三橋「あけましておめでとう!」

このエントリーをはてなブックマークに追加
356fusianasan
よくやったきつみは!
今夜は油揚げの鍋にしてやろう
味噌味で野菜とよく油抜きをした油揚げをたんと入れた
身体が温まる鍋だぞ もちろんきのこもドンと入れてあげよう

三橋が異変に気が付いたのはつい数日前の事だった
朝起きると、いつも以上に着衣が乱れているのである
それに下半身のある部分が異常にむず痒かったり軽い痛みがあったりして
何か病気ではないかと三橋は思い悩んだりした
悩みすぎて嫌な考えが浮かんでは消え、消えては浮かび三橋は夜寝るのが怖くなってきた
ある日、悶々としながらベッドに入った三橋ではあったが
睡魔には勝てずに寝入ってしまった
深夜、ふと目を覚ますと何やらゴソゴソと物音がした
仰向けで寝ていた自分が、今はうつぶせになっている
そして何故か下半身に夜気の冷たさに感じ、起き上がろうかとした
が、強い力で下半身が押さえつけられ身動きができない
それに体勢が、調度尻を高く上げたような状態になっており
そのあたりに生き物の、いや、人間の気配を感じた
誰かいる・・・
夜中に自分の部屋に入って来るものは家族以外いやしない
ならばこれは誰だ?もしや泥棒とか強盗とか変質者・・・
今ここで騒いだら自分に危害が及ぶかもしれない
それに寝ている両親にまで危害を加えられたらと思うと
三橋は声も出せずじっとしているしかなかった
下半身の、ある部分に軽い痛みが走った
それは何度も続き、与えられる刺激に三橋は恐怖したが
今は黙って耐えるしかないと我慢した

続く