「こ、ここは・・・・・・?」
マリエルは暗い部屋の中、目を覚ました。
「お目覚めですか?我らが聖母・・・」
その闇の中から声が響く。
「その声はアルフレッド枢機卿?・・・!!」
そして、マリエルは気付く。自分の下半身があらわになっていることを。自分の体が縄でしばられているということを。
「な、何、これは?!」
「ふっ、陛下のご意思です。それでは、はじめましょうか。神聖なる儀式を」
「や、嫌っ!早くほどいて!」
必死に抗議するマリエルの口にアルフレッドは自分の唇を重ねた。
「んむっ」
「大丈夫ですよ、聖母様」
「枢機経、あなた何を?!」
「驚くことではありませんよ。未来の皇帝を身ごもっていただくだけです」
「そ、そんな!私、処女なんです!ひどい、ひどすぎます!誰か、助けて!」
「大丈夫です。歴代の聖母は処女懐胎してきたことをあなたも知っているでしょう?」
そういって、アルフレッドは一本の注射器を取り出し、マリエルの顔に近づけた。
「ふふふ、匂いを嗅いで御覧なさい。何か、すぐにわかりますよ」
注射器の先から液体が零れ落ちる。白濁のねっとりとした液体が。それはそのままマリエルの鼻にかかる。
「こ、これは・・・イヤッーーーーー!」
「これを一本うつだけでかわいい子供ができますよ。どこの誰とも知らない馬の骨の子供がね」
アルフレッドの顔は嫌らしい笑顔で歪んでいた。
「さぁ、下のお口をあ〜んしましょうね」
もはやそこにいるのは枢機経のアルフレッドでなかった。
彼の手はマリエルの大事なところをまさぐり、そして注射器を差し込む。
「イヤ、イヤ、嫌ぁ゛ーーーーーーー!」
そう泣き叫ぶ叫ぶマリエルの涙と鼻水と精液とが交じり合い、その顔を見るも無残なものへと変わっていく。
「いきますよぉ」
ニヤッと笑ったアルフレッドは手元の注射器のピストンをゆっくりと押す。
「あ゛、あ゛、あ゛ーーーーーーーーーー!」
「これで妊娠しなかったら次は肉注射ですよ?ふふふふふ・・・」
帝国の夜は更けていく。かつてマリエルが間違っていると言った祖国の夜が・・・。