三橋「　(*´◇｀*)　ｱｱﾝ…」

良い位置だぞ、きつみははいつも頑張り屋さんだな
まだ梅雨は明けてないが、雨があまり降らなくて変な感じだな
今はまだいいが、このまま少雨だと水不足が心配だよ　降るときにちゃんと降って欲しいよな

「でも、洗濯物がちゃんと乾くのは気持ちいいよね」
庭で洗濯物を干しながらきつみはが言う
それもそうだな、ネガティブじゃなくてポジティブに考えてみるか
よし、今日の昼はひやむぎと夏野菜のてんぷらにしよう、おろししょうがでさっぱりといこうか
その日の夕方、きつみは宛てに山から手紙が来た
「クマベのおじさんからのお手紙だ、よ」
きつみはは嬉しそうに手紙の内容を話してくれる
最近の山の出来事、山の住人の近況などなど事細かにかつきつみはにも判りやすく書いてあり
きつみはもまた山に思いを馳せ懐かしそうにしている
「えっと・・・ここから先は重要なお知らせです、だって、なんだろう
最近、山の住人が変質者に浚われる事件が起こりました・・・」
きつみはの声のトーンが低くなった
山での事件といえば誰かがお菓子の奪い合いをしたとか、たぬじま君が山から脱走しようとしておしおきで泥の船に乗せられたとか
そんな可愛らしいものばかりだったのだが、変質者に浚われるとは大事件に違いない
「幸い山の皆ですぐに助けましたが山から離れている仲間にも変質者の手が伸びないとは限りません
どうか充分に注意してください、だって・・・ど、どうしよう俺くん・・・」
だ、大丈夫だぞきつみは、俺がついているし水谷たちもいる
それにいつもGPSとか携帯とか防犯ブザーとか持っているし、何かあればきつみはの俊足で逃げればいいし
「そうだね、俺くんとジタバタさんたち強いもんね・・・あっ、続きがある
えっと、犯行の手口ですが、浚って人気の無い場所に連れ込み手足を紐で縛って
せ、せいてきないたずらをする様です？特に男の子が狙われるようです、だって」
せ、せ、せいてきってあの性的ですか！！！！！！！！！？そ、そんなこときつみはにしたら俺が許さんっ！！！！！！
「俺くん、せいてきないたずらって何？どんなことをするの？」
そ、そんなキラキラした目でそんな質問するなよおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ！！！！！！！！！
えっと・・・それは大人になってから教えてやるから、きつみはは変な人に遭ったら逃げる事だけ考えておきなさい
「うん？わかった　俺、かけっこは得意なんだ！！絶対に変な人に捕まらないよ！！」
きつみはは楽しそうに笑うけど俺は内心心配でならない・・・水谷に連絡してそれから色々と対策を考えるとしようそうしよう