【由奈タン】プリティフェイスのハァハァ小説【理奈タン】

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2ハァッハァッスレからのコピペ
「あなたが栗見由奈?」
 編入試験を無事に終えて玄関に向かう由奈を、白衣の女性が呼び
止めた。
「あ、は、はい、そうですけど……?」
 由奈は戸惑いながらも女言葉で答えた。すると、眼鏡の奥の切長
な瞳が妖しく微笑む。
「ウソおっしゃい、乱堂政くん」
「なにっ!?」
 本名を呼ばれて目を剥く由奈。その鼻先に、女性は小さなアトマ
イザーを突き出す。
 ぷしゅっという音を聞いた瞬間、由奈の意識はぷっつりと途切れ
ていた。

3ハァッハァッスレからのコピペ:02/05/28 12:58 ID:LdLt3Qj1
「ん……? あれ、ここ医務室……? って、なんだこれはあっ!?」
 由奈が目が覚ますと、そこはよく見知った医務室だった。以前は
しょっちゅう世話になっていたから間違いようがない。
 だがそんなことより問題なのは、由奈が貫頭衣風の手術着を着せ
られ、手足をベッドに縛りつけられていることだった。
「んふふ、お目覚め?」
 先の女性が頭の上から由奈の顔を覗き込む。
「て、てめえ何者だっ!? いったい何のつもりだっ!」
「あら失礼、自己紹介がまだだったわね。わたしは真鍋の姉」
「あいつの姉……?」

4ハァッハァッスレからのコピペ:02/05/28 12:59 ID:LdLt3Qj1
 言われてみれば、顔の造作や、自信満々の物腰には真鍋と相通じ
るものがある。
「そ。あのバカがあなたのこと自分の最高傑作とか抜かすから気に
なって見に来たのよ」
「だからってこの誘拐まがいとどういう関係があるってんだ!」
「んふ、確かに顔はいいデキだけど、画竜点睛を欠くって言葉があ
るじゃない? 姉として見過ごせないのよね」
 真鍋姉の眼鏡がキラリと輝き、唇がニヤっと吊り上がる。由奈の
背筋を冷たいモノが走る。
「ま、ま、まさか、今から手術……」
「じょーだん。あんな愚弟なんかといっしょにしないで」
「そ、そうか……、ホッ」
「わたしのやり方はもっとエレガントなの」
「そうそう、やっぱエレガントが一番だよな……って、なに?」
「体にメスを入れるなんて言語道断。やっぱり薬でナチュラルに変
身。これよね」

5ハァッハァッスレからのコピペ:02/05/28 12:59 ID:LdLt3Qj1
「く、く、く、くすりで、へんしん……?」
 その時になってようやく由奈は自分の声が以前と違っていること
に気がついた。理奈とそっくりな高い声。
「どう? その声なら2chのみなさんも納得でしょう?」
 真鍋姉はウィンクしながら手術着をとじ合わせていた結び目を解
き、ゆっくりと捲り上げた。
「※♂⇒♀☆●♂⇒♀∞∴♂⇒♀★○〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」
 まろやかな膨らみはBカップといったところだろうか。そしてそ
の先は、なんの障害もなくすとんと脚の間に滑り落ちるなめらかな
下腹部。だが、これ以上詳しく描写しようにも、由奈本人にそれを
じっくり鑑賞している余裕があるはずもなかった。「どう? 完璧
でしょう。体の中まで本物の女の子よ」
「ど、どこが完璧だこのクソオンナぁ──っ!」
 殴りかかろうとする由奈だが、手足を縛られていてはベッドでジ
タバタするのが関の山である。
6ハァッハァッスレからのコピペ:02/05/28 12:59 ID:LdLt3Qj1
「心外ね。わたしはあなたを助けてあげたのに。あのままだときっ
と弟に手術されちゃうわよ。薬なら元に戻せるけど、切られちゃっ
たら元に戻せないでしょう?」
「だ、だからって……」
「それにこれから学校に通うんでしょう? 体育の着替えや水泳の
授業はどうするつもりだったの? ばれたら袋だたきだけじゃ済ま
ないわよ」
「そ、そーなのかな……」
「となると、やっぱり男じゃマズイでしょう。わたしが股間の不要
物を除去してあげたってわけ」
「ふ、不要物じゃないだろーが!!」
「どうせトイレの役にしかたってないんでしょう。安心して学校に
通えるんだからそれくらい我慢しなさい」
「ぅ……」
 残念だがトイレの役にしか立っていなかったのは本当だ。男とし
て痛いところを突かれた由奈には反論できなかった。
7ハァッハァッスレからのコピペ:02/05/28 13:00 ID:LdLt3Qj1
「クスっ。納得できたようね」
 真鍋姉は由奈の内心を見透かしたかのように笑いながら戒めを解いた。
 由奈は起きあがって自分の体を見下ろす。小振りな胸の膨らみに
思わず手を伸ばし……かけた時にはすでに真鍋姉の両手が胸を掴ん
でこね回していた。
「うわっひゃあぁぁぁっ!」
 くすぐったさと痒みが入り交じった奇妙な感覚に、ワケが分から
ないまま真鍋姉の手を振りほどき胸を庇う。
「できたてだけあって敏感ね。ちなみに、その感覚に慣れちゃうと
脳が女性化して元に戻れなくなるから注意する事ね」
「な、なんだとぉぉっ!」
 由奈は慌ててバンザイするように胸から手を離した。
「だから元に戻りたいなら清く正しい生活をする事。それとも、わ
たしが元に戻りたいなんて思えなくしてあげるのもいいかしら?」
 真鍋姉は舌で唇を湿らせながら、両手の指をゆっくりと波打たせ
る。由奈は震え上がってぶんぶん首を振った。
「え、遠慮するっ! 激しく遠慮するっ!」
「そう? 残念。それならいつまでも裸でいないの」
「うげっ!」
8ハァッハァッスレからのコピペ:02/05/28 13:00 ID:LdLt3Qj1
 真鍋姉が指差した服を見て由奈は悲鳴を上げた。服は先程まで着
ていたものだ。だがその上には、真鍋を脅して手に入れたトランク
スの代わりに、純白のショーツとブラが載せられていたのだ。
「あの野暮なパンツは始末したわ。あんなの穿いて誰かに見られた
ら大騒ぎになるでしょう」
「で、でも、こっちのは……」
 由奈は触れるのさえ憚られるブラを震える指で差す。
「さっき自分で触って分からなかったの? ブラなしじゃ服に擦れ
て大変なの。あっという間に脳が女性化してもいい?」
「うう、それは困る……。わーったよ……」
 由奈は諦めて立ち上がり、戸惑いながらも女物の下着を身につける。
 ブラを付けるのには少し手間取ったが、付けてしまえば考えてい
たほどの違和感はなかった。それでも、自分の姿を見下ろすと思わ
ず死にたくなる。
9ハァッハァッスレからのコピペ:02/05/28 13:01 ID:LdLt3Qj1
「やっぱりこれじゃ変態だぞ……」
「視点の相違って奴ね。わたしにはそうは思えないけど」
 真鍋姉は仕切りのカーテンを開いた。その先の壁に大きな鏡が据
えられている。
「理、理奈ちゃん……!?」
 鏡の中には、憧れの理奈とまったく瓜二つの女の子が、純白の下
着を身にまとって立ち尽くしていた。頭の中では自分だと分かって
いても、生まれて初めて女の子の下着姿を目にして納得できるはず
がない。
 由奈の頬が熱くなるのに合わせて、鏡の中の理奈も恥じらうよう
に頬を紅く染めていく。ぼわっと水蒸気を上げるように全身が熱く
なり、目がくらむ。
「はうあ……」
10ハァッハァッスレからのコピペ:02/05/28 13:02 ID:LdLt3Qj1
 気を失ってベッドにひっくり返った由奈を見下ろしながら、真鍋
姉は小さく肩を竦めた。
「なんだか想像してたより純情な子みたいね。もっとも……、わた
しはその方がいろいろ楽しめるのだけど。うふふふ……」
 その小悪魔のような笑みを由奈が目にしたら『いろいろ楽しむ』
の中身を想像して震え上がったに違いない。だが……、
「理奈ちゃんの下着姿ぁ……」
うわごとと一緒にちかちかとハートマークを飛び散らせている由奈
に、そんなことを知る由などあるはずもなかったのである。

−− 了。

7EG.tnW2氏の作品です。