三橋「ス ス スゴイナー(若干棒読み)」

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44fusianasan
よくやったきつみは
ご褒美に今日はモフモフしてやろう遠慮するなよ
モフモフモフモフモフモフモフモフモフモフモフモフモフモフモフモフモフモフモフモフ・・・ふぅ、いい仕事をした

手と手を合わせて「いたただきますっ!!」
鍋のふたを開けると湯気がふわりと上がってあたりに美味しそうな匂いが立ち込める
「ううっ!鍋焼きうどんサイコー!!具も一杯入っててすごくおいしいっ!!」
こらこら、そんなにがっつかなくても鍋焼きうどんは逃げていかないぞ
熱いんだからゆっくり食えよ
「うんっ!!この海老天の衣の汁を吸ってすごくおいしいっ!!」
そうかそうか、昼飯にはちょっと豪華かなとは思ったがきつみはが喜んでくれるのなら作ってよかった

あの日、きつみはを助けに行った俺が見たものは
放心しているきつみはと、きつみはを浚おうとしていた輩を杖で打ち据えるばあさんだった
「ひいぃぃぃ・・・も、もうゆるして・・・」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・」
「この悪たれがっ!!罰当たりどもがっ!!」
バシバシッ!!
許しを請う狼藉者を更に打ち据えるばあさん・・・いい加減狼藉者たちが可愛そうになってきた
だが、奴らはきつみはに酷いことをしようとしたのだ、俺だってボッコボコにしてやりたい気持ちだ
「あー・・・これはちょっとやりすぎたかな?」
俺の後にやってきた水谷が困ったように言った
「お、俺くん・・・」きつみはがやっと言葉を発した
「大丈夫だったか?きつみは?」
「あのね・・・本当は俺がおばあさんを助けなきゃいけなかったんだけど・・・」
ばあさんの狼藉者に対する情け容赦ない仕置きにきつみははただ驚くばかりだったという
水谷の仲間たちが集まってきて、ばあさんを止めようとしているが、なぜかばあさんに怒られて叩かれている
「あー、まあいいか
捕らえた実行犯たちは全てこちらで処理させてもらいます いいですね」
「かまわない、徹底的にやっちまいな」
水谷の有無を言わせぬ口調に少し背筋が寒くなったが、水谷も俺と同じように怒っているのを感じ取った