リディア2
リディアはルシフォンの顔を初めて間近に見ていた。細面な美しい女性のような顔立ちに、
唇には血を刷いたような赫を呈している。そして切れ長の瞳、その鋭き眼光はリディアの白き鎧の
下に守られている裸身をあからさまに嬲って愉しんでいた。リディアの胸が喘いで微かに揺れている。
「こ、殺してくれ……し、死んでしまいたい……」
「ほほう、魔族に哀訴とはまいったな。せっかく、女としてではなく戦士として弄んでやろうと思って
いたが」
「わ、私は戦士の価値すらない、もはやただの小娘だ。殺してくれ。頼む……から」
リディアはルシフォンへの絶対的恐怖から、もはや碌な考えも纏まらず、魔族に死を願い出る
ほか道は残されていなかった。
「小娘か。ならそのように扱うまでのこと」
ルシフォンはリディアの顎をもう一度、掴んで引き上げると、彼女の抗う力で柔らかな頬の肉が寄り、
戦士の仮面を脱いだ女としての恥辱に染まり、細く美しい眉が吊りあがって眉間に苦痛の皺を
刻んで彼女の美貌は歪む。
「お前の顔は見れば見るほど美しい。物言いも素直で飽きないよ、まったく」
「そ、そんな……こと」
「私の力を見ても、粋がっているとすればただの阿呆よ。光の戦士にしておくのは勿体無いかもしれん」
「戯言を!」
「別に貴様を惑わしているのではない。本心からだ、おんなよ」
ルシフォンは手に乗せている、僅かばかりの勇気を振り絞って抗おうとし始めたリディアの顔
に赫い唇を寄せていった。唇をゆっくりと開き彼女にルシフォンの吐息が掛かり、蛇のような長く
邪悪な舌を頬へとねっとりと這わしてから、怯えるリディアの瞳をぞろっと舐めた。
「ひぃーッ!」
リディア3
きつく瞼をとじて顔を振り切ろうとしても、ルシフォンの力で押さえつけられて瞳は邪悪な
赫い舌によって瞼を捲られ、その内側でさえも愉しむかのように這っていき舐め回されてから
眼球を蹂躙される。
彼女がいくら視線を逸らそうとしても、舌がリディアの怯える瞳を追ってくるのだった。
「あうっ……あああ……」
リディアの絶望と恐怖の呻きとブレスが、唇から洩れてくる。
「どれ、もうひとつの天使の涙でも賞味するとするかな」
伏した長く美しい睫毛を顫わして濡らすのは恥辱からなのか、ルシフォンの絶対的な恐怖からなのか
を考えることは虜の身になったリディアにとっては意味の成さないことだったが、さりとて何かに気を
逸らさない限り彼への恐怖に到底堪えられない。むしろ硝子のように壊れろと願うものの儘ならない。
「殺して欲しくば、我に願え」
ルシフォンは慄く顔を両手で強固に挟むと、リディアの唇に擦り付けて口を大きく開くのだった。
固く閉じられた瞳からはリディアの天使の涙がぽろぽろとこぼれて、凌辱者の頬をも濡らしている。
リディアは何もせずにいた。これは本当に取引なのかという疑念がふつふつと湧いてくるからだ。
だからといって今のリディアに何があろうか。躰がくなくなと揺れて、吊るされている両腕の鎖
がまたシャリンシャリンと音を立て総身を揺らす。
ルシフォンはただじっと待っていた。それによってリディアの小鼻が大きく膨らんで呼吸するしか
ない。躊躇いと嫌悪が交錯して、リディアの美しい細い眉を歪ませ苦悶を滲ませる。
リディアは心を決めると、唇を開いてルシフォンの口腔へとゆっくりと入っていった。鼻孔が
拡がって自分の限りなく惨めで浅ましい姿が見えるようで堪らない。涙が後から途切れなく
噴きこぼれている。ルシフォンの舌へとそろりと触れるた時、リディアのなかに快美のような
ものが瞬きをした。それはルシフォンとて同じだった。
「んんっ」
リディアは小さなくぐもった呻きを唇から洩らし、ルシフォンは彼女の感覚にその瞳を
見開いていて苦悶を滲ませる美貌を眺める。
リディア4
相反する血が想像を超える快楽を呼び込むことは、贄を貪り愉しんだ経験からも
ルシフォンは熟知してはいたが、リディアのそれは今までの比ではなく、舌を触れただけの
衝撃がそれを充分に予感させていた。
リディアの心もちぢに乱れていた。大鎌で仲間を殺戮される様を見せ付けられたあげくに、
虜囚に堕ちて生き、あまつさえ敵に欲情の兆しすら擡げてしまう。否定すればするほどに、
蠱惑的な甘さが躰に満ち溢れてくるのだった。
いっそのこと、とことん色に堕ちて朽ちればいいと、一度開いてしまった唇を更に開いて、
ルシフォンの口腔の奥深くに入って、顔をくなくなと揺すり舌を出し入れするのだった。
ルシフォンはリディアの抽送される舌にねっとりと絡めて吸い尽くそうとするが、リディアに
うまく躱わされてしまう。彼にとっては、おぼこのマノとは比較にならない魅力をリディアに
感じ始めていた。舌を追い求めて彼女の口腔深くに侵入し、リディアの柔らかくも儚い天使の
熱情にねっとりと絡みつける。ルシフォンの両手はくなくなと揺れるリディアの頭を己が物
のように撫で回してゆく。
だがリディアの細く美しい眉から悦楽の焔は消え去り、戦士の顔となって自分の口腔で
蠢いているルシフォンの舌に歯を立てたのだった。
ルシフォンは顔をぴくっと顫わせはしたが、何事も無かったかのようにリディアと唇を
合わせている。リディアの唇からルシフォンの血が滴ってぽたぽたと白き鎧を染めた。
ルシフォンはそれでも動こうとはしない。
リディアはやがて涙が溢れて、舌に立てていた歯の力をゆっくりと解いていった。殺される
時を待って望んでいたのに、それは永遠に訪れることなく光の天使・リディアは葬られて
ルシフォンの玩具に堕ちていった。
リディア 5
蜘蛛の巣に捉われた美しき蝶は鎖を緩められて、床石に跪いた。両腕は既に力が入らず
垂れ下がったままだった。リディアは涙に潤う瞳でルシフォンを見上げていた。
「随分と愉しませてもらったよ。光のおんなよ」
ルシフォンはリディアの唇から自分の血が滴って、彼女の白い顎に赫い筋を作っているのを
見て取ると、顎に手を添えてぐいっと天上を向けさせる。
「私の血を零すことは許さん。全て呑み干せ、よいな」
リディアは瞼をゆっくりと閉じて頷くと、白い喉をこくんこくんと鳴らした。魔族の血を嚥下する
光の天使は恍惚の美貌をルシフォンに晒し捧げていた。
(私のすべてはあなた様の物です。この髪の毛一本たりともあなた様に捧げます)
「簡単に堕ちたものだな。いや、まだそうとは限らないか。確かめさせてもらおうか」
ルシフォンはリディアの顔の前に腰を突き出す格好をする。
「光のおんなよ。我に挨拶をせよ」
「はい、かしこまりました……」
リディアは両手の重い鎖をジャラッと鳴らして、どうにかルシフォンの衣を捲り、腰布に手を掛ける。
布越しにもルシフォンの肉の昂ぶりは見て取ることは出来たが、リディアはいたって冷静だった。
既にルシフォンと契約された現在、彼の殉教者となって命令に純粋に履行しょうとしている。
「どうした、先ほどの面白みが欠けているぞ、おんなよ」
「私はあなた様と契約せし者。いかようにも、どうとなりとなさってくださいまし」
「ならば、おんなに徹せよ。我を愉しませる女となれ」
「はい、ルシフォン様」
その言葉を境にして、リディアの肩が官能に喘ぎはじめ、目元が赧く染まり始める。ルシフォンの
腰に巻かれた布をようやく解いて床に落として、屹立を外気へと晒した。
リディアはルシフォンの天上を向く滾りに手を添えようとするが、もはや皺袋さえも届かない。
「切のうございます、ルシフォン様。お許しを……」
そうルシフォンに告げると、リディアは灼熱と化した肉棒に頬をそっと擦り付けてゆく。
リディア6
リディアの腕はだらりと下がり、上げる力さえなかった。鉄輪の枷が嵌められた部分の甲の皮は
いくらか剥けて赫くなっていた。手の代わりにルシフォンのペニスに頬を擦り付け彼への服従を
浅ましく示している。
リディアはルシフォンの熱き滾りを頬に受けたまで、口をゆっくりと開いて彼の下腹に下唇を
そっとつけて滑らすようにして赫き唇を被せて吸い付くように上下に天使の美貌を揺さぶる。
唇を開いた瞬間の吐息、吸い付いた後の小鼻を膨らまして洩れてくる息が熱く心地よい。
「ああ……しゃぶってくれないか、光のおんなよ」
相反する種族の交わりは禁忌とされていた。敵対者に情を抱くというよりも、種としての特性
から性愛に於いて絶大な快美感をもたらすことが判っていたからだ。しかも、その秘事は一部の
特権階級の凌辱という名のもとの耽美な愉しみ。虜囚となったものは、魔族、神族問わず従順、
もしくは隷属する可能性があるのは、組成としての誓約に縛られるからだった。
先端を唇に被せようとするが、腰を振ってリディアの頬をペニスで叩いては小突いて嬲る。
ルシフォンの屹立を追いかけて細く美しい眉が苦悶に吊りあがっては、眉間に縦皺を刻む。
口を大きく開けてぱくぱくとする様子は陸にうちあげられた魚のそれだったが、リディアの
透き通るような雪色の瓜実顔に切れ長の瞳に開き切った赫い唇をもってする恥戯は壮絶で
甘美な美醜そのものだった。
ようやくリディアはルシフォンの亀頭を捉えて、唇を被せることに成功する。よくやったと
言わんばかりに、リディアの豊かで麗しい金髪を愛馬か何かを誉めるみたいにして、
やさしくゆっくりと撫でていた。ルシフォンの愛撫する指の感触を全身で受け止めて、
リディアは灼熱の滾りを口腔深く沈めていく。
リディア7
「うぐっ……ぐっ……んんっ」
リディアの鼻腔がいっぱいに拡がり、ルシフォンの下腹に濡れた吐息がそよぐ。もはや
神界とのしがらみを放棄した彼女にとって、准ずは魔族でもなくルシフォンという男ひとり。
ルシフォンはリディアの天使の美貌の苦悶を愉しんでいた。彼女の顔を覆う金髪をやさしく
掻き分けて頬を撫で律動を促す。リディアは唇をきゅっと締めると、頬を窄めてゆっくりと
ストロークを開始する。彼女の小鼻からはくぐもった呻きが洩れてくる。ルシフォンは頬の愛撫
から後頭部へと廻して快美にひくつくペニスで天使の咽喉を深く抉ってゆくが、リディアの舌も
負けじと彼の滾りに追いすがってねっとりと絡んでくるのだった。
ルシフォンは絶大な力を持ってリディアに君臨を望んでいたが、これが神族のおんななのかと
魂を吸われんばかりの彼女の恥戯に舌を巻かざるを得ない。しかも、リディアの腕は疲れて
鎖の重みによって床に垂れたまま。
(この女の白き鎧を剥いで、その甘美な性を満喫してみたい。このおんなのすべてを愉しみたい)
「光のおんな、私のものに歯を立てよ」
ルシフォンの彼女を拘束していた手が弛緩する。リディアはその申し出に、自分も動きを止めて
天上のルシフォンを仰いだ。
「かまわん。お前のおんなをもっと愉しませてくれ」
その言葉にリディアの目元が羞恥に赧く染まる。浅ましいと思われようが彼女には歓びだった。
根元まで含んでいたペニスが徐々に吐き出され、ルシフォンの亀頭への甘噛みをして、鈴口に
舌をそっと這わせていく。暫らくその恥戯が続いていたが、ふたたびルシフォンのペニスが口腔
深くに挿入されて、熱情のリズムが奏でられる。
「うっ、うぐっ……んんっ、んぐう……」
リディアの美貌が歪むが、それは凌辱されるものの顔ではなく、性愛にのめり込んで耽溺する
者の印だった。
リディア8
リディアの長い睫毛が顫え、薄目が開いて白眼を剥いているのが見て取れる。ルシフォンは
その姿に触発され、さらに口腔にペニスを叩きつける。彼の持続力に付き合える女など、
ましてや存分に抱擁できる女など魔族にすらいなかった。ミナクスの娘・マノとて例外ではない。
ルシフォンがマノに惹かれていたのは性愛に端を発してのことではなく、その魔族らしからぬ
純心さに癒されたからには他ならない。
しかしリディアは性愛に於いてはすべてを凌駕しうる、ルシフォンを充分に満足させる物だった。
(私はお前を離しはしない。この躰を手放すものか)
「わ、我のあかしを呑めええぇぇッ!光のおんなあぁぁぁッ!」
「ぐふっ……んぐううっ……ううぅんむ」
ルシフォンの欲望の飛沫がリディア咽喉を直撃した。一度では呑み干せない大量の精液が
リディアの口腔に溢れてゆく。彼女の白い喉がごくっごくっと鳴っている間も、彼女の唇に腰を
打ちつけペニスから白濁を吐き出している。
リディアがペニスから唇を離し、堕ちた天上を仰ぎ口に溜まった精液を嚥下する姿はまさに
神の使い、殉教者だとルシフォンは魅入るのだった。
リディアの白眼を剥いている瞳が瞬きをしていたが、それでも失神せずにルシフォンの白濁を
全て呑み干したのだった。
「はあ、はあ、はあ……ご主人さま、お清めいたします……」
荒い息を付きながら、やっとのことでその口上をルシフォンに告げ、ペニスへとまた唇を
近づけようとする。
「もう……よいわ……おんな……」
その言葉にリディアの瞳が翳る。
「申し訳ございません」
「そうではない、おんな。私はとても満足したよ」
「でしたら、わたくしめに……あっ、ああ……」
リディア9
「ああ……おやめください……ご主人さまああ……」
ルシフォンは腰を降ろすとリディアの残滓を滴らせていた白い顎を舌で舐め取ると、口吻をして
来たのだった。手はリディアの金髪を狂おしく弄っている。
「んんっ、んはっ……んんっ、はっ、はあ……ご、ご主人様、おやめくださいませ……」
リディアは自分のプライドが疵付けられたような哀しい貌でルシフォンに哀訴するのだった。
「我に逆らうな、おんな。我はミナクスが四天王・ルシフォンだ」
ルシフォンはリディアの金髪をがしっと掴んで後にぐいっと引っ張ると、晒した美貌に向って
言葉を放つ。
「も、申し訳ございません、ご主人様」
「ルシフォンだ」
「えっ?」
「聞えなかったか。我はルシフォンだ。ルシフォンと呼べ、よいな」
「ル、ルシフォンさま……」
「ふん、まあよいわ」
ルシフォンは頬を掴んでいた手の親指でリディアの雫を拭い取った。白き鎧を纏ったおんなは
両腕をだらりと垂らしながら、膝立ちになってルシフォンに傅いて彼を仰いで忠誠を誓っていた。
「まだ、そなたの名を聞いていなかったな」
「わ、わたしに名などございません」
「名乗れ、光のおんな。我に従うのではないのか?」
「お、お許しくださいませ……ルシフォンさま……」
ルシフォンの髪を掴んでいた手に力が籠もって、顔が後に仰け反って白い喉が露になる。
「あっ、あ、あああ……」
リディアの唇から恥辱の呻きがあがった。すでに名など捨てたのにと煉獄の炎が我が身を
焼き尽くすような羞恥に包まれていく。ルシフォンはそんなリディアが可愛いと思っていた。
リディア10
「逆らうのか、光のおんなよ!」
ルシフォンは怒っているというよりも、このやり取りを少年のように愉しんでいる。
「わ、わたくしに光の名を名乗れなどとは、あまりにもご無体でございます……あっ、ああ……」
髪を引っ張られる苦痛にも、呻きが洩れる。その虚を突いてルシフォンの指がリディアの口腔
に挿入されて彼女の舌を掴んだ。
「あうう……うああ……ああうっ」
リディアの唇からは唾液がたらっとこぼれ落ちる。
「さあ、名乗るんだ」
ルシフォンは指でリディアの舌を挟んだまま、彼女に命令する。舌が言葉を発そうとしているのを
わざと舌を引っ張ったりして悪戯をしていた。
「うぇでぃあ……」
「ん?聞えなかったぞ」
「うぇでぃあ……ああ……」
リディアは光の名を名乗らされた羞恥に涙をぽろぽろとこぼしていた。ルシフォンは指を外して
頬を両手で挟んで、額を彼女の顔に擦り付けて再度問うた。
「リ、リディアでございます……ルシフォンさま……」
「良い名だな、リディア」
「ああ……」
「辛かったか、ん?リディアよ。私は可愛いお前の名が気に入った。胸に刻もう」
「ああ……ル、ルシフォンさま……んんっ……んあっ……」
リディアの唇を奪い、彼女もそれに応え顔を揺すり恍惚となって、ルシフォンの手によって
白き鎧をゆっくりと剥がされて落としてゆく。
リディア11
両手首を掴まれて、胸元に掲げられるとルシフォンの鍵爪が繋がった鎖を落としていった。
リディアは鎖から解放され、祈りで折られた鎖帷子もルシフォンにいとも簡単に脱がされて
腰に巻かれた布切れだけの姿になっていた。
「綺麗な乳房だな、リディア」
「は、羞ずかしゅうございます……ルシフォンさま……あうっ」
ルシフォンの手がリディアの白く豊かな乳房を揉んで爪を立てる。リディアは解放された
手でペニスをやさしく包み込んで扱いている。彼のペニスがみるみるうちに蘇り鎌首を
もたげ始めていた。
ルシフォンはリディアの腰布も解いて、彼女の裸身をゆっくりと眺める。戦士でありながら
リディアの躰はおんなを溢れさせていた。白い雪のような素肌に輝かんばかりの金髪が
腰まで伸びてゆるやかなウェーブを描いていた。秘所の女の飾り毛も同じ色の彼女らしい
楚々とした印象を与えてはいたが、そこはすでにしっとりとルシフォンを迎えるべく準備されて
いた。
「ここで、お前を抱く。横になれ」
「はい、ルシフォンさま」
リディアは最初に片肘をついてからゆっくりと冷たい床石の上に仰向けになった。
彼女にはもう神族としての迷いはなかった。あるとすれば、女としての羞恥のみ。
「濡らしていたのか、リディア」
「申し訳ございません……」
「何故謝る、リディア」
ルシフォンは衣を脱ぎ捨て、鍛え抜かれたしなやかな肉体とそのペニスをリディアに魅せ付ける。
大の字に仰向けになっているリディアは彼の肉体を見るなり熱い吐息を吐いて、顔を横にしてしまう。
ルシフォンはリディアにゆっくりと覆い被さっていった。ゆっくりと強大な力がリディアの秘孔を押し
拡げていく。リディアの横を向いていた顔がすぐに正面を向いて仰け反り、彼の目にぐんと伸びた
咽喉を晒すのだった。
「ひっ、ひっ……」
リディアの唇からは、その強大さに制圧される怯えの悲鳴が洩れる。しかし伸ばされていた両脚は
くの時となって、ペニスを膣内に深く迎え入れようとしていた。
リディア12
ゆっくりとルシフォンのペニスが膣内を満たしてゆく。その強大さはリディアの知るところでは
なかった。ルシフォンにしてもペニスへのきつく締め付けるヴァギナは初めてだった。自分と
対等に渡り合える者がいるとは考えてもいなかった。常に彼が征服者だったのだ。
「はあっ……はあ、はあ……ああ……ルシフォンさま……」
ペニスを完全にリディアの膣内に埋めると、ゆっくりと律動を繰り出した。しかし、その突きあげで
さえも、臓腑を咽喉から吐き出すような感覚を女に与えるという。故にルシフォンが本当に満足
するには、複数の女を相手にしなければならなかった。しか、リディアはルシフォンのストロークを
まっとうに受け入れていた。
「あううっ……はあっ、ル、ルシフォンさまああ……」
リディアは自ら膝裏に手を掛けて、太腿を胸へと引き付けるカタチを取って尻を浮かしてゆく。
ルシフォンはリディアの両肩を掴んで、彼女の熱く濡れそぼるヴァギナへとペニスを抉るように
突きあげる。
彼の額からも汗が噴き出て、律動を繰り出すたびにリディアの苦悶の美貌に、柔肌にぴっぴっと
しぶかせていた。リディアの豊かな美乳がルシフォンの揺さぶりに大きく波をうっていた。ストローク
が烈しさを増すとリディアは脚をルシフォンの尻で交差させ両腕を彼の背中に廻して肌を
密着させる。
「あっ、あっ、あっ……」
大胆な腰使いがリディアを昂ぶらせ追い詰めていく。
「どうだ、リディア」
「うっ、うああ……ル、ルシフォンさま……わ、わたしに止めを刺してください……」
ふたりの長い金髪の髪が汗で濡れて絡み合い、性愛という一点で敵対関係を越えて蕩けあう。
「イクぞ、リディア!」
「は、はい……ルシフォンさまああぁぁッ!き、気持ちいいぃぃぃッ!いくうううううぅぅぅッ!」
リディアは神に背いた裏切りの歓喜に、ルシフォンのもたらす魔の刻に総身を顫わせて彼の
躰に酔い始める。
リディア13
リディアはその後もルシフォンから何度も精を受けて快美に達した。躰を返されて四つん這い
になって地下牢の格子を掴みながら、立たされて乳房を格子に拉げられて更に突きまくられた。
ルシフォンは地下牢からリディアの正体を無くした躰を抱いて、自分の寝所へと彼女を運ぶ。
牢番がとまどいを見せてはいたが、ルシフォンは絶対だった。それに異議することなど
許されなきこと。
ルシフォンとリディアは彼の寝所で体力の続く限り交わりを繰り返していた。それは、端から
見ればリディアが寵愛を一心に受けているような錯覚すら覚えることだった。
そして、ほんの限られた者しか知らなかったことが、マノの知ることなり人知れず嫉妬に身を
焦がしていた。時が動き始めたのは、リディアに対して愛を持ち出したことが引き金となった。
「お上手をいうのですね。愛を唄うのは光の者だけと教わっていましたわ」
「おまえは、わたしの愛がほしくないのか?」
「わたしはあなたさまのと・り・こ。残された時もあと僅かでしょう。ならばわたしは残された時を
肉欲のまま生きとうございます」
ルシフォンのベッドの上で大鴉の衣が敷かれ、リディアとルシフォンはそこで睦み合っていた。
ペニスをしやぶるリディアの髪をぐいっと掴んで恥戯に耽ようとしていた顔を晒す。
「ああ……ルシフォンさま……辛ろうございます…どうか、おしゃぶりさせてくださいませ」
「リディアは本当にわたしの愛が欲しくないのか」
リディア14
神の心を残したまま魔族に組みすることは許されることではなく、ある儀式をもってそれが
可能となるのだった。リディアはそれに望みを賭けてすがった。
「愛などとはわたくしにはまやかしにございます」
口吻をしてリディアの唇を歯で噛み切る。滴る赤い血がリディアの白い首から乳房
へと滴ってゆく。リディアもルシフォンの唇を噛み、ふたりの血が口腔で交じり合い、そして
恍惚としている。
「おまえはわたしの心をまどわす」
ルシフォンのペニスが烈しく天上を向いていた。
「滅相もございませぬ。わたしはあなたさまに傅くもの、まどわすなど」
言いながらも、彼のペニスをやさしく愛しそうに扱いているリディア。
「嬉しいか、リディア。わたしはそなたにまどわされて、肉が滾る」
「は、はい、ルシフォンさま。わたしのなかの淫売の血が騒がしゅうにございます」
「マノにもそなたの血を分けてやりたいものだ……さらばだ、リディア」
リディアを四つん這いにして、彼女の尻を掲げさせて双臀を割り開き、ルシフォンを受け入れ
ようと蠢いているアヌスを一気に刺し貫いた。烈しい抽送の末に彼が精を吐き出した頃には、
リディアは大鴉の衣の上に突っ伏していて、ペニスを抜去した時にその衣に血がぽたぽたと滴り
落ち儀式は終わりを告げる。
リディアは愛に生きることよりも、傍でともに闘い使えることを欲して傀儡となってルシフォンに
魂を捧げたのだった。目覚めた時、リディアは仲間を殺戮したタナトスの大鎌をルシフォンから
受け継ぎ、冷たき美貌の魔性のおんなとして神に組する人々を顫えあがらせることになるのだった。
リディアの話、もっとマノも混ぜて引っ張りたかったのですが
13・14ではしょりました。容量無いし。もう二個ぐらい放り込めたみたいで
読み違いだったかな。
リディアってバンプレのキャラなのにかなりエッチに思って気に入ってます。
傀儡にされたという箇所です。絵も妖艶ですし。
リベットもいい味だしているんですよね。 読んで頂けたなら嬉しいです。
ありがとうございます。
969 :
山崎渉:03/01/12 07:49 ID:gNCpbf2o
(^^)
あ
「あのね舞お兄ちゃん、明日なんだけど・・・・・・」
ゆっくりとドアが開き、淡いクリームのパジャマを着たたくろうの姿が目に入っ
た。
瞬間、時間が凍りつくのがわかる・・・・・・。
僕が彼を確認したのと同時に当然彼にも僕の姿が目に入る。
その間およそ3秒から4秒。時間にすれば短い沈黙が流れた。
「あっ・・・あの・・ごめんなさい・・・ボク勝手に入っちゃって・・・・・・出るね」
先に切りだしたのは彼の方だった。声は沈み、顔を赤らめ視線は斜め下の方に向けている。
無理もない。少し視線を上げればベッドには、膝の辺りまでずり下げた戦闘服から
勃起したペニスを握り締めた男が座っているのだし、
更に僕の汗ばんだ左手にはたくろうがさっきまで履いていた水色のビキニパンツが握られていた。
「ま、待って、たくろう君ッ・・・・」
その時僕はなぜとっさに彼を引きとめたのだろう。
こんな状態で何を弁解するつもりだったのだろうか?
だがこの時の判断が後に正解だったと僕は自分に感謝することになる。
時刻は9時37分。二人の熱く切なく短い夜が始まろうとしていた。
ちんこ舞たんと夏の日
舞たんの可憐な水着姿に思わず見惚れていると、あれれ? 何だか変ですよ?
なんと、舞たんの股間に膨らみが。
おまけに玉もはみ出てる!
ボクの視線に気付いた舞たんは「あ、あの・・・ しゃぶりますか?」
と言うなり、水着を白魚のような指先でめくると、ちんこをぽろりとショーアップ。
プールサイドに舞たんを座らせて、僕はプールの中から舞たんのちんこをパクリ。
冷たいプールの水のせいで、舞たんのちんこは縮み上がってたけど、ボクの熱い口の
中でムクムクと大きくなって来た!
嬉しくなったボクは喉の奥以上にちんこを飲み込むディープスロートで責め立てる。
舞たんのちんこってぶっとくて、喉の奥を突かれ過ぎて嘔吐しそうになるけどガマンガマン。
しゃぶり倒すこと二十分。 舞たんはぼくの口の中にたっぷりと熱い聖液を大放出。
自分の聖液まみれの僕の口を気にもせずに、舞たんは優しくキスをしてくれて、
「ありがとうございます。 とっても気持ち良かったです・・・。」
と言ってくれました。 またしゃぶってあげたいと思ったある夏の日の出来事です・・・
静岡県の富士山麓に広がる広大な林の奥に、鉄条網で囲まれた
広大な一角がある。
そんな、人里離れた森林の中に建つ、コンクリート作りの一軒
の小屋が、絵里の住処だ。
小屋の中は8畳くらいの部屋になっていて、部屋の中にあるのは、
何処までも深く、暗い正方形の穴。
壁には分厚い防弾ガラスの窓が埋め込まれている他は、厳重な金
属製の、大きさ30cmくらいの、外界と小屋の中を繋ぐ穴がある
だけだ。
その穴から毎日1回投げ込まれる、1日5kgあまりの食物を
むさぼり食い、暗い穴に止めどもなく脱糞をする。
それが、今の絵里の人生の全てだった。
食費や維持費といった、この小屋の運営費は全て、IOCの経費
で賄われている。でも、そんなのは当然の事だ。
奴らが、商業主義と歪んだ超大国の愛国心にまみれたオリンピッ
クの奴らが、絵里をここまで追いつめたのだから。
月に一度、自衛隊のトラックに揺られて、俺は絵里に会いに行く。
防弾ガラスの窓越しに顔を見せ、絵里がこちらに気づいてくれるの
を辛抱強く待つ。
その日は3時間ほど待っただろうか?
脱糞に疲れて、ふと窓の景色に目をやった絵里は、俺の存在に気が
つくと、困ったような、はにかんだような曖昧な笑みを見せた。
といっても、絵里には実際、俺が誰なのかすら既に分かってはいな
いだろう。
ただ、窓の外に写る珍しい景色の1つとして、俺を見ているに
過ぎない。
沈黙の中で、俺は絵里を、俺が愛した女を見つめ続ける。
狭い部屋の中で毎日、5kgもの食物を食っているというのに、
絵里のスタイルはおよそ、崩れるということを知らない。
可愛い絵里。美しい、俺だけの絵里。
俺も笑みを返して、10分ばかり見つめ合ったのち、絵里は俺に
飽きたのか、また食物と糞便の山の中に引き返す。
絵里が元に戻る可能性は、万に一つも無いだろう。
でも、俺は絵里を一生、愛し続けていくつもりだ。
例えIOCが見捨てても、俺が人生の全てをかけて、
彼女を守っていく。
あの木の伝説が永遠であるように、俺達の関係も
永遠なのだから。
* * * *F I N* * * *