【不注意一秒】平成誤爆事件簿【生爆笑】第三章

蝿は愛知県豊橋住みの50代婆と判明
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名前： 名無し＠メアド公開チャット誘導厳禁
E-mail： sage
内容：
顔も知らない初恋の相手に、あげたかったチョコレートは、
顔も知らないが故に、行き場もわからないうちに消費期限を迎えた
わたしの机の中で

…ヤバい。今日中に食べなきゃ

放課後、帰りかけた道で思い出し
教室に急ぎ足で戻りかけたわたしに
チャンスの神さまの、気まぐれがほんの少しだけ
見えたような気がした
この声だ
いろんな場面で聞こえてきたその声
でも沢山のざわめきの中で、
誰の声か認識出来るほど、わたしのあたまは賢くなかった
だけど、お昼の放送で穏やかに語るその声が 名乗る名前だけは耳に残った

今、その声の主が ようやくわたしの前に姿を現した
でも…やっぱり 神さまは気まぐれで、 …てか、消費期限今日までのチョコレートなんか 渡さずに済んで正解だったのかも

二度目に覗いた時、教室にはもう誰もいなかった
先ほどまで彼が座って居た椅子に腰掛けて
食べたチョコレートは苦かった
机の中に、しまい忘れたのか一枚のCD
そのタイトルを聞く機会はわたしには訪れる事はないけれど
ただただ、 このチョコレートの味は忘れない
今度は味見してから買おうっと