俺ら「三橋の黒アンダーを真っ白に染めるぜ！」

笑顔をはじめて見たのは
いつだったか
えらく昔の様な気もするし、つい最近の様な気もする
いずれにしても三橋と出会ったばかりの頃は
あんまり笑顔の印象は無かった
沈黙と暗い顔、そして怯えとパニック
頷く顔ですらどこか陰を帯びていたっけ
全部受け止める事なんか出来る訳ねえ、むしろ
遠慮したいもんだと思っていた
見ていてイライラしたし泣かせた事だって何度も有る
はっきり言って今だって泣かす事は多いんだよな、タハハ
しかし三橋は違うんだよな
乗せられ易いタイプだっていうのもあるけど
激しく頑固な所も逆にあるけど
何でも誰でも受け止め様とするんだよ、三橋はさ
信じられないよな、虐めていた奴も赦すんだぜ
もっとも三橋にとっちゃ何でも自分のせいにしちまうが
綴れば綴る程、混乱してきたが
結局、三橋は底無しに優しいんだろうな
らしく無いと言われればその通りだが
練習中に能動的な優しさが出ればもっと誤解されずに済むのに
泣いてばかりいた三橋が笑う様になって
いつの間にかピッチング以外でも頼られる様になって
たいていの事なら解決出来る様になって
誰からも好かれる様になって
望んだ事って実現するんだぜ、時間がかかったりするけどな
案外近くに青い鳥っているもんなんだぜ
ちゃんと神様は見ているからな