「来年の甲子園かー」
「まずは秋大会だろ」
「新人戦は?」
「センバツかー」
「また関西で合宿すんのかな」
「今度は、勝つ、よ!」
「そうだな。あそこに負けっぱなしだもんなー練習試合」
「また沖緊急登板したりした」
「もう良いよ〜」
「で、連覇!」
「もっかい優勝旗持ち帰ってくるとか?!」
「あはは、何言ってんだよお前ら」
「オレら、もう3年なんだぞ」
「もう来年の夏はここにいねーし・・・」
「い、いやだ!」
「わがまま言うなよ三橋」
「ヤダヤダ!オレだってこのチームでまだまだ野球やりてー!」
「田島も」
夏なんて、あっという間なんだって。
わかっていたけれどいつまでもその空間に居たかった。