三橋「し、しまっていこー!!」

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280fusianasan
きつみはもふもふふもふもふ
尻尾や耳の先っちょが白くい可愛いから
思わずもふもふしまくってしまうんだよなナデナデ

「またか・・・」
銀行のATMの前で彼は忌々しげにつぶやいた
これで何度目だ?前は確か先々月だったよな
昼休みで利用者が込み合うその場を足早に去り、彼、三橋廉は会社へと戻った
就職してから三年が経とうとしている
その間に手際の良いとはいえないながらも彼は仕事を覚え
今では一人前のサラリーマンとして会社に貢献する立場となった
「なんで・・・」
苦々しげに呟かれる声にはある種の悲壮感が漂っていた
彼が向かったのは会社の経理部だった
昼休みということもあり、残っている社員は少ない
「係長!」
そこで彼は見知った顔を見つけ、今回の事について問いただそうとした
「どういうことですか?なんで俺の給料が振り込まれていないんです?」
中年の係長は食べ終えた弁当を片付けると問いかける三橋を見ることもなく答えた
「どうって・・・またいつもことだよ」
「そ、そんな・・・」
ふう、と大きな溜息をついた係長を三橋は殴ってやりたい衝動に駆られた
「まあそんなに怒りなさんな
午後からいつも場所に行くように言われているんで、ね忘れないようにな」
ああ、またか・・・
三橋は目の前が暗くなるような錯覚を覚えた

続く