俺「三橋、散歩に行くぞ 用意しろ」

このエントリーをはてなブックマークに追加
558fusianasan
今日はのんびり過ごそうよきつみは
テレビを見ながらポテチとかドーナツとか食ってダラダラするのもいいだろ
そのうちいい事もあるさ、あせらずに行こうぜモフモフ

>>371
三橋の秘密のバイトはそれからも続いた
初日にトラブルはあったもののバイトの先輩たちからフォローしてもらい事無きを得た
その日、バイト代として受け取った袋には話に聞かされいてた時給以上の諭吉が入っており
後に中村に相談すると「いいから貰っておきなさい」と言われた
それからも何度か白い褌をしながらバイトを続け
客からは軽いセクハラのようなものを受けたがそれにも慣れて軽く受け流す事ができる様になった
「レンレン、がんばってるな」
「もう少ししたらお前も白褌卒業だな」
と先輩たちにも褒めて貰えるよいになり、三橋はこのバイトが楽しくなってきた
今夜も三橋はバイトに勤しんでいた
客に酌をして周り、偶然を装って三橋の尻に触れる客の手からさりげなく逃げる
酒宴の雰囲気を壊すことなく、如何に客に満足してもらえるかを考える事がこの仕事では必要なのだった
酒宴が一段落すると庭に面した戸が全部開け放たれた
庭にはいくつもの篝火が焚かれ、それに照らされて逞しい身体をした男たちが一斉に和太鼓の演奏を始めた
今日の客のリクエストで用意されたサプライズであった
「レンレン・・・もう上がってもいいぞ」
バイトの責任者からこっそり耳打ちされて、三橋は気づかれないようにそっと部屋を退室した
食器を厨房に持っていき、更衣室に向かおうとしたところ、廊下で客の一人と遭った
三橋は廊下の脇に寄って深々と頭を下げて客が通り過ぎるのを待ったが何かおかしい
そっと顔を上げると、客が自分の前に立ってこっちをじっとみていた
「あの・・・お客様・・・」
「君・・・名前はなんというかね?」
「は、はい・・・レンレンともうします」
「ふむ・・・可愛らしい名前だ」
短い会話を終えて客はすぐに去ったが、三橋は突然のことで心臓が爆発しそうなくらい驚いてしまった