三橋「1番、三橋廉!脱ぎます!!」

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33fusianasan
俺もけっこうコミュ障なところがあるから仕方が無いのかな
よし、きつみはとのコミュニケーションを図るべくもっと努力するとしよう
まずは俺の得意なボディタッチで
おーいきつみは、ちょっとこっちにおいで

数日前から冬の様な寒さがやってきたが今日は心なしか暖かく感じる
軒下に干してある干し柿も日を増すごとに段々と縮んでいっている
今年の出来はどうなるかな?
きつみはが毎日様子を見てカビとかが生えないように気をつけている
庭には秋らしく落ち葉が積もり始めていた
毎日のように掃除をしていても次から次へと落ちてくる
まあ、仕方がないか
枯葉の中に鮮やかな赤い色を混じっていたので取り上げてみると紅葉だった
俺の家に庭には紅葉はないのでどこからか飛んできたのだろう
きつみはのそれを手渡すと「うわあ・・・すごいきれいだ」と予想以上に喜んでくれた
「あげるから乾燥させて本に挟むしおりにでもしたらどうだ」
「うん、でももっと違うのに使ってみたいんだ」
ほう、紅葉の使い方か
きつみはは一体どうやった使い方をするのだろ、俺は少し興味を覚えた
「どうやって使うかって?これはこうしてこうやって・・・よっと」
ドスン、という音ともにきつみはが地面に倒れた
「おいおい、大丈夫か?」
「へ、平気だよ・・・もう一回!」
赤い紅葉の葉を頭に乗せて、きつみはが空中一回転を決め・・・られずにまだ地面に落ちた
「いてて・・・赤い葉っぱだとちゃんと化けられるって聞いたんだけど・・・」
一体誰がそんな事を教えたのやら・・・
「でも、俺、がんばる!!キツネなんだもん絶対に化けられるようにならないと!!」
秋は静かなイメージがあるが、俺んちの庭はきつみはの特訓で賑やかに過ぎようとしていた
そろそろ三時のおやつにするから上がっておいで