みんなでフルーツバスケットのエロ小説を書こう!

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131痒傑尻スキー
(その2)
 腰からの震えが生じると、背を上りつめて肩まで伝わった。
 そうすると、ますます指先は速くなる。心に眠っていた欲が、蕾から開花の膨らみへ
と変わっていく。
 杞紗は透の顔を見ていると、片手だけでは物足りなくなった。
 なだらかな恥丘をさする手を止めず、反対側の手を胸元に添える。
 薄い胸乳の中央で乳首が隆起していた。指でこね回しつつ、またもや想像の手を重ね
れば、一層のこと固さが増していく。
 全身を愛撫してもらいたいと願い、その感触を思い浮かべる。
 繊細で優しく、滑らかな線をなぞる手つき。それを考えるだけで、杞紗は達してしま
いそうになった。さらなる妄念が浮かび、微熱の温度が体を包んでいく。
「お姉ちゃん、お姉……ちゃん。私……」
 声をかけても透は眠ったままだった。
 返事をする様子もない。夜の空気の中、ひっそりとまどろみに落ちている。
 興奮に背中をひと押しされて、杞紗は毛布をずらした。
(ちょっとだけ、だから)
 幼い体を震わせながら、透の元へ近づける。
 杞紗は息を止めて、寝顔に頬を寄せた。
 夜空の光だけが、この唇を独占していると思えば、ほんのすこしだけでも自分にわけ
てほしいと望んでしまう。
 その思いは、自然に罪深い行動となる。
132痒傑尻スキー:01/11/11 02:32 ID:2d3uRCr3
(その3)
 唇を重ねた瞬間は、心臓が爆ぜてしまいそうであった。
 一瞬だけの柔らかさを胸に収めて、少女は毛布の中に戻る。
(お姉ちゃん、ごめんなさい)
 高鳴りを残す胸の動悸を感じると、それは罪悪感に変わる。
 杞紗は、口中に満ちていく唾液の流れを感じた。
 それを嚥下すると、毛布の下でゆるやかに手が滑る。
 指先は透の手に重なった。その腕をすこしづつ動かして、自分の体をも寄せる。
 何をしようとしているかとも、こんなことをしてはいけないとも思った。だが、それ
らの思いよりも、もっと熱い流動が体の中をめぐっている。
(どうして……も、止められないの)
 杞紗は全身を痙攣させた。
 透の指先が、隙間のできるほど細い太股に触れている。
 心で描いたままの感触を味わうと、もう止めることはできなかった。
 姉と慕う少女に手を重ねて、自身の秘所へと導く。
「はぅ……」
 思わず声が出てしまうほどの快感が、体の奥でうねる。毛触りのいい動物に触れるの
と似ているようで、それを幾億倍もしたような感触であった。
(お姉ちゃんの指……こんな、に)
 杞紗の秘所から淫水がとめどなくあふれていく。
 自分で慰めるのとは、比較にならぬほど。どんな刺激物よりも強烈で、何にも比べが
たいほど愛しくやわらかな温度があった。
133痒傑尻スキー:01/11/11 02:33 ID:2d3uRCr3
(その4)
 指の動きが加速する。
 透が目覚めてしまうのではないかという危惧は、なおのこと体を熱くさせた。
「はふ、あう、ひ、あ、お姉ちゃん……あ、あふぅ」
「はい……杞紗さん?」
「ひぅ……!」
 杞紗は失禁してしまいそうなほど驚いた。
 快楽に酔いしれたあまり、とんでもない事をしてしまったと後悔する。
 取り返しのつかない事態を前に、幼い心は惑い、恐怖すら感じるほど萎縮した。
 それでも、愛情を支えにして、必死で声を出そうとする。
「ご、ごめんなさい、私……」
「え?」
「……ごめんなさい」
 杞紗は泣いた。すすり泣きの嗚咽が止まらない。
 その泣き顔を前に、透は眼を丸くした。
 やがて何かを察して、幼い少女の体を抱きしめる。
「いいんですよ、杞紗さん」
 いたわりを感じさせる優しい声、それが透の囁きだった。
「一人で困っている時は、誰かに助けてほしいって。そばにいてほしいって、お願いし
てもいいのですからね」
「でも……私、ね」
「はい。女の子が気持ちよくなりたい、って思うのは素敵なことですから」
「怒って、ないの……?」
 答えるかわりに、透が頬を寄せた。
134痒傑尻スキー:01/11/11 02:34 ID:2d3uRCr3
(その5)
 杞紗は愛情あふれる頬ずりに戸惑いを感じはしたが、すぐに柔らかな肌触りが不安を
打ち消してしまう。気持ちをなごませて、受け入れようとする行為にひたりだす。
(お姉ちゃんのほっぺた……お母さんの香りがする、ね)
 香気に蕩けそうな杞紗の舌先が、おずおずと差し出された。
 透は何も言わずに、桃色の舌先に応じる。
「んぅ……」
 ひと舐めされただけで、指先の神経にまで通り抜けていく感覚があった。
 舌先を自分から動かす。
 蝶のひらめきで、二人は互いの舌を求めあった。
 かすめる接触があるごとに、杞紗は頤を震えさせる。透の唇が、やわらかに少女の舌
を食んだ。その途端、喉奥を通り抜けて、体の端々まで響く律動が駆け抜けていく。
「はぁ……ひぅ、あ」
 舌先が頬に移った。やんわりとひと舐めしたのちに、杞紗の耳たぶを吸う。
 外周を舐めなぞりながら、半周とすこし。前面のふくらみに唇が吸いついた。
「はぁっ、あ、あうぅ」
 巧みな吸着は腰骨を砕いてしまいそうほど、未経験の絶頂感を杞紗に与えた。短く切
り揃えられた髪の一本づつ、その先端までが快感にさらさらと震える。
 気を失いかけた少女をみつめて、透は心配げな表情した。
「杞紗さん、大丈夫ですか」
「うん。もっと……もっとして、くれるの」
「はい。でも、草摩のみなさんには内緒にしてくださいね」
 杞紗は黙って頷いた。
135痒傑尻スキー:01/11/11 02:34 ID:2d3uRCr3
(その6)
「では、参りましょう」
「……うん」
 透の手が頬を撫でた。
 そのまま、パジャマの胸元へと落ちて、体を撫でまわしながらボタンを外していく。
 白い磁器の色をした肌、杞紗の胸元がはだけた。
 触れ撫でる指先の動きに、唇が加わる。
「あ……」
 杞紗は小さなあえぎをこぼし、透によって施される愛撫を受け入れた。
 指が胸上と肩をつなぐ鎖骨の浮きをなぞり、唇が追う。うっすらとした胸の肉肌を刺
激されると、幼さの残る体が期待で桜色に染まる。
「く……ふぅ」
 胸乳の中央、小指の爪ほどに小さな乳暈まで指が達した。
 杞紗は両腕を開いて、続く吸着を待ち受ける。
 透の唇が乳首を吸う。まさしく望んでいた快感に、幼い少女の体が大きく跳ねた。
(お母さんになったみたい)
 乳先を吸われた杞紗は、そんなことを思った。
 赤子のような動きでありながら、透は女の熟練を感じさせる舌づかいで、少女の快楽
を導いていく。夢を見るかのごとき心地が、杞紗の背中を押す勇気になった。
「お姉ちゃんのおっぱい、吸ってもいい……かなぁ」
「遠慮はいりませんよ、杞紗さん。はいっ、どうぞ」
 底抜けの明るさを感じさせる声で応じると、透はパジャマの上着を脱いだ。
136痒傑尻スキー:01/11/11 02:35 ID:2d3uRCr3
(その7)
 下着を外すときは、杞紗に照れの笑みを見せる。急に恥じらうようにして、両腕で胸
を隠してみせた。
「大きい……お姉ちゃんのお胸、素敵なの」
「いいえ、私などそれほどでは。それに、杞紗さんもすぐ大きくなりますよ」
「そう、かなぁ……」
 気弱そうな杞紗に、透は手をさしのべた。
 ゆっくりとした動きで、少女の小さな掌をふくらみに重ねる。指には砂糖菓子のやわ
らかさ、中央に飴の突起を感じて、杞紗は動悸を速めた。
「おなじ、だね」
「はい。私も杞紗さんといっしょで、ドキドキしています」
 その言葉に興奮を共有する安心感があったのか、杞紗は指を動かした。
「こっちの手も……いい、の」
「いいですよ。お好きになさってくださいね」
 杞紗は両手で透の胸をもみしだく。
 ふにふにとした感触を味わっていると、どうしてもこらえきれない、こみ上げてくる
ものがあった。
「あの……あの、ね」
「どうしたました。杞紗さん」
「お姉ちゃんの……お姉ちゃんのお胸にっ」
 断わられるのを怖がりながら、杞紗は必死で言葉を継ぐ。
「ほっぺたをつけても、いい?」
 恐々と眼を閉じた杞紗に、透が母親の笑みを返す。
「いいですよ。さあ」
 透が両手を伸ばして抱き寄せた。
137痒傑尻スキー:01/11/11 02:36 ID:2d3uRCr3
(その8)
 杞紗は吸われてしまうような動きで、その胸元に顔を埋める。頬に、甘い香りを放つ
やわらかな感触があった。触れているだけで腰のあたりが熱を帯びてしまう。
「あ……」
 秘所を包む着衣に湿度があった。
 居心地の悪さといったようなものを感じて、杞紗は太股を閉じる。
 閉じきらないほど肉の薄い腿が持て余された。もどかしげに膝をすりあわせる。
(どうしよう、濡れてきちゃった)
 そんな杞紗のじれったさそうな様子がわかって、透が気を利かせた。
「杞紗さん。お洋服が濡れてしまいますから、脱いでしまいましょうか」
「……うん」
「私が脱がせても、よろしいですか」
 杞紗が何も言いだせなくなるほど、首筋に強い血の流れが脈を打つ。
 少女は黙ってうなずいた。
 体を仰向けにすると、眼を固く閉じる。透の指がするすると動いて、パジャマと下着
を脱がせていく。身を任せてしまう恐怖と、どことない安堵があった。
 生まれたままの姿になってしまうと、杞紗は怖れが羞恥に変わっていくのを感じる。
 手が自然に動いて、秘所を包み隠そうとした。
「は……ぅっく」
 あまりに敏感なほどまで高まっていたせいか、指先がかすめただけで、快感が寒気に
変わって肩まで伝わる。
138痒傑尻スキー:01/11/11 02:37 ID:2d3uRCr3
(その9)
 これほどの刺激があっていいものかと、杞紗は幼な心に不安を感じた。
 そんな様子の少女を安心させようとして、透自身も一糸まとわぬ姿になる。
「お姉ちゃん。私、怖い……の」
「はい。私もです」
「そうなの……?」
 恐怖というものをまったく感じさせない透の声で、杞紗は微妙な惑いを抱く。
「こんなに気持ちがよくなってどうしよう、って。私の体はおかしくなってしまったの
でしょうかと、怖くなってしまうものなのです」
「うん。今、すごく気持ちいい」
「でも、それは女の子には普通のことなんですよ。好きな人といっしょにいると、それ
だけで幸せになれるのですから」
「私、お姉ちゃんが……大好き」
「はい。それでは、気持ちよくなりましょう」
 無邪気な口調、それに通じるほどの無垢な動きで、透の手が動いた。
 杞紗の脚、腿の内側、膝のあたりと流れるように触れていく。
「ん……」
「お嫌なときは言ってくださいね。すぐにやめますから」
 少女の太股を撫でて手は、ゆるく、ゆったりと上がっていく。
 秘所を守っていた、小さな手が自然に離れていくのを杞紗は感じる。それは、体が透
を迎え入れたいと願っているのだという、自覚に変わっていった。
139痒傑尻スキー:01/11/11 02:37 ID:2d3uRCr3
(その10)
(早く、早く来てほしいな)
 杞紗が大きく息を吸っているあいだに、透の手は秘所を迂回する。
 小ぶりな尻の側面を撫でるころには、いつの間にか両手が使われていた。
「ふぁ……あ、う」
 腰を抱かれるようにしていると、杞紗はそこに熱が集まっていくのを感じた。
 透が腹部を吸う。臍のあたり、ほんのわずかに上の部分。
 唇は触れたままで、下に落ちていく。
「あぁ……っ!」
 舌先が秘所のふくらみに触れると、杞紗はたまらずに喘いだ。
「お、お姉ちゃんっ……はくぅ、あふ、あうっ」
 透は唇で、秘所の襞を優しくもてあそぶ。撫でるようなゆるい吸着が繰り返され、そ
の度に杞紗は体をぷるぷると震えさせた。
 自分がやわらかい生き物になってしまったのだと、子供心にも何とはなしにわかりは
する。それはいけないことなのにと思うほど、体は蕩けてしまった。
(お、おかしくなっちゃいそうなの……お姉ちゃん、助けて)
 さらに透は舌を使う。なぞり上げる動きが紅珠に達すると、杞紗は背をそらす。
「あ……ふ、あっ」
 それでも拒絶の言葉は出ない。透の舌が滑らかな舐動で、杞紗を味わっていく。
「いいっ、お姉ちゃんの……こんなに気持ちよく、て」
 与えられるものを満喫する震えで、杞紗は悦びを表現した。
140痒傑尻スキー:01/11/11 02:38 ID:2d3uRCr3
(その11)
 舌の愛撫を受ける動きは、女の萌芽そのものであった。
「はぁ、ひぅ。そこ、そこぉ、お姉ちゃん、お姉ちゃん、いいっ」
 普段の怖じ気を消し去って、杞紗は喘いだ。
「あ、あ、ふ、あう、は、はうっ、はあ、う、あああっ!」
 透が吸う。ちゅるちゅると吸引する音が響くほどに。
(吸っちゃダメ。でも、もっとしてほしいの。どっちなのかわからないよぅ)
 杞紗はたまらないといった表情で快楽を訴えた。潤みきった秘所からの熱が、体じゅ
うを駆けめぐっている。透もこのようになるのだろうかと、好奇心が首をもたげた。
 唇が離れると、思いきって口を開く。
「お姉ちゃん」
「どうしました、杞紗さん」
「お姉ちゃんの……見てもいいかなぁ」
 透は眼を点にして、すぐに笑顔で頷いた。
「なんだか恥ずかしいですけど。さあ、ど、どうぞ」
 透はベッドに寝そべる。
141痒傑尻スキー:01/11/11 02:39 ID:2d3uRCr3
(その12)
 開いた足の間に杞紗が入り、暗さに眼をこらした。
「ふわぁ……」
 陰毛の茂みは杞紗を驚かせたはしたが、すぐに羨望の念を抱かせるものとなった。
 透の秘所は母親と同じ造作なのである。そこに何か共通するようなものを見て、うら
やましいと思う気持ちが杞紗の心に生じた。
「お姉ちゃん。私も……生えるかなぁ」
「そうですね。杞紗さんのお年からすると、そろそろでしょうか」
「そうなんだぁ。さ、触ってもいい……?」
 透は頷いて、小さな掌に伸ばした手を重ねる。
 そして、そのまま自身の秘所へと指を導く。杞紗は腕が震えるのを感じてしまい、先
端から眼が離せなくなった。視線の先には恥丘の描く、ゆるやかな曲線がある。
 肌に触れると熱が伝わった。
 その熱が、自分の体内に満ちる温度と等しいものだと、杞紗は理解する。
 感覚によって得た知識に従って、指先が秘裂をなぞった。襞を軽く押し広げると、透
がせつなげな喘ぎを発する。
「お姉ちゃん、気持ちいいの」
「は、はい。とてもお上手ですよ、杞紗さん……あっ!」
 透は、肩に首を押しつけて悶えた。
 その様子を見た杞紗の人さし指と親指が、襞をかるくはさんで上下に動く。さらに反
対側の手も使って、とろとろとこぼれていく淫水を指にこすりつける。
142痒傑尻スキー:01/11/11 02:41 ID:2d3uRCr3
(その13)
 浅く低くと呼吸を速める透が、杞紗の指先を秘腔の内部に導いた。
「うっ……くぅ、はあ、ああぁ」
「入っちゃった……お姉ちゃん、大丈夫なの」
「平気です。杞紗さん、指を動かしてもらえますか」
 杞紗が指を動かせば、律動にあわせて露の湿りがしたたるほどにあふれた。
 快楽の心地に昂ぶる透。その姿を見ているだけで、杞紗自身も興奮を抑えきれない。
(お姉ちゃんが、こんなに嬉しくなるなんて)
 好奇の心につき動かされた杞紗は、自分の秘所に指先をあてがう。
「うぅ……」
 未成熟な性器に指を埋没させようとすれば、痛みが肉を固く閉じさせる。
「どうしました、杞紗さん」
「指が……入らないの」
「それは、まだ杞紗さんには早いような気がするかもなのです」
 もどかしげな様子で秘所をまさぐる杞紗に、透は説き伏せるような声で言った。
「では、もっと気持ちがよくなることをしましょうね」
「もっと……」
 透は杞紗を向かいあう位置に座り、腰を密着させた。
143痒傑尻スキー:01/11/11 02:48 ID:gEtWB/hg
(その14)
 足先をからめると、軽く動かす。秘所の摩擦で伝わる感触が、杞紗を身震いさせた。
「くすぐったいね」
「ふふ。では、動かしますよ」
「はぅ……あ、う、あっ、あ、うふぅ」
 透が腰をくねらせるようにしただけで、杞紗は骨まで砕けてしまうかと思った。
 縦から横へ、円を描くようなグラインドが、少女を夢の世界に誘う。
(すごいのっ。お姉ちゃん、好きな人といっしょだと、こんなに気持ちいいの)
 すでに、杞紗は忘我の極にあった。透の秘所に快楽を返そうと、自身も必死で不器用
に体を動かす。二人で奏でる音曲のような、華麗に花蜜を吸う蜂の踊りといった、優雅
で荒々しい貪欲さを秘めた腰づかいとなる。
「あっ、あっ、お、お姉ちゃん。お姉ちゃん、私っ、あっ、ひゃうっ」
「は、はい。私も、杞紗さんが気持ちいい、ですっ」
 お互いの体に昂ぶりを送ろうと、二人は懸命に腰をこすりつけあった。
 秘所からこぼれた滴は太腿の上で、水飴の色を散らす。夜の光を照り返す色は杞紗を
幻惑し、高みの果てへと導くようでもあった。それとは別に、襞と紅珠がしゅるしゅる
とからまる度に、背から首筋へと抜けていくものがある。
144痒傑尻スキー:01/11/11 02:49 ID:gEtWB/hg
(その15)
 杞紗の五感は、あらゆる快楽を堪能していた。だが、もっとも激しい興奮を呼ぶもの
は、やはり本田透という存在そのものである。
(私も、お姉ちゃんみたいに気持ちいい体になりたい)
 体の触れあいで、その内に融け沈んでしまいたかった。透の体から返されてくる感触
は、幼い肢体の内で、波の広がりを伝えていく。海に広がっていくようでいて、ひたす
らなまでに暖かく心地よい。永遠に、このままでいたいと願う意識が浮遊していった。
 その思いが頂点に達すると、杞紗は絶頂の極みに達する。
「くぅっ、あっ、ふくっ……ああうっ!」
 杞紗は全身を弛緩させて、くたりと枕に沈んだ。
「き、杞紗さん。大丈夫ですかっ」
 透が慌て気味に身を起こす。
 杞紗は、すでに軽い寝息をたてていた。あまりの高まりに気を失っている。
 幼さを残したやわらかな頬に、透は軽く口づけした。
「おやすみなさい。杞紗さん」
 透は、二人の体を毛布でしっかりとくるんだ。
 杞紗を抱きしめて、肌の温もりを重ねると夜に身を委ねる。
「お姉、ちゃん……大好き」
 寝言だろうか、まどろむ杞紗がそう言った。
「はい。私も大好きですよ」
 杞紗の頭を撫でて、透は眼を閉じる。冷えた空気が火照った体から熱を奪うぐらいの
速さで、ゆるゆると眠りに落ちていく。抱きあう二人の見る夢は、双方ともに愛しい人
の現れる夢であった。
 あとは、月が照らすだけの静かな世界。