阿部「三橋、校門で待ってて」

トゥルル…トゥルルル…
ああ、三橋？
俺だよ、俺　うん、声が聞きたくなってさ
今、何していた？
えっ？風呂から上がったところだと？
お前に入るのに携帯持っていくのかよ…ああ、脱衣かごに置いていたのか
あのさ、お前、俺の事が好きだろ？
うん、俺もお前の事が大好きだよ
…なあ、もしかして今、裸か？
ほう、バスタオルで身体を拭いていると
そうか…なあ、三橋　何だか今すぐお前に会いたくなって来た
俺の事が本当に好きなら、そのままの姿で俺の所にきてくれないか？
えっ？馬鹿なことを言うなだと…俺は本気だぞ
実はな、お前の家のすぐ近くまで来ているんだ
…すぐ来れるよな
そうか、待ってる

やあ、やっと来たな
なんだ、コートを着ているのか　まあ仕方ないか
ちょっとコートの下を見せてもらうよ…言った通りに風呂上りそのままだな
よしよし、いい子だ三橋
少しコートの前をはだけてみようか　もっとよく見えるように
ん？何を嫌がっているんだ？
今更だろ、ほら、脱げよ

あれ？俺なんでこんな夜道の端で寝ていたんだろ…
あー…頭が痛いや
どっか打ったのかな？なんだこの金属の大きなタライは…真ん中がへこんでやがる
確か誰かに会っていたような…
そういや、投手の肩を冷やすんじゃねえ！！と誰かに怒鳴られたような…