言って下卑た笑いを浮かべると、悠々と歩き去る。
言いたい放題言われて呆然と立ちすくむ拓也にしな子が心配そうに顔を向けると、
実もそれに同調して拓也の顔を見上げる。
「あ…うん。家、入ろう」
二人の視線に気が付いた拓也はぎこちない笑みを浮かべると、ふらふらとおぼつかない足取りで家に入っていく。
気まずくなったしな子は、このまま帰ってしまおうかとも考えたが、
拓也の後を追いかける実に引っ張られるように玄関をくぐってしまっていた。
340129:02/11/14 22:47 ID:sU9SVTGd
(4/11)
「実君、あたしのいちご食べる?」
「いちごー」
「実、貰ったらお礼言わなきゃダメだろ」
「ごじゃーます」
成一と話をしてからというもの、拓也はほとんどしな子に話しかけず、
しな子もほとんど拓也の方を見ようとしないで、実と遊ぶ事でなんとか間を持たせようとする。
「あ、あの、僕食器洗わないといけないから、ちょっと洗ってくるね」
「う…うん」
自分の分のケーキを食べ終わった拓也は、
その場を逃げ出すように用事を作って部屋を出ていったが、今はしな子にもその方がありがたかった。
(彼女か? って聞かれて動揺するって事は、少しは気にしてくれてるのかな?)
(…でも、思いっきり違うって言われちゃったし…)
(パパとかママとか、あの人榎木君の小さい頃も知ってるって言ってた…)
(お父さん…お母さん…あたしも、いつかお母さんになるのよね…)
色々な事が次から次へと泡のように浮かんでは消え、頭が痛くなってくる。
「おねちゃ?」
膝に置かれた実の手に、しな子は我にかえる。
「あ、ご、ごめんね」
無理に笑みを浮かべると、実を抱き上げて膝の上に座らせ、おでこをくっつける。
「ねぇ、実くん」
「う?」
「おにいちゃんの事、好き?」
「あい」
ほとんど間をおかずに答えが帰ってくる。
「じゃ……おねえちゃんの事は?」
幼児に聞くのでさえ緊張を覚えたしな子は、唾を呑みこんで呼吸を整えたが、それでもかすれた声になってしまう。
「すきー」
実の「好き」は自分の求めている「好き」とは違う事は判っていたが、
それでも、そう聞いた瞬間しな子の肩からすっと力が抜ける。
「ふふっ、ありがと。あたしも、実くんの事好きよ」
実と、実以外の誰かに語りかけるように言うと、しな子は実に頬擦りをしてぎゅっと抱き締めた。
341129:02/11/14 22:49 ID:sU9SVTGd
(5/11)
その後も二人は絵を書いたりして遊んでいたが、実は普段と違う相手と遊ぶのが少し緊張したのか、
いつしかゆっくりと船をこぎ始める。
しな子がそれに気が付くのとほとんど同時に実はそのまま眠ってしまい、
頭から落ちそうになる所を慌てて支えてやると、床に寝かせてやる。
実の手を握ってやりながら寝顔を見ていると、しな子もうとうととし始めて、
つられるように眠りに落ちてしまう。
「実? 深谷さん?」
隣の部屋がいつのまにか静かになっていた事に気が付いて、拓也は二人に呼びかける。
返事が無いので洗い物を中断して部屋を覗くと、手を繋ぐように眠っている二人がいた。
「二人とも、寝ちゃったんだ…」
拓也は残っていた食器を手早く洗うと、二人に掛けてやろうと毛布を取りに行く。
すっかり寝入っている実に毛布を掛けてやると、しな子の方に向き直る。
心地良さそうに眠っているしな子の顔に、わずかに呼吸が高鳴る。
他の事を考えるよう意識しながら毛布を掛けてやろうとした拓也は、
一瞬、しな子の全身に目を走らせる。
乱れたスカートの裾から覗く太腿に、大きく息を吸いこんだまま固まってしまう。
「ふっ…ふかや、さん…?」
顔をそむけながら、拓也は小声で呼びかける。
邪念を打ち払うように首を振るが、そうすればするほど、
脳裏に焼きついた映像が、徐々に質感すら伴って拓也を惑わせる。
自分が何をしたいのかも良く判らないまま、再びしな子の身体を顔からゆっくりと見下ろしていく。
わずかに開いている薄桃色の唇、ゆるやかに波打つなだらかな胸の隆起、
そしてもう少しで見えてしまいそうな下着、そのどれもが理性を揺さぶるのに充分だった。
(さわって…みたいな……でも、バレちゃったらどうしよう……)
(少しだけなら、きっと大丈夫…ちょっとでも動いたら、すぐ止めれば気付かれないよ)
葛藤、というには心の中で正論を唱える声は弱々しく、あっという間に押し流されてしまい、
拓也は夢遊病者のようにしな子の肢体に手を伸ばす。
軽く身を乗り出すと、最後にもう一度素早くしな子の顔を見て、起きる気配がない事を確認する。
342129:02/11/14 22:50 ID:sU9SVTGd
(6/11)
ほんの少し空気が乱れただけでしな子が起きてしまうのではないかと恐れた拓也は、
まるで砂崩しの遊びをする時のように、腕に全神経を集中させてゆっくりと胸に近づけていく。
拓也にとっては永遠にも感じられる長い時間が過ぎた後、遂に中指が胸の頂きに触れる。
その瞬間、身体に電流が流れたかのような快感が走り抜ける。
最初の甘美な一撃でわずかに残っていた良心は軽々と弾け飛んでしまい、荒々しい欲望がそれに取って代わる。
服の上から形を確かめるように掌全体を押し当てると、ゆっくりと手の縁に力を込める。
しな子の乳房はまだ発育途上、というよりもようやく発育を始めた所、
と言った方が正しいくらいで柔らかさを感じる事は出来なかったが、今の拓也にはほとんど関係なかった。
逸る心を抑えようともせず、片手から両手へ、両手から服の中へと手を突き動かす。
緊張して汗をかいた掌に、しな子の肌の温もりが伝わってくる。
(気持ち…いい…)
実のものとも違う、人肌の温もりに陶酔しながら、
拓也の手は這うように少しずつしな子の身体をまさぐっていく。
と、指先が、遂にしな子の胸のふくらみの麓にある下着を捉える。
(これ…確か、ブラジャーって…)
愛に下着を買いに行かされた時に、恥ずかしがりつつも、
パンツとセットで売られているそれに少なからず興味を抱いていた記憶が甦る。
(こんなの…女の人は着けるんだ…)
生地の手触りを確かめるように撫でながら、改めて男女の身体の違いに思いを馳せる。
一通り下着を触り終わった拓也は、手の動きを止めると生唾を飲んでしな子の胸元を凝視する。
自分の手の形がいびつに浮き上がった服が、拓也の欲望に続きを促す。
(おっ…ぱい……)
そう頭の中で発音してみると、新たな興奮をかきたてられてしまい、
しな子の胸を直に触れたくなった拓也は親指をひねるように動かしてブラジャーのふちに引っ掛け、そのまま一気に滑りこませる。
胸にそっと掌を押し当てると、緩やかな心音が波動となって身体に流れ込んでくる。
無意識の内にしな子の鼓動に自分のそれを重ね合わせた拓也は、心が安らな気持ちで満たされるのを感じる。
しかしそれも一時の事で、掌に当たる乳首の感触にすぐに拓也の雄の部分が目覚め、再び愛撫をはじめる。
343129:02/11/14 22:53 ID:sU9SVTGd
(7/11)
(ここから…おっぱいが出るんだ…)
以前史穂の胸から母乳を吸った時の事を思い出し、不思議そうに乳首を指先で転がす。
(硬くなってきた…)
刺激に反応してしこり始めた胸の先端を、好奇心剥き出しで触り続ける。
「………っ、ふ……」
微かにしな子の唇から声が漏れる。
それは感じている訳ではなく、身体を触られて反応しただけの、どちらかというと寝息に近い物だったが、
驚いた拓也は慌ててしな子の胸から手を離すと、ブラジャーを適当に元に戻して服のボタンを留めてやる。
おそるおそるしな子の顔を見ると、それ以上起きる気配が無いのを確認して安心する。
しな子の下半身に目をやると、止めていた熱い呼気を吐きだす。
普段の拓也なら決してこれ以上危ない橋は渡ろうとはしなかっただろうが、
今はすっかり身体を満たす背徳の快感の虜になっていた。
身体ごとしな子の下半身に向き直ると、スカートの裾をつまんだまま、小指の先を内腿に触れさせる。
たったそれだけで、動悸は早まり、心は狂おしいほどの興奮に包まれる。
指先から小指の指腹へと触れる面積を広げ、薬指も添えるようにあてがう。
じんじんと脈動する指先で内腿をやわやわと揉みしだくと、
伝わってくるしな子の体温の心地よさにほとんど卒倒してしまいそうになる。
螺旋を描くようにしな子の太腿を滑る指先が、ついに下着に触れると、
そこで再び息を止めてしな子の反応を伺う。
(きっと…起きない、よね)
それは何の根拠もない単なる願望だったが、今の拓也にはそれを覆す理性は残っていなかった。
(柔らかくて…すごい、気持ち、いい…)
太腿の付け根の辺りを、お尻の方へ撫で下ろし、返す刀で再び撫で上げる。
拓也はしな子が目を覚ましたのにも気付かず夢中になって撫で続けていた。
344129:02/11/14 22:55 ID:sU9SVTGd
(8/11)
(え…榎木君?)
うたたねから覚めたしな子がぼんやりと目を開けると、
今まさに自分の服の内側に手を滑りこませようとする拓也がいた。
ありえない光景にしな子は一瞬で目が覚め、
叫び声を上げそうになるのをすんでの所で堪えると、今の状況を素早く考え始める。
(…ど、どうしよう…起きちゃったら榎木君傷ついちゃうかしら…でも…)
しかし、最初の驚きから立ち直ると、しな子の心を興奮が満たしていく。
(榎木君が、あたしの事触りたい、って思ってくれてるんだし、それに、榎木君の手…気持ちいい…)
さっきまでの葛藤も忘れ、拓也が自分を求めている事に喜んだしな子は、目を覚まさずしばらく様子を見る事にした。
気配を悟られないよう注意しながら、拓也の手が触れている所に意識を集中させる。
温かく、湿った掌が心地よく、しな子は拓也の身体を抱き締めたい衝動に駆られてしまい、
かなり努力して自制しなければならなかった。

しばらく太腿の柔らかさを楽しむ事で満足していた拓也だったが、
とうとう直接下着を見たいという欲望が抑えきれなくなる。
空いていた左手でスカートの裾をつまむと、もうほとんど迷いも見せず一気にめくりあげる。
生白い太腿の先から淡いオレンジ色の下着が顔を覗かせると、なんとはなしに細く息を吐き出す。
(これが…女の、人、の…)
幾度か愛やしな子の下着は見た事があるものの、これほどじっくりと見るのは初めての拓也は、
食い入るように下着を見つめる。
(やだ、榎木君が、見てる…)
身動きが取れず、秘部を好き放題見られるという状況に興奮するのか、
しな子は普段より身体が火照り、とめどなく蜜が溢れ出していくのを感じる。
(湿ってる…こんな風に、なるんだ…)
下着の中心部が湿ってきている事に気が付いた拓也は、
それを確認しようと染みの中心を中指で軽く触れる。
もう充分な量が溢れているのか、くちゅ、と淫猥な音が拓也の耳に響く。
345129:02/11/14 22:56 ID:sU9SVTGd
(9/11)
(だめ、止まら、ない…)
しな子は必死でそれ以上下着を濡らしてしまわないようにしようとするが、
身体が動かせない状態では何が出来る訳でもなく、
むしろそう考えれば考えるほど拓也の指先が触れている所に神経が集中してしまい、
下着を濡らしてしまう。
(んっ…も、う、声…出ちゃいそう…)
すっかり敏感になっている秘所は下着越しに軽く押されただけで声が漏れてしまいそうになり、
カーペットをかきむしるように掴んで必死で堪える。
(すごい…びしょびしょになってきた…)
どこからこんなにたくさんの液体が湧き出てくるのか、
不思議に思った拓也は確かめようと指の力を少し強める。
と、わずかに指先が沈みこむ場所を見つけて、押し込んでいく。
(確か、ここに…僕のが、入って…)
そう思ったとき、ふと、自分の下腹部が硬くなっている事に気付く。
それは実はしな子の胸に触れた時から既に勃起していたのだが、
夢中になっていた拓也は気が付いていなかったのだ。
今までは、ほとんど女性の側から直接的な刺激を受けて、いつのまにか硬くなっていたのが、
初めて何もしないのに勃起した事に、状況も忘れて感動してしまう。
(そうか…こういう、エッチな事見たりすると、こうなるんだ…)
正座していた拓也は、窮屈そうに下着を押し上げてくるペニスが痛くて、足をくずす。
硬くなった自分の物を触ってみたいとも思ったが、今はしな子の身体を触る方が重要だった。
スリットの長さを確かめるように指を上下させると、下着からこぼれた愛液が絡みついてくる。
その熱さに驚いた拓也は、顔の前に指を持ってくるとしげしげと眺める。
(なんだか…変な感じ…)
透明の液体を人差し指で触ると、微かに糸を引いて離れていく。
346129:02/11/14 22:56 ID:sU9SVTGd
(10/11)
拓也は奇妙な手触りになんとも言えない気分になりながら、再び指を戻す。
もっと深く指を差し込んでみたいと思ったが、下着の上からでは無理な話だった。
しかし、まとわいつく蜜と柔らかい肉の感触が、拓也に最後の砦をも越えさせようとする。
(直接…見たいな…)
そう考えると喉は干上がり、胸の鼓動は痛いほどに全身を打つ。
それは今までのどれよりも甘美な誘惑だった。
大きく音を立てて生唾を飲み込むと、ゆっくりと両手を下着にかける。
(もう、これ以上はだめー!)
目覚めてはいるとはいえ、寝たふりをしている状態で拓也に下着を脱がされてしまうのは嫌だった。
それに、ここで目覚めないと拓也を止める事は出来なくなってしまうかもしれない。
そう考えたしな子は、ほんの少しだけ惜しい気持ちもあったが、目を覚ます事にした。
今まさに下着をずり下ろそうとする拓也の手を慌てて掴む。
「!」
突然腕を掴まれて驚いた拓也の顔は、事態を理解すると一瞬で朱から蒼白へと変わり、
身体はそのまま硬直してしまう。
しな子は拓也の身体を一気に引き倒すと、自分の上に覆い被らせる。
「ふっ…深谷さん、起きてたの!?」
声を裏返して叫ぶ拓也の口を慌てて押さえる。
「実君、起きちゃうわよ」
その一言で動きを急停止させた拓也は、しかしまだ口をもごもごさせている。
「……えっち」
声にわずかに甘い響きを漂わせてしな子が囁くと、拓也はしどろもどろになって弁明する。
「こっ、これは、その…あの…」
「どうだった? あたしの、か・ら・だ」
傷口をえぐられて拓也はこれ以上ないほど顔を赤くして、押し黙ってしまう。
「気持ち良かった?」
重ねて尋ねられると、拓也は観念したように頷き、捨てられた子犬のように弱々しい表情で哀願する。
「あ、あのっ、今日の事は…」
「言いふらしちゃおうかな。榎木君が襲ってきたって」
拓也を手玉にとる快感を覚えながら、しな子は意地悪く言う。
347129:02/11/14 22:57 ID:sU9SVTGd
(11/11)
「そっ、それは…その…」
「言うの止めて欲しい?」
必死に何度も頷く拓也に思わず笑ってしまいそうになりながら、しな子は拓也の両頬を挟みこむ。
「じゃ、あたしと榎木君の秘密にしてあげるから、口止め、して」
「え…あの…口止め、って」
戸惑う拓也を尻目に、しな子はさっさと目を閉じて軽く唇を突き出し、拓也を待ちうける。
ようやく拓也はしな子が何を求めているか気が付いたが、
しかし、自分からキスをする事になかなか決心がつかず、しな子を苛立たせる。
「早く」
「う…うん……」
しびれを切らしたしな子が薄く目を開けると、ようやく覚悟を決めた拓也の顔が近づいてくる。
ぎこちなく触れた拓也の唇に、柔らかい感触が広がっていく。
それはこの上なく気持ちいい事だったが、それでもまだ羞恥の方が上回るのか、すぐに顔を離そうとする。
しかし、しな子に後頭部を抱きかかえられてしまい、改めてしっかりと唇を奪われる。
(好き)
唇を重ねたまま、ほとんど声にならない言葉で、しな子は直接拓也の心に届けとばかりに囁く。
しな子は満足げに唇を離すと、至近距離で拓也を見つめる。
「今…何か言った?」
「ううん」
拓也の問いをさらりとかわすと、ふと、横から気配を感じて顔を向ける。
はぐらかされた拓也はなお何か言おうとしたが、しな子が向いた方向につられて振り向くと、
いつのまにか目覚めていた実が興味深そうに二人を眺めている。
「みっ…みのる…?」
「みのも、ちゅーするの」
拓也は無言のままこちらに擦り寄ってくる実の顔を凝視していたが、
ふっと自分の頭が重くなるのを感じ、そのまま意識が遠のく。
「えっ、榎木君!?」
「にいちゃ?」
心配する二人の声を背に、拓也はゆっくりと石になっていった。
348:02/11/14 23:16 ID:MA9XG3Yy
うわあ・・・・マジ最高です!
それではジャイアンツの阿部選手に来ていただきました。

「最高です!」
349129:02/11/21 00:32 ID:tZySewl5
もう皆飽きちゃった?
1回あげときます。
350名無しさん@ピンキー:02/11/21 16:18 ID:HkhlS8ho
>>129さん
寸留め、最高っす。
飽きてないっす。続編も楽しみにしてます。
351名無しさん@ピンキー:02/11/24 11:06 ID:9D1eqsvv
待〜つわ〜、いつまでも待〜つわ〜♪
ここで連載ストップなんてのは、あまりに御無体、、、
352336:02/11/24 22:21 ID:W0zReu/E
おおおおおお!
期待以上です。マジでコーフンしますた。
こうゆうのが読みたかったんだよ〜。
自分がリクしたのもあるけど、いままでのなかで一番すきかも。

飽きた・・ていうかアクセスできなかったのです。
一応、毎日チェックしてたですよ。で、今日ようやく見れたのです。
他の人もそうじゃない? ブラウザのせいかな、やっぱ。

あらためてお礼をいいたいです。すばらすい作品をありがとうございました。
そしてこれからもよろしくおながいします。
353129:02/11/24 23:09 ID:ojiB+1je
自分はかちゅ使っているので気が付かなかったのですが、
どうもIEとかだと上手く見る事が出来なかったようですね。
突然保守すら無くなってちょっとフアーンになってしまったもので。

>351
連載(笑)にしているつもりは無かったのですが、
せっかくこんなレスを頂きましたので彼等の卒業までは書かせて頂く事にしました。

>352
もうちっとしな子側のドキドキ感が出せれば良かったんですが…
精進します。

読んで下さっている方、
拙い上に長い文ですがお付き合い頂ければ幸いです。
シチュとかありましたらおながいします。
あ、でも双頭バイブはちょっと勘弁してください(w
354名無しさん@ピンキー:02/11/25 23:16 ID:o3sLMGOH
129氏 いいすね〜。

前半は原作の感じが良く出てて良かったし、後半は拓也にシンクロして
ハアハア状態ですた。エロ拓也、いいっすね。がんばってほしいですよ。(藁
こりゃ、今夜はこんな状態かな?
拓也「あの・今夜は自分の部屋で寝るね。」
春海「ん?どうした。どっか調子でも悪いのか?」
拓也「う、ううん、な、なんでもないよ。」
春海(?)
355354:02/11/26 21:22 ID:JYR/8Z3b
う・・間違えた。春美だったか。

続きはお互いおあずけをくった二人のテレホンSEXでどうでしょう?

自分の部屋にもどった拓也は、さっきからつっぱって
痛みすら感じる股間を解放し手を伸ばそうとする。
その瞬間、ドアがノックされ拓也は慌ててパンツをはく。
「拓也、電話だぞ。」ドアを半分だけ開け、春美はコードレスの子機を
拓也に差し出す。「う・・うん」おずおずとそれを受け取り、春美が
ドアを閉めるのを見届けると、電話の相手をたしかめる。
「へへ・・・電話しちゃった・・。」 

いかがでしょうか?
356あぼーん:あぼーん
あぼーん
357名無しさん@ピンキー:02/12/01 15:15 ID:LDVtc1CJ
(14/14)
愛がシャワーから戻ってくると、さすがに疲れたのか、眠ってしまった拓也の頭を、
先にシャワーを浴び終わったしな子が膝の上に乗せてやっていた。
それを横目で見ながら愛は衣服を整える。
「…服、しわになっちゃったわね」
「うん…お母さん上手くごまかさないと」
自分と愛、そして拓也の服を見比べたしな子は苦笑いを浮かべて同意する。
「…でも、楽しかったわね」
「うん。榎木君のこんな格好、もう見られないもんね」
「あ、そうだ」
しな子の言葉に何かを思い出したように手を叩くと、愛は軽快な足取りで部屋を飛び出す。
ほどなく戻ってきた愛の手にはカメラが握られていた。
「今のうちに撮っちゃいましょ」
意図を理解したしな子は、拓也の髪を軽く整えてやると、愛の方に軽く顔を傾ける。
「だけど…本当に、髪型変えたら女の子みたいよね」
「そうね。まだ毛も生えてないし」
愛の言葉に思わず拓也の全身に毛が生えている所を想像してしまったしな子は、
慌てて首を振って妄想を打ち消す。
「榎木君も、いつかは生えちゃうのかなぁ…」
「そうね…」




358名無しさん@ピンキー:02/12/01 18:18 ID:+ZAXItHl
ゴンx拓也
359名無しさん@ピンキー:02/12/01 19:05 ID:+ZAXItHl
スマン。
このスレは安易に陵辱に逃げてないのが良いね。
360名無しさん@ピンキー:02/12/01 23:37 ID:xoy6bkLC
>>357
エレーンヲタさん。 こんばんわ。 まだそんな事やってたんだあ。
361129:02/12/02 19:11 ID:k5eYAsMf
(1/12)
金曜日の夜。夕食の終わった榎木家で春美が新聞を広げていると、
後片付けを済ませた拓也が神妙に切り出す。
「あのね、パパ」
「ん?」
「明日、仕事って…休み?」
「ああ、明日は久しぶりの休みだな。それがどうかしたか?」
春美が新聞から顔を上げると、拓也が妙にそわそわした様子でこちらを見ている。
「う、うん…あのね、明日、僕遊園地行きたいんだけど…」
「明日? 急だな、パパとか?」
遊園地に遊びに行く事を愛に誘われたのは、月曜日だった。
下駄箱に入っていた手紙を読んだ時点で行く事はもう決めていたが、
春美に話すのが恥ずかしくて、結局前日になるまで言い出せなかったのだ。
「…ううん、その…」
妙に口篭もる拓也を、春美は不思議そうに眺めていたが、
不意に何か思い当たるものを見つけた表情になると、新聞で顔を隠す。
「解った、実の面倒は見るから、遊んでくるといい」
「本当? ありがとうパパ!」
(遂に拓也も色気づいてきたのか…)
嬉しそうに部屋を出ていく拓也を見送りながら、
春美は男親として顔の下半分がにやけてくるのを抑える事が出来なかった。
362129:02/12/02 19:11 ID:k5eYAsMf
(2/12)
「おはよう、拓也君」
「あ、槍溝さん、おはよう」
拓也は10分前には待ち合わせ場所に着いていたが、
そのちょうど5分後に愛は姿を見せた。
「今日は、逆セクハラしないんだね」
いつもと違い正面から現れた愛に、ふと思った事をそのまま口に出してしまい、慌てて言葉を切る。
「ん〜? 拓也君、遂に目覚めてくれたの?」
「う、ううん。そういう訳じゃないんだけど」
目覚めるという言葉に一瞬拓也の身体が硬直する。
しかし愛はそれに気付く事無く、拓也の腕を取ると切符売り場に引っ張っていく。
「ほら、電車来ちゃうわよ」
拓也は危うくバランスを崩しそうになりながら慌てて愛についていった。

電車の中は比較的混んでいたが、なんとか二人が座る場所は確保できた。
横並びに座ってひと息つくと、電車が揺れて拓也の膝が愛のそれに軽く触れる。
たったそれだけで心臓は早鐘を打ちだし、動揺した拓也は慌てて膝を閉じる。
しかし、閉じたはずなのに、さっきよりも触れる頻度が上がった気がして、
拓也が膝に目線を落とすと、拓也の動作に気が付いた愛が面白がって突っついている所だった。
「槍溝さん…!」
小声でたしなめるように呼びかけても愛は動じる色も見せず、
それどころか今度は手を拓也のそれに押し当ててくる。
電車が揺れる度にひんやりとした、心地よい感触が手に伝わってきて、
拓也はどうしようか迷ったが、少し名残惜しい気持ちを封じ込めて手を自分の膝の上に置く。
すると、さりげない動作で愛がその手を引き戻し、固く握りしめる。
拓也は目だけを動かして愛の表情を伺おうとしたが、
愛は窓越しの景色を眺めていて顔が見えない。
363129:02/12/02 19:12 ID:k5eYAsMf
(3/12)
どうしても愛の様子が気になる拓也は、小さな葛藤の末に誘惑に負けて少しだけ首を回すと、
ガラスに反射した愛の目が笑っているのが見える。
全部お見通しよ、と言われている気がして、拓也は顔が熱くなるのを感じる。
握られている手は温かくて気持ち良かったが、
内心は周りの乗客に何か言われないかと気が気でなかった。
「ね、着いたらまず何乗りましょうか」
愛はごく普通を装って話しかけるが、拓也はそっぽを向いたまま答えない。
本当はいくらでも話したい事が浮かんで来ているのだが、
どうしても最初の一言を口に出す事が出来なかった。
そんな自分に激しい自己嫌悪を感じながら、結局、
会話らしい会話も交わさないまま電車は目的地に到着する。
「着いたわよ。降りましょ」
目指す駅に着いた愛が立ちあがると、拓也も無言のまま立ちあがる。
愛の口調がそっけない物に感じられた拓也は不安を感じて何とか話しかけようとするが、
今度は愛の方がそれを拒絶するように足早に歩く。
二人は無言のまま遊園地の入り口まで来てしまったが、
切符売り場が見えてきた時、遂に愛が立ち止まる。
軽く目を細めながら、なお顔を下に向けたままの拓也に詰問する。
「ね、拓也君…怒ってる?」
「う、ううん…そんな事ないよ」
「じゃ、どうしてさっきから口聞いてくれないのかしら?」
「それは、その…」
照れている、とは今更口に出来ず、拓也は答えに詰まる。
(大体、手は握ってるんだから、怒ってる訳ないのに、気付いてくれたっていいじゃない)
そんな自分勝手な事を考えながら、理解を求めるように愛の顔を見る。
それに気付かないふりをしながら、愛は素早く考えをまとめる。
拓也が怒っているわけではない事は判ったが、このまま無言で遊んでも面白いはずがなく、
原因を拓也が話してくれない以上どうすることも出来ない。
それが愛の出した結論だった。
364129:02/12/02 19:12 ID:k5eYAsMf
(4/12)
拓也の、やや拗ねたような顔を見ないようにしながら握っていた手をふり解く。
「あ…」
「ごめんね、私、今日は帰るわ」
自分が何か大切な物を失い始めている事を拓也は悟ったが、
身体は意思に反して縛りつけられたように固まってしまって動けない。
愛はなお最後に拓也が何か言ってくれるのではないかと期待して、
わざとわずかに動きを鈍らせたが、固まったままの拓也に失望の色を瞳に浮かべると、
振り向いて今来たばかりの駅の方へ戻っていく。
一人残された拓也は、呆然と立ちつくす。
引きとめようと愛の背中に向かって中途半端に上げた腕が、拓也の心境を象徴しているようだった。

その日の夜、拓也が気が付いた時、目の前には食べ終わった食器があった。
家にどうやって帰ってきたかも覚えていないほど拓也は混乱していた。
明らかにいつもと様子の違う拓也に春美や実が声をかけても、
生返事をするだけでますます心配させる。
(やっぱり…謝らないといけないよね)
そんな事は昼に愛と別れた時から判っていたのだが、
それでも、決心するまでには今までかかってしまったのだ。
覚悟を決めて受話器を自分の部屋に持ち込むと、正座して受話器を持つ。
2回途中まで番号を押して切った後、3回目でようやく最後まで押す。
(出てくれなければ、それでもいいかな…)
やや気弱な気持ちでコール音を聞いていた拓也だったが、
受話器を取る音が聞こえて、軽く身構える。
365129:02/12/02 19:12 ID:k5eYAsMf
(5/12)
「もしもし?」
「あ、あのっ、榎木と言いますけど、槍溝さん…」
「榎木君?」
おそらく近くに家族がいるのだろう、愛の声は妙に小さく、事務的だった。
しかしそれを怒っているからだと勘違いした拓也は再び気弱になってしまう。
「うん…」
「ちょっと待っててくれる? 部屋に電話持ってくから」
愛は電話口を手で塞ぐと、親に部屋で話す事を告げ、受話器を持って急いで移動する。
扉を閉めてベッドに潜りこんで、ようやく愛は拓也に話しかける。
「もしもし? どうしたの? 家に電話してくれるなんて、初めてじゃない?」
「う、うん…あ、あのね」
時間をおいて再び聞こえてきた愛の声はそれほど怒っているようには聞こえず、
拓也はほっとしたが、いざ謝ろうとすると、それ以上言葉が続かない。
拓也が言いたい事をほぼ予想していた愛は辛抱強く待っていたが、
一向に話そうとしない受話器の向こうの声にしびれをきらして水を向ける。
「今日の事?」
「う、うん…。あの、…ごめんね」
「ううん、別にいいんだけど…どうしたの? 何かあったの?」
「その…恥ずかしかったんだ」
「……」
「あのね、電車に乗って手を繋いだ時あったでしょ。
あの時から、どうしてかわからないけど急に恥ずかしくなっちゃって、
槍溝さんが話しかけてくれた時も、何か言わなくちゃって思ってたんだけど、
どうしても声が出なくって、本当にごめんね、あの……槍溝さん………怒ってる?」
顔が見えない事に後押しされて一気に自分の胸の内を吐き出した拓也は、
途中から愛が無言なのに気付いて慌てる。
366129:02/12/02 19:13 ID:k5eYAsMf
(6/12)
しかし、愛が黙った理由は拓也の想像したのとは程遠く、
はじめは呆れて、次いで嬉しかったからだった。
(裸まで見てるのに、なんで今更照れたりするのかしら…?)
拓也がしな子の身体を自分からこっそり触って、
いささか順番が逆ながら異性に目覚めつつあった事を知らない愛は当然の疑問を抱いたが、
とにかく、自分に対して照れる、という事は少なからず気がある訳で、
それに気付いた所で嬉しさが込み上げてきた、という訳だった。
「怒ってないわよ、大丈夫」
「良かった…」
心底ほっとしたようなため息を漏らす拓也に、愛はちょっとした悪戯心が芽生える。
それは今日のデートが台無しになってしまった事と無関係ではなかっただろう。
「今、電話は大丈夫なの?」
「え? うん、今部屋で話してるから大丈夫だよ」
「そう。ね、ところで今、私、どんな格好してると思う?」
「え?」
突然違う話題を振られて拓也はとっさについていけない。
それでも、機嫌を損ねないように何か言わなければと思って、適当に思いついた事を言う。
「昼間着てた服…じゃないの?」
367129:02/12/02 19:13 ID:k5eYAsMf
(7/12)
「ぶぶー」
受話器の向こうで楽しそうにしている顔が容易に想像できるほど、愛の声は弾んでいる。
その様子にちょっとだけ元気を取り戻した拓也だったが、
愛の次の一言で再びパニックに陥ってしまう。
「今ね、ちょうどお風呂から出た所だったの」
(!? っ、て事は…)
思わず愛の格好を想像してしまい、拓也はぶんぶんと首を振る。
そんな拓也を更に刺激すべく、愛は続ける。
「あら。バスタオルが落ちちゃった」
思わず生唾を飲みこむ音が聞こえてきて、愛は拓也が作戦に乗った事を確信する。
「ゆ、湯冷めするといけないし、服…着た方がいいと思うよ」
「そうね…でも、拓也君と裸で話してるって思うと…すごく…興奮するのよ」
裸、という言葉を強調するように囁く。
愛の期待通りその言葉は拓也の脳裏に響き渡って、下半身に血を集めはじめる。
「で、でも…風邪引いちゃう、よ…」
喉の辺りが干上がるのを感じながら、拓也はかろうじて声を絞り出す。
「そうね。せっかく拓也君が心配してくれたんだし、服着るわね。
ちょっとそのまま待っててくれる?」
「う、うん」
ほっとしたような残念なような気持ちになって、拓也は心持ち受話器から顔を離す。
腰の辺りがむずむずしてきて、そっと右手で押さえると、
その刺激が引き金になって、すぐにペニスはズボンの中で膨らみ始める。
「拓也君は今何してるの?」
突然愛の声がして、拓也はもう少しで受話器を落っことしそうになる。
「!! べっ、別に、何にもしてないよ」
「ふーん…ね、私ね、いつもお風呂出たらしてる事があるんだけど、なんだか解る?」
「えっ…と、その…」
考えては見たものの、いつも実の身体を拭いてやる事に気がいっていて、
自分の身体など適当に拭くだけの拓也には想像もつかない。
368129:02/12/02 19:13 ID:k5eYAsMf
(8/12)
「胸のマッサージ」
拓也が答えに詰まったその一瞬、絶妙なタイミングで愛は爆弾を投げ込む。
「むね、って……」
「もう…おっぱいの事よ」
さも恥ずかしい言葉を無理やり言わされてしまった、といった口調を作って愛は答える。
「身体が温まって血行が良くなってる時にすると効果が高いんですって」
「そ、そうなんだ…」
愛の言っている事が本当か嘘か拓也に解るはずもなく、ただあいまいに同意する。
「そうなのよ。本当は、男の人に揉んでもらうと更に効果があるらしんだけど」
愛はある事ない事適当に言いはじめるが、
それも拓也はその手の事に疎いに違いない、と計算しての事だった。
空いている右手を服の中に忍び込ませながら、舌で唇を舐めて軽く湿らせる。
「身体が冷える前に…ちょっと…するわね」
するって何を、と拓也が問う前にかすかな声が受話器から漏れはじめる。
「んっ………ぁ……」
何度か聞いた事のある声。その声を聞く時は、いつも二人とも裸になっていて、そして…
拓也の頭の中に、愛の裸がフルカラーで浮かび上がる。
視覚と聴覚を一致させようと、受話器に耳を押しつけるようにして拓也は愛の声を求める。
「いつも……拓也君が触ってくれる時みたいに、
手のひらで押しつけるようにしながら触るとね……だんだん…気持ち良く、なって…くるの」
「ね、拓也君は…私の胸、好き?」
「え、あ、う…うん」
他に答えようも無く、拓也は小さく頷く。
「そう…嬉しい……ん、ん……」
愛は少しずつ手の動きを大きくしながら、
少し演技っぽい口調を作って電話の向こうの拓也に声を聞かせる。
369129:02/12/02 19:14 ID:k5eYAsMf
(9/12)
普段はどちらかというと拓也が感じるさまを見るのが好きで、
自分の感じている声はあまり聞かせたくなかったのだが、
電話でするというシチュエーションが興奮させるのか、
やがて、本気で気持ち良くなりはじめた愛はどんどん大胆になっていく。
「ね、拓也君…も…一人で、した事って…あるのかしら?」
「ひ、一人でって…」
「おちんちんを、擦ったり」
本人を目の前にしては決して言わないような猥語が、すらすらと口をついて出る。
「そ、そんな事…した事…ないよ」
異性を意識する前にセックスを覚えてしまい、
しかも未だちゃんとした知識は持っていなかったので、それは本当の事だった。
「今は? 今は…拓也君の…おちんちん、硬くなってない?」
おちんちん、という言葉を口にする度、
愛は身体が興奮に震え、下腹部が熱くなっていくのを感じる。
胸に置かれていた手を、拓也に触られていると想像しながら身体の中心へ動かす。
「あ、あの…僕…」
言葉を詰まらせる拓也に、愛は自分の質問が的を射ている事を確信したが、
それを拓也本人の口から言わせたくなって語を重ねる。
「ね、拓也君も…ズボン脱いで、手で…触ってみて……私も、触る、から……」
自分がひどくいけない事をしているような気がしたが、
甘くかすれた愛の声は思考を麻痺させるように全身を犯してくる。
自分の手つきをもどかしく感じながら、ズボンのボタンを外す。
軽く腰を浮かせて、ズボンは片足から抜き取ったが、
パンツは硬くなってしまっている物の為に引っかかって片手では脱ぐ事ができない。
迷った拓也は受話器を床の上に置くと、急いでパンツをずりおろして下半身を露出させる。
階下の春美達に気付かれないか、ちらりとドアに目をやるが、
もう引き返すには深入りしすぎていた。
と、受話器から愛の声がしているのに気が付いて、慌てて拾う。
370129:02/12/02 19:15 ID:k5eYAsMf
(10/12)
「もしもし? 拓也君、どうしたの?」
「あの……パンツ…脱いでた…」
何も正直に言わなくてもよい物を、元来の性格なのか、
それとも愛に対する条件反射が躾られてしまったのか、拓也は包み隠さず告げてしまう。
「そう…。…ね、おちんちん…触ってみて」
指示に従って、自分の身体の一部なのになんとなく目をそむけてしまいながら、
手探りで自分のペニスに触れる。
自分の身体とは思えないほど熱く、脈打っているのが伝わってきて驚いたが、
指が触れた事による快感の萌芽もまた恐ろしいほどだった。
「どんな、感じ…?」
拓也が自分のペニスに触れている所を思い描きながら、
そっと、おへそから更に下へと手を滑らせる。
まだ触れてもいないのに、割れ目からは蜜が溢れ出していて、指に熱さを伝えてくる。
「硬くて…僕の身体じゃないみたい。それに…熱いよ…」
普段トイレに行く時でもほとんど意識しないで持つそこは、
今烈しい程反りかえって自己を主張している。
拓也はわずかに恐怖を感じながらも、
それを上回る好奇心と快感に囚われて手を離そうとしない。
「拓也君、握って…みて…」
愛に言われるままに、拓也は包み込むように屹立を握ると、
それは未だ完全に掌の中に隠れてしまう大きさだったが、
与えられた役割を果たそうと手の中で脈打ちながら、更なる刺激が加えられるのを待つ。
「ね、どう…? 気持ちいい…?」
「……う、うん…」
「…あのね、擦ると…気持ち良くなるって、本に…書いて、あったの…」
割れ目の周りを指でなぞりながら愛は指示を続ける。
拓也は愛に言われた通り、ぎこちない手つきで掌を上下させはじめる。
初めこそ慣れない動きで変な方向に力をかけてしまって痛い事もあったが、
次第にスムーズにしごきはじめる。
少しずつ、自らの力で高めていく性感に、拓也はごくわずかに呼吸を荒げる。
371129:02/12/02 19:17 ID:Turp9kZm
(11/12)
(こんな…の……ダメ、だよ…止め、ないと……)
なお心に残る理性がそう考えてみても、腕の動きを止める程の命令を出す事はできず、
やがてそれも淡雪のように消えてなくなり、拓也は初めての自慰に没頭する。

受話器の向こうから荒い呼吸が漏れてくると、
愛の指もそれに応じるように激しさを増す。
それまでぴったりと割れ目に押し当てて軽くさすって、
指腹全体でやんわりと刺激するに留めていたのを、
自分の指を拓也の物に見立てて浅く指を入れてみる。
(拓也…君…)
ぞくぞくするような痺れが広がっていき、すぐに我慢できなくなって、
より深くへと指を差し込むようになる。
愛は今まで、一人で慰めた事はあっても、それほど本格的にした事はなかった。
それはやはり嫌悪感と恐怖心のせいだったのだが、
今は、完全に中指全てを自分の中に挿入してしまっていても、
それが拓也の物だと思うと、怖くはなかった。
それどころか、更なる悦楽を引き出そうと積極的に指を動かす。
「んっ…拓也君……拓也君、好き…」
想いを口にしてしまっている事にも気付かず、愛は拓也の名前を連呼する。
何度目か奥深くまで指を突き入れた時、急速に頭の中が白く弾け、そして何もなくなる。

愛が絶頂を迎えたのとほとんど同時に拓也も達しようとしていた。
身体の中から何かがせりあがってきて、出口を求めて一点に集まってくる。
「…………!」
吐き出す為の最後の引き金は、愛の声だった。
情欲をそそる喘ぎ声に混じって突然自分の名前を呼ばれ、
驚いた所に更に「好き」と言われた事で一気に爆ぜる。
声にならない叫び声を出しながら、白濁した液を勢いよく、何度かに分けて宙に放つ。
強烈な開放感が拓也を襲い、それに続いて快感が身体を支配する。
腰が自分の物でなくなったように感じながら、
拓也は受話器を力一杯握り締めていた。
372129:02/12/02 19:18 ID:Turp9kZm
(12/12)
「…もしもし」
呼吸が整っていないまま、愛が拓也を呼ぶ。
「…な、なに」
拓也の返事が詰まったのは、見られていないとはいえ射精の直後で、
しかも最後の愛の言葉が急に脳裏に甦って恥ずかしくなったからだ。
しかし呼びかけた愛も、何故かそれ以上続けようとはせず、
二人とも相手が何か話しかけてくるのを待ったが、微妙な沈黙が二人を包む。
といって自分から電話を切る気もしないまま、更に時が流れようとした時、
突然拓也の耳に別の声が飛びこんでくる。
「拓也? まだ電話してるのか?」
邪魔をしないように気を利かせて実と風呂に入っていた春美だったが、
風呂からあがってもまだ拓也が電話をしているのに驚いて、
さすがに階下から呼びかけてきたのだ。
「う、うん! 今終わった!」
拓也はとっさに春美に嘘をつきながら、愛に急いで事情を説明してほとんど一方的に切ってしまう。
切られた電話の向こう側では、
愛が受話器の先にいる無粋な誰かを睨みつけるような表情をしていた。
373名無しさん@ピンキー:02/12/02 19:55 ID:kExElaZK
おお、テレフォ〜ンw
いいねいいね、いいですねい! 待ってた甲斐がありました!
拓也君、部屋のあとしまつが大変そうだw

どうもありがとうございました。堪能した。
374名無しさん@ピンキー:02/12/03 05:37 ID:/UJDyU7r
>>129
相変わらず、素晴らしい仕事ぶりですなあ。
今後も期待しております。
375名無しさん@ピンキー:02/12/03 16:29 ID:ChYqYnAn
>>129
まさに見事としか言いようのない出来映え。
今回もじっくりと味わわせていただきました。

しかし他の職人様方はどこにお消えになったのか・・・
更なる神々の降臨もキボンヌ!
376名無しさん@ピンキー:02/12/03 22:06 ID:/UJDyU7r
>>375
私もおんなじ事かんがえてました。
帰ってきてほしいですね。

過去を辿ると、このスレの大黒柱であられる129氏を
はじめ、イイ作品がそろってますね。
377129:02/12/03 22:59 ID:Tu7QU4fB
>375
そう、切に帰って来て欲しいと思います。
自給自足も楽しいのですが、やっぱり他の方のも読みたいです。
もうどこか旅だってしまわれたのかなぁ…
378名無しさん@ピンキー:02/12/08 20:46 ID:2UT8pWMY
七海君キボンhosyu
379129:02/12/08 21:30 ID:amnqQgn0
>378
>331で触れたのの焼きなおしでもいいでつか?
380129:02/12/09 00:13 ID:lpQSxCl2
ごめん、>379の話しはやっぱ無かった事にしてください。
本当に申し訳ないです。
381名無しさん@ピンキー:02/12/09 23:42 ID:RcUK8RDj
>>129
えへへ、反応してくれただけうれしいです。
創作活動がんばってください。
382名無しさん@ピンキー:02/12/11 03:54 ID:ATFrjHP3
期待sage
383名無しさん@ピンキー:02/12/14 09:39 ID:GzdOYuYO
保守
384名無しさん@ピンキー:02/12/14 12:43 ID:qnJgHrIQ
337-347
逆パターンきぼん。
385名無しさん@ピンキー:02/12/18 05:32 ID:K8/HoofS
保守
386名無しさん@ピンキー:02/12/19 23:12 ID:RZaNQUyD
保守
387129:02/12/19 23:23 ID:5O1m6b/I
(1/16)
終業式を間近に控えたある日、拓也が放課後の廊下を歩いていると、
向こうから近づいてくる人影があった。
もう拓也にとって見間違えようの無いそれは、
小気味の良い音を廊下に響かせながら歩いてくる愛としな子のものだった。
拓也のそばまで来ると、しな子が目立たないように小さく手を振りながら笑いかける。
「榎木君、ちょっとこれ見てくれない?」
そう言って愛が差し出した紙には、冬休みに行われるスキー教室の案内が書いてあった。
「スキー教室? 面白そうだね。…あ、でも泊まりなんだ…」
まだスキーをした事が無い拓也は興味をみせるが、
実の事が頭をよぎったのか、すぐに残念そうに首を振る。
「ね、とりあえず聞いてみてくれない? だめだったらしょうがないから」
「うん…わかった。パパに聞いたら電話するね」
愛の言葉に何故かしな子の方を向いて返事をする拓也に、
愛は何か言いたそうな微妙な表情を見せるが口には出さなかった。
内心胸を撫で下ろしながら拓也は二人と別れると、
大事そうに紙をしまって実を迎えに歩きはじめた。

「スキー?」
帰って来るなり待ちきれないように部屋までついてきてスキー教室の話をする拓也に、
春美はネクタイを解きながら少し考えるような表情をしたが、
それも長い事ではなくあっさりと首を縦に振る。
「そういえば実はまだ雪遊びってした事なかったな。
拓也にはいずれパパが本格的におしえてやるとして、連れて行ってやってくれるか?」
「いいの?」
目を輝かせて喜ぶ拓也をほほえましく思いながら続ける。
「いいさ。町内のやつだから子供だけでも大丈夫だろうし、それに」
意味ありげに言葉を切って、拓也の顔を掴んで引き寄せると耳打ちする。
「この間の遊園地の子も一緒なんだろう?」
「〜!」
顔を真っ赤にして言葉も出ない拓也の肩を叩くと、実を抱き上げて風呂に向かう。
その顔は親というよりも歳の離れた兄弟のようだった。
388129:02/12/19 23:23 ID:5O1m6b/I
(2/16)
スキー教室には幼児だけのコースもあり、拓也も安心してスキーを楽しむ事が出来た。
最初こそスキー板に慣れるのに手間取ったものの、
2時間も滑る頃にはなんとか転ばずに止まる事が出来る位には上達していた。
中腹まで降りてきた拓也が一休みしようと止まると、
しな子が危なかっしい腰つきで近づいてくる。
大丈夫かな、と思う間もなくしな子は拓也の横っ腹に突っ込んでしまう。
「いたた…榎木君、ごめんね」
「ううん…深谷さんこそ、大丈夫?」
「うん」
しな子は申し訳なさそうにしながらも、
拓也が助けようと差し出した手を嬉しそうに握って立ちあがる。
「深谷さんもスキー初めて?」
「うん。でも結構面白いね。ね、もう一回滑りたいんだけど、一緒に行ってくれない?」
「いいよ。板履きなおしてから行くから、先にリフトの所で待っててくれる?」
「うん、そうするね」
降りていくしな子を見送った拓也が振り向くと、目の前に愛の姿があった。
「あら、危ない」
その声を聞くのと身体に衝撃を受けたのはほとんど同時だった。
不意をつかれた拓也は支えきれずに転んで再び雪まみれになってしまう。
「や、槍溝さん…今狙ってこっち来なかった?」
「いやねぇ、そんな訳ないじゃない」
そう言いながら愛の手は既に拓也の方に差し出されている。
389129:02/12/19 23:24 ID:5O1m6b/I
(3/16)
「はい」
「はい…って」
「引っ張って」
「…」
拓也が無言で差し出した手を、両手で掴んで思いきり引っ張る。
三度雪煙が立ち昇り、愛の上に被さるように倒れてしまう。
「こんな人前で大胆ね」
それを聞いた拓也はさすがに少しむっとしながら無言で立ちあがると、
それでも愛に手を貸してやる。
「ごめんなさい。…怒っちゃった?」
「ううん、怒ってないよ。僕達もう一回滑ってくるけど、槍溝さんも一緒に行かない?」
拓也は怒っていないつもりだったが、言葉に少しトゲが含まれていたかもしれない。
それを察したのか、愛は拓也の誘いに首を横に振る。
「私ちょっと疲れちゃったから、ここで待ってるわ。
拓也君達が降りてきたら一緒に下まで行く事にする」
「うん、解った。それじゃ、ちょっと待っててね」
(もう少し私の事構ってくれてもいいじゃない)
滑り出した後ろ姿を寂しそうに見送りながら、
愛は拓也が戻ってきたらぶつけてやろうと雪玉を作り始めた。
390129:02/12/19 23:24 ID:5O1m6b/I
(4/16)
初めてのスキーを満喫した拓也は、実を連れて部屋に戻ると食事に向かう。
同じく初めての雪遊びで実はすっかり興奮したのか、食事の間から半分眠ってしまっていた。
部屋に戻る頃には完全に眠ってしまった実を布団に寝かしつけると、
拓也も急に眠気に襲われる。
愛としな子に部屋に遊びにくるように言われていたのを思い出したが、
睡魔には勝てそうもなく、明日謝る事にして寝支度を整える。
小さな電球だけ残して5分ほどした頃、
眠りにつく一歩手前だった拓也は静かに扉が開く音を耳にする。
(だ、誰だろう…? まさか、泥棒?)
起きるべきかどうか、息を殺して迷う間に人影は拓也の布団の前に立つ。
(ど、どうしよう)
意を決して飛び起きようとした時、人影は拓也の予想もつかない行動に出た。
布団の中に潜りこんできたのだ。
「えーのき君」
すっかり聞きなれた声が右側からすると、親しげに肌を寄せてくる。
「ふ…深谷さん!?」
「私もいるわよ」
驚いて大声をあげそうになった口を、反対側から手で押さえながら愛が囁く。
「ど、どうしてここに…」
「だって、拓也君いつまでたっても遊びに来ないから」
「あ…ごめん」
「拓也君、今日は何しに来たか判ってるの?」
「え? スキーでしょ?」
「違うわよ」
あまりに静かに、断言する口調だったので拓也は思わず耳を傾けてしまう。
「泊まりと言えば! 布団に潜りこんで倒れるまで語りあかすのが醍醐味なのよ!」
「槍溝さん、声大きいわよ」
すっかりツボを得たタイミングでしな子がたしなめる。
391129:02/12/19 23:25 ID:5O1m6b/I
(5/16)
「…と、いう訳で」
愛は腕を拓也のそれに絡ませながら再び声のトーンを落とす。
「ちょっと待って槍溝さん、いくらなんでも布団ひとつで3人は狭くない?」
「それもそうね、ちょっと待ってて」
愛は立ちあがると、暗闇なのにそれを感じさせない足取りで押し入れに向かい、
もう一組布団を取り出して並べる。
「はい、拓也君まんなか。あ、あとうつぶせになって」
「どうして?」
「その方が話しやすいじゃない」
妙に手馴れた様子で指示を出す愛に拓也はすっかりのまれてしまう。
「さて」
愛は再び布団の中に潜りこんで体勢を整えると、改まった声で拓也を見る。
たったそれだけで拓也は怯えた小動物のように身を固くしてしまう。
「拓也君、あたし達に隠してる事ない?」
「え? …な、ないよ」
「正直に言っちゃった方が楽なのよ」
「隠す事なんて無いってば」
「そう…しょうがないわね。深谷さん、教えてあげて」
愛はため息交じりに首を振りながら拓也の頭越しに視線を向けると、
了解したしな子が口火を切る。
「あたしね、榎木君に無理やり身体触られちゃったの」
「!!」
しな子の言葉を聞いた瞬間、拓也は一気に顔から血の気が引くのを感じる。
「すごく恥ずかしかったんだけどね、
榎木君怖い顔して睨むから、抵抗出来なくって」
実体験に本で読んだ事を混ぜながら、5割増で大げさに語る。
392129:02/12/19 23:25 ID:5O1m6b/I
(6/16)
「絶対秘密」と誓いあったはずのしな子があっさりと約束を破った事にショックを受けたが、
とにかく自分から、しかも寝ているしな子の身体を触ってしまったのは本当の事なので
「嘘」と言いきる訳にもいかず、拓也は耳を塞ぐように顔を枕に押し付ける。
「拓也君ってみかけによらず結構ひどい事するのね。
私なんてね、電話でえっちな事言わされたのよ」
「うわぁ…」
しな子に負けじと愛も話に脚色を加えながらこの間の出来事を語る。
二人は好奇心に満ちた目でお互いの話を聞こうとしているのだが、
顔を伏せてしまっている拓也にはそれを知る事は出来なかった。
ただこの、拷問にも等しい二人の告白が
一秒でも早く終わってくれる事をひたすら願い続ける。
二人は、最初こそ亀のようになってしまった拓也を無邪気に面白がっていたが、
やがて拓也が反応を見せない事に不安を抱きはじめる。
「あの…榎木君?」
「………秘密って約束したのに、ひどいよ」
声は小さく途切れ途切れで、はっきりとは判らないが泣いているようにも聞こえる。
「……ごめんなさい」
拓也の肩に乗せた手が小刻みに震えるのを感じて、
愛はようやく少しやりすぎてしまった事を知る。
「私達ね、本当は拓也君がいやいや私達に付き合ってるんじゃないかってずっと怖かったのよ。
だから拓也君の方からそういう事してくれた時、嬉しくってついはしゃいじゃったの」
「…………そうなの? この間の事…怒ってるんじゃないの?」
てっきり二人が怒って暴露しているのだと思っていた拓也は、
愛の口から意外な本音を聞いて驚く。
「うん。榎木君ってあんまり女の子のお願いって断らないでしょ?
だから、あたし達のもそういうのじゃないのかな、って」
393129:02/12/19 23:27 ID:5O1m6b/I
(7/16)
「……そんな事…ないよ。最初はびっくりしたけど、
今は…その…ちょっと、楽しい…っていうか…」
最後の方は恥ずかしくなって口の中でごにょごにょと言うだけになってしまったが、
二人は聞き逃さなかった。
「本当? 榎木君もこういう事…楽しいの?」
「あの………最近、ほんとにちょっとだけなら…」
自分がそう言ったのを最後にそれきり二人の声が聞こえなくなって、
不安になった拓也は恐る恐る顔を上げる。
そこにはじっと自分を見つめる二人の視線があった。
お互いに何と言えば良いのか解らず、沈黙が流れる。
「ごめんなさい」
やや気まずい時が流れた後、同時に口にした三人は次の瞬間思わず吹き出していた。
実が起きないように慌てて口を塞ぎながらしばらく笑い続けていたが、
収まった時にはそれまでのわだかまりが全て流れてしまっていた。
「でも、それはそれとして」
「やっぱりおしおきは必要よね」
肩で拓也をぐいぐい押しながら、二人は楽しそうに話かける。
「え…?」
「だって、私達の身体をもてあそんだんだし」
愛は拓也の頬をつつきながら、親愛の情を込めて顔を擦りつける。
「要するにね、今からあたし達が言うお願い榎木君に聞いて欲しいの。ね?」
しな子に手を握られながらそう言われると拓也も悪い気はせず、ついその気になってしまう。
「…変な事、言わない?」
「ええ」
それでも今までの経験からか、最後にもう一度念を押してから頷く。
「うん…わかった。どんな事?」
「それじゃあたしからね。あたしね、…榎木君から、してほしいな」
「…して、って…」
言いかけた拓也は、ずっと前にも同じ事をしな子に聞いた事を思い出す。
394129:02/12/19 23:28 ID:5O1m6b/I
(8/16)
しな子も同じ記憶を思い出したのか、恥ずかしそうに顔を赤らめるが、
握っている手に力を加えて意思を伝える。
「………う、うん…」
拓也は決心はついたもののどう答えて良いか判らず、
散々考えた末に結局ただ頷く事しか出来なかった。
「ね、それじゃその前に私のお願いを聞いてくれない?
深谷さんとし始めちゃったらそれどころじゃなくなっちゃうでしょ」
珍しく、会話に割り込むように愛が拓也の背後から声をかける。
「あ…うん」
「私はね」
しな子に聞こえないように拓也に耳打ちする。
「え…!」
愛の言葉を聞いた拓也の顔に激しい動揺の色が浮かぶ。
「それ…本当に言わないとだめ?」
「だめ」
短い愛の返事から想いが伝わってきて拓也を縛る。
言おうとすると、たった数言が、喉まではせりあがって来るものの声に出す事ができない。
愛を見ると、黒い瞳を軽く潤ませながらまっすぐ拓也を見つめている。
覚悟を決めた拓也はそれが勇気付けの儀式のように
手にかいた汗をパジャマに擦りつけると、ゆっくりと言葉を紡ぎだす。
「あ…あの、………愛の事…愛して、る…」
「あー! 槍溝さんずるーい!」
拓也の声は余程耳をそばだてて居ないと聞こえないくらい小さかったが、
全身を耳にしていたしな子は疾風のような勢いで身体を起こすと抗議の声を上げる。
それは拓也よりはずっと大きな声だったが、もう愛の耳には全く届いていなかった。
「…ありがとう」
幸せそうに微笑むと、支えていた腕の力を抜いて重力に身を任せ、
髪をゆるやかに波打たせながら枕に着地させる。
今までの、身体を重ねた時よりも遥かに深い充足感が愛を満たす。
それが心からの言葉でなくても今は充分だった。
395129:02/12/19 23:29 ID:5O1m6b/I
(9/16)
そのまま動こうとしない愛を、どうやら照れてしまったらしい、
と気が付いた拓也は自分が言った事を思い出して今更のように赤面する。
「榎木君、あたしにも言ってよ」
「あなたこれからもっといい事してもらうじゃない」
顔を伏せたまま愛が指摘する。
その声は少し上ずっていて、まだ興奮が収まっていない事を示していた。
「だって、そんな事言ってもらえると思わなかったんだもん」
「だめよ、一回は一回なんだから。ね、拓也君」
「う…うん」
同意を求められて拓也は答えに詰まり、適当に相槌を打つ。
「もう…」
しな子はまだ膨れっ面をしていたが、
その顔も拓也がこれから自分にする事を思うと自然に笑みに変わってしまう。
「ね、榎木君…こっち来て」
しな子は拓也の腕を引っ張ると、自分の上に乗せる。
「あの…深谷さん、重たくないの?」
「え? ううん、大丈夫よ。
あのね、女の子はこうやって好きな人の重さを感じるのが幸せなの」
「そ、そうなんだ…」
女の子の心理はさっぱり判らなかったが、
しな子の表情を見ていると嘘ではないのだろう。
嬉しそうな表情に、拓也も胸の奥が温かくなるのを感じる。
じっと自分を見つめる拓也の視線に気付いたしな子が、
さりげなく腕を背中に回して抱き締める。
「ね…キスして」
「…うん」
わずか数十センチの距離を果てしなく遠く感じながら、ゆっくりと唇を近づけていく。
「ん…」
柔らかく、湿った感触が伝わった時、そこから小さな吐息が漏れる。
耳に心地よいその声に、拓也はより強く唇を押しつけ、しな子を味わう。
396129:02/12/19 23:29 ID:5O1m6b/I
(10/16)
1分ほどもその状態が続いた時、
突然拓也の頭の片隅に以前キスをされた時の事が思い出されて、
その時の快感を追い求めるかのように舌を動かしはじめる。
しな子は唇を触れさせるキスだけでも充分に気持ち良かったが、
舌が伸びてきたのを感じるとすぐに口を開いて受け入れる。
探るように口の中に入って来た拓也の舌を自分の舌先でつついて導くと、
遠慮がちにおずおずと絡めてくる。
拓也の動きは愛のそれとは較べるべくもなかったが、
それでも同じか、あるいはそれ以上の快感がしな子を痺れさせる。
(榎木君…!)
しっかりと拓也にしがみつきながら、しな子はいつしか夢中で舌を差し出していた。
どれほどの時間が流れたのか、動き疲れたのか、拓也の舌がゆっくりと離れていく。
いつのまにか閉じてしまっていた目を開けると、
拓也はまだ目を閉じているのが判って少しおかしさがこみ上げてくる。
「えーのーき君」
声に反応したのか、ゆっくりと目を開けた拓也は、
まだ余韻に浸っているかのようにやや焦点の合わない瞳でしな子を見ている。
「気持ち良かった?」
「…うん」
「えへへ、あたしも。榎木君も、キス上手になってきたね」
「そっ…そうなの? 自分じゃ良くわかんないけど」
照れ隠しなのか、拓也は口の端にこぼれている唾液を手で拭いながら応じるが、
ふと別の視線を感じて顔を横に動かすと、
そこには布団の端から顔だけ覗かせている愛がいた。
397129:02/12/19 23:30 ID:5O1m6b/I
(11/16)
「や、槍溝さん…ずっと見てたの?」
「ええ。随分気持ち良さそうだったわね」
複雑な心境を押しこめて、冷やかすように言う。
「あ、あの…」
「あ、気にしないで。さっきも言ったけど、一回は一回だから」
それだけを、そっけない口調で言うと更に顔を布団の中に潜らせて、ほとんど目だけを出す。
「さ、続きをどうぞ」
「う、うん…」
拓也は愛の事が気になったが、
さすがに今それを口にするのはしな子に対して失礼だと思い、
ためらいつつも愛の事は一時的に頭から忘れる事にした。
顔をしな子の方に戻すと、不安そうに見上げる目線とぶつかる。
無言のまま頬を両手で挟まれると、
揺れ動いている自分の心を見透かされたようでどきりとする。
「あ…あの」
何か言おうとした拓也に、しな子は静かに首を振る。
「いいから…触って」
言いながら拓也の手をとると、ゆっくりとパジャマの裾へ導く。
「…うん」
(深谷さんの方から言ってるんだから、いいよね)
まだ心の中にたゆたっている愛に対する罪悪感めいた物に
しな子をだしに言い訳をしながら、
ゆっくりと上着の中へ手を忍ばせて素肌に触れる。
しな子の腹は突然の冷たい手の感触に驚いたように一度引っ込むが、
すぐに戻ってきて掌に肌を合わせる。
しな子の体温を心地よいと感じたものの、
まだ駆引きなど知らない拓也の手はほとんど一直線に胸を目指す。
以前触った時と違い、下着に触れる事無く直接ふくらみまでたどりついた事に
拓也が驚くと、その表情に気付いたしな子が恥ずかしそうに説明する。
398129:02/12/19 23:30 ID:5O1m6b/I
(12/16)
「寝る時はね、ブラしないの」
「あ…そ、そうなんだ」
拓也は疑問が顔に出てしまった事を恥ずかしく思いながらも、
胸を撫でまわす手を止める事はできなかった。
頂きを探り当てると、指先でつまんで持ち上げるようにする。
「んっ…」
自分の指の動きに応じてすぐ声をあげるしな子に、
拓也は夢中になって色々な動きを試す。
はじめは拓也が積極的に触ってくれる事が快感を強めて心地よかった愛撫も、
まだ発達していないしな子の胸には拓也の途切れる事のない動きは刺激が強すぎて、
しだいに痛みを感じるようになってしまう。
それでもしばらくは我慢していたが、
一向に止める気配のない拓也に遂にしびれを切らして手を握って止めさせる。
「ごめんね…まだずっと触られてると、痛くなっちゃうの」
「あ…ご、ごめんね」
「ううん、怒ってるんじゃないんだけど……?」
途中で言葉を切ったしな子は、視線を足の方に向ける。
視線を追った拓也はその先にある自分の下半身を見て、
いつのまにか硬くなっている事に気付くと慌てて身体を少し離そうとするが、
しな子に腰を掴まれてしまう。
「いいよ……ね、下……脱がせてくれる?」
「う、うん…」
パジャマの端を掴むと、脱がせやすいようにしな子も腰を浮かせて手伝う。
膝の辺りまでおろすと、後はしな子が上手に足だけで片足分だけ脱ぐ。
「榎木君も…脱いで」
求められて拓也も布団の中でズボンを脱ごうとするが、焦ってしまって上手くいかず、
ようやく脱ぎ終えたと思ったら、バランスを崩してしな子の上にもたれかかってしまう。
何も着けていない下半身同士が触れ合い、
しな子のまだ生えていない茂みの辺りに若茎が当たる。
399129:02/12/19 23:31 ID:5O1m6b/I
(13/16)
「榎木君の…熱いね」
腰に回した手をそっと下ろして猛々しい、と言うにはまだ迫力が足りないものの、
充分に硬く反りかえった拓也の若いペニスを撫で上げる。
敏感な所を触られて思わず身体を揺らす拓也に、しな子は優しく刺激を続ける。
「榎木君も……気持ちいいの?」
「うん…」
もうすっかり羞恥心もなくなったのか、拓也はしな子の問いにも素直に答える。
「あたしもね…キスしてもらった時からずっと………だから」
そう言うと、ペニスを握っている手の角度を変えて、自分の中心にあてがう。
先端にしな子から溢れている蜜がまとわりつくと、
その熱さで頭の中の全部が溶けてしまい、一気に全てを埋めてしまう。
まだ狭いしな子の中をかきわけるように入れていくと、
激しく締めつけてくる肉の感触が恐ろしいほどの気持ち良さを拓也にもたらす。
しかし、しな子は一気に挿入されてしまった事で強すぎる快感が身体を襲い、
思わず顎をのけぞらせながら拓也の腕に爪を立てる。
「痛っ……深谷さん?」
腕の痛みに理性を取り戻した拓也が顔を上げると、
しな子は痛みを堪えてたしなめるように笑ってみせる。
「もう…そんなに一気に入れちゃだめよ…びっくりしちゃった」
「あ、ご、ごめんね。その…」
「ううん、もう大丈夫。動いて…くれる?」
しな子に求められて、今度は慎重なくらいゆっくりと腰を動かし始めるが、
そこまで自覚していないものの、始めて自分から犯す、
という雄の意識が肉の感覚と交わって、すぐに抽送の速度が速まりだす。
しな子も今度は止めず、拓也の動きに身を任せる。
400129:02/12/19 23:31 ID:5O1m6b/I
(14/16)
揺れ始めた布団を見て、愛は拓也がしな子の中に入った事を知る。
嫉妬が愛の胸を刺す。それはいつも口にする悔しい、という感情とは全く違うものだった。
哀しみと、憎しみ。
それは小さな物であったが、好きなはずの二人にそんな感情を抱いた事に驚く。
(…でも、好き)
その気持ちもまた嘘ではない、本心だった。
ただ、拓也に対するそれとしな子へのそれとは微妙に異なり始めている事も
悟らざるを得なかった。
(…ま、いいわ。今は考えるのよしましょ)
考えると袋小路にはまってしまいそうで怖くなった愛は
頭からそれを追い出すと、目の前の光景に集中する事にする。
一歩引いた場所から他人のセックスを見るのはもちろん初めてだった。
さっきまで心の中にあった複雑な思いとは裏腹に、
二人の行為を見ていた身体は反応して、
股間から溢れる蜜はもうすっかり下着を濡らしてしまっている。
ためらう事なく指を下着の中に潜り込ませると、わざと少し乱暴に動かす。
硬くなっている陰核を少しつねりあげると、
思わず声を上げてしまいそうになって慌てて布団の端を噛むが、
指はむしろ声を出させようとするかのように動きを強めていく。
形だけ二、三度膣口を指で撫でると、すぐに我慢できなくなって膣内へ沈める。
拓也のやり方を思い出して、一気に奥深くへと差し込むと、
そのまま軽くのぼりつめてしまう。
(拓也…君…)
しかし絶頂の波が引いても、拓也の事を考えただけで火照りは再び愛の身体を嬲りだす。
愛は想いを覆い隠すように昂ぶりに身を委ねて、埋めた指をそのまま中でくねらせる。
ほどなく次の波が愛をさらい、ゆっくりと押し流していくが、
波が引いた後に残ったのは切なさだけだった。
頬に一筋の涙をこぼしながら、愛は二人の声が聞こえないように布団の中に潜りこんだ。
401129:02/12/19 23:31 ID:5O1m6b/I
(15/16)
拓也が、自分の中にいる。
そう考えただけで、しな子は達してしまいそうだった。
今までも拓也を迎え入れた事はあったが、
受け入れるのと挿入されるのとでは受ける快感は全く違うものだった。
舌技と同様、腰の動きも前後に動かすだけの単純な物だったが、
そんな事はささいな事だった。
組み敷かれて下から拓也の顔を見上げると、言いようのない幸福感がしな子を満たす。

拓也もまた、自分から腰を動かす事で生じた新鮮な快感の虜になっていた。
自分から動く事で、己の精を搾り取ろうと包み込む柔肉の動きがより感じられて、
本能的に腰を動かす。
ひと突きごとに増していく甘い痺れが腰のあたりに集まっていくのを感じ、
それは更にしな子の中にある若茎にたぎっていく。
「ふかや…さん…」
「榎木君、お願い、外…に…っ………!」
うわ言のようにしな子の名前を呼ぶと、
最後に残った理性のひとかけらでしな子が拓也に頼む。
ほとんど反射的に拓也は応じて、しな子の中からペニスを引きぬくと、
勢いよくほとばしった精がしな子の腹部を汚す。
しな子の横に崩れ落ちながら、拓也は快感の余韻に身を浸していった。
402129:02/12/19 23:33 ID:5O1m6b/I
(16/16)
いつの間に帰ったのか、拓也が目覚めるとしな子の姿は無かった。
下半身裸のままで眠ってしまった事に気付くと、慌ててズボンを履く。
外の寒さに思わず身震いした拓也は、同時に身体の芯に温もりが残っている事を感じ取る。
「気持ち…良かったな…」
思わず口に出してしまって、慌てて誰も聞いていなかったか周りを見渡すと、
隣の布団が微妙に盛り上がっていた。
「…まさか」
そっと布団を持ち上げて見ると、そこには身体を丸めるように眠っている愛がいた。
冷えた空気が布団の中に入りこんで、愛を目覚めさせる。
「…あら、おはよう」
驚いて口が聞けない拓也に昨夜の事など何もなかったように挨拶をして、
目をこすりながら起き上がると、二人につられるように実も目を覚ます。
「…おはよーなの」
まだ半分眠っている実は兄の姿を探して首を回したが、
そこに見慣れない人影をみつけて視線を固定させる。
「おはよう、実くん」
「はよーごじゃーます」
近寄ってきた愛に不思議そうに尋ねる。
「おねちゃ…めっしたの?」
「え?」
実の問いに二人が声をあげるが、愛の方が質問の意味に早く気付いて、慌てて顔をパジャマの裾で拭く。
「ううん、なんでもないの。ね、実くん、今日は私と一緒に雪遊びしようか」
「あい」
「じゃ、そういう事だから榎木君、またご飯の時ね」
「う、うん」
403129:02/12/19 23:33 ID:5O1m6b/I
(17)
巧みに拓也に顔を見られないようにしながら、愛は部屋を出て行く。
本人に聞きそびれた拓也が、無駄だと思いつつ実を抱き上げて聞いてみる。
「槍溝さん…どうしたの?」
「う? うーんと、うーんと……うー」
「もっ、もういいよ実。ほら、顔洗いに行こう」
何かを言おうとしているのだが、言葉が見つからないらしく、
だんだん不機嫌になり始めた実を慌てて抱き上げると洗面所に向かう。
(槍溝さん…どうしたのかな)
愛が自分の為に涙を流していたなどと知る由もなく、
拓也は自分を不甲斐なく思いながらも、ただ漠然と愛の体調を気遣う事しか出来なかった。
404名無しさん@ピンキー:02/12/20 00:51 ID:OmKc8SGe
>>129
          ,,-'  _,,-''"      "''- ,,_   ̄"''-,,__  ''--,,__
           ,,-''"  ,, --''"ニ_―- _  ''-,,_    ゞ    "-
          て   / ,,-",-''i|   ̄|i''-、  ヾ   {
         ("  ./   i {;;;;;;;i|    .|i;;;;;;) ,ノ    ii
     ,,       (    l, `'-i|    |i;;-'     ,,-'"   _,,-"
     "'-,,     `-,,,,-'--''::: ̄:::::::''ニ;;-==,_____ '"  _,,--''"
         ̄"''-- _-'':::::" ̄::::::::::::::::;;;;----;;;;;;;;::::`::"''::---,,_  __,,-''"
        ._,,-'ニ-''ニ--''" ̄.i| ̄   |i-----,, ̄`"''-;;::''-`-,,
      ,,-''::::二-''"     .--i|     .|i          "- ;;:::`、
    ._,-"::::/    ̄"''---  i|     |i            ヽ::::i
    .(:::::{:(i(____         i|     .|i          _,,-':/:::}
     `''-,_ヽ:::::''- ,,__,,,, _______i|      .|i--__,,----..--'''":::::ノ,,-'
       "--;;;;;;;;;;;;;;;;;""''--;;i|      .|i二;;;;;::---;;;;;;;::--''"~
               ̄ ̄"..i|       .|i
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           _,,  i|/"ヽ/:iヽ!::::::::ノ:::::Λ::::ヽ|i__n、ト、
     ,,/^ヽ,-''":::i/::::::::/:::::|i/;;;;;;/::::;;;;ノ⌒ヽノ::::::::::::ヽ,_Λ
     ;;;;;;:::::;;;;;;;;;;:::::;;;;;;;;:::/;;;;;;:::::::::;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::;;:;;;;:::ヽ
405名無しさん@ピンキー:02/12/20 02:30 ID:LhvzJfo5
神だ!!!
406名無しさん@ピンキー:02/12/20 22:54 ID:LjsKlQaW
このスレで赤ちゃんと僕を知った罠
407名無しさん@ピンキー:02/12/21 02:44 ID:a7/MmR9L
いつもながらすばらすい!
ちゃんとお話が続いてるのがイイですね!
これからも、(もしよかったら)おながいしまつ。
408名無しさん@ピンキー:02/12/21 14:49 ID:X+0ip0L/
マジでなんというか・・
底知れないものを感じますな。

いやはや、元の題材がこんな風に・・
・・・すごすぎる。
409129:02/12/21 21:04 ID:sSZ0FCqj
今回長い上にエロも少なくて申し訳無かったんですが、
読んで下さった方、どうもありがとうございます。
次回はもう少しエロ密度を上げられるよう頑張りますので
その節はまたおながいします。
410名無しさん@ピンキー:02/12/22 17:53 ID:MjDNFqJO
>>404のAAが全てを表現していると言っても過言ではない。
411名無しさん@ピンキー:02/12/22 20:42 ID:NdDrsNVe
ああ、槍溝さん、切なすぎ・・。
でも、槍溝さんはなんか、絶対イイ女になりますな。
それか、案外、拓也以上の男とすんなり結婚してのほほんと
暮らしてたりして(飛躍しすぎ)

色々とリクしたいネタはあったりするのですが、
ドラマチックに盛り上がる今は、下手な口出しはできませんな。

重荷かもしれませんが、それでも言わせていただきます。


期待してます!! 続きおながいしますう〜!

以上
412名無しさん@ピンキー:02/12/28 11:08 ID:svWWSMym
年末保守
413129:02/12/29 00:12 ID:hKaMJO0u
え〜と、ちょっと前に話題に上がっていた竹中君のやつを
結局書いてしまったのでそれと、
あと今までの分をまとめてみました。
本当に文だけで地味極まりないですが、良かったらどぞ。
こんなん作ってもあくまでもこのスレがメインですので以後もよろしく。

414名無しさん@ピンキー:02/12/29 19:16 ID:zftxG+1B
おお!
神からのクリスマスプレゼント(お年玉か?)だ!
ありがたやありがたや・・・これからも頑張ってくださいまし。
415名無しさん@ピンキー:02/12/30 21:40 ID:tr9YCj+4
ブックマークしますた。
やっぱ、他にも書いてたんですね。

ななみくんはいい素材だなあ。
原作でもっと女の子と絡めばよかったんだけどねえ。
個人的には、給食当番で泣いちゃったのが萌えたなあ。



・・・もうちょっといぢめても(爆)
416名無しさん@ピンキー:03/01/04 00:41 ID:8JNJEgok
「榎木君?」
七海の問いかけにやはり拓也の返事は返ってこなかった。
変わりに小さな寝息だけが聞こえてくる。
(完全に寝ちゃったみたいだね・・・)
七海は少し残念だった。
自分も布団に入ると独り今日の一日を振り返った。
417名無しさん@ピンキー:03/01/04 00:43 ID:8JNJEgok
「ねえ榎木君、今日僕んちに泊まりに来ない? 明日の昼までお母さんが留守で
僕一人だから、ゆっくりゲームでもしないかな?」
こんな時、拓也の返事は決まって真っすぐなものではなかったが、
この時は意外と快い返事が返ってきたのだった。
「ええっ、いいの? 僕のパパ今日は早く帰るって言ってたから実のことは大丈夫
だと思うし」
「じゃあ決まりだね」

二人は七海の母が用意していった夕食をとると居間でテレビゲームに夢中になった。
(榎木君ってやっぱりいいなぁ)
「ああっ、ほら竹中君、やられちゃってるよ」
「えっ!! あっ、 駄目だ〜」
珍しく実の世話から開放されて屈託のない笑いを見せる拓也に、
七海はときどきゲームを忘れて魅入ってしまうのだった。
418名無しさん@ピンキー:03/01/04 00:46 ID:8JNJEgok
時計の針が10時を回る頃、二人の口数も次第に減ってきた。
「ねえ榎木君、お風呂沸いてるけど入ってきたらどお?」
その一言を発するのには少なからず心臓がどきどきした。
といっても拓也と一緒に入ろうなどということは全く考えなかった。
なぜなら、自分が拓也の前で裸になるという事が余りにも恥かしいからだ。
「ああ、そうだね。じゃあ先に入ってもいいかな」
一方、拓也の言葉は何の躊躇もないものだった。
七海は拓也を浴室へと案内した。
「じゃあごゆっくり」
そう微笑んだ七海に対して拓也は
「竹中君、覗かないでね」
それは単なる拓也のユーモアにすぎなかったが、七海は全てを見透かされたと感じ、
思わず飛び上がった。
「なっ、な、な、何いってるんだよ榎木君!! そ、そんなエッチなこと!」
色白な七海の顔は一気に紅潮した。尋常でない七海のリアクションにも拓也は驚く
様子はなく、にっこり笑いながらドアをゆっくりと閉めた。
419名無しさん@ピンキー:03/01/04 00:47 ID:8JNJEgok
七海は自分のとった言動があまりに不自然なことに気づき、いっそう恥かしくなって
一目散にその場を離れた。
居間に戻ると、ゲーム機と御菓子のくずを片付け、掃除機をかけた。
頭の中ではさっきの出来事が何度も繰り返し再現され、心臓が高鳴った。
(僕、覗いたりなんかしない・・・ でも・・・)
掃除機のスイッチが入ったまま、七海の動きは止まっていた。
(あの榎木君が、お風呂に・・・入ってるんだ・・・)
いつからだろう、七海は拓也の顔、声、しぐさの全てを美しいと感じ、
拓也の体のことをあれこれ想像する事が密かな愉しみになっていたのだった。
そして、同じ男の子にそのような感情をもつことが一般的でない事も、
そういったことがいわゆる性の現れであるということも、まったく知らなかった。
しかし、そういう想像をすることが恥かしい事ということは本能的に感じていた。
(榎木君が今・・・)
その事実をかみしめると、拓也の入浴している姿が何時にもまして強く脳裏に
浮かんできた。
想像する以上の事は何も知らない七海は、ただ頭の中にある拓也の体を
見つめるばかりだった。
どのくらいたっただろう、急に掃除機の音が耳に飛び込んできて我に帰った。
「いけない、いけない。早く片つけなきゃ」
420名無しさん@ピンキー:03/01/04 00:56 ID:C+mulAQU
隣の畳の部屋に布団を敷き終えたところへ、パジャマ姿の拓也がタオルで頭を
拭いながら戻ってきた。
「や、やぁ、早かったね」
「そうかな? けっこうゆっくり入っちゃって、あー気持ちよかった」
七海は懸命に拓也の顔から眼をそらそうとしたが、拓也の体から立ち登る湯気と
石鹸の匂いは否応なく七海を包み込んだ。
「そ、そう。じゃあ僕入ってくるから、榎木君こっちの布団ね、休んでてよ」
「うん、ありがとう」
七海は逃げるように浴室に走った。

(僕、さっきからおかしなことばかり言って、榎木君に絶対変に思われてるよ。
落ち着かなきゃ)
衣服を脱いで風呂場に入ると、その思いとは逆にますます七海の頭の中は混乱
し始めた。
たった今しがた拓也が体を洗い流した場所に、同じ姿で自分が座っていることに
何とも言えない興奮を感じた。
七海の妄想はますます強くなっていった。
421名無しさん@ピンキー:03/01/04 01:11 ID:8JNJEgok
(榎木君が裸でここに・・・)
七海は想像の中の拓也に自分を重ね合わせながら肌を泡で撫でていった。
(榎木君のここってどんななんだろう)
七海は自分の中心部にも手を這わせた。わずかに生長の兆しを見せはじめたその
部分になんだかいつもよりくすぐったい感じを覚えたが、とくに気には止まらな
かった。
体を洗い終わると、まだ全く澄み切ったままのお湯につかり眼を閉じた。
(榎木君が浸かった湯。なんだか榎木くんに包まれてるみたい・・・)
何時までもこのままじっとしていたと思った。
(榎木君とづっと一緒にいたい。でも、明日には帰っちゃうんだ。残念だな・・・)
七海はふと、この後拓也と隣り合って床に着くとのだという、当たり前の予定が
気になりだした。
(そっか、榎木君と二人きりで寝ることになるんだ・・・)
七海は布団に入って同じ天井を見ながら拓也と会話する自分を想像していた。
落ち着き始めていた胸が再び高鳴りだすのを感じた。
「冷たっ!」
七海の肩に天井から滴が一つ落ちてきた。
422名無しさん@ピンキー:03/01/04 19:57 ID:8JNJEgok
脱衣室を出ると、かすかにテレビの音が聞こえていた。
(やっぱりまだ起きてくれてたんだ)
しかし畳の部屋に戻ると、拓也はうつ伏せになって眠っていた。
「榎木君?」
返事は無かった。七海は思わずくすっと笑った。何でもきちんとしている拓也がテレビを
消し忘れてそのまま眠ってしまっているのが可笑しかった。
(きっと弟君の世話や家のことで毎日疲れてるんだろうな。榎木君は勉強も
きちんとやってるみたいだし)
七海はテレビを切って電灯の明かりを小さくすると歯を磨いた。
戸締りを確かめて再び部屋に戻ると、拓也は同じ格好で寝ていた。
もう一度名前を呼んでみたが、やはり返事は無かった。
(すこし残念だな。もっとおしゃべりしたかったのに)
七海は布団に入った。
423名無しさん@ピンキー:03/01/04 19:59 ID:8JNJEgok
眼を瞑っていると、いつの間にか横で寝ている拓也の寝息に意識が集中した。
また耳なれない時計の振り子の音と、自分の部屋のベッドとは違う敷布団の感触が
相まって、なかなか気持ちが落ち着かなかった。
突然、時計の鐘がなり全身の神経に響く感じがした。
(もう1時なんだ。ちっとも眠れやしない)
その時、隣で拓也の布団が動く音がした。
横を見ると拓也は寝返りをうち仰向けになっていた。掛け布団が乱れ、
体の片側半分があらわになっていた。
七海が拓也の布団を整えようと起き上がると、すっかり闇になれた目に
拓也の寝顔が飛び込んできた。
まだ湿り気を含んだ前髪が無造作に額を覆い、小さく開いた口からは
かすかに白い歯が漏れていた。
初めて見る拓也の無防備な表情に七海はどきりとした。
(榎木・・・くん・・・)
七海はごくりと唾を飲み込んだ。拓也の表情に吸い込まれるように
七海の顔は拓也に接近していった。
拓也の暖かい吐息が七海の顔にかかる。
(はみがき粉の匂い・・・)
七海は拓也の唇を凝視していた。
七海はこの時初めてキスというものの意味が分かるような気がした。
(だめだ、そんな事して榎木君が目を覚ましたら大変だ)
七海はようやく顔を離した。
拓也の掛け布団へと手を伸ばすと、再びどきりとした。
紺色のパジャマが乱れ、腹部に白い肌がのぞいていた。
掛け布団の端を掴んだまま、七海の目は拓也のお腹に釘付けになっていた。
424名無しさん@ピンキー:03/01/04 23:52 ID:8JNJEgok
(もう少し・・・見てみたい・・・)
七海の鼓動は次第に早くなってきた。
(大丈夫、ぐっすり寝てるから起きないよ)
実際、拓也のゆっくりした寝息は眠りの深さを示していたが、
七海は必死に自分にそう言い聞かせた。
七海は整えるはずだった掛け布団をゆっくり反対側へ動かす。
ズボンのお腹の部分からは、下着と思われる薄い色の布が僅かにはみ出ていた。
自分が目にしているのもの前に七海の理性はあまりにも無力だった。七海はもう後戻り
できない事を感じた。
七海は静かに拓也の下半身の横に移動すると、拓也の股の中心に目を移した。
(榎木君の・・・おち○ち○・・・見たい・・・)
その卑わいな言葉をつぶやくといっそう興奮を覚え、体中が熱くなった。
乱れる呼吸を必死に整えながら、身を乗り出し、ゆっくりと両手を拓也の
腰に伸ばした。
425名無しさん@ピンキー:03/01/04 23:53 ID:8JNJEgok
ズボンの両端に手が届くと更に息苦しくなる気がした。
震える手でゆっくりズボンを下げていく。
拓也の体温に混ざり、真新しい衣服と石鹸の匂いを鼻に感じた。
ズボンにつれるように下着が下がりだすと、七海の鼓動は
一気に激しくなった。
(榎木君・・・)
だんだんと目に入ってくる拓也の下腹部は、もはや普段他人の目に決して
触れることの無い特別な部分だった。
七海はこの時自分の体に起こっている異変に気が付き始めていた。
七海のまだ幼いペニスは固さと大きさを増していき、おしっことは違う
何かが出口を求めて待っているような、
むず痒い感覚が起こっていた。
さらに下着を降ろしていくと、腰の両側に足の付け根を示す斜めの谷が見え始める。
拓也のあまりにいやらしい姿に、七海の興奮は最高潮に達しようとしていた。
426名無しさん@ピンキー:03/01/04 23:55 ID:h++E0+MJ
ズボンの両端に手が届くと更に息苦しくなる気がした。
震える手でゆっくりズボンを下げていく。
拓也の体温に混ざり、真新しい衣服と石鹸の匂いを鼻に感じた。
ズボンにつれるように下着が下がりだすと、七海の鼓動は
一気に激しくなった。
(榎木君・・・)
だんだんと目に入ってくる拓也の下腹部は、もはや普段他人の目に決して
触れることの無い特別な部分だった。
七海はこの時自分の体に起こっている異変に気が付き始めていた。
七海のまだ幼いペニスは固さと大きさを増していき、おしっことは違う
何かが出口を求めて待っているような、
むず痒い感覚が起こっていた。
さらに下着を降ろしていくと、腰の両側に足の付け根を示す斜めの谷が見え始める。
拓也のあまりにいやらしい姿に、七海の興奮は最高潮に達しようとしていた。
そして、いよいよ拓也の最も恥かしい部分がさらけ出されようとする時、ペニスの
むず痒い感覚は一転して強烈な快感へ上りつめようとした。
七海はついに拓也の衣服をひと思いにずり下げた。
427名無しさん@ピンキー:03/01/04 23:59 ID:h++E0+MJ
「あぁっ・・・」
七海の目に飛び込んだ、余りに刺激的なそれは、直接彼のペニスにうち響いた。
「びゅっ びゅるっ びくん びくん びくん・・・」
ペニスが激しく痙攣し、そのたびに快感の余り目が回った。痙攣は何度も続き、
次第に下着が濡れていくのを感じた。
七海は懸命に拓也と自分の同じ部分に意識を集中しようとしたが、
そのまま気を失っていた。
428名無しさん@ピンキー:03/01/05 00:00 ID:N9X4drIq
気が付くとまぶたに淡い朝の光を感じた。
慌てて上体を起こすと七海は自分の布団の中にいる事に気づいた。
隣には綺麗に畳まれた布団だけがあった。
(夢・・・だったのかな・・・)
そこへ足音がして普段着姿の拓也が入ってきた。
「竹中くん、おはよう」
「お、おはよう」
「ごめんね、僕そろそろ家に戻らないと」
「う、うん」
起き上がろうとする七海を制して拓也は言った。
「あ、いいよ、ゆっくり寝てて」
「う、うん」
「色々ありがとう。じゃあ、また明日学校で会おうね」
「・・うん、さようなら」
まだぼんやりした頭で遠ざかる拓也の足音を追い玄関のドアが閉まるのを聞いた。
七海ははっとして布団をはね除けた。
パジャマの上から股間に手を当てると、下着は湿っていた。


429名無しさん@ピンキー:03/01/05 08:09 ID:Roet+2nq


うーむ。
神!とよびたいところですが・・ 






ホモか・・
このスレの新人さんであれば、新しい作家の登場は
よろこばしい限りですな。
430名無しさん@ピンキー:03/01/05 12:56 ID:f6seJ0Zz
ホモか・・ホモか・・ホモか・ホモか・・・

iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiyaaaaaaa
431416:03/01/05 17:27 ID:cLmnZA+l
(TдT)シクシク・・・ レズはOKなのに?
432名無しさん@ピンキー:03/01/05 21:47 ID:hPgDyUWO
>>416
自分はオッケーっすよ!
これまでの神々もショタっぽい展開を含んでるのでありかと。
頑張ってくださいっす!
433名無しさん@ピンキー:03/01/05 22:00 ID:JsUtXni1
おいらもオッケーっすよ!
これからもよろしくでっす!
434429:03/01/06 21:44 ID:tSjb/gIw
>>431

ううっ・・
そうゆう反応をされると予想していただけに辛い・・。
そうなんだよねえ。偏見かなあと、カキコしてから
すこし考えてしまった。

ショタは大アリなんすけどねえ・・。
今後に期待してよろしいでしょうか?

七海 → しな子
僕  → 私

で置換すると結構いけます。
・・ちょっと笑えますが・・。
435416:03/01/06 22:45 ID:9aC2jeNV
皆さんレスありがとうございます。赤僕のパロに拓也×七海を見たことが
無かったので汚れない程度に書いてみました。
また何か気が向くまでしばらくスレを楽しんでます・・・
436名無しさん@ピンキー:03/01/07 00:40 ID:qpNhvle8
いっそもっとハードなのが見たかった。
437一読者:03/01/08 11:17 ID:Oq5hX8TP
拓也と史穂と由加子の3Pきぼん。
438名無しさん@ピンキー:03/01/08 14:00 ID:/G9qu0Xg
春美ちゃんの大人なセクースも読みたい
439あぼーん:あぼーん
あぼーん
440名無しさん@ピンキー:03/01/09 07:59 ID:wwaVA34J
拓也と史穂と春美だったらあり得るが・・。

人妻が美男親子に犯られるのかよ・・。ヤバ
441437の一読者:03/01/10 01:45 ID:tc7gLxYB
ありゃ、由加子じゃなくて智子さんだった・・・鬱死。
442sage:03/01/11 00:20 ID:F02YtsZr
(´_ゝ`)・・・・(´._ゝ`)
443山崎渉:03/01/12 07:35 ID:TI3DKCU1
(^^)
444名無しさん@ピンキー:03/01/15 22:45 ID:GsWyusVp
hoshu
445名無しさん@ピンキー:03/01/16 23:29 ID:CIvBB6oF
(1)
拓也の家に電話がかかってきたのは、外に白い物が舞っている日だった。
年が明けて幾日かが過ぎ、正月の喧騒も終わってぼんやりとしていた所に
突然大きな音がして、弾かれたように電話機に向かう。
「もしもし、槍溝と言いますけど、榎木君はいらっしゃいますか?」
受話器の向こうから聞こえてきたのは、もうすっかり拓也の耳に馴染んだ声だった。
「あ、槍溝さん? 僕だよ」
数日聞いていなかっただけなのにひどく懐かしさを感じて、自然に声が弾む。
「拓也君、あのね、冬休みの宿題で解らない所があるんだけど、
良かったら家に来て教えてくれないかしら」
「いいよ、えっと、お昼からでいいかな?」
それは多分口実なのだろうと拓也は思ったが、
もちろん愛に会うのは嫌ではなかったから答えは決まっていた。
ふと目をやった外の雪景色にスキーに行った日の事を思い出して、
返事をしながら少し胸が高鳴ってしまう。
「ええ。私の家わかる?」
「うん、大丈夫だと思う」
「それじゃ、待ってるわね」
電話を切った拓也は急いで自分の食事を済ませると、愛の家に向かった。
約束した時間よりもかなり前に着いてしまった拓也は、
緊張に期待を微妙にブレンドしながら家の前に立つと呼び鈴を押す。
446129:03/01/16 23:30 ID:CIvBB6oF
(2/15)
「いらっしゃい。早かったわね」
「あ、あの…こんにちは」
「何かしこまってるの?」
愛は少し身体をかがめて、下から拓也を見上げるようにしながらいぶかしげな表情をする。
「え? …そ、そうかな?」
指摘されて初めて自分が緊張している事を知った拓也は、
それが初めて愛の部屋に上がるからだと言う事に気付いたが、
口には出せなかった。
「ま、いいわ。中に入って」
吹きつける木枯らしに寒そうに身をすくめると愛は拓也の手を取って家に招き入れた。
部屋に通された拓也は、何といって話のきっかけを掴めば良いか解らず、
向こうから何か話しかけてくれるのを期待してゆっくりとコートを脱ぐ。
家に来るまでは色々と聞かれそうな事や話したい事を考えていたのだが、
いざ愛を目の前にするとそれらの事はすっかり頭の中から無くなってしまっていた。
愛は無言のまま拓也の方を見ようともせずにノートや筆記具を並べていく。
実はそれは拓也と同じく、相手からしゃべってくれる事を願ってそうしたのだが、
お互いの思惑がすれ違ってしまい、気まずい沈黙が部屋に満ちてしまう。
二人とも時間稼ぎの動作が終わってしまい、仕方なく向かい合って座ると、
話す糸口を掴めないまま、黙々と宿題をする。
規則正しい時計の音だけが響く部屋で、
沈黙に耐えかねたように口を開いたのは愛の方だった。
「拓也君」
「な、なに?」
拓也は宿題を広げてはいたものの、
何と言って話しかけたら良いかをずっと考えていて問題すら読んでいなかった。
そこに突然名前を呼ばれて思わず愛の方を見るが、
愛は下を向いたまま顔を上げようとしない。
447129:03/01/16 23:31 ID:CIvBB6oF
(3/15)
「寒くない?」
「あ…平気だよ。…ね、槍溝さんは初詣行った?」
拓也は再び沈黙が流れるのを恐れるように必死に話題を探して話しかけると、
愛もそれは同じらしく、お互いの手の内を探るような、少しぎこちない会話が続いた。
「ところでね、教えて欲しいんだけど」
「なに?」
「スキーの…あの時の言葉って、どれくらい本気だった?」
愛の口調はそれまでと同じでごくさりげないものだった為に、
拓也は思わず普通に受け流してしまうところだった。
不意に質問の意味に気づいて、頭が真っ白になってしまう。
「! 本気…って」
「言ってもらうようにお願いしたのは私なんだけど、
少しくらいは本気が混じってなかった? それとも、やっぱり全然思ってない?」
愛の口調は思いきり芝居がかっていて冗談のようにも聞こえたが、
冗談で返す事など出来るはずのない拓也は愛の視線から逃げると、
ほとんど聞き取れない位の声で答える。
「僕…まだ…そういうの……良く…」
「…いやだ、そんな顔しないでよ」
それは全く予想通りの返事だったが、
なお内心密かに違う答えを期待していた愛は表情に出ないように注意しつつ落胆する。
それでも拓也の本当に申し訳なさそうな顔に、安心させるように笑顔を作ってみせる。
しかし落胆が心に黒く染みわたると、胸の奥に秘めていた言葉を不意に口にしてしまっていた。
448129:03/01/16 23:31 ID:CIvBB6oF
(4/15)
「…ね、もうひとつだけいいかしら?」
「…なに?」
「私と…深谷さんとだったら…どっちが好き?」
初めて拓也としな子を知った時から、常に抱いていた問い。
答えを聞いてしまったら後戻りは出来なくなると知っていたから
冗談でも言わないように気をつけていたのに。
しかしもちろん言ってしまった言葉はもう戻るはずもなく、
愛はその大きな瞳で祈るように拓也をじっと見つめる。
愛の声は緊張でかすれてしまっていたが、
拓也には直接頭の中に届いたようにはっきりと聞こえていた。
何か答えなければ、と考えを巡らせても心臓の音が頭の中で響いてしまって
空しく口を開く事しか出来ない。
愛は一度開いてしまった心の扉からあふれる思いに衝き動かされたのか、
拓也の返事を待たずに続ける。
「深谷さんの事は好きだし、いい友達だと思ってるけど、
拓也君を譲る気は無いから」
「……」
「今は多分、拓也君がはっきり選んでいないからその事はお互いに何も言わないけど、
深谷さんだってきっとこのままでいいとは思ってないわよ」
愛の口調は決して怒っている物ではなかったが、
拓也は言外に責められているような気がして愛の顔を正視出来ずうつむいてしまう。
「でも、拓也君がもう好きな人を決めてるんだったら…そうだったら話は別よ」
「ううん、…その、ずるいって言われるかも知れないけど、今はまだ…」
拓也はそこで言葉を切ったが、愛は拓也が言いたい事を正確に理解していた。
(今はまだ、実君が一番大事なのよね)
少し寂しい答えではあったが、今ここで結論を出されてしまうよりは
ずっと受け入れやすい答えでもあった。
449129:03/01/16 23:32 ID:CIvBB6oF
(5/15)
「良かった。安心したわ」
「安心?」
「ええ。今こうやって聞くまで、もしかしてもう深谷さんに決めた、
とか言われたらどうしようってずっと怖かったのよ」
愛はうっかり口を滑らせてしまった事が最悪の結果を招かずに済んで、
心底ほっとしたように笑う。
拓也はその笑顔に思わず見とれてしまい、
自分でも良くわからない気持ちが湧き起こってなんとか慰めようとする。
「……あのね」
「何?」
「あの、だいぶ…深谷さんと槍溝さんの事、その…
好き、って言うのとはまだ違うかもしれないけど」
口を開いたのは良いものの、そこまで言うのが精一杯で、
それ以上自分の想いを正確に伝える自信が無くなった拓也は口を閉ざしてしまい、
気持ちが伝わったかどうか図工の作品を先生に見てもらう時のような気持ちで愛の顔色を伺う。
「ありがとう……優しいのね」
愛はさっきとは微妙に異なる笑顔を浮かべながら小さく頷くと、
拓也からわずかに視線を外した。
その言葉に含まれた複雑な気持ちなど判る筈もない拓也は
どんな表情をして良いか判らず固まってしまう。
「…ごめんね」
「いいのよ、私こそ変な事聞いてごめんなさい」
結局謝るしか出来ない拓也に、愛も頭を軽く下げるが、なぜか中々顔を上げようとしない。
心配しつつも声をかけようか迷っていた拓也の声が喉まで出かかった時、
愛が意を決したように顔を上げた。
450129:03/01/16 23:32 ID:CIvBB6oF
(6/15)
「ね…拓也君」
「何?」
「…して欲しい事があるんだけど。だめ?」
「…いい、よ」
いつもと違い、消え入りそうな声で頼む愛に驚きつつ、
拓也はかすれた声で答える。
「ありがとう」
愛は小さく礼を言うと拓也の腕を取って立ちあがらせると、
ベッドの横にもたれるように座らせる。
「そこに足広げて座ってくれる?」
「…こう?」
「そう」
自分が入れるだけのスペースを拓也の足の間に作らせると、
そこに後ろ向きになって座り、
うっとりとした表情で拓也の胸に頭を預けながら、腕を取って自分の腹部に重ねる。
「一度…こういうのやって欲しかったのよね」
今までの経験から、ついもっと直接的な事をすると思ってしまっていた拓也は
ひとり想像が先走ってしまって赤面する。
背中を向けているために顔を見られなかった事に胸を撫で下ろすと、
お詫びのように愛のほっそりとした身体に回した手に少しだけ力を込める。
愛は淡い香りが漂う髪の毛をかすかに揺らすと、
身体の中心を護る様に置かれた拓也の手に自分の手を重ねてきゅっと握り締めた。
「しばらくこうしててくれる?」
「うん」
目を閉じて身を任せている愛の幸福そうな表情に拓也の胸は静かに高鳴っていく。
451129:03/01/16 23:33 ID:CIvBB6oF
(7/15)
「ん…なあに?」
少し動いてしまったのか、拓也の気配に愛は目を閉じたまま尋ねる。
「な、なんでもないよ」
「そう」
それきり愛は口を閉ざして、再び身を委ねる。
拓也も穏やかに心が満たされていくような今の雰囲気が心地よくて、
そのまま時間を忘れて静かに息をする愛に、
やがて拓也の呼吸が重なり、ひとつになっていった。

まどろみから覚めた拓也は、身体を動かさないよう注意しながら時計を見る。
それほど経ったようには思っていなかったが、
もう時計の針は小一時間ほども進んでいた。
傍らの愛の様子を伺うと、規則正しい息使いが聞こえてくる。
愛のこれほど無防備な姿を見るのは始めての拓也は、
良くないと思いつつも自分の腕の中にある身体を観察してしまう。
胸のふくらみはかすかに、ゆっくりと上下していて健康的な色気を感じさせる。
(きれい…だな…)
そんな事をぼんやりと考えながら自分の足の内側にある白い、
ほっそりとした足を見ていた拓也だったが、
若い肉体はたったそれだけの事で反応してしまう。
(ど、どうしよう…)
拓也は動揺したが、かといって動く訳にもいかず、
愛が目覚める前に収まってくれるよう必死に静めようと関係ない事を考える。
さっきまで緩やかな満足感に身を浸していたのに、
目が覚めた途端にいやらしい事を考えてしまう自分に嫌悪感を感じながら
実の事や夕食の支度の事を考えようとするが、
そうすればするほど割り込むように愛の太腿の白さが脳裏をよぎり、
股間の物はますます大きくなってしまう。
452129:03/01/16 23:34 ID:CIvBB6oF
(8/15)
「……ん」
その時、動揺が伝わったのか、拓也の願いも空しく愛が目を覚ましてしまう。
拓也の腕の中がよほど気持ち良かったのか、満足げに息を吐き出すとゆっくりと目を開く。
「あら?」
背伸びをしようとした愛は拓也の腕の中にいる事を思い出すと
動作を止めて拓也に身体を押しつけるようにするが、
尻の辺りに硬い物が当たるのを感じて、わざとらしく驚いてみせた。
「これは…その…」
「ふふ」
「あの…ごめんね」
「どうして?」
赤面しながら情けない声で謝る拓也に、嬉しそうに顔を擦りつけると不思議そうに尋ねる。
「だって…」
「だって、私で気持ちよくなってるって事なんでしょ? 嬉しいわよ」
そう言いながらそっと拓也の手に自分の手を重ねると、服の中に導く。
「私もね…そろそろ触って欲しいな、って思ってたの」
胸の少し下辺りまで来ると、そこから先は拓也に自分で動かさせようと手を放す。
拓也の手は少しの間どうすれば良いのか迷うようにその場に留まっていたが、
やがて指先だけをじりじりと動かして愛の小さな丘を目指し始める。
その動きを誉めるように愛は拓也の太腿にそっと手を置いてやんわりと掴むと、
独り言のように呟く。
「後ろから触られるのって、結構ドキドキするわね」
「そ…そうなの?」
思わず手の動きを止めてしまう拓也に、愛は笑いだす。
「でもね…すごい…気持ちがいいの。だから、続けてくれる?」
「…うん」
453129:03/01/16 23:35 ID:CIvBB6oF
(9/15)
今度はさっきよりも少しだけ大胆に、大きさを確かめるように掌を押し付けると、
しな子のそれに較べて柔らかな手触りが気持ち良くてつい何度も揉んでしまう。
「ん………ね、もっと…真ん中も…」
言われた通りに指先を愛の胸のふくらみの中央に集める。
二本の指でようやくつまめる小ささの突起を探り当てると、愛が軽く胸を反らせる。
「あ……ん………」
愛の、恥ずかしそうに口に当てた手の間から漏れる声に操られるように、
拓也の指は硬さを増していく胸の頂きを飽きる事なく撫でまわす。
電気にも似た甘い刺激が胸から背筋に抜け、全身を貫く。
その刺激に突き動かされるように愛は拓也のもう片方の手を取ると、
自分の下腹に導く。
「ね……下も……触ってくれる?」
「う…うん」
愛の声に股間の突っ張りが反応して、ズボンを一層押し上げてきて痛かったが、
愛に触れている場所からはそれをかき消す程の温かな気持ち良さが伝わってきて、
拓也は言われるままにスカートの内側に手を入れた。
下着をかき分けるように手を忍び込ませると、
わずかながら生えている繊毛が指先に存在を主張してくる。
しな子にも、自分にもまだ生えていないそれが不思議で、
思わずつまんでみると、愛が恥ずかしそうに声を上げる。
「もう…あんまり変な所触らないでよ」
「ご、ごめんね……?」
しかし、慌てて抜こうとした手を掴まれてしまい、
どうしたら良いか判らず動きを止めた拓也を、愛の手は無言のまま更に下に導く。
そのまま触り続けて良いのか少し迷ったが、もう手を離す事など出来はしなかった。
全体の形を確かめようと指を這わせると、軽く沈みこむ場所を探りあてる。
454129:03/01/16 23:36 ID:CIvBB6oF
(10/15)
「っ……そこ…」
谷のようになっているそこを何度か縦に往復すると、熱く、少し粘り気のある蜜が指を濡らす。
「どんな…感じ?」
「どんな、って…すごく、熱いよ…」
「拓也君が触ってくれるとね、たくさん……濡れちゃうのよ」
突然感想を求められて口篭もる拓也に、
愛は少し興奮しているのか、声を上ずらせながら語りかける。
「拓也君の…おちんちん…と、同じ…なの…」
愛がおちんちん、と口にした時、拓也の指先を熱い滴が濡らした。
それが何故かは拓也には判らなかったが、滴に誘われるように指を膣口へ差し入れる。
「っ………ん…」
充分に潤っているそこは、柔らかくうねりながら拓也の指を優しく迎え入れたが、
しかし更に奥に指を埋めようとすると、愛の手がそれを押しとどめた。
「…ね、服…脱ぐから、ちょっと後ろ向いててくれる?」
「う…うん」
拓也は高まっていた欲情を中断されて、ほんの少しだけ不満げに声を詰まらせたが、
言われた通りに後を向くと目を思いきり閉じる。
しかしそれは完全に逆効果で、
まぶたの裏に今まで触っていた愛の身体が次々と浮かんできて、身体に血が巡ってしまう。
思わず握り締めた指先がねばつき、不思議な感触に目の前に指をかざしてみると、
愛の身体からこぼれた愛液が妖しく光を放っていた。
軽く嗅いでみると、なんとも言えない匂いが鼻をついたが、
それは不快な物ではなく、むしろその逆だった。
指をそっと唇に押し当てる。
(槍溝さんの…僕…舐めて…)
匂い同様、舌先に伝わってくる味も美味しさを感じる物ではなかったが、
ひどく興奮してしまった拓也は夢中になって自分の指先を吸い続けた。
455129:03/01/16 23:37 ID:CIvBB6oF
(11/15)
「いい…わよ」
恥ずかしそうな愛の囁きに、
拓也は慌てて口から指を離すと待ちきれないように振り向いた。
ベッドの中に潜りこんでいた愛は、布団から目だけを出して拓也の方に向けている。
傍らに小さく折りたたまれた、さっきまで愛が着ていた衣服が置いてあり、
その上には可愛らしい色をした下着が載っていた。
いけないと思いつつも、拓也はそこから目を離す事が出来なくなってしまった。
「もう…拓也君も、服、脱いでよ」
下着を凝視してしている拓也が恥ずかしくて、
愛は布団から腕だけ出して視線を遮るようにしながら、
服を着たままベッドに入ろうとする拓也に注意をそらすように言う。
「え? あ…うん」
反射的に上着を脱ぎはじめた拓也は、
愛がじっと熱っぽい視線で見つめている事に気付いて慌てて脱ぎかけていた上着を再び着る。
「や、槍溝さんも…後ろ向いててくれる?」
「ええ」
そう言って愛は反対側を向いたが、拓也はそれでも恥ずかしくて愛に背を向けて衣服を脱ぐ。
全て脱ぎ終わって振り向いた拓也は、
いつのまにかこちらに向き直っていた愛と思いきり視線を交わしてしまう。
「やっ、槍溝…さん…」
「何?」
「何って……うわぁぁ」
拓也は全裸のまま間の抜けた会話をしている事に気が付くと、
裸を見られるよりはまし、とばかりに素早く布団に潜りこむ。
456129:03/01/16 23:37 ID:CIvBB6oF
(12/15)
しかし、小さなベッドの上ではどこに身体を置いても愛と触れ合ってしまう事になり、
なんとか隅っこで身体を立てようとする。
「…何してるの?」
「いやっ、あの、だって」
愛は無言のまま拓也をじっと見つめていたが、
こらえきれなくなって吹き出すと拓也の身体を強引に引き寄せる。
ほとんど完全に愛の上に乗る格好になった拓也は慌てて離れようとするが、
その前に愛に背中に腕を回されてしまうと、
触れ合った肌から伝わってくる温もりに身体が離れる事を拒む。
「拓也君の身体って温かいのね」
「そ…そうなの?」
答えながらどこに目を向けて良いのか判らず視線をさ迷わせた拓也は、
息がかかるほどの距離にある健康的な色をした唇に目を奪われてしまい、
少しためらった後、ゆっくりと唇を近づける。
閉じているはずの愛の口から息が当たるのを感じた時、
拓也は夢中で唇を押し付けていた。
しばらくすると、愛の唇がわずかに開いて拓也を誘う。
思いきって差し込んだ舌を出迎えるように愛の舌が優しく絡めてくると、
首筋の辺りがぞくぞくとして、ほとんど何も考えられなくなる。
いつのまにか握りあっていた手に強く力を込めながら、
拓也はひたすら唇を重ね続けていた。
457129:03/01/16 23:37 ID:CIvBB6oF
(13/15)
どれくらい経ったのか、少し息苦しくなった拓也がキスをやめて顔を離そうとすると、
そうはさせまいと愛が背中に腕を回して身体を密着させる。
拓也が何か言おうとする前にもう片方の手を身体の中心に沿って滑りおろしていき、
尻まで辿りつくとそこで楽しそうに踊らせ始めた。
「槍溝さん…どこ触ってるの?」
「どこって…お尻だけど」
恥ずかしさとくすぐったさから遠まわしにやめて貰おうとした
拓也の言葉を軽くあしらうと、からかうように掌全体で揉みしだく。
「ね…気持ちいい?」
「う、ううん、あんまり…」
本当はほんのちょっとだけ気持ちよかったが、
それよりも恥ずかしさの方が上回っていたから拓也は小さな嘘をついた。
拓也の言葉に愛は残念そうな顔をしたが、すぐにその表情を悪戯っぽい笑みに変える。
「じゃあ、こっちは?」
言うのとほとんど同時に手探りで拓也のもう硬くなっている部分を探り当てると、
逆手に持ってゆっくりとさする。
「んっ……」
「気持ちいいの? どこ?」
敏感な所を触られて思わず声を出してしまった拓也に、
愛は指先が触れる場所を何度も変えながら気持ちの良い所を探っていく。
「うん…小指の、先の…ところ」
求めに応じて熱く脈動する若茎の先端の裏側にあてがわれている指先を動かすと、
拓也の肩が快感に震えた。
刺激を続ける指先に少し粘り気のある液がまとわりついて、
拓也の言葉が嘘で無い事を愛に伝える。
458129:03/01/16 23:38 ID:CIvBB6oF
(14/15)
「ね、もう…お願い」
早く拓也に入れて欲しい。
今まで感じた事の無かった、そんな直接的な想いが頭をよぎり、
はしたないと思いながらも拓也のペニスを掴むと自分の割れ目に押し当てて先端を導き入れた。
「う、うん…いくよ」
敏感な所を包み始めた熱い肉の感触に、
本能で一気に突き入れそうになった拓也はスキーの日にしな子に言われた事を思い出して、
逸る心を抑えてゆっくりと愛の身体に挿入していく。
「ん…っ…」
もどかしい快感が愛の中で弾けて思わず拓也の身体を抱き締めると、
その拍子に一気に奥まで貫かれてしまい、顎を仰け反らせて快感に震える。
「あの…だいじょうぶ?」
「ええ…ありがとう。…その、ちょっと…気持ち良すぎちゃって」
心配そうに尋ねると、頬を真っ赤にしながら少し困った顔で説明するのが可愛くて、
拓也は今更のように愛をじっと見つめる。
「どうしたの?」
「う、ううん、なんでもない」
「…ね、動いて…くれる?」
「…うん」
愛の膣内はただ埋めているだけでも充分に心地良かったが、
ゆっくりと腰を動かし始めるとそれまでとは較べものにならない快感が
繋がっている場所から全身に走る。
何度か愛の中で前後させると、早くも腰は精を放とうと痙攣をはじめて、
それはあっという間に我慢出来ないほどに膨れ上がってしまう。
459129:03/01/16 23:39 ID:CIvBB6oF
(15/15)
「槍溝…さん。僕……何か……!」
愛の耳に拓也の切羽詰まった声が聞こえてくるのと、
体内で熱い物が溢れるのを感じたのはほとんど同時だった。
一瞬、外に出してもらわないとまずい、と思ったがもう遅かったし、
拓也の精が体内にあると思うとしな子よりも先を行っている気がして、
このまま黙っている事にした。
疲れて自分の身体に体重を預けてくる拓也の頭を
一抹の不安を振り払うようにそっと抱きしめながら、
愛も全身を包むけだるい幸福感に身を任せていった。

「じゃあね」
「うん。また、学校でね」
本当は最後に冗談でも言いながら拓也に思いきり抱きつきたかったが、何故か身体が動かなかった。
ぎこちなく手を振って、つまらない言葉で別れを告げる。
愛の不自然な動きに拓也は何か言いたそうな顔をしたが、
かける言葉を思いつかないまま小さく手を振ると愛の家を後にした。
拓也を見送った後も玄関に立っている愛の横顔をほとんど沈みかけている夕日が撫でる。
その増していく影の濃さは、愛の心を映しているかのようだった。
460129:03/01/16 23:47 ID:CIvBB6oF
なんか1ヶ月ぶりになってしまいました。
遅れてしまってどうもすみません。

>416
遅レスですが読ませて頂きました。
これ以上ホモに進まれるとちょっと辛いですが、
まだ自分はオッケーです(w
スレが汚れない程度と仰られましたが、
書き手が圧倒的に居ないのでもし良かったらまた書いてください。
461山崎渉:03/01/17 07:22 ID:MZEjapKK
(^^;
462名無しさん@ピンキー:03/01/17 22:43 ID:7/zBQxcW
>>129
まってましたよ〜!

盛り上げますなあ。
なんか・・こう・・マンガでいうとクライマックスが近そうな・・。
ちと、読んでて、そっちじゃない意味でもコーフンしますた。

今のうちにお願いがあります。
原作でも決まらなかったことだし、エンディングは、2パターン用意
できないでしょうか?

例えば・・・

槍溝ルート 
今回の伏線通り、拓也には最終的に責任をとってもらう。
当然、さまざまな苦難やドラマがあるのだが、二人の力で
なんとか乗り越えてハッピーエンド 困難苦難のハード系

しな子ルート
6年後に榎木家に嫁ぎ出産、9年後の実版赤ちゃんと僕をやる。
その様子や、同じく学生結婚をした自分達の姿と重ね
運命ってやっぱりあるのかもと考える春美。 ソフトでほのぼの系

なんつて。

でも、片方をえらんじゃうと、片方がかわいそうなので
2エンディングは是非、ご検討くださいませ。
463名無しさん@ピンキー:03/01/17 23:42 ID:aHhsrj6+
ちょっと感動しました。
464名無しさん@ピンキー:03/01/19 10:33 ID:NBVtEXsM
槍溝ルートは・・ 
槍溝はほとんど何も告げずに急に転校
背負った責任の重さとその事実を
簡単に受け入れられない拓也。「僕はどうすれば・・」
やがて、愛のことを不幸にはしたくない!と決心
槍溝の家族からはボコられ、面会謝絶。それでもくじけない拓也。

しな子ルートは、逆ハーレムな話でもイイな。
やっぱりいい男の春美、旦那となった拓也、思春期を迎えた実・・。
465名無しさん@ピンキー:03/01/21 03:51 ID:JsUjF1Qt
>>129
相変わらずの素晴らしい!
読ませる展開になってきておりますな。
次回あたりで完結なのでしょうか?
楽しみでもあり淋しくもあり・・・
466名無しさん@ピンキー:03/01/21 05:36 ID:YswyMjl4
>465

公式サイトでは、槍溝のあせり とのこと
しかし、読ませるよな。
467名無しさん@ピンキー:03/01/24 00:48 ID:HOVq8djr
hos
468名無しさん@ピンキー:03/01/27 19:24 ID:yHFIEy7h
age
469129:03/01/30 01:44 ID:synPMCTO
(1/11)
春、というにはまだほんの少しだけ暖かさが足りない季節、
授業もほとんど終わって教師達はのんびりとしたムードになり、
卒業を間近に控えて生徒達も皆浮き足だっていた。
この日も半日で授業が終わると、それぞれの教室から子供達が弾かれたように飛び出し、
数分後には水を打ったような静寂が訪れる。
春休みの予定を楽しそうに話し合う同級生の声を遠くに聞きながら、
愛はゆっくりと立ちあがる。
それに気がついた何人かが声をかけたが、
愛は全く耳に届いていないかのように教室を後にした。
無視された格好になった生徒が抗議しようと愛の横顔に目を向けると、
普段からあまり感情が表に出ない愛だったが、
今日はいつになく思いつめた表情をしているような気がした。
その生徒は心配してやるべきかどうか迷ったものの、
すぐに級友とのおしゃべりに戻るとそれっきり愛の事は頭から追い出してしまった。
友達も、周りの全ても、ほとんど愛の五感には認識されていなかった。
愛は自分でもどうしたら良いのか判らないまま、
しな子と拓也のクラスまでの短い廊下を歩いていく。
何歩も歩かない内に隣の教室についてしまうと、中に入る前に素早く扉越しに中を見渡す。
拓也がいない事に胸をなでおろしながら、静かに扉を開けるとしな子の方にまっすぐ向かう。
しな子も愛の同級生と同様に友達と何事か楽しそうに話していたが、
愛に気付くと軽く手を振って挨拶した。
「深谷さん、ちょっといいかしら?」
「あ、うん。ちょっと待って」
しな子は友達に挨拶すると手早く荷物をまとめて席を立つ。
同じクラスの友達よりも自分を優先してくれるしな子に、
愛は胸が刺すように痛むのを感じながら無言で前に立って歩きはじめた。
最近は二人の話はほとんど廊下で話を済ませていたから、
しな子は愛が何も言わず歩くのを奇妙に思ったが、黙って後ろをついていく。
ほとんどロボットのように規則正しく手足を動かしながら、
愛の脳裏には自分をこんな事に駆り立てるきっかけになった出来事が浮かんでいた。
470129:03/01/30 01:45 ID:synPMCTO
(2/11)
昨日の夕方の事だった。
愛は親に頼まれて商店街に買い物に向かう途中、
拓也としな子が並んで歩いているのを見つけた。
いつもなら普通に、あるいは普通でなく後ろから挨拶していたのが、
何故かその日は出来なかった。
気付かれないようにこっそりと後ろをついていくと、
二人は何事か話しながら、時折楽しそうに笑っていた。
拓也の笑顔が自分が見た事の無いものだと感じた時、
自分の心の薄暗い部分が頭をもたげてしまうのを止める事が出来なかった。
いたたまれなくなった愛は買い物の事も忘れて、その場を逃げるように走り去った。
二人はたまたま拓也が買い物に行く時に出会っただけで、
その後も少し立話をしてすぐに別れていたのだが、
たとえそれを愛が知ったとしても、もう砕けてしまった心は戻らなかっただろう。
それからの事を、愛はあまり覚えていなかった。
ただ、拓也としな子の事をずっと考えているうちに夜が明けていた。

愛はいつのまにか自分の足が止まっていたのに気がついて目の前に意識を戻すと、そこは体育倉庫の前だった。
「どうしたの? わざわざこんな所で話さなくちゃいけない事?」
しな子はこんな所まで連れてきたのを怪しんでいる訳ではなく、
単に疑問を口にしただけのようだった。
自分の事を疑おうともしないしな子に胸の痛みが増していくが、
心と身体は別々になってしまっているのか、手が勝手に扉を開き、
薄暗く、わずかに光が差しこむだけの倉庫の中に足が踏み込む。
471129:03/01/30 01:45 ID:synPMCTO
(3/11)
「ね、槍溝さん? 何かあったの?」
自分の方を振り返ろうともしない愛に、さすがにしな子の口調は不審そうなものになる。
その声に愛は目を閉じ、何かを振り払うようにゆっくりと開いて向き直ると、しな子を軽く突き飛ばした。
驚いているしな子の手首に素早くマフラーを巻きつけてしまう。
「や…槍溝さん?」
慌てて抵抗しようとしたしな子だったが、
あっという間に両手首を結わえられて頭の上に吊るされてしまった。
「ねぇ、槍溝さんってば!」
しな子はさすがに少し怒りを含んだ口調になるが、
愛は無言のまましな子の上着の中に手を滑り込ませる。
愛の手はしな子の胸の敏感な所を撫でまわすが、
あれほど心地よかった指先が今は嘘のように気持ち悪く感じられる。
突然、指の動きがつねりあげるものに変わった。
「痛っ……ちょっと…嫌よ、止めて!」
痛みと、愛の不可解な行動に、とうとうしな子は大きく暴れるとはっきりと拒絶の意思を示す。
それは二人が友達になってから初めて口にされた嫌悪の言葉だった。
「…もう、駄目なの」
しわがれてひびの入った声で愛は絶望を口にする。
しな子は愛のこんな声を聞いた事がなかった。
思わず暴れるのを止めて愛の顔を見るが、愛はしな子の方を見ずに独白を続ける。
「拓也君があなたの事を好きになったらって思うと、耐えられないの」
しな子の胸に置いた手を強く握ると、小さな胸が痛々しく形を変える。
「深谷さんは拓也君と同じクラスだし、私の居ない所でたくさん話してるって思うと、
胸が張り裂けそうになるの」
一言一言、心の塊を削り取るように愛は心境を語る。
「自分が間違ってるって事は解ってるの。でも…私、もうどうしたらいいのか…」
472129:03/01/30 01:45 ID:synPMCTO
(4/11)
「…あたしだって」
愛の心の奥底に秘められていた物を理解した時、
しな子の口からほとばしったのは怒りだった。
「あたしだって、榎木君が槍溝さんと付き合ったらどうしようって、ずっと怖かったんだから!」
周りに聞こえてしまう事も構わず、胸の痛みも忘れてしな子は叫んでいた。
その声に、愛の身体が雷に打たれたように跳ねる。
「いっつも槍溝さんは一歩引いてくれてたけど、
裏でこっそり榎木君と会ってるんじゃないか、
あたしの知らない所で知らない事してるんじゃないかって不安だったんだから!」
「それに、槍溝さんの方が可愛いし、大人っぽいし、
榎木君が突然あたしの事なんて無視するようになるんじゃないかって」
最後は半分涙声になりながら思いの丈を打ち明けるしな子に、
まさかしな子が自分と同じような悩みを秘めていたなどと思っていなかった愛は
とまどったような表情になる。
「………ごめん…なさい…」
愛には数分にも感じられた何秒かが過ぎ、
やがてのろのろとした動きでしな子の上から降りると、
両手の縛めを解き、小さな声で謝った。
不意に自分のした事にどうしようもなく腹が立って、目に熱い物があふれてくる。
「私…私、ごめんなさい…こんな事して…」
そのまま幼子のように泣きはじめた愛を、しな子は優しく抱き寄せる。
愛は逆らわずしな子の肩に額を押し付けると、そのまま静かに泣きはじめた。
しな子はその背中をさすってやりながら、愛が落ち着きを取り戻すのを待つ。
473129:03/01/30 01:46 ID:synPMCTO
(5/11)
「ううん…いいの。あたしもね、槍溝さんの事は好きよ。
でもね、榎木君と両方、って言うのはもう無理かも知れないな、って」
優しく、諭すように話しかけるしな子に、
泣きやんだ愛は視線はそのままで肩から少しだけ顔を離して小さく呟く。
「そう…そうね。私もそう思うわ。
一度、拓也君から距離を置いた方がいいかも知れないわね」
「うん。卒業したら、中学校に上がる前に榎木君の所に一緒に行こう」
「ええ。また…電話するわね。…それじゃ、今日は本当にごめんなさい」
この場から逃げ出すようにそそくさと立ちあがろうとした愛の腕を、しな子が掴んだ。
不思議そうに自分の方を見る愛に、しな子は少し恥ずかしそうに笑ってみせる。
「…ね。最後に、しよっか」
「いいの?」
ついさっきまで激情をぶつけあったばかりでさすがに愛は恥ずかしいのか、
やや消極的に答えるが、しな子は愛の頬に残る涙をそっと指先で掬いとってやると、
そのまま両手で挟みこんでゆっくりと唇を重ねる。
もう、最初に感じた気持ち悪さは無かったが、
今まで感じていた心が満たされるような感覚もなかった。
身体が先に反応して後から気持ち良さが頭に伝わってくる、そんな感じだった。
愛もそれは同じなのか、キスを終えてもそれ以上積極的に触ろうとはせず、
ただしな子の手を握りしめる。
しな子はその手をそっと握り返しながら、愛の腰にもう片方の腕を回す。
「そういえば、初めて槍溝さんとしたのもここだったわね」
「…そうだったわね」
懐かしむようにしな子が言うと、愛も小さく笑いながら頷く。
474129:03/01/30 01:46 ID:synPMCTO
(6/11)
「あの時はね、本当にびっくりしたんだから」
「…私だって驚いたわよ。それまでほとんど話もした事なかった人にいきなり
拓也君のお尻触ってるでしょ、なんて言われたんだから」
「だって…」
片思いだった人に知らない女の子が近づいて来たら気になるのは当然じゃない。
しな子はそう思ったが黙っている事にした。
「ね、結局拓也君に何回触ってもらったの?」
愛は途中で口を閉ざしたしな子をそれ以上は追求せず、
再びしな子の胸に手を這わせながら、悪戯っぽく尋ねる。
「え? えっと……んっ、ちょっと待って、数えられないってば」
頭の中で律儀に数えようとするしな子だったが、
その都度愛が優しく爪を立てて邪魔をするので遂に諦めてしまった。
お返しに口をとがらせるとちょっとだけ自慢気に秘密を告げる。
「でもね、榎木君に触ってもらうようになってから、少し胸大きくなったのよ」
「本当? 私は全然変わらないけど」
嘆く愛にしな子は少し首を傾げて考える表情をすると、
何かを思い出したのか、励ますように囁く。
「…槍溝さんね、良く笑うようになったよ」
「そ、そうかしら?」
思ってもみなかった自分の変化を指摘されて頬を染める愛に、
しな子は自信たっぷりに頷く。
「うん。最初の頃はね、実はちょっと怖かったんだけど、
今はそんな事ないもん」
「…ありがとう」
妙に照れくささを感じながらも、愛はお礼を言う。
それはきっと、拓也だけでなく、しな子のおかげでもあったから。
心が軽くなった気がして、ふと愛は今年の初めの拓也との事を話してみる気になった。
475129:03/01/30 01:47 ID:synPMCTO
(7/11)
「この間ね、拓也君に思いきって聞いてみたのよ。
私と深谷さんとどっちが好きかって。そしたら何て言ったと思う?」
「…もしかして、実君、とか?」
「そう。全く嫌になっちゃうわよね。結局私達の事なんてどうでも良かったのかしら」
「…ううん、そんな事ないと思う。
だって榎木君の方からあたし達に声かけてくれる事が多くなったもん。
それに、あたし達そんな榎木君を好きになったんだし」
「そうね、そうだったわね。ごめんなさい、適当な事言って」
「…でも、本当はちょっと悔しいけどね」
小さく苦笑いするしな子に、大きく頷いて同意すると、愛は最後の秘密を打ち明ける。
「…それからね」
そこまで言ってしまおうかどうか迷ったが、やっぱりしな子には全部話しておきたかったから、
慎重に言葉を選びながら告げる事にした。
「それと…その時ね、拓也君と…したんだけど、…その…何にも着けずに…」
か細い声で途切れ途切れに打ち明ける愛の言葉を聞いた瞬間、しな子の顔色が変わる。
「それって…! ね、大丈夫だったの? その後ちゃんと来た?」
「え、ええ…それは来たんだけど…」
「良かった…だめよ槍溝さん、気を付けなきゃ」
大きく息を吐き出して安心するしな子に
心底自分の事を心配してくれる気持ちを感じ取って、
愛は今更ながらに自分の軽率さを深く悔いていた。
「ごめんなさい」
「ううん、大丈夫だったらそれでいいんだけど。…ところで」
しな子は急に口調を意地の悪いものに変える。
476129:03/01/30 01:47 ID:synPMCTO
(8/11)
「やっぱりあたしの知らない所でこっそり会ってたのね」
「! …あの、それは……」
普段の愛なら上手くごまかしただろうその質問も、今日はすぐに答えに詰まってしまった。
どんな表情をしたら良いかわからないらしい愛が可愛くて、しな子はもう少しだけ意地悪を続ける事にする。
「それで、どんな事したの?」
「…足の間に座っただけよ」
「え? それだけ?」
自分よりもずっとその手の本を読んでいる愛は、
きっともっとすごい事をしているに違いないと思っていたしな子は拍子抜けしてしまう。
「ええ。その後は……その、普通にしたけど」
「ふーん…普通って?」
余計な一言を言ってしまった事に気がついた愛だったが、
いつのまにか尻を撫でまわしているしな子の手のせいで少し興奮してしまったのか、
口ごもりながらもその時の事を説明し始めた。
「拓也君に、上に…なってもらって…」
「それで?」
「拓也君の…を……掴んで、こすってあげた…の…」
目を閉じてその時の事を思い出しながら、かすれた声で語る愛。
その頬が朱に染まっているのを見て、しな子は更に追い討ちをかける。
「榎木君の、何?」
「……おちんちん…」
そう言うと、愛は恥ずかしさに耐えかねたようにしな子の上にもたれかかる。
「その時もこんなになってたの?」
愛の身体を受け止めてやりながら、しな子はぐったりとしてしまった愛の尻の間に手を滑らせて、
湿り気を帯びている場所を下着の上からさする。
477129:03/01/30 01:47 ID:synPMCTO
(9/11)
「んっ……え、ええ……やっ」
途切れ途切れに声を上げる愛の下着の横から指を潜り込ませると、
うっすらと開いている秘口に浅く沈めた。
途端に肩にしがみつく愛の手に力がこもる。
そのまま軽く襞の周りをかき回すようにすると、
指が軽く締めつけられて愛が達しそうになっている事を伝えてきた。
「槍溝さん、もうだめなの?」
「ええ……っ、や、だめ…!」
ほんの少しだけ指を深く入れて軽く折り曲げてやると、愛の身体が二度、小さく跳ねた。
それが、二人のおしまいだった。

「これで最後なんて、ちょっと残念ね」
「でもね、たまにはこういう事してもいいかな、って」
「いいわよ。私の事が忘れられなくなったらいつでもしましょう」
少しだけ早く大人になったら、少しだけ早く別れも経験する。
そう言いながら二人とももう当分、多分ずっとその機会は訪れないだろう、と思っていた。

「それじゃね」
「ええ、さようなら」
二人は別れ道まで来ると、小さく笑って手を振って別れた。
振り向きたい衝動をこらえながら、駆け足で家に向かって走っていく。
延びた影が夕闇に溶けて、お互いの姿も黒く染まった時、愛は一度だけ来た方を向いた。
きっとしな子もそうしていると信じながら。
478129:03/01/30 01:48 ID:synPMCTO
(10/11)
吹く風に暖かさを感じるようになった日、拓也はチャイムが鳴る音に玄関に向かう。
扉を開けた先に立っていたのは、ほんの少しだけ髪が伸びた愛としな子だった。
それに気が付いたのは、拓也も少しだけ成長したからかも知れなかった。
何故か門の内側に入ってこようとしない二人に、
拓也はさして疑問も抱かずに自分が外に出ていく。
まだ中学校は始まっていないのだからもちろん中学生ではないはずなのだが、
しばらくぶりに会う二人は随分と大人びて見えた。
「どうしたの? 二人揃って」
「うん、ちょっとね、お話したい事があって」
いつものようにはっきりと用件を切り出さない事に何かあるのを感じ取った拓也は、
何があるのかと内心で準備を整える。
しかし、二人が話し始めた内容は拓也の予想と全く異なる物だった。
「…あのね、あたし達ずっと榎木君とその…してきたんだけど、
ここでね、一回…終わりにしたいな、って」
しな子は最初の一言を言うのにかなり勇気が必要だったが、
その後はせきを切ったように話し出す。
「やっぱりね、榎木君もいつまでも二人と付き合うのは良くないと思うの」
「私は別に良かったんだけど」
「もう槍溝さん、茶々入れないでよ! 
そんな事言ったらあたしだってそうなんだから」
さりげなく裏切られて、それが愛の本心で無い事は判っていても
つい本音で答えてしまったしな子は脱線しかけた事に気付いて慌てて話を元に戻す。
「だからね、二人で相談して決めたの。一度、榎木君とはもうこういうのやめようって」
「それで、もし拓也君が中学校で他の人を好きになっちゃったら
それは仕方がないし、もし私達のどちらかを選んでくれるのなら、
その時は拓也君の方から改めて告白して欲しい、って事で」
「あ、でももちろん、あたし達も他の人好きになっちゃうかもしれないから、
その時は諦めてね」
479129:03/01/30 01:48 ID:synPMCTO
(11/11)
交互に口を開く二人の話を聞き終えた拓也は、自分でも驚くほどショックを受けていた。
元々が半ば強引に始められた二人との関係だったが、
愛としな子の事は気付かないうちに拓也の心の大半を占めていたのだ。
更に、二人の方からこんな話が出てくるはずがない、
という甘えがどこかにあったのかもしれない。
「いやねぇ、そんな泣きそうな顔しないでよ。
別に学校は同じなんだし、もしかしたらクラスだって同じかもしれないのよ」
「うん。別に友達もやめようって言ってるんじゃないんだし」
二人は笑顔で茶化すように無言のまま立ち尽くす拓也に言い聞かせる。
ほんのちょっとのきっかけで泣き出してしまいそうで、それ以外の表情は出来なかった。
「…そうだね。うん、わかったよ。今まで、その…ありがとう」
放心状態から立ち直った拓也はようやくそれだけを言う。
そう言っていいものかどうか迷ったが、替わる言葉はどうしても思い浮かばなかった。
「いやだ榎木君、お願いしたのはあたし達の方なんだから」
「そうよ、それに私達も気持ち良かったし」
「もう、どうして槍溝さんってすぐそういう言い方するの?」
「照れない照れない。同じ穴のムジナですから」
膨れっ面をしていたしな子だったが、やがて耐えかねたように笑い出す。
それにつられるように拓也と愛も顔を崩し、3人はしばらくの間それぞれの表情で笑い続けていた。
「じゃあね」
唐突に笑いを収めた二人が声を揃えて言った次の瞬間、拓也の頬を緩やかな春風が通りぬける。
首のうしろでその薫を捉えた時、二人は妖精のように姿を消していた。
「にーちゃ?」
立ち尽くしてしまっている兄を心配そうに呼ぶ実の声で、拓也にかけられていた魔法が解ける。
ごくわずかに残っている温もりをそっと指先で追うと、それを見た実が駄々をこねた。
「みのもちゅーするの」
その声に向かってしゃがみこむと、小さな身体を抱き上げる。
「駄目だよ。これは、お兄ちゃんの宝物だから」
「いやーん」
腕の中で暴れる実を上手にあやしながら家に入ろうとした拓也は、
最後にもう一度だけ二人のいた方に振り向くと小さく声にならない言葉でつぶやいた。
480名無しさん@ピンキー:03/01/31 00:12 ID:Vm2NigJ4
感動しました。

すごくきれいな終わり方だと思う。
481名無しさん@ピンキー:03/01/31 04:19 ID:PDK20JvX
春美ちゃんと由加子さんのらぶらぶ新婚セクースもお願いいたします。
482129:03/02/02 23:11 ID:Qqlp7CbG
という訳でほぼ半年も続けさせて頂いたこれもおしまいです。
最終回はエロが極めて薄いですが申し訳ありません。

また、462さん、464さんの終わり方についてのリクにも
お答えする事が出来ずすみません。
これだけ改変しておいて今更ですが、
どうしても、原作以後を書くのは出来ませんでした。

とにかく、応援のレスをして頂いた方、読んでくださった方、
とても一言では言いきれませんが本当にありがとうございました。
483名無しさん@ピンキー:03/02/03 18:32 ID:ke8mCU1D
129さんの作品を読みたくて、毎日2回リロードをしていた私です。
胸が悪くなる方向への2次創作はいくらでもありますが、
懐かしさと興奮感がほど良く共存した、このような文章はそうないと思います。
残念でもありますが、長い間、ありがとうです。

ところで、本編が完結したといっても、番外編はまた別ですよね?(笑)
484名無しさん@ピンキー:03/02/09 01:36 ID:fxlhNSBD
485名無しさん@ピンキー:03/02/09 04:42 ID:12CoQ+Uo
こんな良スレがあったとは!!
129さんの原作の雰囲気に沿った作品にはただただ感動、の一言です。
486名無しさん@ピンキー:03/02/12 02:51 ID:RbQCKsa8
487名無しさん@ピンキー:03/02/15 00:31 ID:tnnZy19b
488あぼーん:あぼーん
あぼーん
489523:03/02/16 12:35 ID:yyJz0W1x
「あんた他人のクラスで何やってんのよ…自分とこで吸いなさいよ。ってゆか学校で堂々と吸わないでよ、あんた一応レギュラーなんだから」
「あはは…キツイなぁ小島ちゃんてば。教室で吸うんがええんやんか…小島ちゃんも今に吸うようになったら分かる」
そう言ってひらひらと振られたシゲの掌。そこに、慌てて握り潰したらしい煙草の火傷の跡を見つける。
「いらないわよ。そんなの」
大きく溜め息をつき、少女は続ける。
「言っとくけど、自分の教室だろうがよその教室だろうが、煙草臭いと真っ先に疑われるのはあんただと思うわよ」
490名無しさん@ピンキー:03/02/19 17:59 ID:OggEchOn
    
491名無しさん@ピンキー:03/02/20 23:26 ID:YeMCrEEz
やはり赤僕の定番は愛かしな子につきる。
愛がSっぽく振舞いつつ、実は中身はMってのは萌えだなあ・・・
例えば、露出で興奮する、とかいう展開もありかも。
デートの途中、外で拓也を誘惑(?)し、いじめる愛。
「槍溝さんだって普段よりもエッチじゃないかぁ・・・」
いじめられ続けた悔しさから、あてずっぽうで言い返す拓也。
しかし、実際に愛の秘所は、いつも以上に濡れてしまっていたのだった。
そのことに気づき、エスカレートしていく愛・・・

神々が降臨するまで、地道に妄想で保守。
492 :03/02/22 01:55 ID:J+HXIIBk
新学期が始まって数週間が過ぎた春の日、授業が終わって家に帰ろうとした拓也は
校門を出た所で愛に呼びとめられた。
「榎木君、ちょっと用事があるんだけど、つきあってくれないかしら?」
「あ…うん」
今日は半日で学校が終わっているから、一度家に帰ってから実を迎えに行こうと
思っていた拓也は少し考えた後に頷いた。
「どんな用事?」
「着いたら話すわ」
そう拓也の問いをはぐらかした愛は拓也より少し前を歩き出す。
拓也が何か話しかけようと思っても難しく、
と言って隣に並ぶのもわざとらしさが出てしまう微妙な位置を保ったまま、
愛は町外れの方に向かっていく。
ようやく拓也がおかしいと感じたのは、もう堤防が見えてきた辺りだった。
(この先って、川しか無い…よね?)
どんな用事かは判らないが、川でしなければいけない用事があるとも思えない。
歩みを止めた拓也は、それでも疑っている事を声に出さないように尋ねる。
「槍溝さん、なんか隠してない? 川でする用事なんてあるの?」
「あれ、嘘。榎木君と歩きたかっただけ」
企みがバレた愛はあっさりと自分の嘘を認める。
しれっと言ってのける愛の表情に、拓也は怒る気もなくしてしまっていた。
それよりもあっさりと騙されてしまった自分に思わず苦笑いしてしまう。
493 :03/02/22 01:56 ID:J+HXIIBk
(2)
「怒った?」
「ううん、そんな事ないよ。でもなんで川なの?」
「んー、なんとなく土手を歩いてみたかったんだけなんだけど。駄目?」
確かに、今の季節は温かくて、ただ歩いているだけでもなんとなく楽しいし、
家に帰らず直接実を迎えに行けば、少しくらいの時間はある。
それに、愛と一緒にいるのがちょっとだけ嬉しかったから、
拓也はそのまま散歩に付き合う事にした。
「いいよ。あんまり遠くまでは行けないけど、歩こうか」
愛はその返事に表情を和らげると、再び、今度は隣に並んで歩き出した。
なんとなく背筋を伸ばして歩く拓也の横顔に一瞬だけ視線を送ると、前を向いて話す。
「手繋いでもいい?」
「え? …うん、いいよ」
拓也が返事をするかしないか位のタイミングで、もう愛は拓也の手を握っていた。
途端に拓也の腕が棒のように固まってしまう。
「いやね、そんな緊張しなくてもいいじゃない」
「そ…そうだね」
しかし、意識すればするほど腕は固くなり、掌に汗が滲んでしまう。
愛の手が滑って外れそうになってしまって思わず強く握り締めると、
愛が驚いたように顏を見てくる。
「あ…あのっ」
何か言わなければ、と思って結局何も言えない拓也だったが、
愛は嬉しそうに手を握り返すと大きく腕を振って堤防を上りはじめた。
494 :03/02/22 01:56 ID:J+HXIIBk
「あら?」
川に沿って三十分程も歩いた頃、愛が顏に冷たいものを感じて上を見る。
空は青く晴れ渡っていたが、気まぐれな通り雨が二人の邪魔をしようとしていた。
少し遅れて拓也も雨に気付くと、勢いが強くなりそうなのを感じて
急いで雨宿りの場所を探し始める。
「あの橋の下に行こうよ」
そう言って拓也が指差した所までは少し距離があったが、
他に良い場所も見つからなかったので愛も駆け足で橋を目指す。
雨は二人を急かすように急速に雨足を強めたが、
なんとかびしょ濡れになる前に橋のたもとに逃げ込む事が出来た。
コンクリートの斜面に座り込んだ拓也は軽く息を整えながら、
自分よりも大きく呼吸を乱している愛を気遣わしげに見やる。
「大丈夫? 槍溝さん」
「ええ…なんとかね」
拓也の隣に腰を下ろした愛は頭を軽く振って髪についた水滴を飛ばす。
しぶきがかかって軽く身体を反らせた拓也は、
濡れて黒曜石のような輝きを放つ愛の髪の美しさに息を吸いこんだまま固まってしまった。
「どうしたの?」
「な、なんでもないよ」
拓也は慌てて姿勢をなおすとその場を取り繕うが、
何気なく目を向けた先の物を見て再び動けなくなってしまう。
白い、清楚な感じのする服が、愛の肌に張り付いていた。
拓也の物より生地の薄いそれは、雨水を吸ってうっすらと下着が透けてしまっていた。
食い入るように肩先に覗く紐を目で追うと、頬が熱くなって、心臓がドクドク音を立てる。
あまりじっと見ていると愛にばれてしまうと思って、
顏は川の方に向けながら目だけをチラチラと動かす。
495 :03/02/22 01:57 ID:J+HXIIBk
しかし、その動きはかえって不自然で、すぐに愛に何かあると気付かれてしまっていた。
悟られないように、拓也と同じく目だけを動かして
自分の格好を見た愛は拓也が急に恥ずかしがった理由を知る。
小さく髪を揺らして拓也の瞳を覗きこんだ愛は、
わざとらしく胸元を隠しながらため息をついてみせる。
「榎木君…見たいなら見たいって言ってくれればいいのに」
「そっ、そんな事」
拓也は強がってみせたが、その声もすぐにしぼむように小さくなってしまう。
「…いいわよ」
愛は誘うように一番上のボタンに手をかけると、ゆっくりとはだける。
それで見えるようになった肌はわずかな物だったが、
滑らかに、しかしもどかしく動く白い指先に拓也の目は釘付けになっていた。
それでもまだ自分から手を出そうとはしない拓也に、
愛はじれったさを堪えながら更に顔を寄せて囁く。
「びしょ濡れの服着たままだと風邪引いちゃうんだけど」
拓也の額に貼りついた前髪をそっとかき分けながら身体を近づけると、
わずかに拓也が身じろいだ。
「う…うん」
ようやく決心がついた拓也は、急いで手に付いた埃を払うと愛のブラウスに手をかけた。
震える手で一つ一つボタンを外していくと、
あまり飾り気のない下着に包まれた小さな膨らみが姿を現す。
興奮した拓也が下着の上から触れようとすると、愛の手が優しく押し留める。
「待って…先に、服を…」
脱がせて、とはさすがに言えず、愛は目で訴えかける。
先走ってしまった自分に赤面しながら、
拓也は愛の腕から服を抜き取ってやるとランドセルの上に置いた。
496 :03/02/22 01:57 ID:J+HXIIBk
細かい所で気を使う拓也に笑いを押し殺しながら膝の上に跨った愛は、
背中に腕を回すと身体を密着させる。
「温かい…わね」
「…うん」
控えめにではあったが同意した拓也に、愛は更に身体を押し付けて囁く。
「ね、榎木君もしてよ」
拓也から返事はなかったが、おずおずと腕が背中に回ると、心地よい力が伝わってきた。
そのまま動かずにいると、拓也の右手が少しずつ前に回りこもうとするのを感じる。
やがて胸元に辿りついた手が押し包むようにあてがわれたが、
濡れた生地越しの感触は気持ちの良いものではなかった。
直接触って欲しいな、という愛の願いはほどなく叶えられて、
下着越しでは物足りなくなった拓也の手がブラジャーを押し上げて直に触れてきた。
「っ……ぁ……」
この季節の雨はそれほど冷たくは無かったが、
それでもわずかに冷えた身体に拓也の手の温かさが心地よくて、
軽く触られただけで吐息が漏れてしまう。
少しずつ硬くなっていく胸の蕾を触られると、
くすぐったさと気持ち良さが混ざりあって身体を包み、火照り始めた肌がうっすらと紅く染まる。
愛はしばらくの間愛撫に身を任せていたが、
自分の腿に当たる拓也の股間に気が付くと身体を離して膝から降りた。
「榎木君も濡れちゃってるでしょ?」
パンツを苦しそうに押し上げる拓也のペニスを取り出すと、暖を取るように両手でそっと握る。
熱くなっている屹立に冷たい手で触れられて、拓也は腰を反射的に引いてしまう。
その仕種が可愛くて、手の先からわずかに顔を出している先端を、舌先でつつくように触れる。
497 :03/02/22 01:57 ID:J+HXIIBk
「や、槍溝…さん?」
拓也の、喘ぎにも近い声をきっかけに、愛は舌の動きを本格的な物にする。
まだ丸ごと咥えるのは恥ずかしくて出来なかったが、
先端から半分ほどまでを往復して舐め上げる。
「うぁっ!」
一周するように動き回る愛の舌が裏側のくびれている所を舐めた時、
拓也は背中を激しい快感が走りぬけるのを感じて思わず仰け反ってしまう。
「…気持ち良かったの?」
「う、うん…すごい、気持ち良かった」
興味深げに尋ねると、拓也は素直に快感を認めて息を吐き出す。
「ここ?」
舐める度にビクビクと跳ねる手の中の熱い塊が楽しくて、
愛は何度も同じ場所を刺激する。
弱い所を集中的に責められて拓也はたまらず射精しそうになってしまい、
慌てて愛の手を掴む。
「ちょっと…待って、僕、もう…」
その声に顔を上げた愛は唇の周りを舌で拭うと、
軽く拓也の頬に口付けると手早く下着を降ろした。
「ね、挿入る…わね…」
再び拓也の上に跨ると、
ほとんど垂直に天を向いている拓也の若茎を手探りで掴んで腰を下ろしていく。
くちゅ、という耳がくすぐったくなる音がして、
熱いものが自分の中に押し入ろうとするのを感じる。
痛みこそ薄れてはいる物の、まだ貫かれる感覚に慣れていないために
少しずつ、自分のタイミングで腰を落としていきながら、拓也の全部を迎え入れる。
498 :03/02/22 01:57 ID:J+HXIIBk
「全…部……入った…わね」
そう言って愛は足を前に投げ出すと、再び拓也の身体を抱き締めた。
それだけで鈍い快感がじわじわと身体中に広がっていき、思わず軽く身震いする。
「…どうしたの? 寒いの?」
「…違うわよ」
ピントの外れた問いに愛は拓也の鼻の頭を軽く弾くと、ゆっくりと腰を揺すりはじめる。
ぴったりとくっついていたからあまり大きく動く事は出来なかったが、
まだこういう事を始めたばかりの二人にはそれで充分な快感になった。
「榎木君…気持ちいい?」
上下に動くと少し痛かったから、前後だけに小さく身体を動かしながら愛が尋ねると、
拓也は声に出す余裕も無いのか、何度も頷く。
「槍溝さん、何か、来る……!」
拓也の絶頂が近い事を感じた愛は自分も高まろうと腰の動きを大きくしようとするが、
ようやく、それだけを口にした拓也は愛が何を言う間も無く勝手に射精してしまった。
自分の中で弾けていく拓也に物足りなさを感じながら、
愛はせめて余韻だけでも味わおうと拓也の身体を力一杯抱き締める事にした。

愛が拓也の膝から離れた時、いつのまにか雨は止んでいた。
誰かに見られるかも知れない事に気が付いて慌てて服を着る。
絞った服はしわくちゃで、しかも冷たくなっていた為に、
ボタンを留め終えた愛は軽くくしゃみをしてしまう。
「もし風邪引いちゃったら、責任取ってお見舞いにきてよね」
愛は軽い冗談のつもりで言ったのだが、拓也は思いの外真剣な表情で頷いた。
風邪を引くのも悪くないわね。
そう思った愛は急いで帰ってお風呂を沸かすか、
それともこのまま風邪を引くか迷いつつ
さりげなく拓也の手を握って橋の影から出ると、
空の青さに軽く目を細めながら家への道を歩きはじめた。
499名無しさん@ピンキー:03/02/22 15:18 ID:a8zCU47d
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
500名無しさん@ピンキー:03/02/22 16:47 ID:KMFOFeBB
榎木拓也の様子がおかしい。
中西亜由子はベッドの中で、ここしばらく感じていた疑問を考えてみた。
心ここにあらずといった感じで歩いている事もしばしばだ。
そうかと思うと、妙にそわそわしていたりもする。
さらに放課後もふらっとどこかへいなくなってしまう。
どうやら放課後に原因がありそうだ、と考え出したのは数日前からだ。
拓也の様子がおかしいのも、放課後どこかへいなくなるのも、夏休みが明けてから起こった変化だからだ。
よし、明日の放課後、後をつけてみよう・・・
亜由子はひそかにそう決意すると、眠りについた。

翌日の放課後、亜由子は授業が終わるとすぐに拓也のいる教室へと向かった。
まだ拓也はゴンたちと教室にいた。
大半の生徒が帰り支度を終えて下校しようとしている。
その様子を廊下からうかがう亜由子。
「拓也、一緒に帰らないか」
「先生に仕事頼まれちゃって・・・ごめんねゴンちゃん」
「そっかー。俺も手伝おうか」
「い、いいよ、すぐ終わるから」
ゴンの申し出に拓也は少し焦った感じで返事をした。
幸い、ゴンは怪しむ事もなく納得したようだった。
「わかった、じゃあ頑張れよ」
「うん、じゃあね」
ゴンを見送った拓也はほっとした様子を見せると、続いて教室を出た。
(やっぱり怪しいわ・・・何か隠し事でもしてるみたい)
亜由子は拓也の少し後を追跡し始めた。
501名無しさん@ピンキー:03/02/24 14:54 ID:oMePdbP4
ホシュ
502名無しさん@ピンキー:03/02/26 18:36 ID:s2X1I8EZ
503名無しさん@ピンキー:03/03/02 14:44 ID:3NHIKdv6
504523:03/03/02 15:58 ID:ev936fNE
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
505名無しさん@ピンキー:03/03/03 13:55 ID:CvCJClKw
506名無しさん@ピンキー:03/03/07 14:43 ID:j/t1eUAt
507名無しさん@ピンキー:03/03/09 21:12 ID:Q2lj2omS
神期待age
508名無しさん@ピンキー:03/03/11 16:37 ID:VNOWDFr1
509山崎渉:03/03/13 17:36 ID:30NJMGzf
(^^)
510名無しさん@ピンキー:03/03/17 21:49 ID:ekoVuSeR
神降臨まだですか?
511名無し:03/03/18 01:47 ID:MY18d3qA
256 :花と名無しさん :03/03/17 15:34 ID:U1rPYmyL
赤僕13巻の春美&由加子の話に感動した。
赤僕の中ではめずらしいよね、ああいう話。
そして、春美&由加子のHシーンに萌え。
遊び人の春美ちゃん、あそらく処女だった由加子さんの照れくさい雰囲気がうまく出てた。

成一&智子ちゃんのHシーンは出てこなかったけど、ふたりがベットで下着姿で寝てるシーンはあったね。
確か、智子ちゃんがダイエットしようとする回。
智子ちゃんのお腹を見て、成一が「これがいいのに・・・」と言っていたシーンです。
あれは前日にHをしたんだろうな、なんて思うのだが。

春美&由加子のHって、ちょっと強引な春美ちゃんに恥らう由加子・・・って感じ。
それに比べて、成一&智子の場合、智子ちゃんの方が積極的な気がする・・・。
絶対に智子ちゃんが成一の上に乗ってそうだし(w
でも、成一もエロいから、どうだろう・・・。
どっちにしても、激しそうだなぁ、成一と智子ちゃんのエッチは。
成一の親がいても関係なく大声出しそうだ・・・
512名無しさん@ピンキー:03/03/18 03:31 ID:ETNTV1Dj
夫婦なんだから一緒に寝てても可笑しくないとマジレスしてみる。

それどころか、成一の親二人は息子夫婦がひとつ屋根の下に住んでいても
未だに大ハッスル。
513成一・智子の出会いのストーリー@:03/03/18 05:54 ID:kST0NXrI
出会いは偶然だった。
・・・というより、俺がたまたま声を掛けたのが、智子ちゃんだった。
「ねえ、お茶でも飲みに行かない?」
俺が声を掛けたことに特に理由はなかった。ただ、その日に約束してた彼女にドタキャンされて、退屈していたのだ。
いつも通っているコンビニで一緒になったのがきっかけで仲良くなった彼女だったけど、正直、もう終わりに近づいていると思った。
都内の女子大に通っている彼女と、高校中退で料理の修業をしている俺・・・。隙間が出来ているのは分かっていた。
だから、誰でも良かったんだ。智子ちゃんじゃなくても、その日、俺に付き合ってくれる女であれば。
「は?お茶?」「うん、そこら辺の喫茶店で、さ」「今時、そんなナンパする人もめずらしい・・・」
智子ちゃんは、初めて会ったときから、結構傷つくことをはっきりいう子だった。それは今でも変わりないのだが。
俺はバツが悪くなって、そそくさと退散しようとした。だが、そんな俺を智子ちゃんが呼び止めた。
「いいわよー、お茶くらい。暇だし」
514成一・智子の出会いのストーリーA:03/03/18 05:58 ID:kST0NXrI
近くの喫茶店で、とりあえず俺たちはコーヒーを頼んだ。コーヒーが運ばれてくるまでの時間は、やけに長かったように思う。
「君、何歳?」智子ちゃんがコーヒーに砂糖を入れながら言った。
「・・・21」はっきり言って、この時点では智子ちゃんのことは自分と同じ年か、ひとつくらい下だと思っていた。だが、それは違った。
「21歳!!いいわねー若者じゃん!!」
(・・・若者?)そう思いながら、俺は智子ちゃんに聞いた。
「えーと、君はいくつなの?」「あ、あたし?23歳!!」「に、23!?年上じゃねーかよ!!」「え?何歳だと思ったのよ?」
「いや、ハタチくらいだと・・・」「童顔のせいか、23には見られないのよぉ・・・。これでもOLやってんのよ」「マジで年上かよ・・・」
言っておくが、俺の好みは年上だろうが年下だろうがどうでもいい。ただ、目の前にいる女が、年上だということに驚いただけである。

515成一・智子の出会いのストーリーB:03/03/18 05:59 ID:kST0NXrI
(うーん、どう見ても俺より年上には見えねーなぁ・・・。童顔だし)
そう思いながら、智子ちゃんのことを上から下まで見た。その時、俺は智子ちゃんの胸のデカさに初めて気づいた。
(マジで?童顔のくせにすげー巨乳じゃん)
俺が智子ちゃんの胸に釘付けになっていると、智子ちゃんは口を尖らせて「エッチ」と言った。
「彼氏、いるの?」「2週間前に別れた。好きな女の子が出来たんだって」「ふうん」
下心丸出しの俺は、思わず言ってしまった。
「ホテルとか、行く?」
言ってから、しまった、とも思った。だけど、智子ちゃんは「うん、行こう」と笑顔で言った。
516あぼーん:あぼーん
あぼーん
517成一・智子の出会いのストーリーC:03/03/18 06:05 ID:kST0NXrI
・・・どうもおかしいと思ったら、こういうことかよ・・・。
俺が智子ちゃんの勘違いに気づいたのは、まもなくだった。
「好きなホテルがある」という智子ちゃんに連れられていったのは、新宿の豪華ホテルだった。
「・・・これは一体・・・」「ここの17階のイタリアンが美味しいんだー」「イタリアン・・・?」
何てことだ。智子ちゃんはホテルでの食事と勘違いしていたのだ。
「えーと・・・名前・・・」「智子」「智子・・・ちゃん。イタリアンて・・・」「ホントに美味しいんだって!!」
(なんでこんなことになってるんだ・・・)と思いながら、「よく来るの?」と一応尋ねる。
「うん、前に付き合ってた人が色んなお店知ってて」「へ、へえ」
その時だった。「トオル・・・?」智子ちゃんが呟いた。そして、智子ちゃんの視線の先には、仲良く腕を組むサラリーマン風の男と女がいた。
518成一・智子の出会いのストーリーD:03/03/18 06:06 ID:kST0NXrI
「智子・・・」その男も呟いた。俺はすぐに智子ちゃんの元彼だと気づいた。
でも、どうにもできない。
相手の女が「ねえ、誰?」と聞いている。そして、男は「いや、ちょっとした知り合いだよ」と説明する。
「・・・トオル、元気だったんだ」「ああ、お前も元気そうだな」
男は俺の方をチラッと見て、鼻で笑うように言った。
「・・・彼氏、なんだ」その言い方は気に入らなかったが、智子ちゃんのほうが心配だった。
思いっきり傷ついた顔をしている智子ちゃんを見て、いたたまれなくなった俺は、智子ちゃんの肩を強引に抱き寄せ、「彼氏だよ!!」と言った。
「ふーん、智子も男の趣味がずいぶん変わったんだな」男の嫌味な言い方は、完全に俺を見下した言い方だった。
「智子ちゃんは最高な女なんだよ!なんたってこのおっぱいが・・・・」
そこまで言って、俺は自分が何を言ってしまったか気づいた。サムイ空気が流れて終わった。
519成一・智子の出会いのストーリーE:03/03/18 06:07 ID:kST0NXrI
「・・・成一君、最悪」「ごめんてば」「成一君があたしの胸について何を知ってるって言うのよぉ」
近くの公園で、泣きながら口を尖らせる智子ちゃんに、俺は何も言えなかった。
「あいつ、あたしの元彼なのよ。好きな女いるからって別れた彼氏・・・」
(やっぱりそうか)
「あたしの胸に飽きたとか言われたのよ・・・」「胸に飽きた・・・?そりゃヒデェな」「でしょ?」「ああ、最低な男だな」「ひどいよね、あいつ・・・」
泣き止まない智子ちゃんをとりあえず、抱きしめてみた。
昨日まで、いや、今日出会うまではまったくの他人だった娘なのにな。これも何かの縁だな。
そう思いながら、智子ちゃんを抱きしめていた。
「よし、今夜は飲もう!!」智子ちゃんが顔を上げた。
俺の仕事も明日は休みだし、今日はとことん付き合うか。
はっきり言って、その時の俺はそんな軽い気持ちだった。
520成一・智子の出会いのストーリーF:03/03/18 06:08 ID:kST0NXrI
翌朝。
(ああ、何だか頭が痛い。ああ、昨夜、飲みすぎたんだっけ・・・)
そう思いながら上体を起こすと、自分が何も着ていないことに気づいた。
「あれ、俺・・・」隣を見る。俺と同じように何も身につけていない女がスヤスヤ眠っていた。
(ああ、俺、あのまま智子ちゃんと・・・やっちまったのか)
昨夜の記憶を辿る。ふたりでさんざん飲み明かした。そのうち、智子ちゃんが帰りたくないと言い出した。
で、俺の部屋に連れてきて・・・。だんだんと記憶が蘇る。
智子ちゃんの胸に顔を埋め、その胸を揉んだり、舐めたり、弄んだ記憶を思い出した。
「あー、俺って・・・」そう言って、立ち上がろうとしたとき、腰に痛みが走った。
(うー、マジかよ・・・俺、やりすぎかよ)
そうだったのだ。俺たちは、出会ったその日に、一線を越えてしまったのだ。しかも、俺の腰がこんなんになるくらい、ベットの上で激しく愛し合ったことになったのだ。
もっとも、この時点では俺も智子ちゃんもお互いに愛情を持っていたわけではないが。

521成一・智子の出会いのストーリーG:03/03/18 06:12 ID:kST0NXrI
「ん・・・」智子ちゃんが目を覚ました。
「あれ、あたし・・・」数分前の俺と同じ状態の智子ちゃんだったが、何があったかはしばらく思い出せないようだった。
「おはよう」俺がバツが悪そうに言うと、智子ちゃんもバツが悪そうに「おはよう」と言った。
「あたしたち・・・もしかして」「ああ、多分、やったんじゃねーの?」
俺はタバコに火をつけながら言った。
俺にとっては、朝起きたら隣に裸の女がいることは過去に何度もあった。そのまま付き合った女もいたし、それっきりの女もいた。
まぁ、ここまで腰を痛めるほどやったことはなかったが・・・。
「あたし、変なことしなかった?」「変なことって・・・」
いろいろ思い出してみる。
「あー、確かに、少し積極的だったかもな」「うわー、恥ずかしい!!」
522成一・智子の出会いのストーリーH:03/03/18 06:13 ID:kST0NXrI
はっきり言って、一緒に朝を迎えた女には興味はない。
前の晩にはすげー好きだな、とか、やりたいな、とか思うけど、次の日の朝ってどうでもよくなる。
でも、目の前で恥らっている智子ちゃんを、「可愛いな」と思った。
胸がデカイのも俺は好きだが、表情がコロコロ変わって面白くて好きだと思った。
あっけらかんとしてみたり、泣いてみたり、大笑いしてみたり、怒ってみたり・・・。昨夜はあんなに大胆だったのに、朝になってみれば妙に恥らってる。
そのギャップに俺はそそられている。何だか、抱きしめてやりたくなった。
「あたし、ごめん・・・」「なんでアンタが謝るんだよ?」「だって、あたしが飲みに誘ったわけだし・・・」「でも、やったのは俺だし」
俺はまた、言った後にとんでもないことを言ったことに気づいた。
でも、「え、強姦?和姦?」と、ふっと笑いながら、智子ちゃんは俺の腕に絡み付いてきた。
「もう1回戦、いく?」そんなセリフを言いながら、智子ちゃんを愛しいと思った。
これが、智子ちゃんと俺との長い物語の始まりだった。
(つづく)
523名無しさん@ピンキー:03/03/18 06:48 ID:9WuNZ0hX
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
(・∀・)イイ! つづきまってます!
524春美パパと由加子ママ:03/03/18 15:29 ID:1Hcf95BD
途中だけど送信。やりすぎたかな?ダメな人はスルーしてくれ。

設定 春美24歳 由加子21歳
テーマ「裸エプロン」
エッチ度高め
525春美パパと由加子ママ 1:03/03/18 15:31 ID:1Hcf95BD
 夏の夕暮れ時。仕事を終えた春美は、家路に着く。幼い乳飲み子である息子の拓也と
対面出来るのが楽しみでしょうがなかった。家が見えてくると思わずスキップしてしま
う。
「ただいまー」
 と勢いよく玄関を開ける。すると
「お…おかえりなさい」
 と由加子の恥ずかしそうな声。声の主は姿も現さず、居間の中へと篭っていた。
「由加子ちゃぁん。お出迎えしてくれないの?」
 そう言う春美の要求に応えようと、由加子が居間の襖を僅かに開けて、顔を半分だけ
見せた。そこから先は見せてくれない。春美は奇妙に思いながら玄関を上がる。
「由加子ちゃん?どうかした?」
「え…あの…えっと…えっと」
 春美が近付くにつれ由加子の顔が紅潮してゆき、春美の手が襖に触れた時、由加子は
「やっぱりダメっ」
 と叫んで顔をひっこめた。春美は慌てて襖の隙間に手を差し込み由加子の腕を掴んだ。
 パンッ!と、襖を開ける。
 と、そこにはいたのは。
 若さ弾ける裸体に、フリルのついた白いエプロンのみを纏った、由加子の姿。
526春美パパと由加子ママ 2:03/03/18 15:32 ID:1Hcf95BD
「わっ。なっ何それ?」
 春美は今にも鼻血を噴き出しそうだった。男の憧れのシチュエーションが、今目の前
にあるのだ。
 由加子は今にも泣き出しそうな顔で、口元を抑えた。
「だって…春美さん、拓也が生まれてから私に全然かまってくれないんだもん…」
「それで裸エプロン?」
「主婦友達に聞いたら、刺激のある事で誘ってみなさいって…そしたら自分に興味が向
くからって…。でも、やっぱりこんなのダメだよね」
「ぜっっんぜん!ダメじゃないしっ」
 思わず春美の声が大きくなり、おまけに力の篭った腕が握り拳まで作っていた。由加子
は目をまん丸くする。
「あの…でもやっぱり恥ずかしいから着替えるね」
「わぁっ!ダメ、ダメッ」
 由加子はきょとんとしながら春美を見つめた。春美はなんと答えようかと考えたが、
素直に
「そのままでいて下さい」
 と頭を下げた。
527春美パパと由加子ママ 3:03/03/18 15:34 ID:1Hcf95BD
(そうかぁ。由加子ちゃんにそんな寂しい思いをさせていたとはなぁ)
 拓也の眠る揺りかごを揺らしながら、春美は台所へと目を向けた。由加子は律儀に裸
エプロンのままだった。食事の用意の為にシンク周りを左右に動きまわり、その度にエ
プロンの前は揺れ、後ろで結ばれたリボンは可愛いお尻の上を泳いでいた。細い肩に
ゆったりと掛かる大きなフリルはとても可愛らしかった。
 春美は可愛い妻の姿に思わず微笑む。

「由加子ちゃん」
「え?」
 由加子は背後から抱き締められる。肩の上に顎を乗せ、春美が首筋へと唇を這わせてきた。
「は…春美さん…」
「刺激強すぎ。今すぐ食べたい」
「え?ご飯?」
「違う。由加子ちゃんを食べたい」
 春美はエプロンの脇から手を差し入れ、由加子の柔らかな乳房を掴んだ。
「あっ…まっ待って。や」
 春美の掌が胸を下から持ち上げるように揉み、指先で乳首を挟んで摘み上げると、
ピュッと液体が噴き出した。
「あうっ…!い、いやぁっ」
「あ、ミルク出ちゃった?」
「…う、うん」
 由加子は仰け反りながら頷いた。
528春美パパと由加子ママ 4:03/03/18 15:36 ID:1Hcf95BD
 春美は背後から由加子の唇を奪い、尚も胸に愛撫を与え続けた。柔らかかった乳首は指で
弾いている内に硬くなってゆき、乳房を揉み上げる度に白いミルクが溢れ出た。
「本当は拓也が飲むのになぁ」
「あっは…だ、だめ…もう…あっく」
 春美の指先で弄られる乳首が敏感に感じ、ピリピリと痺れた。それと連動し、下半身が
ジワリジワリと熱くなっていく。トロリと腿に流れ出たのを感じ、由加子は悲鳴を上げた。
「あああっ!ダメぇッ…もっもう…あっあああ」
 エプロンの胸元は噴き出したミルクでぐっしょりと濡れていた。
 由加子の差し出した舌先を吸いながら、春美の手が下腹部へと移動してゆく。
「きゃあっ。ダッダメぇ!」
 由加子の体がビクッと大きく揺れた。
 春美の手が由加子の秘所に触れた時、既に濡れていて、指先を上下に数回滑らすだけで
透明な液体が溢れ出てきた。
「…由加子ちゃん。凄いいやらしいね」
「あ、ああ…そんな。だって…春美さんが」
 由加子は真っ赤な顔で目に涙を溜めていた。春美にはそんな由加子が可愛くて堪らなかった。
529春美パパと由加子ママ 5:03/03/18 15:39 ID:1Hcf95BD
 春美は一旦体を離すと由加子に前を向かせ、エプロンの裾を持たせた。
 由加子は大人しく裾を胸元まで持ち上げ、乱れた呼吸で体を小さく震えさせていた。
「そのまま持っているんだよ?」
 そう言って、春美は由加子に足を肩幅程に開かせると、露わになった割れ目を広げた。
「い、やぁ…見ないで…恥ずかしい…」
 サーモンピンクのヒダが、喘ぐ呼吸に合わせてヒクヒクと動き、愛液は割れ目の周囲と
腿の内側とを、まるでおもらしでもしたかのように濡らしていた。


――――――――――――――――――――――――――――――――
 一応ここまで。
530成一・智子の出会いのストーリーI:03/03/18 15:39 ID:RbNCk+u6
それからの俺は、不定期的に智子ちゃんと会うようになっていた。
それは、愛なんていう感情にはまだ遠い、ほのかな恋心に近かったのかもしれない。
付き合っていた彼女とは、予感どおり終わった。
料理人として働く俺と、OLの智子ちゃんは、なかなか休日が会わず、一緒にいることが出来ない。
仕事が終わった智子ちゃんが、俺のボロアパートにやってくる・・・そんな日々が続いた。
でも、部屋でやることは当然のようにエッチなわけで、「好き」とか「付き合おう」なんて言葉がないまま、いわば「セフレ」のような関係だったのかもしれない。
この時、俺は密かに智子ちゃんに恋心を抱いていたのだが、智子ちゃんが俺をどう思っていたのかはまだわからなかった。
ベットで囁く俺の言葉にうなずく智子ちゃんを、俺は抱いた。
その言葉は、自分でいうのも何だが、実に厭らしいものである。
それでも、智子ちゃんは俺を受け入れた。その大きな胸に抱かれていると、なんだか安心するような気がしていた。
親元を17歳で飛び出してから、安心できることなんてなかったんだなぁ・・・と思った。
531成一・智子の出会いのストーリーI:03/03/18 15:40 ID:RbNCk+u6
いつものように智子ちゃんを押し倒して、キスした。そして、ブラウスのボタンをゆっくり外し、胸に顔を埋めた。
ブラジャーを剥ぎ取り、ピンク色の乳首を触った。智子ちゃんの体がピクン、と反応した。大きな胸が揺れた。
恥ずかしそうな表情の智子ちゃんに、俺は興奮し、乳首を摘んで、自分の口に含ませた。そして、舌先で転がし、むしゃぶりついた。
智子ちゃんの服を全部脱がせ、俺自身も裸になり、生まれたままの姿で抱き合った。
乳房を揉んでいるうちに、智子ちゃんの息遣いが荒くなってくる。智子ちゃんは感じやすい体をしている。
俺は舌を使って胸から腹、そして、その下へと移動させる。俺は智子ちゃんの大切な部分を触り始め、指と舌で攻めた。
532成一・智子の出会いのストーリーK:03/03/18 15:42 ID:RbNCk+u6
「あ・・・ん」たまらず、智子ちゃんが声を上げる。その声を聞いて、俺はますます燃えた。
俺はクリトリスを軽く噛んでみた。「あ、ああっ、いや・・・ん」恥ずかしさと気持ちよさからなのか、智子ちゃんはマジで可愛い声を出す。
「すっげー可愛いよ、智子ちゃん・・・」そう言いながら、俺は攻め続けた。
「あ、あああ、あん・・・」喘ぎ声が部屋中に響く。静かな夜には、智子ちゃんの喘ぎ声、俺の息遣い、ギシギシと軋むベット、ピチャピチャ、という厭らしい音しかしない。
俺は、智子ちゃんのアソコから溢れ出る愛液を音を立てて飲み、アソコに指を突っ込んだ。俺は指を3本入れて動かす。そして、ゆっくりと掻き回し始めた。
「あっ、あっ、ああああ、んんっ・・・ああっ、あん」智子ちゃんの体が大きくのけぞる。智子ちゃんの中から愛液が流れ出し、俺のものも智子ちゃんを求めてどうしようもなくなっている。めちゃくちゃ興奮している。早く入れたい、そう思った。
「智子ちゃん・・・入れていい?」「ん・・・はぁっ・・・」
苦しそうな表情のまま頷く智子ちゃんのアソコを俺のペニスがなぞるように触れ、一気に突いた。
「あ、ああぁッ・・・!!」
俺のぺニスが入った智子ちゃんのアソコがキューっと締まったようになる。でも、俺ももう少し我慢した。
533成一・智子の出会いのストーリーL:03/03/18 15:43 ID:RbNCk+u6
俺はゆっくりと腰を動かし始めた。だんだん激しくして、智子ちゃんの体を大きく揺らした。ピストンされるがままになる智子ちゃんに、俺は「腰・・・動かして」と言った。
智子ちゃんは俺の言うとおりに腰を動かし始めた。
「あああん、はぁッ・・・あん」智子ちゃんの声が大きく、そして、いやらしくなる。「ウウッ、ああん、あん」
感じやすい体質なのかもしれないが、智子ちゃんはスケベな女だと思う。俺の下になりながらも腰を激しく振って、涎を垂らしている。
「ああッ、はぁッ・・・!!ウッ・・・せ・・・いちくん・・・」死にそうなほどに苦しそうな声で智子ちゃんは言った。俺も限界だった。
「ウッ・・・」
「はぁッ・・・ああっ、あん、あん、あ・・・・う・・・!!」
俺たちはふたり同時にイッた。何とも言えない快感で、俺はそのまま中で出した。中出しすることに何の抵抗もなかったし、その方が気持ちいい。
コンドームは、したり、しなかったり、その時々によって様々だった。
だが、それが、俺と智子ちゃんの運命を変ることになろうとは、思いもしなかった。
534成一・智子の出会いのストーリーM:03/03/18 15:44 ID:RbNCk+u6
しばらくして、ぐったりした智子ちゃんに「大丈夫?」と聞くと、「うん・・・平気」と笑顔で答えた。
少し休んで、俺たちは体位を変えて、何度かやった。
「フェラして」と言う前に、俺のペニスを両手で掴み、その先を舐めてくれた。
「あたし、成一君の、好きなの」そう言いながら、しゃぶりついていた。
智子ちゃんの口の中で大きくなった俺のペニスは、我慢できないくらいになっていた。
このまま智子ちゃんの顔にかける顔射もいいけど、その時は、飲んで欲しくなった。俺の精液を飲んでくれる智子ちゃん・・・。想像しただけでイキそう。
「はぁッ・・・智子ちゃん、口の中に・・・出していい・・・?」「えっ、口?」「ああ・・・飲んで」「飲むの・・・?」「飲んで」「・・・わかった」
さすがに最初は戸惑ってたみたいだけど、俺の言うことに素直に応じてくれた。
最高潮に達した俺は、智子ちゃんの口の中で出した。そして、それを、ごくん、と飲んでくれた。俺の精液をゴクゴク飲んでくれている智子ちゃんが本当に可愛く思えた。智子ちゃんは、上目遣いで俺を見た。
ぽってりした唇は、俺のペニスを咥えていて、大きな目は、どこか虚ろなままに俺をじっと見つめている。
智子ちゃんを性の対象にしか思っていなかったわけではないが、智子ちゃんとのセックスは満たされたもので、会うたびに体を求めていた。
535成一・智子の出会いのストーリーN:03/03/18 15:45 ID:RbNCk+u6
智子ちゃんが俺の部屋に来るという関係は、3ヶ月続いた。
しかし、ある事件が起きた。
俺の部屋で智子ちゃんがひとりで待っていたときのことだった。玄関のチャイムが鳴った。「成一君?」「あ・・・俺、隣に住んでるものなんだけど・・・」
ドア越し見知らぬ男の声がした。智子ちゃんはさほど警戒もしなかったようだった。
「木村さんの荷物、預かってるんだけど・・・」「あ、そうなんですか!」
そう言われ、思わずドアを開けてしまったらしい。
「あれ、今日は一人なの?」隣の男は、今時の学生風だった。
「ねえ、君、いつも木村さんのところに来てる娘だよね?」「はい」「木村さんは?」「仕事行ってて・・・」「ふぅん」
男は、智子ちゃんを厭らしい目つきで眺めた。
「あのさぁ、あんたたちっていつも凄いよな」「え?」「声だよ、声」「・・・声?」
智子ちゃんは何のことかすぐには分からなかったらしい。
「このアパート、壁薄いんだよね」「あっ・・・」「厭らしい身体してるんだもんな、彼氏が羨ましいよ・・・」
536成一・智子の出会いのストーリーO:03/03/18 15:46 ID:RbNCk+u6
智子ちゃんは危険を感じ、ドアを閉めた。しかし、男は部屋中に強引に入ってきた。
「ねえ、どうしたらあんな声出してくれるの?」「いや・・・」「いいよなぁ。あんあん喘いじゃって、俺のも立っちゃうんだよ」「い、いや!」
「彼氏としてること、俺にもしてくれよ。俺、彼女と別れたばっかりなんだよ」「帰って!」
「俺、しょっちゅう、あんたのセックス想像してるんだよ。あんたがここに来るようになってから、ずっと。あんたの声がすげー厭らしいんだよ。わかりやすいんだよね。あ、今、イッたかな・・・とか」
「帰って!!」「彼氏より、優しくしてあげるよ。あ、それとも激しくして欲しい?」「帰ってったら!!警察呼ぶわよ!!」「いいじゃん。初めてアンタ見たときから、やりてェって思ってたんだよ」「いや・・・!!」
その時、上手い具合に俺が帰宅した。
嫌がる智子ちゃんと、智子ちゃんの腕を掴む男・・・。
(あれ、こいつ、隣の・・・)
一瞬で、何かがあったと分かった。
「てめえ・・・!!」
俺はそいつを殴った。
「ってぇ・・・。お前らが毎晩あんあんウルセーから悪いんだよ!!」
男は、そう言いながら、自分の部屋に戻った。
537成一・智子の出会いのストーリーP:03/03/18 15:47 ID:RbNCk+u6
「智子ちゃん、大丈夫!?何かされた?」「ううん・・・。でも、やらせろって言われた・・・」「・・・・あの野郎・・・!!」俺は怒りが収まらなかった。
「でも、やっぱり、ここの壁、薄いんだね。隣に丸聞こえだったみたいだよ・・・あの時の声」泣きながら智子ちゃんが言った。
(ああ・・・俺のせいだ)
俺は落ち込んだ。俺が悪いんだ。智子ちゃんを危険な目に遭わせてるのは俺なんだ。
「ごめん、智子ちゃん」「あたしがいけないんだよ、ドアあけたんだから」「智子ちゃん、もう、家に来ない方がいい」「・・・うん」「俺も、ここ引っ越すよ」「うん・・・でも、どこに?」「これから探す」「でも、引越しってお金かかるでしょ?」
そうなんだ。引越しは金がかかる。このボロアパートも、壁は薄いけど、3万円の掘り出し物だった。
「ねえ、成一君、あたしの部屋に来ない?」智子ちゃんが言った。「あたしの部屋で・・・一緒に住もうよ」
538成一・智子の出会いのストーリーQ:03/03/18 15:48 ID:RbNCk+u6
智子ちゃんの部屋に転がり込んだ俺は、確実に智子ちゃんを愛し始めていたと思う。
毎晩のように体を重ねながら、智子ちゃんは、たくさんの愛の言葉を俺にくれた。
俺は「愛してる」も「好き」も言えなかった。そういえば「付き合おう」とも言っていなかった。
智子ちゃんは「愛してるって言って」と言うこともあったが、そのたびに俺は「そんなこと言えるかよ」と言ってしまっていた。
言葉じゃ表せないほどに智子ちゃんのことが大事なのは神に誓えるし、体の関係からそれは分かってもらっていると思っていた。
智子ちゃんのアソコに自分のペニスを入れて激しく突きながら、俺は心の中で何度も「愛してる」と叫んだ。
智子ちゃんから流れ出す愛液が、俺を受け入れてくれているんだと思った。俺の精液をごくごく飲みながら、目をつむる姿が可愛かった。
セックスにも相性があるんだと思い、俺は、智子ちゃんと離れたくない、そう思った。
539成一・智子の出会いのストーリーR:03/03/18 15:49 ID:RbNCk+u6
いつも元気な智子ちゃんを俺が支配する、そんなシチュエーションが好きだった。
智子ちゃんのほうから「縛って」と言い出すこともあった。俺は智子ちゃんをスカーフで縛る。両手を後ろで縛って、目隠ししてやる。
そういう時の智子ちゃんの体は凄い。ダラダラと流れる愛液、飛んでしまう俺の精液、性に溺れているといえばそうかもしれない。でも、幸せだった。
俺は、智子ちゃんが上になる騎乗位も好きだった。ガンガン腰を振る智子ちゃんが、愛しくて愛しくて、たまらなかった。
お互いの大事な部分が擦れ、痛いこともあったが、騎乗位は良かった。
子供が生まれ、両親と同居を始めてからも、騎乗位をよくやる。相変わらず、智子ちゃんの喘ぎ声は大きい。
妊娠中は思うようにセックスできなかったが、出産後は、前よりも感じるようになったようだ。
まぁ、そこまでには長い長い道のりがあるんだけど。
何はともあれ、俺21歳、智子ちゃん23歳の恋はどうしようもないくらいに刺激的だった。
(つづく)
540名無し:03/03/19 00:29 ID:4tjba5ZA
541名無し:03/03/19 00:58 ID:4tjba5ZA
成一の視点で描かれているのは面白い。
会ったその日のHしてしまうのも成一と智子ちゃんらしくていい。
このあと、智子ちゃんが妊娠するのか?

>中出しすることに何の抵抗もなかったし、その方が気持ちいい。
>コンドームは、したり、しなかったり、その時々によって様々だった。

>俺の精液を飲んでくれる智子ちゃん・・・。想像しただけでイキそう。

成一って勝手な男だな(w


542名無しさん@ピンキー:03/03/19 05:53 ID:FSQiBZu1
>>541
勝手な男じゃなかったら成一じゃない罠w
543名無しさん@ピンキー :03/03/19 06:41 ID:eqCGfDVD
>>543
確かに(w

成一の勝手な欲望(w で、智子ちゃんは妊娠しちゃうのか・・・。
このまま行ったら、太一を身ごもることになるんだよね?
確かに中田氏はいいけど、成一の性欲ありすぎで萌え。
智子ちゃんも頑張ってるなぁ。
成一には、もっともっと勝手な男として、智子ちゃんを翻弄させて欲しいね。
544名無しさん@ピンキー:03/03/19 06:54 ID:eqCGfDVD
間違えた。
>>542でした。スマソ。
545成一・智子の出会いのストーリーS:03/03/19 16:50 ID:o4YG+pFR
普段からも「エッチ大好き」と公言しているように、俺も智子ちゃんも、一緒に暮らし始めると、毎日のようにヤッていた。
例えば、俺が疲れて帰ってきても、智子ちゃんは俺に求めてきた。
「おかえり。成一君。ご飯にする?お風呂にする?それとも、あたし?」
「いや・・・今日は疲れてるからエッチできねーって」「えーー!?」「俺を殺す気かよ、智子ちゃん・・・」「じゃあ、指でイカせて」「・・・しょうがねーなぁ」
でも、結局、俺のペニスは智子ちゃんを求めてしまう(笑)。
逆に、俺がやりたくてたまらなくなって智子ちゃんに「今日、しようぜ」と言い、智子ちゃんが「今日はイヤ」と答えても、結局、やってしまう。
自分で言うのもなんだが、俺って凄いと思う。智子ちゃんも凄い。
ただ、だんだん倦怠期がやってきて、智子ちゃんを抱くことに新鮮味を感じなくなった自分もいた。
546成一・智子の出会いのストーリー21:03/03/19 16:52 ID:o4YG+pFR
智子ちゃんのことは好きだし、智子ちゃんとのエッチは気持ちいい。でも、違う女ともやりたいのが男の性なんだ・・・。そう、俺は勝手に思っていた。
だから、俺は何度か浮気した。
最初は、智子ちゃんへの申し訳ない気持ちでいっぱいだった。でも、本気じゃない、ただの浮気。そう思うと、罪悪感は薄くなった。
浮気相手とは、たいてい一夜限りで終わる。俺がナンパした子や逆ナンしてきた子がほとんどで、安いラブホに行った。智子ちゃんには同僚と飲むと嘘をついていた。
「お前、彼女のこと大事にしろよ」と、口裏あわせを頼んだ同僚に咎められることもあったが、「いいんだよ。智子ちゃん、気づいてないし、智子ちゃんと別れるつもりないし」と流していた。
浮気を何度も繰り返すと、罪悪感てやつは全く感じなくなってしまう。それどころか、スリルすら感じてきた。このまま智子ちゃんにばれなければ・・・と思った。
同僚に「いつか、大事なもん逃すぞ」と言われたことも気にならなかった。智子ちゃんが俺から離れていくとは思わなかった。
今にして思えば、なにを根拠にこんな自信があったのかわからないが、当時の俺は智子ちゃんに愛されてる実感があった。
547成一・智子の出会いのストーリー22:03/03/19 16:55 ID:o4YG+pFR
俺は、浮気を止めなかった。ばれていないのをいいことに、かなり遊んだ。
さすがに智子ちゃんとのエッチの回数が減った。
「成一君・・・浮気してる?」ギクっとした。「な、なんで?してないよ」
「嘘。だんだんあたしに飽きてるでしょ」「そんなことないって」「成一君、あたしとヤッてる時、めんどくさそうだもん」
「はぁ?そんなことねーよ」「しかも・・・寝言で違う女の名前呼んだことが何回かあった。しかも、毎回違う女の名前」
(うわ・・・・マジ?・・・)
俺はあせった。智子ちゃんには浮気がばれていた。
548成一・智子の出会いのストーリー23:03/03/19 16:56 ID:o4YG+pFR
「何で浮気するのよぉ・・・」「ごめん、悪かったよ。でも、浮気なんだからさ、本気じゃないし」
「はぁ!?何言ってんのよ、馬鹿!!」智子ちゃんに思いっきり殴られた。
「痛ってーな!あやまってんじゃねーかよ!」「馬っ鹿じゃないの?!謝って済むなら警察いらないわよ!」
「何でだよ、本気で悪いと思ってるっつってんだろ!」「最低!!逆切れしてんじゃないわよ!!成一なんかどっか行け!!」智子ちゃんの蹴りが入る
。「・・・この暴力女!!別れりゃいいんだろ!?」
智子ちゃんは泣いてた。この時の俺は、本当にどうしようもないダメ男だったと思う。
自分で勝手に浮気して、それがばれて逆切れ・・・最悪だ。
智子ちゃんを傷つけていることはわかっていた。でも、俺は自分を正当化したかった。そうでなければ自分の情けなさに耐えられなかった。
俺は智子ちゃんに愛されてると思ってた。だから、何があっても智子ちゃんがついて来ると思ってた。
俺は荷物をまとめて、智子ちゃんの部屋を出た。

549成一・智子の出会いのストーリー24:03/03/19 16:57 ID:o4YG+pFR
俺は、逆ナンしてきた女子大生とホテルに入った。
智子ちゃんのことは考えないようにしようと思った。
「あん、そこ、ダメぇ・・・」「やん、そこ・・・ああん」「あっ、あっ、あああん、や・・・ん」
女子大生は雑誌のモデルをしてるとかで、すげーいいスタイルだった。
フェラも上手いし、感じやすいし、俺は指と舌でガンガン攻めた。
そして、「いい?入れるから」と言いながら、自分のペニスをその女のアソコに一気に入れた。
はじめは正常位で突いて、次に後ろから思いっきり攻めた。次にやった騎乗位のとき、智子ちゃんのことを思い出した。智子ちゃん、ぽっちゃり体型だったなぁ・・・あれが心地よかったなぁ・・・なんて思った。
俺にまたがって、ガンガン腰を振る女が、智子ちゃんなら良かったのに・・・と思った。
俺のペニスを挟んでくれるあの胸が大好きだった。
でも、もう終わったことなんだ。
550成一・智子の出会いのストーリー25:03/03/19 16:59 ID:o4YG+pFR
俺は、智子ちゃんへの思いを振り切るように、激しく腰を動かし、女を言葉攻めにした。
「はぁッ・・・どうした、もっと腰振れよ」「あッ、あッ、もうダメ・・・あん」「はぁはぁ・・・もっと激しく・・・」
「ああっ、イク、イク、はぁっ・・・ああん、あうっ」大きな喘ぎ声を上げ、女はイッた。
そのあとも何度も突いた。シックスナインで女のアソコに舌を入れ、むさぼるように舐めた。俺のペニスも女に舐められ、咥えられる。
また、智子ちゃんを思い出した。
いつも「成一君、愛してるよ」って言って、俺のペニスをしゃぶる智子ちゃんが愛しかった。
おいしそうに俺の精液を飲む智子ちゃんが可愛かった。
俺は・・・智子ちゃんのことを考えながら・・・別の女の口の中でイッた。
「木村くんて思ったとおりに男っぽいっていうか、野獣って感じ。超燃えちゃった」
さっきまで俺の思うままにされていた女子大生が言った。
「ねえ、またエッチしようよ。セフレになろうよ」「・・・いいけど」
「あっ、でも、彼氏は他にいるから」「あ、そ」「木村くんの彼女っていつもこんなにイカしてもらってるなんて羨ましーい」「・・・・・」
551成一・智子の出会いのストーリー26:03/03/19 16:59 ID:o4YG+pFR
それから、いろんな女のところを転々としたけど、いつも智子ちゃんのことを考えながらイッていた。
勝手だけど・・・俺は智子ちゃんを抱きたかった。智子ちゃんとセックスしてるときほどの幸福感は、他の女では感じられなかった。
「お前さ、彼女とやり直さないの?」同僚に言われた。「もう無理だよ」ため息混じりに言った。
もう、二度と智子ちゃんを抱けない。頭ではわかった。俺は、智子ちゃんを裏切った。傷つけた。俺は最低だ。
でも・・・智子ちゃんに会いたい。会って抱きしめたい。
もしかしたら、男と一緒にいるのかもしれない。今頃、俺じゃない、他の男とのセックスを楽しんでるのかもしれない。
他の男にあのデカイ胸をわしづかみにされる智子ちゃん、ピンク色の乳首を吸われる智子ちゃん・・・。
他の男の前で足を広げる智子ちゃん、他の男にアソコを触らす智子ちゃん、アソコを舐められ喘ぐ智子ちゃん、
アソコに指を入れられて愛液を垂らす智子ちゃん、俺以外の男のペニスをアソコに入れられてイク智子ちゃん・・・。

552成一・智子の出会いのストーリー27:03/03/19 17:01 ID:o4YG+pFR
俺の妄想はふくらむ。
他の男のモノを咥える智子ちゃん、他の男の射精を顔に受ける智子ちゃん、
他の男の精液をおいしそうに飲みながら「愛してる」という智子ちゃん・・・。
俺は我慢できなかった。他の男に奉仕する智子ちゃんを考えると、自分のペニスが反応したが、他の男には渡したくないと思った。
俺は智子ちゃんの部屋へ走った。久しぶりの智子ちゃんのマンション・・・。
智子ちゃんはまだ帰宅していなかった。
俺は、ドアの脇に座り込んで、智子ちゃんの帰宅を待った。

「成一・・・くん?」
気がつくと、智子ちゃんが目の前に立っていた。
「智子・・・ちゃん・・・」「成一君、どうしたの・・・」
久しぶりの智子ちゃんだ。
「智子ちゃん・・・俺、智子ちゃんじゃなきゃダメだ・・・」「えっ・・・」「智子ちゃん・・・」
俺は、智子ちゃんに強引にキスした。
「ごめん。もう浮気しない」「・・・嘘」「・・・たぶん」「たぶん!?」
「あ、いや、二度としません」「本当に?」「約束します」
そこまで言うと、智子ちゃんのほうからキスしてきた。そして、ふたりで見つめあい、もう一度キスした。
553成一・智子の出会いのストーリー28:03/03/19 17:02 ID:o4YG+pFR
その夜、智子ちゃんを久しぶりに抱いた。やっぱり安心した。
「智子ちゃん・・・俺、智子ちゃんから離れらんねーわ」
「成一君が勝手に離れたんじゃない」「だーかーら、謝ってんだろって」
そう言いながら、俺は智子ちゃんの胸に顔を埋める。
「俺と別れてる間、他の男とやった?」「え、いや、やってないよ」「ホントに?怒らないから正直に言えよ」
智子ちゃんはバツが悪そうに「うん・・・やった」と言った。
「マジかよ!!おい、誰とやったんだよ」「怒らないって言ったじゃない」「・・・気になるじゃん」「じゃあ、成一君が誰とやったか言って」「俺!?」
(俺・・・いろんな女とやったからなぁ・・・)
「女子大生とか、OLとか、そんな感じ。でも、いつも智子ちゃんの顔が浮かんできた」「・・・あたしも・・・あたしも成一君のことしか考えられなかったよ」
「で、智子ちゃん、どんな男とどんなことをしたのか言いなさい」「・・・合コンでお持ち帰りされて・・・ホテルで・・・いろいろ」
「うわ、なんかムカついてきた」俺は智子ちゃんの胸を揉みながら言った。
(俺が浮気してる間、智子ちゃんはいつもムカついてたんだよなぁ・・・)
「成一君・・・もう他の女の子としないでね」智子ちゃんが俺を抱きしめた。「行かないよ・・・」俺は智子ちゃんに長いキスをした。
そして、言った。「・・・他の男のところへなんて・・・行くなよ」
554成一・智子の出会いのストーリー29:03/03/19 17:03 ID:o4YG+pFR
激しい夜だった。出会った日と同じくらい、いや、それ以上に激しい夜だった。
智子ちゃんを体中で愛した。俺も体中で愛された。
愛が溢れて、体がとろけそうだった。
智子ちゃんは何度も「愛してる」って言ってくれた。相変わらず、俺は「愛してる」も「好き」も言わなかった。でも、わかってくれていると思う。
果てて寝入った智子ちゃんの髪を撫でながら、「愛してる」と呟いてみた。
こんなに誰かを愛しいと思ったことはなかった。
初めて女を知った16歳のときから、いろんな女を抱いてきた。好きだと思った女もいた。
問題ばっか起こして高校を退学になって、親ともうまくいかなくて、家を飛び出した。
それからは、自分で言うのも恥ずかしいが、当たりかまわず女とヤッた。
でも、俺は智子ちゃんと出会っちまった。

555成一・智子の出会いのストーリー30:03/03/19 17:04 ID:o4YG+pFR
これから先、何があっても、智子ちゃんと一緒にいたいと思った。
この段階で、俺はまだ「結婚」なんて考えられなかった。
自分がまだまだガキだってのはわかってたし、ただ、このまま同棲して智子ちゃんと一緒にいたかった。
しかし、智子ちゃんの体に異変が起き始めていることに、俺も、そして、智子ちゃん自身も、まだ気づいていなかった。
俺と智子ちゃんの運命を左右する・・・大事件だった。それもこれも、俺がだらしないのが原因だった。
そう―――、智子ちゃんのお腹の中には、俺の子供が・・・出来ていたんだ。
それを知るのは、もう少しあとのことになる。
(つづく)
556名無しさん@ピンキー:03/03/21 12:48 ID:8OHwTBaB
ホシュ
557名無しさん@ピンキー :03/03/23 01:57 ID:zvtJHrLZ
あげ
558名無しさん@ピンキー:03/03/25 01:57 ID:QUgrQMua
つづき・・・ないの?
559名無しさん@ピンキー:03/03/25 02:01 ID:j/ERKPYu
気長に待つべし。
560名無しさん@ピンキー:03/03/25 12:28 ID:j0rTfPQ2
早くこーい!!
561名無しさん@ピンキー:03/03/25 13:26 ID:oW1cSXnm
しばらく目を離していたら神降臨・・・
なんてこった、早く続きが読みたいぞ!
562名無しさん@ピンキー:03/03/27 19:56 ID:0r846EmS
もう落ちたと思ってたけど神降臨してるし!
成一と智子ちゃんお気に入りだっただけに
嬉しくて涙でそう
563名無しさん@ピンキー:03/03/28 14:35 ID:R4TGmmPh
成一と智子ちゃん、いいよね。
オイラも大好きだ!!
564名無しさん@ピンキー:03/03/29 23:39 ID:4+n94Icu
age
565名無しさん@ピンキー:03/03/30 22:46 ID:AwxlHWhX
最近、新作ないね・・・。

成一と智子ちゃんの話も続きが読みたいのに・・・。
566名無しさん@ピンキー:03/03/31 15:29 ID:mq5UceIz
>>565
そうだな。
拓也達もいいけど赤僕の魅力は子供を取り巻く大人達にこそあると思う。
だから成一と智子ちゃんのお話キボン
パパとママでもいいけど、大森さんとパパつーのもありか。
あとは思いつかないな〜
567名無しさん@ピンキー:03/03/31 17:20 ID:TAacc1fU
子どものエロは萌えない・・・。
読んでると、鬱になる・・・。
なんだか、いけないものを見てしまった気がする。
せっかく書いてくれた人には悪いんだけど、自分も、パパママや成一智子の方がいいな。

>>566
江戸前×大森さんってどうよ?
あとは・・・新村×智子とか。
ちゃらんぽらんな成一に愛想が尽きた智子ちゃんが、新村に誘惑されて、不倫してしまうとか。
智子ちゃんはえっちウマソーだね!!
成一は下手な気がする。イマイチえっちに自信がなさそう。
前に成一×智子ちゃん書いてた人、また書いて欲しい。

568あぼーん:あぼーん
あぼーん
569 :03/04/01 13:25 ID:iqrnHJ1K
不倫はいけないものじゃないんですか?
あなたが何に萎えて何に萌えようが知った事じゃないですが、
わざわざageて自分の都合ばっか語らないでください。

570名無しさん@ピンキー:03/04/02 13:20 ID:sgMfUvab
>>569
まあまあ少しオチケツ
世の中広いんだからお前さんと合わない人もいる。
それにあくまでこのスレのSSは二次創作だよ。
現実じゃあ不倫いけないからここでは多めにみてよ。

>>567
大森さんと江戸前君もイイね。
新村君思い出せないから赤僕1巻からまた読み始めたよ。
智子ちゃんとしようとしてるところに幼なじみと成一が乱入・・・
みたいな話だったら面白そうだな。
571名無しさん@ピンキー:03/04/03 22:29 ID:PnE1ejz4
>>659
>わざわざageて自分の都合ばっか語らないでください。

おいおい、ここは2chだぞ。
自分の都合ばっかり述べるやつは山ほどいるぞ。
そういうスレじゃないのかな?ここって。
ロリが苦手なやつもいれば、不倫がだめなやつもいる。
あんまり釣られないほうがいいよ。
きりがないよ。
気になったので、書き込みました。
572名無しさん@ピンキー:03/04/03 22:29 ID:PnE1ejz4
>>659

おいおい、ここは2chだぞ。
自分の都合ばっかり述べるやつは山ほどいるぞ。
そういうスレじゃないのかな?ここって。
ロリが苦手なやつもいれば、不倫がだめなやつもいる。
あんまり釣られないほうがいいよ。
きりがないよ。
気になったので、書き込みました。
573名無しさん@ピンキー:03/04/05 13:07 ID:GFiVY7vT
二重カキコかと思いきや、571は
>わざわざageて自分の都合ばっか語らないでください。
が入ってるな。
572にないのはなぜ?
574名無しさん@ピンキー:03/04/06 19:08 ID:ZeRitN6R
どうでもいいことだと思うのだが・・・。
575名無しさん@ピンキー:03/04/08 21:57 ID:jH5T8XXc
定時保守作業中です。
576名無しさん@ピンキー:03/04/09 22:28 ID:0bCWSUUc
いや俺も初読時は、拓也×深谷or槍溝絡みを妄想したものだ。
しかし暫く経って読み返したとき、一番萌えシチュが浮かんだのは
史穂たんと由加子ママンだったのよ。
特に史穂たん、泣き虫度合いがサイコーで…ってまあそれはどうでも良いが
つまり何が言いたいかというと、己に合わないネタはスルーしるってことだ。

ところで、10年後(恐らく)由加子ママン生き写しの超絶美少女…男になった実に
さんざ甘えられた拓也と、いい加減男やもめに辛抱たまらなくなった春美パパンが
共謀して実をソドムの男に仕立て上げる…って展開はメジャー過ぎですか?
577あぼーん:あぼーん
あぼーん
578名無しさん@ピンキー:03/04/12 23:59 ID:7AOeJgRE
age
579あぼーん:あぼーん
あぼーん
580名無しさん@ピンキー:03/04/15 19:21 ID:FpcjKkgW
age
581山崎渉:03/04/17 12:27 ID:TKWjnpQP
(^^)
582名無しさん@ピンキー:03/04/17 16:01 ID:7sIG62oX
583名無しさん@ピンキー:03/04/19 18:36 ID:+4OGK8t5
age
584あぼーん:あぼーん
あぼーん
585山崎 渉:03/04/20 04:11 ID:IxIHzNin
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
586名無しさん@ピンキー:03/04/21 18:48 ID:bim2K+BA
このスレもうダメ?
587あぼーん:あぼーん
あぼーん
588名無しさん@ピンキー:03/04/28 23:33 ID:djjl0FoP
あげ
589あぼーん:あぼーん
あぼーん
590あぼーん:あぼーん
あぼーん
591名無しさん@ピンキー:03/05/03 18:04 ID:+V4U+L2O
あげ
592あぼーん:あぼーん
あぼーん
593あぼーん:あぼーん
あぼーん
594あぼーん:あぼーん
あぼーん
595名無しさん@ピンキー:03/05/05 12:42 ID:SzZIcMtb
ag
596名無しさん@ピンキー:03/05/17 19:55 ID:bupLy5Nr
age
597名無しさん@ピンキー:03/05/19 01:38 ID:Ha76iE5r
拓也×しな子キボン
598あぼーん:あぼーん
あぼーん
599名無しさん@ピンキー:03/05/20 13:45 ID:9J4ex+lW
全く萌えないのだが
600あぼーん:あぼーん
あぼーん
601山崎 渉:03/05/22 02:21 ID:kEHAV9zG
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
602名無しさん@ピンキー:03/05/22 05:03 ID:U9nA/Nqs
603名無しさん@ピンキー:03/05/22 21:25 ID:w7rpj1Ls
藤井兄×姉(次女)の近親相姦ものキボン!
604名無しさん@ピンキー:03/05/23 23:16 ID:OTCerBxf
agew
605名無しさん@ピンキー:03/05/25 13:41 ID:ztFQ/low
606山崎 渉:03/05/28 13:26 ID:3MGJJ1xD
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
607671:03/05/31 17:53 ID:j3W6egLO
このまま落ちるには惜しいので、保守します。
608名無しさん@ピンキー:03/06/02 18:43 ID:3ko4FMnk
age
609名無しさん@ピンキー:03/06/04 16:17 ID:o3gLgQfJ
赤僕じゃないが駿ひなこ希望
610名無しさん@ピンキー :03/06/09 23:18 ID:GNA7Li6o
成一×智子はどうなったんだ!!!!???
611名無しさん@ピンキー:03/06/14 11:43 ID:7em1nt26
age
612あぼーん:あぼーん
あぼーん
613名無しさん@ピンキー:03/06/16 22:13 ID:H+NK+DME
ほしゅ〜
614名無しさん@ピンキー:03/06/19 21:18 ID:9VPA8pty
ほっしゅほっしゅ

最近職人さん来ないな・・・
すっかり廃れてしまって悲しいよ
615名無しさん@ピンキー:03/06/21 22:54 ID:bPuaycub
ほっしゅほっしゅ

廃れすぎやここ・・・
616名無しさん@ピンキー:03/06/21 22:54 ID:bPuaycub
ほっしゅほっしゅ

なんか廃れたなここ・・・
617あぼーん:あぼーん
あぼーん
618名無しさん@ピンキー:03/06/24 05:41 ID:miEI1pBV
age
619名無しさん@ピンキー:03/06/29 22:51 ID:AfqWUewL
キモ漫
620あぼーん:あぼーん
あぼーん
621名無しさん@ピンキー:03/07/10 01:26 ID:VwZ4qTZ/
age
622名無しさん@ピンキー:03/07/11 23:25 ID:P9j3wsQ0
菜並


ショタアゲ
623山崎 渉:03/07/15 11:12 ID:7GpObfWE

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
624名無しさん@ピンキー:03/07/18 15:13 ID:6I70LA8o
寂れたな・・・
625名無しさん@ピンキー:03/07/23 23:05 ID:Ywo7JYxS
age
626名無しさん@ピンキー:03/07/29 14:53 ID:EgCi8CK1
さらにage
627ぼるじょあ ◆yBEncckFOU :03/08/02 05:06 ID:JhYl1NY6
     ∧_∧  ∧_∧
ピュ.ー (  ・3・) (  ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
  = ◎――――――◎                      山崎渉&ぼるじょあ
628名無しさん@ピンキー:03/08/08 14:16 ID:LNDPcPCD
保守
























629あぼーん:あぼーん
あぼーん
630山崎 渉:03/08/15 17:15 ID:4fmQeeOf
    (⌒V⌒)
   │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                      山崎パン
631名無しさん@ピンキー:03/08/30 03:18 ID:8mtW+MHE
干す
632taku
はじめまして。
俺は拓也のお母さんが成一に優しくしているところでかなり妄想を
かき立てられましたが…
 そのへん,誰か小説にしてください。