初春の風は生暖かい。
そんな時には、人は妄想が暴走したりするのである・・・そんなお話。
「ふう…」
ここは日本棋院の一室。
さっきまで本因坊戦の1回戦が行われていたのだが、それも終わり、皆家に帰っていった。
そんな中、帰らずにいる女性がいた。
彼女は初段の女流棋士。
まあなかなかの腕前で、2ちゃんねらーには記録係たん(;´д` )ハァハァとか言われていたりする。
「ふぅ…」
再度ため息を吐く。
数時間前には、ここで塔矢アキラ君と進藤ヒカル君が碁を打っていたのだ。
たしかヒカル君はずっと手合いをさぼっていた。
そして、アキラ君のライバルって言う噂があったっけ。
「じゃあアキラ君は今日打てて嬉しいだろうな・・・今頃何してるんだろ。
もしかして・・・」
「ありがとう来てくれて…すごく嬉しいよ」
「そんな、俺、ずっと手合いさぼってて・・・ゴメン」
「いいんだよ、今日君と打てて楽しかった」
「アキラ・・・」
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「で…ここでヒカル君がアキラ君にキスを…」
彼女は新初段シリーズの記録係として彼の碁を打つ姿を見、それ以来なんとなく気にしていたのである。
まあ、ようはショタなのだ。
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「…キス…いやか?」
真っ赤になる二人。
「嫌な訳無いじゃないか…ヒカルだし。
ただびっくりしただけで…だけど…キスされるとは思わなかった。」
「…好きな人にはキスするものなんだぜ…」
「…それじゃあ僕も…」
「……ああっ♪…可愛い…」
妄想に興が乗ってきたらしく、畳に転げる。
自分の妄想ですっごく盛り上がる。
すでに暴走しまくっている。
「…ぁっ…」
自分の身体の奥が反応してきたのに気付いて動きが止まる。
「…想像しただけで…」
当然このあとヒカルがアキラを誑かして(笑)
身体に触れたり、敏感な所を弄くったり…
「…もっと来た…」
妄想が過激になるほどに彼女の体は強く反応する。
耐え切れずにブラウスの上から胸を撫でる。
しかし胸は軽い反応しかもたらさない。
手は自然に蜜壷の方に向かう。
スカートをめくり上げ、下着に指を潜り込ませる。
ちゅく…
ちゅく…
しっとりと湿ってきた秘所は、
指が動くたびに淫猥な音を立てて彼女に快感をもたらす。
だが、いまいち不満だった。
「…こんなのじゃ足りない…」
自分のカバンを探ってゴムとシャープペンを取り出すと、それにゴムを装備させる。
ぺろ…ぺろ…
それを男性器に見立てて、舌で舐め上げる。
そうしているうちに気分が昂ぶってきて、
身体の奥が熱くなる。
「…はぁ…」
口を離すと、それをゆっくりと秘所にあてがう。
ごく…
唾を飲み込むと、ゆっくりとそれを押し込んでいく。
つぷ…つぷつぷ…
「…ふぁ…あああぁっ!…」
恐ろしく強烈な衝撃に彼女は身体を震わせながら声を上げた。
「どうした?!」
びくっ!!!
あまりにも大きな声を出しすぎて誰かに聞こえてしまったらしい。
ダダダダ…
走ってくるのが聞こえる…
慌ててスカートを下ろして、何でもないと叫ぼうとした瞬間。
「おいっ!開けるぞ!」
ガチャッ!
ふすまが乱暴に開かれて和谷が入ってきた。
「…あうあうあう…」
「…どうしたんです!突然大きな声を上げて…ん?顔が赤い、熱が有るんじゃないですか?」
ぶるぶるぶる…
慌てて顔を振る。
すぐ側に腰を降ろし和谷が彼女の顔を覗き込む。
「…あっ…(和谷君もかわいいかも・・・)」
「…?大丈夫?本当に変…」
そこで大変な事態に陥っているのに気付く。
(すっかり忘れてたけど…まだ挿れたままだ…)
どうしようもない状況に落ち込んでしまった。
和谷の顔が近づいて来て、恐ろしく恥ずかしいのと、
いつばれるか分からないという恐怖で、何故か倒錯的な快感が彼女を襲う。
(…なんで…こんな時に…)
和谷は別の意味で困っていた。
(…なんだか妙に色っぽいな…)
しかも変な症状だ。
全く正常に見えるのに、息はちょっと荒いし、
顔は赤い、熱も少し有る。
「…こうなったらちゃんとした医者に診てもらうしかないか…」
「い、いい…」
「熱も有るし、息も荒いし、病気じゃなかったらなんなんだ!」
「ち…違う。病気じゃない!私…その…オ、オナニーしてたのよ!」
思わず言ってしまった。
夕焼けの窓の外ではカラスが空を飛んでいた。
夕焼けの差し込む部屋では二人の男女が硬直していた。
「…和谷君」
「すすすす……済まねぇっ!」
逃げ出そうとする和谷。
だが、そんな彼を強引に掴むと、床に押し倒した。
ペンを引き抜きながら和谷に話し掛ける。
「…お願い…して…」
「してって…いや、それは」
「…ああっ、じれったい!」
和谷のズボンのチャックを下ろして、中のモノを取り出すと、それを舐め始めた。
「…おぉっ…」
小さな舌でちろちろと舐めるとそれに反応した和谷のモノが肥大化する。
ちょうどいい大きさになった所でソレを口に含んで、
口の中で舌を使う。
「…はっ………」
生暖かい粘膜に自分のモノを包まれ、和谷は堪えようもなくイってしまった。
ピクピクッ…
和谷の身体が軽く震えて、それと同時に口内に和谷の白い液体が放たれる。
こくっ…こくっ…
ソレを残さずに飲み干した。
「ぷはぁ・・・」
和谷のモノは一発抜いた割には元気一杯で、すぐにでも挿入できそうだった。
「入れるよ…」
「駄目だ」
「…怒るよ。ここまでさせといて…」
「…違う、違う!そういうことじゃない!」
「…私とだったらそんなにイヤ?確かにそんなに愛想良くはしなかったけど・・・」
「ゴム」
「え?」
「…きちんとしなきゃな。ある?」
「…あ、ああ…バッグの中」
「さ…行くぞ…」
「うん、早く…」
和谷のモノが少しずつ膣内に埋まっていく。
巨大な男の存在感に身体を貫かれ、目を閉じてその快感を受け入れている。
和谷が抽送を繰り返す度に身体が反応し、締付けて精を絞り取ろうとする。
「…くぅっ…きつい…すぐイキそう…」
「…まだ…まだ駄目…もっとぉ…」
和谷が気合を入れて衝く。
それが身体の深奥にぶつかる度に甘い声が出るようになってきた。
「…ああっ…いい…イク…ああっ!!」
突然身体ががくがくと震えたかと思うと、弓なりに反らせていた身体を倒す。
「オレももうイク…」
和谷が抽送を早める。
「あっ…イッたばかりなのに…
ああっ…また…イクゥ…」
先ほどの絶頂で敏感になっていた部分を乱暴に攻められて再度絶頂を迎えてしまう。
和谷もゴムの中に精を放った。
事が終わった後、和谷は服を整えると、
そそくさと部屋から出ていった。
彼女は何かすごく充実した気分で、側にあった碁石を手ですくっては戻し、手ですくっては戻している。
「ククク…今日の獲物みっけ…」
そしてそんな彼女を細く開いたふすまから緒方十段が見つめていた…
ぐああああ!!
恥ずい!
ネタは既に振ってあったんですが、なんかよくわからん話。
「何を根拠に記録係が同人少女?」
「なぜ和谷?」
「最後の2行ナニ?」
といったツッコミは控えて(w
最後のだけ言うと、『ああ、そういやエロパロはオチ付けるのが定番じゃん』
とか思って即興で付けた物です。しかも緒方さんって十段だっけ?思い出せん。