【由奈タン】プリティフェイスのハァハァ小説【理奈タン】

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19名無しさん@ピンキー
「今日こそ由奈の夢を見られますように…」
 俺はそう願いながら布団に入った。
 …眠りについた後、現れたのは由奈ではなかった。
「貴様をマンガの世界に入れてやろう」
「ま、漫画神ハイデガー!?」
 ヤツは夢のなかで俺の頭を鷲掴みし、どこか遠くへ引きずり込んでいった。
 遠くへ…遠くへ…。

 瞼越しに光を感じる、雀の鳴き声が聞こえる。
 朝か…。体が妙にだるい、何か夢を見た気がするが内容はなにも思い出せない。
「ふああふ…」
 大きくノビをしてベッドから出る。
 …ん?ベッド?
 おかしい、と思った瞬間跳ねるように後ろを振り返る。
 部屋が違う?
 そう、寝るときは布団に入ったはずだ。ところが起きたらベッドの上に…。
 部屋がまるで違う。俺の部屋はこんなに綺麗なはずがない!
 そう冷や汗を流しながら疑問に思っていると、後ろのドアが開く音がした。
 驚いて振り返る俺。
「お兄ちゃんおはよう、今日は起こさなくても大丈夫だったね」
「理奈!?」
「どしたの?」
 理奈が首を傾げながら、凍り付いた俺を見る。
 どうなってるんだ、理奈は漫画、俺は現実…。
 いや、理奈が現実になっちまったんだ…。
 一体これからどうなるのか、今の俺には全く想像がつかなかった…。

(続くかも)