>>134 (人のよさそうな男性は、恥ずかしさに耐えかねて出したサインに気付いてくれそうもなく、何か話しかけてきている)
「……ですよね〜、…………迷惑ですよね?」
あ…あの、その…、い、いえ…
(痴漢に遭うことはこれまでもなかったわけではないが、睨みつけるとやめたり、バッグで払いのけると
その手を引っ込めたりで、声を上げて助けを求めずに済んでいた)
(今日はいざとなったら庇ってくれる人もいそうだし…と油断していたのかもしれない)
(自分の片手も人の間から伸ばした指先だけで壁に掴まり、身を守る努力はしていたが
片方の手はお尻にまわしているので、密着し触れそうになる胸を守るのは肩と肘の辺りだけ…
まるで片手を背中に不自然に捻られたよう)
やっ…やだっ!
(これ以上の侵入を許さないようにしっかりと閉じた脚も、バッグで手を押さえつける抵抗も
何も気にしていないような傍若無人な手の動きに、腹立たしくなってくる)
(スカートの下に入り込み太腿辺りを弄る手の動きは止まる様子がなく、ストッキング越しの弾力を楽しむかのように
行きつ戻りつして、そして…)
…っ!!うそっ…やっ…、いやっ…やめっ…
(爪を立て裂け目を指で作ったのか、そのまま生き物が這い登るように指先から掌全体を滑り込ませて
直に触ってくる)
やだっ…気持ち悪い
やめて…やめっ…もう…いやぁ…