適当に読み飛ばして下さい。
由希君・・夾君・・紫呉さん・・・そして・・・・そして暖かい家・・・・・。
透は何時も見る夢から現実へと意識を引き戻される・・・。
まだ外は暗い・・・手元に置いてある懐中電灯に手を伸ばし、そのスイッチを入れる。
カチリと音がして、それの頼りなさげな光が辺りを照らす。
そして、その光が透に現実を見せ付ける・・・。
小さなテント・・そして僅かばかりの荷物・・・・・これが現実。
はぁっ、と透は小さな溜息をついた。
・・・この近くに民家は無い・・そして自分の通う学校に由希と云う名の生徒も居ない。
・・・・・在るのはこのみすぼらしいテントと自分(透)だけ・・。
辛い現実に透は、ほろりと涙を流した・・・。
それでも生きて行かなければいけない・・・亡くなった母の分まで。
透は側に有る母の写真に手を伸ばし、自分の元へと引き寄せそっと抱きしめた。
「・・・大丈夫です・・お母さん」
「私・・がんばりますから・・・・」そして笑顔を作る。
「辛い時こそ笑顔ですよね・・・」写真の中の母に笑顔を見せる透。
ふるっ、と身体が震え、透は目が覚めた理由を思い出す。
「・・・お母さん・・トイレに行ってきます」そう言って母の写真を元の場所にそっと戻した。
トイレと、いっても小さなテントにトイレが有る訳も無い・・・。
透は外に出て下着を降ろし、適当な場所に屈み、用を足し始める。
(女の子のする事じゃ無いですね・・・こんな生活)自分の今の生活に少々嫌悪感を覚える。
・・・透の股間から透明な液体がちょろちょろと流れ出す。
少し肌寒い外気の所為で、辺りに湯気が立ち昇った。
ガサッ、突然辺りの藪から音がした。透はその音にビクッと肩を震わせる。
(・・・野犬、でしょうか?)
音は違う方角からも聞こえ始める。
(あっ、あああっ)透は身の危険を感じ、その場を離れようとする・・・。
しかし、放出している尿が止められない。
やがて、音のした場所から話し声が聞こえて来る。
「・・・本当に居たな」 「ああ・・・」 「どうする?」 「・・・もちろん」
そして、藪の中から影がゆっくりと現れる。
全部で五つの影。それが透を取り囲む様に・・・・・。
「ああっ!」鈍い透だが、この状況はさすがに危険だと感じ取った。
尿も丁度止まり、ティッシュで局部を拭くのもそこそこに、降ろしている下着を上げ、
その場から逃げ出した。
(・・・逃げる)・・・どこへ?。(テントに・・・)あそこに逃げても・・・。
影も逃げ出した透を追いかけて来る。
そして、追いつき、透をその場に押し倒す。
「嫌ゃあ、許してください!」自分に圧し掛かる影に許しを請う透。
しかし、影からは荒い息使いしか聞こえてこない・・・。
恐怖に駆られ透は、じたばたと手足をばたつかせた。
その手足が突然金縛りの様に動かなくなる。
・・・いつの間にか追いついていた他の影が、透の手足を掴んでいる。
「あああっ」透の恐怖心が増幅する。
影達は透の着ている服を脱がす。いや、無理矢理引き千切った。
「ああっ、駄目ぇ!」
全てを脱がされ、丸裸になった透に容赦無く腕が伸びてくる。
「ふあぁっ、あぅんっっ」
胸、局部、太もも、透の身体の至るところを腕は這いまわり、汚していく。
「嫌です、止めてくださいっ!」涙ながらに訴える透。
すると影が「こんな所に住み着いて、嫌もクソも有るかよ」と、言葉を投げ掛けて来た。
他の影もそれに同調し。
「そうだよ・・大人しくやられちゃいな・・・たっぷりと精液をあげるからさ」
と、透に囁き、口元に何かを押し付けて来た。
「ひゃう、ああっ」透は自分の唇に触れた、熱く、異臭を放つモノから顔を背ける。
しかし、頭を掴まれ、無理矢理顔を固定され、再びそれを押し付けられる。
「・・・噛んだら殺すよ」そう言って透の口内へ、その肉の塊が捻じ込まれる。
「ぐっ、んぶっ、んんっ」
「んじゃ、こっちも・・」透の股間に、冷たくヌルッとした物が塗りたくられる。
ローション・・・。アダルトショップなどで売られている性交時に使う潤滑液だ。
こんな物まで準備していた事からも、透への現在行われている行為が計画された物だと容易に理解できた。
ちゅくちゅくと透の性器表面を、指とは違う物が動き回る。
それが花芯を捕らえ、透の胎内の奥を目指し、ズブズブと柔らかい肉を分け入り進入して来る。
「う“ああああっ!」透は咥えていた肉の塊を吐き出し、自分を貫いて来たモノに対し
絶叫の挨拶をする。
その挨拶に応えるかの様に、異物は更に透の深みへと突き進んで来る。
「お母さん!・・お母さん!」痛みに耐えかね。母に助けを求める透。
しかし、亡くなった母が助けてくれる筈も無かった・・・。
(どうして?・・何で?・・・)母が亡くなり、そしてテントでの生活・・・。
それでも頑張りたい、いつでも一生懸命でありたい・・・。
手の平から砂の様にこぼれ落ちて行く幸せ・・・ならば、又砂をすくえば良い。
・・でも、自分の周りにすくい取る砂が無かったらどうすれば・・・・・。
「おらぁ!」悲しみに暮れる透の胎内に、力任せに欲望の肉塊が打ち込まれる。
「ひっ、あああっ」その強烈な突きで処女の証である鮮血が勢い良く飛散する。
影が、持っていたペンライトの光で、透との繋がっている部分を確認する。
「・・・やっぱり処女だったんだ」
透もその光に誘われて、その部分を見る。
ペンライトを持っている者の手元と、血だらけの自分の局部。
そして、そこを貫いている凶器の肉棒の付け根が見える・・・。
他は何も見えない。相手の顔も・・・。
「俺の勝ちだな」その言葉に周りから、チッ、と舌打ちが聞こえてきた。
どうやら、透の身体で賭けをしていた様だ・・・。
ペンライトの明りが消え、再び闇に包まれる。
「行くぞ!」その掛け声と共に、透の膣内に収まっていた肉棒が激しく動き出した。
「ぐぁっ、うっぅうっ、あぐっ」傷口を掻き回される様な痛みが、立て続けに透を襲う。
「がっ、ごめんなさぁい・・ぐっううっ、ゆるしてくださいっ」
意味もなく、自分を攻め立てている影に詫びる透。
「ほら、こっちも再開しようか・・」苦痛に歪む透の口に先程吐き出した肉塊が捻じ込まれる。
「ふんんっ、う“ぅんんっ」息苦しさに、透はそれを押し出そうと必死で舌を動かした。
「・・へえっ、舌使いが上手いね・・」・・・そのモノの持ち主を喜ばせただけだったが・・・。
「うっ」と影が呻き、膣内に押し込まれた肉塊から何か熱い物が放出される。
「う“んんんっ!」(あっ、熱いです・・)熱が透の胎内に浸透し、広がって来る。
(・・・ああっ、まだ何か出てます・・・)
肉塊が自分の膣内でビクビクと跳ねているのが感じ取れる。
そして、それが収まると同時に肉塊は透の膣から抜き取られる。
・・・だが(・・・まだ、何かが入っているようです)その違和感に戸惑う透。
「随分と大人しくなったな・・」先程透を貫いていた影と違う声・・・。
そして・・・ずぶぶぶぶっ。声の主のモノが透の膣内へと進入してくる。
「う“んんんんっ!」身体を仰け反らせ、それを受け入れる透。
「・・こっちも出すよ、ちゃんと飲んで」透の口内に肉棒を捻じ込んでいる者が
透に囁く。
そして、膣内の時と同じ様に肉塊はビクビクと跳ね、口内に熱く、粘ついた液体を吐き出した。
勢い良く出たそれは、喉の奥を直撃し、透をむせ返らせる。
そして、口内の僅かなスペースを満たしても尚、放出を続けた。
「がふっ、ごほっ、」液はその殆どが、透の意思に関係無く食道へと流れたが
出た量が半端では無かった為、口からその一部が流れ出してしまう。
「・・ちゃんと飲んでって、言ったのに」そう言って影は、透の髪を掴み、
肉棒でぺちぺちと透の頬を叩いた。
「ねえっ、僕、アナルの方の処女貰ってもいいかな?」少々幼い声が響き渡る。
その声に応える様に、横になっていた透は繋がったまま抱き抱えられ、
尻肉とその中央に位置する、ひく付いている無防備なアナルを晒してしまう。
「ありがと!」先程の幼い声が礼を言う。そして、透のアナルにローションを塗り、
指でぐちゅぐちゅと弄り出した。
「ひゃっん、ああっ」(・・・そっ、そこはっ汚い・・です)排泄器官を弄られ透は困惑する。
しかし、指の動きは止まらない。
「よし!」ある程度、ほぐれたアナルから指が離れる。
そして、その替わりに肉棒があてがわれる・・・。
それが透のアナルにゆっくりと埋没して行く。
「ひいいいいっ」透は前後を貫かれ、叫び声を上げる。
二本の肉棒は互いの領地で、競うかの様に暴れ出した・・・。
地獄の狂宴は、辺りが僅かに明るくなった、明け方近くまで行われた・・・。
透に欲望をぶちまけ、満足した者達は既にその場から去っている・・・。
今残っているのは精液まみれで気絶している透と、
その透が気に入ったのか、いまだ、透に腰を打ち付けている二人の少年の三人だけだった。
少年の一人が透の膣内に射精する。
そして「ふうっ」と、溜息をついて、倒れている透を抱え上げる。
「足の方を持って」と、もう一人の少年に指示を出す。
それを聞き「何だ、お持ち帰りか?」と、少年が呟く。
「またこの子、犯りに来るんでしょ?・・・だったら風邪でもひいたら、まずいから・・」
「・・・そうだな」少年がその考えに同意して、二人で透をテントまで運んだ。
気絶した透をテント内に運び込むと、少年の一人が透に布団をそっと掛ける。
「じゃあ、行こうぜ」親切もここまでと、いわんばかりに少年がもう一人の少年をせかす。
「・・・おい、何やってんだ?」テント内を物色する相方の姿を目線の先に捕らえ、
少年が不思議そうに訊いてみる。
物色していた少年が「・・・この子の名前が知りたくてね」と、僅かに微笑みながら返答する。
「けっ」それを聞き、あきれ返るもう一人の少年。
しかし、本人も興味が有るらしくその場を離れなかった。
物色していた少年が、生徒手帳を見付ける。そして、中を確認した・・・。
「本田・・透」そこに記されている名前を読む。
「・・・透」もう一人の少年もその名を聞き、呟く。
「・・・もう気が済んだろ?行くぞ、由希」
「ああっ」
女性と見紛うばかりの容姿の由希と呼ばれた少年が、促されテントから出る。
「それにしても・・レイプ現場で名前を呼ぶのはどうかと思うよ・・ばか夾」
それを聞き、夾と呼ばれたオレンジの髪の少年が毒づく。
「ばかだぁ?何なら、ここで決着つけるか?」
「・・それ、無理だよ弱いんだから」
「んだと!コラ!」
二人のやり取りが次第に小さくなって来る・・・。
そして、辺りに静寂が戻ってきた。
・・・暖かい家・・・・そして不器用だけど優しい二人・・・。
透はいつの間にか、何時も見る夢を再び見始めた・・・。
「んっ」と、透は精液まみれの身体で寝返りを打った。
・・・乱暴された時に地面を掻き毟ったのだろう。
指先の爪の間には砂の粒が入り込んでいた・・・・・。