ココロ図書館へようこそ!

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1名無しっち
ココロ図書館の三姉妹。こころ、あると、いいな。
この汚れない魂(ココロ)と、肉体の持ち主達を貴方だったら、
どのように凌辱、調教しますか?
2名無しさん@ピンキー:01/10/28 10:13 ID:JAkP+8pY
とりあえず、あるとたんに眼鏡顔射します。
声がシャクティなので興奮度は数倍です。
3名無しさん@ピンキー:01/10/28 10:15 ID:hdV7d7LX
エロ小説を朗読させる。
4名無しっち:01/10/28 20:29 ID:pc3bOl6O
「引き裂かれたココロ」第一章  〜始まり〜
人里離れた山奥に有る小さな図書館「ココロ図書館」
雲ひとつ無い晴天の穏やかな秋空、図書館の入り口で一人の少女が何かを書いて有る紙を
扉に貼っていた。短髪に大きな眼鏡、そして絶妙なプロポーションが特徴的な次女の「あると」だ。
「んっ、これで良し」紙を貼り終えたあるとは、図書館の中へと戻って行く。
その張り紙には(申し訳有りません、都合によりしばらく閉館致します。
〜ココロ図書館司書一同)と書かれていた。
図書館内では、穏やかでどこかトロそうな長女の「いいな」に、末っ子の「こころ」が
言い寄っていた「ねぇ、どうして閉館しちゃうの〜いいなお姉ちゃん!」
姉のいいなは、しどろもどろになり、妹の対応に困惑していた「だっ、だからねぇこころん・・」
そう言い掛けてはこころの泣き入りそうな顔を見て、いいなは言葉を詰まらせる。
先程からこの繰り返しだった。館内に戻って来たあるとはその光景を見て頭を抱える。
(あっちゃ〜!何、こころに押されてるのよ!いいな姉は・・・)
そして仕方無く助け舟を出す「こころ、貴方もさっきのTVのニュース速報見たでしょ?」
ニュースのあらましはこうだった。
図書館の有るこの町は自然が多く残り、リゾート地としてもそこそこ有名であった。
その所為か、別荘も結構な数が立ち並ぶのだが、その内の政府の要人が所有している
別荘が武装した集団に襲われたというものだった。そしてその犯人達は現在も逃走中だ。
「只でさえ普段から利用者が来ないっていうのに、こんな状況じゃ、
誰も来ないって」半ば諦め気分であるとは、こころに説明する。
「でも、ある姉ちゃん!こんな時だからこそ図書館を開く意味が有るんじゃないのかな?」
こころは今度は、あるとに詰め寄る。こころの後ろでいいながコクコクと頷いていた。
(・・・どっちの味方?)と、ばかりにあるとはいいなを睨み付ける。
その視線に気が付き、いいなはビクリと肩を振るわせ、こころの説得に自分も乗り出す。
「そっそうよ、こころん。それにここから離れた所の話といっても安全とは言い切れないから
・・・こころんに、もしもの事が有ったらお父さん、お母さんに申し訳が立たないわ」
そう言うといいなは、こころをここぞとばかりにギュッと抱きしめる。
5名無しっち:01/10/28 20:59 ID:pc3bOl6O
(こんな時だからか・・・こころも一端な事言う様になったね)と、あるとは
妹の成長を嬉しく思った。
そんなこころに、あるとは中腰になり目線の高さを合わせ優しく語り出す。
「こころ、司書の仕事は図書館を開くだけじゃ無いよ、守って行く事も大切な仕事なんだから」
姉達の言葉に納得するこころ。
「そうだね・・・ごめんなさい。いいなお姉ちゃん!ある姉ちゃん!」
そんな素直な妹がいとおしくなり、いいなとあるとは同時にこころに抱きつく。
「いっ、痛いよぉっ」姉二人にサンドイッチの様に潰されて、こころは訴える。
「少しは我慢なさい、こころ」と、いいな。「ふふっ、そういう事よこころちゃん」
と、普段は自分以外がこころに抱きつくと怒り出すいいなも、あるとに同調する。

こんな、時間が永遠に続けば良いのに・・・三人はそう思っていた。
だが、地獄の様な不幸は三姉妹のすぐ側まで迫っていた


     この無垢なる魂達に救いの手がある事を願って止まない・・・
6名無しっち:01/10/28 21:23 ID:pc3bOl6O
すみません、>>5の九行目の最初の台詞は、いいなでは無くあるとの台詞です。

>>2眼鏡顔射は基本ですね。眼鏡が精液でドロドロで目が見えなくなるぐらいのが
良いです。(w
そしてあの声。あの声で喘がれたら、こっちが悶絶しちゃいます。(w

>>3エロ小説朗読(w
自分も近いモノ考えてました。自分はあると=ひめみやきりんに、犯されている
他の姉妹の状況を小説風にその場で実況させるというモノです。(w
今回、いきなり始めた小説に、そのシーンを入れますので。
7名無しっち:01/10/29 20:21 ID:w8TsLPxR
〜始まり〜(その2)
「じゃあ、私達は図書館の戸締りを確認してくるから、こころはここに
いるのよ、いい?」と、あるとがその場を取り仕切る。
「そうそう、知らない人が来たら玄関の鍵あけちゃ駄目よ」
「も〜、ある姉ちゃん。私子供じゃ無いんだから、大丈夫だよ!」と、こころは
頬を膨らませ、細かい注意をするあるとに不満な様子だ。
「十分子供だって!」そう言うとあるとは膨れたこころの頬を人差し指で
プ二プ二と突っつく。「も〜、ある姉ちゃん」こころは更に膨れ顔になる。

小さい図書館といっても全てを廻る事は結構大変な作業だ。
いいなとあるとは、それぞれが戸締りの確認をする場所を簡単に打ち合わせすると
二手に分かれ、消えて行った。
こころは受け付けの有る入り口付近に一人取り残される形となった。
ふと、窓の外の景色に目を向けるこころ。
「あ〜あ、外はこんなに天気が良いのになぁ」と、独り言を呟く。
そして、ぼーとしてるのもつまらないし、と思い、本の整理に取り掛かろうとする。
「あれ?」ココロ図書館に続く一本道を、一台の車が近づいている事に気が付く。
それはこころが見慣れた車だった「配送の上沢さんだ!」落ち込んでいた気持ちが
急に明るくなる。いつもこの図書館に新刊を運んで来る車だからだ。
(今度はどんな新しい本に出会えるのかな?)本好きのこころはそう考えただけで
ワクワク、ドキドキした。
ふいにあるとの注意がこころの頭に浮かぶ「でも、知らない人じゃ無いし良いよね」
そう思いこころは、玄関の鍵を開け外へ飛び出した。
既に配送の車は玄関先に付いて止まっていた。車から見慣れた青年が降りてくる。
「上沢さ〜ん!」こころはその青年に駆け寄る。
「やっ、やあこころちゃん」上沢はどこかぎこちない挨拶をこころにする。
8名無しっち:01/10/29 20:44 ID:w8TsLPxR
パーン!雷の様な乾いた音がいきなり周囲に響き渡る。
それと同時に上沢は額から血を飛び散らせ、こころの目の前で地面に倒れる。
飛び散った上沢の血が、こころの顔に飛び散る。
こころは何が起きたのか解らなかった。上沢が地面に倒れ込んだのを合図に
配送の車の荷台のドアが開き、ゾロゾロと男達が降りて来る。
こころは何とも言い知れない恐怖でその場にぺタリと座り込んでしまった。
するともう一人、こころは気が付かなかったが、助手席にいた痩せた神経質そうな
男が降りて来る。片手には拳銃。多分上沢を撃ったのはこの男で有ろう。
その男が恐怖で脅えるこころに銃を突きつけ話始める。
「暫くここを利用させてもらう」と。

・・・この時から「ココロ図書館」は心無い者達に占拠されてしまった。
9名無しっち:01/10/31 23:23 ID:giIiFKK1
〜始まり〜(その3)

図書館の戸締りをしていた二人の姉達にも銃声は聞こえていた。
そしてそれぞれの脳裏に、妹のこころの姿が浮かぶ(・・・まさか!)
それと同時に二人は、妹が待っているで有ろう場所へ駆け出していた。

普段歩き慣れている廊下が異様に長く感じる・・・・・
そして、考える事は妹の身に起こっているかも知れない悪い事ばかり。
それを打ち消そうと、二人は走る速度を早めた。
妹の待つ玄関先へ二人が辿り着いたのは、ほぼ同時だった。
二人は息をきらせながら図書館の入り口を見る・・・「!!」
そこには武器を持った見知らぬ数人の男達が居た。そして、その男達の一人が
こころの頭に銃を突きつけ、後ろ手に羽交い絞めにしていた。
「こころ!」「こころん!」二人は、危険も顧みず妹の元へと走り出そうとする。
すると、こころを捕まえている男が、頭に突きつけている銃を、撃つぞとばかりに
グリグリと押し付ける。
「うっ、うぅぅっ」こころが小さな呻き声を上げる。
下手に動くと妹が危ない。「くっ!」と、あるとはもどかしい今の状況に歯軋りを
した。

こころを良く見ると、着ている司書の赤い服は土埃で汚れ、身体のあちこちに擦り傷が
出来ていた。その上唇の端からは、うっすらと血が流れている。
その傷だらけのこころが大粒の涙をぽろぽろと流し、擦れた弱々しい声で姉達に
謝り始める「ごめんなさい・・私、司書・・失格だね」(こんな時に何を・・)
と、あるとは思ったが、ある事を思い出し、こころの言葉の意味を理解する。
「ばかだょ・・あんた・・」そう言って、あるとはこころと同じ様にぽろぽろと
涙を流した。
10名無しっち:01/11/01 00:10 ID:ON1V2kN4
「暫くここを利用させてもらう」そう言って男達は、ぞろぞろとココロ図書館へと
向かった。
恐怖に脅え、座り込むこころ。そのこころに、姉、あるとの言った言葉が不意に浮かんだ。
「司書の仕事は図書館を開くだけじゃ無いよ、守って行く事も大切な仕事なんだから」
(そうだ・・・私、司書なんだ・・)(守らなきゃ!)ガクガクと震える足で無理矢理立ち上がり、
小さな両手を広げ、こころは男達に前に立ちはだかった。(図書館を・・お姉ちゃん達を守る!)

「帰ってください!貴方達は、この図書館を利用出来ません!」少し震えながらも
芯の通った声でこころは男達に訴える。
すると、先程言葉を発した神経質そうな男がこころの前まで来ると、パァンと、
こころに平手打ちを喰らわせる。
小さなこころの身体がその衝撃で吹き飛ぶ。「毛も生えて無い様なガキが
聞いた様な口きくんじゃ無え!」そう言うと何事も無かった様に歩き出す。
当然といえば当然の結果だった。人を殺す事すら何とも思わない者達だ、
こころの勇気を振り絞った行動でも、くだらない紙芝居としか受け止めないだろう。
だが、こころは諦めなかった。図書館へ向かう男の足に、倒れたまましがみ付く。
「お願いです、帰ってください!」と、男に懇願するこころ。
男はそんなこころを邪魔だとばかりに踏みつける。・・・小さなこころの抵抗では
非道な男達の行動は止められなかった。

「ばかだょ・・あんた・・」こころの言葉の意味と、身体の傷の意味を理解した
姉のあるとはそう呟いて涙を流した。
11名無しっち:01/11/01 00:56 ID:ON1V2kN4
アニメ「ココロ図書館」の主題歌シングル。「ビーグル」買って来ました。
良い歌です。エンディングテーマの歌も好きです。
シングルCDって最近買ってなかったので解らなかったですけど、最近の
新譜は、普通のCDサイズなのですね。知りませんでした(w

小説、もうすぐ凌辱シーンに突入します。
12名無しさん@ピンキー:01/11/01 01:05 ID:jsXnUOas
ガバレ!
13名無し@ピンキー:01/11/01 02:16 ID:sCWRU7K/
原作者の公式サイトのトップの水着少女で今さっきオナニーしてた。ロリ具合がたまらねえ、、、、しゅ、、しゅ、、、どぴゅ?
14名無しさん@ピンキー:01/11/01 02:44 ID:in5pCYR5
アレ、首のすわりが変だよ>>13
15名無しさん@ピンキー:01/11/01 18:32 ID:2q7sqAGn
このスレ、今日見つけたんだけど…。
ヤベェ、ココしょ好きなのに凄く期待している(笑。>小説
そんなわけで作者さん、頑張って下さい。
あっ、ちなみに今日は放送日ですからお休みですか?(笑
16名無しっち:01/11/02 00:52 ID:4VOFzMgx
〜始まり〜(その四)

「それにしてもお前らの妹は、どういう教育受けてんだ?」一人の男がそう言うと、
周りの男達が笑い出す。
「あんた達に、妹を笑う資格は無いよ!」あるとは、流れ落ちる涙を拭い
妹を笑う男達を叱責する。「何も知らないくせに・・・」と、言葉を詰まらせ、
新たな涙で頬を濡らす。

「そんな事はどうでもいい、暫くここに居させてもらう」と、神経質そうな男が
話題を変える。先程から取り仕切っているその様子からこの男がこの、
下劣で残酷な男達の群れのリーダーだという事が解る。
「俺達の命令に素直に従えば命までは取らんよ」リーダーの男がそう言うと、
周りに居る男達がニャニャと笑い出す。その言葉を男達は何度も聞いていたからだ。
そして、その結末はいつも同じ・・・別荘の時も、そして配送の上沢の時も
素直に従った者の最後に待つものは死だけだった・・・。
リーダーの男は言葉を続ける。「食料と、隠れられる場所が有ればいいだけだ」
「そして、お前達の身体とな」リーダーの言葉に別の男が横槍を入れる。
すると周りの男達が賛成とばかりに、汚らしい歓声の声を上げる。
「ガキだけだったら、どうしようかと思ったが、ここに居る間も楽しめそうだな」と、
あるとと、いいなが現れた時からずっと、上から下まで舐める様に見詰めていた、少し小太りの
男が自分の股間を押さえ、嬉しそうに言う。
すると、こころを捕まえている男が、「いいや、俺はこのガキでもいいけどな」と、
言って、こころの身体に自分の下半身を押し付け、カクカクと下品に腰を動かす。
それを見て、一斉に男達が笑い出した。

「その子を離しなさい!」男達の笑い声を裂く様に、今まで沈黙していたいいなが、
強い口調でこころを捕らえている男に言う。
(いいな姉・・)あるとは、こんなに激高した姉を今まで見た事が無かった。
17名無しっち:01/11/02 01:11 ID:4VOFzMgx
時間切れです、もうすぐ「ココロ〜」始まっちゃいます!

>>12さん。がんばります!って、三姉妹に対しての応援ですか?

>>13さん。公式サイト、自分も見ました。水着少女良いですね。ロリ好きと、いう事は
こころん好きですか?今月の「大王」のこころのブルマーは見ましたでしょうか?
あれも萌えですよね。

>>14さん。言われてみれば、あれは少し変ですね。
首の座りというか、めりこんでいるみたいですけど、あれは。でも可愛い!

>>15さん。書いている自分も複雑な心境です。「ココロ〜」は自分の中では
汚してはいけない、神聖なものになりつつあるので(w
でも、違う側面も見てみたいので、続きを書きますけど・・・
今後の展開はかなり酷いものになると思いますけど、何にも負けない、三姉妹の強い
絆を信じて書き進めて行きたいと思います。
18名無しっち:01/11/02 02:07 ID:4VOFzMgx
今回のアニメ「ココロ図書館」(四話)は話が今ひとつでしたね。
とはいうものの、冒頭の水着大会が萌え〜!です(w
神出鬼没のあかはちゃんとか、かなり無理が有ったような。後、タケコプターオヤジとか・・
それにしても、粘着上沢ウザイです!早めに始末しといて良かったです。(w
と、いうか、もっと惨たらしい死に様を与えて置けば良かったです。
次回予告にも登場していたし、チョイ役だと思って油断してました。
19名無しっち:01/11/02 13:29 ID:4VOFzMgx
〜始まり〜(その五)「母の愛」

いいなの怒りに動じる事無く、男はこころの身体をいじり出す。
「へへっ、お嬢ちゃん、今の状況を判って・・」「離しなさい!!」いいなは先程よりも
強く、威厳の有る口調で男に命令する。
隣に居る、姉の事を良く知るあるとでさえ、その気迫に飲まれるぐらいの勢いだった。
こころを捕らえている、非情で冷酷である筈の男が僅かに怯み、こころを掴む手を緩める。
こころはその僅かな男の腕の隙間からスルリと抜け、姉達の元へ走り寄る。
「いいなお姉ちゃん!ある姉ちゃん!」男に暴力を受けた時に痛めたのだろう、
こころは右足を引きずっていた。その姿は余りにも痛々しかった。
「こころん!」「こころ!」二人の姉は両手を広げ、妹のこころを暖かく迎える。
姉達の温もりを感じて安心したこころは、ヒクヒクと泣き出した。
「もう大丈夫、大丈夫よ、こころん」いいなは不安と恐怖で泣き出したこころの
頭を撫で、優しく宥める。そんないいなを見て、あるとは亡くなった母の事を思い出した。
(母は強し・・か・)

両親が亡くなってから、いいなは二人の妹の姉として、親代わりに頑張ってきた。
今では、しっかり者の役どころは、成長したあるとに譲っているものの、親の代わりとしての
気持ちを、いいなはしっかりと持ち続けていた。
妹(我が子)を想う姉(母)の愛。それが男を怯ませ、こころを解放させた
ものの正体だった。「・・・いいな姉(お母さん)」そう言ってあるとは、
こころと、姉(母)のいいなを抱きしめた。
20名無しっち:01/11/03 12:46 ID:O6daC7lF
〜始まり〜(その五)「いいなの決意」

「上沢さんが・・上沢さんがぁ・・」ころは二人の姉に抱かれ、まるで魘されているかの様に
その名を姉達に繰り返し告げる。
「上沢さん・・ここに来てるの?」いいなは、その名を聞き、もしかしたらこの最悪の事態から
自分達を救い出してくれるかも?と、考える。
しかし、その考えが甘いものだったと、直ぐに判る事となる。

その話題の人物である上沢が、二人の男に担がれココロ図書館に入館して来た。
いや、上沢だったと言うべきか、今は只の冷たい骸だ。
「・・上沢さん!」事態が自分の考えもしない方向へと向かっている事にいいなは驚愕の色を隠せない。
「・・・!」普段上沢と言い合っている、あるともその亡骸を見てショックを受け、言葉を失う。
そんな姉妹に、上沢を撃った本人であるリーダーの男が楽しげに語り出す。
「別に気に病むことは無い、こいつは自分の身の安全の為に、ここを案内した
いわば、お前達にとって、最低の裏切り者だ!」姉妹の表情を確認して、男は
更に話を続ける。「だから、お前達の代わりに俺が始末してやった」そういうと
運び込まれた上沢の死体に、新たに銃弾を打ち込む。二発、三発と・・・。

響き渡る銃声とその狂気の様に、三姉妹は震え出し、もうここがいつもの
ココロ図書館では無いのだという事を嫌というまでに思い知らされる。

「いいか?こうなりたくなかったら、幾つかの約束事を守れ」銃の弾を全て撃ち、
弾の入った新しいマガジンと交換しながら、リーダーは三姉妹に忠告する。
「嘘と隠し事はするな、そして俺達には絶対服従だ解ったか?」
そう言うと男は、銃弾で穴だらけになった、上沢を踏みつけた。
「じゃあ、早速命令させてもらおうか、お前!服を脱いでこっちに来な!」
こころを捕まえていた男が、いいなを指差し命令する。
先程いいなに、してやられた事が気に入らなかったのだろう。その目は少々怒り気味だった。
「えっ!」いいなは男の言葉に一瞬困惑したが、妹達の不安そうな顔を見て決意を固める。
「解りました・・」そう言うとスクッと立ち上がり、着ている自分の司書の青い服に
手を掛けた。
21名無しっち:01/11/03 12:54 ID:O6daC7lF
もうすぐ凌辱シーンと言ったのに、まだ辿り着けない・・・。
すみません!思いつきで書いているので、どうにも上手く行きません。
今度こそ、もうすぐです。・・・多分(w
22名無しっち:01/11/03 13:00 ID:O6daC7lF
ギヤー!今気が付きました。>>20、は(その五)では無く、(その六)です。
それと(その四)からサブタイトル付けました。
23名無しっち:01/11/04 08:51 ID:x/VIycpg
〜始まり〜(その七)「勇気の交換」

「待って!いいな姉」決意を固め、司書の制服を脱ぎ出そうとした、いいなをあるとが制止する。
「その役、私に任せてもらえないかな?」と、姉のいいなに提案する。
「そんな、あるとちゃん!駄目よ・・」男達の前で裸になったら、その後どの様な運命が待っているのか
理解している姉のいいなは、妹の提案を拒否する。あの様な汚らわしい男達を相手にするのは、
自分だけで良いと、いいなは思っていた。たとえ自分の身体がどうなろうとも・・
そんな決意を固めているいいなに、あるとはそっと耳打ちする「・・いいな姉、処女でしょ?」
「なっ!何を急に・・」妹のいきなりな質問に、いいなは頬を赤らめ狼狽する。
「私はああいう男達の扱いは、慣れているから大丈夫」と、迷いの生じている姉に追い討ちをかける様に
あるとは言った。

「ねぇ、私でも良いでしょ?丁度良かった、こんな山奥だから最近私もご無沙汰だったし・・」
と、男達に了解を求めるあると。
それに対し、いいなを指名した男が反論する「そんな勝手な事は・・」「いいだろう」と
男の反論の言葉をリーダーの男が遮る形で、あるとに答える。
いいなを指名した男は、リーダーの決断だから仕方が無い、とばかりに渋々承知する。
あるとは姉と妹に向き直り、笑顔で話し始める「いいな姉、こころの事頼むね」
「こころも、いいな姉の言う事ちゃんと聞くんだよ」と、聞き様によっては辞世の言葉とも受け取れる
あるとの台詞。それを聞いて男達の元に行かせまいと、姉と妹はあるとにしがみ付く。
「嫌だ!・・ある姉ちゃん、行っちゃ嫌だよぅ」と、こころはあるとに泣きながら懇願する。
「ばか・・・一人前の司書が図書館で泣いちゃ駄目でしょ?」と、散々自分が泣いた事を棚に上げて、
こころにあるとは言い聞かせる。「あるとちゃん!」いいなもポロポロと泣いていた。
(・・・いいな姉まで・・今こころに言い聞かせていたばかりなのに・・)と、
あるとは心の中でいいなに突っ込んでいた。
24名無しっち:01/11/04 09:04 ID:x/VIycpg
それにしても、とあるとは思った。二人と接していると、こんな状況でも落着く。
二人を勇気付けるつもりが、自分も勇気付けられている事にあるとは気が付いた。
「大丈夫だよ、こころ、いいな姉」根拠の無い言葉だと判っていても、
あるとは二人にそう言った。

そして、聖母の様な優しい微笑みを、こころといいなに残して、あるとは歩き出した。
・・・男達の元へと。
25名無しっち:01/11/05 10:05 ID:UwQeTZkY
〜始まり〜(その八)「嘘」

姉妹と男達の中間の位置であるとは歩みを止め、リーダーの男と交渉を始める。
「二人には絶対に手を出さないで。それと妹の怪我の手当て。後・・見られるの恥ずかしいから
二人を他の部屋に連れてって」と、要求を簡単にまとめてリーダーの男に付きつけた。
暫く考えた後、リーダの男が口を開く「・・・そうだな、いいだろう・・お前が本当に処女じゃ無かったらな」
「えっ!」男の意外な言葉にあるとは一瞬たじろいだ。
リーダーの男は小柄で筋肉質の男に、目線で合図を送る。
「へへっ!」待ってましたとばかりに、小柄の男はあるとに駆け寄り、いきなりスカートを捲る。
「あっ!」男の強引な行動に、あるとは自分のスカートの裾を押さえ抵抗する。
男はその手を簡単に捻り、スカートをあるとのヘソの位置まで一気に捲りあげる。
すると、ストッキングとその下に有るピンクのシンプルな下着が男の眼前に晒される。
「あぁ、い、嫌ぁ」あるとは恥ずかしいそうに、身を捩りギラギラとした男の視線から逃れようとする。
男はそんなあるとを力でねじ伏せ、脂ぎった鼻先をあるとの下着に押し付け、
動物の様にクンクンとあるとの匂いを嗅ぎ始める。
いつも強気で活発なあるとだが、男の変質的な行動に押され、されるがままだった。

困惑するあるとにリーダーの男が説明をする。「そいつは、犬並みに鼻が利く」と。
「そっ、そんな・・」リーダーの男の言葉を聞きあるとは愕然とする。
そうしているうちに、匂いを嗅いでいた男の判定が出る。
「・・・こいつは、処女だな・・それも極上の匂いだ」あるとは男の答えを首を振って否定する。
「そんな、違う・・あたし!」あるとの匂いを嗅いでいた男がぺロリと匂いを嗅いでいた部分を舐める。
「ひぁ、うっ!」情けない声を張り上げるあると。男はそんな反応をするあるとに堪えきれなくなり
その場に押し倒そうとする。
26名無しっち:01/11/05 10:46 ID:UwQeTZkY
〜始まり〜(その九)「そして制裁」

「下がれ」あるとを押し倒そうとする男にリーダーが命令する。
「しっ、しかし!」と、男はリーダーに突っかかるが、リーダーの冷たい目線を見て、仕方なしに
あるとの身体から離れる。

「はぁっ」少し落ち着きを取り戻し、あるとは乱れた身なりを整える。
「姉妹を安心させる為に嘘を付いて名乗り出たのだろうが・・・」と、あるとに
リーダーの男が話し始める。
「俺はさっき何て言った?嘘、隠し事はするなと言った筈だ!」男の声のトーンが
少しずつ大きくなって来る。
そして銃口をあるとに向け、ためらう事無く引金を引く。
パァン!図書館内に再び銃声が響く、それと同時にあるとの身体がくの字に折れ、
床にドッと倒れ込んだ。

「ある姉ちゃん!!」「あるとちゃん!」いいなとこころは、スローモーションの様に
倒れて行く、あるとの姿を見て叫んだ。
「ある姉ちゃん!ある姉ちゃん!」こころは半狂乱の様に姉の名を叫び、
倒れている姉の元へ走り出そうとする。
いいなはそんなこころの腕を掴み、自分の元へ引き寄せる。こころを危険な場所へ
行かせる訳にはいかない。「いいな姉ちゃん・・ある姉ちゃんが・・ある姉ちゃんがぁ・・」
いいなの懐で雨に濡れた子犬の様にブルブルと震え、うわ言の様にあるとの名を呟くこころ。
いいなはそんなこころを強く抱きしめる事しか出来なかった。
27名無しっち:01/11/06 11:05 ID:UYOYypBR
〜始まり〜(その十)「宴の主役」

「安心しろ、撃ったのは脚だ」銃で撃たれたあるとの事でパニックに陥っている
こころといいなの姉妹に、リーダーの男がそう語る。
確かに男のいう通り、床に倒れているあるとを良く見ると、左の太ももから血が流れている。
「もっとも、脚とはいえ動脈とかが傷ついた時は、出血多量でくたばる場合も有るがな・・」
そう言って男は、倒れているあるとに近づき脚の傷を確認する。
「・・どうやら大丈夫な様だな・・弾も貫通しているみたいだし」
「運がいいな!」そう言って男はあるとの傷口を足で踏みつける。
「がっ、くぁあぁぁっ!」撃たれた直後から意識が朦朧としていたあるとが、
脚の傷を踏まれた時の痛みで、意識を取り戻す。
男はそんなあるとと、抱き合って震えるこころといいなを交互に見据え、話を進める。
「嘘をついたペナルティーだ、ショーの主役の交代をさせてもらう」そう言って男は
いいなに抱かれ、震えているこころを指差す。
「どうやらそのガキは、ここの大切な宝の様だしな」そう言うと、二人の男に目配せをして
こころを連れてくる様に指示を出す。
二人の男はニヤニヤと汚らしい笑顔を浮かべ、二人の姉妹へ近づく。
「待って、お願い!その子には手を出さないで!」自分の横を通り過ぎようとする
二人の男に倒れながらも腕を伸ばし、あるとは哀願するが二人の男には届かなかった。
「私は、・・私はどうなってもいいからぁ!」あるとの魂(心)からの叫びが虚しく図書館内に響く。
28名無しっち:01/11/06 12:13 ID:UYOYypBR
〜始まり〜(その十一)「・・・絶対に」

いいなは、男達の標的にされてしまったこころを、渡すまいと身体を丸め、
こころを包み込むよ様に抱きしめる。
「こころん、大丈夫よ・・」いいなはその状態で、恐怖に脅えすすり泣く小さな妹に優しく
語り掛ける。
いいなとこころの所まで来た二人の男は、こころを庇ういいなの身体に手を掛け、
力任せに引き剥がそうとする。
が、男達の予想に反して、いいなの細身の身体は幾ら力を入れようとも動かなかった。
「この小娘!」意外ないいなの抵抗に、業を煮やした男達はいいなの背中を蹴り上げる。
「くっ」いいなは男達の暴力を一方的にその身体で受け止め耐え忍ぶ。
そのいいなの、強固なまでの姿勢に男達は更に怒りを増し、暴力の度合いを強めて行く。
男達がいいなを蹴り、殴りつける度に鈍い音が周りに響く、それはいいなの懐で
守られているこころの耳にも届いていた。
「・・もういいよぅ・・いいなお姉ちゃん!・・私を放してぇ!」
ほとんど悲鳴に近い言葉でこころはいいなに訴える。
しかし、いいなはこころの訴えと逆に、こころを抱きしめる力を強める。
「いいなお姉ちゃん・・止めてぇ!」止む事の無い男達の暴力を受ける
姉の身体を気遣い、こころは再び姉に訴える。これ以上自分の所為で姉達が
傷つくのを見るのは嫌だ!こころはそう思っていた。
それでもいいなはこころを放さなかった。「いいな姉ちゃ・・」そんな姉の
表情を見てこころは言葉を詰まらせる。・・・いいなはこころに微笑んでいた。
いつもと変わらぬ優しい笑顔で・・・。
男達の暴力が痛くない訳では無い、自分が辛い顔をすればこころが不安になる。
いいなはそう思い、こころに笑顔を見せた。男達の暴力に耐えて。
「こころん、だっ、大丈夫よ!」先程と同じ言葉をいいなはこころに囁く。
「・・いいなお姉ちゃん!」こころは、そんな姉を強く抱き返した。

いいなはそんなこころの温もりを身体で感じ、決意を更に固める。
(・・・この子は私が守る・・・絶対に・・)
29名無しさん@ピンキー:01/11/06 23:24 ID:SdJ7NRTo
>>1
何やねん、ここ。
30名無しさん@ピンキー:01/11/07 00:06 ID:V+KyQNSf
続きにキターイ
31名無しっち:01/11/07 00:08 ID:wIaUFk7m
>>29,何やねん、って。自分だったら三姉妹をこう凌辱する。って感じで小説を書き始めた
のですけど。えっちに辿り着けなくてこんな感じになってます。(w
お目障りでしたら、もう止めておきます。

他の方も書き込みにくそうですし。
32名無しさん@ピンキー:01/11/07 01:35 ID:EHS8eY+g
そんなことないよ!
毎日、続きを期待してここに来ているから、
このまま続けてくださいな・
3315:01/11/07 14:42 ID:eKGGwp5o
俺も毎日楽しみにしていますよ〜。
書き込みにくいのは、こういう趣向のスレでは当然。
煽りが入るのは2chの宿命ですし。
そんなわけですから、頑張られたし。
34名無しさん@ピンキー:01/11/07 15:41 ID:juq8ZMtp
おもわずココロ図書館、2冊まとめて買いに行ってしまった
35名無しっち:01/11/08 06:15 ID:WgY98TCP
すみません、あの文を見たのが、このまま続けていていいのか?と丁度自問自答していた
時だったので少々気が動転してしまいました。
人目に付く場所に書いている以上、小説に関しての辛口の批評等は受け入れる覚悟は
有ったのですけど、ここのスレの存在自体を否定されたみたいで、辛かったので。
そんな状態で>>29さんにレス書をいたので配慮に欠けた文章になってしまいました。
ご本人さんにお詫びします。すみませんでした。

>>30さん、自分とほぼ、同じ時間に書き込みされた様で、昨日は気が付きませんでした。
先に見ていたら多分、>>31の様な文は書かなかったと思います。

>>32さん、ありがとうございます。期待に添えるようにがんばります。
でも、今後の展開は、かなりえっちで酷い話ですよ。

>>33さん、ありがとうございます。スレをたてたの初めてだったので、勝手が解りませんでした。
でも、もう大丈夫。迷う事無く突き進めそうです。

>>34さん、と、いう事は、コミックよりもここを先に見た。という事ですか?
変なイメージがついて、純粋に原作を楽しめたのか心配です。
そういえば、最近気が付いたのですけど、コミック第一巻の三話目、
「午後の紅茶とフォークといいな」でこころんが使ったフォークをいいなが使おうとして、
あるとが交換するシーンが有りますよね。で、20Pのラストで、あるとのケーキの
皿には自分のフォークが有るのですけど、これってこころんのフォークをちゃっかり
使っているって事でしょうかね?恐るべし!妹争奪戦(w

では、また小説の続きを書きます。というか、書かさせて頂きます(w
今書いている話がえっちシーンに突入したら、同時進行で「あかはとこころ」の
淡いラブストーリーを書く予定です。あかはとこころの出会いとか、あかはの出生の秘密とか
自分なりに解釈して書いて行く予定です。ここのスレのテーマの凌辱とは少しかけ離れてしまいますけど。
3634:01/11/08 09:38 ID:pEPZem1i
>>35
変なイメージよりもさきに、表紙をちらちら前から見て萌えてたから大丈夫だたよ
もっと書きたい全体の流れを推敲してから投げてもいいんじゃない?
37名無しっち:01/11/08 14:29 ID:WgY98TCP
「朱葉のココロ」(その1)
「んっぁあぁぁっ」利用者のいない図書館に押し殺した様な、少女のあえぎ声が微かに響く。
声の主は、ココロ図書館を運営する姉妹の末っ子のこころのものだった。
本棚と本棚の間の通路、それも一番目立たない奥まった場所でこころは、司書の制服のスカートを
自分でたくしあげていた。そして、こころが履いていた下着は右足の踝のところで丸まっていた。
今のこころの下半身を被い隠すものは何も無かった。
その、露になっているこころの下半身に、一人の少女が取り付いていた。
「あっ、・・あかはちゃん」こころは囁く様に、自分の下半身に取り付いている少女の名を呼ぶ。
朱葉は床に膝をつき両手をこころの腰に回し、小さな舌をこころの未発達な性器に這わしている。
その度にピチャピチャと卑猥な音が響き、こころが辛そうに喘ぐ。
始まりは遊びに近い只のキスだった。いや、朱葉は本気だったかも知れない。
それが段々エスカレートして行き、今では互いに身体を重ね合う関係にまでなってしまっていた。
「・・こころちゃん」朱葉は頬を真っ赤にして、こころの一本の筋の様な性器を
なぞる様に舌で舐め上げる。
「んっ、うぅん、んっ」こころは、朱葉のその愛撫に声を張り上げてしまいそうになり、
たくし上げていたスカートの端を、ギュッと噛み締め耐えていた。
快楽に流されるこころ。と、同時に何とも言い知れぬ後ろめたさが心の片隅に沸きあがる。
こころは、朱葉との行為がしてはいけない行為だという事を何となく理解している。
そして、今こうしている時も図書館のどこかで、いいなとあるとの二人の姉は
司書の仕事をしている筈だ、こころはこの事を姉達に知られたく無かった。
38名無しっち:01/11/08 14:30 ID:WgY98TCP
クチュッ「んんっ!」朱葉がいきなり、こころの性器を指で左右に広げる。
すると、こころの性器のピタリと閉じた壁の奥からトロリと蜜が溢れ出す。
この秘め事を始めたばかりの頃は濡れなかったこころの局部。しかし、何度かの朱葉との行為で
今では濡れる事も、絶頂を迎える事も覚えてしまっていた。
朱葉は流れ落ちるこころの雫を舌で全てすくい上げ、口の中で自分の唾液と混ぜ、
こころの味をじっくりと舌全体で味わい、コクリと飲み干し恍惚の表情を浮かべた。
(・・・あかは・・ちゃん)こころは、そんな朱葉の一連の動作を見て身体を熱く火照らせた。
39名無しっち:01/11/08 16:30 ID:WgY98TCP
「引き裂かれたココロ」〜始まり〜(その十二)「ありがとう・・」

「ガキだ・・ガキを狙え」いいなにてこずる男達に、リーダーの男がアドバイスを送る。
この手の者(いいな)の心理をリーダーの男は良く知っていた。
自分が痛めつけられても我慢出来るが、守る者(こころ)を傷付けられると弱い。

いいなに暴力を振るっていた男達はアドバイス通りに、いいなの身体の隙間から
僅かにはみ出していた、こころの腕を捻り上げる。
「くあっ、!」こころがその痛みで、いいなの懐の中で悲鳴をあげる。
いいなはこころの悲鳴を聞き、はっ、となり。男達の思惑通り、隙を作ってしまう。
その隙を見て、男達はこころといいなを引き剥がす。
「いいなお姉ちゃん!」引き剥がされたこころが、いいなに手を伸ばす。
「こころん!」その手を掴もうといいなも手を伸ばす。が、そんないいなの額に
男が持っていたライフルの銃床を叩きつけた。
いいなは額から血を流し、どっと倒れ込む。「いいなお姉ちゃん!!」
倒れたいいなの元へと戻ろうとこころは、必死にもがく。が、
こころを捕らえている男がそれを許さない。
「放してやれ」リーダーの男がその様子を見て男達に命令する。
(せっかく捕まえたのに・・)という複雑な表情でこころを捕らえた男が手の力を
緩めこころを開放する。「お姉ちゃん!いいなお姉ちゃん!」こころは倒れたいいなの身体に
すがり付き泣き叫ぶ。
いいなは殴られた時に脳震盪でも起こしたのだろう。こころが揺すっても返事は無かった。

「おいガキ、お前に今後の行動を選ばせてやる。また、姉に守ってもらうか、
それとも自分の足でここまで来て、この俺に奉仕するか。どっちにする?」
そういうとリーダーの男は、自分のズボンのチャックを下ろし、そそり立つペニスを取り出す。
こころは男の言う奉仕の意味は解らなかったが、もう答えは自分の中で出ていた。
「ごめんね、いいなお姉ちゃん・・守ってくれてありがとう・・」そう言うとこころは
気絶している姉、いいなの唇にそっと口付けした。
男の問いに、こころは従う事を選択した。その答えの先に何が待つのかも知らないままに。
40名無しっち:01/11/08 16:55 ID:WgY98TCP
えっちにたどり着いてから、って書いたのに、あかはとこころんの話始めちゃいました(w
最初に始めた(引き裂かれた〜)の方が酷い話なので、中和剤的な話として(朱葉〜)
を考えていました。
でも、両方共えっちが無いと、まずいと思い。えっちに突入してからスタートしようと
思ったのですけど、(朱葉〜)の方を最初から、えっちにすれば良いかな?
という事で問題が解決出来たので始めちゃいました。こういうのって書きたいと
思った時のノリも大切だと思いますので。

>>36さん、全体の流れは一応把握しているのですけど、自分の場合話を作る時、
大まかな流れと、ラストの部分を考えて、その中に性格等が確立されたキャラを
投げ込み、色々と試練を与えて細かい所を修正して行くという、かなり無茶な
話作りをしています(w
ですから、本当行き当たりばったりで話を煮詰めるのは結構難しかったりします。
キャラが思うように動いてくれなかったりと大変ですけど、心理面が書き込める
小説って良いですね。

自分は、マンガ等の絵の方が主体なのですけど、それを言い訳にしないで、全力で取り組みたい
と思います。
イラストもそのうちUPします。
41名無しっち:01/11/09 18:06 ID:R/sStvyG
「朱葉のココロ」(その2)

朱葉は左手でこころの性器を押し広げ、空いた右手を自分のスカートの中に潜り込ませる。
そして秘所を覆い隠す、白地に苺模様の下着にそっと触れてみる。
(・・・もう、濡れてる・・)愛撫も何もしていない筈の朱葉の性器からは何故か
潤いの液が既に溢れ出していた。それも、下着を湿らせてしまう程の量を・・・
最近の朱葉はこころに触れ、こころの匂いを嗅ぐだけで濡れてしまう。そんな身体になってしまっていた。

朱葉の、こころに対する愛撫が再び始まる。こころの性器の表面を愛していただけの先程と違い、
今度は押し広げた感じ易いこころの肉の壁を直接舐め上げる。
「んぐんんっっ!」その行為にこころは瞳を潤ませ、よだれを流し、咥えているスカートの端を唾液で汚す。
朱葉はそんなこころの反応を楽しみつつ、こころの秘洞へ舌先を潜り込ませる。
「くっんっっ!んんっ!」脚をガクガクと震わせ、こころは首をフルフルと振り出す。
何度かのこころとの行為で、朱葉はそれがこころが絶頂を迎える時の前兆だと学習していた。
朱葉はこころへの愛撫をピタリと止め、スッと立ち上がると自分のスカートに手を掛け、
スナップを外し、ファスナーを降ろす。すると、朱葉のスカートがふわりと床に落ちる。
そして躊躇わずに、下着を脱ぎ出す。下着が朱葉の性器から離れる瞬間ツッと下着と朱葉の間に
愛液が糸を引いたのを見て、こころはコクリと唾を飲み込む。

朱葉の次の行動を理解しているこころは、朱葉と同じ様に次の行為に邪魔なスカートを脱ぎ捨て、
床に座り込み、その背中を本棚に預ける。
そして、ゆっくりと両足を開き、娼婦が取る様なポーズで朱葉を迎え入れる準備をした。
42名無しっち:01/11/09 18:17 ID:R/sStvyG
すみません。>>41の13行目。スナップでは無くてホックですね。
43名無しっち:01/11/09 23:37 ID:R/sStvyG
「朱葉のココロ」(その3)

「こころちゃん・・・」こころのその挑発的なポーズに引き寄せられる朱葉。
「あかはちゃん・・」そんな朱葉をこころは、恥じらいながらも受け入れる。
朱葉は自分の腰をこころの腰の高さに合わせると、位置を確認し、互いの性器を
そっと重ね合わせた。クチュリと音がして未発達な二つの性器が一つになる。
「んっ」「ふぁっ」朱葉とこころは、一つに繋がると喘ぎ声を同時にあげた。
こころは慌てて、司書の制服の上着の袖を、先程のスカートと同じ様にギュッと噛み締め、
声が出るのを押さえた。
朱葉もこころに習い、左手の人差し指を曲げ、それを自分の口に宛がい軽く噛む。
そして朱葉はこころと繋がったまま、ゆっくりと腰を動かし始める。
「んんっっ、ふっ、んっつ!」「んっ、んっ、んんっ」幼い少女二人が身体を重ね、
喘ぎ声を必死に堪え腰を動かす様は可愛くも有り、艶かしくも有った。
こころは自分も知らないうちに、僅かに腰を浮かし、朱葉との深い繋がりを求めていた。

二人の性器から溢れ出た愛液は、互いに混じり合い、そして股間を濡らし太ももを伝わり落ちていた。
そして、床にポタポタとシミを作る。
「んんっ、ん〜っ」こころは先程と同じ様に首をフルフルと振り始める。
(こころちゃん・・・もうすぐイっちやうんだね・・・)こころの合図を確認して
朱葉は性器を擦り合せる速度を上手く調節する。
「んっ、ここ・・ろちゃんっ、いっ、いっしょに・・」「あっ、あかはちゃん!」
二人はお互いの意識を確認し、上手くタイミングを合わせ昇り詰めていく。
「ふああぁっっ!」「くあっっ、ああぁっ!」二人は抱きしめ合いながら、
ピクピクと痙攣して果てた。
44名無しっち:01/11/09 23:38 ID:R/sStvyG
暫く余韻に浸った後、持っていた自分のハンカチで相手の濡れた局部を拭き合い、
二人はそっと、口付けをする。
「あかはちゃん、これ」そう言ってこころは、朱葉に自分が今まで履いていた
下着を差し出す。いつも行為が終わった後に行われている。『下着の取り替えっこ』だった。
互いに離れていても温もりを感じていたい。そう言って朱葉が提案したものだ。
「あっ、・・うん」顔を真っ赤にしてこころが履いていた下着を受け取る朱葉。
今までこころを積極的に責めていた朱葉の姿はもうそこには無かった。
いつもの物静かで、恥ずかしがり屋の朱葉が代わりに戻って来る。
「・・はい」おずおずと朱葉は自分の下着をこころに差し出す。
二人は取り替えた下着を履き、小さな安堵の溜息をつく。
そして、乱れた服装と、髪を簡単に纏め上げるとどちらから誘うでもなく、
行為の終わりを告げるキスをする。
「行こうか、あかはちゃん」こころは普段の笑顔で朱葉の手を握り締める。
「うっ、うん」朱葉は頬を真っ赤にしてこころに頷く。
二人は秘密の場所を離れ、元の日常へと戻って行った。
45名無しっち:01/11/09 23:52 ID:R/sStvyG
「朱葉〜」冒頭のえっちシーン終わっちゃった(w
まだ続きます。少し過去に戻って、二人の出会いと好きになった経緯をかきます。

「引き裂かれた〜」の方も続き書きます。
46名無しっち:01/11/10 17:36 ID:ZdJt/kjm
「朱葉のココロ」(その4)

こころと朱葉が、秘密の場所から離れた後、別の本棚の物陰から、すうっと、人影が現れる。
朱葉の母親の翠(みどり)だった。
翠は自分の娘の朱葉と、こころの秘め事を最初から見ていた。
だが、驚くでも無く平静そのものの様子だった。
何故なら、翠は、かなり前から朱葉とこころの関係を知っていたから・・

娘とこころが愛し合った場所へ足を運ぶ翠。すうっ、と息を吸い込むと微かに二人の
残り香が、感じ取れる気がした。
足元に目をやると、こころと娘の愛液が床にポツポツと落ちたままだった。
翠はスカートからティッシュを取り出すと、屈んでその愛液を拭き取る。
そして、その場所に膝を抱えて座り込んだ。
娘の朱葉とこころの秘密の場所。ここを翠が見付けたのは偶然では無かった、
何故なら、この場所は・・・

「んっ!」翠は自分でも気が付かないうちに、自分の秘所に指を這わせていた・・・
47名無しっち:01/11/10 18:30 ID:ZdJt/kjm
「朱葉のココロ」(その5)

〜こころがココロ図書館の司書になる一年程前〜

「嫌だ、行きたくない!」その日の朝、朱葉は学校へ行く事を嫌がった。
大人しく少々内気な朱葉だったが、母である翠を困らせる事は殆ど無かった。
その朱葉が駄々をこねるという事はよっぽどの理由が有るのだろうと翠は思い、
娘に理由を聞いた。しかし、朱葉は俯き、唇を噛み締めるだけだった。

母に理由など言える筈が無かった。学校で虐められたなどと・・・
それも、父親がいない事を理由にしての虐めなどと、母親の翠に口が裂けても言えなかった。
クラスメートの中には朱葉を庇ってくれる者も居た。しかし、悪意の有る言葉の方が
朱葉の心を思いの外傷付けた。

暫くの間二人に沈黙が続く、その静寂を打ち破ったのは朱葉だった。
「・・ねぇ、お母さん、私のお父さんってどんな人だったの?」
しっかりしているとはいえ、子供だ。朱葉は自分でも気が付かないうちに
母に核心部分を洩らしてしまった。
翠は朱葉の言葉で、学校を嫌がる理由を何となく理解する。
「そうねぇ、朱葉のお父さんは、すごくかっこよくて、みんなを守ってくれる
スーパーマンみたいな人で、それにとっても優しかった・・」と、朱葉に説明する。
朱葉は母の言葉に対し、不満げな様子だった、以前に父の事について聞いた時も
同じ言葉を聞いたからだ。
そんな朱葉を見て翠は「ん〜」と暫く考えた後、
「じゃあ、行きましょうか!」と朱葉に笑顔で答える。
朱葉は学校に無理矢理連れて行くのかと、身構え、母に「どこへ?」と問い掛ける。
翠はそんな朱葉の緊張を取り除く為、そっと肩に手を添え優しく語る。
「お父さんが大好きだった場所よ」
48名無しっち:01/11/10 21:59 ID:ZdJt/kjm
「朱葉のココロ」(その6)

〜同日〜

翠と朱葉の親子は、山道を走る車上にいた。
既に町から離れ、結構な距離を走っている。朱葉はこんな人里離れた場所に本当に
父が好きだったという所が有るのか少し不安になり、母の翠に質問する。
「お父さんの好きだった場所ってどんな所?」
娘の質問に翠はクスクスと笑い「静かで良い所よ、行けば解るわ」と、もったいなぶって
話をはぐらかした。
仕方無しに朱葉は車の外の景色に目を向ける、春のぽかぽか陽気で、
山の木々や草花が、一段と色めき立ち、生命の力強さ見せ付けている様だった。
朱葉はそんな景色に見惚れ、悩んでいた自分の心が少し癒された気持ちになる。
「朱葉、見えて来たわよ」景色に夢中になっている、朱葉に翠が声を掛ける。
朱葉はその母の声を聞き、車の正面に目を向ける。(・・お屋敷?)
西洋風の建物が道の先に見え始めていた。「お父さんの好きだった場所ってあそこ?」
翠は先程と同じ様にクスッと笑い朱葉に答える「そうよ、ココロ図書館よ」
49名無しっち:01/11/10 22:37 ID:ZdJt/kjm
原作では朱葉は、いいなとあるとに2巻で初めて出逢ってましたけど、変更してます。
パロディーですし、違ってても良いでしょうし。

今書いている話の他に考えている話のあらすじを書いて置きます。

1、「地下室のきりん先生」調教系。
ココロ図書館に連日の様にあると=ひめみやきりん宛の脅迫文が届く、
日増しにエスカレートして行く脅迫に、姉妹を巻き込みたくないあるとは、
一人図書館を出て、ひめみやきりん担当のさららの元へ身を寄せるが・・・

2「タイトル未」ダーク系
本の整理をしていたこころは偶然隠し部屋を見つける。そこには、カメラの機材と
男に凌辱されている少女の写真が沢山保管されていた。その少女はどことなく
姉のいいなに似ているが・・・

いいなの笑顔に隠された闇の部分に迫ります。

3「ユメデ・ナケレバ・いいな(仮)」?系
町で買い物を終え、ココロ図書館へと車を走らせるいいな。途中、濃い霧に包まれ、
気が付くと、何故か図書館の前に居た。その上、いいなの身体は小さくなっていて・・

原作まんがの2巻のいいなの初夢が元になってます。小さくなった事を最大限に利用して
いいながこころんに迫ります。

4「タイトル未」凌辱系
ココロ図書館に、父の親戚という女がやって来た。しかし、その女が巧妙に罠を張り巡らせ
三姉妹の仲を引き裂いて・・・

話は多少変わるかも知れません。準備段階なので。
5032です:01/11/11 10:58 ID:d3Xr3iPe
>49さん

感想とかをお返ししていないのでこういう事を申し上げるのは
失礼だと思うのですが・・・。

続きを楽しみにしている者としては、お願いですから次回作のネタとかは
話さないでいて欲しいです。
楽しみが減るので・・・。
ごめんなさいです。でもお願いします・・・。
51名無しっち:01/11/11 19:38 ID:JBXv7KXN
「朱葉のココロ」(その7)

程なくして、二人の乗った車は、目的の場所へと到着した。
「・・ココロ図書館」朱葉が立て掛けてある看板を読む、確かに翠が言った様に看板にはそう記されている。
自然の中にひっそりと佇む小さな図書館。朱葉はこんな所に利用者など来るのか?と、
ふと、疑問に思った。
一方の翠は、昔と変わらぬ図書館と対面した時から、道中の浮かれた気分が消え、
複雑な感情が湧きあがっていた。

翠は朱葉が生まれた時にここへはもう来ないと、自分の中で決めていた。
だが、数年の歳月と、朱葉の父を知りたいという気持ちに後押しされ、ここまで来る決意を固められた。
・・・しかし、実際この場へ来ると、つい躊躇してしまう。
「どうしたの、お母さん?」その場に立ち竦む翠に、娘の朱葉が不思議そうに
聞いてくる。
翠は、迷いを振り払うかの様に頭を振り、娘と自分自身に言い聞かせる。
「何でも無いわ、行きましょうか」と、朱葉の手を握り図書館へと歩き出した。

図書館の扉を開け、中に入ると、本の独特の匂いが二人を包み込む。
翠は図書館の中をゆっくりと見渡す、(・・・変わって無いなぁ・・)そこは、翠が学生の頃
通いつめた時と同じままの姿で翠を迎えてくれた。
52名無しっち:01/11/11 19:39 ID:JBXv7KXN
受け付けに座っていた少女が、翠と朱葉に気が付き、ぺコリとお辞儀をする。
少女は「いらっしゃいませ、ココロ図書館へようこそ」と笑顔で利用者である、
二人に挨拶をする。
翠の中の記憶に住む幼い少女と、目の前に居る少女の姿がだぶる。
(・・・いいなちゃん、大きくなったわね)と、翠は学生の頃、自分に懐いてくれていた少女に
心の中で呟いた。
そんな翠をいいなは少し見詰め、司書としての仕事を始める。
「初めてのご利用でしたら、まず利用者カードをお作りしますが、どう致しましょうか?」
と事務的な言葉ながらも、温かみの有る言葉使いで翠に対応する。
(・・初めてか・・いいなちゃん小さかったし、もう忘れているのね・・)
「じゃあ、この子の分もお願いします」と、少し寂しく思いながらも、表情に出さずに
いいなの対応に答える。

翠は差し出されたココロ図書館利用者カードに自分の名と、娘の朱葉にも自分の
名前を書かせ、いいなに差し出す。
いいなは差し出されたカードの名前を見て、にっこりと微笑む。
「・・・やっぱり・・翠さんだったのですね」いいなは翠の事を忘れていなかった。
「あっ」翠はいいなの言葉で、10年前に止まったここでの時間が
再び動き出した気がした。
53名無しっち:01/11/11 20:05 ID:JBXv7KXN
>>50さん、すみません。確かに書き過ぎたかも知れません。
自分はメモとかを書かないクチなもので、自分自身の確認の為、と思い書いたのですけど。
これからは気を付けます。
それにしても、嬉しいです。楽しみにしている方が居るなんて。今後もがんばりたいと思います。
54名無しっち:01/11/11 23:09 ID:JBXv7KXN
「朱葉のココロ」(その8)

姉いいなの声で、利用者が訪れた事を感じ取ったあるとが、ひょっこりと顔を覗かせる。
そんな妹にいいなが嬉しそうに話す「あるとちゃん、覚えてる?前に良く来てくれた翠さんよ」
あるとは翠を見て、一瞬目を丸くして驚き、そして姉に訴える「いいな姉じゃあるまいし、ちゃんと覚えてるよ」と。
妹の言葉に対し、いいなは「どういう意味?あるとちゃん」と、口を尖らせ拗ねた振りをするが、
あるとはそれを、見て見ぬ振りをして翠に向き直り「おかえりなさい、みどりお姉ちゃん」と
笑顔で翠に挨拶をする。
翠は恥ずかしそうに「・・ただいま」と返事をした。

翠は娘の朱葉を二人に紹介する。「こっ、今日は、初めまして朱葉です」と、
朱葉は二人の姉妹にぺコリと頭を下げる。姉妹は朱葉に挨拶と自己紹介をし、ゆっくりしていってね。
と、優しい言葉をかけた。
そして三人は、空いた時間の隙間を埋める様に、昔の話題で盛り上がる。
朱葉は話の輪から外れてしまい、仕方無しに図書館内を見て回る事にする。

お父さんが好きだった場所・・・朱葉はぐるりと見て回ったが、町に有る図書館と
余り変わり映えしない事に少々がっかりした。ここに来れば父の何かが解ると思っていたからだ。
   「・・・歌?」朱葉の耳に微かに誰かの歌声が聞こえる。
朱葉はその歌声の主の姿を求め、近くの窓から外を見回す。
図書館の玄関横の花壇。色とりどりの花が咲き乱れる側に歌声の主の少女が居た。
朱葉と同年代ぐらいだろうか。その少女が自分の歌う歌にあわせ、花々に水を撒いていた。
「あっ、虹」少女が踊る様に水を撒く度に、小さく綺麗な虹が出来る。
それと同時に、少女のさらさらの長い髪が降り注ぐ太陽の光を浴びて、宝石の様にキラキラと輝く。
いつしか朱葉はその幻想的で美しい光景に見惚れてしまっていた。
55名無しっち:01/11/12 20:39 ID:bOnBaDzP
「朱葉のココロ」(その9)

偶然朱葉は、水を撒いている少女と目が合ってしまった。
と、同時に少女は歌をピタリと止め、朱葉の方に向き直る。人見知りの激しい朱葉は、反射的に物陰に身を隠してしまう。
そして、朱葉は(何で、隠れちゃったんだろう・・・)と内気な自分に嫌悪する。
朱葉は少女がまだ外の花壇の側に居るかそっと窓を覗き込む。・・・・(居ない・・)
既に先程の場所には少女の姿は無く、花々に撒かれた水滴が暖かな日差を照り返し輝いているだけだった。
(自分が驚かせちゃったんだ・・・)と朱葉は咄嗟とはいえ、軽率な行動をした自分を責めた。

いつだってそうだ・・・この内気な性格が自分に災いをもたらす。と、朱葉は思った。
もっと、明るく積極的な性格だったら・・学校でも虐められなかったかも・・・
そして、さっきの子とも気軽に話せて、友達になれたかも・・・
と、朱葉は俯き、うなだれた。

トタ、トタ、トタ、トタ、トタ、と、図書館の廊下に規則正しい音が響き出す。
その音は、段々と大きくなり、朱葉に近づいて来る。(何だろう?)と、
朱葉は音が聞こえて来る方向へ首を廻らせる。
(・・・!)先程の少女が、朱葉の方へ向かって図書館の廊下を走って来る。
少女は、驚く朱葉の前で立ち止まり、乱れた息を整え、朱葉にこぼれる笑顔でこう言った。
「こっ、ココロ図書館へようこそ!」
56名無しっち:01/11/12 20:50 ID:bOnBaDzP
・・・何か文章が変、送ると書き直しが出来ないのが辛いですねぇ。
5736:01/11/12 22:34 ID:Y7NVl1vg
ジオかどっかかりてコソーリ細々とうぷ続けるのもてですよ
58名無しっち:01/11/13 11:12 ID:1DsHo5d6
「引き裂かれたココロ」〜始まり〜(その十三)「始まり」

こころは、いいなとの別れを惜しみながら、男の元へと歩き出す。
男に暴力を受けた足がまだ痛むのか、その足取りはどこと無く不自然だった。
「こころ、行っちゃだめ!」銃で撃たれ、床に倒れ込んでいる姉のあるとがこころに
涙ながらに訴える。
こころは姉の手が自分に届かない場所にしゃがみ込み、微笑む。こころは何となく感じていた。
あるとの側に寄れば、いいなの時の様に己の身を危険に晒してでも自分を守るであろう事を・・・
「私は大丈夫だよ・・ある姉ちゃん・・」  (・・・嘘だ)あるとはこころの言葉が、自分を
安心させる為に言っている偽りの言葉だと簡単に見抜く。
・・・何故なら、離れたあるとの場所からも、こころの小さな身体が僅かに震えているのが見て取れるからだ。
「・・ばか、・・妹のあんたが無理をしてどうするのよぉ、妹なら妹らしく私に甘えなさいよぉ・・」
そう言ってあるとは、足の傷口を押さえていた血だらけの手をこころに伸ばした。
こころはスッと、立ち上がり、あるとに背を向けて歩き出す。「こころぉ!」あるとは
そんな妹を呼び止める。しかし、こころは振り向かなかった。いや、振り向けなかったのだ。
振り向けば、涙で濡れている自分の顔を姉に晒してしまうから・・・

こころは、リーダーの男の側まで来て立ち止まる。
「大袈裟な連中だ」と、事の一部始終を見て、リーダーの男が感想を述べる。
そして、こころを引き寄せ、身体を乱暴に触りながら話を続ける。
「別に、殺すって訳じゃ無い」こころの尻肉を男がギュッと掴むと「あっ」と、こころが小さな悲鳴を上げる。
「お前等よりも、ほんの少し女になるのが早いってだけだ」と、男は、あると達も
自分達の欲望の標的である事をさり気無く語る。
「取り合えずは、お前等の妹の主演のショーでも、楽しく見物してろ」
そう言うと男は掴んでいたこころの尻肉を激しく揉み出す。「うっ、うううんっ」
こころはその行為に痛みしか感じられずに、苦しみの表情を浮かべる。
「女優はこいつ・・・そして、男優はここにいる全員だ・・」と、男達全員でこころを犯すと高らかに宣言する。
それを聞き、周りの男達から下卑た笑いが漏れ出した。
59名無しっち:01/11/13 11:37 ID:1DsHo5d6
>>57さん、小説を一本立ちさせるなんて、自分、考えもしてませんでした。
小説、一生懸命考えているのですけど、レベル的にはどうなのか、良く解らないですし。
本格的に始めると、自分の性格からして続くのかも解りませんですし(w

とはいうものの、小説、書いている時は解らないのですけど、後々見ると変な個所とか、
付け足したいシーンとかが結構有るので、ここで書き終えたものを加筆修正して
UPするって感じなら良いかも知れません。挿絵とかも入れられるし。
検討してみたいと思います。ありがとうございました。

勿論ここの小説、加筆修正が必要無い様に今後も、気を付けますけど。
60名無しっち:01/11/13 19:55 ID:1DsHo5d6
「朱葉のココロ」(その10)

「ねえ、ねえ、お客さんだよねぇ!」と、こころは瞳を輝かせ朱葉に聞いてくる。
その問に朱葉は頬を赤らめ、コクコクと頷いた。
「よかった〜、最近ぜんぜんお客さんが来なくて寂しかったよぉ」と、言い
朱葉の両手をキュッと握り、久し振りの利用者に感慨深げに喜びの気持ちを表した。
「あっ、あのぉ・・・」と、積極的な少女に押され、朱葉は口篭もってしまう。
それと同時に、明るく積極的な少女を羨ましいと思った。何故ならこの少女は、先程朱葉が
自分の理想としていた性格そのものだったから。(・・・自分もこうなれれば良いのに・・)

「あっ、ごめんなさい自分だけ勝手に喋っちゃって」と、少女はぺロリと舌を出し朱葉に謝る。
「わたしは、こころ。お姉ちゃん達と一緒にこの図書館に住んでるの」と、こころは自己紹介をした。
「あっ、・・私は、朱葉・・・」と少し俯き加減に朱葉も自分の名前を名乗る。
「あかはちゃんかぁ、いい名前だね」と、こころが名前を素直に誉める。
こころに誉められ、朱葉の赤かった頬が更に赤くなる。「・・・こころちゃんだって、いい名前だよ・・」
と、俯いた顔を更に俯かせ、朱葉はこころに言った。
(・・・こころ、って名前!)と、朱葉が気が付く。『ここの図書館と同じ名前!!』二人は同時に同じ台詞を言う。
二人は少し見詰め合い、やがてそれが可笑しかったのか、互いにクスクスと笑い出した。
6130:01/11/14 00:04 ID:UniI0dTO
明日にキターイ
実際、日刊小説だな…先生お疲れ様です。
62名無しさん@ピンキー:01/11/14 00:38 ID:jK92tQFX
同じくキタイ。素で面白いよ
63名無しっち:01/11/14 21:26 ID:vCxGUehI
「引き裂かれたココロ」第二章〜生贄〜(その一)

リーダーの男はこころの耳元に顔を近づけ、そっと耳打ちをし、こころを突き離す。
放り出されたこころは意を決し、コクリと唾を飲み込み、少々引きつった笑顔で周りの男達に挨拶を始める。
「・・・これから私は・・みなさんに精一杯ご奉仕します。・・・だからみなさん・・私を可愛がってください・・」
男達は思い思いに下品な野次を飛ばし、いきり立ったペニスを取り出して、こころの挨拶に応える。
こころが言った言葉は、先程リーダーの男が耳打ちした時に言えと命令した言葉だ。
従わなければ姉を殺すという前振り付きの指示だった・・・

男達に挨拶をしたこころは、男に命令された次の行動に移る。
リーダーの男の前に屈むと、ズボンのチャックから飛び出している男のペニスに恐る恐る手を伸ばす。
そして、小さな手をいきり立つ、歪な肉の棒へとそっと添える。(・・温かい)
それに触れた途端。こころの手の平に男のモノの熱が伝わり、全体に広がってくる。
幼い頃に父親を亡くし、二人の姉に育てられたこころ。当然、男のそれを見るのも、
触るのも初めての事だ。
未知なるモノへの戸惑いと、恐怖がこころの意識の中に広がり出す。が、ここで自分が躊躇すれば
姉達の命が危険に晒されてしまう・・・。
こころは小さく整った唇を僅かに開き、チロリと舌を出し、その状態で男の肉棒に顔をゆっくりと近づける。
キャンディを舐める様に俺の股の物を舐めろ!。それが男がこころに対し出した命令だった。
64名無しっち:01/11/14 21:28 ID:vCxGUehI
「駄目ぇ、止めて!こころぉ!」姉のあるとが、こころのしようとしている事を感じ取り、悲鳴の様な声をあげる。
純情で何も知らない妹を、汚されたく無い。それもこんな下品な男達に・・・

あるとの声を聞き、男はこころの行為を中断させる。
「そうか忘れていた、折角の妹の晴れ舞台だ、お前達を特別席へ招待しないとな」
と言い、二人を縛り上げて側まで連れてくる様に男達に指示を出す。
一人の男が、受け付けに有った布製のガムテープを見付け、
そのテープで気絶しているいいなと、暴れるあるとの手足をグルグル巻きにする。
そして、リーダーの男とこころの前まで縛った二人を担いで連れて来て放り投げる。
「ついでに、口にもテープを張っておけ、BGMとしてはいささか下品で、
興をそぐからな」と、新たに指示を出した。

「んっ!」放り投げられた衝撃で、少しして、気絶していたいいなが目を覚ます。
ゆっくりと目を開けると、左眼に額から流れた血が入り込み、いいなの視界を遮る。
いいなは、こころが自分の元に居ない事に気が付き、慌ててこころの姿を探す。
「・・・!」こころは男の前に跪き、これから男のペニスに奉仕を始める直前だった。
「う”っんんんっ!」いいなはこころに対して、何かを叫んだが声にならない。この時初めて
自分が縛られ、口にはテープが貼られている事に気が付く。

男は、いいなが目覚めた事を確認し、「観客も揃った事だし、ショーを再開しょうか」と、
こころに続きを始める様に促した。
65名無しっち:01/11/14 22:01 ID:vCxGUehI
若本規夫、リーダーの男の声のイメージは若本規夫です(w

>>61さん、確かにここ最近は、ほぼ毎日書いてますね(w
書けれるうちに、書いて置こうと思いまして。明日から仕事が夜の部になるので
もしかしたら、書くの滞るかもしれません。
しかし、先生って(w)自分、ズブの素人ですよぉ。

>>62さん、ありがとうございます。何か嬉しいです。面白いって言って下さると。
期待を裏切らない様にがんばりたいと思います。


「引き裂かれた〜」
何かエッチシーンを伸ばしている様に見えますけど、ここからはエッチシーン結構長く続くと思います。
66名無しさん@ピンキー:01/11/15 01:15 ID:xH5TuCqn
どちらも好きだけど朱葉ちんのお話はより好みなので
こっちもガンバテくださいませ
67名無しっち:01/11/15 12:12 ID:87TToFlu
「朱葉のココロ」(その11)

「ねえ、あかはちゃんはどんな本が好きなの?」好奇心旺盛なこころが
朱葉の事をもっと知りたいのか、質問をしてくる。
「あっ、私は・・いつでも会える・・とか」それを聞きこころが瞳を輝かせ、頷く。
「菊田まりこ先生の本だよねぇ、わたしも大好きだよ!シロが居なくなったみきちゃんを
探すシーン。あそこで何度も泣いちゃうんだよねぇ」と、目を閉じそのシーンを
こころは思い浮かべた。
「・・うん、そうだね」と朱葉はこころに恥ずかしげに同意する。
「わたしの今大好きな本はこれだよ」と、こころはスカートのポケットから一冊の本を取り出した。
常に持ち歩き、何度も読み返したのだろう、その本は少々くたびれた感じで端の部分は擦り切れていた。
「ひめみやきりん先生のデビュー作、ぽかぽかメロン天使さまだよ、あかはちゃん読んだ?」
「ううん」と朱葉は左右に首を振る。
「この本を読むと、ふわふわした気分になって何度でも読み返したくなっちゃうんだよ」
と、こころは本を抱きしめ、はぁ、と溜息をつく。
「そんなに素敵な本なんだ・・」朱葉はこころの力の入った説明を聞き、
その本の世界にこころと共に浸っている気分になり始めた。

スッ、とその本が朱葉の前に差し出される。「あかはちゃん、良かったら読んでみて」
「だっ、だけど、こころちゃんの大切な本じゃ・・」常に持ち歩き大切にしている本、
それに良く見ると、本の途中にしおりが挟んで有った。それを出会ったばかりの
自分が借りて良いものかと、朱葉は思った。
するとこころは「大切だから、あかはちゃんに貸すんだよ」と笑顔で応える。
「・・・こころちゃん」朱葉は差し出された本をこころから受け取った。
本を受け取る時に触れたこころの手は暖かく、朱葉はその温もりに僅かに心をときめかせた。
68名無しっち:01/11/15 14:22 ID:87TToFlu
「朱葉のココロ」(その12)

「こらぁ、営業妨害だぞ!」こころと朱葉は本の話題で夢中になって、あるとが
近づいて来た事に気が付かなかった。
「図書館内で、勝手に本を貸すなんて」という、あるとの表情は微笑んでいた、
妹をからかって出た言葉だと容易に見て取れる。
「まあ、今回は大目に見てあげるけどね」と、こころの頭を撫で、
パチリとウインクする。それを見て、こころは朱葉に微笑んだ。

「あれ?朱葉ちゃん、翠さんが探していたけど見掛けなかった?」と、あるとは
朱葉に小首を傾げ聞いた。
「お母さんが?・・・」朱葉はこころから貸してもらった本をキュッと抱きしめ、
「いいえ・・」と首を左右に振ってあるとに答える。
「あかはちゃん・・お母さんと来てたんだ・・」こころが一瞬暗い表情を見せる。
そんなこころを疑問に思いながらも朱葉は「うっ、うん」と答える。
「こころ、もうすぐお昼ご飯よ手を洗ってらっしゃい、朱葉ちゃんも一緒にね」
「えっ?」と突然の申し出に朱葉は戸惑う。「わぁ、あかはちゃん!一緒にご飯食べれるねぇ」
と、こころが間髪入れずに、抱きついて来たので朱葉は更に困惑した。
ほのかなこころの甘い香りと、温もりが朱葉に伝わってくる。と、小さな朱葉の心臓が
トクトクと打つ速さを増して来る。(・・・どうしちゃったんだろう?私・・)
そして、身体の芯から切なく締め付けられる様な気持ちが湧き上がって来た・・・。
69名無しっち:01/11/15 14:24 ID:87TToFlu
「もぅ〜、じゃれ付かない!」あるとがはしゃぐこころを窘める。
(こんなところ、いいな姉に見付かったらヤバイって・・・)と、最悪の事態を想像して、
あるとは背筋を凍らせた。
朱葉はあるとの言葉で、はっと我に返る。(何だったんだろう・・・今の・・)
「じゃあ、行こうあかはちゃん!」と、こころは朱葉の心内も知らずに、
朱葉の手を握り締める。・・・再び朱葉の心臓がトクトクと速さを増す。

「ちょっと待ったぁ!」あるとがその場を離れようとするこころを制止する。
「こころぉ」あるとが、にっこりとこころに微笑む。
「うっ!」普段見たことの無い様な姉の笑顔にこころがたじろぐ。
「そいいえばさっき、廊下を走ったでしょう!」言うと同時にあるとは
こころの、マシュマロの様に柔らかそうな頬を両手でギューと左右に引っ張った。
「え”う”〜、ごふぇんひゃひゃい、ふぁふぅふぇえひゃん!(ごめんなさいある姉ちゃん!)」
こころはパタパタと手足をばたつかせ、姉のあるとに謝った。
朱葉はそんな姉妹のやりとりに最初は押されたが、水を撒いていた時の天使の様に幻想的だった
こころと、今のこころの表情の余りにも大きいギャップに、悪いと思いつつも
堪えきれずにクスクスと笑い出した。
70名無しっち:01/11/15 14:38 ID:87TToFlu
>>66さん、朱葉様のお話はこんな感じでまったり続きます。
二人の関係は段々エスカレートして行くのですけど、やはり最初は起伏の余り無い
話になっちゃいますね。
自分は、こういう話好きなのですけど、他の方達は退屈になってしまうのでは?
と、少し心配です。
71名無しっち:01/11/15 17:15 ID:87TToFlu
「朱葉のココロ」(その13)

翠は娘の朱葉を探していた、懐かしさの余りつい話し込んでしまい、
娘をないがしろにした自分を悔いて。

「んんっ、」娘を探す翠の耳に、押し殺した様な呻き声が聞こえた・・・
翠は自分でも気が付かないうちに、秘密の場所の側まで来ていた。
「う”んっっ、んんっ」その場所に近づくと、誰かが発する呻き声も大きくなって来る。
翠はゆっくりと声のする場所、本棚の一番奥まった。秘密の場所を覗き込む。

そこでは、制服姿の少女と見知らぬ男が絡み合っていた。
少女は制服のスカートをたくし上げ、それをキュッと噛み締め、男が肉棒で深く突く度に
漏れそうになる喘ぎ声を必死に堪えていた。
男は少女の片足を持ち上げ、自分の腰を少女の細い腰に打ち付けている。
ジュブジュブと粘膜が絡む音が響き、それにあわせ少女の呻き声と男の荒い息遣いが
辺りに響く。
翠はその光景を黙って見詰めた。・・・・・二人の事は良く知っている。
何故なら男に抱かれている少女は過去の自分。学生の頃の翠だから・・・。
「んんっ、んんっ」学生の翠は必死に男の肉棒を女性器で咥え、ぎこちないながらも締め付ける。
そして、潤んだ瞳で男の顔を見詰める。それに応えるかの様に男は余った手で
翠の胸を制服の上から力強く揉みだす。時折、翠の胸の突起部分をキュッとつねると、
翠はピクピクと面白い様に反応する。男はそんな反応をする翠がいとおしくなり、
自分の顔を翠の顔に近づけ、頬をぺロリと舐め上げると、腰の動きを早めた。
男がペニスを突き刺し引き抜く度に、翠の性器からは、愛液が止め処も無く溢れ、
男の腰と自分の太ももの濡れた領地を広げて行った。
不意に男が首を微かに振り出す。翠は男との何度かの交わりで、それが男のイク時の
合図だと解っていた。
男の精を全て胎内で受け止めるべく翠は、体制を上手く立て直す。
受け入れ準備を整えた直後、男は待っていたかの様に「うっ」と小さく唸り、
翠の一番深い場所で、ドクドクと大量の精液を吐き出す。
温かい命の液が自分の子宮内に流れ込んでくるのを感じ取り、翠も身体を痙攣させ果てた。
72名無しっち:01/11/15 17:17 ID:87TToFlu
事を終えた後でも、男は翠と繋がったまま暫く余韻に浸った。翠の顔を引き寄せ
互いに舌を絡める。
そして、行為の終わりを惜しむかの様に重ね合わせた身体を引き離す。
男の肉棒がずるりと抜け落ちると、翠のポッカリと空いた膣口から、男が吐き出した
白濁の液がドロドロと流れ落ちた。


「あのぅ、翠さん」いきなり声を掛けられて、翠はびくっとする。
見るといいなが翠の側で微笑んでいた。
「朱葉ちゃんは、あるとちゃんが見付けましたよ」と、翠に告げる。
「そっ、そうですか」翠の返事はどこと無くぎこちない。
「これから、昼食にしますけど、翠さんと朱葉ちゃんの分も用意しましたので
宜しかったらごいっしょにいかがですか?」と、翠を誘う。
「すみません、何かご迷惑をお掛けするみたいで」と翠はいいなの申し出に対し
丁重に礼を言った。
「では、下でお待ちしてます」と翠にぺコリと頭を下げ、いいなはその場を離れた。

翠は秘密の場所を再び見た。・・・そこは静まり返り、二人の姿は無かったもう無かった。
「ふぅっ」と翠は溜息をつく。
すると、翠の脚をつっと、愛液が伝わり落ちる。
翠は持っていたハンカチでそれをそっと拭き取ると、娘と姉妹の待つ場所へと向かった。
73名無しっち:01/11/15 17:38 ID:87TToFlu
>>72の15行目「二人の姿はもう無かった」です。
・・・疲れたのかな?間違いを見逃すなんて。(w

「朱葉の〜」ここまで結構解る様に書いたので、朱葉の父親が誰か解った方も
居るでしょうね。
翠さん、未亡人という設定を見て、すぐに閃きました。(w

最近ここの小説を書いている所為で、アニメと漫画のキャラクターの目を
恥ずかしくてまともに見れないです。(w
ごめんなさい、こころん、ある姉、いいな姉、朱葉ちゃん、翠さん、
上沢は別にいいや(w
74名無しさん@ピンキー:01/11/17 00:55 ID:GVnHcAoY
やっぱりとても(・∀・)イイ!!
ホンキで続きが楽しみ。アニメ見れないのでその辺の設定・キャラは
解らぬけど(^^;

声優を具体的に言ってもらえると助かるやらある意味笑えるやら(w
75名無しさん@ピンキー:01/11/17 05:15 ID:SLGctgQj
朱葉たんハァハァ
朱葉のココロマンセー
76名無しっち:01/11/17 19:21 ID:6Ldo8Ulu
やっぱり、滞ってます。夜の仕事は向かないみたいです。思考力が低下します。
小説の続きはもう少し待っていて下さい。

思考力が低下していてもお話は考えてます。コンパロイドのシュネさんの話とか。

>>74さん、ありがとうございます。がんばります!原作の漫画でも設定とか
解りますよ。カラーページが沢山有るし、結構お買い得です。2巻まで発売してます。

声優は後者のつもりで書きました(w
お笑い狙いです。

>>75さん、朱葉様は良いですよね。最近の自分の中でも、かなりポイントUPしてます。
朱葉様のお話ももう一つ考えてます。
ちょっと意地悪な翠さんに調教される奴(w

で、落書きで申し訳無いのですけど朱葉様です↓「お股を濡らしてこころんを待つ」て感じです(w
ttp://www4.famille.ne.jp/~yo-ogawa/bbs/dat/h2154.jpg
今度ちゃんとした物も描きます。
77名無しさん@ピンキー:01/11/18 00:22 ID:uxCb+p5i
>76
絵拝見したでつ。即保存(w
この筆力にしてこの画力マジ凄いね(,,゚Д゚)/
負担にならない程度にがんばてね。
翠さんに調教される朱葉たん(;´Д`)ハァハァ
78???:01/11/18 00:34 ID:g1+Jqxad
| \
|Д`) ボクモ SSカイテモ イイノカナ?
|⊂   アマリ ジョウズジャナイケド イイノカナ?
|
79名無しさん@ピンキー:01/11/18 01:34 ID:co3PVX07
| \
|Д`) ゼンゼン イインジャ ナイノカナ?
|⊂   カイテクレルト ウレシイナ
|
80???:01/11/18 05:32 ID:LbpYSAlB
| \
|Д`) ジャア チョトネタヲネッテカラ カクネ。
|⊂   イツニナルカワカンナイケド キタイシナイデ マテーテネ。
|


|ノ
|ノ  サッ
|ノ
|
81名無しっち:01/11/18 20:02 ID:ewJ0MRi3
「引き裂かれたココロ」〜生贄〜(その二)

男に奉仕の再開を促されるこころ。しかし、行為を中断させられた僅かな時間の間で
こころの中に戸惑いの気持ちが再び湧き上がっていた。
それに男は、今から始まる行為をわざと二人の姉に見せつける様に身体の向きを調整していた。
・・・今、姉達の悲しみに暮れる視線と、男達の熱く絡みつく視線、それらが混じり合いこころの舌先に集中している。
それでもこころは、姉達の身の安全の為と言い聞かせ、男の股間へと顔を近づけて行く。
すると、男のペニスの何ともいえない臭気が鼻腔を刺激する。「うっ」と唸り、
躊躇して、こころは顔を引き戻してしまう。業を煮やした男がそんなこころの肩を掴む。そして、ギュッと
指先に力を入れた。
こころはその痛みに顔を歪ませ、自分に暴力を働いている主の顔を反射的に見上げる。
男の冷たい視線がこころを見下ろしていた・・・魂を打ち貫いて来る様な視線・・・
こころは警戒心の強い小動物の様にピクッと身体を震わせ、その視線から送られて来た言葉無き命令を受け入れる。
こころは指示に従い、恐怖に身体を小刻みに震わせ、男のペニスの亀頭部分に自分の小さな舌を押し付けた。
・・・舌先に表現出来ない様な男の味が広がり、亀頭部の熱がじわじわと舌全体を侵食してくる。
それと同時に先程こころを苦しめたペニスの匂いが嗅覚を犯し始める。
それらの感覚にこころが嘔吐感を湧き上がらせる。
こころはそれに必死で耐え、亀頭部に押し付けた舌先をゆっくりと動かした。
ザラザラとした嫌な感触。そして、ペニスに取り付いていた汚れをすくい取り、
舌はペニスから唾液の糸を引いて離れる。
82名無しっち:01/11/18 20:04 ID:ewJ0MRi3
口内に舌を収めると雄の嫌な味がこころの口一杯に広がる。
その味の所為で、赤面して熱い頬とは逆に、背中に冷たいモノが走り出し、
こころの肢体から力が奪い取られて行く。それに負けじと、無理矢理意識を引き戻す。
そして、ゆっくりと目を閉じ、男の欲望の詰まった肉塊に再び舌を這わせる。
今度は男の要望通り、キャンディを舐める様に、立て続けて肉棒に舌を這わせる。
ピチャピチャという音と共に、こころの「はぁ・・はぁっ・・」という呼吸音が混じり合う。
こころが口での呼吸を始めた為だ。・・ペニスの臭気を避ける様にと、こころの中の防衛本能が
本人も気が付かないうちにさせている行動だ。

初めてで、不慣れながらも一生懸命に男の肉棒を舐め上げるこころ。
それは、愛ゆえの行動だった。
もちろん愛の対象は、奉仕している男に対してでは無い。
こころの二人の姉、いいなと、あるとに対してのものだった。
・・・その二人は、そんな一途な妹が汚されて行く様を見ている事しか出来ないでいる。
『ん”っんんんぅ”ん!』姉達の声にならない、くぐもった叫びが辺りに虚しく響き渡った。
83名無しっち:01/11/18 20:20 ID:ewJ0MRi3
>>77さん、絵、もう削除されちゃってますね。(w
もっと長期間保存出来るアップローダー探します。

翠さんの調教。愛の有るものと、鬼畜なもの両方考えているのですけど、どっちが良い
ですかね?
鬼畜な方は徹底的に調教されて、お客を取らされたりとか、って感じなのですけど。

>>78,〜>>80さん、もちろんOKですよ!というか、お願いしますぅ。(w
多くの方が参加する。それこそが、自分の望んでいた形なので。
84???:01/11/19 04:31 ID:AJVYQydh
>>83、All
| \
|Д`)   ナンダカネタヲネッテタラ タンナルレズエロSSニナチャータヨ。
|⊂    アマリハードジャナイケド ソンナノデモ イイノカナ?
|     スレノナガレガ ハードエロマンセーナラ ネリナオスヨ。
85名無しっち:01/11/19 19:32 ID:Nrn3E8rz
「引き裂かれたココロ」〜生贄〜(その三)

亀頭部、カリ部分、そしてさおの部分と、こころはたどたどしい舌使いながらも
舌の刷毛(ハケ)で、自分の唾液を塗りつけて行く。
男のペニスが時折ピクピクと反応する。こころはその度に身をすくませ男のモノに
恐怖心を募らせる。
元々、男が強要しているこの行為の意味や、次に何が自分の身に降りかかるかも
解らない状況だった、こころが過剰に反応するのも当然の事といえた。

男はそんなこころの一挙一動に異常な興奮を覚えていた。
始めはこんな行為などに興味など無かった。幼い少女を抱く趣味も無い。
ここの今の主人が誰なのか、教え込む為に始めた『茶番劇』男にとっては
せいぜいそんなところの意味合いだった。
だが、瞳を潤ませ、頬を赤らめて自分のペニスに取り付く少女の姿を見ているうちに、
男の黒く淀んだ心の内側から、幼い少女に対しての欲望が滲み出て来ていた。

「・・・おい、こいつの下の方の準備をしろ」リーダーの男は周りに居る男達に
指示を出す。
お預けを喰らっていた男の群れからその言葉を聞き、二匹の犬(男)が飛び出す。
そして、奉仕を続けているこころに無骨で汚れた手を伸ばした。
一人の男がスカートに手を掛け、乱暴に捲る。
すると、レースとフリルを贅沢に使ったアイボリー色の下着と、そこから伸びている
成長しきっていない脚が晒される。
86名無しっち:01/11/19 19:34 ID:Nrn3E8rz
「あっ、」こころはペニスへの奉仕を止め、捲られたスカートを慌てて戻そうとする。
しかし、こころに取り付いた男達の手がそれを簡単に捩じ上げる。
そして二人掛りで下着の上からこころの肉を弄り始める。
「ふぁっ、嫌ぁ、ダメぇ・・」男二人のねっとりとした荒い鼻息と、自分の下着を見据える
異様に血走った目を見て、必死に押さえていた恐怖心が、こころの中で表面に出ようと暴れ始める。
そんなこころなどにお構い無しに、男達は下着の表面に手を這い回させる。
尻肉を撫で、掴み、揉み、指で尻肉の谷間をなぞる様に往復させる。
弄られ、嬲られる度に、にこころの幼い身体に電気が通った様な痺れが不規則に走る。
「ひぅん、・・あっっ!」こころはその感覚に戸惑い、脚をガクガクと震わせ、
堪え切れずに、リーダーの男の体にすがり付いた。
リーダーの男はそんなこころの唇に、甘えるな!と言わんばかりにペニスを
押し付ける。
こころは下半身の感覚を堪えながら、押し付けられたペニスに舌を這わせた。

「んあぁぁぁっ!」こころが一際激しく身体を痙攣させる。
男の一人がこころの下半身の前方に手を回し、下着の上から性器をなぞり始めたからだ。
負けじともう一人の男も、性器へと手を伸ばし弄り始める。
「ふぁっ、あっ、あっっ!」無神経な男の手に性器を嬲られ、こころは小さな身体を
面白い様にくねらせる。
その反応を見て、男達は執拗にこころの性器を攻め立てる。
霞のかかった様な意識の片隅でこころは、どうして男達は自分のここに執着するのか?
と、疑問に思っていた。

こころの疑問に対する回答は、直に出される事となる。自分の処女と引き換えにして・・・。
87名無しっち:01/11/19 19:50 ID:Nrn3E8rz
ごめんなさい!「朱葉の〜」も続きを書くつもりでしたけど、時間切れになっちゃいました。
明日書けたら続きを書きます。

>>84さん、ごめんなさい!自分が>>1であのような事を書いたから書き辛くなって
しまったのですね。
素直に「ココロ図書館のえっちで行こう!」と書いて置けば良かったです。
ソフトなお話でも良いと思います。と、いうか大歓迎ですぅ。(w
自分、レズネタ大好きですから!
88名無しっち:01/11/19 19:58 ID:Nrn3E8rz
あっ、ついでに下がり過ぎていたのでageて置きます。
89aho:01/11/19 20:25 ID:ZUsFCvei
コイツラ全員ダウソ厨房(g
90名無しさん@ピンキー:01/11/19 20:46 ID:/pbbFZxP
>>84
| \
|Д`)  ゼンゼン イインジャ ナイノカナ?
|⊂    ムシロ タノシミ ダッタリスルナ
|    ウプ シテクレルノ マテールネ          
9130:01/11/20 00:36 ID:Sh/yVjea
ttp://www2u.kagoya.net/~ninja/imgboard/img-box/img20011120002357.jpg
いつも、ありがとうゴザイマス、こんなものしか有りませんがお納めください。
…激しく既出だけどな。
92名無しさん@ピンキー:01/11/20 14:05 ID:/rAPAk9R
今日初めて知った。凄いよ!>>1
特に「引き裂かれたココロ」の方。
どうしても続きが気になります。
以降は、あまり血が流れないといいな・・・。
破瓜の血は別として(w
「朱葉のココロ」との2面性もいい感じです。
>翠さんの調教
鬼畜な方が好みですけど、少数派かもしれない・・・。

あまり負担にならないよう、マターリがんばってくださいネ。
93名無しっち:01/11/20 22:08 ID:nzsnG/8o
「朱葉のココロ」(その14)

「それでね、こころちゃんがね・・・」ココロ図書館からの帰りの車中。
朱葉は母の翠にこころの事について熱の入った口調で語っていた。
その娘の話に翠は聞き入り、時折相槌を打った。

日は既に暮れ、山間を縫う様に続く道は夜の闇に包まれている。
親子は姉妹との楽しいひと時につい長居をしてしまい、昼食どころか夕食までご馳走になってしまった。
「そうしたらね、こころちゃんが・・・」朱葉のこころの話題が続く・・・。
翠はそんな朱葉の話を複雑な心境で聞いていた。
姉妹の両親が既に亡くなっていた事は知っていた。訃報や、悪い噂はとかく広まり易いものだ。
しかし、あの夫婦に三人目の子供が出来ていた事は、こころに出会う今日まで
翠は知らなかった。

朱葉とほぼ同じ時期。いや、正確に言うと翠が朱葉を身篭る前に既に
姉妹の母親の胎内には、こころが居た事になる。
(・・・・・それを知っていたのに、あの人は私と・・・)その事実が翠の心内に濃い影を落とした。
と、同時にいけないと思いながらもつい、自分の娘と、こころの生い立ちを比較してしまう。
両親と姉妹に祝福されて、生を受けたこころ。
それに比べ娘の朱葉は、父親の名も名乗れずに親に勘当同然で家を追い出され
生んだ子だった・・・。

・・・始めから父親がいない事を運命付けられた娘・・・・
それは在る意味、翠が選択し朱葉に押し付けた運命だ。
翠はその事実に対し事有るごとに、心の中で娘の朱葉に何度も詫びた。

「・・・お母さん・・」感傷に浸る母を娘が呼ぶ。翠はその呼びかけで我に返り、
娘に「なに?」と、聞き返した。
朱葉は頬を赤くして「・・・お父さんの好きだった場所・・私も好きになれそう・・」
と言い、笑顔を翠に向けた。
「・・・朱葉」翠は車を止め、娘の朱葉を優しく抱き寄せた。
自分がした事は間違っていたかも知れない・・・でも、娘を・・朱葉を産んだ事は
決して後悔しない。
「ありがとう・・朱葉」そんな翠の気持ちが自然と言葉となって、娘に礼を言わせる。
「・・お母さん」その言葉を聞き、こころに触れた時の様に朱葉の心臓がトクトクと
打つ早さを増した。
94名無しっち:01/11/20 22:39 ID:nzsnG/8o
以前、別のスレでも小説を書いていたのですけど、最近消えちゃいました。
そんな訳で、危機感を感じ昨日はここのスレをアゲたのですけど、
どういう条件で消えちゃうんでしょうかね?良く解りません。

>>89さん、すみません!きっと「ココロ図書館」が大好きで、凌辱されている
キャラを見るのが許せなかったので、あの様な書き込みをされたのでしょうね。
心中お察しします。でも、ごめんなさい。止める事は出来ません。
見に来て下さる方も居ますし、自分も続きを書きたいので。
気分を害されて、ここをもう見に来られないとは思いますけど、念のため書いて置きます。

>>90さんの言う通り、自分も待ってます!

>>91さん、素晴らしい頂き物をありがとうございます。激萌えですぅ(w
この水着ショーの前では、自分の何千、何万のエロ文章など霞んでしまいます。
この回の第四話、惜しいのは朱葉様の水着姿が拝めなかった事です。
こころんとのお揃いの水着とかのシーン出して欲しかったです。

>>92さん ありがとう、アンド、お疲れ様です。(w
文章、かなりの量だと思うのですけど、自分が見ても尻込みするぐらい。(w
全部読むの大変ですよねえ、自分の文読み辛いし・・・

翠さんの調教は、両方書こうかと思います。調教内容はほぼ同じで。
同時進行でやったら面白そうだと思ったので、朱葉様の反応が双方で違ったりとか。
95名無し維持:01/11/21 02:14 ID:7uwDwjWP
維持
96名無しさん@ピンキー:01/11/21 14:18 ID:rG6r093Y
ageとく?
97名無しっち:01/11/21 21:43 ID:JoDSQs3Q
「朱葉のココロ」(その15)

翠は乗っていた自転車を降りて押し、山の奥へと続く道を一人とぼとぼと歩いていた。
別に目的の場所など無い・・・ただ町から離れたかっただけだった。
幼い頃から人見知りが激しく、内気だった翠。
人に裏切られるのも、人から虐められる事も慣れていると思っていた。
だが、今回の出来事はそんな翠を深く傷付けた。
翠が親友だと思っていた者が発した言葉・・・
「あの子が可愛そうだから、付き合ってあげてるだけ・・」それを偶然聞いて
翠は授業も終わらぬ学校を飛び出していた。

翠がその場所に辿り着いたのは、太陽も真上に差し掛かった昼頃だった。

「     図書館?」名前の部分が不自然に空いた看板。
そして翠の目の前には新築したばかりと思われる、小さな図書館が静かに佇んでいた。
翠はその図書館を見上げ、町の人達がしていた噂を思い出す。
新しく出来た図書館・・・そしてそこに住む、夫婦と娘達・・・。
翠が聞いたところに拠ると、病気がちで本好きの妻の為に、夫が環境の良い
山奥に図書館を建てた。と、いう話だった。
町の者はそんな夫のした事を、金持ちの道楽と笑っていたが、翠は素敵な事だと思っていた。
誰かの為に何かをする事。意外と簡単に出来る事の様で、出来無い事だ。翠はその事を良く知っていた。

キィッ・・軽い音を立て、図書館の扉が開く・・・。
翠は好奇心に背中を押され、図書館の中へと足を踏み入れた。
辺りを見渡す翠。静かな館内にどこかに有ると思われる時計の音が微かに響き渡る。
「いらっしゃいませぇ、とう、としょかんへようこそ」翠はいきなり発せられた言葉に
ビクッと驚く。
そして声のした方へ目を向ける。5、6歳ぐらいの少女が翠ににっこりと微笑み
お辞儀をする。
翠もそれを見て、その少女にぺこりとお辞儀をした。

すると、本を整理していたのだろう。20代後半ぐらいの男が本棚の間の通路から
姿を現した。
「こら、いいな、いきなり声を掛けたら、利用者さんがビックリするだろ?」
そういって少女を抱き抱える。そして「いらしゃい、当図書館へようこそ」と
翠に挨拶をした。

それが翠と、朱葉の父との初めての出会いだった。
98名無しっち:01/11/21 21:55 ID:JoDSQs3Q
明日はお休み、小説書き祭り出来るかな?(w

>>95さん、維持して行くって難しい事ですよね。もしかしたら前へ進む事より
難しい事かも。
自分も、ここを維持して行けれる様にがんばりたいと思います!

>>96さん、すみません!自分が不甲斐ないばかりに神経を使わせてしまって。
消えない程度に適当に上がっていれば良いです。
99名無しっち:01/11/22 03:19 ID:/wBiK7KI
「引き裂かれたココロ」〜生贄〜(その四)

男達の必要以上な指による責めが続く。
節くれだった男の指が、こころの性器を下着越しに何度も強弱を付け往復する。
その所為で、下着がこころの秘肉に僅かに喰い込み、下着越しからでも
幼く未発達なクレパスの形状を、浮き上がらせていた。
「ひぅんっ、あぅっ、んんっ」既にこころは男達に対して、抵抗する気力も失っていた。
為すがままに、その小さな身体を傍若無人な男達に預ける。いや、預けざる負えなかった。
こころが切なく悶える姿を見て、堪え切れなくなった男がもう一人、男達の群れの中から飛び出す。
既に先にこころに取り付いて居る男二人の手で、こころの性器周辺は占領されてしまっている。
仕方無しに男はこころのアナル周辺を弄り始め、余った手で自分のペニスをしごき出した。
「ふぁぁぁぁっ!」新たな感覚が下半身に加わり、こころは自分の力で今の体勢を保てなくなってしまう。
カクッ、と身体のバランスを崩し、床に倒れ込みそうになるこころ。
リーダーの男がそんなこころの髪を掴み、引き上げて姿勢を立て直させる。
「おい、倒れるのは別に構わんが、お前の姉達がどうなるか保証できんぞ」
と、虚ろな瞳でピクピクと痙攣するこころにそっと耳打ちをした。
それを聞きこころはキュッと歯を喰いしばり、下半身に無理矢理力を入れる。
リーダーの男は満足げに、こころの頭を撫で、褒美とばかりに先程より更に膨張した
自分のペニスを喰いしばるこころの唇に押し付けた。
こころは下半身の感覚と戦い、褒美のペニスに震えながら舌を這わし始める。
100名無しっち:01/11/22 03:22 ID:/wBiK7KI
「くそ、このガキ全然濡れねえな!」こころの性器を弄っていた男が突然ぼやき出す。
・・・こころの性器が濡れないのは、当然といえば当然の事だった。
女性としての機能すら整っていない未成熟なこころの性器・・・その上、男達の無理矢理の愛撫では
希望通りに事が運ぶ筈が無かった。
それでも男は諦めず、こころの下着に指を滑り込ませ直接性器を弄り始める。
「んふぅっ、んんぅっ」こころはペニスを舐めながら、自分の秘所に直接触れる
指の感覚に耐える。
「このガキ!」別に濡れないのはこころの所為では無いのだが、早くおこぼれに預かりたい
男達が苛立ち始める。
そして、こころの下着に手を掛け、一気にずり降ろす。
薄い布に覆い隠されていた部位が曝け出された。羞恥の感覚が鈍り始めて来たこころは
その事に対し、ピクリ、と僅かに反応し、再び男のモノを舐め始める。

散々男達に弄ばれたこころの下半身の肉は所々赤くなっていた。
男は露になったこころの性器、縦筋の薄い肉を指で広げる。「んんっ」こころがその感覚で
自分の性器にチラリと目を落とす、男の毛深い腕とその腕の指が自分の性器を左右に広げている
所が視界の端に見える。「んっ、ふぁっ」鈍った感覚ながら、こころはその見慣れぬ異様な光景に
打ち震えた。
101名無しっち:01/11/22 03:23 ID:/wBiK7KI
広げられ、空気に晒されたこころのピンクの粘膜は弄られ、僅かに充血しているだけで
やはり愛液で潤ってはいなかった。
「くそっ」男が濡れない肉壁を弄ろうとする。
「止めて置け」リーダーの男が、それを制止する。
そして床に転がされ、自分の妹が弄ばれているのを見ている事しか出来ないでいる
いいなとあるとに向かって、話始める。
「俺は準備が出来ていようが、出来ていまいが、これからこいつにぶち込む」
そういって、いまだに自分のペニスに取り付いているこころの肩に手を掛ける。
「濡れずに準備の出来ていない、こいつのマ○コにぶち込んだら、もうこいつのモノは使い物にならなくなるだろうな・・」
いいなと、あるとがそれを聞き、ビクッと身体を震わせ動かなくなる。
そんな姉達に男は残酷な提案を投げ掛ける。
「そこでどうだろう・・・可愛い妹の為に、お前達の愛液を分け与えてやるというのは?」
狂気の提案を聞き、いいなとあるとは同時に発案者の男の顔を、驚きの表情で見詰める。
やがて二人は項垂れて、このどうしょうも無い状況を呪い、すすり泣きを始めた。
102名無しっち:01/11/22 14:08 ID:/wBiK7KI
「引き裂かれたココロ」〜生贄〜(その五)

いいなと、あるとの了承も待たずに、こころのショーにあぶれた男達が一斉に二人の身体に群がる。
いいなには今でもこころの件で恨みを抱いてる男と、こころをいいなから引き剥がすのに
苦戦した二人組みの男の、計三人が取り付く。
あるとには、あるとの処女判定をした小柄で筋肉質の男と、あるとの魅力的なボディに
引かれた三人の男の、計四人が取り付いた。
手足をガムテープで固定されているいいなと、あるとは男達に抵抗する事もままならないでいる。
それでも、自分の身体に伸びてくる男達の腕を、身体を僅かにくねらせ、器用に避ける。
しかし、そんな抵抗とも呼べない努力も、男達の力の前に簡単にねじ伏せられる。
「んんんっ!う”んっ!」あるとはそれでも抵抗していたが、やがて、ゆっくりと目を閉じ
身体の力を抜いた。「へっへっへっ、もう諦めたのか?」と、男がそんなあるとに聞く。

・・・あるとは抵抗を止めたのでは無かった。
(あの男は予告通りに、こころを犯すだろう・・・)身動きも出来きず、男達に押さえ付けられているあると。
(ならば、いっその事・・・)男の言う通りに、愛液をこころに提供すれば破瓜の苦痛は和らぐ筈。
あるとの正に、苦渋の選択だった。

いいなの方は、まだ男達に抵抗を続けていた。(ダメ!今触られたら・・・)そう思いながら
男達に組敷かれながらも、必死に不自由な身体を男達の手から遠避ける。
一人の男がいいなのスカートを捲くる。「う”んんっ!」いいなが一際暴れ出す。
「無駄だ、大人しくしな!直ぐに気持ち良くしてやるから」と、下卑た笑いを浮かべ、
こころと同じデザインのいいなの下着に手を掛けた。
「んんっ!」(駄目ぇ・・・)
「んっ?」いいなの下着に触れた男が、何かに気がつく。
そして、下着の中に指を入れて、それを確認する。「・・・こいつ、もう濡れてるぞ!」
(ああっ・・・)いいなは知られたく無かった秘密を、男に知られてしまう。
リーダーの男がそれを聞き「・・・妹の痴態を見て濡らすとは、最低の姉だな・・」
と、冷ややかな視線を送り、いいなを罵倒した。

(確かに最低の姉だ・・・)いいなは自分でも、そう思った。
103名無しさん@ピンキー:01/11/23 01:14 ID:V4oOKKUp
>両方書こうかと思います。調教内容はほぼ同じで。
 なんと嬉しいお言葉、楽しみにしております。

「引き裂かれた〜」の方もすげい展開(w
続きはどうなる!?
10475:01/11/23 03:35 ID:LUak7REN
>76
せっかくの朱葉たんを逃してしまいました・・・鬱だ
今週のいいなさんのように黄昏てます。何時かまた拝見できる時を楽しみに・・・
105名無しっち:01/11/23 07:05 ID:eYs25HZ6
アニメの7話、何かヤバイ展開です。
二人の姉を差し置いて、末っ子が図書館の名前と同じなんて、おかしいとは思っていたのですけど。
もしかして、こころん、二人の本当の妹じゃ・・・
そう考えると、いいな姉が、父親の日記を見て態度が変わったのも頷けるし・・・
いいな姉が見た夢(宇宙人の方じゃ無くて(w))も意味が判って来る。
最後の意味有りげな、いいな姉の台詞とかも。
・・・でも、それが本当なら嫌だなぁ、三姉妹でほのぼの萌え〜!が良いのに。
自分が深読みし過ぎているだけで、終わってくれれば良いのですけど。
まあ、自分はこのままの設定で、突っ走るだけですぅ。(w


>>103さん、はい、がんばります。朱葉様調教のお話は、今書いている物が両方まだ続きますので
少し先になりそうです。
次に書こうと思っている物も有りますので。と、言いつつ、すぐに書いちゃうかも知れません。(w
「引き裂かれた〜」の方は、ラストまでやっと話が固まりました。
見切り発車で、先が見えなかったのですけど、一安心です。(w

>>104さん、大した物では無いのですけど、またUPしますね。
今晩だと急かも知れないので、日曜の午前一時頃にUP致します。
鉛筆描きの落書きですけど。
106名無しっち:01/11/24 04:19 ID:AS5dVCrq
「朱葉のココロ」(その16)

元々本好きな翠が、山奥の図書館に通い詰める事になるのは当然の成り行きといえた。
そして運命的な出会いによる好奇心が、恋愛感情へと変わるのに
さほど時間を必要としなかった。

「あっ、みどりおねえちゃん、いらっしゃい」いいなは、常連となった翠にすっかり懐いていた。
「みどりおねえちゃん!」次女のあるとが翠に抱きつく。
「あ〜!あるとちゃん、ずるいよぉ」幼い姉妹が翠を奪い合い喧嘩になる。
「こらこら、お姉ちゃんが困っているだろ」と父が二人の間に入り制止する。
翠が訪れると始まる。何時もの光景だった。
今の姉妹には、この小さな図書館が生活の場で、全てと云えた。
その世界(図書館)に訪れる者(利用者)は余り居ないので、良く訪れる翠の事が
気になって仕方が無いのだ。

翠は、受け付けのカウンターに目を向ける。余程暇だったのだろう、そこには手入れ途中の
カメラのレンズや、本体、そして見慣れぬ機材等が置かれていた。
「・・・カメラ、お好きなのですね」と、翠は姉妹の父親に聞いた。
「うん、だいすき!おおきくなったら、いいな、おとうさんからカメラもらうんだよ」
と、自分に向けられた質問と勘違いして、いいなが答える。
そんないいなに、翠は「そう」と笑顔で受け答えをする。
父親に視線を向けると、翠に向かって微笑んでいた、翠もそれを見て父親に微笑み返した。
「そうだ、いいなちゃんと、あるとちゃんにお土産よ」と言い翠は二人に、
人形とぬいぐるみを渡す。
「わぁ、ありがとう、みどりおねえちゃん!」と、いいな。
「ありがとぉ」あるとはふかふかなぬいぐるみに顔を埋め、礼を言う。
二人は嬉しそうに、自分の部屋へと翠の持ってきたお土産を置きに行く。
「ありがとう翠ちゃん」二人の嬉しそうな姿を見て、二人の娘の父が礼を言う。
107名無しっち:01/11/24 04:20 ID:AS5dVCrq
(ありがとう、か・・・・・・)翠は、後ろめたい気分を払拭する為、
以前から疑問に思っていた事を父親に聞いてみる。「どうしてこの図書館、名前が無いのですか?」
すると、姉妹の父親が「本当は、妻の名前を付けたかったのだけど反対されてね、この図書館には合わないって」
と、照れくさそうに答えた。

翠は次に本題に入る。「そういえば奥さん、お見えにならない様ですけど?・・」
「ああ、妻なら今日は診察の日で町の病院へ行ってるよ」・・・翠は知っていた。
何度かの図書館通いで、病気がちな妻が通院する日にちを・・・。
わざと聞いたのだ、確認の為に。
そして、コクリと唾を飲み込み、次のステップへと移る。
「あっ、そうそう、罪と罰ってタイトルの本有りますか?」と、姉妹の父親に聞く。
「へえ、翠ちゃん結構難しい本を読むんだね」と、言い考え込む。
「あっ、あそこに有るよ」と、保管場所を思い出し姉妹の父親は、本の場所へ翠を案内する。
・・・本の置き場所も翠は知っていた。・・・この図書館内で一番奥まった目立たない場所・・・
あの、場所に有る事を・・・
その場所に近づくにつれ、翠の心音が高鳴ってくる。これから始まる行為を予想して・・・

−翠は寝苦しさで目を覚ました。
(最近見なくなったのに・・・)と、今まで見ていた夢の事を思い出す。
(きっと、あの図書館に行った所為ね・・・)と、自分で原因を解析する。
ふと、隣を見ると娘の朱葉が小さな寝息をたてて、眠っている。
その傍らには、昼間こころに貸してもらった本が置いてあった。

窓の外に目を向ける翠・・・外はまだ暗く、闇夜に小さな星がキラキラと輝いていた。
108名無しさん@ピンキー:01/11/24 22:49 ID:zyQxnYa/
>>105
アニメ、最初しか見てませんでしたが、既に原作を離れているんでしょうか・・・。

「朱葉のココロ」なかなか、期待を持たせるヒキですね(w
109名無しっち:01/11/25 01:05 ID:p/ueFBv3
一応、絵、UPして置きます。画像UP掲示板、良い場所をと思い、探したのですけど良い所が見付からず
結局、悪ロダにしちゃいました。(w
ここも良く無いのですけど、以前使用した所が、一日も経たないうちに消えちゃったのを
考えるとまだ、こちらの方がマシかな?と思いまして。
ttp://www2.makani.to/akutoku/upload/dat/1006616518.jpg

明日のこの時間に新しい絵をUP出来たらしますね。

>>108さん、アニメ、原作を離れてませんが、色々と伏線を張っているみたいです。
次回は新人の司書さんが、登場する様です。

「朱葉の〜」は、見る人が見たら退屈しそうな展開です。
エッチも、余り無いですし。
ここからは朱葉様とこころんが、互いに引かれて行く様子を書いて行こうと思ってます。

エッチはもう一本の方に任せて(w
11075:01/11/25 02:59 ID:IWRsqNOG
>109
(゚д゚)ウマー

エロよりもとにかく朱葉たんに飢えてます。
あ か は さ ま というサイトを立ち上げてしまいそうな。いやうそです。
111名無しっち:01/11/25 04:29 ID:p/ueFBv3
「朱葉のココロ」(その17)

〜ぽかぽかメロン天使さま〜  ひめみやきりん著

ちょっぴりドジで泣き虫な半人前の天使ルル。だけど人を幸せにしたいと想う気持ちは、
ルルの周りに居る優秀な天使達よりも強かった。

ルルは地上に降り立ち、不幸な人々等を不器用ながらも救って行った。
親の居ない子供達・・・孤独に寂しがるお年寄り・・食べ物に困っている貧しい人達・・・
・・・そして、路地裏に捨てられた仔犬・・・。
しかし、半人前の天使の哀しい運命・・・ルルは自分でも気が付かないうちに、
無理をして、天使としての力を使い果たし、天界へと帰れなくなってしまう。

力が戻るまで地上で暮らす事にするルル。しかし、そこで待っていたのは、
今まで自分が幸せにしようとしていた人間達の、酷い仕打ちだった。
・・・悲しみに暮れるルル。
そんなルルに暖かい手を差し伸べてくれる人が現れる。
この国の王子様・・・二人はやがて恋に落ちて・・・。

ハァ、と溜息をつき、朱葉は再び本に目を通す。
こころから借りた本、ぽかぽかメロン天使さまに、朱葉は読み耽っていた。
確かにこころの言う通り、ふわふわした気分になり何度でも読み返したくなる。と、朱葉も思った。

朱葉は借りた本を読む傍ら、時間が有ればココロ図書館に行き、こころと
楽しい時間を過ごすのも楽しみになっていた。
今も学校の授業が終わり、家に一旦帰り図書館へ行くところだった。
(・・・もう少しで読み終わりそう・・・)帰り支度をしながら本に目を通す朱葉。
本が面白い事もさることながら、朱葉はこころに本に対しての感想を話すのが
楽しみだった。
112名無しっち:01/11/25 04:31 ID:p/ueFBv3
帰り支度を終え、教室を出て、急いで家に帰ろうとする朱葉。
その前に、朱葉のクラスメートの男子が三人立ち塞がった。
・・・いつも朱葉を虐めている男子生徒達だ。朱葉は身構え、後ずさりする。
「おい、何そんなに急いでんだ」と、ボス格の生徒が朱葉に問い掛ける。
「どうせ、家に帰ったて父ちゃん居ないんだろ?」何時もの様に、心無い言葉を朱葉に投げ掛ける。
それに対し、朱葉は頬を赤くして、キュッと唇を噛み締め耐える。
「母ちゃんが話してたけど、お前ん家の母ちゃん、どうしょうも奴なんだってな」
と、他の生徒がボス格の生徒に同調して話し始める。
「どっかの知らない男と・・・」「やめて!」朱葉が男子生徒の言葉を遮る。
朱葉を虐めている生徒が怯む。何故なら、今までの朱葉は反発などして来なかったからだ。
「お母さんの・・・お母さんの悪口は言わないで!」そう言って、手に持っていた
こころの貸してくれた本をギュッと抱きしめた。
「何だよ、父ちゃんも居ないくせに・・・」と、男子生徒は朱葉に押され少々口篭もる。
そして、逆転の材料を探し、考え込む。
ふと、気になる物が視線に入り、それに手を伸ばし朱葉から奪い取る。
「何だよ、この汚い本は?ぽかぽかメロン天使さま?ダッセー」と奪った本を見て全員で笑う。
「返してぇ!」朱葉は本を奪った生徒にしがみ付く。(その本は・・・)
「どうせ、どっかからか、パクッて来たんだろ?」そう言って他の生徒に
本を放り渡す。「お願い!止めてぇ」本を追って、朱葉が動く。(その本は、こころちゃんが・・)
そして、本はボス格の生徒に渡される。「お願い!返してぇ!」(こころちゃんが、貸してくれた本!)
「こんな、汚い本!」そう言って、本に力を入れて左右に引っ張る。

・・・こころに借りた大切な本は、朱葉の目の前でビリビリと引き千切られた・・・・・。

「父ちゃんにでも、買い直してもらいな」そう言って、呆然と立ち尽くす朱葉の足元に
紙の塊となってしまった本を投げつけ、笑いながらその場を去って行く。
(こころちゃんの本・・こころちゃんの本・・こころちゃんの・・・・)
朱葉はその場にしゃがみ、震える手でボロボロになってしまった本を拾いあげる。
そして、それを抱きしめ、ぽろぽろと涙を流した。
113名無しっち:01/11/25 04:44 ID:p/ueFBv3
>>110さん、良かったです、見れた様ですね。半端なイラストですみません。
お気持ち、すっご〜く解ります(w
朱葉様の可愛らしさは罪です。
今後も、朱葉様の魅力を追求して行きたいと思います。
本当、朱葉様サイト、立ち上げたい気分です(W
114名無しっち:01/11/25 18:05 ID:p/ueFBv3
「朱葉のココロ」(その18)

雨・・・灰色に立ち込める雲から、ぽつぽつと地上に水滴が降り降り注ぐ。

「いいなお姉ちゃん大丈夫かな?」買い物に町へ出掛けた姉を、こころが心配する。
(確かに心配だ・・・)と、あるとも思った。
いいなは、免許取り立ての初心者だっだ。(その上、いいな姉の運転じゃ・・・)
免許の事で、あるとは嫌な事を思い出す。

始まりは、こころの何気ない一言だった。「みんなでドライブに行きたいね」
その言葉にあるとは「車は有るけど、免許持って無きゃ運転出来ないでしょ?」
と、こころに言葉を返した。
あるとはこの時気が付かなかったが、いいなが後ろでキラリと瞳を輝かせていた。

翌日・・・。
いいなは、朝食を摂っている姉妹に「車の免許を取りに行くわよ!」と発表する。
「・・・って、いいな姉・・まだ免許取れる歳じゃ無いじゃん」と、あるとは
姉の無茶な発言に、パンをかじりながら突っ込みを入れた。
その突っ込みに対していいなは「大丈夫よ、あるとちゃん!世界は広いのよ!」
と、握り拳を作り力説した。
あるとはそれを聞き、口にしていたパンをポロリとこぼし(まさか、海外に取りに行くつもりじゃ・・)
と、顔を引きつらせた。(まあ、冗談だろうけど・・・)と、あるとはその場を収める。
115名無しっち:01/11/25 18:08 ID:p/ueFBv3
−出発当日−
「じゃあ、あるとちゃん、図書館の方は宜しくね!」こころ図書館の玄関先で、いいなは
重い荷物を抱え、妹にしばしの別れの挨拶をした。
その姉の傍らで同じく、旅支度のこころが、一人残るあるとの事を心配そうに見詰める。
「・・・どうして、私だけが留守番?・・」半ば諦め気分で、ぼやくあると。
この不条理な展開に「いいな姉だけ一人で行けば・・・」と、悪あがきをする。
いいなは、それに対し「何を言っているの?!あるとちゃん、私を殺す気?」と、
目を見開き、あるとに喰って掛かる。(・・・そんな、大袈裟な・・)と、思いながらも
そのいいなの気迫に押され、言えないでいた。
そんな姉を見てこころが「わたし、やっぱり残る・・・」と言う。
「そんなぁ、こころん、私を困らせないでぇ」といいなはこころに抱きついた。
(・・・どっちが困らせてるの?)と、あるとが突っ込む。何やら、突っ込み癖が付いたと、
あるとは自分の事ながら思った。

・・・・・結局、ゴチャゴチャとした後、いいなとこころは免許取得旅行へと
出掛けたしまったのだが・・・・。
その間、あるとは一人で図書館を切り盛りしていた。・・・寂しく、虚しく。
116名無しっち:01/11/25 18:10 ID:p/ueFBv3
ジリリリリリ・・・少々古めかしい音の、電話の音が館内に響く。
あるとは、現在に意識を戻し、電話の受話器を取った。
「はい、ココロ図書館です・・・・はい・・・えっ、・・いえ、こちらには・・・
・・・はい・・・そうですね、来たら連絡します・・・」
深刻な表情であるとは、受話器を置いた。
姉のその表情を見て「どうしたの?」と、こころが心配そうに姉に聞いた。
「・・翠さんからの電話でね、朱葉ちゃんがまだ家に帰って無いんだって・・・」
翠が朱葉が戻らない事を心配し、もしかしたらと思い、ココロ図書館に電話をして来たのだった。
「・・・あかはちゃんが・・・」こころは、親しくなった友達の顔を想い浮かべる。
そして、俯き、その身の心配をする。
こころは窓の外に目を向ける・・・雨は先程より、強さを増していた。
「あかはちゃん・・・」こころは窓に近づき、その景色を眺める。(・・・この、雨空のどこにいるんだろう?)
「・・・!」こころは玄関先に人が佇んでいるのに気が付く、(もしかして!)
そう思うが早いか、こころは玄関の扉に向かって走り、扉を開けた。

図書館の前には、傘も差さずに雨にずぶ濡れになって立ち竦む朱葉の姿があった。
117名無しっち:01/11/25 19:41 ID:p/ueFBv3
ああ、間違いだらけ。(w
気を付けてはいるのですけど・・・。

免許の話は、いい加減です(w
余り気にしないでください。
118名無しっち:01/11/26 01:46 ID:HF3XLM6V
「仔犬」(番外編1)

「えっ、本当に?」こころが興奮気味に、いいなに聞き返す。
「本当よ、こころん」そんなこころに、いいなはにこやかに返答する。

いいながこころの為に仔犬を拾って来た。というのだ。
「けどぉ、キットとけんかしないかなぁ?」キットというのは、既に図書館で飼っている
猫の名前だ。
「大丈夫よ、こころん。大人しい犬だから」といいなが、こころの不安を取り除く。
そしていいなは「じゃあ見に行きましょうか」と、こころを仔犬の場所に案内する。

図書館の裏口のドアを開ける。すると裏庭に、こころ知らない間に犬小屋が建って居た。
かなり大きな犬小屋・・・よく見るとその犬小屋の前に白い犬がうずくまり、丸まっていた。
「・・・仔犬?」こころがそれを見て疑問に思う。仔犬にしてはかなり大きい。
いいなと、あるとに促され、こころはその仔犬の方に歩き出す。
仔犬も人の気配に気付き、ムクッと起き上がる。
「・・・!」こころは驚き立ち竦む。
それは犬などでは無かった・・・それは人、それも「あかはちゃん!」
鎖に繋がれた犬に向かい、こころは名前を呼ぶ。
三日ほど前から行方不明になっていた朱葉・・・。(どうして、ここに・・・)
こころは、朱葉の元へ駆け出す。
「あかはちゃん!」朱葉はこころを見詰め、瞳を潤ませながら小さく「わんっ」
と、鳴いた・・・。「あかはちゃん、どうしたの?」こころはそんな、朱葉の身体を揺すり、
問い掛ける。「・・・わんっ」朱葉は犬の様に吼える事しかしなかった。
119名無しっち:01/11/26 01:47 ID:HF3XLM6V
「へえ、その犬に朱葉って名前を付けたんだ」いつの間にかこころの側まで来ていた
あるとが、腕を胸の前で組み、こころに聞いた。
「ちがうよ、犬じゃ無くてあかはちゃんだよ!」こころがあるとに詰め寄る。
「でも、こころん。耳も付いてるし・・ほら、尻尾だって・・」と、言い
いいなは、朱葉のアナルから伸びている作り物の尻尾を掴み、キュッと引っ張る。
「きゃうっ!」朱葉がピクピクと身体を震わせ、それに耐える。
・・・尻尾の先端にはバイブが付いて居り、それが、ゆっくりと朱葉の体内から姿を現す。
「ひいうっ、ああっ!」バイブは朱葉のアナルの肉壁を捲り、ニュプッと音を立て、
朱葉から離れる。「ねっ」いいなはこころに微笑み、そして、又バイブを朱葉の
アナルに押し込む。「ああああっ!」
朱葉のその姿を見て、こころは胸をときめかせる。
「・・・そうだね、いいなお姉ちゃん・・犬だね・・・」
(・・・こころちゃん・・・)朱葉はこころの言葉を聞き、最後の望みを絶たれる。
だが(・・・こころちゃんに飼われるのなら・・・)と、思い恥ずかしげに顔を
こころに向けて、「わんっ」と、小さく吼えた。

ttp://www2.makani.to/akutoku/upload/dat/1006703617.jpg
120名無しっち:01/11/26 02:29 ID:HF3XLM6V
あううっ、↑の消えちゃった様なので、もう一度。

ttp://www4.famille.ne.jp/~yo-ogawa/bbs/dat/h4569.jpg
121名無しさん@ピンキー:01/11/26 04:30 ID:ALl/twZt
>>119
1からまとめて読んだけど、絵も話も上手いねえ。
特に話は原作よりも面白いぞ。期待しているので頑張ってくれ。

# 珠音さんの話はらぶらぶれずものにしてくれるとうれしい。
122 :01/11/26 14:36 ID:aEH26x9w
名無しっちさんの話、面白いです。
#私も珠音さんとの話希望!
123名無しさん@ピンキー:01/11/26 17:26 ID:HkyX6m3J
巧い。スゴヒナ。
12430:01/11/26 18:22 ID:INhHULPe
↑消えてマスネ。
125名無しっち:01/11/26 23:06
「引き裂かれたココロ」(その六)

男達に容赦無く嬲られるこころ。その時いいなは、自分の肉体と対峙していた。
妹のその姿を見て熱くなるいいなの秘部。やがてそこからトロリと液が滲み出して来る。
(・・・こんな時にどうして?)いいなは必死に自分の膣から流れ出てくる熱い液体を止めようとしていた。
だが、そんないいなを否定する様に膣壁から淫液が滲み出し、清楚な下着に恥ずかしいシミを広げて行く。

いいなは、その原因となっている。こころの行為から視線を外そうとする。
しかし、いいなの瞳は何かの力で固定されているかの様に動かせず、
男のモノを舐める、こころの舌先に釘付けとなってしまう・・・。

(・・・・・憧れの、こころんの舌)
妹のその小さな舌を想像し、いいなは何度、自分の身体を慰めた事か・・・。

こころが自分の股に顔を埋め、その舌先を秘所に押し付け舐め上げる場面を想い浮かべて・・。
いけない事とは判っていても、ベッドに入り、愛くるしくいとおしい妹の事を考えると、
もう一人の卑猥な自分が目を覚まし出す。
そして、その卑猥な自分が濡れた秘所へと手を伸ばさせる。(これが、こころんの舌だったら・・・)
そう考えて、いいなは身体を震わせ絶頂を迎える。そして、その先に待つのは・・・・・虚しさと、後悔。
絶頂を下り出し、少しずつ熱の冷め始めるいいなの身体。すると、鈍っていた理性がゆっくりと正常に働き始める。
ふと、自分の指を見ると、粘ついた愛液が絡み付いている・・・。(・・・また、やってしまった・・)
「・・・私・・最低の姉だ・・・」いいなは、ことの後に、決まってそう呟いた。
126名無しさん@ピンキー:01/11/26 23:09
こ、この番外編は・・・萌える!
しかも、絵も、上手なんですね・・・羨ましいです。
127名無しっち:01/11/26 23:10
「・・・・最低の姉だな・・」男が、いいなが常に思い、口にしている言葉を投げ掛ける。
妹達の前で・・・・・。
(罰だ・・・罰が当たったんだ)妹を想い、自慰に耽る自分に罰が当たった。
それも一番酷い罰だ。(・・・知られたく無かった。)
自分が最低の姉だと、妹のこころとあるとに・・・。
(・・・たぶん私を・・私を軽蔑している・・・)妹達への想い、それら全てが
嘘だと思われるだろう。一緒に過ごした時、一緒に笑った事。
全てが淫らな自分が取り繕った嘘の出来事だと妹達は思うだろう・・・・。


「何だ、こいつ笑ってるぞ・・」いいなを押さえ付けていた男の一人が
いいなの表情を見て、気味悪そうに言った。
128名無しっち:01/11/26 23:39
げげっ、三分の一ぐらいしか送って無いのに消しちゃった(泣
続きはもう少し待ってて下さい。

>>121さん、ありがとうございます。しかし、原作より面白いなんて誉め過ぎです(w
自分も話の繋がりを確認する為に最初から読んだのですけど、誤字、脱字が多くて
驚きました(w
今後は気を付けたいと思います。

シュネさんのお話は、結構固まって来ました。もうすぐ書けると思います。
ラブラブの傍ら、悩み苦しむシュネさんを書きたいと思います。

>>122さん、ありがとうございます。シュネさんを魅力的に書く為に、もう一度
アニメを見て研究します。

>>123さん、自分など、まだまだです。まだまだの中でも、期待を裏切らない様に
がんばって行きたいと思ってます。

>>124さん、消えているって、イラストですね。
すみません、やっぱり良いアップローダーを探さないと・・・
また、UPします。

>>126さん、あの絵は今月の電撃大王の、たれ耳あかは様を見て、描いたものです。
で、お話も付け足しました。こういうのも面白いかと思いまして。
又、考えた付いたらやりますね。
129名無しっち:01/11/27 00:45
「引き裂かれたココロ」〜生贄〜(その七)

妹のこころに自分の愛液を提供する事を決意したあると。自暴自棄になってしまったいいな。
今の二人から、目的の物(愛液)を搾り取るのは簡単な作業だった・・・。

決意を固め、男達に身体を預けたあると。その肉体に男達の無数の腕が容赦無く伸びてくる。
その腕が、邪魔なスカートを剥ぎ取り、身体に密着したストッキングを乱暴に引き裂く。
そして、その腕が最後に残った、下着に矛先を向ける。
下着は男達の力で一瞬にして、ボロボロの布切れに姿を変え、あるとの身体から離れて行く。
その勢いはまるで、餌の肉に群がり、喰い尽くす、獰猛なピラニアの様であった。
「う”んんっ!」妹の為と覚悟を決めていたあるとだが、男達のその勢いに、恐怖し、慄いた。
だがもう遅い・・・。男達の指が、我先にと剥き出しになったあるとの性器に殺到する。
今まで自分以外の者に触れられた事が無い、あるとの性器。
そこに、招かれざる客が大挙して押し寄せて来る。
「う”う”っ、う”−!」男達の腕が、あるとの股間で思い思いに動き出す。
毛深い指があるとの秘肉を左右に押し広げる。そして、別の指が膣口周辺を無愛想に
嬲る。余った指が彷徨い、辿り着いた尿道口辺りを刺激する。
秩序と連帯感、その動作にはその言葉は当て嵌まらなかった。只闇雲に弄り倒している。
愛撫では無く、暴力そのものだった。

「んんんんっ!う”−!」あるとは、その暴力を性器一点で受け止めていた・・・。
130名無しっち:01/11/27 00:50
やがて、男達は余った腕をあるとの身体の至る所にに伸ばし弄り始める。
尻、そして背中。特に形の良い胸は集中的に狙われた。
男の腕があるとの司書の制服の上から、形が変わる程の力で握りしめる。その状態で
遠慮無しに、揉みしだく。「んう”ぅっ、う”うううんっ」あるとの身体は
男達の力任せの責めで、ひらひらと落ちる木の葉の様に、不安定に揺れ動く。
「どうだ、気持ちいいか?」男の一人が責め立てながら、あるとに問い掛ける。
・・・気持ちがいい訳が、有ろう筈も無かった・・・
女性というのは、感情が先に来る生き物だ。好きでも無い男、それも暴力的な愛撫で
感じる事など、有る訳が無い。有るのは嫌悪感と、只の痛みだけ・・・。
ましてや、性の経験の無いあるとの真っ白な身体では、こころと同じく濡れる事も難しいだろう。

だが、あるとはこんな最悪の状況でも性器を濡らさなければいけない・・・。
・・・・・妹の、こころの為に・・・。


あるとは、男達の責めで朦朧とする意識の中に僅かに残る冷静な部分を探し出し、
そこに空想の世界を創り出す。

自分を包み込んでくれる理想の人・・・そして、その人に優しく抱かれ、結ばれる自分・・・。
人気作家ひめみやきりんとして、活躍するあるとにとって、空想の世界で遊ぶ事は容易い事だった。
「んっ、ふぅんっ、うんんっ」あるとの身体の芯が、段々と熱を帯びて来る。
頬は上気し、眼鏡の奥の瞳が潤み、表情に艶が出始める。
男達に無残に揉まれている。胸の中心の突起が、硬く大きくなってくる。  そして・・・
「おっ、濡れ始めて来たぞ!」自分達の愛撫で、あるとの女性器が潤い始めて来たと思い、
男が嬉しそうに言う。他の男が「俺達に掛かれば、どんな女もイチコロだな」と、言って、
あるとの身体を更に攻め立てる。それを薄れる意識の中で聞きあるとは。

(・・・・・馬鹿)と、心の中で男達に呟いた。
131名無しっち:01/11/27 17:18
「朱葉のココロ」(その19)

「あかはちゃん!」
こころは、雨の中でずぶ濡れになり、俯いている友人に声を掛ける。
朱葉はその呼びかけで我に帰り、俯いた顔を上げ、こころを見詰める。
「・・・こころちゃん、わ・・」何かを言いかけ、朱葉は言葉を詰まらせる。
・・・こころの、真っ直ぐに自分を見詰める視線が今の朱葉には辛かった・・。
サッと、踵を返して、朱葉はその視線から逃れる様にその場を去った。
「あっ、あかはちゃん!待って!」こころは朱葉の後を追い、
自らも、降りしきる雨の中へその身を投げ出した。
「あかはちゃん!どうしたの?あかはちゃん!」こころは朱葉を追いながら、
その心情を聞こうとする。
「・・・・・」しかし朱葉からの、返事は無かった。

春とは云え、身体に打ち付けてくる雨は冷たかった・・・。
(あかはちゃん・・・こんな冷たい雨の中を・・)その雨に自分も濡れて
急激に体温を奪われているのにも関わらず、こころは朱葉の事を心配した。
「あかはちゃ・・きゃっ!」朱葉の背中を見て走っていたこころが、道の石に躓く。
そして、そのまま道に出来ていた水溜りへと、倒れ込んでしまった。
バシャッ!水が飛散する音と、こころが倒れ込む音が混じり朱葉の耳に飛び込む。
朱葉は立ち止まり、慌てて音のした方向へ首を廻らせる。
すると、道の水溜りに倒れ込んでいるこころの姿が視界に入る。
「こころちゃん!」朱葉は、自分が今、逃げ出している事も忘れ、こころの元に駆け寄った。
「こころちゃん、大丈夫?」心配そうに倒れたこころを見て、手を差し伸べる。
こころは、差し出された朱葉の手を握り「大丈夫だよ、あかはちゃん」と、心配する主葉に返答した。
そして、握っていた朱葉の手を握り直し「・・・捕まえた!・・あかはちゃん、おにごっこは終わりだよ・・」
と、泥だらけの顔で朱葉に笑顔を見せた。
「あっ」朱葉はその笑顔に引き付けられ、無意識のうちに、こころの手を強く握り返した。
132名無しっち:01/11/27 17:23
あっ、朱葉の文字が一箇所主葉になってる。・・・めっち、ブルー。
(・∀・)イイ!!
>>109>>120、できれば再ウp希望です。

……ところで>>84はまだウpしてくれないのかな?
134名無しっち:01/11/27 19:56
「朱葉のココロ」(その20)

降りしきる雨の中でこころは朱葉に聞いた。「あかはちゃん、どして逃げたりしたの?」
こころと接して、僅かに落ち込んだ気分が癒された朱葉だったが
その問い掛けで、あの事を思い出し再び項垂れてしまう。
そんな朱葉を見て「あっ、別に話したく無かったら、話さなくてもいいよ」と、こころが気遣った。

朱葉は暫く考え、悩んだ後、学制服のスカートのポケットからボロボロの紙の塊を取り出す。
「・・・?」こころは最初それが何か解らなかったが、見慣れた表紙を見てその物の正体を理解する。
「・・・こころちゃんの本・・・こころちゃんが貸してくれた本・・・」
その言葉をやっとの思いで搾り出す朱葉。その為、言葉の節々が擦れていた。
「・・・あかはちゃん」こころは朱葉のその短い言葉と、今までの行動から色々な事を読み取る。
悩み、苦しみ、そしてここを訪れた事を・・・・・。
「こころちゃんの大切な本・・・」(・・・守れなかった)朱葉はその台詞を口にしなかった。
こころの本がこんな姿になってしまった事を、他人の所為にしたく無かったから・・・。
他人の所為にすれば楽だろう・・・実際本を破ったのは朱葉では無いのだから。
だが、朱葉はそれが出来なかった。こころに言い訳をしたく無かったから・・・。

「あかはちゃん・・・」こころには判っていた。朱葉が本を自分で破る筈が無い事を。
そして朱葉の気持ちが伝わってくる・・・苦しい程に。
・・・こころの頬を涙が伝わる、しかし、それを雨が洗い流した。

こころは朱葉に何も言えないでいた。気にしなくていいよ!とか、また買えばいい。
と、言ったらこんなに悩んでいる朱葉を傷付けてしまう・・・。

「・・・」朱葉はボロボロになった本を抱え、俯いている・・・。
135名無しっち:01/11/27 19:57
「・・・ルル、何で僕を信じられないんだ!」
「・・こころちゃん?」いったい何を、と朱葉が思う。
「君は、人々の幸せな顔を見るのが好きだと言ったね・・」
「あっ!」それは、こころから借りた本、ぽかぽかメロン天使さまの台詞だった。

主人公のルルが、自分の正体が天使だと王子様に打ち明け、別れを告げる。
・・・そして、その去って行こうとするルルに王子様が告白するシーン・・・・。
「・・・だけど、君は僕から幸せを奪い、そして去って行こうとする・・」
(・・・こころちゃん)
「僕を幸せにはしてくれないの?・・・」
「僕の幸せは・・・君と一緒に居る事・・・」
「天使も、王子も関係無い、君の為だったら全てを捨てられる・・」
(・・・こころちゃん)
「地位も名誉も・・・そして・・・」
「大切な物も・・・」こころがそう言って、朱葉に微笑む。
「こころちゃん!(王子さま!)」朱葉がこころに抱きつく。
「・・・あかはちゃん」こころが朱葉の身体にそっと手を廻し、抱きしめる。
そして、二つの心音が一つに重なる。


「もう・・雨の中で何やってんだか・・・」あるとが傘をさして、そんな二人を見守っていた。
流れ落ちる涙を拭いながら・・・。
136名無しっち:01/11/27 20:04
クサいです。ごめんなさい。でも、考えていた展開なので・・・。
はずかしいですけど。・・ああ、読んだ方、引かないでぇ・・。

>>133さん、では、画像掲示板の良い場所を探したらUPします。
らくがきですけども・・・。
UPする時は事前にお知らせします。
Mr.84 Come On!!
138名無しっち:01/11/28 11:09
「朱葉のココロ」(その21)

「こころぉ、朱葉ちゃん!」抱き合う二人にあるとが声を掛ける。
慌てて二人は身体を引き離した。・・・しかし、手はお互い握り合っていたが。

「二人共、雨の中じゃ風邪ひいちゃうよ」あるとは二人の身体を気遣う。
そしてこころに向かって「ほら、王子さま(こころ)。ちゃんとお姫さま(朱葉)をエスコートして・・」
と、耳打ちする。
「あっ、ある姉ちゃん!」(見られてた・・・)こころが顔を真っ赤にする。

図書館に戻ると、あるとは雨で濡れた二人にタオルを渡し、翠に朱葉が無事な事を連絡する。
そして、冷えた身体の二人に、温かいミルクココアとお手製のクッキーを差し出す。
「お風呂も入れるから、それを飲んだら二人で入るのよ」
「はーい」こころが元気に返事をする。
さすがはしっかり者の姉あるとだ。手際よく二人を処置して行く。
(・・・こころちゃんとお風呂・・)そう考え朱葉はドキドキと胸を高鳴らせた。
そして、チラリとこころを見る。偶然こころと目が合い、朱葉は慌てて視線をそらし、
それを誤魔化す為、差し出されたクッキーに手を伸ばした。

「・・・朱葉ちゃん、その食べ方・・・」あるとが朱葉の変わった動作に気が付く。
「あっ、・・ごめんなさい・・・下品な食べ方だってお母さんにも注意されているのに・・・」
朱葉が怒られたものと勘違いして、あるとに謝る。
「いや、そうじゃなくて・・」と、そんな朱葉をフォローするあると。


・・・「もう〜、いいな姉!その食べ方下品だよ!」ココロ図書館。午後三時のティータイム。
ココアの入ったカップにクッキーを漬けて食べるいいなに、何時もの様にあるとが注意をする。
「なっ、何を言うのあるとちゃん!この食べ方は、お父さんから受け継がれている由緒正しい・・・」
「はい、はい」何時もの姉の言い訳をあるとが遮る。
「本当、いいなお姉ちゃん!じゃあ、わたしも・・・」と、こころが真似をする。
「こら、そこ!本気にしない」真似をしょうとするこころを、あるとが窘める。
そして、「いいな姉の無意識の悪い癖なんだから」とこころに説明する。
・・・・・。
139名無しっち:01/11/28 11:10
「どうしたの?ある姉ちゃん」考え込んでいる姉に、こころが不思議そうに聞いた。
「えっ、ううん、何でも無い」あるとはチラリと朱葉を見る。
(・・・まあ、同じ癖を持っていたって変じゃ無いか・・・)あるとは、自分に言い聞かせた。
(・・・あれこれ考えるのは職業病かな?)と、副業の事を思いだす。
「あっ、そういえば・・・」
「ある姉ちゃん?」独り言を言う姉をこころが呼んだ。
そんなこころに「そう、そう、朱葉ちゃんの服洗濯するから、その間こころの服を貸してあげてね」
と、言って二人を残し、その部屋を後にする。

あるとは自室に戻り、先程思い出した物を探し始める。と、言っても、きちんと整理された
部屋から目的の物を見つけ出すのは簡単な事だったが・・・。
それは、ダンボールの箱の中に有った。
『ひめみやきりん著、ぽかぽかメロン天使さま』あるとが姉妹に内緒で執筆した作品だ。
この本は執筆者で有る、あるとに編集部から送られて来たものだった。
その本を確認し、あるとはその中から二冊を取り出す。一冊は妹のこころに。そしてもう一冊は朱葉の為に・・・。
「作家冥利に尽きるね・・・」先程の雨の中の二人を思い出し、あるとが本を見詰め囁く。
「サインも付けちゃおうか・・」ペラペラと本を捲り、嬉しそうにあるとが独り言を言う。
そんなあるとの目に、本の最後の文字の一行が飛び込んでくる。

・・・・・そして、二人は永遠の愛を誓い、幸せに暮らしました。
(・・・・・まさかねえ)こころと朱葉に当て嵌めて、あるとが笑ってそれを否定した。
>>136 >>138
らぶらぶ上等!なのでそのまんま突っ走っていただきたい。
愛があっていいですなあ。
朱葉の出生に、秘密が?!
142名無しっち:01/11/30 01:57
「朱葉のココロ」(その22)−朱葉−

あるとが何かを思い出し、部屋を出て行った後。こころと朱葉は何も語らず、
時が過ぎ行くのを只静かに見送っていた。

口下手な朱葉が静かなのは解らないでもないが、こころが押し黙り、
考え込み、何も置かれて居ないテーブルの一点を見詰める姿は、
元気で、活発なこころらしく無かった・・・。
(・・・こころちゃん)
朱葉がそれを感じ取り、こころを心配し覗き込む。
(・・・こころちゃん、雨にぬれて体の具合が悪くなったの?)
(・・・・・こころちゃん・・やっぱり本の事が気になって・・・)
(・・・・・・こころちゃん、・・・もしかして・・・わたしの事を怒っていて・・・)
朱葉の中で、段々悪い考えになって来る。

意を決して、こころに問い掛けようとする朱葉。
「くちゅん!」そんな朱葉が、突然小さく、可愛いクシャミをする。
(・・・こんな時に)自分の口元へ手を持って行き、朱葉は頬を真っ赤にする。
「大丈夫?あかはちゃん!」朱葉のクシャミでこころが我に返り、気遣いの言葉を掛ける。
そして「・・・・・・おふろ・・入ろうか」と、朱葉に少し恥ずかしげに言った。
(・・・おふろ)「・・・うっ、うん」朱葉も恥ずかしげに答える。
二人の話は、不慣れな新婚夫婦の会話の様にも聞こえた。
143名無しっち:01/11/30 02:01
−ココロ図書館、浴室前、脱衣所−
一般家庭の脱衣所と比べると、かなり広い。まるでちょっとした、ホテルか旅館並みの広さだ。
衣服を入れる籠が幾つか有る。
こころは鼻歌混じりで脱いだ衣服をその籠に放り込んだ。
一枚、一枚、こころの身体から衣服が離れて行く・・・。
朱葉は、その光景に気が付かないうちに、釘付けになっていた。
全てを脱ぎ捨てたこころが朱葉の方を向く。
「どうしたの?あかはちゃん・・・早くはいろ」
まだ服を脱いでいない朱葉に、そう促した。
「・・・うん」朱葉がコクリと頷き、こころに習いゆっくりと衣服を脱ぎ出す。
恥ずかしい気持ちもあるが、今の朱葉は他の事で頭が一杯だった。
(・・・こころちゃん・・・・キレイ・・)朱葉は自分の服を脱ぐ傍ら、
チラチラとこころの身体に目線を送っていた。
健康的な白さの肌と、膝まで伸びているストレートの長い髪が不思議なバランスを保っている。
そして、初めて見る身体のラインは、緩やかな流れを作っている。
繊細で、大胆。触れると壊れそうでいて、生命力に溢れ、力強くも見える。
(・・・キレイ)他に何て言えばいいのだろう?。
朱葉はそう思った。
144名無しっち:01/11/30 02:06
「朱葉のココロ」(その22)−こころ−

(もう〜、ある姉ちゃんったら・・・)
あるとが部屋を出て行った後、こころは僅かばかり悩んでいた・・・・。
『・・・ほら、お姫さまをエスコートして・・・』
あの言葉で、こころは朱葉を意識し始めた。
あるとが、居た時はそうでも無かったのだが、二人っきりになったら、
急に恥ずかしい気持ちがこみ上げてきた・・・。

・・・側に居る朱葉の気配を感じる・・・胸がドキドキする・・・。
・・・・何時からだろう?朱葉を意識し始めたのは・・・。
こころは、朱葉にそれを知られまいと、明るく接してごまかして来た。
静寂が辛い・・・(・・・あかはちゃん・・変に思って無いかなぁ・・・)
だが、平静を装うので精一杯で、言葉が出ない・・・。
「くちゅん」朱葉がクシャミをした。
(あっ、・・・あかはちゃん!かぜでもひいて・・・)
「大丈夫?あかはちゃん!」(・・そうだ、あかはちゃん・・ずっと雨の中に・・・)
と、こころは思い、後悔する。
「・・・・・・おふろ・・入ろうか」
(・・・でも、今の気持ちで、あかはちゃんとおふろ入ったら、わたし・・・・)
(胸のドキドキが治って無いのに・・・)と不安に思うこころ。
そんな、こころの気持ちを知らずに朱葉が「・・うっ、うん」と答えた。
145名無しっち:01/11/30 02:07
−ココロ図書館、浴室前、脱衣所−
いつもの脱衣所が違う場所に見える。
(・・・いいなお姉ちゃんといっしょに入っても平気なのに・・・・・)と、こころは思った。
そして、朱葉に気持ちを悟られぬ様に必死で演技する。
鼻歌を唄いながら、僅かに震える手で衣服を脱ぎ始める。
(・・・大丈夫かな?不自然じゃ無いかなぁ?・・)朱葉の目には自分はどう映っているのだろう?
そして、こころは自分を見詰める。朱葉の視線を感じる・・・。全ての衣服を脱ぎ捨て、こころは朱葉の方を向く。
(・・・あかはちゃんが、わたしを見てる・・どうかな?変じゃない?あかはちゃん・・)
心の中で朱葉に問い掛ける。

「どうしたの?あかはちゃん・・・早くはいろ」
(・・・今度は、あかはちゃんの身体を見せて・・・・)こころがそう思い朱葉に言った。
「・・・うん」朱葉がコクリと頷き、ゆっくりと脱ぎ始める。
こころは、朱葉に気が付かれぬ様に、そっとその姿を見ていた。
146名無しさん@ピンキー:01/11/30 02:33
今回の放送で感動した後に、>>142-145読んだけど
こっちはこっちで(・∀・)イイ!!
今夜は眠れそうに無いyo!
147名無しっち:01/11/30 03:00
ココロ図書館のアニメを見ながら書きました。(w
「朱葉のココロ」その22からお風呂のシーンなのですけど、朱葉とこころの
両方の視点で書きました。

>>140さん、ラブラブ上等!(w
優しくも力強い、良い言葉ですねぇ(w)それを聞いて安心しました。
まだ、まだクサイ様なネタが結構有るので(w

>>141さん、自分が考えた勝手なネタですので(w
アニメとかは、違います・・・たぶん。

今書いているお話。勘のいい、ある姉が、気付き始めている様ですけど。今後の展開は、ある姉と
翠さんの行動次第でラストのオチが変わりそうです。
148名無しっち:01/11/30 03:02
アニメの展開予想コーナー
自分の勝手な予想なので、余り気にしないでください。
アニメを純粋に楽しみたい方は読まれない方が良いかも、です。



前にこころん、本当の妹じゃ無いかも・・・って、書いたのですけど。
少し違うかも・・・実は三姉妹全員が他人なのでは・・・。
と、いうのも。七話でいいな姉が見た夢、あれがココロ図書館に両親に連れられて
初めて訪れた時の夢だと思うのですけど、それにしては、あるとの姿が無いし・・・。
描き忘れかもしれませんけど、あの両親は、いいな姉だけの両親かと思いまして。

ココロ図書館の奇跡って、
様々な人たち(それぞれの両親)の想いが、小さな奇跡(実の姉妹(家族)の様に暮らせる)
を起こす。
という感じなのかも。

今回の八話、自分の死を悟ったひかり(でしたっけ?)の母が、ココロ図書館に
娘を送ったのも、そういう経緯を知っていたからだと思うのですけど。

・・・それにしても、いいな姉、態度変えすぎ!
全てを知っていても、こころんラブで無くちゃ駄目!
「(それでも好きよぉ〜)こころん!」(はぁと)ぐらいしなくちゃ、ダメでしょう。
原作のいいな姉は、全てを知っていて萌えてる様ですけど・・・。

コミック二巻の幽霊のエレーヌさんの話。こころんの台詞。
「(両親の事を)お姉ちゃんたちは私が大きくなったら話してくれるって・・」が、物語ってます。
どうして、教えないのか解らなかったのですけど、七話を見て気が付きました。
・・・でも、予想外れて欲しい。実の三姉妹萌え〜!な、お話が良いので。

変な浪花節は入れないでぇ。ほんわか萌えが良いのにぃ・・・。
>>148
あーあ、言っちゃったよ…
他の住人から叩かれても知らんぞ。
>>149
んなことでは叩かれない。
むしろ、よく見てるなあと感心したが。
朱葉の〜、読んでてホンキでドキドキしたよ(w
あああ、なんかその辺転げまわりたい
>>151
激しく同意
>>8
今更だけど、いきなり上沢が射殺されるのがいいね。
アニメ視聴者の意見を代弁しているかのようだ(藁
そういえばこころって何歳なんだろう?
10歳!(・∀・)
156名無しっち:01/12/02 02:56
「朱葉のココロ」(その23)−朱葉−

こころの目の前で服を全て脱ぎ、幼い裸体を曝け出す朱葉。
(あっ・・・)さっきまで、こころの裸の事で頭がいっぱいだったが、
自分を見詰めるこころの眼差しを感じ、朱葉は気恥ずかしくなる。
キレイなこころの身体・・・。それに比べて、自分の身体はどうだろうか?
(こころちゃんが好きだから・・・)良く見られたい(でも・・・)
朱葉は僅かに身体をくねらせ、こころの視線から自分の身体を隠そうとする。
(・・・はずかしい)
こころは、そんな朱葉を見詰め、にっこりと微笑んだ。
「・・じゃあ、入ろ」そう言って朱葉の手を握り、浴室へと導いた。
157名無しっち:01/12/02 03:00
−浴室−
「わぁっ」初めて見るココロ図書館の浴室に、朱葉は思わず驚きの声をあげた。
浴室の白い壁は染みや汚れが無く、清潔そのものだった。
そして、朱葉の家の何倍もの広さを持つ、浴槽は、たっぷりとお湯をたたえ、
溢れたお湯は、綺麗な模様のタイル貼りの床に流れ落ちている。

実は、ココロ図書館が人里離れた山の奥に有る理由の一つがこの風呂にあった。
−天然の温泉。
病気がちだったこころの母親の為に作られたものだ。

バシャ、二人はお湯を頭から掛け、髪の毛を洗い始める。
こころがまた鼻歌を歌い出し、慣れた手つきで自分の長い髪を丁寧に洗い出す。
「・・・きれい」朱葉がその仕草を見て囁いた。(・・あっ!)
つい、心で思っていた言葉を無意識に出してしまい朱葉が驚く。
「えっ・・・」こころが朱葉の言葉を聞き、少し驚いた表情で見詰める。
「・・あっ・・あのっ、こころちゃんの・・長い髪・・きれいだなって・・・」
(・・・うそ・・ほんとうは、全部きれいだよ・・・こころちゃん・・・)
自分の心内まで全部言えたらいいのに・・。と、朱葉は思った。
「・・・そう・・・・・あかはちゃんの髪形だって、すてきだよ・・」
(・・・ほんとうに?こころちゃん)それを聞いて朱葉は、こころの様に髪を伸ばすつもりだったのだが、
思い留まる事にした(・・・こころちゃんが・・すてきだって言うのなら・・)
それにしても・・・こころの言葉の最初の間が気になる。・・・少し寂しそうだった。
朱葉は気になって、こころの方に目を向ける。
鼻歌を歌いながら、シャンプーの泡の付いた髪をお湯で洗い流すこころ。
泡は、こころの身体をゆっくりと伝わり落ちて行く・・・。
胸・・腹部・・・そして、形の良いお尻。
それを目で追って行き、朱葉はコクリと唾を飲み込んだ。
158名無しっち:01/12/02 03:02
「朱葉のココロ」(その23)−こころ−

朱葉が服を全て脱ぎ、こころの前に恥ずかしげに、その身を晒した。
(・・・あかはちゃん)こころの視線は、朱葉の身体に釘付けになる(すてき!・・かわいい)
儚げで、それでいて存在感が有る。触れると壊れそう・・でも、触れずに居られない・・。
(触ってみたい・・・)こころは素直に、そう思った。
朱葉が恥ずかしそうに身を捩る。(・・・あかはちゃん・・・その姿も、とってもかわいいよ・・)

そして、こころは朱葉の身体の一点を見詰める。
(・・・よかった、生えて無い・・)姉のいいなと、あるとは下半身の一部に毛が生えていた・・・。
もしかしたら、朱葉も・・・。こころはそう思っていたのだが、
自分と同じく、毛が生えていない朱葉を見て、こころは安心した。
(・・あかはちゃん・・わたしといっしょだ・・・)つい、笑みがこぼれる。
「・・じゃあ、入ろ」(エスコートしなきゃね・・・)こころは、そう思い。
朱葉の手を握った。
159名無しっち:01/12/02 03:03
−浴室−
「わぁっ」浴室を見て、驚きの声をあげる朱葉。
風呂場を見渡す朱葉をこころは、見詰めていた。(・・・ドキドキする)
頬が、いや、身体が熱くなっているのは、風呂のお湯の湯気の所為では無いと、こころは思った。
胸が苦しい・・・。でも、心地良い苦しさだ・・・何故か心が満たされてくる。
こころはその不思議な感覚に酔いしれていた。

いつもの様に、髪の毛から洗い始めるこころ。
・・・いつもと違うのは、隣に朱葉が居る事・・・。
出来るだけ意識しない様に、こころは、いつも通りに振舞う。
鼻歌を歌い、心を落ち着けて、髪を洗い出す。
「・・・きれい」朱葉が囁く声が聞こえた。
「えっ・・・」朱葉が言った言葉を聞き、こころは驚いた。
(・・・きれいって、わたしの事?)
朱葉から言って欲しかった言葉。望んでいた言葉・・・。
好きだから、そう思われたい・・・。そして、そう有りたい・・・。
「・・あっ・・あのっ、こころちゃんの・・長い髪・・きれいだなって・・・」
(・・・髪の事・・そう・・)髪を誉められて嬉しく思うが、こころは少し落胆する。
(ほんとうは、あかはちゃんに全部、ほめられたかった・・・)
「・・・そう・・・・・あかはちゃんの髪形だって、すてきだよ・・」
これは、お世辞で出た言葉では無い。本当にこころは、そう思っていた。
本当は、こころは朱葉の様に髪を短くしようと思っていた。
(・・・でも、あかはちゃんが、きれいって思ってくれるのなら・・・)
そう思い、こころは髪を切る事を思い留めた。
そして、少し哀しい気分を流し落とす為、頭からお湯を掛け、
髪に付いている泡と共に、洗い流した。
160名無しっち:01/12/02 03:27
ああ、最近「引き裂かれた〜」の方がおざなり気味です。
続きは、がんばって書きますので。
あと、シュネさんのお話も・・・。

>>146さん、アニメの八話は良かったですね。ひかりたんにこころんが突き飛ばされるシーンとか、
ひかりたんとこころんが追いかけっこして、息を切らせてハァハァする所とか・・・
って、自分何を見ているのでしょう?(W

>>149さん、確かに語り過ぎたかも知れませんけど、書いた事は後悔しません。
製作者の人が話したのでしたら、ネタばらしですけど、
自分の場合、ただの、予想ですので。外れているかも知れませんし。

>>150さん、はい、良く見てます。一話に付きだいたい、5回ぐらい(w
ビデオテープ、ヨレヨレになっちゃいました。(w
早く、DVD発売しないかなぁ。

>>151さん、>>152さん、ありがとうございますぅ。最高のお褒めの言葉です。
今後もドキドキ出来る様にがんばりますね。

>>153さん、上沢です!ココロ〜の美観を損ねてます。(w)即、始末しました。
あれが、綺麗な配送のお姉様だったら、良かったのにぃ。

>>154さん、ヤバイので秘密です。(w

>>155さん、って、言っちゃダメェ(w
と、言うこ事は、「朱葉の〜」のこころんは、一年前ぐらいだからQ歳ですね。あっぶな〜い!
>>155
マジっすか? 学校行ってないで司書の仕事してるの?
だけど現実の世界であれほど客がこない図書館は行革の対象ですね。
それに反対するこころ、あると、いいなは抵抗勢力?
162名無しっち:01/12/03 01:54
「ココロ図書館4人目の司書」(その壱)

既に日は西に傾き、一日の終わりを告げる様に空は暗さを増してきていた。
今日も利用者が訪れなかったココロ図書館。
いいなは、その図書館の玄関先で「んっ」と、背伸びをした。
充実した一日だった。いいなはそう思った。
利用者が訪れなくても、側にこころが居てくれれば。
今日も、こころと沢山話をした。こころの写真をいっぱい撮った。
それで、満足だった。
そんな事を口にしたらたぶん、妹のあるとは怒るだろうけど・・・・・。
いいなは、『閉館』の札を玄関の扉に下げ、日課としている郵便物の確認をする。

玄関から少し離れたポスト。それの中を覗き込む・・・。
その中には・・・。
ピザ屋のチラシ(・・こんな山奥までご苦労様・・・・でもぉ、30分で配達出来るのかしら?)
宝石店のセールを知らせるハガキ(・・・・家計的に無理ねぇ・・でも、こころんに・・・)
そう考え、いいなは頬を赤くする。
・・・そして、最後に残った封筒を取り出す。
あて先は・・・「・・・中西インダストリー?」家電製品を取り扱う大手企業・・・。
(でも、どうして?最近電気製品買ったかしら・・・)と、いいなは考え出す。
「あっ!」と、いいなが何かを思い出す。
それは、二週間程前。妹のこころが司書研修へ行った時の出来事だった。
「こっ、こころ〜ん!」いいなはその封筒を持って、慌てて図書館内へと戻って行った。
163名無しっち:01/12/03 01:54
〜ココロ図書館に封書が届く一週間程前〜
−中西インダストリー本社−(研究室)

終わる事の無い不景気。ライバル企業との開発競争。
そんな状況を打破すべく、開発部内では新たな計画(プロジェクト)が進められていた。

コンパロイドシリーズ。開発コードネーム『珠音(しゅね)』女性型のアンドロイド。
現段階では、その名の通り。接待や案内業務が中心だが、今後は
医療や教育と云った、多岐に渡る分野を視野にいれて開発が進められている。
珠音は正に社運を賭けた商品だった。

そのコンパロイド達が研修期間を終え、研究室に戻って来た。
早速、集められたデーターが解析される。
珠音・・・ナンバー01。メイドタイプ・・・研修判定。・・・合格。家事全般に問題点無し・・・
珠音・・・ナンバー02。介護タイプ・・・・研修判定。・・・合格。・・・
コンパロイド達は、ほぼ満足のいく結果を出した。
ほぼと云うのは、僅かばかり問題も有った。
珠音・・・ナンバー08。司書タイプ・・・・研修判定。・・・保留。

コンパロイドとして、データーを生かせる分野での、結果が保留・・・。
これでは、このプロジェクトの今後の展開が危ぶまれる。
早速、詳細にデーターが解析される。
しかし、そのデーターを解析すればする程、謎が深まるばかりだった。
「変ね・・・」そのデーターを見て、開発部の主任である、ひびきが首をかしげる。
朝倉ひびき。若いながら、ハード、ソフトの両面で第一線で活躍していたのを買われ、
このプロジェクトの主任として抜擢された女性だ。
(・・・・・職務を放棄して、感情的に行動するなんて)
業務の遂行を優先したプログラム組んでいるのに・・・。と、ひびきは考え込む。

そして、珠音と共に行動した少女が影響を与えたのかも・・・と、一つの結論を出した。
(・・・とにかく、これだけじゃデータが足りないわ・・・)
そして、データ採取の為の案を巡らせた。
164名無しっち:01/12/03 02:07
珠音さんのお話、始めました。四人目の司書は珠音さんの事です。
ひかりちゃん登場よりも前のお話なので四人目です。

開発部主任の、朝倉ひびきさんは、六話でこころんと珠音さんの司書研修の判定をした
ひびきさんです。でも、本人では無く、名前とキャラクターを使わせて頂きました。
二役って感じですね。
オリジナルのキャラが絡んでくるお話なので考えた末にこういう形としました。

>>161さん、横レスですみません。
学校は・・・行って無い様ですね(w
でも、ココロ図書館は私設の図書館なので、利用者が来なくても平気みたいです。
アニメ見れないのでリカーイできないが何時ものごとく
期待してるよ
いよいよ珠音さんの話ですね。私も期待しております。
167名無しさん@ピンキー:01/12/03 23:30
ついに珠音さん登場ですか。
容姿から真綾声から何から何までツボだったキャラ
なのでとても楽しみです。

ところでアプロダですが、こちらはいかがでしょうか?
http://ojamajo.hypermart.net/doremi.cgi

つか、いままでアプられた画像の再アプ願います。
(最近このスレ見始めたので・・・)
168名無しっち:01/12/04 05:23
続きを書こうとしたら、こんな時間に。
お昼頃にでも続きを書きます。

>>165さん、ありがとうございます。
では、説明等を織り交ぜて書きます。自分の文章では判りにくいとは
思いますけど。

>>166さん、珠音さんの話、ラストは朧げながら決まっていますけど、
他の小説同様、手探り状態でのスタートです。
どんな展開になる(する)のか自分もドキドキです。(w

>>167さん、アップローダーの情報は、困っていただけに、大変ありがたいです。
でも、ojamajoって(w
一回見に行って、お気に入りに入れるのを忘れ、もう一度行ったら、
変な画面で、自分のIPと「アーメン」と出ましたけどこれは・・・・。
(それも、お○ゃ魔女のキャラクターが、してやったり!
って云う様な顔をしているのですけど・・・)
自分、ネット浅いので良く判らないのですが、これはヤバイ様な・・・。
何か悪い事でもしたのかな?誰か教えてください〜。

画像は以前UPした物と、新しいものを水曜日の午後8時頃にでもUPします。
でも、本当に大したモノでは無いので、がっかりしないで下さいね。
>>168

うーんどうやら>>167のアップローダーは直リンクで飛ぶと環境変数抜きに
とばされるようですね。別にPCに異常が起きたりはしないので大丈夫ですが…
まああまり気分のいいものではないですな(w
一応indexからのリンクでいくと問題なくアップローダーにいけるみたいですよ
ttp://ojamajo.hypermart.net/

次は珠音さんの話ですか〜がんばってください
いいなさんの話も待ち遠しいけど(w
170169:01/12/04 06:40
と思ったけどコピペで問題なかった…
ttp://ojamajo.hypermart.net/doremi.cgi
二度手間かからないのでこっちのが楽です
171名無しっち:01/12/04 15:43
「ココロ図書館4人目の司書」(その弐)

−同日−
−同社内−(コンパロイド保管・メンテナンス室)
さほど広くない部屋に、見慣れぬ機材が立ち並んでいる。
室内はそれらの保持の為だろうか、温度は低く設定されていて少々肌寒く感じられるぐらいだった。
だか、この部屋の住人達は全裸でそこに居た。
研修過程を終え、データーを抜き取られた彼女達は、
ナンバーの書かれたベッドにそれぞれ眠る様に横たわっていた。
彼女達の身体からは無数のコードが伸び、そのコードは用途の解らない
機械に繋がっていた。
そのベッドが全部で15台、規則正しく並んでいる。
・・・ナンバー08、司書タイプのベッドを除いて・・・。

司書タイプの珠音はベッドから少し離れた作業台に居た。
その彼女に、白衣を着た二人の男が取り付いている。
「これで最後だな」がっちりとした体躯の男が、持っていたチェックリストに印を付ける。
リストのチェック項目が全て埋まった。
「別に異常は無かったね」そう言って、中肉中背の男が、珠音のメンテナンスカバーを閉める。
珠音のデーターを解析する傍ら、ボディにも異常が無いかチェックしていたのだった。

「じゃあ、動作確認でもしますか」と中肉中背の研究員(A)が言う。
「?」それに対し、がっちりとした体躯の研究員(B)が持っていたチェックリストに目を通す。
「動作確認なんて項目は無いぞ」何を言い出す。とばかりに(A)を見詰める。
「折角のチャンスだから、こっちの方を試してみたく無いか?」と(A)が珠音の局部に触れ、聞いた。
「・・起動用のデーターディスクも無いのに?」それは全て抜き取られて、今は主任のひびきの元に有る。
「それなら大丈夫」と、言い(A)が懐からディスクを取り出す。
「お手製の淫乱バージョンだよ」(A)が楽しげに説明する。
「・・・主任に見付かったら大目玉だぞ」と、(B)が呆れ顔で言った。
172名無しっち:01/12/04 15:49
主任のひびきは、その手のプログラムを嫌った。自身が女性だからと云うのも理由として有るのだろうが、
何よりも手塩にかけて育てた、珠音シリーズに変なイメージを付けさせたく無かった。
以前、男の研究員が同じ様なプログラムを作っていたのを見つけたひびきが、猛烈に怒った事が有った。
「そんなに大人のオモチャが作りたかったら、その手の会社にでも行きなさい!」
と、男の研究員を一喝し、プログラムを作った研究員をクビにした。

(B)の言葉を聞き「だったら、何でこんなもんが付いてるんだ」と、珠音の局部を弄り(A)が毒づく。
確かに珠音には女性器どころか、食物を摂取する必要が無いにも関わらず、
排泄器官で有る、肛門すら付いている。

以前、上役を集めた珠音シリーズの説明会でもその疑問は出ていた。
「量産の時には、女性器等を排除します」と、主任のひびきは説明する。
「間違った使用をされても困りますので・・」と、言葉を続けて。
だったら何故、試作にそれを付けた。と、当然の如く集まった上役から疑問が沸き起こった。
その疑問にひびきは、にっこりと微笑み「趣味です!」と、きっぱり答えて、
お偉いさんの顔を引きつらせた経緯があった。
趣味というのは冗談だったのだろうが、技術者として珠音を限りなく人間の姿に近づけたかった。
たぶん、そんなところであろう。
173名無しっち:01/12/04 15:50
「使う為に付いているんだろう?だったら、いいんじゃないか?」(A)はそう言い、
珠音の後頭部に有る、ディスクの差込口に自分の作ったデーターの入ったディスクを差し込んだ。
ディスクはゆっくりと飲み込まれ、やがて小さな読み込み音が聞こえて来る。
基本的な人格や、動作プログラムは既に珠音の中に入っている。
そこに、読み込まれたデーターが流れ込んでくる。
膨大な性の知識。そして、それらに対して自分がどの様にして対処すれば良いのか等の情報が・・・。
更にそのプログラムに対応出来る様に、珠音の身体が変化する。
内臓されたフレームが動き、人間の筋肉にあたる部分が形を変える。
珠音の身体は、より女性らしい体付きになる。全体が丸みを帯び、乳房は膨らみを強調する。
そして、珠音はゆっくりと目を開けた。その表情は司書の時の珠音と明らかに違っていた・・・。
全てを知り尽くした、娼婦の表情(かお)だった。
その珠音がゆっくりと上半身を起こし、両足を開き、二人を誘った。
妖しい微笑みを顔に貼り付けて。
174名無しっち:01/12/04 16:00
>>169さん、ありがとうございます。確かにコピペで行けれます。
助かりました。
しかし、あのお○ゃ魔女の意地悪な顔ったら・・・それは、恐ろしいものでした。
不安にさせられる事請け合いです。(w

いいな姉のお話。ううっ、がんばります。待っていて下さい。
今のお話でもいいな姉、活躍させますので。
175名無しっち:01/12/05 14:41
「ココロ図書館4人目の司書」(その参)

中肉中背の研究員(A)は、引き寄せられる様に珠音の元へと近づいて行く。
「おっ、おい!」がっちりとした体躯の(B)が止めに入るが、聞こえない様子だった。
(A)は珠音の、白くて美しい肌に触れてみる。
身体の表面を被う皮膚は、人肌の温かさまで調節されていて、先程触れた時の冷たさは
微塵も感じられなかった。
そして、肌の吸い付く様なしっとりとした感触が(A)の手の平を楽しませる。

(A)は高鳴る気持ちで、珠音の大きく形の整った胸に手を添えてみる。
確かな重さと弾力。・・・計算され、意図して作られたそれは、全てが理想的な存在だった。
胸の頂きには当然の如く、乳首が存在している。
ピンク色で、慎ましやかなそれをつまんでみる。すると「・・あんっ」と、珠音が僅かに反応する。
もっとも、身体の表面に有る圧力を感じるセンサーが働き、それに応じて珠音が反応しているだけで
本当に感じている訳では無いのだが、そのタイミングは絶妙だった。
その反応が気に入り、(A)は乳首を執拗に弄り出す。「んんっ、あぁんっ」
作られ(プログラム)たモノとは思えない反応をする珠音。
やがて乳首が本物と同じ様に、硬く大きくなってくる。(・・・凄い!)(A)は素直に感心した。
・・・訊くところに拠ると、珠音の乳首からは母乳も出る機能も有るそうだ。
育児用に付けられた機能らしいが・・・。
使用する際は、内臓されているパックに母乳に当たる、液体を補充しなければならないが・・・。
(A)は乳首を弄りつつ、珠音の上気した顔に自分の顔を近づけた。
それを見て、相手が何を望んでいるのか解析し、珠音自身も顔を近づける。
お互いの唇と唇が重なり合う。「んっ、ふんんっ」珠音の呼吸が荒くなる。
・・・呼吸といっても珠音の場合、体内冷却用に使われている物なのだが。
珠音の口内に(A)の舌が進入してくる。それに対し、舌を絡めて対応する珠音。
舌の感触、滑り具合。全てが完全な物だと(A)は思った。匂いが無いと云う事を除いては。
176名無しっち:01/12/05 14:43
こうなって来ると、秘部の構造にも期待してしまう。
(A)は珠音の下腹部に手を持って行き、そっと触れてみる。
「はぁんっ」珠音が過剰に反応する。
そこは既に濡れていた・・・。
勿論滲み出しているのは本物の愛液では無いが・・・。
膣内に指を入れてみる・・・身体の表面温度よりも温かい・・・そして。
進入してきたモノ(指)を膣壁がキュッと締め付ける。
(A)はその感触に慌てて指を引き抜く。
「・・・どっ、どうした?」今まで黙って見ていた(B)が(A)の反応を見て訊いてきた。
「・・・あの女(ひびき)とんでも無いものを作ったな・・・」
そう言って、ズボンのチャックを降ろし、慌ててペニスを取り出した。
そして、珠音の性器に宛がう。「くっ、くそっ!」先程の指の感触をペニスでも早く感じたくて、
焦って挿入しょうとする(A)。その為か、狙いが定まらない。
珠音がそれを見て、上手い具合にペニスを自分の元へと誘導する。
ズププッ、激しい音をたて、(A)のペニスは珠音の膣内へと埋没して行く。
「ひゃうんっ」珠音が身体を仰け反らせ、痙攣する。
それと同時に、進入してきたモノの大きさに合わせ膣壁が動き出し、調整を始める。
「くっ・・これは凄い・・・」(A)が感嘆の声をあげる。
そして、(A)は腰を前後に動かし始める。ジュプッ・・ギュップッ・・ギュポッ・・
室内に淫らな音が響き渡る。「あんっ・・んんっ・・きゃふっ・・」
それにあわせて、珠音が喘ぐ。擬似愛液が溢れ出し、作業台を汚す。
「くっ、もっもう・・」(A)が珠音の具合の良さに、堪らず射精する。
ドクドクドクッ珠音の胎内に大量の精液が流れ込んでくる・・・。
それと同時に珠音の膣壁が、射精をしているペニスから全てを搾り取る勢いで
波打つ様に動き出す。
「ひゃっ!」その動きに(A)は、情けない声を張り上げた。
177名無しっち:01/12/05 14:45
(A)は、普段より大量の精液を射精し、ぐったりとする。
「んっ、ふっ・・」珠音がその(A)の肩に腕を回し、妖しく微笑む。
「あっ、おっおい!」萎み始めている(A)のペニスを珠音の膣壁が回復させようと
ゆっくりと動きだす。
その絶妙な動きの所為で、元気を取り戻す(A)のペニス。
(・・・こっ、これじゃ・・まるで・・)淫乱な娼婦などでは無いと(A)は思った。
男の精を全て吸い尽くそうとする、淫魔(サキュバス)だ。
珠音は狼狽する(A)を押し倒し、尻を突き出し、(B)をトロンとした、瞳で見詰めて誘った。
(B)は堪りかねて、珠音の誘いに乗り、余った穴(アナル)へと取り出したペニスを
挿入する。
「ふあっ、あああぁっ!」二本のペニスに貫かれ淫魔(珠音)は喜びの声をあげた。
そして、胎内に収まっている供物(ペニス)を今まで以上に締め付ける。
(A)「くはっ」(B)「うぉっ!」
珠音は、その状態でゆっくりと腰を動かし始める。
「はあん、んっくぅっ、」ジュブッ・・ジュプッ・・・。
再び湿った音が部屋中に響き渡る。
「くっ、くそっ」男達も負けじと腰を動かした。
珠音の膣からは、先程(A)が放った精液がゴボゴボと流れ落ちてくる・・。
「んんっ、あああんっ!」珠音の膣に仕込まれているセンサーが男の敏感な部分を捕らえ、
集中的にそこを締め付ける。
(A)「がっ、もっ、もう駄目だ・・」(B)「・・おっ、俺も」
二人は同時に射精した。「ああああんっ!」珠音がそれを受け止め、身体を震わせる。

・・・「おっ、おい!」射精の余韻に浸っていた(A)が珠音の異常に気付く。
珠音が、ガクガクと身体を震わせ、大きく痙攣を起こし始めた。
(・・・もしかして!)プログラムに何らかのミスが有り、拒否反応を起こした・・・。
(A)がそう判断し、(B)に叫ぶ「早くディスクを取り出せ!」
何事か解らない(B)が慌てふためく。ディスクを取り出そうにも、珠音が暴れて思う様に行かない。
そうこうしている内に、珠音自身が異物であるディスクを強制排除し、
まるで、糸の切れた人形の様に、カクリと動きを止めた・・・。
178名無しっち:01/12/05 14:46
「・・・どうする?」と、(B)
動かなくなった珠音から体を引き離し「・・どうする、ったて」と、悩む(A)
「どうせ、不良品だから廃棄処分だろ・・・」と、(A)が珠音を見詰めて呟く。
珠音の膣とアナルからは、二人が放出した液がドロドロと流れ出している・・・。
「・・・とりあえずは、これ、洗浄しとかないと・・」と、(A)が言った。
「はぁっ」と(B)が溜息をついた。

この出来事が珠音と、その周りの者達を巻き込む事件に発展する事など、今の二人には
解る筈も無かった。

−同社内−(研究室)

主任のひびきは、珠音のデーター採取であれこれと想定し、思案して
最良の策が結局は一つしか無い事に考えが行き着いていた。

(・・・やっぱり、これしか無いか・・)珠音が不可解な行動に走った状況と同じ、
又は、要因と思われる人物の居る場所に珠音を暫く置いておく事・・・。
(・・・でも、お偉いさんは、了解しないだろうな・・・・)それが、最大の難関だった。
どうしたものかと、ひびきは考え込んだ。そして・・(・・・!)
「そうか・・知らせなければいいだけだ・・・」と、云うとんでも無い考えに至った。

−現在−
ココロ図書館

「えっ!本当に?」こころが、封書を読んだいいなに聞き返す。
「本当よ、こころん」いいなが、にこやかに妹に返答する。

中西インダストリーから届いた封書には、コンパロイドの珠音をココロ図書館で
暫くの間働かせてもらえないか。
と、云う内容の文章が書かれていた。

「で、どうするの?いいな姉」姉の返答を知りつつも、あるとが確認の為、聞いてみる。
「もちろん・・」と言い、いいなは妹のこころを見て、微笑んだ。
「いいなお姉ちゃん!」姉の決定に喜ぶこころ。
(・・・しゅねさんが来るんだ・・ココロ図書館に・・)
こころは、珠音の顔を思い浮かべ、心弾ませた。
179名無しっち:01/12/05 21:17
一応、イラストUPして置きます。
>>167さん>>169さん、ありがとうございます。早速アップローダー使わせて頂きました。

ttp://ojamajo.hypermart.net/ojamajo/majo_599.jpg   朱葉様
ttp://ojamajo.hypermart.net/ojamajo/majo_600.jpg   朱葉様犬
これが最初にUPした物です。両方共少し手を加えてます。
犬朱葉様が番外編のものです。

ttp://ojamajo.hypermart.net/ojamajo/majo_598.jpg   珠音
これが、新しいものです・・・すみません!
本当は、もっとUPしようと思っていたのですけど、次回という事で。
次は、挿絵っぽい物をUPします。
で、この珠音さんは、ココロ図書館司書服バージョンです。

小説も、イラストの方も、お目汚しにならぬ様に頑張ります。
180名無しっち:01/12/05 21:26
あれ?変です。確認の為、コピペで行ってみたら、見れたり、見れなかったり。

ttp://ojamajo.hypermart.net/doremi.cgi
ここに直接行けば、上記同コメントでそれぞれ、置いて有ります。
181ボッキー:01/12/05 21:46
>>175-178
やべ、勃っちやった・・・(*´д`*)
>>175-179
のっけから珠音さんが大変なことになっており、
「こりゃあ、エライこっちゃあ・・・」と思っていましたが、
先が楽しみですよ。

それにしても1さんはマメだねえ。尊敬します。
183167:01/12/06 23:16
>>168

私のせいで、いろいろご迷惑かけたみたいで申し訳ないです

>変な画面で、自分のIPと「アーメン」と出ましたけどこれは・・・・。
ウチからは別にENVチェッカに飛ばされなかったんで、全然
気が付きませんでした。ただ、元サイトのトップから行ける所
なので危険はないと思います。
#つか、直リンしてしまった・・・鬱氏

>>175-179

早速の小説と絵のアップありがとうございます。しかし上手い
ですわ・・・ 名無しっちさんの多才さに脱帽です。完結の際に
はぜひサイトか同人にでもまとめて欲しいっす。
184名無しっち:01/12/07 20:21
「引き裂かれたココロ」〜生贄〜(その8)

坂道を転がり落ちる様な勢い・・・その表現がピッタリ当て嵌まるぐらいの勢いで
火の付いたあるとの肉体から、愛液が止め処も無く流れ出して行く・・。

精気に満ち溢れたあるとの健康的な身体は、既に自身の意思を離れ、
汚らわしい男達の暴力的な愛撫でも反応してしまっている・・・。

「んっ、う”っんんっっ!」普段、しっかり者として振る舞っているあると。
その所為か、実際の年齢よりも見た目が上に見えるのだが、男達に嬲られている今のあるとは
頼りなさげで、幼く見えた。
じゅぷっ・・きゅぷっ・・ちゅぷっ・・。
男達の太く、不衛生な指があるとの性器表面と膣内の浅い場所をせわしなく、
そして、小刻みに動き回る。

あると自身、健康的な普通の女性として、興味本位で自分の性器に触れた事は何度も有った。
・・・甘く、気だるく・・柔らかい刺激・・・。
しかし、今あるとの身体を襲っている刺激はそれとは比べ物にならないぐらいの強烈な刺激だった。
その刺激が僅かに残っていた、あるとの正常な思考まで犯し、鈍らせる。
(・・・もう・・どうなっても・・)少し前の自分が聞いたら、嘆き、怒り出しそうな考え・・・。
だが、そんなあるとを誰が責められるだろう・・・。身体の自由を奪われ、口を塞がれ、
自分より体格のいい男達に組み敷かられ、いい様に嬲られているあるとを・・・。

あるとと、仲間のその激しい行為に刺激され、いいなに取り付いていた男達も愛撫を再開する。
自暴自棄になったいいなから、男が下着を引き剥がす・・・。
くちゅっ。・・・愛撫も何もしていない、いいなの股間から愛液が滴り落ちる・・・。
「ちっ・・すっかり出来上がっちまってて、楽しみが無えな!」と、それを見て男がぼやく。
他の男が同調し「淫乱女が・・」と、いいなをなじる。
そして「ほら!発情したメス豚にご褒美だ!」と言って、ヒクヒクと愛液を流すいいなの性器を
乱暴に弄り出した。
「んんっ、う”ー!」いいなが、その行為により我に返り、呻き声をあげた。
185名無しっち:01/12/07 21:00
ううっ、夜のお仕事は辛いです。すみません、書くペース落ちてます。

>>181さん、頑張って書いた甲斐が有りました(w
Hシーン少ないので、本当に申し訳なく思っていますので・・・。

>>182さん、珠音さんは最初、普通にココロ図書館に行ってもらおうと思ってました。
でも、人として近づく為の、ハンデというか業みたいな物を背負ってもらいました。
それに対し珠音さん、苦しむと思うのですけど・・・。でも、こころんの行動次第で
お話も変わるかも(w

自分マメというか、何というか。
たぶん、ココロ図書館に対しての想いがそうさせているのかも。
アニメ、年内で終わる様ですけど、お話は書き続けます!
以前書いた、お話の他にも色々考えてます。ひかりちゃんの話とかも。
朱葉様第三弾も(w
でも、今書いているお話を完結させないと・・・。

>>183さん、迷惑だなんてとんでもないです。アップローダーの良い場所を教えて
頂いて、感謝の気持ちでいっぱいです。
自分が良く解らなかった所為で、変に慌てた為、逆にご心配をお掛けしたみたいで
申し訳無いです。

絵は、あれで申し訳ないですけど。今度、学生の時の翠さんとか、珠音さんサキュバスモードとかも描きます。
・・・Hなのも描かないと。

小説は本当、最近書き始めたばかりでして、文章が変な所が沢山有ります。
完結したらサイトにUPしようと考えてます。
修正、加筆して、挿絵を入れて。公開出来る様になったら、こちらでお知らせします。
>>185
文章だけど、悪くないと思うよ。平易で読みやすいです。
よくこなれていると思う。

最近はここの更新が楽しみなので頑張ってくださいませ。
187名無しっち:01/12/10 10:22
「ココロ図書館4人目の司書」(その四)

「珠音さん・・」こころは以前、司書研修の時に共に過ごしたルームメイトの事を思い浮かべる。

〜司書協会から送られて来た司書研修の案内状。
こころは喜び勇んで、研修場所である遠い町へと一人赴いた。
(・・・研修が終れば、わたしはお姉ちゃん達と同じ一人前の司書になれるんだ・・)
そう思い。

そんな浮かれ気分のこころを待ち受けていたのは。
特例司書という待遇・・他の研修生達から外され、別行動を取らされるこころ。
そして、試験までを受けさせられる事となる。
その上、驚くべき宣告。・・・・・その試験に落ちれば、司書免許は取り消し・・。
不安に駆られるこころ。その側にいたのが、同じ特例待遇のコンパロイドの珠音だった・・。

−珠音がココロ図書館に来る五日前−
こころ「あ〜ん、待ち遠しいよぉ〜。早くしゅねさん来ないかなぁ・・・」
あると「・・・って、昨日連絡付けたばかりでしょう?」
いいな「こころんは本当に珠音さんの事が・・」(・・好き)そう言い掛けて
言葉を飲み込むいいな。

−四日前−
こころ「あっ、そうだ!しゅねさんの部屋はどうするの?」
あると「珠音さんさえ良ければ、こころの部屋に・・」
いいな「だっ、駄目よぉ!・・ちゃんと珠音さんのお部屋を用意しないと・・・」

−三日前−
こころ「・・・それでね、その時、しゅねさんがね・・」
あると「本を持って来てくれたんだよね」何度も訊いた妹の話に相槌を打つあると。
いいな「・・・・・・」

−珠音がココロ図書館に来る前日−
こころ「いよいよ、明日だ・・・うれしいなぁ・・」
あると「喜ぶのは良いけど、ちゃんと司書の仕事もしなさいよ・・こころ」と、微笑みながら。
いいな(こっ、これじゃ・・・・これじゃまるで・・・恋人を待ち焦がれている・・・)
(・・だっ、ダメぇ〜〜!)
「こっ、こころぉ〜〜〜ん!」数日間堪えていたいいなの理性が爆発してこころに抱きつく。
「・・・いいなお姉ちゃん?」そんな姉に驚くこころ。
(・・・ついに切れたか・・)来るべきモノが来た。と、あるとは呆れ顔で姉を見詰める。
(・・・・・でも、いいな姉にしては耐えていた方か・・)あるとの呆れ顔が複雑な表情になる。
188名無しっち:01/12/10 10:23
−そして、当日−

〜とある駅〜
重そうなスーツケースを持った少女が、到着したばかりの汽車から降りて来る・・・。
見慣れぬ土地に降り立ち、左右を見渡少女。
駅のホームに居る人々がその少女を見て指差し、ひそひそと話始める。
「・・・ねえ、あれ・・」「・・あれが作り物?」「確かコンパロイド・・」

・・・ここまでの道中、万事この調子だった・・自分に向けられる好奇の目。
そして同じ様な言葉・・・。
しかし、少女はそれに動じる事無く、ゆっくりと歩き出した。

「しゅねさ〜ん!」その少女の耳(センサー)に、メモリーに記録されている音声が飛び込んでくる。
少女はゆっくりと、声のした方を振り返る。
「・・こころさん」元気に手を振るこころを見て、微笑む珠音。

・・・司書研修以来の二人の再会であった。
189名無しっち:01/12/10 10:46
めっち、ごめんなさい!
ペース落ちていましたけど、今日から大丈夫です。
がんばって続きを書きます。

>>49で書いている4番のお話。親戚のお姉様。どうしてもオリジナルのキャラを
入れなくてはいけなかったので悩んでいたのですけど、無事解決!
今週のアニメのココロ図書館で登場予定の美人市長さんがピッタリ填り役。
キャラと名前を使わせて頂きます。(w

>>186さん、ありがとうございます。
文は右も左も解らない状況で書いているのでそう言って頂けるとありがたいです。
今回書いた珠音さんのお話で、一文字抜けている所を発見!(がっくし)
気を付けます。

ここを楽しみにしている方が居ると思うと大変励みになります。
がんばります!
>>189
無理せず、マターリとね。
期待はしてるが、急かす気もないんで。
待つのには慣れてる。
191名無しさん@ピンキー:01/12/12 03:22 ID:t4SMDT4Y
>>187-188
面白いです。いいな姉のだめ姉っぷりが秀逸なり。
確かに六話を見ると、こころさん珠音さんに惚れるのも自然ですな。
192名無しっち:01/12/12 15:05 ID:oOGD73LY
「朱葉のココロ」(その24)−朱葉−

洗髪を終えたこころは、長くて美しい髪を纏め上げ、その上からタオルを巻きつけた。
こころに見惚れていた朱葉もそれを悟られぬ様、慌てて髪を洗い自然を装った。

「あかはちゃん・・・せなか、洗いっこしょうか?」
こころがいつもの笑顔で朱葉にそう提案する。
「えっ・・・うっ、うん」一瞬戸惑い返事をする朱葉。
(・・・やっぱりこころちゃん、すごい・・・)自分が言い出せない様な事を、
あっさり言ってのけるこころ。朱葉はそんなこころに素直に感心し、そして、惹かれた。

「じゃあ、わたしが最初に洗うね・・」そう言ってこころは、ボディシャンプーをたっぷりと付け、
泡立たせたタオルを朱葉の背中にそっと押し当て、丁寧に洗い始める。
背中のタオルを通して、こころの手の存在を僅かに感じる・・・。
温かくて・・・柔らかくて・・・・・そして、優しい動きをするこころの手。
(・・・こころちゃん)素直にこの場で好きと言えたらいいのに・・・。
近くに居るのに、遠い存在・・・。
(むねが苦しいよ・・こころちゃん・・・)
朱葉はその湧き上る、切ない感覚に必死で堪えた。
・・・そんな朱葉の気持ちも知らずに、こころは鼻歌を歌い始める。

そんな時、朱葉を洗っているこころの手が、つるっと、滑った。
そして、その手が朱葉の胸に偶然触れる・・・。
「きゃうっ!」
突然胸に触れられ、朱葉は驚き、小さな叫び声を上げる。
「ごっ、ごめんね、あかはちゃん!」こころは、そんな朱葉に心配そうに詫びた。
「うっ、ううん、わたしこそ変な声を出しちゃって・・・」俯き、こころに詫びる朱葉。
「・・・注意するからね」そう言い、こころは再び朱葉の背中を洗い出した。
(まだ・・)ドキドキする(・・・それに)こころの触れた感触が、僅かに残っている・・・。
(・・・全てを触れられたら、わたし、どうなるんだろう?)
そう考え頬を赤くし、俯く朱葉。
193名無しっち:01/12/12 15:07 ID:oOGD73LY
「はい、終わりだよ」
「・・・どうしたの、あかはちゃん?」俯く朱葉を心配して、こころが覗き込む。
はっと、我に返り「ううん、何でもない。じゃあ、わたしの番だね・・」
と、こころの元気に乗り、つい、口走ってしまったが・・・。
「・・・じゃあ、お願いね・・あかはちゃん・・・・」そう言い朱葉に背中を向けるこころ。
・・・こころの、うなじから背中にかけてのなだらかなラインが朱葉の目に飛び込んでくる。
トク、トク、トク・・・朱葉の心音が早さを増す。
(・・・どうしょう・・)自分が背中を洗う番・・・(だけど・・)こころの肌に触れたら・・・。
(わたしは、わたしで、無くなっちゃうかも・・・)
そう考えながらも、朱葉はこころの背中を洗う準備を進める。
タオルにボディシャンプーを付け、泡立たせる・・・。(こころちゃん・・・)
そして、そっとこころの素肌へと持って行った。(・・・温かい)こころの温もりが伝わってくる。
その温もりが、朱葉の身体も熱くさせる。
(・・・なにか、変な気分)ふわふわして、痺れる様な感触。
ゆっくりと、こころの背中のラインに沿って手を動かしてみる・・・。
温もりと同時に、肌の弾力と身体の起伏も手の平に伝わってきた。
「・・はぁ・・はぁ・・・」少し息苦しい・・・。
そして、理由は解らないが、異様に熱くなっている部分に余っている手をそっと伸ばしてみる。
ビクッ、そこに触れると今まで味わった事の無い感覚が朱葉を襲った。
全身に電気が通った様な強烈な感覚。
(ふあああっ)漏れてしまいそうな声を、やっとの思いで飲み込む。
(・・いつもお風呂に入って、洗うとなにも起きないのに)
(・・・トイレに入って拭く時も・・・・)
「・・・こころちゃん」小さな声でこころを呼ぶ。
行き成り声を掛けられ、ビクッと肩を震わせるこころ。
「・・なっ、なぁに、あかはちゃん?」風呂の湯気で上気し、赤くなった顔でゆっくりと振り返る。
「あっ、ううん・・なんでも無い」呼んでみたはいいが、言える筈が無い。
(・・・からだが・・からだが、変だよぉ・・・こころちゃん!)
(おしっこするところが変なのぉ・・・)
194名無しっち:01/12/12 15:08 ID:oOGD73LY
「・・・もういいよ、あかはちゃん・・ありがとう・・・・」
「えっ・・・」朱葉の心が読めた訳では無いとは思うが、戸惑う朱葉をこころの言葉が
助けた形となった。

そして、互いに自分の身体を洗い、湯船に浸かった。
先程の感覚は、収まった・・・。
(・・・いったい何だったんだろう?)あの時の感覚を思い起こし、朱葉は考え込む。
チラリとこころを見る・・・またドキドキとしてくる。
(・・・もしかして)こころが原因・・・朱葉はそう思い始める。
でも、虚しさや背徳感は沸き上がらなかった。
その対象が、大好きなこころだから。

「・・・ねえ、あかはちゃん」朱葉に振り返りこころ。
「えっ」と、朱葉。
「・・また、一緒にオフロ入ろうね」無邪気に微笑み・・・。
「うっ、うん!」その言葉に、朱葉は元気に返事をした。

そして、こころの笑顔を見て心の中で決意する。
(・・・こころちゃん・・・・こころちゃんが司書になったら)
(司書になったら、わたしの気持ちを・・・)
「きっとだよ・・・やくそくだよ・・」
「えっ!」こころの言葉に驚く朱葉。
「また、オフロ入ろうね!」(おふろの事・・・)朱葉は胸を撫で下ろし、
「そうだね・・こころちゃん」(やくそくだね)

こころが司書になったら・・・きっと。
195名無しっち:01/12/12 15:09 ID:oOGD73LY
「朱葉のココロ」(その24)−こころ−

こころは何時もの様に髪を洗い、その髪を纏め上げ、タオルで包んだ。
朱葉が側に居るので、緊張して少々ぎこちない手付きではあったが・・・。

朱葉の様子を伺うこころ。
こころの気持ちに気が付かない朱葉は、冷静に自分の髪を洗っていた。
こころの視線は朱葉の身体に釘付けになる。
美しく整ったライン。柔らそうな肌。(・・・ふれてみたい)
こころの、その気持ちが膨らんで大きくなって来る。(そうだ!)
「あかはちゃん・・・せなか、洗いっこしょうか?」
自分の真意を悟られまいと、笑顔を作るこころ。
「えっ・・・うっ、うん」朱葉がそれに対し返事をして来た。
(・・・よかった・・断られたらどうしょうかと思ったよぉ)
朱葉に気づかれぬ様に、ほっと、胸を撫で下ろす。
「じゃあ、わたしが最初に洗うね・・」(・・・おちついて、おちついて)
そう自分に言い聞かし、流行る気持ちを押さえ、泡立たせたタオルを震える手でそっと押し付けた。
(・・・柔らかい)タオルを通して、朱葉の肌の感触が伝わってくる。
(あかはちゃん・・・)朱葉の感触を手の平で味わうこころ。
(好きだよ・・大好きだよ、あかはちゃん・・・)この気持ちが自分の手の平から伝わればいいのに。
(切ないよ・・・つらいよぉ・・あかはちゃん・・)
そんな気持ちを和らげる為、こころは鼻歌を歌い始める。
196名無しっち:01/12/12 15:10 ID:oOGD73LY
こころの視線は朱葉の脇から僅かに覗く胸の辺りで、固まった。
(・・・わたしもあかはちゃんも、お姉ちゃんたちみたいに、大きくなるのかな?)
こくりと、唾を飲み込む。
こころは手が滑った事にして、朱葉のそこに触れてみる事にする。
「きゃうっ!」
朱葉の予想以上の反応に驚くこころ。
「ごっ、ごめんね、あかはちゃん!」
自分の好奇心から、朱葉をこんなにも驚かせてしまった事に対し、申し訳なく思うこころ。
「うっ、ううん、わたしこそ変な声を出しちゃって・・・」と、朱葉はこころに詫びてきた。
(あかはちゃん・・)故意にやったと言えば、自分の心内まで告白しなければいけない・・。
(・・本当にごめんね)真実を語る代わりに、もう一度心の中で朱葉に詫びた。
「・・・注意するからね」
自分に対する嫌悪感と、指に残る朱葉の胸の感触・・・。
こころは朱葉に気付かれぬ様に、その感触の残る指をそっと自分の頬に持って行った。
197名無しっち:01/12/12 15:12 ID:oOGD73LY
「はい、終わりだよ」先程の件も有るので、一際明るく言ってみる。
しかし、朱葉は俯いたままだった。(もしかして、さっきの事を気にして・・・)
「・・・どうしたの、あかはちゃん?」(・・わたしの事を、おこっているの?)
「ううん、何でもない。じゃあ、わたしの番だね・・」(良かったぁ、だいじょうぶみたい)
「・・・じゃあ、お願いね・・あかはちゃん・・・・」安心したこころが朱葉に背中を向ける。
(・・・それにしても)ドキドキする。
(あかはちゃんも、こんな気持ちだったのかな?・・・)
待っている時間が長く感じる・・・。
ふにゅっ、とした感触が背中に伝わる。(あっ)声が出そうになるのを我慢して、ぐっと飲み込む。
朱葉の手の感触が伝わってくる。五本の指一本一本の感触が感じ取れる。
心地良い感情がゆっくりと心の中に広がり出す。
身体の芯が熱くなり、そして・・・。
こころは、そこに指を伸ばしてそっと触れてみる。
甘い痺れと共に、くすぐったい感触とは違う、何とも表現出来ないモノがそこに残る。
(・・・やっぱり)そう確信し、姉、あるとの言葉を思い出す。
198名無しっち:01/12/12 15:13 ID:oOGD73LY
それは以前、姉妹三人で入浴していた時の事だった。

「ほらぁ、こころ。ちゃんと綺麗に洗った?」あるとがこころに聞いてくる。
「うん!だいじょうぶだよ、ある姉ちゃん」お湯を掛けながら姉に返答するこころ。
「ちゃんと、ここも洗った?」と、こころの局部を指差し。
「ちゃんと洗ったよぉ・・・でも、どうしてここ、きれいにしなければいけないの?」
「そっ、それは大切な場所だから・・」あるとは、少々照れながら、妹の疑問に応えた。
「大切って?」幼いこころは当然疑問に思った。
「あっ、あのぉ、それは・・・こころが好きだと思った人が出来れば判ると思う・・・」
歯切れの悪い返答。
「好きな人って・・・」
「あーるぅーとぉーちゃ〜ん!」あるとと、こころ、ふたりの会話はいいなの介入によって途切れた。
「あるとちゃん!まだ小さいこころんにそんな話・・・」風呂場でのいいなの説教が始まった。
・・・その件の後、あるとはこころとお風呂に一緒に入る事を禁じられた。

(ある姉ちゃんの言った通りだ・・・好きな人(あかは)が出来ればわかるって・・・)
そして、大切な人の為に有るその部分を朱葉に気付かれぬ様、ゆっくりと指でなぞり出した。
(んんっ、はあっ)その感覚に酔いしれるこころ。

「・・・こころちゃん」朱葉がこころを呼ぶ。
こころはビクッと肩を震わせ、その行為を止める。(・・・みつかったのかなぁ)
「・・なっ、なぁに、あかはちゃん?」行為で赤くなった顔を朱葉に向ける。
「あっ、ううん・・なんでも無い」
(・・・何だったんだろう?)自分の行為がばれた訳でも無い様子だった・・・。
だが・・朱葉の手が僅かに震えている様に感じる・・・。
「・・・もういいよ、あかはちゃん・・ありがとう・・・・」
もしかしたら朱葉は無理をしているのかも?そう思いこころは朱葉に声を掛けた。
「えっ・・・」以外そうに返事を返す朱葉。(もしかしたら、自分の考え過ぎかな?)
と、思いながらもこころは、自分の身体を洗い始めた。
大切な人の為の場所は特に綺麗に・・・・・。
199名無しっち:01/12/12 15:14 ID:oOGD73LY
湯船に浸かると、先程の心地よい感触を思い出す。
(あかはちゃん・・・わたしの大切な人・・・)
司書になって、そして一人前になったら(・・この想い、告げられるかも・・)
でも、今は側に居てくれるだけでもいい。そう思った。
「・・・ねえ、あかはちゃん」朱葉に振り返りこころ。
「えっ」と、朱葉。
「・・また、一緒にオフロ入ろうね」(あかはちゃんとっても素敵だった)
「そうだね・・こころちゃん」少しはにかんだ笑顔で応える朱葉。
その朱葉の笑顔を見て、自然とこころも笑顔がこぼれる。
この笑顔をずっと見ていたい・・・。
「きっとだよ・・・やくそくだよ・・」(・・わたしの大切な人)
「えっ!」
「また、オフロ入ろうね!」(オフロだけじゃなくて・・・)
「そうだね・・こころちゃん」
(今はわたしの大切な人・・・だけど、わたしは、あかはちゃんの大切な人になる)
(・・・いつか、きっと・・・・・)
200名無しっち:01/12/12 15:16 ID:oOGD73LY
ごめんなさい、時間切れです。
帰って来たら、レスしますね。
201名無しさん@ピンキー:01/12/12 22:04 ID:LGWBxT5l
>>192-199
こりゃまた読んでてむずがゆくなるような展開だなぁ
もちろんその痒さが良いのですが(w
202名無しさん@ピンキー:01/12/12 22:54 ID:UxbIKY/s
いいぞ。いいぞ。
なんか、こころがナチュラルにレズに走っているあたりが。
実に、違和感がない。
しかし、3本平行って大変じゃないですか?作者殿。
203名無しっち:01/12/13 14:30 ID:D59lReGy
「朱葉のココロ」(その25)

自室からリビングに戻って来ていた、あるとは、ひたすら祈っていた。
(ああっ、こころ・・朱葉ちゃん・・・早くお風呂からあがって来てぇ!)
と、目を閉じ、手を合わせる。
(・・・いいな姉の帰って来る前に・・・・・)
こんな時に姉が帰って来たら・・・。どう言い訳をすれば良いのか・・・。
カチャリ、と音がしてリビングの扉が開いた。
ビクッ、と肩を震わせあるとが扉の方を見詰める。
「いい湯だったよ、ある姉ちゃん!」濡れた髪を手拭いで拭き、こころがリビングに入って来る。
(ああ、神様!)あるとが胸を撫で下ろす。
「ちゃんと肩まで浸かって温まったの?」危機を脱し、余裕の出来たあるとが、こころに聞いた。
「うん!大丈夫だよ」こころが風呂から上がったばかりの、ホカホカの顔で姉に応える。
「そう、それはよ・・・」こころの後から部屋に入ってきた朱葉を見て、あるとは言葉を詰まらせる。
「あっ、朱葉ちゃん・・その服」朱葉がこころから借りた服を着て恥ずかしそうに佇んでいる。
「似合ってるでしょ?」朱葉の代わりにこころが返答する。
「まっ、まあ、似合っているけど・・」白を基調とした、落ち着いたデザインのワンピース。
朱葉の濡れた服を洗濯する間。確かにこころに服を貸して置いてとは言ったが・・
(・・・その服は)顔を引きつらせる、あると。(・・・いいな姉のお気に入り・・)
持ち主以外の者が、お気に入りと云うのも変な話だが・・・。
正確に言うと、その服を着たこころがお気に入りなのかも知れない。
その事をいいなに言ったら「どんな服を着てても、こころんならお気に入りです!」と言われそうだが・・・。
(まっ、まずい!)一難去って、又一難。
(早く着替えさせなければ・・・)容易に想像出来る惨劇・・・。
(回避しなければ!・・)
204名無しっち:01/12/13 14:30 ID:D59lReGy
「あっ、あのねぇ・・・」
ガチャ・・扉が開く音、そして「ただいまあ〜!」と、
両脇に買い物袋を抱え、いいなが部屋に入って来た。
−バッドタイミング。・・・あるとの思考が白くなる。
「あっ、お帰りなさい、いいなお姉ちゃん!」事情の飲み込めて無い、こころが笑顔で姉を迎えいれる。
買い物袋をテーブルに置きながら「あら、朱葉ちゃんも来ていたのね」
「こっ、こんにちは・・」朱葉がぺこりと挨拶をする。
「あら?」と、言い、クンクンと匂いを嗅ぐいいな。「石鹸と、シャンプーの香り・・・」
と、小首を傾げる。
そんな姉に(あっ、あんたは、浮気現場を押さえた妻か!・・・)と、心の中であるとが突っ込む。
そしていいなは、朱葉を見詰め「・・・その服・・」と、口元に人差し指を持って行き、
じっ、と見詰める。
(・・・終わった)・・・燃え尽きる、あると。
「素敵ねぇ!朱葉ちゃん!とっても似合ってるわよぉ!」いいなが突然、歓喜の声をあげる。
(へっ?)と拍子抜けする、あると。
そして「ちょっと待っててね、今カメラを持ってくるから!」と、自室に慌てて向かった。
(・・・どういう事?)あるとはその姉の行動を疑問に思った。
何故なら、姉は、姉妹以外の写真は余り撮りたがらなかったからだ。
(・・・・・)あるとの中で、先程の朱葉に対する疑惑が再燃する。
(もしかして、いいな姉・・朱葉ちゃんから、何かを感じ取って・・・)
(そういえば翠さん、未亡人だって・・・・・でも)
あるとは、自分の父と親しげに話しをしていた昔の翠の姿を思い出す。

だが、今、自分が考えている事が突拍子も無い事だと思い、再び頭の片隅にしまい込んだ
205名無しっち:01/12/13 14:57 ID:LfEKT0UE
はぁっ、朱葉様とこころん、お風呂に入れっぱなしで、気になってましたぁ。
のぼせてしまうのでは?と。(w

>>190さん、お気遣いありがとうございます。
でも、待つのに慣れているだなんて哀しすぎます。極力、お待たせしない様に
努力しますね。

>>191さん、いいな姉ダメッぷり、爆発ですけど(w
いざと云う時はもの凄く頼りになる姉という設定です。この先、どこかでそのいいな姉が
活躍するかも知れません。その時、こころんは・・・。

>>201さん、書いている本人は、むず痒いというか、恥ずかしいです。
しつこい程の、好きの連発(w
でも、不器用な恋心を表現したくて、こんな形になりましたぁ。

>>202さん、確かにこころんも朱葉様も、レズまっしぐらです。(w
でも、好きになった人が偶然、女の子だったというだけかも・・・。
こころんは朱葉様と云う個人を、朱葉様はこころんと云う個人をそれぞれが
好きになったというだけ、そんな感じかも知れません。

三本同時は・・そんなに大変では無いかもです。どちらかというと、
贅沢させてもらっているみたいな感じです。
それぞれ違うお話なので、一本に集中するのより、やり易いかも知れません。
206名無しっち:01/12/14 14:38 ID:imebvPxb
「ココロ図書館」(番外編2) −隷属市長−(その1)

ガチャン!  床に落ちたティーカップが中に入っていた紅茶を撒き散らし割れた・・・。
それを持っていた者が、力が入らなくなった身体を椅子の背もたれに預ける。
「・・・いっ、一体何を・・」自由が利かなくなりつつある身体で、自分を見詰める姉妹に聞く。
その言葉を聞き、この一連の計画を練った張本人が口を開いた。
「・・・薬を盛らせてもらいました、少しの間、私達に付き合ってもらう為に・・・」
そう言い、メガネの奥にある瞳を妖しく輝かせた。
「ここに来ると、判った時点で用件のおおよその見当は付いてました・・・」
と、共謀者の姉。
クスクスと笑い「・・・それにしても、のこのこ来るなんて」と、あると。
「・・・馬鹿な市長さんね」と、いいな。
そんな姉妹の言葉を聞きつつ。市長の百千万理恵は、意識を深い闇の中へと潜らせて行った。

「こころは?」市長が眠った事を確認し、あるとが妹の事を気に掛ける。
「・・・大丈夫、眠ってるわ」万理恵と同じ様に椅子にもたれて眠る妹を確認して、いいなが答える。
「そう・・」それを聞き、あるとがほっと息をつく。
今から始まる事に、妹を巻き込みたく無い姉達がこころの飲んでいた紅茶にも薬を盛ったのだ。
身体の小さいこころは、万理恵より薬が早く回り、先に眠りに就いた。それも計算のうち・・・。
「ごめんね・・こころん」いいなは、妹の頭をそっとなで、謝った。
そして、あるとに向き直り、こくりと頷く。それを見てあるとも姉に頷いた。
207名無しっち:01/12/14 14:40 ID:imebvPxb
市長を図書館の玄関先で待つ秘書の水元らいか。そして、事の成り行きを心配する上沢。
二人は何を話すでも無く、姉妹と市長の話が終わるのを待っていた。

カチャリ、と音がして図書館の扉が開く。
二人が、その扉を見詰める。
その隙間から、いいなが顔を覗かせた。
「・・あの、市長さんは体調が悪くなり、今中で休まれてます・・・」
「・・・先に戻られて下さい、との事ですので」と、秘書のらいかに告げる。
「あっ、あのぉ」その言葉に対し、何かを質問しようとする、らいか。
「体調が良くなり次第、こちらでお送りしますので・・」と、いいなは一方的に話を進める。
そして、上沢に顔を向け「上沢さもね・・」と、言い扉をバタンと閉めた。
「あっ、あのぉ、いいなさん!」着ぐるみを着た上沢がばたばたと暴れ、いいなを呼び止めた。
しかし、いいなは上沢に答える事は無かった。
208名無しっち:01/12/14 14:42 ID:imebvPxb
・・・市長を乗せてきた車が動き出し、図書館から遠ざかる。そして上沢の配送車も・・・。
それを窓のカーテンの隙間から確認し、いいなは一人頷き、図書館の奥へと消えて行った。

−図書館のとある場所−
薄暗く、不衛生な感じのする小さな部屋。四方の壁がコンクリートで、部屋の片隅には不要な物が雑然と置いてある。
そして、天井には裸電球が一つ頼りなげな光を発し、ぶら下がっていた。
市長の百千万理恵がその部屋で意識を取り戻した。
(・・・いったい何が起って・・・)
「!?」万理恵は、自分の身体が動かせない事に気付き、驚いた。
頑丈そうな椅子に手足を縛られ、そして・・・。
・・・そして、着ていた衣服は全部脱がされている。
足が全開に開かれ、固定されている為、万理恵の性器は丸見えの状態だった。
「どっ、どうして?」必死に手足を動かすが、ビクともしない。
「おはようございます・・市長さん」誰も居ないと思った部屋から声がした。
万理恵はビクッと肩を震わせた。
裸電球の明りの中に、あるとといいなが入って来る。
「あっ、貴方達!いったい何で!」万理恵は、現れた姉妹に食って掛かる。
あるとが万理恵の側まで近づき「ばかな市長さん、理由ぐらい判るでしょ?」
と、冷たい視線で万理恵に答えた。
「じょ、助成金打ち切りの事?それは・・・」
「仕方の無い事なんでしょ?」あるとが万理恵の言葉を遮り、言葉を続けた。
「私達、姉妹3人の幸せよりも、ここの図書館の助成金で、300人を幸せにしたいんでしょ?」
あるとが嫌味っぽく万理恵に言った。
「でもねぇ、別にここの図書館じゃ無くても他に見直す所がいっぱい有るんじゃないの?」
「・・・例えば、都亜留ダムとか・・・」
都亜留ダム・・・現在、市が進めている事業の一つだ。
ダムが完成しても、誰もそのダムから恩恵を受けないと、着工前から取り沙汰されている曰くつきの事業。
現在でも一日に何億と云う金を使って建設が進められている。
「あれ、凄いわねぇ、あのお金でいったい何人が幸せになれるのかしら?」
いいなが、妹の話に同調して割り込んでくる。
「何千人?何万人かしら?」
「・・・そっ、それは」万理恵が口篭もる。
209名無しっち:01/12/14 14:43 ID:imebvPxb
「まあ、いいでしょ・・時間も無い事だし始めますか」と、あると。
「そうねぇ」いいなが頷き、持っていたカメラで万理恵を撮りはじめる。
パシャ・・パシャ・・。カメラのフラッシュがたかれる度に、万理恵の裸体が光の中に浮かび上がる。
「やっ、止めてぇ!撮らないでぇ!」カメラから顔を背け、叫ぶ万理恵。
「何いってんの?せっかく使用前の写真を撮ってあげているのに」と、あると。
その言葉に万理恵は「えっ?」と驚きの声をあげた。
「本当にばかな市長さん・・これで終わりの訳無いでしょ」と、言いながら
あるとは近くに置いていた、タオルに包まれていた物を床に広げ始める。
そこには・・男のモノの形をした大小のオモチャ・・・浣腸用の注射器・・・用途不明な小道具・・・。
「ひっ!」それを見て小さな悲鳴をあげる万理恵。
「・・・助成金で買って来ました」あるとが、にこやかに万理恵に言う。
「・・確かに無駄遣いねぇ・・・」いいなが少々困った口調で言った。
「・・・でもぉ、市長さんが喜んでくれるんだから、いいでしょう」そう、姉の言葉に答える。
「それもそうね!」と、いいなが嬉しそうに答えた。

「あっ、貴方達、こんな事をしてお父さんが喜ぶとでも・・・」・・パァン!
万理恵の言葉を強烈な張り手が遮った。
手をあげたのは以外にも、いいなだった。
「・・・すみません、何も知らない部外者が、口を挟まないで頂けますか」
と、いいなが万理恵に向かって笑顔で言う。その笑顔からは僅かに狂気が滲み出していた。
その笑顔に万理恵は呑まれ、脅えた。

「じゃあ、早速・・」そう言ってあるとは万理恵の局部をそっと指でなぞった。
「きゃうっ!」ビクッと身体を震わせ、脅える万理恵。
その態度を見てあるとが「いい歳して、処女じゃ有るまいし、変な声出さないでよぉ」
と、少々あきれた感じで万理恵に言った。
その言葉を聞き、頬を赤くして俯く万理恵・・・。
「・・まさか」それを見て、あるとは自分の言った言葉が的を射っていた事に気付く。
「楽しくなりそうね・・」と、あると。
クスクスと笑い、いいな「そうねぇ・・・」

こうして、ココロ図書館の存続を賭けた万理恵への調教の時間が始まった。
210名無しっち:01/12/14 14:50 ID:imebvPxb
番外編第二弾始めました。
これは、後2、3回ぐらいで終わる短いお話です。
自分のイメージするいいな姉、ある姉、はこんなに悪では無いですけど、
これもパロディだと、割り切って書いてみました。
責める側に立たせるのも、良いかな?と思いまして。
211名無しっち:01/12/15 10:16 ID:wHusNb6g
「ココロ図書館」(番外編2) −隷属市長−(その2)

「やっ、止めてぇ・・私はこの図書館を・・・」真実を言いかけて、万理恵は言葉を飲み込んだ。
(・・・言えない・・自分の妹にあたるこの姉妹に・・)
「歯がゆいわねぇ、言いたい事が有るのなら言いなさいよぉ!」あるとは、煮え切らない態度の万理恵の
乳首をつまみ、ギュッときつく抓った。
「あぐっうううぅっ!」その痛みに万理恵は顔を歪ませる。
そのあるとの手に、いいながそっと自分の手を添えて制止する。
「・・いいな姉」どうして?と、困惑した顔を姉に向ける。
「・・・この市長さん・・何かを知っていて、それを隠しているみたい・・・」
いいなの言葉を聞き、ハッ!となる万理恵。
「何かって?・・・」あるとが、姉の言葉に興味を持つ。
「さあ?・・・それは解らないけど、直接本人に聞きましょう」そう言い、万理恵を見詰める。
「・・・・・・」万理恵は押し黙り、俯いた。
「どうやら教えてくれないみたい」万理恵の態度を見て、あるとが言う。
「益々興味が湧いて来るわね・・そんなに隠さなければいけない事なんて・・」
押し黙る万理恵を見詰め、いいなが腕を組んだ。
212名無しっち:01/12/15 10:17 ID:wHusNb6g
ずぶっ!「はあっ!」いきなりあるとの人差し指が、万理恵の性器に差し込まれる。
「・・月並みな台詞だけど」と前置きして「身体に聞くしか無いみたいね」
そう言って、膣内に埋没させた指をくっと、曲げた。
「あああぁっ!」それに対し万理恵は、無様な叫び声をあげる。
「そうね・・」と、いいなが床に広げられた道具から、浣腸の注射器を拾う。
「こころんを泣かせた罰も受けてもらわないといけないし・・・」
姉の言葉であるとは図書館の閉鎖を告げられ、涙を流したこころの姿を思い出す。
「そうだね・・その罪が一番重いね」
そう言って、膣内の指をくねらせた。
「あああああっ!」万理恵が身体を仰け反らせて叫ぶ。
「大袈裟な市長さんね・・まだまだ、これからだって云うのに・・・」と、あると。
妹の台詞を聞き、クスクスと笑い「・・最後まで耐えられるかしら?」
そう言い、水の入ったバケツを引き寄せ、浣腸の注射器内にその水を満たした。
「ああっ、嫌ゃあ!止めてぇ!お願い!」顔を引きつらせ懇願する万理恵。
「じゃあ、私達が図書館を潰さないでってお願いしたら、市長さん止めてくれます?」
注射器を持ったいいなが、万理恵に近づきながら聞く。
「止めてくれませんよね・・」そう言っていいなは、万理恵の肛門にズブリと、
注射器の先端を捻じ込んだ。
「ひぐっ!」一際大きく息を吸い、万理恵がそれを受け入れる。
いいなはその反応を見て満足げに頷き、注射器のピストン部分の後部をゆっくりと押した。
それと同時に万理恵の腸内に冷たい水が流れ込んで行く。
「ああっ、駄目ぇっ!」目に涙を溜めて、必死に耐える万理恵。
「遠慮なさらずに、おかわりは沢山有りますので・・・」そう言って空になった浣腸を引き抜く。
そして再び、バケツの水を補給した。
213名無しっち:01/12/15 10:18 ID:wHusNb6g
「こっちも負けてられないね・・」そう言い、あるとはしゃがみ込み床に広げられた獲物を物色する。
「ねえ、市長さん・・処女を捧げるのはどれにする?」と、両手にバイブを持ち、
不安げに自分を見詰める万理恵に聞いた。
「いっ、嫌ゃあ!」クビを左右に振り、万理恵がその質問に答える。
「・・・リクエストが無いなら、これになっちゃうけどぉ?」
そう言って万理恵に見せた物は、手首程の太さと40cmぐらいの長さ、
そして無数のイボの付いた黒々とした凶器そのもののバイブだった。
万理恵はそれを見て言葉を失う。(・・・あんなのを入れられたら)確実に自分は壊れる。
・・・仕方なしに万理恵は、一番小さなバイブを初体験の相手として選んだ。
あるとは万理恵の選んだバイブに、ローションを満遍なくたっぷりと塗付ける。
そして万理恵の膣口でくちゅくちゅと馴染ませて、いいなに向かって話し始めた。
「いいな姉、カメラの準備はいい?市長さんの人生最大の瞬間なんだから」
既にカメラを構えていたいいなが。
「大丈夫よ!あるとちゃん、市長さんを待たせたら失礼だから、一気にね」
と、妹を堰かした。
「わっ、私は待ってなんて・・」ずぶぶぶぶっっ!万理恵の言葉の途中であるとが
バイブを捻じ込んだ。
「ひっ、くああああっ!」万理恵は天井を見開かれた瞳で仰ぎ見、身体を震わせ
叫び続けた。
パシャ・・パシャ・・パシャ・・いいなのカメラが、万理恵の局部を中心に
処女喪失の決定的瞬間を焼き付けて行く。
「おめでと・・市長さん」そう言ってあるとが、バイブを奥まで捻じ込んだ。
「ひっ、はぁっ、ああぁっ!」挿入されたバイブから、鮮血が滴り落ち、椅子を汚す。

パシャ・・・パシャ・・・パシャ・・そんな被写体をカメラは捉え続けていた。
214名無しっち:01/12/15 10:27 ID:wHusNb6g
今まで、このスレに直接書き込んでいたのですけど、市長さんのお話その1と、
その前の二つは直接書き込まずに、イルカしゃんと一緒に書きました。
でも、今読み返したら、文章が変です。読み辛いです。
ですから、今回の市長さんその2から、以前の様に直接ここに書き込みました。
どうでしょうか?
215名スレ確定:01/12/16 00:47 ID:9vYibIJq
最初から読ませていただきました、スゲー良いですね。
確かに>>206>>211では>>211の方が読みやすい感じがしました。
しかし、自分はそんなに気になりませんでしたよ。
216名スレ確定:01/12/16 00:58 ID:9vYibIJq
sage忘れスマソ
217名無しさん@ピンキー:01/12/16 03:34 ID:Fdf7QmYi
>>214
特に違いが気にならなかったのでどっちでもいいと思う。
やりやすいほうでやってください。
218名無しっち:01/12/16 11:50 ID:5YnAHb3h
「ココロ図書館4人目の司書」(その五)

「しゅねさ〜ん!」僅かな時間も待ち切れないとばかりに、こころが駅のホームを
珠音に向かって駆け出した。
そのこころの後を、いいなとあるとがゆっくりとした足取りで付いて行く。
あるとの場合、二人の再会に気を使っての行動なのだが、いいなは少し違う様子だった。
「ああっ・・あの後ふたりは再開を喜び、抱き合うんだわ・・」
持っていたハンカチをギュッと噛み締め囁くいいな。・・そう考えると足が重くなる。
「んな、馬鹿な・・・」(いいな姉じゃあるまいし・・・)考え過ぎの姉にあるとは少々あきれた。

こころは珠音の前で立ち止まり「いらっしゃい、しゅねさん・・また会えてうれしいね!」
と、再会を喜び、微笑んだ。
珠音は持っていた荷物を地面に置き、こころを引き寄せそっと抱きしめる。
「しっ、しゅねさん?」珠音の、その突然の行動に驚くこころ。
「私も会えて嬉しいです・・こころさん」抱きしめているこころに、そう囁く。
「しゅねさん・・・」
219名無しっち:01/12/16 11:51 ID:5YnAHb3h
「本当だ・・・」姉の予感が的中し、関心するあると。
「いっ、痛っ!」そんなあるとの背中に痛みが走る。
ホームで抱き合う二人を見詰めるいいな。
そのいいなから伸びている手があるとの背中を抓っていた・・・。
気持ちは判らないでも無いが・・・(何でわたしが抓られなければ、いけないの!)
あるとが姉の理不尽な暴力に抗議しようとする。が・・
いいなが、哀しみに暮れた瞳をあるとに向けて来た。(・・・うっ)言えない・・。
でも・・(痛いから止めてぇ!)と、あるとは目で姉に抗議した。

「こんにちは・・」そんな姉妹に挨拶する声・・・。いいなとあるとはその声の方を向いた。
二人が妙なやり取りをしている間に、いつの間にか珠音とこころが側まで来ていた。
珠音がいいなに向かい「初めまして、いいなさん・・」そしてあるとに向き直り「あるとさん」
「コンパロイドの珠音といいます」と、自己紹介する。
「試作品ゆえ、至らぬところが多々有ると思いますが、ご指導、ご鞭撻の程、宜しくお願いします」
そう言い、深深と二人に頭を下げた。
その礼儀正しい珠音の挨拶に・・・
「こちらこそ宜しくお願いしますね、珠音さん」と、お辞儀をするいいな。
それを見て(・・・何て、変わり身・・)と、あるとは思いながら・・
「あっ、あの・・肩肘張らずに気楽にね・・」と、頭を掻き、照れながら珠音に言った。
220名無しっち:01/12/16 11:52 ID:5YnAHb3h
「ねえ、しゅねさん。研修の時言った通り、お姉ちゃん達美人でしょ?」
と、こころが無邪気に珠音に問い掛ける。
こころの言葉にいいなとあるとから同時に「えっ!」と、声があがった。
「そうですね、綺麗で素敵なお姉さん達ですね」と、珠音。
「そっ、そんな事・・」「もぉ、こころんったら・・」照れる二人の姉。

(・・・ケガシテシマイタイグライニキレイ)「えっ!」
珠音は頭(メモリー)の中に突然沸き上がった言葉に、驚きの声をあげた。
「どうしたの、しゅねさん?」そんな珠音をこころが不思議そうに見詰める。
「えっ、なっ、何でも有りませんよ・・こころさん・・」珠音が明るく答える。
「・・・そろそろ図書館に戻りましょうか」と、いいな。
「そうだね、図書館空けて来ちゃったしね」と、あると。
「じゃあ、しゅねさん行こ!」こころが珠音の手を握る。
「・・・はい・・こころさん」珠音がこころに応えた。

(・・・それにしても・・さっきの声は何だったのだろう?・・)自分に触れている
こころの手の温もりを手の平(センサー)で感じつつ、珠音は考え込んだ。
221名無しっち:01/12/16 12:15 ID:1ErX3Hnw
>>215さん、ありがとうございます。
最近、ここに書いた小説を手直ししょうと思い。まとめたのですけど、バラバラに点在する
お話の続きを探すのに、少々苦労しました。
これでは、読まれる方が大変だろうなぁ?などと、反省していたのですけど、
大丈夫でしたでしょうか?
と、言いつつ、市長さんのお話の後に珠音さんのお話を書いちゃいましたけど(w
すみません。
sage忘れは気になさらないで下さい。たまに自分もアゲて書きますので。

>>217さん、書きやすいというのであれば、直接書きの方かも・・・。
何ていうのか臨場感みたいなのが有って、結構ノッて書けれます。
でも、これ諸刃の剣で、一度間違って書き込められずに、消しちゃった事が有ります。
諸刃の〜というか、自分がドジなだけですけど。(w
222名無しさん@ピンキー:01/12/17 03:49 ID:nlqOHWtj
>>218-220
いやはや、スゴく面白いです。先が楽しみです。
なんか内容がない書き込みすまんす。
223名無しっち:01/12/18 08:35 ID:hmwPkbU6
ココロ図書館4人目の司書」(その六)

「・・ねえ、しゅねさん」ココロ図書館へと戻る車。その車内の後部座席で、隣に座っている珠音を
こころが意を決した様に呼んだ。
「何ですか?こころさん」初めてみる山間の景色に見惚れていた珠音がこころの方に
ゆっくりと首を向ける。
「しゅねさん・・・大きくなった?」駅で再会した時から感じていた違和感。
以前共に行動した司書研修の時の珠音と、今自分の目の前に居る珠音。
どこがどう違うのかは、はっきり言えないが、妙な違和感をこころは感じていた。
「?」こころの疑問に珠音が僅かに首を傾ける。
「あっ、あのぉ、しゅねさん。前と少し違うみたいだから・・その・・・大きくなったのかな?って」
言っている、こころ自身も少々訳が解らなくなって来る。
何せ、雲を掴む様な話だから・・・。
「・・・大きくですか?コンパロイドは基本的に成長しません。職種に向いた体格に多少は変化させられますけど
データーディスクも以前の司書の物ですし、特に私の容姿が変化する要因は無いと思います」
と、優しく丁寧にこころに説明する。
「・・・そうなんだ」違和感が拭い切れないながらも、珠音がそう言うのならと自分を納得させるこころ。
「へえ、そんな便利な機能が有るんだ」珠音の説明を興味深く聞いていたあるとが、
助手席から後ろを振り返り、感心した様に相槌を打つ。
「はい、それも万能ではありませんけど」と、珠音があるとに答える。
「へ〜え、そうなんだ」と、感心するあると。
「じゃあ、その機能で胸も大きく出来るの?」と、感心ついでにあるとが聞いた。
(・・・むっ、胸)いいながその話題に敏感に反応する。
そして、車の運転中にも関わらず、じっと自分の胸を見詰め始める。
いいなの胸は決して小さい方ではないのだが、妹のあるとと比べると流石に見劣りする。
その上、成長の止まりつつ有るいいなに対し、あるとは成長期・・・。
いつからかいいなは、胸に対しコンプレックスを抱き出していた。
224名無しっち:01/12/18 08:36 ID:hmwPkbU6
「・・胸、ですか?」自分の胸に、そっと触れる珠音。
珠音の胸も、あるとに劣らず大きい部類に入る。
「・・はい、有りますけど、現在はそれを活用させる職種は有りません」
僅かに頬を赤らめ、あるとに答える。
あるとは、その回答よりも珠音のその反応に感心する。
(・・これじゃ・・・)人間と同じ。いや、その純粋な反応は羞恥心を忘れ欠けている
最近の女以上に女性らしい。と、あるとは思った。
もっとも、そう考えているあると。それに、いいなにこころも珠音に負けない程純粋なのだが、
自分自身の事は、兎角見えにくいものだ。

「あっ、しゅねさん見て!」こころが車の進行方向、正面を指差す。
そのこころの指差した方向を珠音が見る。
この先に何が有るのか知っているあるとも、それにつられ正面を向く。
まだ遠く木々の間からだが、建物が見え始めている。

「あれが、わたし達のココロ図書館だよ!」と、こころは僅かに身を乗り出して言った。
「・・・ココロ図書館」

(暫くお世話になります・・)
小さく見え始めたその図書館に珠音は、心の中でそう挨拶をし、小さくお辞儀をした。
225名無しっち:01/12/18 08:45 ID:hmwPkbU6
>>222さん、ありがとうございます。
内容の無い書き込みだなんて、とんでもないです。
嬉しいです、やる気が沸いて来ます。自分が小説をここまで書いて来れたのも
そういう、皆さんの言葉が有ったからだと思ってます。
今後もがんばりたいと思います。
・・って、少し文が硬いですね。(w
226名無しっち:01/12/19 00:51 ID:Tv2vGPYx
「ココロ図書館」(番外編2)−隷属市長−(その3)

「んあっ、はあああっ、んんっくっ、ああんっ!」
艶の有る、濡れた声をあげる万理恵。
あるとがバイブを出し入れする度に、万理恵の淫靡な喘ぎ声が漏れる。
その姿は、先程まで脅えていた人物とは思えない程の変わり様だった。
二十代中頃の、脂の乗った万理恵の身体。その熟した肉体が乾いたスポンジが水を吸い取る様に
初めて味わう快楽を貪欲に吸収して行く。

あるとの責め自体も、万理恵の身体に火を付けた大きな要因の一つだった。
あるとは、万理恵に気が付づかれぬ様に、挿入しているバイブの大きさを少しずつ変えていた。
万理恵の肉体がバイブに馴染んだら、それより少し大きめのバイブへ・・・。
そして、そのバイブが馴染むと更に大きなバイブへ・・・それは、実に理に適った巧妙な責めだった。
そのバイブも既に五本目・・・今挿入されているバイブの太さは優に5cmは有る。
・・・・・残った未使用のバイブは万理恵に最初に見せた手首程の太さの、黒光りする凶器の様なバイブだけ・・・。
そのバイブも、あるとの側で万理恵の中に入る時を待っていた・・・。

じゅぶ・・じゅぶっ・・・ぎゅぷっ・・・。湿った音と共に万理恵の肉の奥から
粘ついた愛液が止め処も無く溢れ出す。
その異常な量の愛液に、処女の証であった破瓜の血すら、どこかへ流されてしまっていた。
・・・少し毛深目な陰毛も淫らな液で濡れそぼって束になり、
裸電球の光をてらてら反射させ、輝いている。
膣口周辺では、肉とバイブとの摩擦で愛液がメレンゲの要領で泡立って固まっている。
その泡の固まりが、ゆっくりと万理恵の太ももを伝わり流れ落ちる。
そしてまた、同じ場所に少しづつ愛液の泡の固まりが出来始める・・・・・。
227名無しっち:01/12/19 00:52 ID:Tv2vGPYx
液を垂れ流している万理恵は良いが、責め立てているあるとはその液に少々難儀していた・・・。
挿入しているバイブどころか、自分の手まで万理恵のその液で、グチョグチョの有様だった。
その所為でバイブを持つ手が滑る・・・。
あるとは、濡れた手をもう一方の手で持ち替え、間断無く責め立てた。
そして、愛液で濡れたその手を、自分のスカートで拭う・・・。
既に、あるとのスカートは万理恵の愛液でぐっしょり濡れていた。
「・・市長さん、感じ過ぎなんじゃないの?」バイブを動かす手を休めず、あるとがぼやく。

「・・こっちは、これで最後ね・・・」と、いいな。
空のバケツが、ゴロンと音を立てて床に転がった。
いいなが持つ注射器の中に入っている水以外は、全て万理恵の腸内に収まってしまっていた。
その所為か、今の万理恵の腹部は妊婦の様に僅かに膨らんでいる・・・。
・・・本来ならそれを、苦痛に感じなければいけないのだろう。しかし、
既に快楽によって、感覚が狂い出している万理恵の身体。
その身体が苦痛を快楽へと塗り替えていた。
228名無しっち:01/12/19 00:56 ID:Tv2vGPYx
「ぐっ、くはあっ、ううんっ」髪を振り乱し、バイブの責めと排泄感に酔いしれる万理恵。
「あっ、あるとちゃん!少し動かさないでくれる?」注射器を肛門に捻じ込もうとするいいな。
が、万理恵の身体が動く為、狙いが定まらない・・。
「違う、これは・・・」姉の要求に対し、あるとは反発の声をあげた。
「・・これは、市長さんが・・」そう、万理恵が自ら腰を使い出したのだ。
「んんんっ、はああぁあっ!あんっ」固定された身体で、万理恵は器用に腰を動かす。
「あっ!」その動く腰が、あるとの手元からバイブを奪い取った。
「もぉ、始末に終えないよ・・」その万理恵の乱れぶりに舌を巻くあると。

じゅぶっ、・・・いいなはやっとの思いで、浣腸を万理恵のアナルに突き刺す。
「んはぁっ」喜びの表情でそれを受け入れる万理恵。
そして、その万理恵の直腸に最後の注入をする。それに対し「ああああっ」と、歓喜の声をあげる万理恵。
肛門から注射器を抜き取ると、腸内が既に容量オーバーなのか、濁った液がチロチロと流れ出して来た。
「あら、まずいわねぇ・・」困惑するいいな。
万理恵にはもう少し堪えてもらわなければいけない。・・・辺りを見渡すいいな。
「これで詮をすればいいのねぇ・・」丁度良い物を見付け、それを拾いあげる。
・・・それは、万理恵の処女を奪ったバイブ。
いいなは躊躇う事無くそのバイブを、汚液を垂れ流す万理恵のアナルへと捻じ込んだ。
「ふああぁああっ!」・・汚れたアナルが難なくそれを飲み込んで行く。
229名無しっち:01/12/19 00:57 ID:Tv2vGPYx
肛門に力を入れた所為か、万理恵の膣内に収まっていたバイブがズルリと抜け落ち、床に吐き出された。
「ああっ・・ああ」バイブが抜けてぽっかりと開いた膣口が、寂しそうにひく付く。
満たされない身体を慰めて欲しい万理恵は潤んだ瞳であるとに懇願する。
それを見て、あるとはニャリと微笑んだ。
「自分で吐き出したんだから、我慢すれば?」と、万理恵に冷たい言葉を送る。
「はぁっ、・・・んんっ」じりじりと、膣壁が疼く・・・。(・・欲しい)
(でも・・・)その言葉を言えばもう後戻りは出来ない・・・。

「いいな姉・・・そろそろお茶の時間にしようか?」
(・・ああっ、駄目ぇ・・・)
「そうねぇ・・こころんも目が覚める頃だし・・・」妹の真意を感じ取り、いいながそれに乗る。
(・・・もう・・もう私ぃ・・・)
「・・・く、ください・・・・」万理恵は小さな声で姉妹に懇願した。
「えっ、何を?」万理恵が何を要求しているのか知っているのに、あるとは知らない素振りをする。
「バイブを・・バイブをくださいぃ・・・」切なそうに身を捩る万理恵。
あるとといいながそれを見て、互いに見詰め合う。
「どうしょうか?いいな姉・・・」
「そうねぇ・・・」考え込む振りをする二人。
「ああっ!」その間も肉体の、快楽の炎は燻り続け、万理恵は焦燥感に駆られ始める。
230名無しっち:01/12/19 00:59 ID:Tv2vGPYx
「このバイブなら、入れてあげてもいいけどぉ」そう言って取り出したのは・・・。
あの凶器の様なバイブ。
「はあっっ!」それを見て万理恵は、ふるっと身体を震わせた。
初めにそれを見て感じた、恐怖感とは違う、逆の感情・・・。
今、万理恵は自分にそのバイブが捻じ込まれる事を心の底から望んでいる・・・。
黒くて太いモノで掻き回される事を・・・。
そして、それを捻じ込まれ、喜びに打ち震えている自分を既に想像している・・・。
(・・・欲しい、あれが・・)その感情は既に希望や要望などと云う生易しいものでは無かった。

「・・ください!それを・・・それを万理恵のなかに!」(・・もう、戻れない・・)
(・・・いや・・この快楽知らなかった自分には、もう戻りたく無い!)

(陥ちた・・・)そんな万理恵を見て、いいなとあるとは同時にそう思った。
後は、万理恵に誓いをたてさせるだけ・・・。

「じゃあ、ここではっきりさせましょうか?」膣口を凶器のバイブでゆっくりとなぞりながら・・・。
「わたし達は、貴方にとって何?」万理恵の耳元で囁く、あると。
褒美の品が早く欲しくて、回答を模索する万理恵。
「・・・・・絶対的な存在の・・ご主人様です・・・」
「・・・じゃあ、貴方は?」質問を続ける、あると。
コクリと唾を飲み込み万理恵「私は・・・わたしは・・・卑しい奴隷です・・ご主人さまぁ!」
普通の状態の時では絶対に口に出来ない言葉。だからこそ言わせる意味が有った。
この行為が終わり、熱が冷めた時に自分が言った言葉を思い出す・・・。
そして、その言った言葉と共に、自分の立場を思い知らされるのだ。

「良く出来ました・・万理恵」予想以上の回答を万理恵からもらい、あるとが嬉しそうに囁く。
・・・そして。
ぎゅっ、ぐぶっっ・・・。「くああぁあっ!」万理恵が待ち望んでいた物が膣内に捻じ込まれる。
「ゆっくり味わいなさい、万理恵・・」そう言って少しずつ胎内へと埋没させて行く。

「いい絵ね・・とっても・・」いいながそれを見て、再びカメラを撮り出す。
「ふあぁっ!・・・」万理恵が満足げに、微笑んだ。
「いいわ、万理恵さん・・やっぱり写真を撮る時は笑顔でなくっちやね・・・」微笑む万理絵を見て、
いいながカメラのシャッターを切った。
231名無しさん@ピンキー:01/12/19 09:47 ID:67OOC1t3
(・∀・)イイッ!
いいな、あるとの鬼畜っぷりも、万理恵の堕ちっぷりもいいっ!
堕ちろ、堕ちろーっ(w
「引き裂かれた〜」の方では、いいな、あるとに堕ちてほしいとこだけど。
232名無しっち:01/12/19 19:51 ID:TbeYl51y
ハッピーバースデー、ある姉ちゃん!今日12月19日は、あるとちゃんの誕生日です。
ああ、もっと早く気が付いていれば、ささやかなパーチィぐらいしたのにぃ。
いや、今からでも遅くは無い!お祝いしましょう!

>>231さん、喜んで頂けて良かったです。
いいな姉、ある姉、虐めてばかりで不憫だったもので、攻守交替という事で。(w
もちろん、「引き裂かれた〜」では、二人共とんでもない目にあわせてあげますぅ。
って、最近あっちの方の小説、書いてませんね・・・。がんばります。
233名無しっち:01/12/21 00:32 ID:xh+zHVGk
「ココロ図書館」(番外編2) −隷属市長−(その4)

妹こころの為、ココロ図書館存続の為と、万理恵を責め続けていたいいなと、あると。
その甲斐有り、万理恵から奴隷としての誓約の言葉を聞く事が出来た・。

しくじれば犯罪となる大きな賭けに勝った姉妹。
その山場を越え、張り詰めていた緊張の糸が解れる・・・。
と同時に、鈍っていた感情が段々と元に戻り出す。そしてその感情が五感を正常に機能させ始める。
雌の匂いで充満した部屋・・・。手に絡み付く粘ついた温かい粘液。
そして、それを吐き出している万理恵の姿・・・。

万理恵の性器に目を向けると・・・。
肉のひだが捲れあがり、極太のバイブを窮屈そうに咥え込んでいる。
「うっ・・」自分がした事とはいえ、その惨状に僅かばかりの後悔を覚えるあると。
「ああっ・・ご主人さまぁ・・・」バイブを動かす手が止まったあるとを、万理恵が辛そうに呼んだ。
あるとが、その万理恵の顔を見る。
潤んだ瞳であるとを見詰める万理恵。初めて見た時感じた、精悍で知的な面影はそこからは
微塵も感じ取れなかった・・・。
234名無しっち:01/12/21 00:33 ID:xh+zHVGk
(・・・わたしが、変えたんだ・・この人を・・)淫乱で、性に貪欲な肉奴隷に。
(・・こうも簡単に人は変われるものなの?・・・)
そして、自分(あると)もその同じ人間。(わたしも、いつかはこんな姿に・・・)なってしまう?。
巨大なバイブを咥え、より多くの快楽を得ようと、よがり狂う万理恵。
あるとは、そんな万理恵の姿に自分を置き換えてしまう・・・。
そんな弱気になったあるとの隙を、性欲と云う魔物が見逃す筈が無かった。
その性欲が、あるとの身体の芯に小さな火を付ける。「んっ・・」
万理恵を嬲り責め立てている様から、性の知識も場数も踏んでいる様に見える、いいなとあると。
だが、その二人は少し前の快楽を知らなかった万理恵と同じ無垢な身体。
・・・・・処女だった。
その快楽に免疫の無い身体に付いた小さな火は、たちまちあるとの全身へと燃え移り、
快楽を拒むあるとを困惑させる。
だが、一度肉体に付いた性欲の火はそう易々と消せる物では無かった・・・。
万理恵と云う先達者を見れば、その事が容易に理解出来る。
「・・ああっ」下着が局部へ張り付く感触・・・。その感触に身を捩るあると。
そして、熱くなった性器の膣内の奥から何かが滲み出て来る。それが何かは、良く判る・・・。
(ああっ・・嫌ぁ!)・・・それは、万理恵が同じ場所から垂れ流しているモノと同じ。
愛液。
235名無しっち:01/12/21 00:34 ID:xh+zHVGk
「・・・お願いです・・・もっと・・もっとぉ、万理恵を虐めてくださいぃ・・!」
そんなあるとの状況を知らない万理恵が、整った口元から涎を流し、あるとに懇願する。
(・・わたしは・・・わたしは、こんな風にはならない!・・・・・)
そう自分に言い聞かせ、あるとは万理恵に埋め込んだバイブを力任せに動かし始める。
「くはあぁああっ、あぁあんっ!」喜びに打ち震え、バイブの動きに合わせ腰を使う万理恵。
「くっ・・んっっ」その様を見て、火照った身体がより一層熱くなるあると。
そんなあるとの空いている左手の甲に、温かく柔らかいモノが触れる・・・。
「・・・いいな姉」姉が上気した顔で、あるとの手の甲に自分の股間を押し付けていた・・・。
同じだった・・・・・。
姉のいいなもあるとと同じく、その身体を性欲に蝕まれていた。
「んんっ・・・ごめんなさい・・あるとちゃんっ!」妹の手を取り、その手をスカートの中へと導くいいな。
あるとの手が火照った性器を包み込む、いいなのシルクの下着へと辿り付く。
(温かい・・・)姉の肌の温もりを感じるあると。
・・・いいなのそこは、下着越しからでもしっとりと湿り気を帯びているのが判った。
そんな姉が、あるとを見詰める。
潤んだ瞳。その瞳が何かを望み待ち焦がれ、あるとに訴え掛けて来る。
その瞳は、万理恵と同じ性質の物・・・・・。
あるとは僅かに躊躇いながらも、姉の期待に応えるべく性器を下着越しから指でなぞり始める。
・・・壊れ物を扱う様にゆっくりと丁寧に。
「ふああぁんっ!」膝をふるふると震わせ、妹の指の動きに応えるいいな。
そしてその礼と云わんばかりに、いいなの腕があるとの下半身へと伸びて来る。
236名無しっち:01/12/21 00:35 ID:xh+zHVGk
「んあっ・・いいな姉ぇ!」あるとのミニのスカートをたくし上げ、指が敏感な部分を往復する。
「んくっ、はぁぁっ」その動きにあるとの処女の身体が敏感に反応する。
「ふっ、うんんっ・・あると・・ちゃんっ・・」
「ああっうっ・・いいな姉ぇ・・・」
互いに顔を寄せ合い、舌を絡めながら口付けをする姉妹。
・・・それと同時に、二人の指の動きも加速する。
「ふぁっんん」「ああっうんっ」

「ああっ・・・私にも・・お願いします!」二人が愛し合う姿を見て、
行為にあぶれた万理恵が、涙ながらに姉妹に訴える。
(あっ・・忘れてた・・・)主役をおざなりにしてしまい、反省するあると。
性器をなぞり続けているいいなの指の感触に耐え、あるとはゆっくりとバイブを動かす。
「んっくあああっ・・・すごい・・凄いです!ご主人さまぁ!」
あるとの責めの性質が変わった事を身体で感じ取り、万理恵が歓喜の声をあげる。
いいなの優しく、丁寧な愛撫。その愛撫を受け、あるとの動きが今までの乱暴な物から、
柔らかく、相手を想う、本来のあるとの性格を反映した愛撫へと変化していた。
万理恵がその責めに堪えきれずに絶頂への坂道を昇り始める
「・・くふんんっ・・いきますぅ・・・・私、いっちゃいます・・ご主人さまぁ!」
息も絶え絶えに、姉妹にそう申告する。
「あっ、あるとちゃん!」いいながそれを聞き、反応する。
「・・・わかってる」あるとが姉に答える。
万理恵への責めを完全なものにするには、最後の仕上げが必要不可欠だった・・・。
237名無しっち:01/12/21 00:37 ID:xh+zHVGk
いいなが慌てて転がっていたバケツを拾い、万理恵が放出するであろう場所へとそれを設置する。
そしてその瞬間を捉えるべく、カメラをスタンバイさせた。
じゅくつ・・ぎゅぷ・・・じゅぽっ・・・。あるとが万理恵の様子を伺い、バイブを動かす。
「ふああぁあっ!だめぇっっ・・あああああっ!」ビクビクと身体を震わせ、絶頂を迎える万理恵。
捻じ込んだバイブが肉壁に締め付けられる。
その感傷がバイブを伝わり、それを持つあるとの手に伝わる・・・。
(・・今だ!)あるとがそれを確認して、万理恵の肉体から伸びている。第二の導火線に火を付ける。
アナルに差し込まれている。詮の替わりのバイブを一気に引き抜く・・・。
ギュブブブッ!
それと同時に、腸内に溜め込まれていた大量の汚液が、本来の排泄物と共に、勢い良く噴出した。
「ぐっ、ぐあああああぁあああぁぁぁっっ!」バイブでの絶頂感、そして更に排泄時の快感が
万理恵の肉体に加わる。
その二つの感覚に、身体を激しく痙攣させ果てる万理恵・・・・・。
その凄まじい感覚により、股間から尿が噴出した・・。
238名無しっち:01/12/21 00:39 ID:xh+zHVGk
万理恵はその感覚が覚めても暫くの間、身体を動かせなかった。
その万理絵の手足を縛っていたロープを解く姉妹。・・・もう、こんな物は必要無かった。
何故なら今の万理恵の心は、性欲と云う名の鎖で繋がれているから・・・。
そして、その鎖の先を握っているのは万理恵の主人で、快楽をその身体に植え付けた、いいなとあると。

自由になった身体を椅子から引き離し、ゆっくりと立ち上がる万理恵。
「あっ!」意識ははっきりとしているのだが、激しい責めを受けた身体がその意識に付いて来れなかった。
ガクガクと膝を震わせ、万理恵はその場に座り込んでしまった。
そんな万理絵を見下ろす姉妹。
「万理恵さん・・貴方が知っている事を、話して頂けませんか?」
万理恵を責める前、万理恵が何かを言おうとして口篭もった事が気になるいいなが質問した。
「・・・はい」少し項垂れて万理恵が頷く。
隠し事はもう出来なかった・・・。最初の頃と立場が違う・・・。
新しく作られた主従関係。
(・・・・・自分はもう、この姉妹の前では市長でも何でも無い・・・)
(そう・・・姉でさえ・・・・・)
そして、ゆっくりと姉妹(主人)に語り始めた。
239名無しっち:01/12/21 00:41 ID:xh+zHVGk
それは、二十数年前、この国で起きた戦争中の出来事・・。
山間に囲まれた。静かで、争いとは縁の無さそうなこの町も戦火に巻き込まれた。
疲弊し、明日の希望どころか、今日を生き抜く事すらままならない町の人々。
そして親を失い、町を彷徨う孤児達・・・。
そんな町に配属された、新兵のジョルディ・・・・・。

「それは・・・」いいなが声をあげる。
その新兵であるジョルディ・・・。父の日記に記されていた内容と同じだった。
父はその町の惨状を見かねて、孤児達を集める・・・。
そして、戦火の届かぬ山奥に施設を作った・・・それが、ココロ図書館の前身となる。
その後、戦いは激しさを増し、人里離れた山奥の施設ですら安全とは言えなくなる。
・・・しかし、その施設が戦火に巻き込まれる事は無かった。
・・・・・・『奇跡』
その事を町の人々が、そう呼んだ。
・・その奇跡の影に、父ジョルディの努力と町の人達の協力が有った事は言うまでも無いが・・・。
戦争が終わり、その施設から一人、また一人と平和になった町へと巣立って行った。

役目を終えた施設は、図書館へと姿を変えた・・・。
父ジョルディと、戦時中に知り合った女性の間に生まれた子の名をその図書館に付けた。
『ココロ図書館』と・・・・・。
240名無しっち:01/12/21 00:43 ID:xh+zHVGk
・・・「どうして、万理恵さんがその話を?」確かに、当時の事を知る町の住民は居るだろうが・・・。
それにしても、余りにも事情に詳しすぎる。と、いいなは思った。
「・・・私は、父を助けようと最後までその施設に残った者の一人だったから・・」
その言葉を聞き、姉妹に衝撃が走る。
いいなとあるとは、その平和になった後のココロ図書館に孤児となって預けられたのだが・・・・。
・・・万理恵と同じと言って良い境遇。そして、同じ人物を父と呼ぶ状況・・・。
・・・それでは、万理恵は「お姉さん・・・」いいなとあるとは万理恵を同時に、そう呼んだ。
その姉妹に、首を左右に大きく振り、応える万理恵。
(・・・もう、自分にはそう呼ばれる資格はない・・・・)
姉妹に奴隷として誓いをたてた万理恵。姉妹以上に、その立場を万理恵はわきまえていた。
「・・・この図書館の事は、いつも翠に聞いていた・・」話を続ける万理恵。
「みっ、翠さんって・・」驚く姉妹にコクリと頷く、万理恵。
「私と一緒に、最後まで施設に残った一人・・・」
それを聞き、以前翠の娘の朱葉がココロ図書館に泊まりに来た時に見せてくれた写真を
思い出す。
万理恵の市長就任パーティで、朱葉を挟んでの記念写真・・・。
(・・・そんな関係だったなんて・・・・)あるとが、事実を聞き絶句する。
只の常連とばかり思っていた、翠。(その翠さんがこの図書館の様子を見に来ていたなんて・・)

「平和になり、意味の無くなった図書館(施設)・・・誰かがその幕を降ろさなければ・・・」
沈痛な面持ちで語る、万理恵。

「・・・でも、もう駄目みたい・・・私もこの図書館の呪縛に捕らわれたから・・」
そう言って、姉妹(主人)に笑顔を向ける万理恵。
「・・・・」
「万理恵さん・・・」
(そう・・・この図書館(快楽)無しの生活なんて・・・・)
241名無しっち:01/12/21 00:45 ID:xh+zHVGk
「えっ、本当に?」こころが、いいなとあるとに聞き返す。
「・・・本当よ・・こころん」いいなが妹に答える。
目の覚めたこころに、図書館が続けられる事を告げた姉達。
こころはそれを聞き、喜んだが、いいなとあるとは万理恵の話を聞き、複雑な心境だった。
確かに当初の計画通り事は運んだが・・・何とも後味の悪い結末だった。

図書館から戻った万理恵は、早速議会を召集し都亜留ダム建設中止の案を提示した。
当然の如く、議会は荒れる。
後にダムの件は、英断と称されるが、真意は別の場所に有った。
ダム建設中止。
その大きな波のうねりで、ココロ図書館の閉鎖と云う小さな小波を打ち消したのだ・・。
その真実を知るのは、万理恵本人と、いいなとあるとの三人だけだが。

−それから一週間後−
閉鎖を間逃れたココロ図書館・・・・・。
しかし、利用者は相変わらず少なかった。ゆっくりとした時間が図書館に流れる・・・。
本の整理をする、いいな・・・。
お茶の準備をする、あると・・・。
こころは暖かい日差しの中で、花壇の花に水を撒いていた。
「?」
「あっ、あの車!」最近良く訪れる、利用者の車。
その車がココロ図書館の玄関先で止まった。こころがその車に駆け寄る。
こころが車の側まで近づくと、車から利用者が降りて来る。
「いらっしゃいませ、まりえさん!」こころがココロ図書館の利用者、
この町の市長の万理恵に挨拶をする。
「こんにちは、こころちゃん・・・お姉さん達は?」と、こころに問い掛ける万理恵。
「お姉ちゃん達なら図書館の中にいます」
「そう・・」こころに気付かれぬ様に、舌なめずりをする万理恵。
そして。図書館へと向かう。その後をこころがついて行く。
「そうだ!まりえさん、きりん先生の新刊が入ったんだよ」
「そう・・じゃあ、後で借りて行くわねこころちゃん・・・」
「今度の新刊は面白いんだよ・・・」

パタン・・・会話と共に二人の姿がココロ図書館の中へと消えて行った。
242名無しっち:01/12/21 00:51 ID:xh+zHVGk
番外編2、これで終わりです。
ネタ的にあれだと思ったのですけど、もうすぐ、アニメも始まりますしUPしても
いいかな?と思いまして。
しかし、こんなに長くなるなんて思わなかった・・・。
大変でしたぁ。
243名無しっち:01/12/21 02:01 ID:JG1qRIs4
11話を見て。流石はアニメ、かすりもしなかった(w
どうやら、三姉妹は本当の姉妹みたいですね。良かったですぅ。
それにしても、ジョルディの日記は大した事書いて無かったんですねぇ。
異常なし・・異常なし・・って。
自分の書く話も相当無茶な話だけど、今回のアニメのお話は・・・・・。
コミック2巻の幽霊のエレーヌさんが登場したのには驚きましたけど。
関係者総出演っていうのは、世界観を狭めているみたいで、ちょっと・・・。
244名無しさん@ピンキー:01/12/21 18:42 ID:u8GDWD1P
>>233-241
調教だけでなく甘い姉妹レズになっているところが(゚Д゚)ウマー

アニメ版ですが、あの看護婦の名前がこころらしいので、
こころんの親関係はまだちょっと引っ張ってる気がします。
245名無しっち:01/12/22 23:36 ID:YPcYw1FC
「朱葉のココロ」(その26)

戸惑うあるとを他所に、自室から戻って来たいいなの撮影会が始まった。
「は〜い、朱葉ちゃん!こっち向いてぇ!」
いいなの出す細かい指示に不慣れながらも応える朱葉。
「・・・こっ・・こうですか?・・」
「ん〜!とっても素敵よぉ!朱葉ちゃん!」そう言い、ひたすらシャッターを切る。
パシャッ・・・パシャッ・・・パシャッ・・。
「はぁ〜!」満足げに溜息をつき。一人、悦に入るいいな。
「じゃあ、次はこころんと一緒にね!」
「はーい!」それを聞きこころがカメラのファインダー内に収まる様に移動する。
そして、朱葉の肩にそっと手を置き、にっこりと微笑む。
そのこころの笑顔につられ朱葉も緊張の糸を緩め、微笑んだ。
「はぁんっ・・・何て可愛いのぉ二人共・・まるで天使の様よ!」
恍惚の表情を浮べ、カメラのシッターを切るいいな。・・・その姿からは、どこか危険な感じが漂う。
(嫌な予感・・・)あるとがそれを見て顔を引きつらせる。
「二人共・・もっと寄り添ってぇ・・」予想通り、撮影会は段々危険な展開に・・・。
頬を赤くして互いに顔を寄せ合う二人・・・。
「ちょっ・・ちょっとぉ、いいな姉!」エスカレートして行く姉の指示を、あるとが止めに入る。
「何?・・あるとちゃんも混ざりたいの?」涼しげに応えるいいな。
「そうじゃなくて、朱葉ちゃんが迷惑だって・・・」(そんなに弄り倒したら・・・)
「・・・わたしは・・べつに・・」俯き加減で会話に加わる朱葉。
「・・・うっ」(これじゃあ、あたしが悪役に・・・・)
じーっと、見詰める姉の視線を感じる。「・・・あるとちゃん、もしかして妬いてるの?」
(だっ、誰が誰に?)どう考えれば、その回答に行き着くのかあるとは姉に聞きたかった・・・。
246名無しっち:01/12/22 23:36 ID:YPcYw1FC
暫くして、翠が朱葉を迎えに来た。
「すみません、娘がご迷惑をお掛けしたみたいで・・・」深々と姉妹に頭を下げる翠。
「いいえ、こちらこそ楽しい時間を過ごさせて頂いて」と、いいな。
「?」その言葉に首を傾げる、翠。
(・・・いいな姉)隠し事の出来ない姉だ。と、あるとは思った。

「じゃあね、あかはちゃん・・」翠の側に立つ朱葉に別れの挨拶をするこころ。
「・・・またね、こころちゃん」明日にでも会えるのに、ほんの少しの別れでも寂しい。

今日の事は忘れない・・・あの温もり、そして誓いも・・・。
それは、こころと朱葉の胸の奥に深く刻まれた・・・・・。

二人の腕の中にはあるとが渡した本「ぽかぽかメロン天使さま」が有った・・・。
今日の出来事のきっかけとなった大切な本・・・。
それを二人はそっと抱きしめた。朱葉はこころに見立て、こころは朱葉に見立てて。

朱葉を乗せた車がココロ図書館から遠ざかって行く。
こころはその車が見えなくなるまで手を振り続けた・・・。

「はぁっ・・」溜息をつく、あると。(・・・何か今日は色々と有り過ぎた・・・)
疲れ切ったあるとの肩をポンと叩き、手を置くいいな。
その姉の顔を見てあるとは顔を引きつらせる。不気味なまでの笑顔・・・。
「あるとちゃん、ちゃんと事情を説明してね・・・」肩に置かれた手に力が入る。
(・・・あ゛っ)その姉の一言で、今日と云う日がまだ終わっていない事を知らされるあると。
(祭りだ・・・)今日も、姉の・・・。
(小言祭りだ!・・・・・)あるとの今日という日は、もしかしたらこれから始まるのかもしれない。
247名無しっち:01/12/22 23:50 ID:hpWFblpO
>>244さん、ある姉、いいな姉のカップルも良いかな?と、思い。入れてみましたぁ。
あのお話の後、二人はお互いを意識していると思います。
出来れば、そこら辺のお話も書いてみたいです。

万理恵さんの調教は、長くなりそうだったのでかなりカットしてます。
用途不明のアイテムも使って無いですし・・・。
本当はもっと鬼畜なプレイにする筈だったのですけど。
248名無しさん@ピンキー:01/12/23 18:04 ID:wKtKlW3F
あかはたん・・・あかはたん・・・
249名無しさん@ピンキー:01/12/25 00:44 ID:AfbEZLAa
あかはたん・・・あかはたん・・・あかはたん・・・(;´Д`)
250名無しさん@ピンキー:01/12/25 01:27 ID:MDYdr7vm
あかはたん・・・あかはたん・・・あかはたん・・・あかはたん・・
・あかはたん・・・あかはたん・・・あかはたん・・・あかはたん・
・・あかはたん・・・あかはたん・・・あかはたん・・・あかはたん
・・・あかはたん・・・あかはたん・・・あかはたん・・・あかはた
ん・・・あかはたん・・・あかはたん・・・あかはたん・・・あかは
たん・・・あかはたん・・・あかはたん・・・あかはたん・・・あか
はたん・・・あかはたん・・・あかはたん・・・あかはたん・・・あ
かはたん・・・あかはたん・・・あかはたん・・・あかはたん・・・
あかはたん・・・あかはたん・・・あかはたん・・・あかはたん・・

(;´д`)
251名無しっち:01/12/25 19:28 ID:+ovt00G0
「仔犬」(番外編1) (その2)

「ほら、えさだよ・・・あかは」呼び方に慣れていない所為か、言葉がどこと無くぎこちない。
その言葉を聞き、作り物の犬の耳と尻尾。そして全裸といういでたちの朱葉が擦り寄ってくる。
首にはその体格と不釣り合いな程、大きい首輪。
その朱葉が動く度に、首輪に繋がっている鎖がジャラジャラと音を立たせた。

ココロ図書館の犬(ペット)として飼われて、既に二週間が経つ。
戸惑っていた朱葉も、犬としての生活が板に付き始めて来ていた。
「こら、あかは・・お座り!」こころの指示でペタンとその場に座り込む朱葉。
「おあずけだよ・・・」その状態で待つ、朱葉。
「よし!」こころがそう言うと、朱葉は「わんっ」と返事をした。
そして、お腹がすいていたのか目の前に有る汚れた容器に盛られた残飯の様なモノに
手を使わずにむしゃぶり付いた。

羞恥心を忘れ、四つん這いになって餌を食べる様は、既に人と呼べなかった。
『犬』そのものだった・・・・・。
252名無しっち:01/12/25 19:29 ID:+ovt00G0
餌の容器は地面に直接置かれていた。
その為、剥き出しになっている朱葉の尻が突き出される形となる。
ふるふると、尻尾の付いた白い尻が、餌を食べている様子を伺っている、
こころの目に飛び込んでくる。
いや、尻肉どころか、朱葉の幼い性器さえ全て見えてしまっていた。
こころはコクリと唾を飲み、その丸見えになっている性器へと手を伸ばした。
(・・・わたしのペットだし・・・いいよね・・)
「んあぁあぁぁっっ!」餌に付けていた顔をあげ、声をあげる朱葉。
「だめ!ちゃんと、えさを食べなさい・・・」予想以上の朱葉の反応に驚き
こころが指示を出す。
「わっ・・わんっ」朱葉は小さく鳴いて、こころに応える。
そして再び、餌を食べ始めた。
好奇心を止められないこころが、落ち着いた事を確認し、再び朱葉の性器に手を伸ばす。
今度は大胆に性器の筋に沿って、ゆっくりと指を這わした。
・・・こころの指に朱葉の温もりが伝わって来る。(・・・あたたかい)
朱葉はその行為に必死に耐えているのか、尻肉が僅かに震えている。
(かわいい・・・)
こころは、その耐えている姿の朱葉を見て、心ときめかす。
そして、なぞっている指を性器内に潜り込ませた。
「あっ、ああああっ!だっ、だめぇ!こころちゃん・・・」朱葉がこころに哀願する。
「だめだよ・・あかは、しゃべったら!」こころが朱葉の言葉を聞き驚く。
以前にも言葉を喋った朱葉。その時、姉達が側にいたのだが・・・。

「教育が足らなかったのかな?」と、あると。
「そうねぇ・・・再教育が必要のようねぇ・・・・」と、いいな。
そう言い連れて行かれ、再びこころの前に戻って来た時の朱葉は全身傷だらけだった・・・。
253名無しっち:01/12/25 19:30 ID:+ovt00G0
姉の事で、三日程前の事を思い出すこころ。
姉の寝室で偶然見たのだが・・・・・。

「うんっ、そうよ・・・上手よ朱葉・・・」全裸になったいいなの股間に顔を埋める朱葉。
そして、ピチャピチャと姉の性器を舐める・・・。
「んんっ・・・こっ、こころんに付いていた悪い虫だと思っていたけどぉ・・・」
「拾い物でしょ?いいな姉・・・」いいなと同じ、全裸のあるとが朱葉の身体を弄りながら言う。
「そっ、そうねぇ・・・」自分の局部を舐めている朱葉の頭を掴みながら、妹に応えるいいな。
・・・・・・・・。

恍惚の表情を浮べていた姉、いいなの事を思い出したこころ。
(気持ちいいのかなぁ?・・・)そう思い、ゆっくりと自分のスカートをたくし上げた。
「・・・あかは・・お姉ちゃんたちと同じ様にわたしのも・・なめて・・・」
そう言い、下着を脱ぎ出す。
(・・・こころちゃん)

こころの命令に従い、朱葉は露になったこころの性器に舌を這わせた。
「んんっ、あああっ」姉達に鍛え上げられた朱葉の舌技は、快楽に免疫の無いこころには強烈な刺激だった。
こころの性器の部位により、舌先、舌全体と上手く使い分け、丁寧に舐めあげる朱葉。
「うぁあっ、あっ、あかはちゃん!」身体を震わせ、堪えるこころ。
「んっ・・んっ・・んっ・・」そのこころの味を堪能する朱葉。
「あかはちゃん!・・すごいよぉ」いつの間にか、朱葉に対する呼び方も変わっていたのだが、
こころはそれに気付かなかった。
「あかはちゃん・・・あかはちゃん!」
(こころちゃん・・・・・)
「好きだよぉ・・・大好きだよぉ・・・・」そう言い、果てるこころ。
(わたしも・・・大好きだよ・・こころちゃん)
「ずっと、いっしょにいようね・・・あかはちゃん」
「わんっ」(うん!)


終わり
254名無しっち:01/12/25 19:40 ID:+ovt00G0
>>248>〜>>250さんの期待に応えるべく、(番外編1)の続きを書いてみました。
期待に応えられていれば良いのですけど・・・。
(番外編1)はあれで終わっているのですけど書きましたぁ。
と、いうのも「朱葉の〜」の方が朱葉様登場が、一回お休みなものでして、
朱葉様が登場しないのに書いても失礼かと思いましたので「仔犬」の続きを書いてみました。
しかし、鬼畜なこころんにしようと思っていたのですけど、結局ラブラブです。(w
255名無しさん@ピンキー:01/12/26 00:30 ID:KkUtFP9t
番外編の続きもとても(・∀・)イイ!!!!
こんなマターリしたラブラブペットモノは初めてす(w
さらに続きを期待したい…
とかいってみる
256名無しさん@ピンキー:01/12/26 03:10 ID:hpWA/Awq
http://www.charamelt.net/sample/0004/scene1.html
エロイココロタンハァハァ

とかいってみる。
257名無しっち:01/12/26 23:38 ID:7mz8uG+d
「ココロ図書4人目の司書」(その七)

図書館に着くといいなとあるとは、慌てて館内へと戻って行こうとする。
「うぅーん・・こっ、これ・・・中に何が入ってるの?」
珠音のスーツケースを重たそうに持ち、あるとが荷物の持ち主の珠音に聞いた。
「中身は、予備バッテリーと、充電器と、メンテナンス用の工具類、予備パーツ
・・それから着替えの衣類とかですけど」・・・いかにも重たそうな内容。
「精密部品が入っているなら、丁寧に扱わないとね・・」そう言い、それを運ぼうとする。
「あっ、荷物は自分で持ちますから・・」と、珠音が荷物を運ぼうとするあるとを制止する。
「いいから、いいから」あるとはそう応え、ふらつく足取りで図書館へと向かった。
「・・・そんな」人に尽くす事を目的として作られたコンパロイドの珠音。
その自身の荷物を、奉仕する相手で有る人間に持って貰うなどと云う事は今まで無かった事。

戸惑う珠音。
そんな珠音の戸惑いに気付き、あるとが優しく諭す様に言った。
「珠音さん・・ここは、ココロ図書館だから・・・それに、珠音さんはあたし達と同じ司書だからね」
「あるとさん・・・」温かい言葉。それが珠音の思考回路を安定させる。
「ここに・・・ココロ図書館に居る時は、コンパロイドという事を忘れて、ただの
司書としてやって行って欲しいな・・・」そう、照れながら言うあると。
「あっ、もちろん。珠音さんが良ければだけど・・・」
「・・・ありがとうございます」この姉妹と接していると、
自分が常識と思っていた物が、塗り替えられて行く感じがする。
でも、その感覚が妙に心地良かった。
258名無しっち:01/12/26 23:39 ID:7mz8uG+d
司書研修の時もそうだった。効率重視の珠音に対し、こころの取る行動は常に感情が優先されていた。
最初、珠音はそれが無駄な事だと感じていたのだが、その無駄な事が実は一番大切な事だと
こころから学んだ。

これから始まるココロ図書館での生活。そこから何が学べるのだろう?
珠音はそう考え、胸を高鳴らせた。
「あっ、しゅねさん。・・・しゅねさんはここで少し待っていていてね!」
図書館へ向かおうとする珠音をこころが呼び止める。
「?・・・はい、判りました」こころの真意は読み取れないが、珠音は頷き、その場に留まった。
「すぐだからね、待っててね!」こころはそう言い、姉達の後を追う様に館内へと消えていった。

一人取り残された形となった珠音は、改めて図書館の周りの景色を見渡した。
緑に覆われた小さな図書館・・・。
遠くで野鳥の囀りが聞こえる。(あの鳴き方は・・ツグミですね・・・)
・・・開発されたばかりの珠音だったが、何故かこの場所が懐かしく感じられる。
259名無しっち:01/12/26 23:40 ID:7mz8uG+d
(・・・そうでした)
何かを思い出し、目を閉じる珠音。
そして頭の中に、幾つかの数字を思い浮かべる。
呼び出し音が頭に響く「・・・・・はい、ひびきです」中西インダストリーの本社開発部に居る
主任のひびきの元に、電話回線が繋がった。
「珠音です・・・今しがた、ココロ図書館へ到着しました・・・」
口を動かさず、頭の中で会話する珠音。
傍から見れば、ただ目を閉じているだけにしか見えないのだが・・・・・。
「そう・・で、どう?そこの第一印象は?」
「はい、とっても素敵なところです」
「そう、それは良かったわね・・・」

「・・・・・・・」
「どうしたの?」珠音の会話の間から、何かを感じ取りひびきが珠音に聞いた。
「いっ、いえ・・・何でも」珠音がひびきに応える。
実は、駅のホームで頭の中で響いた声が気になっていたのだが・・・・・。
「・・・そう」珠音の言葉を聞き、納得する主任のひびき。
「そうだ、連絡は一日の終わりのデータ転送時と、緊急の時だけでいいから・・・」
後は珠音の自主性に任せる事にする。
「判りました」珠音が応える。
「・・・そこから、(ココロ図書館)学ぶ事が沢山有ると思うから、がんばりなさいよ」
ひびきが、そう激励する。
「はい!」珠音も同じ事を感じ、ひびきの言葉に同意する。
「じゃあね・・・」そう言い、電話を切るひびき。
それと同時に、珠音が閉じていた目を開く。
(がんばりますね・・・ひびき主任(お母さん))
260名無しっち:01/12/26 23:42 ID:7mz8uG+d
カチャ・・・。図書館の扉が開く音。
「おまたせ、しゅねさん・・・」そこからこころが顔を覗かせる。
珠音はゆっくりとした足取りで、図書館の中へと入って行った。

その珠音を待っていたのは・・・・・。
パン!・・パン!・・・。クラッカーの音。そして紙ふぶきが珠音に降り掛かる。
館内には綺麗な飾りつけと大きな横断幕が、そこには・・・・・。
『歓迎!ココロ図書館4人目の司書!』
と、書かれていた。
その4人目の司書が目を丸くして驚きの声をあげる「こっ、これは?」

それは、今日のこの時の為に姉妹が数日前から準備していたもの・・・。
実は珠音を外で待たせていたのも、これの最終確認の為だった。
驚く珠音にあるとが花束を渡す「改めてよろしくね!珠音さん」
こころもあるとに続き花束を・・・「いっしょにがんばろうね!」
そしていいなが珠音に近づく、そして「珠音さん・・・司書研修の時は妹がお世話になりました」
と、礼を言い頭を下げる。
「今着ている服も似合ってますけど・・・」そう言い、いいなは、
持っていた服を珠音に広げて見せる。
「宜しければ、こちらの服も着てみてください」
それは、姉妹が着ている司書の服と同じデザインの服・・・・・。
深緑を思わせる、深い緑色の司書の服だった。
「わあっ、すてき!」こころがその司書の服を見て、感嘆の声をあげた。
(いいな姉・・・いつの間に・・)あるともそれを見て驚く。
どうやらいいなは、妹達に内緒で珠音の司書の服を作っていた様だ。
261名無しっち:01/12/26 23:42 ID:7mz8uG+d
「・・・皆さん、ありがとうございます」(コンパロイドの私に・・・)
礼を言う珠音の顔を見て姉妹が驚く・・・。
「しゅねさん・・・」こころが珠音の顔を指差す。
「えっ?」こころのリアクションで何かが付いているものと思い、珠音が自分の顔を触れてみる。

・・・・・・・涙。

珠音の頬を涙が伝わっていたのだ。
「・・・私ったら変ですね・・・嬉しい時なのに・・」そう思っても、涙を止める事が出来なかった。
「いっ、いや・・・そうじゃ無くて・・」あるとは、珠音が涙を流す事自体に驚いているのだが。

いいなが微笑み、珠音に話し始める。
「珠音さん・・・別に変な事では無ありませんよ・・・今のその気持ちを大切にね・・・」
「・・・・・はい、いいなさん・・・」いいなに応える珠音。
「しゅねさん」こころが背伸びをして、持っていたハンカチで珠音の涙を拭いてあげた。
「こころさん・・・」

珠音はココロ図書館で、早くも大切な事を学んだ・・・・・。
その事は、珠音のメモリに深く刻み込まれた。
262名無しっち:01/12/26 23:56 ID:x9enE3dd
すみません!「引き裂かれた〜」のお話。最近全然書いてませんんね。
と、いうのも次の続きがこころんの・・・・の、お話なので、避けているのかも。
でも、書きます。

>>255さん、番外編1の続き。即興で考えたので少しお話が変ですけど、
喜んで頂けて幸いです。
では番外編のお話の続き、考えておきますね。

>>256さん、こっこれは・・・。コスプレですか!。小道具でエロ本を見ているところが笑えます。
衣装が微妙に違うのが面白いですねぇ。
それにしてもコスプレしている人。こころんより、ある姉ちゃんの方が似合いそうですけど。
263名無しさん@ピンキー:01/12/28 03:27 ID:19HYG0ve
亀「なつかしいで……」
ココロ「うさぎさんの正体は、怪盗さんだったんですね」
うさぎ「ち、違うわ。私は月からやってきたうさぎよ」
ココロ「はい、分かってます。ふふふ……」
うさぎ「ちょ、ちょっと、何チャック開けてるのよ」
ココロ「あらおかしいわ、ここうさぎさんの身体じゃないはずですよね」
うさぎ「あァっン! だめッ! そこ舐めちゃ!」
ココロ「うふふ……怪盗さん……いえ、亀さん、かわいい」
 ジュル、チュバッ、チュバッ……
うさぎ「ふんッ! はうぅッ! あァァ… うぅッ!」
 ドピュ!
264名無しさん@ピンキー:01/12/28 19:00 ID:EzhurjI6
丁寧な珠音さんの描写が心地よいです。
一方で犬朱葉さんのかなりもえもえです。
1さんの文章は実に良いと思う。応援していきたい。
265名無しさん@ピンキー:01/12/29 00:23 ID:RFcbOquW
最後の最後で「ココロ図書館」見逃してしまった〜
266名無しっち:01/12/31 15:08 ID:0nHwKwAn
ううっ、年末は忙しくていけません。
夜にでも続きをUPします。「4人目の司書」のを。

>>263さん、亀やん立場なし、って感じですねぇ(w
これぐらい、やり手のこころんだと最終回の車イスの少年に惚れても不自然では無いのですけど。

>>264さん、ありがとうございます。
がんばります!って、最近続きが滞り気味ですみません!
お正月は、続きをガンガン書け……れば良いのですけど。(少々弱気)

そう云えばイラストも最近UPしてませんね、明日にでもUPします。
今回は、ある姉です。

>>265さん、それは残念な事を……。自分は録画したテープ、見過ぎて駄目にしちゃいました(涙)
こういう時って、本当に落ち込みますね。
267名無しっち:01/12/31 21:29 ID:SPdJAs8b
「ココロ図書館4人目の司書」(その八)

「あっ、あの、どうでしょうか?」いいなから送られた、ココロ図書館の司書の服に着替えた珠音。
恥ずかしそうに姉妹の前に立ち、その姿を披露する。
珠音の為に、形となった司書の服………。
落ち着いた色とデザインが互いに存在を主張しつつも、珠音の知的で清楚な魅力を引き立たせていた。

「とっても似合ってるよ!しゅねさん!」こころが珠音を見て、素直な感想を述べる。
こころの言葉を聞き、照れながら「・・・そうですか」と、遠慮がちに珠音が応えた。
「本当に、素敵ですよ珠音さん」いいながこころの感想に頷き、会話に同調する。
そして、気に掛けていたのか「そういえば、服のサイズはどうですか?」と、珠音に聞いた。
「はい、丁度良いです」珠音はそう言い、そのことが余程嬉しかったらしく
その場でくるりと回り、着ている服の全体を見せた。
「・・・ほんとに、ピッタリ」あるとがその姿を見て感心、いや、疑問に思った。
……いったい姉は、どうやって珠音の身体のサイズを知ったのかと。

以前、こころが受講しに行った司書研修。
その研修の最後の日に、珠音とこころは二人で一緒に記念撮影をした。
実は、いいなはその写真に写っているこころと珠音を比較して、サイズを割り出したのだ。
いいなの、以外な才能なのかも知れない…。
268名無しっち:01/12/31 21:30 ID:SPdJAs8b
「そういえば、しゅねさん・・・しゅねさんってお風呂にはいれるの?」
司書研修の時も疑問に感じていたのだが、聞きそびれていた事を思い出し、―こころ。
「はい、防水処理が施されていますので、250メートルの深水まで大丈夫です」
こころの疑問に答える珠音。
(・・・・・そんなに深い風呂は)無いと、あるとは思った。それに、コンパロイドにそこまで
の機能が必要なのか?という疑問も沸き起こる。
それとも(・・もしかしたら、珠音さん・・・)天然系では?
と、あるとが考え込む。(・・・あるいは、突っ込んで欲しくて)ボケているとか・・・。
何にしても、掴めない性格だ………。

「まあ!珠音さん凄いのですねぇ」確実に天然だと思われる。姉のいいなが関心する。
既に気持ちは、250メートルの深さの世界へ旅立っていた。
しかし、こころの次の言葉でいいなは硬直する事になる・・・・・。
「じゃあ、一緒にお風呂入れるね!」無邪気な笑顔でこころ。
少し恥らいながら珠音「はい・・・」
「いっしょに、体洗いっこしようね」更に追い討ち。
(いっ、一緒に……)いいなが、その場面を想像する。

珠音の豊かな胸に手を回すこころ。「しゅねさんの胸、大きいね・・・」
「あっ、こころさん……そんなに強く洗ったら」胸の頂きが、こころの手の動きに反応し、
段々硬くなる。
それに気付きこころが珠音のそこを摘み、弄り出す。
「んあっ・・・こころさん、駄目ですっ」
「しゅねさん!」そんな珠音の反応を見て、感じて来たこころが身体を珠音に密着させる。
「こころさん!」「しゅねさん!」見詰め合う二人。そして………。
269名無しっち:01/12/31 21:33 ID:SPdJAs8b
「だっ、駄目ぇ―――!!」頬を真っ赤にし、叫ぶいいな。
心に思っていた言葉を口にした事に気付き、はっ!となり三人を見る・・・。
またか・・・という様な、あるとの顔。(いいな姉……かなり間があったけど、どんな想像していたの?)
そして、何事かと、叫んだいいなを見詰める珠音とこころ。

「あっ…珠音さん、疲れているだろうし・・ねっ!・・・」苦しい言い訳をするいいな。
(んな、ばかな……)と、あると。(疲れる訳無いじゃん)
そんなやりとりの後、珠音がいいなに微笑みながら…。
「いいなさんの人となりが、何となく判った様な気がします」と、今までの事柄から
いいなの性格や、こころに対しての想いを理解した珠音が頷きながら話した。
「は、はぁ・・・」何の事か判らないながらも、珠音に応えるいいな。
「ぷっ!」そのやりとりを聞き、堪えきれずにあるとが吹き出した。
(・・・この短時間でいいな姉・・)あるとは、姉が珠音にその性格を分析された事が、
可笑しくて堪らなかった。
「くっくっ・・・」笑いを堪えるも、つい出てしまう。
そんな妹をじろりと睨む、いいな。
あるとがその視線に気付き、誤魔化そうと慌てて話題を変える。
270名無しっち:01/12/31 21:34 ID:SPdJAs8b
「・・・そっ、そうだ、珠音さんには必要無いとは思うけど・・・」と、手作りの一冊の本を渡す。
「これは?」渡された本の表紙を見る珠音。
そこには、『ココロ図書館司書の心得』と書いて有った。
「別に大した事書いて無いんだけどね」と、あると。
珠音が本を開き、目を通す。
そこに書かれている事は、タイトル通り、司書の技術的な事では無く、利用者に対しての接し方や、
心構え等、些細な事で忘れがちな事が優しく丁寧に書かれていた。
文章の合間にはイラストが描かれていて、読む者にも心配りがしてある。
それを見て、とても優しく温かい本だと珠音は感心した。
速読機能を使えば一瞬で読み終わるのだが、そんな事をしたら書いた人に失礼だと思い・・・。
「後でゆっくり読ませて頂きます」と本を抱え、笑顔で言った。
「・・・それにしても」と、話を続ける珠音。
「この本を書かれたのは、どなたなのでしょうか?」本自体そんなに古くは無いし、
手書きなので姉妹の誰かが書いた確率が高いのだが……。
「あたしだけど?」と、あるとが答える。
「この優しく、人を引き付ける文章が大変酷似していたもので・・・」と、珠音。
「だっ、誰に?」まさか、と身構えあると。
「セロリ文庫で活躍されている。ひめみやき・・」
「わ゛―――――――――――――――〜!!」あるとが叫び、珠音の言葉をかき消す。
そして、珠音の腕を掴み、いいなとこころに会話が聞こえない場所まで引っ張って行く。
「?」きょとんとする、姉と妹。
「しゅ、珠音さん、それ秘密・・・」と、小声であると。
「秘密ですか・・・」と、同じく小声で珠音。
「判りました、秘密ですね・・」と、大体の事情が飲み込めて、珠音が頷いた。
その笑顔を見つつ(おっ、恐るべし!・・・コンパロイド!!)と、あるとは思った。
271名無しっち:01/12/31 21:35 ID:SPdJAs8b
―その日の夜―

珠音は自分に与えられた部屋のベッドで横たわっていた。
と、言ってもコンパロイドの珠音が眠る事は無い。
電力を最小限に押さえ、指示があればいつでも行動出来きる状態。
待機モードに移行していたのだった。

当然即座に行動出来る様にと、服装は司書の服のままだった。
もっとも、既に深夜を過ぎたこの時間帯に、呼ばれる事もする事なども無いのだが・・・・・。
それでも忠実に遂行しようとする。コンパロイドとして作られた、珠音の哀しい習性ともいえた。

待機時間を利用して同時に充電も済ませる。
人間の耳にあたる部分にコネクターが差し込まれている。そのコードは充電器へと、
そしてその充電器は家庭に良く有る、コンセントへと繋がっていた。
272名無しさん@ピンキー:01/12/31 21:35 ID:sfbHzkg4
>>266さん。お心づかいありがとうございます。
自分は以前にもベルセルクを録画したビデオテープをデッキのヘッドにからませて
しまったことがあるので266さんの気持ちもわかります。
本当にへこみますよね。
273名無しっち:01/12/31 21:36 ID:SPdJAs8b
「んっ」今までピクリとも動かなかった珠音が寝返りを打った。
そして、白く細い指が動く。
指はスカートの上を滑る様に移動し、そして股間へと辿り付いた。
珠音は僅かに両足を開き、女性器付近を指の腹を使ってゆっくりと往復させる。
「んっ・・・はぁっ・・・・・」僅かに開かれた珠音の唇から甘い吐息が漏れる。
指の速度が段々と早くなる。
「くうんっ・・・んっ・・」そして堪え切れなくなり、スカートをたくし上げる。
そして………。
シュネがゆっくりと閉じていた目を開いた。
明らかに昼間の珠音と違うその眼差し・・・。
トロリとした艶の有る、どこと無く退廃的な感じを湛えた瞳。
そして娼婦の様な艶かしいその佇まいは、以前二人の男を相手にした時と酷似しているが……。

ミシミシと布が伸びる音・・・。
今までサイズの合っていた司書の服が、膨らんで来た胸に引っ張られ悲鳴を上げている音だった。
心なしか体格も僅かに変化している・・・。
「んっ」口元に妖しい笑みを湛え、部屋を初めて見るかの様に首を左右に巡らせる。
………姉妹が珠音の為にと、空き部屋を改装し用意した部屋。
四方の壁には趣味の良い、綺麗な新しい壁紙が張ってある・・・。
小さなテーブルに置かれた花瓶には、昼間こころとあるとから贈られた花が活けてあった。
カーテンも、鏡台も、そして小物に至るまで全てから姉妹の気配りが滲み出ている。

珠音はこの部屋を初めて見た時、感謝の言葉を姉妹に何度も言ったのだが・・・・・
今のシュネにはそれらに感心が無い様子だった。
274名無しっち:01/12/31 21:38 ID:SPdJAs8b
今のシュネに感心の有る事は・・・・・。
ゆっくりと上半身を起こすシュネ、そして大胆にも大きく両足を開いた。
スカートをたくし上げている為、白いレースの下着が丸見えの状態になっている。
既にその下着は、シュネの分泌した液で肌に張り付き、僅かに透明掛かっている……。
その為、下着越しからでもシュネの陰毛と女性器の形が良く判った。

「んっ・・」先程の行為を再開するシュネ。
濡れた下着の上から女陰に沿って、指を激しく往復させる。
「くはぁっ、んんんっ・・・あっ、ぁあっ・・」身体を震わせ、歓喜の声をあげる。
下着の染みは更に広がり、じゅくじゅくと音が出て来る。
「んっ、くあっ・・」
堪えきれなくなったシュネは下着に両手を潜り込ませる。
左手は、感知センサーの集中しているクリトリスを模した部位に………。
そして、右手は粘ついた液を今だに流し続けている膣口周辺へと……。
「ああああぁああぁぁっ!」その場所で同時に指を激しく動かす。
ちゅくっ、ちゅく、ぷっ、じゅくっ・・・・・。その激しい動きに合わせて、
湿った音が立て続けに響いた。
シュネは膣口周辺で遊ばせていた指を、肉の壁で出来た秘洞へと潜り込ませる。
一本、一本ゆっくりと。
「んんっ、あああっ・・・」待ち望んでいた、それが胎内へと埋没する度に、
顔に喜びの笑みを貼り付け、熱い吐息を漏らす。
そして、すぅっと、一際大きく息を吸い。
「あっ、あああああっ、くあっっ、あああああっ!」
壊れんばかりに、激しく指を動かした。
「あっ・・・あっ・・かっ・・」その動きに呼吸が間に合わなくなり、
身体の冷却が追い付かなくなってくる。
段々熱くなるシュネの身体。
それと同時に膣内で暴れている指の動きも、一層早くなる。
275名無しっち:01/12/31 21:39 ID:SPdJAs8b
絡みつく肉のヒダを指で掻き分け、より多くの快楽を自ら求めるシュネ。
潤滑液が太ももを伝わりシーツにポタポタと流れ落ちる。
「かっ・・くはぁっっ・・・・」ガクガクと震え絶頂を迎えるシュネ。
が、身体の熱は冷める気配どころか、上昇を止めない。
「はぁっ・・・はあっ・・・はあっ・・・」
冷たく新鮮な空気を大量に体内に送るが、間に合わない。
「くっ・・・」シュネはふらつく足取りで、先程目に付いた物の場所まで歩き出す。
そして、目的の物の場所に辿り付くと、震える手でその物を掴んだ。
それは、花瓶。
花の活けてある花瓶だった。
といっても、目的の物は花では無く花瓶の中にある水なのだが……。
シュネは差して有る花を乱暴に引き抜くと、花瓶に口を付けコクコクと中の水を飲み始めた。
……熱を帯びた身体を冷却する為に。
276名無しっち:01/12/31 21:40 ID:SPdJAs8b
ゴロン……。空になった花瓶が花の散乱する床に転がる。
体内に取り込まれた水は、すぐにシュネの身体全体に行き渡り、熱くなった体温を下げ始める。
「ふぅっ・・・」落ち着いたのかシュネは深い溜息をつく。

冷却に使われた水はやがて人間と同じ場所。尿道を模して作られた場所から放出される事になる。

危機を脱したシュネが床に落ちている一輪の赤い花を拾う。
そしてそれをジッと見詰めた。
それはこころが昼に珠音に送った花だった。
シュネは妖しい微笑みを浮べ、何を思ったのか、ゆっくりと立ち上がり自室を後にする……。

廊下に出ると、姉妹の部屋が並んでいる。
シュネはスリッパも履かぬ裸足の足でゆっくりと歩き出し、在る部屋の前で立ち止まった。
277名無しっち:01/12/31 21:40 ID:SPdJAs8b
そこは、こころの部屋。

部屋の中では何も知らないこころが、すやすやと穏やかな寝息をたてて寝ている。

シュネがその部屋のドアのノブに手を掛け、音を立てぬ様にゆっくりと回す。
「はぁっ・・・」
この後始まる、こころとの行為を予想して、空いている手を自分の股座に持って行く。
そして、先程の様に指を上下に往復させた。
「んはぁっ・・・」

キィッ・・・。小さな音を立て、部屋の扉が開く。僅かに部屋の中が見える。
寝ているこころを確認し、シュネがぺロリと湿った舌で唇を舐める。
そして部屋に足を踏み入れようとした時―。

(ダメ!!・・・・・)突然、シュネの頭の中に声が響く。
と、同時にシュネの動きがピタリと止まった。
「へえ・・・・・意識が有るんだ・・」感心した様に小声で……。
そしてクスクスと笑い「・・・いつでもチャンスは有るし、今日は貴方に免じて止めてあげる」
そう言い、こころの部屋の扉をパタンと閉める。
「でも、忘れないで・・・私の仕事は・・・・・」そう呟き、自室へと戻るシュネ。

ワタシノシゴトハ・・・・・・・カイラクヲヒトニ・・・アタエルコト。
278名無しっち:01/12/31 21:50 ID:SPdJAs8b
>>272さん、ごめんなさい。
書き込み重なって、サンドイッチ状態になってしまいました。

ビデオのデッキ……もしかしてビ○ターのでしょうか?
自分も結構絡まるので……。あそこの製品は良い噂を聞かないですし。
あと、テープとデッキの相性(会社同士の)も有るみたいです。

そういえば自分、一度切れたテープをセロテープで繋ぐという荒業をしました。(w
そして、その繋げた部分を避ける様に、ダビングしたのですけど、結構上手く
行きましたです。
でも、貼り付けた部分を再生するとヘッドが壊れる恐れがあるので注意が必要ですけども。
どうしても、という場合にオススメです。
279名無しさん@ピンキー:01/12/31 23:19 ID:sfbHzkg4
>>278さん。 お気になさらずに。こういうスレなのは承知ですから。
ちなみにデッキは○ニーです。

相性があるのは確かみたいですが、それよりもデッキが古くなっていくにつれて
再生しながらの巻き戻し(サーチ)が危なくなるみたいです。

特にデッキ、テープともに古いのならば早送りサーチはともかく、巻き戻しサーチ
は避けた方がいいですね。
280名無しさん@ピンキー:02/01/01 01:53 ID:Zznt93S7
281名無しっち:02/01/01 23:17 ID:cm6Gn1tF
お待たせしましたぁ。ある姉イラスト、UPしておきます。
って、誰も待ってませんか・・・・(涙)
いつも通りの、落書きです。すみません!

今回のは一応、お話の1シーンをイメージして書きました。
挿絵という感じですね。「引き裂かれた〜」の>>184辺りの
嬲られている、ある姉です。

ttp://ojamajo.hypermart.net/ojamajo/majo_626.jpg

>>279さん、後、ビデオ3倍速録画もかなり負担が掛かるみたいです。
デッキの寿命が短くなるみたいですね。
DVD録画の出来るデッキがもっと安くなれば良いのですけど。

>>280さん、広報さんの日記ですか。
これはつまり、ココショのDVDの音が凄いと云う事ですね。
自分は、買う気まんまんで全巻予約しました。(w
でも、店員さん、「トコロ図書館」とか「心の図書館」とか、間違うの止めれ〜。
プロなんだからぁ・・・・・。
282名無しっち:02/01/01 23:35 ID:cm6Gn1tF
ああっ、いけない!新年のご挨拶を忘れてましたぁ。

あけまして、おめでとうございます。

今年もがんばって、お話の続きを書きますので宜しくおねがいします。
アニメ、終わってしまって寂しい限りですけど、思い入れの大きいこの作品を
自分は今後も変わらず、愛しつづけて行きますので賛同される方、見守っていてください。
283名無しさん@ピンキー:02/01/03 01:42 ID:fOYC4ee0
>>281
あるとは3人の中でも1番のお気に入りなので、このイラストは嬉しいですね。
しかし、「4人目の司書」こころんピンチ!がんばれブラック珠音!?

ちょっと関係ないけど、「首輪図書館」なる「ココロ図書館」陵辱ADVを
やったんですが、いきなりあると&いいなの四肢切断で鬱。
いや、覚悟はしてたんですけどね。サークルがサークルだけに。
「引き裂かれた〜」は、ここまで行かないでくれると嬉しいなぁ、と。
284名無しっち:02/01/04 11:00 ID:CujKw+Ks
すみません、今晩にでも続きをUPします。
「朱葉の〜」と出来れば「引き裂かれた〜」の方も。
それと、こんな状況ですけど、もう一作品スタートさせようかと・・・・・。
まだ他のお話を完結させていないのに恐縮ですけど。
で、偏らずに満遍なく書いて行こうかと・・・。
スタートさせるお話は>>49で書いた「地下室のきりん先生」です。
でもこれ、拷問器具とか小道具に凝ってみたいので、少し研究してから。(w
とりあえず導入部分でもUPします。

>>283さん、ある姉は自分も好きです。他のキャラに比べて、頭一個分飛び出てます(w
あの、やらちぃボディに知的なメガネ。完璧です!
上で書いた通り、ある姉のお話始めます。調教も良いですけど、ラブラブなものも
良いかも。
図書館に訪れた男性と恋に落ち、って感じのもの。
も・ち・ろ・ん・その男性の名前とか、身体的特徴は書きませんです。
何故なら、その男性は読んでいる方の分身にしたいからなのです。(はぁと)

珠音さんのもう一人の人格、シュネさん。
かなり、べタな展開ですけども(W)葛藤し、戦い、打ち勝つのはどっちか?
実は終わり方、二通り用意してますぅ。
ですので、どっちが勝つかは?です。

「首輪図書館」恐るべし!
流石に四肢切断は、考え付いてもやれませんですぅ!それも、いきなりだなんて。
こころんが四肢切断で、軒下に吊るされたら本当に「てるてる坊主」です。(あぶないって)
・・・・・そこまでは、出来ませんです。亡くなられる場合は有るかも知れませんけど。
って、その方がもっと酷いです。(泣)
285名無しっち:02/01/07 02:12 ID:imSqgVv3
激、ごめんなさい!
続き書きませんで。と、いいつつ「ファイヤーエムブレム」のスレでは
小説、書いていたりして、自分最悪ですぅ。
でも、得てして乗らない時ってそういうものなのかも・・・・・。
でも、がんばります!例え独り言になったとしても。自分に、にこにこりんっ!
そして、全ての人に、にこにこりん!
286nana:02/01/07 02:30 ID:JfzMJ58z
先生・・・
頼みますよ・・・。
287名無しさん@ピンキー:02/01/07 04:03 ID:udgP9b04
先生・・・マターリ待ってます・・・・・
288これ木刀YO!:02/01/07 07:03 ID:Umt3a5pN
先生、催促した方が良いですか(笑
289名無しっち:02/01/08 00:31 ID:VTkSf6Oe
「朱葉のココロ」(その27)

「あぅ゛〜!」自室に戻りあるとは、憔悴しきった身体をベッドに預け、ドッと倒れ込んだ。
今日起こった出来事のこころに関する事のいいなの追求と、あるとへの小言は結局深夜近くまで続いた。

『本当なの?あるとちゃん・・・』
『・・・それは、嘘でしょ、あるとちゃん!』
『・・・・・あるとちゃん・・・あるとちゃん!』

「あ゛ぁ゛っ〜・・・」今も姉の声が頭の中で響いている気がする。
あるとは、その声を追い出す様に大きく頭を振った。
「・・・自信無くすなぁ・・・・」人気作家、ひめみやきりんとして活躍しているあると。
話を創り出す事。つまり、話をでっち上げて誤魔化す事は得意分野だと思っていた。
だが姉のいいなは、こころが絡む事だと妙に勘が鋭く話をはぐらかし誤魔化したつもりでも
そのことごとくが看破され、事実は白日の下に晒された。
「・・・こころの鬼だぁ」あるとが、姉をそう評価する。
それでも朱葉とこころが雨の中で抱き合った事は、隠し通す事が出来た。
アレを知られたら………そう考えただけでも背筋が寒くなる。
(不幸中の幸いかなぁ・・・)胸を撫で下ろす、あると。
(・・・・・それと)朱葉に対して感じた疑惑。これも自分の心の中にしまって置く事が出来た。
「はぁっ・・・・」あるとは深い安堵の溜息をついた。
落ち着いた所為か、憔悴した身体のあるとに睡魔が押し寄せて来る。
あるとはそれに逆らわず、意識を夢の世界へと潜り込ませた………。
290名無しっち:02/01/08 00:32 ID:VTkSf6Oe
………心地よい感覚に包み込まれる。


―そして、夢―

(ここは・・・)図書館の中。でも、目線の高さがいつもより低い事に気が付く。
幼い頃の自分・・・。小さいあるとには、図書館の中はまるで迷路の様だった。
(これは・・・以前に良く見ていた夢・・・・・)最近見なくなったのだが………。
誰かを探している・・・。(姉と、別れて誰かを・・・)
心細かった。とっても…(さっきまでいたはずの、おとうさん・・・そして)
半べそをかきながら、二人を探す。(どこにいるの?)

・・・・・人の声。(おとうさんと・・・おねえちゃんの?・・・・)
でも、本当に(声なの?)
それは、動物の鳴き声の様な、低く、かみ殺した声(・・・怖い、でも)
図書館の一番奥の場所・・・(そこから聞こえてくる)
ゆっくりとした足取りで近づく、あると。
「んっ・・んんっ・・んぁっ・・」段々、大きくなる声。
(やっぱり、おとうさんと・・・みどりおねえちゃん)そう、探していたのは、父と翠。
(見つけた・・・)嬉しくなって覗き込む。

が、(・・・・!!)見知っている二人。でも、違う人に見える。
(なにをしているの?おとうさん・・・)激しく腰を打ち付ける父。
「んんっっ・・んんんっ!」
(いじめられているの?おねえちゃん・・・)涙を瞳に溜め、父親の行為を受け止めている翠。
そして父親は、ブラウスの隙間から顔を覗かせている豊かな胸の頂に舌を這わせる。
「う゛んっっ!くっ、んんんっ!」声を必死に押し殺す翠。
「んっ、いくよ・・・翠ちゃん」そう言い、腰の動きを早める父。
「んっ、んんんっ・・」父親の背中に回した翠の手に力が入る。
(いやだ、やめて・・・)
やがて、二人はガクガクと身体を痙攣させ果てた。(やめて!おとうさん!みどりおねえちゃん!)
余韻に浸り、唇を貪る二人。
そんな二人を見て、あるとは逃げる様にその場を後にした・・・・・。
291名無しっち:02/01/08 00:33 ID:VTkSf6Oe
「あっ・・・」夢から現実へと、意識が戻る。
久し振りに見た夢。   いや、実際過去にあるとが見た出来事。
今なら判る、父と翠が何をしていたのかを・・・・・。
(・・・そうか、そうだったんだ)
この夢が・・・過去に起きた出来事があるとの頭の片隅に有ったから、朱葉の何気ない仕草、
そして、姉のいいなの朱葉に対する行動を疑問に感じたのだ。

あるとの中で、朱葉への疑惑は確信へと変わり始めて来ていた。
(・・・やっぱり朱葉ちゃんは・・)そう考え、自室を出、姉のいいなの部屋へと向かう。
(この事を知らせなければ・・・・)

が、あるとはいいなの部屋の前で腕を組み立ち止まって考え込んでしまう。
物的証拠も無い・・・・・それに、姉に何と言えばいいのか?
「!!」
「・・・・・・あの場所」夢で見た、あの場所。
館内でも目立たない、二人が密会していたあの場所へ行けば(何かが解るかも・・・・・)

真実を求めようとする探究心、そして何割かの好奇心に背中を押され、
あるとは懐中電灯を片手にその場所へと向かった。
・・・・・・父と翠が交わっていた場所へと。
292名無しっち:02/01/08 00:34 ID:VTkSf6Oe
カチッ……目的の場所へ辿り付くと、あるとは懐中電灯の灯りをつけ、辺りを見渡した。
(・・・・・ここだ)父と翠の秘め事の現場。本棚が立ち並び、近くの窓から
月明かりが僅かに差し込んでいる。
物言わぬここの住人達である本が、深夜に訪れたあるとを威圧している様な感じがする。
あるとはそんな威圧に耐え、その場所の床を照らし見る。  何も無い・・・・・。
辺りの本棚、そして本も・・・・。(別に……)変わったところは無かった。
「はぁっ・・・」深い溜息をつく、あると。
(当然といえば、当然か・・・・)もう、10年も前の事・・・・・。
何かがもし残っていたとしても、既に時間と云う波がさらって行ってしまっているだろう。
浜辺の砂に書いた文字を掻き消してしまう様に・・・・・。
(・・・・・でも)何故かあるとは、何も無かった結果に落ち着き満足していた。
「これで、いいのかも・・・」事実は深い闇の中に・・・・。

「ごめんね、こんな夜遅くに騒いじゃって・・・」周りに並ぶ本達に、あるとが謝る。
293名無しっち:02/01/08 00:35 ID:VTkSf6Oe
「!!」懐中電灯の灯りの先に照らされた、一冊の本にあるとの視線が固まる。

『罪と罰』

そのタイトルの本に・・・・・・。
「これって、確か・・・」(別の場所に・・・・・)あるとの記憶では、この本の保管場所は
別の場所に有る筈だった。
(それに・・・)何故かその本のタイトルが妙に気になる。何故かは判らぬが。
恐る恐る、その本に手を伸ばす。
そして手に取り、表紙を見た。「・・・違う、置いてある本と・・・・」
その本は古く、現在図書館で管理している本と違っていた。
「同じ本が二冊・・・・」確かに、人気の有る本なら判らないでもないが、年に一度借りられるかどうか
解らない本が二冊も有る筈が無かった。
それに、蔵書管理を主に行っているのはあるとだった。
この本がこの図書館に本来、一冊しかない事はあると自身が一番良く知っていた。
「でも、どうして?」考え込むあると。月に一度は棚卸をしているから、見逃す筈は無い。
だとしたらデーター管理の時点で、抜け落ちていたとしか考えられない。
以前は帳簿につけて管理していたものを、姉妹が最近、パソコンに入力して管理し始めたのだが、
その時間違えたか、それとも以前から帳簿に記入されていなかったのどちらか……。
あるとは後者の考え、初めからこの本の存在は無かったという考えに強く引かれる。
それも誰かが、意図してやったのでは?と思い始める。
その誰かとは当然、あると達姉妹では無い・・・・・。

恐らくは父――。

(でも、何故隠す理由が・・・・)そう思い何気なく本を捲り、中を確認する。
人の手で久しく開かれたその本は、古い紙の匂いを撒き散らしパラパラとあるとの
手の中で音を立てて捲れて行く。
が(特に気になる物は・・・)溜息を付くあると。
294名無しっち:02/01/08 00:36 ID:VTkSf6Oe
「!!」しかし、最後のページの余白部分に、あるとの目は釘付けになった。
「こっ、これは・・・・」そこにはペンで走り書きがしてあった。
内容は………誰かが、誰かに宛てたもの……。
名前も何も書いていないが。誰が何の目的で書いたのか、そして誰に宛てたのかあるとには判った。

あるとの頭の中でパズルのピース全てが組みあがる………。

「そんな・・・・・」本を持つ手が震える。
「こんな事って・・・・」これは、姉妹に対する裏切り……。
だが、怒りよりも、哀しみの感情があるとの全身を包み込んだ。
瞳に涙が溜まり、そして流れ出す。
本筋の謎が判ると、細かい事の繋がりまで鮮明に浮かび上がって来る。
何故あの時姉妹にオモチャをくれたのか。(それは、あたし達が邪魔だったから……)
何故10年間図書館に来なかったのか。(来れる筈が無い……後ろめたかっただろうから…)
何故……何故、父は時折寂しい表情を浮べたのか(それは…母以外の、愛しい人が図書館
を訪れなくなったから…)

そして、小さいあるとと、いいなを抱きしめ泣いた母。
「ごめんね……私がいけないの………」
こころを生んだ後、病気は悪化し………。

何故、母があの時泣いたのか(それは……)何故、病気が悪化したのか(それは………)

何故、父が母の後を追う様に他界したのか(それは!!)

「くっ!」本の最後のページを破り捨てようと、あるとの指先に力が入る。
が。……この事を、告げたところで誰一人幸せにはならない事にあるとは気付く。

ゴトン。……床に音を立てて落ちる本。
「くっ・・・うっ・・・うっ・・・ううっ・・・」すすり泣き、その場に蹲るあると。
「お父さん・・・お母さん・・・・・いいな姉、こころぉ・・・・」
(いいんだよね・・・・・これで・・・)

真実は、闇の中に。
295名無しっち:02/01/08 00:55 ID:cK/XaEAS
はうっ〜!すみません。久し振りにUPしたらしたで、H抜きの少々暗めのお話になりましたぁ。
でもこれで、「朱葉の〜」も折り返し地点に辿り付きました。

>>286さん、先生だなんてぇ・・・。それとも遅筆が先生レベルに(w
バッチ、頼まれました。ココ書好きの方が(それもエッチ容認)居られる限りがんばります!!

>>287さん、ありがとう御座います!待たせ過ぎて忘れちゃった・・・・。
なんて事が無き様がんばります。

>>288さん、催促ですか?ちなみに現在書いているお話でどれを優先して進めたら良いと思いますか?
本当は満遍なく、書ければ良いのですけど。
296288:02/01/08 04:25 ID:YvmD3g7x
>>295
朱葉さんの話と珠音さんの話が個人的にツボなので、
リクエストokならこれらを推します。

どちらも大変面白いです。こういうタイプの先が気になると云う感覚は
原作にはないものと感じます。
297nana:02/01/08 04:33 ID:FjIkgUI7
金払ってないので、催促はできませんが。

先生・・・
頼みますよ・・・。
298名無しっち:02/01/10 03:25 ID:gPMba+SI
ごめんなさい!明日からは(明けたから今日ですね)がんばります!

>>296さん、なるほど、朱葉様と珠音さんのお話ですね。判りました!
がんばらせて頂きます!ぜったい完結させますのでっ!!
本当、お待たせしてすみませんです。

>>297さん、いえいえ、お金より大切な物を既に頂いて居ります。
それは、貴方のココロです(って、銭形警部?)すみません。(W
そうでした、前に頼まれたというのに自分は……。浮気してましたぁ(涙)
これはもう、作品で返すしか有りませんね。がんばります!
299名無しっち:02/01/12 01:30 ID:Zm2iEkq+
はい、ではUPします。
ココロ図書館クリスマスのお話です。
………すみません!!本当は去年のクリスマスにタイムリーにUPするつもりでしたぁ。(涙)

何か、再放送のアニメみたいです、時期を逃すと。
300名無しっち:02/01/12 01:31 ID:Zm2iEkq+
「朱葉のココロ」(その28)

―その年のクリスマス―

「メリークリスマス!」姉妹の明るい声。そして、重ねられたグラスが『カチン』と甲高い音を立てる。

―ココロ図書館でのクリスマス―
何時ものクリスマスと違い、その年は盛大なパーティが催された。
何故なら、常連となった翠と朱葉の親子が招待されたからだ。
朱葉はこころの隣で少々興奮気味だった。
何故ならば、去年までは親子二人だけのパーティだったから………。
こんなに大勢での、祝い事は初めての経験だった。
それに………。チラリと横を見る朱葉。そこには、こころの姿。

「楽しいねぇ、あかはちゃん!」微笑むこころ。
「うっ、うんっ」出会ってから八ヶ月以上経つが、こころの笑顔に今だ慣れず、頬を赤らめる。

「はい、こころん。それに朱葉ちゃん」いいなが二人にプレゼントを贈る。
「ありがう!いいなお姉ちゃん」姉からプレゼントを受け取り、喜ぶこころ。
「あっ、ありがとうございます」朱葉も恥ずかしげに礼を言う。
早速包みを開け、中身を確認する二人。
「うわぁ、きりん先生の本だ!!」先月発行された本、そしてひめみやきりんの描いた
イラストを使ったグッズが本と一緒に入っていた。
顔を見合わせて、喜ぶ二人。

「あっ、あたしからも二人に……ちょと、いいな姉とかぶったけど………」
と、あるとも二人にプレゼントを………。
「ありがとう!ある姉ちゃん」
「あっ、ありがとうございます」
そして、中身を見る二人。
「こっ、これ!」中身を見て驚くこころ。
ひめみやきりん著  天使様シリーズ第二弾。『どきどきバナナ天使さま』
先程と同じ様に顔を見合わせる二人。しかし、さっきと違い、驚きの顔で見詰め合っていた。
それもその筈、この本は書店にもまだ出回っていない本。
それどころか、天使さまシリーズが発行される事自体、世間にも秘密の事だった。
「セロリ文庫に知り合いがいてね………」二人に問われる前に説明(言い訳)をするあると。
「すごい〜!ある姉ちゃん!!ありがとぉ!!」そう言いこころは朱葉の手を取り
喜び合った。
301名無しっち:02/01/12 01:32 ID:Zm2iEkq+
天使さまシリーズ―
以前からこのシリーズ化に乗り気だった編集部。だが、あるとはこの続編に余り乗り気ではなかった。
ハッピーエンドで良いではないか、と。
しかし、以前のこころと朱葉の出来事を思い出し、創作意欲が湧き出した。
(だから……)最初に読んでもらうのはこの二人と決めていた。
今日のこの時の為に、編集部にも発行の事は秘密にしてもらい、
発行時期もあるとに一任させてもらった。
喜ぶ二人を見て、満足そうにあるとも微笑む。

しかし、一人項垂れる者が………。
それは、いいなだった。自分の贈ったプレゼントなど、どこか霞の彼方に………。
「……あるとちゃんは、いつもそう………」自分よりも更に喜ばせる物をこころに贈る……。
(それも、さり気無く……)「はぁ〜〜〜〜〜〜!!」
いじけていいなは、人差し指で近くの壁をぐりぐりと擦った。

(いいな姉……)そんな姉に気付くあると。
「そっ、そうだ、いいな姉、例の物をこころに……」と、フォローする。(疲れる姉だ………)
「そうね!!」パァッと、日が射した様に明るくなる、いいな。
そんないいなを見て、あると。(ほんと、疲れる……)

「はい、こころん、これはココロ図書館からよ!」そう言って、プレゼントをもう一つ渡す。
「……ココロ図書館から?」姉の言っている意味が判らず、小首を傾げるこころ。
差し出された包みの大きさと形から本の類だとは思うのだが………。
こころはそのプレゼントをいいなから受け取り、包みを開けた。
302名無しっち:02/01/12 01:32 ID:Zm2iEkq+
「!!」そこには、想像していた通リ、一冊の本があった。
手書きの本………『ココロ図書館司書の心得』と、表紙には書いて有る。
「こっ、これ!!」驚くこころ。
「それを読んで、勉強しなくちゃね………」と、あると。

兼ねてから、姉達にはやりたいとは言っていたが……。

「……そうねぇ、こころんが10歳になる、春頃がいいんじゃないのかしら?」
と、いいなが………。
「それじゃあ!!」こころが二人の姉を見詰める。
姉達は微笑み、二人で同時にこころに頷いた。
「やったぁ!!」再び、事情の呑み込めない朱葉の手を取り喜び出すこころ。
「……こっ、こころちゃん?」戸惑う朱葉。

「あかはちゃん!司書だよ!わたし司書になれるんだよ!!」朱葉に説明するこころ。
「!…こころちゃんが司書に?」目を丸くする朱葉。
浮かれ気分のこころ、朱葉もそんなこころを見て嬉しかった。が、
一緒に入った風呂場での決意を思い出す。

(こころちゃんが、司書になったら………)自分の気持ちを打ち明ける。
意外に早く訪れるであろう、その時………。
(本当に………)こころが司書になったその時。
自分は告白出来るのだろうか?……………。そんな戸惑いが朱葉の心の中に沸き起こった。
303名無しっち:02/01/14 01:50 ID:elHqtOSa
「朱葉のココロ」(その29)

春からココロ図書館の司書になる事となったこころ。

「あら、翠さんは?」賑やかなパーティの中、
先程まで居たはずの翠の姿がいつの間にか居無くなっていたことに気付くいいな。
「変ねぇ………トイレかしら?」小首を傾げる。

「……………」心配する姉の横で、何かを思い立ちあるとが席を立った。


姉妹と娘の声が僅かに聞こえる………。
一人パーティの席から離れ翠は「ふぅっ…」と溜息を付いた。
(それにしても……………)娘の朱葉があんなにはしゃぐ姿を見るのは、久し振りだった。
(あの姉妹と娘は、気が合う……)朱葉が以前、学校の友人を家に連れて来た事が有ったが、
どこか遠慮というか、一歩引いた付き合いをしていた。
ここの姉妹程、打ち解けては居なかったのだ。
(やはり………)娘の朱葉は無意識のうちに何かを感じているのか……そしてあの姉妹も。
そう考えたら、翠はあの場所に居た堪れなくなった。
事実を隠蔽している後ろめたさ。そして、どこかあの輪に溶け込めれない疎外感。

――気が付くと翠は、あの想い出の場所に来ていた。
あの姉妹の父と何度も交わった場所。朱葉を産むきっかけとなった出来事の………。
(条件反射だろうか………)いつもここに来ると、身体の奥が疼き、卑猥な気持ちになる。
翠は理性でその淫靡な感覚を心の奥底に無理矢理押し込めると、辺りを見回した。
304名無しっち:02/01/14 01:51 ID:elHqtOSa
「あら?」一冊の本が僅かに飛び出していた。その本のタイトルは………。

『罪と罰』―――。

姉妹の父親をここに連れこむ時に口実として使った本………。
それ以降この本のタイトルは情事をする時の、二人の秘密の合い言葉として使われた。
(それにしても………)何という皮肉なタイトル。
翠はそう考えながらも、懐かしい気持ちでその本を手に取った。そしてペラペラとページを捲る。
(結局この本、本当に借りる事無かったなぁ………)

「!!」
翠の目が、本の最後のページに釘付けになる。
そこには、誰かが書いた走り書きの文字が……。

名は書いて無いがその文字を書いた主は詫びていた、何度も、何度も。
そして文章の最後は『愛している』と締め括られていた。

その文を見て涙を流す翠。
なぜなら、翠にはこれを書いた人物が誰だか判ったから・・・・・・・。
これを書いたのはここで自分と愛し合った、あの姉妹の父でも有り、朱葉の父でも有る人物。
そして、この文章は自分に宛てられた物だ………。

「ううぅっ………」本を抱きしめ蹲る翠。(………心配してくれていた)そして、愛してくれていた……。

(私の事を………)「ありがとうございます………」


―そんな翠を影から見詰める人物が………。

それは、次女のあると。
あるとは複雑な表情で泣き崩れている翠を見詰めていた。
そして。
(メリークリスマス……翠さん…)そう、心の中で呟き、翠に気付かれぬ様に
そっとその場を離れて行った。
305名無しっち:02/01/14 01:51 ID:elHqtOSa
―そして春

「ごめんなさい、お姉ちゃん!」真っ赤な司書の制服を身に付けたこころ。
そのこころが慌てて姉達の元に駆け寄ってきた。
「おーそい!司書としての自覚が足りない!」朝礼に遅れたこころを叱るあると。
「最初だから大目に見てあげましょ」いいなは相変わらずこころには甘かった。
「もぅ、最初が肝心なんじゃない!」あるとが、姉のいいなを窘める。

「今日からこころんも図書館の一員、お父さんたちの想いを私たちで紡いでいきましょう」
「姉妹三人で………」

「はい!よろしくお願いします」いいなの言葉に元気に応えるこころ。

ココロ図書館の司書になったこころ。
そんなこころに一体どんなことが待っているのか・・・・・・・・。
それは、こころにとって幸せな出来事なのか、それとも・・・。
306名無しっち:02/01/14 17:55 ID:0MiXp84f
「朱葉のココロ」(その30)

こころの司書としての活動は、順風満帆とは行かなかった。
利用者が余り訪れないココロ図書館。する事といえば、花壇の水撒き、そして姉達の手伝い。
これでは、司書になる前の生活と変わらないと、不満に感じるこころ。
だが、姉達にその不平を漏らす事は無かった。
(………しかたの無い事だよね)自分が不満を言っても、姉達を困らせるだけ……。
それでは司書となり、姉達の手伝いをする意味が無い。こころは、その事を理解していた。

(でも………)ココロ図書館を訪れた利用者に本を貸し出したい………。
(わたしの手で……)余った時間を利用し、貸し出しの練習をするこころ。

「いらっしゃいませ、ココロ図書館にようこそ!!」誰も居ない受付で一人微笑むこころ。

「初めてのご利用ですね、でしたら登録者カードを・・・・・」

「・・・・・はい、こちらの本の返却は一週間後です・・・・・」

「・・・・・ありがとうございました!」架空の利用者を笑顔で見送るこころ。

再び、館内に静寂が戻った・・・・・。

「………こころん」そんな妹のこころの姿を影で見守っていたいいなが悲しげに呟く。
妹の気持ちが痛い程判る。
慰めようとこころの元へ行こうとする。が、同じく側で見ていたあるとが、姉を制止する。
「いいな姉……こころにも、この図書館に慣れてもらわないと………」
慰めの言葉を言って、こころが癒されるのは一時の事・・・・・。
ココロ図書館の司書としての生活は始まったばかりで、これからなのだ。
辛いことだが慣れてもらうしかない……………。
「……でもぉ…」いいなにもその様な事は解る。が、あんなこころを見るのは忍びない・・・。

―――利用者が訪れれば。

それは、姉妹三人の共通の願いとなっていた。
307名無しっち:02/01/14 17:56 ID:0MiXp84f
単なる偶然か、それとも『小さな奇跡』なのか・・・・・・。
暫くしてココロ図書館に利用者が訪れた。
その時受付にはこころとあるとの二人が居た。
「……ある姉ちゃん」いざ本番になると緊張するものだ。こころは不安になり、側に居る
姉の名を呼んだ。
が、あるとは寝た振りをし、こころにこの場を任せる事にする。
(がんばって、こころ・・・)自分が手伝えば、きっとこころは後で悔いる事になる。
あるとはそう思ったからだ。

(そうだ、わたし司書になったんだ・・・がんばらなくっちゃ・・・・)
あるとの心中が読めた訳では無いのだろうが、こころはそう決意し、
不練れながらも司書として初めての利用者に対応をした。

「返却は一週間後です。閉館後に返却の場合は、返却ポストに投函してください」

「ありがとうございました!」
利用者を見送るこころ。

「やったぁ!出来たよ!ちゃんと司書として応対出来たよ!」一人はしゃぐこころ。

(・・・がんばったね、こころ)寝たふりを続けているあるとが、こころを誉めた。
(さすがは、あたしの妹だ・・・・・)
308名無しっち:02/01/14 17:57 ID:0MiXp84f
―その日の晩。
「それでねぇ、ちゃんと貸し出し出来たんだよ!」
夕食を囲みながらの姉妹での会話。
こころはその場に居なかったいいなに今日の、初めての貸し出しの出来事を嬉しそうに語った。
「でね、かえでさんがね・・・・・」
かえでというのは、こころが応対した利用者の名だ。

「へぇ、そうなの・・偉いわ、こころん」いいなは妹の報告を聞き、手放しで誉めた。
「残念ねぇ、私もその場に居たかったわ・・・・・」少々悔しげに、いいな。

(・・・・・絶対撮影会になっていた・・・)
姉がその場に居たら、利用者を巻き込みそうなっていた筈。
あるとはそんな場面を思い浮かべ、胸を撫で下ろした。(危なかったぁ………)

「・・・ある姉ちゃん寝ていたからどうなるかと思ったけど・・・・」
こころが何気なく、言ったその言葉に・・・・・・。
「あ〜る〜と〜ちゃん!!」いいなが素早く反応する。
「う゛っ!!」身構えるあると。
「こころんが大変な時に、寝ていたの?」いいなの顔から笑顔が消える。
「あっ、あのぉ、その・・・・・」こころの前で寝た振りをしていました、とも言えない
あるとがしどろもどろになる。
「いいなお姉ちゃん!ある姉ちゃん眠かったんだろうし・・・・・」こころがフォローにならない
フォローをする。
「後で、じっくり聞かせてね・・あるとちゃん・・・・」
(ああっ、また祭りぃ?)あるとが天を仰いだ。
309名無しっち:02/01/14 17:58 ID:0MiXp84f
―それから一週間後
何事も無く、ココロ図書館に静かな時が流れた。
こころは受付の側に張ってあるカレンダーをチラリと見た。
今日の日付に、赤く丸印がしてある。そしてその下には『かえでさん、返却日』
と書いて有った。
「早く来ないかなぁ・・・かえでさん」ここ一週間というもの、図書館に利用者が訪れなかった。
が、今日本を返却にかえでがやって来る。
利用者が訪れる事も嬉しかったが、自分が貸し出した本の感想も聞きたかった。
こころは手が空く度に窓の外を眺めた。
「こころんったら・・・・・」そんなこころを優しく見詰める、いいな。
自分にも経験が有る。司書になりたての時はそうだった。
利用者が訪れる度にわくわくしていた。
「何だか、あの時の気持ちに戻ったみたい・・・・・」心地よい気分。

―が、こころの待ちわびる気持ちと裏腹に現実は厳しいものだった。
その日、かえでは本の返却に訪れなかった。

―次の日も・・・・・・。

―そして、その次の日も・・・・・・。

「どうしたんだろう?かえでさん・・・・・」喜びが大きい分、訪れた悲しみも大きかった。
窓の外を眺めるこころ。

何かを思い立ち、たどたどしい手付きでパソコンで顧客名簿を検索する。

(あった!!)
それは、かえでの顧客データ。
こころは住所を確認する。(ここって、確か・・・・)

(あかはちゃんの家の近く・・・・・)

(そういえば…………)朱葉の事を思い出すこころ。
何故か最近、朱葉はココロ図書館に来なくなっていた・・・・・。
(そうだ!!)本をかえでの家に回収に行く傍ら、朱葉に会いに行く事を思い付くこころ。
自分が司書になった姿を朱葉に見てもらいたかった。
(あかはちゃん・・・・・)

こころは姉達に宛てた書置きを残し、町へと向かった。
310名無しさん@ピンキー:02/01/15 00:36 ID:UaC6ntJ2
TV版とクロスオーバーしてきました・・・よね?
マターリとしていていい感じですね。あるとが特にね。
でも、最近・・・が無くて寂しいの〜(w
311名無しさん@ピンキー:02/01/15 16:24 ID:uKwF1c7z
メンテ♪
312名無しっち:02/01/16 19:48 ID:Xqcvp5KZ
>>310さん。はい、アニメの第1話と重なってます。
でも、台詞。一字一句同じという訳ではないですけど・・・。
そして、すみません!おっしゃりたい事は重々承知していますぅ。(涙)
あちらの事ですね?
全然書いてませんです。「朱葉の〜」を集中して書いてみようと思いまして・・・。
そうしたら、普通のお話になってしまってます。すみませんもう少しお待ちください。
きっと、えろす全開のお話を!!

>>311さん、・・・メンテって。レスしずらいですぅ(w
でも、覗いて下さってありがとうございます。がんばります。
313名無しっち:02/01/16 19:50 ID:Xqcvp5KZ
「朱葉のココロ」(その31)

バス等を乗り継ぎ、町へ辿り付いたこころ。

(こんなに遠かったんだ・・・・・)
確かに町からココロ図書館まで、結構な距離が有るとは思ってはいたが………。
普段町へ出掛ける時は、何時も姉のいいなが運転する車でだった。
側に姉達が居ると会話も弾み、町への道程の時間も短く感じられた。
が、今回の様に一人でだと、実際の距離が実感できる。
(あかはちゃんは、いつも・・・・・)この道程を一人で来ていた……。
今更ながらに、その事への大変さ、そして感謝の気持ちがこころの中で沸き上がった。

初めて訪れる朱葉の家。
以前朱葉から教わった住所を頼りに、慣れない土地を探し回る。

「・・・あった、ここだ」表札を確認する………『岡嶋』…朱葉と同じ姓名。
改めて朱葉の家を見る。
閑静な住宅街に有り、周りに立ち並ぶ家々よりも一回り大きく感じられる。
(確かみどりさんって………)以前、翠の職業が装飾デザイナーだと聞いていたが………。
(もしかしたら有名なのかも………)こんなに立派な家に住んでいるのだから。

表札の近くに有るインターホンのボタンに手を伸ばす。
(・・・ちょっとドキドキするなぁ・・・)
314名無しっち:02/01/16 19:51 ID:Xqcvp5KZ
『・・・はい』少し間を置き、小さなスピーカーから返事が返って来た。
声から察するに・・・・。(みどりさんだ・・・)
「……ココロ図書館のこころです!」いつもの様に、明るく元気に応える。
『こころちゃん?ちょっと待っててね・・』驚きと、喜びの入り混じった声で、翠。

カチャッ。玄関の扉が開く。
「いらっしゃい、こころちゃん」突然の訪問者に笑顔で対応する翠。
「こんにちは、みどりさん」ぺコリとお辞儀をするこころ。
「あら?」こころの服装を見て「司書になったのね・・・」
目を細め、微笑む翠。「とっても似合っているわよ、こころちゃん」
「あっ、ありがとうございます!」そう言い、チラリと翠を見る。
(きっと・・・・)自分の母が存命だったならば、こんな笑顔で司書になったの自分を喜んでくれた筈。

「ちょうど良かったわ、朱葉が学校から今帰って来たところよ」
「そうですか・・・」(良かったぁ)胸を撫で下ろすこころ。
「今お茶を煎れようと思っていたところなの、良かったらこころちゃんも一緒にどうかしら?」
そう言い、家へ招き入れる翠。
「あっ、わたしはこのあと用事が有りますから……」かえでの事を思い出し、丁重に断る。
「・・・そう、残念ね・・」本当に残念そうに、翠。
こころは自分でも気付かないうちに翠の後ろ、家の中をチラチラと見る。
そんなこころに気付き「あっ、朱葉ね・・・呼んで来るから待っててね」
そう言い翠は、家の中へと戻って行った。
315名無しっち:02/01/16 19:53 ID:Xqcvp5KZ
(そういえば・・・)ここまで来たは良いが、朱葉に何て言えばいいのだろう?
司書になって浮かれているのは自分だけかもしれない・・・。
考え込むこころ。
「……こころちゃん」こころを呼ぶ声。
玄関先に目を向けると学生服姿の朱葉の姿が有った。
「あかはちゃん」朱葉の向き直るこころ。
「………そのお洋服…」口元に手を持って行き、囁く朱葉。
「うん……司書になったよ!」少し恥ずかしげに両手を広げこころ。
「とってもすてき・・・・・」微笑む朱葉。
その朱葉の笑顔につられ、こころが姉達にも秘密にしていた司書の制服の色の事を口にする。
「赤だよ……」こころの赤い司書の制服。
「あかはちゃんの……赤(あか)だよ………」そう言い、こころは自分の着ている司書の服を
いとおしそうに抱きしめた。
「あっ………」頬を赤くして俯く朱葉。

そして朱葉は俯いたまま、唇を噛み締める。
「こころちゃん・・・」何かを思いつめた様な眼差し。
「?」そんな朱葉を見詰めるこころ。

「・・・・・・・」

「ううん、何でもない………司書になれて良かったね、こころちゃん」寂しく笑う朱葉。
「・・・あかはちゃん」

司書といえば・・・・・・。
「そうだ!わたし、貸し出した本を取りに行かなきゃいけないんだ!」

「じゃあ、わたし行くね・・・」朱葉に向かってこころ。
「うっ、うん・・・がんばってねこころちゃん・・・」やはり、寂しげに朱葉が呟く。
「うん!・・・またね、あかはちゃん」寂しげな朱葉が気になるが・・・・・。
ゆっくりとした足取りでその場を離れる。
             ・
             ・
朱葉の家を離れるこころ。チラリと小さくなった家を見ると、玄関先ではまだ朱葉が佇んでいた。
(あかはちゃん・・・)後ろ髪を引かれる思い………。
そして、道の角を曲がる。・・・・・・朱葉の姿はそれと同時に見えなくなった。
316名無しっち:02/01/16 19:54 ID:Xqcvp5KZ
二人だけで話したい事もあるだろうと、気遣った翠。
こころも用事が有ると言っていたし、さほど時間は掛からないだろうと思っていたのだが、
娘は戻ってこない………。
そっと様子を見てみる・・・・・。

「!!」
そこには玄関で蹲り、泣いている娘の姿があった。
「どうしたの?朱葉!」娘を心配し、駆け寄る翠。
ひくひくと泣きながら、母を見詰める朱葉。
「・・・おっ、お母ぁさん!・・・・・」そう言い翠に抱きつく。
泣きじゃくる娘の頭を優しく撫でる翠。やがて朱葉はゆっくりと話し始める。

「・・わたし・・・わたし、どうして意気地が無いんだろう?」
「ずっと・・・決めていたのに・・・」こころが司書になったら・・・・・。
「でも・・・言葉が出なかった・・・・・」告白の言葉・・・。
「言いたかった・・・(好きだって・・・)でも、言えなかった・・・・」意気地の無い自分。

搾り出す様な娘の言葉を静かに聞く翠。

ココロ図書館に最近行かなかったのも、こころが司書になって告白するのが
怖かったからかもしれない・・・・・。
そして今日、現実に恐れていた事が起ってしまった・・・・・・。
「・・・もっと『勇気』があれば」切実なる願い。

「・・・朱葉」
今まで静かに娘の話を聞いていた翠がゆっくりと話始める・・・・・。

朱葉はそんな母の話に聞き入った・・・・・・。
317名無しっち:02/01/16 19:54 ID:Xqcvp5KZ
「はぁっ」溜息をつくこころ。
結局かえでは転勤で、登録者データの住所の場所にはいなかった。
「わたし何をやっているんだろう?・・・・・」バス停に座り込み、呟くこころ。
本は返却してもらえなかった・・・・。それに・・・。
朱葉の寂しそうな顔を思い出す。
(あかはちゃん・・・・・)司書になって、もっと喜んでもらえると思っていたのだが……。

「可愛い司書さん・・・一緒にドライブしませんか?・・・」そんな項垂れているこころに
誰かが声を掛けて来た。
何時も聞く優しい声・・・。こころは俯いた顔を上げ、声のした方向を見た。
「ある姉ちゃん!!いいなお姉ちゃん!!」
こころの書置きを見た、二人の姉が心配して車で迎えに来てくれたのだ。

・・・・・それに姉が差し出した物。それは、かえでからの『本』だった。
急な転勤で返却が遅れたと郵送されて来たものだった。
それと、本と一緒にこころ宛てに手紙が・・・。詫びの言葉と、借りた本の感想が書いて有った・・・。

図書館への帰り道。本とかえでの手紙を抱きしめこころが・・・・・・。
「いいなお姉ちゃん…ある姉ちゃん……司書の仕事って人を信じる事なんだね!!」
(ありがとう、かえでさん!)

妹の言葉を聞き、二人の姉は同時に頷いた。
318名無しっち:02/01/16 19:59 ID:Xqcvp5KZ
書き間違えが有ります。ごめんなさい。気を付けているつもりなのですけど・・・。
319名無し:02/01/17 14:05 ID:KHgBpeyQ
いつも楽しく読ませてもらってますよ
もう少し明るいHな感じのやつがあればいいとちょっと思ったんですけど

わがままでスマソ
320名無し:02/01/17 14:06 ID:KHgBpeyQ
あげ
321名無し:02/01/17 14:08 ID:KHgBpeyQ
↑すんません間違えました
ここはsageですね
322名無しっち:02/01/18 20:08 ID:A/DxEgSG
>>319さん、わがままだなんてとんでもないです。
明るいHなお話。そういえば有りませんね。貴重なご意見ありがとうございます。
では、お話を考えておきます。

明るいお話かどうかは解りませんけど、以前考えたお話で
町に移った大きな「ココロ図書館」でのドタバタなHなお話を考えていました。
けど、アニ板の「ココロ〜」のスレでその事を書かれている方がいました。
考えている事は同じなのですね(W
正式にココロ図書館の司書として赴任した珠音さんと、その珠音さんラブな
内気な性格の妹にあたる次世代コンパロイド、シュリ。
そして、町という事で、手伝いに来てくれる朱葉様。
市長の万理絵さんも絡めてのラブラブ争奪戦を書こうと思ったのですけど・・・・。
そんな感じので良いのでしょうか?
323名無しっち:02/01/18 20:10 ID:A/DxEgSG
「朱葉のココロ」(その32)

―翌日

学校の授業が終わると朱葉は急いで帰宅した。
「ただいま!」
学校のカバンを置き慌てて着替える。そして、
「・・・ココロ図書館に行ってきます」
家を飛び出して行った。

一陣の風の様な娘の朱葉を見送る翠。
(・・・・・がんばってね・・・朱葉)


―ココロ図書館へ向かうバスの車内
何時も通る道。通い慣れた道なのに長く感じる・・・・・・。
気持ちばかりが先走り、バスより先に進む。
(・・・ここを曲がって、少し進めば半分ぐらい来たのかな?)
昨晩ベッドの中で考えた言葉を心の中で反芻(はんすう)する。(大丈夫!)

324名無しっち:02/01/18 20:10 ID:A/DxEgSG
ちらりと窓の景色を見る・・・・・・。
流れる窓の景色。(こころちゃん・・・)
大切に育んできたこころとの想い出が朱葉の中に鮮明に蘇って来る・・・。

初めて出逢ったあの時・・・・・。
(・・・天使みたいだった・・)図書館の花壇に水を撒いていたこころ。
今思えばあの時からこころへの『好き』という気持ちが自分の中に出来あがっていたのかも知れない。
(・・・こんなわたしに・・)優しく接してくれたこころ・・・・・・。
(そして、大切な本を貸してくれた・・・・)
あの時は本と一緒にこころの優しい気持ちまで受け取った感じがした。

(だから・・・・・)悪友に本を破り捨てられた時、とても悲しかった・・・。
こころの気持ちも破り捨てられた様で。

(でも・・・)こころは優しく包み込んでくれた・・・・・・。
雨の中の抱擁。
あの時の事を思い出し、頬を赤くする朱葉。
冷たい雨の中、こころの温もりが冷えた心まで暖めてくれた。
・・・・・そして優しい言葉。
「・・・王子さま」ぽつりと呟く朱葉。あの時の言葉は忘れない・・・・・。

そして・・・・・・。
朱葉は頬を更に赤くして俯く。
裸になったこころ・・・・・。(きれいだった・・・・・)
一緒に入ったお風呂。こころの長く美しい髪・・・。こころの白く透き通った肌。
(今でもドキドキする・・・・・)
(そういえば・・・・・)バスの車内を見回す。今乗客としてバスに乗っているのは朱葉だけ・・・。
その事を確認し、スカートの上からそっと指を這わす。
あの時の不思議な感覚。身体全体がゾクゾクとして。そして・・・・・おしっこをするところが熱くなった。
あれから家で何度か触れてみのたが、あの感覚は沸き起こらなかった・・・・・。
「はぁっ・・・」溜息を付く朱葉。

そして、その時の風呂場での決意・・・・・。

・・・こころが司書になったら。

自分の好きだという気持ちを打ち明ける。
だが、昨日・・・・・・。

・・・・・言えなかった。

でも今日は、昨日、母の翠から贈られた言葉が有る。
(だからきっと・・・・・)

再び窓の外を眺める。バスはココロ図書館に一番近い停留場の側まで来ていた。


325名無しさん@ピンキー:02/01/19 15:21 ID:Cav9hYzP
>>322
とても(・∀・)イイ!!のでその話でお願いいたします。
朱葉さんの話もまったりと盛り上がってきましたね。
326名無しさん@ピンキー:02/01/20 04:47 ID:Xj7IuLZ0
>>315

>その朱葉の笑顔につられ、こころが姉達にも秘密にしていた司書の制服の色の事を口にする。
>「赤だよ……」こころの赤い司書の制服。
>「あかはちゃんの……赤(あか)だよ………」そう言い、こころは自分の着ている司書の服を
>いとおしそうに抱きしめた。
>「あっ………」頬を赤くして俯く朱葉。

だめだ。何度読んでもめちゃめちゃ恥ずかしかわいい。
最高。
327このスレはROMだったが…:02/01/20 09:40 ID:TSrg7vXN
300以下だと、いつ、イキナリ足切りされるか わからんぞage
328名無しっち:02/01/21 10:22 ID:bbYsS6gR
>>325さん、ではお話を練って置きます。
余りドタバタ過ぎても変ですし、頃合いが難しそうです。
・・・・・大丈夫かなぁ。がんばります。

>>326さん、確かに恥ずかしいです。(w
書いている時は気にならないのですけど、読み返してみると・・・・ですね。
H文より恥ずかしいです。(w
でも、これからUPするお話はもっと・・・。

>>327さん、お手数をお掛けして申し訳有りません!
そういう知識に疎いもので、今後は気を付けます。
それにしても、見に来て下さり、ありがとうございます。

ROMしている方、どれだけ居られるのか解りませんけど、
その人数の分お礼を言いたいです。ありがとうございます。
329名無しっち:02/01/21 10:24 ID:bbYsS6gR
「朱葉のココロ」(その33)

―ココロ図書館
こころは受け付けに座り利用者が訪れるのを待っていた。
いいなは町へ買出し。あるとは地下の書庫の整理。
現在貸し出し業務を遂行出来るのは実質、こころ一人という事になる・・・・・。

「はぁっ」小さな溜息を付くこころ。
「利用者さん、来ないかなぁ・・・・・」と、いつもの様に独り言。・・・・・そして再び静寂に包まれる館内。

カチカチと時計の針が時を刻む音………。
目を閉じ、耳を澄ますと山間を吹き抜ける風の音が聞こえる……。(……こーゆのもいいかも)
クスッと笑う。

そんな静かな時の中に不規則な音が入り込む。
キィッ・・・。図書館の扉が軽い音を立てて開く。
「あっ」利用者が訪れたと思い玄関先を覗き込むこころ。そこには・・・・・。

息を弾ませ立ち竦む『朱葉』の姿があった。

「あかはちゃん!いらっしゃい!!」久し振りの朱葉の来館を喜ぶこころ。
昨日の朱葉の浮かない態度が有っただけに、今日来てくれた事が余計に嬉しかった。
「こころちゃん!」名を呼び、こころの側まで駆け寄る朱葉。
何時もと違う真剣な眼差し。その瞳からは心なしか何かの決意が伺われる……。
「どっ、どうしたの、あかはちゃん?」そんな朱葉に押され、こころが遠慮がちに聞く。
「ちょっといい、こころちゃん。大切な・・・・・」朱葉の声が僅かに上ずる。
「大切な話があるの!」そう言い、こころを見詰める。
(・・・大切な話って・・)「うっ、うん、いいけど・・・・・」戸惑いながらも受け付けから出るこころ。

「あっ!」受付から出たこころの手を握り、どこかへと誘導する朱葉。
「あかはちゃん・・・」先程から戸惑ってばかりのこころ。それも当然の事。
こんなに積極的な朱葉と対峙するのは初めての事だった。

キュッ……。互いに握り締める手に力が入る。
330名無しっち:02/01/21 10:25 ID:bbYsS6gR
―朱葉が目的とした場所に辿り付く。   告白の場所。
図書館内でも目立たない、奥まった場所。朱葉がこころを導いた場所は奇しくも、自分の母と父が愛し合った
あの秘密の場所だった………。

深く息を吸う朱葉。
「あかはちゃん・・・・・」不安げに名を呼ぶこころ。
朱葉はゆっくりこころに向き直る。そして・・・・・。
「………あっ、あのね…こころちゃん……」たどたどしいながらも、しっかりとした口調で話し出す。
「………わたし」朱葉の緊張がピークに達する。
(……だめ………)「わたし……」擦れる声。喉が渇き、張り付く様・・・・。
(落ち着いて……)辺りを見回す朱葉(……お父さんが好きだった場所…ココロ図書館………)
祈る様に…(お願い・・・お父さん、力を貸して!!)
そして(……お母さん………)母、翠の事を思い出す。
(・・・・・・『勇気の貯金』を全部使ってもいいから!!)

―『勇気の貯金』・・・
331名無しっち:02/01/21 10:27 ID:bbYsS6gR
―昨日のこと
朱葉の家を訪れたこころ。
告白出来なかった朱葉。
翠の懐で泣いたあの時  「・・・もっと『勇気』があれば」切実なる願い。

「・・・ねぇ・・お母さん・・・・・わたし、これからも大切なことを言えないのかなぁ・・・」
今日ほど自分を情けなく思った事は無い……。
きっとこれからもそうだ・・・・・内気な自分。
何も言えない……。何も打ち明けられない……。
・・・・ただ、待つだけの自分。

「だいっきらい・・・自分が・・だいっきらい!!」
優しくされる資格も無い・・・・・。こころの笑顔・・・・・どこか、遠い手の届かない存在。
何も言い出せず立ち止まっている自分。いつか置き去りにされる・・・・・。

朱葉の泣き声はやがて嗚咽へと変わった。

―だから。
「・・・もっと『勇気』があれば」切実なる願い。
泣きじゃくる朱葉。その声だけが玄関先に響き渡った。
332名無しっち:02/01/21 10:28 ID:bbYsS6gR
そんな娘の頭を優しく撫でる翠。
そしてゆっくりと話し始める・・・・・・。

「私も・・・私も朱葉と一緒だった・・・・・」
「ううん、朱葉よりも、もっと酷かったかも・・・・・・」
語り出した母の顔を、涙に濡れた顔で見詰める朱葉。
「・・・おかあさん」
「・・・・・内気で、臆病で、何も言えなかった・・・・・」どこか遠い眼差し。
「自分にも嘘を付いてた・・・朱葉みたいに自分の事が嫌いだったけど、自分を責めずに
周りの人の所為にしていた・・・・・」
「あの時の私は・・・最低だった・・・・・」朱葉に視線を向ける翠。その瞳には涙・・・・・。
「何も言い出せないのに、欲しい気持ちは人一倍で・・・・・」

「おかあさん・・・」母を抱きしめる朱葉。そうでもしないと母は消え入りそうな気がした。
こんなに頼り無さそうな母は見た事が無い。

「でもね、ある人が言ってくれたの・・・」ある人とは朱葉の父で有り、愛した人・・・・・。
「勇気の無い人なんて居ないって・・・」朱葉に向かい微笑む翠。
「・・・・・・・・」母の話に聞き入る朱葉。
「・・・貯金しているんだって・・」
「貯金?」朱葉が不思議そうに聞き返す。
コクリと頷く翠。
「・・・言い出せないんじゃ無い・・・勇気が無い訳じゃ無い・・・」
「私や、朱葉の様な子はね、本当に大切な時の為に『勇気の貯金』をしているの・・・・」
「勇気の貯金・・・」母の言葉を反芻する。
笑顔で頷く翠。
「朱葉・・・貯金する事も大切だけど、時にはパアッ!と使う事も大切よ・・・」
「お母さん・・・」
「朱葉の貯金・・・・・きっと、いっぱい貯まっているから・・・」
「お母さん!!」抱き合う親子。

「大丈夫・・・・・だって『勇気の貯金』のお陰で・・・朱葉が生まれたんだから・・・」
333名無しっち:02/01/21 10:28 ID:bbYsS6gR
朱葉は意を決した様に、こころを見詰めた。そして・・・・・・。
「・・・大好き」そう言い、頭を振る朱葉。
「愛してる・・・・・・こころちゃんを愛してる・・・・」
堰を切った様に出た言葉は、止まる事は無かった。
「初めてあった時から・・・・・ずっと、ずっと、愛していた!!」

―朱葉の突然の告白。

「………あかは…ちゃん……」驚くこころ。
そして、こころの頬を涙が伝わり落ちる。
「うっ……うぅっっ・・・・・」こころは、顔を手で覆い隠し泣き崩れた。

「・・・・・こころちゃん」朱葉はこの時初めて知った。自分が告白したからといって、
恋が成就するとは限らない事を・・・・・。
項垂れる朱葉。だが、一度口から出た言葉はもう戻らない・・・・・。

(・・・わたし)勇気を出した結果が、こころを傷付けた。(・・・・やっぱり)駄目な存在。
自分だけの感情で先走るなんて・・・・・・。
呆然と立ち竦む朱葉。ヒクヒクと泣きじゃくる、こころ。

そのこころが話し始める。
「・・・・ずっ、ずるいよぉ・・・あかはちゃん!!」
朱葉がこころに言った、愛の言葉。
「・・・・・わたしにも言わせてぇ・・・大好きだって・・・あかはちゃんを愛してるって!!」
その言葉はこころの中でも大切に育まれ、言葉として形になる事を待っていたもの・・・・・。
勿論、朱葉の対して・・・・・。

「こころちゃん!」
同じ想いで接していたのに今まですれ違い、重なる事の無かった気持ち。
その二つのココロが近づき、一つになった。
「あかはちゃん!!」
「こころちゃん!!」
二人は互いに抱き合い泣き始める。その存在と気持ちを確認する様に・・・・・・。


そして……ひとつになたココロと同じ様に、二つの唇はひとつに重なった・・・・・・。
ゆっくりと、力強く。

『そして二人は永遠の愛を誓い、幸せに暮らしました・・・・・』

334名無しっち:02/01/21 10:38 ID:bbYsS6gR
・・・・・何か、終わりっぽいノリですけど、これからです。
互いに求め合い、快楽を模索する二人。やっと、えっちなお話になります。
335名無しっち:02/01/23 13:20 ID:uY8cHVZ4
ううっ、続き。明日にでも書きます。

ココロ図書館。アニメは終わってしまいましたけど、漫画は続いているし、まだまだです。
今月の「電撃大王」に登場した。窪田さえこ先生。
このキャラもナカナカ良いです!お話に登場させたいですねぇ。
でももっと、あると=きりん先生をライバル視するキャラの方が面白かったかも。
で、こころんラブでいいな姉ともライバル(w
336名無しさん@ピンキー:02/01/23 17:30 ID:hlj0yv5h
こ、これはあま〜い(w
おかあさん、良い味出してますね。
・・・ほんとに最終回かと思った・・・。
そういえば、電撃大王読んでないなー。
新キャラですか・・・読んでおくかな。
337名無しさん@ピンキー:02/01/24 00:24 ID:0qUd8DfM
あかは〜、終わったのかと思って心底ビクーリしました(w
マターリほのぼの萌え萌えエチー話、楽しみにしとります

今月の原作はアレですな、シャーマンフォームの可愛らしさに死ぬかとオモタヨ(w
338名無しさん@ピンキー:02/01/26 21:30 ID:WscPz5vZ
先生‥‥。
とりあえず催促です、押忍。
339名無しさん@ピンキー:02/01/27 02:58 ID:X8Eu8t+D
>>327に倣い、一旦ageるよ。
・・・朱葉たん、良かったね。
340名無しさん@ピンキー:02/01/27 02:59 ID:uJdUDw0S
 もしかして、
先生は、このままフェード・アウト
してしまうおつもりでは…?
341名無しっち:02/01/27 18:19 ID:54X0n10t
ごめんなさい!ペース落ちてますぅ。

>>336さん、翠さん。良い味というか恥ずかしいです(w
これで終わりだったら怒られそうです。えっちが少なくて。(w

新キャラは良いですよ〜!巨乳が売りです。

>>337さん、期待に添えれば良いのですけど……。がんばります。

原作は狙いすぎです。(w
そこがココ書の良いところなのですけど。
巫女さんは萌え!でしたねぇ。しかし、この姉妹。かなりの衣装持ちです。
後、残るは「ボンテージ服」だけですね。(w

>>338さん、ごめんなさいです。催促してくださるという事は、待っていて下さっている。
と、いう事ですよね。ありがとうございます。
がんばります!

>>339さん、恐縮です。お手数お掛けします。
朱葉様には、不幸は似合いませんです。今後は・・・・・ですけど。

>>340さん、ごめんなさい!ご心配をお掛けしました。
そんな事は有りませんよ。こんなに見に来て下さる人が居るというのに・・・。
罰が当たります。そんな事をしたら。
342名無しっち:02/01/27 18:21 ID:54X0n10t
「朱葉のココロ」(その34)

互いの気持ちを確認した二人。
二人だけの時に出る言葉といえば、愛を確認する言葉。
その後は決まって口付け………。

「んっ……」唇の温もり、そして味わい………。
互いの耳に、互いの息遣いが聞こえて来る。
朱葉が勇気を出して得た至福の時。
唇越しに想いが伝わって来る・・・・・・。

(……あかはちゃん…大好き)
(わたしも、大好き……こころちゃん)
(……ずっと、いっしょだね……)
(うん……どんな事があっても………)
口付けをしながら、二人は強く抱きしめ合った。

「こころぉ、本の整理。終わったの?」姉のあるとの声。
二人はその声にビクリと肩を震わせ、身体を引き離した。
「あっ…もう少し……」慌てて返答するこころ。

程なくして、あるとが二人の居る本棚の場所に顔を覗かせる。
「ちょっとしたら、お茶にするけど・・・・・」本の片付け具合を確認して。
「大丈夫みたいね」
「うん、あかはちゃんにも手伝ってもらったから……」
そう言い朱葉に視線を送るこころ。
「あっ・・・・・」頬を赤くして頷く朱葉。
「そう、ありがとうね。朱葉ちゃん」最近ココロ図書館に通い詰めの朱葉に礼を言う。
人里離れた山奥。こんな環境では友達など出来ないものと、日頃からこころの事を
不憫に思っていた。
姉である自分達が、こころとどんなに仲良くしようと友人とはなり得ない。
だからこそ妹の唯一の友、朱葉の存在を大変ありがたく思った。

「・・・朱葉ちゃん、チョコケーキが好きだったよね?」朱葉に向かいあるとが聞く。
「あっ……はい」頷く朱葉。
「今日作ったチョコケーキは自信作なんだ……朱葉ちゃんの口に合うと良いげど……」
そう言うと、僅かに頬を赤らめ二人の居る場所から離れて行った。

「よかったね、あかはちゃん…」愛しい朱葉に対する姉の優しい心使いを嬉しく思う。
「うっ、うん」自分が認められた気がして、朱葉も嬉しくなる。
「じゃあ、本の整理終わらせようか・・・」姉も待つ事だし・・・。
「・・・そうだね」でも……その前に…。こころを引寄せる朱葉。
「あかはちゃん・・・」朱葉が何を求めているのか良く判る。

「んっ」再び口付け。
343名無しっち:02/01/27 18:22 ID:54X0n10t
―その晩。
夕食も終わり、後片付けを手伝うこころ。
あるとは鼻歌混じりで皿洗いをしている。
そして「あっ、その食器はそっちね・・」てきぱきと指示を出す。
「はーい」元気に応えるこころ。

「・・・・・ねえ、ある姉ちゃん・・」手を動かしつつ姉を呼ぶ。
「なぁに?」何故か上機嫌な姉。

「・・・・・・恋人同士って、どんな事をするのかなぁ?」

ガチャ〜ン!!

あるとが洗っていた皿が床に落ち、綺麗に割れた。
「なっ、何を急に・・・・・」こころの質問に驚いて手を滑らせた様子だった。

「大丈夫?ある姉ちゃん!!」姉を心配するこころ。
割れた皿を片付けながら。「だっ、大丈夫…」あるとはまだ心穏やかでは無いようだ……。
こころも割れた皿を片付けるのを手伝おうと手を伸ばす。
「あっ、怪我するからこっちはいいよ……」妹を気遣うあると。
しゃがんだ体制のままの二人。

「ねぇ・・・ある姉ちゃん」
「なっ、なぁに?」明らかに動揺している、あると。
「……さっきの質問だょぉ」まだちゃんとした答えを姉から聞いていない…。
「あっ、ああ…デザートに出した、苺プリンの作り方の事?」話をはぐらかすあると。
「違うよぉ!恋人の事だよぉ…」僅かに頬を膨らませ、こころ。

「あっ、そっ、そうだったね……」(……今日のこころ。やけに食い下がるなぁ…)
妹の気迫に押されるあると。

こころがあるとに詰め寄るのも無理は無かった。
朱葉との今の関係をもっと突き詰めて行きたいとこころは思っているからだ……。
それには何をすべきか知らなければいけない………。
344名無しっち:02/01/27 18:22 ID:54X0n10t
「あ゛〜そうねぇ……」適当な答えを模索する。
「……一緒に居る時間を長く作って、話をしたり…映画を見たり……」
「それから?」身を乗り出すこころ。
(う゛―――〜!!)僅かに身を引くあると。
「え〜と……それから………愛の確認!好きだよ〜。とか、愛してるよ〜!とか……」
(……それはもうやってる)「…それから?」
(え゛〜〜――!!まだぁ?)たじろぐあると。
「え〜と、あのぉ………」頬を赤くし、小さな声で「………キス…したりとか…」
「それから?」その先が知りたいのだ。
(それからって・・・・・・)
          ・
          ・
          ・
「ある姉ちゃん?」硬直する姉を呼ぶこころ。
「えっ、ああ……」意識を取り戻すあると。
「それから?」再びこころが質問をして来る。
「あっ、片付けが途中だったね・・・・」そう言い立ち上がり、皿洗いに取り掛かる。
「う゛―――――〜!!」膨れるこころ。
(……ごめんねぇ…こころぉ…)心の中で妹に謝る。
こころは、スクッと立ち上がると。
「…いいなお姉ちゃんに聞くからいいもん」と、キッチンから出て行こうとする。

ガチャ〜ン!!

再び皿が床に落ちる。
「だっ、駄目ぇ〜!!駄目!!駄目!!ダメぇ―――〜!!」慌ててこころを制止する。
(そんな事聞いたら、いいな姉、卒倒するって!!)それぐらいで済めば良いが・・・・・。
他の方向も考えられる………。

―質問したこころ。
クスッと笑ういいな。
「……そんなに知りたいの?こころん…」こころを引寄せ。
「………だったら私が教えて、あ・げ・る」

(あ゛―――――――!!)どっちにしても危険である。

ならばこの際、性教育も兼ねて………。
「ここじゃあ何だし…」いつ、いいなが来るかも知れない。
「後で教えてあげるからぁ………」半ばやけ気味にあると。
「本当に!!」喜ぶこころ。
「約束だよ!!」とこころ。「…………約束」脱力気味にあると。

(はぁ〜!こんな事いいな姉に知れたら………)殺されかねない……。
あるとはそう思った。
345.:02/01/28 04:12 ID:ENh9Yrxz
AM3:00過ぎてんのに・・・・全部読めない??なんでだろうage
私のPCが悪いのか・・・・
346名無しさん@ピンキー:02/01/29 03:18 ID:JLFRIWyM
>>344
先生、おもしろいです。
特に、泥沼にはまりそうなある姉ちゃんがすばらしいです。
347名無しさん@ピンキー:02/01/30 23:36 ID:1jqKGf5T
暴走するいいなも見てみたかった気もする・・・。
しかし、ここはあるとに期待しよう!

ついでにage
348名無しっち:02/01/30 23:48 ID:D53bb3kI
ごめんなさい。明日からはがんばります。
そろそろ書き方。以前の様な感じに戻さないと他のお話が忘れられそうです。
珠音さんのお話と「引き裂かれた〜」のお話。頃合いを見て再開します〜。
後、新しいお話も〜。
それと、絵の方もがんばらなければ!!
それとそれと、サイトを立ち上げて今まで書いたお話を纏めて・・・・・。
とっ、とにかくがんばらなければ!

>>345さん、見に来て頂いてありがとうございます。
ううっ、そういう技術的な事は自分も解りませんです。ごめんなさいっ。

>>346さん、気に入って頂けて何よりです!
ある姉ちゃん、こころんといいな姉の間で踊らされてます。(w
恥ずかしげに始めるこころんへの性教育、上手く表現出来れば良いのですけど…。
349名無しっち:02/01/30 23:55 ID:D53bb3kI
>>347さん、ををっ!書き込んでから気がつきました!
そういえば最近、いいな姉。余り活躍してませんです・・・・・。
これはいけません。活躍の場を作らないと!
350名無しさん@ピンキー:02/01/31 02:08 ID:HG/RuDf8
>>348
姉妹百合に大期待。

それはそうと、やらないといけないことを列挙すると
先生目が回ってしまうと思うので、
気が向いたところからぼちぼち手を付けていただければ良いと思います。
面倒くさくなって全部リセット、と言うのが一番恐ろしいです。>_<
351 ◆UBiWDcn2 :02/01/31 15:18 ID:F5MzEkW6
≫350さんの言うぅとおおりぃぃぃ!!
このスレは先生をユクーリ、マターリ待つ。
そういう流れのある良スレなのです。
352名無しさん@ピンキー:02/02/02 05:55 ID:l/bGjF7r
・・・停滞してますな。
353名無しっち:02/02/02 23:26 ID:FkPR8z8r
ごめんなちゃい。遅れましたぁ。

>>350さん、姉妹百合・・・・・。ごめんんさい!
お話の流れ上、期待される展開にはならないと思います。
こころんと朱葉さまのラブのお話なので・・・・・。
が、期待に応えないでどうするのー!と、自問自答し、番外編を書きましたぁ。
この後、UPします。

優しいお言葉、ありがとうございます!
全部リセット(w
いやぁ、平気です。そんな事はありませんから。

>>351さん、ありがとうございますぅ。
温かいお言葉が有ったからこそ、ここまで続けられて来れたのだなぁと、
再認識し、感謝しています。

>>352さん、ごめんんさい!!
まとめて書いてました。この後のお話はお待たせしないと思います。・・・たぶん。
354名無しっち:02/02/02 23:28 ID:FkPR8z8r
「いいなの日記」 (番外編3)

「…いいな姉!………いいな姉ぇ!!…」利用者の居ない館内に、姉を呼ぶあるとの声が響く。
「もうっ、自分から話が有るって言ったのに……」
今後のココロ図書館の運営について昼食後、話合おう。  そういわれたのだが……。

どこを探しても姉の姿は無い……。

あるとは腕を組んで考え始めた(……全くもう!)
姉は既に用件を忘れているのか・・・・・。(或いは……)
覚えていても、どこかでマイペースに動いているのか・・・・・・。
どちらにしても「………いいな姉らしい」有り得る事だ。頷くあると。

「どうしたのある姉ちゃん?」いつの間にか側まで来ていた、妹のこころがあるとに声を掛けて来た。
「あっ、いいな姉の姿が見当たらなくてね・・・・」困った様に、事情を説明する。
「・・・・・いいなお姉ちゃん?」姉の言葉に小首を傾げ…。
「・・・たぶん、自分の部屋にいると思うよ」と、姉に応える。
(・・・・・部屋に・・)確かにそこはまだ確認していない。
「そう・・・ありがと、こころ」そう言い、いいなの部屋に向かうあると。
「あっ!ある姉ちゃん!!」姉を慌てて呼び止めるこころ。
「なぁに?」振り向くあると。
こころは少々悲しげな表情で「………ううん……何でも無い」そう言い、その場から離れて行った。

(………変なの…)妹、こころの妙な態度を気にしつつ、姉の部屋へ向かう。
355名無しっち:02/02/02 23:29 ID:FkPR8z8r
―いいなの部屋

「いいな姉ぇ、居る?」ドアをノックしつつ、姉を呼ぶ。

・・・・・・・が、返事が無い。(・・・・おかしいなぁ)こころの言った事が間違っていたのか…。
とにかく……部屋の中を確認する事に。
鍵が掛かっていない事を確認し。ゆっくりとドアを開ける。
部屋の中を見渡す………。が、姉の姿はやはり無かった………。
「……それにしても」相変わらず姉の部屋はこころの写真だらけであった。
壁の至るところに写真が貼ってある。
特に目に付くのが、最大に引き伸ばされたこころのアップの写真。
(確かに可愛いし、気持ちは解らないでもないけどぉ………)これはやり過ぎである。

「はぁっ・・・」姉が居ないのは確認で出来たし、他を探す事に・・・・・。

「んっ?」机の上に気になる物を見つける。
―鍵付きの本
父の日記に似ているが・・・・・。デザインが僅かに違う。
・・・・・つい、手に取って見てしまう。
(………これは)姉、いいなの日記帳。それも鍵が掛かって無い・・・・・。
見て下さいといわんばかりの日記……。

悪いと思いながらも、小説家としての職業柄の好奇心に駆られ、中を見る事に………。
(……いいな姉、ごめんね)
356名無しっち:02/02/02 23:30 ID:FkPR8z8r
〇月△日
ぽかぽか陽気の空の下、こころんの写真を撮る。
私のポーズの要求に、笑顔で応えてくれるこころん。とぉ〜〜〜〜ても、可愛いの!!
つい、つい、いっぱい写真を撮り過ぎちゃった。

〇月□日
こころんと書庫の整理。
私も、こころんもホコリだらけ。・・・けほっ、けほっ。
一緒にお風呂に入りましょうね!こころん。

〇月×日
今日こころんのお友達の朱葉ちゃんが遊びに来た。
あ〜〜ん!!ダメ、ダメ!!!
朱葉ちゃん、こころんに近づかないでぇ。こころんは私の妹なんだからぁ!!


(・・・・・・・いいな姉)どのページを見ても、こころの事しか書いて無かった。
引きつるあると。
357名無しっち:02/02/02 23:32 ID:FkPR8z8r
が、ある日を堺に文章が変わってくる。

△月×日
今日、ショックな事が有った。
・・・・・こころんが、男の子の事を話して来たの。
何でも、本を届けに行った先の子で、足が悪く車椅子に乗った男の子らしい・・・・・。
……だから本を届ける仕事はこころんにさせたく無かった!!
どうしたらいいの・・・・・私は。

△月×〇日
こころん、こころん、こころん、こころん、こころん、こころん、こころん、こころん、
こころん、こころん、こころん、こころん、こころん、こころん、こころん、こころん
こころん、こころん、こころん、こころん、こころん、こころん、こころん、こころん。

△月×□日
今日もその男の子の話・・・・・・。
嫌だ!!嫌だ!!こころんを、知らない男の子に取られるなんて!
いっその事、私が・・・・・でも、私はこころんの姉。

思い詰めている姉のいいな。
心なしか文字も日を追う事に乱れ、いいなの心内を映している様に見えた。
そして、毎日書き綴られていた日記が三日程空く事に・・・・・。
358名無しっち:02/02/02 23:33 ID:FkPR8z8r
△月×☆日

(この日は確か・・・・・)二週間程前の日。姉に用件を押し付けられ、あるとが町へ一人出掛けた日だ。
この日から日記がやけに事細かに書かれている。

ごめんねこころん。
本当にごめんね。
やっぱり我慢出来なかった………。
私の事を信じて疑わないこころんを私は・・・・・私は、

(……駄目ぇ!!いいな姉!!!)日記の中の姉に、祈る様に叫ぶあると。

………この手で汚してしまった。
こころんは泣き叫んだの…私の中で。でも、汚らわしい男に取られるぐらいなら・・・。

(…いいな姉)力なくその場に座り込むあると。
……ここに書かれている事は既に起きてしまった事、もう変え様の無い過去の出来事……。
姉は超えてしまった…最後の一線を………。
姉としての。いや、人の道を踏み外した、いいな………。

私は、嫌がるこころんの身体を綺麗に舐めてあげた。全身を・・・・・。
顔、胸、手、足、そして、こころんの大切なところ・・・・・。
ゆっくり、丁寧に味わう様に・・・。とってもおいしいわ、こころん。

そして、こころんの身体に私の想いを刻む………。こころんの大切な処女は私の物。
大丈夫、私が責任を取ってあげるから。
………やっぱりこころんは、痛がった。無理も無いか、十歳だものね。
でも、苦痛に歪む顔もとってもすてき!
こころんの膣。私の指が一本、やっと入る狭さ。
きゅうきゅうと、私の指を締め付けるこころん。かわいい!!
つい、いじめたくなって指を奥まで入れちゃった。
破瓜の血がこころんから流れた。もちろん、全部きれいに舐め取ってあげた。
だって、こころんの血ですもの……。

日記から目を離し、虚空を見詰めるあると。
そういえば、この日を堺にこころはどことなく何かを隠し、余所余所しくなった……。
それとういのも、姉のいいなとこんな事が有ったからだったのだ…。
「……だめだよぉ…いいな姉」あるとの瞳に涙が溜まる。
……………自分の感情で妹を汚した姉。
それだけでは無い、こころの将来にも大きな影を落としたはず。
359名無しっち:02/02/02 23:34 ID:FkPR8z8r
△月×□日
今日もあるとちゃんの目を盗んで、こころんを抱いた。
昨日の今日だから、まだこころんは痛がった。
でも、このままでは進展しないので、挿入する指を二本にした…。
がんばって!!こころん。
昨日、興奮して忘れてしまった記念撮影をした。
撮った写真は、秘密のアルバムに加える事にする。

△月×△日
こころんの身体は、何度抱いても飽きない。
今日は私の性器とこころんの性器を重ね合わせた。
私が動く度に、こころんが面白いように反応する。
もちろん、身体の開発も忘れない。

△月××日
今日はとっても嬉しかった。
こころんが初めて私の愛撫で、イッたの。
ぴくぴくと身体を震わせ、私の名前を何度も呼んでくれた……。
心なしか、性器も濡れていた・・・・・。
嬉しくって、3回も続けてしちゃった。
私もこころんも、ふらふら。
360名無しっち:02/02/02 23:35 ID:FkPR8z8r
△月×〇日
今日、ネット通販で購入した物が届く。
大人のオモチャ『バイブ』って、いうやつ……。
もちろん、こころんと一つに繋がる為。
だから両端が男の人のおちんちんの形をしている物を選んだ。
私もこんな物を使うのは初めてだから戸惑ったけど、大丈夫。こころんの為だものね!
この日の為に私は特訓したからすんなり入ったけど、こころんは・・・・・やっぱり痛がった。
ごめんねぇ。こころん。
でも、バイブ越しにこころんの存在が感じ取れて、とってもいい感じ!!
まるで私が男の子になったみたい。
ああっ、これが本物のおちんちんだったら……。
こころんの中に、たっぷりと精液を流し込んであげれるのにぃ・・・・・。
そしてこころんは私の子供を・・・・・

あるとは日記から思わず目を背けた。
姉のいいなの思考は既に常軌を逸している………。
「あたしは一体・・・・・」どうすれば良いのか・・・・。

□月△日
今日、こころんが私の事を好きと、言ってくれた。
ありがとうこころん。もっといっぱい愛してあげる。
私たちの愛は永遠ね!
・・・・・でも、気になる事が・・・・・。
それは、『あるとちゃん』

名指しで書かれ、ビクッと肩を震わせるあると。

感の良いあるとちゃんは、きっとこころんと私の関係に気付くはず・・・・。
どうしたらいいかしら?

何か姉に恐ろしいものを感じる・・・・・。
この日記の中の姉は、とにかく正常では無い。
361名無しっち:02/02/02 23:35 ID:FkPR8z8r
□月〇日
気になり出すと、きりが無い・・・・・。
あるとちゃん・・・・・・・。
こころんと違い、成長した大人の肉体・・・・・。
あの胸に触れたら、どんな声を上げるのだろう?

(あっ・・・・)そういえば、この日から姉の視線が気になっていた。
絡みつく様な視線。良く姉とも目が合った。

□月×日
今日、洗濯をしていたら、あるとちゃんの下着が目に入った。
手に取り、良く見る。
汚れた部分を見付け異常に興奮する。

「あっ、嫌ぁ・・・・・」震えるあると。

つい、その場でオナニーしてしまう。
・・・・・その勢いで下着の匂いを嗅ぎ、汚れた部分を舐めてみる。
あるとちゃんの味。とっても美味しい。

呆然とするあると。
自分の知らないところで、姉はそんな事を・・・・・・。

□月☆日

昨日の日付・・・・・・。

そうだ、こころんと私の関係を知られる前にあるとちゃんを・・・・・。
あるとちゃんをこちらに引き込めば・・・・。
きっと三人で楽しくなる。

「!!」いいなの標的にされたあると。
362名無しっち:02/02/02 23:36 ID:FkPR8z8r
□月□日

今日の日付・・・・・。
(でも、何で?!)今日はまだ昼を過ぎたぐらいの時間で、終わって無い!!

怖い・・・・この先を読むのが・・・・・・。

今日、決行する事にした。
まず、昼食に遅効性の痺れ薬を混ぜた。
これは一時間後に効果が現れるらしい・・・・・・。

「いっ、一時間後って!!」あるとは慌てて、室内の時計を見た。
食後、丁度一時間ぐらい経っている・・・・・。
更に日記は続く……。

そして、この日記をわざと目立つ場所に置いた。
あるとちゃんの目に付く様に……。

「そっ、そんなぁ……」日記を読んだ事は、偶然では無く仕組まれた事。

姉妹仲良く、暮らしましょ………あるとちゃん。
大丈夫、優しくするから………。

あるとちゃん………………。


「ごめんね・・・・・」あるとの背後で声がした。
ゆっくりと振り向くあると。
「あっ・・・・・」
そこには姉のいいなと、その後ろには寂しげに佇む、妹のこころの姿があった・・・・・・。

「姉妹三人、一緒にね・・・・・・」姉の声が室内に響いた。

363名無しっち:02/02/02 23:39 ID:FkPR8z8r
何か、いいな姉を活躍させようと思ったら変な方向に(w
かえっていいな姉、マイナスイメージですぅ。
今度ちやんとした、姉妹百合のお話を書きます。
364名無しさん@ピンキー:02/02/03 15:01 ID:ERrYLesv
番外編3もサイコー!!
特に>>357辺りからの話のテンポには身を乗り出す様に読ませて貰いました。
拙い文章になりましたが、作品の余韻が冷めない内に感想が書きたかったもので…
これからもマターリとお願いします。
365名無し:02/02/03 16:43 ID:gV3fURpr
番外編3スゴイ!!です。
先生の文章構成力?がだんだんとUpしてきている様な感じがします。(←チョット失礼(^^;))


これまで書いた小説を漫画化にしたら・・・
凄そうですね!!見たいーーーーーー!!
366名無しさん@ピンキー:02/02/03 19:33 ID:ki2+qvui
番外編3イイです。
絶対にいいな姉のイメージはマイナスではないですよ。
この壊れっぷり最高。

いいな姉が「深き者ども」か何かのような不気味さを醸し出してる・・・(w
367名無しさん@ピンキー:02/02/03 19:43 ID:Bk1nDN0R
368名無しさん@ピンキー:02/02/04 18:49 ID:qx/edvhv
>>354-362
大変面白いです。
ここまで尖った活躍ができればいいな姉さんも本望でしょう。
先生はやっぱりすごいぜ。
369 ◆u0nE/XAc :02/02/05 01:25 ID:3eOdGfq7
最高ですな。でも
先生が頑張り過ぎないか心配です。
無理はしないで、
ムゥワトゥワーリ行ってほしいです。
370名無しっち:02/02/06 20:47 ID:1/Eoklv3
ごめんなさい、お待たせしないと言いつつ、お待たせしましたぁ。
ああ、どうも駄目です。夜のお仕事は・・・・・。

>>364さん、ありがとうございます!
拙い文章だなんてとんでもないです。ご感想頂きありがとうございます。
こちらこそ、よろしくお願いします。がんばりますので。


>>365さん、文章構成力UP。たぶん気のせいです(w)いえ、がんばってはいますけどぉ・・・。

漫画化・・・・・。確かに凄そうですけど(w)そうですねぇ、挿絵的に部分的に漫画にするとか
でしたら・・・・・。

>>366さん、良かったです。いいな姉も浮かばれるというものです。(w
ちょっと、やり過ぎたかな?と思ったもので・・・・・。
危険ないいな姉というのも結構いいかも。(w

>>367さん、何でしょう?ただのアダルトサイトに見えるのですけど。
ご苦労様ですぅ。二次元関係のアダルトサイトなら良かったのですけど・・・。

>>368さん、ありがとうございます。もっとエッチに出来ればと思っていたのですけど・・・。
いいな姉の日記形式だったので、事細かに書いても変になりそうで、難儀しました。
いいな姉の実際の活躍はこのお話の後でしょうけど、機会が有りましたら、
責められるある姉のお話も書いてみたいと思います。

>>369さん、ううっ、こんなに間を開けてしまって少々心苦しいのですけどぉ。
自分は、がんばり気味なぐらいで普通かも知れません(w
余りお待たせしない様、がんばりますっ!


番外編。
幾つか考えているお話が有りますので、今後定期的にUPしたいと思います。



371名無しっち:02/02/06 20:48 ID:1/Eoklv3
「朱葉のココロ」 (その35)

―同日、朱葉の自宅

母が入浴している事を確認する朱葉。(………だいじょうぶ)
そして気付かれぬ様にそっと母の部屋のドアを開け、中へと入った。

―目的は…本棚。
棚の上の段から背表紙に書いて有る本のタイトルを確認する・・・。
(・・・・・えっとぉ・・・・・・・・・・あった!)
それは大人向けの恋愛小説。
過激な性描写が有る事で有名なシリーズだった。
朱葉はその本を手に取り、ペラペラと中を確認する。
(あっ……)少々刺激的な挿絵が朱葉の眼に飛び込んで来る・・・・・・。
それを見て、朱葉の中に僅かばかりの背徳感が沸き起こった。

母に隠れての行動。
が、朱葉には知らなければいけない事が有った。
・・・・・性についての知識。
こころと今後接して行く為に、どうしても必要な知識だった。
(・・・・・ごめんなさい、お母さん)
本を抱え、部屋を後にする朱葉。
372名無しっち:02/02/06 20:50 ID:1/Eoklv3
−同日、同時刻。
ココロ図書館、あるとの部屋。

「う゛〜っ・・・・・」安請け合いして、引き受けたは良いが・・・・・・。
(……いっ、一体何から教えれば………)

真剣な眼差しのパジャマ姿の生徒(こころ)を前にして一人悩むあると。
小さく溜息をついて・・・・・。
「……じゃあ、始めるね」ベッドに座り話し始めた。
(まずは………)
「……こころは、花には雄しべと雌しべが有るのを知ってる?」(・・・ベタだなぁ・・)
自分で言っておきながら吹き出しそうになる・・・・・。
「・・・・・でね、雄しべの花粉が雌しべに付いて、種や実が出来るんだけどぉ・・・・」
ちらりと、こころを見る。

真剣な眼差しで姉の話を聞くこころ。
(・・・・・・・ううっ)
「……ひっ、人の場合にもそれと同じ事がいえてねぇ………」僅かに上ずる、あるとの声。
聞き入り、頷くこころから質問。
「それが恋人と、どうつながるの?」

「………つまり…雄しべと雌しべをくっ付けてぇ…………」顔が真っ赤になる。
(・・・・・はぁっ)この手の話題に、自分が不向きだと云う事を再認識するあると。
が、生徒であるこころの探究心は留まる事を知らない。
「…そのおしべとめしべって、人間のどの部分のことなの?」
「えっ?」妹の突然の質問に、少々抜けた返事をする。
「あっ!もしかして。ある姉ちゃんが前に言ってた、ここの事なの?」
自分の局部を指差し……。
「あっ・・・うっ、うん・・」無邪気な妹の行動に、気は恥ずかしさを覚えるあると。
「そっかぁ、だからある姉ちゃんが大事な場所って言ったんだぁ・・・」
以前、姉のあるとと入浴した時の出来事を思い出し、一人納得するこころ。

(・・・・・・・そういえば)朱葉と一緒にお風呂に入った時・・・。
(……ここが変な感じに…)痺れるような、甘い感触。

こころは姉の目の前で、パジャマの上からそっと局部に指を這わせた。
「・・・・・んっ」だが、あの時のような感触は沸き起こらない・・・。
373名無しっち:02/02/06 20:51 ID:1/Eoklv3
「こっ、こころぉ!!」慌てて、妹の行為を制止するあると。
幼さ故の羞恥心の欠落がさせた事なのだろうが・・・・・・。

「?」慌てる姉を不思議そうに見詰めるこころ。
「……そーゆー事は人前でやっちゃダメっ!!」妹を窘める。
「どうして?」こころの当然の疑問。
「……どうして、って……」(何といえば良いのやら………)
その答えを導き出すのは、ひめみやきりんとしての執筆活動よりも難儀な事だとあるとは思った。

「う――――――ん」
適当な事をいえば簡単なのだが、それではこころの為に開いた
この、勉強会の意味が無くなる。
考え込む姉に向かい、身を乗り出しこころが訪ねる。
「………じゃあ、ある姉ちゃんは人のいないところでやっているの?」
「えっ?」再び抜けた返事をする。
「あっ、あたし?」
人里離れた場所に居ても年頃の娘として、当然、興味もあるし経験もある。

頬を真っ赤にして、コクリと妹の質問に頷くあると。
「じゃあ、どういう風にしているの?」更に身を乗り出しこころ。
「どっ、どういう風にって!!・・・・」しどろもどろになる、あると。
「普通………だと思う…」
「え〜!ふつうじゃ、解らないよぉ」姉の答えに不満げに。
「ある姉ちゃん!!」詰め寄るこころ。
「ああっ!!」(神様助けてぇ――――〜!!)
374名無しっち:02/02/06 20:53 ID:1/Eoklv3
ゴン!ゴン!ゴン!!

その時、部屋の扉がけたたましく叩かれた。

「あるとちゃん!!あるとちゃんっっ!!」そして、姉いいなの声。
(ああ、救いの神!!)これでこころからの追求から逃れられる。
(………………こころ?)ちらりと横に座る妹を見る。
(あ゛――――――――――――――――――――〜っ!!!!)

ゴン!ゴン!ゴン!!再びけたたましい音。
「あるとちゃんっ!!大変なのぉ!!こころんがいないのぉ!!」
(こころなら・・・・・)ここに居る・・・・・。
375名無しっち:02/02/06 20:54 ID:1/Eoklv3
「いいなおっ・・・・・・」姉のいいなに返事をしょうとしたこころの口を、あるとが慌てて塞ぐ。
「ダメぇ!!返事しちゃ!!!」小声でこころに言い聞かす。
2人で一緒に居るところなど見られたら、それこそ・・・・・・・・。

―地獄だ。

「こころぉ、ベッドの下に隠れてぇ!!」再び小声で指示を出す。
「え〜、どうしてぇ?」
「いいからっ!!」こころの反発の声を受け流し、ベッドの下に押し込める。
376名無しっち:02/02/06 20:54 ID:1/Eoklv3
ゴン!ゴン!ゴン!!「あるとちゃん!!あるとちゃんっっっっ!!」
呼び声というよりも、既に悲鳴に近い・・・・・。

その姉の声に気押されしながらも「……はい、はい!」返事をする。
そして、部屋の扉の鍵を開け、平常心を装おう。
・・・・・・何しろ、この芝居に今後の人生が掛かっている。

ドアノブを持つ震える手にもう一方の手を添え、恐る恐る部屋の扉を開いた。

そこには・・・・・。

涙に濡れた、姉いいなの姿・・・・・。手の中には何故か、こころを模して作ったぬいぐるみがあった。

(ううっ・・・・・)姉のオーラに押されながらも・・・(平常心、平常心・・・)と、自分に言い聞かせる。
「どうしたの、いいな姉?」
「いないのよぉ!!こころんがぁ・・・おやすみの挨拶をしようとしたら、こころんがいないのょぉぉぉっ!!」
あるとのパジャマの襟首を掴み、叫ぶいいな。
「こっ、こころが?」白々しく、あると。
そして、こころが隠れている、ベッドをチラリと見る。
(う゛っっ!!!)
ベッドの下から僅かにスリッパを履いたこころのがはみ出している。
慌てて、立ち位置をずらし、姉から見えない様にする。

「どうしょう?あるとちゃんっ!!こころん、可愛いからさらわれちゃったんじゃないのかしらぁぁっ?」
(大袈裟な・・・・)

「・・・あっ、そういえばこころ、さっきお腹が痛いって言ってたから、トイレじゃないのかなぁ・・・」
必死に誤魔化すあると。

「・・・・・・・・あるとゃん」あるとを、じっと見詰めるいいな。
(う゛っ!!ばれたかなぁ・・・)こころの事に関してはカンの鋭い姉。

「どうして、平気なのぉ!!こころんがお腹が痛いって言っているのにっ、あるとちゃんはどうして平気なのぉぉっ!!!」
言うが早いか・・・・・・。
「こころぉんっ!!待っててねぇ!!!」去って行くいいな。


「・・・台風だ・・」姉を見送り、あるとがぽつりと呟いた。
377名無しっち:02/02/06 21:03 ID:1/Eoklv3
次は、>>277からの続きの珠音さんのお話です。
378名無しっち:02/02/06 21:04 ID:1/Eoklv3
「ココロ図書館4人目の司書」(その八)

「はっ!」目覚める珠音。
頭を押さえ、軽く左右に振る。その動きはまるで人の物と同じ動作……。
(嫌な夢を見たような気がする・・・・・)思い出せないが……。

「夢?」人では無い、コンパロイドの自分は夢を見るのだろうか?
そんな疑問を頭の隅で沸きあがらせながら、視線を窓に向ける。
夜が明け始めてきたのか、外がほんのりと明るくなり始めていた。
・・・・・それにしても、何かが気に掛かる。
部屋の中を見渡す。・・・・・別におかしなところは見当たらない。

(念の為……)目を閉じ、昨晩の自分の行動履歴を調べる。
珠音の頭の中から小さな読み込み音が響き出す……。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・別に異常は無い。
昨晩の自分はこの部屋に、すっと居た様だ・・・。

更に念押し。
プログラム全般の自己診断。
再び読み込み音・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・やはり問題は無い。
だが、何故か不安に駆られる・・・・・・・。
(何か忘れてはいけない事が………)有ったような・・・・・。

379名無しっち:02/02/06 21:05 ID:1/Eoklv3
ベッドから起き上がり、窓の側まで近づく。

白み掛かった空、さわさわと風に揺れる木々。遠くに連なる山々がどことなく、
新鮮で厳かな雰囲気を醸し出している。

一日の始まり。今日から珠音のココロ図書館での司書の仕事が始まる。


朝食の準備を手伝い、そして開館10分前。
姉妹の長女、いいなの進行で朝の朝礼が始まる。
「今日は珠音さんが、ココロ図書館の一員として努める、初めての日です」と、いいな。
「…勝手が違うから戸惑うかもね。……何か解らない事が有ったら遠慮無く言ってね」と、あると。
「がんばろうね!しゅねさん!!」締め括りはこころ。
「……皆さん」姉妹の温かい言葉に喜びを感じる珠音。
「珠音さんから何か、仰りたい事が有りますか?」と、いいなが珠音に訪ねる。
一方的に話を進めないところがいいなの良いところだ。
……………もっとも、こころ絡みだと話は変わるが。
380名無しっち:02/02/06 21:05 ID:1/Eoklv3
珠音は一歩前に出て、小さく一礼すると…。
「今日からココロ図書館の司書として、誠心誠意がんばらせて頂きたいと思います
・・・・・・・・・・・・・」
と、そこから言葉が出なくなる。

「?」姉妹が不思議そうに珠音を見詰める。
ややあって口を開く珠音。「・・・・・この、ココロ図書館でなら、私の希望が叶いそうです・・・」
と、少々恥ずかしげに……。
「きぼう?」と、珠音の言葉を反芻したのはこころ。
「はい、希望です・・・・・」人に作られたコンパロイドの珠音。
その珠音が想う希望は大それた事かも知れない・・・・・・。

「・・・・・私は、人に近づきたいと思ってます・・・」笑われるかも知れない……この様な事を口にしたら。
そう思ってはいたのだが、この姉妹にはどうしても話して置きたいと思った。

「だいじょうぶだよ!しゅねさん!!きっと、かなうよ」と、珠音の言葉に最初に反応したのはこころだった。
「もう、十分人間らしいけど・・・・・」と、評したのはあると。
そして、いいなが珠音の肩に手を置き……。
「私たちも、人として未熟ですから、一緒に模索していきましょ、珠音さん」
と、笑顔で言葉を掛けた。

「ありがとうございます皆さん!!」

「さあ、ココロ図書館、開館の時間よ!!」

いいなの言葉にあると、こころ、そして珠音が頷く。


・・・・・ココロ図書館4人目の司書の努めが始まった。
381名無しっち:02/02/06 21:13 ID:1/Eoklv3
あっ、朝の朝礼って・・・・・。朝にやるから朝礼なのにぃ(w
何故に、書き込んだ後に気付くのかなぁ?

すっと居た、っていう個所も発見「ずっと居た」の間違いです。・・・ごめんなさい。
382名無しさん@ピンキー:02/02/07 07:28 ID:Hfd6rxjF
>>370
先生!
367みたいのに、反応しちゃいけません。
ただの宣伝です。
無視しましょう。
383名無しっち:02/02/10 05:50 ID:tVaBvDZj
ごめんなさいっ!!お絵かきが面白くて、ついつい・・・・・。
今回は半角二次元の「ゼノギアスのエリィのエロ画像」の処に入り浸り。(w
って、笑っているば場合では無いですぅ。

ええ、もう、挽回の為にがんばりますとも!!
と、言っていつも・・・・いえ、そんな事は!!

>>382さん、ご忠告ありがとうございます。
自分が何も知らないばかりに、ご心配をお掛けして申し訳ありません。
384名無しさん@ピンキー:02/02/10 06:16 ID:UkLaPNlm
>>383
…まぁ、
気の向いたときにでも‥‥。
385名無しさん@ピンキー:02/02/11 01:40 ID:TBPdzInd
先生の絵を見てきました。エロくて良かったです。押忍。
386名無しさん@ピンキー:02/02/11 01:54 ID:fQELXy6T
漫画描いた方が、
速いんじゃないかって
気もしてきました。
387名無しさん@ピンキー:02/02/11 13:17 ID:8i5zcuDY
>>386
でも、SSもかなりイイし。
マンガよりも、小説の方がシチュエーションが過激になることが多いし、
期待しているのだが・・・。
388名無しさん@ピンキー:02/02/13 18:12 ID:sb3ZyFTh
先生age
389名無しさん@ピンキー:02/02/15 13:05 ID:AxdV+OUz
>>340
まさにそんな感じに・・・。
390名無しっち:02/02/16 23:26 ID:+dGkIhVS
ごめんなさい!本当にお待たせしましたっ。
(番外編4)をUPします。
これ、内容が内容ですので、読む人を選びそうですけど、こういうアプローチの
お話も有っても良いかと思い、書きました。(その1)ですのでお話は続きます。
後2回ぐらいで終わると思います。

>>384さん、本当にごめんなさいです。その優しさに甘えてしまう自分はダメダメです。

>>385さん、見て頂けましたか、ありがとうございます。
所在を明らかにしたのは、ここのスレはやはり自分には特別で、見に来て頂いている
方々も大切にしたいと思いましたので(だったら続きを書けば良いのですけど・・・)
ですので居場所を書きました。

>>386さん、漫画は漫画で時間が掛かりそうです。
「ココロ図書館」のイラストも描きますので、待っていて下さい。

>>387さん、そうなのですよねぇ。文章の方がえっちになる場合が有るのですよ。
・・・・・まぁ、自分の場合はどちらも半端ですけど・・・・がんばります!

>>388さん、ううっ、ごめんなさいっ!待っていて下さってありがとうございます。

>>389さん、いえ、そのような事は無いです。・・・でも、ご心配をお掛けしたのは
確かですし、申し訳無いです。
途中のお話は必ず完結させますので、それと、新しいお話も書きます。
391名無しっち:02/02/16 23:28 ID:+dGkIhVS
「ココロ図書館、幻奇譚」(番外編4)  〜その1〜

―平穏な日常。
その日々からは想像すら出来ない事が在る………。

―非現実への入り口。
それは意外と近くに有り、ポッカリと大きな口を開け待ち構えているものなのかも………。

或いは、現実と非現実の境界線を人は自分でも気付かない内に、綱渡りの様に歩かされているのかも知れない………。神の見えざる手に押され。

その日、こころはその事を身をもって知ることになる…。

―ココロ図書館、某日。

「…あ〜あ……今日も利用者さん来なかったねぇ…」
日も暮れ、ココロ図書館の閉館の時間。
いつもの様にこころは姉達に不満げに呟いた。と、いっても切迫から出た言葉では無く、
習慣に近い挨拶の様な言葉だった。

「……こればかりは、どうにも出来ない事だからねぇ………」
本のリストをチェックしつつ、いつもと同じ返事を妹にする姉のあると。
「そうねぇ……それよりもこころん、こっち向いてぇ」そう言うと姉妹の長女、いいなが持っていたカメラを構える。
こころがつい、向けられたカメラに条件反射で微笑む。
パシャ……パシャ……「ん――――〜!!可愛いわぁ、こころん!!」満足げに喜ぶ、姉。
(………何も考えてないのも問題だけど…)そんな姉を見て、あるとが心の中でぼやいた。

何時もの光景、何時もの他愛の無い会話。
392名無しっち:02/02/16 23:30 ID:+dGkIhVS
―その晩。

「ふみゅ〜」生理現象で目が覚めるこころ。
ふと、ベッド脇の目覚し時計に目を向けると・・・・・・深夜の2時半。
ゆっくりと起き上がり、スリッパを履き、生理現象を満たす為トイレへと向かう。

暗がりの廊下に出ると、冬の凍てつく寒さが全身を軽く撫でる。
ふるっと身震いし、小走りで目的の場所に向かう。もたもたしていると眠気も吹き飛んでしまう。

「はぁっ・・・」便座に腰掛け、溜息。
それと同時にこころの股間から、黄色い液体がちろちろと流れ出した。
ふるふると身体が震え出す「ううぅっ・・・」
局部を紙で丁寧に拭き、下着とパジャマをスルリと上げる。
そして、眠りの世界の住人に戻るべく、再び小走りで部屋へと戻ろうとする。

………………『ゴトッ…』

「?」
物音に気付き、足を止めるこころ。
(・・・何だろう?)物音は・・・・・・・下の階から聞こえた様だったが・・・・・。
(……もしかして、どろぼうさん?)それとも(利用者さん………)こんな時間に訪れる者など居ないと思うのだが・・・。
小首を傾げる。

………………『ゴトッ…』

再び物音。
こころは好奇心に駆られ、物音のした方向に恐る恐る歩き出した。

薄暗がりの深夜の図書館。
こうして見ると、余り気持ちの良いものでは無い・・・・・。
窓から差し込む月明かりでさえ不気味なものに感じられる。
(………やっぱり、ある姉ちゃんかいいなお姉ちゃんに知らせた方が……)
尻込みするこころ。
そして姉達の部屋へ向かおうとする。
393名無しっち:02/02/16 23:31 ID:+dGkIhVS
『ゴトッ!!…』

ビクッと肩を震わせるこころ。発せられた音はかなり側からだった。
・・・・・・そして。

「ううっ・・くっ・・」誰かの呻き声・・・・・。

「!!」その声が誰の物かこころには直ぐに判った。

「いいなお姉ちゃん!!」間違いなくその呻き声の主は、姉のいいなの物だ。
慌てて周囲を見渡す。
こころの中の恐怖心は姉に対しての心配へと変わっていた。

程なくしてこころは、床に倒れているいいなを見つける。
「いいなお姉ちゃん!!」駆け寄るこころ。
が、「!!」姉の側まで来て、その足が止まった。
………おかしい……。どう見ても不自然な姉の姿勢………。

いいなは苦悶の表情を浮かべ、額から血を流し倒れ込んでいた・・・・・。
が、その姿勢が妙におかしい………。
いいなの身体は床から僅かに浮いていた。

―まるで見えない何かに掴まれているかの様に・・・・・・。

「………いいなお姉ちゃん」恐怖に駆られ、後ずさりする。
394名無しっち:02/02/16 23:32 ID:+dGkIhVS
「んっ、ああぁっ・・・」何かに耐える様に身体を震わせるいいな。
そして、妹の姿を確認すると「・・・こっ、こころんっ・・・逃げてぇ・・・」
息も絶え絶えに、そう呟いた。
「んぁあぁっ!!」いいなの身体が更に宙に浮く。
「!!」先程まで狼狽していて気が付かなかったが姉の司書の制服が何かに締め付けられて
形が変わっていた。
何かは解らない………何しろ目では確認出来ないモノなのだから。

その見えないモノが、いいなの身体を締め付け、這いまわっているのが服のシワの変化で見て取れる。
形からして這っているものは、太い蛇の様なモノだろうか………。
見えないそれが這い回る度に、ナメクジが通った跡の様に、粘ついた粘液をいいなの体表に残して行く。

―既にいいなの司書の服は粘液でべっとりと滑め光っている……。

「はああっ!!」見えない何かが、いいなの司書の服の中に潜り込んで行く…。

服の布越しからだと形状が良く見て取れる。
やはりそれは蛇の様な長いモノ。・・・・・それもこころの手首ぐらいの太さのモノだ。

それが、いいなの身体を責め立てているかのように無数に蠢いている。
「くっ、ううぅんっ・・・逃げてぇ・・・こころんっ・・」自分の身の事を他所に、
再びこころを心配し、逃げる様に促すいいな。
だが……「・・・お姉ちゃん」こころは恐怖の余り、足が震えてしまいその場にぺタリと座り込んでしまった。
395名無しっち:02/02/16 23:33 ID:+dGkIhVS
「・・・・ゲふっ・・げふっ・・げふっ・・・」こころが座り込むと同時に、何も無い、いいなの
背後の空間から、空気の抜けた様な不気味な笑い声が響いた。
そして・・・・・。

「あぁっ!!」
うつ伏せの状態だったいいなの姿勢が屈んだ姿勢にさせられる。
丁度、幼い子供が用を足す時のような姿勢。
そして、こころに見せ付けるかの様に、両足が左右に思いっきり開かされた。
「嫌ゃあっ……駄目ぇ……」下着の付けていないいいなの下半身・・・・・。
当然の如く、局部はこころの眼前に晒された。
今まで散々弄ばれていたいいなの性器は、痛々しい程に赤く腫れ、愛液を尻穴まで滴らせていた。
「……見ないでぇ…こころん…」羞恥と悲しみに暮れた眼差しで哀願するいいな。
が、こころは恐怖で視線すら逸らせる事が出来ない。

-―じゅる。
見えない触手がいいなの股間で蠢く・・・・・。
「あああぁぅっっ・・・」火照った身体が悲しく反応する。
ぽたぽたと愛液が床に滴り落ち、小さな水溜りを作った・・・・・。
膣口がゆっくり広がり、中の肉壁が露になる。見えない触手が膣内に押し入った所為だ・・・。
「んああああぁあっ!!・・・・」目を見開き、触手を受け入れるいいな。
胎内に進入しているモノが、いいなの身体の事などお構いなしに膣内で滅茶苦茶に動き回る。
「がっ・・・くはぁっ・・」身体を痙攣され、意識を失ういいな。
「いいなお姉ちゃん!!」状況は今だ判らぬが、姉の危険な事だけは確かなことだ・・・。
早急に手を打たなければ・・・・・。
が、どうすれば?
396名無しっち:02/02/16 23:34 ID:+dGkIhVS
―さわっ。

そんな狼狽するこころの近くで空気が動いた・・・。
「あっ」萎縮するこころ。首を左右に巡らせる。・・・・・何も見えない。
「・・・・!!」(見えない!!)
見えないから危険なのだ・・・・。何しろ姉のいいなを責め立てているのは見えない何かなのだから。
「あっ・・ああっ」こころの全身が震え出す。見えないが、確かに何かが側に在る(居る)

―さわっ。

生暖かいモノがこころの頬を撫でる。
と、同時に鼻腔に何かが腐った様な、腐敗臭が飛び込んで来る。
「あああっ・・・」逃げようと身体を動かそうとするが、思うように動かない。

『オナジだ・・・・おナジ血だ・・・・・・』
こころの頭の中に何者かの言葉が響く。
「・・おねえちゃん」
『・・・・・オマえニモ・・・』頬に触れている何かが、こころの身体を這い回る。
「・・助けてぇ・・・おねえちゃん・・・」
『オマエにも・・ゼツぼウと・・・カイラクヲ・・・・・』
「助けてぇ!!」こころの叫び声が響く。
397名無しっち:02/02/16 23:35 ID:+dGkIhVS
ぐんっ。

こころの身体が後ろに引っ張られる。
と、同時に得体の知れない者からの呪縛から解放される。
後ろを振り向くこころ。
「ある姉ちゃん!!」こころを救ったのはもう一人の姉、あるとだった。
「大丈夫?こころ」妹に尋ねるあると。
「ある姉ちゃん!!」こころは泣き出し、姉の身体にしがみついた。
そんな妹の頭を優しく撫でる。「もう大丈夫だから・・・」
そして、視線を前方に向けた。
「……いいな姉」意識を失い何かに責め立てられているいいな。
更に視線をいいなの背後、何も無い場所へと目を向ける。
あるとの表情が険しいものに変わる。
「下等な存在のくせに、好き勝手に暴れてくれたね・・・」吐き捨てる様に呟く。
・・・・・・どうやらあるとには、見えない何かが見えている様子だった。

『グっ・・・』
見えざる者があるとの言葉に反応し、辺りを響かせるような咆哮をあげた。

―ビュン。

空を切り、二人の姉妹に触手が殺到して来る。
あるとはこころを引寄せ、右手をかざした。
かざした手の平の空間が歪み、その塊が勢い良く放たれる。

―衝撃波。

が、寸でのところで弾き返される。
「なっ!!」(何で!)僅かに慌てるあると。
確かに自分は、姉のいいな程法術に長けていないが・・・・・。
「いいな姉・・・」(そうか!!…奴はいいな姉の力を吸収して………)
「チッ」と舌打ちをするあると。
そしてこころを抱え跳躍する。その動きは常人の物とかけ離れていた。
あるととこころが今まで居た場所の床が見事に砕け散る。

「これじゃあ……」(獲物が無い分、部が悪いか………)
そう判断し、こころを抱えたまま走り出す。
背後から、2人を追う気配・・・・・・・。

あるとはグンッと走る速度を加速させ、追跡者を引き離した。
398名無しっち:02/02/16 23:36 ID:+dGkIhVS
―あるとの部屋。
自室に戻るとあるとはベッドの下に隠していたモノを取り出した。
大きな布に包まれたモノ・・・・・。
包みを広げると、そこには―
様々な銃器類。
その中でも、一際目に付くのは一振りの太刀。
こころの身の丈程の長さは在るだろうか・・・・・異様に大きなその太刀は、
朱塗りの目立つ鞘に収まっている。

あるとはショルダー型のホルスターをパジャマの上から装着し、その中に収まっている
ハンドガンを取り出した。

グロッグ17。銃本体は強化プラスチック製で連射も出来るマシンピストル。
マガジン内の弾数を確認すると再びホルスターに収める。

―慣れた手付き。銃器を手にするその姿は、訓練を積んだ者の動きだった。

朱塗りの鞘の太刀を背中に背負い、ショットガンを手にして弾込めをする。
399名無しっち:02/02/16 23:37 ID:+dGkIhVS
「……ある姉ちゃん…」そんな姉にこころが恐る恐る声を掛ける。
あるとは黙って弾込めを続ける・・・。
「ある姉ちゃん……」再び姉を呼ぶこころ。
「………あの、生き物は一体何なの?…」姉のあるとの事も驚きだが、あの白くてブョブョした
肉の塊の様な生き物は、本でも見た事が無い・・・・。
妹の言葉を聞き、あるとの手の動きが止まる。
「・・・・・・こころ、貴方見えたの?」驚きの表情で妹に聞く。
「・・・うっ、うん、最初は見えなかったけど・・・」頬を押さえ。
「さわられた時から・・・・・」……見えなかった触手。
あれが、頬に触れた時、突然その異形の者の姿が見え始めた・・・・・。
「……そう」(……きっと、触れられた事が触媒になり、目覚めの誘発となった・・・・・)
少し悲しげに妹を見詰める。
(目覚めなければ・・・・普通の子だったら、良かったのに・・・)
過酷な運命。それを背負うのは自分と姉だけでいい。そう思っていたのだが・・・・・。
が、今は。

「話は後、いいな姉を助けなきゃ・・・・」スクッと立ち上がり、部屋を出て行こうとする。
「ある姉ちゃん!!」姉を呼び止めるこころ。

「こころはこの部屋に居るのよ、この部屋なら安全だから・・・」
「・・・・・もし・・」 もしもの事があったら・・・。そう言おうとして、言葉を飲み込む。
不安げに見詰める妹のこころ……。
(あたしが、しっかりしなくちゃ・・・・この子の命も危ない・・・)
「じゃあ、後でね・・・」笑顔で部屋を出て行くあると。
「・・・ある姉ちゃん」
400名無しっち:02/02/16 23:38 ID:+dGkIhVS
―ココロ図書館1階、閲覧室

電気が遮断され、スイッチを押しても明りは点く事が無かった・・・・恐らくは奴の仕業。
懐中電灯などを点けたら位置を知らせるだけ……。
辺りに注意して、暗がりを自分の眼だけを頼りに進むあると。

―ガサッ。

僅かな物音捕らえ、ショットガンの銃身を向ける。
(上!!)天井に張り付く奇妙な生物を確認し、引き金を引く。

―ガウォンッ!!

銃声が響き、辺りを一瞬明るく照らす。

―ドサリッ

重い音を立て、天井から肉片が降ってくる。
(奴じゃ無い・・・・)姿こそ似ているものの、大きさは30cm程の小振りな奴だ。
(・・・それにしても)グロテスクな姿だ・・・。
甲殻類…蟹に似ているだろうか………細く長い足が六本付いている。
そして、人の男性器に似たモノが付いており、身体の大きさに比べそれが異常に大きく目立っている・・・。

(・・・こんな奴、さっきは居なかったのに・・・・・)
いったいどこから沸いたのか?(それともあそこから・・・・)新たに抜け出てきた・・・。
どちらにしても、禍禍しい者には変わりは無い・・・・消し去るのみ。
401名無しっち:02/02/16 23:39 ID:+dGkIhVS
―ガサガサガサッ。
1匹を始末したのを合図にあるとを囲む様に四方から音がし始める。
(1匹じゃ無いの・・・・まあいい、むしゃくしゃしてたとこだから・・・・)
姉のいいなが傷付けられた事。・・・そして、妹のこころが巻き込まれた事・・・。

―ガウォンッ!!…ガウォンッ!!…ガウォンッ!!
群がり襲い来る異形の者を巧みにかわし、1匹づつ確実に仕留める。
(死ね!・・・死ね!・・・死ねぇ!!・・・)
あるとの頬が高揚し、赤くなる。そして唇の端が僅かに吊り上った。
何かの気配を感じ、振り向く……(後ろ!!)
「ひっ!!」

「!!」銃口の先にはこころの姿。引き金を引く指にブレーキを掛ける。
「どうして?!」危うく撃つところだった。
「部屋で待ってなさいって言ったのにぃ!!」
姉の剣幕にビクッと肩を震わせるこころ。
「・・ある姉ちゃんっ・・・・・」涙で濡れた顔を姉に向ける。
「・・・・・・」(無理も無いか・・・)
理解出来ない様々な出来事。不安になり一人では居られないのも当然の事。
「……こころ」震える妹の身体をそっと引寄せ、抱きしめる。
「うっ、ううっっ・・・」安心したのかあるとの懐で泣き出すこころ。
そんな妹に頬を摺り寄せ優しく宥める。
「…大丈夫……大丈夫だから………」
402名無しっち:02/02/16 23:40 ID:+dGkIhVS
が・・・・・。
―ガサガサガサッ。
姉妹の触れ合いを待ってくれる程、優しい連中では無かった。
再び、2人の周りに異形の者達が殺到する。
あるとは、こころを片手で軽々と抱えて。
「・・・すぐに片付けるから、少し耳を塞いでいてね・・・・」何時もの姉の表情で話した。
姉の懐でコクリと頷くこころ。

こころを抱えているハンデをものともせず、再び異形の者と対峙するあると。
弾の切れたショットガンを投げ捨てるとホルスターからハンドガンを引き抜いた。

―パンッ!・・パンッ!・・パンッ!・・パパッ!!・・・。
乾いた音が響き、肉片が飛び散る。
その肉片はやがて煙を上げ蒸発した。・・・後には何も残らない。(こいつららしい死に様だ・・)
心の中で呟くあると。
銃を乱射し、突き進む。
403名無しっち:02/02/16 23:42 ID:+dGkIhVS
・・・・・・・・・・・・・・・。
粗方始末したのか異形の者の姿が見えなくなる。

―そして。
「真打の登場か・・・」
最初に見た、肉塊の様な者。
そいつがいいなと繋がったままの姿で現れた。

抱えていたこころを床に降ろす。流石にこころを抱えたままだとキツそうだ。
こころの無事も保証出来ない。

『…セキ……せキ…せき……』再び声を発する肉塊。
「…積年の恨みって、言いたいんでしょ?」微笑みながらあると。
「そこだけは気が合いそうだね・・・・・」(……何しろこっちは、お母さんとお父さんを!!)
銃を構える。
が、異形の肉塊はいいなを前面に出し、盾とした。
(予想はしてたけど・・・・)見た目と同じく(汚い奴だ・・)

「んあああああぁぁっ!!!」突然いいながもがき苦しんだ。
「・・・うっ!!」姉のいいなの曝け出された局部を見て、あるとが声を上げる。
いいなの膣がミシミシと音が出る程に広がり、その奥から膣壁をこじ開け何かが出て来たからだ。
「・・いいなお姉ちゃん!!」こころが身を乗り出し、姉の名を呼ぶ。
「さがって!!」妹を制止するあると。

「くぁぁっ、かっ・・・」小刻みに身体を震わせ、何かを産み落とす、いいな。
―ボトッ

床に落ちたそれが足を広げて動き出す。・・・その姿は。

「!!」あるとはそれを見て、瞬時に理解した。
・・・・・今まで自分が戦い、殺してきた相手。
それは、姉のいいなが産み落としたモノだった・・・・・・。
404名無しっち:02/02/16 23:43 ID:+dGkIhVS
「あ゛ああああぁっ!!」絶叫と共に生み出されたモノに向かい、銃を撃ちまくる。
弾が当たり踊るように崩れていくいいなが生み出した異形の者。

全弾撃ち尽くし、スライドが固定されるハンドガン。
「はぁっ……はぁっ……はぁっ…」肩で息をするあると。
「いつもそうだ・・・お前達がする事はいつもそうだ!!」(お母さんの時もっ!!)
銃を捨て、背負っていた刀をスラリと抜く。
刃の部分が次第に青白くなって来る。あるとの気が注ぎ込まれ始めたからだ・・・。

―あるとの能力(ちから)
あるとは法術に疎い分、体内で練れる気の量が異常に多かった。それが常人離れした運動能力をも生み出していたのだが、
それを利用し、触れた物に気を送り強化する。
今まで撃っていた銃の弾にも気が込められていた・・・・・。
通常弾では異形の者を相手に、傷すら付けるのも難しい。

―ジャキッ

胸の前で刀を構える。
「いいな姉!!」思い詰めたあるとが姉を呼ぶ。
その呼びかけに薄れる意識で頷くいいな。
「……ある姉ちゃん…まさか…」こころが2人のやり取りで、これからやろうとしている事を感じ取る。
(まさか、いいなお姉ちゃんごと切るつもりじゃあ!!)

ぐっ、と一歩踏み出すあると。

「だめぇ―――!!止めてぇ!!!」叫ぶこころ。
405名無しっち:02/02/16 23:44 ID:+dGkIhVS
「くっ!」(かっ、身体が動かない!!)踏み込んだ姿勢で止まってしまうあると。
いや、あるとだけでは無かった・・・・異形の者も動きが止まった。

「いいなお姉ちゃんを傷付けないでぇ!!」悲鳴の様なこころの声。
と、同時にあるとの身体に力が戻る。
が、異形の者は相変わらず動けないままだ・・・・。

「まさか!!」振り向きこころを見る。
(こころの仕業・・・)身体が動かなくなったのは・・・・・。

あるとは初めから姉のいいなを傷付けるつもりは無かった。
不測の事態に備えて、様々な事を想定し姉とは話し合った。
その中には、もし敵に捕まりその身を盾にされたら、という予想も入っていた。
身体を右にずらせ・・・・・。その決め事に従い、行動するつもりだったのだが・・・・。

妹を見詰めるあると「あなた…言葉使い…」
全ての者のココロを読み、その発する言葉には絶対服従の力が有るという・・・・・。

そう考えれば合点が行く。
姉を傷付けるなと、叫んだこころ。元々いいなを傷付ける気の無かった自分は呪縛から解放された。

(そうだ、いいな姉!!考えるのは後だ)姉を助けなければ。
「大丈夫!!いいな姉はあたしが助けるから・・・」こころに言い聞かせる。
406名無しっち:02/02/16 23:45 ID:+dGkIhVS
そして再び刀を構え、異形の者との間合いを詰める。
敵が動けないのなら楽勝だ。
姉の身体の脇をかすめ、青白い刃が深深と突き刺さる。

鼓膜が破れるかと思うぐらいの、異形の者の断末魔。
「いいから、さっさとくたばってよ!!」更に刃を深く突き刺す。
断末魔の叫びが次第に弱くなる。
と、同時にその白くてブョブョした身体が飴細工の様に溶け始めてくる・・・・。
肉塊が真の肉塊に変わり、姉のいいなが解放され床に倒れ込む。

「いいなお姉ちゃん!!」こころがそれを見て、姉に駆け寄った。

「ふぅっ・・・」安堵の溜息を付き、姉と妹を見詰めるあると。

取りあえずの解決を見たが、どうにも心が落ち着かない・・・・・・。


そう、まだ何も終わっていないのだから・・・・・・・。
                          (その1終わり)

407名無しっち:02/02/16 23:48 ID:+dGkIhVS
ごめんなさい!文章で戦闘シーンを書いたらどんな感じになるか、試したかったもので。

次は「ココロ図書館」の謎の部分を書きます。
って、読まれた方、引いちゃっていそうですけどぉ(w
408名無しっち:02/02/17 00:38 ID:xhDC8qEU
ううっ、今気がつきましたけど。
>>376の16行目
「ベッドの下から僅かにスリッパを履いたこころのがはみ出している。」
は、
「ベッドの下から僅かにスリッパを履いたこころの足がはみ出している。」
です。ごめんなさい。間違いが多くて・・・・・。
409名無しっち:02/02/19 02:44 ID:pVvenp4I
「番外編4」後、2回ぐらいと書きましたが、もう少し続きそうです。
3回ぐらいだと思います。
さらっと書くつもりが、お話が膨らんで少し長いものに・・・・って、
誰も見てなさそうですけど、一応・・・。自分だけ楽しんですみません!


・・・・・・・まったりと行きましょうか・・・。こころん、ある姉、いいな姉。
そして・・・朱葉様、翠さん、珠音さん・・・。上沢は・・・別に要らないですけどぉ(w
・・・でも登場しています。おいしいところは有りませんけどぉ(w
410名無しっち:02/02/19 02:46 ID:pVvenp4I
「ココロ図書館、幻奇譚」(番外編4)  〜その2〜

深夜の騒動の後、日も明け既に太陽は天の真上に差し掛かっていた……。

館内を見渡すあると。
(・・・・・派手にやっちゃったなぁ・・)自分のやった事なのだが・・・・。
壁や床には弾跡・・・・・。流れ弾の当たった本棚からボロボロになった本が転げ落ちている。
窓ガラスはあちこち割れ、冷たい風が吹き込んで来る。

(・・・・・暫くは閉館だね、これは・・・)「はぁっ…」と溜息。
(……それにしても)自分の服装を見る。
図書館は開けて無いというのに、司書の制服姿のあると。(・・・・やっぱ、司書が好きなのかなぁ・・・)
スカートの端をつまみ、考え込む。

「…?」
ガラスの割れた窓からココロ図書館に向かってくる車を確認する。

何時も本を届ける。上沢の配送車。

あるとは腕時計で時間を確認する。(・・・全く、もぉ・・)
そして玄関へと歩き出した・・・・・。
411名無しっち:02/02/19 02:47 ID:pVvenp4I
図書館の玄関の扉を開けると、上沢が車の荷台から重そうに荷物を降ろしていた。
「おっそ―――い!21分の遅刻ぅ!!」
連絡をつけて到着時刻を確認したというのに・・・。
「しっ、仕方が無いだろっ!!途中の道に雪が残ってたんだから・・・」
そう言い、持っていた荷物をあるとの前にドサリと降ろした。
「ちっ、ちょっとぉ…丁寧に扱ってよぉ……危ないじゃないのぉ!」
中身が何か上沢も良く知っている筈。
「…大丈夫だって、そうそう爆発しないから……」笑顔で上沢。
「・・・・・・」(……本当にプロなのかしら…)その大雑把な行動から一抹の不安を感じる。

「一応、連絡で受けた弾薬は全部持って来たけど……」荷物の個数を確認し、上沢。
「……それとこれ、別口の注文…」と、大きなアタッシュケースを両手で重そうにあるとに差し出す。
あるとはそのケースを片手でひょいと、上沢から受け取ると地面に置き蓋を開けた。
中には・・・・・。

ベレッタM82A1・対戦車ライフル

バラバラのパーツ状態のそれを確認し、あるとは器用に組み出した。

程なくして、あるとの手の中に無骨な1丁の銃が組み上がる。
銃の細部を確認し「うん…」ひとり頷くあると。

「……戦争でも始める気か?」その姿を見て、少々呆れ顔で上沢。
それをここまで運んで来たのは自分なのだが・・・・・・・・。

「…戦争?」上沢の顔を訝しげに見詰め、あると。
そして、ココロ図書館を見上げ「……もう、始まってるかもね…」そう呟いた・・・・。

「・・・・・そういえば、いいなさんの様態は?・・」少し聞きずらそうに上沢。
「……いいな姉?」
(……へぇ、あたしやこころの心配はしてくれないんだ…)横目で気恥ずかしげな顔の上沢を睨みながら・・・。
「…まっ、いいけどねぇ」(……いいな姉かぁ…)姉の事を思い出す。
412名無しっち:02/02/19 02:48 ID:pVvenp4I
―姉に抱きつき泣きじゃくるこころを宥め、倒れている姉の様子を伺う。
異形の者から解放されたいいな。
いまだ、苦悶の表情を浮かべ、体中に脂汗を浮かべている。
「……だっ……大丈夫…だから……」そう言い、心配するこころに手を伸ばし髪を優しく撫でる。
「…いいなお姉ちゃん」姉の言葉に応える様に手を握り、頬を摺り寄せるこころ。
(……どこが大丈夫なのよぉ………)やせ我慢にも程が有ると、あるとは思った。
・・・異形の者が吐き出した体液が体中にこびり付いている。
そして、至る所に在る無数の傷跡。
膣、肛門、共に攻め立てられ、未だにパックリと大きく開き切っていた・・・・・。
散々な有様・・・。これが大丈夫の訳が無い。

あるとはこころの側に屈み、いいなの身体にそっと触れた。
脈、気の流れ、共にバラバラだ・・・・・。その上、力を吸い取られた姉の身体はかなり衰弱している。

「すぅっ・・」呼吸を整え、気を練るあると。
そのままの状態で姉の身体に練った気を送り込む。
「んっ……」ビクッと身体を震わせるいいな。苦悶の表情を浮かべていた顔が僅かに和らぐ。
体内の気の流れが正常に働き、回復の方向へと向かい始めた所為だ・・・。
「・・・ありがとう、あるとちゃん」薄目を開け、礼を言う姉のいいな。
僅かに笑顔を作り姉に応えるあると。
413名無しっち:02/02/19 02:56 ID:pVvenp4I
・・・・・それにしても)最初に感じた疑問が頭に浮かびあがる・・・。
「・・・どうしてあんな雑魚に・・」姉程の者が、いいように弄ばれたのか・・・・・。
疑問を素直に姉にぶつける。
「・・・・・・・それは」口篭もる姉。
「こころが巻き込まれたのよ!!」少し強く姉を問い正す。
「ある姉ちゃん!」2人の姉の会話にこころが割って入る。
「…いいなお姉ちゃん、けがしてるんだよ!!」必死にいいなを庇う。
(それは判っている、けど・・・)自分達がしている事は遊びでは無い、今の状況に間違いが有るのなら
早急に改善しなければいけない・・・。
「いいのよ・・こころん・・・・・・じつは・・」妹の思うところを理解し、いいなが語り出す。

体調不良から来た、生理不順。いいなが判断した原因はそれだった・・・・・。
(確かに………)術者は微妙な体調変化から、その能力が鈍る。
ましてや生理中の女性の場合は最悪で、殆どの術が振るえない状態になる・・・。
「・・・何でその事を言わなかったのよぉ!!」互いにカバーし合う。それが2人で決めた取り組みなのに・・・。
「……ごめんなさい…あるとちゃん」謝る姉。
「ごめんなさいじゃ・・・・・」そこまで言い掛けたあるとの頬に、
ガラスの割れた窓から冷たい風が吹き付けてきた・・・。
「・・・・・あっ」何かを思い出す。そして「・・いいな姉」姉を見詰める。
414名無しっち:02/02/19 02:57 ID:pVvenp4I
・・・・・そう、姉妹の母親の身に悲劇が降り掛かったのも、こんな冷たい夜の事だった。
あるとはその時幼く僅かにしか思い出せないが、姉のいいなは既に力も目覚め、母の側に居た。

―惨劇の現場にも・・・・・・。

時は流れ、今日。………だが、いいなにとって、あの日は忘れられない現在の出来事なのだ。
………無理をしていた……いや、無理をしてでも妹の身を案じた。
母と同じ目に妹をあわせない為に・・・・・。
「……ばか」ぽつりと呟くあると。
「……ごめんなさい…」いいなは再び妹に謝った。
「…本当にばかだよ……いいな姉は…」姉の頬を優しく撫で、顔を近づける。
「……あっ、あるとちゃん…私今、汚いし!」妹の行動を察し、慌てる姉。
「…汚くなんて無いよ、いいな姉…」諭す様にあると。
「…こっ、こころんも居るしぃ……」更に必死に…。
「大丈夫…あたし達の妹だから……」
「…ある……」いいなの唇が、あるとの唇に塞がれる。
「んっ・・」「んぅっ・・」二人から熱い吐息が漏れる。

「…いいなお姉ちゃん……ある姉ちゃん…」挨拶では無い。恋人同士の様な濃厚な口付け……。
それを見てこころは、顔を真っ赤にして目をそらした。
415名無しさん@ピンキー:02/02/19 03:57 ID:Z8NaQ5mE
…終わり?
 今日は終わり?

>>409
 イヤ、
先生、僕はいつも楽しみに見てますよ。 
416名無しさん@ピンキー:02/02/19 10:06 ID:fYEYzR/H
>>409
私も読んでますよ。
じゃんじゃん読むのでじゃんじゃんお書きになっていただきたい。
417名無しさん@ピンキー:02/02/23 04:45 ID:24wG2ABC
ピンチage
418ファジー:02/02/24 03:19 ID:LWLuDSDc
今日初めてこのスレ見つけましたが…いやーすばらしいですね!
もっと早く見つけるべきでしたよ。 特に 「引き裂かれたココロ」はとても楽しく拝読させて頂いてます。
ところで残念ながら、今までにあがっていた画像は全部消えてしまっていましたね。
申し訳無いのですけど、是非とも自分のような後見の人達のためにどこかで画像を全て補完して下さ
る方の登場を期待しております。
419ファジーさんへ:02/02/24 10:35 ID:AjYRv2A8
↑激しく同意!
420名無しさん@ピンキー:02/02/24 16:22 ID:WXbAvzfr
…っていうか、
先生ぇ〜、何処にいるの〜〜〜????!
421名無しさん@ピンキー:02/02/25 10:23 ID:FjLayIw8
先生、ココロ図書館13話は素晴らしい出来でしたよ!
是非とも先生にも見ていただき活力源としていただきたい。
というか先生がんばってください。
422名無しっち:02/02/26 08:26 ID:ag49Tqwd
ああっ!ごめんなさい。
もっと、ちょくちょくチェックしに来るべきでした。
続きはちゃんと書いてますので、もう少し待っていて下さいぃっ。
ボリューム的には、「番外編4」の(その1)以上になると思います。
ご心配をお掛けして本当にごめんなさいです。

ココロ図書館への想いは変わってませんです。これからも続けますので・・・・・。
423名無しさん@ピンキー:02/02/26 11:05 ID:e3vIHQH2
ホッ…
424名無しさん@ピンキー:02/02/26 15:31 ID:lqBImnhE
>>422
マターリお待ちしております・・・。
伝奇アクションとは、意表をつかれました。ある姉がんばれ!
425名無しっち:02/03/01 13:52 ID:Rxg4uxUM
ごめんなさい!!
お待たせしています。お話の続きは明日にでもUPします。

ファジーさんのご要望が有りましたイラストは着色してUPします。
では、最初に朱葉様。

ttp://www.bbs2.jp/upload/b3b4u/OB0001079.jpg

少し塗りが汚くなってしまいましたけど・・・・・。
他にも新しく描きますので、お許しください。
426名無しさん@ピンキー:02/03/03 15:47 ID:pAwRXENs
>>425
塗りも巧いですね。
今迄出た他の絵も彩色していただけると嬉しいです。
427名無しさん@ピンキー:02/03/04 01:26 ID:pqtlYryN
>>425
雰囲気出てて、いい感じですね。
かなり、エロい・・・。
428名無しさん@ピンキー:02/03/05 06:18 ID:szuhmP7B
せ、先生……まさか……
429名無しさん@ピンキー:02/03/05 12:24 ID:F/P9B1YT
最近先生の活動が見られないので寂しいです。
430名無しさん@ピンキー:02/03/08 01:31 ID:E6FTFaxh
存続の危機か‥‥。
431これ木刀YO!:02/03/09 00:05 ID:aP4l5yeH
とりあえず先生が帰還するまで1000まで埋める覚悟で臨みたい。
432名無しさん@ピンキー:02/03/09 00:40 ID:BHC8PFpf
>>431
私も、お供しますぞ。
433名無しさん@ピンキー:02/03/09 04:18 ID:SK+Z85XY
>>431,432
私も
434名無しさん@ピンキー:02/03/09 13:50 ID:5Q4zxiU5
三姉妹の中にメガネッ娘や巨乳はいますか?
図書館だけあって、知的だといいな
435これ木刀YO!:02/03/09 16:29 ID:aP4l5yeH
>>434
次女がスタイルの良いめがねっ娘です。たぶん一応知的だと思われます。
436名無しさん@ピンキー:02/03/09 17:32 ID:hd8x9HPO
たぶん確定申告の帳簿を一生懸命作っているに1票!
しかし、つい2chみてしまって作業がはかどらない罠

ってのは俺だわ(;´д`)
437名無しさん@ピンキー:02/03/09 20:16 ID:LyN49av9
>435
先に姉妹の名前聞くべきでした。スマソ
ちなみに人気の無い図書館ですか?
438名無しさん@ピンキー:02/03/10 11:51 ID:GHVxrweA
>>437
人の通わぬ山奥に咲いた紅葉の如きココロ図書館デス。
利用者一月に数名程度。
439名無しさん@ピンキー:02/03/11 16:58 ID:aFGMTNTi
次女タン目当ての利用者も歓迎ですか?
図書館と言っても子供向けだと萎える。性の勉強できないし(w
440名無しっち:02/03/11 22:15 ID:XaC3XzoN
皆さん、ごめんなさいっ!!
続きは必ず書きますので、もう少しお待ち下さい。
本当にごめんなさいです。
441名無しさん@ピンキー:02/03/12 03:32 ID:88x+Mbnt
先生すいません!!書きづらいとおもいますが
用心の為に、いっぺんageます
442名無しさん@ピンキー:02/03/12 17:15 ID:40GupeoA
キャラのプロフィールきぼん
443名無しさん@ピンキー:02/03/12 17:16 ID:uyZ0/9sb
清純派 観月あり○のモロ画像〜〜!!うp

http://www.venusj.com/sample.htm
444これ木刀YO!:02/03/12 18:17 ID:s58af4y9
>>440
先生、お元気でしたか。
スレが消えない程度に書き込んでおくので
まあ、ぼちぼち頼みます。
445名無しさん@ピンキー:02/03/13 00:18 ID:7Ev7B+/F
>>440
先生降臨嬉しいな。
新作、マターリ待ってます。
446名無しさん@ピンキー:02/03/15 19:29 ID:RlC4zsz6
age
447名無しさん@ピンキー:02/03/18 18:43 ID:bfxZaWYU
・・・・ウズウズ
448名無しっち:02/03/18 20:39 ID:EsA43a4B
ごめんなさい!本当にお待たせしました。
番外編4(その3)当初の予定の三分の二ぐらいの完成ですけど、
余りお待たせするのも何ですし、UP致します。

他のお話も続きを書きますので、お許しくださいませ。
449名無しっち:02/03/18 20:40 ID:EsA43a4B
「ココロ図書館、幻奇譚」(番外編4)  〜その3〜

・・・・・「じゃあ、行きますか・・・」あるとがっ横たわっているいいなを両手で抱え上げる。
壊れ物でも扱う様にそっと、優しく。

「きゃっ・・」小さな悲鳴をあげるいいな。そして、あるとを見詰めこくりと頷いた。
「……どっ、どこに行くの?」二人を見上げ、こころが慌てて訪ねる。

妹に振り向き、あると。
「ちょっと、いいな姉を処置してくるから、こころは部屋に戻るのよ…いい?」
………先程いいなの身体に触れた時。姉、いいなの体内の異物の存在に気が付いたあると。
(……たぶん、奴の…)いいなを捕らえていた、異形の肉塊の残したモノが残っている。
いいな自身もその事を感じ取っていた為、妹の突然の行動を理解し、応えたのだ。

「さっきの奴等はもう居ないから、安心して眠りなさい……」
こころに優しく諭すように言う。
そして、どこで姉に処置を施すか…(声の届かない、リビング辺りが丁度いいかな?)そう思案を巡らせ歩き出す。
450名無しっち:02/03/18 20:42 ID:EsA43a4B
「待って!!」あるとに対して制止の声を上げたのはこころでは無く、いいなだった。
「…こころんも…一緒に……」僅かに血の気の引いた青ざめた唇から意外な姉の言葉が漏れる。
「いいな姉!!…判って言ってるの?」驚きの余りあるとは懐に抱えている姉を見詰め聞き返す。
何しろこれから始めようとしている事は、正視に堪えないものになるのは必至なのだから、
それにこころを加える事などとても正気とは思えない。
……それは姉も良く判っている筈。

あるとの懐でコクリと頷くいいな。
「……こころんも、『守り』の力に目覚めたんでしょ?……だったら立ち会う権利は有ると思うの……
…それに真実を知って、それを受け入れる事に比べたら………」(これから始める事など……)大した事では無い。
「…だから、ねっ、あるとちゃん」了承を求める。
「……いいな姉…」(確かにそうだけど…)考えも筋道が通って立派だと思う。

が、その決意に反し、姉の身体は僅かに震えていた・・・・・。
いいなの身体に直接触れている為、それがあるとに伝わって来る。
恐らく原因は・・・・・。
妹こころに対し痴態を晒す羞恥心。
それと、これから始めることに対しての恐怖心が入り混じっての事だろう。

(……ばか)結局、姉は無理をする………。
自分の身体が傷つき、心がボロボロに磨り減っても………。
いつも笑顔で。

…先の見えない暗い道。手探りで進む事も困難な程の暗い道程。
だけど、姉妹三人一緒なら………きっと。
451名無しっち:02/03/18 20:43 ID:EsA43a4B
あるとは、いいなを片手で抱え直すと自由になった右手を未だ床に座り込むこころに差し出した。
「……行こう、こころ」

「ある姉ちゃん…」差し伸ばされた手を躊躇わずに握るこころ。
「…教えてあげるこころが知らなかった事……けど、全部背負い込む事は無いよ……」
妹の手を握り締め、優しく囁くあると。
「…だって、その為にあたし達が居るんだから……」あるとの言葉に、いいなが頷く。
「泣きたい時には泣いて…笑いたい時には笑って……こころは、こころのままでいて…
何を知っても、どんな時でも………」

『こころは、こころのままで・・・・・』あるとと、いいなの発した言葉が重なる。
それは二人の姉の妹に対する切望。
……真実を知り、変わらざるおえなかった自分達の………。

「…いいなお姉ちゃん……ある姉ちゃん…」あるとの手を借り、ゆっくりと立ち上がるこころ。
そして、何時もの無邪気な笑顔を二人の姉に見せた。
太陽の様な、全てを等しく暖かく照らし出すこころの笑顔。

その笑顔が見たかった・・・・・・。
二人の姉もこころの笑顔につられ微笑んだ。
452名無しっち:02/03/18 20:44 ID:EsA43a4B
―リビング

抱えていたいいなの身体をソファーに寝かせると、あるとは、てきぱきと準備を始める。

沢山のタオルとガーゼ。
そして、どこから持ち出してきたのか、見た事の無い大小様々な道具類を運んで来ては
近くに有ったテーブルの上に並べた。

「………何をするの、ある姉ちゃん?」その物々しさから、黙って見ていたこころが口を開く。
「えっ?………えっとぉ……」妹の行き成りの質問に口篭もる。
(………だめだなぁ)先程こころに『真実』を話すと言ったばかりなのだが………。
面と向かって質問されると、どうしても言葉に出来ない。
(いいな姉……)ちらりとソファーに横になっている姉を見詰める。
こういう場面に直面すると姉の凄さが身にしみて判る………。言葉に出来る凄さ…。行動に移せる大胆さ……。

「こころん……」いいなが横になったまま、こころを呼んだ。
名を呼ばれ、横たわる姉を覗き込むこころ。

一呼吸置き……自分の下腹部を押さえながら。
「……これから私の胎内に残っている物を取り除くの………」
説明を始める。
僅かに頬を赤くし、上気した顔が妙に艶かしかった……。
「…残っている物?」姉の言葉に小首を傾げるこころ。
その疑問に対し、こくりと頷くいいな。
「……こころんも見たでしょ?さっきの怪物を……」
姉の言葉でこころの脳裏に醜い異形のモノの姿が再び浮かんでくる・・・・・。
白くてぶよぶよした、肉塊。異臭を放ち伸びてきた触手。………全てが嫌悪の対象。

「……産み付けられちゃったの…あの怪物の卵を……」
「!!」さらりと言った姉の言葉にこころが凍りつく。
「……いいなお姉ちゃん…」自分は触れられただけでも嫌だったのに………。
嬲られ、卵を産み付けられた姉の心中はいかばかりのものなのか……。
453名無しっち:02/03/18 20:45 ID:EsA43a4B
「…いいなお姉ちゃんっ…」こころの頬に涙が伝わり落ちる。
「…泣かないで……こころん………こころんの笑顔が私のいちばんの薬なんだから……」
そう言うと、こころに向かい手を伸ばし、そっと涙を拭った。

(……やっぱ、敵わないなぁ…いいな姉には)妹とのやりとりを見て、思うあると。
(普段、おっとりしているけど、…いや)そのおっとりとした普段の姿も、妹を安心させる演技なのかも知れない。

「…あるとちゃん」こころを宥めつつ、いいな。
「…準備が…出来たら……始めましょうか…」僅かに笑顔を作っているが、額には脂汗。

(……そうか)そんな姉を見て、あるとが感じ取る。
姉は胎内の卵を孵化させまいと力で押さえている……。力を吸い尽くされた身体で……。

心配をかけまいと、無理をしているから気が付かない…。
「……ばか(辛いなら、辛いって…)言いなさいよぉ…」姉に背を向け、準備をする。
・・・・・・涙を流しているのを悟られぬ様に・・・。
「………ごめんなさい…」謝る姉。
謝らなければいけないのは…(あたしの方だ…)いつも気が付くのが遅くって…。
454名無しっち:02/03/18 20:46 ID:EsA43a4B
「じゃあ、始めるよ……」準備を整え、あると。
頷くいいな。
あるとは消毒液で滅菌した手術時に使う薄手のゴム手袋を両手に付けると、
いいなの腹部の触診を始めた。
まずは、確かな現在の状況を知らなければいけない………。

(感じる……)姉の胎内に異物(卵)。
(………大きさは)鶏の卵の二周り程大きいだろうか…。
それが(子宮内に三つ……)子宮壁に癒着する様に在る……。(これじゃ………)器具で取り除くのは難しい。
「……!!」(まだ有る!!)・・・・・・(腸内!!)・・・。(腸内に一つ!!)
結果を姉に告げると、いいな本人が感じた感覚と同じだった。

「……直接手で…」(取り除くしか…)と、あると。
「…任せるわ、あるとちゃん」その結論に動じる事無く、いいなが呟く。
やせ我慢…。いや、妹を信頼しての言葉……。
姉の言葉を聞き、頷くあると。そして、小瓶に入った薬を手に取ると、ゴム手袋の上に
その中身を取り出した。
455名無しっち:02/03/18 20:49 ID:EsA43a4B
―筋肉弛緩薬
塗り薬タイプの物だが、皮膚の表面からでも浸透し、かなりの効果が有る。
取り出した薬をゴム手袋の指先で広げ、馴染ませる。
緑色の薬が独特の臭いを放ち、にちゃにちゃと音を立てる。

いいなは、両足を開き迎え入れの準備をする。
当然の如く、下には何も履いていない・・・・・・。
再び、妹達の前に晒される局部。先程と違い明るい場所での事なので、全てが丸見えになる。
……ひくひくと蠢く膣壁。胎内の卵に刺激されてだろうか、愛液がとろとろと流れ出している。

……気のせいか、いいなのおんなの匂いが辺りに漂っている気がする。
が、嫌な匂いでは無い、むしろ……。
こころが身体をもじもじとさせる。

「……こころ」あるとが声を掛けるとこころはビクリと肩を震わせ、振り向いた。
「……ある姉ちゃん」何か悪いことでもした様な、済まなそうな眼差し。
「……大丈夫、こころが健康な証拠だから…」気持ちを高ぶらせるのは、間違いでは無い…。
妹を宥め、いいなの側へ屈む。
そして露になっている姉の性器に手を伸ばした。
456名無しっち:02/03/18 20:50 ID:EsA43a4B
・・・・・にちゅっ・・。
湿った音をたて、性器と指が触れ合う。
「んっ・・・」薬の冷たい感触と刺激に、いいなが声をあげる。
膣口周辺に円を描く様に薬を塗り広げて行く。
「んっ、あぁっ・・・」その度にいいなの切なそうな声が、濡れた唇から漏れる。
薬の効果は覿面で、いいなの柔肉が更に柔らかくなって行くのが目で見ても良く判った。

頃合いを見計らい、指を膣内へと潜り込ませるあると。
「ああっっ!!」いいなが熱い吐息を漏らす。
(……いいな姉)姉の喘ぎに、あるとの花芯も疼き出す。

(………だめっ…)自らを必死に押さえる。
今している事はいつもの姉との愛の行為では無い……。が、眼前には何度も愛した姉の膣。
指には姉の肉の感触。
(……しっかりしなさい…あると!!)自分を励まし、膣壁に薬を塗りつける。
(……愛する事はいつでも出来る)…真面目にやらなければ姉の命に関わる。

「ふぅっ・・」いいなの膣が良い具合に解れ、ゆっくりと指を引き抜く。
姉の愛液でまみれた指をつい、何時もの要領で舐めようと自分の口元へ持って行き
慌てて制止する。
・・・・・幸い、こころはぐったりとしているいいなに気を取られ、あるとの行動に気が付かなかった様子だ。
(……はぁっ)胸を撫で下ろす。
457名無しっち:02/03/18 20:51 ID:EsA43a4B
ここからが本番。

不可思議な形状の器具を取り出すと丁寧にそれの殺菌を始める。

―洋梨

西洋の中世期に原型は作られたらしい………。
その名の通り、果物の洋梨の形をしており、手元のねじを回すとその本体が分割され
開く『拷問器具』。
膣または肛門にこれを挿入し、体内でこれを開く………。
当然の如く性器や肛門は広がって裂け、最悪の場合は出血多量で死に至る。

人間の残虐性の一端を垣間見れる恐ろしい物だ・・・・・・・。

これからいいなに使用する物は改良したもので、当然目的も違う。

今後の工程は、こうだった。
器具(洋梨)を使い、いいなの膣をこじ開ける。そして、あるとが手を差し入れ子宮内の卵を取り出す。

至って簡単な作業。
いいなの苦痛と、それを行うあるとの心情を考慮に入れなければの事だが………。
458名無しっち:02/03/18 20:54 ID:EsA43a4B
この作業で麻酔は使えない……被害にあった者(いいな)が常に胎内の異物を感知し、
それを押さえていなければいけないから………。

卵を産みつけた異形の肉塊。奴はもう死に既に居ない。
あるとが卵から孵った者と対峙していた時分は、異形の肉塊のコントロール下に置かれていた為
さほど凶暴では無かったのだが、主(あるじ)が死に、単独の意思を持ったこの者達は
無秩序さが加味され、始末に終えない存在になる。
いいなの胎内で孵化した場合、腹の肉を喰い破って出て来る可能性も有る・・・・・。

慎重に、そして迅速に処理しなければいけない。

あるとは姉にソファーのクッションを差し出した。
いいなはそれを受け取り、力強く抱きしめた。
459名無しっち:02/03/18 20:55 ID:EsA43a4B
「………こころん…良く覚えておいて……あの者達に屈すると、どうなるか……」
いいなは、こころにこの事を伝えたかった。自分の様にならない為に、痴態を晒してまでも。
「…いいなお姉ちゃん」普段接している時とは明らかに違う姉の様子と態度。
それを感じ取り、真剣な眼差しで頷く。
こころの返事を確認しいいなは清潔なタオルを自らの手で口に押し込んだ。
苦痛の所為で、間違って舌を噛まない為の措置。
そして、あるとに向かい頷き、合図を送った。

姉の準備を確認し、あるとは持っていた器具を膣口に押し当てる。

くちゅっ。
薬と愛液で濡れたいいなの下半身から再び音が漏れる。
ゆっくりと器具を膣内に潜り込ませる。

ずぶ、ずぶぶぶぶっ………。
460名無しっち:02/03/18 20:57 ID:EsA43a4B
弛緩薬の効いた膣が難なく器具を飲み込む。膣内に溜まっていた愛液が、飲み込まれた器具に押し出され溢れ出す。
既にあるとの手は両方共、愛液でべちょべちょの状態になっていた。
じゅぶっ……じゅぶぶっ。
「んんっ・・・・」身体を震わせるいいな。

ぐっ……器具の先端が膣の奥、子宮に突き当たる。
が、問題はここからだ。あるとは姉の状態を確認し、手元に付いているネジをゆっくりと回す。

小さな金属音を立て回るネジ。

……まだ肉眼では確認出来ないが、いいなの膣内で器具の本体部分が開き出している筈。

姉の様子を伺いネジを回すあると。
その動きに連動して、段々と柔肉が広がり出す。

異形の者に嬲られた膣壁が目視出来るまでに広がると、いいなの反応が変化して来る。
「”んっ、んんんんっっ!!」その表情は明らかに苦痛のもの。
弛緩薬の効果での拡張もここまで……後は力任せに押し広げるしかない…。
ゆっくりとネジを回すと、いいなの胎内の肉壁の抵抗があるとの手に重みとして加わる。
が、それは当初から予想していた事……。僅かに躊躇いながらも作業を続ける。
461名無しっち:02/03/18 20:58 ID:EsA43a4B
ぎちぎちと音をたて、広がる器具と膣。
「”んんんっ!”んんっっ!!!」
いいなが持っていたクッションをギュッと握り締め苦痛に耐える。
・・・・・(…いいな姉)そんな姉を見て、息苦しさを覚えるあると。
正当な理由が有るとはいえ、愛する者を自らの手で苦しませる事。
理論や理屈で着飾っていい包めても、あるとの良心が全てを丸裸にして
自分が姉を苦しめていると云う現実を、嫌という程見せ付ける。
462名無しっち:02/03/18 20:59 ID:EsA43a4B
ある姉ちゃん……」側でいいなを励ましていたこころがあるとの額の汗をハンカチで拭う。

そして・・・・・涙も。

「あっ…」・・・・・・・・いつの間にか泣いていた。
こころに拭き取られるまで、あるとは自分が涙を流している事に気が付かなかった。

姉への想いから出た涙。
だが(…こころを不安にさせちゃったかな?)
不安にさせまいと気持ちを押し殺し、努力していたのだが・・・・・・。

「そんなこと無いよ、ある姉ちゃん……」姉の心の中の疑問に応えるこころ。
「…ありがと、こころ」あるとはこの異常時の所為か、そのことに気付かず礼を言った。

そして再び作業へと戻る。
463名無しっち:02/03/18 21:00 ID:EsA43a4B
(……もう少し…)あと少し膣壁を拡張すれば手が膣内へ潜り込ませられる。
が、その少しが難儀なものだった。

性行為に対し、場数を余り踏んでいない、いいな。
場数。と、いっても男性との経験は全く無く、妹あるととの擬似的な行為のみ。
そして先程の異形の者との行為が全て……。
その膣を腕が挿入出来るまで器具で広げなければいけない。
元々、無理としか言い様の無い作業なのだ。

ギチギチッ・・・ギチッ・・。数ミリ単位でだが、確実に広がる膣壁。
「”んんんんんっ―-〜”んんっっ!!」膣が広がる度に、いいなの顔から血の気が失せ、蒼白になって行く。
恐らく、その痛みは計り知れないものだろう・・・。

こころが姉のその姿に圧倒され、言葉を失う。

(……見えた!)押し広げられた肉壁の先に、ぽっかりと空いた子宮口を確認する。
(………ここまで来れば)後は卵を取り出すのみ。小さな安堵の溜息を付く。

……だが。
464名無しっち:02/03/18 21:01 ID:EsA43a4B
「いいな姉!!」姉の様態の変化を感じ、狼狽するあると。

精神と肉体、共に限界に達したいいなから、次第に意識が薄れていく。
と、同時に胎内の卵が成長を再開する。

このままでは・・・・・・・。

「だめぇ!!しっかりしてぇ!!」あるとは姉の身体を揺すり、励ます。
が、深遠へと意識を沈めて行った姉は還って来ない。
「いいな姉!!いいな姉ぇ!!」諦めずに姉を揺すり、呼びかける。
「姉妹でがんばって行こうって、言ったじゃない!!」(……それに、あたしは…)
「しっかりしてぇ!いいな姉ぇ!!」(あたしは、いいな姉をまだ愛し足りないよぉ!!)
妹の熱意の有る呼び掛けに反し、いいなは身体を力無く揺すられるだけだった。

「・・・・・いいなお姉ちゃん」状況は掴めないまでも、二人の姉のやりとりを見て、
危険な事態だという事はこころにも判った。
あるとに習い、一緒に姉のいいなを揺するこころ。
「いいなお姉ちゃんっ!!」そして呼びかける。

それでも反応の無いいいな。
465名無しっち:02/03/18 21:02 ID:EsA43a4B
「・・・・・お姉ちゃん・・いやだよぉ・・・・いっしょじゃ無くっちゃ・・・いやだよぉ・・・・」

「・・・・・こころ」妹の涙の訴えに手を止めるあると。

「・・・・・三人いっしょじゃ無くっちゃ、ココロ図書館が、ココロ図書館じゃ無くなっちゃうよぉ・・・・・」
たどたどしい言葉ながらも姉に呼びかけるこころ。

「・・・・・だから、いいなお姉ちゃん・・・元気になっていつものように、いっしょに司書のお仕事をしようっ!!」

・・・・・いいなからの返事は無かった。


が、その代わりに、いいなの身体に触れていたこころの手が力強く握られた。
「!!・・・いいなお姉ちゃん」
それを合図に、ガクガクと身体を震わせ意識を取り戻すいいな。
そして、こころに首を巡らせると、にっこりと微笑んだ。
「いいなお姉ちゃん・・・」

「もう大丈夫・・・ありがとこころ・・」言葉に出来ない姉に代わりに礼を言うあると。
466名無しっち:02/03/18 21:03 ID:EsA43a4B
いいなは意識を取り戻し持ち直した。
が、いつまた急変するか判らない。気を取り直し、再び処置に掛かる。

開き切った膣に右手を差し入れ、子宮口を確認する。
そして、人差し指と中指を使い入り口を押し広げ子宮内へと腕を潜り込ませる。
「”んっ“んんんんっ!!」身体を仰け反らせ苦痛と戦ういいな。
「いいなお姉ちゃん!」姉を励ますこころ。
「!!」ふと、姉の下腹部を見て驚き、言葉を詰まらせる。
姉、いいなの腹部が内側から蠢いていたからだ。
・・・・・あるとが子宮内に差し入れた腕が動いてそう見えるのだが、確かに見慣れぬ異様な光景だった。
467名無しっち:02/03/18 21:04 ID:EsA43a4B
(・・・あった!)指先に卵の硬い殻の感触が触れる。
そのまま手で掴むと、あると自身の『気』を送り、内部のモノを滅殺する。
卵の中の命が消える確かな手応えを感じる。
(・・・まずは、一つ目)

そして、側に有った二つ目……そして三つ目の卵を同じ様に処理する。
「・・・ふぅっ」後は子宮壁を傷付けない様に取り除くだけ。

・・・・・・・・・・。

「ゴトンッ」いいなの子宮内に産み付けられた卵が取り出されテーブル上に並べられる。
(後は・・・・・)直腸に産み付けられた卵のみ。
だが・・・・・・。
「・・・・どうやって」取り除くのか思案するあると。
何しろ直腸に卵を産み付けられる事など前例が無いからだ。

(・・・・・とりあえずは)膣と同様に弛緩剤を使い、菊門を解す。
「んんっ・・・んんっ」
先程とは違う感覚に戸惑い、悶えるいいな。
肛門の括約筋が緩むと同時に内部に溜め込まれたガスが音を立てて放出される。
と、同時に、だらしなく開いた肛門から黄色味がかった腸液がどろりと流れ落ちる。
いいなの顔が苦痛と羞恥に歪む。

そして、一周り小さい『洋梨』を使い肛門口を拡張する。

―が。
468名無しっち:02/03/18 21:05 ID:EsA43a4B
「・・・駄目だ」先程の膣と違い、ここは排泄のみの器官だ・・・・・。
幾ら拡張しても腸内に腕など入りそうに無い・・・・・。
器具を使い、取り出そうにも腸の曲がった先に有る卵には届かない。
(・・・・・ここまでなの?・・)肩を落とすあると。
(自分の腕がもう少し小さければ・・・・・・)腸内に潜り込ませて卵を取り出せる事も可能なのだか・・・。

(・・・・・小さい手!!)一つの案を思い立ち、あるとは妹のこころを見詰めた。
「?」期待と戸惑いが複雑に入り混じった姉の眼差し。その視線を向けられ小首を傾げるこころ。
                   ・
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「……………わたしが」いいなの現在の様態と、自分のする事をあるとから聞いたこころ。
もちろん強制では無い。
が、こころに説明を終えたあるとは、僅かばかりの自己嫌悪の念に駆られていた。
それは、幾ら強制では無いと言っても姉想いの優しい妹からの返事が容易に予測出来るからだった。

しばし考え込むこころ。が、心の中では既に答えが出ているのかも知れない。
普通の生活をしていたのなら陥らない状況と選択。
それが答えを言葉という形にさせるのを躊躇わせている・・・・・。

ややあって、決意を固めたこころ。
姉のあるとに真剣な眼差しを向け、予想通りの返答をする。
「・・・・・うん、わたしがんばってやってみるよ・・ある姉ちゃん」
「こころ・・・・」
469名無しっち:02/03/18 21:10 ID:EsA43a4B
すみません。半端ですが一応ここまでです。
本当は「ココロ図書館」の秘密と背景まで書こうと思っていたのですが・・・・・。
続きは後ほど・・・・・。

取り急ぎUPしたので間違いなどが無ければ良いのですけど。
470名無し:02/03/19 00:25 ID:HmFjaURP
ダークな方向へと進んでいくようですね先生
(期待です。)
471名無しさん@ピンキー:02/03/19 02:16 ID:kj/h9fCN
すげ・・・まさに神。
472名無しさん@ピンキー:02/03/19 14:29 ID:8kLUVHQX
なんか、勿体ないねぇ。
473 ◆iinavbR6 :02/03/20 18:30 ID:a0086GwT
ああボクのイイナたんがぁ・・・(;´∩`)
474名無し:02/03/22 13:45 ID:c62edy24
>>473
いいなさんはみんなの物です。
475名無しさん@ピンキー:02/03/25 00:04 ID:5dR8qZHm
保管age
476名無しさん@ピンキー:02/03/28 00:20 ID:qtbFdsAJ
ところで、このスレの皆は「電撃萌王」は買った?
あると姉のし、下着姿と水着姿が拝めるぞ!と。
477名無しさん@ピンキー:02/03/28 00:38 ID:RJ+i7jzC
>476
うpキボーン!
478名無しさん@ピンキー:02/03/28 09:23 ID:oObiKo08
>>476
売ってないYO!
479名無しさん@ピンキー:02/03/30 08:47 ID:JdZwteoL
断固死守
480 :02/03/31 16:31 ID:OYkFiCWm
今日初めてこのスレを見つけて一気読みしました。
・・・・大満足です ヽ(´ー`)ノ
481名無しさん@ピンキー:02/03/31 22:52 ID:CVaKaVXT
>>480
まだ、全然終わってないから満足出来ないYO!
482名無しさん@ピンキー:02/04/01 13:56 ID:6sMoHRjA
こころ perfection : sage
483名無しさん@ピンキー:02/04/03 00:00 ID:JjGZ1xXI
484名無しさん@ピンキー:02/04/03 11:37 ID:2aW+A1RK
先生。
ぼちぼちどうスか?
485名無しさん@ピンキー:02/04/03 14:09 ID:exoysDKu
>>483
(・∀・)オオ
16才なんだ‥
486名無しさん@ピンキー:02/04/03 16:50 ID:kwoaMuFt
>>483
このあと、あるとたんはどうなったでしょうとか言って?
先生、小説にしてくれないかな?
487名無しさん@ピンキー:02/04/04 08:25 ID:JqqvxqW3
一ヶ月たってしまいました。
488名無しさん@ピンキー:02/04/04 13:09 ID:23xfrVBv
ちょっと心配
体でも壊したんでしょうか・・・
489名無しっちさんのにわかファン:02/04/06 04:51 ID:rj3XVdfB
今晩わ、お邪魔します。
初めまして。

名無しっちさん(先生って言い方、自分少し抵抗あります‥
「先生と、言われる程の馬鹿でなし」を地で行く昨今ですから
逆に失礼かも)
斜読みですが、一通り読ませて頂きました。

すみません、感動してます‥

まさか、こんなところで感動させて頂ける等とは
思ってもいませんでした。偏見や先入観は悪ですね。
この手の場所にある様な××小説って、もっと薄っぺらな
主語を誰に変えても成立しちゃう様な「ヤルだけ小説」
バッカなモンだとばかり思ってました。それがこんな‥

何と言うか、どの物語にも原作と同じ厚みを感じます。ちゃんと
自分の知ってる(アニメの方の)世界の中で、あの
登場人物達が泣いたり笑ったり怒ったり××したり(ぉ

アニメはもう随分前に終わってしまいましたが、久々に
「禁断の第××話」なーんて、ビデオの販促用秘蔵豪華特典を
見させて頂いた気分です。
技巧的にも、創作小説独自の伏線で色々凝っていたりしてて、
さらにそれが原作のエピソードに絶妙にリンクしてくれた日には
巧いと言うか狡いというか、甘さも痛みも半端じゃなくて。
テクニックもそうですが、何と言っても原作に対する並々ならぬ
愛情と情熱が感じられて、自分なんか共感を通り越して、妬みさえ
感じる位羨ましいですよ。
自分の好きな作品でこんな見事にストーリーが綴れたら
嬉しいだろうな‥

‥すみません、暴走してます。

今日初めてこちらを覗かせて頂いたのですが、暫くお見えに
なられていない御様子。来たばかりで言うのもおこがましいですが
他の常連の方々同様、少々心配致してます。
御無理をされてまで続きを書け、などとは言語道断ですが、せめて
一言でいいからおいでになられて、安心させて頂きたいかなー‥
なんて。

なんかえらい事勢いに任せて書き殴ってしまった気もしますが、
どうかお気を悪くなさいません様‥。

こんなの上げちゃっていいのかな(汗
490名無しっち:02/04/07 12:23 ID:Aqz19MTE
申し訳ありません、最近お話のUPも滞っているうえに、
ご心配までお掛けしてしまうなんて。

一応元気です。
仕事が終わり、これから就寝ですのでへろへろですけど・・・・。(w

お話の続きのUP。ここ二ヶ月程滞ってますけど、
今後は週に最低でも2〜3回はUPする事にします。

本来ならば今日から再スタートさせたいのですが、少し辛いので、
10日の水曜日から始めさせて頂きます。ごめんなさい。

今回は大丈夫です、皆さんから暖かいお言葉を頂きましたので気力十分です。

レスは後ほど致します。
いつも見に来てくださって本当にありがとうございます。
491名無しさん@ピンキー:02/04/07 12:45 ID:JRcvLHNT
先生の登場!やった〜!!(安心、ほっ・・・)
492にわか某:02/04/07 14:51 ID:TgB5nJ86
はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜‥

良かった〜〜〜〜〜〜〜〜‥

これから毎日チェック致しますね♪

(前回のが余りにも見苦しかったんで。‥まだ長いかも)
493名無しさん@ピンキー:02/04/07 21:36 ID:KEQb4X2I
つか、疲れてるうちは、ゆっくり休んだ方がよいかと思われ。
無理は、よろしくない。
けど、期待してます・・・。
ま、マターリとね。
494名無しさん@ピンキー:02/04/07 22:11 ID:1EF0Fdxq
うむ。
ただ、たまにで良いんで、健在であるという報告は、してほしいっす。
495名無しさん@ピンキー:02/04/08 00:08 ID:2iyXscBZ
畏敬の念を込め、先生と呼ばせて頂きます。今までこっそりROMしててスミマセン。

先生の作品でのお気に入りは、「朱葉のココロ」と「いいなの日記」の2作品。
「朱葉のココロ」は、こころと朱葉のかゆかゆラブも勿論良いのですが、ジョルジュと翠の背徳感溢れるえちシーンが良かったです。
(翠の心に決着が付いていること存じておりますが)更にジョルジュとの情事を反芻描写(で、翠の自慰に繋げる等々)をお願い致します。
「いいなの日記」は、何と言ってもいいな姉の倒錯した愛情。先生の文章力と相まり、読んでて背筋がゾクゾクしました(w
図書館の奇跡などを使っていいな姉をふたなりにし、是非>>360の本懐を遂げさせて頂けたらと思います。

それでは先生、お体にはお気を付けて、ゆっくり執筆なさってください。絵にも期待しております。
496名無しさん@ピンキー:02/04/08 17:16 ID:mek6J3kJ
ここまでの名無しっち氏のカキコを各SSごと
 ・引き裂かれたココロ
 ・朱葉のココロ
 ・ココロ図書4人目の司書
 ・番外編いろいろ
に別ファイルにまとめ、氏による訂正を反映した要約を作成しました。
サイズはLh5で圧縮して約122KBもある(文字だけなのに)ので、
氏が話を再開するまでの繋ぎにはなるでしょう。

欲しい人は適当なうp場所を指定して下さい。
497名無しっち:02/04/10 22:42 ID:+SWKXsdd
では、お約束通りUP致します。
珠音さんのお話です。ごめんなさい!期待を裏切ってしまうみたいで。
他の続きを期待された方、今後は定期的にUPしますのでお待ちください。

>>496さん、まとめるのは大変だったのではないでしょうか?
とても嬉しいです〜。自分がアップローダーの良い場所を知っていればお知らせ
するのですけど・・・・・何分良く解らないものでして、お役にたてなくて
申し訳ありません。誰か良い場所を知っている方が居れば良いのですけど・・・。
498名無しっち:02/04/10 22:43 ID:+SWKXsdd
「ココロ図書館4人目の司書」(その9)

「あっ、はい、こちらの本でしたら・・・・・・」利用者を案内するいいな。
「・・・・・・返却は一週間後になります・・・」てきぱきと貸し出し業務を遂行する珠音。
その傍らにはこころ。
慌しく本の整理をする、あると。

開館と同時に司書業務を忙しなくこなす4人……。

―珠音がココロ図書館の司書としての勤めの初日。

その日、図書館には大勢の利用者が訪れた。
理由は・・・・・・。

………図書館利用者達の視線の先には常に珠音の姿……。
娯楽や話題の少ない麓の町。そんな町では噂が広まるのも早かった。
ココロ図書館に来た『コンパロイド』の事は、たちまち町中の噂となった。
そして、その『コンパロイド』を一目見ようと、人々がココロ図書館に殺到したのだった。

その忙しい最中、偶然通路でいいなとあるとが鉢合わせとなった。

「はぁっ・・こんなに忙しいのはチラシを配った、あの日以来だね・・・」少々、疲労気味にあると。
・・・・・疲労気味の理由には作家、ひめみやきりんとしての連日の執筆活動に拠るところも有るのだが・・・。

―チラシ。
以前、こころが司書になりたての頃、図書館への利用者が訪れない事に対し、思案を巡らせたことがあった。
そして実行された案が、町に図書館についての宣伝を書いたチラシを配る事。
こころが文章を考えて書き、あるとが絵を描いた。
手作りのチラシ。
それが町に配られ、その結果多くの利用者が訪れた。喜ぶ姉妹。

・・・・・チラシの効果の陰に、今は亡き父の努力が加わっていた事を姉妹が知るのは
もう少し先の事になるのだが・・・・・。

「そうね・・・」ちらりと、こころの居る受付を見て相槌を打ついいな。
そして、自然と笑みがこぼれる。
何にしても、妹の待ち焦がれていた利用者が来てくれるのはありがたい事だ。

「あっ!油を売ってる場合じゃ無いね」と、今の多忙な状況を思い出し、あると。
「そうね、がんばりましょう」妹に同意し頷くいいな。
そして二人は再び、業務へと戻って行った。
499名無しっち:02/04/10 22:45 ID:+SWKXsdd
―受け付け。
利用者の列がはけ、僅かばかりの時間が出来る。
「……こころさん、大丈夫ですか?」その時間の隙間を使い、先ほどから塞ぎがちであった
こころに珠音が言葉を掛ける。

いつも元気なこころ。
が、何故か今のこころは言葉数も少なく、利用者の対応にも時折手が止まりがちだった。

「えっ……だいじょうぶだよ………」珠音に対し笑顔で応えるこころ。
が、やはりその笑顔にもどことなく無理がある。
(・・・もしかして)「どこか、お身体の具合でも悪いのですか?」そういい、こころの額に手をあてる。
珠音の手の平に有るセンサーが、こころの体温を計り始める。(……平温ですね)
そして次にこころの右手を取り、脈を計る。(………特に問題は)

が、感情の乱れを脈から感じ取る。(……この感情は)
「・・・・・なんでもない、なんでもないよっ!!」いきなり声を張り上げ、珠音の手を振り解くこころ。
そして受付を出て、どこかへと走り去る。

「こころさんっ!」珠音が呼び止めるも、こころは振り向きもせずどこかへと・・・・・。
(やはり・・・)どこかおかしい。
慌ててこころを追いかけようとする珠音。
が、タイミング悪く利用者が本を抱えて受け付けへ・・・。

利用者と、こころが走り去った方向を交互に見詰める珠音。(……どうすれば)

「どうしたの?」そこへ妹の声を聞き、あるとが駆け付けて来た。
「あるとさん、すみません!ここをお願いします」あるとの姿を確認するや、珠音がこころの後を追い、駆け出す。
「あっ、ちょっとぉっ!」状況が飲み込めぬまま、珠音を見送るあると。
500名無しっち:02/04/10 22:45 ID:+SWKXsdd
確かこちらの方向へ・・・・)それ程広くない館内。すぐに見付かる筈。
(それにしても・・・)と、こころを探しながら考え込む珠音。
先程こころから読み取った感情、あれは(……怒りの感情だった)
(でも、どうして?)理解に苦しむ珠音。

一緒に過ごした司書研修。
あの時こころは、司書の仕事について楽しそうに語っていた。
山奥の小さな図書館。だからこそ利用者が来ると嬉しいし、大切にしたい、と。
(・・・だのに何故?)
501名無しっち:02/04/10 22:46 ID:+SWKXsdd
・・・・・こころはすぐに見付かった。
人気の無い静かな場所。そこから窓の外を眺めていた。

声を掛けようとして躊躇う珠音。
窓の外から差し込む光に照らされたこころが神々しく見えたからだ。

一枚の絵画。
そう、どこかでこんな感じの絵画が有った。
見惚れて声の出ない珠音。

「・・・しゅねさん」珠音の存在に気付き、絵画の少女が振り向き口を開いた。
その言葉で我に返る珠音。

「ごめんなさい・・・しゅねさん」俯き、謝るこころ。
「・・・・・・でも、みんな勝手だよぉ・・・・・・いつも来ないのに、こんな時だけ・・・」
「・・・・・こころさん」こころの言葉で今まで沸き起こっていた疑問の回答を見出す。

本好きのこころ。利用者の目的が本では無く、珠音に有る事が気に入らない・・・・・。
我がままといえば、我がままなのだが、珠音にはそれが何となく心地良かった。
こころのまだ見た事のない一面を見れたからだ。

「ですが、こころさん・・どんな理由で来られても利用者さんは、利用者さんですし・・・・・」
こころを宥める様に説得する。
502名無しっち:02/04/10 22:48 ID:+SWKXsdd
その言葉に大きく首を左右に振るこころ。
「いやだよ……だめだよぉ…しゅねさんは見せものじゃ無いよぉ!!」
利用者の珠音に向けられた好奇の目。幼いこころだからこそ、その視線の真意を誰より汲み取れた。
物珍しさと、人ならざる者への畏怖、嘲笑。

珠音に対してのそんな視線。それは同時に、側に居たこころの心も傷付けていた……。
「どうして、あんな目でしゅねさんを見るの?」今まで我慢していたこころが
ぽろぽろと涙を流し、珠音に駆け寄る。
そして抱きつき泣きじゃくった。

「・・・・・こころさん」(私は・・・)とんでもない勘違いをしていた。
こころの事を我がままなどと。
こころは珠音の事で怒っていた。そして、哀しんでくれた。

だが。
「こころさん……それは仕方の無いことです」泣きじゃくるこころの頭を優しく撫でながら。
「人は自分とは違う物や、考えに差別や偏見を持つものなのです・・・・・」
珠音の言葉にすぐさま異を唱えるこころ。
「そんな・・・しゅねさんと私たちがどう違うの?・・・こうしてお話も出来るし、
司書のお仕事もいっしょに出来るし・・・」
「それに・・・・それに、わたしはしゅねさんの事を・・・・・」そこまで言い、口篭もるこころ。

503名無しっち:02/04/10 22:49 ID:+SWKXsdd
「こころさん・・・」こころを優しく抱きしめる。
「こころさん・・・人の心には原石が有ると書いて有る本が有ります・・・・」
「原石?」珠音の言葉を反芻するこころ。
「ええ、磨けば光る原石です」
「ですが、この原石は磨く事をさぼると、すぐに雲ってしまい周りを見えなくしてしまうそうです」
「周りが見えなくなる……その事について、こころさんはどう思いますか?」
「怖いと思いますか?」
珠音を見詰め、頷くこころ。
「でしたらこころさんは大丈夫です、信じてください。人を、そして色々な物を・・・」
「周りの人達の原石が曇っているのなら、こころさん自身の輝きで照らして
周りの人達も輝かせてください・・・・・きっと、こころさんでしたら大丈夫です」

「しゅねさん・・・」落ち着きを取り戻し、珠音に身体を預けるこころ。

雪の様にどこまでも白い純粋な心の持ち主のこころ。
それ故に傷つき、汚れ易い事を危険と感じた珠音のアドバイス。
そのアドバイスが優しく、ゆっくりとこころの思考に染み渡る。
504名無しっち:02/04/10 22:50 ID:+SWKXsdd
「こころさん・・・ありがとうございます」
「えっ?」珠音の突然の礼に目を丸くする。
そのこころを見詰め、静かに話し始める珠音。
「私は・・・・・私たちコンパロイドは元々、怒りや悲しみという感情を鈍く設定されているらしいです」
「それは当たり前の事ですよね、人に奉仕する為のコンパロイドが怒ったりしたら
本来の目的に支障がきたします・・・」

少し間を置き。

「ですが今日、私は怒ることが出来ました……正確には、こころさんが代わりに怒って
くださったのですけど…」
そう言い、珠音は屈み、こころの視線に高さをあわせた。
「しゅねさん・・」作られたとは思えぬ、珠音の丹精な顔立ちがこころの目の前に・・・。

「私は、幸せなコンパロイドかも知れません・・・・」微笑む珠音。
その笑みは、プログラムされた物では無く・・・・・。

「こころさん・・・・・」名を呼ぶ珠音。
「えっ?」名を呼ばれ、僅かに動揺するこころ。

「………ひとつお願いをしても宜しいでしょうか?」遠慮がちに・・・・・。

「なあに?しゅねさん・・」ドキドキと、打つ脈が早まって行くのを感じる。
             ・
             ・
             ・
「………………キスしても…いいですか?……」意を決し、珠音。

「えっ!」その言葉に驚く。
が、「……………うんっ」突然の珠音の申し入れを受け入れる。何故ならこころ自身も望んでいた事だったから。

そして、期待に打ち震えつつ、ゆっくりと目を閉じる。
そのこころの合図を見て顔を近づける珠音。

幼い唇と、作り物の唇がそっと重なる。

窓から差し込む暖かい陽射し。その陽射しが優しく二人を包み込む。

その光景は幻想的でも有り、どこか儚げでもあった。
505名無しっち:02/04/10 22:56 ID:+SWKXsdd
文章も久し振りに書くと駄目ですね・・・・・。
もう少し書けば、感じを取り戻せると思います。
取り戻せたとしても、余り変わり無いと思いますけど。(w

えっちなお話は、次にでも。次回は番外編3を・・・。
「引き裂かれた〜」も再開します。
506名無しさん@ピンキー:02/04/10 23:23 ID:Ia471VLg
 まってましたぁ!
先生お疲れさまです。
507名無しさん@ピンキー:02/04/11 02:54 ID:9E0my315
くーっ。いよいよ盛り上がってきましたね、先生!(感涙
508これ木刀YO!:02/04/11 04:10 ID:OIB7Tca4
先生、珠音さん話(・∀・)トテモイイ!
このままどんどん行っちゃって欲しいと思うのはわがままでしょうか。
509名無しさん@ピンキー:02/04/15 02:24 ID:Ylxj9hBJ
保守アゲ。
510名無しさん@ピンキー:02/04/15 02:25 ID:Ylxj9hBJ
511名無しさん@ピンキー:02/04/15 14:10 ID:32taBLWZ
512名無し:02/04/15 20:20 ID:IBN8B8oN
---炉利動画情報掲示板---

http://up.to/kodomo

513名無しさん@ピンキー:02/04/17 06:31 ID:gm0Ixz2K
保守sage。
深く静かに待ってます。
514にわか某:02/04/18 02:32 ID:CodCq4TN
今晩わ、伺うと言いながら自分もなかなか来れなかったりしてます(汗

>4人目の司書
幻想的で儚げ‥いいシーンですね〜‥(うっとり)エロエロもイイですが
個人的にはこーゆーシチュエーションの方がツボですねー♪
やはり「ココロ」は慈愛に満ちた雰囲気が一番似合います。
(‥逆に、これから鬼畜度が上がるのに反比例して、あの独特の雰囲気を
保つのが難しくなっていくんですよねー、うーむ‥)
今回の物語は甘々と鬼畜の落差の妙に挑戦するものと勝手に予想を立てて
見ましたが、どうか頑張って下さい名無しっちさん、とブラックシュネさん(笑)

‥出来たらこのまま甘々の百合百合で行って欲しかったりして‥
515名無しさん@ピンキー:02/04/21 22:58 ID:SFlbXuwO
先生!!原作が来月号で最終回だそうです…
516名無しさん@ピンキー:02/04/25 13:03 ID:np9Nkbw9
保守します。
517名無しさん@ピンキー:02/04/27 07:44 ID:0r07jKGN
マターリ…
518名無しさん@ピンキー:02/04/27 19:32 ID:hVSTQxob
せめてココだけでもず〜っと続いて欲しい
519名無しさん@ピンキー:02/04/29 17:38 ID:YYSAN0IH
私の所は放送していなかったのでレンタルでビデオを借りて一気に見た
みている時にこのスレが頭をよぎりちょっと変な気分に・・・
特に「市長さん・・・・」

上沢がムカツクのでもう一回、殺っちゃって下さい
520にわか某:02/05/01 03:45 ID:lE9XJSb/
>上沢がムカツクので

ついでにラスト30秒に出て来た車椅子野郎にも奇跡を
味あわせちゃって下さいな♪(言いたい事いってるなぁ)
521蒲生@二等軍曹:02/05/01 10:38 ID:ukheA6zm
名無しっちさん
小説、読ませて頂きました。お気に入りは「朱葉のココロ」ですね。
腹違いの姉妹(しかも二人はその事を知らない)の百合、何とも甘美な世界で良いです。
「その17」で朱葉ちゃんをいじめた3人組、こいつら全力でボコッた上に射殺して
良いですか?こういうガキ嫌いなんで。
あと、「引き裂かれたココロ」のテロリスト共は、是非SWATチームに全員射殺して
もらって下さい。
「自分にはこの世で許せないものが二つある。一つは人の物を何の気兼ねもなく盗む輩。
もう一つは罪のない無防備な女子供を傷つけ命を奪う、おまえのようなテロリストだ!」
(竿尾 悟『迷彩君』一巻より)。
アニメを秋葉原の「リバティー」でレンタルし、単行本も2冊とも買いました。
あのシュビム・ワーゲンの排気音を録るのに池袋のミリタリーショップ「サムズミリタリ屋」
に依頼したのは(EDの協力のテロップに載ってます)業界では有名な話だそうです。
522もぅ:02/05/01 10:46 ID:RX6TtsM1
ここでお話しませんか?

http://www.kokorochat.jp/


523名無しさん@ピンキー:02/05/03 12:20 ID:nyCJf86h
いいな姉!
図書館の「棚卸し」よりも
上沢の
「筆おろし」を
手伝ってあげて!!
524名無しっちさんの弟子:02/05/04 00:12 ID:eP2oDu/X
「ううん・・・」
 そう深く溜息をついた妹に気づいて、同じ部屋で本を読んでいたいいなは声をかけた。
「こころん、どうしたの?」
「いいなお姉ちゃん・・・・あのね、あたしちょっとお腹が痛いの」
 そう答えて苦しげにこころは顔をしかめる。
 それを聞くといいなは座っていたソファーを離れ、二階の部屋にいた妹の所にやってきた。
「お腹が痛いんだ。こころん、うんこちゃんと出てる?」
 真顔でそう聞かれ一瞬きょとんとしたこころは、そのあと頬を染めて小さな声で答えた。
「あんまり・・・・」
「あんまりって? ・・・どんだけ出してないの?」
「うーんと・・・・最後は日曜日だった。先週の」
 懸命に思い出しながら答える妹に、いいなは呆れながら言った。
「じゃあ、ええっと・・・九日もうんこしてないの!お腹イタイの当たり前よ」
 そうしてこころの手を掴み、乱暴に引っ張る。
「えっ?! なにいいなお姉ちゃん?!」
 急な姉の行動にビックリしながらこころが聞いた。
「お腹イタイの、治してあげるわよ。すぐだから」
 そう答えていいなは強引に隣の部屋へ妹を引きずっていく。こころはなおワケが分からず連れられるがままにあるとの部屋に入った。
「あるとちゃ〜んッ!!」
「えっ!、なにいいな姉?」
 やや驚いた顔で次女のあるとが二人を迎える。
「あのねえ、こころんがねえ・・・・うんこ詰まりになったのよ!」
「いやあっ、お姉ちゃん、ある姉ちゃんに言うなんてっ!!」
 肉親とはいえいきなりその事実を暴露されて、着替えにも気を使うほど羞恥心に目覚めていたこころは真っ赤な顔になって姉に抗議をした。
525名無しっちさんの弟子:02/05/04 00:13 ID:eP2oDu/X
そんな妹には目もくれず、いいなはふとはにかんだ表情を浮かべながらあるとに頼む。
「だから・・・こころんに、お浣腸・・してあげて」
 そうして妹の手を引き、自分の身体の前に押し出した。
「ええっ・・。いいの、いいな姉?」
 理解した顔であるとはいいなに尋ねる。
 姉の言う浣腸≠ェ何かをよく知らなかったこころは、恥ずかしくはあったもののこの苦しみから逃げられるのならと思い、うなずいた。
「う、うん・・・・お腹、ずっと痛いの。ある姉ちゃん、治してくれるの?」
「えっ・・ええ、本当にいいの?」
 あるとは内心で舌なめずりをしながら念を押した。
 いつかはこころも、とは思っていたのだが、まさかこんなに早くその機会が訪れるとは。
 しかもその機会は、秘かにあるとが浣腸プレイを仕込み始めたいいながもたらしてくれた。
 嬉しいことだが、あとでその意志を翻したりすることがないよう念を入れる必要があった。
「うん。お願い」
 まさか妹と姉の背徳の性(さが)など知る由もなく、こころは無垢な肢体をあるとの魔の手へと委ねる。
 僅かな苦しみからの解放を代償として・・・・
「わかった。じゃあお腹痛いの治してあげるけど、その代わり、私の言うことは絶対聞くのよ 分かったわね!」
「うん」
 最後の方は強い声でそう言われてやや驚いたものの、勢いに呑まれたこともあってこころはこっくりとうなずき、承諾した。
「じゃまず、服を汚すとまずいからハダカになって。パンツ一枚になりなさい。いいな姉は、新聞紙を持ってきて」
「え・・」
「は〜い」
 戸惑う妹をしり目にいいなは命令を果たすため部屋を飛び出していく。
 こころはしばらく無言でいたが、冷たく見据えるあるとの目に抵抗できず、ゆっくりと服を脱ぎだした。
 お風呂に入る以外あるとに見せたことのない裸を再び晒す恥ずかしさに、こころの身体は僅かに震える。
 いいなが新聞紙の束を抱えて部屋に戻ってきたときには、こころは命令どおり下着一枚の姿となっていた。
526名無しっちさんの弟子:02/05/04 12:39 ID:6NoPsdFJ
パート2
「敷いて」
 あるとの一言で、いいなはいそいそとフローリングの床の上に新聞紙を敷き詰める。
 それが終わったところで、あるとは再び命令した。
「四つん這いになって、いいな姉」
それを聞いて驚いたいいなは思わず聞き返す。
「えっ? あたし?」
「そう。どんなことをされるのか、こころにお手本を見せてあげないと。いま五日目だから、もう十分でしょ」
 あるとにそう言われ、一瞬惨めな顔付きをしたものの、いいなは素早く服を脱いでこころと同様の姿になると、床の上に這った。
 そしてその姿を妹に晒す屈辱に震えながら、あるとに尻を向け、嘆願する。
「あるとちゃん・・・お願いです、私にお浣腸、して下さい・・・・」
 それから下着を自ら膝まで引き下ろし、シミ一つない真っ白でキュートな生尻を晒した。
「よく見て覚えておきなさい、こころ。いいな姉のあとはあなたの番なんだから」
 恐ろしい予告をしながらあるとはイチジク浣腸をいいなのアヌスに突き挿す。いいなが甘い呻き声を漏らすあいだに、あるとは5個のイチジクを空にしてしまった。
 想像だにしなかった光景に、こころは立ちすくんでいた。いまだに目の前で行われた行為の意味は理解できなかったが、なにか「いけないこと」がされているのだ、という感じがあった。
 だが、いいなお姉ちゃんもある姉ちゃんも大好きだったし、なによりある姉の言うことに服従することを約束してしまっている。そのためパニックになりそうな頭を懸命に働かせ、こころは目に見えるものを記憶しようとしていた。
「よし。いいな姉、パンツを穿いていいわよ」
「うん・・・・」
 泣きそうな顔でいいなは頷き、命令に従う。
 早くもキュルキュルと鳴り始めたお腹に手のひらをあて身を捩り始めたいいなをどかせると、あるとはこころに言った。
527名無しっちさんの弟子:02/05/04 12:41 ID:6NoPsdFJ
「こころ、あなたの番よ」
「う、うん・・・」
 おずおずと床に這いあるとにお尻を向けたあと、こころは恥ずかしさをこらえ穿いていたパンツを思い切って下ろした。
「ええっと・・・ある姉ちゃん、こころに、こころに・・・」
「浣腸」
「カンチョウ、して・・・下さい」
 やっと嘆願の言葉を言い終えると、こころは姉よりひとサイズ小さいヒップをプルンと揺らす。
 姉同様、一条のふくよかな裂溝にしか見えない股間を見下ろしながら、あるとは排泄の欲求に悶えるいいなに命じた。
「いいな姉、こころのお尻の穴を舐めてほぐしてやって」
「・・・! そんな、あるとちゃん・・・」
「いやなの。それならもういいな姉には浣腸してあげないわよ」
 それを聞いたとたん、いいなはイヤイヤをするとこころに近づき、跪いて妹の幼蕾に舌を伸ばした。
「ひゃううっ!!」
 あまりにも異様な感覚にこころは怯え、悲鳴を洩らす。
 だが、姉の熱い舌が柔々と排泄孔に触れ、引き絞られている筋肉の中へゆっくりと侵入し始めると、こころの体は次第に熱くなり、初めての感覚に夢中になっていった。
「あっ、あーーっ! なんかヘン! ヘンだよお姉ちゃん・・・・!」
 じわじわと舐め融かされるような感覚に溺れ、内股の筋肉を何度か痙攣させる。だがそのうち、より深く侵入した姉の舌が固い汚塊に触れてそれを揺するのを腸で感じると、真っ赤になって叫んだ。
「お、お姉ちゃん、それ、うんちぃっ!! 汚いからダメぇっ!!」
「いいのよ、こころ。いいな姉はね、うんこ舐めるのなんか全然平気なのよ」
「うう・・・・」
 嘲るようなあるとの言い方に、いいなは思わず涙ぐむ。
 だがそれでも健気に命令を守り、彼女は妹の秘門をじっくりと舌で押し広げていった。
「よし、もういいわよ いいな姉。ご苦労さま」
 ポンと肩を叩きあるとはいいなにストップをかける。汗まみれになって妹のお尻から顔を上げたいいなは、全身を小刻みに震わせながら哀願した。
528名無しっちさんの弟子:02/05/04 12:43 ID:6NoPsdFJ
パート3
「も、もうダメあるとちゃん・・・・うんこさせてぇ・・・っ!!」
「もう少しガマンして。こころにに浣腸してから」
 無情にも猛烈な便意に悶え苦しむいいなに排泄を許さないまま、あるとはまたイチジク浣腸を取り出す。そして、姉の唾液にまみれたこころの薄桃色のアヌスへその先端をゆったりと埋めていった。
「うーーっ!」
「入れるわよ」
 そう声をかけてから、あるとは握っているものの中身を静かに絞り出していく。
 薬液が直腸内へ静かに満ちていき、こころの中へと浸み込んでいった。
「慣れないうちにたくさん入れるのは危険だから一個しか入れないけど、こころのお腹の膨らみ方だとだいぶ詰まってそうだから。指浣腸もしてあげる」
 そう妹に語りかけ人差し指を軽く唾で濡らすと、あるとはずるりとすぼまりの中へ潜り込ませてしまう。
「あううううっ!!」
 薬液によって排泄感が急激に高まる中、不意に挿入された異物に肛門を掻き回されこころは呻いた。
 だが柔らかで敏感な粘膜を抉られ、さらに何度も指の往復運動に擦り上げられて、まるで果てしなく脱糞し続けているような不思議な快感に次第に喘ぎ声をあげるようになる。
「あるとちゃん、もう許してっ!! もれちゃううーーーーっっ!!!」
あるとの部屋にいいなの悲鳴が響く。
「おっと忘れてた。ごめん ごめん」
 そう謝りながらあるとはこころを玩弄し続けた指を引き抜き、ティッシュで汚れを拭う。
 そして床にうずくまりお尻を押さえながら悶えているいいなを起こすと、後ろから両脚に手をかけて抱き上げ、幼児にオシッコをさせるときのような恰好にさせてしまった。
「あ、あるとちゃん・・・」
「さあこころ、さっきお尻を舐めてくれたいいな姉にお返しよ。うんこはガマンしながら、パンツの上からいいな姉のワレメを舐めてあげて、いいな姉がうんこ漏らしたら、あなたも思いっきりパンツの中にブリブリ垂れ流していいからね」
 それを聞いて愕然とするこころ、いいなに笑いかけ、あるとはいいなを後ろから抱え上げたまま、妹の股間を四つん這いのまま震えているこころの鼻先へと突き出す。
529名無しっちさんの弟子:02/05/04 12:45 ID:6NoPsdFJ
その成熟なクレヴァスに食い込んだ白い布地をしばし見つめたあと、こころは熱く濡れて震える小さなピンクの肉塊をそろそろと姉の秘所へ伸ばした。
「あっ・・・ひうううんっ!! こころん、ダメえぇぇぇっ!!」
 苦悶しながらも被浣の悦楽に溺れていたいいなは、妹の舌先がもたらす動きに耐えきれず蜜液を溢れさせる。
 見る見るうちに蜜と唾液でクレヴァスの部分を濡れ滴らせた姉に、妖しい動悸を覚えていたこころの耳へ断末魔の声が飛び込んできた。
「いやあ・・・こころんの目の前でうんこモラすなんてぇ・・・・恥ずかしいよぉ・・・・でももぉ、お尻がぁ・・・・」
「ふふ、でもその恥ずかしいのが、いいな姉は大好きなんでしょ。それにいいな姉が臭くて汚いうんこを漏らさないと、こころも垂れ流せないんだから。さあ、どうする?」
「あっ、ああ・・・こころん・・・お姉ちゃん、あ、あなたのために、恥ずかしいうんこのオモラシするっ・・・だから、だからあなたも・・・ああっ!! ダメェッ、いやああアアアッ!!!」
 無惨に揺れる悲鳴のあと、いいなの惨めかつ哀れな崩壊音が鳴り響く。
 ぶぶぶぶぶっ、ぶぼおっ!!
 ぶっ、ぶりゅぶりゅぶりゅぶりゅりゅううっ!!
 びちびちびち、ぶばっ! ぶばっ! ぶばっ! ばびゅうっ!!
 むにゅぬにゅにゅっ、ぶびぶびびびび、ぶりりぶりりりりぃっ!!
ツンと鼻につく汚臭を伴い、いいなのパンツの中へ柔らかく湿った塊が産み出されていく。
 直前まで姉の秘裂を舐めしゃぶっていたこころは、眼前の白い布地が茶色く濡れたかと思うとあっと言う間に不様に膨れ上がっていくのを、驚きと怖れの入り混じった瞳で見つめていた。
 排便は女の子にとってこれ以上はない恥ずかしい姿だ。それを強制されて、しかも下着を穿いたまま粗相する姿を妹に見られる姉の屈辱を思うと、こころは可哀想でならなかった。
530名無しっちさんの弟子:02/05/04 12:46 ID:6NoPsdFJ
ぷしゃああーーーーっ、じょろろろおーーーーーー。
 しゅるしゅる、しょおおおおーーーーー。
 いまだブリブリと下劣な破裂音をさせているさなかに、今度は別の何かが放出される音が響く。
 いいながオシッコを失禁したのだ。
 それまで褐色に染まることを免れていた部分をずぶ濡れにし、それこそパンツを突き破るかの如き勢いで激しく放尿するいいなの顔をふと盗み見ると、そこにはこれまで見たこともない、とろけそうな表情で喘ぐ姉がいた。
「い、いいなお姉ちゃん・・・」
「はうう・・・・・ああ、こころん、あたしのうんこするとこ、見ちゃってるのね・・・・・いやぁ、恥ずかしい・・・・・はううんっ!!」
 羞恥に悶えながらもまた息み、ブリブリとお漏らしをしてはまた悶える。
 だが、由佳がただ恥辱だけに喘ぎ、悶えているのではないことは麻柚にもはっきりと分かった。
「くうぅ・・・こころんにうんこのオモラシを見られちゃうなんてぇ・・・もう死にたい・・・・はずかしくて、もう・・・もう・・・・」
 涙と鼻水とよだれで普段は可愛い顔を汚し、いいなは惨めさを訴える。だがやがてヒクヒクと身体を揺すると、グッタリとして気を失ってしまった。
531名無しっちさんの弟子:02/05/04 12:49 ID:6NoPsdFJ
パート4
「イッちゃった・・・・・ねえこころ、あなたもうガマンしなくていいわよ。いいな姉のように垂れ流しなさい」
「あうう・・・・」
 言われずとももうこころの下腹はとうに限界を迎えていた。これ程の苦しさは経験したこともなかった。
 それを耐えていたのは、先に限界を超えた姉の醜態に呑まれてしばし痛みを忘れたのと、そのあまりにも惨めな姿を見て、自分が同様の哀れな姿を晒すことに猛烈な羞恥を覚えたからである。
(あんな・・・・あんな恥ずかしい姿になるなら、お腹イタイのガマンする方がいい・・・!)
 だがそんな決意も、急激に痛みを増していく便意の前には次第に揺らいでいかざるを得なかった。必死に絞っているお尻の穴がジンジンと痺れ、少しでも気を緩めれば噴きこぼしてしまいそうだ。
 苦痛にこころの理性は削り取られていき、代わって本能的な衝動が少女の心を支配していった。
(お腹イタイ・・・・うんちしたいよぉっ!! ああでも、誰にも見られたこと無いのに・・・・)
(でももう、いいなお姉ちゃんだってあんなみっともない姿を・・・・だったらあたしも・・・)
(イヤ、恥ずかしいよ・・・赤ちゃんみたいにおトイレ以外でうんちを・・・・しちゃうなんて!!)
(ううん、ある姉ちゃんはいいって・・・・思いっきり、ブリブリしていいって、言った・・・・)
(もう痛くて動けない・・・・・・だったらもう、そうするしか・・・・いくらガマンしたって、どうせ・・・・)
(お姉ちゃんの顔! そうだ、うんちがでたあとって、スッキリしていつも気持ちいい・・・・。浣腸してこんなに苦しいから、だからお姉ちゃんはオモラシしても気持ちよさそうだったんだ!!)
 いや、いまでさえ切ないギリギリの緊張の中にあって、幼いスリットの奥にはそれまで知らなかった疼きがわき始めていた。
 全身がわななくほど輪状筋肉を絞りあげることでそれは否応なく高まり、背筋を伝ってこころの脳髄をとろけさせようとする。
532名無しっちさんの弟子:02/05/04 12:59 ID:AiOVFq5A
そのために漏らすまいとする努力はますます困難になっていき、こころはますます追い込まれていったのだった。
(ああ、もうガマンできないよ・・・・お腹イタイし、アソコもなんだか・・・・)
 知らず知らずのうちに小さな手が伸び、ヒクヒクと震える股間を押さえる。偶然なのか、そのとき中指がもっとも敏感な場所に触れ、快感を全身に迸らせた。
「あひいいいいっ?!」
 身体を捩って悲鳴をあげる。そのとき最後の糸が切れた。
 ぶぶぶ・・・ぶりゅりゅりゅりゅううううっっ!!
 むにむにむにむにむに、むるむるむるむるるるるうっ!!!
 ぶおおっ!! ぶりぃっ、にちにちにちにちぶりゅうぅっ!!!
ぐっと内部から太く固いものが蕾を押し広げ、出ていくのを感じる。
 自分の極太便に犯される快感で全身を引き裂かれながら、こころはパンツの中へ見事な汚塊をうねうねと産み出していった。
「あああっ!! うんちがぁ・・・気持ちいいよおっ?! ヘンに、ヘンになるうううーーーーっ!!」
 
先刻の姉の痴態を脳裏によぎらせながらこころが絶叫する。あれほど恐れていた脱糞を、いまは貪婪に味わい、悦びに嗚咽していた。
「うんち、うんちがあたしのお尻からブリブリッてぇ・・・・もっと、もっとブリブリするうぅっ・・・・!!」
 股間の幼裂を、固く尖った部分を中心に夢中でこね回しながらこころは汚物を下着の中に満たし続ける。
 そのとき、幼時から躾けられた排便の禁忌を踏みにじるその快楽に、姉と同様目覚めていったのだった。
(キモチいい・・・・・うんちがこんなにステキだなんて・・・・ああ、もう、もう・・・・・)
 ぶりぶりぶり・・・・う゛りゅばあっ!!!
 ぶばばばばっ!! ぶりゅりゅぶりゅりゅりゅりゅううーーーーーっっ!!
 はううううーーーーーーーーっ!!!」
 ビクビクと幼い肢体を痙攣させ、こころはガックリと床に沈み込む。
 強烈な絶頂体験を身体の奥深くに刷り込まれ、また浣腸を欲するであろう自分に気づきながら、少女は安息の眠りに落ちた。
533名無しっちさんの弟子:02/05/04 13:01 ID:AiOVFq5A
「うんちしながらオナってイクとは・・・・こころはいいな姉以上のインランだったのね」
 ひとり姉や妹たちに取り残されたままあるとはひとりごちる。
 だが、やがて目を覚ました彼女たちはあるとに風呂場に運ばれ、今度は何度も洗腸されて全ての汚物をぶちまけさせられたのだった。
全てを洗い流し全身をキレイにしたあと、湯船の中でいいなはこころに話しかけた。
「どう、こころんお腹イタイの治って、キモチイイでしょ?」
「うん・・・・すごく、キモチよかった・・・・いいなお姉ちゃん」
「なあに、こころん?」
「またお願いしたらある姉ちゃん、こころにおカンチョウしてくれるかなぁ・・・?」
 ポッと頬を染めながらこころが聞く。それを見て微笑みながら、いいなは答えた。
「もちろんよ。あるとちゃんもあたしも、こころをあたしと同じ『お浣腸奴隷』にしてあげようと思ってたんだから。イヤだって言ってもお浣腸されちゃうわよ」
「ホント・・・? うわあ・・・」
「たのしみ? うふふ、こころんってエッチね!」
「やん、お姉ちゃんのイジワルぅッ!」
「こら、静かに入りなさい!!」
 湯船ではしゃぐ姉妹に苦笑しながら注意する。あるとは再び洗い場で身体を洗う。 
やがてくる休刊日、どうやって姉妹たちと遊ぶか、また残るこころの友達の朱葉をどう仲間にするかを考えながらあるとは身体を洗い流し、姉妹たちが羞じらいつつ待ち受けるお湯の中へと入っていった。

(終)
534名無しさん@ピンキー:02/05/04 16:34 ID:7mowxQR2
をを! 久しぶりのSSぢゃ!
皆の衆! 神が降りてこられたぞ!
ありがたや、ありがたや
535名無しっちさんの弟子:02/05/04 18:56 ID:ESDUGQBb
最後のところ休刊日じゃなくて休館日ですね
よくよくみるとあちこちにミスが・・やり直したい。
536名無しっちさんの弟子:02/05/04 22:44 ID:/VpbX/Ut
本家、名無しっちさんがが降臨されるまで私のでお楽しみください


 上沢「ん...?」
ぴちゃ...ぴちゃ...ぴちゃ...
たちのぼる湿った音と、それにあわせてなんだか身体が気持ちいい。
 上沢「なん...だ?」
まだ重い瞼を開き、顔をあげる上沢。
 上沢「ななっ!?」
眼前の光景に、あれほど重かった両の瞼が、かっと見開かれる。
ぴちゃ...ぺちょ...ぺちゃ
寝るときに着ていたスウェットや下着は全て剥ぎ取られ、生まれたままの格好にさせられている上沢。その生まれたままの上沢の裸身を舐めまわす、3人の女が。
 こころ「ぷはっ」
上沢のビンとそそり立った利かん坊を小さな口でほおばっていたこころが顔をあげる。
 こころ「上沢さん、きもちいい?」
ココロ図書館で司書をしている女の子...こころは、そんな行為をしているとは思えないほど無垢な笑顔で言う。
 あると「んっ...」
胸板に顔を伏せ、上沢の乳首を甘噛みしていたあるとが恥かしげにうつむき加減で顔をあげる。
 あると「上沢くん...お誕生日おめでとう...」
ココロ図書館で司書をしているあると...しっかり者の彼女が、大胆にも男の乳首を舐めしゃぶっていた...!
 上沢「こ...こころちゃん!? それにあるとちゃんっ!? なっ、ななななんでこんなことをっ !? ゆ、夢かっ!? これは!?」
目をぐるぐる回してパニックに陥る上沢。無理もない、目覚めたら女の子たちが身体を嘗め回してるなんて、夢でしか起きなそうな出来事だ。
ずぷ...
不意に上沢の尻穴にナメクジのようなものが挿入される...いや、これは舌だ。
 
537名無しっちさんの弟子:02/05/04 22:47 ID:/VpbX/Ut
上沢「はううぅぅぅぅ...」
アナル舐めのあまりの気持ち良さに、全身の力が抜けてしまう上沢。
 いいな「いっぱい気持ちよくなってくださいね...」
艶やかな栗色の髪が揺れ、上沢の股間からいいなの顔がひょっこりと現れた。アナル舐めの張本人である。
 上沢「いいいっ!? いいなさんまでっ!? どどっ、どうしてこんな...」
憧れであったココロ図書館の長女いいな。清楚で可憐な彼女が、なんと自分の汚い尻の穴をペロペロ舐めていた...!! 困惑が頂点に達する上沢。
 あると「こころから今日、上沢くんがお誕生日だって聞いて...私たちでお祝いしようと思って. ..」
 こころ「上沢さん、プレゼントほしがってたよね!」
 いいな「だから...誕生日プレゼントのかわりに今日一日、私たちをプレゼントしようと言うこと になって...」
 上沢「な!? な!?」
夢のような美女、美少女たちのプレゼント宣言。こんな豪華なプレゼント、世界中どこを探したってない。
 あると「上沢くん...今日一日、上沢くんは私を自由にしていいわ...」
 こころ「上沢さん、私を好きな様にして!」
 いいな「上沢さんさん、私の身体を好きなように使っていっぱい気持ちよくなってくださいね... 」
その言葉が終わると、3人の女は再び顔を伏せた。
538名無しっちさんの弟子:02/05/04 22:50 ID:/VpbX/Ut
ぴちゃ...ぺちょ...ぴちゃん
そしてたちのぼる、唾液の絡みつく淫猥な音。
 上沢「はぅぅぅぅぅ...」
乳首、ペニス、アナルの3点責めに、思わず身悶えしてしまう上沢。すでにはっきりとした意識の中では、その快感も倍増する。
 上沢「(ゆ...ゆめだ...これは...ゆめだぁ...)」
あまりの困惑とあまりの快感が混ざり合って出た答え、現実逃避。
 上沢「(女に縁のない俺に、誕生日だけ神様がイイ夢を見せてくれてるんだ...そうだ...きっと...)」
この肉林の状況を夢だと割り切った上沢は、普段は人に言えない欲望を遺憾なく発揮することを決意した。
 上沢「(それなら何をしても許されるな)」
この男、短絡的である………
 あると「上沢くん」
唾液に濡れた乳首を指で弄りながら、上沢の顔を覗き込む。
 あると「上沢くん……、パイズリって知ってる?」
89.5aの胸を強調するような姿勢で、普段の彼女と変わらないあっけらかんとした口調でとんでもない事を訊ねる。
 あると「上沢くんのアソコ 谷間でしごいてあげる」
539名無しっちさんの弟子:02/05/04 22:52 ID:/VpbX/Ut
そういうとあるとはこころをどかして上沢の股間に陣取り、その89.5aの胸で上沢のペニスをはさんでゆっくりと動かし始めた
タプンタプン……、ズリュ、グチュ
 あると「んむっ…上沢くんの…おっきい……」
うっとりと上沢のペニスを見ながら89.5aの柔らかい乳肉でしごき上げながら舌を伸ばしちろちろと先端を嘗める
 あると「あたしのおっぱいが気になっていたんでしょ・・・、上沢・・・、あむっ、ぴちゃ・・・。」
こころとあるとの唾液によってヌルヌルになった谷間で、さらに強く奥までペニスを挟みこみ、胸からはみ出した亀頭の裂け目に舌をねじ入れる。
 あると「おっぱい好きなんでしょ、上沢くん・・・、可愛い・・・。赤ちゃんみたい・・。」
 上沢「うぅ、で、出ちまう・・・!!」
 あると「出してもいいわよ、上沢くん・・・」
唾液にぬれててらてらと光るペニスの向こうからあるとが歳に似合わぬ妖艶な笑みで言った
 あると「出して、上沢くん、私のおっぱいの間を、熱い上沢くんのミルクでべちょべちょにして・・・!」
 いいな「あっ!ずるいわ〜。私にも〜」
いいなはあるとから奪い取るようにして、上沢の逸物にむしゃぶりつく
540名無しっちさんの弟子:02/05/04 22:55 ID:/VpbX/Ut
上沢「だ、だめだ・・!!」
ぷしゅうぅ
 いいな「!!!」
あるとの乳に挟まれたまま、いいなの唇と舌による奉仕を受けたペニスはあっけなく最期の時を迎えた
ぶびゅるっ、びゅっ、どくどくっ・・・、どろり・・・。
 いいな「こんなに・・・」
 あると「うわ・・・いっぱい・・・上沢くん・・・溜まってたのね。」
 上沢「いいなさん……俺…もう我慢できない!!」
ドサ!上沢はいいなを押し倒す
 いいな「うふふ。あんなに出したのに元気ですね。ほら、もうこんなに・・・」
びりびりぃっ!!
そのままいいなの服を引きちぎる上沢
 あると「上沢くん、私も〜!!」
三人の痴態を、ただボーと見ていたこころ。しかし、
ちゅぱちゅぱ
 あると「あんっ。こころ、そこ…いい……あはっ」
こころは突然、あるとの乳房についた上沢の精液をなめ取り始めた
 こころ「ん・・・んふ・・・おいしい・・です」
 上沢「ハァハァ……挿入るよ。いいなさん…」
今まさにいいなへ挿入せんとする上沢のすぐ横では、こころとあるとが物欲しそうな顔でそれを見ていた
 あると「あ、ずるい〜。」
 こころ「私も〜。」
そんな二人と目があった上沢は内心で動揺を覚えていた
 
541名無しっちさんの弟子:02/05/04 22:58 ID:/VpbX/Ut
このままいいなさんとやっちゃっていいのか? やはり一番、好きな物は最後に取っておいたほうがいいんじゃないのか?)
 こころ「どうしたの?」
 上沢「・・・ていうか、こころちゃんとやっちゃっても大丈夫なのか?」
 あると「上沢くん私にも〜」
 いいな「こころんが気になるんですね。上沢さん」
 上沢「えっ、いや、そんなことは」
 いいな「選択権は上沢さんにありますから。でも、こころんがいいだなんて上沢さんロリコンなんですね」
ぷちっ!
どうやら考えすぎで理性が切れたらしい
 上沢「もういい!こころちゃーん!」
 あると「ええ〜っ、どうして私じゃ駄目なの〜!?」
 あるとがひとみをうるうるさせて迫ってくる
 上沢「たとえ世間の目がどうであろうと、俺は我が道を行くっ!」
と、こころを押し倒す上沢
 上沢「いくぞ!こころちゃん!」
 こころ「ああん〜!上沢さん〜!!」
上沢は結局、こころを最初に選んだのだ。
ずにゅ、じゅぽじゅぽじゅぽ・・・!
こころの秘洞は上沢のオスをきゅうきゅうと締めつける
 あると「はぁ、はぁ、私ももう我慢できない!」
あるとは足を開いてこころの顔の上にまたがる
 あると「舐めて、こころ」
ぬちっという湿った音を立てて、こころの目の前であるとの花びらが開かれた
542名無しさん@ピンキー:02/05/04 23:09 ID:7x3BoxVt
543名無しっちさんの弟子:02/05/05 01:23 ID:KVDxcwZO
こころ「はぁ、はぁ。私、ある姉ちゃんのおまんこ、舐める・・・」
 あると「やだ、こころ、どこでそんなエッチな言葉覚えてきたの?」
 こころ「本に・・・・書いてあった」
んちゅ、むちゅ、ぬちゃ・・・
 あると「あ、あふぁあああ、こころの舌が入ってくる。私のおまんこに入ってくるのぉ!!」
 いいな「あぁ、わたしも仲間に入れて・・・」
と言いながらいいなはあるとの背中に自分の乳房を押し付けて、一緒にあるとの巨乳を揉んだ
むにゅ〜
 あると「あぁーん」
 いいな「ふふふ・・・ こんなにいやらしいなんて」
むにむに
上沢はこころからアレをいきなり抜き、あるとに後ろからブチ込んだ。
 あると「あはっ!!」
 上沢「し、締まるな・・・・」
ズチュッ、ヌチュッ、ズチュッ、ズチュッ・・・・・
 あると「んっ、はぁ、あはぁ、う、上沢くん、気持ち・・いいわ・・・。」
こころは、上沢とあるとの繋がった部分を嘗め続けていた。
くちゅ。くちゅ。くちゅ。くちゅ・・・
 あると「んくっ、はぁ、あはぁ、ああん、いい・・・・」
その上いいなに乳房を揉まれ、3点同時責めにあるとは悶絶していた。
 上沢「もっと動き・・・速くするよ・・・あるとちゃん」
 あると「あぁ、はぁん、いい! すごく気持ちいいのぉ! 全部、いい、おっぱいもお尻もあそこも溶けちゃいそう・・・!」
 上沢「…ほう、『お尻』もいいんだね(にやり)」
にゅぽん!(と、一旦自分のイチモツを引き抜く上沢)
 上沢「ほぉ〜ら『お尻』をもっと気持ちよくしてやるぞ!」
 こころ「え・・・今度はお尻、舐めるの・・・?」
こころは、今度はあろとのお尻の孔をちろちろと嘗め始めた。
 いいな「あぁん、わたしを無視しないでぇ・・・」
いいなは、そんなことを言いながらあるとの顔を自分のおマタに押し付けるのであった。
 いいな「あるとちゃん、舐めて…」
544名無しっちさんの弟子:02/05/05 01:25 ID:KVDxcwZO
あると「はぁ、はぁ・・。いいな姉のおまんこ、こんなになってすごくいやらしい・・・」
あるとはいいなの濃厚な牝汁をすすり立てた
じゅば! じゅるじゅる、ちゅっぱ、んちゅ、むちゅ!
 いいな「ひぁ、あぁん、いい、いいのぉ・・・」
いいなはあるとの股間にすりよって、トロトロに蕩けた肉穴を吸い上げた。
 いいな「あぁ、あるとちゃんだってもうぐっちょぐちょよぉ・・・」
 こころ「んん、んふ〜〜(ぴちゃぴちゃぴちゃ)」
 いいな「せっかくだからこれを使ってみましょう」
そう言っていいなが取り出したのはバイブレーターであった。
 いいな「うふふ、誰に入れちゃおうかしら♥」
いいながサド化してしまった!
 あると「あぁ、それ!欲しい、欲しい〜!」
 こころ「なぁに、それぇ?」
 いいな「こころんに入れてあげよ〜♥」
 あると「え〜なんで〜?いいな姉、ずるぅ〜い」
 いいな「ほら、こころん、足開いて!」
がばっ!!
 いいな「じゃ、いれるわよ…(ニヤリ)」
ずぼっ!!
すでに上沢によってうがたれていたこころの肉穴に、凶悪な形状をしたそれはめりめりと沈み込んでいった
 あると「あぁ〜いいなぁ〜」
あるとはバイブレーターに犯されるこころを見ながら自分をなぐさめはじめた
あると「はんっ、あんっ、あぁんっ」
ヴヴヴヴヴヴ…!
 こころ「あうう〜〜〜〜〜」
 あると「あぁ〜、私にも入れてぇ〜。」
 いいな「ふふふ、あるとちゃんにはこっちをあげるわね」
545名無しっちさんの弟子:02/05/05 01:26 ID:KVDxcwZO
そう言ういいなの股間には双頭のディルドーがそそり立っていた!
ずにゅ! じゅぽ、じゅぽ・・・!
 上沢「・・・・・・・・・俺抜きで盛り上がらないでください・・・っよ!」
ずぶぅぅぅ!!
 いいな「大丈夫、上沢さんにはこちらで楽しんでいただきますわ」
そういうといいなは後のすぼまりを上沢に差し出した
ずにゅう!
いいなの尻穴はあるとのそれよりも訓練されており、上沢のペニスを心地よく包み込む
 上沢「はぁはぁ、いいよ。いいなさん。いいなさんのうんこ穴、すげぇ具合がいい!!」
 いいな「ひぃい! いい、いいのぉ! 前も後ろも一杯なの!!」
 あると「あたしもいい!こんなの初めて!! 死んじゃう、死んじゃう〜〜〜!!」
ぐちょっぎゅちゅ
 あると「もっと。もっとお」
スッカリ二人との行為に没頭していた上沢は背後にこころが近寄ってくるのに気がつかなかった
546名無しっちさんの弟子:02/05/05 01:26 ID:KVDxcwZO
こころ「上沢さんも気持ちよくなってほしい」
そうゆうとバイブを上沢の肛門につっこんだ!
 上沢「うああっ!」
拍子に、秀樹のモノがいっきに根元までつき刺さる
 いいな「ひぎぃ! おケツがぁ!! おケツが裂けちゃう!」
いいなは怒張した上沢のペニスに押されるように、あるとに腰を打ち付ける
 あると「ああん!奥に、奥に来る!私の一番、奥に何か当たってるのぉ!!」
 こころ「私、おまたの穴にこの棒いれたら気持ちよかったの。だから上沢さんも気持ちよくなろ」
 上沢「や、やてくれ、こころちゃん!抜いてくれ!!さもないと俺の男としての尊厳が〜!」
しかし恥辱と痛みは徐々に新たなる快感へと変わり、上沢の男根はいいなの直腸の中でさらにたくましさを増していく
 いいな「ああ、上沢さんのどんどんおおきくなってますわぁっ!」
男性でもアナルは性感帯だから感じるのは当然なのだ
 こころ「・・・・・・。」
ウイ〜〜〜〜ン!!
こころが上沢のアナルに入っているバイブのスイッチを入れた
 上沢「ぐぎゃおうこあらちゅ!!!△○×」
一瞬にして達した上沢は、いいなの直腸に熱い粘液の塊を放った
 いいな「イク!イっちゃう!!!」
 上沢「うおおおおおおおおおお〜」
 いいな「あぁ〜、お尻があったかい〜。・・・・・ん、上沢さんの、まだ硬いのねぇ。」
 あると「あああん、あたしもぉ、あたしも上沢くんの欲しい〜。」
するとこころは、上沢からバイブを抜きあるとにつきさした!!
 上沢「ふぅ・・・たすかった・・・・」
 いいな「ウフフ、上沢さん。今度はこころんをよくしてあげましょう」
 上沢「いやだっ!!!」
 いいな「それじゃこころんは私がもらっちゃいますわ」
 上沢「それもいやだ!!!!」
 いいな「わがままはいけませんよどちらか選んでください」
 上沢「う〜ん…」
547名無しっちさんの弟子:02/05/05 01:27 ID:KVDxcwZO
しかしいいなは上沢の回答を待たず、こころに絡みつき始めた
 こころ「上沢さん?」
こころは誘うような視線を上沢に向けた
 上沢「まあいいや、あるとちゃんのおまんこを頂こうかな」
ずにゅ!
あると「あはぁ!」
 上沢「あるとちゃんの膣はとろけるように温かいよ、ずっと入れていたいくらいだ・・・・」
 こころ「上沢さん、私は?」
 上沢「こころちゃん、ごめん。俺はあるとちゃんに夢中なんだ・・・」
ずんっ
 あると「ふぁぁぁぁ!?」
 上沢「ああ、イイ!もうイッてしまいそうだ!!」
 あると「あふぅ!ま・・・待って・・・・上沢、あんっ!も、もっと奥まで激しく突いて!!!」
 こころ「だめ、上沢さんだめ」
こころはそう言うと上沢とあるとを引き離した。
548名無しっちさんの弟子:02/05/05 02:44 ID:RJYS/Rzq
あると「いや!?抜かないで!!!!抜いちゃ嫌!!!!!」
 こころ「んぐ・・・・・っ」
くちゅ・・・くちゅ・・・・・・くちぃっ
こころは上沢のモノを一心不乱に舐め始めた。
 上沢「くっ、よすぎる!」
どぴゅ
 こころ「上沢さん、たくさんでてる…」
 上沢「もう、こうなったら・・・!!ほら、飲んでくれ、こころちゃん!!俺の物を全部飲んでくれ !!」
こころは嬉しそうな顔をすると同時に上沢のモノを深くくわえこんだ。
ジュルジュ・・・ズズズ・・・ペロ
 こころ「あは・・ん」
 上沢「はあ……はあ……次は誰を相手しなくちゃ……いけないんだ?」
やっぱり最後までこころをどうにかしなければならないだろう
 上沢「よーし、こころちゃんに決定だ!では早速...(こころを開脚)」
 あると「あ〜ん・・・・私はぁ〜?」
 上沢「もー2人まとめてかかって来い」
 いいな「えいっ♥」
いいなは、バイブレーターを上沢のアナルへ突っ込む。
 上沢「ぐふ★×△!?しかし今の一撃で目が覚めた!俺に必要なのはあるとちゃんだー!!」
するともう一回バイブを抜いてアナルえ突っ込んだ
 こころ「私にも〜」
 上沢「じゃあこころちゃんにはこいつをぶちこんでやるよ!!!!!」
上沢は自分のモノをこころの尿道(に当る穴)に插入した!
 こころ「あっ、ひぃぃぃ!?!?!?」
今まで無い体験である尿道插入を体験してるこころは少し混乱したようだが、感度良好な彼女はすぐ嬌声をあげ始めた
549名無しっちさんの弟子:02/05/05 02:45 ID:RJYS/Rzq
上沢「へっへっへっへっへっへ」
そろそろお漏らし寸前のこころ・・・どうなってしまうのか!
 上沢「あるとちゃんのおっぱい、いやらしくゆれてるよ〜?へっへ」
こころ「あああああっ!!!!」
プシャァァァァァァァァァァ
 こころ「はぁ、あ、ああぁ・・・。」
こころの悩ましげな吐息を聞くと、上沢の視線はこころに釘付けになった。
 あると「いやぁ、上沢くん 私を、私だけを見てぇっ!!」
 こころ「ちっ。。。乳首嘗めて。。」
 上沢「みたい・・・こころちゃんが」
 いいな「じゃぁ、あるとちゃんは私がもらいますね。」
 こころ「きゃっ!?ある姉ちゃん」
あるとはやおらこころの乳首に吸いついていった。
 こころ「はぁぁぁぁんっ!」
 あると「こころは私がイカせるから、だから上沢くんは私をっ!」
 上沢「しかた無えな……ほらよ!お望みの物だぜ」!!!」
550名無しっちさんの弟子:02/05/05 02:46 ID:RJYS/Rzq
目の前で魅惑的に誘うあるとの秘所に突っ込み一気に腰を振りたくる!!!
 あると「きゃふん!?ふぁぁぁぁぁ!!!?」
 上沢「おらおらおらおらおらぁぁぁ!!!!」
ぐにゃぐにゃ・・ねちゃ!
 こころ「ねちゃ?」
なんと!力の使い過ぎなのか、上沢のモノはあるとの子宮の中まで入り込んだ!
 あると「!!!・・い、痛い!・・いたーい!!・・ぬ、抜いてぇぇぇ!!!」
 上沢「あ、あると!!!・・わかった、今抜くから・・・!?・・・ぬ、抜けない?」
大変!ショックを受けて痙攣したあるとの子宮口は上沢のモノを挟んでしまった!!
 あると「は・・・早くぬいてーー!!」
パンパンパンパン
 あると「だ・・・だめ・・・いっちゃうーー!!」
 上沢「さて次はこころだ・・・(ニヤリ)」
 こころ「上沢さんはやくぅ」
 いいな「ちょっと待って・・こころん、このカプセルを呑んで!(怪しいカプセルをこころに渡す)」
 こころ「(ゴクン)・・あれ?・・あれれ??・・何?、体がおかしい・・熱い・・?」
 上沢「いいなさん、こころちゃんにの何を飲ませたんだ?」
 いいな「飲むと、とってもエッチな気分になっちゃう薬よ♪」
 こころ「はぁ、はぁ・・私、上沢さんの欲しい・・・私ののお腹に・・いっぱい・・出して・・・」
 上沢「こうなりゃやけだ、何でもやってやるーっ!」
 こころ「ああ・・・・ぁ あああああああああーーーーー!!!」
ぷしゅーーー(上沢はこころの胎内へ射精した!)

 終
551名無しさん@ピンキー:02/05/06 23:19 ID:rpHQ0SxG
上 沢 必 死 だ な (藁

・・・と書きたくなる。いや、面白かったです。
552( 'ё'):02/05/07 12:40 ID:csTOLdOb
名無しっち先生はいま今いずこ。
行き先を教えてくれた人には50000ギルダム進呈。
553名無しさん@ピンキー:02/05/07 23:49 ID:dO8G8QAS
おっと、新たなる神の降臨だ!
いいぞ、ある姉大活躍(w
・・・それ以上に上沢大活躍だけど。
後は、名無しっち神が復活してくれれば、
2枚看板で言うこと無しなのだが・・・。
554名無しさん@ピンキー:02/05/08 02:58 ID:sjeN4dWa
元祖先生!
もうすぐ一ヶ月です。
555( 'ё'):02/05/11 22:45 ID:3Z9L4fJ0
消滅回避age
556 :02/05/12 00:06 ID:Wgc1ZiO4
ロリータ画像アップ掲示板
http://marumie.resourcez.com










ロリータ画像アップ掲示板
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557名無しっち:02/05/14 02:53 ID:pQ7BzhyY
ごめんなさいっ!一ヶ月以上も空けてしまって。
以前、一週間に2、3回はUPと書いて置いて本当に申し訳無いです。
言い訳では無いのですが、ここ最近お話は浮かぶのですけど、文章が出て来なくて
難儀しています。

絵の不調の時と同様、書いていればなんとかなるかとも思いましたが、
不調のまま現在のお話を書くのも何かと、思案に暮れた結果
新しいお話(えっち抜き)を書き練習していました。

本来ならばエッチ抜きのお話は、スレ違いになると思いますけど、とりあえずUPします。
場繋ぎと思って読んでくだされば幸いです。

で、今回のお話は『ふぁんたじー』です。(w
どこの世界に存在してもココロ図書館はココロ図書館となり得るのか?
というのがテーマです。
一話としましたが、ふろしきを広げすぎるのも何ですし、とりあえず今回はこれで
お終いです。
これ以降、『ふぁんたじー』という事で、お話もかなり自由度が高く書けれるので
ハードなエッチにもなりますし、ほのぼの原作風にもなれると思います。
そういう素材として書きましたので・・・・・。

それと前記の通り、不調の状態で書きましたので文章がかなり荒れています
お許しください。
558名無しっち:02/05/14 02:54 ID:pQ7BzhyY
ええっと、レスは・・・・。
>415さんからですね。かなり間が空いてますので、変な所も有ると思いますが
お許しください。

>>415さん、楽しみにしている方が居られるというのに・・・自分ってば最低です。
今でも見に来てくださってらっしゃるのでしょうか・・・。

>>416さん、じゃんじゃん・・・。本当にごめんなさいです。

>>417さん、ピンチは今かも・・・。

>>418、ファジーさん、以前にもレスを付けましたけど、絵の方もさっぱりですね。
ごめんなさいです。

>>419さん、絵とお話・・・辛いところではありますが。

>>420さん、最近は半角二次元に・・・ごめんなさいです。

>>421さん、見ました。良いですね。幼いこころんと朱葉様の出会い。
それと、姉妹で暖め合う姿にドキドキでした。(w
これの為だけに一ヶ月、AT-Xに加入しました。

>>423さん、ご心配をお掛けしています。(現在進行形)

>>424さん、伝奇アクション。 無茶な事をしています。(w

>>426さん、塗りは、最近何となく判ってきたレベルで申し訳無いです。
他の物も・・・出来れば着色します。

>>427さん、ありがとうございます。絵といえば、ココロ関係の絵って、余り
見かけませんね、どうしてでしょう?
559名無しっち:02/05/14 02:54 ID:pQ7BzhyY
>>428さん、ああっ、この頃から・・・・・。ご迷惑をお掛けしてます。

>>429さん、ごめんなさいです。過去も現在も・・・。

>>430さん、危機は今かも・・・。パート2です。

>>431さん、こんなに熱意がある方がおられるというのに自分てば・・・
ごめんなさいです。

>>432さん、>>433さん、今も見に来ておられるのでしょうか・・・いえ、自分が悪い
のは判っております。

あっ、ここからはお互いのやりとりが・・・。

>>441さん、このスレがこうして保っていられるのも、気にしてくださる
貴方様の様な方がいらっしゃるからです。ありがとうございます。

>>444さん、頼もしいお言葉です。

>>445さん、何て、けなげなのでしょう。涙が出てしまいます。
期待を裏切りっ放しでごめんなさい。

>>446さん、スレ保持、ありがとうございます。

>>447さん、期待されていたのですね、ごめんなさい。

ううっ、時間切れです。とりあえず今回はここまでで・・・続きは次回に
560名無しっち:02/05/14 03:00 ID:pQ7BzhyY
どこかの富豪の屋敷だろうか、立派な建て物が山間の一角にひっそりと建っていた。

深い緑に囲まれ、佇む屋敷。
その建築物の正面玄関上部には、この時代に似つかわしくない機械仕掛けの時を刻む装置『時計』が付いて居り、
この建物の印象をより深い物にしていた。

山間の森から、得体の知れない獣の咆哮が辺りに響く………。

その声を聞き、この屋敷の主が持っていた分厚い本から、近くの窓の外へと訝しげに視線を移した。

・・・・・読書に夢中で気が付かなかったが、外は日が傾き既に薄暗くなっている。
外と比例する様に屋敷の中も当然薄暗くなり、辺りを見回すと部屋の輪郭しか見えない程だった。
「……はぁっ…」屋敷の主は嘆息し、側に有る机に持っていた本置き、ゆっくりと立ち上がった。
そして、部屋の壁に向かい歩き出す。

床に敷いてある、毛足の深い絨毯に足音が吸収され、着ている服の衣擦れの音だけが部屋に静かに響いた。

部屋の隅に辿り付くと、そこに有った妙な形の器に手を掛ける。
561名無しっち:02/05/14 03:01 ID:pQ7BzhyY
―大きな砂時計。
丁度、器の中央部がくびれていて、そう見える。
が、中には砂は入っていない。
上部には拳大の大きさの透明な鉱石。
そして、くびれを経た下部には水が満たされていた。

屋敷の主が、くるりとそれを逆さにする。
と、位置が上下逆になり、鉱石が下になる。
そして、重力に逆らえない水が当然の如く、くびれ部分を経て、鉱石の入っている場所へと流れ込んで行った。
少しの間を置き、水に浸かった鉱石が輝き出し、辺りを明るく照らし出す。

水に触れると反応を起こす、『光る鉱石』を利用した照明器具。
以前は蝋燭や、油を使ったランプが主な照明として使われていたが、
この鉱石が発見され、その特性が解析されるや、瞬く間に世間に広まった。
明るさが段違いなうえに、半永久的に使えるとすれば当然の事と云える。

その暖かな光をしばらく見詰める屋敷の女主人。

歳は15.、6才ぐらいだろうか。僅かに幼さの残る顔には、ガラスで出来た視力を矯正する器具を付けている。
その奥には、しっかりとした意思を持った大きな瞳。
ショートにした黒髪が、少女を行動的にも見せている。

照らし出された、辺りをゆっくりと見回す少女。
部屋の中はかなり広く、少女の背丈を優に越す棚で埋め尽くされている。
そして、その棚の中には本がぎっしりと並べられていた。

そう、ここは只の屋敷では無く―「図書館」
562名無しっち:02/05/14 03:02 ID:pQ7BzhyY
『私設、ココロ魔道図書館』(番外編5)〜一話〜「出会い、そして始まり」

その名の通り、本棚に収まっている本は殆どが手書きの貴重な魔導書。
その他にも、遠い異国の文化や習慣を書き記した本や、心躍る冒険記、動物の習性を紹介した本など、
様々な書物がここに有る。

少女は、大切なそれ等の本を見詰め「うんっ」と、頷くと軽い足取りで先程まで腰掛けていた椅子まで引き返した。
そして、整理されたテーブル上に有る、皿の上の砂糖菓子を一つ、ひょいと摘むと口の中へと頬張った。
花の形を模った菓子が、口内でゆっくりと溶け出す。と、甘い感触が舌全体を包み込む。
その感触にしばし酔いしれ、少女は未だ湯気と独特の香りを放っている、香草入りの紅茶を一口啜った。

手持ち無沙汰に、視界の端に入った『天球儀』に手を掛け、少し力を入れて回す。
と、天体の星座の位置を書き記した球状部分が、カラカラと乾いた音を館内に響かせる。
563名無しっち:02/05/14 03:03 ID:pQ7BzhyY
「……別に…寂しい訳じゃ無いからね………」誰に聞かせるでも無く、一人呟く。
本人は意識していないが、夕刻になるといつも呟く言葉・・・・・。
そして、黒の特徴の有るローブ『司書の服』を靡かせて、館内に点在する、先程と同じ照明器具に次々と明りを灯した。

寂しさを紛らわせる為に・・・・・。

闇に取り込まれていた館内が、照明を一つ点ける度に、次第に昼間の様な明るさを取り戻して行く。
腰に手を宛て、「ふぅっ…」と、嘆息し、改めて館内を見渡す。

普通に住む屋敷ならば、大きく立派な部類だろうが図書館としては満足の行く広さとはいえなかった・・・・・。
実際、館内と書庫内の蔵書数は飽和状態で、本棚に拠っては、詰め込まれた本の重さで悲鳴をあげている棚もある程だった。
564名無しっち:02/05/14 03:04 ID:pQ7BzhyY
―山間の小さな図書館。

が、一人でやりくりするには大き過ぎる。と、少女は思った。
一人といっても、本来はもう一人姉がいて二人で図書館を運営しているのだが・・・・・。
今は訳有って、少女一人。

蔵書の整理と、管理。館内の清掃。司書としての仕事は山程ある。
が、それでもやりくり出来るのは、幸か不幸か利用者が余り訪れない事に有った。

図書館の有る場所は、帝都へと通じる陸路からかなり離れた位置に有った。
その上、一番近い町まででも、馬車を走らせても半日以上かかる。
来館する者は余程の物好きか、ここに有る本の価値を本当に理解する者、或いはとんでもない方向音痴で
道に迷った旅人ぐらいだった。
それ故、利用者は一月に数人程度。酷い時には誰も訪れない月も稀に有る。

そんな貴重で大切な利用者も、日が殆ど暮れたこんな時間では望むべくも無かった・・・・・。
「・・・・・・・・」腕組みをして思案し、扉の旋鍵へと玄関先へ向かう少女。
(………結局、今日も利用者、来なかったなぁ…)心の中でぼやき、
一本の樫の木から作られた、継ぎ目の無い立派な扉の鍵に手を伸ばした、瞬間―
565名無しっち:02/05/14 03:05 ID:pQ7BzhyY
―ギィッ・・・・・。
その扉が目の前で、音を経てて開いた。
突然の事で後ずさりし、身構える少女。

「ただいま〜〜っ!」少女の緊張を吹き飛ばすほどの明るい声。
そして、軽くウエーブの掛かった髪を揺らし、優しい瞳の少女が声の後から現れる。

目を丸くし、その少女を見詰める司書の少女。
「あら?」玄関先で佇む、呆けた顔の少女に気付き・・・・・・
「アルトちゃん!!…久し振りねぇ!元気にしていた?」と、再び明るく声を掛ける。

居なくなった時と同じく、突然帰ってきた姉。
ここを出て行った理由が理由だけに、嬉しさよりも先に安堵の気持ちが先に来る。
「…お帰り……イイナ姉…無事で何よりだよ……」
妹の言葉に笑顔で応える姉。
566名無しっち:02/05/14 03:06 ID:pQ7BzhyY
(それにしても……)と、姉の姿をまじまじと見詰める・・・・・
そして、堪えきれずに「ぷっ…」と噴き出した。
「なっ、なぁに?」その反応に対し、間延びした声で応えるイイナ。
「べっ、別に何でも…ぷっ…」再び堪えきれずに・・・・・。

―帝都の軍服姿の姉。
仰々しいまでのマントに、豪華な装飾の施された服。
どれもが姉に似合わない様に、わざと作られたモノに見える。
着ているというよりも、服に着られている感じがアルトにはしてならない…。

妹の笑いの原因に気付き、イイナが服の端を指で摘み苦笑いを浮かべた。
「も〜ぉ、そんなに笑わないでぇ……私だってこの服、余り好きじゃ無いんだから……」

魔導師として実力も有り、名の通った姉に、
帝都からの使いと称した者が、図書館に訪ねて来たのが9ヶ月前の事。

『隣国ベルンに不穏の動きあり、至急帝都へ参られたし・・・』
使いの者の携えた書状にはそう書いて有った。
以前にも何度か召集に応じていたイイナは、身支度を整えると妹とのしばしの別れを告げ、図書館を後にした・・・。

そして、戦局は双方の小競り合いという形で終り、姉はこうして帰って来れた。
567名無しっち:02/05/14 03:08 ID:pQ7BzhyY
「あら?」未だ、笑い続ける妹を見て・・・・・。
「…もしかして、更に大きくなったんじゃないの?アルトちゃん……」と、手を妹の胸に伸ばす。
そして、遠慮無しにもみしだいた。
「ひゃっ!!」虚を付かれた形となったアルトが、奇妙な叫び声をあげる。
そして「イッ、イイナ姉ぇ!!…やめてぇ!」すぐさま反発の声をあげた。

「あ〜!やっぱりぃ……大きくなってるぅ…」冗談では無く、本気で不平の声を漏らすイイナ。
「あたしは、成長期だから……って、ばかな事してないで、中に入りなよぉっ!」
姉を窘め、館内へと導く。

と、姉のマントの裾を掴む小さな手の存在に気が付く。
「………イイナ姉ぇ…この子は?」
姉の影に隠れて見えなかったが、小さな女の子が居た。
歳の頃は10歳ぐらいか、長いストレートの黒髪に白い肌、まるで、高級な異国の人形を思わせる顔立ち…。
初対面のアルトの事を警戒してか、見詰める大きな瞳はどことなく不安げにも見えた。

「ああ、ごめんなさい…」と、自分の影に隠れている女の子を前に出すと、紹介を始める。

「こほんっ」と咳払いをし…。
          ・
          ・
          ・
「この子の名前は、ココロ………私達の妹よ…」

嬉しそうに話す姉に対し、アルトは硬直し言葉を失った。
568名無しっち:02/05/14 03:12 ID:pQ7BzhyY
―しばしの沈黙。

「……いっ、妹って?」声を上ずらせながら、アルト。
「妹は、妹よ……」再び笑顔でイイナ。
「いや、そうじゃ無くて…」わざとボケているのか?と、姉を見詰める。
「何で、この子が?・・・・・」
「あ〜、アルトちゃん…ごめんなさいっ!説明の前に、お夕飯頂けないかしら?
……この子、お腹をすかしているみたいだし……」

『く〜っ』タイミング良く鳴る、お腹の音。
だが、それはココロのものではなく、姉イイナのものだった・・・・・。
「・・・・・・イイナ姉ぇ」

―ココロ図書館、キッチン

食卓に次々と並べられる料理。
今日のメニューは・・・図書館の裏の畑でとれた新鮮な野菜を使ったサラダ。
キノコと薬草を入れたスープ。パンは胡桃を砕き、生地に混ぜ込んだお手製のもの。
メインディッシュは保存用の乾し肉を丁寧に調理し、味付けをした物。
デザートは木苺のムース。

咄嗟に作った割には良く出来た。と、頷きアルトも椅子に腰掛ける。
アルトの正面。テーブルを挟んでイイナと、例の子が並んで座っている。
イイナは軍服から青いローブ(司書の服)に着替えていた。
やっぱり、この服が姉には良く似合う。と、アルトが目を細め、姉を見詰める。
569名無しっち:02/05/14 03:13 ID:pQ7BzhyY
軽いお祈りを済ませ・・・。
「じゃあ、頂きましょうか・・」夕食の始まりの音頭を取ったのは、イイナ。
アルトは、それぞれに配った小皿に、ボールに盛り付けたサラダを小分けする。
久し振りの姉妹が揃っての食事。・・・・・・・今日は一人多いが。


「で?」食事も半分まで片付き、待ちきれないとばかりに姉に問い掛けるアルト。
「えっ?」イイナはスープに苦戦していたココロのスプーンの持ち方を直し、汚れた口元を拭いてあげている最中だった。
「そうねぇ…やっぱりアルトちゃんの料理は最高ね、これ位の料理を出す店は帝都にだって無いんじゃないのかしら?」
「そーじゃ無くて・・・」と、姉の隣に座るココロを指差し、
「その子の事、説明をしてっ!」少々強く言う。
そのアルトの口調にココロが脅え、肩を震わせる。
そんなココロを自分の元へ引寄せ、イイナは頭を優しく撫でる「大丈夫よ・・・」

「うっ…」(これじゃぁ、あたしが悪役みたいじゃない・・・)
妹に向き直り、イイナ「…ちょっと長くなるけど良いかしら?………」と、前置きをし、静かに話し始める。
570名無しっち:02/05/14 03:14 ID:pQ7BzhyY
話の始まりは今回の召集。戦の出来事だった。
『テレウ草原』と、『レンテブルグ砦』の攻防。

「・・・・・それは」と、姉の話に相槌を打つアルト。
町に買い出しに出掛けた時にアルトも小耳に挟んだ。小競り合いで終ったとはいえ、相当の死傷者が出た戦だったという。

姉はその戦に参戦していた。そして、かなりの武勲をたてたらしい……。

人は大抵の場合、こういう話題を話すと自慢話に終始するのだが、イイナの場合は違っていた。
控えめ、というか遠慮がちに語り、好感が持てる。

アルト自身も姉の長所と誉めたいところだが、語り手としては失格とも思えた。
何しろ、イイナの話は緊張感が無いのだ・・・・・。

「……でねぇ、私と数人が斥候に出たのだけどぉ……敵に囲まれてねぇ…」
(・・・何か)町で主婦が集まってする井戸端会議だ・・・・。と、アルトは引き気味に聞いていた。

前置き通り、イイナの話は長いものだった。
例の少女の話題に入る頃には、食事もデザートも食べ終わり、
食後に炒れたお茶も四杯目に差し掛かった頃だった・・・・・。
571名無しっち:02/05/14 03:16 ID:pQ7BzhyY
「・・・・・そんな感じでね、私は陛下と謁見する事になったの・・・」
そんな感じというのは、それまで話した武勲の事だ。
イイナの活躍はアルトが想像していたものより目覚しく、大きな戦にならなかったのも
姉の活躍が有っての事だったと、改めて知る事となった。

その功績を湛え、皇帝自らがイイナとの謁見を望んだらしい。
「で、どうだったの?」この頃になるとアルト自身も姉の話に夢中で、
見を乗り出さん勢いで聞き入っていた。
何しろ話の中の姉は、この図書館に有る本の中の主人公や、
吟遊詩人の語る英雄語り、に匹敵する程の活躍ぶりだったからだ。
「どう、て?」と、アルトの興奮とは逆に冷静に返すイイナ。
「だから、陛下とお会いになって、その……ロマンスとか…」
「……アルトちゃん、夢、見すぎよぉ…陛下って只のおじさんだし……」
「あっ!」誰かが聞いていたら、不敬罪で捕まりそうな姉の口ぶりに顔を引きつらせる。
「…ちょっとお話して、変な石(勲章)貰っただけよぉ…あんなことだったら・・・」
「ちっ、ちょっと待って!」と、姉の言葉を遮る。
「変な石って、もしかして緑色でまん中に白い線が入ってて・・・・・」
「あら、良く知っているわねぇ、アルトちゃん」
「知っているも何も…」それは、国の宝とされている殆ど採掘されない貴重な宝石だ。
「やったじゃん!!イイナ姉ぇ、それが有ればこの図書館だったら、何十回だって立て直せられるよ!!」
人生薔薇色とは、この事だとアルトははしゃいだ。

踊り出さん勢いの妹を見詰め、沈み込むイイナ。
「そっ、それがねぇ……その変な石…途中で落としちゃってぇ……」
「えっ?」自分の耳を疑うアルト。
「落としちゃったのぉ…」と、再びイイナ。
「あっ…」喜んだぶん、落胆も激しかった。
目の前が暗くなり、椅子の背もたれに全身を預ける。「ああっ〜!!」
(…お約束過ぎるよぉ…イイナ姉ぇ!!)
「あっ、でも、変な石が付いていた紐なら残っているけどぉ・・・駄目かしら?」
姉の声は今のアルトには聞こえなかった・・・・・。
572名無しっち:02/05/14 03:17 ID:pQ7BzhyY
「…ええとぉ、それでね……聞いてるの?アルトちゃんっ!」
姉の問いかけに、テーブルに突っ伏したまま手を挙げて応える。
そんな妹の反応を少々不満げに見詰めながらも、再び話を続ける。

「…でね、その謁見の後にね……」
王に仕えていた重鎮の一人が、イイナに声を掛けて来たというのだ…。
その人物は、イイナに父と母の事について訪ねて来たのだった。

「何で?」その事を聞き、伏せていた顔をあげ、姉に問い掛けるアルト。
「……お父さんとお母さん昔、帝都に住んでいたらしいの…」
「帝都に?」それは初耳とばかりに、姉に聞き返す。
「ええ…」頷くイイナ。
イイナに声を掛けて来た人物は、かなりの博識で帝都の事を熟知していた。
それ故に、十数年前に帝都から少し離れた場所に居を構え、何かの研究をしていた
変わり者の夫婦の事も覚えていたのだ。

「……変わり者ってところが引っ掛かるけど…」とアルト。
「私が1歳の時の話らしいから、記憶に無かったのね……」と、イイナ。
「それにしても……」と、アルトが考え込む。
両親はその事を(隠していたのか…単に、言いそびれていただけか…)

「でね、その人の話によると、まだその建物が残っているって話だったの…」
十数年経った今でも、気味悪がって誰も近づかなかったらしい。
「へえ…」と、アルト。
「それでね、気になって見に行ってみたの…」
「そうしたら、びっくり。…その建物がこの図書館と同じデザインでね……」
573名無しっち:02/05/14 03:18 ID:pQ7BzhyY
帝都から離れた森の中にひっそりと佇む屋敷。
それを見て、不思議な感覚に捕らわれるイイナ。
まるで図書館に戻ってきた様な、不思議な感覚・・・・・。
十数年放置された割に、建物はそれ程傷んでおらず、誰かが今生活していても不思議では無い感じだった。
その建物に吸い寄せられる様に近づく。
玄関には結界の呪文が施されていた。そっと手をかざし、呪文の詠唱をする。

詠唱が終ると同時に、扉は軋んだ音をたて、ゆっくりと開いた。
屋敷の中は薄暗く、何も見えない・・・・・。
再び呪文の詠唱。今度は召喚の呪文。
すると、光の精霊が現れ、辺りを明るく照らす。

「・・・!!」屋敷の中を見て息を呑む。
外見も同じだが、中の間取りも全て同じだった・・・。

リビング・・・キッチン・・・寝室・・・一つ一つ見て廻ったがどれも同じ・・・。
違う所といえば、本の並んでいない空の棚と・・・・・・・(そうだ!!)
書庫に通じる、地下への入り口が無いだけ。

地下へと通じる扉が本来有るべき場所を見詰め、妙な違和感を覚えるイイナ。
(周りの壁と・・・)明らかに色が違う。
574名無しっち:02/05/14 03:19 ID:pQ7BzhyY
意を決し、呪文の詠唱。今度は攻撃の呪文。
イイナの前の空気が圧縮され、唸りを上げる。圧縮された空気が壁へと当たり轟音が響いた。
後には、四散した壁の残骸と土埃。そして・・・・・。
(やっぱり・・・・・)地下へと通じる階段が姿を現す。
(でもぉ…何で?……)隠す必要が有ったのか?その答えを見つけるべく、足元に散らばる瓦礫を避け、
地下へと通じる階段を下る。

やがて、階段の行き詰まった場所に鉄製の扉が現れる。
ごくりと唾を飲み、扉を開ける・・・・・・。

中はかなり大きな部屋。
そこには確かに城で聞いた通り、何かに使われていた研究資材が所狭しと置かれていた。
一つ、一つを目で追って確認する。
得体の知れない動物の臓物が入ったホルマリン漬けの硝子の器・・・。
棚には用途不明の薬品が入った瓶が並べられている。
部屋の中心に据え付けられた机には、何かの図面が散らばり、埃を被っていた。

異様な雰囲気の部屋……。
575名無しっち:02/05/14 03:20 ID:pQ7BzhyY
「!!」と、一つの物に目が釘付けになる。
それは、人一人が余裕で中に入れる、ガラスで出来た調整槽。
その中は溶液で満たされており、その溶液には・・・・・。
「人?」裸の幼い少女・・・。黒く長い髪がゆらゆらと海草の様にゆらめいている。
胎児の様に膝を抱え、蹲っている少女。
イイナはそれを見て、側に駆け寄った。・・・調整槽のガラスに紙が貼って有った。

「……ココロ」その紙にはそう書いて有った。

「それって!!」と、そこまで聞き、アルトが驚きの声をあげる。
「調整槽って、錬金術で使う、あれの事?」そこまで言い、ココロを見詰め・・・。
「・・・じゃあこの子・・ホムンクルス?」ホムンクルスとは錬金術で作られた合成人間の事。
妹の言葉を聞き、首を左右に振るイイナ。
「…ちょっと違うと思うの………この子、誰かに似ていると思わない?」
そういえば・・と、ココロを見詰めるアルト「・・お母さんっ!!」そう、初めて見た時から
引っ掛かっていたのだが、改めて姉に言われると確かに似ている感じがする。
「じゃあ、お母さんのクローン?(コピー)」改めて姉に問い掛ける。
う〜ん、と考え「……良く判らないわ…」と、困った表情で応える。

「…で、わざわざ起こして連れて来た訳?」少々呆れた感じでアルトが呟く。
「ちっ、違うのよぉ…それがね、私が近づいたら目を覚ましてぇ……」
「本当に?・・・」大方どこかのスイッチにでも触れたのだろう、と疑いの眼差しで見詰める。
その眼差しから逃れる為、話題を変えるイイナ。
576名無しっち:02/05/14 04:19 ID:pQ7BzhyY
「そっ、そういえば私がいない間、何か変わった事は無かったかしら?」
苦し紛れの話題転換。が、アルトはそのことに気付きながらも、わざと話題に乗った。
「別に何も……ここにはお宝が有るなんて、デマを信じて来た野党を蹴散らしたり、
いたずら好きのコボルトを追っ払ったりしただけ…」真実半分、冗談半分で言ったのだが・・・。
「…アルトちゃん、立派な司書になったのねぇ……」感慨深げに頷く姉。
「……司書の仕事とは違うと思うけどなぁ…」ぼやくアルト。
「そういえば、アルトちゃん魔法の方は上達したの?」調子に乗り、更に話題を振るイイナ。
大きく被りを振り「………全然駄目、妖精すら見えないよ…」
「うっ…」触れてはいけない話題だったと気付き、顔を引きつらせる。
「でっ、でもぉ、無理をしてウィザード(魔法+精霊使い)にならなくても、ソーサラー(魔法使い)でいいんじゃないのかしら?」
フォローの為と思い、言ったのだが・・・。
「…ウィザードとして著名な姉に言われてもね……」
姉妹の両親もかなりの腕前の魔導師だったらしい・・・。
が、自分には簡単な魔法すら使えない。アルトにはその事がコンプレックスになっていた。
だから、姉の言葉を素直に受け止められない・・・。
577名無しっち:02/05/14 04:20 ID:pQ7BzhyY
「……でも、アルトちゃん、人にはそれぞれの役割が有るのよ……アルトちゃんには剣術の腕前が有るし、
薬草の知識だって有る……それに、料理だって……」
「もういいっ!イイナ姉には解らないよぉ…」席を立つアルト。
「アルトちゃん…」
「そうだよね…人には役割が有る……」ココロを見詰め・・・。
「その子にだって、役割が有るよ……少なくとも私の妹にはなれないよ……」
「アルトちゃんっ!!」
「あなたも黙ってないで、何か喋ったらどうなの?」来た時から黙りこくっている少女に向かい、当り散らす。…脅えるココロ。

「アルトちゃん………この子、喋れないのよ…」少女の代わりにイイナが口を開く。

「!!」言葉を詰まらせココロを見詰めるアルト。だが、発した言葉は収める事が出来ない。
そして・・・・・
「どこか適当な施設にでも預けなよ・・・」そういうと自室へと戻って行く。

静寂が辺りに戻る。
「・・・・・」何かを言いたげに、イイナを見詰めるココロ。
そっと抱き寄せイイナ「大丈夫…アルトちゃんは迷っているの……さっきの言葉だって本心の言葉じゃ無いわ……」
「良く判るの・・・だって、姉妹だから・・」
578名無しっち:02/05/14 04:21 ID:pQ7BzhyY
―アルトの自室。

「はぁっ」深い溜息をつき、ベッドに倒れ込む。
無事に帰ってきた姉に対し、酷い事を言った・・・・・・。
自己嫌悪に浸るアルト。
(……それに、あの子にも…)自分に向けられた悲しげな瞳。
何故ムキになったのか理由は判っている・・・・・。
(あの時の約束だ・・・)

アルトの四歳の誕生日の事。
プレゼントに何か欲しい物は?という、両親の質問に兼ねてから欲しいと思っていたものを答えたアルト。
「…わたしねぇ、いもうとがほしいっ!」
その言葉に見詰め合う両親。
「だって、いいなおねえちゃんばっかり、ずるいよぉ……わたしも、いもうとがほしいのっ」
アルトの頭を撫で、頷く両親。
「やくそくだよ…ぜったいやくそくだよ…」

それから一年後、図書館を離れた両親が旅先から帰ってきた。
冷たい骸となって・・・・・。

「うそつきっ!おとうさんのうそつき!!…おかあさんのうそつきっ!!」
何も語らぬ両親にしがみ付き、泣きじゃくるアルト。


(そう・・・あの子を妹と認めたら)あの時の気持ちや、両親との約束が色褪せてしまう気がしてならなかった・・・。

(あたしは、このままでいい・・・妹のままで・・・・・)
579名無しっち:02/05/14 04:23 ID:pQ7BzhyY
―翌朝。

昨日の事を引きずってか、朝食の時も会話は無かった・・・・・。
食後もそれぞれが別行動。
アルトは本の整理を始める。・・・特にする程の事ではなかったが、じっとしていると気分が更に滅入りそうだったので。

窓から差し込む日の光がまだ午前中だというに、じりじりと背中を焼いている。
気分は晴れなくとも、外は良い天気だった。

「アルトちゃ〜ん!!」
と、姉のイイナが血相を変えてこちらに向かってくる。
「アルトちゃんっ!ココロんを見なかった?」息を切らせ・・・。
「こっ、ココロん?」
「ココロんよぉ……さっきまで居たのに、姿が見えないのぉ!」
(イイナ姉、あの子に『ココロん』って愛称を付けたのか・・・)
冷めている自分を他所に、繋がりを強くする二人。アルトは一人、置き去りにされている感じがした。

「・・・・・見ての通りよ、ここには来て無いし、別の場所じゃないの?」
嫉妬と寂しさから、自然と口調も突き放した感じになる。
「・・・・・ココロん、森は危険だからって、言い聞かせたから館内のどこかに居ると思うけど・・」
思い詰めた様子のイイナ。

「・・・そうよ・・ココロん、今まで私との約束を破った事無いもの・・」後半は自分に言い聞かせる様な口ぶりだった。

姉の不安をよそに、再び本の整理を始めるアルト。
イイナはそんな妹の背中をしばし見詰め、意を決め胸中を語り始める。

「……アルトちゃん…ココロんの事を認めろって、強要する気は無いわ……でも、
過去のしがらみに捕らわれている今のアルトちゃんはどうかと思うの…」
姉の言葉を聞き、振り向くアルト。

「イイナ姉…」(…知っていた)姉は何もかも・・・・・。
姉の顔を見る。
悲しげにも見え、どこか慈愛に満ちた複雑な表情。
「……お父さんも、お母さんもきっと今のアルトちゃんの姿を望んでいないはず…」
そこまで言うと、妹にくるりと背中を向ける。
「…もちろん、姉である私も………」少し項垂れ、歩き出す。

見えなくなる姉の姿。
アルトはその場に立ち竦み、姉に声すら掛けられなかった・・・。
580名無しっち:02/05/14 04:24 ID:pQ7BzhyY
「・・・あたしに・・あたしに、どうしろっていうの?」
その言葉を搾り出すだけで精一杯なアルト。
(今更、どの顔をさげて、あの子と接すればいいの?)

『あたしは・・・』

(あの子だって、あたしに何も望んでいないはず・・・)

『あたしは、このまま・・・』

(・・・・・お父さん・・お母さん・・あたしは・・どうしたら・・・・・)

『このまま・・・妹のままで・・』(・・・でも)


・・・・・ぱたぱたと軽い足音。
その音の方向に、ゆっくりと振り向くアルト。

そこには、幼い少女・・・・・ココロの姿が有った。

ココロはアルトの側で立ち止まると、弾む息を整えた。
両方の手の平で何かを包み込んでいる。  何かを・・・。
どこで何をしていたのか、着ている白いワンピースの服は泥だらけだった。
(その服は………)小さい頃にアルトが着ていたものだった・・・。
(……イイナ姉…勝手に…)

「…あたしに何か用?」(・・・だめ)
きょとんと、アルトを見詰めるココロ。そして、何かを包み込んでいる両手をアルトの前にゆっくりと差し出した。
微笑むココロ。優しい、心からの笑顔。
(……この子、こんな風に笑えるんだ)初めて見る笑顔。澄んだ風の様な汚れない微笑。

「……行って…どこかに行って……」アルトにはその笑顔が眩しすぎた。

ココロの笑顔が僅かに曇る。

「あたしは…あたしは!貴方を妹なんて思って無いっ!!」

アルトの言葉に項垂れるココロ。

差し出した手の平が力無く垂れ下がる。
と、力の抜けたココロの手の平の隙間から光がこぼれる・・・・・。
「…!!」それを見詰めるアルト。
581名無しっち:02/05/14 04:25 ID:pQ7BzhyY
見た事のない光…暖かい……命の光。
その光は、ゆらゆらと頼り無さげに、それでいて力強くも見える動きでココロとアルトの間を漂った。

「こっ、これって・・・」見詰めるあるとの前で、その光は次第に小さな人の形を作って行く・・・。

(間違いない・・・)「……妖精」
(でも、何で?)今まで見えなかったものが見えるのか・・・・・。
小さな身体にキラキラと輝く美しい羽根。
妖精を見、使いこなす姉に聞いた通りの容姿だった。

妖精に向かい右手を差し出すココロ。と、妖精はココロの手を中心として、くるくると回り出した。

「!!」
(……そうか、この子、あたしに妖精を見せたくて………)
妖精が生息しているのは、近くの森だけ・・・・・。
ココロは、姉の言いつけを破り、危険な森に出掛けた・・・服を泥だらけにしてまでも。
(昨日あたしが、見たことが無いって言ったのを覚えていて・・・・・)

再びアルトに微笑むココロ。
そして唇が何かを訴える様に動き出す。

「あっ……」
「………あ……る…と……ちゃ……」たどたどしい言葉。
初めての言葉。
「あ…ると…ちゃん」姉のイイナの口ぶりを真似ての言葉だろう。

「違う……」
「…………違うよぉ……」
582名無しっち:02/05/14 04:27 ID:pQ7BzhyY
アルト四歳の誕生日。
両親に妹が欲しいと、ねだったあの日。
その晩アルトは、ベッドの中で考えた・・・・・。

そして翌朝。
「おとうさん!おかあさん!あたしね……いもうとができたら、こうよんでもらうのっ!」


「……アル姉ちゃん」
「アル姉ちゃんだよ………ココロ」

アルトの言葉を聞き、小首を傾げるココロ。

「…ある…ねえちゃん?……」
「そう…そうだよココロ、アル姉ちゃんだよ」
「あるねえちゃん…」
「…ココロ」
ココロを、そっと引寄せるアルト。
「…ごめんね……ごめんね…ココロ……」 (…暖かい)抱きしめたココロから温もりが伝わって来る。
「あるねえちゃんっ!」
「ココロ!」今思えば、怖かったのかも知れない……。あの時の約束の様に、この温もりが消える事を……。

「ふふっ……」
「えへっ…」
どちらからともなく、笑いがこみあげてくる。
「うふふっ…はははっ……」
二人の姉妹の笑いが館内にこだまする・・・。優しく、厳かに。
583名無しっち:02/05/14 04:27 ID:pQ7BzhyY
「なぁに、どうしたの?」笑い声を聞きつけイイナが現れる。
「あら?ココロん、ここにいたの………」(それにしても…)二人の妹を見て。
(どうやら、打ち解けた様ね……まぁ、それ程心配はしていなかったけどね……)
「ふふっ」二人につられ、イイナも・・・。
(だって、私の妹達ですもの……)「ふふふっ…」しかし、その笑顔を引き攣らせる事に…。

「あるねえちゃん!」
「ココロ」

「!!」(ココロんが喋った!!…………それにしても!!)

「どうしてアルトちゃんの名前なのぉ!!」図書館へ帰る道中、ずっと一緒だったというのに。
「別にいいじゃない、イイナ姉」
「良くないわよぉ!!」

―人里離れた小さな図書館。

「ココロん!!…イイナ、イイナお姉ちゃんよっ!!」

―そこには、穏やかで優しい女の子がいて。

「……いいなおねえちゃん」
「そうよぉ〜ココロん、偉いわぁ〜!!」
「ちっ、ちょっとイイナ姉、そんなに強く抱きしめたらココロが痛がるよ!!」

―しっかり者の女の子がいて。

「…いいなおねえちゃん!…あるねえちゃん!」
『なぁに?ココロ(ん)』

―図書館と同じ名前の子がいます。
今も……そして、この先も、ずっと……ずっと。

―終わり―
584名無しっち:02/05/14 04:48 ID:pQ7BzhyY
ううっ、貼り付けるのも大変でした。

「連続投稿ですか?」と、表示されそのまま書き込めなくなりました。(涙

名無しっちさんの弟子さん、(はっ、恥ずかしいです・・・弟子だなんて)
お話、拝読させて頂きました。
エッチでとても良いお話でした。既に免許皆伝です。(w

こうして他の方のお話を読ませて頂くと何かドキドキワクワクしますね。
自分が書いたものだと、先が判っているので駄目です・・・。

最初の姉妹もの、ある姉ちゃんががんばってますね。
最初からいいな姉さん「う〇こ」と連発していて、違和感が有ったのですが
調教済みだったからなのですか・・・。納得致しました。(w

二本目は、上沢が活躍・・・って、上沢――〜!!
この男はどんなに頑張っても、憎らしいです。出来ればラストに首がポーンと、飛んで・・・。
って、すみません・・・。最悪、腹上死でお願いします。(w

今後も宜しければ、お話をお願いしますね。
585名無しさん@ピンキー:02/05/14 20:08 ID:kr6sjz2Q
先生!!お久し振りです、そして、新作お疲れ様です。
『ふぁんたじー』な世界!魔女っ子イイナですか…サイコ―!!!
今後もマタ―リといきましょう。
<<名無しっちさんの弟子 氏へ…
あなたの作品を読んでから新し自分が見えた気がする。
浣腸ィィ
586名無しっちさんの弟子:02/05/17 22:14 ID:+t+PWGOr
本家名無しっちさん(師匠)の登場嬉しいです。
私の書くネタは、半分ぐらいエロ漫画やエロ小説のパクリみたいなもんです。
師匠のようなクリエイティブな才能は私にはありません

上沢は童貞のまま死ぬのも可哀相だろうと筆おろしをさせてあげたのですが・・・
イヤ〜〜憎まれてますね(藁)

次は朱○orき○ん先生で行こうかと・・・思っております。

587名無しっちさんの弟子:02/05/18 04:41 ID:Gx+jmQAZ
ココロ図書館のある部屋から...荒い呼吸音がひっきりなしに聞えていた。
「は...あぁぁ...だ、だめっ、こころちゃん...女の子同士で...」
 朱葉は先ほどから顔に吸いついてくるこころを引き剥がすのに必死だった。
 「好きなら...いいじゃない、女の子同士でも...」
 ちゅっ、ちゅっ、と朱葉の顔にキスの雨を降らすこころ。
 「だ...だめえぇ...誰かが入ってきちゃうよぉ...」
 ふたりはいいなの布団の上でくんずほぐれつしているのだ。
 「まだ誰も帰って来ないからだいじょうぶだよ...ね」
 やさしく朱葉の前髪をかきあげながら...ひたいにキスをする。
 微笑みながらちゅっ、と朱葉の唇に唇を重ねた。
 「んっ...(あ...やわらかい...こころちゃんの唇って...マシュマロみたい...)」
 とろけるような口づけに...一瞬我を忘れて身を任せてしまう朱葉。
 だがすぐに正気に戻り、
 「んむっ!? むーっ!?(ち、ちょっとこころちゃーん!?)」
 赤子のようにちゅうちゅうと唇に吸いついてくるこころを引き剥がそうとする。
 しかしこころの舌は唇を広げ自分の舌と朱葉の舌を絡ませてくる
 かなりのキスの名手である。
 だがそれはテクニックによるものではない。
 こころは好きな人に心をこめてキスをしているだけなのだ。
 それだけだというのに...キスを受けた相手は
まるで口からこころの愛をいっぱい注ぎこまれたかのように骨抜きにされてしまう。
588名無しっちさんの弟子:02/05/18 04:44 ID:Gx+jmQAZ
 朱葉も例外ではなく、こころの愛のキスに身体の力がふにゃふにゃと抜けてしまう。
 こころは朱葉の頬に手を添えたままゆっくりと唇を離し...、
 「...かわいい...」
 力が入らず、ぐったりとなった朱葉を見つめ...くすりと微笑む。
 顔はうっとりとして...唇はひどく艶やかに見えた。
 そのピンクパールのような唇を...の顔へと再び近づけていく。
 「え...やぁ...やめて...(ど、どうしてこうなっちゃうのーっ!?)」
 迫ってくるうっとりした顔を力の入らない手で阻止する朱葉。
 先ほどのキスで...こころのスイッチを入れてしまったことに、朱葉はようやく気づいた。
 「ふふ...朱葉ちゃんのまつげ...とってもキレイ...」
 ちゅ...
 「あっ...かわいいおはな...」
 ちゅっ...
 「やわらかい...ほっぺ...」
 ちゅっ...
 こころは艶っぽい声で朱葉の顔のパーツを誉め...愛とおしそうにキスをする。
 唇が触れるたび、まるで電気でも流れたかのように朱葉の身体が震える。
 「い...やぁ...こころちゃん(だ、だめえ...力が入らないよーっ!?)」
 こころの甘美なキスの連続攻撃に...されるがままになってしまう朱葉。
 こころはくすくす笑いながら、あごのラインをなぞるように丁寧にキスをしていく。
 ちゅっ... ちゅっ... ちゅ...
 「ふああぁぁ...(な...なんだか...ヘン...)」
 ただキスをされているだけなのに...朱葉の頭はぼんやりとし、視界は霞みがかかったようになる。
589名無しっちさんの弟子:02/05/18 04:45 ID:Gx+jmQAZ
「さ...ぬぎぬぎしょ...」
 横になった朱葉の前髪をかきあげながら...ぼんやりした視点の朱葉に言う。
 それはまるで、幼子に話しかけるような口調だった。
 「ふぁ...(や...やぁ...)」
 まだ頭がぼんやりとして...抵抗らしい抵抗ができない。
 しゅるん...
 こころはニコニコ微笑みながら朱葉の衣服をするすると脱がせていく。
 しゅる... しゅる... しゅるん...
 布ずれの音がするたび、朱葉の身体を覆っていた衣服がどんどん剥ぎ取られていく
 こころは、女の服を脱がす動作に澱みがなかった。
 しかも、脱がした服はきちんとたたんで布団の横に置いている。
 まるで酔っぱらってしまったかのように、身体に力が入らない
 「やっ...こ...こんなの...いやあぁぁ...」
 弱々しく言葉で最後の抵抗をする朱葉。
 だが...どんどん肌が露出していくのは止まらない。
「ふふ...朱葉ちゃん私とおんなじだね...」
 不意に、こころの顔が朱葉をのぞきこむ。
 「!?」
 そのこころの姿にぎょっとするなる。
 こころはいつ脱いだのか、一糸纏わぬ姿で朱葉におおいかぶさっていた。
 「うふふ...あったかい...」
 こころは嬉しそうに言いながら、朱葉の裸体に自らの裸体をぴったりと密着させる。
 むにゅり...小さいがしっかりと弾力のある乳房が押しつけられる感触。
「あっ、あっ、ちょ、ちょっと、こ、こころちゃん!? あ...!」
 再び発した朱葉の抵抗も、こころのキス攻勢の再開によって遮られてしまう。
590名無しっちさんの弟子:02/05/18 04:46 ID:Gx+jmQAZ
今度は朱葉の全身にキスを開始する。
 ちゅっ...ちゅ...ちゅっ...ちゅっ...
 首筋...肩...腕...わきの下...
 こころが顔を伏せ、朱葉の肌にキスするたび...弾力のある美乳がむにゅむにゅと押しつけられる。
 ちゅっ...
「はあん!」
 キスが乳首に達したとき、思わず声をあげてしまう朱葉。
 その反応に気をよくしたのか、こころははそのまま赤子のように乳首を吸い上げた。
 ちゅうううううううっ...
 「はあああああああぁ...」
 乳首を吸われる快感に、まるで引っ張られるように上半身を反らし、胸をこころに向けて捧げてしまう。
 ちゅぽん...
 こころが口を離すと...唾液で濡れた乳首が露出する。
 だが口に含む前とは違い...官能を感じた証としてそのピンク色の乳首は起立し、固くしこっていた。
 「ねえ...気持ちよかったの?」
 勃起した乳首と朱葉の顔を交互に見つめながら、うれしそうに言うこころ。
 朱葉は、かあーっと燃えたように顔を真っ赤にして視線をそらす。
 「うふふ...」
 そのかわいらしい仕草を見て、にっこり笑うこころ。
 ゆっくりと身体をかえして...朱葉の顔をまたぐようにする。
 「!?」
 いきなり眼前にこころの股間が現れ...ぎょっとするなる。
「舐めっこしよ...」
 自分の下半身の方からこころの声が聞えてくる。
591名無しさん@ピンキー:02/05/18 12:56 ID:ysQoZhWQ
お。いいなぁ。

個人的には朱葉は女装の美少年で、こころはそんな朱葉が大好きで相思相愛
みたいなネタが好き
592名無しっちさんの弟子:02/05/18 17:56 ID:xsGbe0yz
こころの意図はわかった...だが、朱葉は女性器をこんなに間近で見るのは初めてで...
 おそらくこころも自分のものを同じように見ているんだと考えると...また顔が熱く上気してくる ちゅくんっ...
 「んあ...!」
 だがそんな考えも、こころのひと舐めでどこかへ飛んでいってしまう。
 朱葉は乳首を吸われて官能を感じていたため...溢れ始めた蜜により潤いはじめていた。
 だがこころはすぐに核心を責めようとはせず...焦らすようにまわりをくすぐりはじめた。
 まず溢れた蜜を舌ですくい取り、それを口の中で唾液と混ぜて再び秘唇へと塗りつける。
 「ふあぁぁ...はぁぁぁん」
 大陰唇のまわりを舌で舐めあげられ...ぞくぞくと背筋を震わせるなる。
 ぴちゃぴちゃと水っぽい音が響くたび、朱葉は鼻にかかった声で喘ぐ。
 こういった愛撫はこころの方が数枚上手である。
 朱葉はその愛撫に遮られ、集中してこころの性器を舐めることができずにいた。
 それに女の性器なんて舐めたことがなければこんな間近で見たこともない朱葉は、稚拙な舌づかいで チロチロと花弁に舌を這わせるだけが関の山だった。
「あんっ...んあっ...あはぁん...」
 小陰唇のまわりを舌でなぞられ...少しづつ腰を浮かせるこころ。
 気持ちよさのあまり、無意識のうちに浮いてくるのだ。
 時折、舌がクリトリスを通過すると、
 「はあん!」
 浮かせた腰をピクン! と震わせる。
 あふれた蜜で口のまわりをベタベタにしながら...さらに舌を這わせていくこころ。
 先程からいいようにやられっぱなしの朱葉は、半ばヤケになって舌を膣穴にズボッ、とねじりこんだ「ひゃうっ!」
 朱葉の不意打ち同然の舌挿入に びくん! 飛び跳ねてしまうこころ。
 その瞬間、アドバンテージはこころの方に移る。
 だが、負けじとこころの舌は朱葉の膣穴のまわりへと延びる。
「きゃふぅ!」
 待ちにまった核心への愛撫に、悲鳴まじりで悶えてしまう朱葉。
 背筋をのけぞらせながら、シーツをきゅっ、と掴む。
 また、主導権がこころに移った。
593名無しっちさんの弟子:02/05/18 17:56 ID:xsGbe0yz
ちょん、と膣穴の入り口を舌で突いてやると、
 「ひゃん!」
 膣穴がひくひくと震えながら反応して...さらなる愛撫を無言で要求する。
 朱葉はもう舐めるどころではなかった。
 舌先でつんつんと膣穴を突ついてよくほぐれたことを確認すると、こころは顔を上げた。
 その視線の先には...熱っぽくこころを見つめる朱葉の顔が。
 「こ...こころ...ちゃん、お願い...もっと...もっと...してぇ」
 泣きそうな表情で懇願する朱葉.....もうまいったといった感じだ。
 もう女同士であることをすっかり忘れるほど、朱葉の身体は官能に支配されていた。
 だがこころはそれには答えず、
 「あっ...誰か、帰ってきたみたい...」
 上げた顔をそのまま廊下の方へと向ける。
 廊下の向こうから...いいなの鼻歌が聞えてきた。
 「さっ...ふたりでいいなお姉ちゃんをお出迎えしましょうね...」
 またも幼子をあやすような口調で、朱葉を促すこころ。
 「う...うん...」
 ついに素直になった朱葉は...こころの言う通りにしてしまう。
 「ふふ〜ん...」
 部屋の中に朱葉とこころがいることも知らず、上機嫌で鼻歌を唄いながらドアを開けるいいな。
 ガチャ
 「..........」
 その鼻歌は部屋の中を見た瞬間に止まった。
 部屋のベッドには裸の少女が二人横たわって
 その上ふたりのかわいらしいお尻をこちらに向け...前かがみになって、
 びしょびしょに濡れた秘穴を差し出していたのだ。
594名無しっちさんの弟子:02/05/18 17:57 ID:xsGbe0yz
「おかえりいいなお姉ちゃん...」
 指先で膣穴の奥までよく見えるように指で広げながら...こころが言う。
 その膣穴は物欲しそうにひくひく痙攣していたので...一瞬、膣がしゃべったかのようにも見えた 「おかえりなさい...いいなお姉さん...」
 同じく膣穴の奥を見せつけるように指で広げてい朱葉が言う。
 その穴からこぽっ...と音をたてて、透明の蜜があふれた。
 「.......」
 あふれた蜜が太ももを伝い..シーツに染み込んでいくのを無言で目で追ういいな。
 そして、次の瞬間、
「あ、あ、あなた達っ!? なっ、なにをやってるのっ!? こころん!?それに朱葉ちゃんまで!?」
 夢でも起こりえないような光景に、思わず腰を抜かしてしまういいな。
 部屋でふたりの少女が...女の子の身体のうちで最も大切な場所...
 俗に言う、オマンコを広げて出迎えてくれたのだ。
 しかも...いいなに捧げるようにお尻を突き出して、ふりふりしながら。
 こんな光景、夢でも見ない。
 しりもちをついたまま硬直するいいなに、ふたりの少女がしがみついた。
 いいなのワキに手を回してしがみつき...
 「ふふ...いいなお姉ちゃん...」
 左の耳元で悪戯っぽく囁くこころ。
 いいなの首に手を回してしがみつき...
 「いいなお姉さん...いいなお姉さん...」
 右の耳元で甘えるように囁く朱葉。
595名無しっちさんの弟子:02/05/18 17:58 ID:xsGbe0yz
そして...
 ずぼっ...
 「ああっ!?」
 まるでふたりが示し合わせたように、同時にいいなの耳の穴に舌を挿入する。
 ふたりはいいなの耳穴を掃除するかのように、盛んに舌をずぼずぼと出し入れして刺激する。
 ちゅぷ...ちゅぷ...ちゅぷ...
 ざらつく舌が耳の穴に入り、耳垢を舐め取るように動き、それが唾液とからみつき、ぴちゃぴちゃと嫌らしい音がする。
 耳の穴に直接出入りしているので、その淫靡な音が直に頭の中に響く。
 そのたびに、まるで身体が溶けてしまいそうなほどの甘美な感覚が駆け抜ける。
 「はうう...ああっ」
 口を金魚のようにぱくぱくとさせて、快感のさざ波に流されてしまういいな。
 両耳穴同時舐め.....この愛撫にノックアウトしない女はいないだろう。
 こころと朱葉のコンビネーションに、早くもいいなの体は熱く火照りだす。
 ふたりの少女が作り出した愛の空間に...ひとりの女が吸い込まれていった。
596名無しっちさんの弟子:02/05/18 18:03 ID:xsGbe0yz
終わりです。
多少のミスや文章の粗さは目をつぶってください(藁)

しばらく研修に行くので次は8月ぐらいになると思います。
その間は名無しっちさんでお楽しみを
597名無しさん@ピンキー:02/05/21 13:22 ID:JSIGqlm3
今日発売の「大王」読みました。
           ∩_∩
          ( ´Д⊂ヽ
         ⊂    ノ
           人  Y
          し (_)

「ココロ図書館」最終回でした・・・さみしい・・・。
598名無しさん@ピンキー:02/05/21 23:23 ID:YAM8s923
>>596
朱葉ちゃんあっさり陥落・・・(・∀・)イイ!
お帰りをお待ちしてます〜つーか、8月まで持つのかなぁ・・・ここ
599名無しさん@ピンキー:02/05/26 00:21 ID:+WOPmUb8
保守
600名無し:02/05/26 12:56 ID:gN0Dw2zj
600ゲット
601( 'ё'):02/05/27 22:05 ID:NpBdndH3
601ゲット(;´Д`)
602名無しさん@ピンキー:02/05/31 01:20 ID:NYP6PIz8
断固保守
603名無しさん@ピンキー:02/06/01 15:19 ID:8kb1XtCn
さらに保守
604名無しさん@ピンキー:02/06/05 22:54 ID:P4y8EfId
オレにも保守させろぉ!
605名無しさん@ピンキー :02/06/06 22:37 ID:D9XohI3J
保守に協力したい・・・
606名無しさん@ピンキー:02/06/09 05:57 ID:/IVnvvV7
保守…だけでは何なので。

先生! 漫画版には、結局男は一人も出てきませんでしたが、
これは「あの世界には男が存在しない=女性だけで繁殖している」
と解釈して宜しいでしょうか?
607名無しさん@ピンキー:02/06/09 19:02 ID:tBLN6mxA
保守り、保守られたい‥‥。
608名無しさん@ピンキー:02/06/09 22:21 ID:w15gbyWp
>606
細胞分裂ですが、何か?
609名無しさん@ピンキー:02/06/10 04:06 ID:jhKnedHI
>>606
いいな姉がことこちゃんを男の子だと勘違いしたことから、
「男」という生物は存在する…とマジレスしちゃ駄目?
610名無しさん@ピンキー:02/06/10 22:27 ID:UkWdntoR
勿論、『奇蹟』で繁殖してます。
611名無しさん@ピンキー:02/06/12 23:40 ID:4O++uHYc
>>606
某宇宙人のようだ・・・。
近隣に男だけの国があるのでは(w
612名無しさん@ピンキー:02/06/15 10:54 ID:NrLiaEFc
 みなさん、ファンブックは購入しましたか?
買うか否か思案中なのですが、
感想をお聞かせ願いたく。
613名無しさん@ピンキー:02/06/16 00:34 ID:CbORSU9z
>612
即、購入しました。
裏話や座談会は面白かったです。
もちろんイラストは言うまでも無し。
614にわか某:02/06/16 01:17 ID:SuwpqOS8
うわっ
しまった買ってない(焦
明日買いに行って間に合うでせうか‥
615名無しさん@ピンキー:02/06/16 02:29 ID:xwDSHfAG
でも正直、アニメのイラストや、グッズの紹介はいらなかった。
自分は割と設定厨なんで、初期設定の絵とかは、嬉しかったけど。
616名無しさん@ピンキー:02/06/16 18:36 ID:wPqeAHeY
617名無しさん@ピンキー:02/06/20 00:01 ID:vYJxblgx
>>616
すまん、終わってた。
618にわか某:02/06/21 01:55 ID:x+YSanSw
間に合ってよかった♪単行本と同じサイズだったんですね。
(ロマンアルバムサイズかと思って、レジ周りやら
画集コーナーを徘徊しまくった挙げ句、品切れたかと途方に
暮れましたさ)

描かれた方には悪いけど‥アニメイラストの方は
なんか凄くおざなりな気が‥

3巻は、8/10予定だそうですね。あと2ヶ月弱かぁ‥
619( 'ё'):02/06/23 10:01 ID:C3hvfLNZ
>>618
はははははは。
アニメ版のキャラデザが大河原晴男だと良かったんですけどね。
620名無しさん@ピンキー:02/06/27 02:29 ID:v4cumrAi
既出だとは思うが、コレなに?

http://kubiwa.net/modules.php?op=modload&name=Sections&file=index&req=viewarticle&artid=13
やった事ある奴はいますか?
621名無しさん@ピンキー:02/06/28 00:08 ID:lywdhJke
>>619
禿同。
もっとも、大河原氏はどんなデザインのキャラも自分流に消化してしまいますが…。
嗚呼、氏がずっと作監してくれれば…。
622名無しさん@ピンキー:02/06/28 00:34 ID:q+bIfZwb
>>620
ガイシュツですな。
かなり、キツいと思った。自分的には。
623名無しさん@ピンキー:02/06/28 01:57 ID:KN7TJ1c4
>622
ガイシュツですか。
ページ内検索かけてから聞けばよかったね。スマソ。
624名無しさん@ピンキー:02/06/29 23:10 ID:i5KS1Qyf
もうちょっと…ね。

>>623
もし、やってみたら感想よろしく。
625名無しさん@ピンキー:02/07/01 03:23 ID:FZdB6DMT
>624
アニメ板の方に書き殴っといた。
序盤でリタイア。2500円はちょっともったいないけど、ヒートエンドで叩き割った。
このスレのSSとか同人誌とかなら大丈夫なんだけど、以外と声付きなところにやられたっぽい。
とりあえず、もう2度と陵辱系ゲームは出来ないな。
コレの事を思い出して、マジで吐き気がしてくる。

はぁ... 漏れは弱い人間ですよ。
626名無しさん@ピンキー:02/07/02 17:00 ID:oWMrsm3s
>625
陵辱モノに対する耐性なんて、むしろ不必要。
などと、このスレの住人の何割かを敵に廻すやうな発言
をしてみます。
627にわか某:02/07/03 13:25 ID:isvPqPUo
>625さん
あまりこういう言い回し使いたくないけど‥禿同
扱くまともな反応かと
‥声って、まさか同一声優!?だったらダメージデカいです(汗
自分だったらトラウマモンだぁ
Winじゃ一生関係ないけど

>626さん
このジャンルに適用するのは初めから無理があるやうな‥
同じ世界観で同居できるモンじゃないから、結局別物にしか
見えないし
628名無しさん@ピンキー:02/07/03 23:45 ID:1NYZXfBr
ってゆーか、あのソフトって、「凌辱」じゃなくて「猟奇」じゃないか?
そもそも、そこらで売ってる「凌辱系」とか、このスレにさんざん書き込まれた
SSとかとは、ベクトルが違うと思う。
629名無しさん@ピンキー:02/07/04 01:17 ID:d16YLHea
糞サイト晒しage
http://swiftair.free-city.net/
630名無しさん@ピンキー:02/07/05 04:32 ID:lVWvqUFo
猟奇、とも違うような・・・
やっぱり凌辱物でいいんじゃないかな?

>627
そんな訳ない(笑 >同一声優
631名無しさん@ピンキー:02/07/08 22:48 ID:DCvJzEJh
空保守失礼
632:02/07/09 00:50 ID:zS9ZznXk
>630さん
いや、ないとは思ったけど(汗

‥信用問題に発展しそうだし(W;
633くいこみ名無しきゅん:02/07/09 09:57 ID:RhuljVx+

ょぅι゙ょりょぅι゙ょ<板作ってください
http://kaba.2ch.net/test/read.cgi/accuse/1014028938/
634激☆励ハゲマシマン ◆HAGVVCSM :02/07/12 01:44 ID:zr6q9NGx
「〃◆ゝ◇)~ オレノナハ「ハゲマシマン」ココロノトショカンニ、エロボンギッシリ

「このすれのえすえすには、いずれもあいがぎっしりなのだな。
 だが、めがねのあるとたんには、もっとがんしゃしちゅがあってもいいはずだ。
 こころたんやいいなたんにも、ってきぼんぬしてるだけのおれ、あいむそーりー」
635:02/07/12 01:54 ID:Xz2okeCb
>ろっぴゃくさんじゅうよんさん
おんなのこどぉしでがんしゃはできませんってば
(ゆりだけにげんていしてるわけじゃないけど、なんか
やっぱりいめぇじがね〜)

>月刊GWに
ココロ3巻表紙のこころ絵とPhotoshopでの描き方講座が載ってました。
思わず衝動買い‥
業でんがな(汗
636名無しさん@ピンキー:02/07/13 23:52 ID:LzeQXMzf
本家名無しっち氏は何処へ?
637名無しっちさんの弟子:02/07/14 14:13 ID:bh2QLJCv
「ほぇ〜...すごい車ですね...」
 ココロちゃんはつやつやと輝く赤いオープンカーに自分の顔を写して言った。
 「送ってってやるよ、乗んなよ、ココロちゃん」
 「えっ...い、いえ、結構です」
 ココロちゃんはすごすごと後ずさりする。
 俺はがっくりと肩を落として、さも残念そうに言う。
 「ああ...せっかくココロちゃんを乗せるためにわざわざ車に乗ってきたのに...」
 俺の名前は大賀展[おおが てん]。フリーのカメラマンだ。
 俺の商売は...これから先の話を読んでもらえればわかるだろう。
 被写体探しにやって来たこの街で...俺は天使を見つけた。
 コイツが俺の今回の被写体だ。
 そろそろ...ゲットさせてもらうぜ。
 ことさら残念がった俺を見かねて、ココロちゃんは助手席に乗ってくれた。
 俺はココロちゃんの家とは反対方向の道へ行く。
 「あれっ? あ、お家はそっちじゃ...」
 俺はサングラスをかけ、ココロちゃんの台詞が聴こえないような素振りでアクセルを踏み込んだ。
 「へへっ...デート成功」
 「えっ?」
 ココロちゃんはきょとんとしている。
 「一度こうしてココロちゃんとドライブしてみたかったんだ」
 「え〜っ!?」
 ココロちゃんは口に手をあて、顔を赤くしている。ひとつひとつの仕草が、とても愛らしい。
 「つきあってくれよ、な、ココロちゃん」
 俺はサングラスをずらし、祈るような顔つきでココロちゃんに言う。
 「す、少しだけなら...」
 ココロちゃんは少し恥ずかしそうに、うつむいて言った。
 「イヤッホーッ!」
 俺は子供のように叫んで、更にアクセルを踏み込んだ。
638名無しっちさんの弟子
しばらく車を走らせ、俺は人気のないビーチにやって来た。
 「うわあ...ここは、どこですか?」
 すがすがしい風に吹かれながら、ココロちゃんがうれしそうに言う。
 「俺のプライベートビーチ。泳ごうぜ、ココロちゃん」
 「でっ、でも私、水着もってないし. . .」
 「大丈夫だよ」
 俺はカバンの中から水着を取り出した。
 「えっ!?」
 「ハイ、これ」
 俺はきょとんとするココロちゃんの目の前でTシャツを脱ぎ、上半身を露にした。
 「きゃっ!?」
 いきなり現れた男の裸に、ココロちゃんはびっくりして後ろを向いてしまう。
 「ゴメンゴメン、あっちに更衣室があるよ」
 俺は謝りながら、ココロちゃんの肩に手を置いて更衣室に促した。
 「じゃ、じゃあ、ちょっと待っててくださいね!」
 ココロちゃんはそれだけ言うと、ぱたぱたと更衣室に向かって走っていった。

 「(ちょっとゴネられるかと思ったが...意外とすんなりいったな)」

 その後ろ姿を見送り、俺はビーチマットに寝そべりながら、既に置いてあった液晶ディスプレイの電源を入れる。
 そこにはちょうど、更衣室に入ってくるココロちゃんの姿が写っていた。
 前もって更衣室に設置してある高性能隠しカメラは、まるで目の前にココロちゃんがいるような感覚を与えてくれた。
 回りをきょろきょろと見まわして、少し恥ずかしそうに着替えを始めるココロちゃん。
 隠しカメラが設置されているとはいえ、誰も見ていないというのにバスタオルで体を巻いて着替えをしている。
 上の制服を脱ぐココロちゃん。その無防備な様は彼女の純粋さをより明確に感じさせていた。
 控えめに、ほんとうに控えめに膨らむココロちゃんの胸。
 そして恥ずかしそうに片足だけを上げ、パンツを脱ぐココロちゃん。バスタオルの間から覗く太ももがかわいい。
 俺はカメラを操作してアップでとらえる。
 着替えが終わると、制服をきちんとたたむココロちゃん。

 「(へえ、意外としっかりしてるんだな.....)」