三橋「俺 くん の おﾁﾝﾁﾝ、細い!しかも、小さい?」

「あ　あべくん、たくましくなった　ね」
一人で見舞いに訪れた三橋は、怪我した足を投げ出して座る阿部に驚いた。
ほんの数日で見違えるほど逞しくなった阿部。
「だろ？これでもう吹っ飛ばされることはないぜ。ウホッホッホッ」
胸を、どうっどうっ！と叩いて喜んでみせた。
「三年間お前のキャッチャーやるって約束守れなかった・・・だがこの先、怪我なんかしたくねえ。
だから契約したんだ。」
部屋にあるテレビから、上野動物園からゴリラが突然消えたというニュースが流れている。
街中に出没すれば、危険極まりない野生の動物だ。
「近隣の住人の皆様はご注意ください」とアナウンサーが呼びかけている。
「フュージョンしたんだ。にいちゃんは三橋さんのために」
ジュースを運んできた阿部の弟が後ろから声をかける。
「母さんは寝込んでる。父さんは気づいていない」


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