阿部「三橋、逃げろォッ!」

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169三橋家のちすじ ◆j.MTGaYEYdeP
「田島、猫決まった?」
「は?ねこ?」急に西広に言われて田島は酷くびびった。
「うん、昨日メールでくれたじゃん、捨て猫。誰か飼える人いないかって」
「あ、ああ、ああ、言った言った。ゴメン」
「妹が猫欲しがってさ、もしまだ決まってなければうちにどうかなと思って」
「え、あ、ちょ、ちょっと待ってて、猫落ち着いてないし、それから」
「それから?うち、俺が子供の頃は猫いたことがあるから大丈夫だと思うし」
「う、うん、家に帰らないとわかんないし」
「妹がすっかり猫が来るぞモードになっちゃってさぁ。茶虎だろ」
「ああ、明るい茶色の縞、みは・・・おっと」
「みは?夜メール待っているよ。今度の土曜日に取りに行ってもいいし、今日連れて帰っても大丈夫だよ」
「きょ、今日はごごごごめん。今日はちょちょっと用事が」
「そうかぁ、残念。頼んだよ」
肩を落とした西広の背中を目で追いながら田島は袖で額を拭い溜息をついた。
こんなに練習を早く終えて家に帰りたいと思ったのは初めてだった。早い所、三橋を何とかしないと。
自分もどうにかなりそうだった。皆にばらしてしまいたい。しかし、ばらした所でどうなる。
誰も信じないし、ましてや人間に戻る条件がオナニーと来た。どう考えたって恥ずかしい、恥ずかしすぎる。
そういや、今晩のおかずになるDVDあっただろうか、田島は思い巡らせた。
昨日と同じ奴じゃない方がいいよな、三橋はナースモノが好きだからなあ。他にナースモノでいけているのあったかなあ。
最悪、兄貴の所からがめなきゃな。田島のグローブをはめようとする手が止まった。
「田島ぁーっ 何考え込んでんだ」泉の激が飛んだ。
「うん、今晩のおかずDVDどーしようかと思って」
「おまえ・・・」
泉の返事よりも先に田島の頭はモモカンの甘夏潰しに捕らえられていた。

まだ、続きます。
ほなこつ、すまんっす。