きつみはナデナデ
1位かがんばったなモフモフ
俺くん、早くはやく ときつみはが俺を呼ぶ
今日は一緒に散歩だ、久しぶりだな
前にきつみはが鯉を捕まえようとした公園の噴水で少し涼む
今日も暑い・・・きつみはは補虫網片手に元気に走り回っている
麦藁帽からちょこん、と耳を出したきつみはは実に愛らしい・・・
青い空に白い雲・・・遠くに見えるあれは入道雲かな
ああ・・・夏だ・・・
こんにちわ、と誰かが俺に声をかけた
この声は・・・俺は返事もせずに声の主にヘッドロックをかました
「み〜ず〜た〜に〜くん〜 なんで余計な事するのかな〜?」
「わっ!ちょっ!!ギブギブッ!!」
「何で俺が怒っているのか、わ〜か〜る〜か〜な〜・・・
この野郎!!俺の楽しみ台無しにしやがって!!」
水谷はええっ?とか知らなかったんですよー!!とか喚いているがしるもんか
俺の恨みは深いぞ・・・
「あっ!!ジタバタさんだっ!!」
きつみはが水谷に気がついてやってきたのでヘッドロックを外してやった・・・惜しい
「お、俺さん酷いな・・・やあ、きつみはくん、今日も可愛いね」
・・・こいつ、結構なたらしに違いない
「こんにちわジタバタさん、あのね、明日浴衣をきるんだよっ」
そうだった、明日から夜宮が始まるんで散歩がてら様子を見にきたんだった
「それでね、俺くんと、お祭りに行って花火みるの」
「そうなんだ、よかったね 明日の夜だけ行くのかな?」
「ううん、本祭りと花火大会も、いくんだ!!」
その時俺は、水谷の目が不穏に光ったのを見逃していた・・・