■「みはしり様」に大勢の俺らが初詣■
全国の「みはしり様」の総本社である弥波支利(みはしり)天神社には、元日未明から
大勢の初詣客が詰めかけた。
参拝を終えた人たちは、おみくじを引いて一年の運を占ったり、お守りを買ったりと
境内をあわただしく動き回っていたが、とくに参道の脇に設けられた臨時の売店には
名物の「みはしっ粉」を買い求める人々が長蛇の列をなした。
みはしっ粉とは、この神社に奉納された、毎年5月に近くの天然温泉・三橋の湯で
催される「でっかい!にんじん祭り」で使用された人参を、半年以上かけて発酵・
乾燥させ、新たに粉末状の入浴剤として精製したもの。
これを用いることで、一年の無病息災と健康長寿を祈るほか、粉末に浸透している
温泉エキスの効果で、チロトロピン・コルチコトロピン・ドーパミンなどの脳内
ホルモンが異常に活発化し、滋養強壮、精力絶倫、不撓不屈、挙動不審などの薬効が
期待できるという。
20包購入したという俺柳俺弘さん(31)は、「北陸から来ています。これでしばらくは
我が家でも三橋の湯が楽しめますよ」と顔を紅潮させ嬉しそうに語った。
また、俺水俺太郎さん(年齢不詳)は、「この粉はなぁ………こうやってストローで
鼻から吸うのが一番よ………ほら………三橋が回ってる!ひざの上で笑ってるぅ!」
と語り、一方、家族連れで来ていた初老の男性は「八幡様と間違えて末恐ろしい所に
来てしまった。謝罪と賠(ry」と白い息をはずませていた。
(西浦日日新聞 2014.1.4)