阿部「三橋、校門で待ってて」

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39fusianasan
きつみはよしよし
最下位でもお前がんばったんだからそれでいいんだナデナデ

台風が去った
心配していた屋根の雨漏りもなく、庭が多少荒れたくらいで済んだ
鍋とバケツをガンガンやって雷様とセッションしたきつみはは
曲がったお玉の柄を木槌で叩いて直している
鍋やバケツのへこみも叩いてやればそれなりに直るようだし、まあいいか
俺もきつみはも怪我もせずに台風一過の青空が見れたんだからな
トントントン・・・と木槌の音がする
まだお玉を叩いているのかな、完璧に直さなくてもいいんだぞ
それにしてもいい天気だ、今のうちに布団を干しておくか
夜はふっかふかの布団で寝れるぞ
「お、俺くん・・・あのね・・・」
ん?どうした?間違えて指でも叩いたか?
「ちょっと山に行ってきても、いい?様子を・・・心配だから・・・」
ああ、台風で山にも被害があったらしいから様子を見に行きたいのか
よし、行っておいで 今おにぎりを作ってやるからな
「うんっ!あ、ありがとう俺くん!!」
旬の秋刀魚と頂き物の新米だとかをきつみはに持たせてゆっくりしておいで、と山へと送り出してやる
いってきますっ!!と元気にきつみはは出かけていった
ん?心配ではないのかと?
大丈夫!いつものようにGPSに携帯に迷子札等持たせたし
俺の代理できつみはを見守ってくれる奴らがいるし、何かあればすぐに連絡がくる
きつみはを守る為なら利用できるものはとことん利用する、それが俺

さて、きつみはが出かけているうちに大掃除をするか
帰ってきたら家の中が見違えるほど綺麗になってい、て驚くきつみはの顔を目に浮かぶようだ 
まずは居間からだな