95 :
◆qDeopgag :
「ああ、で、でそ、でそうだよお・・・。」
状況的にはオムツを付けたままでいるのが正しいのだが、
激しい便意とあせりから少年はオムツを脱ごうと試みた。しかし、
少女の一言が少年を絶望の底へ叩き落した。
「あ、オムツにも鍵かかってるから。」
「・・・・!」
もうこのオムツの中におもらしするしかない。そう理解すると
少年は涙を流し、その場にへたりこんでしまった。
ぶ、ぶり、ぶりりゅっ!
「・・・でちゃった・・・。」
ぶりゅぴるるる・・・ぶりゅる・・・
「で、でちゃった、うんちもらしちゃった・・・!」
少女は満面の笑みをうかべながら、少年の恥ずかしい光景を堪能していた。
「あららあー。君本当に赤ちゃんになっちゃったね。オムツの中に
うんち漏らして泣き出すなんて。」
「ぇぐ、ぇぐ・・・ひどいよ、お姉ちゃん・・・!」
少女は少年に歩み寄り、抱きしめると慰めの言葉をかけた。
「ほーらよちよち、赤ちゃんなんだからおもらしなんて恥ずかしくないの。」
「僕赤ちゃんじゃないもん!違うもん!違うもん!」
「いいえ、君は赤ちゃんなの。赤ちゃんだから、今私がオムツ取り替えてあげる。」
「違うもん!お姉ちゃんの馬鹿!なんて事するんだよ!僕赤ちゃんじゃないもん!」
パシッ!
「・・・お、お姉ちゃん?」
少女は少年の頬を平手で叩いた。赤ん坊をあやす表情から悪戯をした子供を
叱り付ける表情になっていた。
「わかったわ。あなたが赤ちゃんじゃないんならそのオムツ自分で何とかできるわね。
さっきも言ったけどそのオムツには鍵がかかってるの。
そしてその鍵は・・・駅のコインロッカーに入ってるわ。
これがそのコインロッカーの鍵。赤ちゃんじゃないんだから、自分で取りに行きなさい。
赤・ちゃ・ん・じゃ・な・い・ん・だ・か・ら・ね。」
「・・・そ、そんなの・・・」
こうして少年は、うんちまみれのオムツを穿いたまま外出せざるを得なくなってしまった。
(続く)