激しく同意!海ちゃん可愛いね
エッチなボディの風もヤル気だし、職人さんガンガレ。
927 :
名無しさん@ピンキー:03/12/16 02:46 ID:yOHc34wp
レイアースって失敗作なんですかね?
失敗作からでも良質のSSは生まれるのだ
しっぱいってゆーなー
ひんにゅうーゆうなー
932 :
813:03/12/25 08:19 ID:6pGVxwaL
>923続き
「 それじゃあ、風さん… いってみましょうか♪ 」
はい!と、ばかりに突き出される携帯電話。お風呂からあがり、姉に肩を押されながら部屋に戻って
第一声がこれだ。
携帯電話をしげしげと見て、次いで姉の顔を見る。……楽しそうだ、心底。
「 ほら、ね♪ 」
「 ね♪て、言われても… 」
姉のペースに乗せられないように、つとめて冷静に切り返す。
「 翔さんに…か・け・て、きゃッ♪ 」
そう言って、姉は恥ずかしそうに頬に手をあてるが、そのポーズが相応しいのは妹のほうだ。
翔の名前が姉の口から出ただけで、条件反射的に顔が赤くなる。内容は十分赤面モノだが…
「 いってみよう♪ 」
はい!と、再度突き出される携帯電話。
「 い、いまですか? 」
「 間をおくと、決心が鈍るわよん♪ 」
いつもは、わりと大人びた雰囲気を持つ風も、こういうことに関しては年相応の可愛い女の子だ。
自分がアドバイスせねばと、妹に対する愛情と妙な義務感、……そして多少の趣味も入ってる。
こうすれば、ああなる。優等生な妹のわかりやすい反応が可愛くて堪らない。
「 ぐずぐずしてると、髪の長い子に取られちゃうわよ♪ 」
「 !? 」
空は、携帯電話を見つめたままフリーズしている風にとどめの言葉を刺した。空は可哀そうだと思ったが、
恋愛関係で勢いをつけるには、対抗意識と嫉妬が一番手っ取り早い。
すごい目で、風が携帯電話を見つめる。気合十分だ。
933 :
813:03/12/25 08:21 ID:6pGVxwaL
「 さあ♪ 」
まるで毒リンゴを受け取る白雪姫のようだ。
ゆっくりとリンゴに手を伸ばし……“ブ〜〜〜ン”震えた。
「「 !? 」」
思わず見つめあう鳳凰寺姉妹。すばやく空は着信を確認する。“にったり”笑うと…
「 なかなか愛されてるわねぇ♪ 」
表示はいうまでもなく、『獅堂 翔』と出ている。
「 はい♪ 」
押し付けられた携帯を両手で包み込み、“ふぅ〜〜”一つ息を吐く。
「 も、もしもし鳳凰寺ですが 」
恋する乙女の顔で目を閉じる妹。“可愛い”どこかのお嬢様みたいにビデオを回したくなる誘惑にかられる。
「 はい…はい…大丈夫です……え?…あ…い…いきます…… 」
どうやら空の教えを実践する日にちが決まったみたいだ。
会話をしながら想像しているのか、初々しい中学生にしか出せない背徳的な色気を放つ。
……わたしが男だったら絶対押し倒して、あんなことやこんなことするわね……
想像する妹を見ながら、あぶない妄想をする姉。空のあたまの中で、ものすごい事をされそうになったとき、
「 はい…それではまた……お待ちしてます…… 」
名残惜しいそうに電話を切り“ふぅ〜〜”一つ息を吐く。顔は幸せ一杯といった感じで“にこにこ”だ。
「 で、どっち? 」
「 どっち? 」
「 翔さんの家に行くの、それともウチに呼ぶの? 呼ぶんだったら夜まで空けるけど? 」
「 わ、わたしが行きます…… 」
この間の抜けた質問に、幸せボケの風は素直に答える。
「 がんばってね♪ 」
「 がんばりっ!?……ます… 」
姉の言ってる意味を途中で理解したが、真っ赤な顔で恥ずかしい宣言をした。
934 :
名無しさん@ピンキー:03/12/25 14:04 ID:miQmA8ye
光は犬に噛まれてしんだよ
海はアスコットに逆恨みされて刺されてしんだよ
風は河豚の毒にやられてしんだよ
職人さん乙です、ウミの苦しみですか続き期待してます。
>>813様
職人さん、乙です。毎回続き楽しみに待ってます。
937 :
名無しさん@ピンキー:04/01/02 16:28 ID:rpR1ECM+
河豚の刺身、3人前で66000円
思ったより高い
938 :
813:04/01/03 17:00 ID:W2Vf/kCs
時間がかかりましたが、
>933 続き
翔は急いでいた。どのくらい急いでいるかというと、階段を四段抜きするほど急いでいる。
待ち合わせの時間は、もうカウントダウンを開始していた。風の性格から考えて、すでに来ているだろう。
階段を疾風の勢いで駆け抜け、赤信号を気をつけて渡ると、いた!
ベンチに“ちょこん”と座り、何度も時計を見ている。ちょっと不安そうにしているのが可愛らしい。
まだ待ち合わせの時間はギリギリ過ぎてはいない。ホッとして声を掛けようとするが、なれなれしく隣に座り、
話かけているオトコは誰だ?
「 ネッ ほんと、ちょっとの間だけ! 」
「 いやです♪ 」
時計から顔を上げた風は笑顔だが、丁重に“キッパリ”お断りする。
「 えっと…そ、そんなこと言わないでさぁ 」
「 いやです♪ 」
どこかで、それもつい最近、同じような事があったような? だが決定的に違うのは、オトコに多少なりとも
同情したことだ。だんだんと、風の笑顔が冷気を帯びてくる。
風をナンパしやがって、という思いもあるが、同じオトコとしてちょっぴり可哀そうになった翔は、オトコに
助け舟を出した。
「 まった 」
「 あっ!? 」
掛けられた声に、風が弾かれたように翔に顔を向ける。
「 なんだ、オトコ付きなん……あ!? 」
肩を落として振り向いたその顔は、予想はしていたが、やっぱり海をナンパしたオトコだった。
「 あれ? カレシ、この間と女の子がちが…… 」
助けてやったというのに、恩知らずのオトコに、素人に向けるには大人気ないぐらいの殺気がふくれあがる。
939 :
813:04/01/03 17:01 ID:W2Vf/kCs
さすがに鈍いオトコも翔のただならぬ雰囲気と視線に気づいたのか、訳もわからず“コクコク”頷いた。
オトコを黙らせて、ゆっくりと風のほうを見ると、“すぅッ”目をそらす。
怒ってるのかどうかはわからないが、それが怖い。
気まずい空気が流れる。……誰も動かない、動いたら負けだ状態になっていた。
“ゴクッ”唾を飲む音が聞こえる。この異様な空気に、やはり一番最初に音を上げたのはナンパ君だった。
「 あ、あのさ…もういっても…いいかな? 」
声は氷川きよしばりに高いトーンを出している。こぶしの利いたいい声だ。
「 ん、ああ、いいよ 」
翔の了解を得ると、オトコは脱兎の如く逃げ出す。その背中を見送りながら、“チラッ”と横目で風を窺うと
“ぷるぷる”と肩が震えていた。
「 あの〜〜 風さん? 」
触らぬ神に…と言うが、触らないわけにもいかない。恐る恐る声を掛けると、
「 くッ…くッくッくッ………あはははははは……… 」
どうやらオトコの声がツボにはまったようだ。
必死に堪えていたようだが、一度あふれた笑いはなかなか止まってはくれない。
目元にうっすらと涙を浮かべて笑っていた。
「 は、はははははは…… 」
場の空気を和ますため、とりあえず翔も笑う。
が、翔が愛想笑いを始めると、風の笑い声が“ピタッ”と止まる。にっこり微笑むと、
「 じゃあ、いきましょうか… 」
「 い、いくって? 」
「 翔さんのお家です 」
そう言って、翔の手を取って歩き出す。風の積極的な行動にどぎまぎして繋がれた手を見つめる。
だから気づかなかった。そっと、すばやく目元を拭ったのを………
940 :
813:04/01/03 17:02 ID:W2Vf/kCs
「 どうぞ 」
翔が獅堂家に風を招きいれる。ちなみに手は繋いだままだ。恥ずかしさはあったが、手を離そうとする度に
“きゅっ”風が握り返してくるので離しそびれてしまった。なんだかそれが可愛らしく、途中からはわざと
手の力を緩めたりして、翔もまんざらでもない。
“ガラ〜〜”
「 ここが俺の部屋、汚いとこだけど 」
「 おじゃまします 」
部屋に入った風は、さりげなく室内を見回す。本棚と机、それにちゃぶ台しかない。
部屋はちらかってはいないが、押入れが多少ふくれているのが微笑ましかった。
「 そのへんに座って、いまお茶持ってくるから 」
言って手を見る。まだ握ったままだ。
「 すぐ、戻ってくるから 」
「 お、おかまいなく…… 」
赤い顔で手を離す。風は自分がひどく子供っぽい事をしている気がして、なんだか情けなくなった。
「 ふぅ〜〜 」
一人残された風は思わずため息をついてしまう。最近はため息をつく回数が多くなった。
……きっと、ため息をつくのは、翔さんの所為ですね……
そんな事を考えながら、真っ赤な顔で部屋を改めて見回す。やはり気になるのは押入れだが、まさか勝手に
開ける訳にはいかない。本棚を見る。どんな本を読んでいるのか、背表紙を見るくらいはいいだろう。
そう思って立ち上がろうとすると、ちゃぶ台の上に置いてあった翔の携帯が“光と影を抱きしめながら”の
メロディを奏でる。
「 !? 」
金縛りにあったように動けない。風の目は釘付けになる。見たい。だがもちろんそれはダメだ。でも見たい。
しばらく葛藤があったが、携帯を見てしまったら、翔の顔はまっすぐ見れないだろう。
「 ふぅ〜〜 」
またまた翔の所為でため息をつくとガックリとうなだれた。それを見届けたようにメロディが消える。
941 :
813:04/01/03 17:03 ID:W2Vf/kCs
「 なかなか茶葉が見つかんなくて〜て、 ん? どうしたの 」
顔を上げると、お盆にきゅうすと湯のみを載せた翔が立っていた。盆を置きながら、心配そうに顔を
見つめてくるが、いまはその気遣いが心を苦しくさせる。
「 なんかあった? 」
「 あの……メール…… 」
言ってしまってから気づく、そんな事を言っては見ないわけにはいかないではないか。
無意識に探るような事をしてしまい、ますます落ち込む。
「 メール? 」
携帯に、何気なくのばす翔の手を、風の震える手がつかんだ。
「 うん? 」
「 ごめんなさい…… 」
なにがごめんなさいなのかわからず、覗き込むように顔を近づけると、風は潤んだ瞳で唇を押し付けてくる。
いつもならこちらからのキスを待っている風のほうからしてきて、翔はいささか面食らった。
「 ごめんなさい…… 」
唇を離し、紅く頬を染めながら、風はつぶやくと、また貪るように翔の口唇を求めてくる。
“ぬぬッ” 歯を押し割って、翔の口中に風の舌が入り込んできた。
技術もなにもない。思いを抑えきれない……ただそれだけで、翔の舌を吸い、からめてくる。
風の腕が、翔の首の後ろにまわされ、ぐいぐいと身体ごと押し付けて、いつしか押し倒す形になっていた。
「 プハァッ ハアッハアッ 」
息苦しさに顔を上げた風の瞳は、切なさと興奮で爛々と輝いている。
「 動かなくて…いいですから…… 」
そう言って、シャツのボタンに手を掛けるが、指が震えてなかなか外せない。何度も何度もトライする。
……がんばれ!……がんばれ!………
翔は心の中で声援を送っていた。苦労してボタンを外し終わると、風はシャツの前をはだける。
筋骨隆々ではないが、無駄な肉がついてない引き締まった身体を前にして、風の喉が“ゴクリッ”と鳴った。
今度は自分のブラウスのボタンを外していく。
942 :
813:04/01/03 17:05 ID:W2Vf/kCs
この日の為につけてきた上下お揃いの淡いピンクのブラジャー。
そこに包まれた丸い零れ落ちそうな大きな乳房は、翔の視線を浴びすでに火照っていた。
“ちゅッ” 音を立てて首筋から胸板にキスの雨を降らせる。徐々に風の口唇は下がっていき、ヘソに達すると
舌をのばし子犬のようにペロペロと舐める。
くすぐったさと興奮で翔の“男性自身”は痛いくらいに大きくなっていた。
それを見て風は、今日何度目かわからない生唾を飲み込む。
シャツのときもそうだったが、人を脱がすという行為はこんなにも緊張するものだろうか。シャツのときより
倍以上の時間をかけて、硬直してる“男性自身”を取り出し、愛しげに手で包んだ。
まだ二回しか触れた事がないのに、絶妙の力加減で上下にしごく。魅入られたかのように一所懸命に手首を
動かしている。
ただでさえ、はちきれそうな“男性自身”は、もうそれだけで熱いものが込み上げて来そうだった。
カリの辺りに引っかかる指先がどんどん快感を引き出していく。
「 痛くないですか? 」
「 うん… いい感じ…… 」
どうしたら喜んでもらえるか、風はいちいち翔の反応をうかがってるようだ。
「 あの…… 目をつぶってもらえますか…… 」
「 うん? 」
「 してみたい事があるんです…… 」
「 わかった 」
大人しく目をつぶると、パチッとブラのホックを外す音が聞こえる。
……ぐわぁ〜〜!……すぅんげぇ〜〜目開けたい〜〜!!……
「 絶対に……開けちゃダメですよ…… 」
翔の心の叫びが聞こえたのか釘を刺す。しばしの間をおいて、ふんわりと“男性自身”がなにかに包まれた。
大体予想はついてるがどうしても見たい。
そっと様子をうかがうと、風はぎこちなく左右の胸を寄せて“男性自身”を挟み込んでいた。
943 :
813:04/01/03 17:06 ID:W2Vf/kCs
「 あッ!?……見ちゃ……だめです…… 」
「 すごい…いいかも…… 」
こわばりの大部分は柔らかな肉の狭間に没し、先っぽだけがかろうじて頭を出している。恥ずかしげに
目を伏せながらも、風は上半身をゆっくりと上下に動かしはじめた。
口とも膣ともちがう、柔らかいがぬめりのない感触。さんざん風の口唇に焦らされた翔の身体は、
この単調な動きにも昂ぶり、亀頭からは透明な粘液を出して風を助ける。
「 もっと…強いほうがいいですか…… 」
「 うん…… 」
確かに気持ちいい、視覚的には圧倒的だ。でもなにかもどかしい。
「 言ってください…… 」
「 口でも……して…… 」
「 はい…… 」
舌をチロリッと出すと、翔を見上げながら亀頭を舐める。
刺激的な動きは無いものの、愛しいものへの思いが伝わってくるような、ひたすら優しい舌使い……
「 んッ……んンッ…どうですか…… 」
「 あ、ああ……気持ちいい…… 」
風の懸命さによって、熱いものは徐々に競り上がり、翔は股間に広がる熱さに負けそうになる。
「 ちょっと…クッ……タンマ! 」
「 よく…ないですか…… 」
待ったをかけると、途端に風の顔が泣きそうになるが、“男性自身”はすでにピクピクと脈うっていた。
「 いや、出そう 」
「 出してください…… 」
「 中に…風ちゃんの中に出したい…… 」
「 あ……はい……来てください…… 」
翔は身体を起こすと、女の子座りしている風のスカートに手を差し込む。
ショーツの脇から“女の子”の部分に指先が触れると、そこはもう、しっとりと濡れていた。
小さな突起を上から押し包むように愛撫すると、秘裂から愛液が溢れ出し指に絡みつく。
944 :
813:04/01/03 17:07 ID:W2Vf/kCs
「 ひッ、うッ……うぁッ!…… 」
中指を立てて、熱い肉壁にかきまわすと、風の身体は気持ちよさそうにビクビクと震える。
「 脱がすよ… 」
恥ずかしげに顔を伏せた風に口づけてショーツを取り払った。
内股になった膝頭をつかむと、意図を察した風の身体が一瞬“ピクッ”となるが力を抜くと
潤んだ瞳で足が開いていくのを見つめる。“女の子”はテラテラと濡れ光り、誘うように口を開けていた。
「 膝もってて… 」
「 ああッ…… 」
隠す事は許されず、翔にすべてを見られている風は、悩ましげなため息をもらす。もうちょっと風の痴態を
楽しみたいが、翔にもそんな余裕はない。
秘裂に“男性自身”をあてがい少しだけ先端を差し込むと、風の身体が緊張するのがわかる。
まだ二回目、やはり怖いのかもしれない。
「 力抜いて 」
ゆっくり……翔のモノが風の中に飲み込まれていく。
健気に膝をつかんだままガクガクと身体を震わせる風を抱きしめ、“男性自身”はより深い場所に突き進んだ。
「 んンッ!……くッ…うぁッ……ああッ!…… 」
快感と苦悶の入り混じった声を上げ、風は全身を大きく震わせる。
「 ハッ……あッ……あふぁッ!…… 」
じゅむッ・じゅむッ・じゅむッ
優しく突き入れていた翔も、扇情的な声に煽られ、腰の動きは荒々しいものに変わっていた。
945 :
813:04/01/03 17:08 ID:W2Vf/kCs
「 だ、だめです…そん…ひぅッ…なに…うぁッ…激しくしたら…… 」
風は入れられるは痛いだけだと思っていた。
それでも翔が喜んでくれればいい、それだけだったが、いまは荒々しい抽送に翻弄されて、絶頂への階段を
急速に駆け昇っていく。
翔のほうも身体の中に溜まりきった熱いものが、今にも噴出しそうになっていた。
「 風ちゃん、出していい… 」
「 は…はい…ああッ…出してくだ……んンッ…さい…… 」
亀頭が抜けてしまうほどまでゆっくりと腰を引き、それから一気に根元まで貫く。
びゅッ・びちゅッ!
「 あぁッ……ひッ!?……んあぁッ!! 」
風のもっとも深い場所で翔の“男性自身”が爆ぜると、風は白い喉を無防備にさらして仰け反った。
力の抜けた翔が豊かな胸元に倒れこむ。目眩がしそうなほどの快感の中、翔のあたまを撫でて…
……お姉様…ケダモノになるのは、オトコの方だけとは、限らないみたいです……
風編その三 終わり
946 :
名無しさん@ピンキー:04/01/03 19:02 ID:yTp0lNMF
河豚の刺身、3人前で66000円
思ったより高い
ごちそうさまでした。
さてそろそろ新スレの時期ですね。
813様は一度に10レス程度の投下なのであと2回くらいは余裕はありますが、
ぼちぼち次スレのテンプレも用意しておきましょう。
>>947 【モコナ様が】魔法騎士レイアース第2部【見てる】
でどう?
950 :
813:04/01/15 21:41 ID:qmcY6QAv
>945続き
幼子をあやすように翔のあたまを撫でる。いまの風の表情は母親のものだ。
乳首を含まれても、ちっともイヤラしいと感じない。もっともっと……できるならばずっとこうしていたい。
でも至福の時間はもう終わりが近づいているみたいだ。
「 そろそろ… 光さんが帰ってきますね 」
その言葉にノロノロと、翔も顔を上げて壁掛けの時計を見る。
「 ああ… もうそんな時間かぁ… 」
翔は残念そうな声を出すが、風はいまの言葉だけで、心は十分満たされた。
「 じゃあ着替え…と、その前に、お風呂入る……いっしょに 」
「 え!? 」
さっきまでいた無邪気な幼子はどこかに遊びに行ってしまったようだ。残されたのはケダモノくん。
「 光さんが、その……帰ってきますので、あの、いまは…ごめんなさい…… 」
股間にチラリッと視線を送る。翔と一緒に入っていたら、身体を流すだけではすまないだろう。
「 は、ははは…はは じ、冗談だよ 」
すまなそうに頭を深々と下げる風。流石に翔も引き下がるしかない。冗談かどうかは股間を見ればわかるが…
「 じゃあ一緒じゃなくていいから さっと身体だけ流してきなよ! 」
翔はコチコチになっているモノを、苦労してしまいながら立ち上がる。
「 ありがとうございます いただきます 」
その好意は素直に受けた。やっぱりお風呂には入りたい。
「 ん、じゃあこっち 」
951 :
813:04/01/15 21:43 ID:qmcY6QAv
“サァ〜〜”
シャワーの音が脱衣所の中、タオル手にしてを立つ翔の耳に心地よく響く。
真剣な顔をする翔の目の前には、風の制服が脱衣籠に綺麗にたたまれて入っている。
多分一番下には下着が隠されているんだろう。ちょっぴりだが、下着泥棒の気持ちがわからなくもなかった。
「 …タオル、ここ置くよ 」
「 ありがとうございます 」
期待していなかったと言ったら嘘になるが、扉越しにうっすらと透ける肌色が艶めかしい。
どうして風呂場の扉はスリガラスなんだろうか?
できる事なら、ルパン三世のようにスッポンポンになて飛び込みたい。
そんな馬鹿な事を考えながら、名残惜しそうに脱衣所を出ると、
“ガラ〜〜”
『 ただいま〜〜! 』
いまの、もの心ついてから数十年、毎日聞いてきた元気で可愛い声は、……光。
「 なに〜〜〜!! 」
いつもよりも帰ってくるのが早い。とりあえず脱衣所にとって返し、浴室の扉を開ける。
「 きゃ!? 」
「 ごめん! 光が帰ってきた。早く着替えて 」
突然の事に、風はケダモノモード全開で、翔が襲い掛かってきたのかと思った。もっとも上から下まで
じろじろと目を這わせば、誰でもそう疑うだろうが。
「 わ、わかりました 」
身体を隠しながら答え、じっと翔を見る。その視線は“出てください”と言っていた。
「 ああ…はい、光の相手をしてきます 」
風に追い立てられるように脱衣所を出た翔の耳に、トテトテとこちらに向かってくる光の足音が聞こえる。
「 おお、光! 帰ってたのか!! 」
翔は扉越しの風にも聞こえるように、わざとらしいほど大声でしゃべった。いきなり大声で話しかけられて、
光はちょっと驚いたが、にっこり笑うと兄に帰宅の挨拶をする。
952 :
813:04/01/15 21:45 ID:qmcY6QAv
「 ただいま 翔兄様♪ 」
「 おかえり♪ 」
思わず立ち話で盛り上がりそうになってしまったが、この場はまずい。
「 光、久しぶりに俺と稽古しよう 」
「 兄様と? 」
「 ああ 」
とにかく光をここから連れ出さねば。
「 うん わかった 」
「 よし! すぐいこう!! 」
光の肩を押すようにグイグイと道場に連れて行く。
「 え!? 兄様、わたしまだ制服だよ 」
「 大丈夫! 三十分ぐらいだから 」
二人が廊下の角を曲がると、“カチャッ”と後ろでドアが開く音がした。
「 兄様 いま音がしなかった? 」
「 い〜〜や なんも聞こえないぞ! 」
そう言って、顔だけ廊下の角から出すと、向かいの廊下を曲がろうとする風と目があった。
しばし見つめあうと、二人ともにっこり微笑む。言葉はいらない。風はペコリと頭を下げ、廊下の角に消えた。
953 :
813:04/01/15 21:46 ID:qmcY6QAv
受話器の向こうで、相手が以外だという顔をしているのが見える。予想外の人間から、予想外の質問をされ
驚いたようだ。
「 ああ、もう一回言ってもらえるかな? 」
「 あのですね、部長 」
「 部長はあなたでしょ 」
もう何度、このセリフを聞いたかわからない。それでも海にとっては、彼女はいつまでたっても部長だった。
「 はい、長谷川部……先輩… 」
「 うん それでどうしたって? 」
このやりとりはいつもの事なので、長谷川先輩は半分あきらめて先を促す。
「 オトコの人は…… 」
そう、まさか海の口から父親と教師以外の異性の話が出てくるとは、それだけでも十分インパクトがあるが、
本当のインパクトはその後に控えていた。
「 やっぱり、いつもエッチな事を考えてるんですか! 」
「 ………………… 」
「 部長ならわかりますよね? 」
海はなんの疑いもなく、期待を込めて聞いてくるが、“私にわかるわけないじゃん”これが長谷川先輩の
偽らざる本音である。
女子校の、それもお嬢様校のフェンシング部の部長を真面目にやってきた。
フェンシングに、ン何年間を捧げたといってもいい。それこそ父親か教師以外の異性とまともに話した記憶が
ここ何年間かはない。ちなみに長谷川先輩は抜群に記憶力がよかった。
だが可愛い後輩が、なんの疑いもなく、自分を頼れる先輩として相談しているのだ。
954 :
813:04/01/15 21:48 ID:qmcY6QAv
「 も、もちろんよ 」
……神様、ごめんなさい…可愛い後輩の為なんです……
心の中で神様に懺悔するが、神様ではなく、受話器から聞こえる後輩のほっとした声が子羊を救ってくれる。
「 よかったぁ 先輩に相談して 」
「 なんでも聞いて♪ 」
……答えられる事、あんまりないけど……
「 オトコの人は、エッチなんですか? 」
「 ………………… 」
沈黙。いきなり答えに詰まってしまう。だがこのままではループしてしまうので、
「 い、いつも…てわけじゃ…ない…と思うよ…… 」
「 ……そ、それじゃあ エッチしたいときに、させてあげないと……嫌われますか? 」
「 え!? 」
エッチどころか、手すら握った事の無い自分にどう答えろと?
「 エッチさせてあげないと、嫌われますか? 」
「 えぇっと、ほら、そういうのは段階があるから A・B・C て、やつ… 」
例えが、えらくクラッシックだ。
「 段階? 」
「 うん… 手をつなぐところから初めて、浜辺でキ、キスして…… 」
ティーン向けの情報誌でやっている恋愛相談の受け売り、ほとんどそのままである。結構乙女チックだ。
「 きっと大事にしてくれる彼なら…… いきなり、その…エッチとかしないから… 」
長谷川先輩の答えを、海は心の中で反芻する。
955 :
813:04/01/15 21:50 ID:qmcY6QAv
……手は…つないだかな?……キスは…した…いっぱい……
赤い顔で、そっと唇を撫でた。
「 段階を踏むって事は、大事にしてくれてるんですよね 」
「 うん………多分…… 」
世の中には、いろんな恋愛のアプローチがあるはずだが、経験ゼロの乙女チックな先輩は自信なげに答える。
そして、可愛い後輩がキスより先に進んでるとは夢にも思わない。
「 そっかぁ ……ありがとうございました長谷川部長! 」
「 だから、部長はあなただって 」
「 はい! おやすみなさい、部長! 」
海の悩みはどうやらどこかに吹き飛び、舞い上がっている海は勝手に電話を切ってしまった。
しばらく長谷川先輩は受話器を眺め、“ふぅ〜”息を一つつくと、
「 び、びびったぁ〜〜 あんな事聞くんだもん 」
流れてもいない汗を拭うマネをする。
「 ふふっ でもあいかわらず可愛いやつ♪ 」
チカラになれたことに、満足そうに受話器を置く。後輩の背中を押したことに、彼女は気づいてなかった。
うぅ〜〜ん レス数の残りの少ないエロパロで前フリが長くて申し訳ないです。
次は多分、エロが入ります。
三人娘だけでなく脇のキャラたちも良い味が出てますね。
957 :
813:04/01/16 00:34 ID:CPewXLzb
ありがとうございます。
そこで、ちょっと聞きたいんですけど長谷川先輩のキャラはOKですか?
近くにビデオがないので確認できないんですけど、あってたら嬉しいです。
オレ的にOKですというか設定画以外に記憶がない…職人さんの味付けで後は脳内補完汁
新スレ即死防止のため813さんはじめSS職人さんのウプに期待。
959 :
名無しさん@ピンキー:04/01/23 09:15 ID:6JK3MH24
期待あげ
960 :
名無しさん@ピンキー:04/01/24 01:35 ID:5j7yPxWd
961 :
802:04/01/24 04:42 ID:TmXIkUpT
962 :
名無しさん@ピンキー:04/01/24 19:48 ID:5j7yPxWd
海なのにフェラーリなの?
まともに考えるとウィリアムズでしょ?
サッカーチームだとインテル。
2年かけてとうとうこのスレも移行の時が来たか……
とりあえず保守
965 :
813:04/02/05 23:06 ID:srWJ1pic
〉955 続き
「 すげぇ…… 」
これが翔の、龍咲家の正門を見た第一声だった。
とにかく造りがデカイ。芸術的な事に疎い翔でも、それがすごくセンスのいいデザインだという事はわかるが、
そんな事は飛び越して、とにかくデカイ。正門というよりも、城門といった感じだ。
敷居を跨ぐ前から、龍咲家のチカラの一端を見せつけられた気がする。
自分が随分と場違いな所に招待されたのではと、不安になって隣を見ると、その家の一人娘、お嬢様が、
どうしたの?と、いった顔で、翔の顔を不思議そうに見ていた。
……海ちゃんて、金持ちのお嬢様だとは思ってたけど……
翔の想像よりも、龍咲家のレベルは一枚も二枚も、いや枚数にしたら何枚重ねたらいいのかもわからない。
「 ディズニーランドみたいな家だね…… 」
その間の抜けた感想は、一応褒め言葉と受け取ってくれたようだ。
「 ありがとう でも残念ながらミッキーは出迎えてくれないけどね♪ 」
そう言って柔らかく微笑む。今日の服装は、サテンのTシャツドレス、ちなみに翔はTシャツ・Gパン、
いつも通りである。
もうちょっとましな格好をしてくればよかったと思ったが、これだけのものを見せられた後では(まだ門を見た
だけだが)どれを着て来ても同じだろう。
「 うぅ〜〜ん、ん? 」
ただただハイソサエティに圧倒される一般ピープルの前に、お嬢様の震える手が差し出される。
「 玄関まででいいから… 手、つないでもいい? 」
「 ……よろこんで 」
にぎった手は緊張のためか、うっすらと汗ばんでいた。伝わってくる感触は、お嬢様のものではなく、
龍咲 海 という、一人の普通の女の子のものだった。
966 :
813:04/02/05 23:08 ID:srWJ1pic
海のエスコートで、ダイニングルームに通される。玄関までと言っていた手は、まだつないだままだ。
それは全然いい。
正直なところ、海の手を握ってないと迷子になりそうだ。かくれんぼをしたら一日逃げきれるかもしれない。
「 それじゃ、自信作を持ってくるから、ここでまってて 」
「 うん 」
……なんかつい最近、似たような事があったような?……
いそいそと部屋を出ていく海の後姿を見送りながら、ソファーに腰を下ろす。
部屋を見回すと金縛りにあいそうなので、テーブルの上にある花を見るともなしに眺めた。
名前はわからなかったが、その綺麗な花を見てると、この家で一番可愛らしい花が、トレイにケーキを乗せて
自信と不安がごちゃまぜになった顔で部屋に入ってくる。
「 …一生懸命作ったから、おいしいと思うんだけど…まずかったら、ごめんね…… 」
「 う、うん 」
食べる前から、味が美味かろうが不味かろうが、“うまい!”と言うつもりだったが、いまの海を見ていると
口ではなく心がじんわりと甘くなり、抱きしめたくなってきた。
……でもそんなことをしたら、ケーキを食べるまえに……
そんなケモノな自分を反省しながらフォークを取る。
チョコレートケーキは少し不恰好で、でもそれが手作りの感じがでていて、なんだか嬉しくなった。
海は向かいの席で祈るように手を組み、固唾を呑んで見守る。
口の中に入ったケーキは、さっと溶けて、まろやかな味が広がっていく。
967 :
813:04/02/05 23:09 ID:srWJ1pic
「 うまい… 美味いよ、これ! 」
「 ほんと 」
「 うん 」
「 もっと食べて! 」
破顔一笑。にこにこ顔で先を促す海。
…もぐもぐ…じぃ〜〜…もぐもぐ…じぃ〜〜…もぐもぐ…じぃ〜〜…もぐもぐ…じぃ〜〜……
「 あのさ、海ちゃん 」
「 なに? 」
にこにこ顔で微笑まれると、“注目されると食べずらいんですけど…”とも言えない。
「 いや、静かだなぁ、と思ってさ 」
適当に言ったセリフだが、言って気づく、確かに静かだ。いや、静かすぎる。
もしかしたら心のどこかで、その話題にふれたくない為、意識的に気づかないふりをしていたのかも知れない。
だが気づいてしまった以上は、人様の家に招待されてるのだから、この事を聞かないわけにはいかないだろう。
「 あの、ご両親は…どちらに… 」
「 ん? パパとママ? 」
「 はい 」
「 二人は…今日は朝早くからお出掛け、デートなの♪ 」
その言葉に、身体の中でマックスぎりぎりまで張り詰めていた緊張の糸が、急激に緩んだのを感じる。
ケーキは食べかけだったが、ふかふかのソファーに、グッタリと身を預けてしまう。
それほどにオトコにとって女の子の両親、特に父親は恐ろしい存在だった。
父親は娘の為だったら修羅にもなる。それを同じ男として、本能的に知ってるだけに怖さは現実味があった。
「 パパとママは、結婚して私が生まれてからも、ず〜〜と新婚気分なの、やんなっちゃう 」
表情は、言葉を裏切っていた。ぜんぜんイヤそうに見えない。むしろ嬉しそうだ。
968 :
813:04/02/05 23:11 ID:srWJ1pic
「 でもいまは、……わたしも…け、結婚したら…あんなふうになりたい…かな… 」
結婚。海が、なにを聞いているかはわかっているが、高校生がその質問に答えられるわけがない。
まあ、海にほうも答えを望んでいるわけではないだろうが。
「 そっち、いってもいい? 」
頬を朱に染めたまま聞いてくる。
結婚がどうのといった事には、流石に答えられないが、そんなちっぽけな願いくらいは、いつでも応えられた。
すいません。
エロ入れるって言ったんですけど、またダラダラと前フリが……
やっと取っ掛かりを掴んだので、次こそは…多分、必ず……絶対。
相変わらずの甘い雰囲気にひたらせて貰いました。
二股掛けの最低男の筈なのにそう感じないのは何故だろうw
ところで、容量はともかくレス数的に残り厳しくなってきました。
980レスを越えると24時間書き込み無しでdat落ちすることを考えて、そろそろ次スレを立てた方が良さそうです。
ただ現状でスレ立てをしても813氏以外に書き手がいないので即死回避が難しそうです。
次回投下時に立ててもらえるか、もしくは2.3日中に投下しますと書き込んでもらってこちらで立てるか、
どうしましょうか?
追記
天使人形スレの方も期待しています。
次スレ絡みもありますが813さん最後まで読ませてください続きも楽しみにしてます。
969さん意義ナシ、即死防止対策。
971 :
813:04/02/07 14:54 ID:oLDj/ioQ
次に投下するときはお教えします。
スレ立てのほうはお手数ですが、お願いいたします。
813様、いつも乙です!
続きも楽しみにしております。
続き&新職人さん期待ほしゅ
975 :
りん:
813さん、いつも乙です!
そしてもうすぐスレ移行ですね。
新スレが立ったら何かSS書こうと思ってます。
とりあえず813さんに期待ほしゅ。