10 :
1:
下級生・瑞穂陵辱
椅子を引く音が一斉に鳴る―――――。
白衣を身に纏った女教師が普段と変わらない挨拶を終えると、六時
限のぶりの自由を満喫すべく、生徒達が慌しく動き出す。
急いで教室を飛び出すものや、友達の席に向かいおしゃべりをする
もの、はたまた部活の準備をするもの、それぞれが自由気ままな放
課後を謳歌するため、能動的に活動開始する。
これが進学校ならば、一直線に予備校に向かったり、机から教科書
など引っ張り出し、おもむろに予習なり復習を行う事だろうに。
流石は自由な校風が売りの卯月学園と言った所だろうか。
その週末特有のざわつきに包まれた教室のほぼ中央――――。
結城瑞穂は放課後の予定へ向けテキパキと帰り仕度を行っていた。
濃い赤を基調とし、青くて大きな腰のリボンが特徴的な卯月学
園の制服。
その冬服を優等生らしくキチッと着こなし、腰の辺りまである絹の
様な黒髪と白いヘアバンドが、育ちの良さと清楚さを引き立たせる。
ベストの下、白いシャツに包まれた胸部からは女性として十分な膨
らみが伺え、スカートから伸びる両脚も白くてスラリと長い。
瑞穂がそう望んで生まれて来た分けではないだろうが、結果的に高
いレベルで均整の取れたプロポーションは、若い張りに満ちた身体
を数字以上にグラマーに見せる。
11 :
1:02/02/17 01:55 ID:nKfl3q5s
顔立ちの方も、クリクリッとした瞳に濃い睫毛、すっとした鼻立ち、
そしてきめ細やかな肌と、どれをとっても文句の付けようがなく、
今をときめくトップアイドルと見比べても遜色がない。
恐らく10人の男性が彼女を見たら、10人が物凄く可愛いと評す
るだろう。
紛れも無く美少女と呼べる……結城瑞穂はそれだけの外見的要因を
備えていた。
実際、瑞穂は近年稀に見る美少女揃いの、現・卯月学園切ってのア
イドル的存在だし、
街に出れば芸能界絡みのスカウトに声を掛けらる、なんて事はいつ
もの事だ。
部活に出れば出たで、テニスコートのフェンスに男子生徒が群がる
様に取り付き、ミニスカートから伸びる生脚、突き出されたスコー
トのお尻などをいやらしい視線で観賞する。
もう、当たり前の様に繰り返される日常の一部だ。
「忘れ物は……ないわね……」
「瑞穂っ」
瑞穂が帰り仕度を終え席を立とうとした時、
親しげな口調で名を呼ばれる。
12 :
1:02/02/17 01:57 ID:nKfl3q5s
「今日は部活休みだろ。これから俺と……」
最も眺めが良く、最も教壇から遠くの席に座っていた健太郎が、
クラスメイトの視線を気にする風も無く近づいて、話を続ける。
ぼさぼさの髪に、だらしなく着込んだブレザータイプの制服。
身長は高めで、ゴツくはないが運動は得意そうだ。
顔は美形とまでは言わないが、ワイルドでどこか野性味に溢れてい
る、それは何も顔付きだけでは無く全身から感じられるのだが。
「健太郎くん、ごめんなさい。今日はテニス部の先輩と打ち合わせ
があって、これから、隣町に行かないといけないの」
瑞穂が頬を軽く朱に染め、残念そうに謝る。
もし、他人がこのやり取り見れば、それだけで二人の間柄が恋人関
係でないまでも、一般的な友人レベルを超えている事を感じる取る
だろう。
それぐらい穏やかな空間が二人の間に生じる。
13 :
1:02/02/17 01:57 ID:nKfl3q5s
え、先輩? と少し考えていた健太郎が、
「ああ、卒業した奴か……」と、手をポンと叩く。
「そうよ、2つ上の部長で高田さんって人なんだけど、
今度、恒例のOBとのテニス大会があるから、その打ち合わせで呼
ばれてるの」
愛くるしい笑顔で話す少女の口から高田と言う名を聞き、健太郎の
目が少しばかり険しくなる。
「おい、おい、大丈夫かよ。高田って言ったら地元の大学に行っ
た今でも、後輩に色々とちょっかいを出してるって、あんまりいい
噂を聞かないぜ」
「あら、健太郎くん、わたしの事を心配してくれるの? ふふふ、
でも、大丈夫よ。ああ見えて先輩、本当はすごく優しいんだから」
「バカ、それは瑞穂が可愛いから、色目を使ってるんだけじゃねえ
のか」
「ありがとう、心配してくれるのは嬉しいけど、仮にも部長だった
人よ、そんな悪い人じゃないわ」
朱色だった頬を今度は軽く膨らませ、
例え大好きな健太郎くんでも尊敬する先輩の事を悪く言うのは許さ
ないわよと、瑞穂は抗議する。
「瑞穂は男を信用しすぎだよ、少しは警戒した方が……」
「あ、ごめんなさい、そろそろ急がないと。また、今度誘ってね。
じゃあね、健太郎くん」
時計に目をやり、瑞穂は小さいぬいぐるみの付いた学生鞄を抱える
と、キラキラと光を反射するロングヘアと短いスカートを風になび
かせ、急ぎ足で教室を出て行く。
健太郎はその美しい後姿を黙って見送るしかなかった……。
14 :
1:02/02/17 02:01 ID:X7tvKyHs
スレを立てた責任として、SSをうぷしました。
よろしければ、指摘や感想などをお願いします。
15 :
名無しさん@ピンキー:02/02/18 01:15 ID:oo4mcYNF
「野々村病院の人々」は含まないのか?
原作がエロ度足りなかったので、二次創作に期待してたが、
出合えた試しがない…炎炎炎\(  ̄◇ ̄ )/炎炎炎
16 :
1:02/02/18 01:27 ID:4KxFC7Uf
>>15 野々村病院も勿論含みます。
ただ、野々村のSS書くって人いるかな……
19 :
名無しさん@ピンキー:02/02/18 23:28 ID:L4ms6oBr
>>16 亜希子を扱ってくれないかな。
あの巨乳とエロさがたまらなかったので、少しシナリオを変えて
活躍させてほしいね
20 :
1:02/02/19 01:11 ID:5ultcZ9e
>>16,18,19
と言う事で新たなSS職人さんを広く募集してます。
野々村ものに限らず、エルフ系なら気兼ねなくうぷしてください。
よろしくお願いします。
21 :
1:02/02/23 02:46 ID:PW73kXps
2.
隣町、駅前の大通りを一つ裏に入った路地の喫茶店。
そこが待ち合わせに指定された場所。
軽く乱れた呼吸を整え、ピンク色の看板で店の名前を確かめると、
瑞穂は重厚な木製の扉を押す。
ギィーと軋む音と共に開かれた扉の奥、思わず二の足を踏む。
まだ、外は明るいと言うのに室内は薄暗く、木の香りと五重奏のク
ラッシク音楽が、大人の雰囲気をさり気なく演出している。
中央のカンターはカクテルバーになっており、そこだけトレンディ
ドラマの一場面に出てきそうな作りになっていた。
「こっちだよ、瑞穂君」
カウンター前の男が手を振る。
濃いブルーのブレザーに古着のジーンズのコーディネイト。
服の上からでもスポーツマンらしいガッチリとした体系である事が
伺え。
目は狐の様に切れ長で、口は厚ぼったい。
遠目に見ればそれなりだが、近付けばカッコいいとは言えない顔立ち。
頭髪は軽く脱色された上にウェーブが少し掛かっており、いかにも
遊びのキャンパスライフを満喫している大学生と言った所か。
(薄暗くてよく見えなかったけど、高田先輩先にいらしてたみたい)
細い脚先をカウンターに進め、瑞穂は高田の左隣、カクテルバー特
有の丸椅子に腰を掛け、学生鞄を横に置く。
22 :
1:02/02/23 02:47 ID:PW73kXps
「お待たせしてすみません、先輩。ちょっと道に迷ってしまって…
…」
「ああ、別にいいんだよ、こちらから呼び出したんだから。瑞穂君
がちゃんと来てくれただけでも僕は十分だよ……」
年上らしい寛容なセリフで瑞穂を出迎えると、右手に持ったグラス
を揺らしながら、横に座った美少女の身体を下から上に眺める。
白のルーズソックスに包まれた肉付きの良い美脚に、キュッと絞ま
ったウエストに、ふくよかでシャツ越しにもツンと上を向いている
のが分かるバスト……。
近くで見入り、改めて最高の美少女だと確信する。
そして今日こそはこの極上のボディを自分の物にするぞ! と意気
込むのだ。
そんな邪念などつゆと知らぬ瑞穂は、先程からしきりに美しい首を
後ろに捻り店内を見回している。
高田は一通り視姦を終えると、そろそろ攻略開始だと話を切り出す。
23 :
1:02/02/23 02:49 ID:PW73kXps
「瑞穂君、カクテルバーは初めてかい?」
「あ、はい……先輩は良く来られるんですか……」
店内に幾つもあるボックス席。
煌々と灯るランプ。
室内にいる数人の客はみなカップリングされており。
中には完全に身体を寄せ合って、女が男の胸に頭を持たれ掛けてい
る姿も見える。
奥手な瑞穂でもさすがに恋人かそれに類する関係だろう事が見て取
れる。
このひと達、人前で恥かしくないのかしら……。
年頃の少女として当然の疑問を沸き立たせながらも、瑞穂はなぜか
視線を逸らす事が出来ない。
……その軽い驚きに満ちた瑞穂の横顔を、高田が舌なめずりしなが
ら眺める。
(くうー、いいね、この初々しい反応。それに瑞穂の奴……本当に
ここがカクテルバーだと信じてやがる。クククッ……)
小奇麗でお洒落な雰囲気から、たまに普通の喫茶店と間違えて入っ
て来る客もいるが、大半が驚いてすぐに飛び出て行く。
そう、この店は知る人ぞ知る穴場のカップル喫茶だったのだ。
瑞穂にとって不幸にも、今は一目でそれと分かる激しい行為中のカ
ップルは居ないが、それ相応の時間になれば、心を通わせた男女が
他人に自分達の愛し合う姿を見せつけ、時にはパートナーの交換な
ども行われる。
そんな、いかがわしい場所だ。
24 :
1:02/02/23 02:51 ID:PW73kXps
今回はここまで、
感想や指摘あればよろしくね。
個人的には同級生2の陵辱SSとか読みたいな。
誰か書いてくれないかな……
ぅぉおおおおお 続き禿キボ
ついでになりきり瑞穂が全レス返してくれてたりすると更に嬉しいんだが贅沢か。
26 :
1:02/02/23 20:29 ID:CznaeWFy
(瑞穂の奴、実はもう興奮しているんじゃないのか)
高田の予想は当たっていた。
日頃、目にする事の無いカップル喫茶独特の雰囲気に瑞穂は内心ド
ギマギしていたのだ。
そして、その僅かな隙を高田は見逃さない。
さり気なく瑞穂の細い肩に腕を回すと、
「まあ、大学生となればそれなりにね。瑞穂も来年は大学生だから、
今から大人社会に慣れておいた方がいいと思ってね」
と説いて、もう一方の指をパチンと鳴らし、バーテンダーに何やら
注文する。
程なくして、逆三角形のグラスにマリンブルーの液体を湛えた、カ
クテルが運ばれてくる。
「じゃ、再開を祝して乾杯だ」
「ふふ、5月の新入部員親睦会の時にも会ったばかりですよ、先輩。
それに、わたしは高校生です、お酒はまだ飲めません」
細い左右の人差し指をクロスさせて小さいバツマークを作くると、
可愛らしく断る。
「ハハハハばれたか、でも、お酒はいいだろう。今時の高校生はお
酒なんて普通に飲んでるじゃないか。それに、そのカクテルは度数
も低いから、ジュースみたいなもんだよ。さあ、飲んでごらん美味
しいのは保障付きだから」
「もう、悪い先輩なんだから……」
回された腕を払い退けるチャンスも与えられぬまま、身体ごと軽く
引き寄せられた瑞穂は、心まで包み込む様な大人のムードに流され、
グラスの淵に恐る恐る唇を付ける。
27 :
1:02/02/23 20:30 ID:CznaeWFy
「!! ほんとう、すごく甘いです」
予想していたよりもずっと甘くてフルーティーな味わいに、つぶら
な瞳をパチクリさせて小さく驚きの声を漏らすと、高田の手が肩周
りをごそごそと動き始めたのにも気付かず、カクテルグラスを口元
へ傾ける。
「お、いい飲みっぷりじゃないか。どうだ、凄く美味しいだろう」
褒めながら、図々しくも美少女の美髪を撫で上げる。
サラサラのヘアが指に絡まる事なく梳かれ、周りの光を次々に吸収
する。
「はい、とてもスッキリしてて、先輩のおっしゃる通りジュースを
飲んでるみたいでした。カクテルってこんなに飲み易いものだった
んですね」
飲み終えて気付いた高田の手の動きに内心ドキドキしながら、
瑞穂は無反応を装って清楚な笑みを向ける。
「それはミント・フラッペってカクテルで、ペパーミントリキュー
ルをベースにしたものなんだ。
冷たくて、今日みたいに蒸し暑い日にはぴったりだろ。
よし、じゃあ次の奴は……あれがいいかな」
28 :
1:02/02/23 20:32 ID:CznaeWFy
高田が次のカクテルをバーテンに注文する。
そうやって瑞穂の意識を得意の会話で逸らしておくと。
赤い卯月学園制服の細肩から背中まで広く、指先をユルリと転がし、
次第にモデル並みに括れた瑞穂の細腰へと下ろしていく。
さすがに、瑞穂がいやいやと青い腰のリボンを揺らして抗議をすが、
当の高田はお構いなしだ。
バーテンが次のカクテルを運んで来た頃には、熱心に語りかける大
学生の手はいやらし過ぎる手付きで、リボンの下、スカート越しに、
成熟した瑞穂のヒップの感触をユルユルと楽しんでいた。
瑞穂が、「もう、先輩。それよりも、早くOB会の話しを進めまし
ょうよ」と、本来の目的に話を戻そうとするが、相手は百戦錬磨の
ナンパ師だ。
逆に、「ああ、でも、そんなに急がなくても大丈夫だろう。明日は
学校も休みなわけだし、ほら来たよ」と言われ、深紅の液体が注が
れたグラスを差し出される。
甘いカクテルに大人びた軽快なトーク。
なぜだか今日の先輩は少し強引だけど、カクテルバーとはこうも楽
しい場所なのねと瑞穂は思う。
そして、相手が信頼し尊敬しているテニス部元部長と言う事もあり、
これも先輩流の社交辞令みたいなものなのよと考え、高田がいやら
しい手付きで自分の身体に触れる事を黙認する。
「うわー、凄くきれいですね。なんて、お酒なんですか」
「カンパリ・ソーダ。一般的には、食前酒とされているが、今の瑞
穂みたいに約束の時間に遅れて走ったりして、運動した後にもぴっ
たりだと思うよ」
「もういやだ、先輩ったら。それは、さっき謝ったじゃないですか、
ふふふっ。そうか、カンパリ・ソーダかぁ……ああ、だから小さい
泡が一杯湧いてるんですね」
29 :
1:02/02/23 20:33 ID:CznaeWFy
女子高生を扱い慣れたセリフに優等生の瑞穂からも思わず笑みがこ
ぼれ、一層、少女の緊張感・警戒心を緩ませる。
瑞穂は輝く血の様な真紅に一時見入った後、口元に寄せゆっくりと
潤いを味わう。
軽い口当たりの後、喉元で弾ける炭酸が心地良い……。
「お、中々どおして、結構なツウじゃないか。そのカクテルはチビ
チビ飲むのではなく、勢い良く飲み干すのが美味しい飲み方だとさ
れてるんだ」
高田は得意の知ったかぶりを遺憾なく発揮しつつ、瑞穂の酔いの度
合いを確かめるべく、プリプリの尻肉を掴んでいた左手を白くてム
チムチの太腿に伸ばし、静かにのせる。
「ぁッ……」
ピンク色の唇から、微かに声が漏れる……。
瑞穂はすぐにでも抓って払おうかと思ったが、この手の動きも場を
和ませ為の先輩の優しい配慮のよと……自分に言い聞かせる。
そして、そう考えれば自慢の美脚に高田の手が触れる事もどうにか
許せると……瑞穂は一つ、はァーんと息を深く吐くと、強張ってい
た雪肌を緩める。
そうして、また一つ瑞穂の心の鍵が外される。