俺「三橋、散歩に行くぞ 用意しろ」

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22fusianasan
ベストポジションだぞきつみは
ちくわといえばおでんだよな
コンビニでもおでんを扱うようになったから気軽に食べれていいよな
最近は夜も涼しくなってきたし、今夜はおでんにしようか 
きつみははコンニャクは三角に切ったやつがいいか?それとも白滝?
どっちも入れて今から煮ておこうか

ある日、クマーがいつものように山を散策していたら突然ハンターが現れ
哀れにもクマーは麻酔銃で撃たれてしまった
気が付くと、クマーは静かな場所で椅子に座らされ、手足を固く縛られていた
目隠しをされ、自分の置かれた状況を把握できないクマーは不安で小さく震えるしかなかった
「やあ、クマー君 乱暴な事をして悪かったね」
突然、若い男の声がした
「クマー君にやってもらい事があってご足労頂いたんだが、ちょっと不満そうだね・・・」
クマーはガルル・・・と唸ったが、相手はそんな事でひるむ様子はなかった
「ああ、随分とご機嫌斜めだ・・・大丈夫、変な事はしないよ
ただちょっと、夕飯に付き合って欲しかっただけなんだ」
クマーは部屋中にいい匂いが漂っているに気が付いた
その美味しそうな匂いに、思わずお腹がグーッ、となってしまった
「持ちきれないのかい・・・じゃあ始めようか 今日はおでんにしたんだよ」
さあ、口を開けて とクマーの口元に熱々としたなにか柔らかいものが押し付けられた
「変なものじゃないよ・・・まずは大根からだ 汁気たっぷりのよく煮えた柔らかい大根だよ」
クマーは空腹のあまり、思わず口を開けてそれを口内に招き入れた
男が言うように、確かによく煮えてジューシーな美味しいおでんの大根だった
「ん・・・むぐ・・・」
「美味しいかい?次はこんにゃくだよ、よく噛んで食べなさい」
プルンとした感触のそれがクマーの口に運ばれる
「うん・・・あむあむ・・・あ、あの・・・できれば辛子を・・・」
「ああ、そうだったね クマー君はおでんには辛子派か 覚えておくよ
次は牛すじだよ さあ、どうぞ」
23fusianasan:2012/09/07(金) 13:27:17.80
次から次へ、色んなおでんを口元に運ばれて、クマーはそれらを食べて行った
「よし、次は卵だ 特大卵がそのままだから口を大きく開けて・・・そう、いい子だ」
正直卵をそのまま咥えるのはきつかったが、それでもなんとか全部食べれることが出来た
「あ、あの・・・お水いただけますか?卵が熱くて・・・」
「ほら、水だよ コップで飲ませてあげるから気をつけてね」
男は優しくクマーにおでんを食べさせてくれる
この人は本当のいい人なんだな、とクマーは思った
「ようし、次はちくわ麩だよ よく煮てすごく大きくなったからもっと大きく口を開けないとだね」
少し固いものがクマーの口に当てられ、クマーはそれを咥えるように口に入れた
「むっ!むぐっ・・・おっきい・・・」
「大きくて太いだろう それはよく煮て汁をたっぷり吸っているからだよ ほら、もつと咥えて」
少しだけ辛くて、ちょっとだけ涙目になりながらもクマーはそれをやっと食べ切ることができた
「ハァハァ・・・」
「ん?少し大きすぎたかな?次で最後だから我慢できるよね
最後は特注で作ってもらった超特大ちくわだ 味わって食べなさい」
クマーは口に当てられたそれを咥えようとしたが、中々口に入らなかった
「もっと口を開けて!そうそう、ほら入った」
確かに口には入ったが噛むことも飲み込むことも出来なかった
「ん、どうしたのかな?ちゃんと食べないと駄目だろう?」
男はクマーの口に咥えられたちくわを前後に動かし始めた
「うっ!んぐぐ・・・」
あまりの苦しさにクマーが苦悶の表情で呻く
「ああ、良い表情だ・・・」
ちくわの動きが激しくなった クマーは必死でそれに噛み付き、飲み下し、やっと全部食べきることができた
「今夜は夕食に付き合ってくれてありがとう、クマー君」
それが最後に聞いた男の声だった・・・

気が付くと、クマーは山の中で寝ていた
あれはなんだったんだろう、夢でも見ていたのかな、とクマーは思った
何故か片手には握っていた辛子のチューブが謎であったが

※クマーにちくわで妄想したらこんなのが出来た・・・orz