生温くヲチ427

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1fusianasan
スレH板を生温くヲチるスレです

前スレ
生温くヲチ426
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1385653168/
2fusianasan:2013/11/30(土) 00:47:03.57
徹底比較 その1 麺篇

w を使って相手をキレさせる
?… は自分がキレた合図
〜を。 で文章を締める
俺は俺だから他人が不快になってもいい
他人から不快な思いをさせられるのは許せない
どろんぱは俺のもの
面と向かって言えと挑発し、言われると逃走
焼きそばといえばUFO


徹底比較 その2 お古参篇

相手を見下す時の第一声は「深山か?」「カス」
ひたすら連投で語尾は必ず→w
ムキになるのは麺以上
ああ言えばこう言う
多人数に見せるため時々ネカマ口調
フシアナで「連呼くん」を連呼
「タイ『ポ』だってさw」
あれは麺じゃなーい♪
3fusianasan:2013/11/30(土) 00:47:35.00
会いたくて会いたくて震えるのが西野カナ
会いたくて会えないから私だけを見てほしいのが加藤ミリヤ
会いたくて会いたくてせめて声が聞きたくて用もないのに電話するのが浜崎あゆみ
今すぐ会いたい今会いたい、そんな言葉だけ並べるのが大塚愛
会いたかったのがAKB48
会いたくて会えなくて唇噛み締めるのがEXILE
会いたくて会いたくて会いたくて一秒ごとにが原田知世
会いたいが沢田知可子
会いたい気持ちがままならないのが鶴岡雅義と東京ロマンチカ
今会いたいすぐ会いたい砂漠の真ん中でがB'z
会いたくて会いたくてこの胸のときめきがスタレビ
会いたいのに会えない夜でもつながるのが清水翔太
会いたいから恋しくてあなたを想うのがGLAY
会いたさ見たさに怖さを忘れるのは千野かほる
会いたくて君の好きな歌を繰り返したのがUVERworld
会いたさ見たさでmy mindが病んじゃうのがサザン
君に会いたい会いたい会いたくて切ないのがミスチル
ねぇ、今すぐ会いたいよなのがボカロ
もう一度お前に会いたいのが矢沢永吉
会いたくて温もりを思いだすのは松田聖子
会いたくて会えない人よ僕はどうして君に聞いて欲しいんだろうと考えるのがSPYAIR
会いたくて会いたくて言葉にできないのが小田和正
会いたくて会えなくて鎮めても騒ぐ気持ちは松田聖子
会いたくて会いたくて涙が止まらない夜なのが岡本真夜
会いたくてたまらないのがSPEED
4fusianasan:2013/11/30(土) 00:48:07.35
(トルコ行進曲の節で)

麺は死ね♪ 麺は死ね♪ すべって転んで死んじまえ♪
おまえが死んだら みんな幸せ♪
麺は死ね♪ 麺は死ね♪ お風呂で溺れて死んじまえ♪
おまえが死んだら 平和になるよ♪

卒業宣言も またすぐ撤回し
女捕まえては またまたキレプレイ

麺は死ね♪ 麺は死ね♪ お餅を詰まらせ死んじまえ♪
おまえが死ねばみな幸せだ♪

ナルシースト気取るくせに荒らし♪ 女ーには些細な事でキレ♪
荒らしーを恐れてこそこそ募集♪ 根は小心者だよただのジジイ♪

麺は死ね♪ 麺は死ね♪ 頭を豆腐の角に打て♪
おまえが死ねば表は平和♪
5fusianasan:2013/11/30(土) 00:48:41.35
やすひこ型破綻者
麺型破綻者
お古参型破綻者
ぶさと型破綻者
せやな型破綻者
イボ痔型破綻者


やすひこ型破綻者はあきらかにアスペルガー いわゆる、他人の心や考えが理解できないタイプ
イボ痔型破綻者は言うまでもなく統合失調症 昔、精神分裂病と呼ばれたやつ
せやな型破綻者と麺型破綻者は、名付けるなら老人性コミュニケーション障害
お古参型破綻者? あれはただのニートだから
6fusianasan:2013/11/30(土) 00:49:14.10
イボ痔型破綻者は言うまでもなく統合失調症 昔、精神分裂病と呼ばれたやつ


統合失調症(とうごうしっちょうしょう、ドイツ語: Schizophrenie、英語: schizophrenia)とは、「連想分裂」を中核とする類似の症状の集合から構成される精神病理学あるいは臨床単位上の診断・統計カテゴリーの一つである。

独言・独笑
幻聴や妄想世界での会話があるが、ただ無闇に言葉を羅列することもありそれを教科書では「言葉のサラダ」と言っている。

連合弛緩
連想が弱くなり、話の内容がたびたび変化してしまう。単語には連合がある。わかりやすく言えば単語の意味での関係でのグループ(連合)がある。
この連合が弛緩して全然関係のない単語を連想することである。しかし落語にあるようなダジャレは連合弛緩でない。連想が関係を未視しているのである。


なんでソイツのレスまともに読んでんの?
ソイツの文脈が断絶してるのは昔からなんだし読む方が悪い
7fusianasan:2013/11/30(土) 00:50:15.53
やすひこ型破綻者
麺型破綻者
お古参型破綻者
ぶさと型破綻者
せやな型破綻者
イボ痔型破綻者

やすひこ型破綻者はあきらかにアスペルガー いわゆる、他人の心や考えが理解できないタイプ
イボ痔型破綻者は言うまでもなく統合失調症 昔、精神分裂病と呼ばれたやつ
せやな型破綻者と麺型破綻者は、名付けるなら老人性コミュニケーション障害
お古参型破綻者? あれはただのニートだから

イボ痔型破綻者は言うまでもなく統合失調症 昔、精神分裂病と呼ばれたやつ

統合失調症(とうごうしっちょうしょう、ドイツ語: Schizophrenie、英語: schizophrenia)とは、「連想分裂」を中核とする類似の症状の集合から構成される精神病理学あるいは臨床単位上の診断・統計カテゴリーの一つである。

独言・独笑
幻聴や妄想世界での会話があるが、ただ無闇に言葉を羅列することもありそれを教科書では「言葉のサラダ」と言っている。

連合弛緩
連想が弱くなり、話の内容がたびたび変化してしまう。単語には連合がある。わかりやすく言えば単語の意味での関係でのグループ(連合)がある。
この連合が弛緩して全然関係のない単語を連想することである。しかし落語にあるようなダジャレは連合弛緩でない。連想が関係を未視しているのである。


なんでソイツのレスまともに読んでんの?
ソイツの文脈が断絶してるのは昔からなんだし読む方が悪い
8fusianasan:2013/11/30(土) 01:51:57.36
相手を見下す時の第一声は「深山か?」「カス」
ひたすら連投で語尾は必ず→w
ムキになるのは麺以上
ああ言えばこう言う
多人数に見せるため時々ネカマ口調
フシアナで「連呼くん」を連呼
「タイ『ポ』だってさw」
あれは麺じゃなーい♪



お古参型破綻者? あれはただのニートだから

お古参型破綻者? あれはただのニートだから

お古参型破綻者? あれはただのニートだから

お古参型破綻者? あれはただのニートだから

お古参型破綻者? あれはただのニートだから

お古参型破綻者? あれはただのニートだから

お古参型破綻者? あれはただのニートだから
9fusianasan:2013/11/30(土) 01:52:31.62
お古参型破綻者


お古参型破綻者? あれはただのニートだから
お古参型破綻者? あれはただのニートだから
お古参型破綻者? あれはただのニートだから
お古参型破綻者? あれはただのニートだから
お古参型破綻者? あれはただのニートだから
お古参型破綻者? あれはただのニートだから
お古参型破綻者? あれはただのニートだから
10fusianasan:2013/11/30(土) 02:14:14.26
このスレは





>>1 = スレ立て乱立厨 = 生でおなじみのニートお古参


の大ファンの人達が集うスレです♪
11fusianasan:2013/11/30(土) 13:54:16.57
ここにしろ次は
12fusianasan:2013/11/30(土) 20:16:52.78
ヲチ
13fusianasan:2013/12/08(日) 03:48:30.76
13
14fusianasan:2013/12/15(日) 22:40:55.56
14
15fusianasan:2013/12/26(木) 00:32:05.41
15
16 【末吉】 【474円】 :2014/01/01(水) 15:50:14.88
test
17fusianasan:2014/01/09(木) 10:22:13.48
てす
18fusianasan:2014/01/10(金) 18:11:43.09
test
19fusianasan:2014/01/10(金) 18:12:38.80
test
20fusianasan:2014/01/10(金) 18:13:31.18
test
21fusianasan:2014/01/16(木) 04:58:58.33
付き合い始めたのは俺が高2、元カノ高1の夏休み明け。
俺はそのとき他に彼女がいたけど、SNSで知り合った元カノのことが気になって別れて告白した。
元カノは隣の県に住んでいた。在来線で3時間少しの距離。高校生の俺はバイトで稼いだ金を月1のデートに全部つぎ込んだ。

元カノ→亜美 って名前にします。


高校生の亜美は極度のメンヘラだった。リストカットは当たり前。傷を俺に写真で送りつけてくるような奴。
毎日電話してメールして、月に一回会いに行って、ホテルに入り浸るデートをしていた。
たまに亜美が会いに来たときは、必ず実家にお泊まり。
何度か別れたこともあるけど復縁しつつ、まあうまくやっていた。

亜美は寮に入っていて、電話は俺と亜美が登校中の20分だけ。俺は自転車でイヤホンマイクして毎日学校に行っていた。友達から「また彼女と電話かよー」とかからかわれてたけど、それはそれで幸せだった。
22fusianasan:2014/01/16(木) 04:59:44.32
俺が高3になって進路に迷ってる時に亜美の「自分より頭のいい人じゃないと結婚しない」って言葉を思い出して大学進学を決めた。
ど底辺の馬鹿高校に通ってた俺は、必死に勉強してなんとかFラン文系の大学に合格。その頃には亜美のメンヘラも何となく落ち着いて、登校中の電話とかもなくなってた。

大学生活も楽しみながら、亜美とは前と変わらないペースで会っていた。
亜美は受験生。理系の大学に行きたいとずっと言っていて、進路に悩んでいるようだった。
結果的に志望校は俺が住んでいるの県の理系大学。
「俺くんと少しでも近くにいたい」と亜美は言っていた。

お互いソフトバンク持ってタダ友だった

亜美は余裕で志望校に合格。一人暮らしの部屋を探しに来たり、入学前のセミナーなどでこっちに来る度にデートしていた。

この頃俺は、学校にもろくに通わず、バイトをするでもなく、何をしていたのかわからないような毎日を過ごしていた。
車の免許もさぼりながら1年かけてとった。亜美が自動車学校に通い始めて焦って取った。

4月、亜美が一人暮らしを始めた。
俺と亜美が付き合い始めて2年半。ようやく毎週会える距離で付き合うことができた。
俺は嬉しくて泊まりに行って、ご飯を作ってもらって、幸せだった。

亜美が一人暮らしを始めたとほぼ同時に、俺はバイトをはじめた。
俺の家より、亜美の家の方が近いバイト先。亜美は「バイト終わりにあえるね」と喜んだ。
23fusianasan:2014/01/16(木) 05:01:38.29
しかしバイトは覚えることが多くて大変だった。夜勤もあってバイト終わりに亜美に会いに行けることなんて多くなかった。
そして、バイト先の女の先輩に見事に足にされていた。バイトが終わって駅まで送る。
亜美の家の最寄り駅。それでも俺は亜美に会いに行くことはしなかった。早く家に帰りたかった。疲れていた。

6月、亜美に別れよう と言われた。
「バイトの先輩を駅まで送るのに私には会ってくれない。前より会えると思ったのに、こんなのなら距離があったときと変わらない。」
そう言われて半ば強制的に別れを告げられた。

それでも、俺たちの関係は変わらなかった。いわゆる、友達。
普通に会って、普通にご飯食べて、普通にセックスして。
ただ、「恋人」というものに縛られなくなっただけだった。

でも、俺は亜美のことがまだ好きだった。それはずっと変わらなかった。
でも亜美は違った。好きな人ができたり、彼氏を作ったり、俺のことは本当にただのセフレとしか思ってないようだった。
24fusianasan:2014/01/16(木) 05:03:10.26
亜美とそんな関係を続けて1年が過ぎた頃、俺は学校を辞める決心をした。
理由は勉強する意味がわからない、という簡単な物だった。
夏休みがあけて、とりあえず学校に休学届けを出し、バイトを続けていた。

フリーターをはじめて一ヶ月も立たないころ、ちょうど亜美の20歳の誕生日前に、俺の家族がゴタゴタした。
俺は自分の家に居場所がなくて、亜美の家に入り浸った。
朝、亜美が学校に行く。俺はまだ寝てる。夕方亜美が学校から帰って俺を起こす。家に帰って飯と風呂に入って亜美の家に行く。亜美の家で寝る。バイトも行かずに、そんな毎日だった。
今考えるとあの頃の俺はどうかしていた。亜美は何も文句を言わずに家に泊めてくれる。毎日学校が終わってすぐ家に帰ってくる。スーパーで買い物をする程度。友達とも遊ばない。俺は何とも思ってなかった。ただ、亜美にすがりついていただけだった。

そんな生活が一ヶ月近く続いた時に、亜美がキレた。
「いい加減にして、彼氏でもない人と毎日一緒に寝て、あたしが学校から帰っても寝てて、ここはあんたの性欲処理付きのホテルじゃない。出て行って。」

亜美の言い分は正しかった。
俺の家もだいぶ落ち着いてきていたから、家で寝るようになった。
それと同時にハロワにも通った。

亜美とは仲直りをして、以前のような関係になっていた。
12月の俺の誕生日には就活をしている俺に名刺入れをくれた。
25fusianasan:2014/01/16(木) 05:04:41.39
年末、亜美が1人で旅行に行った。新幹線で1時間くらいの距離。友達に会いに行くようだった。日帰りだときいていたし、俺は特に何も思わずに亜美を送り出した。

しかし、日帰りだったはずの旅行は亜美が酔いつぶれて終電に乗れなかったせいで一泊旅行になった。
俺は嫌な予感がした。
新幹線に乗っている亜美からメールが届いた。そこには「ごめん、彼氏出来た。会いに行った友達と付き合うことになった。」
その友達のことは前から聞いていた。男だってことも知っていた。俺が亜美の家に入り浸っている頃から何度も話題にでた。
油断していた。まさかその遠い距離で付き合うことになるとは思いもしなかった。

それでも俺は、どうせ一ヶ月もしたら別れるだろう、と考えていた。

亜美に彼氏が出来ても、二人の関係は変わらない。
ただの「友達」。亜美も彼氏にそう説明して遊んでいた。

ただ、変わったのはセックスだった。
セックスはする。だけど彼氏を思いだして泣いたり、終わった後に亜美が「死にたい」と呟いたりするようになった。俺は罪悪感にかられながらも、そんな関係に溺れていった。亜美も彼氏と頻繁に会える距離にないから寂しかったんだと思う。お互い利用しあっていた。

俺とこんな関係でも、亜美は彼氏が大好きなようだった。俺と遊んでいるときも彼氏とメール。年越しこそ友達と過ごしたようだったが、年が明けてすぐに何度も彼氏に会いに行っていた。
26fusianasan:2014/01/16(木) 05:06:08.94
亜美が彼氏の元に行っている間に、亜美の妹(亜美と同じ大学に通っているが別々に暮らしている)を訪ねた。
妹とは何度か遊んだこともある。
しかし亜美に彼氏が出来た今、俺は本当にただの友達でしかない。妹はひどく怖がって亜美に報告したらしい。

亜美「お前本当にいい加減にしろよ。あたしが彼氏と会ってるからって勝手にネガティブになって、妹んとこ押し掛けるとかありえない。ストーカー同然。金輪際あたしに関わらないで。もちろん妹にも。次あたしと妹の前に顔見せたら、警察呼ぶから。」
危うく警察沙汰になるところだった。
ストーカーなんてそんなつもりはなくて、ただ亜美が今の大学にいるのも俺のせいだし、それなら妹がその大学に通ってるのも俺のせいだから、誤りたかっただけだった。
でも、うん。今考えたら気持ち悪い、俺。

亜美の冬休みも終わり、亜美の成人式があった。
まだ亜美とは連絡を取っていない。
俺は亜美の地元に行った。なんの連絡もせず、車で三時間かけて。そして電話をかける。しかし何度かけても出ない。当たり前だ、成人式真っ只中なんだから。
どうしようかと思っていると亜美から電話がかかってきた。

亜美「なに?もう連絡してこないって約束したでしょ?」
俺「いや、今○○(亜美の地元)にいるんだけど。成人式の会場どこ?」
亜美「はぁ?そんなの困る。お母さんもいるのに。」
俺「お母さんにも会いたいんだけど。」
亜美「無理。絶対無理。」
こんな会話がずっと続いて、亜美が折れた。
27fusianasan:2014/01/16(木) 05:07:34.64
久しぶりに会う亜美は、振り袖を着ていてとても綺麗だった。
初めてあったときはまだ高校生だったのに、、なんて思うと、なぜか泣けてきたww

そしてお母さんにも会い、挨拶をして亜美の実家に行くことになった。
家には亜美のおばあちゃんやおじいちゃんもいて、とても気まずかった。
その時はなぜお母さんが家に招いてくれたのか分からなかったけど、後から
「こんな頭のおかしい奴、適当にあしらって逆ギレされたら困る。彩も妹も一人暮らししてるんだから、なにされるかわからない。
人質を取られておるようなもんだ。」とお母さんが言ってたって亜美が教えてくれた。

亜美の成人式は無事終わり、夜から同窓会だったようで、会場まで送っていった。
帰りも、迎えに来ることを約束して、パチンコやコンビニで時間をつぶしていた。

亜美から「二次会に行ってもいい?」というメールがきて、もちろんいいよ、と返した。中学卒業してから会ってなかった友達と、楽しんでいるんだろうなと思っていた。
28fusianasan:2014/01/16(木) 05:08:13.76
3月、亜美と旅行に行った。夜通しドライブとかそんなことはしていたけど、ちゃんとした旅行は初めてだった。
亜美が前々から行きたいと言っていた遊園地。観光地。亜美は写真を撮るのが好きで、街並みも綺麗な場所を選んだ。
「リッチなホテル泊まってみたいー」と亜美が言っていたのを思いだして、奮発していいホテルに泊まった。
ディナーもドレスコードがあるようなないようなレストラン。亜美がそのためにワンピースを新調するといっていたので、ワンピースと同じ色のネックレスとピアスをプレゼントした。
旅行とアクセサリーはバレンタインのお返しと、年末に家族がぐちゃぐちゃになっている俺を支えてくれたお礼に。
亜美には本当に感謝している。迷惑もかけた。
旅行は喧嘩も多少したものの、とても楽しかった。
亜美は彼氏に、男2女2で旅行に行くと言ったらしい。そんなの信じるとかどんだけ馬鹿なんだよ、、、といつも思っていた。でも、もしかしたら彼氏も気づいてたのかも。

それから何事もなく8月、亜美の留年が決まった。学校に行ってなかったみたいだ。
亜美は大学を続けるか、やめるか、それとも他の大学に編入するか、入学するか、悩んでいるみたいだった。この頃、亜美の彼氏は忙しいらしく、亜美の相談は俺が聞いていた。
誰にも言えない、誰にも相談できない。そのことも悩んでいた。
そしてそれが爆発して、彼氏と大喧嘩した。
「今すぐ俺くんと結婚すれば、全部解決するのに。」と亜美がこぼしていた。
俺と結婚すれば大学を辞めれる。そして彼氏とも別れれる。二人で働けば生活費くらいどうにでもなる、そう考えていたようだった。
29fusianasan:2014/01/16(木) 05:09:52.78
しかし亜美は彼氏と仲直りして、大学も結局留年することにした。
でも俺は、亜美の「俺くんと結婚」という言葉がどうも気になっていた。俺は亜美が好きだし、結婚したいと思っている。
だけど亜美には彼氏がいて学生。就職すればまた遠くに行くかもしれない。
そんなことを考えていると、俺の今の給料じゃ、どう考えても結婚なんて無理だと思った。亜美とだけじゃなく、誰との結婚も無理だと思った。
俺は、8月いっぱいで仕事を辞めた。すぐにハロワに通い仕事を探した。

仕事をしていない間、亜美と過ごす時間が多かった。亜美も夏休みで、バイト以外は家にいるか、実家に帰るか、と暇をしているようだった。

9月下旬に俺の再就職先が決まった。
それと同時くらいに、亜美の彼氏が泊まりに来ていた。忙しさもピークを終えたようで、1週間近く亜美の家にいるようだった。
亜美が彼氏と会っている間は、俺は亜美に干渉しない。それが暗黙の約束だった。
しかしこの時は違った。
彼氏が忙しかった間、俺がずっと側にいたのだ。亜美は「俺くんが好きなのか、彼氏が好きなのかよくわからない。」と言っていた。彼氏と一緒にいる間にも俺と連絡を取っていた。
彼氏と別れてくれるんじゃないか、俺とヨリを戻してくれるんじゃないのか、そんな期待をしていた。
30fusianasan:2014/01/16(木) 05:10:34.20
彼氏がいるにも関わらず亜美と俺は会った。15分位のドライブ。それでも俺は、とても嬉しかった。
でも、この15分の間で喧嘩をした。
俺「彼氏とセックスした?」
亜美「したよ?」
亜美は俺が好きかもしれないと言いつつ、彼氏とセックスしたのだ。
なんでだよ!?と亜美に怒ると
「彼氏だもん。そんな高校生みたいにセックスなしな付き合いなんて出来ない。彼氏とセックスする事の何が悪いの?
どちらかと言えば、俺くんとセックスすることの方が世間的にはおかしいんだよ!!」
俺は怒って亜美の頭を叩いた。いつもなら、痛いじゃん〜!みたいに冗談で終わるのに、この時の亜美は大泣きをした。
俺はどうしていいのかわからず、亜美を家に送った。
31fusianasan:2014/01/16(木) 05:13:01.80
俺はもう、どうしていいのかわからず、家に帰った。
亜美から「ほんと頭おかしい。ストーカー。もう連絡してこないで。」
とメールが来ていた。
亜美は彼氏にどう説明したのだろうか。そう思いながら、まだ亜美に会いたい、謝りたい、そう思っていた。

その日の夜、亜美から俺に連絡きた。
「もう関わらないで、連絡もしてこないで。連絡先消して。だいっきらい。」
彼氏が帰ったようだった。
俺は亜美と話がしたかった。

俺「もう一回会って話がしたい。お互い話してスッキリしよう。」
亜美「スッキリってなに?あたしはスッキリしてる。俺くんのスッキリに付き合わされる意味が分からない。そんなのただのオナニーだからひとりでやって。」
俺「お願いだから。」
亜美「もう無理。連絡してこないで。電話もメールも拒否するから。今度あたしの家の周りで見かけたら通報するから。」
そう言われて、連絡できなくなった。

そして俺は次の日から仕事。こんな状態でも、やっと決まった仕事をしないわけにも行かず、がんばった。
32fusianasan:2014/01/16(木) 05:15:02.06
まずいことをした、そんなことはわかっていた。
亜美が正しいことを言っただけなのに、ただの嫉妬で殴って、泣かせた。
亜美に電話しても、メールをしても返事がない。
俺は一晩中亜美の家の前にいた。
次の日の昼前、亜美が彼氏と一緒に家を出てきた。出かけるようだった。
俺は大声で亜美の名前を呼んだ。
亜美は困った顔で彼氏に笑いかけ、俺を無視して行った。
俺は追いかけた。亜美と彼氏を追いかけて、信号で捕まえた。
俺「すいませんでした!ごめんなさい!貴方の彼女を泣かせました!すいませんでした!」
そういいながら俺は道端で二人に土下座をした。もうどうでもよかった。プライドなんて何もない。
彼氏「いや、いいですから、やめてください。」
亜美「はぁ?お前なに?いい加減にして!帰ってよ!!」
それでも俺はどう収拾つけていいのかわからず土下座しながら誤り続けていた。
すると彼氏が俺を無理矢理たたせて「もういいって言ってるだろうが!いいかげんにしろ!こんなところで土下座されても困るわ!」
と怒鳴った。今にも殴りかかってきそうな状態だった。亜美は泣きながら「もうやめて、ごめんなさい。やめて。」と彼氏をなだめていた。

そして、亜美と彼氏は出かけるのをやめたようで、家に帰っていった。
33fusianasan:2014/01/16(木) 05:16:20.89
まずいことをした、そんなことはわかっていた。
亜美が正しいことを言っただけなのに、ただの嫉妬で殴って、泣かせた。
亜美に電話しても、メールをしても返事がない。
俺は一晩中亜美の家の前にいた。
次の日の昼前、亜美が彼氏と一緒に家を出てきた。出かけるようだった。
俺は大声で亜美の名前を呼んだ。
亜美は困った顔で彼氏に笑いかけ、俺を無視して行った。
俺は追いかけた。亜美と彼氏を追いかけて、信号で捕まえた。
俺「すいませんでした!ごめんなさい!貴方の彼女を泣かせました!すいませんでした!」
そういいながら俺は道端で二人に土下座をした。もうどうでもよかった。プライドなんて何もない。
彼氏「いや、いいですから、やめてください。」
亜美「はぁ?お前なに?いい加減にして!帰ってよ!!」
それでも俺はどう収拾つけていいのかわからず土下座しながら誤り続けていた。
すると彼氏が俺を無理矢理たたせて「もういいって言ってるだろうが!いいかげんにしろ!こんなところで土下座されても困るわ!」
と怒鳴った。今にも殴りかかってきそうな状態だった。亜美は泣きながら「もうやめて、ごめんなさい。やめて。」と彼氏をなだめていた。

そして、亜美と彼氏は出かけるのをやめたようで、家に帰っていった。
34fusianasan:2014/01/16(木) 22:28:28.73
俺はもう、どうしていいのかわからず、家に帰った。
亜美から「ほんと頭おかしい。ストーカー。もう連絡してこないで。」
とメールが来ていた。
亜美は彼氏にどう説明したのだろうか。そう思いながら、まだ亜美に会いたい、謝りたい、そう思っていた。

その日の夜、亜美から俺に連絡きた。
「もう関わらないで、連絡もしてこないで。連絡先消して。だいっきらい。」
彼氏が帰ったようだった。
俺は亜美と話がしたかった。

俺「もう一回会って話がしたい。お互い話してスッキリしよう。」
亜美「スッキリってなに?あたしはスッキリしてる。俺くんのスッキリに付き合わされる意味が分からない。そんなのただのオナニーだからひとりでやって。」
俺「お願いだから。」
亜美「もう無理。連絡してこないで。電話もメールも拒否するから。今度あたしの家の周りで見かけたら通報するから。」
そう言われて、連絡できなくなった。

そして俺は次の日から仕事。こんな状態でも、やっと決まった仕事をしないわけにも行かず、がんばった。
35fusianasan:2014/01/16(木) 22:53:58.97
それから1週間か2週間か経ったときに亜美から連絡が来た。
亜美「まだ起きてる?仕事はどう?」
それだけなのに俺は嬉しくてどうしようもなかった。それから少しやりとりをして、亜美が言った。
亜美「頭おかしいことしたってわかってるの?まだあたしと一緒にいたいっておもうの?」
わかってる。一緒にいたい。そう言うと
亜美「あたしの条件飲むなら前と同じ関係にはなれないけど、また友達に戻ろう。」

条件は3つ。
・今回みたいに彼氏と亜美が一緒にいる時間には干渉しない
・妹にも、友達にも亜美と俺はもう会ってない、連絡していないことにする
・俺は彩に遊ばれている、亜美は俺を都合よく使っているだけ、亜美が俺を好きになることはもうないから何も期待しない。

俺は条件を飲んだ。それでも彩と一緒にいたかった。それがかなうなら何でもよかった。

亜美は彼氏に俺のことを元彼だと説明していた。俺と彼氏のどちらが好きなのかわからなかったということも。ただ彼氏と付き合い始めてから体の関係はなかったと言ったらしい。
それまではセフレだったと。
そして今回のことで、もうちゃんと切れたと言ったらしい。

こうしてまた、亜美と俺は友達に戻った。ただ変わったのは、前のような砕けた関係ではないということ。どこか亜美が壁をつくっていた。
36fusianasan:2014/01/16(木) 22:55:05.59
そして10月、亜美の誕生日。
誕生日には会う約束をしていた。プレゼントはバラの花束とダイヤ指輪。仕事を始めたばかりで金はなかったけど、俺はプチプロポーズのつもりでそこそこの値段のプレゼントを選んだ。
誕生日前日、亜美から来たメールには「彼氏が急に来てくれるんだって。会えない。ごめんね。」
と書いてあった。
そうか、彼氏が来てくれるのか。俺と亜美はもう終わったと勘違いしている馬鹿な彼氏が。亜美と会えないのはわかった。仕方がない。そういう約束だ。
それでもショックだった。どこかでまだ、亜美は俺のところに帰ってくると思ってた。でも違う、ただ遊ばれているだけなんだもんな、俺。
そう自分に言い聞かせながら、バラを捨てた。

亜美にとって都合のいい男なんだと再認識をしてもまだ、亜美が好きだった。他の女なんてみる気もしないくらい亜美が好きだった。どうしようもない。

そして11月下旬、また俺の家で事件が起こって大変だった。辛かった。その時も、亜美は俺を支えてくれた。ずっと側にいて、俺が辛いの知っていていつもと変わらない態度をとってくれる。
「頑張りすぎないで。みんなの前で泣けないの知ってるから。あたしの前でくらい泣いてもいいよ。」
「何もしてあげれなくてごめんね。忙しいだろうけど、ちゃんと休めるときにしっかり休んでね。」
「同情で一緒にいたくない。だけど1人にするのは心配でどうしようもない。」
「何をしてあげられるのか、何が私に出来るのかわからないから、私はいつも通りの話してるね。」

全部全部ありがたかった。
その事件があった週末に、彼氏のところに遊びに行ったけど、その間も俺のことを気遣ってくれた。
俺が1人で寝れないのがわかってて、家に泊めてくれて。でも次の日は朝早いから、寝ずにずっと一緒にいてくれた。
37fusianasan:2014/01/16(木) 22:56:55.37
どうにか事件の収集もつけた。
そのあとも亜美は俺と一緒にいてくれた。

それからは何事もなく、亜美は彼氏と付き会い続けて、俺は亜美のことが好きで、2年後。亜美は就職で遠くに引っ越していった。

それまではどうやって亜美をここに留めておくか必死だったけど、亜美のやりたいことができる場所にいたらいいとおもった。それが亜美の幸せなら、それを願うしかなかった。
俺は結局今でも亜美のことを好きでい続けてる。好きな女も彼女もできず、ずっと引きずってる。

亜美を引っ越し先に見送ったのが今年の3月。久しぶりに亜美から連絡が来て、俺が土下座した時の彼氏と結婚するって報告が来たから、8年くらい前の出来事を書いてみた。
38fusianasan:2014/01/16(木) 22:58:24.12
創作じゃないんだけど、あたしが亜美です。
元彼の目線から書いてみた。
携帯のことは本当に変えてる。ごめん

自分でも元彼のことを都合よく使ってたって思ってる。それでもATMにはしてなかったもん。
お互いの財布事情は知ってたから、奢ったり奢られたり割り勘だったり。
本当ギブアンドテイクの関係だったと思うよ。
あたしは寂しさ紛らわせてもらって、彼はあたしと一緒にいられることが嬉しかったみたいだし。性欲処理にもなってただろうしね。
気持ち悪いのはよくわかってる。今考えても気持ち悪い。

一番の被害者は当時の彼氏だと思う。何人かと付き合ったけど、土下座の時の彼(今回結婚する彼)が一番期間が長かったし。
あたしはずっと嘘をつき続けていたんだけどね。
嘘がばれてたのかどうかなんて知らないけど。結婚が決まったからって本当のことは言えないし。聞けない。

元彼に結婚の連絡をしたのは、本当にただ新しい人見つけてほしかったから
結婚するって報告すれば、あきらめてくれるだろうって思って。
ちゃんと旦那さんにも許可もらってしましたー
39fusianasan:2014/01/16(木) 22:59:48.25
通りすがりのネカマだけど、たまにはちゃんと回答したらどうよ?

以前から何度か書いてるんだけど、今の10代〜20代前半の人達は私から見てちょっと息苦しい生活を
してるんじゃないかな〜って思うのよね。
ただ、生まれた時から携帯やパソコンが普及してるから、メール交換したりSNSサービスでコミュニケーションを
とるのに違和感を感じずにそれが普通だと思ってるんだろうけど。
あたかも、水槽の金魚に対して「お前ら、水の中で呼吸し難くないか?」と聞いてるような感じで、
恐らく本人達はそれが普通だから息苦しいなんて思うわけないんだろうけどね。

私みたいに30代後半は坂井泉水の「翼を広げて」の歌詞♪真夜中 声が聴きたくなって 無意識にダイヤル回す♪
の世界で青春を過ごしてきたから、自分が今どこで何をしてるかなんかを発信するツールも無かったし、
気になる人が何をしているか知る術も無かったの。
※そもそも、ダイヤル回す の意味が若い人に通じるかどうかも怪しいけど

それにしても、ラーメンなんて高カロリーなものよく普通に食べれるわね。
私はヘルシーに天ぷらうどん&白子ご飯よヽ(´ー`)ノ
http://imepic.jp/20131012/396930
40fusianasan:2014/01/16(木) 23:01:03.07
通りすがりのネカマだけど、今朝は早朝3時前に34歳の「掲示板見てメールしました。」さんからメッセージを頂きましたわ。
私、案外いい加減なところもあるけど微妙にマメなところもあって、晒されて届いたメールを別フォルダに移管してますの。
ちなみに早朝のメールで122通目でしたわ…ちょっと驚きよねヽ(*´∀`)ノ
自分のダメっぷりにうんざりして落ち込むことがあるけど、122通を読み返すとバカバカしくなって元気が出るわ!

ところで、今夜は時間があったので喪女板と喪男板を斜め読みしてみたんだけど、
エロ系スレもあるんだけどなんだか切実っぽい雰囲気を醸し出してるのよね…
ハッキリ言って、喪女さんも喪男さんも真面目過ぎるのよ!!

手前味噌で申し訳ないけど、ウチの嫁なんて男に対して「寄るな!触るな!」というタイプだったのに、
彼氏いない歴=年齢ながら何故か私みたいなのと”気の迷い”で付き合い始めて、
”お試し”で結婚してみて、”なんとな〜く”妊娠・出産・子育てしてるわ。
いい加減なんだけど、それはそれでアリだと思うのよね。
ちなみに、もうすぐ結婚生活12年目を迎えようとするんだけど、嫁曰く”まだお試し期間”らしいわ(-_-;)

でも、喪女さんも喪男さんも真面目過ぎるってそんなの自分で判ってるんだろうし、
真面目が故に自分を変えられなくてもどかしいのかもしれないわね。

喪女さんでも喪男さんでも、一度会って話をしてみたいわね。メール交換でもいいし。
一度吐き出してみて心を整理してみると、何がわだかまりになっているのかが判るかもしれないわ。

さて、明日も早いし寝るとしますか〜おやすみなさい(-_-)zzz
41fusianasan:2014/01/16(木) 23:02:12.12
通りすがりのネカマだけど、今朝は早朝3時前に34歳の「掲示板見てメールしました。」さんからメッセージを頂きましたわ。
私、案外いい加減なところもあるけど微妙にマメなところもあって、晒されて届いたメールを別フォルダに移管してますの。
ちなみに早朝のメールで122通目でしたわ…ちょっと驚きよねヽ(*´∀`)ノ
自分のダメっぷりにうんざりして落ち込むことがあるけど、122通を読み返すとバカバカしくなって元気が出るわ!

ところで、今夜は時間があったので喪女板と喪男板を斜め読みしてみたんだけど、
エロ系スレもあるんだけどなんだか切実っぽい雰囲気を醸し出してるのよね…
ハッキリ言って、喪女さんも喪男さんも真面目過ぎるのよ!!

手前味噌で申し訳ないけど、ウチの嫁なんて男に対して「寄るな!触るな!」というタイプだったのに、
彼氏いない歴=年齢ながら何故か私みたいなのと”気の迷い”で付き合い始めて、
”お試し”で結婚してみて、”なんとな〜く”妊娠・出産・子育てしてるわ。
いい加減なんだけど、それはそれでアリだと思うのよね。
ちなみに、もうすぐ結婚生活12年目を迎えようとするんだけど、嫁曰く”まだお試し期間”らしいわ(-_-;)

でも、喪女さんも喪男さんも真面目過ぎるってそんなの自分で判ってるんだろうし、
真面目が故に自分を変えられなくてもどかしいのかもしれないわね。

喪女さんでも喪男さんでも、一度会って話をしてみたいわね。メール交換でもいいし。
一度吐き出してみて心を整理してみると、何がわだかまりになっているのかが判るかもしれないわ。

さて、明日も早いし寝るとしますか〜おやすみなさい(-_-)zzz
42fusianasan:2014/01/16(木) 23:03:28.64
通りすがりのネカマだけど、今朝は早朝3時前に34歳の「掲示板見てメールしました。」さんからメッセージを頂きましたわ。
私、案外いい加減なところもあるけど微妙にマメなところもあって、晒されて届いたメールを別フォルダに移管してますの。
ちなみに早朝のメールで122通目でしたわ…ちょっと驚きよねヽ(*´∀`)ノ
自分のダメっぷりにうんざりして落ち込むことがあるけど、122通を読み返すとバカバカしくなって元気が出るわ!

ところで、今夜は時間があったので喪女板と喪男板を斜め読みしてみたんだけど、
エロ系スレもあるんだけどなんだか切実っぽい雰囲気を醸し出してるのよね…
ハッキリ言って、喪女さんも喪男さんも真面目過ぎるのよ!!

手前味噌で申し訳ないけど、ウチの嫁なんて男に対して「寄るな!触るな!」というタイプだったのに、
彼氏いない歴=年齢ながら何故か私みたいなのと”気の迷い”で付き合い始めて、
”お試し”で結婚してみて、”なんとな〜く”妊娠・出産・子育てしてるわ。
いい加減なんだけど、それはそれでアリだと思うのよね。
ちなみに、もうすぐ結婚生活12年目を迎えようとするんだけど、嫁曰く”まだお試し期間”らしいわ(-_-;)

でも、喪女さんも喪男さんも真面目過ぎるってそんなの自分で判ってるんだろうし、
真面目が故に自分を変えられなくてもどかしいのかもしれないわね。

喪女さんでも喪男さんでも、一度会って話をしてみたいわね。メール交換でもいいし。
一度吐き出してみて心を整理してみると、何がわだかまりになっているのかが判るかもしれないわ。

さて、明日も早いし寝るとしますか〜おやすみなさい(-_-)zzz
43fusianasan:2014/01/16(木) 23:05:43.34
644 fusianasan sage 2013/12/08(日) 00:36:28.13
1 ◆CHURa/Os2M @ちゅら猫ρ ★ sage 2013/12/07(土) 23:16:22.40 ID:???0
★宗派超え僧侶や神父ら抗議行動 特定秘密保護法成立
2013年12月7日21時14分

特定秘密保護法の成立を受け、宗教界からも抗議の声が上がった。超宗派の宗教者グループ
「宗教者九条の和」が呼びかけた街頭祈念行動が7日、東京・渋谷であり、僧侶や神父ら
約20人が集まった。

「南無妙法蓮華経」と題目を太鼓に合わせて唱えたり、キリスト教式に祈りの言葉を捧げたり、
それぞれの信仰にのっとって通行人に訴えた。

東京都の僧侶、武田隆雄さん(61)は、自民党の石破茂幹事長がデモとテロを同一視するか
のように発言したことを踏まえ、「街頭でお題目を唱えることもテロとみなされ、信教の自由を
侵されかねない」と話した。

また真宗大谷派(東本願寺)は7日、「法律が悪用されることのないよう注視するとともに、
一日も早い法律の廃止を強く望みます」という宗務総長名のコメントをだした。

日本カトリック司教協議会の常任司教委員会も同日、「人間の尊厳に関わる自由で平和な社会を
求める宗教者として断固抗議する」などとした声明を発表した。

http://www.asahi.com/articles/TKY201312070300.html
前 ★1が立った時間 2013/12/07(土) 22:24:59.18
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1386422699/
44fusianasan:2014/01/17(金) 00:05:28.72
1 ◆CHURa/Os2M @ちゅら猫ρ ★ sage 2013/12/07(土) 23:16:22.40 ID:???0
★宗派超え僧侶や神父ら抗議行動 特定秘密保護法成立
2013年12月7日21時14分

特定秘密保護法の成立を受け、宗教界からも抗議の声が上がった。超宗派の宗教者グループ
「宗教者九条の和」が呼びかけた街頭祈念行動が7日、東京・渋谷であり、僧侶や神父ら
約20人が集まった。

「南無妙法蓮華経」と題目を太鼓に合わせて唱えたり、キリスト教式に祈りの言葉を捧げたり、
それぞれの信仰にのっとって通行人に訴えた。

東京都の僧侶、武田隆雄さん(61)は、自民党の石破茂幹事長がデモとテロを同一視するか
のように発言したことを踏まえ、「街頭でお題目を唱えることもテロとみなされ、信教の自由を
侵されかねない」と話した。

また真宗大谷派(東本願寺)は7日、「法律が悪用されることのないよう注視するとともに、
一日も早い法律の廃止を強く望みます」という宗務総長名のコメントをだした。

日本カトリック司教協議会の常任司教委員会も同日、「人間の尊厳に関わる自由で平和な社会を
求める宗教者として断固抗議する」などとした声明を発表した。

http://www.asahi.com/articles/TKY201312070300.html
前 ★1が立った時間 2013/12/07(土) 22:24:59.18
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1386422699/
45fusianasan:2014/01/17(金) 00:07:15.44
1 私事ですが名無しです sage 2013/12/18(水) 00:45:58.38 ID:???0
正論書かれて反論できなくなって「愚の骨頂」とかおかしなキレ方していますw


乙武 洋匡 ?@h_ototake 5時間
身近な人にいらだったり、カチンと来ることもあると思う。
そんなときこそ、これまでその人にどれだけ世話になり
その人が自分にとってどれだけ必要な存在であるかを認識し
感謝できる人でありたいなあと思う。これが難しいんだけど。

うしこ ?@owaru_ryudoh 35分
@h_ototake そうありたいなあと思うならイタリア料理店の事件なんか起こらねえよ。
難しい難しくないの問題じゃない。そもそも思ってすらいねえだろ。

乙武 洋匡 ?@h_ototake 17分
@owaru_ryudoh どこが身近な人なんだろう。字が読めないのかな。

うしこ ?@owaru_ryudoh 15分
@h_ototake 身近な人にそうしようって思う人間なら他人にも多少はそう思うもんだ。

乙武 洋匡 ?@h_ototake 13分
@owaru_ryudoh ご自分の考えを持つのはけっこうですが、それを勝手に相手にも当てはめるのは愚の骨頂。
46fusianasan:2014/01/17(金) 21:07:11.79
831 fusianasan sage 2013/12/23(月) 14:45:59.45
でも実際飲みに行ってみたら
楽しいじゃん!全然怖くないし!
しかも初回って安いのに飲み放題ってwwwお得www
そっからすっかりホストにハマって一人でも飲みに行けるくらいに
その頃知り合ったスカウトにお店変わりませんか?っていわれて
ランパブにお店を移すもノルマ厳しくてやめて
次に紹介されたのがちょいハードサービスのホテヘルw

その時はほんとに世間知らずだったから
スカウトに言われるがままホテヘルやって
まぁまぁ指名ももらえて稼げるようになったと同時に
ホストも慣れてきて使う金額も増えた
おのずとホストの営業も本格的に

だんだんとハードサービスに疲れてきて
また違うスカウトを通して家の近くの
ソフトサービスのデリへルに移転
そこのお店で何ヶ月か経った頃に旦那と出会う

旦那は自宅に呼んだんだけど第一印象は
生活感ない!!寂しい部屋!
あとあと分かったことだけどエロ本とかAVとか一切持ってなかったw
47fusianasan:2014/01/17(金) 21:09:10.33
30過ぎBBA
息子 1歳3ヶ月

息子は乳離れする気配もなく私の服を勝手にめくって吸い付くという暴君
グイグイ来られて1日に何だし寒いしで若干イラッとすることもあるんだ。
楽しい気持ちで冬を乗り切る術は無いかと考えたら
( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!
しかないと思ったわけだ。

1歳児は乗りやすい楽しいリズムが大好きだ。
まずは本人が飲みたがって服をめくりだした時が勝負。
めくられないようにギュッと服を押さえると、満面の笑みで
「( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!」
とやってみた。
始めはポカンとしているどころかおっぱい飲めないよ!と激おこである。

しかし母さんはメゲないのだよ!
毎回飲む前に物凄く楽しそうに
( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!
とやる。
そのうちに楽しそうに見えたのか、真似をしはじめた。
拳を突き上げてぐるぐるさせている。
可愛い!しかし、まだ足りない。
言葉を発しないからである。

今度はハッキリと「おっぱい!おっぱい!」と息子の顔の前で発音してみる。
…さすがに恥ずかしくて地味にダメージがくる。

毎回目の前で「おっぱい!おっぱい!」と言い続け、遂に!
拳をぐるぐるしながら
「…ッパッ…ッパッ」
と言わせるのに成功したのだ。
48fusianasan:2014/01/17(金) 21:26:12.68
49fusianasan:2014/01/17(金) 21:27:38.38
827 fusianasan sage 2013/12/22(日) 20:21:18.13
95 猫(´・ω・`) sage 2013/12/04(水) 20:23:50.40 ID:8XYuOsn2
>>88
いま仕事終わりました(*´ω`*) これから家に帰る所。
宮城は空気が澄んでいて食べ物が美味しいし良い所ですよね!

ありがとー!(・∀・)
今夜はイカと茄子の塩炒めとカレイの煮付け、春巻、それと南瓜の甘煮…などなど。
我が家の2人の大きい息子と旦那がよく食べるからねw

だいたい、3〜4日分の献立をザっと考えといてから毎週注文するの。
そうすると、その間はいろいろ考えなくてすむからイイ !!(・∀・)

そうなんだー良い名前だね(*´ω`*)
Clair de luneで「月の光」。
作曲家ドビュッシーの曲の名前だよー

ルナと怜奈と発音が似てるもんねー
怜奈ちゃんよろしく!

犬より猫派なんだ〜(・∀・)
私はどっちも大好き!!

なんか長くなっちゃたw ゴメンネ

>>93
こんばんはー(*´ω`*)
ホラーは音楽が一役買ってる

>>94
先週そう言ってたねー!!
50fusianasan:2014/01/17(金) 21:31:33.64
51fusianasan:2014/01/17(金) 21:32:06.79
52fusianasan:2014/01/17(金) 21:32:41.31
811 fusianasan sage 2013/12/22(日) 00:47:48.10
>>1は別にホストに本気で恋愛している訳では無いみたいだし、
単にホストクラブの非日常的な空間で日頃の鬱憤を発散しているんじゃないか?

自分の子供や友達だったら全力で止めるけど、24歳の女盛りを勢いで結婚した
46歳の愛してもいない夫で人生散らすのももったいない気もする。
諸悪の根源は>>1にあるんだろうけど、別れることが夫のためにもなるし
>>1は風俗で生計立てるとか人生甘く見てるようだから、これから社会に揉まれて苦労して
今までの平凡な生活がどれだけ幸せだったか思い知るいいきっかけになると思う。
まあもしかしたら風俗が天性の職業になって人生開花させるかもしれんし。
53fusianasan:2014/01/17(金) 21:34:46.03
夫の年収 250〜260万くらい?
私の年収 100〜105万の間

夫の両親とは同じ敷地内に住んでるからたまに会うけど
私のことよく思ってくれてるし
ご飯とか気遣ってくれるし仲悪くはない
夫と付き合いだしたのは離婚調停が終わる直前くらいから
だから離婚してからかな?
元奥さんとの間に子供は一人。女の子。
旦那にめっちゃ似ててむかつく。
張り合って結婚した理由は…うーん難しいな。
とにかく離したくなかった、負けたくなかった感じかな…
中学生〜高校生の頃
いじめや家庭環境の崩壊で学校に行きたくなくなる
バイトしたり彼氏やセフレを作って
相手の一人暮らしの家に転がり込んだり
朝帰りしたり遊びまくってた
その頃からキャバ嬢に憧れて
高校卒業したら絶対キャバ嬢になる!って思ってた
18歳になったばかりの頃
運良く?新宿でキャバクラやりませんか?って声かけられた
良かったら連絡先教えてくださいとのことだったので
ソッコー教えて後日面接に
そして、めでたく受かってキャバ嬢に!
まぁ昼キャバだったんですけどね
昼キャバで細々とキャバ嬢やってるときに
同じお店の女の子にホス狂いがいて誘われて
ホストに飲みに行ったのがホストにハマったきっかけ
それまでも、存在はなんとなく知ってた
キャッチとかたくさんいたし
でもとにかく高い、怖いってイメージで近寄らなかった
54fusianasan:2014/01/18(土) 01:17:41.34
827 fusianasan sage 2013/12/22(日) 20:21:18.13
95 猫(´・ω・`) sage 2013/12/04(水) 20:23:50.40 ID:8XYuOsn2
>>88
いま仕事終わりました(*´ω`*) これから家に帰る所。
宮城は空気が澄んでいて食べ物が美味しいし良い所ですよね!

ありがとー!(・∀・)
今夜はイカと茄子の塩炒めとカレイの煮付け、春巻、それと南瓜の甘煮…などなど。
我が家の2人の大きい息子と旦那がよく食べるからねw

だいたい、3〜4日分の献立をザっと考えといてから毎週注文するの。
そうすると、その間はいろいろ考えなくてすむからイイ !!(・∀・)

そうなんだー良い名前だね(*´ω`*)
Clair de luneで「月の光」。
作曲家ドビュッシーの曲の名前だよー

ルナと怜奈と発音が似てるもんねー
怜奈ちゃんよろしく!

犬より猫派なんだ〜(・∀・)
私はどっちも大好き!!

なんか長くなっちゃたw ゴメンネ

>>93
こんばんはー(*´ω`*)
ホラーは音楽が一役買ってる

>>94
先週そう言ってたねー!!
55fusianasan:2014/01/18(土) 10:55:31.84
831 fusianasan sage 2013/12/23(月) 14:45:59.45
でも実際飲みに行ってみたら
楽しいじゃん!全然怖くないし!
しかも初回って安いのに飲み放題ってwwwお得www
そっからすっかりホストにハマって一人でも飲みに行けるくらいに
その頃知り合ったスカウトにお店変わりませんか?っていわれて
ランパブにお店を移すもノルマ厳しくてやめて
次に紹介されたのがちょいハードサービスのホテヘルw

その時はほんとに世間知らずだったから
スカウトに言われるがままホテヘルやって
まぁまぁ指名ももらえて稼げるようになったと同時に
ホストも慣れてきて使う金額も増えた
おのずとホストの営業も本格的に

だんだんとハードサービスに疲れてきて
また違うスカウトを通して家の近くの
ソフトサービスのデリへルに移転
そこのお店で何ヶ月か経った頃に旦那と出会う

旦那は自宅に呼んだんだけど第一印象は
生活感ない!!寂しい部屋!
あとあと分かったことだけどエロ本とかAVとか一切持ってなかったw
56fusianasan:2014/01/18(土) 11:05:37.58
877 fusianasan sage 2014/01/02(木) 03:39:43.17
【韓国軍慰安婦(洋公主/ヤンコンジュ)】

韓国軍慰安婦または大韓民国軍慰安婦(Korean Military Comfort Women)とは、韓国軍と在韓米軍や国連軍を相手にした慰安婦。
朝鮮戦争やベトナム戦争では韓国はアメリカ合衆国を基盤とした連合軍に参加したため、韓国で設置された慰安所および慰安婦(特殊慰安隊)は韓国軍だけでなく米軍をはじめとする国連軍も利用した。
名称
国連軍を相手とする慰安婦の登録が1961年9月13日に実施された。韓国陸軍本部が1956年に編さんした公文書『後方戦史(人事編)』には「固定式慰安所-特殊慰安隊」とあり、
朝鮮戦争中は「特殊慰安隊」または「第5種補給品」とも呼ばれた。朝鮮戦争後は「美軍慰安婦(美軍はアメリカ軍のこと)」「国連軍相対慰安婦(UN軍相對慰安婦)」と呼ばれた。
ほかに蔑称の意味合いもある「洋パン(ヤン・セクシ)」「洋公主(ヤンコンジュ、ヤンカルボ)」、また毛布一枚で米軍基地について回るという意味で「毛布部隊」、ベトナム戦争時は「ディズニーランド」とも呼ばれた。
また米兵を相手にするフィリピン人慰安婦を「ヤンキー売春婦」「コメで動くチビ茶色のファッキンマシーン」などとする蔑称もある。
ほかにジューシーガール(juicy girls)、バーガール(bar girls)、ホステス(hostesses)、エンターテナー(entertainer)という言い方もされる。「挺身隊」・国軍挺身隊とも呼ばれた。
これらの英語表記はcomfort womanであり、日本語の慰安婦の英訳と同一である。英語では韓国軍・在韓米軍慰安婦は一般にKorean Military Comfort Womenと表記される。
もっとも朝鮮戦争やベトナム戦争におけるこの種の行為について韓国内では全く議論になっていないため、韓国最大手の新聞朝鮮日報でも「人の心を持った国なら、自国民を国営売春婦にするという発想はしない。」との記事を執筆するレベルの認識にとどまっている。
57fusianasan:2014/01/18(土) 11:34:27.79
1 ときめきメモリアル(東京都) 2013/12/24(火) 08:12:12.23 ID:RnfJa3YNP BE:260631195-PLT(12051) ポイント特典
http://img.2ch.net/ico/nono_hako.gif
大沢樹生 16歳長男との父子確率0%
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20131224-1235196.html

 俳優大沢樹生(44)と女優喜多嶋舞(41)元夫妻の長男(16)が、大沢と血縁関係がなかったことを今日24日発売の週刊女性が報じている。

 同誌によると大沢は、不安定な精神状態の長男や、再婚した女性との間に授かった子供が昨年死産したことで、自分の遺伝子に問題がないかどうか、長男と2人で今年2月にDNA検査したという。

父子確率0%の結果が出たことで親権は喜多嶋に移り、弁護士を入れて話し合っているという。
大沢の所属事務所は日刊スポーツの取材に対して「個人的な問題なのでコメントは一切出しません」と回答した。

 2人は96年に結婚、翌97年に長男が生まれたが、05年に離婚。大沢は08年、喜多嶋は07年にそれぞれ再婚した。

 [2013年12月24日7時0分 紙面から]
58fusianasan:2014/01/18(土) 11:40:10.06
588 ◆wZ3gkv9.fA sage 2013/09/22(日) 01:39:41.23 0
通りすがりのネカマだけど、先ほど帰宅したわ…

>>586
おつー!

>>587
聞いてくれてありがとう。
単に聞いてみたかっただけなのかもしれないけど、なんだか温かい気持ちになったわ。

ちなみに飲まないとやってられないのは以下の理由以外だわ。
1.ベンチプレスが体重の1.5倍、スクワットは2倍を挙げられるのに、相変わらずデッドリフトは2.1倍までしか届いてないこと。
2.定期オフ板のエロ系スレがことごとくスレッドストッパーを喰らってて何も出来ないこと。
3.アダルトオフ板が夜しか閲覧・書き込みが出来ないこと。
4.店員さんのお勧めで胸囲に合わせてワイシャツを購入したら、ウエストがブカブカで物凄いデブに見えること。

こういう時は甘いものを食べるか飲むしかないわね…(*T-T)
今日(22日)の昼に>>585 のスイスホテル南海でのアフタヌーンティー バイキング に行ってみる?
ネカマ同士でも私は構わないし、3人以上が良ければ突発オフ板の”甘いものスレ”で企画してみるわよ。
この食日記スレ上で反応しても構わないしメールでもいいけど、何かリアクションがあれば動くわ。

あ〜やってられないわ…(-_-;)
59fusianasan:2014/01/18(土) 11:42:33.15
590 ◆nd3g1vO0IY sage 2013/09/23(月) 00:20:37.95 0
>>589
通りすがりのネカマだけど、お昼にスレを訪問されたら企画倒れも仕方ないわよね。
また土日祝で暇な時があれば教えて欲しいわ〜

>って、2個目はルール違反だから、仕方なしだわさ
書き方が悪かったけど、飲まないとやってられないのは詳細は書けないけど、1〜4の理由ではなく他の理由なのよ。
実際、私はエロ親父だしそのキャラ設定で2chで遊んでたんだけど、定期オフ板のエロ系スレが
スレスト喰らったのは残念だけど仕方ないわよね。元々はルール違反で儚い運命だったんだし。
あ〜酔っ払ってて文章を上手く書けないわ…

ということで、名無しで新たな捨てアドで本日は突発オフ板の募集に参加。
店名:萬牛
場所:難波
情報:http://tabelog.com/osaka/A2702/A270202/27011650/

肉じゃぁ〜肉!!
http://imepic.jp/20130922/845950
酔っ払いました…(-_-;)
60fusianasan:2014/01/18(土) 11:43:29.11
592 ◆wZ3gkv9.fA sage 2013/09/28(土) 14:04:36.82 0
>>591
通りすがりのネカマだけど、「ほ」ありがとう!

最近はずっと飲んだくれてて本当にダメなネカマだったわ(-_-;)
十四代飲んだり…
http://imepic.jp/20130928/492610

こんな箱庭があるお店に行ってみたり…
http://imepic.jp/20130928/493020

でも、これだけ飲んでても何だか空しさが残るのよね。
人と会って飲むのもいいんだけど、遠距離のメール友達が欲しいな〜と思っちゃう。
変に会うこともないだろうし、変な気持ちも生まれないだろうし。
歳のせいかしら。

そういえば久々に2chを眺めてみたんだけど、これには思いっきり笑わせて貰ったわヽ('ヮ'*)ゝ
さすがウエイトトレーニング板。

ほられたらほり返す!

倍セクシャルだ!(ドヤッ
61fusianasan:2014/01/18(土) 11:44:39.76
596 ◆wZ3gkv9.fA sage 2013/09/29(日) 23:45:33.10 0
>>593
通りすがりのネカマだけど、メール友達が出来るきっかけとして考えればいいじゃない!

とはいうものの、今日も更に変なメールが来たから「どこで晒されてるの??」と聞いてみたら笑ったわ。
”住所晒して近かったらセクロス”
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/wmotenai/1378166312/233-234
定期オフでもアダルトオフ板でもなく、まさか喪女板だったとは参ったわ…(-_-;)
一応、訂正しといたけどね(´_ゝ`)
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/wmotenai/1378166312/256

>>594-594
元のメアドが晒されたサイトや登録された内容が結局判らないから何ともいえないのだけど、
・「SMの調教してます」と書き込んでる ⇒ 調教師として、そのノウハウを教えて欲しい。
・「M男を調教してます」と書き込んでる ⇒ 調教の内容を教えて欲しい。
どちらにしろ、特殊な性癖のサイトに書き込まれたのかと想像してたわ(/ω\)

確認したら携帯の本アドからのメールだし、予測変換による誤記の確率が高そうね〜
まぁ、M男で特殊な性癖であることは間違いなさそうだけどヽ(´ー`)ノ

まぁ、こんな時間!夜更かしはお肌の大敵よね。おやすみなさい(-_-)zzz
62fusianasan:2014/01/18(土) 11:45:47.61
593 ◆nd3g1vO0IY sage 2013/09/29(日) 16:42:08.40 0
通りすがりのネカマだけど、未だに男性からの変な出会い系メールが来てるのよね(-_-;)
ここ最近、誰かまた「まきこ」でどこかのサイトに登録したのかしら?

【タイトル】件名なし 【本文】しゃぶる方ですか?しゃぶらせる方ですか?
(ネカマだし、出来ればしゃぶらせる方なんですけど…どんな書き込みをしたらこんなメールが来るのかしら?)

【タイトル】件名なし 【本文】別いちですか?遊ぼ!
(別壱とは甘くみられたものね)

【タイトル】件名なし 【本文】いろいろ調教教えてもらえませんか?23歳178センチ68キロです
(23歳ならもっと生きるために知るべきことがあるんじゃなくて?色恋に狂って調教教えて貰ってる場合じゃないわ!)

もう、どうせなら男性で登録して貰った方がまだワクワクするわよね〜
コテハン止めて丁度1ヶ月経つし最近は目立った書き込みもしてないのに、粘着してる人ってまだいるのね…
63fusianasan:2014/01/18(土) 21:41:06.01
597 ◆nd3g1vO0IY sage 2013/10/01(火) 00:37:34.98 0
通りすがりのネカマだけど、今朝は早朝3時前に34歳の「掲示板見てメールしました。」さんからメッセージを頂きましたわ。
私、案外いい加減なところもあるけど微妙にマメなところもあって、晒されて届いたメールを別フォルダに移管してますの。
ちなみに早朝のメールで122通目でしたわ…ちょっと驚きよねヽ(*´∀`)ノ
自分のダメっぷりにうんざりして落ち込むことがあるけど、122通を読み返すとバカバカしくなって元気が出るわ!

ところで、今夜は時間があったので喪女板と喪男板を斜め読みしてみたんだけど、
エロ系スレもあるんだけどなんだか切実っぽい雰囲気を醸し出してるのよね…
ハッキリ言って、喪女さんも喪男さんも真面目過ぎるのよ!!

手前味噌で申し訳ないけど、ウチの嫁なんて男に対して「寄るな!触るな!」というタイプだったのに、
彼氏いない歴=年齢ながら何故か私みたいなのと”気の迷い”で付き合い始めて、
”お試し”で結婚してみて、”なんとな〜く”妊娠・出産・子育てしてるわ。
いい加減なんだけど、それはそれでアリだと思うのよね。
ちなみに、もうすぐ結婚生活12年目を迎えようとするんだけど、嫁曰く”まだお試し期間”らしいわ(-_-;)

でも、喪女さんも喪男さんも真面目過ぎるってそんなの自分で判ってるんだろうし、
真面目が故に自分を変えられなくてもどかしいのかもしれないわね。

喪女さんでも喪男さんでも、一度会って話をしてみたいわね。メール交換でもいいし。
一度吐き出してみて心を整理してみると、何がわだかまりになっているのかが判るかもしれないわ。

さて、明日も早いし寝るとしますか〜おやすみなさい(-_-)zzz
64fusianasan:2014/01/18(土) 21:41:40.09
600 ◆nd3g1vO0IY sage 2013/10/05(土) 12:54:56.58 O
【積極的「喪」…己を変えることが負けかのように意識・考え方が頑なで「喪」な状態の位置にいること】
1.理想が高くて選り好みをしてしまい、そのハードルを変えない。
2−1.(喪女)女だけが家事や育児を負担させられて結婚するなんてアホらしい。
⇒もしも誠実で家事や育児を分担してくれる男性が現れたら考えてみる。
2−2.(喪男)どうせ働いても結局は単なるATMとしか扱われないなんて結婚なんてやってられない。
⇒もしも自分の稼ぎに依存しないで働き続ける女性が現れたら考えてみる。
3.性格や身体のコンプレックスに対して前向きに対処せずに、「そこまでして異性にもてたくない」
「自分が悪いのではなく世間が悪い」と言い訳をして諦める。

勝手に想像しながら色々と書いてみたけど、好きで喪をやってる積極的「喪」は自分の心持の問題だから
誰かに気付かせてもらうことも大事だけど、自分で変えようとしない限り脱喪出来ないわよね。

それにしても、くだらないことをグダグダと書き過ぎたわね…
ところでそういえば、素敵な彼とドライブしてたらお腹が空いたのでこんなお店に行ってみたわ。

”ティアラ”
http://tabelog.com/hyogo/A2805/A280501/28019208/
ふわふわランチを頂きましたの
http://imepic.jp/20131005/373360
65fusianasan:2014/01/18(土) 21:42:16.02
602 ◆wZ3gkv9.fA sage 2013/10/05(土) 21:16:49.76 0
>>599-600
通りすがりのネカマだけど、アンタなにをバカなこと言ってんのよ〜
本当に「自己紹介乙」状態だわ!
素敵な彼って(笑) 見栄を張らなくてもいいのよ!

>>601
おつー!

ちなみにウチの彼の場合だけど、”ニューミュンヘン 本店”で先ずは男らしくビールね。
http://tabelog.com/osaka/A2701/A270101/27000475/
マジで旨い!って言ってたわ。
http://imepic.jp/20131005/373790

その後は”お菜屋 わだ家 大阪お初天神店”でヘルシーにお食事。
http://tabelog.com/osaka/A2701/A270101/27011306/
扉のドアノブが正にとっ”手”
http://imepic.jp/20131005/374520

芸能人のサインが葡萄の房状に吊るされててオブジェになってたわね。
http://imepic.jp/20131005/375020

豚しゃぶが売りなので美味しく頂いてきたわ。
http://imepic.jp/20131005/375410
66fusianasan:2014/01/18(土) 21:47:12.68
603 ◆nd3g1vO0IY sage 2013/10/05(土) 21:55:20.09 0
>>602
通りすがりのネカマだけど、言ってくれるわね〜ヽ(`Д´)ノ
こんな所で張り合っても仕方ないけど、アナタの彼がヘルシー系なら私の彼は高カロリー系よ!

この前の私の誕生日に彼ったら”パティスリー・グレゴリー・コレ 北新地店”でケーキを準備してくれてたわ。
http://tabelog.com/osaka/A2701/A270101/27013714/
北新地でシャンパンを飲みながらアプソリュ※を頂くなんて、こういう時しかないわね〜
http://imepic.jp/20131005/396230

そして最後の〆は”紅虎餃子房”で決定ね。
http://tabelog.com/osaka/A2701/A270101/27005710/
ダメだと心では思ってるんだけど、最後のスープまで完食しちゃうのが私の悪い癖。
http://imepic.jp/20131005/395720
これで痩せれたら奇跡だわ!

※ピンボケした写真しか撮れてませんが、実際はこんなケーキです。
http://www.gregory-collet.com/birthday/002.html
67fusianasan:2014/01/18(土) 21:47:46.28
604 ◆wZ3gkv9.fA sage 2013/10/05(土) 22:40:25.13 0
>>603
通りすがりのネカマだけど、>これで痩せれたら奇跡だわ! には私も同感ね。

ちなみに今朝、着替えてたら嫁子から「ちょっと待った!」と下からのアングルで写真を撮られたのよね。
そのことをすっかり忘れて過ごしてたんだけど、お昼頃に嫁子が爆笑してるのよ〜
何だろうと思って聞いてみると、嫁子が男友達とメール交換してて以下の流れ。

嫁子:エロ写メ撮ってみたんだけど、胸の谷間どう?
※グロ注意
http://imepic.jp/20131005/760450
間男:理解不能
嫁子:理解するんじゃない、感じるんだ!
間男:無理
嫁子:お返しの写メ、超期待(はーと ←いまここ

本当に嫁子って面白いわよね〜
アナタが >>600 で結婚に対して後ろ向きな思考パターンのことを書いてたけど、
食べログで高評価のお店でも本当に料理が自分に合って美味しいかどうかは食べてみないと判らないように、
結婚もやってみないと本当に不幸かどうかは判らないものね。
嫁姑問題や修羅場や離婚とかネガティブな情報で溢れ返ってるけど、結婚も案外いいものよね。
68fusianasan:2014/01/18(土) 21:48:23.14
606 ◆nd3g1vO0IY sage 2013/10/06(日) 22:19:50.28 0
>>605
通りすがりのネカマだけど、いらっしゃ〜いヽ(*´∀`)ノ

>なんか、分からんスレになってきたww
元々、訳の分からないスレだったじゃない〜。何を今更って感じよ。
どうせアホらしいすれなんだから、プロチウムというキモいオッサンがコテハンを止めたみたいだから
通りすがりのネカマが続きを書いているだけよ。

>自演乙でおKなの?www
元々が自演スレなんだから、今までも、そしてこれからも自演スレは紡がれていくわ〜
でも、かな〜り飽きてきてるので誰かトリ付けて参加してくれないかな〜と思っているのは事実ね。

>>604
通りすがりのネカマだけど、ちょっとアナタ、平気で”間男”とか書いちゃってるけど、
嫁子と間男のメールをのほほーんと眺めてる場合じゃないじゃない?

まぁ、かくいう私も彼氏がいながらバーベキュー・オフ会に参加して素敵な男性との出会いを求めちゃった(/ω\)
http://imepic.jp/20131006/788750
ただ、めっちゃ暑くて汗だくで、お化粧が落ちまくりだったけどね(-_-メ)
69fusianasan:2014/01/18(土) 21:49:36.47
19 プロチウム☆メタボ ◆7bIuD82v.E sage 2012/12/15(土) 12:54:51.47 0
今週は水曜日以外が飲みだったので2chを久しぶりに眺めたのだが、えらいことになってるな…。
まぁ、とりあえず約1ヶ月ぶりの日記スレをスタートさせるかな。
>>7
前の日記スレで1000まで続ける自信が無かったので、「誰か圧縮してくれ!」とお願いして650くらいで
ようやく昇天したのに、何でわざわざ自分で立てるのさ…( TДT)
それにスレが立った時間は俺は勤務中やわ。
>>8
どこまで続けられるか分かりませんが、前スレから約1ヶ月ぶりなのでそれまでに貯めた写真などを紹介しながらぼちぼちと。
>>10
資源は大切に。重複は避けましょう。
>>11
この食日記スレなら”食”に関するネタなどを主にした日記を書けばいいと思うのだが、あっちって何を書いたらいいのだろう。タイトルを眺めても想像つかないのだが。
>>12
そう冷たいこというなよ。2chには人それぞれの楽しみ方がある。所詮遊びなんだから。
>>13
底辺デブ男ですが何か?アラフォーですが何か?
>>14
人よりもたくさん喰らう、人よりもたくさん飲む、人よりもその分だけ多く払う。
多く飲み食いしといて割り勘だなんてデブの沽券に係わる。
>>15
前スレでも書いてるが九州出身。
>>16
乞食デブス?誰?
>>17
金払いがいい?「全部俺の奢りだ」なんて言ったことないが。
>>18
自慢話?それはプライドを傷つけて悪かったな。
ただ、自分でも分かっていると思うが、お前が俺の会話に対して癇に障って自慢話と受け取るなら、
お前は俺と同じ土俵で勝負して負けているということだ。
走るのが速いことを自負している人は自分よりも早く走れる人の話は”自慢話”と受け取るが、
水泳が早い人の話は”自慢話”と受け取らないだろうし嫉妬なんてしないだろ。それと同じ。
70fusianasan:2014/01/18(土) 21:53:38.14
1 私事ですが名無しです sage 2013/12/18(水) 00:45:58.38 ID:???0
正論書かれて反論できなくなって「愚の骨頂」とかおかしなキレ方していますw


乙武 洋匡 ?@h_ototake 5時間
身近な人にいらだったり、カチンと来ることもあると思う。
そんなときこそ、これまでその人にどれだけ世話になり
その人が自分にとってどれだけ必要な存在であるかを認識し
感謝できる人でありたいなあと思う。これが難しいんだけど。

うしこ ?@owaru_ryudoh 35分
@h_ototake そうありたいなあと思うならイタリア料理店の事件なんか起こらねえよ。
難しい難しくないの問題じゃない。そもそも思ってすらいねえだろ。

乙武 洋匡 ?@h_ototake 17分
@owaru_ryudoh どこが身近な人なんだろう。字が読めないのかな。

うしこ ?@owaru_ryudoh 15分
@h_ototake 身近な人にそうしようって思う人間なら他人にも多少はそう思うもんだ。

乙武 洋匡 ?@h_ototake 13分
@owaru_ryudoh ご自分の考えを持つのはけっこうですが、それを勝手に相手にも当てはめるのは愚の骨頂。
71fusianasan:2014/01/18(土) 22:12:49.88
20 プロチウム☆メタボ ◆7bIuD82v.E sage 2012/12/15(土) 12:57:31.92 0
どういう分野の会話で自慢話と受け取ったかは分からないが、「プロチウムの自慢話うぜぇ」と思っても
我慢して黙っておくことだ。書けば書くほど「俺はプロチウムに負けてます」と宣伝してるようなもんだからな。
自分を磨いて経験を積んで、早く俺に自慢話を聞かせてくれ。

あぁ〜不毛なレスしてたら何だか元気出てきたヽ(´ー`)ノ
さて本題に入るか。

<優柔不断なデブ道バカ一代日記>
今週の月曜日は心斎橋のイタリアンバールへ。
http://imepic.jp/20121215/364820
この店は3回目の訪問ですが、3人とも喜んでくれたので良い店だと思いますヽ(*´∀`)ノ

貝のクリームパスタ
http://imepic.jp/20121215/365740
何回か足を運んでメニューを少しずつ制覇ъ(`ー゜)

デザートの3種盛り。
http://imepic.jp/20121215/369540
前回も食べたけど種類が違ってるような…

最後は場所を変えて
http://imepic.jp/20121215/366660

ステマっぽくなるので店名は伏せますが、女性を連れて行くと喜ばれる確率が高いお店だと思います。
但し、店のドアを開けたらお客さんが全員女性でビックリしたことがありますので心の準備が必要です。

御興味があればメールでお問い合わせを(yahooメール,Gmail推奨)。
[email protected]
72fusianasan:2014/01/18(土) 22:14:00.22
31 プロチウム☆メタボ ◆7bIuD82v.E sage 2012/12/15(土) 23:09:53.42 0
今日は粘着質達も休肝日みたいで俺の食日記スレが賑やかだなъ(`ー゜)
俺も寝る前に熱狂的なファンと交流していくわ〜

>>21
飲食店に行くのがマトモな遊びじゃないと否定するなら、何でまたこんな食日記スレに来てるの?
>>22
痛い人同士で行ったんで各自写真を撮ってたのだが…というか、
料理の写真を撮ることが痛いと思うのなら何でこの食日記スレに来てるの? >>3 を読んだ?
>>23
俺もそれを心配してる。アラフォーだからなぁ( TДT)
>>24
後で差し支えない程度に書くけど、特筆するようなネタが無いのよね…。
>>25
yahooとxxneとの相性の悪さをなめんなよヽ(`Д´)ノ
>>26
「偏差値50しかない駅弁ごときが語るねぇww」ってもしかして偏差値50しかない駅弁には発言権は無いってこと?
偏差値50の大多数の一般人の皆さん、「偏差値50は黙ってろ!」そういうことらしいです。
食日記に学力偏差値の話が出てくるとはねぇ…
>>27
食日記スレなんだから飲食店名を知りたい人だっているだろうし、メアド晒さない方が不親切だろ。
>>28
前の日記スレから俺は見た目がキモイって何度も言ってるだろ。何を今更。
「スレで煽ってキモイ顔ニヤニヤさせてんだろうなぁw」ってお前はどんな顔して書き込んでるの?
まさか真面目な顔して書き込んで、俺のレスも掛け値を差っ引かずに真に受けてるの?
>>29
短文=おとなしい。長文=おとなしくない。そういうこと?
>>30
前の日記スレから俺は小心者でネット弁慶だと何度も書いてるだろ。何を今更。
73fusianasan:2014/01/18(土) 22:18:48.42
41 プロチウム☆メタボ ◆7bIuD82v.E sage 2012/12/16(日) 23:50:55.79 0
さぁ、この土日は運動してアルコールも抜いたことだし、今週の忘年会3連荘の準備はバッチリъ(`ー゜)
先ずは本スレの主旨に沿って食日記から。

<優柔不断なデブ道バカ一代日記>
火曜日は道頓堀沿いの創作和食のお店へ。
http://imepic.jp/20121216/648700
予約のタイミングが遅かったためテーブル席は取れず。

ビールがグラスでなく陶器でした。
http://imepic.jp/20121216/651270
さすがにカクテル系はグラスでしたが。

一人鍋ならぬ二人鍋ってのもあるのね。
http://imepic.jp/20121216/652240
牡蠣やハマチなどの海鮮鍋でした。

最後は場所を変えて難波で乾杯。
http://imepic.jp/20121216/653340
コロナとナギサビール(冬季限定)で。

さて、明日以降はなかなかレス出来ないので寝る前にファンと交流するかな。
>>33
こんなオフレポで申し訳ない。ネタらしいネタが無くてね。

>>34
はじめまして。新人?って何かのコテハンのサークルが過去にあったのでしょうか?
突発オフでなく何かを目的とした定期オフばかりで企画してましたが、確かに飲食店の開拓も進みましたし
そろそろ定期板で企画を立ち上げるのは潮時なんでしょうかね〜。
74fusianasan:2014/01/18(土) 22:22:21.83
42 プロチウム☆メタボ ◆7bIuD82v.E sage 2012/12/16(日) 23:52:36.56 0
>>35-36
プロチウム死ね、変態 と同じくらい見飽きたわ。
1年半も前の情報なんて殆んどの人が知ってるだろうし。
以前から何度も書いてるが、知ることと気にすることは別だわ。
これを見てオフへの参加を躊躇する人もいれば気にしないでメールしてくる人もいる。
良い意味でも悪い意味でも、自分が思っている以上に他人は自分のことを見ていないし気にも留めていない。

>>37
定期オフではステークホルダー以外での色々な年齢の方と知り合う機会に恵まれましたが、
今後は確かに社会人サークルや異業種交流会の方がいいかもしれませんね。
突発オフ板での忘年会も終わりましたし、次にオフに出るとしたら突発で花見などの大規模なイベントものでしょうか。

>>38-40
スレ消費隊乙。1000まで続ける自信が全く無いのでまた頼むわ。

昨日は「偏差値50の奴は黙れ!」と何故か食日記をチェックする学歴厨や
2chに本気になって真面目な顔して「見た目も性格キモイ」と書き込むような愛すべき粘着質が湧いてたが、
今日は一部の参加者の方々がいつもの趣向と違ってて驚いたΣ('-'ノ)ノ

さて、忘年会シリーズも3週目ということで寝ます。おやすみなさい(-_-)zzz
75fusianasan:2014/01/18(土) 22:25:51.36
44 プロチウム☆メタボ ◆7bIuD82v.E sage 2012/12/21(金) 22:30:42.11 0
今週は「覚悟完了!当方に迎撃の用意あり!!」と忘年会3連荘に向けて体調を整えた俺の死に様の食日記。
予定外の4連荘目で俺の強化外骨格は撃沈しましたが( TДT)

<優柔不断なデブ道バカ一代日記 12月17日編>
先ずは逆襲のシャア「BEYOND THE TIME」を大音量で聞きながらハイテンションで食日記いくぜ!

腹が減っては戦ができぬ。
コメダ珈琲店でヒレカツを食して体力を蓄える。
冬は鍋!ということで鍋なのだがこの忘年会で何回食べたんだろ…
2軒目はバーで〆。
手土産はチョコレート

昨日に引き続き、今度はGガン「燃え上がれ闘志 忌まわしき宿命を越えて」を聞きながら俺の右手が真っ赤に燃える!

クリスマスイルミネーション輝くビルで待ち合わせ。カップルがうぜぇぇヽ(`Д´)ノ
リア充爆発しろぉぉぉっ!石破ぁ!ラブラブぅ!天驚けぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーん!!

今回の鍋は水炊き。
鶏肉は脂肪分が少なくてダイエットに適しているタンパク源なのだが、喰い過ぎたらどちらにしろ太る(*T-T)

2軒目以降はスナックをハシゴして帰宅は深夜4時。
2日目にして死亡フラグが…( TДT)

3日目はガンダムW「JUST COMMUNICATION」を聞きながらTWO MIX なつかしー!と叫ぶ。

3日目は海鮮鍋。
さすがにもう鍋は飽きて辛くなる。

蟹も食べたけど覚えてない。
76fusianasan:2014/01/18(土) 22:36:57.26
49 プロチウム☆メタボ ◆7bIuD82v.E sage 2012/12/22(土) 15:04:55.41 0
お茶漬けが最高に旨い!!
http://imepic.jp/20121222/525320

しかし2軒目はラウンジで結局深夜2時まで。
http://imepic.jp/20121222/526410
目から生気が完全に消失。

手土産はチョコレート再び。
http://imepic.jp/20121222/527270

<優柔不断なデブ道バカ一代日記 12月20日編>
予定外の4日目はF91「ETERNAL WIND」とマクロス劇場版「愛・おぼえていますか」と聞き比べながら
歌姫はどちらか甲乙付け難いと悩む。
そんなことくらいで悩まないと逆に現実見たらやってらんねーよ。

昨日が忘年会シリーズの最終日じゃなかったの?
残すは仕事納めの”忘年会シーズン走破お疲れ様飲み会”だけじゃなかったの?
http://imepic.jp/20121222/528270
そう思いながら居酒屋に連行される。

何が忘年会の反省会で2軒目だよ!もう肝臓が死に掛けなんですけど( TДT)
http://imepic.jp/20121222/529130
γ-GTPが凄いことになってるんじゃないかと…そう思いながら深夜3時。

さすがに少し涙が出ました。

そういえば突発オフ板でこの3連休に【大阪】おっさんおばはんオフ その15【関西】や
【関西】コテ雑談用81【大阪】で忘年会の企画が挙がっているが、このタイミングでオフ会するなんて
凄い気力と体力だな…。俺には無理っす m(_ _)m
77fusianasan:2014/01/19(日) 01:39:29.09
2 名無しさんの初恋 sage 2014/01/14(火) 22:29:58.97 ID:Aksmrd18
処女厨の定義 (独女板「処女だけど処女厨が嫌い」スレ住人の見解)

※処女厨と一般人の違い※
一般人
・彼女が好きなら処女でも非処女でもどちらでも良い
・彼女が好きなら処女でも非処女でもどちらでも良い、だけど結婚してみたら処女だったので嬉しかった
・結婚するならどちらかと言えば処女の方がいい←ただし童貞のみ。非童貞なら処女厨
・結婚するなら処女の方が良いけど彼女が非処女でも結婚できる
========【一般人と処女厨の壁】========
処女厨
・結婚するなら絶対に処女。例え彼女でも非処女なら結婚できない←ただし処女と結婚するまで童貞を守るなら一般人
・結婚するなら絶対に処女。というか処女以外女と認めねぇ!非処女は中古だ!
・結婚するなら処女だけど遊びなら非処女でも良い (非処女蔑視)
・非処女叩きする。または処女の方が良いということ知らしめるために非処女を下げるような発言をする。
・自分の思い通りにならないレスはすべて非処女呼ばわり(中古脳、自称処女なども含む)で処女を叩く

前スレ
処女厨は何故処女にこだわるのか?Part12
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/pure/1387099258/
78fusianasan:2014/01/19(日) 01:43:02.03
国王の間
王「良く来た、勇者よ……そうかしこまる必要は無い、面を上げよ」
勇者「は……」
王「魔王が蘇って久しい。前魔王が前勇者によって倒されてからも同じく、じゃ」
勇者「はい」
王「今日そなたをここへ呼んだのは……分かるな?」
勇者「……必ずや、魔王を倒してごらんに入れます。この、勇者の印にかけて、必ず……!」
王「うむ……頼んだぞ、選ばれし者よ!」
79fusianasan:2014/01/19(日) 01:43:34.92
勇者宅

母「おかえりなさい、私の可愛い勇者……王様に失礼は無かった?」
勇者「ただいま母さん……そんな事しないよ」
母「ふふ、そうね……私の可愛い子」
母「……」
勇者「そんなに、寂しそうな顔をしないで。俺にはこの……勇者の印がある。必ず……生きて戻るから」
母「ええ……」
勇者「王様から支度金ももらったし、街で装備を調えたら……行くよ」
母「そう……そうね。くれぐれも無理はしないで……」ギュ
勇者「ああ……ありがとう、母さん……ふ、痛いって……」ギュ…
母「……これを、もって行きなさい」シュル
勇者「……これは?」
母「私の宝物……貴方のお父様がくれた、ペンダントよ」
勇者「え……でも……」
母「貸すだけ。帰ってきたら……返してね?大事なものだから。でも……きっと貴方を守ってくれる」
勇者「……わかった。じゃあ暫く借りるね」
母「つけてあげる……良く似合うわ。心配ないと思うけど、なくさないでね?」
勇者「大丈夫さ。絶対……なくさない」
母「……もう、行きなさい」
勇者「ああ……行ってきます!」

カチャ。バタン……

母「……さようなら、私の勇者きっと、もう……」
母「……」
母「……貴方、貴方の息子は大きくなりました」
母「ごめんね、勇者……」
母「……」
母「私の役目も、終わりね……」
80fusianasan:2014/01/19(日) 01:44:57.14
16年前

??「…… ……」ウロウロ
??「……落ち着けよ、鬱陶しい」ウロウロ
??「だ、黙れよ側近!これが落ち着いてられるか!」ウロウロ
側近「お前がそこで動き回ったって、すぐに出てくる訳じゃないだろ……ったく」ウロウロ
??「じゃあお前も落ち着けよ」ウロウロ
側近「うっせぇな!これが落ち着いてられるか!」ウロウロ
??「うわ理不尽」

おぎゃー!

??・側近「「産まれた!」」

使用人「側近様、魔王様!お生まれになりました!可愛い男の子です!」
魔王「そ、そうか……でかした!でかしたぞ后!」
側近「で、后様は?」
使用人「母子共に健康ですよ」ニコ
使用人「さ、どうぞお二人とも……魔王様、だっこして上げて下さいな」

后「あ、魔王……ふふ、産まれたよ」
魔王「ああ……頑張ったな」
側近「うわ、お前そっくり……もうちょっと后様に似れば良かったのに……」
后「……」
魔王「……どうした?」
后「魔王、手……」
81fusianasan:2014/01/19(日) 01:45:40.14
魔王「手? ……なんだ、つなぎたいのか」ぎゅ
后「や、うん、嬉しいけどそうじゃ無くて……赤ちゃんの手、右の手の平……見て?」
魔王「小さいな、潰しそうだ……っと…… ……嗚呼、やっぱりか」
側近「…………」
后「魔王と同じだね」
魔王「ああ、そうだな……そうか……そう、か……」
后「……一ヶ月」
魔王「……ああ」
后「一ヶ月したら、出て行くね」

側近「そりゃ、早すぎないか」
后「……それでもぎりぎりだよ」
魔王「そうだな……ぎりぎりだ」
側近「……ッ くそ、すまん! ……分かってたはず、なんだが」
后「もしかしたらって思ったけど……やっぱり、駄目だったね」
魔王「仕方あるまい……おい側近、俺は一ヶ月、后とチビと部屋に篭もる」
側近「は!? ……ああ、はいはいはい!その間は俺に執務丸投げね!」
后「ごめんね、側近」
側近「謝るなよ、后様 ……こいつが仕事するとか言ったって、どうせ俺がふん縛って后様の部屋に放りこむだけだし」
魔王「何ソレ酷い」
側近「……覚悟はできてるっての」
魔王「で……チビの名前は?」
后「……あれしかないでしょ」
側近「あれしかないな」
魔王「そうか……そうだな。よし!チビ、今日からお前の名前は………!」
82fusianasan:2014/01/19(日) 01:46:17.21
始まりの街

勇者「さて、最低限の武器防具も揃えたし」
勇者「酒場で仲間を募れとか王様に言われたが……」
勇者「……いくら勇者とは言え、レベル1の俺に着いてきてくれる奴なんかいるのかね」

酒場
勇者「すみませーん」

「おぉ、あれは…」「勇者だ」「勇者!?」「来たか!」「勇者様!!!」
ざわざわ、ざわざわ

勇者「!?」

「勇者様!俺を是非貴方のお供に!」「私を!」「私だ!」

バタン!

ユウシャサマーオレトイッショニーワタシトー
ドンドン!!
オスナー!
ユウシャサマー!

勇者「……一人旅じゃ駄目ですかね」
83fusianasan:2014/01/19(日) 01:50:59.86
勇者「いや、いくらなんでも……なんだよ、これ……」
??「勇者様」
勇者「は、はい……」
??「ふふ……大丈夫です、私はここの事務員です」
勇者「あ、はぁ……」
事務員「とりあえず、皆様には落ち着くように言いましたから安心して下さい」
勇者「あ。はい……すみません」
事務員「勇者様の旅立ちは王様が声高に宣言されましたからね……引いちゃう気持ちは分かりますが、許してあげて下さい」
勇者「い、いつのまに……」
事務員「数日前ですよ。今日のこの日まで、皆我慢していたんです世界の平和を、希望を……担う勇者様のお役に立ちたいと思っているんですよ、皆様」
事務員「どうぞ、奥の部屋へ。それと……16歳のお誕生日、おめでとうございます」
勇者「あ……ありがとうございます」
事務員「どうぞ、おかけ下さい」

ドケ、ユウシャサマヲミセロウワナニスルジャマダ
ザワザワヒソヒソ

勇者(……魔物より怖いかも)
事務員「皆様浮き足立っておられるだけですから」
勇者「はぁ……」
事務員「人員に希望はございますか?」
勇者「あ、えーと……俺、まだレベル1なんで…」
事務員「ふむ……回復役は必要でしょうね」
勇者「ですねぇ……」

ソウリョ!ソウリョ!ワタシ!ダマレコムスメ!
ギャーギャー、ギャーギャー!

勇者「……回復、て僧侶以外出来ないんですか?」
84fusianasan:2014/01/19(日) 01:52:14.18
事務員「まぁ、その道のエキスパートですから」
勇者「はぁ……」
事務員「あまり深く考えず、直感で選んで大丈夫だとは思いますよ?」
勇者「そう言うもん、ですか」
事務員「希望を聞いてからこう言うのもなんですがね」
事務員「ここに登録されてる僧侶だけでも相当な数です。才能もレベルも、性格だってまちまちです」
事務員「ただ、皆様勇者様に着いていきたい、役に立ちたい、一緒に魔王を倒したいという……」
事務員「志は同じですよ」
勇者「あ……」
事務員「貴方は希望の光ですから、勇者様」
事務員「期待は重いですか?」
勇者「……いえ、俺は勇者ですから」
事務員「そうですね……世に一人しか存在を許されぬ、選ばれし印をその拳に握る者。汝の名は勇者……」
勇者「……?」
事務員「気にしないで下さい。古い吟遊詩人の……詩の一説です」
事務員「話を戻します。直感で選べ、と言うのは、勿論冗談では無いんですが……」
事務員「ご希望ならば、私が適当な人材をチョイスしますよ?」
勇者「……いえ、俺が選びます……選ばせてもらいます」
勇者「多分、誰を選んでも、きっと光は射すんです。俺は……勇者ですから」
勇者「そうする運命を……誰でも無い俺が握っている、んです……よね?」
事務員「……流石、勇者様ですね」ニコ
勇者「なるほど……直感。そう言う意味では正解ですね」
事務員「では、まずは僧侶でよろしいですか?」
85fusianasan:2014/01/19(日) 01:54:43.37
勇者「はい。後……もう一人前衛が欲しいな」
事務員「戦士、武闘家……ですね」
勇者「……では、戦士で。後、やっぱり……魔法使い、ですかね」
事務員「了承しました。では、名簿をお渡しします。それぞれ一覧にしてあります」
勇者「…………」ペラペラ
事務員「気になる方が居られましたら、この部屋へお呼びしますので……決定は一度、会ってからをお勧めしますよ。文字だけでは分かりかねますから」
勇者「そうですね……では、レベルが1の彼と……こちらと……」
事務員「(ほう……)お言葉ですが、即戦力にはなりませんよ?勇者様もまだレベル1。最初は……心強い方の方がよろしいのでは?」
勇者「いえ……良いんです。確かに未知数ですが……」
勇者「一緒に高め合って、光をつかみ取りたい」
事務員「(……ニッ)」
86fusianasan:2014/01/19(日) 01:55:50.97
事務員「……では、この方達をお呼びします。最初はどなたから?」
勇者「全員一辺にお願いします」
事務員「……ふむ」
勇者「俺の直感……信じます」
事務員「分かりました。ではこちらの部屋では手狭ですね。酒場の方へと集めますので少々お時間よろしいですか」
勇者「お願いします」

15分後

ダレダ、ダレヲヨブンダロウ
オレダワタシダダマレオレダ…

事務員「勇者様、準備が整いました……どうぞ」

キィ…
シーン……
ざわざわざわ……

勇者(選ばなかった人には申し訳ないが……)チラチラ
勇者(壁にもたれてる彼……良い体つきだな。しなやかな良い筋肉だ)
勇者(魔法使いは……あれだな目の奥に何か宿してる感じだ。年若い娘だが……ちりちりと魔力の波動を感じる)
勇者(僧侶は……あいつか。ちょっと気が弱そうだけど……)

勇者「では……貴方と、貴女と……貴女に。お願いできますか」
戦士「……ああ」
魔法使い「いい目、してますね勇者様」
僧侶「わ、わわわわ、私、ですか……!?」
勇者「はい。お名前を伺っても?」ニコ
87fusianasan:2014/01/19(日) 22:24:50.66
1 可愛い奥様 sage 2014/01/17(金) 02:18:46.55 ID:fqMa+igU0
前スレ
【元光GENJI】大沢樹生【不妊治療】
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/ms/1338808106/
長男の托卵発覚!!【元光GENJI】大沢樹生part2
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/ms/1387837018/
長男の托卵発覚!!【元光GENJI】大沢樹生part3
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/ms/1387904799/
【託卵発覚】喜多嶋舞part4【被害者大沢樹生】
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/ms/1387961838/
【托卵発覚!子捨】喜多嶋舞part5【被害者大沢樹生】
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/ms/1388051850/
【托卵発覚!子捨】喜多嶋舞part6【被害者大沢樹生】
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/ms/1388237953/
【托卵発覚!子捨】喜多嶋舞part7【被害者大沢樹生】
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/ms/1389073248/
【托卵発覚!子捨】喜多嶋舞part8【被害者大沢樹生】
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/ms/1389144820/
【托卵発覚!子捨】喜多嶋舞part9【被害者大沢樹生】
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/ms/1389231245/
【托卵発覚!子捨】喜多嶋舞 10【被害者大沢樹生】
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/ms/1389321121/
【托卵発覚!子捨】喜多嶋舞 11【被害者大沢樹生】
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/ms/1389401865/l50
【托卵発覚!子捨】喜多嶋舞 12【被害者大沢樹生】
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/ms/1389507095/
【托卵発覚!子捨】喜多嶋舞 13【被害者大沢樹生】
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/ms/1389655547/
【托卵発覚!子捨】喜多嶋舞 14【被害者大沢樹生】
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/ms/1389740666/
88あは〜ん:あは〜ん ID:DELETED
あは〜ん
89fusianasan:2014/01/19(日) 22:26:40.35
28 名も無き被検体774号+ 2013/02/04(月) 18:40:44.23 ID:G6CSV7KI0
戦士「戦士だ」
勇者「うん……宜しく」
戦士「ああ」

勇者(寡黙そうだが……近くで見るとやはり良い身体だな。握手も力強かった。面構えも良い)

魔法使い「魔法使いよ……宜しく」
勇者「こちらこそ……君は、炎に特化してる様だね」
魔法使い「……!」
勇者「違った?」
魔法使い「いいえ……正解よ。流石ね」ニッ

勇者(情熱的な色……当たったか。自身に満ちあふれてる感じだな。期待できそうだ)
勇者(そして美人だ)

僧侶「あ、あの……私なんかでよろしいのでしょうか……?僧侶、と申します……あ、あの……」
勇者「そんなに緊張しないで……」クス
僧侶「あ、はい……あの、すみませ……あ、じゃなくて。お願いします!」

勇者(ふむ……普通に見えるが……神の加護、か?握手から伝わるこの安らぐ感じ……)
勇者(そして可愛い)

勇者「改めて、勇者です。宜しく」
90fusianasan:2014/01/20(月) 00:12:33.94
33 名も無き被検体774号+ 2013/02/04(月) 19:43:27.45 ID:G6CSV7KI0
勇者「では、お世話になりました」
事務員「貴方達の行く道に光あらんことを」ニコ

事務員(まだ小さな光……小さな背。でも……あの子達ならきっと)
事務員(古の腐った縁を……腐ったこの世界の不条理を……)
事務員(光で、照らしてくれる)

事務員「さて、私も行きますか……ああ、いけないその前に、あの子起こさなきゃ……」

旅籠

勇者「さて、とりあえず食事にしようか。ここの飯は旨いよ」
戦士「暢気だな。魔王を倒す旅にでようと言う勇者が……街から出る前に食事だと?」
勇者「今の俺たちの力量を知ることは大事だろ、戦士。自己紹介もかねて、な」
魔法使い「そうよ、腹が減っては戦は出来ぬ。私、グラタンと赤ワイン」
勇者「流石に酒は駄目だろ、まだ正午前だ」
魔法使い「けーち」
僧侶「あ、あの、私もお酒はどうかと……あ、えっと、ミートソースのパスタと、ピッツァマルゲリータと……プリン」
勇者「良く食うね、僧侶……でもプリンは後ね?」
僧侶「……はい」ムゥ
戦士「……カレー。甘口」
勇者「えっ」
魔法使い「えっ」
僧侶「えっ」
戦士「………」ムス
91fusianasan:2014/01/20(月) 00:13:37.02
40 名も無き被検体774号+ 2013/02/04(月) 23:14:42.90 ID:G6CSV7KI0
勇者「じゃあ改めて……自己紹介と行こうか。お腹もふくれたしね」
魔法使い「ああ、お腹いっぱい……コーヒーもらって良い?」
勇者「あ、じゃあ俺も。僧侶は……プリン?」
僧侶「は、はい!それとチーズケーキとバナナジュースも良いですか?」
戦士「腹壊すぞ……俺はイチゴのパフェ」
勇者「えっ」
僧侶「えっ」シマッタソレモタベタイカモ…
魔法使い「ぷっ」ツイカスレバ、ソウリョ
戦士「……」ムス
勇者「ええと……良いかな?」

オマタセシマシター

勇者「じゃあ、俺から……勇者、レベル1。獲物はこれ」シャキン
僧侶「それは……光の剣!?」
魔法使い「……失礼な言い方だけど、すごいレア物持ってるわね。あら?でもこれ……」
戦士「……ぼろぼろだな」
92fusianasan:2014/01/20(月) 00:14:09.80
勇者「ああ。親父の形見らしい……親父は、先代、元勇者と言う」
勇者「母の話によると、元勇者も、元々勇者も……まあ、要するに代々語り継がれて来たって奴だ」
戦士「魔王を倒した剣か?」
勇者「どうだかな。確かに相当使い込んであるんだろうが」
魔法使い「私は剣とかには詳しくないけど……これ、新しい傷じゃ無いんでしょう?」
僧侶「そのようですね……光の残照は感じます……が、とても少ないです」
戦士「歴戦の勇者が震ってこそ……真価を発揮する代物か?」
勇者「どうだかな……って言うより、そんなの分かるのか?僧侶……」
僧侶「……微かに力、光は確かに感じますけど……正直、それほど威力があるようには見えませんね」
魔法使い「ねぇ、勇者と戦士は……魔法について詳しいの?」
勇者「ん? ……恥ずかしながら、それほど。俺は……初期の回復魔法ぐらいしか」
戦士「俺にはさっぱりだ」
魔法使い「ふうん……まあ、そうよね、まあ良いわ」
勇者「なんだよ、ハッキリ言えよ」
魔法使い「後で説明するわ。とりあえず自己紹介、しちゃいましょ」
93fusianasan:2014/01/20(月) 00:14:43.31
勇者「ああ……まあ、とにかく形見でもあるし……僧侶が言うようになんかしらの力は感じるんだけどな」
勇者「とりあえず、鉄の剣よりは軽くて扱いやすいんだ。手になじむというか」
勇者「で、まぁ……俺もまだレベルは1だ。七光りに頼るぐらいが丁度良いって訳だ」
戦士「成る程な」
勇者「で、さっきも言ったけど、魔法については初期の回復魔法が使えるぐらい」
勇者「多少の魔力があるのはわかってるが、当然ながら本職さんの足下にも及ばない」
勇者「これぐらい、かな」
戦士「では、次は俺だな」
戦士「戦士だ。俺もレベルは1。登録所の事務員も言っていたが、王のお触れを聞いて登録したばかりだ」
戦士「実戦経験は……乏しい。無いに等しい。まさか、自分が選ばれるとは正直思っていなかった」
戦士「だが……それなりに鍛錬は積んできたつもりだ。勇者の光の剣ほどでは無いが、俺の獲物も使い込んである」
戦士「この国の騎士だった父から譲り受けた鋼の剣……当分、新調しなくても大丈夫だろう」
勇者「……良く研がれてるな。良い剣だ」
戦士「ああ」
僧侶「あの……勇者様の光の剣は、手入れしないのですか?」
勇者「……鍛えられる鍛冶屋が存在しないらしい」
僧侶「……え?」
94fusianasan:2014/01/20(月) 00:15:31.77
魔法使い「魔法剣の扱いはとてもデリケートで難しいのよ」
魔法使い「知識として存在は知ってても、どうにも出来ない場合が多いの」
魔法使い「鍛冶の知識と、魔法の知識、確かな技術……」
魔法使い「それ以上の何かを知り、持っている者にしか……できないの」
勇者「……詳しいな」
魔法使い「自己紹介ついでにその辺も話すわね」
魔法使い「私の両親は共に大魔導師とまでは行かないけど……まあ、二人とも結構良い魔法使いだったのよ」
魔法使い「勿論、私の師でもあるわ。家には膨大な量の魔法関係の本があったから、知識はかなりの物だと自負してる」
魔法使い「まあ……私のレベルも1だからね。胸を張って言えないのが……ちょっと恥ずかしいけど」
僧侶「凄い……」
魔法使い「あら、興味ある?」
僧侶「も、勿論です……!」
魔法使い「ふふ、そうよね……機会があれば家にいらっしゃい。ここからはだいぶん、遠いけどね」
僧侶「は……はい…ッ!!」きらきら
魔法使い「で、さっき勇者様に言い当てられた通り、炎の魔法が得意よ」
魔法使い「講釈は後にして……さ、次どうぞ?」
95fusianasan:2014/01/20(月) 00:16:37.73
僧侶「あ、私は僧侶……癒やしの魔法を専門にしています」
僧侶「この町に来るまでは教会に遣えていました……レベルは皆様と同じ、1です」
僧侶「一応回復専門ですが……弓は得意です」
魔法使い「……意外」
僧侶「そ、そうですか……?」
戦士「その細腕で……?」
僧侶「あ、その……勇者様ほどではありませんが……」
僧侶「これを、つかいます」ス…
勇者「随分と細いな……それにちょっとしつれ……うわ、軽ッ」
僧侶「これは、エルフの弓です……その、あの……私、孤児でして」
僧侶「神父様に拾われた時に、その……私の傍に置いてあったと……」
魔法使い「ああ、成る程……」
僧侶「……?なにか……?」
魔法使い「……ううん、なんでも。心優しいエルフからの贈り物なのかな、って」
僧侶「ロマンチック、ですね。でも……もしかしたら、形見とかそう言うのかも知れないし」
僧侶「大事にしたくて……練習したんです」
勇者「……なんか、暴露させちゃってごめん」
僧侶「いいえ。お気になさらず……これから一緒に旅をする仲間ですから」ニコ
魔法使い「一通り終わったし……良いかしら?」
戦士「なんだ?」
魔法使い「さっきの魔法の話、ね。ちょっと長くなるけど良いかしら?」
勇者「ああ、構わない。知識が増えるのはマイナスにはならない」
魔法使い「じゃあ……まず最初に。魔法には属性があるのはわかるわよね?」
勇者「炎とか、水とかだろ?」
魔法使い「そう。そして人……人だけじゃ無いわね、魔物も、生きとし生けるモノ全てにあるのよ」
戦士「……?」
魔法使い「まだ何も難しい話してないわよ。眉間に皺寄せないでよね」クスクス
戦士「……チョコパフェ。糖分が不足すると頭が回らん」ムス
勇者「まだ食うの!?」
僧侶「あ、私ジャンボパフェ!」
勇者「……その細身の身体の何処に入るんだ」
96fusianasan:2014/01/20(月) 00:28:10.48
魔法使い「さっき、勇者様が私を見て炎に特化する……要するに、私の属性は、火。炎」
勇者「俺は魔法に詳しいわけでは無いからな……何となくイメージって言うか……直感?」
僧侶「正しいですよ、勇者様。ちなみに私は水です」
勇者「水……」
僧侶「そうです。水を見ると何を思い浮かべますか?優しい、とか……癒される、とか……」
勇者「確かに、そう言うイメージは持ちやすいな」
魔法使い「そう。人にイメージを関連づけるのに何が一番早いか分かる?」
勇者「う、ううん……と」
魔法使い「初対面、話していない。勿論、人となりも分からない、となれば?」
勇者「外見……」
魔法使い「まぁ……そうね。及第点。表情とか、態度からも感じ取れるわよね」
戦士「堂々としていれば強そうに見え、怯えていれば弱々しくみえると言う事か」
魔法使い「そうそう。そういうのもあるけど……一番簡単なのは色だと思わない?」
勇者「色……」
魔法使い「勇者様は、じっと私の瞳をのぞき込んでいた。どうして?」
勇者「……意思の強そうな女の人に見えた。恥ずかしいけど……情熱的な印象をうけたな」
魔法使い「ふふ、嬉しいわね。そう……私の瞳は赤。炎の色は?」
勇者「……! 赤」
97fusianasan:2014/01/20(月) 00:53:57.13
勇者「僧侶は……蒼、戦士は……翠か。て、事は……?」
魔法使い「僧侶は水の加護、癒やしの力。戦士は大地の加護」
戦士「大地?」
僧侶「そうです。とても力強い大地の加護を受けてらっしゃいます。大陸を渡る風や、緑の芽吹き。母なる大地が死に絶えた場所ではどちらも死んでしまう……とても、暖かい力です」
戦士「………」ムス
僧侶「……ど、どうなさいました?」アセ
魔法使い「あはは、照れなくても良いのに」
勇者・僧侶(照れてる顔なのかっ)
魔法使い「100%瞳の色で判断できるわけじゃ無いんだけど……貴女には分かるのね、僧侶」
僧侶「はい……分かる、と言うより……感じます。そして勇者様は……金の双眸をお持ちです。間違いなく、輝く光の加護を」
勇者「へぇ……」
僧侶「……人の肉体は、闇と光、両方で形成されていると言われています」
勇者「ん?それは……どういうこと?」
僧侶「光と闇の獣。汝の名は人間」
魔法使い「…………」
勇者「獣?」
僧侶「はい。現し身、所謂肉体は闇で。精神は光で。だから、人はとても弱く、強くもなれる」
勇者「………???」
戦士「……プリン・ア・ラモード」
勇者(もう糖分消費したのかよ)
僧侶(……流石に恥ずかしい)ケドタベタイドウシヨウ
魔法使い「コーヒーお変わりね」
勇者「ええと……?属性が二つある、って事?」
魔法使い「そうじゃ無いわ。んー…説明が難しいわね」
魔法使い「たとえ話と思えば良いわ」
魔法使い「人はどちらにもなれる。選び取ることが出来る」
魔法使い「闇を選べば悪になれる。光を選べば善になる」
勇者「あ……なんとなくわかりやすいかも」
98fusianasan:2014/01/20(月) 00:54:52.79
魔法使い「人は唯一、種族を捨てられる生き物なのよ」
勇者「……?」
魔法使い「人は闇の手を取り契約することで、魔物に転じることが出来る唯一の種なの」
勇者「……何?」
魔法使い「魔物やエルフ、所謂人以外の種族は、生まれついたそれから転じることは出来ないの。人間にはなれない」
僧侶「人は、とても強くとても弱い。だけど、無限の可能性を秘めているのです。故に、光と闇の獣と呼ばれるのです」
戦士「そんな話は聞いたことが無い」
魔法使い「……でしょうね。私もはっきりとは知らないわ。古書でかじった程度」
僧侶「古い……おとぎ話の本を神父様が持っていらしたのです。偉そうに話してしまいましたが、神話の一説なのかもしれません。でも……」
魔法使い「言い得て妙、て感じかしらね?」
僧侶「そう、ですね……」
魔法使い「まあ、でもちょっと脱線したわね」
僧侶「ア……すみません」
勇者「いや……難しいけど、知ってて損は無い話だし……単純に興味がある」
魔法使い「ええと……話を戻しましょ。勇者様の属性は光」
勇者「うん」
魔法使い「さっきの光と闇の話はいったん忘れてね」
魔法使い「光の属性って言うのは、勇者しか持ち得ないものなの」
勇者「そうなのか?」
魔法使い「ええ、きっとレベルが上がれば光属性の魔法を使えるようになると思うけど」
魔法使い「どんなに優れた魔法使いや僧侶でも、光の呪文だけは行使できないのよ」
僧侶「回復魔法、と言えば誤解されがちですが……癒やしの力に長けて居るのは一般的には水や緑の加護なのです」
僧侶「加護、と言うのは契約と思って下されば良いかと」
戦士「俺に魔法の力は無いぞ」
魔法使い「命は産まれる時に、精霊と契約すると言われるわ。ソレが属性として体内に残留して加護となるのよ」
99fusianasan:2014/01/20(月) 00:56:10.05
魔法使い「戦士の場合は優れた筋肉とか、その力。大地の守護を受けていればそれは強靱。魔法は使えなくても充分に恵まれてるでしょ?」
戦士「ふむ」
魔法使い「勇者様は光の精霊と唯一契約できる、選ばれた人間って事。……世界に一人しか存在できないのはその所為なのよ」
勇者「ああ……それは知っている」
勇者「勇者が存在するのは、魔王を倒すためだ」
僧侶「…………」
勇者「俺の使命だからな」
魔法使い「……そうね。だから、頑張らなくちゃね」
戦士「その通りだ」
僧侶「はい」
僧侶(今は……まだ)
魔法使い(話すべきじゃ無いわね)
勇者「さて……じゃあそろそろ」
戦士「ああ、行くか?」
僧侶「行きましょう」
魔法使い「旅の始まりね」

その頃

??「勇者は世界に一人しか存在できない」
??「勇者が産まれると言う事は、魔王もまた、産まれると言う事」
??「希望と絶望」
??「光と闇」
??「表裏一体」
??「腐った世界の腐った不条理」
??「運命の子は、まだ限りなく遠くて、果てしなく近いよ」
??「今はまだ……ね」
旅籠
勇者「……いきなり路銀が0に近いってどういうこと」
魔法使い「食べ過ぎなのよあんた達……今夜の私の酒代無いじゃ無い!」
戦士「………」ムス
僧侶「ご、ごめんなさい、ごめんなさい!」
100fusianasan:2014/01/20(月) 01:04:46.76
勇者「と、とりあえず……レベルアップを兼ねて隣の町を目指そうか」
戦士「無理は禁物だな。今夜は……野営か」
魔法使い「そうなるわね……森が近くにあったはずよね?」
僧侶「森の中で野営ですか……危なくありませんか?」
戦士「俺がいる。守ってやる」
魔法使い(レベル1だけどね……)
僧侶「そ、そうですね!勇者様もいらっしゃいますし!」
勇者「とりあえず、この川沿いを進もう。森に突き当たる」
………
僧侶「美しい流れですね」テクテク
魔法使い「一見平和に見えるわね」
戦士「油断するなよ」
魔法使い「そうよ、僧侶……あ、そんなにのぞき込むとあぶな……」
僧侶「大丈夫ですよ……きゃっ」

ばっしゃーん!
僧侶「吃驚した……」
僧侶「あれ、どうしたんですか」
勇者「おい、なんで濡れてないんだ」
僧侶「え?あれ……ほんとだ冷たくない……!!」ズズズ……
ズルズルズル……
魔法使い「!!僧侶、後ろ!!」
101fusianasan:2014/01/20(月) 01:06:27.57
水の中から、モンスターが現れた

僧侶「……ッ(しまった、弓が…ッ)」
魔法使い「頭下げて! ……ッ炎の手よ、その拳で焼き尽くせッ」

ジュウウ……ギャアア……ッ
モンスターは霧になり、消え失せた

ばしゃあああんッ

僧侶「きゃッ ……冷たいッ」
戦士「……どうなってるんだ?」
勇者「話は後だ……僧侶、ほら捕まって」
僧侶「あ、あぁ……すみません……」
魔法使い(この子……まさか……)

勇者「なるべく隊列を崩さず、水辺から遠いところを歩こう……引きずり込まれる訳には……」
戦士「勇者、先頭を行け。殿は俺が」
魔法使い「僧侶、大丈夫?ほら、こっち」
僧侶「あ、はい……すみません……くしゅんッ」
勇者「ゆっくり進もう。日が陰れば野営の準備だ。森の中で安全そうな場所を探すんだ」
102fusianasan:2014/01/20(月) 01:07:01.68
森の中

勇者「流石に……実戦は……違うな」
勇者(距離にすれば……大して始まりの街から離れていない)
勇者(しかし……疲労感が半端ない)
戦士「レベルも少しは上がった。僧侶と魔法使いを休ませないとな」
戦士(無理をさせる訳にはいかんだろうな……この辺でストップか)
戦士(魔法力とやら、無限ではないのだろうし)
魔法使い「そうね……次、モンスターの群れに襲われたら……やばいかな」
魔法使い(MPが切れるほど消費したのは初めてだわ)
魔法使い(これが……戦い)
僧侶「うぅ、足が痛い……」
僧侶(それに、寒い……火に当たりたい)
僧侶(でも、足を引っ張るわけには……ッ)

勇者「良し、今日はここまでにしよう。戦士、野営の準備を」
戦士「分かった。魔法使いと僧侶は休んでろ」
魔法使い「……ありがと」
僧侶「す、すみません……」

僧侶「あ、あの、私達も何かお手伝いを……」
魔法使い「無理しちゃ駄目よ、私達体力無いんだから……」
僧侶「あぅ……でも……」
魔法使い「私達の仕事は、MPを回復させること。足を引っ張らないこと」
僧侶「……はい」シュン
魔法使い「ねえ僧侶、貴女……」
僧侶「はい……?」
勇者「良し、火が付いた。二人とも、こっちへ」
魔法使い「いえ、良いわ」
僧侶「……? あ、ハイ、行きましょう魔法使いさん」
103fusianasan:2014/01/20(月) 01:21:10.65
パチパチパチ……

僧侶「暖かい……」
魔法使い「ここ……そんなに離れてないわよね」
戦士「焦って命を落とす方が愚かだ。俺たちの力はまだまだ未熟だ」
戦士「勇者の判断は正しい……それに、ここは良い場所だ」
魔法使い「そうね……美しい森だわ」
僧侶「……安心しました」
僧侶「戦士さんが良いと言うのなら、大地の愛に満ちあふれて居るんですよ。安全……かどうかはわかりませんけど、安心できる場所です」
勇者「ああ、成る程。戦士には大地の加護があるから分かるのか……」
戦士「……」ムス
勇者「(あ。照れた)」
魔法使い「(照れたわね)」
僧侶「(戦士さん可愛い)」
勇者「準備してきた非常食で今日は……凌げるが問題は明日からだな」
勇者「(明日の夜には目的の街につけるか……?焦りは禁物。いや、しかし……)」
戦士「それも問題無いだろう」
戦士「……生きるための殺生の権利は誰にでも等しい」
僧侶「………」ビク
戦士「幸い、豊かな森だ。狩猟に出れば良い」
勇者「狩りか、しかし……」
戦士「得意なのだろう、弓」
僧侶「はい……仰りたいことは、わかります」
魔法使い「モンスターは倒すのに、動物は殺せないと?」
僧侶「……ッ」
勇者「魔法使い、よせ」
戦士「僧侶」
僧侶「はい……いえ、はい。大丈夫です……」
勇者「……じゃあ、明日の朝、戦士と僧侶に狩りに行ってもらおうか」
勇者「その間に俺と魔法使いで片付けとか済まそうか」
勇者「じゃあ、今日はもう休もう。とりあえず俺が見張るから、三人は休んでくれ」
104fusianasan:2014/01/20(月) 01:22:20.67
勇者(三人は……休んだか。寝息が聞こえる……それだけ、森が静かだって事か)
勇者(それほど街から離れていないのに……光が遠い。寂しい物だ)
勇者(レベルも少しは上がった……無理ができる程俺たちは強くない)
勇者(焦るな。俺は……勇者だ)
勇者(大丈夫だ。しかし……)
勇者(魔法使い……僧侶が川に落ちてからどうにも様子がおかしかった)
勇者(僧侶が……水に濡れていないのを見て……顔が青くなってた)
勇者(随分苛々してた様だったが……)
勇者(街に着いたら、ゆっくり話そう)
魔法使い(……眠れない。初めての実戦で興奮してる)
魔法使い(それだけ……じゃない。僧侶、あの子……)
魔法使い(魔物がいたから……その後は……)
魔法使い(……ッ 嫉妬してる!?この私が…!?)
魔法使い(落ち着くのよ、魔法使い。私は、炎の担い手!)
魔法使い(……私だって…ッ)
魔法使い(勇者は、今日は聞いてこなかった。心配そうに……私を見てた)
魔法使い(気付かれた……かな)
魔法使い(休まなきゃ。ちゃんと休んで……聞かれたら、冷静に説明するのよ)
魔法使い(冷静に……ッ)
105fusianasan:2014/01/20(月) 01:22:59.58
僧侶(弱肉強食……わかってます)
僧侶(生きるためには、食べなくてはいけない)
僧侶(……神よ、お許し下さい)
僧侶(私だけじゃ無い。勇者様、魔法使いさん、戦士さん……)
僧侶(みんなが生きて、強くなって……)
僧侶(魔王を倒す……)
僧侶(勇者様……ああ、お願いするの、忘れた)
僧侶(神父様のお話が本当なら……いいえ、神父様は……嘘など)
僧侶(神様……人の子に与える試練とは、かくも厳しい物なのですか…?)
僧侶(……私達を、おまも……り……く、だ……)スウスウ

戦士(まだ腕がしびれているな)
戦士(……命を屠ると言う事は、重いんだな)
戦士(狩りは頻繁に行ってきた。食べるために仕方ない。命の摂理……)
戦士(人に害をなすから、殺す。食べるためでも無く。自分を、仲間を守るため)
戦士(そんな俺が……大地の加護を受ける、か)
戦士(……)
戦士(皮肉な物だ)
戦士(魔法だの、加護だの、精霊だの……)
戦士(良く解らん。わからん、が……)
戦士(世界とはそう言うものなのだろう)
戦士(……休むか。勇者とかわってやらねばな)
106fusianasan:2014/01/20(月) 01:23:31.86
森の上空

??「悩みなさい、思いなさい」
??「それが生きると言う事」
??「……なんてね」
??「ああ、時間食っちゃった。あの子……無事だったかな?」
??「久しぶりに元の姿に戻ったら……なんか変な感じ」
??「さて、戻らないと」
??「勇者君、頑張るのよ?君なら、きっと……」
??「ちょっと……楽しかったな、人間ごっこ」
??「人間ごっこ、か……皮肉ねぇ」
??「あの事務員の女の子にはかわいそうな事しちゃったけど……」
??「まぁ、生きてるし大丈夫でしょ」
??「……生きてる、か」
??「やっぱり、皮肉ね」

バッサバッサバッサ………


そして、夜は更ける―――
107fusianasan:2014/01/20(月) 01:25:12.32


戦士「起きたか」
僧侶「はい…おはようございます」
戦士「では行くか……大丈夫か」
僧侶「……はい」
戦士「……む」
僧侶「あ………」

ピピピ……チチチ……
僧侶(鳥が……戦士さんの肩に)
戦士「食うには小さいな」
僧侶「……」ビクッ
戦士「僧侶、生きるためだ。無駄な殺生はしない」
僧侶「はい……」
戦士「必要な分を、必要なだけ。屠った命は、無駄にしない」
戦士「感謝を込めて、全部食う。それが……礼儀だ」
僧侶「……!はい」
戦士「そう言いながら、俺たちは無益にモンスターの命を奪う」
僧侶「……戦士さん、それは」
戦士「聞いてくれ」
僧侶「……」
戦士「守るためだ。生きるためだ。命の重さに差違は無い」
僧侶「ハイ」
戦士「矛盾してるが……それが、生きると言う事なのだと思う」
僧侶「……ハイ」
戦士「……すまん。言い訳だ。自分を正当化しているだけだ」
僧侶「いいえ……貴方が、惨い方で無いのは、わかります」
108fusianasan:2014/01/20(月) 03:52:40.51
僧侶「それは……動物たちが教えてくれます。その手に剣を持ち、命を屠ろうとも」
僧侶「心優しく、強くいらっしゃる……誠に、大地の加護を受けるに相応しい……素敵な方だと思います」
戦士「……」
僧侶「行きましょう、戦士さん。私達が生きるために」
戦士「……ありがとう」ニッ
僧侶(どきッ)
僧侶(笑顔……優しいんですね)
僧侶(戦士さん……)
勇者「おはよう、魔法使い」
魔法使い「……おはよう」
勇者「よく眠れ……なかったみたいだね」
魔法使い「……ごめんなさい」
勇者「なんで謝るの……ああ、火起こすの手伝ってくれる?」
魔法使い「ええ……」
魔法使い「旅、始まったばかりなのに……管理もできないなんてね、身体の」ボッ
勇者「ありがとう……どちらかと言うと心だろう?」
魔法使い「!」
勇者「僧侶が川に落ちて濡れていなかったことと、関係ある? ……よね」
魔法使い「……優れた加護を受ける者はね、干渉を受けないの」
勇者「?」
魔法使い「私が炎の優れた加護を持っているとすれば、私の身体は如何なる炎にも焼かれることは無いの」
勇者「あ……じゃあ、僧侶は……あれ、でも……」
魔法使い「自然の物は別。ああ……言い方が悪かったわね」
魔法使い「自然の力で産まれた炎……たとえば、こうして道具で起こした火。暖かさを感じるわ。身を暖めてくれる。指に触れれば火傷する」
魔法使い「優れた炎の加護を受けた魔物に炎の魔法が効かなくても、その屍肉を火であぶれば食べられるようになる」
勇者「……たとえがちょっとえぐいな。わかりやすいけど」
勇者「魔法の炎で焼かれることは無い、って事だな」
魔法使い「……そうね」
109fusianasan:2014/01/20(月) 03:53:24.09
勇者「僧侶の水の加護、が……そういうことか」
勇者(最初、落ちたとき……濡れていなかったのは水の魔物の干渉の範囲。曰く、優れた加護を持つ僧侶は……)
勇者(その水の干渉を受けず、濡れなかった)
勇者(その後、自然の水に戻ったときには……冷たさも感じてた。ずぶ濡れになってた)
勇者「……成る程」
魔法使い「理解したみたいね」
勇者「理屈は分かった。まあ……目の前で見たしな」
魔法使い「あの子の身体は、水の干渉を受けない……優れた癒し手になるわ。流石勇者様ね」
勇者「……君は?」
魔法使い「残酷ね、聞くの?」
勇者「……すまない」
魔法使い「……炎よ」ボッ
勇者「!?」
魔法使い「よく見て……ッ ぐ…ッ」ジュウ…ッ
勇者「おい、やめろ……ッ」
魔法使い「……言葉にさせないで頂戴ッ」
勇者(威力は押さえたんだろうが……魔法使いの腕に火傷の跡が)
勇者(………)
勇者「気持ちは分かるが……馬鹿野郎」
魔法使い「……」
勇者「回復するぞ」パァッ
魔法使い「……ごめんなさい。でも…ッ」
勇者「鍛錬……とか、レベルがあがれば……」
魔法使い「素質の問題よ。契約だもの」
魔法使い「……本当、残酷ね、勇者様は」
勇者「すまん……が、自棄にはなるな。俺の直感を信じろ、魔法使い」
魔法使い「……え?」
110fusianasan:2014/01/20(月) 03:58:39.22
勇者「自信に満ちた目をしてた。情熱的な何かを宿す目。
羨み、怨んで曇らさないでくれ。簡単に、すっきり解決とはいかんだろうが……認める強さも、君にはあると思う……あって欲しい」
魔法使い「認める、強さ」
勇者「プライドが許さないとか言うなよ?」
魔法使い「そ…ッ そんなちっぽけなプライド持ち合わせてないわよ!」
勇者「あははは、そりゃ失礼」
魔法使い(……勇者は、やはり勇者なのね、笑顔が……眩しい)
戦士「帰ったぞ」
僧侶「ただいまです」
勇者「おお、ごくろ……て、え……」
僧侶「熊さん、仕留めちした」
戦士「勇者、解体するの手伝え」ドサッ
勇者(デケェ…何日分だよ……)
僧侶「お腹いっぱいになりますねぇ」フフ
魔法使い(……僧侶、恐ろしい子)
〈魔王城〉
??「ただ〜いまぁ〜!側近〜!」ダキッ
側近「お、おぅ、お帰り……て、早いな……あいつは?」
??「貴方に早く会いたくて、ダーリン♪」ホッペニチュー
??「……無事に旅立ったわよ。仲間も申し分なし」
側近「そ、か」
??「浮かない顔ね」
側近「お前が言うか、泣きそうな顔して」
側近「……心配すんな。大丈夫だ今度こそ……」ギュ。ナデナデ
側近「で、お前なんでそんな格好してんの。誘ってんですか」
??「あ、やっぱそそる?事務員ちゃんの制服、そのまま着て来ちゃった♪」ムナモトチラッ
側近「背中破れてんぞ」オウフ、セクシー
??「だってー羽出さなきゃ飛べないし」モットミル?
側近「そりゃそーだろうが、だからって」ミタイデスオネガイシマス
??「……人間の服、久しぶりだったからねぇ」ザンネン、キガエチャイマス、マホウデ、エイッ
側近「堪能したか、魔導将軍」アアアアアア、モッタイナイ
魔導将軍「うん……なんか寂しいね。嬉しいはずなのに」
111fusianasan:2014/01/20(月) 03:59:57.93
側近「……だな」
魔導将軍「魔王様は?」
側近「……そろそろ、やばいな」
魔導将軍「そっか……」
側近「最後かもな」
魔導将軍「……ん」
側近「今日は……一緒に寝るぞ」
魔導将軍「いやんえっち♪」
側近「……多分、明日はもう」
魔導将軍「……」ギュ
側近「喜べよ、魔導将軍……俺たちは喜ばなきゃいけねぇだろ?」
側近「泣くな、喜ぶんだ……喜ばなきゃいけねぇんだ!」
魔導将軍「分かってる。わかってるよ……!でも、側近…ッ」
側近「……祈ってやれ。運命の子の為に」
魔導将軍「この、腐った世の中に、光を……ッ」ウワアアアアアン
112fusianasan:2014/01/20(月) 04:00:47.38
勇者「では、一月ぶりの街での宴に」
戦士「温かい風呂に」
魔法使い「美味しい食事に」
僧侶「暖かいベッドに」

「「「「乾杯!」」」」

勇者「……いや、しかし参ったな」モグモグ
戦士「ゾンビとだけはもう戦わん」ムシャムシャ
魔法使い「だから下がれって言ったのに……魔法の詠唱中に飛び出していく戦士が悪い」ノウキンメ
僧侶「で、でもまさか切ったら爆発するとは……」センシサンノセイジャナイデス
勇者「腐敗ガスが飛散、まさに悲惨」ドヤ
戦士「剣が汚れた」ウマイコトイッタツモリカ?
魔法使い「しかも道に迷うとか」チズミナサイヨ
僧侶「あれは魔法使いさんの所為ですよ」イキナリニゲダスンダモノ
魔法使い「だ、誰だって混乱するわよ、あんな汚物頭から被ったら…」アンタモサケンデタデショ
勇者「まぁまぁ、無事に着いたし匂いも取れたし」ウマカッタ。コーヒー
魔法使い「結果オーライ?暢気ねぇ」ワタシワイン
僧侶「良いじゃありませんか、久しぶりに布団で休めるんですし」パフェー、フタツー、イチゴトチョコ
戦士「ところで……ここから先は?」サケハダメダトイッタダロ、アホ

勇者「うん……それなんだけど」
勇者「さっき、町長に北の塔に行ってくれないかと頼まれた」
魔法使い「北? ……この町って、大陸の最北端じゃない、塔なんて……」
勇者「……船で渡るんだ」
僧侶「船、ですか……」
勇者「ああ、用意はしてくれるらしい。古いとはいってたけどね」
戦士「理由は?」
勇者「黒い影の目撃が増えてる。今のところ害は無いが、大きな翼を持っているらしい」
僧侶「魔物……ですかね」
113fusianasan:2014/01/20(月) 04:01:43.01
魔法使い「害が無いとは言え……放っておけない、わね」
勇者「聞いた以上ね」
勇者「多数のコウモリを伴って飛来するらしい。住民が怯えてる」
戦士「そこに現れた光の勇者様にすがる以上の安心は無いな」
僧侶「コウモリ……というと、サキュバスの使いですかね、一般的には」
僧侶「魔王の居城も………北の果て、最果ての地」
勇者「ここは魔王の城から近くは無い。が……」
魔法使い「遠くも無い」
戦士「レベルは……もう少し上げておいた方が良いだろうな」
勇者「うん……丁度良いだろう」
魔法使い「たかが、数ヶ月前は……四人そろってピイピイ言ってたのにねぇ」
勇者「……俺たちは確かに強くなった。だけど満足するレベルってのはどこだ?」
僧侶「分かりませんね……己の限界を感じられるまで、でしょうか」
戦士「レベル上限まで言ったところで、それは安心とイコールじゃ無い」
魔法使い「どこまで行っても不確定な物よ、満足なんて。諦めない限りね」
勇者「安心は……魔王を倒したときに実感する物だと、俺は思う。世界に平和をもたらすこと」
勇者「一つ、皆に質問したい……が、答えは今言わないで欲しい」
戦士「……?」
勇者「俺も、俺なりに考えたんだ。だけど……正解があるのか否か、答えが一つなのかすら分からない」
114fusianasan:2014/01/20(月) 04:02:23.96
勇者「この旅の間、皆には色々な事を教えてもらった」
勇者「街から街へ。色々な経験をし、知識を増やした」
勇者「そして……原点が分からなくなった」
僧侶「原点……」
勇者「始まりは……どこだ?」
魔法使い「無謀な問いね……」
勇者「……僧侶、覚えてるか?」
僧侶「はい……?」
勇者「初めて野営をした次の日。俺に勇者の印を見せてほしいと言ったときの、話だ」
僧侶「勿論、です」

僧侶「勇者様、一つお願いがあるのですが……よろしいでしょうか?」
勇者「うん……?何かな」
僧侶「勇者の印を……お見せ戴けないかと」
勇者「ああ……別に良いけど」
僧侶(右手の手のひらに……光る、剣の印)
僧侶「とても……強い力を感じます。混じり気なしの光、そのもの」
勇者「……前に、君と魔法使いが言ってたよね。なんだっけ……光の属性は勇者だけ、だとか」
僧侶「はい……あのとき、説明しようかと思ったのですが……」
僧侶「勇者様は、勇者が世界に一人しか存在しないこと。そして、その選ばれし勇者だけが光を使役できることは……」
勇者「俺は…恥ずかしながら、属性だとか、加護だとかそういうのは知らなかった」
勇者「勇者が世界に一人だと言う事は知ってた。それは親父……元勇者が死んだって事だからね」
僧侶「はい……」
勇者「先に一つ、聞きたい。勇者は……勇者からしか産まれないのか?」
僧侶「はい、と確かに応えることはできません。今の勇者様のケース以外を確かにこの目で見たわけではないので……」
115fusianasan:2014/01/20(月) 04:03:02.52
勇者「この旅の間、皆には色々な事を教えてもらった」
勇者「街から街へ。色々な経験をし、知識を増やした」
勇者「そして……原点が分からなくなった」
僧侶「原点……」
勇者「始まりは……どこだ?」
魔法使い「無謀な問いね……」
勇者「……僧侶、覚えてるか?」
僧侶「はい……?」
勇者「初めて野営をした次の日。俺に勇者の印を見せてほしいと言ったときの、話だ」
僧侶「勿論、です」

僧侶「勇者様、一つお願いがあるのですが……よろしいでしょうか?」
勇者「うん……?何かな」
僧侶「勇者の印を……お見せ戴けないかと」
勇者「ああ……別に良いけど」
僧侶(右手の手のひらに……光る、剣の印)
僧侶「とても……強い力を感じます。混じり気なしの光、そのもの」
勇者「……前に、君と魔法使いが言ってたよね。なんだっけ……光の属性は勇者だけ、だとか」
僧侶「はい……あのとき、説明しようかと思ったのですが……」
僧侶「勇者様は、勇者が世界に一人しか存在しないこと。そして、その選ばれし勇者だけが光を使役できることは……」
勇者「俺は…恥ずかしながら、属性だとか、加護だとかそういうのは知らなかった」
勇者「勇者が世界に一人だと言う事は知ってた。それは親父……元勇者が死んだって事だからね」
僧侶「はい……」
勇者「先に一つ、聞きたい。勇者は……勇者からしか産まれないのか?」
僧侶「はい、と確かに応えることはできません。今の勇者様のケース以外を確かにこの目で見たわけではないので……」
116fusianasan:2014/01/20(月) 04:03:38.90
勇者「そうか……」
僧侶「ですが、勇者が産まれると言う事は、魔王もまた……産まれると言う事なのです」
勇者「!?」
僧侶「それが新たな誕生なのか、復活なのかは分かりません」
僧侶「勇者と言う存在がある限り、魔王もあるのです。逆も……然りでしょう」
勇者「もし、もし……俺が死んだら…?」
僧侶「何年か、何十年か、何百年か……いつかまた、勇者様がお生まれになるのでしょうね」
勇者「……じゃあ、死ねないな」
僧侶「勇者様…?」
勇者「俺が魔王を倒して、終わりにしなきゃいけない」
僧侶「……はい、しかし」
勇者「魔王はまた、復活する?」
僧侶「………」
勇者「俺の親父は強かった……らしい。母曰く、だが」
僧侶「……存じております。お話の上で、ですが」
勇者「ああ。倒しきれなくて復活したとすれば……俺は、親父以上に強くならなければいけない」
勇者「俺がしくじると、時代の勇者に迷惑がかかる」
僧侶「……強く、なりましょう、勇者様」
勇者「ああ……そうだな」
僧侶「まだ、魔王に目立った動きはありません。しかし……」
勇者「魔物を野放しにするわけにも行かないからな」
僧侶「はい。人の子の身に、時間は無限ではありません。でも……」
勇者「焦らず、確実に。だが迅速に」
僧侶「はい。平和をもたらしましょう」
117fusianasan:2014/01/20(月) 04:09:03.93
魔法使い(そんな話をしてたのね)
戦士「……」ムゥ
僧侶「戦士さん…どうしたのですか?」
戦士「その話は……おかしく無いか?」
勇者「そう……あのときは気がつかなかった。否、深く考えなかった」
魔法使い「………」
僧侶「………」
勇者「僧侶も何も言わなかった」
勇者「多分……僧侶も魔法使いも、博識だ。気付いていたんだろう」
勇者「戦士が、今言ったとおりだ」

勇者「時間が合わないんだよ」

勇者「俺は、勇者の印を持って生まれたと母が言ってた。て、事は」
勇者「親父は遅くても俺が腹の中に居る間に死んでたことになる」
勇者「だが、産まれたときからこの印がある、と言う事は……」
魔法使い「魔王が存在する故に、勇者が産まれるのだとしたら」
魔法使い「既に魔王は復活、ないし産まれていた」
勇者「……そうだ。俺は、確かに16歳だ。親父は……人間だ。元勇者だ」
勇者「俺は、母から何時も聞かされていた。親父は元勇者。前魔王を倒したのだと」
戦士「……勇者が産まれたから、魔王が産まれると言うのは?」
僧侶「それも時間が合いません。勇者様は……人間です」
僧侶「まだ、16歳です」
僧侶「魔王が復活したのは……何時ですか?」
戦士「……王が出したお触れの内容だ。魔王が復活して…既に」
魔法使い「50年は軽く超えた。私達は、勇者のお父様が先代の勇者だとは知らなかった」
僧侶「勇者の血を引く者しか、勇者になれないとしたら」
118fusianasan:2014/01/20(月) 04:12:38.68
僧侶「何時、貴方のお父様とお母様は、貴方を授かったのでしょうか、勇者様」
僧侶「これは私の勝手な妄想です。あり得ない話です。ですが……」
僧侶「50年前。勇者様が授かり、前勇者様が天に召された」
僧侶「そして、お母様が貴方を連れて、時を超えていらした」
魔法使い「………あり得ないと言い切れないわね。説明は付く」
魔法使い「でも、そんな事を認めてしまうと、何でもこじつけられるわよ」
魔法使い「お腹の中で50年、暖めてた、とかね」
僧侶「そう、ですね……」
戦士「……王は知っていたのか?」
勇者「え?」
戦士「お前の父が前勇者だと言う事を、だ」
戦士「知らねば、あのお触れには納得がいく」
戦士「たとえば、お前の母が勇者の印を授かった息子を連れて、16年前にあの国に来た」
戦士「王国は無条件で手厚く保護するだろう。確かな印を持っているのだから」
魔法使い「お触れの説明は付くけど、勇者様の出生の謎の解決にはなってないわよ、戦士」
僧侶「……知らぬ事は恥ではありませんよ、皆様」
勇者「は?」
僧侶「わからないなら、聞きに行けば良いんです。北の塔に出向いた後」
僧侶「レベルアップを兼ねて、私達の街に戻りましょう?」
僧侶「船も貸して戴けるんですし、距離的に陸を行くより近いです」
魔法使い「……はぁ、まあそうだけど」
僧侶「北の塔を攻略後、魔王の城に出向くなら」
僧侶「その前に世界を見て回りましょう」
僧侶「……もしかしたら、魔王と勇者様のその……不思議な出生の秘密を」
勇者「解く鍵が見つかるかもしれない、か……」
戦士「……時間があるか?」
僧侶「大丈夫です。多分……」
魔法使い(僧侶……多分、まだ何か隠してるわね)
魔法使い(……後で問い詰めてみるか)
119fusianasan:2014/01/20(月) 04:13:24.43
勇者「………良し。答えを今出さないで欲しいと言ったのは俺だ」
勇者「今日はゆっくり休んで、明日、北の塔に出発しよう」
勇者「午前中に道具や装備の補充、準備を整えてくれ」
勇者「北の塔にも……答えの欠片が落ちているかもしれないな」
魔法使い「そうね……とりあえず目の前の問題から片付けましょうか」
僧侶「……はい」
戦士「俺はもう少し、鍛錬をしてくる」ガタッ
勇者「俺は………部屋へ戻るよ」ガタン
魔法使い(……今しか無いわね)
魔法使い「僧侶、ちょっと良い?」
僧侶「はい……お部屋で、良いですよね」
魔法使い(……分かってるみたいね)

僧侶と魔法使いの部屋

魔法使い「貴女……何か知ってるわよね?」
僧侶「そうですね……多分、魔法使いさんより、少しだけ」
魔法使い「……教えて貰えるのかしら」
僧侶「全部、お教えします……が、勇者様と戦士さんには…」
魔法使い「黙っておけと?」
僧侶「はい……それから、時間を下さい」
魔法使い「は!?」
僧侶「今、全てを告げるわけには。ですが……少しだけ」
魔法使い「なんなのよ、それ……」
僧侶「……私、幾つに見えます?」
魔法使い「アンタ……何言って」
僧侶「知りたく、ないんですか?」
魔法使い「…ッ ……勇者様と同じぐらい、か…もう少し下。見た目は、ね」
僧侶「ですよね。やはり、気がついていらっしゃいましたか?」
魔法使い「………人じゃ無いでしょ、貴女」
僧侶「………はい」
120fusianasan:2014/01/20(月) 04:21:22.94
魔法使い「………」
僧侶「……私は、孤児です」
魔法使い「ええ……」
僧侶「神父様に幼い頃、保護されました。エルフの弓を抱いて、泣いていたそうです」
僧侶「神父様は、亡くなる前に仰いました。私を抱いて息絶えていたのが、多分母……水の加護を持つ、エルフの娘だったそうです」
魔法使い「……私、あの初めての野営の日、貴女を羨んだわ。優れた加護を持つ、癒やしの手である貴女に」
僧侶「………」
魔法使い「確かに、人であっても……素晴らしい加護を受ける事はあるでしょう。だけど…」
魔法使い「エルフの血を引いているのならば、納得させやすかった。私とは……人、とは違うのだもの」
僧侶「……」
僧侶「私は……そうですね。多分、60歳ほどだと思います」
僧侶「前魔王、そして、前勇者様の命の火の……消えていくのを、感じることが出来たんです」
僧侶「その頃の私は、知識もなかったので、今から考えると、ですが……」
僧侶「多分……」
魔法使い「その先は、今は言えない、って言うのね?」
僧侶「確信はないんです。さっき仮説として申し上げたのも、本気です」
魔法使い「……?」
僧侶「16年前に、確かに勇者様の命の芽吹きを感じ取ったんです」
僧侶「なので……まだ、分からないから、言えない、んです」
魔法使い「さっき、全部教えるって言ったじゃないの」
僧侶「……確かに、全部は申し上げていません。ですが……」
僧侶「分からないのも、本当なんです」
魔法使い「……エルフの言う事は難解だって聞くけど、確かね」
僧侶「私はハーフエルフですよ。多分、ですけど。父を知らないので」
魔法使い「え?でも……」
僧侶「エルフは、癒やしの魔法は使えません。ご存じでしょ?」
魔法使い「あ……!」
121fusianasan:2014/01/20(月) 04:24:45.52
僧侶「癒やしの魔法は、弱くて強い、人間の特権です」
僧侶「初級魔法講座で習いますよ」クス
魔法使い「……ああ、もう認めるわ、貴女には勝てないわ……ねぇ」
魔法使い「この旅が終わったら、本当に家にいらっしゃいよ」
僧侶「あ…是非!」
魔法使い「その代わり、私にも色々教えてよ?」
僧侶「勿論です! ……あ、あの」
僧侶「その、私がハーフルフ、多分、て事は……その」
魔法使い「ああ、内緒にしとけって話ね」
魔法使い「言わないわよ、信じなさい」
僧侶「は、はい……その、口から、言いたいんです」

勇者の部屋
勇者(考えても答えは出ない)
勇者(……分かってる、んだ。だが……)

コンコン

勇者「……はい?」
戦士「まだ起きてたか」
勇者「ああ……鍛錬は終わったのか?」
戦士「考えるな、と言うのは無理だろうが」
戦士「魔法使いの言うとおりだ。目先の事を片付けよう」
戦士「で、だ……最悪、世界を回っても答えが見つからなくても」
戦士「魔王に聞けば分かるんじゃないか?」
勇者「うん、ありがとう」
戦士「フン。さっさと休めよ」
勇者「ああ……ああああああああ!」ガバッ
戦士「な、なんだ」ビク
勇者「町長に呼ばれてたの忘れてた!」バタバタッバタン!
戦士「……人の事言えるのか、あいつは」クックック
122fusianasan:2014/01/20(月) 05:51:32.10
魔王城

??「久しぶりね、魔導将軍」
魔導将軍「あ………ッ」
??「……側近は?」
魔導将軍「今……一人で」
??「そう……今日、貴女と話す時間はあるのかな」
魔導将軍「残念だけど……無理かな。今朝、出発したみたいだから」
??「行くのね」
魔導将軍「うん……后様はまだ駄目だよ」
后「そう、だね……まだ」
魔導将軍「大丈夫だよ。戻るから」
后「うん……」
魔導将軍「死ねないからね、戻る迄は」
后「………」
魔導将軍「後で、話そうね」
后「うん、そうだね……」
魔導将軍「大丈夫。私達とは違う」
后「特異点……?」
魔導将軍「そう。やっと」
后「前代未聞」フフ
魔導将軍「やっと断ち切れる……と、良いな」
后「……そう、だね」
魔導将軍「……行くね。後で」
后「うん、後で」

バッサバッサバッサバッサ………

后「……この腐った世の中に、光を」
123fusianasan:2014/01/20(月) 05:52:50.61
魔法使い「……ねぇ」
勇者「……なぁ」
戦士「僧侶、大丈夫か?」サスサス。フナヨイハツライナ
僧侶「あ、ぁう……す、すみませ……ッ」オーエー……モウハクモノナイ
魔法使い「塔のてっぺん、見えないけど」
勇者「見えないな」
戦士「我慢するな、ほら水」ヨシヨシ
僧侶「あ、ありがとうございます…」ゴクゴク……ッ ウ、オーエー…モ、ダメ
魔法使い「これ上るの!?」
勇者「……無理かな」
戦士「…おぶって上るか」ホラツカマレ
僧侶「あ、歩けます…」ハズカシイ…
魔法使い「諦め早ッ」
勇者「いや……入り口が見当たらん」
魔法使い「え?」
僧侶「え?」
戦士「え?」

勇者「いや……まじで」

??「足で上ろうったって無理よ〜落ちたら死んじゃうわよ」

勇者「!? 何処から…ッ」

バッサバッサバッサ……スタッ

勇者「後ろか…ッ」バッ、シャキッ
魔導将軍「はいはい、物騒な物しまってね、別に攻撃する気ないから」
戦士「お前……何者だ?」グッ
魔法使い「そんな言葉……信じられると思うの?」スー、シンコキュウ
魔導将軍「あらあら。余裕ないなぁ……」
僧侶「あ、貴女は……待って下さい、皆さん!」
124fusianasan:2014/01/20(月) 05:53:23.30
魔導将軍「うん、僧侶ちゃんには隠せないよねぇ」
勇者「……し、知り合い、か?」
僧侶「…………」
魔法使い「……何で、名前まで」
魔導将軍「戦士君に魔法使いちゃんも落ち着いて、ね?」
戦士「むぅ……」

魔導将軍「さて、勇者君」
勇者「………僧侶、こいつは…誰だ?」

僧侶「……皆様、知っている方、ですよ?」

僧侶「お久しぶりです……事務員さん」
魔導将軍「見違えたわね、みんな」ニコ

勇者「じ……」
魔法使い「事務員!?」
戦士「……まさか」
僧侶「……」
魔導将軍「答えから言うと、正解……でもさ、僧侶ちゃん、一つだけ質問。ね?」
僧侶「……何でしょう」
魔導将軍「あの時、私は完璧に魔族の力を封印してた。どうして分かったの?」
僧侶「……魔力、は関係ありませんよ。事務員さんと貴女が同じ、と……」
魔導将軍「感じ取った、ね。流石ね……」
僧侶「驚いているんですよ?私……まさか、って…まさか、魔族だったなんて」
魔導将軍「うん、そうね……心臓、ばくばく言ってるモンね」
僧侶「!!」
戦士「僧侶……俺の後ろへ」ス…
125fusianasan:2014/01/20(月) 05:53:55.53
僧侶(……心臓が飛び出しそう。これほど……強い、力……)
魔法使い(殺気は感じない……なのに、何なの、この…圧倒される…!!)
戦士(肌を刺すぴりぴりしたこの力……隙が、ない)
勇者(これが…事務員!? そして、魔族……魔王の……手下…?)

魔導将軍「そんな黙り込まなくても……もう」
魔導将軍「まあ、予定通り会えて良かったわ…みんな、見違えたわね」
勇者「何が……目的で、あの街に姿を現した…?否」
勇者「何故、あんな……何がしたいんだ!」
魔導将軍「落ち着きなさい、勇者君。貴方は勇者なのよ?」
魔導将軍「光に導かれし運命の子。その君が取り乱してどうするのよ」

勇者「く……ッ」

魔導将軍「あの街に行ったのは、君たちをここへ呼び出すため」
魔導将軍「あんなこと、って……始まりの街の事務員に化けた目的、ね?」
魔導将軍「勿論、魔王様を討伐してもらうためよ……さて。他に質問は?」
126fusianasan:2014/01/20(月) 05:54:37.62
魔法使い「ふ、ふざけないでよ!貴女、魔王の手先なんでしょ!?」
勇者(何が……何が目的なんだ?)
僧侶(………)ビクビク
戦士(魔王は、これ以上…ッ)

魔導将軍「あー、まぁ、ねぇ…うーんと。色々教えてあげたいけど」
魔導将軍「残念ながらあんまり時間が無いのよねー」
魔導将軍「質問は一人三つまで。ね?魔法使いちゃんの今のはサービスしとくわ」

勇者「……本当に戦闘する意思はないんだな?」ス……
魔法使い(勇者!?剣を下ろすなんて……ッ)
魔導将軍「そう言ったでしょ?……今のもサービスしとくわ」
勇者(…確かに殺気は感じない。信じて……良いのか?)
僧侶「……大丈夫ですよ。もし、襲うつもりなら私を真っ先に攻撃したでしょうし」
僧侶「手の内を明かしませんよね?事務員さん」
魔導将軍「流石聡明ね、僧侶ちゃん……ちなみに、私は魔導将軍よ」
魔法使い「魔導将軍……」
魔法使い(こいつ……こいつも炎の使い手……でも、この力は……ッ私との、差は……)

魔導将軍「ねぇ、質問……本当にないの?」
127fusianasan:2014/01/20(月) 21:43:00.97
         靖国神社に眠る英霊の蛮行     @
.
★「旅順虐殺事件」(1894年11月21〜25日)
日清戦争で大山巌大将指揮の陸軍第二軍が旅順攻略の際に発生した虐殺事件。被害者は2千〜2万人。
★「百人切り」(1937年11〜12月)
南京攻略戦において野田少尉と向井少尉が敵兵百人切り競争をし、それを報道した東京日日新聞の記事より。
★「デュエナス神父処刑事件」1944年7月
日本軍占領下のグアム島で島民への影響力が強かったデュエナス神父を逮捕、公衆の面前で拷問し処刑した。
★「駆逐艦秋風虐殺事件」1943年3月16日
ニューギニアからラバウルへ約60名の外国人抑留者移送中の駆逐艦秋風が、洋上で全員を処刑。
★「泰緬鉄道」1942年1月〜
連合軍捕虜6万2000名が鉄道建設工事に投入され、過労と伝染病などで1万2000名が死亡。
★「トラック病院の捕虜生体解剖事件」1944年2〜7月
米兵捕虜4人に生体切開を行い、このうち2名がショック死。生き残った二人はダイナマイトで爆殺された。
さらに他の4名にぶどう状球菌を注射し全員死亡させる。
★「シンガポール華僑虐殺事件」1942年2月15日
シンガポールを占領した第二十五軍が行った反日華僑粛清事件。被害者数6000人〜2万人。
★「台湾霧社事件」(1930年3月27日)日本統治下の台湾霧社で先住少数民族タイヤル人の武装蜂起に対し日本軍、警察が毒ガスにて弾圧。
★「平頂山事件」(1932年9月)満州国建国半年後、満鉄の撫順炭鉱を警備する日本軍守備隊が近くの平頂山集落の中国人住民を大量虐殺。
被害者数は400〜3000名
★「陽高事件」(1937年9月)支那事変初期において内モンゴルの陽高で関東軍チャハル兵団(兵団長:東条英機)が引き起こした中国人虐殺事件。被害者数350〜500名。
★「重慶戦略爆撃」(1938年12月〜1941年9月)首都重慶に対し反復実施した大規模な無差別爆撃。死者約1万人。
★「七三一部隊と細菌兵器」(1933年〜1945年)石井機関の七三一部隊と一六四四部隊が組織的に人体実験を行う。犠牲者数千人。
1940年10月27日に南京の一六四四部隊が寧波市でペスト蚤を散布。この攻撃後から2ヶ月間の寧波市でのペストによる死者106名。
128fusianasan:2014/01/23(木) 23:58:36.01
戦士「……僧侶は、どうしてお前の正体がわかったんだ?」
僧侶「!!」ビクッ
魔導将軍「そうねぇ……」チラ
僧侶「……」
魔導将軍「それは後で直接聞きなさい。説明するには時間がかかるし……僧侶ちゃんの口から聞いた方が信じれるでしょ」
魔法使い(こいつ……僧侶の正体を知ってる…!)
勇者「お前は、魔王の手下で間違いないんだな?」
魔導将軍「んー、ちょっと違う。私は魔王様の仲間。君たちと一緒だね」
勇者「…ッ 一緒にするな!」
魔導将軍「やだ、睨まないでよぅ……寂しいなぁ」
魔法使い「魔王は……どうして世界を滅ぼそうとするの?自分の縄張りで大人しくしていれば良いじゃない!」
魔法使い「北の果ての果て、なんて……普通の人間にはたどり着けないのよ!?」
魔導将軍「でも、君たちはたどり着く。そして、魔王を倒すの」
勇者「………!?」
魔導将軍「……ああ、一人三つって言ったけど、駄目ね、ギリギリ。時間が無いわ」
魔導将軍「御免、嘘になっちゃった。信用してもらおうと思って嘘吐くつもりはなかったんだどなぁ…」
魔導将軍「あのね、魔王様は世界を滅ぼすなんて一言も言ってないよ?」
戦士「……!?」
魔導将軍「それは……君たち人間の大いなる勘違い。でも、これだけは言える」
魔導将軍「勇者は、魔王を倒す」
魔導将軍「………あー、やばい。もう戻らなきゃ」バサッ
勇者「…ッまて……!」
魔導将軍「………大きくなったね、勇者君」
勇者「……!?」
魔導将軍「ここから、ずっと北。最果ての街のさらに奥、最果ての城。魔王様の居場所」
魔導将軍「また、後でね?」
勇者「……ッ 待て…ッ」
戦士「やめろ、追うな…ッ」
129fusianasan:2014/01/24(金) 00:00:31.25
勇者(どういうことだ……大きくなった?あいつと……事務員とあったのはつい数ヶ月前だ)
勇者(いや、そもそも……事務員…なのか?いや……でも僧侶が……)
勇者(………僧侶に)バッ
魔法使い(……僧侶には分かる、ていうのは理解できる。あの話を聞いたから)
魔法使い(でもどうして……あいつがそれを知ってるの!?)
魔法使い(……ッ力の、差…ッ私は……ッ 僧侶ッ)バッ
戦士(どういうことだ……あいつは、僧侶の口から聞け、と言った)
戦士(それよりも、あいつの言っていたことは、一体……!?)
戦士(魔王は……滅ぼすとは…言っていない?勘違い…!? …僧侶!)バッ
僧侶「……そんな、一斉に振り向かれなくても」
僧侶「ハイ……知っている事は全て、お答えします」
僧侶「魔法使いさん、約束……守って下さったんですね。ありがとう……ございます」
勇者「魔法使い…?」
魔法使い「……」フイ
戦士「何か、知ってるのか」
僧侶「魔法使いさんは、私の……その、正体に気付かれていたんです」
僧侶「言わないで欲しいとお願いしてただけです。あの……ごめんなさい」
戦士「正体、って……なんだ。僧侶、お前まさか……ッ」
僧侶「ええと……あの、私が魔物の仲間だったとか、そういうのじゃないですよ?」
僧侶「そりゃ、私……人間、じゃないですけど……」
戦士「人間じゃない、だと!?」

僧侶(そりゃ……驚きます、よね)
130fusianasan:2014/01/24(金) 00:02:03.57
僧侶(戦士さん……)チラ
僧侶(……疑われるのも辛いけど)
僧侶(嫌われるのはもっと怖い)

僧侶(でも………!)

僧侶「私は、ハーフエルフです……多分、ですが」
勇者「ハーフ、エルフ?」
戦士「………」
僧侶「順番に、お話しします」

僧侶「この……エルフの弓と共に、とある森の奥の教会の傍で、神父様に拾われ、育てられました」
僧侶「私を抱いて息絶えていた水の加護を持つエルフの娘が、私の母だと思います」
僧侶「父はわかりません。恐らく人の子であると推測はできますが……」
僧侶「神父様は亡くなる直前に、それを私に教えてくれました」
戦士「……どうして、父親が人の子だとわかる?エルフ族は人に干渉しない、と聞いたことがあるぞ」ギロッ
魔法使い「……ッ戦士、それは……」
僧侶「良いんです、魔法使いさん。ちゃんと順番に話しますから」
僧侶(戦士さんに睨まれると……心が、痛い)

勇者「……」
131fusianasan:2014/01/24(金) 00:05:30.34
僧侶「エルフは、確かに人の子に干渉するのを嫌います」
僧侶「……人より遙かに長い寿命を持つと言われていますから、嫌うと言うより、干渉すべきでないと言う考えなのかもしれません」
勇者「そうなのか……?」
僧侶「……はい。文献での知識、なので確かなことはわかりませんが」
僧侶「私は、自分以外のエルフ……ハーフエルフも含めて、ですが、会ったことがないので」
僧侶「血の半分が人の子であろうと言う根拠は……癒やしの魔法は、人間だけに許される特権だから、です」
魔法使い「……私もすっかり忘れてたんだけど、魔法に携わる者なら、知ってて当たり前の知識なのよ」
魔法使い「もし僧侶がエルフだったり、エルフと魔族のハーフだったりした場合」
魔法使い「……回復魔法は使えないの」
魔法使い「だから……僧侶は……魔物の仲間なんかじゃないのよ!」
魔法使い「いい加減、睨むのやめなさい! …ッ仲間に、そんな目……向けないで!戦士!」

戦士「………ッ」

僧侶(泣いちゃ駄目。まだ駄目)
僧侶(神父様にも言われた。何かを訴えるとき、謝るときや、真実を伝えるとき……)
僧侶(涙は、疑いの元になる……ッ)グ…ッ
勇者「……僧侶が、人じゃない、ハーフエルフ、だと言うのは分かった」
勇者「でも、どうして隠してたんだ?魔族の仲間だと疑われるのが……いやだったのか?」
僧侶「いいえ……そういうわけではないんです。その……」
僧侶「私は……既に、60年ほど生きています」
勇者「ろ……く、じゅ…うねん?」
僧侶「……はい。50年ほど前、前魔王の気配と、前勇者様の気配が失われるのを感じました」
僧侶「その時の私はまだ幼かったので、本当に感じただけだったのですが」
僧侶「そういう……何かを感じる、と言う力に、長けている、んでしょうね」
僧侶「だからさっき、事務員さ……魔導将軍の事を、知っている気配だと感じた、んです」
魔法使い「魔族だとは分からなかったと言っていたわね。あれは……どういうこと?」
132fusianasan:2014/01/24(金) 00:07:52.13
僧侶「始まりの街で会った事務員さんと、さっき目の前にいた魔導将軍が同一人物であると感じた、んです」
僧侶「……魔導将軍から感じる魔力は、凄まじいものでした」
戦士「……そうだな、それは俺にも感じた。魔力には疎いはずの俺にも…分かるほど」
僧侶「はい。あれだけの魔力の持ち主ならば、彼女の言うとおり、完全に魔族の力を封印していた、と言うのも……納得できませんか?」
勇者「……成る程」
僧侶「そして、勇者様」
僧侶「私は、16年前、貴方の命の芽吹きを確かに感じました」
僧侶「なので……先日、私が申し上げた仮説……貴方のお母様が、時を超えていらしたのではないかと言う、あれ……割と、本気なのですよ」
勇者「……そ、んな」
僧侶「魔法使いさんにお話ししたのは、ここまでです。ね?」
魔法使い「ええ……そして、勇者様と戦士に黙ってろと言われたから、私は言わなかった」
僧侶「はい。ありがとうございます」
魔法使い「で……僧侶、貴女あの時、言えるのはここまで、って言ったわよね」
魔法使い「続き……今日は聞かせて貰えるのかしら?」
僧侶「……はい、勿論です」
僧侶(ごめんなさい、戦士さん、魔法使いさん……勇者様)
勇者「その前に……」
僧侶「はい?」
勇者「一つだけ、聞かせてくれ」
勇者「さっき僧侶は、どうして奴……魔導将軍の、危害を加える気は無い、って奴を信じた?」
戦士「……ああ、それは俺も聞きたい」チャキ
魔法使い「……ッ戦士」
戦士「密通を疑われてもしょうが無いだろう、魔法使い。あれほど……実力差を感じながら」
戦士「緊張に震えているのは……伝わった。だが……恐怖は伝わらなかった。僧侶、応えろ」
戦士「……返答次第で、斬る」チャキン

僧侶(……切っ先から伝わる、戦士さんの殺気と、戸惑いと……これは、悲しみ?)
僧侶(動けば、首をかききられるな……悲しみ…どうして?)
僧侶「言ったとおり、なんです、戦士さん」
133fusianasan:2014/01/26(日) 02:01:18.86
その年の桜もまた綺麗だった・・。 いや・・ただ格別に忘れられぬ桜となったからそう想うのかも 知れない。 すべてはあの日から始まったのだから・・・

「私、出て行こうと思うんだけどいいかな・・」 後部座席ではしゃぐ子供達の声をかきわけるように耳にとびこんで来た・・
「出て行くって・・子供達はどうするんだよ」 動揺をはっきり認識する前に即座に投げ返した。
「子供はみんな置いて行こうと思うの」 窓の外を走る桜並木をじっと見つめながら妻が言った・・
「そうか・・・そうだろうな」 努めて感情を押し殺しながらそう答えるのが 精一杯だった・・。
今の自分はどんな顔をしているのだろう・・
心の動揺を抑え、自分の自尊心を守るべく 冷静に会話を続けよう・・そう考えながらハンドルを 握る手に力がギュッと力が入った。 ・・・・・
三十代半ばで向かえる人生の転機であった。
一歳になったばかりの末娘を抱き上げながら
「お母ちゃんな、この家を出て行くらしいぞ」 そう子供達に事実のままに伝えた。
そうしようという事だけは決めていた事だが 一人々々の顔を見る事は出来ず・・ わけもわからずはしゃぐ末娘をあやすフリをした・・。 「えっじゃあもう・・お母ちゃんと会えなくなるの!?」 と次男坊が反応した。
一瞬七人の子供の眼が・・末娘を高く抱き上げる私の横顔に つきささった。
「そんなわけはないよ。会いたい時には会いに行けばいいし・・ お母ちゃんがいいっていうなら泊まりに行けばいいさ」
極々日常の会話の様に普通にこたえた。
134fusianasan:2014/01/30(木) 00:01:13.71
「そんならいいやぁ」
「そうだね」
「お母ちゃん、どんなとこに住むんだろ・ ・」
子供達の反応は意外ではなかった・・・。 しかし先ずはホッと胸を撫でおろした。

通代(みちよ)は母親としては失格であっ た。
第一子である長女が産まれても母性が持てず・・ 一歳を過ぎるまでただの一度も 赤ん坊を風呂に入れる事もしなかった。
後に夫婦で言い争いになったなると・・よ く私はこの事を持ち出した。

「大体お前は愛代(まなよ)が産まれてか ら一歳をすぎるまで、 ただの一度も風呂にも入れなかったじゃあ ないか。
いつもいつも 俺がどんなに遅く帰って来てもそれから・ ・風呂にいれてやったんだ!」

「ああもう!そんなん言われるんだったら 一回ぐらい入れとくんだったわぁ!」
そんなやりとりがよくあった・・。

「いいか、今までみたいに仕事場に近くな いからな。 これからはお前が子供達の朝飯をつくるん だぞ、いいな。」
それまでは朝食の用意から始まった私の毎 日であったが・・ 生活環境が変わるのを機に少し、楽な人生 を目論んだ。
しかし「やはり」と言うべきか、それはあ まりに淡い期待であった。

小学校二年になった長女と年子の長男を起 こした。
「早く起きないと学校に送れるぞ。 父ちゃんはもう仕事に行くから な・・。」
そう言うと長女は弟の方を向いたまま涙ぐ みながら 「お父ちゃん、やっぱり朝ごはん食べてか ら学校行きたい!」
135fusianasan:2014/01/30(木) 00:03:34.30
「だっていつも朝ご飯、ないよ・・・ 新治(しんじ)一年生なのにか わいそうだよ・・」

隣で寝ほころける通代の胸ぐらを掴んで持 ち上げた。
「なんだお前は!朝、子供にご飯やってな いのか!」
するとその剣幕の私に眼も向けず、 「あんたら!父ちゃんに何言ったん!」 と、子供達を睨みつけた。

ああ・・駄目なんだ、通代に何を期待して も駄目なんだ。
引っ越し先で入学したばかりで、環境がガ ラリと変わった上に 朝御飯もなく通学途中でグズる弟を想い・ ・
母親から固く口止めを されたにも関わらず直訴した長女を抱きし めて
「よし、じゃあ父ちゃんがつくるからな。 学校に行く 準備しな。」 しかし・・・
「ちゃんと毎朝、飴あげてたじゃん!」 と投げ捨てる様に言った通代は悪びれた様 子もなくまた眠りについた。
平成11年の四月の朝であった。

平成13年五月・・・ 東北育ちの私には、この時期の静岡の日差 しは 既に常識から外れていた。
ヒリヒリする頬をつたう汗を拭いながら私 達は座っていた。
仕事の絡みでまたも越して来たこの街の・ ・ 中央公園の小高い所に見事な藤の弦があり 、 その下の東屋に並んで腰掛けジッと前を見 つめていた。
隣に座っているのは家を出た通代の父親で ある。

一部上場企業の役員であったこの人はやは り人格者であり、 本来であれば、娘と添い遂げる道を選択し ようともしなかった私を 責める事をしなかった。
「子供はみんなうちで預かろうと思てます ねん」
切り出されたがその話には最初から自分の 中で結論を出していた。
「うちの女房は・・みんななんて預かれへ んで半分にしぃよ・・ 言うんやけどな・・ そうもいかん思てなぁ」
更に言い続けるが、もはや聞く気にもなら なかった。 この人はいい人だ。
しかし元妻の実家に預けた場合、最も子供 達に影響のあるであろう 元妻の母親をどうしても、尊敬する気持ち になれなかった。 「子供を半分って・・」 その言い方さえ不愉快で、ただ黙って父親 の言葉が終わるのを待った。
136fusianasan:2014/01/30(木) 00:23:51.30
「子供を手放す考えはないですね・・」 あたかも熟慮した言葉を口にするかのよう に・・ 穏やかな口調ではっきりと伝えた。
だがその態度と裏腹に、胸中は漠然として いた。 子供と引き離される可能性に、引きちぎら れそうな想いを 感じたわけではない。
あえて言うなら、あの場面ではそう答える べきだと考えたのだ。 それは保身の為であったのかもしれない。
しかしその状況においても「親」として本 能に目覚めきれない 自分には、正直に幻滅していた。
朝、目覚めるとまず洗濯機をまわしながら 朝食の準備をする。
小学生組をまさに「叩き」起こして登校の 用意をさせながら 洗濯物を干す。
小学生組が出払う直前に保育園組に朝食を とらせつつ、登園の 準備をするのだが・・。
お着替えをひと組下着をひと組、スプ−ン にフォ−ク、お箸 とお椀にコップ、ハンカチとティッシュ・ ・・
ノ−トには昨晩の就寝時間、今朝の起床時 間、朝食の内容、 排便の有無を記入するのだ。
細かい愚痴を言えば、着替えと下着を各々 上下たたむだけで 四人分で毎朝16枚なのだ。
一歳の末娘を背負い、三女の手を引きなが ら次女と四男坊を 走らせて保育園へ届けるやいなや仕事場へ 向かう。

とにもかくにも我が子八人との「父子家庭 」生活が始まった。
137fusianasan:2014/01/30(木) 00:25:39.44
「離婚届取りに行く時間ある?ちょっと忙 しくなってん」 と電話が来たのはまだ生活に不慣れだった 六月の半ば・・ 「いいよ、じゃあ俺が取りに行って先に記 入しとくよ」 「そう、ゴメンね頼むわぁ」

世代が違うのか個人の認識なのか「戸籍を 汚す」事に さほどの抵抗もなかった。 戸籍窓口に行くと丁度幸せそうなカップル が婚姻届をとりに 来ていた。
「すいません、婚姻届を頂きたいんですけ ども」 その一声を発する役目を担ったのは女性の 方だった。
「おめでとうございます、少々お待ち下さ い」 と、女性職員が応対した。
「なるほど婚姻届を希望する市民には あの様な対応マニュア ルがあるんだな・・」
そう思うと俄然自分への対応に期待が高ま った。
「離婚届を希望した場合にどんな対応が・ ・・」
まさか「それは残念でしたね、少々・・」 はあるまい。
「すいません、離婚届を下さい」 そう、先ほど幸せそうなカップルにこやか に応対した 職員に申し出た。
「はい、少々お待ち下さい」 真顔ですっと立ち上がり書類を差し出すと
「記入方法はこちらに書いてありますので 」 とサンプルのコピ−を一枚を重ねた。
その素っ気無さに悪戯心がおこり(悪い癖 なのだが)
「あの、申し訳ありませんがもう一枚頂け ませんか」 と言うと 「はぁ・・」 と言うので
「実はまだ、修羅場が済んでないもんです から もしかしたら破られるか もしれませんので」
「そうですか、じゃあもう一枚お持ちくだ さい」

どこまでも真顔で応対する女性職員であっ た。
138fusianasan:2014/01/30(木) 00:27:43.56
離婚届作成に伴い謄本をとり寄せてみると 、奇しくも 入籍の事実も六月中旬と記載されていた。
披露宴は三月に執り行い、と同時に結婚生 活を始めた。
無論記念日も同様であったがその際に妻の 母親から
「入籍の判断は私にまかせやね、結婚はし たわすぐに 別れたわじゃあ、戸籍 が汚れるだけやからね」 そう言われた事を思いだした。
思えば最初から「添い遂げる」可能性に擬 ありとする この人の下、始まった結婚生活であった。
「あんたはこんなもんばっかり食べて育っ たやろぉ」
台所に立っていると突如訪問した妻の母親 は 「お母さんも食べますか」
そう言って差し出したお椀の中を覗いてそ う言った。
ひっつみ(すいとん)は子供の頃私の好物 であったと同時に、 それを食する事は今や故郷を思う一つの術 でもあった。
「おばあちゃんも食べなよ、おいしいよ」
そういう孫の声に 「いらへんいらへん・・おばあちゃんな、 そんなん よ う食べへんねん」 そう顔をしかめて言った。
「あんたは育ちが悪いから」 「家の格が違う」 「あんたは品がないから」
どれだけこの人に言われた事だろう。
通代の母親の話は枚挙にいとまがない。 そういう意味では、通代との結婚生活にお いても同様である。
また、そのひとつひとつを列挙する事はそ の労もさる事ながら その労を上まわる不愉快な想いがある為省 略をする。

離婚も成立し制度上は全くの他人であるが 、元より彼女の 一人相撲で展開した成り行きであるのだ。
通代が家を出て三ヶ月余りが過ぎた頃・・ ・ 修羅場を演じて離婚した理由でもなく憎く もない元妻の、 通代の住まいを訪ねてみる事にした。
そこには・・・ それまでは離婚に際してさほど「我が身を 削る」想いも しなかった私に、あまりに厳しい現実が待 っていた。
139fusianasan:2014/01/30(木) 00:38:33.38
通代が水商売に生活の基盤を見いだした事 は さほど驚きではなくむしろ予測の範囲だっ た。
当然帰りは真夜中になるというので 一時をまわってから家をでた。 突然の訪問ではあるが
「どうせ飲んでばかりでロクな物食べてな いんだろ」 という大義を繕う用意があった。
今晩は早い時間からそのつもりで、夕食用 の餃子を多めに 包んでおいて持って来た。 通代の好物でもある。
「一人暮らしも寂しくなって来た頃であろ う・・ 元夫のこの、はからい に感激する筈だ」
私には明らかに、そういうもくろみがあっ た。 いや、そのもくろみが強かったと言おう。
ドアのノブに手をかけ回すと、カギは開い ていた。
「こんな時間にカギが開いてる」 そう思ったが、それは突然の訪問を演出す るには 有り難い程好都合である。 そっと覗くと左手にキッチン、右手にバス 、中央の 廊下の奥にドアがあった。
一歩玄関に踏み入った時、初めてそこに男 性用の靴が ある事に気づいた・・。
と同時に、奥のドアの向こうから営み中の 男女の声が 無防備に聞こえて来た。 明らかに通代のそれであった。
「仕方がない、通代と俺とはもう他人なん だ」 家を出て三ヶ月も経ち、通代には職場とい う あらたな出会いの場もあったのだ。
既にその様な存在があっても突拍子もなく おかしくはないのだ。 流れる涙を拭きもせず泣いた、初めて己の 浅はかさに悔し泣いた。
「通代を手放したくはなかった」 そうはっきりとそして強く自覚した。

家を出るという妻に対して、夫婦の間の「 駆け引き論」を 念頭に置く浅はかな男である。
「どうせ直ぐに戻ってくる」 どこまでもそんな見当違いが邪魔をした。
どれぐらい後悔しても遅いのだ・・・私は 幼い子供の様に泣いた。
140fusianasan:2014/01/30(木) 22:28:00.65
例えようのない感情の波が、押し寄せては 私自身を押し潰した。 「あ、あ、あ、あ、う、うう・・・」
ちっぽけな男が、声にならない声をこらえ きれずに 漏らして泣いた。 歯を喰い縛ってしゃくり上げると、鼻の奥 を削られるような 痛みがはしった。
つらさが短時間で限界に達し、思考回路を 占領すると 「まあいい、しょうがない」
一瞬、そう思おうとするが直にまた堪えき れない感情が襲う。 繰り返す中、永遠に続くかとも思われた夜 が明けた。

子供達のはしゃぐ声を背に朝食の準備をし ながら・・
「すまない・・」 かろうじて維持する理性が、今度は子供達 に申し訳なく 思わせ涙を流させた。
通代が誰かに抱かれているという事実を あれ以上に残酷に告知される事 はない。 しかしそれをまた、知らぬ当人からは極々 普通に連絡がある。
「今度の日曜は暇やから、一日子供みとる で あんた少しゆ っくりしいやぁ」 子供と離れて生活する中での心境の変化か ・・・
意外な申し出に応える事にしたが、しっか りと化粧をを施し 派手目の服装の通代を直視する事は出来な かった。
久々に自分の時間を持ち、落ち着かない気 分で家を出た。
とりあえず仕事場でゆっくりコ−ヒ−を飲 みながら朝刊に 目を通す。 近日中、頭を離れなかった悪夢がこの時間 は意外にも霞んだ。

仕事場を出ると隣のパチンコ店に入った。 チェーン店の中でも客入りは悪いが、妙に 落ち着く場所であるのだ。
小一時間も経つと、ここまで使われなかっ た運が一挙に噴出したのか どうか・・・・いつになく好調だ。
「こういう事もなきゃあな」 などと呑気な気分になり掛けた時、携帯が 鳴った。 「早く帰って交代してぇ。とってもじゃあ ないけど 疲れて面倒 見切れへんわぁ」
今日一日、子供の世話をすると言った通代 から そう連絡があったのは私が家を出て、まだ わずか二時間余りの事だった。
141fusianasan:2014/02/01(土) 17:01:31.78
通代に男がいたのが実は、私の妻であった 頃からと 知ったのは・・・それから間もなくであっ たが、それさえも 霞む衝撃が私の平静を揺さぶった。

「森上さんのお宅ですか、焼津警察署です が・・」
通代が飲酒運転の上、人身事故を起こした というのだ。 「それもね人をはねた後、逃げてるんです よ」
お宅の奥さんが・・・という警察官の言葉 が気に掛かったが とりあえず聞き流した。 「すいません、通代と代わって頂けますか 」

「お前、俺の女房だって名乗ったのか?」 「だってこんなん、私一人じゃあ何とも出 来んじゃん」
「私一人ってお前、・・・男がいるんだろ !?」 「え・・・・」

翌日、通代が仕事をあがった後に会う事に なった。 午前1時の待ち合わせに、30分程遅れて 現れた通代は 本人の話通りどこから見てもホステスだっ た。
「仕事はちゃんと行ってるのか・・」 「うん嫌なお客もいるし、やんなっちゃう 時もあるけどね」 「そうか・・」
仕事が終わった直後の通代と話をするのは 、初めてではなかった。 その度に、疑問には思ったが口に出来なか った一言を ためらいもあったが・・
「聞くけどさ・・・お前ホステスしてるっ て言うけど、 仕事帰りに会って酔ってた事ないけ ど、ホステスじゃなくて 風俗で働いてるん じゃあないのか・・?」 と、一気に言葉にした。
「わかったかぁ・・・私ね、上手になった んだよ」
大して悪びれるでもなく話す道代に、間を あけずに 応えることで自分の動揺を隠した。
「そうだと思ったよ、でもさあ元亭主とし て言わせてもらうけどさ・・ お前程度の テクで商売になるのか・・?」
うまく切り返したと思ったが次の通代の言 葉に 流石に表情がとまった。
「馬鹿だねあんた、女だっていうだけで商 売にはならないんだよ・・ 最初はちゃんと、お店の上司 とかで何度も練習するんだよ」
142fusianasan:2014/02/01(土) 17:04:23.57
「そうか役得だなあ、そいつら・・」 辛うじてそう流してから、慌ててニヤケ顔 をつくった。

数ヶ月前まで夫婦であった二人の会話であ ろうか。 しかし元亭主である私に、淡々と話す通代 に怯む理由にはいかなかった。
いや、その駆け引きに集中する事がその場 をしのぐ 唯一の手法だったのだ。
後日、しばらく続く苦悩の日々を思えば よくぞこの場限りにしても、あの程度の動 揺に押さえられたものだ。
その後何かにつけ、保身の為には あらゆる嘘をつき通そうとした通代が・・ 風俗店で働いている事だけはアッサリと認 めた。
家を出る事も止めず、離婚届の提出も躊躇 しなかった私の 反応を伺ったのか・・いやそうではない。 それからの通代は会う度に、平気で仕事の 話をするようになった。
「今日ねお客でK-I戦士のあの人来たよ」 などとはしゃいだり・・
「変なとこにキスマ−クつけたがるお客が いてさ」 と、まるで普通の職場での愚痴のようにつ ぶやいた。

私は元夫として・・・ どこまでも理解のある人間になりかったの だろうか。 それとも、つまらない意地の為に 通代に対する未練を何処までも隠し通した かったのだろうか。

何れにしろ通代の風俗店勤めを放置した代 償は、すぐに 思い掛けない形で降りかかって来た。
毎日午後6時になると、仕事を中断して保 育園のお迎えに行った。 私は一日の時間の中でも、この時間が好き だった。 土手沿いに歩くその道は距離も程よかった 。
なかなか、父親と一緒にいる間もない小学 生組も よく、この散歩がてらのお迎えに参加した 。 歩きながら様々な話をする、学校の事、友 達の事・・ 子供達が競うように、私と話したがる事も 愉快で幸せだった。
また、保育園組が・・迎えに参加してくれ た小学生組に 「まな〜!」 「しん〜!」 と、名前を呼びながら嬉しそうに 抱きついていく光景を見る事も、親として 幸せな瞬間であった。
143fusianasan:2014/02/01(土) 17:06:02.09
そんなある日のお迎え・・ 「森上さん、ちょっと・・・」 と、園の先生に呼び止められた。
「あの・・」 と一度はためらいながら 「お子さんのお母さんを、お母さんの職場 で見掛けたという 御父兄がいらっ しゃるんですけど・・」 ・・・・・・・と続けた。
物を持ってまわった口調に、何を言わんと しているかが強調された。 「通代が風俗店で働いている事が見つかっ たのだ」 そう思うと血の気がひいた。
「お父さん、御存知だったんですか・・」 と聞かれたが 「いろいろと御迷惑をお掛けします」 と、頭を下げただけで直ぐにその場を離れ た。

帰りの道々、足元ではしゃぐ子供達に上の 空で 返答をしながら・・・
胸がムカムカし、キュ−っと胃が締め付け られるような 自分に、大きな不安がよぎった。 「もう、限界かもしれない・・・」
いかに苦悶の日々であろうとも、その傍ら で 日常は存在し続ける。 五人の小学生と、三人の園児を抱えてのそ れは 立ち止まる事も許されなかった。
確かに「離婚」という、社会的にも子を持 つ親としても 望ましくない状況ではあった。 しかし、子供達に与える影響はやはり少し でも押さえたい・・
その想いだけで、子供と接する時だけは何 事もないかの様に 振る舞う事が出来た。 只々、その存在の偉大さにあらためて感謝 するのであった。
144fusianasan:2014/02/01(土) 17:08:47.38
何度も、崩れそうになる気持ちを建て直し 、しかし直ぐに またその気持ちも途切れる。
そんな繰り返しの中、またもや 「子供が出来たんやけど、どないしよ」 「あの男、働かへんし子供産んでもやって いけるか解からん」
この頃はもう、一緒に住んでいる男の存在 を認めていたが・・ 私と夫婦であった時からの不倫を知られたくないが為、最初に 問うた時は嘘に嘘を重ねて否定した通代か らの一報であった。

「そんな奴のとこで子供産んだって不安だ ろ・・ 俺んとこ戻って産んだら どうだ? 俺んとこで俺の子としてそだて りゃあいいよ」
自分でも驚くほど素直に言葉が出た。 「本当に戻っていいの? ありがとう!」
「うん、俺もお前が出て行ってからちょっ と物足りなくてさ・・ こんな気持ちでいるより、戻って来るつも りがあるんなら 戻って もらった方がいいや。」
「うん、うん・・・」 そう答える通代の声が震えた。

「これでいい、これでよかったんだ・・子 供は誰の子だって通代が 産むんだから俺の子供と 血を分けた兄妹だ、関係ない」
そう思うと目の前がパッと明るくなった。
これで万事が上手くおさまる、そういう思 いがあった。 不倫のあげくに出て行った通代をまた迎い 入れる、しかも その相手の子供も実子として育てる決意で あるのだ・・。
「男つくって逃げた女房を家に入れるのか 」 などと揶揄する輩もあろうが、この度量の 前には とるに足らない。 誰が私を責められようか、と揚々だった。

通代が出て以来、どれだけ惨めに涙を流し たかなど 誰に推し量られようもないのだ。
145fusianasan:2014/02/04(火) 15:43:14.01
てすと
146fusianasan:2014/02/06(木) 00:29:28.94
通代は帰って来る、そのお腹には生命が宿 っているのだ。 そう思うとその子はもう、既に私の子供な のだ。 沸々と嬉しさがこみ上げた。

通代と暮らした十年に満たない時間の中で 八人の子供が産まれた。 だが実は九人目の子供も妊娠していたのだ 。
しかしこの世に出してやる事が出来ず、生 涯忘れ得ぬ キズを負った。 そのキズさえも癒えるのではと感謝した・ ・。
早速、細かい話を詰めなければならない。 通代の気持ちはともかく相手の男の事もあ るのだ。 子供の誕生と復籍を考えればそれは早いに 越した事はない。
翌日、仕事の昼休みに通代のマンションに 向かった、気分は軽かった。 聞いておいた暗証番号を押すとドアを開け 、そっと中に入った。
復縁がまとまり電話を置いたのが午前二時 過ぎ・・ 確実に通代はまだ寝ている、ブランチでも 用意してから起こせばいい。
確認すべく部屋のドアをそっと開けるとそ こには 男と重なり、正に最中の通代の姿があった 。
「お前等、この野郎!」
私の声と同時飛び上がった二人は慌てて布 団で 身体を隠そうとした。
「いいから起きてここに座れ!」
並べて正座さた二人の身体はまだ火照って いた。
「お前なぁ、昨日の電話は何だったんだよ !」
と通代に詰め寄ると男が動こうとした。
「かばうんじゃあねえ!座ってろ!」
そう牽制すると通代の肩口を蹴りあげた。
「昼間っから・・犬っころかお前等ぁ」
147fusianasan:2014/02/06(木) 00:31:25.54
「大体、お前もなあ・・」 と言いながら足先で男をこずくと
「やめてよ!」 念を押すような言い回しで通代が怒鳴った 。
私に牽制され、動こうとしなくなったこの 男を 通代は正面からかばった。
「別れ話は済んだんだよ、あんたんとこに 帰るって言ったら 良かったねって言 ってくれたんだよ!」
「何言ってんだ馬鹿野郎!じゃあこれは何 なんだよ」 顎で状況を指しまわすと・・
「だから・・お別れの前に最後にもう一回 、って・・」 ・・・・・男は 相変わらず無言だった。
「あのなぁ、お前等も嫌になって別れるん やないで 気持ちは解るけどな、俺に知られた以 上復縁の話はチャラやで」
裸のまま並ぶこの二人に当然の宣告と思っ たが 「なんでぇ!また一緒に暮らすって言った やん!」 と通代が叫んだ。
「アホかぁ!こんなん見しといて 何でや言うのがおかし いわぁ!」
それでも通代は 「一緒に暮らすって言うたやん、あれウソ かぁ? なぁなぁ、一緒に暮らす って言うたやん!」 と悪びれるでもなく言い寄った。
通代の、一切常識や観念の通じない所には 一緒の頃から本当に往生した。
新婚三ヶ月の頃に風俗で働かれた時には、 私の理解の範囲を遙かに 越えた出来事にのたうち回って苦しんだ。
子供が出来てからも、私が会議で終日出掛 けるとその間一切 子供に食事を与えない母親であった。
家事は全く手をつけず、我が家の経済がい かに苦しくても 親から貰ったお金で酒を買い肴を買い、晩 酌をする毎日だった。
私の稼ぎからの支出ではなく文句を言う事 はしなかったが その事で度々子供達につらい思いをさせる 事があった。
148fusianasan:2014/02/06(木) 00:33:42.28
ある日朝食を作っていると長女が起き抜け に・・ 「昨日うちにお刺身あったの?」 と言う。
「電話も止まってるのにお刺身なんてない よ!」
「だって、テレビんとこにお刺身食べたあ とがあったよ」 見に行くと明らかにその通り、昨夜通代の 晩酌時の痕跡が ハッキリとあった。
「いいなぁ、愛代もお刺身食べたかったな あ」 娘は何の思いもなく言うのだが、それをし てやれない親は つらかった。
子供が夜中にふと目を覚ますと 通代が一人でボリボリお菓子を食べている 姿をよく見たそうだ。 目でも合おうものなら・・
「人が物を食べてるのをジッ見るんじゃあ ないの!早く寝なさい!」 と怒鳴られたという。
「ひっでぇ母ちゃんだったなあ」 と今でも次男が笑って話すが、当時そんな 話を聞くと切なかった。
食べ物の事は小さな子供にはむごい ましてや普段充分に与えて いる家でもない。 その都度注意をするのだが、通代の態度は 何時も一緒だった。
「解ったって!子供にもやればいいんでし ょ!」
一度は成り行き掛けた復縁の話も もう私には興味のないものになっていた。
しかし、復縁話のきっかけとなった通代の お腹の子には そう簡単に興味を失う理由にはいかなかっ た。
私の元へ帰る事が難しくなったとみるや、 通代と、相手との 間でお腹の子を堕胎すべきという話が持ち 上がっていたからである。
二人の問題であり二人で考えるべき事では あるが・・
その論点が、小さな生命を存続するや否や でありそれが 正に、二人の判断に委ねられている事が理 不尽でたまらなかった。
149fusianasan:2014/02/06(木) 00:35:53.74
一度頷いた為に、その後何度も復縁をせま る通代に 「じゃあさ、俺達の九人目の子・・ ダメになっちゃったの何月 の何日だった?」 と聞いた事がある。
「もし覚えていてくれたら復縁の話、もう 一度考えてもいいよ」
そう付け加えたが、復縁してもいいと言い 切らなかったのは もしかしたら覚えているかもと思ったから である。
その一方、私に復縁の意志はないがこれは 覚えていて欲しいと いう思いもあった。
現在目の前に存在する私達の子供と、何等 変わる事のない 私達の子供だったのだから・・
「ええとね・・あれは11月のね・・ええ とねぇえ・・」
「もう、いいよ!」
「何でやぁ、まだ言うてないやん」 通代はその月さえも覚えてはいなかった。
「もう一回、もう一回チャンス頂戴!もう 一回言わしてぇな!」 と、まるでクイズにでも答えるように悔し がる通代に もう何も期待をするのは 無駄だと思い知った。 あの日私はどれだけ悲しかったか。
「男だったのだろうか、女だったのだろう か・・ どんな顔をした子 だったのだろう」 そう思うと耐え切れなかった、やり切れな かった。
「あんたら、子供はもう止めやあ!」
「子沢山は貧乏人の象徴や!世間様に恥ず かしいわ」
何度もそう言われながらも八人年子で出来 、産まれてくれた。 家族計画という言葉自体が気に入らなかっ た。 家族を計画的につくるなんて発想が不愉快 だった。
それでも生活はして行かなければならない 、その葛藤の中で 結婚9年目にして初めて避妊し始めた矢先 、弱気になった 私を蹴飛ばすように出来た子供だった・・ それだけに、嬉しさも尋 常ではなかった。
一応気を使ったにも関わらず出来たという 、堂々とした言い訳もあるのだ。
150fusianasan:2014/02/06(木) 00:37:51.41
平成12年10月21日、信じられない光 景を目の当たりにした。 「もう少し横、そうそう・・そこそこ」
台所に立っていると後ろでそんな声が聞こ えた。 振り向くとまだ安定期にも満たない妊婦の 通代が、うつ伏せにになって 子供に腰を踏ませている。
「うわぁ、何やってんだ!」
通代は涼しい顔で面倒そうに立ち上がりな がら 「大丈夫だよ、今までだって結構無茶して も 何ともなかっ たんだからさ」 そうは言うがそれにしても無頓着が過ぎる 。
「一応、明日病院で診察してもらうんだぞ この、 バッカヤロー」 「はいはい・・」
通代はまた面倒そうに髪をかき混ぜた。
次の日に通代から仕事場に電話があったの は 午前10時過ぎの事だった。
「ごめん、ダメだったみたい」
心の準備をさせるでもなく、さらりと言い のけると 「すぐに掻き出さないといけないみたなん だけどさ・・ やって 貰ってもいい?」 あまりに現実離れした報告に言葉も詰まっ た。
「ちょ、ちょっと待て、今日やらないかん のか・・」
「いや、ダメだダメだ・・今日はやめろ、 もう一日だけ待って 貰え、いいな!」

「明日になったら、何かが起きるかもしれ ない・・ その可能性 だってあるんだ」 根拠のない希望にしがみつき、必死に不安 をかき消した。
151fusianasan:2014/02/06(木) 00:40:01.97
その晩は子供とじゃれる気持ちにもなれず 、子供が寝た事を 電話で確認してから帰路についたが・・
そ の足取りは重かった。 途中、夜半の蓮華寺池公園に立ち寄り ベンチに座るともう、堪えきれず涙があふ れた。 我が人生さえも責めた。 いい加減に生きて来た事への報いなのか・ ・・。
これがもし、失った子が八人の中からであ ったらその悲しみは 計り知れないぞ・・そのような警鐘にも思 えた。

「ダメだ、今帰ったら通代をどんなにか責 めてしまうだろう」 そう気がつくと池の周囲をゆっくりゆっく りと歩いた。
11月が近いとはいえ、相変わらず非常識 な静岡の気候は この時間になっても程良い温度で、幸福そ うな一組が 水際で眠りについていたガチョウをひやか していた。
生命とは不思議なものだ・・。
確かに八人のどの子供を妊娠している時に も、通代の無茶はあった。 点灯を始めた歩行者用信号に慌てて走り出 し、大きなお腹を上下に 揺らしたり・・
日常の不満からボトルを空 けた事もあった。 それでも望まれた子供は強く、無事に産ま れて来てくれたのだ。
今回は、親のあまりの仕打ちに自分は望ま れてないと 小さな生命が判断したのだろうか。

いずれ通代にとってはただの「苦い記憶」 だったのか、 またそれにも及ばない出 来事だったのか・・。
結局決定的な処置を施したあの日を、通代 が思い出す事はないのだろう。
月日は刻々と通代に、その決断の時を迫っ ていた。 「賢治が復縁してくれなんだら堕ろす」 という、脅迫にも近い通代の言葉は・・
私 の胸中を量っての事だ。 「知った事じゃない!俺には関係の無い話 だ」 気持ちの動きを悟られぬよう、間髪を入れ ずそう答えた。

何という会話であろうか。
その生命は普通に時間を経過さえすれば、 この世に一人の 人間として存在する事が出来るのだ。 しかも通代とは、いや私の子供達とも同じ 血も分けているのだ。
152fusianasan:2014/02/06(木) 00:42:20.42
何が引き留めているのかはともかく、決断 しかねている通代の肩を 強く押す人物が話し合いに加わった。
「あんたのお腹にいるのは、人間の子じゃ あないんだよ!」
「そんなもん、産んでどないするのぉ!」 通代の母親の剣幕はひどいものだった・・ 。
これからの娘の人生を思えば、親としてあ る種の正論なのかもしれない。
だがそこには、同じ「親」として通代に伝 えるべきものは何もない。 人間としてと言うのなら尚更の事だ。
しかし・・・ 自分一人で決めずに、実母の後押しでとい う気楽さも加わってか・・ 通代は堕胎を決断したのだ。
「今、堕ろしに来てるんだけどさ・・」
通代からの電話に胸がエグられる思いがし た・・ 一言も何も言わずに受話器を置いた、何も 聞きたくはなかった。
その、物言いに不愉快を極めた。 しかし通代である・・電話はまた鳴った。
「聞いて、あのね・・」
「仕事中だ!切るぞ・・」
「あのさ心音が一つじゃあないんだって」
「え・・・・」

「双子なんだって、どうしよう」
「おっ前なー!」
耐えて耐えて、耐えに耐えた感情が一気に 噴出した。 近くにあった本棚を蹴り上げ声を荒げた・ ・
「お前はなんでそうやって俺に連絡するん だよ! 自分一人では何にも背負い たくないのか!」
仕事場に居合わせた人間の目などもう、ど うでもよかった。
「双子だなんて聞いたら俺がどう思うかな んて・・ お前にもわ かるだろうよー!」
「知らん知らん!俺は知らんぞー!」

私の人生には、常にそれを傍観するもう一 人の私がいた。 それが故に我を忘れるという事は、この時 まで経験のない事だった
153fusianasan:2014/02/06(木) 00:44:18.28
頻繁にあった通代からの連絡が途絶え何日 かが過ぎた。 我が家は相変わらず慌ただしい毎日であっ た。
私の仕事場は旧東海道沿いにあり、仕掛け 人シリーズの 梅庵の生地とされていた。
商店街は私のような余所者にも感じられる 人情があり・・・ 四季折々の和菓子をつくっている時が幸せ だ、と言って 目を細める和菓子職人がいた。
頑固一徹で七十代に届いてもガリガリ働く が、他人を よく褒める茶卸業者がいた。
嫁姑の話題を得意にし、看板娘の座に君臨 し半世紀の御所がいた。 私はこの商店街での買い物が好きだった。 昼休みにはここで買い物をし、午後の仕事 の合間に夕食の 下準備などをした。
昼休みになり、何時ものように買い物に出 ようとした時・・ 「おぅ、久し振りやな」
と、声がする方を向くとそこには知り合い ではあるが あまり顔を会わせたくない人物が立ってい た。
「ゆっくり話せるとこ、いこかぁ! タクシー呼 びやぁ!」
瞬時に私はこの後の自分の運命を悟った。 この人物がどのような用件でここに現れた のか、それは 考える余地もなかったのだから・・・。
「すいません、じゃあ貼り紙だけ貼らせて 下さい」
すぐに戻らせてはくれまい、と考えつつ紙 に向かった。 お客様各位 誠に申し訳ありませんが本日午後の 営業は 四時か らと・・ 後ろからゴツンと小突かれた・・
「四時に帰れると思っとるんかい!休みに せぇ!」 考えが甘かった・・と思うと同時に、抱い た不安が 間違いなかった事を確信した。
「覚悟を決めるしかない」
154fusianasan:2014/02/06(木) 00:46:25.15
タクシーで向かう先は通代のマンションだ った。
「なんやはっきりせん街やなぁ」 この人物も、いつも面倒そうな物言いをす るのだ。 更に窓から街並みを見回しながら・・
「子供は元気かぁ?」
「ええ、何とかっすが・・」
「そかそかぁ、可愛いやろ? 誰でもな身内は可愛い もんなんや」 数々の武勇伝を持つこの人物は通代の、ま さにその身内である。
ドアを空けマンションに入ると通代は玄関 まで走って来た。
「賢治お願いだからまた、一緒にくらして ぇ!」
だが、お願いなんて言い方もこの時の私に は 「それがあんたの為だよ」 という脅しの意味合いにも聞こえた。
どうしてこの人物がこの街に現れたのか。 通代の言葉ひとつで、どうにでも説明出来 ただろうにと 覚悟を決めた筈の私の気持ちがまた揺れた 。
「座れ・・」 玄関先の台所の床に黙って正座をした。
「どういう事や・・」
と、間近から私を直視するこの人物にもは や・・ 説明をする機会は与えられても、それを受 け入れられる事はない。
「すいません・・」 何に対して頭を下げなければならないのか 等、考える必要はなかった。 ただただ、この人物の感情を逆撫でしたく なかった。 不思議なほど恐怖感はなかったが・・・ こうむる被害はやはり最小に押さえたかっ た。
「賢治・・通代が可愛そうや思わないんか 」 私の反応を伺ったが、かわすしか手はなか った。 「本当に、すいません・・」 ひたすら、そう言い続けるしか浮かばなか った。
「すいませんやないんやー!」 と、蹴跳ばされた椅子が遠くに飛んだが 「あの椅子はいいな・・あれだけこの人物 から離れれば もう構わ れないだろうな」 そんな事を思うほど客観的な自分がいた。
155fusianasan:2014/02/06(木) 01:16:43.51
「賢治よ、お前一度通代にヨリ戻すって言 ったんだろぉ?」
そうなのだ、一度してしまった約束を果た さぬのは例え、 それが如何なる理由によろうとも、この人 物の前では、それは 明らかにこちら側の落ち度なのだ。
「すいません、申し訳ないす」 その台詞を繰り返しつつも、頭の中では何 とか挑発せずに 説明を出来ないものか模索していた。
「大体お前との生活に不満で、通代は家を 出たんとちゃうんかぁ!」 突然、私の背後に回るとまな板の上にあっ た包丁を持った。
「おぉ、こらぁー!」 と威嚇しながら私の額を刃先で二、三度突 っついた。 傷は大した事もあるまいが血は大袈裟に流 れた。
「やめてぇな!賢治、な、もう一度一緒に 暮らそ!」 本気で止めるつもりもない、通代の芝居掛 かった声が響いた。
「女を下げるなーっ!」 と通代を制止しながら・・・
「お前からヨリ戻せ言うたらな、お前の価 値が落ちるんやでぇ」 そう通代をなだめた。
「なあ賢治、通代がまたお前と暮らしたい 、言うとるんや・・ それでエエや ろぉ何が不満なんや」
「ホントにすいません、勘弁して下さい」 額の血は止まり、乾いて顔面の皮膚を引っ 張った。 依然、その人物の右手には包丁が握られて いた。
夕方になり保育園の迎え、そして夕飯の時 間が近づいたが 私はまだ通代のマンションに居た。 お迎えと夕飯は、通代の母親が面倒をみて くれる手筈に なっているのらしい。
こんな女であっても、通代が子供達にとっ ては母親であるのと同様に 通代の母親もまた子供達にとっては、大事 な存在なのだ。

感情の起伏が激しいこの母娘に、私は随分 罵られ八つ当たりされ この十年、過ごして来た。
156fusianasan:2014/02/06(木) 01:18:42.91
平成三年三月・・
半年前に知り合ったばかりの通代との、何 かを 急がなければならないように婚姻話が進め られ決まった、披露宴が行われた。
「女冥利につきる」 という通代の母親の発案で、新婦側の友人 代表挨拶は 通代が以前、好意を寄せ付き合った男とい う理解を超えたものであった。
それだけでも忘れ得ぬ出発となったであろ うが この日、この母娘に度肝を抜かれたのはそ の後だった。

お花のお師匠でもある通代の母が、ホテル で飾った花が使い回しだと 怒りだしたのだ。
「出すもんは出しとんのや!なめたらあか んでぇ!」
絨毯に正座させた支配人の膝に、着物の裾 をめくって足を置き すごむ通代の母親を、通代の親戚だけがニ ヤニヤ見守っていた。
「今日のお前んとこのおっ母、すごかった なぁ」
本来であれば、披露宴の翌日から仕事をす べき立場にあった この頃であるが、通代の母親に押しきられ 温泉一泊だけの 新婚旅行に来ていた。
「ああ、お母さんあの脚には太股んとこに 薔薇を彫ってんねん、 見せたがりやねん」
しかし・・ 「今日はちょっと見えにくかったけど」 などと話すこの通代にもこの直後、更に驚 かされる事になる。 夕飯も済み何度目かの風呂につかり、新婚 初夜の晩をむかえた。
「ちょっとここに座って!」 もう布団も用意した後であり二人とも寝間 着に着替えていた。 ふつつか者ですがと古風な挨拶でもあるの かなと思い 布団の上に通代と向かい合って座った。
157fusianasan:2014/02/06(木) 01:21:20.49
「あんたね、この世で自分が一番強くて 自分が一番偉いと思っ てるでしょ」
言葉は聞き取れたが、言われている事の意 味が解らず きょとんとしていると 「それはね、間違いだという事をこれから 私が 時間を掛けて少しずつ教 えてあげるから」
通代はそう言うや否や、拳を振り上げ躊躇 わず私の顔面に 振り下ろした。 握った指の付け根の節で殴らずに肩たたき の如く、それでいて まるで釘でも打ち付けるように振り下ろし たのである。
正座していた私はグラリ後ろによろめき、 ギーンと頭が鳴ったが 反射的に腕を支えにし、かろうじて倒れる 事は防いだのだ。 ドクドクと鼻から血が流れたが、何が何だ か解らなかった。
さっきまでは普通に会話をしていた二人で 、ましてや 数時間前に宴を終え たばかりの私達なのだ。
鳩が豆鉄砲喰らったような顔、という表現 があるが この時の私と一体どちらが素っ頓狂な顔だ ったのだろう。
更に通代は間髪入れず二度三度と、今度は ストレ−トを 私の顔面に向掛けた。 どれだけの時間私の思考回路は止まってい たのだろう。
「この野郎!」 我に返るなり立ち上がって通代を睨み下ろ した。
「ふん!」 通代は怯むどころか予測の範囲とばかりに 睨み返した。 思わず通代の胸ぐらを掴み持ち上げ、布団 の上に叩きつけた。
通代は、すくと立ち上がり今度は私を投げ ようとする。
幼少より柔の道を志した私を無謀な試みで あるが、やられた事で やり返そうとする通代の執念と、そのあま りに必死な形相が 熱くなりかけた私を冷静にするのだった。
確かにこの頃の私は仕事に集中する余りに 、助手として 勤めはじめた通代にきつかったかもしれな い。
仕事上の妥協は我慢出来ず、若さから周囲 にもそれを強要した。 見た目にはよく堪えていた通代が、まさか ここでそれを晴らそうと 考えていたとは思いもつかなかった。
「最初が肝心やしな」 と、後にこの晩の出来事を話す通代に
「俺もいきなり、こいつは侮れんと思った よ」 と私も素直に認めたし、事実その後も 常に振り回される結婚生活であった事は今 更である。
また、くどいようだがそれでも我が子等に とって通代は母であり そのまた母親は祖母である。 子と母、祖母の関係を良好に保つ事は私自 身の保身にも つながると信じ、気持ちを殺しそれに努め る日々にもなった。
158fusianasan:2014/02/06(木) 01:34:30.76
通代が借りたマンションは以前、一度だけ 勤めたアルバイト先の 目と鼻の先にあった。 不倫相手はそこの上司という、ありがちな 成り行きである。
最初、通代は不貞であった事を強く否定し たが男はあっさりと認めた。 途端に通代も弱気になった。
「じゃあ俺が迎えに行った時、なかなか出 て来なかったのは 中で、お前等がいちゃつ いてるのを待ってたのか!」
黙って横目でお互いを確認する、二人のそ れが言葉以上に答えていた。 己のあまりの間抜けさにあきれる話だが、 第三者から見ればどう考えても 通代はとんでもない女である ・・
さて しかし、そんな話がこの人物の 同情をひきだせるものだろうか・・。
そんな事を思いながら、通代のマンション での押し問答はまだ続いていた。 何事につけ面倒な性分の私もここは、譲る 理由にはいかなかった・・ ・・・・・僅かに 残した自尊心をも譲る理由には。

私が拘束されてからもう七、八時間は経っ ただろうか。
長い午後はなかなか終わらなかった。
予め長くなると解っていれば、こんなには 頑張れなかっただろうと 思う程、私の中ではこつこつと時間を積み 重ねた。
曲がりなりにも十年近く続けてきた親戚関 係、私の客観的な落ち度、 子供達に対する影響を考えると・・
「この人物が俺に出来る仕打ちは限度があ る筈だ・・」 その思いだけを頼りに首を振り続けた。
「勘弁して下さい、(復縁は)無理なんす 」
「賢治、また一緒に暮らすって言ってくれ たじゃない」
「お前は黙ってろ言うとんのや!」 そんなやりとりが結局十四時間余りも続い たのだ。
朝方三時をまわった頃、それまで包丁を突 きつけたり蹴飛ばしたり 威嚇的ばかりだったその人物も・・ 流石に体力を消耗して来たのか急に、なだ め口調になった。
「なあ賢治、通代も反省しとんのや・・ それでエエんち ゃうんか!・・なあ?」 ここで活路を、見い出さねばとそれに応じ た。
「自分も何が何でも許せないとか、そう言 うのとちゃうんすよ」
「じゃあ何や、言うてみぃ・・」
今が絶好のタイミングだと見計らって、私 の中では伝家の宝刀とも いうべき次の一言を放った。
「通代が、あの男の子供を俺んとこに戻っ て産みたいと 言って来た時に、確かに 一度は了承はしました」
でも・・と次の日にこのマンションで、事 の最中であった二人に 遭遇した出来事を持ち出した。 建前にしろ義理を語るこの人物である、私 はその反応を待った。
159fusianasan:2014/02/06(木) 01:37:05.15
「それが自然の流れというもんちゃうかぁ ?」 私の切り札は気が抜ける程、事も無げに一 蹴された。
「好き合うた二人が別れるんや、そうなる わい・・ 賢治、それぐらい の度量は持てや」
不倫相手の子をお腹にでも、帰って来いと 言った私には 度量が無かったのか・・・
あまりに簡単に望みを絶ちきられ、この人 物の言う事の方が 正論であるかのような錯覚さえ起こしそう であった。 この瞬間、私の気力は完全にその緊張の糸 を切った。

「解りました、解りましたから帰らせて下 さい」 意図とするしないではない思考の中から、 私の口は そう、言葉にしてしまったのだ。

私の、解ったという言葉を聞いて通代は 「ありがとう、ありがとう・・」 と言ったが危うく睨みつけそうになり、唇 を噛んだ。
「賢治、顔洗いな・・」 と、タオルを差し出し洗面所を促す通代の 手が私の 背中に触れた・・・
言い様のない怒りがこ み上げそうに なるの堪え、一人洗面所に向かった。 鏡に向かうと顔面を流れた血が固まり、ペ ンキのように 剥がれかかったり、ジグゾーパズルのよう にひび割れていた。
閉めたドア越しに 「賢治、大丈夫かなぁ・・・」 と通代の声が聞こえた途端、私の目からド ッと涙が溢れた。 「誰のせいで、誰がこんな目にあわせたと 思っているんだ」 熱い熱い涙が頬を伝った。

うっすらと、私の中である決意が芽生え始 めるのを感じた。 そして冷たい水で顔を何度も洗ううち、そ の決意が揺るぎ無い ものに変わっていった。
自宅に向かうタクシ−の中で、もう私の気 持ちは固まっていた。 後は実行するのみだ、という意志以外の全 ての思慮が・・まるで、 私には及ばない次元の力で排除されていく 様だった。

住まいである公営住宅の、少し手前でタク シ−を止め歩いた。 理由もなく、全身のあらゆる感覚が鋭敏に なってくる。 住宅の前では通代の母親がタクシーを待っ て立っていた。
「終わったらしいなぁ、子供はよう寝てる でぇ」
「御迷惑をお掛けしました、ありがとうご ざいます」
「あんたも疲れたやろ、早よ寝ぇな」
「じゃすいません、お先します・・」
そんな会話を不思議なくらい、そつなくこ なし階段を 登っているとやがて車が止まり、走り去っ て行くのが見えた。 ペッ!・・思わずそれに向かって唾を吐き 、私は子供達の 待つ部屋に向かった。
160fusianasan:2014/02/06(木) 01:39:07.29
子供達はよく眠っていた。 今晩何があったのかなど関係のない寝顔に ホッとした。
「俺も親なんだよなぁ・・」 と今更ながら実感した。
今までも確かに子供達は大切な存在ではあ ったが・・ 子供の顔を見て癒やされるような父 親ではなかった。
日常の家事に追われ、本業にも向かう日々 の中・・ いつも子供の持つ特有のエネルギ −に圧倒された。
時に子供を疎ましくさえ思う自分の中に、 無償の愛があるべく 親としての資質の欠如を感じていた。 それだけに今、子供達の寝顔に癒やされる 自分自身にも また深く安堵したのだった。
時刻は夜明けをむかえ磨りガラスの向こう が 白々として来たが私はゆっくり風呂につか っていた。 「疲れた・・」 それ以上の気持ちも、それ以下の気持ちも 湧いて来なかった。
身体のあちこちが痛み様々なアザが出来て いたが 「結構やられたなぁ・・」 それ以外の感想もなかった。

風呂から出て子供達の布団にもぐりこむと もう、 全てがどうでもよくなった、薄笑いさえこ み上げて来た。

非日常過ぎた今日を終え、果たして眠れる ものかどうか 結論から言えば・・
「寝よう寝よう!」 誰に言うでもなく声に出して目を閉じた私 は、 いつ以来であっただろうと思う程 深く眠ったのだ。
朝だ、その気配で飛び起きるといつもに増 して 手際よく朝食の用意をした。
「父ちゃん昨日どこいってたのぉ」
「いいのいいの気にすんな」 と、答えにならないあしらいをして朝食を 摂らせ その間に職場まで急いだ。 昨日の昼に貼った貼り紙をはがし、新たな ものにした。
お客様各位 本日の営業はお休みさせて頂ます 誠に申し訳ありません

店主 うまいぐあいに、誰にも声を掛けられずに 済ませ家に戻り 子供達を送り出した後・・・
「さて・・」 と、自分を促すように声を立ててから受話 器を取った。
161fusianasan:2014/02/06(木) 01:42:53.91
「もしもし、ちょっと叔父さんに代わって くれるかな」 案の定御機嫌で「お早う」と、澄ました声 で電話に出た通代に告げた。

「賢治です、昨日のお話ですけどもやっぱ り もう、通代と暮らす事は考 えられません」 目をつぶって、自分の声に集中しながら一 気に宣言した。
「お前どないなっとんのや!」
「申し訳ありませんが・・」
「どう落とし前つけるんや!昨日の今日や ぞ!」
「これからそちらに伺います」
受話器を置き、さあここからだと思うと身 が引き締まった・・
昨夜の決意は、今朝になっても微塵も緩ん ではないのだ。 普段の行動は殆どが自転車であり、通代の マンションも自転車での 行動範囲であったが車のキーをとった。
途中で誰かに会い、今の自分の顔を見られ たくなかったのだ。
出掛け先は勿論通代のマンションであるが 、その前に 寄らねばならないところがあった。
自分の仕事場のある商店街を通り抜けなが ら、もう少しで ここを離れる結果になるのかもと、そんな 思いが頭をかすめた。
日韓共催のワールドカップの会場ともなっ た静岡県は翌年の 国体も控え、商店街を抜けた先の橋は、そ れに向けて取り壊され 既に新しい橋が出来上がっていた。 その新橋の手前の金物屋の前に車を止めた 。

「こんにちはー」
「はーい」
「すいません、包丁が欲しいんですけど」
「どんな物がいいでしょか・・」
「あんまり、いい包丁って買った事ないん ですけど 今回は少し頑張って、い い物欲しいんですけど」

はりこんで高値の包丁を選んだのは、自分 に対する敬意であった。 今日この包丁をどう使うかは、私の人生を も左右するのだ。

今朝貼り替えた紙が貼ってあるシャッター を、少し開けて仕事場に入った。 真っ暗なところに、シャッターの下から入 る商店街からの 光だけが入ってくる。
箱から出した包丁を右手にかかげ、確かめ るように見回し 次に左手の小指をまじまじと見つめた後、 そっと唇にあてた。
「すまないなあ・・」
それだけは声に出してつぶやいた。 いよいよ、その小指を電話帳の上にのせる と右手に持った 包丁を思いっきり振りおろした。 ビーン!と指先がしびれた。
162fusianasan:2014/02/06(木) 01:48:31.72
転がった指先を見ると、ためらったが為に 勢いが不十分で あったのか、はたまた瞬間に目を閉じ包丁 が斜めにあたったのか 切り口は潔くなく、不細工だった。 直ぐに拾い上げてその切り口を覗いた、心 配だったのはちゃんと 骨まで切断出来ているかどうかだった。
爪は全てついてはいるものの、思ったより 先端を切ってしまった。 骨は斜めに切断され、尾をひくように薄く のびていた・・ どうやら、包丁が骨の上で滑ったらしい。
「よかった、何とか形はついた」 とにかく、やろうと思った事はやったと切 り落とした小指を ハンカチに包んで胸ポケットにしまった。 その指はもう、冷たくなっていた・・。

「これでもダメな時は・・・」 そう思い包丁をタオルに包み上着の下に隠 した。
163fusianasan
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