俺ら「三橋行くぞ!」

このエントリーをはてなブックマークに追加
38fusianasan
きつみはモフモフフモフモフ
冬毛になった毛皮をモフモフすると気持ちいいなぁ
この手触り、この柔らかさ……抱きしめて眠りたいくらいだナデナデ

前スレからの続き

最近、俺の家の周りが煩い
ちょっと前まではわりと静かで落ち着ていたのに
今は見知らぬ人間たちが町内をうろついている
中にはまるで関係ないお宅の写真を撮ったり、敷地内に無断で侵入したりする不心得者もいて、色々な問題となっている
「どうしたもんかな……」
俺がため息をつきながら呟くときつみはが心配そうな顔をした
試しにとネットで検索をかけてみると、実在した化け物屋敷としていくつかオカルト系のサイトで紹介されていた
俺んちならともかく、町内全体が化け物のでる町、呪われた地域なんて紹介されている
さすがに実名等はぼかしてあるが、ちょっと調べればすぐにこの町内だとわかるレベルだ
さて、困った……
獣憑きということになっている俺は、町内のかた達に申し訳なく感じている
ピンポーン
玄関のチャイムが鳴ったので出てみると、町内会長さんだった
ああ、こりゃ怒られるかな…何せ騒動の発端は俺んちだもんな、もしかしたら町内から出ていってくれとか……
悪い考えが頭のなかをぐるぐるする
「い、いらっしゃいませ」
きつみはが挨拶をすると町内会長さんはニッコリと笑って
「こんにちは、今日も元気そうだね」とこたえてくれた
「あ、あの……今日は何か…」
「ああ、最近なんか物騒だから町内会で集まって話し合いをしようと思ってね
お宅は回覧板を回してもあまり出席しないから直接お願いしようと思ってね
なに、悪いようにはしないから顔を出してくれないかね」
やはり、あの件か…
俺は覚悟を決めて集まりにでることにした