きつみはモフモフフモフモフ
今日も頑張ったな、疲れているんじゃないのか?
俺がマッサージしてあげるから横になりなさい
>>730 ☆のマークがにぎやかな焼き鳥しまむらは常設の屋台の店でまだ若い店主の焼く焼き鳥が店の自慢です
店の脇にはちょっとした食事用のスペースがあり
仕事帰りのお父さんたちが一杯ひっかける憩いの場となっています
そんなある日、しまむらに小さい男の子が十円玉を持ってやってきました
「こ、これで焼き鳥は買えますか?」
店主は内心、おいおい、今時十円で焼き鳥が買えると思っているのか?と思いましたが
男の子は真剣な眼差しを前にしてあえて口には出しませんでした
「あ、あの・・・今日お母さんの誕生日で・・・それで・・・お母さん焼き鳥が好きだから・・・」
「ちょっと足りないが・・・仕方ないな、少しだけ店の手伝いをしてくれればいいよ」
男の子、子三橋はその言葉を聞くとニコッ、と笑って「あ、ありがとう!」と喜びました
ああ、俺も甘いな・・・と店主は思いましたが子三橋の喜ぶ顔になぜか自分も嬉しくなるのを感じました
「んじゃあ、この皿を三番のテーブルのお客さんに持っていってくれ
それと、五番のテーブルが開いたから食器を下げてテーブルを拭いて・・・出来るな?」
うんっ!と大きく頷いて子三橋はお店のお手伝いを始めました
一生懸命働く姿にしまむらビールでちょっと酔いのまわったおじさんたちが話しかけます
「おい坊主、お前いくつだ?」
「かわいいねぇ・・・おいさんがお駄賃をあげよう ついでにビールもう一本追加」
「ここの店の子か?おい店主、お前何時の間に子供が出来たんだ?」
「よしてくださいよ、ちょっとだけ手伝いをしてくれるだけですから」
「なんだなんだ?この店は子供を働かせているのか?」
「嫌ですよお客さん、実は・・・」