(*゚◇゚)<「おお振りの三橋たんはポンスカ可愛い」
子三橋のハロウィン妄想、エロもオチもなしすまん
「準備をして集合は4時ねー」
そう言う声に送られて子供達は集会所を後にそれぞれ自宅へむかった。
今日の夕刻に地域の子供会でハロウィンの催しが行われる。
集会所の飾り付けのあと仮装のために皆いったん帰宅するところだった。
「トリックオアトリート、って言うの、それでお菓子くれるんだよ。」
「私ママが買ってくれた魔女の服着る」
「お父さんがカボチャのお面と鎌作ってくれたーそれとマントな」
「俺も黒いマントと帽子と買ってもらった!」
楽しそうな皆の声を聞きながら廉はどうしようか、と考えていた。
親に何かを買ってくれと頼めるとは思っていない。
もちろん仮装無しでもかまわないが全員が何かしらの扮装をするようだ。
(なに、か お金かけないで、できるコトないか、な・・・)
ここ数日考え続けているがなかなかいい案が思いつかない。
不参加もちらりと考えたけれど廉としては菓子をもらえる行事を欠席はあり得ないことだった。
家は以前より大きくなったけど両親は二人とも忙しく働いている。
(きっと、家買うのでお金いっぱいいったんだ、 だからうちあんまりお金、ないんだ)
何かないか、と見たハロウィンのポスターにはカボチャやコウモリや黒猫のイラストが描かれている。
そこに描かれていた一つのイラストに目をとめた廉は家へと走って帰った。
(これな、らお金かからないぞ)
自分のベッドから剥がしたシーツを体に巻いて鏡の前に立ってみる。
(お、オバケだぞ〜 ウヒッこれなら、だいじょーぶ、だ)