>>654 オレはどうしてなんでも簡単に考えてしまうんだろう。
まさか修ちゃんがこんなことをするなんて、家を出て電車に乗るまでは全然わからなかっ
た。
修ちゃんはオレの知っている修ちゃんじゃないのかもしれない。
家の近くの駅から大きな駅まで来て、そこから山の方に向かう空いている電車に乗った。
オレたちのいる車両には他に6人しか人がいない。
みんな眠そうな顔でガタンゴトンと電車の動きに合わせて揺られている。
修ちゃんはオレにぴったりくっついて肩に頭をもたれさせた。
ちょっと変だなと思ったけど、口に出して言うほどのことでもないし、また修ちゃんを怒
らせたくなかった。
ふっと肩が軽くなったのは突然修ちゃんが頭を上げたからだ。
自分の上着を脱いで軽くたたむとそれをなぜかオレのお腹のあたりに置いた。
そしてまたオレの肩に頭を乗せる。
なんだかわけがわからず胸がドキドキしてきた。
修ちゃんは手をそろそろと上着の下から潜らせてオレの股間で止めた。
耳元で囁かれると吐息がかかってゾクリと背中が震えた。
「……なあ、廉、その阿部ってヤツとどこまでやったんだ…?」
修ちゃんの手がオレのズボンの上であやしく這いまわる。